JP3613502B2 - 画像形成システム及びその周辺機器 - Google Patents

画像形成システム及びその周辺機器 Download PDF

Info

Publication number
JP3613502B2
JP3613502B2 JP24156097A JP24156097A JP3613502B2 JP 3613502 B2 JP3613502 B2 JP 3613502B2 JP 24156097 A JP24156097 A JP 24156097A JP 24156097 A JP24156097 A JP 24156097A JP 3613502 B2 JP3613502 B2 JP 3613502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral device
image data
user device
printer
peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24156097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10143341A (ja
Inventor
浩一郎 前村
崇人 三浦
武志 早船
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP24156097A priority Critical patent/JP3613502B2/ja
Publication of JPH10143341A publication Critical patent/JPH10143341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3613502B2 publication Critical patent/JP3613502B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成システム及びその周辺機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略称する)の周辺機器として、パソコンにはプリンタが接続されることが多いが、その形態としては、1台のパソコンと1台のプリンタとを接続する1対1の接続関係が大半である。パソコンとプリンタとを接続するインタフェースとしてはセントロニクス規格のインタフェースが主流であり、通常は、セントロニクス規格(セントロニクス準拠を含む)のコネクタを用いて両者が結合される。
【0003】
ここに、プリンタとしてはレーザプリンタ、インクジェットプリンタを始めとして各種方式のものがあり、かつ、白黒仕様のものやカラー仕様のものもある。ところが、各種方式のプリンタは一長一短であり、1台のパソコンに対して異なる方式のプリンタを共存させたいというニーズが増えつつある。例えば、典型例として白黒レーザプリンタとカラーインクジェットプリンタとを例に採り説明する。この例の場合、白黒レーザプリンタだけであるとすると、カラー印字の要望に応えることができず、カラー印字を希望するユーザの場合、カラーインクジェットプリンタが必要となる。一方、カラーインクジェットプリンタだけであるとすると、カラー印字はもちろん、白黒印字も可能であるが、カラーインクジェットプリンタによる白黒印字の場合、その印字速度がかなり遅い上に印字品質が白黒レーザプリンタに比べてかなり悪いという欠点があり、大半を占める白黒印字を考えると白黒レーザプリンタも備えるのが好ましいといえる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、1台のパソコンに対して2台のプリンタを共存させる場合の利用形態を見ると、1台のパソコンには1台のプリンタしか接続できないので、使いたいプリンタを切り換える毎に、ユーザがセントロニクス規格のコネクタを差し換えることにより対処する方式が大半を占めている。しかし、これではプリンタの切り換えが面倒であり、極めて不便である。
【0005】
そのような不便を解消するために、図16に略図で示すような切換器101が市販されている。この切換器101は、3つのコネクタCN1,CN2,CN3を備えて1台のパソコン102と2台のプリンタ103,104とを各々コネクタ結合可能とするものである。ところが、そのような切換器101によれば、コネクタの差し換え作業は要しないものの、パソコン102側からの制御により所望のプリンタ52又は53側を選択させることに関する信頼性に欠ける現状にある。これは、元々、パソコン側とプリンタ側とのインタフェースがセントロニクス規格により行われるが、現実にはセントロニクス準拠なる規格であり種々のローカル規格があって、互換性に問題があり、プリンタによってはパソコンとの相性が悪いことが多々あることに起因する。このような状況下に、上記のような切換器101を利用する場合を考えると、パソコン102から見れば切換器101にどのようなプリンタが接続されるかが分からず2台とも不特定であるため、結局、或る特定の2台のプリンタを接続して使用できる程度に適用範囲が特定されたもので、汎用性を持たせることが難しく、切換機能の信頼性に欠けるものとなっている。つまり、通常、パソコンは2つのプリンタドライバが使用されることを予想していないため、プリンタがその機能を発揮し得るようにパソコンに接続されないこともある。また、仮に、上記のような切換器101を用いてプリンタがその機能を発揮し得るようにパソコンに接続されたとしても、全ての機器(パソコン102、2台のプリンタ103,104)がコネクタCN1,CN2,CN3を介して切換器101に接続されることになるため、ケーブル(配線)が長くなりやすく、その分、安定度=耐ノイズ性が低下してしまう。さらには、上記したような市販の切換器101は、その切換操作に際してコネクタC1を介してパソコン102から供給することができないような電力を要求する。このため、切換器101は、外部電源に直接接続して用いなければならない。
【0006】
ここで、上記の場合、パソコン102はプリンタ103,104に接続されたものとして説明されているが、一方又は双方のプリンタ103又は103,104はMPF(Multi−Function Peripheral :ファクシミリ・スキャナ・プリンタ機能を備えた多機能画像処理周辺機器)のような多機能画像処理装置に置き換えて考えることもできる。つまり、プリンタ103,104を多機能画像処理装置に置き換えた場合にも、上記と同様の問題が生ずる。
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解決する便利な画像形成システムを得ることである。
【0008】
本発明の別の目的は、1台のコンピュータに対して2台の周辺機器を共存させようとする場合において、単独構成の切換器の持つ不都合を回避しながら所望側の周辺機器を確実に選択し得るように切換機能を内蔵させた周辺機器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1ないし4記載の発明は、ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、を備える画像形成システムである。
【0010】
したがって、第1の周辺機器はそのインタフェース部分に切換機能を備えることになり、このインターフェース部分においては少なくとも第1の周辺機器自身に関する事項を認識することができるため、第2の周辺機器に関する事項は分からなくても、ユーザ装置に接続すべき第1の周辺機器と第2の周辺機器との切り換えが信頼性高く行なわれる。また、第1の周辺機器はそのインタフェース部分に切換機能を備えるため、第1の周辺機器に対する配せんはコネクタを用いることなく内部配線で済み、独立した切換機を用いる場合に比して配線が短くなり、安定性=耐ノイズ性が向上する。さらに、第1の周辺機器自身が切換機能を内蔵するため、その切換動作のための電源も第1の周辺機器用の電源で済み、独立した電源を必要としない。
【0011】
ここで、このような作用は、請求項2ないし記載の発明においても同様に奏される
【0017】
請求項記載の発明では、第1の周辺機器は、第2の周辺機器がユーザ装置に接続されるまでの間にユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続するかどうかを判定する判定手段を備え、判定手段がユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続していると判定した場合には第2の周辺機器から第1の周辺機器にユーザ装置の接続が切り換えられる。
【0021】
請求項記載の発明では、第1の周辺機器は、画像データを生成するスキャナユニットと画像データを印字するためのプリンタユニットとを備え、第1の周辺機器は、スキャナユニットによって生成された画像データに基づいて複数枚のコピーの印字が要求された場合に、第1の周辺機器を第2の周辺機器に接続することによって、スキャナユニットによって生成された画像データをプリンタユニットと第2の周辺機器との双方によって印字する同時印字処理手段をさらに備える。したがって、請求項記載の発明によれば、複数部数の印字出力の高速処理が可能となる。
【0022】
請求項記載の発明では、第1の周辺機器は印字される画像データを格納する画像メモリを有し、第1の周辺機器は、第2の周辺機器がユーザ装置から供給された画像データを処理する場合に、第2の周辺機器によって処理される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺装置をその機能が発揮されるようにユーザ装置に接続する。
