JP3613296B2 - デジタル複写機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機本体上面のプラテンガラス上に自動原稿搬送装置が設置されたデジタル複写機に関し、特に、前記プラテンガラス上面の原稿読取位置を一定速度で通過させながら複写用の原稿を読取るCVTモードおよびプラテンガラス上に置かれた原稿を読取るプラテンモードを有するデジタル複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、複写機が高速化および自動化するにつれて、原稿給紙トレイの複数枚の原稿を順次取り出して、プラテンガラス上面の原稿複写位置に供給する複写機用自動原稿搬送装置が使用されるようになってきた。
この種の複写機用自動原稿搬送装置において、スリット状に形成された固定露光位置に露光光学系が停止した状態で、原稿を、一定速度で前記露光位置を通過させながら搬送して、原稿の読取りを行う、CVT方式(すなわち、原稿移動型露光方式)のものが知られている。
【0003】
前記CVT方式(原稿移動型露光方式)を採用した複写機用自動原稿搬送装置を備えたデジタル複写機において、プラテンガラス上に操作者が手で置いた原稿(手置き原稿)を複写するプラテンモードの場合と、CVTモード(自動原稿読取モード)の場合とでは原稿の走査方法が異なってくる。これについて次に説明する。
図16はプラテンガラスAと原稿Gの説明図である。
図16において、プラテンガラスAの下方に配置されたイメージセンサ(原稿読取センサ)の主走査方向はFS、副走査方向はSSで示されている。また、原稿Gの上端はG1で示され、左端はG2で示されている。そして、原稿Gの画像エリアが1〜12に分割して示されており、前記図16の実線で示す横向き状態の原稿Gを上下反転(原稿の画像は左右反転)して裏返した状態は前記画像エリア1〜12が点線で分割して示されている。
【0004】
図17は主走査方向FSに原稿Gの上端G1を合わせた場合のプラテンモードでの原稿走査方法を示す図である。
図17において、プラテンガラスA上に置かれた原稿Gの複写しようとする画像エリア1〜12は下方に向けられているので点線で分割して示されている。前記プラテンガラスA下方に配置された図示しない露光走査装置は、プラテンモードの場合には、主走査方向FSに主走査しながら副走査方向SSに移動して画像エリア1〜12を読取る。この場合に読み取った画像エリア1〜12の画像データは図17の画像メモリM上にFS,SSで示す順序で書き込まれる。
この画像メモリMに記憶された画像を読み出して複写用紙に記録する場合の前記画像メモリMからの画像データの読出は図17の矢印FS′(主走査方向)およびSS′(副走査方向)の方向に行われる。
【0005】
図18はCVTモードにおいて、原稿Gの上端G1を先頭にして原稿を搬送しながら原稿Gを読み取る際の原稿走査方法の説明図であり、図18AはプラテンガラスAと原稿Gの説明図で、図18BはCVTモードにおいて前記図17に示すプラテンモードと同様の走査順序でイメージセンサを駆動して原稿Gの画像エリア1〜12を読み取ってメモリMに記憶し、メモリMからの画像データの読出しを前記図17に示すプラテンモードの場合と同様に行った場合に形成される画像の説明図である。なお図18Bにおいて、メモリMへのデータの書込順序は主走査方向がFS、副走査方向がSSで示され、また、メモリMからの画像データの読出順序は主走査方向がFS′、副走査方向がSS′で示されている。
図17Bと図18Bとを比較して分かるように、図18BのメモリMに記憶されたデータの読出は、前記図17に示すプラテンモードの場合と主走査方向FS′のデータ(原稿画面の左右のデータ)が逆に読出されることになる。これは、原稿読取時の画像面の主走査方向が前記プラテンモードの場合と逆になるからである。したがって、図18Bに示すCVTモードの場合のメモリMからの画像データの読出を前記図17に示すプラテンモードの場合と同様に行うと、複写紙に形成される複写画像は、左右反転した向きになる。
【0006】
そこで、前記プラテンモードおよびCVTモードのいずれの場合も複写用紙が同じ向きで排出されるようにした従来技術として次の(J01)の技術が知られている。
(J01)特開昭63−42280号公報記載の技術
この公報にはCVTモードにおいて、原稿の上端が原稿搬送方向先端となるようにセットし、その原稿を搬送しながら反転させて原稿の上端を先頭にして読取部に搬送している。そして、原稿を主走査する方向をプラテンモードの場合と逆にする技術が記載されている。
図19は(J01)に記載された走査方法、すなわち、CVTモードにおいて前記図17に示すプラテンモードの場合と同一の向きの画像が複写用紙に形成される場合の走査方法の説明図である。
図19に示すように、CVTモードにおける原稿読取時の主走査方向(イメージセンサの読取方向)FSを逆方向に設定することにより、前記図17に示すプラテンモードの場合と同様の順序FS、SSで原稿Gの画像エリア1〜12を読み取ることとなり、メモリMに記憶される画像データは前記図17の場合と同様になる。この場合、画像形成時に図19に示すメモリMからの画像データの読出FS′、SS′を前記図17に示すプラテンモードの場合と同様に行えば、プラテンモードと全く同じ向きの画像を形成することができる。
このCVTモードの場合には、画像形成装置の定着装置から排紙トレイに排出される複写用紙の画像の向きもプラテンモードの場合と同一となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(前記(J01)の問題点)
前記(J01)の方法は原稿上端を主走査方向に一致させて原稿の上端から下端に向けて副走査を行う場合には適している。しかしながら、この方法では、プラテンモードで原稿右端を主走査方向に一致させて原稿右端から左端に向けて副走査する場合には、プラテンモードとCVTモードの複写用紙の画像の向きが異なって排出されることになる。これについて図20〜22により説明する。
図20はプラテンガラスAと原稿Gの説明図である。図21は主走査方向FSに原稿Gの右端を合わせた場合のプラテンモードでの原稿走査方法を示す図である。図22は原稿Gの左端G2を先頭にして原稿Gを搬送する場合のCVTモードでの原稿走査方法の説明図で、図22Aは原稿給紙トレイ上の原稿Gの搬送方向YとプラテンガラスAの位置関係を示す図で、図22BはプラテンガラスA上の原稿Gの搬送方向Yを示す図であり図22Aに示す原稿Gが画像面をプラテンガラスAに向けた状態で搬送される状態を示す図である。
図20において、原稿Gの表面を正常な位置で見た場合の原稿Gの画像エリアは実線で区分けして示しているが、原稿Gを裏返した状態の画像エリアは点線で区分けして示している。
【0008】
図21のプラテンモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合のメモリM上の画像データと、図22のCVTモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合のメモリM上の画像データとは、図21と図22Bとを比較して分かるように、180°回転(ローテーション)している。このため、図22Bに示すCVTモードで読み取ってメモリMに記憶された画像データを図21のプラテンモードと同様に読出して画像形成を行うと、定着装置から排紙トレイに排出される複写用紙に形成された複写画像は、図21のプラテンモードの場合に比べて180°回転(ローテーション)した状態となってしまう。
一般的には前記プラテンモードおよびCVTモードのいずれの場合も複写用紙が同じ向きで排出される方が違和感がなく、望ましい。
図21および図22BのメモリMに記憶された画像データを比較して分かるように、前記排紙トレイに排出される複写用紙に形成された複写画像の向きを前記プラテンモードおよびCVTモードで一致させるためには、CVTモードの図22BのメモリMに記憶された画像データの読出をFS′およびSS′の方向に読み出せば良い。
【0009】
一般的に現在の印刷物の多くはA4縦のものが多く、用紙を縦向きにして使用されている。このような縦向きの原稿Gを搬送しながら複写を行う場合、原稿の長手方向に搬送すると搬送距離が長くなり、原稿の短手方向(長手方向に垂直な方向)に搬送する場合に比べて複写スピードが低下する。したがって、自動原稿搬送装置を使用する場合、B5原稿および使用頻度の多いA4原稿の場合は、原稿を縦置きにして搬送方向を短手方向にセットすることが多くなってきている。したがって、CVTモードにおいて原稿を短手方向に搬送した場合とプラテンモードとで複写用紙に形成された画像の向きが同じ方向になることが好ましい。
【0010】
前述のように、CVTモードおよびプラテンモードで複写用紙の画像の向きを同じ方向にして排出するためには、IIT(イメージインプットターミナル)で読み取った画像データを、IPS(イメージプロセッシングシステム)で編集してIOT(イメージアウトプットターミナル)に出力する必要がある。
前記排出される複写用紙の画像の向きを同一にする場合、プラテンモードを基準とする方法とCVTモードを基準とする方法が考えられる。
しかしながら、複写に際して使用されるのはプラテンモードよりもCVTモードの方が多い。しかも、プラテンモードよりもCVTモードの方が高速の画像出力が行われる。したがって、使用頻度が多く高速な画像出力が行われるCVTモードにおいて、画像テータの編集をすることは複写物の生産性の向上にとって好ましくない。
【0011】
本発明は前述の問題点に鑑み、下記の記載内容を課題とする。
(O01)CVTモードおよびプラテンモードを有するデジタル複写機において、CVTモードで原稿を縦にセットして横送りした場合およびプラテンモードで原稿を縦置き(原稿右端を主走査方向に揃える置き方)した場合のいずれの場合にも、複写用紙の向きが同じ向きで排出されるようにすること。
