JP3611693B2 - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はDC/DCコンバータに関し、さらに詳しくはカメラのストロボ充電装置に適用可能なDC/DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング回路と、昇圧トランスとにより直流低電圧を昇圧してコンデンサを充電する昇圧型DC/DCコンバータ回路として、例えば、特開平7−123713号公報には、巻数の異なる複数の一次巻線を有する昇圧トランスと、それぞれの一次巻線に接続されたスイッチング回路とを用い、コンデンサの充電電圧に応じて通電する一次巻線を充電途中で切換えることにより、エネルギー変換効率を向上させたDC/DCコンバータが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記DC/DCコンバータでは、充電動作モードの数がトランス一次巻線の数に等しく制限されるため、充電動作モードを増すためには、トランス一次巻線の数を増し、かつ発振回路を一次巻線の数だけ備える必要があり、回路規模が大型化せざるを得なかった。
【0004】
本発明は、斯かる技術課題に鑑みてなされたものであり、充電動作モードを増してエネルギー変換効率を向上させると共に、小型で低コストのDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の手段を講じている。即ち、請求項1に係るDC/DCコンバータは、直列接続された巻数の異なる複数の一次巻線、ならびに二次巻線を備えた昇圧トランスと、上記複数の一次巻線にそれぞれフルブリッジ接続され、上記複数の一次巻線の選択として、全てを組み合わせるような選択および上記複数の一次巻線のいずれをも単独で使用するような選択をそれぞれ可能にして、選択的に一次巻線への双方向通電を行うスイッチング手段と、上記二次巻線に発生する誘起電圧を整流した電流により充電されるコンデンサと、このコンデンサの充電電圧を検出する手段と、上記検出された充電電圧の上昇につれて、巻数比が順次増加するように通電する一次巻線を選択して上記スイッチング手段を制御する制御手段とを具備している。
【0006】
また、請求項2に係るDC/DCコンバータは、請求項1に係るDC/DCコンバータにおいて、上記昇圧トランスの一次巻線の数よりも充電動作モードの種類を多くしている。
【0007】
さらに、請求項3に係るDC/DCコンバータは、請求項1に係るDC/DCコンバータにおいて、上記スイッチング手段の制御信号は、デコーダ手段を介して与えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るカメラのストロボ回路を示している。電源Eと並列に、PNPトランジスタTr1とNPNトランジスタTr4との直列回路、PNPトランジスタTr2とNPNトランジスタTr5との直列回路、PNPトランジスタTr3とNPNトランジスタTr6との直列回路が、それぞれ接続されている。そして、トランジスタTr1、Tr4のコレクタとトランジスタTr2、Tr5のコレクタとの間には、トランスT1の巻数の少ない一次巻線P1が接続され、トランジスタTr1側にはトランスT1の1番端子、トランジスタTr2側にはトランスT1の2番端子がそれぞれ接続されている。
【0009】
また、トランジスタTr2、Tr5のコレクタとトランジスタTr3、Tr6のコレクタとの間には、トランスT1の巻数の多い一次巻線P2が接続され、トランジスタTr2側にはトランスT1の2番端子、トランジスタTr3側にはトランスT1の3番端子がそれぞれ接続されている。即ち、トランジスタTr1〜Tr6からなるブリッジ回路がトランスT1の2つの一次巻線にそれぞれ接続され、いずれか1つの一次巻線に双方向通電を行うことを可能としている。また、トランジスタTr1〜Tr6のベースは、ストロボの作動を制御するCPU1の出力端子S1〜S6にそれぞれ接続されている。
【0010】
トランスT1の一次巻線P1、P2は、P1の巻終わりとP2の巻始めとがトランス内部で接続され、それぞれの巻線の巻き方向も同一である。ダイオードD1〜D4からなるブリッジ整流回路は、その入力側をトランスT1の二次巻線Sに、出力側をGNDとダイオードD5のアノードにそれぞれ接続している。ダイオードブリッジ整流回路の出力側には抵抗R1とR2との直列体が接続され、抵抗R1とR2との接続点はCPU1のVst端子に接続されている。
【0011】
ダイオードD5のカソードから抵抗R3を介してサイリスタSCRと、コンデンサC1、トリガコイルT2とが接続されている。また、発光管Xeと、IGBTとの直列体がメインコンデンサC2と並列に接続され、サイリスタSCRのゲート端子とCPU1のSTON端子、IGBTのゲート端子とCPU1のSTOFF端子とがそれぞれ接続されている。