【0023】
請求項記載の発明では、第1の周辺機器は画像データを格納する画像メモリを有し、第2の周辺機器は画像データを生成するスキャナユニットを有し、第1の周辺機器は、スキャナユニットによって生成された画像データがユーザ装置に転送される前に、ユーザ装置に転送される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺機器とこの第2の周辺装置がその機能を発揮するように接続する。
【0024】
請求項5記載の発明は、ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、第2の周辺機器がユーザ装置に接続されるまでの間にユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続するかどうかを判定する判定手段を備え、判定手段がユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続していると判定した場合には第2の周辺機器からユーザ装置の接続が切り換えられる。
請求項6記載の発明は、ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、画像データを生成するスキャナユニットと画像データを印字するためのプリンタユニットとを備え、スキャナユニットによって生成された画像データに基づいて複数枚のコピーの印字が要求された場合に、第2の周辺機器に接続することによって、スキャナユニットによって生成された画像データをプリンタユニットと第2の周辺機器との双方によって印字する同時印字処理手段をさらに備える。
請求項7記載の発明は、ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、印字される画像データを格納する画像メモリを有し、第2の周辺機器がユーザ装置から供給された画像データを処理する場合に、第2の周辺機器によって処理される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺装置をその機能が発揮されるようにユーザ装置に接続する。
請求項8記載の発明は、ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、画像データを生成するスキャナユニットを有し、第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、画像データを格納する画像メモリを有し、スキャナユニットによって生成された画像データがユーザ装置に転送される前に、ユーザ装置に転送される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺機器とこの第2の周辺装置がその機能を発揮するように接続する。
【0051】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第一の形態を図1ないし図に基づいて説明する。本実施の形態は、例えば図2に示すように第1の周辺機器(第1の画像形成装置、第1の周辺手段、第1のプリンタ)としての白黒用のレーザプリンタ(以下、自機プリンタという)1と、第2の周辺機器(第1の画像形成装置、第2の周辺手段、第2のプリンタ)としてのカラーインクジェットプリンタ(以下、他機プリンタという)2との2台のプリンタを、ユーザ装置(画像データ供給手段、ホストコンピュータ)である1台のパソコン3に共存させるシステムの構成例である。
【0052】
パソコン3と他機プリンタ2とは自機プリンタ1を介して接続されるもので、自機プリンタ1の一部には切換機能を持たせた切換装置(切換手段、経路状態切換装置、経路状態切換手段)としてのプリンタ用インタフェース切換装置4が内蔵されている。このプリンタ用インタフェース切換装置4は基本的にはセントロニクス規格のインタフェースであり、図1に示すように構成されている。まず、パソコン3用のセントロニクス規格のコネクタ(図示せず)が結合される第1のコネクタ5と、他機プリンタ2用のセントロニクス規格のコネクタ(図示せず)が結合される第2のコネクタ6とが設けられている。このプリンタ用インタフェース切換装置4は自機プリンタ1に内蔵されて自機プリンタ1との接続は固定的であるので、内部配線により接続されており、自機プリンタ用コネクタは有しない。自機プリンタ1はCPU7を含むコントローラ8を内蔵しており、第1のコネクタ5とこのコントローラ8との間を接続する自機側信号送受信経路9が形成されている。この自機側信号送受信経路9は8本線によるデータバス9aと4本線による受信用制御線9b、5本線による送信用制御線9cにより形成されている。また、第1のコネクタ5と第2のコネクタ6(従って、他機プリンタ2)との間を接続する他機側信号送受信経路10も形成されている。この他機側信号送受信経路10は第1のコネクタ5側から引き出されたデータバス9a、受信用制御線9b、送信用制御線9cを第2のコネクタ6側に分岐させたデータバス10a、受信用制御線10b、送信用制御線10cにより形成されている。
【0053】
これらの信号送受信経路9,10に対してはコントローラ8側から与えられる切換信号に応じて切り換えられて何れかの信号送受信経路9又は10を有効にするための経路状態切換手段(経路状態切換スイッチ、切換ユニット)としての切換部11が設けられている。この切換部11は、データバス9a、受信用制御線9b、送信用制御線9cの各々の線上に設けられて作動状態と非作動状態とを採り得るバッファ12a,12b,12cと、受信用制御線10b、送信用制御線10cの各々の線上に設けられて作動状態と非作動状態とを採り得るバッファ13b,13cと、データバス10a上に設けられてオン・オフ制御されるスイッチ14とにより構成されている。バッファ12aは双方向性バッファとされている。また、バッファ12b,13bを択一的に作動状態とさせる切換信号を与える制御線15bと、バッファ12c,13cを択一的に作動状態とさせる切換信号を与える制御線15cと、バッファ12aの作動状態を制御する切換信号を与える制御線15aと、スイッチ14のオン・オフを制御する切換信号を与える制御線15dとが設けられており、バッファ13b,13cに対する制御線15b,15c上には信号を反転させるためのインバータ16b,16cが介在されている。このような切換部11を動作させるための電源17はコントローラ8の電源ライン18から供給されているとともに、他機プリンタ2側の電源がオンしているか否かをチェックするための第2のコネクタ6のP.L.H(ペリフェラル・ロジック・ハイ)ライン19からも供給されている。具体的には、他機プリンタ2からセントロニクスインタフェースには微少電源電流が割り振られている。ここに、これらのライン18,19上にはダイオード20,21が介在されることにより論理和接続されている。
【0054】
ここに、自機プリンタ1の電源が投入された時点では、コントローラ8から制御線15a〜15cに与えられる切換信号の状態はHレベル(制御線15dに与えられる切換信号の状態はLレベル)に初期設定されている。この状態ではバッファ12a〜12c側が作動状態であってスイッチ14はオフ状態、バッファ13b,13cが非作動状態であるので自機側信号送受信経路9側が有効となるように設定されている。
【0055】
また、パソコン3は自機プリンタ1側(Internal 側)と他機プリンタ2側(External側 )とを任意に選択指示操作し得る手段を備えており、これに対応して、その選択指示操作に基づきプリンタドライバ選択のための切換コマンド(プリンタドライブコマンド、周辺機器用切換コード)を送出する切換コマンド送出手段の機能も備えている。具体的には、例えば、ワードプロセッサ用のアプリケーションにおける印刷の際に、Internal 側のプリンタドライバを選択すると自動的にInternal 側(自機プリンタ1側)を指定でき、External 側のプリンタドライバを選択すると自動的にExternal 側(他機プリンタ2側)を指定できる手段であり、この機能はパソコン3側におけるCPU(図示せず)により実行される。
【0056】
一方、自機プリンタ1側ではCPU7の他に、プログラム等のデータを固定的に格納したROMや、各種情報を書き換え自在に格納するRAM等も備えており、CPU7はROMに格納されたプログラムデータに従い各種の処理・制御を実行する。このCPU7により実行される各種の処理・制御の機能として、本実施の形態では、判断手段と経路状態切換手段との機能を備えている。この判断手段は、パソコン3側でのプリンタ選択指示操作に基づきこのパソコン3における切換コマンド送出手段によりプリンタドライバ選択のための切換コマンドが送出されたときに自機プリンタ1と他機プリンタ2との何れを指定するコマンドであるかを判断する機能を意味する。また、経路状態切換手段は、判断手段の判断結果に応じて自機側信号送受信経路9と他機側信号送受信経路10との何れか一方を有効とするように切換部11を動作させて経路状態を切り換える機能を意味する。
【0057】
このような構成において、まず、1台のパソコン3に対して2台のプリンタ1,2を共存させたシステムで、全ての電源を投入すると、コントローラ8は制御線15a〜15c上に与える切換信号の状態がHレベルとなる(制御線15dに与えられる切換信号の状態はLレベルである)。これにより、上述のように自機側信号送受信経路9側が有効となり、パソコン3に対して自機プリンタ1のみが接続された状態と等価的となる。よって、パソコン3側から印字データ、その他のデータ、信号を送出することにより自機プリンタ1で印字出力することができる。本実施の形態の場合、高速・高画質の白黒印字となる。