(O02)使用頻度の多いCVTモードでの画像データの編集作業を少なくして、複写物の生産性の低下を防止すること。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のデジタル複写機は、次に説明する構成を備えている。なお、本発明の説明において、後述の実施例の構成要素との対応が容易に分かるようにするため、本発明の構成要素には、対応する実施例の構成要素の符号と同一の符号をカッコで囲んで記載する。なお、本発明の構成要素に付された前記カッコ付の符号は、本発明の理解を容易にするために参照されるべきものであって、本発明を実施例に限定して解釈するために参照されるべきものではない。
【0013】
前記課題を解決するために、本発明のデジタル複写機(F)は、下記の構成要件(A01)〜(A05)を備えたことを特徴とする。
(A01)原稿給紙トレイ(26)にセットされた原稿(G)を取出して原稿自動読取位置(A1)を一定速度で通過させながら搬送する自動原稿搬送装置(F2)、
(A02)プラテンガラス(A)上にセットされた原稿(G)および前記原稿自動読取位置(A1)を通過する原稿(G)を読取る原稿読取装置(IIT)、
(A03)前記原稿読取装置(IIT)で読取った画像データを原稿画像メモリ(M)に書込むデータ入力手段(4)および前記原稿画像メモリ(M)から読出した原稿画像データを像形成装置に出力するデータ出力手段(6)を有する画像処理回路(IPS)、
(A04)前記プラテンガラス(A)上にセットされた原稿(G)を副走査方向に移動しながら読み取るプラテンモードおよび前記原稿自動読取位置(A1)を通過する原稿(G)を停止状態で読み取るCVTモードのいずれかで前記原稿読取装置(IIT)を作動させる走査光学系制御装置(C2)、
(A05)前記プラテンモードで原稿読取装置(IIT)が読取った原稿1枚分の原稿画像データを副走査方向に反転させて前記像形成装置(8〜11+ROS)に出力する前記画像処理回路(IPS)。
【0014】
(第2発明)
また、本出願の第2発明のデジタル複写機(F)は、下記の構成要件(A01)〜(A04),(A06),(A07)を備えたことを特徴とする、
(A01)原稿給紙トレイ(26)にセットされた原稿(G)を取出して原稿自動読取位置(A1)を一定速度で通過させながら搬送する自動原稿搬送装置(F2)、
(A02)プラテンガラス(A)上にセットされた原稿(G)および前記原稿自動読取位置(A1)を通過する原稿(G)を読取る原稿読取装置(IIT)、
(A03)前記原稿読取装置(IIT)で読取った画像データを原稿画像メモリ(M)に書込むデータ入力手段(4)および前記原稿画像メモリ(M)から読出した原稿画像データを像形成装置に出力するデータ出力手段(6)を有する画像処理回路(IPS)、
(A04)前記プラテンガラス(A)上にセットされた原稿(G)を副走査方向に移動しながら読み取るプラテンモードおよび前記原稿自動読取位置(A1)を通過する原稿(G)を停止状態で読み取るCVTモードのいずれかで前記原稿読取装置(IIT)を作動させる走査光学系制御装置(C2)、
(A06)原稿給紙トレイ(26)上にセットされたCVTモード用の原稿(G)およびプラテンガラス(A)上にセットされたプラテンモード用の原稿(G)の上端がプラテンガラス(A)の後端または左端のいずれに対応して配置されたかを入力する原稿上端位置入力キー(39)、
(A07)CVTモードおよびプラテンモードの両モードでの原稿(G)および前記原稿(G)の複写用紙サイズが同一の場合に、プラテンモードにおいて前記原稿画像メモリ(M)から読出す原稿画像データの読出し順序が、CVTモードにおける前記原稿画像メモリ(M)から原稿画像データを読出す順序と同一となるように前記データ入力手段(4)の書込アドレスおよび前記データ出力手段(6)の読出アドレスが前記原稿の上端位置に応じて設定された前記画像処理回路(IPS)。
【0015】
【作用】
次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明する。
(第1発明の作用)
前述の特徴を備えた本発明のデジタル複写機(F)では、自動原稿搬送装置(F2)は、原稿給紙トレイ(26)にセットされた原稿(G)を取出して原稿自動読取位置(A1)を通過させながら搬送する。
走査光学系制御装置(C2)は、プラテンモードでは、前記プラテンガラス(A)上にセットされた原稿(G)を副走査方向に移動しながら読み取り、またCVTモードでは、前記原稿自動読取位置(A1)を通過する原稿(G)を停止状態で読み取るように、前記原稿読取装置(IIT)を作動させる。
原稿読取装置(IIT)は、プラテンガラス(A)下方に配置されて前記プラテンガラス(A)上にセットされた原稿(G)および前記原稿自動読取位置(A1)を通過する原稿(G)を読取る。画像処理回路(IPS)のデータ入力手段(4)は、前記原稿読取装置(IIT)で読取った画像データを原稿画像メモリ(M)に書込む。また、画像処理回路(IPS)のデータ出力手段(6)は、前記原稿画像メモリ(M)から読出した原稿画像データをトナー像形成装置(8〜11+ROS)に出力する。
また、画像処理回路(IPS)は、前記プラテンモードで原稿読取装置(IIT)が読取った原稿1枚分の原稿画像データを副走査方向に反転させてトナー像形成装置(8〜11+ROS)に出力する。この場合、原稿給紙トレイ(26)上にセットした原稿(G)と、前記セットされた状態の原稿(G)を左右反転させた状態でプラテンガラス(A)上に置いた原稿(G)とは、前記原稿画像メモリ(M)から読出される画像データの読出順序が同一となる。
【0017】
(第2発明の作用)
また、本出願の第2発明のデジタル複写機(F)では、原稿上端位置入力キー(39)により、原稿給紙トレイ(26)上にセットされたCVTモード用の原稿(G)およびプラテンガラス(A)上にセットされたプラテンモード用の原稿(G)の上端がプラテンガラス(A)の後端または左端のいずれに対応して配置されたかを入力することができる。したがって、原稿(G)の上端がプラテンガラス(A)の左端または後端(奥側の側端)に合わせて置かれた原稿(G)を読み取った画像データ、およびCVTモードで読み取った画像データが原稿(G)のどの位置のデータであるのかを判別することができる。
したがって、画像処理回路(IPS)の前記データ入力手段(4)の書込アドレスおよび前記データ出力手段(6)の読出アドレスを、CVTモードおよびプラテンモードの両モードでの原稿(G)およびその複写用紙サイズが同一の場合に、プラテンモードにおいて前記原稿画像メモリ(M)から読出す原稿画像データの読出し順序が、CVTモードにおける前記原稿画像メモリ(M)から原稿画像データを読出す順序と同一となるように設定することができる。
その場合、原稿給紙トレイ(26)上にセットした原稿(G)と、前記セットされた状態の原稿(G)が同じで且つそれらの画像を複写する複写用紙が同じ給紙トレイ(15〜19)に収容された同一サイズで同一向きである場合には、CVTモードとプラテンモードとで、前記原稿画像メモリ(M)から読出される画像データの読出順序が同一となる。
そして、排出される複写用紙に形成された複写画像の向きがCVTモードおよびプラテンモードで同一となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明のデジタル複写機の実施の形態の例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のデジタル複写機Fの全体説明図である。
図1において、デジタル複写機Fは、上面にプラテンガラスAを有する複写機本体F1及び前記プラテンガラスAの上面に装着された自動原稿搬送装置F2から構成されている。
前記プラテンガラスAの大きさは、原稿サイズB5、A4の原稿については横置き(長手方向を左右方向に一致させる置き方)および縦置き(長手方向を前後方向(デジタル複写機の前後方向で、図1の紙面に垂直な方向)に一致させる置き方)が可能であるが、原稿サイズB4、A3については横置き(原稿長手方向をプラテンガラスの左右方向に一致させる置き方)のみ可能である。また、自動原稿搬送装置F2は、原稿サイズB5、A4の原稿については長手方向搬送(用紙の長手方向に沿った搬送)および短手方向搬送(用紙の長手方向に垂直な方向に沿った搬送)が可能であるが、原稿サイズB4、A3については長手方向搬送みが可能である。
【0019】
ところで、この実施例1では、複写用紙を収容する後述の給紙トレイが、B5サイズ、A4サイズの用紙を短手方向搬送するように収容し、B4サイズ、A3サイズの用紙を長手方向搬送するように収容している。そして、この実施例1では、B5サイズ、A4サイズの原稿を当倍で複写する際にはCVTモードでは短手方向搬送のみ、プラテンモードでは縦置き(原稿短手方向をプラテンガラスの左右方向に一致させる置き方)のみが可能となっており、B4サイズ、A3サイズの原稿を当倍で複写する際にはCVTモードでは長手方向搬送のみ、プラテンモードでは横置き(原稿長手方向をプラテンガラスの左右方向に一致させる置き方)のみが可能となっている。
【0020】
前記複写機本体F1は、前記プラテンガラスAの下方に順次配置された原稿読取装置としてのイメージインプットターミナルIIT(以下、単に「IIT」ともいう)、IPS(イメージプロセッシングシステム)、及び画像記録用作動部としてのイメージアウトプットターミナルIOT(以下、単に「IOT」ともいう)を有している。
【0021】
前記原稿読取装置としてのIIT(イメージインプットターミナル)は、露光ランプ1aを有する露光走査光学系1、及びプラテンガラスA上の原稿から反射して前記露光走査光学系1を通った原稿反射光が収束する位置に配置されたCCD(固体撮像装置)を有している。CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する機能を有している。また、IITは、前記CCDで得られる電気信号を読出し、原稿画像データとしてIIPに出力する読取信号出力手段3を有している。前記読取信号出力手段3は、従来公知のAGC(オートゲインコントローラ)、AOC(オートオフセットコントローラ)、およびADC(アナログデジタルコントローラ)等により構成されている。