【0012】
ここで、図1の回路の動作を説明する前に、基本的なストロボの充電回路を図6および図8を使って説明する。
図8はフォワード式DC/DCコンバータの基本回路であり、この回路は電源E、昇圧トランスT、発振トランジスタTr、ダイオードD、コンデンサCから構成されている。電源EをV1(v)、昇圧トランスTの一次巻線の巻数をn1(ターン)、二次巻線の巻数をn2(ターン)、巻数比をN(n2/n1)、コンデンサCの静電容量をCM(μF)とし、トランジスタTrをオン・オフさせてコンデンサCを充電する。トランスの基本式よりコンデンサCの電圧V2は、
V2=N×V1 (v) −−−−−−(1)
まで昇圧可能であり、トランスTに流れる電流I2は次式で与えられる。
【0013】
I2=I1/N (A) −−−−−−(2)
コンデンサCに蓄えられる電荷Q(C)は、充電時間をt(s)として、
Q=C×V=I×t (C) −−−−−−(3)
より、
CM×V2=I2×t (C) −−−−−−(4)
であり、コンデンサCをV2(V)まで充電するためにトランス一次側に流れる電荷は式(2)、(4)より、次式で与えられる。
【0014】
I1×t=N×I2×t (A×s) −−−−−(5)
また、(5)式からコンデンサの単位電圧(例えば10(v))当りの消費電荷は、
N×CM×10=I1×t (A×Sec) −−−(6)
で与えられ、これをグラフで表すと図6のように、コンデンサ電圧に関係なく一定となる。言い換えれば、この回路の電源の消費電荷は、コンデンサCの静電容量CMとトランスの巻数比Nとによって一義的に決定される。従って、トランスTの巻数比Nを減らせば、消費電荷は削減できるが、コンデンサ電圧をV2まで充電できない。
【0015】
そこで、巻数の異なる一次巻線を複数用意しておき、コンデンサ充電電圧に応じて通電する一次巻線を適宜選択することによって、消費電流を低減すると共に、所望のフル充電電圧まで昇圧可能なコンデンサ充電回路が得られる。
【0016】
この関係を図7を用いて説明すると、フル充電電圧V2の半分の電圧まではトランスの巻数比が通常の半分(N/2)となるトランス一次巻線を用いて充電を行い、それ以降は通常の巻数比(N)の一次巻線を用いて充電を行う。これにより、フル充電電圧の半分までは従来の半分の消費電荷で充電し、それ以降フル充電電圧までは従来と同じ消費電荷で充電するため、結果的に全消費電荷の1/4を削減できる。
【0017】
また、巻数の異なる一次巻線を無限個用意しておき、それらを連続的に順次切換えながら充電を行うと、理論上1/2まで消費電荷を低減できる。このように電源が電池の場合、電源の消費電荷を低減することにより、電池寿命を伸ばすことができることはいうまでもない。
【0018】
続いて、図1の充電回路の動作について図2のタイムチャートを用いて説明する。まず、図2(A)の期間(I)においては、CPU1の出力端子S1、S6にそれぞれオン信号を出してトランジスタTr1とTr6とを同時にオンさせることにより、電源E(+)〜トランジスタTr1〜トランスT1の一次巻線P1〜一次巻線P2〜トランジスタTr6〜電源E(−)の閉路に電流を流す。トランスの一次巻線の電流の時間的変化により二次巻線に起電力が生じ、コンデンサの充電電流が流れる。この電流はトランスT1の二次巻線S〜ダイオードD3〜ダイオードD5〜メインコンデンサC2〜ダイオードD2〜トランスTの二次巻線Sの閉路を流れてメインコンデンサC2を充電する。トランスT1の二次巻線の電流は発生した起電力を放出すると止まる。充電電流が停止した後は一次電流をそれ以上継続して流しても無駄であるため、トランジスタTr1とTr6とを同時にオフさせてトランス一次巻線電流を停止させる。
【0019】
図2(A)の期間(II)においては、CPU1の出力端子S3、S4からそれぞれオン信号を出力してトランジスタTr3とTr4とを同時にオンさせ、トランスT1の一次巻線P1とP2とに先程とは反対方向に電流を流すことにより、二次電流はトランスT1の二次巻線S〜ダイオードD4〜ダイオードD5〜メインコンデンサC2〜ダイオードD1〜二次巻線Sへと流れ、それに伴う二次電圧により上記と同様にコンデンサを充電する。
【0020】
このように、トランジスタTr1、Tr6の対と、トランジスタTr3、Tr4の対とを交互にスイッチング動作させることよりコンデンサC2を充電するが、一つのトランジスタ対がオフしてから、次のトランジスタ対がオンするまでに図2(B)の如く、どちらのトランジスタ対もオフしている休止期間を設けることにより、トランジスタのオフ時の切遅れによる無効電流の低減と充電時間の短縮とを両立させている。