【0058】
ついで、このような状態から他機プリンタ2側へ切り換え、或いは、再び、自機プリンタ1側へ切り換える処理について、図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。使用するプリンタを切り換える場合には、パソコン3上でワープロアプリケーションにおける印刷時に所望側のプリンタドライバを切換操作する。このプリンタ選択操作が行われると(S1のY)、その切り換えがInternal 側からExternal 側への切り換えであるか(S2)、逆に、External 側からInternal 側への切り換えであるか(S4)を判断する。Internal 側からExternal 側への切り換えであれば、Internal 側からExternal 側への切り換えを意味する切換コマンドをパソコン3から自機プリンタ1へ送出する(S3)。一方、External 側からInternal 側への切り換えであれば、External 側からInternal 側への切り換えを意味する切換コマンドをパソコン3から自機プリンタ1へ送出する(S5)。これらのステップS3又はS5の処理がパソコン3側における切換コマンド送出手段の機能として実行される。
【0059】
本実施の形態によれば、パソコン3は、最新に切り換えられプリンタドライバを監視するプログラムを実行する。もしも自機プリンタ1を駆動するプリンタドライバが選択されていれば、コマンドは自機プリンタ1に切り換えるように送出されているし、他機プリンタ2を駆動するプリンタドライバが選択されていれば、コマンドは他機プリンタ2に切り換えるように送出されている。
【0060】
パソコン3側からコネクタ5を介して自機プリンタ1側にコマンドが送出されると、そのコマンドが一旦データバス9a上の双方向性バッファ12aを経てコントローラ8中のCPU7に取り込まれ、そのコマンドがプリンタ切換コマンドであるかチェックされる(S6)。プリンタ切換コマンドであれば、切換部11を動作させて現状の状態から切り換える(S7)。即ち、プリンタ切換コマンドの場合、そのコマンドがInternal 側からExternal 側への切り換えを意味する切換コマンドであれば、切換部11に与える切換信号の状態をHレベルからLレベルに切り換える。これにより、他機側信号送受信経路10側が有効とされ、パソコン3に対して他機プリンタ2のみが接続された状態と等価的となる。よって、パソコン3側から印字データ、その他の必要なデータ、信号を他機側信号送受信経路10を介してプリンタドライバに送出することにより他機プリンタ2で印字出力することができる。本実施の形態の場合、フルカラー印字となる。この時、自機プリンタ1から見れば印字データ等を他機プリンタ2側へスルーさせる状態となる。一方、プリンタ切換コマンドの場合で、そのコマンドがExternal 側からInternal 側への切り換えを意味する切換コマンドであれば、切換部11に与える切換信号の状態をLレベルからHレベルに切り換える。これにより、自機側信号送受信経路9側が有効とされ、パソコン3に対して自機プリンタ1のみが接続された状態と等価的となる。よって、パソコン3側から印字データ、その他の必要なデータ、信号を自機側信号送受信経路9を介してプリンタドライバに送出することにより他機プリンタ2で印字出力することができる。従って、ステップS6の処理が判断手段の機能として実行され、ステップS7の処理が経路状態切換手段の機能として実行される。
【0061】
従って、本実施の形態によれば、パソコン3から出ている1本のセントロニクスインタフェースに2台のプリンタ1,2を接続できるように自機プリンタ1自身がコネクタ機能及び切換機能を備えており、パソコン3側からの操作によりリモート切り換え可能なシステムを構築することができる。特に、本実施の形態によれば、対象となる自機プリンタ1のインタフェース部分に切換機能を持たせることにより、自機プリンタ1を中心に構成されているので、切換機能部分において少なくとも自機プリンタ1に関する事項は全て分かるため、他機プリンタ2に関する事項は分からなくても、自機用と他機プリンタ2用の切り換えを信頼性高く確実に行うことができる。また、自機プリンタ1自身がインタフェース部分に切換機能を内蔵しているので、自機プリンタ1に対する接続はコネクタを用いることなく内部配線で済み、独立した切換器54を用いる場合に比して配線が短くなり、安定性=耐ノイズ性が向上する。さらには、自機プリンタ1自身が切換機能を内蔵しているので、その切換動作の電源も自機プリンタ1用の電源で済み、独立した切換器54の場合のような単独の電源は必要としない。
【0062】
実施の形態が適用されるシステムでは、パソコン3上で自機プリンタ1/他機プリンタ2、即ち、Internal /External を指定する手段として、プリンタドライバ選択とは全く独立した切換用のダイアログウインドウが用意され、図5に示すように、印刷操作前にこの切換用のダイアログ31が起動され、表示部32上でのマウス33の操作により何れかのプリンタ1又は2を選択し得るように構成されている。パソコン3の表示部32上でダイアログ31に基づきInternal 側とExternal 側との何れか一方が選択されると、ステップS3,S5の場合と同様に、パソコン3側から自機プリンタ1側へ切換コマンドが送出され、自機プリンタ1側では上述したステップS6,S7の処理制御が同様に行われる。
【0063】
よって、本実施の形態によれば、パソコン3から出ている1本のセントロニクスインタフェースに2台のプリンタ1,2を接続できるように自機プリンタ1自身がコネクタ機能及び切換機能を備えており、パソコン3側からの操作によりリモート切り換え可能なシステムを構築することができる。
【0064】
実施の形態では、自機プリンタ1の一部に図6に示すような操作ユニットとしての操作パネル34が設けられており、この操作パネル34上の一部にプリンタ切り換えを指示するための操作部35が設けられている。ここに、この操作部35は自機プリンタ1に設けられているため、他機プリンタ2を選択する場合のみ押下されるようにExternal 選択用(第2のプリンタ選択用)として構成されている。自機プリンタ1側ではこの操作部35が押下されたか否かを常時監視しており(S11)、この操作部35が押下された場合には他機側信号送受信経路10側が有効となるように切換信号の状態が切り換えられて、切換動作が実行される(S12)。このステップS12の処理が、操作部35の切換操作に応じて自機側信号送受信経路9と他機側信号送受信経路10との何れか一方を有効とするように経路状態を切り換える経路状態切換手段の機能として実行される。
【0065】
よって、本実施の形態による場合、パソコン3から出ている1本のセントロニクスインタフェースに2台のプリンタ1,2を接続できるように自機プリンタ1自身がコネクタ機能及び切換機能を備えており、自機プリンタ1の操作部35における直接的な切り換え指示操作により切り換え可能なシステムを構築することができる。
【0066】
ここで、図7(a)に示す本実施の形態に対する様々な変形が可能である。例えば、図7(b)に示すように、ステップS11で操作部35の操作が検出された場合、システムがアイドル状態(例えば、自機プリンタ1が現在印字中か否か等)かどうかが判定される(S11A)ようにしても良い。この場合、システムは、システムがアイドル状態となる(S11AのY)まで待機し、アイドル状態を検出したら他機プリンタ2への切り換えを実行する(S12)。この際、他機プリンタ2が現在選択中であって、例えばユーザが自機プリンタ1への再切り換えを所望してプリンタ切換操作を再度行なった場合には、プリンタ切り換え操作が再度あったことがステップS11で判断され、自機プリンタ1に再切り換えする処理が直ちに実行される(S12)。また、図7(c)に示すように、システムがアイドル状態でない場合には警告を発するようにしても良い(S11B)。警告は、例えば、自機プリンタ1(又は他機プリンタ2)が現在動作中であり、他機プリンタ2(又は自機プリンタ1)を選択することができないことを示すメッセージをユーザに示すことによってなされる。
【0067】
図7(b),(c)において実行されるシステムがアイドル状態かどうかの判断は、コントローラ8において、データバス9a上のデータを監視するように双方向性バッファ12aを制御することによってなされる。
【0068】
したがって、本実施の形態においては、自機プリンタ1は、それ自体で、パソコン3から引き出される1本のセントロニクス規格のインターフェースラインを介して二つのプリンタ1,2をパソコン3に接続する機能を備えていることになる。これにより、システムは、操作部35の操作によって実行可能な切換操作を提供する。
【0069】
実施の形態では、CPU7により実行される各種の処理・制御の機能として、下記のような判断手段と経路状態切換手段との機能を備えている。この判断手段は、他機側信号送受信経路10が有効な状態でコマンドデータのない状態が一定時間継続したか否かを監視してプリンタ切換時期を判断する機能を意味する。また、経路状態切換手段は、コマンドデータのない状態が一定時間以上継続してこの判断手段によりプリンタ切換時期であると判断されたときには切換部11を動作させて自機側信号送受信経路9が有効となるように経路状態を切り換える機能を意味する。即ち、本実施の形態は他機プリンタ2側が使用し得る状態の場合に、自機プリンタ1側を使用し得る状態に自動復帰させる処理を主体として構成されている。ここに、他機プリンタ2側を使用し得る状態への切り換えは、適宜行えばよく、前述した何れかの実施の形態を併用してもよい。また、判断手段における一定時間を特定するために所定時に起動されてクロック信号を計数するタイマも用意されている。