【0022】
前記IOTは、前記IITの読取信号出力手段3からの信号が入力されるIPS(イメージプロセッシングシステム、画像処理回路)を有している。IPS(画像処理回路)は、データ入力手段としての第1セレクタ4、原稿画像メモリM、データ出力手段としての第2セレクタ6、および画像拡大および縮小手段7を有している。
前記セレクタ4は、前記読取信号出力手段3から入力された画像データを原稿画像メモリMの所定の記憶エリア(アドレス)に記憶させるときのアドレス指定機能、および前記原稿画像メモリMに記憶された原稿画像データを拡大または縮小出力するために読出す際のアドレス指定機能を有している。前記第2セレクタ6は等倍複写の際に前記原稿画像メモリMに記憶された原稿画像データを読出す際の読出アドレスを指定する機能、および読出した原稿画像データをIOTに出力する機能等を有している。また、前記画像拡大および縮小手段7は変倍複写の際に前記第1セレクタ4により原稿画像メモリMから読出された原稿画像データに所定の演算を行うことにより拡大画像データまたは縮小画像データを得る機能を有している。なお、このような画像拡大および縮小手段7は従来公知であり、従来公知の種々の画像拡大および縮小方法を採用することが可能である。
前記IPSは前記原稿画像データ記憶メモリMの原稿画像データを読出して、必要に応じて倍率変換等を施した後に画像書込データ(レーザ駆動データ)としてIOTのレーザ駆動信号出力装置8に出力する。
【0023】
前記IOTは、前記第2セレクタ6から入力される画像データに応じたレーザ駆動信号を出力するレーザ駆動信号出力装置8および前記レーザ駆動信号に応じてレーザビームにより像担持体9に静電潜像を書き込む光書込走査装置(すなわち、潜像書込装置)ROS、前記像担持体9の周囲に配置された帯電用チャージャ10、現像ユニット(すなわち、現像装置)11、転写用チャージャ(転写器)12、クリーナユニット13、定着装置14、用紙の種類に対応した複数の給紙トレイ15〜19、排出ローラ20、および排紙トレイ21等を有している。前記符号8〜11で示された要素およびROSによりトナー像形成装置(8〜11+ROS)が構成されている。
給紙トレイ17は用紙反転用の中間トレイである。また、給紙トレイ15,16,18,19にはそれぞれ、B5、A4、B4、A3のサイズの用紙が収容されている。B5、A4の用紙は、用紙の長手方向に垂直な方向に搬送(短手方向搬送)され、B4、A3の用紙は、用紙の長手方向に沿って搬送されるようにセットされている。
【0024】
また、前記IOTは、前記給紙トレイ15〜19から取り出した用紙を、前記転写用チャージャ12および像担持体9間の転写位置、前記定着装置の加熱ロール14aおよび加圧ロール14b間の定着位置、前記排紙トレイ21に順次に搬送する用紙搬送装置Hを備えている。用紙搬送装置Hは、前記定着装置14で定着された片面複写済用紙を反転させて反転用の給紙トレイ17に搬送する反転搬送路H1、および前記排出ローラ20を有している。
【0025】
前記自動原稿搬送装置F2は、原稿給紙トレイ26、原稿有無センサS11、原稿排出トレイ27、および前記プラテンガラスA上の原稿自動読取位置A1上に配置されるプラテンロール28、両面原稿反転路29等を有している。この自動原稿搬送装置F2は、前記原稿給紙トレイ26上の原稿を1枚づつ取り出して、前記プラテンガラスAの原稿自動読取位置A1を一定速度で通過させながら前記原稿排出トレイ27に搬送するように構成されている。また、両面原稿の場合には、前記プラテンガラスAの原稿自動読取位置A1を一定速度で通過させながら第1面目を読み取った原稿を、両面原稿反転路29で反転させてから、前記原稿自動読取位置A1を一定速度で通過させながら第2面目を読み取った後に前記原稿排出トレイ27に搬送するように構成されている。
なお、このような原稿搬送装置は特願平6−255826号(特開平 − )に詳細に記載されている。
【0026】
図2は前記デジタル複写機Fの回路構成の説明図である。
図2において、デジタル複写機Fは、ユーザインターフェースUI、マイコンにより構成されたマスターコントローラC0、前記マスターコントローラC0によってコントロールされるスレーブCPUにより構成された自動原稿搬送装置コントローラC1、IITコントローラ(走査光学系制御装置)C2、IPSコントローラC3、IOTコントローラC4等を有している。
【0027】
前記ユーザインターフェースUIは、コピースタートキー31、両面、片面のコピーモードを選択するモード選択キー32、給紙トレイ選択キー33、数値入力用のテンキー34、濃度設定キー35、倍率設定キー36、コピー枚数設定開始キー37、表示部38等を有している。
前記自動原稿搬送装置コントローラC1には、自動原稿搬送装置F2の原稿給紙トレイ26上に原稿Gが有るか否かを検出するトレイ上の原稿有無センサS11の検出信号が入力されている。なお、自動原稿搬送装置コントローラC1には、自動原稿搬送装置F2に内蔵された図示しない他の種々のセンサ(ジャムセンサ、原稿排出センサ等)の検出信号が入力されている。
前記自動原稿搬送装置コントローラC1は、前記各センサの入力信号、およびマスタコントローラC0からの信号に応じて、原稿搬送モータ駆動回路D1に制御信号を出力している。原稿搬送モータ駆動回路D1は入力された制御信号に応じて原稿搬送モータM1を駆動する。原稿搬送モータM1が駆動されるとプラテンロール28および他の原稿搬送ローラ等が回転駆動されるようになっている。
【0028】
図2においてIITコントローラC2には、露光系がホーム位置に有ることを検出する露光系ホーム位置センサS21、露光系が他の所定の位置に来たことを検出する図示しない他の露光系位置センサ等の検出信号が入力されている。
前記IITコントローラC2は、前記各センサの入力信号、およびマスタコントローラC0からの信号に応じて、露光系駆動モータ駆動回路D2、露光ランプ駆動回路D3、CCD駆動回路D4、読取信号出力手段3等に制御信号を出力している。露光系駆動モータ駆動回路D2は入力された制御信号に応じて露光系駆動モータM2を駆動する。露光系駆動モータM2が駆動されると、露光走査光学系1がプラテンガラスA下方で副操作方向に露光走査するように構成されている。
露光ランプ駆動回路D3は、入力された制御信号に応じて露光走査光学系1の露光ランプ1aの点灯を行うように構成されている。CCD駆動回路D4は、入力された制御信号に応じてCCDを駆動する。CCDは多数の受光素子により構成されており、入射した光量に応じた電気信号を出力する。
【0029】
IITコントローラC2は所定のタイミング(電源投入時等)で、前記CCDから読取信号出力手段3に入力され、読取信号出力手段3のAGC、AOC、およびADCを通過した画像データを読取り、適切なAGCのゲイン、AOCのオフセット値等を設定し、AGCのゲインメモリ、AOCのオフセット値メモリ等に記憶させる。
そして実際の複写動作時には、前記AGCおよびAOCは前記設定されたゲインおよびオフセット値で作動する。
【0030】
図2においてIPSコントローラC3は、前記IPS(画像処理回路)の、セレクタ4、原稿画像メモリM、第2セレクタ6、および画像拡大および縮小手段7を制御して、前記読取信号出力手段3から入力された原稿1頁分の画像データを原稿画像メモリMの所定の記憶エリア(アドレス)に記憶させる。そして、前記原稿画像データ記憶メモリMに記憶された原稿画像データを所定のタイミングで読出して、必要に応じて画像拡大および縮小手段7により倍率変換等を施した後に書込データ(レーザ駆動データ)としてIOTのレーザ駆動信号出力装置8に出力する。
【0031】
図2において、IOTコントローラC4には、各給紙トレイ15〜19(図1参照)の用紙の有無を検出するために各給紙トレイ15〜19に設けられた複写用紙有無センサS41〜S45、レジセンサS46、ROS(光書込走査装置、すなわち、潜像書込装置)のレーザビーム位置センサS47、定着装置温度センサS48等の検出信号が入力されている。
前記IOTコントローラC4は、前記各センサS41〜S47の入力信号、およびマスタコントローラC0からの信号に応じて、レーザ駆動信号出力装置8、ROS駆動回路D4、複写画像出力装置駆動回路D5等に制御信号を出力している。
レーザ駆動信号出力装置8は、入力された制御信号に応じて作動し、前記IPSから入力される画像データに応じたレーザ駆動信号を、前記レーザビーム位置センサの検出するSOS(スタートオブスキャン)信号S47に応じてROSに出力している。
ROSは図示しないレーザ発振器、スキャナ(回転多面鏡)、シリンドリカルレンズ、ミラー等を有しており、レーザ駆動信号出力装置8から入力されたレーザ駆動信号により発生するレーザビームによって複写画像出力装置の像担持体9上に静電潜像を記録する機能を有している。前記ROS駆動回路D4は前記スキャナ駆動用のモータ(図示せず)を駆動する。
【0032】
前記複写画像出力装置駆動回路D5は、前記図1の符号9〜21およびH等により構成される複写画像出力装置(9〜21,H)の構成要素(例えば、像担持体9の駆動モータ、現像装置11の現像ロールおよび定着装置14の定着ロールの駆動モータ、用紙搬送装置Hの用紙搬送ローラ等の駆動モータ、帯電用チャージャ10、転写用チャージャ12、定着装置のヒータ、等)の駆動信号を出力している。
なお、前述のような機能を有するIOTコントローラC4は従来公知であり、前記複写画像出力装置(9〜21,H)の前記各構成要素の制御方法としては、従来公知の種々の制御方法を採用することが可能である。
【0033】
(実施例1の作用)
先ず、図4,5により、原稿Gの上端をプラテンガラスの奥側に配置して、CVTモードおよびプチテンモードでコピーを行う場合の作用を説明する。
