JP2002125324A - ストロボ充電回路 - Google Patents

ストロボ充電回路

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JP2002125324A
JP2002125324A JP2000315636A JP2000315636A JP2002125324A JP 2002125324 A JP2002125324 A JP 2002125324A JP 2000315636 A JP2000315636 A JP 2000315636A JP 2000315636 A JP2000315636 A JP 2000315636A JP 2002125324 A JP2002125324 A JP 2002125324A
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main capacitor
cpu
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Keiichi Tsuchida
啓一 土田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 無駄なエネルギーをなくしてプッシュプル動
作を行い、充電効率を向上させる。 【解決手段】 電源Eの電圧又は温度を測定する手段
と、ストロボ発光用のメインコンデンサC1の電圧を検
出する回路と、複数の一次巻線と、二次巻線とを有して
なり、電源電圧を昇圧させてメインコンデンサC1に電
荷を供給する発振トランスT1と、一次巻線P1,P2
に各々接続され、一次巻線に流れる電流を制御する複数
のスイッチング素子FET1,FET2と、二次巻線S
に発生する電圧を全波整流するブリッジダイオードBD
iと、複数のスイッチング素子FET1,FET2のオ
ン/オフを制御するCPU1と、を具備し、CPU1は
複数のスイッチング素子FET1,FET2を交互にオ
ン/オフさせて発振トランスによる電源電圧の昇圧制御
を行う際に全てのスイッチング素子FET1,FET2
を、測定手段の測定結果に応じて所定時間オフさせる制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀塩カメラやデジ
タルカメラ等のカメラに搭載されたストロボ充電回路に
係り、特に充電効率を向上させることのできるストロボ
充電回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銀塩カメラやデジタルカメラ等
のカメラには、ストロボ発光を行うのに必要なストロボ
充電回路が搭載されている。
【0003】通常、ストロボ充電回路は、電源の低電圧
を高電圧に変換し、この高電圧によって流れる電流をメ
インコンデンサに給電してメインコンデンサを充電する
ようにしている。つまり、ストロボ発光に先だってメイ
ンコンデンサを高電圧に充電することにより、ストロボ
発光の実行が可能である。
【0004】このようなストロボ発光用メインコンデン
サの充電制御回路としては、従来より種々の回路が提案
されている。例えば、特開平9−26616号公報に
は、無駄な電池の電力の消費を防止することを目的とし
た、複数のスイッチング制御素子をプッシュプル動作駆
動させて充電を行うストロボ充電回路が開示されてい
る。
【0005】この提案によるストロボ充電回路は、一次
コイルに入力される電圧を高電圧に変換して二次コイル
から出力する昇圧トランスと、前記一次コイルの中間タ
ップに接続された電池と、一次コイルの両端にそれぞれ
接続された第1及び第2の半導体スイッチング素子と、
これらの半導体スイッチング素子を交互にオン/オフ制
御する駆動制御手段とを備え、前記第1及び第2の半導
体スイッチング素子を交互にオン/オフしたときに二次
コイルから出力される電流を全波整流の後にメインコン
デンサに給電して充電を行うストロボ充電回路であっ
て、前記駆動制御手段は、第1及び第2の半導体スイッ
チング素子を交互にオン/オフさせる際に、各々のオン
期間がそれぞれの他方のオフ期間よりも短いスイッチン
グ信号を出力し、各々のオン期間の前後では第1及び第
2の半導体スイッチング素子が共にオフ状態となるよう
に構成したことが特徴である。
【0006】つまり、このストロボ充電回路は、スイッ
チング半導体素子(トランジスタ)のオン/オフ時のス
イッチングの遅れを考慮して、同時複数のスイッチング
素子に電流が流れ込まないよう、駆動制御手段のスイッ
チング信号を共にオフ状態になるような出力を行うよう
にしたものである。
【0007】このような充電回路においては、前記第1
及び第2の半導体スイッチング素子は、駆動制御手段か
らのスイッチング信号に対して応答の遅れを持ってオン
状態となり、一次コイルに一次側電流を流し始め、応答
の遅れを持ってオフ状態となって一次コイルに一次側電
流を流さなくなる。第1及び第2の半導体スイッチング
素子は、オン状態になると、電池の電圧を一次コイルに
印加して互いに向きが逆の一次側電流を一次コイルに流
す。そして、各スイッチング素子は、各々のオン期間が
他方のオフ期間よりも短いスイッチング信号でオン/オ
フされ、一方の半導体スイッチング素子がスイッチング
信号に応答してオフ状態となって一次コイルに一次側電
流を流さなくなってから、他方の半導体スイッチング素
子がスイッチング信号に応答してオン状態となるように
作動されて、流れる方向が互いに逆の一次側電流を同時