【0070】
本実施の形態においては、CPU7がプリンタ用インタフェース切換装置4の状態を常に監視し、他機側信号送受信経路10が有効なExternal 側接続中であるか否かをチェックする(S21)。これは、例えば現在の切換信号の状態により判断できる。Internal 側接続中であれば特に切り換えに関する動作制御は行わない。External 側接続中であれば、パソコン3側からプリンタ用インタフェース切換装置4に対してコマンドデータなる信号が送出されたかをチェックする(S22)。これは、例えば、データバス9a上の双方向性バッファ12aを常に動作可能状態に制御しておきパソコン3側からのデータバス10a上の送出をデータバス9a上で監視すればよい。External 側接続中にコマンドデータの送出があれば、現に他機プリンタ2が使用中であるので、継続して使用可能にするため、特に切り換えに関する動作制御は行わない。一方、External 側接続中であってもコマンドデータの送出がなければ、タイマを起動させてタイマのカウントを開始させる(S23)。このカウント中であっても、パソコン3側からプリンタ用インタフェース切換装置4に対してコマンドデータなる信号が送出された場合には(S24のY)、処理を終え、継続して使用可能にするため、特に切り換えに関する動作制御は行わない。タイマのカウント開始後、コマンドデータなる信号の送出がなければ(S24のN)、タイマがタイムアップするまでカウントを継続し(S25のN)、タイマがカウントアップすると(S25のY)、コマンドデータが一定時間なかったものと判断し、切換部11に与える切換信号の状態をLレベルからHレベルに切り換える。これにより、自機側信号送受信経路9側が有効とされ、パソコン3に対して自機プリンタ1のみが接続された状態と等価的となる。従って、ステップS21ないしS25の処理が判断手段の機能として実行され、ステップS26の処理が経路状態切換手段の機能として実行される。
【0071】
本実施の形態によれば、前述した実施の形態による効果に加えて、他機プリンタ2側が使用可能な状態にあってもこの他機プリンタ2側が現実に使用されない状態が予め設定された一定時間以上に渡って継続した場合には、自動的に自機プリンタ1側が使用可能となる状態に自動的に復帰させることができる。即ち、当該システムは自機プリンタ1を中心に構成されているので、自機側信号送受信経路9側が有効となるように自動復帰させることにより制御しやすい状態を優先させることができる。
【0072】
実施の形態では、CPU7により実行される各種の処理・制御の機能として、下記のような判断手段と経路状態切換手段との機能を備えている。この判断手段は、パソコン3側からコマンドが送出された場合にそのコマンドが解読可能なコマンドであるか解読不可なコマンドであるかを判断する機能を意味する。経路状態切換手段は、自機側信号送受信経路9が有効な状態で送出されたコマンドが判断手段により解読不可なコマンドであると判断された場合には他機側信号送受信経路10が有効となるように経路状態を切り換え、逆に、他機側信号送受信経路10が有効な状態で送出されたコマンドが判断手段により解読可能なコマンドであると判断された場合には自機側信号送受信経路9が有効となるように経路状態を切り換える機能を意味する。また、コントローラ8中のRAMの一部には、パソコン3側から送出された情報を一旦格納するバッファメモリとして機能するバッファFIFOが用意されている。
【0073】
本実施の形態においては、パソコン3側からプリンタ用インタフェース切換装置4側にコマンドの送出があった場合、そのコマンドが一旦データバス9a上の双方向性バッファ12aを経てコントローラ8中のCPU7に取り込まれ、そのコマンドがCPU7において解読可能であるか否かチェックされる(S31)。自機プリンタ1用のコマンドであればCPU7が解読できるコマンドが送出されてくるので、解読できるコマンドの場合において、自機側信号送受信経路9が有効な状態にあれば(S34のN)、そのまま処理を終え、他機側信号送受信経路10が有効な状態にあれば切換部11に与える切換信号の状態をLレベルからHレベルに切り換える(S35)。一方、パソコン3側から送出されたコマンドがCPU7において解読できないものであった場合には(S31のN)、少なくとも自機プリンタ1用のコマンドではないので、他機側信号送受信経路10が有効な状態にあれば(S32のN)、そのまま処理を終え、自機側信号送受信経路9が有効な状態にあれば切換部11に与える切換信号の状態をHレベルからLレベルに切り換える(S33)。即ち、パソコン3側から送出されるコマンドをCPU7が解読できるか解読不能かにより処理を異ならせ、解読できる場合には自機プリンタ1用であると認識して自機側信号送受信経路9の有効状態を維持し或いは有効状態に切り換え、逆に、解読不能な場合には少なくとも自機プリンタ1用ではないと認識して他機側信号送受信経路10の有効状態を維持し或いは有効状態に切り換えられる。ここに、ステップS31の処理が判断手段の機能として実行され、ステップS32〜S35の処理が経路状態切換手段の機能として実行される。
【0074】
なお、本実施の形態においては、パソコン3側から送出されたコマンドはCPU7による解読に供されるが、同時に、そのデータはバッファFIFOに一旦蓄積される。そして、CPU7により解読できないコマンドであると認識された場合には、バッファFIFOに蓄積させたコマンドが切り換えられた他機側信号送受信経路10に従い他機プリンタ2側に送出される。即ち、取敢えず自機プリンタ1用としてコマンドを取り込む処理を行っており、その途中で解読できないコマンドであると認識するので、バッファFIFOがなければ認識した時点でそれ以前の情報を失ってしまい他機プリンタ2側に送出できなくなってしまうからである。
【0075】
本実施の形態によれば、1台のパソコン3と2台のプリンタ1,2とを用いてシステムを構成する上で、対象となる自機プリンタ1のインタフェース部分に切換機能を持たせることにより、自機プリンタ1を中心に構成し、切換機能部分において少なくとも自機プリンタ1に関する事項は全て分かっている点を最大限活かし、パソコン3側から送出されたコマンドが解読できれば自機プリンタ1用であると認識して切換制御を行い、コマンドが解読できなければ他機プリンタ2用である保証はないものの少なくとも自機プリンタ1用ではないと認識して切換制御を行うので、コマンド自体の利用によりプリンタの切り換えを適正に行わせることができる。
【0076】
本発明の実施の第の形態を図10ないし図14に基づいて説明する。本実施の形態の多機能画像処理装置は、MPF51に適用されている。このシステムにおいては、実施の第一の形態における自機プリンタ1及び他機プリンタ2に代えて、MPF51及び第2周辺機器72が用いられている。MPF51は、第1のコネクタ74及び第2のコネクタ75を含むインターフェース切換装置(I/F切換装置)73を備えている。このようなMPF51には、第1のコネクタ74を介してパソコン71が接続され、第2のコネクタ75を介して第2周辺機器72が接続されている。そして、ファクシミリ回線54もMPF51に接続されている。
【0077】
このMPF51に関して、その機構的な構成については図示を省略するが、図11のブロック図に示すように、スキャナユニットとしてのスキャナ部52とプリンタユニットとしてのプリンタ部53とを備えた構成とされている。また、ファクシミリ回線54に接続されてデータを送受信するためのファクシミリ通信部となるNCU55及びモデム56を含み、さらに、スキャナ部52により読み取られた原稿の画像データやファクシミリ受信した画像データを格納するための画像メモリ57を含んで構成されている。これにより、基本的に、スキャナ機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能を備えている。この他、後述するコントローラ中に含まれるCPU58やメモリ59、各種モード等を設定するための操作部60等も備え、これらがバスライン61によって相互に接続されている。
【0078】
スキャナ部52は自動原稿搬送装置(ADF)(図示せず)によって搬送される原稿の画像をその読取位置に固定的に配設された密着型光電変換素子によって順次読み取る所謂シートスキャナとして構成されている。これにより、原稿画像は電気的な信号として読み取られる。プリンタ部53は2値化された画像データに基づき用紙に印字出力するもので、例えば、レーザ書込光学系及び電子写真装置を含む白黒仕様のレーザプリンタとして構成されている。メモリ59は、プログラム等のデータを固定的に格納したROMや、各種情報を書き換え自在に格納するRAM等からなり、CPU58はROMに格納されたプログラムデータに従い各種の処理・制御を実行する。
【0079】
このようなMFP(自機MFP)1は、例えば、図10に示すように、コンピュータである1台のパソコン71に対して第2周辺機器72とともに共存するシステムを構築するように用いられている。ここに、本実施の形態では、第2周辺機器72としてはプリンタ部53とは印字能力が異なり他機プリンタとして機能するカラーインクジェットプリンタが用いられており、本実施の形態中では、他機プリンタ72と称するものとする。