図4は縦長の原稿Gの左端G2を先頭にして原稿Gを搬送する場合のCVTモードでの原稿走査方法の説明図で、図4Aは原稿給紙トレイ26(図1参照)上の原稿Gの搬送方向YとプラテンガラスAの位置関係を示す図であり、図4Bは原稿GのプラテンガラスA上の搬送方向を示す図であり、図4Aに示す原稿Gが画像面をプラテンガラスAに向けた状態で搬送される状態を示す図である。図5は主走査方向FS(プラテンガラスA左端)に原稿Gの右端(左端G2の反対側)を合わせた場合のプラテンモードでの原稿走査方法を示す図である。
【0034】
(実施例1のCVTモードの作用1)
図4Aにおいて、プラテンガラスAに対して、プラテンガラスAの上方に配置された自動原稿搬送装置F2の原稿給紙トレイ26(図1参照)上に原稿Gを、その画像面を上向きに且つ前記A4の給紙トレイ16(図1参照)の用紙と同じ向きにセットして原稿搬送方向Yに給紙する。なお、前記原稿GはA4サイズの縦向きの原稿であり、G1は上端、G2は左端とする。
そうすると、図4Bに示すように、その原稿GはプラテンガラスA上で下向きとなって、原稿搬送方向Yに搬送される。この場合の原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。CCDにより読取られた信号は読取信号出力手段3のADC(アナログデジタルコンバータ)によりAD変換されてIPSに入力される。前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は1,4,7,10→2,5,8,11→3,6,9,12である。それらの領域の画像データはIPSセレクタ4(図1,2参照)により原稿画像メモリM上に読取順序と同じ順序で書き込まれる。
【0035】
前記原稿画像メモリMに記憶された画像データは、等倍複写の場合は書き込まれた順序と同じ順序1,4,7,10→2,5,8,11→3,6,9,12で前記第2セレクタ6により読出されてレーザ駆動信号出力装置8(図1,2参照)に出力される。
レーザ駆動信号出力装置8は入力された画像データに応じたレーザ駆動信号をROSに出力する。ROS(光書込走査装置、すなわち、潜像書込装置)は入力されたレーザ駆動信号に応じて出射するレーザビームにより像担持体9に静電潜像を書き込む。
この静電潜像は現像装置11(図1参照)によりトナー像に現像され、このトナー像は像担持体9の回転に連れて転写位置(像担持体9と転写用チャージャ12との間の位置)に移動する。このトナー像の転写位置への移動にタイミングを合わせて前記給紙トレイ16から給紙されたA4サイズの複写用紙が前記転写位置に搬送される。そして、転写位置でトナー像が転写された用紙は定着装置14で定着されてから排出ローラ20により排紙トレイ21に排出される。
【0036】
(実施例1のプラテンモードの作用1)
図5において、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gは、前記図4Aに示す原稿G(CVTモードにおける原稿給紙トレイ26上の原稿G)を左右方向に反転させて裏返した状態である。本実施例1においては、CVTモードにおける原稿給紙トレイ26上の原稿Gを左右方向に反転させて裏返した状態で、プラテンガラスA上に置いた場合に、排紙トレイ21に排出される用紙の画像の向きが、CVTモードとプラテンモードとで同一となるようになっている。
図5において、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。読取信号出力手段3のADC(アナログデジタルコンバータ)によりAD変換されてIPSに入力される。
前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は3,6,9,12→2,5,8,11→1,4,7,10である。それらの領域の画像データはIPSセレクタ4(図1,2参照)により原稿画像メモリM上に読取順序と同じ順序で書き込まれる。ただし前記CVTモードの場合と比べて、原稿画像メモリM上の前記画像データの書込アドレスは主走査方向で反転される。すなわち原稿画像メモリM上の前記画像データの書込は、主走査方向の最大アドレスから最小アドレスに向かって書き込まれて行く。
この場合、原稿画像メモリM上には図5に示すように原稿画像データが書き込まれる。
【0037】
図5のプラテンモードでの原稿画像読取方法でXY平面の原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上のXYアドレスに記憶された画像データは、図4のCVTモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上のXYアドレスに記憶された画像データと比べて180°回転(ローテーション)している。このプラテンモードにおいて、前記原稿画像メモリM上の画像データにより像担持体9上にトナー像を形成し、そのトナー像が転写された複写用紙を定着装置から排紙トレイ21に排出した際、排出された複写用紙に形成された複写画像の向きが前記図4のCVTモードの場合と同じにするには、原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出順序を前記図4BのCVTモードと同じ順序にする必要がある。
図5の原稿画像メモリM上の画像データを前記図4の原稿画像メモリM上の画像データと比べて分かるように、プラテンモードで前記排紙トレイに排出される複写用紙に形成された複写画像の向きをCVTモードの場合と一致させるためには、図5の原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出をFS′およびSS′の方向に読み出せば良い。
その場合、図5の原稿画像メモリMに記憶された前記領域1〜12の画像データの読出順序は1,4,7,10→2,5,8,11→3,6,9,12である。この画像データの読出順序はCVTモードの場合の画像データの読出順序と同一である。
【0038】
前述の説明から分かるように、この実施例1では、プラテンモードでの原稿画像の読取画像データの原稿画像メモリMへの書込は、主走査方向の書込アドレスをCVTモードの場合に比べて反転させている。また、原稿画像メモリMからの画像データの読出開始位置は、原稿画像メモリM上の画像データの書込開始位置と異なっている。
図5の原稿画像メモリM上の画像データは、主走査方向では書込順序FSと読出順序FS′が同じであるが、副走査方向では書込順序SSと読出順序SS′とが逆になっている。
このようにすることにより、CVTモードおよびプラテンモードの両モードにおいて排紙トレイ21に排出される複写用紙の画像の向きを同一にすることができる。
【0039】
前記図5において、原稿画像メモリM上の画像データの記憶領域の角の点をP1,P2,P3,P4とすると、書込開始位置はP1であり、書込終了位置はP3である。そして、読出開始位置はP4であり、読出終了位置はP2である。
前記図5において、原稿画像メモリM上の画像データの記憶領域中心位置(領域5および8の境界)に関して、前記各点P1〜P4は90°離れた位置に有るものと見なして、P1に対するP2の位置は時計方向に90°回転した位置すなわち、90°ローテーション位置ということにする。そして、P3はP1に対して180°ローテーション位置、P4は270°ローテーション位置ということにする。その場合、図5における原稿画像メモリMからの画像データの読出開始位置P4は書込開始位置P1に対して270°ローテーション位置となっている。
また、この場合、図5のプラテンモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データは、図4BのCVTモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データと比べて180°ローテーション(回転)している。
このような場合、プラテンモードの場合の図5の原稿画像メモリM上の画像データを前記CVTモードの場合の図4の原稿画像メモリM上の画像データと比べて分かるように、図5の原稿画像メモリMに記憶された画像データのP4の位置からの読出方向をFS′およびSS′の方向とすれば、前記図4Bに示すCVTモードでの各領域の画像データの読出順序と同一になる。この場合、プラテンモードで前記排紙トレイに排出される複写用紙に形成された複写画像の向きは、CVTモードの場合と一致することになる。
【0040】
次に、図6により、原稿Gの上端をプラテンガラスの左側に配置した状態で原稿給紙トレイ26上にセットして、CVTモードでコピーを行う場合の作用を説明する。
(実施例1のCVTモードの作用2)
図6Aにおいて、プラテンガラスAに対して、プラテンガラスAの上方に配置された自動原稿搬送装置F2の原稿給紙トレイ26(図1参照)上に原稿Gをその画像面を上向きに且つA4の給紙トレイ16の用紙の向きと同じ向きにセットして原稿搬送方向Yに給紙する。なお、前記原稿GはA4サイズの横向きの原稿であり、G1は上端、G2は左端とする。
そうすると、図6Bに示すように、その原稿GはプラテンガラスA上で下向きとなって、原稿搬送方向Yに搬送される。この場合の原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。読取信号出力手段3のADC(アナログデジタルコンバータ)によりAD変換されてIPSに入力される。
前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は4,3,2,1→8,7,6,5→12,11,10,9である。それらの領域の画像データはIPSセレクタ4(図1,2参照)により図6Bに示すように原稿画像メモリM上に読取順序と同じ順序で書き込まれる。
【0041】
前記原稿画像メモリMに記憶された画像データは、前記(実施例1のCVTモードの作用1)で説明したのと同様にして書込アドレス順と同じ読出アドレス順で読出されて、レーザ駆動信号となり、レーザ駆動信号に応じて出射するレーザビームにより像担持体9上に書き込まれた静電潜像はトナー像に現像され、トナー像はA4サイズの複写用紙に転写される。
【0042】
(実施例1のプラテンモードの作用2)
