JP3611251B2 - シングルフェーサの糊付装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はシングルフェーサに設備する糊付装置、特に下流側段ロールと糊付ロールとの隙間調整装置部の改善を図ったシングルフェーサの糊付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3はシングルフェーサに設備した従来型糊付装置の構造説明図であり、図4,図5は一般的なシングルフェーサの構造説明図である。図4に示す如くベルト加圧型シングルフェーサは、互いに噛み合って対向回転する下流側段ロール8と上流側段ロール10の間隙を通る事によって波形状に段繰りされた芯紙9の山形段頂部へ糊付ロール1を介して糊11を塗布した後、芯紙9と他経路を通って送り込まれたライナ12を合流させ、所定の温度、加圧力を付加する事によって片面段ボールシート13を製造するものであり、この製造工程中両原紙(芯紙、ライナ)の貼合に必要とする押圧手段としてエンドレスベルト(無端状ベルト)14の一部を接触させ、同ベルト14の張力をもって加圧力を付加させるようにしている。
一方図5に例示した他の形式としてのロール加圧型シングルフェーサは、前記両原紙(芯紙、ライナ)の貼合に必要とする押圧手段としてエンドレスベルト14に代え圧力ロール15を具備させて成り、下流側段ロール8に対向する圧力ロール15の押付力をもって加圧力を付加させることができるようになっている。
【0003】
次にシングルフェーサに具備させた糊付装置について説明する。図4に例示した糊付装置は、糊付ロール1、ドクターロール2及び同両ロール1,2によって片側壁を形成させた糊溜3等によって構成されている。糊溜3の糊11は、糊付ロール1とドクターロール2の間隙を通過する事によって、糊付ロール1の外周面へ所定厚さの糊被膜として付着した後回転移送され、芯紙9の山形段頂部へ供給される。
また図5に例示した糊付装置は、糊付ロール1の外周面の一部を糊溜3の糊11に浸漬させ、糊11を同糊付ロール1の外周面に付着させて回転移送する途上ドクターロール2を介して所定厚さの糊被膜に形成し、芯紙9の山形段頂部へ供給するようになっている。
【0004】
次に下流側段ロール8と糊付ロール1の外周面の隙間調整方法について説明する。前記従来型の隙間調整装置は、図3に示す如く糊付部ユニット16の下端にフレーム4に取付けたシリンダのヘッド部が連結されている。そしてシリンダ6の伸長途上、つまり糊付部ユニット側へ固着した位置決め金具17がストッパ18へ当接した位置にて、下流側段ロール8の外周面と糊付ロール1の外周面との隙間が所定寸法となるように設定されている。
【0005】
ところで前記隙間の微調整は、ストッパ18の位置を図中左、右に移動させる事によって行うが、図3に例示したものは、ストッパ18を偏心軸19に軸着させ、同偏心軸19の回動によって位置を調整するようになっている。なお、図中20はシリンダ6に具備させたアキュームレータである。また、停止位置の調整方法としては、例示した以外に位置固定的に設備したストッパ18と、糊付部ユニットの位置決め金具17との間にクサビ状物を介在させ、このクサビの挿入量を変更する事によって停止位置を変え、下流側段ロール8と糊付ロール1の隙間を調整する形式もある(図示省略)。
【0006】
前記形式のロール隙間調整装置は、構造上糊付ロール1の設定位置を原紙(芯紙)9の厚さによってその都度変更調整する必要がある。またこの隙間を確実に維持するためにシリンダ6の作動圧力をかなり高く設定しており、このためアキュームレータ20を具備させてはいるものの瞬間的な後退移動が不可能で、例えば原紙(芯紙)9の紙継ぎによって紙厚が厚くなったような場合、下流側段ロール8に対する糊付ロール1の押圧力が急激に増加し、走行する原紙9を破断してしまう不具合があった。これらの問題点に鑑み、通常状態では下流側段ロール8と糊付ロール1の係合状態が正確に維持でき、かつシート厚さの急激な変動に対し、即これに対応して糊付ロール1が移動し、不具合を回避できると共に操作が簡単に行える調整装置の開発が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術の説明の如く、従来の糊付ロール部ユニットの位置調整装置は、シリンダを介し段ロールに対して直接接離できるよう構成したもので、下流側段ロール8と糊付ロール1の外周面の微妙な隙間調整は、前記ユニットの進行方向におけるストッパ位置にて調整していた。従って糊転移状態を一定にするためには、原紙(芯紙)厚さのバラツキやオーダーチェンジに伴う芯紙紙厚変更に際してその都度調整を行う必要がある。またシリンダ6へアキュームレータ20を具備させてはいるものの急激な原紙厚さの変動、例えば紙継ぎ位置が通過するような場合には応答遅れにより挟持圧力が急激に高騰し、原紙を破損する等の不具合があった。そして前記原紙が破損した場合は再設定に長い時間を必要とし、装置の稼働率を低下させる大きな要因となっていた。
本発明は前記従来の諸問題を解決しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、コルゲートマシンのシングルフェーサに設備した一対の上流側段ロールと下流側段ロールによって、波形状に段繰りされた芯紙の山形段頂部へ糊を移転供給する糊付装置において、前記芯紙の山形段頂部へ糊を供給する糊付部ユニットを揺動自在に支持すると共に、同ユニットを下流側段ロールに対しシリンダの伸長によって接離可能に構成し、さらに同シリンダを下流側段ロールと糊付ロールの間に介入する芯紙の厚み変化に応じ、同下流側段ロールと糊付ロールとの隙間を変化させるべく、弾性シャフトにて弾性支持してなるもので、これを課題解決のための手段とするものである。
【0009】
【作用】
本発明は、芯紙の山形段頂部へ糊を供給する糊付ロール等一連の糊付部ユニットをシリンダを介して下流側段ロールに対して接離可能に構成すると共に、シリンダのストロークエンド状態で糊付ロールと下流側段ロールとの隙間が所定寸法となる様設定した。またシリンダの別側端(後端)を支承する装置フレーム側を所定の剛性を有するシャフトにて弾性支持させた。
【0010】
従って原紙(芯紙)の紙継ぎ部等による急激な紙厚の変動に際しても、シリンダ取付シャフトの曲げ変形にて瞬間的に吸収する事ができ、原紙を破断したり、装置に無理な作用力を及ぼす虞れがなくなる。また原紙厚さの変動により糊付ロール部が移動して隙間が変わるため、オーダーチェンジ等に伴う再調整が不要となる。更に下流側段ロールと糊付ロールとの隙間調整部に特別の装置を具備させる必要がなく構造が簡単となり、製造費の大幅な低減が可能となる。