【0080】
パソコン71と他機プリンタ72とは自機MPF51を介して接続されるもので、自機MPF51の一部には切換機能を持たせたI/F切換装置73が内蔵されている。このI/F切換装置73は基本的にはセントロニクス規格のインタフェースである。
【0081】
図12は、I/F切換装置73の回路ブロック図である。図12中、図1に示した部分と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0082】
まず、パソコン71用のセントロニクス規格のコネクタ(図示せず)が結合される第1のコネクタ74と、他機プリンタ72用のセントロニクス規格のコネクタ(図示せず)が結合される第2のコネクタ75とが設けられている。このI/F切換装置73は自機MPF51に内蔵されており自機MPF51との接続は固定的であるので、内部配線により接続されており、自機用コネクタ、ピン類は有しない。自機MPF51はCPU58を含むコントローラ76を内蔵しており、第1のコネクタ74とこのコントローラ76との間を接続する自機側信号送受信経路9が形成されている。この自機側信号送受信経路9は8本線によるデータバス9aと4本線による受信用制御線9b、5本線による送信用制御線9cにより形成されている。また、第1のコネクタ74と第2のコネクタ75(従って、他機プリンタ72)との間を接続する他機側信号送受信経路10も形成されている。この他機側信号送受信経路10は第1のコネクタ74側から引き出されたデータバス9a、受信用制御線9b、送信用制御線9cを第2のコネクタ75側に分岐させたデータバス10a、受信用制御線10b、送信用制御線10cにより形成されている。
【0083】
これらの信号送受信経路9,10に対してはコントローラ76側から与えられる切換信号に応じて切り換えられて何れかの信号送受信経路9又は10を有効にするための切換部(切換ユニット)11が設けられている。この切換部11は、データバス9a、受信用制御線9b、送信用制御線9cの各々の線上に設けられて作動状態と非作動状態とを採り得るバッファ12a,12b,12cと、受信用制御線10b、送信用制御線10cの各々の線上に設けられて作動状態と非作動状態とを採り得るバッファ13b,13cと、データバス10a上に設けられてオン・オフ制御されるスイッチ14とにより構成されている。バッファ12aは双方向性バッファとされている。また、バッファ12b,13bを択一的に作動状態とさせる切換信号を与える制御線15bと、バッファ12c,13cを択一的に作動状態とさせる切換信号を与える制御線15cと、バッファ12aの作動状態を適宜制御する切換信号を与える制御線15aと、スイッチ14のオン・オフを適宜制御する切換信号を与える制御線15dとが設けられており、バッファ13b,13cに対する制御線15b,15c上には信号を反転させるためのインバータ16b,16cが介在されている。このような切換部11を動作させるための電源17はコントローラ76の電源ライン18から供給されているとともに、他機プリンタ72側の電源がオンしているか否かをチェックするための第2のコネクタ75のP.L.H(ペリフェラル・ロジック・ハイ)ライン19からも供給されている。具体的には、他機プリンタ72からセントロニクスインタフェースには微少電源電流が割り振られている。ここに、これらのライン18,19上にはダイオード20,21が介在されることにより論理和接続されている。
【0084】
ここに、本実施の形態では、自機MPF51の電源が投入された時点で、コントローラ76から制御線15a〜15cに与えられる切換信号の状態はHレベル(制御線15dに与えられる切換信号の状態はLレベル)に初期設定されている。この状態ではバッファ12a〜12c側が作動状態であってスイッチ14はオフ状態、バッファ13b,13cが非作動状態であるので自機側信号送受信経路9側が有効となるように設定されている。
【0085】
また、パソコン71は自機MPF51側(Internal 側)と他機プリンタ72側(External側 )とを任意に選択指示操作し得る手段を備えており、これに対応して、その選択指示操作に基づき切換コマンドを送出する切換コマンド送出手段の機能も備えている。具体的には、例えば、ワードプロセッサ用のアプリケーションにおける印刷の際に、Internal 側のプリンタドライバを選択すると自動的にInternal 側(自機MPF51側)を指定でき、External 側のプリンタドライバを選択すると自動的にExternal 側(他機プリンタ72側)を指定できる手段であり、この機能はパソコン71側におけるCPU(図示せず)により実行される。
【0086】
一方、自機MPF51側では、情報記録媒体としてのメモリ59に格納されたプログラムデータに従いCPU58により実行される各種の処理・制御の機能として、本実施の形態では、判断手段と経路状態切換手段と同時印字処理手段との機能を備えている。この判断手段は、パソコン71側での選択指示操作に基づきパソコン71における切換コマンド送出手段により切換コマンドが送出されたときに自機MPF51と他機プリンタ72との何れを指定するコマンドであるかを判断する機能を意味する。また、経路状態切換手段は、判断手段の判断結果に応じて自機側信号送受信経路9と他機側信号送受信経路10との何れか一方を有効とするように切換部11を動作させて経路状態を切り換える機能を意味する。さらに、同時印字処理手段は、スキャナ部52により読み取られた原稿の画像データを複数部数印字出力する際には第2のコネクタ75と自機MPF51との間を接続して画像データをプリンタ部53と他機プリンタ72とに同時に並列出力して印字させる機能を意味する。
【0087】
このような構成において、まず、自機MPF51が内蔵する接続切換機能について説明する。1台のパソコン71に対して自機MPF51と他機プリンタ72とを共存させたシステムで、全ての電源を投入すると、コントローラ76は制御線15a〜15c上に与える切換信号の状態がHレベルとなる(制御線15dに与えられる切換信号の状態はLレベルである)。これにより、上述のように自機側信号送受信経路9側が有効となり、パソコン71に対して自機MPF51のみが接続された状態と等価的となる。よって、パソコン71側からプリンタ部53に対して印字データ、その他のデータ、信号を送出することにより自機MPF51で印字出力することができる。本実施の形態の場合、高速・高画質の白黒印字となる。また、スキャナ部52側からパソコン71側に対してスキャナ部52で読み取った原稿の画像データを送出することによりその画像データをパソコン71側に取り込むことができる。
【0088】
ついで、このような状態から他機プリンタ72側へ切り換え、或いは、再び、自機MPF51側へ切り換える処理について、図13及び図14に示すフローチャートを参照して説明する。使用する機器を切り換える場合には、パソコン71上でワープロアプリケーションにおける印刷時に所望側のドライバを切換操作する。この選択操作が行われると(S1のY)、その切り換えがInternal 側からExternal 側への切り換えであるか(S2)、逆に、External 側からInternal 側への切り換えであるか(S4)を判断する。Internal 側からExternal 側への切り換えであれば、Internal 側からExternal 側への切り換えを意味する切換コマンドをパソコン71から自機MPF51へ送出する(S3)。一方、External 側からInternal 側への切り換えであれば、External 側からInternal 側への切り換えを意味する切換コマンドをパソコン71から自機MPF51へ送出する(S5)。これらのステップS3又はS5の処理がパソコン71側における切換コマンド送出手段の機能として実行される。
【0089】
パソコン71側から第1のコネクタ74を介して自機MPF51側にコマンドが送出されると、そのコマンドが一旦データバス9a上の双方向性バッファ12aを経てコントローラ76中のCPU58に取り込まれ、そのコマンドが切換コマンドであるかチェックされる(S6)。切換コマンドであれば、切換部11を動作させて現状の状態から切り換える(S7)。即ち、切換コマンドの場合、そのコマンドがInternal 側からExternal 側への切り換えを意味する切換コマンドであれば、切換部11に与える切換信号の状態をHレベルからLレベルに切り換える。これにより、他機側信号送受信経路10側が有効とされ、パソコン71に対して他機プリンタ72のみが接続された状態と等価的となる。よって、パソコン71側から印字データ、その他の必要なデータ、信号を他機側信号送受信経路10を介してプリンタドライバに送出することにより他機プリンタ72で印字出力することができる。本実施の形態の場合、フルカラー印字となる。この時、自機MPF51から見れば印字データ等を他機プリンタ72側へスルーさせる状態となる。一方、切換コマンドの場合で、そのコマンドがExternal 側からInternal 側への切り換えを意味する切換コマンドであれば、切換部11に与える切換信号の状態をLレベルからHレベルに切り換える。これにより、自機側信号送受信経路9側が有効とされ、パソコン71に対して自機MPF51のみが接続された状態と等価的となる。従って、ステップS6の処理が判断手段の機能として実行され、ステップS7の処理が経路状態切換手段の機能として実行される。
【0090】