図7において、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gは、前記図6Aに示す原稿G(CVTモードにおける原稿給紙トレイ上の原稿G)を左右方向に反転させて裏返した状態である。本実施例においては、CVTモードにおける原稿給紙トレイ上の原稿Gを左右方向に反転させて裏返した状態で、プラテンガラスA上に置いた場合に、排紙トレイ21に排出される用紙の画像の向きが、CVTモードとプラテンモードとで同一となる。
図6において、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は12,11,10,9→8,7,6,5→4,3,2,1である。
この場合、原稿画像メモリM上には図7に示すように原稿画像データが書き込まれる。
【0043】
図7のプラテンモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データは、CVTモードの図6に示す原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データと比べて180°回転(ローテーション)している。プラテンモードの場合の図7の原稿画像メモリM上の画像データを前記CVTモードの場合の図6の原稿画像メモリM上の画像データと比べて分かるように、図7の原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出をFS′およびSS′の方向に読み出せば、前記図6Bに示すCVTモードでの各領域の画像データの読出順序と同一になる。この場合、プラテンモードで前記排紙トレイに排出される複写用紙に形成された複写画像の向きは、CVTモードの場合と一致する。
【0044】
前述の各作用の説明から分かるように、この実施例1では、CVTモードにおける原稿給紙トレイ26上の原稿Gを左右方向に反転させて裏返した状態で、プラテンガラスA上に置いた場合に、排紙トレイ21に排出される用紙の画像の向きが、CVTモードとプラテンモードとで同一となる。
なお、この実施例1の場合には、A4サイズの原稿をB4またはA3に拡大複写する際には、CVTモードではA4原稿を横置きした状態で搬送する必要があり、プラテンモードでは前記CVTモードにおける原稿給紙トレイ26上の原稿Gを左右方向に反転させて裏返した状態でプラテンガラスA上に置いて複写を行えばよい。
なお、この実施例1ではB4およびA3の原稿は長手方向に沿った搬送(CVTモード)、原稿長手方向をプラテンガラスの左右方向に配置した横置き(プラテンモード)しかできない。したがって、これらの横置きのB4,A3の原稿を、B5またはA4の用紙に縮小複写する場合には、前記B5およびA4の複写用紙を縦置きの状態で収容した給紙トレイ15,16を、横置きの状態で収容した給紙トレイに取り替えて複写を行う必要がある。
【0045】
次に図3により、前記図4〜7で説明したような、CVTモードおよびプラテンモードで複写画像の向きが同一の用紙を排出する制御系の処理を説明する。図3は前記実施例1のデジタル複写機Fの動作のフローチャートである。図3のフローチャートの各ステップの処理は、前記各コントローラC0,C1,,C2,C3,C4のROMに記憶されたプログラムに従って行われる。
デジタル複写機Fの電源がONになると、各種の初期化が行われた後、図3に示すフローが開始される。
ステップST1において、コピースタートキーがONしたか否か判断する。ノー(N)の場合はステップST1を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はステップST2に移る。
ステップST2においてCVTモードか否か判断する。この判断は原稿給紙トレイ26上の原稿有無センサS11が原稿を検出しているか否かによって判断する。
イエス(Y)の場合はステップST3に移り、ノー(N)の場合はステップST10に移る。
【0046】
ステップST3において、CVTモードで原稿を読取り、読み取った原稿画像データをIPS(図1参照)の原稿画像メモリMに書き込む。
この処理は前記図4,6で説明した処理である。
次にステップST4において原稿1頁分の読取が終了したか否か判断する。ノー(N)の場合は前記ステップST3に戻る。イエス(Y)の場合は次のステップST5に移る。
ステップST5において原稿Gの向きと複写用紙の向きとが一致しているか否か判断する。ノー(N)の場合はステップST11に移り、ユーザインターフェースUIの表示部38に「原稿の向きを直してコピースタートキーを押して下さい」のメッセージを表示してから前記ステップST1に戻る。
【0047】
前記ステップST5においてイエス(Y)の場合はステップST6に移る。
ステップST6において書き込んだアドレス順に原稿画像メモリMから原稿画像データを読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。前記原稿画像データの読出順序は前記図4,6で説明した順序である。
次にステップST7においてIOTによる画像記録動作を行う。
次にステップST8において1頁分の画像データの読出しが終了したか否か判断する。ノー(N)の場合は前記ステップST6に戻る。イエス(Y)の場合は次のステップST9に移る。
ステップST9において次の原稿が有るか否かを判断する。この判断は前記原稿給紙トレイ26上の原稿の有無を検出する原稿有無センサS11(図2参照)の検出信号によって行う。イエス(Y)の場合は前記ステップST3に戻り、ノー(N)の場合は前記ステップST1に戻る。
【0048】
前記ステップST2においてノー(N)の場合はプラテンモードである。この場合はステップST10に移る。
ステップST10において原稿Gの向きと複写用紙の向きとが一致しているか否か判断する。ノー(N)の場合はステップST11に移り、ユーザインターフェースUIの表示部38に「原稿の向きを直してコピースタートキーを押して下さい」のメッセージを表示してから前記ステップST1に戻る。
【0049】
前記ステップST10においてイエス(Y)の場合はステップST12に移る。
ステップST12において、プラテンモードで原稿を読取り、読み取った原稿画像データをIPS(図1参照)の原稿画像メモリMに書き込む。その書込の際、主走査方向の書込アドレスを前記CVTモードの場合に比べて反転させる。
この処理は前記図5,7で説明した処理である。
次にステップST13において原稿1頁分の読取が終了したか否か判断する。ノー(N)の場合は前記ステップST12に戻る。イエス(Y)の場合は次のステップST14に移る。
ステップST14において主走査方向のアドレスの読出順序FS′は書込順FSに、且つ副走査方向のアドレスの読出順序SS′は書込順SSと反転した順序で原稿画像メモリMから原稿画像データを読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。前記原稿画像データの読出順序は前記図5,7で説明した順序である。
【0050】
次にステップST15においてIOTによる画像記録動作を行う。
次にステップST16において1頁分の画像データの読出しが終了したか否か判断する。ノー(N)の場合は前記ステップST14に戻る。イエス(Y)の場合は前記ステップST1に戻る。
【0051】
(実施例2)
次に図8,9により本発明のデジタル複写機の実施例2について説明する。
図9は実施例2におけるプラテンモードでの読取原稿の画像データを原稿画像メモリMに書き込む場合および読出す場合のアドレス指定方法の説明図であり、前記実施例1の図5に対応する図である。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
この実施例2はプラテンモードでの読取原稿の画像データを原稿画像メモリMに記憶させる場合の書込アドレスおよび原稿画像メモリMからの画像データの読出アドレスが前記実施例1と異なる。しかし、CVTモードでの読取原稿の画像データを原稿画像メモリMに記憶させる場合の書込アドレスおよび原稿画像メモリMからの画像データの読出アドレスは前記実施例1と同一である。
【0052】
図9において、原稿Gの領域1〜12の読取順序は3,6,9,12→2,5,8,11→1,4,7,10である。この実施例2の場合、読み取った画像データは読み取った順に原稿画像メモリMにCVTモードでの書込アドレス指定順序(図4B、図6B参照)と同じ順序(FS、SS方向の順序)で指定されるアドレスに書き込まれる。
前記原稿画像メモリMに記憶された画像データは、FS′、SS′の方向の順序で読出される。この場合、画像データの主走査方向の書込順序FSおよび読出順序FS′は同じであるが、副走査方向の書込順序SSおよび読出順序SS′は反転している。
この場合、図9の原稿画像メモリMに記憶された前記領域1〜12の画像データの読出順序は1,4,7,10→2,5,8,11→3,6,9,12である。この画像データの読出順序はCVTモードの場合の画像データの読出順序(図4B、図6B参照)と同一である。
この実施例2のように、読み取った原稿の画像データの書込順序はCVTモードおよびプラテンモードで同一とし、読出順序はプランテンモードにおいてCVTモードの場合と副走査方向のアドレスを反転させることにより前記実施例1と全く同様の作用が得られる。
【0053】
次に図8により、前記図9で説明したような、CVTモードおよびプラテンモードで複写画像の向きが同一の用紙を排出する制御系の処理を説明する。図8は実施例2のデジタル複写機Fの動作のフローチャートであり、前記実施例1の図3に対応する図である。図8のフローチャートの各ステップの処理は、前記各コントローラC0,C1,,C2,C3,C4のROMに記憶されたプログラムに従って行われる。
デジタル複写機Fの電源がONになると、各種の初期化が行われた後、図8に示すフローが開始される。
この図8に示すフローチャートでは、ステップST12′およびステップST14′が前記図3のステップST12およびステップST14と異なるだけで他のステップの処理は同一である。
