JP5284658B2 - シングルフェーサの糊付方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コルゲートマシンに設備され、片面段ボール紙を製造するシングルフェーサで中芯紙の段頂部に糊付けする際に、中芯紙の紙継部が段ロールと糊付ロール間を通過する時に起こる糊付ロールのリバウンド現象を最小限に抑えることを可能にした糊付方法及び装置に関する。
シングルフェーサは、外周面が波形をした一対の段ロール間に中芯紙を通して中芯紙を波形に形成し、波形に形成された中芯紙の段頂部に糊付装置で糊付けする。糊付装置は、一部が糊溜めに浸漬されて表面に糊が付着された糊付ロールと下流側段ロール間に中芯紙を通過させることにより、中芯紙に段頂部に澱粉系の糊を付着させる。その後、下流側段ロールと加圧装置(加圧ベルト又は加圧ロール等)間に中芯紙とライナ紙とを重ね合わせて通過させ、芯紙とライナ紙とを貼り合せることにより、片面段ボール紙を製造する。
中芯紙は、シングルフェーサの上流側に設けられたミルロール等のロール原紙供給装置でロール原紙から繰り出されてシングルフェーサに移送される。そして、スプライサで中芯紙の後端が次のロール原紙の先端と両面テープ等により紙継される。即ち、図5に示すように、旧中芯紙nの後端と新中芯紙nの先端とが両面テープt等で接着されて約50mm前後の長さをもつ紙継部rが形成される。なお、図中、矢印aは、中芯紙の搬送方向を示す。
紙継部rは両面テープtの厚さを含めて中芯紙の2倍以上の厚さとなるため、前後の中芯紙との間で段差が生じており、そのため、紙継部rが糊付ロールと下流側段ロール間を通過する時、糊付ロールのリバウンド現象が発生する。
糊付ロールと下流側段ロール間は、中芯紙の紙厚に応じた糊付けに最適な隙間、即ち、中芯紙の紙厚又は中芯紙の紙厚より少し狭くなるように調整される。しかし、紙継部rの通過時に、紙継部rが強引に糊付ロールと下流側段ロール間を通過するため、糊付ロールが下流側段ロールから後退する。
糊付ロールは下流側段ロールに対して所望の押圧力で押圧されているので、その押圧力で糊付ロールは下流側段ロールとの間でリバウンド現象を引き起こす。このリバウンド現象により糊の塗布の不均一状態が発生する。シングルフェーサにおいて、中芯紙の走行速度は、毎分300〜400mに達しているため、紙継部rも6m/秒の速度で進行する。そのため、糊の不均一状態が数mにも達することがある。
特許文献1(特開2002−192636号公報)には、紙継部通過時の糊付ロールのリバウンド現象を解消するための手段が開示されている。この手段は、紙継部rが糊付ロールと下流側段ロール間を通過する時に、糊付ロールの中芯紙に対する押圧力F2を通常の押圧力F1より高くすることにより、リバウンド現象を抑制するようにしたものである。
特開2002−192636号公報
特許文献1には、紙継部通過時の糊付ロールの押圧力F2は、「紙継部及びその直後の中芯紙21が押しつぶされて劣化したり、紙切れ等のトラブルを起こさない程度で、かつ、紙継部によって糊付ロール10や糊付装置13が押し戻されたときにこれらが機械的損傷を受けない程度、及び中芯紙21が糊付ロール10の外周面から糊を掻き取るときに、中芯紙21が糊付ロール10の外周面上に表面加工しているメッシュ等にダメージを与えない程度の押圧力であるが、リバウンド現象が最小限に収まる程度の押圧力である。」(第5ページ左欄下段)と記載されている。
しかし、特許文献1に開示された手段では、紙継部通過時の押圧力F2は、通常運転の理想的な押圧力F1より高くしなければならず、このため、理想的な押圧力から逸脱した運転状態とせざるを得ない。紙継部rは、段ボール紙製造ラインの下流側で両面段ボール紙となった後で切断除去されるが、押圧力F2で運転しなければならない範囲は、紙継部の追跡精度の問題もあり、紙継部のみの範囲では済まず、少なくとも紙継部の前後1m以上、合計2m以上の範囲としなければならない。