従って、本実施の形態によれば、パソコン71から出ている1本のセントロニクスインタフェースに自機MPF51と他機プリンタ72とを接続できるように自機MPF51自身がコネクタ機能及び切換機能を備えており、パソコン71側からの操作によりリモート切換可能なシステムを構築することができる。また、自機MPF51自身がインタフェース部分に切換機能を内蔵しているので、自機MPF51に対する接続はコネクタを用いることなく内部配線で済み、配線が短くなり、安定性=耐ノイズ性が向上する。
【0091】
また、本実施の形態において、自機MPF51のスキャナ部52により原稿画像を読み取って印字出力する場合の処理について説明する。自機MPF51はスキャナ部52とプリンタ部53とを備えており、通常のデジタル複写機に準じて、自機のスキャナ部52で読み取った原稿の画像データに基づき自機のプリンタ部53で印字出力するコピー機能を備えている。本実施の形態では、このようなコピー機能を基本として、コピーモードにおいて操作部60により複数部数の印字出力が指定された場合には、プリンタ部53とともに他機プリンタ72も稼動させて同時に印字出力させる機能が付加されている。この機能がCPU58による制御の下に、同時印字処理手段により実行される。まず、複数部数を印字出力させるモードでコピーモードが操作部60を通じて指定されると、この同時印字処理手段が実行され、コントローラ76は制御線15a上の切換信号をHレベル、制御線15d上の切換信号をHレベルとして、コントローラ76側と第2のコネクタ75側との間についてデータバス9a,10aを接続状態とし、自機MPF51・他機プリンタ72間をインタフェース可能な状態に切り換える。この状態で、スキャナ部52により原稿の画像が読み取られると、その画像データは自機MPF51内においてプリンタ部53のプリンタドライバに出力されると同時に、データバス9a,10a及び第2のコネクタ75を経て他機プリンタ72のプリンタドライバにも並列出力される。このような画像データの送出を受けて、プリンタ部53と他機プリンタ72とが同時に印字出力動作を実行する。従って、複数部数の印字出力時にその印字出力をプリンタ部53と他機プリンタ72とに振り分けて処理させることにより、高速処理できることになる。つまり、インタフェース機能を内蔵した自機MPF51に他機プリンタ72が結合されており、実質的に2台のプリンタを備えているシステム構成のメリットを最大限発揮させることができる。
【0092】
なお、判断手段や経路状態切換手段の機能を発揮させる手法としては、本実施の形態に示した手法に限らず、適宜手法を採り得る。
【0093】
実施の形態では、自機MPF51中のCPU58により実行される各種の処理・制御の機能として、前述した判断手段、経路状態切換手段の他にメモリ制御手段の機能を備えている。このメモリ制御手段は、パソコン71側から送信される画像データを他機プリンタ72により印字出力させる際に起動されて第1のコネクタ74と自機MPF51との間を接続して自機MPF51内の画像メモリ57をプリンタバッファとして動作させる機能を意味する。
【0094】
本実施の形態においては、パソコン71側で作成した画像データを印字出力するために他機プリンタ72を用いる印字モードが指定された場合、本来的には、他機側信号送受信経路10が有効とされるが、このモード時には、一旦、自機側信号送受信経路9が有効とされてパソコン71から送出された画像データは第1のコネクタ74及び双方向性バッファ12aを経て画像メモリ57をプリンタバッファとしてそのデータが展開された後、今度は、制御線15a上の切換信号をHレベル、制御線15d上の切換信号をHレベルとして、コントローラ76側と第2のコネクタ75側との間についてデータバス9a,10aを接続状態とし、自機MPF51・他機プリンタ72間をインタフェース可能な状態に切り換え、画像メモリ57に展開された画像データを他機プリンタ72側に送出することでこの他機プリンタ72による印字に供される。よって、本来的にはファクシミリ送受信用などの目的で自機MPF51中に設けられている画像メモリ57をプリンタバッファとして利用することにより、パソコン71側にプリンタバッファを備えて印字ジョブ動作を行う必要がなくなり、パソコン71側で要する印字ジョブ動作に要する拘束時間を短縮させることができる。つまり、パソコン71に対して、画像メモリ57を有する自機MPF51がインタフェースされているシステム構成によるメリットを最大限活かすことができる。
【0095】
実施の形態では、まず、第2周辺機器72として他機プリンタに代えて他機スキャナが用いられており、本実施の形態中では、他機スキャナ72と称するものとする。この他機スキャナ72としては、例えばカラースキャナ或いは高解像度スキャナが用いられている。また、本実施の形態では、自機MPF51中のCPU58により実行される各種の処理・制御の機能として、前述した判断手段及び経路状態切換手段と同等な機能の他に動作制御手段の機能を備えている。この動作制御手段は、他機スキャナ72により読み取られた原稿の画像データをパソコン71へ出力させる際に起動されて、一旦、第2のコネクタ75と自機MPF51との間をインタフェースさせるとともに画像メモリをデータバッファとして動作させて画像データを一旦画像メモリ57に格納させる機能を意味する。
【0096】
本実施の形態においては、他機スキャナ72で読み取った画像データをパソコン71に取り込む読取モードが指定されると、動作制御手段によって、一旦、制御線15a上の切換信号をHレベル、制御線15d上の切換信号をHレベルとして、第2のコネクタ75側とコントローラ76側との間についてデータバス10a,9aを接続状態とし、他機スキャナ72・自機MPF51間をインタフェース可能な状態に切り換え、かつ、画像メモリ57をデータバッファとして動作させる。そして、他機スキャナ72により読み取られた原稿の画像データを直接パソコン71側に送出せず、データバッファとして動作する画像メモリ57に格納する。即ち、画像メモリ57はファクシミリ受信した画像データの格納時やスキャナ部52により読み取られた画像データの格納時と同様に動作する。この後、自機側信号送受信経路9を有効とする状態に切り換えて、自機MPF51・パソコン71間をインタフェース可能とし、画像メモリ57に格納された画像データをデータバス9aを介してパソコン71側に送出することにより、他機スキャナ72で読み取られた画像データが画像メモリ57経由でパソコン71側に取り込まれる。
【0097】
従って、本実施の形態によれば、他機スキャナ72をパソコン71に直接繋いで他機スキャナ72で読み取られた画像データを取り込む場合よりも、アプリケーションの動作速度の遅れを回避でき、他機スキャナ72における原稿読取を高速化させることができる。また、他機スキャナ72をパソコン71に直接繋いで他機スキャナ72で読み取られた画像データを取り込む構成とした場合に、パソコン71側でメモリ容量不足等を生じたときには、その容量内に収まるようにデータ量を減らすために間欠読取り(間引き読取り)に切り換える等の処理を行う必要があり、例えば、他機スキャナ72が高解像度スキャナであっても読取画質が低下してしまう可能性が多分にある。この点に関しても、本実施の形態によれば、ファクシミリ送受信用であって、元々、十分なメモリ容量を有する画像メモリ57を一旦利用しているので、間欠読取りに切り換えて読み取る等の必要がなく、間欠読取りが行われる確率を減らし、読取画質の向上を図ることもできる。即ち、他機スキャナ72の読取能力を容量不足等により損なうこともない。他機スキャナ72からの画像データの取り込み時であっても、パソコン71に対して、画像メモリ57を有する自機MPF51がインタフェースされているシステム構成によるメリットを最大限活かすことができる。
【0098】
本発明の参考例を図15を参照して説明する。本実施の形態の基本的な構造及び作用は実施の第一の形態と同様であるため、実施の第一の形態で用いた図面をも参照しながら説明し、かつ、実施の第一の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0099】
参考例において、任意の時点で他機プリンタ2を使用したい場合には、パソコン3側の操作によりエスケープ・シーケンスによるプリンタ選択コードなるESCコマンドを送出させる。ESCコマンドは、エスケープ・シーケンスに従ったプリンタ選択コードからなる。自機側信号送受信経路9を通じてこのESCコマンドを受信したコントローラ8側ではCPU7がコマンドが来たと判断し、制御線15a〜15c上に与える切換信号の状態をLレベル、制御線15dに与える切換信号の状態をHレベルに切換える。これにより、バッファ12a〜12cに代えて、バッファ13b,13cが作動状態になるとともにスイッチ14が閉じられてオンし、他機側信号送受信経路10側が有効となる。即ち、パソコン3に対してコネクタ5,6を介して他機プリンタ2のみが接続された状態と等価的となる。よって、パソコン3側から印字データ、その他のデータ、信号を送出することにより他機プリンタ1で印字出力することができる。本参考例の場合、フルカラー印字となる。
【0100】