ステップST12′において、プラテンモードで原稿を読取り、読み取った原稿画像データをIPS(図1参照)の原稿画像メモリMに書き込む。その書込の際、主および副走査方向の書込アドレス順FSおよびSSはCVTモードの場合と同一である。
この処理は前記図9で説明した処理である。
ステップST14′において主走査方向のアドレスの読出順序FS′は書込順FSに、且つ副走査方向のアドレスの読出順序SS′は書込順SSと反転した順序で原稿画像メモリMから原稿画像データを読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。前記原稿画像データの読出順序は前記図9で説明した順序である。
【0054】
(実施例3)
次に図10〜図15により本発明のデジタル複写機の実施例3について説明する。この実施例3は、前記実施例1,2が原稿の向きを複写用紙の向きと一致させて複写を行うように構成されていたのに対し、原稿の縦横の向きが複写用紙の縦横の向きと90°ずれていても複写を行えるようにした点で相違している。
図10は前記デジタル複写機Fの回路構成の説明図である。
図10において、デジタル複写機Fは、UI(ユーザインターフェース)に原稿上端位置入力キー39が設けられた点、およびIPSコントローラC3に原稿の向きと複写用紙の向きが異なる場合には原稿画像を回転させて複写する機能を設けた点で前記実施例1,2と相違している。
そして、この実施例3は原稿Gの上端をプラテンガラスAの後端縁(奥側の端縁)に一致させて複写することを初期設定としており、原稿G上端をプラテンガラス左端縁に一致させる場合は図10の原稿上端位置入力キー39により入力することを前提に構成されている。前記原稿上端位置入力キー39による上端位置の入力が無かった場合には前記初期設定のとおりであるとして作動するように構成されている。
【0055】
この実施例3は、CVTモードおよびプラテンモードにおける主、副走査方向における画像読取順序、および読み取った画像データを原稿画像メモリMに記憶させるアドレス指定順序は、前記実施例1と同一である。
前記CVTモードでは、原稿の向きと複写用紙の向きが同一の場合は、前記原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出開始位置も前記実施例1と同一である。しかし、前記プラテンモードでは、原稿の向きと複写用紙の向きが同一の場合において、原稿上端がプラテン左端縁に沿って配置される場合は前記原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出開始位置が、書込開始位置から90°ローテーション位置とされた点で前記実施例1の270°ローテンション位置と異なる。なお、原稿上端がプラテンガラスAの後端縁(奥側端縁)に一致している場合には前記実施例1と同様に前記原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出開始位置が、書込開始位置から時計方向に270°ローテーション位置とされている。
【0056】
また、CVTモードおよびプラテンモードにおいて、原稿Gの向きと複写用紙の向きが異なる場合には、前記原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出を主走査方向と副走査方向とを入れ替えて読出すようにした点で前記実施例1と異なる。
また、この実施例3は前記実施例1と次の相違点を有する。
すなわち、原稿の向きとその原稿の複写用紙との向きが異なっても複写を行えるように構成したことにより、実施例1においてユーザインターフェースUIに「原稿の向きを直してコピースタートキーを押して下さい」のメッセージを表示する構成を省略した点。
前述の相違点以外は実施例3は前記実施例1と同様に構成されている。
【0057】
(実施例3の作用)
次に、図11〜14により、実施例3の作用を説明する。
この実施例3において、原稿G上端がプラテンガラスAの後端縁(奥側の端縁)に沿って配置される場合の作用は、原稿Gの向きが複写用紙の向きと同じ場合および違う場合で異なる。
原稿上端がプラテンガラスAの後端縁(奥側の端縁)に沿って配置され且つ、原稿の向きが複写用紙の向きと同じ場合の作用は、前記実施例1の図4B(CVTモード)、図5(プラテンモード)に示す場合と同じである。
【0058】
次に、原稿上端がプラテンガラスAの後端縁(奥側の端縁)に沿って配置され且つ、原稿の向きが複写用紙の向きと異なる場合の作用について説明する。
(実施例3のCVTモードの作用1)
図13Aにおいて、プラテンガラスAに対して、プラテンガラスAの上方に配置された自動原稿搬送装置F2の原稿給紙トレイ26(図1参照)上に原稿Gをその画像面を上向きに且つ原稿G上端がプラテンガラスAの後端縁(奥側の端縁)に沿って配置されるようにセットして原稿搬送方向Yに給紙する。なお、前記原稿GはA4サイズの横向きの原稿であり、G1は上端、G2は左端とする。この原稿を当倍複写する場合の作用について説明する。
図13Bに示すように、前記原稿GはプラテンガラスA上で下向きとなって、原稿搬送方向Yに搬送される。この場合の原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。読取信号出力手段3のADC(アナログデジタルコンバータ)によりAD変換されてIPSに入力される。
前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は1,5,9→2,6,10→3,7,11→4,8,12である。それらの領域の画像データはIPSセレクタ4(図1,2参照)により図13Bに示すように原稿画像メモリM上に読取順序と同じ順序で書き込まれる。この処理は図11のステップST3の処理(後述)である。
【0059】
今の場合、原稿の向きと用紙の向きが異なるので、前記原稿画像メモリMに記憶された画像データは、書込時の主走査方向と副走査方向とを入れ替えて読出される。すなわち、書き込まれたときの副走査方向SSを読出時の主走査方向FS′とし、書込時の主走査方向FSを読出時の副走査方向SS′として読出される。画像データの読出順序は1,2,3,4→5,6,7,8→9,10,11,12である。この処理は図11のステップST22の処理(後述)である。読出された画像データはレーザ駆動信号となり、レーザ駆動信号に応じて出射するレーザビームにより像担持体9上に静電潜像が書き込まれる。書き込まれた静電潜像はトナー像に現像され、トナー像はA4サイズの複写用紙に転写される。
【0060】
(実施例3のプラテンモードの作用1)
図13Cにおいて、前記図13Aに示す原稿Gが、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gの上端G1がプラテンガラスAの後端縁(奥側の端縁)に沿って配置される。
図13Cにおいて、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は4,8,12→3,7,11→2,6,9→1,5,9である。
この場合、原稿画像メモリM上には図13Cに示すように原稿画像データが書き込まれる。この処理は図11のステップST12の処理である。
【0061】
図13Cのプラテンモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データは、図13BのCVTモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データと比べて180°ローテンション(回転)している。このプラテンモードの場合の図13Cの原稿画像メモリM上の画像データは、前記CVTモードの場合の図13Bの原稿画像メモリM上の画像データと比べて分かるように、書込開始位置P1から時計方向に270°ローテーションした位置P4から、図13Cの原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出をFS′およびSS′の方向に読み出せば、前記図13Bに示すCVTモードでの各領域1〜12の画像データの読出順序(1,2,3,4→5,6,7,8→9,10,11,12)と同一になる。
したがって、この図13Cの場合、原稿Gの向きと複写用紙の向きが異なっているので、図12のステップST25の処理(後述)を行う。そうすると、プラテンモードで前記排紙トレイ21に排出される複写用紙に形成された複写画像の向きは、CVTモードの場合と一致する。
【0062】
次に実施例3において、原稿上端がプラテンガラスAの左端縁に沿って配置される場合の作用を次に説明する。
【0063】
(実施例3のCVTモードの作用2)
図14Aにおいて、プラテンガラスAに対して、プラテンガラスAの上方に配置された自動原稿搬送装置F2の原稿給紙トレイ26(図1参照)上に原稿Gをその画像面を上向きに且つ原稿左端がプラテンガラスAの左側に配置されるようにセットして原稿搬送方向Yに給紙する。なお、前記原稿GはA4サイズの横向きの原稿であり、G1は上端、G2は左端とする。この原稿Gを当倍複写する場合の作用について説明する。
図14Bに示すように、前記原稿GはプラテンガラスA上で下向きとなって、原稿搬送方向Yに搬送される。この場合の原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。読取信号出力手段3のADC(アナログデジタルコンバータ)によりAD変換されてIPSに入力される。
前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は4,3,2,1→8,7,6,5→12,11,10,9である。それらの領域の画像データはIPSセレクタ4(図1,2参照)により図14Bに示すように原稿画像メモリM上に読取順序と同じ順序で書き込まれる。
また今の場合、原稿Gの向きと給紙トレイ16に収容された複写用紙の向きが同じであるので、前記原稿画像メモリMに記憶された画像データは、前記実施例1のCVTモードの作用1および作用2で説明したのと同様に、図11のステップST6の処理により、書込アドレス順と同じ読出アドレス順に読出されて、レーザ駆動信号となり、レーザ駆動信号に応じて出射するレーザビームにより像担持体9上に書き込まれる。書き込まれた静電潜像はトナー像に現像され、トナー像はA4サイズの複写用紙に転写される。