【0021】
コンデンサC2の充電電圧は、抵抗R1、R2からなる分圧回路によって分圧した電圧をCPU1のVst端子に入力してA/D変換しており、このVst端子電圧が規定の電圧(例えば、フル充電電圧の1/3の電圧)Vaに達すると、トランジスタTr1、Tr6の対とトランジスタTr3、Tr4の対とのスイッチング作動を停止させ、第1の充電動作を終了する。
【0022】
続くステップでは、トランジスタTr2、Tr6の対と,トランジスタTr3、Tr5の対とを交互にスイッチング作動させ、トランスT1の一次巻線P2のみを双方向通電して充電を行い、メインコンデンサC2への充電を続け、フル充電々圧の2/3の電圧Vbまで充電を行う。
【0023】
最後のステップでは、トランジスタTr2、Tr4の対と、トランジスタTr1、Tr5の対とを交互にスイッチング作動させ、トランスT1の一次巻線P1のみを双方向通電して充電を行い、メインコンデンサC2がフル充電電圧値Vcに達したら一連の充電動作を終了する。
【0024】
このように、本実施形態では、メインコンデンサC2の充電電圧の上昇に応じて巻線比を高めるように、通電する一次巻線を順次(P1+P2)〜P2〜P1と切換えることにより、エネルギー変換効率を高めている。
【0025】
ここで、電源の消費電荷につき検証する。条件としてそれぞれ、電源Eの電圧を3(v)、トランスT1の一次巻線P1の巻数を10(ターン)、P2の巻数を20(ターン)、二次巻線Sの巻数を1500(ターン)とする。ただし、従来のDC/DCコンバータにあっては、一次巻線P2はなく、メインコンデンサC2の静電容量を200(μF)、メインコンデンサの充電停止電圧を300(v)とする。
【0026】
まず、従来の充電回路によりメインコンデンサC2のフル充電までに消費する消費電荷を求める。トランス二次巻線に流れる電荷の総量は、次式で与えられる。
【0027】
Figure 0003611693
一方、トランス一次巻線に流れる電荷の総量は、
Figure 0003611693
となる。
【0028】
続いて、本実施形態についてメインコンデンサC2のフル充電までに必要な電荷を求める。ただし、本実施形態ではメインコンデンサC2の電圧0(v)から100(v)までは一次巻線をP1+P2とし、100(v)から200(v)までは一次巻線をP2とし、200(v)から300(v)までは一次巻線をP1として充電を行うものとする。
【0029】
まず、0(v)から100(v)までの消費電荷は、
Figure 0003611693
続いて、100(v)から200(v)までの消費電荷は、
Figure 0003611693
最後に、200(v)から300(v)までの消費電荷は、
Figure 0003611693
よって、本実施形態に係るDC/DCコンバータの総消費電荷は、
1.2+2+3=6.2 (A×s)
であり、本実施形態では従来のDC/DCコンバータに比べて約31%の消費電荷を低減している。
【0030】
上式に基づいて、メインコンデンサ電圧を10V単位で上昇させるための消費電流のグラフを図3に示す。図中の破線が従来のDC/DCコンバータの消費電流を表し、階段状に引かれた実線が本実施形態に係るDC/DCコンバータの消費電流を表している。この図によれば、消費電荷が面積で表現され、図中斜線が引れている部分が本発明によって低減される電荷に相当している。
【0031】
図1において、充電完了後に発光を開始するとき、CPU1のSTON端子から発光信号をサイリスタSCRに出力する。トリガコンデンサC1は抵抗R3を通じてメインコンデンサC2と同じ電圧に充電されている。サイリスタSCRのゲート端子に発光信号STONが入力されると、サイリスタSCRがオンしてコンデンサC1に蓄えられた電荷がSCR〜トリガコイルT2の一次巻線〜コンデンサC1へと流れ、トリガコイルT2の二次巻線に高圧の起電力が発生し、この高電圧信号がキセノン管Xeのガラス管部分に印加される。キセノン管Xeは高電圧の印加により、内部のキセノンガスが励起して管の内部抵抗値が急激に低下するためキセノン管を介してメインコンデンサC2に蓄えられたエネルギーが放電され、閃光発光状態となる。
【0032】
CPU1のSTOFF端子より発光停止信号が出力されると、IGBTがオフするため、キセノン管Xeの発光が停止する。
なお、本実施形態では説明の都合上、トランスT1の一次巻線をP1、P2のニ系統としているが、三系統以上の一次巻線と、各々の一次巻線の接続部に一組のスイッチング手段が接続されていれば、本発明の技術範囲に属することはいうまでもない。
【0033】