その結果、切断除去される紙継部rの範囲よりも大きくなり、押圧力F2で製造した段ボール紙が製品として市場に出されることになる。最適押圧力F1より大きな押圧力F2で糊付けされた中芯紙は、過度に圧縮されることにより両面段ボール紙の強度が低下する。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、シングルフェーサの糊付装置で、中芯紙の紙継部の前後で、糊付ロールにより最適押圧力下で糊付けされない中芯紙の領域をなくし、これによって、不良段ボール紙が市場に出されることがないようにすることを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のシングルフェーサの糊付方法は、
外周面が波形をした一対の段ロール間に中芯紙を通して波形に形成し、その後中芯紙を下流側段ロールと糊付ロール間を通過させて中芯紙の段頂部に糊付けした後、中芯紙をライナ紙と貼り合わせて片面段ボール紙を製造するシングルフェーサの糊付方法において、
糊付ロールを非圧縮性流体で作動する駆動シリンダにより作動させて中芯紙に対して中芯紙に損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する押圧力を付加させ、
中芯紙の紙継部が下流側段ロールと糊付ロール間を通過する時に非圧縮性流体を駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖し、該糊付ロールの移動を規制するようにしたものである。
本発明の糊付方法では、糊付ロールを非圧縮性流体で作動する駆動シリンダ、例えば油圧シリンダ等により作動させ、通常運転時は、中芯紙に対して中芯紙に損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する最適押圧力を付加させる。そして、中芯紙の紙継部が下流側段ロールと糊付ロール間を通過する時に非圧縮性流体を駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖するようにする。
かかる操作によって、紙継部の通過時に糊付ロールの移動が規制されるため、糊付ロールのリバウンドを抑えることができる。そのため、紙継部(通常50mm前後の長さ)の通過時以外では、最適押圧力で中芯紙を加圧できる。なお、紙継部の通過時は糊付ロールによる中芯紙に対する加圧力が強まるが、紙継部はもともと不良部分として切断除去されるため、段ボール紙の一部として市場に出されることはない。
本発明方法において、中芯紙の紙継部が下流側段ロールと糊付ロール間を通過する時と前記戻し路を閉鎖するタイミングを合わせるために、スプライサの中芯紙の紙継時点から紙継部の移動距離を追跡することにより、下流側段ロールと糊付ロール間(糊付位置)を通過するタイミングを演算し、該タイミングに合わせて前記戻し路を閉鎖するようにするとよい。これによって、紙継部の糊付位置通過時と戻し路閉鎖のタイミングを合わせることができる。
この場合、戻し路の閉鎖時間に幅をもたせるようにすれば、紙継部の糊付け部通過時に戻し路を確実に閉鎖しておくことができる。
また、本発明方法において、下流側段ロールと糊付ロール間の糊付位置の上流側及び下流側近傍で中芯紙の紙継部を検知し、上流側検知位置で紙継部を検知した時に前記戻し路を閉鎖し、下流側検知位置で紙継部を検知した時に該戻し路を開放するようにすれば、紙継部が糊付ロールと下流側段ロール間の糊付位置に到達した時点を確実に把握して、紙継部の通過時に合わせて確実に該戻し路を閉鎖できる。
また、本発明のシングルフェーサの糊付装置は、
外周面が波形をなし芯紙を通して波形に形成する一対の段ロールと、下流側段ロールに押圧して中芯紙の段頂部に糊付けする糊付ロールを備えた糊付装置とを備え、中芯紙とライナ紙を貼り合せて片面段ボール紙を製造するシングルフェーサの糊付装置において、
非圧縮性流体で作動し糊付ロールを作動させて下流側段ロールと糊付ロール間を通過する中芯紙に対して押圧力を付加する駆動シリンダと、