【0011】
【実施例】
以下本発明を図面の実施例について説明すると、図1はシングルフェーサに設備した本発明の1実施例の糊付装置の概略構成図であり、図2は図1のA矢視図である。図1において本糊付装置の糊供給部は、糊付ロール1、同糊付ロール1の外周面に形成する糊の被膜厚さをコントロールするドクターロール(メータロール)2及び前記糊付ロール1とドクターロール2により片側壁を形成させた糊溜3等によって構成されており、この糊供給部は、フレーム4に固着した支点軸5を中心として図中左右に揺動できるようになっている。また前記糊溜3にはシリンダ6のヘッド部が連結されており、同シリンダ6の端部は前記フレーム4へ取付けたシャフト7へ軸着されている。従ってシリンダ6はロッドの伸縮によって図中実線位置と一点鎖線位置へ移動することができ、またこれに連動して糊溜3と一体の糊付ロール1は、支点軸5を中心として下流側段ロール8に対し接離するようになっている。シリンダ6は最大伸長時(図中実線位置)の状態において、下流側段ロール8の外周面と糊付ロール1の外周面との隙間が所定寸法(約0.1m/m)になる様設定してある。そして前記シリンダ6の端部を支承するシャフト7は、図2中矢印で示す如く直径、スパン及び材質等を適宜考慮し、所定の作用力で曲げ変形するよう調整されている。
【0012】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成されているため、同一ロールにおける原紙(芯紙)の厚さのバラツキや、仕様変更に伴う紙厚変動に対しても自動的に隙間が変わるため、その都度隙間の再調整を行う必要がなく、また芯紙の接続部(紙継ぎ部)等急激に厚さが変わった場合でも、シリンダ後端側シャフトの曲げ変形によってこれを瞬時に吸収できるため破断(紙切れ)等の問題もなくなる。加えて構造が簡素となり、装置の製造原価が大幅に低減できる特徴もある。
【0013】
本発明は段ロール外周面へ接離させる糊付ロール部ユニットをシリンダにて移動させると共に、同シリンダ後端を所定の剛性を有する弾性体シャフトにて支持させているため、
(1)オーダーチェンジ等に伴い原紙(芯紙)の紙厚が変わっても、その都度隙間の調整を行う必要がなく省力化が図れる。
(2)通紙する芯紙厚さの急激な変動、例えば紙継ぎ部、異物の付着等に際しても弾性体シャフトの変形にてこれを回避する事ができる。またこの機能により原紙を破断させたり、装置に無理な力が作用する等の不具合がなくなる。
(3)隙間調整用ストッパ等が不要となる等装置の構造が簡素となり、製造原価の大幅な低減が図れる。
(4)保守点検、修理が簡単にできる。
等の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シングルフェーサに設備した本発明の実施例に係る糊付装置の側断面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】シングルフェーサに設備した従来型糊付装置の側断面図である。
【図4】一般的なベルト加圧型シングルフェーサの側断面図である。
【図5】一般的なロール加圧型シングルフェーサの側断面図である。
【符号の説明】
1 糊付ロール
2 ドクターロール
3 糊溜
4 フレーム
5 支点軸
6 シリンダ
7 シャフト
8 下流側段ロール
9 芯紙
10 上流側段ロール
11 糊
12 ライナ
13 片面段ボールシート
14 エンドレスベルト
15 圧力ロール
16 糊付部ユニット
17 位置決め金具
18 ストッパ
19 偏心軸
20 アキュームレータ
Claims (1)
- コルゲートマシンのシングルフェーサに設備した一対の上流側段ロールと下流側段ロールによって、波形状に段繰りされた芯紙の山形段頂部へ糊を移転供給する糊付装置において、
前記芯紙の山形段頂部へ糊を供給する糊付部ユニットを揺動自在に支持すると共に、同ユニットを下流側段ロールに対しシリンダの伸長によって接離可能に構成し、
さらに同シリンダを下流側段ロールと糊付ロールの間に介入する芯紙の厚み変化に応じ、同下流側段ロールと糊付ロールとの隙間を変化させるべく、弾性シャフトにて弾性支持してなることを特徴とするシングルフェーサの糊付装置。
Priority Applications (1)
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JP20417693A JP3611251B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | シングルフェーサの糊付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20417693A JP3611251B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | シングルフェーサの糊付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752287A JPH0752287A (ja) | 1995-02-28 |
JP3611251B2 true JP3611251B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=16486103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20417693A Expired - Fee Related JP3611251B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | シングルフェーサの糊付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP5284658B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2013-09-11 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | シングルフェーサの糊付方法及び装置 |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP20417693A patent/JP3611251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0752287A (ja) | 1995-02-28 |
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