に流さないので、メインコンデンサの充電に寄与しない
一次側電流が流れなくなり、電池の電力の無駄な消費が
されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平9−26616号公報に記載のストロボ充電回路
では、発振トランス(昇圧トランス)に流れ込んでいる
電流を考慮すると、電池が一次コイル(一次巻線ともい
う)の中間タップに接続されていることから、一次コイ
ルは理論上2つの一次巻線を有していることになる。こ
のため、一方の一次巻線の電流がオフされた瞬間にもう
一方の一次巻線に電流が流れていることになり、発振ト
ランスはオフしていないことが分かる。プッシュプル充
電回路の場合、一方の一次巻線に流れた電流によって発
生したエネルギーを放出しきる前にスイッチング素子を
オフさせ、もう一方の一次巻線に電流を流して、発振ト
ランス内に残留したエネルギーをうち消しながら逆方向
のエネルギーを発生させるため、効率の悪い充電動作と
なってしまうといった問題点があった。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、無駄なエネルギーをなくしてプッシュプル
動作を行い、充電効率を向上させることのできるストロ
ボ充電回路の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よるストロボ充電回路は、電源と、前記電源の電圧又は
温度を測定する測定手段と、ストロボ発光用のメインコ
ンデンサと、前記メインコンデンサの電圧を検出する電
圧検出回路と、複数の一次巻線と、二次巻線とを有して
なり、電源電圧を昇圧させて前記メインコンデンサに電
荷を供給する発振トランスと、前記複数の一次巻線に各
々接続され、該一次巻線に流れる電流を制御する複数の
スイッチング素子と、前記二次巻線に接続され、該二次
巻線に発生する電圧を全波整流する整流回路と、前記複
数のスイッチング素子のオン・オフを制御する制御回路
と、を具備し、前記制御回路は、前記複数のスイッチン
グ素子を交互にオン・オフさせて発振トランスによる電
源電圧の昇圧制御を行う際に前記全てのスイッチング素
子を、前記測定手段の測定結果に応じて決定される所定
時間オフさせる制御を行うことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項1の発明によれば、上記構成のスト
ロボ充電回路により前記複数のスイッチング素子を交互
にオン・オフさせて発振トランスによる電源電圧の昇圧
制御を行ってメインコンデンサを充電する際に、前記制
御回路は、前記全てのスイッチング素子を、前記測定手
段の測定結果に応じて決定される所定時間オフさせる制
御を行うことにより、効率の良い充電を行うことが可能
となる。
【0012】請求項2に記載の発明によるストロボ充電
回路は、電源と、前記電源の電圧又は温度を測定する測
定手段と、ストロボ発光用のメインコンデンサと、前記
メインコンデンサの電圧を検出する電圧検出回路と、複
数の一次巻線と、二次巻線とを有してなり、プッシュプ
ル動作を行うことにより電源電圧を昇圧させて前記メイ
ンコンデンサに電荷を供給する発振トランスと、前記複
数の一次巻線に各々接続され、該一次巻線に流れる電流
を制御する複数のスイッチング素子と、前記二次巻線に
接続され、該二次巻線に発生する電圧を全波整流する整
流回路と、前記発振トランスの一次巻線側への電流の供
給を制御する制御回路と、を具備し、前記制御回路は、
前記一次巻線側への電流を、前記測定手段の測定結果に
応じて決定される所定時間供給させない制御を行うこと
を特徴とするものである。
【0013】請求項項2の発明によれば、上記構成のス
トロボ充電回路によりメインコンデンサを充電する際
に、前記制御回路は、前記一次巻線側への電流を、前記
測定手段の測定結果に応じて決定される所定時間供給さ
せない制御を行うことにより、上記請求項1の発明と同
様に作用して、効果の良い充電を行うことが可能であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。 第1の実施の形態: (構成)図1乃至図4は本発明に係るストロボ充電回路
の第1の実施の形態を示し、図1は該ストロボ充電回路
の構成例を示す電気回路図、図2は図1の制御回路によ
る充電動作を説明するためのフローチャート、図3は図
2の発振周期の決定処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート、図4は該充電回路の動作を説明するためのタイ
ミングチャートをそれぞれ示している。
【0015】図1に示すように、本実施の形態のストロ
ボ充電回路は、当該ストロボ充電回路を有するカメラ全
体の各回路への電源である電源Eと、この電源Eの電源
電圧を昇圧してメインコンデンサC1に電荷を蓄えるた
めの第1の一次巻線P1,第2の一次巻線P2と二次巻
線Sとを有する発振トランスT1と、前記第1,第2の
一次巻線P1,P2にそれぞれ接続された第1,第2のス
イッチング素子(電界効果型トランジスタ)FET1,
FET2と、前記発振トランスT1の二次巻線Sに接続
されるブリッジダイオードBDiと、前記ブリッジダイ
オードBDiの出力端子に並列に接続される分割抵抗R
1,R2からなる直列接続回路と、前記発振トランスT
1によって昇圧された電荷を蓄えるメインコンデンサC
1と、前記メインコンデンサC1の蓄積電荷の逆流を防
止する逆流防止ダイオードDiと、被写体に光を照射す