【0064】
(実施例3のプラテンモードの作用2)
図14Cにおいて、プラテンガラスAに下向きに置かれた前記図14Aに示す原稿Gは、前記図7と異なり、原稿Gの左端G2がプラテンガラスAの左端に一致して配置されている。
図14Cにおいて、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は1,2,3,4→5,6,7,8→9,10,11,12である。
この場合、原稿画像メモリM上には図14Cに示すように原稿画像データが書き込まれる。
【0065】
図14Cのプラテンモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データは、図14BのCVTモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データと比べて主走査方向にアドレスがシフトしているだけである。このプラテンモードの場合の図14Cの原稿画像メモリM上の画像データを前記CVTモードの場合の図14Bの原稿画像メモリM上の画像データと比べて分かるように、読出開始位置P2から、図14Cの原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出をFS′およびSS′の方向に読み出せば、前記図14Bに示すCVTモードでの各領域1〜12の画像データの読出順序と同一になる。なお、前記読出開始位置P2は、プラテンモードでの書込開始位置P1から時計方向に90°ローテーションした位置である。
したがって、図14Cの場合、図12のステップST27の処理(後述)を行う。そうすると、プラテンモードで前記排紙トレイに排出される複写用紙に形成された複写画像の向きは、CVTモードの場合と一致する。
【0066】
(実施例3のCVTモードの作用3)
図15Aにおいて、プラテンガラスAに対して、プラテンガラスAの上方に配置された自動原稿搬送装置F2の原稿給紙トレイ26(図1参照)上に原稿Gをその画像面を上向きに且つ原稿上端G1がプラテンガラスAの左側に配置されるようにセットして原稿搬送方向Yに給紙する。なお、前記原稿GはA4サイズの縦向きの原稿であり、G1は上端、G2は左端とする。この原稿Gを当倍複写する場合の作用について説明する。
図15Bに示すように、前記原稿GはプラテンガラスA上で下向きとなって、原稿搬送方向Yに搬送される。この場合の原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。読取信号出力手段3のADC(アナログデジタルコンバータ)によりAD変換されてIPSに入力される。
前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は3,2,1→6,5,4→9,8,7→12,11,10である。それらの領域の画像データはIPSセレクタ4(図1,2参照)により図15Bに示すように原稿画像メモリM上に読取順序と同じ順序で書き込まれる。これは図11のステップST3の処理である。
【0067】
また、前記原稿画像メモリMに記憶された画像データは、前記(実施例1のCVTモードの作用1および作用2)で説明したのと同様に、書込アドレス順と同じ読出アドレス順に読出されるが、この図15のA4サイズの原稿は、原稿が等倍複写される給紙トレイ16内の複写用紙の向きとが異なっている。この場合、画像データの読出の主走査方向FS′は書込の副走査方向SSであり、読出の副走査方向SS′は書込の主走査方向FSである。この場合の読出順序は3,6,9,12→2,5,8,11→1,4,7,10である。これは図11のステップST22の処理である。
【0068】
(実施例3のプラテンモードの作用3)
図15Cにおいて、プラテンガラスAに下向きに置かれた前記図15Aに示す原稿Gは、前記図7と異なり、原稿Gの上端G1がプラテンガラスAの左端に一致して配置されている。
図15Cにおいて、プラテンガラスAに下向きに置かれた原稿Gの画像は前記CCDにより読み取られる。前記原稿Gの領域1〜12の読取順序は1,2,3→4,5,6→7,8,9→10,11,12である。
この場合、原稿画像メモリM上には図15Cに示すように原稿画像データが書き込まれる。これは図11のステップST12の処理である。
【0069】
図15Cのプラテンモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データは、図15BのCVTモードでの原稿画像読取方法で原稿画像を読み取った場合の原稿画像メモリM上の画像データと比べて主走査方向にアドレスがシフトしているだけである。このプラテンモードの場合の図143の原稿画像メモリM上の画像データを前記CVTモードの場合の図15Bの原稿画像メモリM上の画像データと比べて分かるように、読出開始位置P2から、図15Cの原稿画像メモリMに記憶された画像データの読出を書込時と主、副走査方向を入れ替えてFS′およびSS′の方向に読み出せば、前記図15Bに示すCVTモードでの各領域1〜12の画像データの読出順序(3,6,9,12→2,5,8,11→1,4,7,10)と同一になる。
すなわち、この図15Cの場合、図12のステップST28の処理(後述)を行う。この場合、前記読出開始位置P2は、プラテンモードでの書込開始位置P1から時計方向に90°ローテーションした位置となる。この場合、プラテンモードで前記排紙トレイに排出される複写用紙に形成された複写画像の向きは、CVTモードの場合と一致する。
【0070】
実施例3の前述の各作用の説明から分かるように、この実施例3では、CVTモードにおける原稿給紙トレイ上の原稿Gの上端を、CVTモードおよびプラテンモードにおいて、プラテンガラスAの後端縁(奥側の端縁)または左端縁のいずれかに揃えた場合、排紙トレイ21に排出される用紙の画像の向きが、CVTモードとプラテンモードとで同一となる。
なお、この実施例3の場合には、原稿の向きと複写用紙の向きが異なっても画像データ書込時と読出時の主、副走査方向を入れ替えることにより、複写を行うことができる。
【0071】
次に図11、図12により、前記図10、図13〜図15で説明したような、CVTモードおよびプラテンモードで原稿画像の上端をプラテンガラスAの奥側(後側)または左側に揃えた場合に複写画像の向きが同一の用紙を排出する制御系の処理を説明する。図11、図12は前記実施例3のデジタル複写機Fの動作のフローチャートである。図11、図12のフローチャートの各ステップの処理は、前記各コントローラC0,C1,,C2,C3,C4のROMに記憶されたプログラムに従って行われる。
図11および図12に示す処理で前記図3に示す処理と同一の処理は同一のステップ番号で示し、重複する詳細な説明は省略する。
デジタル複写機Fの電源がONになると、各種の初期化が行われた後、図11に示すフローが開始される。
ステップST1からステップST4までの処理、およびステップST12、ステップST13は、前記図3で説明したとおりである。すなわち、CVTモードで原稿Gを読み取って原稿画像メモリMに書き込む処理ST3およびプラテンモードで原稿を読み取って原稿画像メモリMに書き込む処理ST12は、この実施例3と前記実施例1とは同じである。
ステップST1からステップST4までの処理を行って、ステップST4でイエス(Y)の場合ははステップST21に移る。
【0072】
ステップST21において原稿の向きは複写用紙の向きと同じか否か判断する。イエス(Y)の場合はステップST6に移り、ノー(N)の場合はステップST22に移って原稿画像メモリMからの画像データの読出しを行う。すなわち、
ステップST6において書き込んだアドレス順に原稿画像メモリMから原稿画像データを読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。前記原稿画像データの読出順序は前記図4Bで説明した順序である。
ステップST21においてノー(N)の場合は、原稿の向きとA4縦の給紙トレイ16に収容された複写用紙の向きが異なるということである。この場合はステップST22に移る。
【0073】
ステップST22において書き込んだアドレス順に原稿画像メモリMから原稿画像データを主副の走査方向を入れ替えて読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。前記原稿画像データの読出順序は前記図13Bで説明した順序である。
【0074】
図11のステップST12においてプラテンモードでの原稿読取を行ってからステップST13で1頁分の読取終了か否か判断する。イエス(Y)の場合は図12のステップST23に移る。
ステップST23において原稿上端はプラテン奥側(後側)か否か判断する。イエス(Y)の場合はステップST24に移る。ステップST24において原稿の向きは用紙の向きと同じか否か判断する。イエス(Y)の場合はステップST14に移る。イエス(Y)の場合はプラテンモードであり、原稿の上端が奥側且つ原稿の向きが用紙の向きと同一ということである。この場合の原稿画像メモリMからの画像データの読出し順序は前記図5で説明した順序である。
ステップST14において、主走査方向の読出順序FS′は書込時のアドレス順序FSに且つ副走査方向の読出順序SS′は書込時のアドレス順SSと反転したアドレス順SS′に原稿画像メモリMから原稿画像データを読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。
【0075】
前記ステップST24においてノー(N)の場合はステップST25に移る。この場合はプラテンモードで、原稿の上端が奥側且つ原稿の向きが用紙の向きと異なるということである。この場合の原稿画像メモリMからの画像データの読出し順序は前記図13Cで説明した順序である。