一方、このような他機プリンタ2の使用可能な状態で再び自機プリンタ1側に戻したい場合には、パソコン3側の操作によりプリンタ初期化信号(/INIT)を第1のコネクタ5を通じてプリンタ用インタフェース切換装置4側に与える。このようなプリンタ初期化信号(/INIT)はセントロニクス規格に従った信号であり、自機プリンタ1中のCPU7でも認識可能な信号であるので、このプリンタ初期化信号(/INIT)に従った処理、即ち、電源投入時と同じ状態に戻すように切換部11を動作させるので、他機側信号送受信経路10側に代えて自機側信号送受信経路9側が再び有効となる状態に切換えられる。即ち、このような切換えに際しても、本来であれば上記に準じて他機プリンタ2側のコマンドを用いるべきであるが、この他機プリンタ2は自機プリンタ1からみれば不特定なものであり、そのコマンド規格は必ずしも自機プリンタ1と一致せず異なることが多く自機プリンタ1側にとってそのコマンドを理解し得るか否か不明であり、理解できないコマンドが送出された場合には戻せないので、他機プリンタ規格のコマンドを用いず、上記のように自機プリンタ1が理解できる信号を用いて自機プリンタ1側に戻すものである。これにより、パソコン3側での制御により自機/他機プリンタ1,2の使用を任意に切換えることができる。
【0101】
ところで、自機プリンタ1の電源はオフであるが、パソコン3及び他機プリンタ2の電源はともにオンであるケースもある。このようなケースであってもパソコン3と他機プリンタ2との間のインタフェースが可能であることが望ましいが、プリンタ用インタフェース切換装置4が自機プリンタ1に内蔵されておりこの自機プリンタ1の電源がオフであり切換部11等を動作させることができない。しかし、本参考例においては他機プリンタ2が接続された第2のコネクタ6側からも切換部11に対して電源17を供給しているので、他機プリンタ2の電源がオンであれば電力を供給して切換部11を動作させることができる。また、切換部11に対する切換信号も自機プリンタ1の電源がオフであればコントローラ8も動作せずその制御が働かないが、他機側信号送受信経路10を有効とさせるための切換部11に対する切換信号の状態(Lレベル)を自機プリンタ1の電源がオフ時に生ずる切換信号の状態(グランドレベル)と同一に設定されているので、自機プリンタ1の電源がオフでコントローラ8が機能しなくても他機プリンタ2の電源がオンの時には他機側信号送受信経路10が有効となるように切換えることができる。よって、自機プリンタ1の電源がオフでパソコン3と他機プリンタ2との電源だけがオンの状態でも両者間のインタフェースが可能となる。
【0102】
次に、スイッチ14部分の構成・作用について説明する。このスイッチ14としては機械的スイッチを用いて構成することも可能であるが、データバス10a上でのオン・オフ切換えであり、IC構成のアナログスイッチ22を用いることが多い。この場合、外来サージ電圧等からアナログスイッチ22を保護するために、入出力段の信号端子と電源との間に図15に示すように保護ダイオード23a〜23dを介在させるのが通常である。しかし、これだけの構成による場合、自機プリンタ1の電源がオフでパソコン3側の電源がオンしていると、図15に示すアナログスイッチ22に対する電源が接地と等価的な状態となり、信号線より逆電流が流れ込む可能性がある。逆電流が流れるとIC(アナログスイッチ22)の破壊等を生じて好ましくない。この点、本実施の形態では、図15に示すように逆流防止素子となるダイオード24(図1中のダイオード20でもよい)が保護ダイオード23とは逆向きとされて電源ライン18に接続されているので、自機プリンタ1の電源がオフで、パソコン3側の電源がオンであっても、信号線より逆電流が流れ込むことはなく、確実にIC等を保護できる。
【0103】
以上、本発明の実施の第一の形態及び第二の態を説明したが、本発明は、開示した実施の形態に限定されるものでなく、本発明の主旨、概念、精神、範囲等に反することがない範囲での変形や修正、改良等を許容する。例えば、上記実施の形態において、データを供給するものはホストコンピュータとして開示されたが、これは、例えばネットワークのような他の種類のユーザ装置であっても良い。加えて、上記実施の形態では、周辺機器としてプリンタやMPFの使用について紹介したが、これはファクシミリやスキャナのような装置であっても良い。
【0104】
【発明の効果】
本発明は、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続されユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、ユーザ装置の接続を自動切り換えして第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する第1の周辺機器に設けられた切換装置と、の少なくとも1つを構成要素とする発明であり、あるいは、そのような各構成要素を制御する方法の発明であり、あるいは、各構成要素を制御するプログラムを記録する記録媒体の発明であるため、第1の周辺装置はそのインタフェース部分に切換機能を備えることになり、このインターフェース部分においては少なくとも第1の周辺装置自身に関する事項を認識することができるので、第2の周辺装置に関する事項は分からなくても、ユーザ装置に接続すべき第1の周辺装置と第2の周辺装置との切り換えを信頼性高く行なうことができる。また、第1の周辺装置はそのインタフェース部分に切換機能を備えるため、第1の周辺装置に対する配はコネクタを用いることなく内部配線で済むので、独立した切換機を用いる場合に比して配線を短くすることができ、したがって、安定性=耐ノイズ性を向上させることができる。さらに、第1の周辺装置自身が切換機能を内蔵するため、その切換動作のための電源を第1の周辺装置用の電源で済ませることができ、したがって、独立した電源を必要としない簡易な構成とすることができる。
【0105】
特に、請求項2及び6記載の発明は、第1の周辺機器は画像データを生成するスキャナユニットと画像データを印字するためのプリンタユニットとを備え、第1の周辺機器はスキャナユニットによって生成された画像データに基づいて複数枚のコピーの印字が要求された場合に第1の周辺機器を第2の周辺機器に接続することによってスキャナユニットによって生成された画像データをプリンタユニットと第2の周辺機器との双方によって印字する並列印字手段をさらに備えるので、複数部数の印字出力を高速処理させることができ、2台分のプリンタ機能を最大限発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態に関してプリンタ用インタフェース切換装置の構成を主体として示す回路構成図である。
【図2】システム構成を示す結線図である。
【図3】パソコン側の制御処理を示すフローチャートである。
【図4】自機プリンタ側における制御処理を示すフローチャートである。
【図5】ソコンの表示部の正面図である。
【図6】機プリンタの操作パネルの平面図である。
【図7】その制御処理を示すフローチャートである。
【図8】機プリンタ側における制御処理のフローチャートである。
【図9】機プリンタ側における制御処理のフローチャートである。
【図10】本発明の実施の第の形態に関するシステム構成を示す結線図である。
【図11】MFPの電装系の概略構成を示すブロック図である。
【図12】プリンタ用インタフェース切換装置の構成を主体として示す回路構成図である。
【図13】パソコン側の制御処理を示すフローチャートである。
【図14】自機MFP側における制御処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の参考例におけるスイッチ付近を示す回路図である。
【図16】従来のシステム構成例を略図的に示す結線図である。
【符号の説明】
1 第1の周辺機器、第1の画像形成装置、第1のプリンタ(自機プリンタ)
2 第2の周辺機器、第2の画像形成装置、第2のプリンタ(他機プリンタ
3 ユーザ装置、ホストコンピュータ(パソコン)
5 第1のコネクタ
6 第2のコネクタ
8 コントローラ
9 自機側信号送受信経路
9a データバス
10 他機側信号送受信経路
10a データバス
11 経路状態切換手段、経路状態切換装置(プリンタ用インターフェース切換装置)
12a 双方向性バッファ
17 電源
22 アナログスイッチ
23a〜d 保護ダイオード
24 逆流防止ダイオード(ダイオード)
31 ダイアログウインドウ
34 操作ユニット(操作パネル)
52 スキャナ部(スキャナユニット)
53 プリンタ部(プリンタユニット)
57 画像メモリ
59 記録媒体(メモリ)

Claims (8)

  1. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備え、第1の周辺機器は、第2の周辺機器がユーザ装置に接続されるまでの間にユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続するかどうかを判定する判定手段を備え、判定手段がユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続していると判定した場合には第2の周辺機器から第1の周辺機器にユーザ装置の接続が切り換えられることを特徴とする画像形成システム。
  2. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備え、第1の周辺機器は、画像データを生成するスキャナユニットと画像データを印字するためのプリンタユニットとを備え、第1の周辺機器は、スキャナユニットによって生成された画像データに基づいて複数枚のコピーの印字が要求された場合に、第1の周辺機器を第2の周辺機器に接続することによって、スキャナユニットによって生成された画像データをプリンタユニットと第2の周辺機器との双方によって印字する同時印字処理手段をさらに備えることを特徴とする画像形成システム。