るキセノン管Xeと、前記キセノン管Xeの発光量を制
御するスイッチング素子としての発光電流制御素子IG
BTと、前記キセノン管Xeにトリガ信号を供給するた
めのトリガコンデンサC2,トリガコイルT2とを有す
るトリガ回路と、当該ストロボ充電回路の各種制御を行
う制御回路(以下、CPUと称す)1と、で主要部を構
成している。
【0016】電源Eのプラス極は、発振トランスT1の
一次巻線P1とP2との接続点に接続されるとともに、
CPU1の電源制御端子Eに接続され、一方、電源Eの
マイナス極はグランドに接続されており、CPU1の制
御下に電池電圧が印加されるようになっている。
【0017】発振トランスT1は、上述の如く第1の一
次巻線P1,第2の一次巻線P2,二次巻線Sで構成さ
れており、第1の一次巻線P1には第1のスイッチング
素子FET1のドレイン端子が、第2の一次巻線P2に
は第2のスイッチング素子FET2のドレイン端子がそ
れぞれ接続されている。
【0018】第1及び第2のFET1,2のゲート端子
は、それぞれCPU1のCHG1端子、CHG2端子に
接続されている。また第1及び第2のFET1,2のソ
ース端子は、グランドに接続されている。これらの第1
及び第2のFET1,2は、スイッチングスピードが速
い特性を有しており、CPU1の制御下でゲート端子の
入力信号に同期してオン/オフされ、これにより、発振
トランスT1の一次電流の制御が可能であり、つまり、
第1の一次巻線P1,第2の一次巻線P2に流れる電流
が制御されるようになっている。
【0019】発振トランスT1の二次巻線Sは、ブリッ
ジダイオードBDiの入力端子間にが接続され、またこ
のブリッジダイオードBDiの出力端子は、グランドと
逆流防止ダイオードDi,メインコンデンサC1で構成
される直列回路とに接続されている。また、ブリッジダ
イオードBDiの出力端には、分割抵抗R1,R2から
なる直列接続回路が接続されており、分割抵抗R1とR
2の接続点とCPU1のVST端子とが接続されてい
る。これにより、CPU1は該VST端子の入力電圧に
よりメインコンデンサC1の充電電圧を測定することが
可能である。
【0020】また、逆流防止ダイオードDiは、メイン
コンデンサC1に蓄えられた電荷が分割抵抗R1,R2
の直列回路を通して放出されるのを防止するために設け
られている。 メインコンデンサC1には、並列に発光用キセノン管X
eと発光電流を制御する発光電流制御素子IGBTとの
直列回路が図1に示す如く接続されている。この発光電
流制御素子IGBTには、並列にトリガコンデンサC2
とトリガコイルT2の一次巻線が接続され、トリガコイ
ルT2の二次巻線の出力端が発光用キセノン管Xeのガ
ラス表面に接続されるようになっている。
【0021】また、ブリッジダイオードBDiの出力端
と発光用キセノン管のカソード端子が図1に示す如く接
続されている。発光電流制御素子IGBTのゲートは、
CPU1のSTON端子に接続されており、つまり発光
用キセノン管XeはCPU1の制御下でその発光量が制
御されるようになっている。
【0022】(作用)次に、このように構成されたスト
ロボ充電回路の基本動作について図1を参照しながら詳
細に説明する。 いま、CPU1のCHG1端子より第1のFET1をオ
ンさせるハイレベルの信号(“H”レベルの信号で、以
下、H信号と称す)が出力されたとする。すると、第1
のFET1はオンし、電源Eより発振トランスT1の一
次巻線P1,第1ののFET1に電流が流れることにな
る。
【0023】そして、発振トランスの一次巻線P1に電
流が流れると、一次巻線P1に磁気エネルギーが発生す
る。この磁気エネルギーは、発振トランスT1の2二次
巻線Sに伝達される。すると、この二次巻線Sにおい
て、図中の下側方向に起電力が発生し、これによって、
ブリッジダイオードBDi,ダイオードDi,コンデン
サC1と電流が流れ、その結果、メインコンデンサC1
に電荷を蓄積させる。
【0024】その後、一定時間、CHG1端子からH信
号の供給によって第1のFET1をオンさせると、今度
はCPU1のCHG1端子より第1のFET1をオフさ
せるローレベルの信号(“L”信号で、以下、L信号と
称す)を出力する。L信号が出力されると、発振トラン
スT1の一次巻線P1に流れている電流が停止すること
になる。
【0025】そして、発振トランスT1の一次巻線の電
流が停止すると、発振トランスT1には逆起電力が発生
し、先程とは反対方向の磁気エネルギーが発生すること
になり、二次巻線Sにエネルギーが伝達され、ブリッジ
ダイオードBDiを通してメインコンデンサC1に電荷
を蓄える。
【0026】その後、逆起電力によるメインコンデンサ
C1の充電を終えた後、今度はCPU1は、CHG2端
子より第2のFET2をオンさせるH信号を出力する
と、電源Eより発振トランスT1の一次巻線P2,第2
のFET2に電流が流れることになる。
【0027】以降の動作については、前述した動作と逆
方向のエネルギーと電流が流れて同様にメインコンデン
サC1の電荷を蓄えるので、説明簡略化のため詳細な説
明は省略する。
【0028】このように、CPU1よりCHG1端子,
CHG2端子から交互にH信号,L信号を出力して第
1,第2のFET1,FET2を交互にオンオフさせる
ように制御することにより、メインコンデンサC1の充
電が行われるようになっている。
【0029】なお、本実施の形態においては、前記逆流
防止ダイオードDiと分割抵抗R1,R2とでメインコ
ンデンサC1の電圧検知回路を構成している。2つの分
割抵抗R1とR2は、予め抵抗値が解っているため、分
割抵抗R2に発生する電圧の抵抗比倍の電圧がメインコ
ンデンサC1に充電されている電圧となる。すなわち、
本実施の形態では、充電中、分割抵抗2に発生した電圧
をCPU1内の図示しないA/D変換回路に取り込み、
且つA/D変換を行うことによって、メインコンデンサ
C1に蓄えられている電圧を測定することができるよう
になっている。
【0030】次に、前記ストロボ充電回路の発光部分の
回路における作用について説明する。
【0031】まず、始めにトリガコンデンサC2に電荷
を蓄える為の短時間充電を行う。この場合の充電は、上
記の如く説明したとおりの方法で行い、その時間はトリ
ガコンデンサC2の電圧をメインコンデンサC1の電圧
と略同じ電圧に上昇させるに必要な時間だけを行う。な
お、該トリガコンデンサC2の充電においては、トリガ
コンデンサC2の容量が小さい為、充電時間も短時間で
良い。
【0032】その後、上記の如くプリ充電が終了する
と、CPU1は、該CPU1のSTON端子より発光電
流制御素子IGBTをオンさせるH信号を出力する。こ
のオン信号が出力されると、発光電流制御素子IGBT
はオンし、すると、トリガコンデンサC2に蓄えられた
電荷は、トリガコンデンサC2→発光電流制御素子IG
BT→トリガコイルT2の一次巻線→トリガコンデンサ
C2の経路で流れることになる。
【0033】このとき、トリガコイルT2の一次側にお
いて、電流の変化が生ずると、トリガコイルT2内に磁
気エネルギーが発生し、二次巻線に磁気エネルギーを伝
達する。すると、二次巻線の出力端が発光用キセノン管
Xeのガラス表面に接続されているため、二次側の抵抗
は略無限大となり、このためトリガコイルT2の出力端
には高電圧が発生する。ここで発生した高電圧は、発光
用キセノン管Xeの内部のキセノンガスを励起状態に
し、電流が流れるようにする。
【0034】そして、キセノンガスが励起するとメイン
コンデンサC1に蓄えられた電荷が発光用キセノン管X
e→発光電流制御素子IGBT→メインコンデンサC1
と流れることになる。そして、発光用キセノン管Xeに
電流が流れると該発光用キセノン管Xeが発光する。
【0035】その後、発光電流制御素子IGBTのオン
時間が、予め定めた時間に達すると、CPU1は、ST
ON端子より発光電流制御素子IGBTをオフさせるオ
フ信号(L信号)を出力する。発光電流制御素子IGB
Tにオフ信号が出力されると、該発光電流制御素子IG
BTがオフし、発光用キセノン管Xeに流れる電流が停
止し、その結果、発光を終了することになる。
【0036】次に、本実施の形態のストロボ充電回路内
のCPU1による制御動作例を図2及び図3を参照しな
がら詳細に説明する。 いま、図1に示すストロボ充電回路の電源を投入する
と、CPU1が起動し、図2に示す充電処理に伴うメイ
ンフローチャートを実行させる。つまり、CPU1は、
まずステップS1の判断処理を実行し、該判断処理によ
って充電要求がなされているか否かを判別し、充電要求
があると判断した場合には続きステップS2に処理を移
行し、充電要求が無いものと判断した場合にはステップ
S9に処理を移行し、該ステップS9の処理で現在の状
態がどのような状態であっても充電動作を停止させて、
充電プログラムから抜けてカメラ本体のメインフローへ
リターンする。
【0037】CPU1は、ステップS2の処理によっ
て、各充電制御端子の制御時間を設定する発振周期の決
定処理を行う。このとき、CPU1は該ステップS2の
処理を実行すると、図3に示す発振周期の決定処理に基
づくサブルーチンを起動する。この発振周期決定処理に
基づくサブルーチンによる制御例を図3を参照しながら
説明する。
【0038】CPU1は、ステップS2の発振周期の決
定処理を実行すると、図3に示すステップS10の処理
に移行し、この処理でまずCPU1内において電源Eの
電圧を測定する。
【0039】その後、CPU1は、処理を続くステップ
S11の判断処理に移行し、該判断処理で前記ステップ
S10にて測定された電圧Vと予め定められた電圧V1
と比較処理を行う。この結果、電源Eの電圧Vが、予め
定めらられた電圧V1より高いと判断した場合(同じ場
合も含む)には処理をステップS12に移行し、低いと
判断した場合には処理をステップS17に移行する。
【0040】つまり、本実施の形態では、前記ステップ
S11の判断処理で電源Eの電圧Vが高いものと判断さ
れた場合には、ステップS12〜ステップS16の処理
によって、下記に示す表1の設定1に基づく設定処理を
行う。なお、本実施の形態では、少なくとも3種類の制
御パターン(設定1,設定2,設定3)の設定が可能で
あり、これら制御パターンの一例が表1に示されてい
る。
【0041】
【表1】 すなわち、設定1に基づく設定処理では、CPU1は、
まずステップS12の処理で第1のFEFT1のオン時
間を10μSecとなるように設定し、続くステップS
13の処理で第1のFET1のオフ時間を30μSec
と設定するように設定処理を行う。続いて、CPU1
は、ステップS14の処理で第2のFET2のオン時間
を10μSecとなるように設定し、続くステップS1
5の処理で第2のFET2のオフ時間を30μSecと
設定するように設定処理を行う。そして、最後にCPU
1は、続くステップS16の処理でFET発振タイミン
グ(第1のFET1の発振を開始させてから第2のFE
T2の発振を開始させるまでの時間)を20μSecに
設定するように設定処理を行う。このようにして前記ス
テップS12〜ステップS16の処理を実行することに
より、設定1に基づく設定処理を完了する。その後、C
PU1は、設定1に基づく設定処理を完了したと判断し
て、該サブルーチンを終了し、図2に示す充電処理ルー
チンにリターンさせる。
【0042】一方、前記ステップS11の判断処理で、
電源Eの電圧Vが、予め定められた電圧V1より低いも
のと判断された場合には、CPU1は、次ぎにステップ
S17の判断処理によって、前記ステップS10の処理
で測定された電圧Vと、予め定められた他の電圧V2と
を比較処理を行う。この場合の基準電圧となる電圧V1
と電圧V2と関係は、電圧V1<電圧V2となる関係を
満足している。この比較処理の結果、側定電圧Vが設定
電圧V2より高いものと判断した場合には、CPU1
は、処理をステップS18に移行し、該ステップS18
〜ステップS22の処理によって、前記表1の設定2に
基づく設定処理を行う。
【0043】すなわち、設定2に基づく設定処理では、
表1に示すようにCPU1は、まずステップS18の処
理で第1のFET1のオン時間を10μSecとなるよ
うに設定し、続くステップS19の処理で第1のFET
1のオフ時間を20μSecと設定するように設定処理
を行う。続いて、CPI1は、ステップS20の処理で
第2のFET2のオン時間を10μSecとなるように
設定し、続くステップS21の処理で第2のFET2の
オフ時間を20μSecと設定するように設定処理を行
う。最後にCPU1は、続くステップS22の処理でF
ET発振タイミング(第1のFET1の発振を開始させ
てから第2のFET2の発振を開始させるまでの時間)
を15μSecに設定するように設定処理を行う。この
ようにして前記ステップS18〜ステップS22の処理
を実行することにより、設定2に基づく設定処理を完了
する。その後、CPU1は、設定2に基づく設定処理を
完了したと判断して、該サブルーチンを終了し、図2に
示す充電処理ルーチンにリターンさせる。
【0044】また、前記ステップS17の判断処理で、
側定電圧Vが設定電圧V2より低いものと判断された場
合には、CPU1は、処理をステップS23に移行し、
該ステップS23〜ステップS27の処理によって、電
源電圧Eが低い場合の充電シーケンス、つまり、前記表
1の設定3に基づく設定処理を行う。
【0045】設定3に基づく設定処理では、表1に示す
ようにCPU1は、まずステップ23の処理で第1のF
ET1のオン時間を10μSecとなるように設定し、
続くステップS24の処理で第1のFET1のオフ時間
を14μSec戸設定するように設定処理を行う。続い
て、CPU1は、ステップS25の処理で第2のFET
2のオン時間を10μSecとなるように設定し、続く
ステップS26の処理で第2のFET2のオフ時間を1
4μSecと設定するように設定処理を行う。最後にC
PU1は、続くステップS27の処理でFET発振タイ
ミング(第1のFET1の発振を開始させてから第2の
FET2の発振を開始させるまでの時間)を12μSe
cに設定するように設定処理を行う。このようにして前
記ステップS23〜ステップS27の処理を実行するこ
とにより、設定3に基づく設定処理を完了する。その
後、CPU1は、設定3に基づく設定処理を完了したと
判断して、該サブルーチンを終了し、図2に示す充電処
理ルーチンにリターンさせる。
【0046】ステップS2の発振周期の決定処理に基づ
くサブルーチンを終了すると、CPI1は、該ステップ
S2の発振周期の決定処理(図3参照)にて設定された
発振タイミングで充電をスタートさせる。つまり、CP
U1は、再び図2に示す充電処理メインルーチンに処理
を戻し、ステップS3の処理を実行することになる。す
なわち、ステップS3の処理では、前記ステップS2に
よる発振周期の決定処理(図3に示すサブルーチン処
理)にて設定されたようにオン/オフ信号(H/L信
号)を発生させる。この場合の前記表1の設定1に基づ
き設定されたときのタイムチャートが図4に示されてい
る。また、前記表1の設定2に基づき設定されたときの
タイムチャートを図5に、前記表1の設定3に基づき設
定されたときのタイムチャートを図6に示す。なお、図
4〜図6において、第1のFET1のオン時間を時間T
1,第1のFET1のオフ時間を時間T2,第2のFE
T2のオン時間を時間T4,第2のFET2のオフ時間
を時間T5,FETの発振タイミング時間(第1のFE
T1の発振を開始させてから第2のFET2の発振を開
始させるまでの時間)を時間T3としている。
【0047】いま、前記ステップS2の処理で前記表1
の設定1に基づく設定処理がなされ、この設定処理の充
電動作を行うものとする。
【0048】するとCPU1は、図4に示すように該C
PU1のCHG1端子より前記ステップS12と前記ス
テップS13の処理で設定されたオン/オフの周期(時
間T1がオンし時間T2がオフして繰り返される周期)
の信号が第1のFET1に対して出力される。
【0049】すると、第1のFET1がオンし、電流が
発振トランスT1の一次巻線P1に流れる。
【0050】その結果、該一次巻線P1に流れる電流の
変化(Δdi/Δdt)によりエネルギーが発生し、こ
のエネルギーを二次巻線Sに伝達する。伝達されたエネ
ルギーは二次側回路で消費される。
【0051】プッシュプル充電回路は、フォワード型充
電回路のため、発振トランスT1の一次側のオンと二次
側のオンが同期する充電回路である。したがって、二次
側のインピーダンスに相当する時間、二次側に電流が流
れようとする。このとき、一次巻線P1に流れる電流値
は、二次巻線に流れる電流値の巻数比分の一の電流が流
れる。CPU1は、伝達された全エネルギーの放出の前
にCHG1端子よりオフ信号(L信号)を出力する。
【0052】その後、二次巻線Sに伝達されたエネルギ
ーの放出が終了すると、発振トランスT1はコイルの役
目を終え、二次電流はゼロになり一次巻線P1は抵抗と
同じ状態となり、無駄な電流が流れることになる。この
状態に陥らないために、全エネルギーの放出の前にCH
G1端子よりオフ信号を出力させる必要がある。
【0053】第1のFET1の電流の流れが停止する
と、オン時に発生した残留エネルギーとこの第1のFE
T1をオフさせたことで発生する逆起電力(−Δdi/
dt)によるエネルギーを差し引いたエネルギーが、発
振トランスT1内に発生する。
【0054】ここで本実施の形態では、このエネルギー
を放出するために一定時間(この場合10μSec)第
1及び第2のFET1,FET2をオフさせた後に、C
PU1のCHG2端子よりステップS14とステップS
15で設定されたオンオフの周期の周期(時間T4がオ
ンし時間T5がオフして繰り返される周期)で信号が第
2のFET2に対して出力される。なお、CHG2端子
からのオンオフ信号による回路の動作については、上述
したCHG1端子のオンオフの動作と電流・発生エネル
ギーの方向が異なるだけで同じであるため、詳しい説明
は省略する。
【0055】CHG1端子からのオン/オフ信号のオン
からCHG2端子からのオン/オフ信号のオンまでの時
間は、前記ステップS16の処理にて設定された時間
(20μSec)である。つまり、このステップS16
による各FETの発振タイミングの設定によって、図4
に示すように時間T3が設定される。なお、この場合、
第1のFET1のオンオフ時間の和と、第2のFET2
のオンオフ時間の和は、等しくなければならず、前記ス
テップS16にて設定される第1のFET1のオンから
第2のFET2のオンするまでの時間T3は、第1のF
ET1のオン時間T1よりも長くなければならない。す
なわち、本実施の形態では、このような条件を満足する
オン/オフ信号をCPU1によって生成し、且つCHG
1端子,CHG2端子より第1及び第2のFET1,2
に供給してオン/オフを制御するようにしている。
【0056】このような動作によって、発振が開始する
と、CPU1は、発振終了を認識するまでこのようなオ
ン/オフ信号(図4参照)をCHG1端子,CHG2端
子を介して第1及び第2のFET1,2に供給すること
により、この発振を繰り返す。この発振を繰り返すこと
でメインコンデンサC1に電荷が蓄積されることにな
る。
【0057】その後、CPU1は、前記ステップS3の
充電実行処理によりメインコンデンサC1に電荷が蓄積
されると、続くステップS4の判断処理にてメインコン
デンサC1の電圧がコンデンサ電圧検知回路にて充電完
了電圧に達したか否かを判別し、達していると判断した
場合には、続くステップS5の処理で発光可能フラグを
立てて充電を完了したと判断して、ステップS9に処理
を移行し、該ステップS9の処理で充電動作を停止させ
て、充電プログラムから抜けてカメラ本体のメインフロ
ーへリターンする。
【0058】また前記ステップS4の判断処理で、CP
U1は、コンデンサC1の電圧がコンデンサ電圧検知回
路にて充電完了電圧に達していないと判断した場合に
は、続くステップS6の判断処理で発光用キセノン管X
eが発光可能な電圧に達しているか否かを判断する。こ
の判断処理で、発光可能電圧に達していると判断する
と、CPU1は、処理を続くステップS7の処理で発光
可能フラグを立て、処理をステップS8に移行し、また
発光可能電圧に達していないと判断した場合には、処理
をそのままステップS8に移行する。
【0059】ステップS8の判断処理では、CPU1
は、カメラ本体の実行モードに基づき充電の継続の有無
を判別し、充電が必要だと判断した場合には処理を前記
ステップS4の処理に戻し、充電を途中で停止させたい
場合には処理をステップS9に移行する。
【0060】ステップS9の処理では、CPU1は、該
CPU1のCHG1端子,CHG2端子より出力されて
いる信号を停止して、充電動作を停止させ、そして充電
プログラムを完了してカメラ本体のメインフローへリタ
ーンする。
【0061】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、上述したように本実施の形態のストロボ充電回路で
は、電源電圧によって第1のFET1がオフしてから第
2のFET2がオンするまでと、第2のFET2がオフ
してから第1のFET1がオンするまでの期間に全FE
Tがオフさせ、発振トランスT1に残留しているエネル
ギーを放出させる時間を変化させるように制御すること
により、入力条件に応じた充電効率が良いストロボ充電
回路を実現することが可能である。
【0062】なお、本実施の形態における上記説明にお
いて、発振の設定時間を3つの設定パターンとして規定
したことについて説明したが、発振トランスの種類、大
きさや電圧値等で設定時間は決定されるものであるの
で、上記説明での設定時間(設定パターン)はこれに限
定されるものではない。
【0063】第2実施の形態:図7及び図8は本発明に
係るストロボ充電回路の第2の実施の形態を示し、図1
7は該ストロボ充電回路の構成例を示す電気回路図、図
8は本実施の形態の特徴となる発振周期の決定処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。なお、図7
は、図1に示す回路と同様の構成要素については同一の
符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみを
説明する。また、本実施の形態の回路においては、前記
第1の実施の形態の回路と同様にCPU1によって図2
に示す充電処理ルーチンが実行され、この発振周期の決
定処理に基づくサブルーチン(図8参照)が改良された
特徴となる制御動作例を示している。
【0064】(構成)本実施の形態のストロボ充電回路
の回路構成は、前記第1の実施の形態と略同様である
が、異なる点は電源Eの近傍に測温素子Pを配置し、測
温素子の信号をCPU1のT端子より該CPU1にて制
御している点が特徴である。
【0065】また、本実施の形態のストロボ充電回路の
基本動作についても前記第1の実施の形態と略同様であ
るが、異なる点はCPU1による制御動作において、充
電処理ルーチン上の発振周期の決定処理方法に改良が施
された点が特徴である。
【0066】(作用)次に、本実施の形態のストロボ充
電回路内のCPU1による発振周期の決定処理に基づく
制御動作例を8を参照しながら詳細に説明する。なお、
図2に示す充電処理ルーチンについては同様であるので
説明を省略する。
【0067】いま、本実施の形態のストロボ充電回路の
電源を投入して、CPU1が起動し、図2に示す充電処
理に伴うメインフローチャートが実行され、ステップS
2の発振周期の決定処理を実行したとする。
【0068】すると、CPU1は、ステップS2の発振
周期の決定処理を実行すると、図8に示す発振周期の決
定処理に基づくサブルーチンを起動する。つまり、CP
U1は、ステップS28の処理を実行し、該処理で前記
測温素子Pを用いて電源(電池)Eの温度を測定する。
【0069】一般的に、電池は温度により特性が変化し
やすく、高温においては電池の内部抵抗値が減少し、電
池より取り出せる電流値が上がる。反対に温度が低下す
ると電池の内部抵抗値が増加し、電流が取り出せなくな
る。つまり、電池の内部抵抗は、発振トランス一次側で
発生させる起電力に大きな影響を与え、内部抵抗が低い
と大きな起電力を発生させることができ、反対に内部抵
抗が高いときは発生できる起電力は少ないことになる。
したがって、電池の温度が低く、内部抵抗が高いときは
発生した起電力が大きいため、FETをオフさせたとき
に発生する逆起電力も大きく、逆起電力をキャンセルさ
せるために充電回路をオフさせておく時間も長い時間が
必要である。反対に内部抵抗が低いときは発生した起電
力が少ないため、EFTをオフさせたときに発生する起
電力も小さく、逆起電力をキャンセルさせるために充電
回路をオフさせておく時間も短い時間で良い。
【0070】このような特性に鑑み、本実施の形態にお
けるCPU1は、続くステップS29の判断処理で前記
ステップS28の処理にて測定された温度Tと、予め定
められた設定値T1とを比較処理し、その結果、測定温
度T≧設定値T1の関係である場合には電源Eの温度が
高いと判断し、処理をステップS30以降の処理(ステ
ップS31〜ステップS34の処理)を実行し、一方、
測定温度T<設定値T1の関係で有る場合には電源Eの
温度が低いと判断して、処理をステップS35以降の処
理(ステップS35〜ステップS39の処理)を実行さ
せる。
【0071】なお、ステップS31〜ステップS34の
処理については、前記第1の実施の形態における図3に
示すステップS12〜ステップS16の処理内容と同様
であるので同様の動作を行い、またステップS35〜ス
テップS39の処理についても、前記第1の実施の形態
における図3に示すステップS18〜ステップS22の
処理内容と同様であるので同様の動作を行うため、説明
を省略する。
【0072】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、上述したように本実施の形態のストロボ充電回路で
は、予め電池の温度を測定し、測定した温度によってス
トロボ充電中にFETを全部オフさせる時間を設定する
ように制御することによって、状況に応じた充電効率が
可能となり、充電時間の短縮が可能で、また充電効率も
良いストロボ充電回路を実現することが可能となる。
【0073】なお、本発明の係る各実施の形態において
は、ストロボ充電中にFETを全部オフさせる時間を決
定する要因として電源(電池)の温度を検出し、検出結
果に基づき決定するように説明しているが、これに限定
されるものではなく、電池の内部抵抗を用いても何ら本
発明と変わることはない。
【0074】また、本発明に係る各実施の形態におい
て、スイッチング素子としてFETを用いた場合につい
て説明したが、これに限定されることはなく、その他の
素子に置き換えても何ら問題はない。ただし、例えばト
ランジスタを用いた場合、そのスイッチング特性により
流れる電流に遅れが生じるため、この遅れを考慮したオ
ン/オフ信号(制御信号)を生成し与えることで、発振
トランスT1の一次巻線に流れる電流をすべてオフでき
れば良いことはいうまでもない。
【0075】また、本発明に係る各実施の形態のストロ
ボ充電回路において、発振トランスT1の一次巻線がP
1,P2の2個で構成された場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、一次巻線は何個あって