該駆動シリンダと非圧縮流体供給源間を接続する非圧縮性流体給排路に介設され、中芯紙の紙継部が段ロールと糊付ロール間を通過する時に非圧縮性流体を該駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖し、該糊付ロールの移動を規制する弁機構と、を備えたものである。
本発明の糊付装置では、糊付ロールによる中芯紙への押圧力付与手段として、非圧縮性流体で作動する駆動シリンダを用い、該駆動シリンダで、通常運転時は、中芯紙に対して中芯紙に損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する最適押圧力を付加させる。そして、中芯紙の紙継部が下流側段ロールと糊付ロール間を通過する時に、前記弁機構により、非圧縮性流体を駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖するようにする。
これによって、紙継部の通過時に糊付ロールの移動が規制されるため、糊付ロールのリバウンドを抑えることができる。そのため、紙継部以外では、最適押圧力で中芯紙を加圧できる。
本発明装置において、スプライサの中芯紙の紙継時点から紙継部の移動距離を追跡する検出器と、該検出器の検出信号を受けて下流側段ロールと糊付ロール間を通過するタイミングを演算し、該タイミングに合わせて前記戻し路を閉鎖する制御装置と、を備えることで、紙継部の糊付位置通過時と戻し路閉鎖のタイミングを合わせることができる。
この場合、戻し路の閉鎖時間に幅をもたせるようにすれば、紙継部の糊付け部通過時に戻し路を確実に閉鎖しておくことができる。
また、本発明装置において、段ロールと糊付ロール間の糊付位置の上流側近傍及び下流側近傍の中芯紙搬送路に中芯紙の紙継部を検知する検知装置を設け、上流側検知装置で紙継部を検知した時に前記戻し路を閉鎖し、下流側検知装置で紙継部を検知した時に該戻し路を開放するように構成するとよい。
かかる構成によって、紙継部が糊付ロールと下流側段ロール間の糊付位置に到達した時点を確実に把握して、誤動作なく該戻し路の開閉を行なうことができる。
また、本発明装置において、前記弁機構が、前記非圧縮性流体給排路に介設された逆止弁と、該逆止弁を開閉動作させるパイロット弁回路とからなり、該パイロット弁回路により前記給排路を通常運転時は開放しておき、中芯紙の紙継部が段ロールと糊付ロール間を通過する時に前記戻し路を閉鎖するように該逆止弁を作動させるようにするとよい。
かかる構成では、逆止弁と該逆止弁を開閉させるパイロット弁回路とからなる簡素な構成で、紙継部の糊付位置通過時に糊付ロールの移動を規制でき、これによって、糊付ロールのリバウンドを抑えることができる。
本発明方法によれば、外周面が波形をした一対の段ロール間に中芯紙を通して波形に形成し、その後中芯紙を下流側段ロールと糊付ロール間を通過させて中芯紙の段頂部に糊付けした後、中芯紙をライナ紙と貼り合わせて片面段ボール紙を製造するシングルフェーサの糊付方法において、糊付ロールを非圧縮性流体で作動する駆動シリンダにより作動させて中芯紙に対して中芯紙に損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する押圧力を付加させ、中芯紙の紙継部が下流側段ロールと糊付ロール間を通過する時に非圧縮性流体を駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖するようにしたことにより、紙継部の糊付位置通過時に糊付ロールの移動を規制して、糊付ロールのリバウンド現象を抑えることができる。
そのため、紙継部の通過時以外では、最適押圧力で中芯紙を加圧できるので、紙継部以外に段ボール紙の不良部分を発生させることがない。