本実施形態によれば、少なくとも二つのトランス一次巻線とこの一次巻線数にそれぞれ対応したスイッチング回路とにより、トランスの巻数比を実質的に少なくとも三段階に切換えられる変換効率の高いDC/DCコンバータを提供することができる。
【0034】
また、それぞれのスイッチング素子の制御タイミングを最適化することにより、無効電流を低減したDC/DCコンバータを提供することができる。
続いて、本発明の第二実施形態について、図4および図5を用いて説明する。図4は、本発明の第二実施形態のストロボ充電回路であり、前述の第一実施形態のPNPトランジスタTr1〜Tr3及びNPNトランジスタTr4〜Tr6をすべてnチャンネル型MOSFETに変更され、破線内に示す制御回路101が追加され、CPU1から制御回路101にそれぞれ信号線CLK,CHG1,CHG2が接続されている。なお、キセノン管発光部、ならびに発光の制御形態は上述の第一実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
【0035】
CPU1より出力される信号CLKは、本実施形態に係るDC/DCコンバータの発振周波数を決定する信号である。二つの信号CHG1、CHG2は充電時にどの巻線に通電するかを決定している(2ビットであるから4通りの指定が可能)。次に、上記三つの信号によって駆動される制御回路101の動作について説明する。信号CHG1、CHG2はインバータ(以下、INVと略記する)2、3、アンドゲート(以下、ANDと略記する)AND1〜3を用い、不図示のメインコンデンサの充電電圧に応じて、駆動させるMOSFET対を選択する。
【0036】
図5に示す表が本実施例に係るDC/DCコンバータの充電動作パターンであり、それぞれCHG1が「H(ハイレベル)」、CHG2が「L(ロウレベル)」の時は低圧充電を行う指示、CHG1が「L」、CHG2が「H」の時は中圧充電を行う指示、CHG1が「H」、CHG2が「H」の時は高圧充電を行う指示であり、CHG1が「L」、CHG2が「L」の時は充電の信号は発生せずオフしている。AND4〜9とオアゲート(以下、ORと略記する)OR1〜6とは、MOSFET(M1〜M6)をオンさせるタイミングを指定する。メインコンデンサに充電する電圧が低圧でクロック信号が「H」の時、AND4、OR1、OR6の出力が「H」になり、MOSFET対(M1、M6)がオンする。
【0037】
この時、電流は電源E(+)〜MOSFET(M1)〜トランスT1の一次巻線P1〜一次巻線P2〜MOSFET(M6)〜電源E(−)へと流れる。メインコンデンサを充電する電圧が低圧でクロック信号が「L」の時、AND5、OR3、OR4の出力が「H」になり、MOSFET対(M3、M4)がオンする。この時、電流は電源E(+)〜MOSFET(M3)〜トランスT1の一次巻線P2〜一次巻線P1〜MOSFET(M4)〜電源E(−)と流れる。メインコンデンサを充電する電圧が中圧でクロック信号が「H」の時、AND6、OR2、OR6の出力が「H」になり、MOSFET対(M2、M6)がオンする。この時、電流は電源E(+)〜MOSFET(M2)〜トランスT1の一次巻線P2〜MOSFET(M6)〜電源E(−)へと流れる。メインコンデンサを充電する電圧が中圧でクロック信号が「L」の時、AND7、OR3、OR5の出力が「H」になり、MOSFET対(M3、M5)がオンする。この時、電流は電源E(+)〜MOSFET(M3)〜トランスT1の一次巻線P2〜MOSFET(M5)〜電源E(−)へと流れる。
【0038】
メインコンデンサを充電する電圧が高圧でクロック信号が「H」の時、AND8、OR1、OR5の出力が「H」になり、MOSFET対(M1、M5)がオンする。この時、電流は電源E(+)〜MOSFET(M1)〜トランスT1の一次巻線P1〜MOSFET(M5)〜電源E(−)へと流れる。メインコンデンサを充電する電圧が高圧でクロック信号が「L」の時、AND9、OR2、OR4の出力が「H」になり、MOSFET対(M2、M4)がオンする。この時、電流は電源E(+)〜MOSFET(M2)〜トランスT1の一次巻線P1〜MOSFET(M4)〜電源E(−)へと流れる。
【0039】
デコーダである制御回路101を用いることにより、CPU1からの制御出力信号は三本のみで足り、CPU制御の容易なDC/DCコンバータを提供できる。
【0040】
また、本実施形態ではCLK信号の周波数を固定としているが、CLK信号の周波数を高めることにより、充電時間を短縮ると共に、電源の消費電荷を低減できる。
【0041】
なお、上述した本発明の実施形態によれば、以下の構成が導かれる。
