JP3609796B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗濯機には、大別して、ほぼ水平な軸を中心に回転するドラムを有するドラム式洗濯機と、ほぼ垂直な軸を中心に回転する洗濯脱水槽を有するいわゆる渦巻き式洗濯機とがある。ドラム式洗濯機では、内槽としてのドラムを内装した外槽内に洗剤水を貯留した状態でドラムを回転させ、そのドラム内に収容した洗濯物を掻き上げつつ水面にたたきつけるようにして洗いやすすぎを行う。一方、一般的な渦巻き式洗濯機では、洗濯脱水槽の底部に設けたパルセータ(撹拌翼)を回転させ、外槽内に貯留した水に水流を生じさせて該水流に伴って洗濯物も撹拌するようにして洗いやすすぎを行う。そのため、ドラム式洗濯機は渦巻き式洗濯機よりも、少ない水量で洗濯を行うことができるとともに洗濯物の布傷みが生じにくいといった特長を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のドラム式洗濯機では、外箱内に大きな回路基板を収納するようなスペースを確保することが困難であるため、回路基板を複数に分割して配置することが多かった。しかしながら、そうした構成では、各回路基板を接続するためのリード線も多くなり、コストが高くなる傾向にある。
【0004】
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、その目的は、回路基板に掛かるコ ストを低減することができるとともに、メンテナンス性も良好であるような構成を有するドラム式洗濯機を提供することである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段、及び効果】
本発明は、外箱の内部に外槽を揺動自在に保持し、この外槽の内部に左右方向に延伸する軸を中心に回転自在に略円筒形状のドラムを配置し、該ドラム内に洗濯物を収容するための洗濯物投入口を外箱の上面に設けたドラム式洗濯機において、
前記外箱の前面板を取り外し可能とし、操作パネルに設けた操作キーや表示器以外の電気部品の殆どを搭載した回路基板を含む基板ユニットを、前記前面板の裏側で、且つ前記軸よりも低い位置であり、前記ドラムの周面が面するため前記外槽の前面が奥側に後退した外槽と外箱の前面板との間のスペースに配置したことを特徴としている。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
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【0029】
【0030】
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【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
すなわち、このドラム式洗濯機の構成では、外箱の前面板の裏側にドラムの胴部(周面)が面するため、その軸よりも低い位置では外槽前面を奥側に後退させることができ、外槽と外箱の前面板との間にスペースが確保できる。このスペースに上記基板ユニットが配置されるため、外箱内のスペースを有効に利用することとなり、外箱のサイズを大きくすることなく各種部材を外箱内に配設することが可能となる。また、基板ユニットを配置するスペースが充分に確保されるため、回路基板を大形化することができ、従来、分割して配置されていた回路基板を集約してコストの削減を達成することができる。更にまた、前面板を取り外せば基板ユニットが間近に露出するので、回路基板の交換や修理等の作業が容易であってメンテナンス性の向上が図れる。
【0042】
また、前記基板ユニットを左右の側面板間に架設するように取り付けることにより、該基板ユニットが外箱の枠体の補強の役目を果たすから、外箱の枠体の歪み等の変形を軽減することができる。
【0043】
また、上記ドラムの軸に直結したモータで該ドラムを回転駆動するダイレクトドライブ式の構成である場合には、該モータは外箱の側面板内側に面するように配置されるため、基板ユニットとの距離を充分に確保することができる。これにより、モータから発生するノイズが回路基板に飛び込みにくくなり、動作の安定化に寄与する。
【0044】
このドラム式洗濯機の一実施態様として、前記基板ユニットは、前記回路基板と、該回路基板とは分離可能でそのほぼ全体を覆う保護用のカバーとから成るものとすることができる。これにより、上から水が落ちて来ても、直接、回路基板に水が掛からず、故障の発生が防止できるとともに高い安全性を確保することができる。また、回路基板に何らかの不具合が発生したときに、回路基板のみを容易に交換することができる。
また、トランスなどの大型の電気部品を、カバー自体に取り付けることにより回路基板上にそのスペースが不要になり、その分だけ基板面積を小さくすることができる。更にまた、回路基板上にトランスを実装した場合、安全対策上、保護カバーなどが必要になるが、そうした別部材も不要になる。
【0045】
また、外箱の前面板の内側左右には、前方を向いて所定位置に角穴を穿孔した取付板を備え、前記基板ユニットのカバーには前記角穴に挿入する掛止部を設けた構成とすることができる。これにより、基板ユニットを外箱に仮止めすることができるので、組立作業やメンテナンス作業が行い易い。また、カバーの掛止部を挿入する穴が角穴であることによって、左右方向の遊びが大きく確保されるため、角穴と掛止部との位置ずれが多少あった場合でも、上記遊びによって位置ずれを吸収することができ、基板ユニットや取付板に不所望の力が掛かることを防止することができる。
【0046】
また、前記掛止部にネジ溝穴を設けるとともに、前記取付板にあっては前記掛止部を掛止したときに前記ネジ溝穴に対応する位置に貫通するネジ穴を設け、前記取付板の前方より該ネジ穴に貫通させたネジを前記掛止部のネジ溝穴に螺入して前記カバーを固定した構成とするとよい。この構成によれば、取付板のネジ穴を挿通したネジの足部が掛止部のネジ溝穴に埋没して外面に露出しないので、リード線などが接触してもこれを傷付けることがなく、高い信頼性を確保することができる。
【0047】
また、前記カバーは前記回路基板の裏面を覆いつつ該回路基板が固定される裏面カバーと、前記回路基板の表面である部品実装面を覆う主カバーとから成り、該主カバーの下縁部と裏面カバーの下縁部との一方に軸部、他方に該軸部に回動自在に掛着する掛着部を設け、前記主カバーを前記取付板に固定し、該主カバーに対して裏面カバーを手前側に回動したときに回路基板の部品実装面が上に向くように構成することができる。これにより、裏面カバーと一体に回路基板を主カバーから容易に取り外すことができ、裏面カバーごと回路基板を交換することができる。また、主カバーを取付板に固定したまま裏面カバーを手前側に倒すと、回路基板の部品実装面が上に向くのでメンテナンス性が良好である。このとき、回路基板と当該基板以外に配置された部品とを接続するためのリード線端部のコネクタハウジングを嵌挿するコネクタベースを、回路基板の部品実装面に立設しておけば、簡単にコネクタを外すことができるため、メンテナンス作業が一層楽に行える。
【0048】
また、前記主カバーの側壁面にあっては、前記軸部を中心にして該主カバーと裏面カバーとを相対的に回動する際にその回転軸に近い位置に、回路基板と当該基板以外に配置された部品とを接続するためのリード線を通す切欠部を設けた構成とするとよい。この構成によれば、上述のように主カバーを取付板に固定したまま裏面カバーを回動させながら手前側に倒すときに、リード線が引っ張られることが少なく、裏面カバー(回路基板)の回動がスムーズであるとともに、リード線の引張りによる断線や接触不良などの発生を防止することができる。
【0049】
また、前記基板ユニットの下端部と該下端部に対向する外箱の下縁部との一方又は両方に、前記基板ユニットの左右方向の位置を規制する位置規制部を設けるとよい。この位置規制部は、例えば、前記基板ユニットの下端部から下方に突出した突片部を、外箱の下縁部に設けた一対の突片部で挟み込む構成とすることができる。これにより、基板ユニットを取り付ける際に位置決めが行い易く、作業性が向上する。
【0051】
また別の実施態様として、前記基板ユニットは、前記回路基板と、該回路基板の部品実装面でない裏面を覆う裏面カバーとから成り、該裏面カバーが上方を向くように傾けて取り付ける構成とすることができる。これにより、上から水が落ちて来ても、裏面カバーに水が落ち、傾斜に沿って流れて下に落下する。したがって、回路基板に水が掛からず、故障の発生が防止できるとともに高い安全性を確保することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例であるドラム式洗濯機について、図面を参照して説明する。
【0053】
図1は本実施例のドラム式洗濯機の外観斜視図、図2は本ドラム式洗濯機内部の要部の正面縦断面図、図3は同じく内部の要部の右側面縦断面図、図4は給水部を中心に描いた構成図、図5は操作パネルの外観平面図、図6は洗剤容器の上面図(A)及び側面縦断面図(B)である。
【0054】
図1に示すように、このドラム式洗濯機において、外箱1は、上面と前面との間の角部がやや丸みをもちつつ前下がりに傾斜しており、この傾斜部からその後方にかけて大きな洗濯物投入口3が開口し、この洗濯物投入口3を開閉するために、該洗濯物投入口3の後方に二つ折り状態で起立可能な上蓋2が設けられている。また、上蓋2の左側には前方に引き出し自在の洗剤容器4が、右側には前後方向に延伸して操作パネル5が設けられている。この操作パネル5はそのほぼ全体が斜め上方を指向しているため、ユーザが本洗濯機の前方に立った姿勢で斜め下方を見下ろしたとき、操作パネル5面はその視線に対して垂直に近い状態となり、表示が見易く且つ操作キーも押し易いという配慮がなされている。
【0055】
図5に示すように、操作パネル5には、操作キーとして、電源キー5a、洗濯行程の開始及び一時停止を指示するためのスタートキー5b、後述の除菌すすぎの実行を設定するための除菌プラス選択キー5c、風呂水の使用の設定を行うための風呂水選択キー5d、通常の洗剤を使用した洗濯における運転コースを選択するためのコース選択キー5e、本洗濯機の特徴的な運転コースである洗剤ゼロコースを選択するための洗剤ゼロコース選択キー5f、全洗濯乾燥行程の連続動作ではなく特定の行程のみの実行をユーザ自身が指定するための複数の各行程選択キー5gなどが備えられている。また、表示器として、指定された特定行程での洗い時間やすすぎ回数などの数値を表示するための数値表示器群5h、残り時間や予約時間を表示するための数値表示器5j、自動的に検知された負荷量に応じた洗剤量の目安が表示される洗剤量目安表示器5kが備えられているほか、上記運転コースの設定などに応じて点灯したり、洗濯行程の進捗状況を報知したりするための各種の表示器が適宜に分散して配置されている。
【0056】
次に、図2〜図4により内部構成について概略的に述べる。外箱1の内部にあっては、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞された外槽10が、外箱1の左右側面にそれぞれ端面が対向する状態で、左右両側上方から吊支する二本のばね11と、前後方向に外槽10の下部を支持する三本のダンパ12とにより適度に揺動自在に保持されている。この外槽10の内部には、洗濯物を内部に収容するための内槽として、多数の通水穴13aが穿孔された略円筒形状の周面とほぼ閉塞された両端面とを有する横型のドラム13が、左右方向に延伸する水平軸線Cを中心に回転自在に設けられている。このドラム13の内周面には、回転に伴って洗濯物を掻き上げるためのバッフル13bが、水平軸線Cの周りに略120°の角度間隔で設けられている。
【0057】
ドラム13の左端面中央に固着された主軸14は、外槽10の左端面に固定されている第1軸受ケース16に保持された軸受17により支承されている。他方、ドラム13の右端面中央に固着された補助軸15は、外槽10の右端面に固定されている第2軸受ケース18に保持された軸受19により支承されている。この主軸14及び補助軸15により上記水平軸線Cが形成される。外槽10の左端面から側方へと突出した主軸14の先端には、アウタロータ型のモータ20のロータ20bが固定され、一方、モータ台を兼ねる第1軸受ケース16にはモータ20のステータ20aが固定されている。図示しない制御回路からステータ20aに駆動電流が供給されるとそれによってロータ20bが回転し、主軸14を介してロータ20bと同一の回転速度でドラム13が回転駆動される。
【0058】
外槽10の周面の上部から斜め前方にかけて、外箱1の洗濯物投入口3と一致する位置に、洗濯物を出し入れするための外槽開口100が設けられ、外槽開口100は左右水平方向に延伸する軸を中心に回動自在に設けられた外槽扉101により開閉自在となっている。また、ドラム13の周面(胴部)にも洗濯物を出し入れするためのドラム開口130が設けられ、ドラム開口130は、前後方向に観音開き構造を有する二枚の扉体131a,131bから成るドラム扉131により開閉自在となっている。但し、ドラム13は回転可能であるため、ドラム開口130が外槽開口100と径方向に一致した位置でドラム13が停止状態を維持するように、ステータ20aの下方にはドラムロック装置21が設けられており、ドラム13停止時にはドラムロック装置21から突出するピンとロータ20bに形成されている係合凹部とが噛み合い、ドラム13の停止位置が決まるように構成されている。
【0059】
外槽10の右側底部には排水口22が設けられ、排水口22はトルクモータの動作により開閉する排水バルブ23を介し、図示しない排水ホースを通して外部の排水溝へと接続されている。また、外槽10の最底部には一段窪んだ凹陥部10aが形成されており、そこにはほぼ水平に延在する水加熱ヒータ24が配設されており、外槽10内に貯留された水を適度な温度に加熱することができるようになっている。
【0060】
その凹陥部10aよりも前方側の外槽10底部には、外槽10内に貯留された水を電気分解するために複数枚の板状の電解用電極25aを電解室25b内部に備えた電解水生成部25が、外槽10に対して着脱可能に配設されている。電解水生成部25の電解室25bと外槽10とは、上下にそれぞれ略水平に延びる二本の連通管25c,25dで連結されている。電解用電極25aは耐腐食性を有するべくチタンの表面に白金をコーティングしたものであり、この電解用電極25aが水中に没する状態で電解用電極25a間に所定電圧を印加すると、次亜塩素酸、次亜塩素酸イオン、塩素ガスなどの含塩素物質と活性酸素種とを含む電解水が生成され、これによって洗い性能を高めることができるとともに除菌作用を発揮することができる。
【0061】
外槽10の凹陥部10a後方側には、外槽10の左右方向の略中央付近に設けられた開口10bから右端面側に延伸する筒状の管路10cが外槽10と一体に形成されており、該管路10cは乾燥運転の際に外槽10内に加熱空気を循環的に供給するための乾燥循環風路の一部となっている。図示しないが、乾燥循環風路の他の主要部分は外槽10の右端面及び第2軸受ケース18の外側及び後方に配設され、乾燥循環風路内には、外槽10内から上記開口10bを介して取り出された湿った空気を除湿するための除湿器、除湿された空気を加熱するための乾燥用ヒータ、外槽→除湿器→ヒータ→外槽という循環的な空気流を発生させる送風ファンなどが設けられている。
【0062】
図1に示したように、外箱1の上面後部には、一端が水道栓に接続される水道水給水ホースの他端が接続される水道水給水口6と、一端が例えば風呂の浴槽内に貯留された水に浸漬される風呂水ホースの他端が接続される風呂水給水口7とが設けられている。図4に示すように、水道水給水口6は給水バルブ30の水導入口に接続され、風呂水給水口7は風呂水ポンプ31の吸入口に接続されている。給水バルブ30の複数の水導出口に接続された洗剤給水路32及び柔軟仕上げ剤給水路33はそれぞれ洗剤投入部35に接続されるとともに、洗剤給水路32は分岐されて風呂水ポンプ31に呼び水を供給する呼び水配管34となっている。また風呂水ポンプ31の吐出口に接続された風呂水給水路36も洗剤投入部35に接続されている。なお、図示していないが、給水バルブ30からは乾燥運転時の除湿用の冷却水を流す除湿水路も設けられている。
【0063】
図6(A)に示すように、洗剤容器4は奥行き方向に細長い形状のトレイ部401を有し、トレイ部401は、手前側から、液体である柔軟仕上げ剤を収容するための仕上げ剤収容部402、液体洗剤や液体漂白剤(洗濯時に洗剤と同時に投入される液剤)を収容するための液体洗剤収容部403、粉末洗剤を収容するための粉末洗剤収容部404の3つに区画されている。
【0064】
図6(B)に示すように、粉末洗剤収容部404の底壁は後方に向かって緩やかに下傾しており、その後壁下部には、洗剤を含んだ水が流出するための大きな洗剤流出口407が開口している。一方、液体洗剤収容部403及び仕上げ剤収容部402には、その底壁に立設された中央が上下に貫通した円筒状の筒体と、該筒体の上部を覆う円筒状のキャップとから成る液体導出部405が設けられている。液体導出部405においては、キャップの内周側壁面と筒体の外周側壁面との間に狭い隙間が形成されており、この隙間と筒体の貫通孔を介して内側と外側とが連通している。これにより、液体洗剤収容部403及び仕上げ剤収容部402に流動性を有する液剤が収容されても、給水以前に流出してしまうことがなく、後述のように給水が行われて該収容部403,402に所定水位以上の水が溜まるとサイホン効果によって液剤を伴って下方に流出し、粉末洗剤収容部404下方の液剤流出口406から流れ出る。
【0065】
上記洗剤容器4が洗剤投入部35に装着されている状態では、洗剤給水路32及び風呂水給水路36を通して供給される水は粉末洗剤収容部404と液体洗剤収容部403とに吐き出され、柔軟仕上げ剤給水路33を通して供給される水は仕上げ剤収容部402に吐き出される。このように洗剤容器4内に吐き出された水はいずれも、最終的には洗剤投入部35から給水管37を通り、外槽10の後部側の注水口から外槽10内に流れ込む。而して、水道水は給水バルブ30におけるバルブ開閉制御に応じて、風呂水は風呂水ポンプ31の動作に応じて、いずれも洗剤投入部35を介して給水管37から外槽10へと供給される。
【0066】
図7は、上記構成を有する本実施例のドラム式洗濯機の電気系構成図である。制御部50はCPU、ROM、RAM、タイマなどを含むマイクロコンピュータ(マイコン)を中心に構成されており、ROMに格納されている制御プログラムに基づいて、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥の各行程の運転動作を行うための各種の制御を実行する。制御部50には、使用者が各種設定や指示を与えるために操作パネル5に設けられた上記各種操作キーからキー入力信号が与えられるとともに、外槽10内に貯留された水の水位を検知する水位センサ52、洗いやすすぎ行程時には水温を、乾燥行程時にはドラム13の出口側の温度を検出するドラム出口温度センサ53、乾燥行程時に除湿後の冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ54、外槽10内での異常な泡の発生を検知する泡検知センサ55などからそれぞれ信号が入力される。また、制御部50には負荷駆動部51が接続されており、この負荷駆動部51を介して既に説明したドラムモータ20、水加熱ヒータ24、給水バルブ30、風呂水ポンプ31、排水バルブ23、電解水生成部25、ドラムロック装置21のほか、上記送風ファンを回転駆動するファンモータ60や乾燥用ヒータ61、或いは、上蓋2の開放を禁止する上蓋ロック装置62などの動作をそれぞれ独立に制御する。
【0067】
上記のような電気的構成のうち、操作キーや表示器は操作パネル5の裏面に設けられているが、それ以外の電気部品や該部品の殆どを搭載する電気回路基板(プリント基板)は、一体にユニット化されて外箱1の前面板の裏側下方に装着される。その基板ユニットの取付構造を次に説明する。
【0068】
図8は本実施例のドラム式洗濯機において基板ユニットの部分のみを破断して示す左側面図、図9は外箱の前面板及び基板ユニットを取り外した状態で要部の正面平面図、図10は基板ユニットを装着した状態を示す正面平面図、図11は基板ユニットからプリント基板及び裏面カバーを取り外した状態を示す正面平面図、図12は図10中の矢視線A−A’断面図、図13及び図14は基板ユニットを取り外す手順を示す図、図15は図10中の矢視線B−B’断面図、図16及び図17は基板ユニットからプリント基板を取り外す手順を示す図である。
【0069】
基板ユニット70は、主要な電気部品が実装された細長形状のプリント基板71と、該プリント基板71の裏面(部品実装面の反対面)側を覆うように該プリント基板71がネジで固定される浅い皿状の裏面カバー72と、両端部が外箱1前面の左右に前方を向いて立設されている取付板1bにネジで固定され、上記プリント基板71の部品実装面を覆う主カバー73と、を含んで構成される。図11に示すように、主カバー73には二箇所に所定形状の凹部730,731が形成されており、該凹部730,731にはトランス74とモータ駆動のインバータ電流制限用電力抵抗器75とがネジで固定されている。該トランス74と電力抵抗器75とはプリント基板71上に実装すると大きなスペースを必要とするが、主カバー73自体に取り付けることによりプリント基板71上にそのスペースが不要になり、その分だけ基板面積を小さくすることができる。更にまた、プリント基板71上にトランス74を実装した場合、安全対策上、保護カバーなどが必要になるが、そうした別部材も不要になる。
【0070】
上記構成により、プリント基板71、トランス74、電力抵抗器75は主カバー73と裏面カバー72から構成される箱状体の中に収容される。そのため、上から水が滴下してきても、電気回路部分に水が接触せず高い信頼性を確保することができる。また、この基板ユニット70の設置位置はドラム13の回転軸である水平軸線Cよりも下方であり、そのため外槽10が最も前方に突出した部分よりも下方である。そのため、スペースを確保し易く、外箱1内のスペースを有効に活用した配置が可能である。また、基板ユニット70を左右の取付板1bの間に架設することによって、外箱1の構造体の補強を兼ねることができる。更にまた、前方から容易に着脱が可能な前面板1aを取り外しさえすれば基板ユニット70が露出するので、故障修理などのメンテナンス作業が容易になる。更にまた、基板ユニット70の位置は電子回路に対してノイズ源となり易いドラムモータから離れた位置であるため、こうしたノイズの飛び込みも軽減することができる。
【0071】
外箱1への主カバー73の取付構造に関して詳しく述べると、外箱1の左右の取付板1bにはそれぞれ上下一対の角穴1cが設けられ、主カバー73の左右の両取付片部732にはその角穴1cに対応したフック部733が形成されている。図13に示すように、該フック部733を角穴1cに前方から挿入した後に主カバー73を押し下げることにより、主カバー73は取付板1bに掛止される。フック部733を挿入する穴の形状が円形状ではなく四角形状であるため、主カバー73の左右方向の移動の余裕度が広がる。それにより、左右のフック部733と角穴1cとの位置ずれが多少大きくても、フック部733と角穴1cとの間の遊びによってずれが吸収され、互いに無理な力を加えることなく主カバー73を取付板1bに取り付けることができる。
【0072】
取付板1bにおいて各角穴1cの下方にはネジ穴1dが開口しており、一方、フック部733にはネジ溝穴を有する肉厚部が形成されている。上述のように主カバー73が取付板1bに掛止された状態において、取付板1bのネジ穴1dとフック部733のネジ溝穴とはほぼ一直線上に位置するから、前面側よりネジ穴1dに貫通させたネジ76の足をフック部733のネジ溝穴に螺入することにより、主カバー73を取付板1bに固定することができる(図12参照)。これにより、ネジ76の足が肉厚部に埋没し外面に露出しないので、リード線がネジ76の足に接触し外装の被覆体が損傷することを防止することができる。
【0073】
主カバー73の下縁端には左右一対の鉤状リブ734が突設されており、該鉤状リブ734は外箱1側に立設されたリブ1eの間に挟まれるように保持される。これにより、主カバー73を取付板1bに掛止する際に左右方向の位置決めが行い易い。また、図13に示すように、鉤状リブ734は外箱1の凹部1fに遊嵌された状態となっており、主カバー73を固定しているネジ76を取り外しフック部733を角穴1cから脱落させて基板ユニット70(主カバー73のみでも)を前方側に倒すように回動させたとき、鉤状リブ734は凹部1fの前縁端部に引掛かる。そのため、図14に示すように、基板ユニット70を手前側に倒した状態で保持することが可能である。また、このように基板ユニット70の取り外しを行う際に又はその逆の取り付けを行う際にも、リブ1eにより主カバー73の左右方向の移動が規制されているため、作業が容易であって作業性が高い。
【0074】
次に、主カバー73に対する裏面カバーの取付構造について述べると、図15に示すように、主カバー73の左右方向の略中央の下端には円柱状の軸部736が架設されており、裏面カバー72の下端に形成されている軸受部721がその軸部736に嵌合している。図10に示すように、プリント基板71が内側に取り付けられた裏面カバー72は複数のネジ77により主カバー73に対して固定されているが、このネジ77を取り外すと、図16及び図17に示すように、裏面カバー72はほぼ軸部736を中心として回動可能である。すなわち、取付板1bに先に取り付けられた主カバー73に裏面カバー72を装着する際には、まず、図17に示すような状態で軸受部721を軸部736に嵌合し、図16に示
すように、軸部736を中心にして裏面カバー72を回動させることにより、最終的に図15に示すように裏面カバー72を主カバー73に収めればよい。電気回路の修理や交換など、裏面カバー72を主カバー73から外す際には上記と逆の動作を行えばよい。
【0075】
主カバー73及び裏面カバー72から形成される箱体の内部に収められるプリント基板71には、操作パネル5やドラムモータ20など各種の部品との間を結線するリード線が配設される。そのため、主カバー73の両側面には横から見たときに軸部736に近い位置に大きな切欠部735が形成されており、この切欠部735にリード線711を通している。また、プリント基板71の部品実装面にコネクタのベース(プラグ)712を立設し、該コネクタベース712にリード線711末端に取り付けたコネクタハウジングを挿入することにより、プリント基板71内の配線とリード線711との電気的導通を確保している。そのため、図17に示すように、裏面カバー72とともにプリント基板71を前方に倒した状態では、コネクタハウジングの抜き差しが容易に行える。また、上記のように横方向から見たときに切欠部735を軸部736に近い位置とすることによって、プリント基板71と一体に裏面カバー72を回動させた場合でもリード線711があまり引張られることがないため、回動がスムーズに行えるとともに、上記コネクタハウジングの接続部(例えば圧着部)などに負荷が掛かりにくく断線や接触不良等の原因になりにくいという利点がある。
【0076】
次に、本実施例のドラム式洗濯機における特徴的な制御動作について説明する。図18及び図19は運転開始の指示が行われてから洗い運転が開始されるまでの処理を示すフローチャートである。
【0077】
ユーザはドラム13内に洗濯物を投入し、操作パネル5の操作キーにより所定の設定を行った上で洗濯開始の指示を行う。すると、まず、洗濯物の量を自動的に検知するための負荷量検知処理が実行され(ステップS10)、それにより検知された負荷量に応じて、洗濯水位である洗い水位と洗剤投入量とが決定される(ステップS11)。また、上記給水補助水位である後記第2水位は洗い水位よりも所定レベルだけ低い位置に設定されるから、この第2水位自体も負荷量に応じて上下する。
【0078】
決められた洗剤量に応じて操作パネル5の洗剤量目安表示器5kが駆動されて点滅表示される(ステップS12)。その後、2分が経過するまでその状態を維持し(ステップS13)、2分経過したならば、操作パネル5の洗剤量目安表示器5kの表示を点滅表示から点灯表示に変更する(ステップS14)。
【0079】
このドラム式洗濯機では、洗剤量目安表示器5kが点滅表示している期間は上記第1期間に相当する洗剤投入最適期間であり、この期間中にユーザが洗剤容器4内に洗剤や柔軟仕上げ剤を収容することが推奨される。その理由は、この洗剤投入最適期間中に洗剤が収容されれば、その以降の給水時に洗剤が外槽10内に確実に投入されることが保証されるからである。但し、外槽10内への洗剤投入の確実性のみから言えば、洗剤容器4への洗剤の収容後に所定量以上の給水が保証されていさえすればよいから、後述のステップS23が開始されるまでに洗剤を洗剤容器4内に収容する作業を完了すればよい。しかしながら、給水中は洗剤容器4を水が通過するため、ユーザが洗剤容器4を前方に引き出したときに水が機外に飛散するおそれがある。そのため、本実施例では、給水開始前にのみ洗剤投入最適期間を設けている。換言すれば、上記のように給水時に洗剤容器4を引き出しても水の飛散の恐れがないような構成であれば、洗剤投入最適期間つまり上記第1期間を、最大限、ステップS23の開始時点まで更に延長しても構わない。
【0080】
上記のように、洗剤量目安表示器5kが点灯表示から点灯表示に変わったことは、洗剤投入最適期間が終了したことを意味する。表示がこのように明確に変更されることによって、ユーザは的確な洗剤投入のタイミングを認識することができ、誤った時機に洗剤を洗剤容器4に入れてしまうことを防止できる。もちろん、上述したように洗剤投入最適期間を過ぎてしまった場合でも、洗剤容器4に収容した洗剤を外槽10に投入できなくなるわけではない。
【0081】
その後、制御部50は、給水バルブ30において洗剤給水路32へのバルブを開き又は風呂水ポンプ31を作動させることにより、洗剤投入部35を介した外槽10内への給水を開始する。また同時に、タイマにより第1給水時間t1のカウントを開始する(ステップS15)。給水開始後、制御部50は水位センサ52により外槽10内の水位を検知し、その検知水位が予め決められた第1水位に到達すると(ステップS16で「Y」)、そのときのタイマの計時を第1給水時間t1として記憶する(ステップS17)。なお、上記第1水位は、洗濯のための最も低い給水水位よりも更に低い適宜に位置に設定される。そして、制御部50は、給水を継続しつつドラムモータ20を作動させ、ドラム13を回転駆動する(ステップS18)。これにより、ドラム13内の洗濯物は撹拌されるため、洗濯物は徐々に吸水し始める。
【0082】
水位センサ52による検知水位が予め決められた第2水位に到達すると(ステップS19)、給水バルブ30を閉じる又は風呂水ポンプ31を停止することにより給水を停止する(ステップS20)。その後、給水を停止してから1分が経過するまで待機する。この間、ドラム13の回転は継続しているため、洗濯物の吸水は更に進む。1分が経過したならば(ステップS21で「Y」)ドラムモータ20の回転を停止する(ステップS22)。
【0083】
その後、制御部50は、給水バルブ30を開き又は風呂水ポンプ31を作動することにより、再び給水を開始するとともに、タイマにより第2給水時間t2のカウントを開始する(ステップS23)。そして、上記ステップS11で決められた洗い水位に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS24)。上記ステップS19での第2水位の到達の有無の判定の際にはドラム13が回転駆動されているため、外槽10内での水位の変動が大きく、水位の判定精度はあまり良好ではない。それに対し、この洗い水位の到達の有無の判定の際にはドラム13は回転しておらず、外槽10内での水の波立ちは殆どないため、精度よく水位を検知することができ、洗い水位到達の有無の判断も正確に行える。
【0084】
上記ステップS24で洗い水位に到達したならば、先に記憶しておいた第1給水時間t1が21秒以上、14秒以上21秒未満、又は14秒未満のいずれであるのかを判定する(ステップS25,S27)。そして、第1給水時間t1が21秒以上である場合には、カウント中のタイマの計時による第2給水時間t2が20秒以上になったときに(ステップS26で「Y」)、給水バルブ30を閉鎖して給水を停止する(ステップS30)。また、第1給水時間t1が14秒以上21秒未満である場合には(ステップS27で「Y」)、上記第2給水時間t2が12秒以上になったときに(ステップS28で「Y」)、第1給水時間t1が14秒未満である場合には(ステップS27で「N」)、第2給水時間t2が8秒以上になったときに(ステップS29で「Y」)、それぞれ給水バルブ30を閉鎖して給水を停止する(ステップS30)。
【0085】
すなわち、第1給水時間t1は外槽10の底部から第1水位までの一定容積を水で満たすのに必要な時間であるから、第1給水時間t1が長いほど給水時の流量(つまりは水道栓の給水能力や風呂水ポンプ31の吸い上げ能力)が小さいものと判断できる。したがって、ステップS23〜S30で行われる処理は、第1給水時間t1が長いほど第2給水時間t2を長くしようとするものであり、これによって、給水流量の相違に拘わらず、ステップS23以降に同程度の量の水を追加的に供給することができる。このときの水量は、空の状態にある液体洗剤収容部403に入った水がそこの液体導出部405でサイホン現象を引き起こすために必要な水位に確実に達するように考慮されている。そのため、液体洗剤が使用される場合であって、ステップS23以前に、つまりは上記洗剤投入最適期間内に該液体洗剤が洗剤容器4の液体洗剤収容部403に収容されていれば、ステップS23以降に液体洗剤収容部403でサイホン現象が確実に起きるため、液体洗剤は該収容部403から水とともに流出して外槽10内に投入される。これが、上述したように洗剤投入最適期間つまり上記第1期間を、最大限、ステップS23の開始時点まで延長可能である理由である。粉末洗剤が使用される場合、液体洗剤と違ってサイホン現象の発生・非発生という問題がないが、上記のように充分な量の水が追加給水されることにより、粉末洗剤収容部404に残ることなく確実に流出して外槽10内へと投入される。
【0086】
なお、上記説明は洗い運転時の給水の場合であるが、最終すすぎを含むすすぎ運転の際の給水でも同様の制御を行う。それにより、すすぎの際に液体洗剤収容部403や仕上げ剤収容部402においてそれぞれサイホン現象が確実に発生し、仕上げ剤収容部402に収容されている柔軟仕上げ剤が確実に外槽10内に投入される。また、液体洗剤や柔軟仕上げ剤が収容されているか否かに拘わらず、それら収容部402、403に注がれた水がサイホン現象によって殆ど残りなく外槽10内へ流れ出すため、洗濯運転が終了した時点で仕上げ剤収容部402や液体洗剤収容部403内に水が残ってしまうことがない。
【0087】
続いて、上記ステップS10の負荷量検知動作について、図20を参照して更に詳しく説明する。まず制御部50は、始めのユーザによる運転コース等の設定操作により乾燥運転が設定されているか否かを判定し(ステップS40)、乾燥運転が設定されている場合には、所定の動作により負荷量を検知し(ステップS41)、その負荷量が4kg以上であるか否かを判定する(ステップS42)。そして、負荷量が4kg未満であれば、その負荷量に応じて給水水位や運転時間などの運転パラメータを決定して運転を開始する(ステップS43)。
【0088】
ステップS40で乾燥運転が設定されていないと判定されると、次に運転コースが洗剤ゼロコースであるか否かを判定し(ステップS44)、洗剤ゼロコースである場合には、上記ステップS41と同様の動作により負荷量を検知し(ステップS45)、その負荷量が4.5kg以上であるか否かを判定する(ステップS46)。そして、負荷量が4.5kg未満であれば、その負荷量に応じて給水水位や運転時間などの運転パラメータを決定して運転を開始する(ステップS47)。またステップS44で洗剤ゼロコースでないと判定されると、上記ステップS41と同様の動作により負荷量を検知し(ステップS48)、その負荷量に応じて給水水位や運転時間などの運転パラメータを決定して運転を開始する(ステップS49)。
【0089】
本ドラム式洗濯機における乾燥容量は4kgに設定されており、4kg以上の洗濯物を乾燥しようとした場合、乾燥が充分に行えないか、或いは乾燥が可能であったとしても乾燥運転時間が極端に長くなるおそれがある。また、洗剤を用いた標準的な運転コースでの洗濯容量は8kgであるが、洗剤を用いず電解水で洗濯を行う洗剤ゼロコースでは、負荷量が多いと洗濯物が水に浸りにくくなって充分な洗浄性能を得るのが難しくなるため、洗濯容量を4.5kgに設定している。そこで、ステップS42で負荷量が4kg以上であると判定された場合には充分な乾燥が行えない可能性がある、ステップS46で負荷量が4.5kg以上であると判定された場合には充分な洗いが行えない可能性があると判断し、洗濯物入れ過ぎエラー報知を実行する(ステップS50)。このエラー報知は表示器による視覚的な報知、ブザーなどの音による報知、或いはその両方でもよい。
【0090】
制御部50は、上記エラー報知後、ドラム13を所定の固定位置へ回動させるようにドラムモータ20を制御し(ステップS51)、ドラム13が所定の固定位置にあることを検知すると(ステップS52で「Y」)、ドラムロック装置21を作動させてドラムロック動作を行う(ステップS53)。ドラムロックが完了したならば(ステップS54)、上蓋ロック装置62を作動させて上蓋の閉鎖ロックを解除する(ステップS55)。ドラム13が所定の固定位置にあってドラムロックが完了すれば、上述したように、洗濯物投入口3及び外槽開口100と径方向に一致した位置にドラム開口130があるから、上蓋2、外槽扉101、ドラム扉131を開いて、ドラム13内に収容してある洗濯物を取り出すことができる。
【0091】
このように本実施例のドラム式洗濯機では、乾燥運転を設定した場合や洗剤ゼロコースを選択した場合に、ユーザがその設定に見合わない過剰な量の洗濯物をドラム13内に収容してしまうと、運転が実行されることなくエラー報知が行われる。したがって、ユーザは洗濯物の入れ過ぎであることを事前に且つ容易に認識し、ドラム13内から適宜量の洗濯物を取り出し、負荷量を適当に減らして再度運転開始の指示を行うことができる。これにより、洗濯物の入れ過ぎによる不充分な洗濯や乾燥を未然に回避することができる。
【0092】
なお、上記実施例は本発明の一例に過ぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正を行えることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるドラム式洗濯機の外観斜視図。
【図2】本実施例のドラム式洗濯機の内部の要部の正面縦断面図。
【図3】本実施例のドラム式洗濯機の内部の要部の右側面縦断面図。
【図4】本実施例のドラム式洗濯機の給水部を中心に描いた構成図。
【図5】本実施例のドラム式洗濯機における操作パネルの外観平面図。
【図6】本実施例のドラム式洗濯機における洗剤容器の上面図(A)及び側面縦断面図(B)。
【図7】本実施例のドラム式洗濯機の電気系構成図。
【図8】本実施例のドラム式洗濯機において基板ユニットの部分のみを破断して示す左側面図。
【図9】本実施例のドラム式洗濯機において外箱の前面板及び基板ユニットを取り外した状態で要部の正面平面図。
【図10】図9において基板ユニットを装着した状態を示す図。
【図11】図10において基板ユニットからプリント基板及び裏面カバーを取り外した状態を示す図。
【図12】図10中の矢視線A−A’断面図。
【図13】基板ユニットを取り外す手順を示す図。
【図14】基板ユニットを取り外す手順を示す図。
【図15】図10中の矢視線B−B’断面図。
【図16】基板ユニットからプリント基板を取り外す手順を示す図。
【図17】基板ユニットからプリント基板を取り外す手順を示す図。
【図18】本実施例のドラム式洗濯機において運転開始の指示が行われてから洗い運転が開始されるまでの処理を示すフローチャート。
【図19】本実施例のドラム式洗濯機において運転開始の指示が行われてから洗い運転が開始されるまでの処理を示すフローチャート。
【図20】本実施例のドラム式洗濯機における負荷量検知動作の制御フローチャート。
【符号の説明】
1…外箱
1a…前面板
1b…取付板
1c…角穴
1d…ネジ穴
1e…リブ
1f…凹部
2…上蓋
3…洗濯物投入口
10…外槽
13…ドラム
14…主軸
15…補助軸
16…第1軸受ケース
17,19…軸受
18…第2軸受ケース
20…ドラムモータ
21…ドラムロック装置
25…電解水生成部
30…給水バルブ
31…風呂水ポンプ
35…洗剤投入部
4…洗剤容器
402…仕上げ剤収容部
403…液体洗剤収容部
404…粉末洗剤収容部
405…液体導出部
406…液剤流出口
407…洗剤流出口
5…操作パネル
5f…洗剤ゼロコース選択キー
5k…洗剤量目安表示器
50…制御部
51…負荷駆動部
52…水位センサ
62…上蓋ロック装置
70…基板ユニット
71…プリント基板
711…リード線
712…コネクタベース
72…プリント基板
721…軸受部
73…主カバー
730…凹部
732…取付片部
733…フック部
734…鉤状リブ
735…切欠部
736…軸部
74…トランス
75…電力抵抗器
76,77…ネジ

Claims (3)

  1. 外箱の内部に外槽を揺動自在に保持し、この外槽の内部に左右方向に延伸する軸を中心に回転自在に略円筒形状のドラムを配置し、該ドラム内に洗濯物を収容するための洗濯物投入口を外箱の上面に設けたドラム式洗濯機において、
    前記外箱の前面板を取り外し可能とし、操作パネルに設けた操作キーや表示器以外の電気部品の殆どを搭載した回路基板を含む基板ユニットを、前記前面板の裏側で、且つ前記軸よりも低い位置であり、前記ドラムの周面が面するため前記外槽の前面が奥側に後退した外槽と外箱の前面板との間のスペースに配置したことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記基板ユニットは、前記回路基板と、該回路基板とは分離可能でそのほぼ全体を覆う保護用のカバーとから成り、このカバーの内部において、トランスなどの大型の電気部品をカバー自体に取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記カバーは前記回路基板の裏面を覆いつつ該回路基板が固定される裏面カバーと、前記回路基板の表面である部品実装面を覆う主カバーとから成り、該主カバーの下縁部と裏面カバーの下縁部との一方に軸部、他方に該軸部に回動自在に掛着する掛着部を設け、前記主カバーを前記取付板に固定し、該主カバーに対して裏面カバーを手前側に回動したときに回路基板の部品実装面が上に向くようにしたことを特徴とする請求項2に記載のドラム式洗濯機。
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