また、本発明装置によれば、外周面が波形をなし芯紙を通して波形に形成する一対の段ロールと、下流側段ロールに押圧して中芯紙の段頂部に糊付けする糊付ロールを備えた糊付装置とを備え、中芯紙とライナ紙を貼り合せて片面段ボール紙を製造するシングルフェーサの糊付装置において、非圧縮性流体で作動し糊付ロールを作動させて下流側段ロールと糊付ロール間を通過する中芯紙に対して中芯紙に損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する押圧力を付加する駆動シリンダと、該駆動シリンダと非圧縮流体供給源間を接続する非圧縮性流体給排路に介設され、中芯紙の紙継部が段ロールと糊付ロール間を通過する時に非圧縮性流体を該駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖する弁機構と、を備えたことにより、紙継部の糊付位置通過時に糊付ロールの移動を規制して、糊付ロールのリバウンド現象を抑えることができるため、前記本発明方法と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施形態にかかるシングルフェーサ1の正面図、図2は、シングルフェーサ1に中芯紙nを送るロール原紙供給装置30の正面図である。図1において、シングルフェーサ1には、上流側段ロール2と下流側段ロール3が互いに噛合うように配置され、夫々矢印b方向又は矢印c方向に回転して噛合い部を形成する。上流側段ロール2及び下流側段ロール3の外周面は波形をなし、これらロール間を通る中芯紙nを波形に成形する。
該噛合い部の中芯紙搬送方向下流側には、糊付装置4が配設されている。糊付装置4は、糊gが貯留された糊溜め5と、糊溜め5に貯留された糊gに下部が浸漬されることにより表面に糊が付着された糊付ロール6と、糊付ロール6に摺接して糊付ロール6に付着する糊量を調節するドクターロール7とから構成されている。なお、糊付ロール6は矢印f方向に回転し、ドクターロール7は矢印h方向に回転する。
糊付装置4の中芯紙搬送方向下流側には、エンドレスベルト8が設けられ、エンドレスベルト8は一対の加圧ロール9a及び9bに巻回され、下流側段ロール3に圧接されながら、矢印e方向に走行する。エンドレスベルト8によって下流側段ロール3側に付加される加圧力は、加圧ロール9a又は9bの位置を変え、エンドレスベルト8の張力を調節することにより調節される。
矢印a方向から移送された中芯紙nは、上流側段ロール2と下流側段ロール3間の噛合い部を通過して波形に成形され、その後、下流側段ロール3と糊付ロール6間の糊付位置mを通過して段頂部に糊付けされる。
段ロール2、3及び加圧ロール9a及び9bの内部には加熱蒸気が導入されて加熱されており、エンドレスベルト8も加圧ロール9a、9bによって加熱されている。そのため、中芯紙nは、段ロール2,3の噛合い部で加熱されながら波形に成形され、中芯紙nの段頂部に塗布された糊は下流側段ロール3及びエンドレスベルト8で加熱されてゲル化される。糊付けされた中芯紙nは、矢印d方向から移送されるライナ紙lと重ね合わされた状態で下流側段ロール3とエンドレスベルト8間を通過することにより、加熱及び加圧されて貼り合わされ、片面段ボール紙kが製造される。
糊付装置4の下方には、フレーム12に取り付けられた駆動シリンダ13が設けられている。糊付装置4を支持する支持フレーム11は、駆動シリンダ13のヘッド部14に連結された可動台15に連結されている。駆動シリンダ13の左右シリンダ室16a及び16bには作動油の給排路19a及び19bが接続され、給排路19a、19bを介して左右シリンダ室16a及び16bに作動油が給排される。
左右シリンダ室16a及び16bに給排される作動油の作動圧は、ピストンピン17、ピストンロッド18、ヘッド部14及び可動台15を介して支持フレーム11に伝達される。そして、下流側段ロール3に巻回された中芯紙nに対して糊付ロール6の押圧力を付与する。
該作動油の作動圧を調整することによって、下流側段ロール3と糊付ロール6間の糊付位置mを通過する中芯紙nに、糊付ロール6によって中芯紙nに損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する押圧力を付与することができる。