すなわち、ステップST25において、主走査方向の読出順序FS′は書込時の副走査方向のアドレス順SSと反転したアドレス順に且つ副走査方向の読出しSS′は書込時の主走査方向FSのアドレス順に、原稿画像メモリMから原稿画像データを主副の走査方向を入れ替えて読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。
【0076】
前記ステップST23においてノー(N)の場合はステップST26に移る。この場合はプラテンモードで、原稿の上端がプラテンガラスの左端に沿って配置されていることになる。
ステップST26において原稿の向きは複写用紙の向きと同じか否か判断する。イエス(Y)の場合はステップST27に移る。この場合はプラテンモードで原稿Gの上端がプラテンガラスAの左端且つ原稿の向きが用紙の向きと同一ということである。この場合の原稿画像メモリMからの画像データの読出し順序は前記図14Cで説明した順序である。
ステップST27において、主走査方向は書込時のアドレス順FSと反転したアドレス順FS′(図14C参照)に且つ副走査方向は書込時の副走査方向のアドレス順SSと同じアドレス順SS′に原稿画像メモリMから原稿画像データを読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。
【0077】
ステップST26においてノー(N)の場合はステップST28に移る。この場合はプラテンモードで原稿Gの上端がプラテンガラスAの左端且つ原稿の向きが複写用紙の向きと異なるということである。この場合の原稿画像メモリMからの画像データの読出し順序は前記図15Cで説明した順序である。
ステップST28において、主走査方向の読出順FS′(図15C参照)は書込時の副走査方向のアドレス順SSに且つ副走査方向の読出しは書込時の主走査方向のアドレス順FSと反転したアドレス順SS′に原稿画像メモリMから原稿画像データを読出し、設定された倍率データに変換して、レーザ駆動信号出力装置8に出力する。
【0078】
【発明の効果】
前述の本発明のデジタル複写機は、下記の効果を奏することができる。
(E01)CVTモードおよびプラテンモードを有する複写機において、CVTモードで原稿を縦にセットして横送りした場合(原稿の上端をプラテンガラスの後端縁(奥側の端縁)にセットした場合)、およびプラテンモードで原稿を縦置き(原稿右端を主走査方向に揃える置き方)した場合のいずれの場合にも、画像の向きが同じ向きの複写用紙を排出することができる。
(E02)プラテンモードにおける画像データの書込みおよび読出しアドレス順を変更することにより画像データの読出順序を、使用頻度の多いCVTモードでの画像データの読出順序と同一にしているので、複写物の生産性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例1のデジタル複写機Fの全体説明図である。
【図2】図2は前記デジタル複写機Fの回路構成の説明図である。
【図3】図3は前記実施例1のデジタル複写機Fの動作のフローチャートである。
【図4】図4は実施例1のCVTモードの作用1(縦長の原稿Gの左端G2を先頭にして原稿Gを搬送する場合のCVTモードの作用)の説明図で、図4Aは原稿給紙トレイ上の原稿G搬送方向YとプラテンガラスAの位置関係を示す図であり、図4BはプラテンガラスA上の原稿の搬送方向を示す図であり図4Aに示す原稿Gが画像面をプラテンガラスAに向けた状態で搬送される状態を示す図である。
【図5】図5は実施例1のプラテンモードの作用1(プラテンモードAの左端に原稿Gの右端(左端G2の反対側)を合わせた場合のプラテンモードの作用)の説明図である。
【図6】図6は実施例1のCVTモードの作用2(縦長の原稿Gの上端G1を先頭にして原稿Gを搬送する場合のCVTモードの作用)の説明図で、図6Aは原稿給紙トレイ上の原稿G搬送方向YとプラテンガラスAの位置関係を示す図であり、図6BはプラテンガラスA上の原稿の搬送方向を示す図であり図6Aに示す原稿Gが画像面をプラテンガラスAに向けた状態で搬送される状態を示す図である。
【図7】図7は実施例1のプラテンモードの作用2(原稿下端をプラテンガラス左端に、原稿右端をプラテンガラスAの奥側に配置した場合のプラテンモードの作用)の説明図である。
【図8】図8は前記実施例2のデジタル複写機Fの動作のフローチャートであり、前記実施例1の図3に対応する図である。
【図9】図9は実施例2におけるプラテンモードでの読取原稿の画像データを原稿画像メモリMに書き込む場合および読出す場合のアドレス指定方法の説明図であり、前記実施例1の図5に対応する図である。
【図10】図10は実施例2のデジタル複写機Fの回路構成の説明図である。
【図11】図11は前記実施例3のデジタル複写機Fの動作のフローチャートである。
【図12】図12は前記実施例3のデジタル複写機Fの動作のフローチャートで、前記図11の続きのフローチャートである。
【図13】図13は実施例3の作用1の説明図で、図13A、図13BはCVTモードの作用1の説明図、図13Cはプラテンモードの作用1の説明図である。
【図14】図14は同実施例3の作用2の説明図で、図14A、図14BはCVTモードの作用2の説明図、図14Cはプラテンモードの作用2の説明図である。
【図15】図15は同実施例3の作用3の説明図で、図15A、図15BはCVTモードの作用3の説明図、図15Cはプラテンモードの作用3の説明図である。
【図16】図16は従来技術の説明図で、A4縦の原稿を原稿上端を先頭にして搬送する場合の前記原稿とプラテンガラスAとの関係を示す図である。
【図17】図17は主走査方向FSに原稿Gの上端G1を合わせた場合のプラテンモードでの原稿走査方法を示す図である。
【図18】図18は原稿Gの上端G1を先頭にして原稿Gを搬送する場合のCVTモードでの原稿走査方法を示す図である。
【図19】図19は従来技術の走査方法、すなわち、CVTモードにおいて前記図17に示すプラテンモードの場合と同一の画像形成が行われる場合の走査方法の説明図である。
【図20】図20は従来技術の説明図で、A4縦の原稿を原稿左端を先頭にして搬送する場合の前記原稿とプラテンガラスAとの関係を示す図である。
【図21】図21は主走査方向FSに原稿Gの右端を合わせた場合のプラテンモードでの原稿走査方法を示す図である。
【図22】図22は原稿Gの左端G2を先頭にして原稿Gを搬送する場合のCVTモードでの原稿走査方法の説明図で、図22Aは原稿給紙トレイ上の原稿G搬送方向YとプラテンガラスAの位置関係を示す図で、図22BはプラテンガラスA上の原稿の搬送方向を示す図であり図22Aに示す原稿Gが画像面をプラテンガラスAに向けた状態で搬送される状態を示す図である。
【符号の説明】
A…プラテンガラス、A1…原稿自動読取位置、C2…走査光学系制御装置(IITコントローラ)、F…デジタル複写機、F2…自動原稿搬送装置、G…原稿、H…用紙搬送装置、IIT…原稿読取装置(イメージインプットターミナル)、IPS…画像処理回路、M…原稿画像メモリ、
4…データ入力手段(第1セレクタ)、6…データ出力手段(第2セレクタ)、9…像担持体、12…転写装置、14…定着装置、21…排紙トレイ、26…原稿給紙トレイ、39…原稿上端位置入力キー
(8〜11+ROS)…トナー像形成装置、
(15〜19)…給紙トレイ、

Claims (2)

  1. 下記の構成要件(A01)〜(A05)を備えたことを特徴とするデジタル複写機、
    (A01)原稿給紙トレイにセットされた原稿を取出して自動搬送原稿複写位置を通過させながら搬送する自動原稿搬送装置、
    (A02)プラテンガラス上にセットされた原稿および前記自動搬送原稿複写位置を通過する原稿を読取る原稿読取装置、
    (A03)前記原稿読取装置で読取った画像データを原稿画像メモリに書込むデータ入力手段および前記原稿画像メモリから読出した原稿画像データを像形成装置に出力するデータ出力手段を有する画像処理回路、
    (A04)前記プラテンガラス上にセットされた原稿を副走査方向に移動しながら読み取るプラテンモードおよび前記自動搬送原稿複写位置を通過する原稿を停止状態で読み取るCVTモードのいずれかで前記原稿読取装置を作動させる走査光学系制御装置、
    (A05)前記プラテンモードで原稿読取装置が読取った原稿1枚分の原稿画像データを副走査方向に反転させて前記像形成装置に出力する前記画像処理回路。
  2. 下記の構成要件(A01)〜(A04),(A06),(A07)を備えたことを特徴とするデジタル複写機、
    (A01)原稿給紙トレイにセットされた原稿を取出して自動搬送原稿複写位置を通過させながら搬送する自動原稿搬送装置、
    (A02)プラテンガラス上にセットされた原稿および前記自動搬送原稿複写位置を通過する原稿を読取る原稿読取装置、
    (A03)前記原稿読取装置で読取った画像データを原稿画像メモリに書込むデータ入力手段および前記原稿画像メモリから読出した原稿画像データを像形成装置に出力するデータ出力手段を有する画像処理回路、
    (A04)前記プラテンガラス上にセットされた原稿を副走査方向に移動しながら読み取るプラテンモードおよび前記自動搬送原稿複写位置を通過する原稿を停止状態で読み取るCVTモードのいずれかで前記原稿読取装置を作動させる走査光学系制御装置、
    (A06)原稿給紙トレイ上にセットされたCVTモード用の原稿およびプラテンガラス上にセットされたプラテンモード用の原稿の上端がプラテンガラスの後端または左端のいずれに対応して配置されたかを入力する原稿上端位置入力キー、
    (A07)CVTモードおよびプラテンモードの両モードでの原稿および前記原稿の複写用紙サイズが同一の場合に、プラテンモードにおいて前記原稿画像メモリから読出す原稿画像データの読出し順序が、CVTモードにおける前記原稿画像メモリから原稿画像データを読出す順序と同一となるように前記データ入力手段の書込アドレスおよび前記データ出力手段の読出アドレスが前記原稿の上端位置に応じて設定された前記画像処理回路。
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