  3. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備え、第1の周辺機器は印字される画像データを格納する画像メモリを有し、第1の周辺機器は、第2の周辺機器がユーザ装置から供給された画像データを処理する場合に、第2の周辺機器によって処理される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺装置をその機能が発揮されるようにユーザ装置に接続することを特徴とする画像形成システム。
  4. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備え、第1の周辺機器は画像データを格納する画像メモリを有し、第2の周辺機器は画像データを生成するスキャナユニットを有し、第1の周辺機器は、スキャナユニットによって生成された画像データがユーザ装置に転送される前に、ユーザ装置に転送される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺機器とこの第2の周辺装置がその機能を発揮するように接続することを特徴とする画像形成システム。
  5. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、
    第2の周辺機器がユーザ装置に接続されるまでの間にユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続するかどうかを判定する判定手段を備え、判定手段がユーザ装置からコマンドが供給されない状態が予め設定された所定時間継続していると判定した場合には第2の周辺機器からユーザ装置の接続が切り換えられることを特徴とする第1の周辺機器。
  6. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、
    画像データを生成するスキャナユニットと画像データを印字するためのプリンタユニットとを備え、スキャナユニットによって生成された画像データに基づいて複数枚のコピーの印字が要求された場合に、第2の周辺機器に接続することによって、スキャナユニットによって生成された画像データをプリンタユニットと第2の周辺機器との双方によって印字する同時印字処理手段をさらに備えることを特徴とする第1の周辺機器。
  7. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、
    印字される画像データを格納する画像メモリを有し、第2の周辺機器がユーザ装置から供給された画像データを処理する場合に、第2の周辺機器によって処理される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺装置をその機能が発揮されるようにユーザ装置に接続することを特徴とする第1の周辺機器。
  8. ホストコンピュータとネットワークとのいずれか一方であって、印字される画像データを供給する少なくとも1つのユーザ装置と、
    ユーザ装置に接続されてこのユーザ装置から画像データを受信し、受信した画像データを処理する第1の周辺機器と、
    画像データを生成するスキャナユニットを有し、第1の周辺機器を介してユーザ装置に接続され、第1の周辺機器を介してユーザ装置から送信された画像データを処理する第2の周辺機器と、
    第1の周辺機器に設けられて制御され、ユーザ装置の接続を自動切り換えし、第1の周辺機器と第2の周辺機器とのいずれか一方をユーザ装置に接続する切換装置と、
    を備える画像形成システム、における第1の周辺機器であって、
    画像データを格納する画像メモリを有し、スキャナユニットによって生成された画像データがユーザ装置に転送される前に、ユーザ装置に転送される画像データがバッファメモリとしての画像メモリに一時的に格納されるように第2の周辺機器とこの第2の周辺装置がその機能を発揮するように接続することを特徴とする第1の周辺機器。
JP24156097A 1996-09-05 1997-09-05 画像形成システム及びその周辺機器 Expired - Fee Related JP3613502B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24156097A JP3613502B2 (ja) 1996-09-05 1997-09-05 画像形成システム及びその周辺機器

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23479996 1996-09-05
JP8-234799 1996-09-05
JP8-238758 1996-09-10
JP23875896 1996-09-10
JP24156097A JP3613502B2 (ja) 1996-09-05 1997-09-05 画像形成システム及びその周辺機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10143341A JPH10143341A (ja) 1998-05-29
JP3613502B2 true JP3613502B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=27332190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24156097A Expired - Fee Related JP3613502B2 (ja) 1996-09-05 1997-09-05 画像形成システム及びその周辺機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3613502B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4636737B2 (ja) * 2001-06-15 2011-02-23 キヤノン株式会社 記録装置
JP4534434B2 (ja) * 2003-06-05 2010-09-01 セイコーエプソン株式会社 画像読み取り装置付きプリンタ、および画像読み取り装置付きプリンタの制御方法
JP7006410B2 (ja) * 2018-03-16 2022-01-24 株式会社リコー 制御装置、画像形成装置および回路装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10143341A (ja) 1998-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6025924A (en) Image forming system including a first printer connected to a host computer and a second printer connected to the host computer via a switching device provided in the first printer
JP2002344673A (ja) 画像形成システム
JP3613502B2 (ja) 画像形成システム及びその周辺機器
JP3962696B2 (ja) 情報処理装置とその制御方法及び制御プログラム
JPH1065884A (ja) 多機能周辺装置および記憶媒体
KR20020089744A (ko) 팩스 데이터의 선택적 인쇄가 가능한 팩시밀리 겸용프린터 및 팩스 데이터의 선택적 인쇄방법
JPH1065858A (ja) 多機能周辺装置および記憶媒体
JP2000035732A (ja) 画像形成装置
JP2004110145A (ja) Usbコネクタ接続装置、usbコネクタ接続方法、usbコネクタ接続プログラムおよびusb接続プログラムを記録した媒体
JP3628817B2 (ja) プリンタ用インタフェース切換装置及びこれを用いたプリンタ
JP3397963B2 (ja) 複合端末装置
JP2007307847A (ja) 画像形成装置およびプログラム
JP3482708B2 (ja) ホスト接続機能付ファクシミリ装置
JP2001160882A (ja) コピー制御装置
JP3231407B2 (ja) ファクシミリ装置
JP4417665B2 (ja) 画像形成装置
JPH0766927A (ja) ファクシミリ装置
JP4006776B2 (ja) 通信装置
JPH06242902A (ja) プリンタ
JP2001268303A (ja) ファクシミリ装置
JPH01316067A (ja) ファクシミリ装置
JP2003259044A (ja) 複合機
KR19980072344A (ko) 팩스의 원고전체페이지수 송수신방법
JP2000244690A (ja) スキャナ装置、複合装置、接続方法、および、記憶媒体
JPH11168585A (ja) 通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071105

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111105

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111105

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees