JP2002122909A - ストロボ充電回路 - Google Patents

ストロボ充電回路

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JP2002122909A
JP2002122909A JP2000315637A JP2000315637A JP2002122909A JP 2002122909 A JP2002122909 A JP 2002122909A JP 2000315637 A JP2000315637 A JP 2000315637A JP 2000315637 A JP2000315637 A JP 2000315637A JP 2002122909 A JP2002122909 A JP 2002122909A
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JP2000315637A
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Keiichi Tsuchida
啓一 土田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 無駄なエネルギーをなくしてプッシュプル動
作を行い、充電効率を向上させる。 【解決手段】 ストロボ発光用のメインコンデンサC1
の電圧検出回路,トリガコンデンサC2、複数の一次巻
線P1,P2、二次巻線Sを有し、プッシュプル動作に
より電源電圧を昇圧させてメインコンデンサC1に電荷
を供給する発振トランスT1と、一次巻線P1,P2に
流れる電流を制御する複数のスイッチング素子FET
1,FET2と、二次巻線Sに発生する電圧を全波整流
するブリッジダイオードBDiと、発振トランスT1の
一次巻線側への電流の供給を制御するCPU1と、を具
備し、CPU1は第1のFET1がオフしてから第2の
FET2がオンするまでと、第2のFET2がオフして
からも第1のFET1がオンするまでの期間に全FET
をオフさせ、発振トランスT1に残留しているエネルギ
ーを放出させる時間を設けるように発振制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀塩カメラやデジ
タルカメラ等のカメラに搭載されたストロボ充電回路に
係り、特に充電効率を向上させることのできるストロボ
充電回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銀塩カメラやデジタルカメラ等
のカメラには、ストロボ発光を行うのに必要なストロボ
充電回路が搭載されている。
【0003】通常、ストロボ充電回路は、電源の低電圧
を高電圧に変換し、この高電圧によって流れる電流をメ
インコンデンサに給電してメインコンデンサを充電する
ようにしている。つまり、ストロボ発光に先だってメイ
ンコンデンサを高電圧に充電することにより、ストロボ
発光の実行が可能である。
【0004】このようなストロボ発光用メインコンデン
サの充電制御回路としては、従来より種々の回路が提案
されている。例えば、特開平9−26616号公報に
は、無駄な電池の電力の消費を防止することを目的とし
た、複数のスイッチング制御素子をプッシュプル動作駆
動させて充電を行うストロボ充電回路が開示されてい
る。
【0005】この提案によるストロボ充電回路は、一次
コイルに入力される電圧を高電圧に変換して二次コイル
から出力する昇圧トランスと、前記一次コイルの中間タ
ップに接続された電池と、一次コイルの両端にそれぞれ
接続された第1及び第2の半導体スイッチング素子と、
これらの半導体スイッチング素子を交互にオン/オフ制
御する駆動制御手段とを備え、前記第1及び第2の半導
体スイッチング素子を交互にオン/オフしたときに二次
コイルから出力される電流を全波整流の後にメインコン
デンサに給電して充電を行うストロボ充電回路であっ
て、前記駆動制御手段は、第1及び第2の半導体スイッ
チング素子を交互にオン/オフさせる際に、各々のオン
期間がそれぞれの他方のオフ期間よりも短いスイッチン
グ信号を出力し、各々のオン期間の前後では第1及び第
2の半導体スイッチング素子が共にオフ状態となるよう
に構成したことが特徴である。
【0006】つまり、このストロボ充電回路は、スイッ
チング半導体素子(トランジスタ)のオン/オフ時のス
イッチングの遅れを考慮して、同時複数のスイッチング
素子に電流が流れ込まないよう、駆動制御手段のスイッ
チング信号を共にオフ状態になるような出力を行うよう
にしたものである。
【0007】このような充電回路においては、前記第1
及び第2の半導体スイッチング素子は、駆動制御手段か
らのスイッチング信号に対して応答の遅れを持ってオン
状態となり、一次コイルに一次側電流を流し始め、応答
の遅れを持ってオフ状態となって一次コイルに一次側電
流を流さなくなる。第1及び第2の半導体スイッチング
素子は、オン状態になると、電池の電圧を一次コイルに
印加して互いに向きが逆の一次側電流を一次コイルに流
す。そして、各スイッチング素子は、各々のオン期間が
他方のオフ期間よりも短いスイッチング信号でオン/オ
フされ、一方の半導体スイッチング素子がスイッチング
信号に応答してオフ状態となって一次コイルに一次側電
流を流さなくなってから、他方の半導体スイッチング素
子がスイッチング信号に応答してオン状態となるように
作動されて、流れる方向が互いに逆の一次側電流を同時
に流さないので、メインコンデンサの充電に寄与しない
一次側電流が流れなくなり、電池の電力の無駄な消費が
されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平9−26616号公報に記載のストロボ充電回路
では、発振トランス(昇圧トランス)に流れ込んでいる
電流を考慮すると、電池が一次コイル(一次巻線ともい
う)の中間タップに接続されていることから、一次コイ
ルは理論上2つの一次巻線を有していることになる。こ
のため、一方の一次巻線の電流がオフされた瞬間にもう
一方の一次巻線に電流が流れていることになり、発振ト
ランスはオフしていないことが分かる。プッシュプル充
電回路の場合、一方の一次巻線に流れた電流によって発
生したエネルギーを放出しきる前にスイッチング素子を
オフさせ、もう一方の一次巻線に電流を流して、発振ト
ランス内に残留したエネルギーをうち消しながら逆方向
のエネルギーを発生させるため、効率の悪い充電動作と
なってしまうといった問題点があった。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、無駄なエネルギーをなくしてプッシュプル
動作を行い、充電効率を向上させることのできるストロ
ボ充電回路の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よるストロボ充電回路は、ストロボ発光用のメインコン
デンサと、このメインコンデンサの電圧を検出する電圧
検出回路と、複数の一次巻線と、二次巻線とを有してな
り、プッシュプル動作を行うことにより電源電圧を昇圧
させて前記メインコンデンサに電荷を供給する発振トラ
ンスと、前記複数の一次巻線に各々接続され、該一次巻
線に流れる電流を制御する複数のスイッチング素子と、
前記二次巻線に接続され、該二次巻線に発生する電圧を
全波整流する整流回路と、前記発振トランスの一次巻線
側への電流の供給を制御する制御回路と、を具備し、前
記制御回路は、前記一次巻線側への電流を所定時間供給
させない制御を行うことを特徴とするものである。
【0011】請求項1の発明によれば、上記構成のスト
ロボ充電回路によりメインコンデンサを充電する際に、
前記制御回路は、前記一次巻線側への電流を所定時間供
給させない制御を行うように制御するので発振トランス
の一次巻線に流れる電流がオフし、それによって生ずる
エネルギーをキャンセルさせ、その後に一次巻線に電流
を流すことにで効率の良い充電を行うことが可能とな
る。
【0012】請求項2に記載の発明によるストロボ充電
回路は、請求項1に記載のストロボ充電回路において、
前記制御回路は、前記電圧検出回路の検出結果に基づ
き、前記所定時間を変化させることを特徴とするもので
ある。
【0013】請求項項2の発明によれば、前記請求項1
の発明と同様に作用する他に、発振トランス一次巻線に
流れる電流がオフするときに生じたエネルギーをキャン
セルさせる時間(所定時間)はメインコンデンサ電圧に
よって異なる為、メインコンデンサ電圧にあったオフ時
間を設定し変更すれば、より効果の良い充電を行うこと
が可能である。
【0014】請求項3に記載の発明によるストロボ充電
回路は、請求項1に記載のストロボ充電回路において、
前記制御回路は、前記メインコンデンサの電圧が低いと
きには前記所定時間を長くし、前記メインコンデンサの
電圧が高いときには前記所定時間を短くすることを特徴
とするものである。
【0015】請求項3の発明によれば、前記請求項1及
び2の発明と同様に作用する他に、発振トランス一次巻
線に流れる電流がオフするときに生じたエネルギーをキ
ャンセルさせる時間(所定時間)はメインコンデンサ電
圧が低いときは長く、メインコンデンサ電圧が高いとき
は短いため、メインコンデンサ電圧にあったオフ時間を
設定すれば、より効率の良い充電を行うことが可能とな
る。
【0016】請求項4に記載の発明によるストロボ充電
回路は、ストロボ発光用のメインコンデンサと、このメ
インコンデンサの電圧を検出する電圧検出回路と、複数
の一次巻線と、二次巻線とを有してなり、電源電圧を昇
圧させて前記メインコンデンサに電荷を供給する発振ト
ランスと、前記複数の一次巻線に各々接続され、該一次
巻線に流れる電流を制御する複数のスイッチング素子
と、前記二次巻線に接続され、該二次巻線に発生する電
圧を全波整流する整流回路と、前記複数のスイッチング
素子のオン・オフを制御する制御回路と、を具備し、前
記制御回路は、前記複数のスイッチング素子を交互にオ
ン・オフさせて発振トランスによる電源電圧の昇圧制御
を行う際に、前記すべてのスイッチング素子をオフさせ
る制御を行うことを特徴とするものである。
【0017】請求項4の発明によれば、前記請求項1の
発明と同様の作用、効果を得ることが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。 第1の実施の形態: (構成)図1乃至図4は本発明に係るストロボ充電回路
の第1の実施の形態を示し、図1は該ストロボ充電回路
の構成例を示す電気回路図、図2は図1の制御回路によ
る充電動作を説明するためのフローチャート、図3は図
2の発振周期の設定処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート、図4は該充電回路の動作を説明するためのタイ
ミングチャートをそれぞれ示している。
【0019】図1に示すように、本実施の形態のストロ
ボ充電回路は、当該ストロボ充電回路を有するカメラ全
体の各回路への電源である電源Eと、この電源Eの電源
電圧を昇圧してメインコンデンサC1に電荷を蓄えるた
めの第1の一次巻線P1,第2の一次巻線P2と二次巻
線Sとを有する発振トランスT1と、前記第1,第2の
一次巻線P1,P2にそれぞれ接続された第1,第2のス
イッチング素子(電界効果型トランジスタ)FET1,
FET2と、前記発振トランスT1の二次巻線Sに接続
されるブリッジダイオードBDiと、前記ブリッジダイ
オードBDiの出力端子に並列に接続される分割抵抗R
1,R2からなる直列接続回路と、前記発振トランスT
1によって昇圧された電荷を蓄えるメインコンデンサC
1と、前記メインコンデンサC1の蓄積電荷の逆流を防
止する逆流防止ダイオードDiと、被写体に光を照射す
るキセノン管Xeと、前記キセノン管Xeの発光量を制
御するスイッチング素子としての発光電流制御素子IG
BTと、前記キセノン管Xeにトリガ信号を供給するた
めのトリガコンデンサC2,トリガコイルT2とを有す
るトリガ回路と、当該ストロボ充電回路の各種制御を行
う制御回路(以下、CPUと称す)1と、で主要部を構
成している。
【0020】電源Eのプラス極は、発振トランスT1の
一次巻線P1とP2との接続点に接続されるとともに、
CPU1の電源制御端子Eに接続され、一方、電源Eの
マイナス極はグランドに接続されており、CPU1の制
御下に電池電圧が印加されるようになっている。、発振
トランスT1は、上述の如く第1の一次巻線P1,第2
の一次巻線P2,二次巻線Sで構成されており、第1の
一次巻線P1には第1のスイッチング素子FET1のド
レイン端子が、第2の一次巻線P2には第2のスイッチ
ング素子FET2のドレイン端子がそれぞれ接続されて
いる。
【0021】第1及び第2のFET1,2のゲート端子
は、それぞれCPU1のCHG1端子、CHG2端子に
接続されている。また第1及び第2のFET1,2のソ
ース端子は、グランドに接続されている。これらの第1
及び第2のFET1,2は、スイッチングスピードが速
い特性を有しており、CPU1の制御下でゲート端子の
入力信号に同期してオン/オフされ、これにより、発振
トランスT1の一次電流の制御が可能であり、つまり、
第1の一次巻線P1,第2の一次巻線P2に流れる電流
が制御されるようになっている。
【0022】発振トランスT1の二次巻線Sは、ブリッ
ジダイオードBDiの入力端子間にが接続され、またこ
のブリッジダイオードBDiの出力端子は、グランドと
逆流防止ダイオードDi,メインコンデンサC1で構成
される直列回路とに接続されている。また、ブリッジダ
イオードBDiの出力端には、分割抵抗R1,R2から
なる直列接続回路が接続されており、分割抵抗R1とR
2の接続点とCPU1のVST端子とが接続されてい
る。これにより、CPU1は該VST端子の入力電圧に
よりメインコンデンサC1の充電電圧を測定することが
可能である。
【0023】また、逆流防止ダイオードDiは、メイン
コンデンサC1に蓄えられた電荷が分割抵抗R1,R2
の直列回路を通して放出されるのを防止するために設け
られている。メインコンデンサC1には、並列に発光用
キセノン管Xeと発光電流を制御する発光電流制御素子
IGBTとの直列回路が図1に示す如く接続されてい
る。この発光電流制御素子IGBTには、並列にトリガ
コンデンサC2とトリガコイルT2の一次巻線が接続さ
れ、トリガコイルT2の二次巻線の出力端が発光用キセ
ノン管Xeのガラス表面に接続されるようになってい
る。
【0024】また、ブリッジダイオードBDiの出力端
と発光用キセノン管のカソード端子が図1に示す如く接
続されている。発光電流制御素子IGBTのゲートは、
CPU1のSTON端子に接続されており、つまり発光
用キセノン管XeはCPU1の制御下でその発光量が制
御されるようになっている。
【0025】(作用)次に、このように構成されたスト
ロボ充電回路の基本動作について図1を参照しながら詳
細に説明する。いま、CPU1のCHG1端子より第1
のFET1をオンさせるハイレベルの信号(“H”レベ
ルの信号で、以下、H信号と称す)が出力されたとす
る。すると、第1のFET1はオンし、電源Eより発振
トランスT1の一次巻線P1,第1ののFET1に電流
が流れることになる。
【0026】そして、発振トランスの一次巻線P1に電
流が流れると、一次巻線P1に磁気エネルギーが発生す
る。この磁気エネルギーは、発振トランスT1の2二次
巻線Sに伝達される。すると、この二次巻線Sにおい
て、図中の下側方向に起電力が発生し、これによって、
ブリッジダイオードBDi,ダイオードDi,コンデン
サC1と電流が流れ、その結果、メインコンデンサC1
に電荷を蓄積させる。
【0027】その後、一定時間、CHG1端子からH信
号の供給によって第1のFET1をオンさせると、今度
はCPU1のCHG1端子より第1のFET1をオフさ
せるローレベルの信号(“L”信号で、以下、L信号と
称す)を出力する。L信号が出力されると、発振トラン
スT1の一次巻線P1に流れている電流が停止すること
になる。
【0028】そして、発振トランスT1の一次巻線の電
流が停止すると、発振トランスT1には逆起電力が発生
し、先程とは反対方向の磁気エネルギーが発生すること
になり、二次巻線Sにエネルギーが伝達され、ブリッジ
ダイオードBDiを通してメインコンデンサC1に電荷
を蓄える。
【0029】その後、逆起電力によるメインコンデンサ
C1の充電を終えた後、今度はCPU1は、CHG2端
子より第2のFET2をオンさせるH信号を出力する
と、電源Eより発振トランスT1の一次巻線P2,第2
のFET2に電流が流れることになる。
【0030】以降の動作については、前述した動作と逆
方向のエネルギーと電流が流れて同様にメインコンデン
サC1の電荷を蓄えるので、説明簡略化のため詳細な説
明は省略する。
【0031】このように、CPU1よりCHG1端子,
CHG2端子から交互にH信号,L信号を出力して第
1,第2のFET1,FET2を交互にオンオフさせる
ように制御することにより、メインコンデンサC1の充
電が行われるようになっている。
【0032】なお、本実施の形態においては、前記逆流
防止ダイオードDiと分割抵抗R1,R2とでメインコ
ンデンサC1の電圧検知回路を構成している。2つの分
割抵抗R1とR2は、予め抵抗値が解っているため、分
割抵抗R2に発生する電圧の抵抗比倍の電圧がメインコ
ンデンサC1に充電されている電圧となる。すなわち、
本実施の形態では、充電中、分割抵抗2に発生した電圧
をCPU1内の図示しないA/D変換回路に取り込み、
且つA/D変換を行うことによって、メインコンデンサ
C1に蓄えられている電圧を測定することができるよう
になっている。
【0033】次に、前記ストロボ充電回路の発光部分の
回路における作用について説明する。
【0034】まず、始めにトリガコンデンサC2に電荷
を蓄える為の短時間充電を行う。この場合の充電は、上
記の如く説明したとおりの方法で行い、その時間はトリ
ガコンデンサC2の電圧をメインコンデンサC1の電圧
と略同じ電圧に上昇させるに必要な時間だけを行う。な
お、該トリガコンデンサC2の充電においては、トリガ
コンデンサC2の容量が小さい為、充電時間も短時間で
良い。
【0035】その後、上記の如くプリ充電が終了する
と、CPU1は、該CPU1のSTON端子より発光電
流制御素子IGBTをオンさせるH信号を出力する。こ
のオン信号が出力されると、発光電流制御素子IGBT
はオンし、すると、トリガコンデンサC2に蓄えられた
電荷は、トリガコンデンサC2→発光電流制御素子IG
BT→トリガコイルT2の一次巻線→トリガコンデンサ
C2の経路で流れることになる。
【0036】このとき、トリガコイルT2の一次側にお
いて、電流の変化が生ずると、トリガコイルT2内に磁
気エネルギーが発生し、二次巻線に磁気エネルギーを伝
達する。すると、二次巻線の出力端が発光用キセノン管
Xeのガラス表面に接続されているため、二次側の抵抗
は略無限大となり、このためトリガコイルT2の出力端
には高電圧が発生する。ここで発生した高電圧は、発光
用キセノン管Xeの内部のキセノンガスを励起状態に
し、電流が流れるようにする。
【0037】そして、キセノンガスが励起するとメイン
コンデンサC1に蓄えられた電荷が発光用キセノン管X
e→発光電流制御素子IGBT→メインコンデンサC1
と流れることになる。そして、発光用キセノン管Xeに
電流が流れると該発光用キセノン管Xeが発光する。
【0038】その後、発光電流制御素子IGBTのオン
時間が、予め定めた時間に達すると、CPU1は、ST
ON端子より発光電流制御素子IGBTをオフさせるオ
フ信号(L信号)を出力する。発光電流制御素子IGB
Tにオフ信号が出力されると、該発光電流制御素子IG
BTがオフし、発光用キセノン管Xeに流れる電流が停
止し、その結果、発光を終了することになる。
【0039】次に、本実施の形態のストロボ充電回路内
のCPU1による制御動作例を図2及び図3を参照しな
がら詳細に説明する。いま、図1に示すストロボ充電回
路の電源を投入すると、CPU1が起動し、図2に示す
充電処理に伴うメインフローチャートを実行させる。つ
まり、CPU1は、まずステップS1の判断処理を実行
し、該判断処理によって充電要求がなされているか否か
を判別し、充電要求があると判断した場合には続きステ
ップS2に処理を移行し、充電要求が無いものと判断し
た場合にはステップS9に処理を移行し、該ステップS
9の処理で現在の状態がどのような状態であっても充電
動作を停止させて、充電プログラムから抜けてカメラ本
体のメインフローへリターンする。
【0040】CPU1は、ステップS2の処理によっ
て、各充電制御端子の制御時間を設定する発振周期の設
定処理を行う。このとき、CPU1は該ステップS2の
処理を実行すると、図3に示す発振周期の設定処理に基
づくサブルーチンを起動する。この発振周期設定処理に
基づくサブルーチンによる制御例を図3を参照しながら
説明する。
【0041】CPU1は、ステップS2の発振周期の設
定処理を実行すると、図3に示すステップS10の処理
に移行し、この処理でCHG1端子をオンさせておく時
間「FET1のオン時間」を設定するように設定処理を
行い、その後、処理をステップS11に移行する。
【0042】ステップS11に処理では、CPU1は、
CHG1端子をオフさせておく時間「FET1のオフ時
間」を設定するように設定処理を行い、処理を次のステ
ップS12に移行する。
【0043】次に、CPU1は、ステップS12の処理
で、FET2をオンさせる時間を設定するように設定処
理を行い、続いて、次のステップS13の処理でFET
2をオフさせる時間を設定するように設定処理を行い、
処理をステップS14に移行する。
【0044】そして、最後に、CPU1は、ステップS
14の処理でFET1をオンさせてからFET2をオン
させるまでの時間、即ち、FET1,2の発振タイミン
グを決める時間を設定して、サブルーチンを終了させ
る。
【0045】ステップS2の発振周期の設定処理に基づ
くサブルーチンを終了すると、CPI1は、再び図2に
示す充電処理メインルーチンに処理を戻し、ステップS
3の処理を実行することになる。
【0046】CPU1は、ステップS3の処理では、前
記ステップS2による発振周期の設定処理(図3に示す
サブルーチン処理)にて設定されたようにオン/オフ信
号(H/L信号)を発生させる。このときのタイムチャ
ートが図4に示されている。なお、図4において、ステ
ップS10で設定された時間を時間T1,ステップS1
1で設定された時間を時間T2,ステップS12で設定
された時間を時間T4,ステップS13で設定された時
間を時間T5,ステップS14で設定された時間を時間
T3としている。
【0047】CPU1は、該CPU1のCHG1端子よ
りステップS10の処理とステップS11の処理で設定
されたオン/オフの周期(時間T1がオンし時間T2が
オフして繰り返される周期)で信号が第1のFET1に
対して出力される。すると、第1のFET1がオンし、
電流が発振トランスT1の一次巻線P1に流れる。
【0048】その結果、該一次巻線P1に流れる電流の
変化(Δdi/Δdt)によりエネルギーが発生し、こ
のエネルギーを二次巻線Sに伝達する。伝達されたエネ
ルギーは二次側回路で消費される。
【0049】プッシュプル充電回路は、フォワード型充
電回路のため、発振トランスT1の一次側のオンと二次
側のオンが同期する充電回路である。したがって、二次
側のインピーダンスに相当する時間、二次側に電流が流
れようとする。このとき、一次巻線P1に流れる電流値
は、二次巻線に流れる電流値の巻数比分の一の電流が流
れる。CPU1は、伝達された全エネルギーの放出の前
にCHG1端子よりオフ信号(L信号)を出力する。
【0050】その後、二次巻線Sに伝達されたエネルギ
ーの放出が終了すると、発振トランスT1はコイルの役
目を終え、二次電流はゼロになり一次巻線P1は抵抗と
同じ状態となり、無駄な電流が流れることになる。この
状態に陥らないために、全エネルギーの放出の前にCH
G1端子よりオフ信号を出力させる必要がある。
【0051】第1のFET1の電流の流れが停止する
と、オン時に発生した残留エネルギーとこの第1のFE
T1をオフさせたことで発生する逆起電力(−Δdi/
dt)によるエネルギーを差し引いたエネルギーが、発
振トランスT1内に発生する。
【0052】ここで本実施の形態では、このエネルギー
を放出するために一定時間第1及び第2のFET1,F
ET2をオフ(例えばFET1が図4中に示す(時間T
3−時間T1)の時間、FET2が時間3の時間ともに
オフ)させた後に、CPU1のCHG2端子よりステッ
プS12とステップS13で設定されたオンオフの周期
の周期(時間T4がオンし時間T5がオフして繰り返さ
れる周期)で信号が第2のFET2に対して出力され
る。なお、CHG2端子からのオンオフ信号による回路
の動作については、上述したCHG1端子のオンオフの
動作と電流・発生エネルギーの方向が異なるだけで同じ
であるため、詳しい説明は省略する。
【0053】CHG1端子からのオン/オフ信号のオン
からCHG2端子からのオン/オフ信号のオンまでの時
間は、前記ステップS14の処理にて設定された時間で
ある。つまり、このステップS14による各FETの発
振タイミングの設定によって、図4に示すように時間T
3が設定される。なお、この場合、第1のFET1のオ
ンオフ時間の和と、第2のFET2のオンオフ時間の和
は、等しくなければならず、前記ステップS14にて設
定される第1のFET1のオンから第2のFET2のオ
ンするまでの時間T3は、第1のFET1のオン時間T
1よりも長くなければならない。すなわち、本実施の形
態では、このような条件を満足するオン/オフ信号をC
PU1によって生成し、且つCHG1端子,CHG2端
子より第1及び第2のFET1,2に供給してオン/オ
フを制御するようにしている。
【0054】このような動作によって、発振が開始する
と、CPU1は、発振終了を認識するまでこのようなオ
ン/オフ信号(図4参照)をCHG1端子,CHG2端
子を介して第1及び第2のFET1,2に供給すること
により、この発振を繰り返す。この発振を繰り返すこと
でメインコンデンサC1に電荷が蓄積されることにな
る。
【0055】その後、CPU1は、前記ステップS3の
充電実行処理によりメインコンデンサC1に電荷が蓄積
されると、続くステップS4の判断処理にてメインコン
デンサC1の電圧がコンデンサ電圧検知回路にて充電完
了電圧に達したか否かを判別し、達していると判断した
場合には、続くステップS5の処理で発光可能フラグを
立てて充電を完了したと判断して、ステップS9に処理
を移行し、該ステップS9の処理で充電動作を停止させ
て、充電プログラムから抜けてカメラ本体のメインフロ
ーへリターンする。
【0056】また前記ステップS4の判断処理で、CP
U1は、コンデンサC1の電圧がコンデンサ電圧検知回
路にて充電完了電圧に達していないと判断した場合に
は、続くステップS6の判断処理で発光用キセノン管X
eが発光可能な電圧に達しているか否かを判断する。こ
の判断処理で、発光可能電圧に達していると判断する
と、CPU1は、処理を続くステップS7の処理で発光
可能フラグを立て、処理をステップS8に移行し、また
発光可能電圧に達していないと判断した場合には、処理
をそのままステップS8に移行する。
【0057】ステップS8の判断処理では、CPU1
は、カメラ本体の実行モードに基づき充電の継続の有無
を判別し、充電が必要だと判断した場合には処理を前記
ステップS4の処理に戻し、充電を途中で停止させたい
場合には処理をステップS9に移行する。
【0058】ステップS9の処理では、CPU1は、該
CPU1のCHG1端子,CHG2端子より出力されて
いる信号を停止して、充電動作を停止させ、そして充電
プログラムを完了してカメラ本体のメインフローへリタ
ーンする。
【0059】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、上述したように本実施の形態のストロボ充電回路で
は、第1のFET1がオフしてから第2のFET2がオ
ンするまでと、第2のFET2がオフしてからも第1の
FET1がオンするまでの期間に全FETをオフさせ、
発振トランスT1に残留しているエネルギーを放出させ
る時間を設けるように発振制御を行っているので、無駄
なエネルギーをなくしてプッシュプル動作を行うことが
でき、よって、充電効率の良いストロボ充電回路を実現
できる。
【0060】第2実施の形態:図5乃至図9は本発明に
係るストロボ充電回路の第2の実施の形態を示し、図5
は本実施の形態の回路の特徴となる充電動作を説明する
ためのフローチャート、図6は図5の制御方法の選択処
理のサブルーチンを示すフローチャート、図7乃至図9
は図5の制御方法の選択処理によって選択実行される3
種類のオン/オフ信号のタイミングチャートであり、図
7は制御パターン1、図8は制御パターン2、図9は制
御パターン3をそれぞれ示している。なお、図7乃至図
9において、第1のFET1のオン時間を時間T11,
オフ時間を時間T12とし、第2のFET2のオン時間
を時間T15,オフ時間を時間T16とし、さらに、F
ETの発振タイミング時間を時間T13、第1及び第2
のFET1,FET2が共にオフする時間を時間T14
(時間T13−時間T11)としている。
【0061】(構成)本実施の形態のストロボ充電回路
の回路構成及び基本動作は、前記第1の実施の形態と同
様であり、異なる点はCPU1による制御動作に改良を
施した点が特徴である。
【0062】(作用)次に、本実施の形態のストロボ充
電回路内のCPU1による制御動作例を図5及び図6を
参照しながら詳細に説明する。いま、本実施の形態のス
トロボ充電回路の電源を投入すると、CPU1が起動
し、図5に示す充電処理に伴うメインフローチャートを
実行させる。つまり、CPU1は、まずステップS15
の判断処理を実行し、該判断処理によって充電要求がな
されているか否かを判別し、充電要求があると判断した
場合には続きステップS16に処理を移行し、充電要求
が無いものと判断した場合にはステップS22に処理を
移行し、該ステップS22の処理で現在の状態がどのよ
うな状態であっても充電動作を停止させて、充電プログ
ラムから抜けてカメラ本体のメインフローへリターンす
る。
【0063】CPU1は、ステップS16の処理によっ
て、充電制御方法の選択処理を行う。このとき、CPU
1は該ステップS16の処理を実行すると、図6に示す
充電制御方法の選択処理に基づくサブルーチンを起動す
る。この充電制御方法の選択処理に基づくサブルーチン
による制御例を図6を参照しながら説明する。
【0064】CPU1は、ステップS16の充電制御方
法の選択処理を実行すると、図6に示すステップS23
の判断処理に移行し、この判断処理でこのサブルーチン
に初めて入ったか否かをチェックする。この判断処理
で、初めて入ってきたと判断した場合には続くステップ
S24に処理を移行し、二回目以降だと判断した場合に
は処理をステップS27に移行する。
【0065】ステップS24の処理では、CPI1は、
例えば下記に示す表1中の充電制御パターン1を選択す
る。
【0066】
【表1】 この場合、充電制御パターンIはメインコンデンサC1
の電圧が低い時に設定されるもので、初めて充電のサブ
ルーチンに入ってきた場合、メインコンデンサC1の電
圧が不明であるため、これを考慮して充電制御パターン
Iが設定されることになる。
【0067】その後、CPU1は、続くステップS25
の処理で充電を開始させる。このとき、実行される充電
制御パターンIに基づく充電処理時のタイムチャートが
図7に示されている。つまり、図7あるいは上記表1に
示すように制御パターン1では、第1のFET1のオン
時間T11を10μSec、オフ時間T12を30μS
ec、第2のFET2のオン時間15を10μSec、
オフ時間T16を30μSecとし、第1のFET1の
動作開始から20μSec後(発振タイミング時間T1
3経過後)に第2のFET2の動作を開始させる。即
ち、第1のFET1がオフしてから10μSec間(時
間T14間)と、FET2がオフしてから10μSec
間は発振トランスT1の一次電流は流れない。このよう
に図7に示す充電制御パターン1に基づく充電処理制御
を行い、メインコンデンサC1を充電させる。
【0068】次に、CPU1は、続くステップS26の
処理で数mSec間待ち時間を設けるように制御する。
つまりこれは充電を開始してから電圧検知回路にメイン
コンデンサC1と同じ電圧が発生するまでに少々時間が
必要であることに起因する。
【0069】そして、CPU1は続くステップS27の
処理で、前記電圧検出回路を用いてメインコンデンサC
1の充電電圧を測定し、処理を続くステップS28に移
行する。
【0070】ステップS28の判断処理では、CPI1
は、予め定めた電圧V1と前記ステップS27の処理で
測定した電圧VMCとを比較し、測定電圧VMCが基準
となる電圧V1より低ければ該サブルーチンを終了して
カメラ本体のメインルーチンにリターンし、逆に測定電
圧VMCが電圧V1より高ければ処理をステップS29
に移行する。
【0071】ステップS29の判断処理では、CPU1
は、発振制御パターンがパターン2またはパターン3に
移行しているか否かをチェックし、移行していなければ
処理を続くステップS30に移行し、該ステップS30
の処理で今駆動させている充電を停止させ、続くステッ
プS31の処理で発振制御パターンをパターン2に変更
するように設定を行う。このとき、実行される充電制御
パターン2に基づく充電処理時のタイムチャートが図8
に示されている。つまり、図8あるいは上記表1に示す
ように発振制御パターン2では、第1のFET1のオン
時間T11を10μSec、オフ時間T12を20μS
ec、第2のFET2のオン時間15を10μSec、
オフ時間T16を20μSecとし、第1のFET1の
動作開始から15μSec後(発振タイミング時間T1
3経過後)に第2のFET2の動作を開始させる。即
ち、第1のFET1がオフしてから5μSec間(時間
T14間)と、第2のFET2がオフしてから5μSe
c間は発振トランスT1の一次電流は流れない。このよ
うに図8に示す充電制御パターン2に基づく充電処理制
御を行い、メインコンデンサC1を充電させる。この場
合、メインコンデンサC1の充電電圧が高くなると充電
に必要なエネルギーも高くなるため、FETをオフさせ
たときに発生するエネルギーも減る。よってオフ時間も
短くて済むことになる。
【0072】その後、充電制御パターンの選択処理を終
えた後、CPU1は、処理をステップS36に移行し該
処理で充電を再開し、該制御方法選択サブルーチンを終
了して図5の充電処理ルーチンにリターンし、ステップ
S17の判断処理を実行する。
【0073】そして、CPU1は、図5に示すステップ
S17の判断処理でメインコンデンサC1の電圧がコン
デンサ電圧検知回路にて充電完了電圧に達したと判断す
ると、処理をステップS18に移行し、該処理で発光可
能フラグを立てて処理をステップS22に移行する。ま
た、メインコンデンサC1の電圧がコンデンサ電圧検知
回路にて充電完了電圧に達していないと判断すると、ス
テップS19に処理を移行し、該処理で発光用キセノン
管Xeが発光可能な電圧に達しているか否かの判断を行
う。この判断処理で発光可能電圧に達していると判断し
た場合には処理をステップS20に処理を移行し、該処
理で発光可能フラグを立て、処理をステップS21に移
行する。また、発光可能電圧に達していないと判断した
場合には、処理をステップS21に移行する。
【0074】ステップS21の判断処理では、CPU1
は、カメラ本体の実行モードに基づき充電の継続の有無
を判別し、充電が必要だと判断した場合には処理を前記
ステップS16の処理に戻し、充電を途中で停止させた
い場合には処理をステップS22に移行し、該処理で充
電処理を停止して、それから本体のメインルーチンにリ
ターンする。
【0075】また、本実施の形態では、充電中、CPU
1は常時メインコンデンサC1の電圧をコンデンサ電圧
検知回路によって検出している。つまり、CPU1は、
充電中、図6に示すステップS32の判断処理で前記ス
テップ28の電圧V1の電圧よりも高い電圧V2の電圧
とメインコンデンサC1の電圧VMCとを比較し、電圧
V2の電圧が高ければそのままリターンし、電圧V2の
電圧が低ければ続くステップS33に処理を移行する。
【0076】ステップS33の判断処理では、CPU1
は、現時点で発振制御パターンがパターン3に設定され
ているか否かを判断し、設定されていなければ処理をス
テップS34に移行し、該処理で今駆動させている充電
を停止させ、続くステップS35の処理で発振制御パタ
ーンをパターン3に変更するように設定を行う。このと
き、実行される充電制御パターン3に基づく充電処理時
のタイムチャートが図9に示されている。
【0077】つまり、図9あるいは上記表1に示すよう
に発振制御パターン3では、第1のFET1のオン時間
T11を10μSec、オフ時間T12を14μSe
c、第2のFET2のオン時間15を10μSec、オ
フ時間T16を14μSecとし、第1のFET1の動
作開始から12μSec後(発振タイミング時間T13
経過後)に第2のFET2の動作を開始させる。即ち、
第1のFET1がオフしてから2μSec間(時間T1
4間)と、第2のFET2がオフしてから2μSec間
は発振トランスT1の一次電流は流れない。このように
図9に示す充電制御パターン3に基づく充電処理制御を
行い、メインコンデンサC1を充電させる。この場合、
メインコンデンサC1の充電電圧が高くなると充電に必
要なエネルギーもさらに高くなるため、FETをオフさ
せたときに発生するエネルギーも減る。よってオフ時間
もより短くて済むことになる。
【0078】その後、充電制御パターンの選択処理を終
えた後、CPU1は、処理をステップS36に移行し該
処理で充電を再開し、該制御方法選択サブルーチンを終
了して図5の充電処理ルーチンにリターンする。また、
前記ステップS33の判断処理で既に発振制御パターン
がパターン3に設定されていると判断した場合にはその
ままサブルーチンを終了して図5に示す時誘電処理ルー
チンにリターンする。
【0079】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、上述したように本実施の形態のストロボ充電回路で
は、第1のFET1がオフしてから第2のFET2がオ
ンするまでと、第2のFET2がオフしてから第1のF
ET1がオンするまでの期間に全FETをオフさせ、発
振トランスT1に残留しているエネルギーを放出させる
時間を設け、また、全FETがオフしている時間を発光
用コンデンサの充電電圧が低いときは長く、発光用コン
デンサの充電電圧が高いときは短くなるよう切り換える
ように充電処理制御を行うことにより、充電効率の良い
ストロボ充電回路の実現が可能となる。
【0080】尚、本発明に係る第1及び第2の実施の形
態において、スイッチング素子としてFETを用いた場
合について説明したが、これに限定されることはなく、
その他の素子に置き換えても何ら問題はない。ただし、
例えばトランジスタを用いた場合、そのスイッチング特
性により流れる電流に遅れが生じるため、この遅れを考
慮したオン/オフ信号(制御信号)を生成し与えること
で、発振トランスT1の一次巻線に流れる電流をすべて
オフできれば良いことはいうまでもない。
【0081】また、本発明に係る第1及び第2の実施の
形態のストロボ充電回路において、発振トランスT1の
一次巻線がP1,P2の2個で構成された場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、一次巻線
は何個あってもこの発明における効果に影響はしない。
【0082】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
プッシュプル動作を行い充電を行う充電回路で、発振ト
ランスに流れる電流のすべてをオフさせる時間を設ける
ように充電処理制御を行うことにより、片側のコイルに
よって発生したエネルギーをキャンセルさせた後、反対
側のコイルによる発振を行うことで効率の良い充電回路
を提供することが可能となる。また、発振トランスに流
れる電流のすべてをオフさせる時間をメインコンデンサ
電圧が低いときには長く、メインコンデンサ電圧が高い
ときには短くするように充電詩より制御を行うことで、
さらに充電効率の良いストロボ充電回路を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ充電回路の第1の実施の形態
を示し、該回路の構成例を示す電気回路図。
【図2】図1の制御回路による充電動作を説明するため
のフローチャート。
【図3】図2の発振周期の設定処理のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図4】図1のストロボ充電回路の動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図5】本発明に係るストロボ充電回路の第2の実施の
形態を示し、該回路の特徴となる充電動作を説明するた
めのフローチャート。
【図6】図5の制御方法の選択処理のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図7】図5の制御方法の選択処理によって選択実行さ
れる制御パターン1の処理を説明するためのタイミング
チャート。
【図8】図5の制御方法の選択処理によって選択実行さ
れる制御パターン2の処理を説明するためのタイミング
チャート。
【図9】図5の制御方法の選択処理によって選択実行さ
れる制御パターン3の処理を説明するためのタイミング
チャート。
【符号の説明】
1…制御回路(CPU)、 E…電源、 FET1…第1のスイッチング素子、 FET2…第2のスイッチング素子、 T1…発振トランス、 P1…第1の一次巻線、 P2…第2の一次巻線、 S…二次巻線、 BDi…ブリッジダイオード、 Di…逆流防止ダイオード、 C1…メインコンデンサ、 T2…トリガコイル、 C2…トリガコンデンサ、 Xe…発光用キセノン管、 IGBT…発光電流制御素子、 R1,T2…分割抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H053 BA09 5G003 AA01 BA01 CA12 DA04 GB04 GB06 GC05 5G065 DA08 EA01 GA02 HA03 HA16 LA01 MA03 NA01 NA05 NA06 5H730 AA14 AS18 BB02 BB25 BB57 DD04 DD26 EE04 EE07 FD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ発光用のメインコンデンサと、 このメインコンデンサの電圧を検出する電圧検出回路
    と、 複数の一次巻線と、二次巻線とを有してなり、プッシュ
    プル動作を行うことにより電源電圧を昇圧させて前記メ
    インコンデンサに電荷を供給する発振トランスと、 前記複数の一次巻線に各々接続され、該一次巻線に流れ
    る電流を制御する複数のスイッチング素子と、 前記二次巻線に接続され、該二次巻線に発生する電圧を
    全波整流する整流回路と、 前記発振トランスの一次巻線側への電流の供給を制御す
    る制御回路と、を具備し、 前記制御回路は、前記一次巻線側への電流を所定時間供
    給させない制御を行うことを特徴とするストロボ充電回
    路。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記電圧検出回路の検
    出結果に基づき、前記所定時間を変化させることを特徴
    とする請求項1に記載のストロボ充電回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記メインコンデンサ
    の電圧が低いときには前記所定時間を長くし、前記メイ
    ンコンデンサの電圧が高いときには前記所定時間を短く
    することを特徴とする請求項1に記載のストロボ充電回
    路。
  4. 【請求項4】 ストロボ発光用のメインコンデンサと、 このメインコンデンサの電圧を検出する電圧検出回路
    と、 複数の一次巻線と、二次巻線とを有してなり、電源電圧
    を昇圧させて前記メインコンデンサに電荷を供給する発
    振トランスと、 前記複数の一次巻線に各々接続され、該一次巻線に流れ
    る電流を制御する複数のスイッチング素子と、 前記二次巻線に接続され、該二次巻線に発生する電圧を
    全波整流する整流回路と、 前記複数のスイッチング素子のオン・オフを制御する制
    御回路と、を具備し、前記制御回路は、前記複数のスイ
    ッチング素子を交互にオン・オフさせて発振トランスに
    よる電源電圧の昇圧制御を行う際に、前記すべてのスイ
    ッチング素子をオフさせる制御を行うことを特徴とする
    ストロボ充電回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9079339B2 (en) 2007-12-20 2015-07-14 Sacmi Cooperativa Meccanici Imola Societa' Cooperativa Compression moulding apparatuses and methods

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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