もこの発明における効果に影響はしない。
【0076】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、プ
ッシュプル動作を行い充電を行う充電回路で、発振トラ
ンスに流れる電流のすべてをオフさせる時間を電源電圧
や温度等の条件により設定するように制御することで、
トランス一次側の条件に応じた充電が可能となり、無駄
に発振トランスに流れる電流をすべてオフさせる時間を
設けることなく、効率の良い充電を行うことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ充電回路の第1の実施の形態
を示し、該回路の構成例を示す電気回路図。
【図2】図1の制御回路による充電動作を説明するため
のフローチャート。
【図3】図2の発振周期の決定処理のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図4】図2の発振周期の決定処理によって選択実行さ
れる設定1に基づく動作を説明するためのタイミングチ
ャート。
【図5】図2の発振周期の決定処理によって選択実行さ
れる設定2に基づく動作を説明するためのタイミングチ
ャート。
【図6】図2の発振周期の決定処理によって選択実行さ
れる設定3に基づく動作を説明するためのタイミングチ
ャート。
【図7】本発明に係るストロボ充電回路の第2の実施の
形態を示し、該回路の構成例を示す電気回路図。
【図8】本実施の形態の特徴となる発振周期の決定処理
のサブルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…制御回路(CPU)、 E…電源、 FET1…第1のスイッチング素子、 FET2…第2のスイッチング素子、 T1…発振トランス、 P1…第1の一次巻線、 P2…第2の一次巻線、 S…二次巻線、 BDi…ブリッジダイオード、 Di…逆流防止ダイオード、 C1…メインコンデンサ、 T2…トリガコイル、 C2…トリガコンデンサ、 Xe…発光用キセノン管、 IGBT…発光電流制御素子、 R1,T2…分割抵抗、 P…測温素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 3/28 H02M 3/28 S 3/337 3/337 D H05B 41/32 H05B 41/32 K Fターム(参考) 3K098 AA10 AA17 BB14 BB20 5G003 BA01 CA11 CB01 DA15 GC05 5G065 DA08 EA02 GA02 HA03 HA16 LA01 MA03 NA01 NA05 NA06 5H030 AA01 AS11 BB21 DD20 FF22 FF41 FF52 5H730 AA14 AS18 BB25 BB57 DD04 EE04 EE07 FD01 FD11 FD61 FF09 FG07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と、 前記電源の電圧又は温度を測定する測定手段と、 ストロボ発光用のメインコンデンサと、 前記メインコンデンサの電圧を検出する電圧検出回路
    と、 複数の一次巻線と、二次巻線とを有してなり、電源電圧
    を昇圧させて前記メインコンデンサに電荷を供給する発
    振トランスと、 前記複数の一次巻線に各々接続され、該一次巻線に流れ
    る電流を制御する複数のスイッチング素子と、 前記二次巻線に接続され、該二次巻線に発生する電圧を
    全波整流する整流回路と、 前記複数のスイッチング素子のオン・オフを制御する制
    御回路と、を具備し、 前記制御回路は、前記複数のスイッチング素子を交互に
    オン・オフさせて発振トランスによる電源電圧の昇圧制
    御を行う際に前記全てのスイッチング素子を、前記測定
    手段の測定結果に応じて決定される所定時間オフさせる
    制御を行うことを特徴とするストロボ充電回路。
  2. 【請求項2】 電源と、 前記電源の電圧又は温度を測定する測定手段と、 ストロボ発光用のメインコンデンサと、 前記メインコンデンサの電圧を検出する電圧検出回路
    と、 複数の一次巻線と、二次巻線とを有してなり、プッシュ
    プル動作を行うことにより電源電圧を昇圧させて前記メ
    インコンデンサに電荷を供給する発振トランスと、 前記複数の一次巻線に各々接続され、該一次巻線に流れ
    る電流を制御する複数のスイッチング素子と、 前記二次巻線に接続され、該二次巻線に発生する電圧を
    全波整流する整流回路と、 前記発振トランスの一次巻線側への電流の供給を制御す
    る制御回路と、を具備し、 前記制御回路は、前記一次巻線側への電流を、前記測定
    手段の測定結果に応じて決定される所定時間供給させな
    い制御を行うことを特徴とするストロボ充電回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1879285A1 (en) * 2006-07-12 2008-01-16 Averd Co. Ltd. Power supply apparatus using half-bridge circuit
JP2008546368A (ja) * 2005-06-08 2008-12-18 アルコン,インコーポレイティド 電流平準化機能を提供するための方法及びシステム

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