(1)巻数の異なる複数の一次巻線と二次巻線とを備えた昇圧トランスと、前記昇圧トランスの複数の一次巻線にブリッジ型に接続される複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子の制御を行う制御手段と、前記昇圧トランスの二次巻線の誘起電圧を整流した充電電流により充電されるメインコンデンサと、このメインコンデンサの充電電圧を検知する手段とを備えたことを特徴とするDC/DCコンバータ。
(2)前記制御手段は、前記複数のスイッチング素子を選択的にオンさせることにより等価的に複数の巻数比を得ることを特徴とする(1)に記載のDC/DCコンバータ。
(3)前記制御手段は、メインコンデンサの充電電圧に応じて、前記複数の巻数比のなかから所望の巻数比を選択するようにスイッチング素子を制御することを特徴とする(1)に記載のDC/DCコンバータ。
(4)前記制御手段は、メインコンデンサの充電電圧に応じてオンさせるスイッチング素子の動作周波数を変化させることを特徴とする(1)に記載のDC/DCコンバータ。
(5)前記制御手段は、メインコンデンサの充電電圧が低い場合にはトランス一次巻線の巻数比を小さくし、高い場合にはトランス一次巻線の巻数比が大きくなるように、オンさせるスイッチング素子を選択することを特徴とする(1)に記載のDC/DCコンバータ。
(6)直列接続された複数の一次巻線と二次巻線とを備えたトランスと、この一次巻線の1つまたは複数を双方向に通電するためのスイッチング手段と、このスイッチング手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とするDC/DCコンバータ。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フルブリッジ接続したスイッチング手段により一つまたは複数の一次巻線を選択的に双方向通電し、二次巻線出力により充電されるコンデンサの充電電圧に応じて上記双方向通電する一次巻線を適宜切換えることにより、トランス一次巻線の数よりも多い充電動作モードを有し、エネルギー変換効率の高いDC/DCコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるDC/DCコンバータを適用したストロボ装置を示す回路図。
【図2】図2(A)は、図1のDC/DCコンバータの動作を示すタイムチャートおよびコンデンサの充電波形、図2(B)は、タイムチャートの拡大図。
【図3】第1実施形態におけるコンデンサ電圧と消費電荷との関係を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態によるDC/DCコンバータを示す回路図。
【図5】第2実施形態におけるCPUの制御信号の状態を示す表。
【図6】一次巻線固定の場合のコンデンサ電圧と消費電荷との関係を示すグラフ。
【図7】一次巻線を切換えた場合のコンデンサ電圧と消費電荷との関係を示すグラフ。
【図8】従来技術のDC/DCコンバータを示す回路図。
【符号の説明】
E 直流電源、
Tr1〜Tr6 トランジスタ、
D1〜D4 ブリッジ整流ダイオード、
T1 昇圧トランス(P1、P2は一次巻線、Sは二次巻線)、
T2 トリガトランス、
C1 トリガコンデンサ、
C2 メインコンデンサ、
R1〜R3 抵抗、
SCR サイリスタ、
IGBT 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、
Xe キセノン放電管、
CPU 中央処理装置。

Claims (3)

  1. 直列接続された巻数の異なる複数の一次巻線、ならびに二次巻線を備えた昇圧トランスと、
    上記複数の一次巻線にそれぞれフルブリッジ接続され、上記複数の一次巻線の選択として、全てを組み合わせるような選択および上記複数の一次巻線のいずれをも単独で使用するような選択をそれぞれ可能にして、選択的に一次巻線への双方向通電を行うスイッチング手段と、
    上記二次巻線に発生する誘起電圧を整流した電流により充電されるコンデンサと、
    このコンデンサの充電電圧を検出する手段と、
    上記検出された充電電圧の上昇につれて、巻数比が順次増加するように通電する一次巻線を選択して上記スイッチング手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 上記昇圧トランスの一次巻線の数よりも充電動作モードの種類を多くしたことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
  3. 上記スイッチング手段の制御信号は、デコーダ手段を介して与えられることを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
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