給排路19a及び19bは、電磁弁21を介して作動油供給源22に接続されている。電磁弁21の上流側の給排路19aには逆止弁23が介設されている。逆止弁23と作動油供給源22間には、パイロット電磁弁25が介設されたパイロット弁回路24が接続され、逆止弁23は、パイロット弁回路24から逆止弁23に供給される作動油によって開閉動作されるように構成されている。
次に、図2に図示されるロール原紙供給装置30の構成を説明する。ロール原紙供給装置30は、ミルロールスタンド31とミルロールスタンド31の上方に配置されたスプライサ36とから構成され、シングルフェーサ1に中芯紙nを供給する装置である。図2において、スタンド32の両側にロール原紙34a及び34bが装架される一対のロール支持腕33a及び33bを備え、ロール支持腕33a、33bに紙材がロール状に巻かれたロール原紙34a、34bが回転自在に装架されている。ロール原紙34a、34bの一方を繰り出し供給すると共に、他方を紙継ぎ待機状態にして、スプライサ36を介し紙継ぎして、中芯紙nとしてシングルフェーサ1に供給する。
スプライサ36は、矢印方向にスライド操作される一対の紙継準備部材37a及び37bを備え、紙継準備部材37a、37bは、図示実線位置で繰り出し供給中の一方の原紙34a’を案内し、他方の原紙34b’の端部を支持して、ロール原紙34aの繰り出し終了時又は紙質、紙幅等のオーダを変更する供給紙材の取替え時に、紙継準備部材37bによって原紙34b’の端部を紙継準備部材37a上の原紙端部34a’上に押し出し、両面テープt等を介して紙継ぎする。そして、紙継ぎした中芯紙nをガイドロール38を介して連続的にシングルフェーサ1に供給する。
紙継ぎ後に不要になったロール原紙34aは、ロール支持腕33aから外され、ロール支持腕33aに新たなロール原紙34cを装架し、ロール原紙34cの端部を図示点線位置の紙継準備部材上に取り付け、該紙継準備部材を図示実線位置に移動させて紙継ぎ待機状態にする構成となっている。
本実施形態では、ガイドロール38にパルス計数器39を設け、パルス計数器39によってガイドロール38を通過する中芯紙n長さを計測する。そして、紙継部rがガイドロール38を通過した時点を起点としてパルス数を計測することにより、紙継部rの位置を検知することができる。
かかる構成の本実施形態において、通常運転時には、制御装置26によってパイロット電磁弁25が制御され、逆止弁23は開放された状態となっている。そして、作動油供給源22から電磁弁21を介し給排路19a及び19bを通して駆動シリンダ13の左右シリンダ室16a、16bに作動油が給排される。これによって、下流側段ロール3と糊付ロール6間の糊付位置mを通過する中芯紙nに押圧力を付与することができる。通常運転時、中芯紙nには、制御装置26によって中芯紙に損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する最適押圧力を付加するように制御される。
ガイドロール38とシングルフェーサ1の糊付位置m間の距離は既知であるので、パルス計数器39で計測したパルス数を制御装置26に入力し、制御装置26で該パルス数から紙継部rが糊付位置mに到達する時間を演算する。そして、制御装置26により、紙継部rが糊付位置mに到達した時に合わせて、パイロット電磁弁25に制御信号を送り、パイロット弁回路24を介して逆止弁23を操作し、駆動シリンダ13の給排路19aを閉鎖させる。これによって、シリンダ室16aからの作動油の戻りを遮断することができる。
この場合、駆動シリンダ13の給排路19aを閉鎖する時間は、ある程度幅をもたせようにする。これによって、紙継部rが糊付位置mに到達した時に、確実に給排路19aを閉鎖しておくことができる。そのため、紙継部rが糊付位置mを通過しても、糊付ロール6のリバウンド現象をなくすことができる。
そして、紙継部rが糊付位置mを通過した後、制御装置26により、パイロット電磁弁25を操作して、逆止弁23を作動させ、給排路19aを開放する。これによって、糊付ロール6の中芯紙nに対する押圧力を前記最適押圧力に戻すことができる。
本実施形態によれば、このように動作させることで、紙継部rが糊付ロール6と下流側段ロール3間の糊付位置を通過する時に、駆動シリンダ13のシリンダ室16aからの作動油の戻りを遮断することにより、糊付ロール6のリバウンド現象をなくすことができる。従って、紙継部の通過時以外では、最適押圧力で中芯紙nを加圧できるので、中芯紙nに損傷を与えたり、あるいは中芯紙nの段頂部とライナ紙lとの接着不良を起こすことがない。紙継部rの通過時は糊付ロール6による中芯紙nに対する加圧力が強まるが、紙継部rはもともと不良部分として製造ラインから切断除去されるため、段ボール紙の一部として市場に出されることはない。
また、逆止弁23とパイロット弁回路24を設けた簡単な構成で、前記動作を可能とするので、イニシャルコストを低減することができる。
さらに、駆動シリンダ13の給排路19aを閉鎖する時間をある程度幅をもたせることによって、精密な制御を必要とせず、紙継部rが糊付位置mに到達した時に、確実に給排路19aを閉鎖しておくことができる。
図5に示すように、逆止弁23の閉鎖範囲qは、紙継部r及びその前後の中芯紙nが糊付位置mを通過する範囲qとする。この閉鎖範囲qは、紙継部rの追跡精度を考慮した範囲に設定される。本実施形態では、紙継部rが糊付位置mを通過する時にリバウンド現象を起こさないので、閉鎖範囲qを大きめに設定しても、不良部分の範囲を広げることがない。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図3及び図4に基づいて説明する。図3及び図4において、図1及び図2と同一符号を付した機器又は部材は図2と同一の機器又は部材であるので、それらの説明を省略する。本実施形態では、上流側段ロール2と下流側段ロール3の噛合い部の上流側近傍で、中芯紙nの搬送路に沿うPの位置に、中芯紙nの紙継部rを検知するセンサ41が設けられていると共に、下流側段ロール3と糊付ロール6間の糊付位置の下流側近傍で、片面段ボール紙kの搬送路に沿う位置Pに、中芯紙nの紙継部rを検知するセンサ42が設けられている。その他の構成は前記第1実施形態と同一である。
紙継部rがシングルフェーサ1に接近し、紙継部rをセンサ41が検知すると、その検知信号を制御装置26に送信する。制御装置26では、該検知信号を受信すると、パイロット電磁弁25に制御信号を送り、パイロット弁回路24を介して逆止弁23を操作し、駆動シリンダ13の給排路19aを閉鎖させる。これによって、シリンダ室16aからの作動油の戻りを遮断することができる。
次に、紙継部rをセンサ42で検知すると、その検知信号が制御装置26に送信される。制御装置26では、その検知信号を受信すると、パイロット電磁弁25を操作して、逆止弁24を作動させ、給排路19aを開放する。これによって、糊付ロール6の中芯紙nに対する押圧力を前記最適押圧力に戻すことができる。
本実施形態では、前記第1実施形態で得られる作用効果に加えて、糊付位置mの上流側近傍及び下流側近傍に紙継部検知センサ41及び42を設け、これらセンサの検知信号により給排路19aを閉鎖又は開放しているので、紙継部rが糊付位置mを通過する時、確実に給排路19aを閉鎖できる利点がある。
本発明によれば、片面段ボール紙を製造するシングルフェーサにおいて、簡単な構成で中芯紙の糊付時に中芯紙の紙継部前後に発生していた不良域をなくし、該不良域が市場に出回るのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係るシングルフェーサの正面図である。 前記第1実施形態のロール原紙供給装置の正面図である。 本発明の第2実施形態に係るロール原紙供給装置の正面図である。 前記第2実施形態のロール原紙供給装置の正面図である。 中芯紙の紙継部を示す説明図である。
符号の説明
1 シングルフェーサ
2 上流側段ロール
3 下流側段ロール
6 糊付ロール
13 駆動シリンダ
19a、19b 作動油給排路
22 作動油供給源
23 逆止弁
24 パイロット弁回路
25 パイロット電磁弁
26 制御装置
30 ロール原紙供給装置
36 スプライサ
39 パルス計数器
41、42 紙継部検知センサ
k 片面段ボール紙
l ライナ紙
m 糊付位置
n 中芯紙
r 紙継部

Claims (7)

  1. 外周面が波形をした一対の段ロール間に中芯紙を通して波形に形成し、その後中芯紙を下流側段ロールと糊付ロール間を通過させて中芯紙の段頂部に糊付けした後、中芯紙をライナ紙と貼り合わせて片面段ボール紙を製造するシングルフェーサの糊付方法において、
    糊付ロールを非圧縮性流体で作動する駆動シリンダにより作動させて中芯紙に対して中芯紙に損傷を与えずかつ最適量の糊量を塗布する押圧力を付加させ、
    中芯紙の紙継部が下流側段ロールと糊付ロール間を通過する時に非圧縮性流体を駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖し、該糊付ロールの移動を規制するようにしたことを特徴とするシングルフェーサの糊付方法。
  2. スプライサの中芯紙の紙継時点から紙継部の移動距離を追跡することにより、下流側段ロールと糊付ロール間を通過するタイミングを演算し、該タイミングに合わせて前記戻し路を閉鎖するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシングルフェーサの糊付方法。
  3. 前記下流側段ロールと糊付ロール間の糊付位置の上流側及び下流側近傍で中芯紙の紙継部を検知し、上流側検知位置で紙継部を検知した時に前記戻し路を閉鎖し、下流側検知位置で紙継部を検知した時に該戻し路を開放するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシングルフェーサの糊付方法。
  4. 外周面が波形をなし中芯紙を通して波形に形成する一対の段ロールと、下流側段ロールに押圧して中芯紙の段頂部に糊付けする糊付ロールを備えた糊付装置とを備え、中芯紙とライナ紙を貼り合せて片面段ボール紙を製造するシングルフェーサの糊付装置において、
    非圧縮性流体で作動し糊付ロールを作動させて下流側段ロールと糊付ロール間を通過する中芯紙に対して押圧力を付加する駆動シリンダと、
    該駆動シリンダと非圧縮流体供給源間を接続する非圧縮性流体給排路に介設され、中芯紙の紙継部が下流側段ロールと糊付ロール間を通過する時に非圧縮性流体を該駆動シリンダから非圧縮性流体供給源に戻す戻し路を閉鎖し、該糊付ロールの移動を規制する弁機構と、を備えたことを特徴とするシングルフェーサの糊付装置。
  5. スプライサの中芯紙の紙継時点から紙継部の移動距離を追跡する検出器と、該検出器の検出信号を受けて下流側段ロールと糊付ロール間を通過するタイミングを演算し、該タイミングに合わせて前記戻し路を閉鎖する制御装置と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載のシングルフェーサの糊付装置。
  6. 前記下流側段ロールと糊付ロール間の糊付位置の上流側近傍及び下流側近傍の中芯紙搬送路に中芯紙の紙継部を検知する検知装置を設け、上流側検知装置で紙継部を検知した時に前記戻し路を閉鎖し、下流側検知装置で紙継部を検知した時に該戻し路を開放するように構成したことを特徴とする請求項4に記載のシングルフェーサの糊付装置。
  7. 前記弁機構が、前記非圧縮性流体給排路に介設された逆止弁と、該逆止弁を開閉動作させるパイロット弁回路とからなり、該パイロット弁回路により通常運転時は前記給排路を開放しておき、中芯紙の紙継部が段ロールと糊付ロール間を通過する時に前記戻し路を閉鎖するように該逆止弁を作動させるように構成したことを特徴とする請求項4〜6のいずれかの項に記載のシングルフェーサの糊付装置。
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