JP2004167108A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物の出入作業性をよくするために洗濯物投入口を大きくし、それに伴って扉体が大きくなっても、扉体の開閉を容易に行えるようにすること。
【解決手段】上蓋2には、上蓋2を開閉駆動するための自動開閉機構50が設けられている。この自動開閉機構50は、後方の回転軸2cの一端に設けられた軸側ギア51と、回転軸2cを上蓋2の開放方向及び閉鎖方向に回転駆動するため正逆回転可能な開閉モータ52と、この開閉モータ52の出力軸に設けられたモータ側ギア53と、軸側ギア51とモータ側ギア53とを連結する多段の中間ギア54とで構成される。こうして、開閉モータ52が開放方向に回転すると、上蓋2が折り畳まれながら開放する。また、開閉モータ52が閉鎖方向に回転すると、畳まれた上蓋2が開きながら閉鎖する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。なお、一般にドラム式洗濯機は洗濯から乾燥までを連続的に行うことができるものであることが多いが、ここで言うドラム式洗濯機は乾燥が行えないものであってもよい。
【0002】
【従来の技術】
従来、水平軸又は傾斜軸を中心に円筒籠状のドラムを外槽内部に回転自在に配置したドラム式洗濯機において、ドラムの周面に洗濯物の投入口を形成するとともに、一般の渦巻き式洗濯機と同じように、外箱上面に洗濯物の投入口を設けるようにした、いわゆるトップローディングタイプのドラム式洗濯機がある。
【0003】
このタイプのドラム式洗濯機において、本願出願人は、ドラムを左右方向の水平軸で支持し、縦方向に回転する構成とするとともに、前記外箱の上面の前側には前下がりの傾斜面を形成し、この傾斜面から前記上面の後側にかけて洗濯物投入口を設け、この洗濯物投入口を扉体で覆うようにすることにより、洗濯物投入口をできるだけ前方まで位置させ、その開口をできるだけ大きくしたドラム式洗濯機を開発した(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
三洋電機株式会社、洗濯機・衣類乾燥機総合カタログ、2002年9月発行
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなドラム式洗濯機においては、前側から後側(傾斜部から後側)にかけての洗濯物投入口を覆うがゆえに、扉体のサイズが特に前後方向に大きなものとなり、このため、扉体の開閉操作が大変になってくるという問題が生ずる。
【0006】
本発明は、ドラム式洗濯機に関し、これらの課題を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
上記課題を解決する本願の請求項1に係るドラム式洗濯機は、外箱内に配設した外槽の内部に、ドラムを左右方向の水平軸を中心に回転自在に配設したドラム式洗濯機であって、前記外箱の上面の前側には前下がりの傾斜面を形成し、この傾斜面から前記上面の後側にかけて洗濯物投入口を設け、この洗濯物投入口を扉体で覆うようにしたドラム式洗濯機において、
前記扉体を駆動して開放する扉体駆動手段と、使用者の扉開操作に基づいて、前記扉体を開放するよう前記扉体駆動手段を動作させる駆動制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
さらに、外箱内に配設した外槽の内部に、ドラムを左右方向の水平軸を中心に回転自在に配設したドラム式洗濯機であって、前記外箱の上面に洗濯物投入口を設け、この洗濯物投入口を扉体で覆うようにしたことを特徴としている。
【0009】
扉体が閉じている状態において、使用者によって開放キーが押されるなどの開扉操作がされると、駆動制御手段は扉体駆動手段を動作して扉体を開放する。また、扉体が開いている状態において、使用者によって閉鎖キーが押されるなどの閉扉操作がされると、駆動制御手段は扉駆動手段を動作して扉体を閉鎖する。
【0010】
このように、上記構成においては、扉体の開閉(少なくも開放)を使用者の操作によって自動的に行うようにしたので、洗濯物の出入作業性をよくするために洗濯物投入口を大きくし(特に前寄りに大きくし)、それに伴って扉体が大きくなっても、扉体の開閉を容易に行うことができる。
【0011】
上記課題を解決する本願の請求項3に係るドラム式洗濯機は、外箱内に配設した外槽の内部に、ドラムを左右方向の水平軸を中心に回転自在に配設したドラム式洗濯機であって、前記外箱の上面に洗濯物投入口を設け、この洗濯物投入口を扉体で覆うようにしたドラム式洗濯機において、
前記扉体を駆動して開放する扉体駆動手段と、使用者の扉開操作に基づいて、前記扉体を開放するよう前記扉体駆動手段を動作させる駆動制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
上記構成においては、請求項1の構成と同様、洗濯物の出入作業性をよくするために洗濯物投入口を大きくし、それに伴って扉体が大きくなっても、扉体の開閉を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るドラム式洗濯機の一実施例について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本実施例のドラム式洗濯機の外観斜視図、図2は本ドラム式洗濯機内部の要部の正面縦断面図、図3は同じく内部の要部の右側面縦断面図、図4は給水部を中心に描いた構成図、図5は操作パネルの外観平面図である。
【0015】
図1に示すように、このドラム式洗濯機において、外箱1は、上面1aの前側が前下がりに傾斜しており、この傾斜部1bからその後方にかけて縦長の大きな洗濯物投入口3が開口している。この洗濯物投入口3を開閉するために上蓋2(本発明の扉体に相当)が設けられている。この上蓋2は、左右方向に略水平に延伸する中間の回転軸2dを中心に蝶動自在の第1蓋部材2a(第1扉部材)と第2蓋部材2b(第2扉部材)とからなり、第2蓋部材2bの後端は上面1a後方にあって左右方向に略水平に延伸する後方の回転軸2cに軸着されている。これにより、上蓋2の開放時には、二つ折れ状態で洗濯物投入口3の後方に起立する(図3参照)。この上蓋2は、後述する自動開閉機構によって自動的に開閉される。
【0016】
外箱1の上面において、上蓋2の前端近傍の位置には、洗濯運転中に上蓋2が開かないようロックする上蓋2のロック装置40が設けられている。また、このロック装置40によって上蓋2がロックされているか否かを検知するロック検知センサ74が設けられている。上蓋2のロック装置40は、例えば、ソレノイドと、ソレノイド内へ出し入れされるプランジャと、このプランジャに連動し上蓋2を係止する係止部材とで構成される。
【0017】
上蓋2の左側には前方に引き出し自在の洗剤容器4が、右側には前後方向に延伸して操作パネル5が設けられている。この操作パネル5はそのほぼ全体が斜め上方を指向しているため、使用者が本洗濯機の前方に立った姿勢で斜め下方を見下ろしたとき、操作パネル5面はその視線に対して垂直に近い状態となり、表示が見易く且つ操作キーも押し易いという配慮がなされている。
【0018】
図5に示すように、操作パネル5には、操作キーとして、電源キー5a、洗濯行程の開始及び一時停止を指示するためのスタートキー5b、後述の除菌すすぎの実行を設定するための除菌プラス選択キー5c、風呂水の使用の設定を行うための風呂水選択キー5d、通常の洗剤を使用した洗濯における運転コースを選択するためのコース選択キー5e、本洗濯機の特徴的な運転コースである洗剤ゼロコースを選択するための洗剤ゼロコース選択キー5f、全洗濯乾燥行程の連続動作ではなく特定の行程のみの実行を使用者自身が指定するための複数の各行程選択キー5gなどが備えられている。さらに、使用者が上蓋2を開放するときに押す開放キー5m、及び上蓋2を閉鎖するときに押す閉鎖キー5nが備えられている。表示器として、指定された特定行程での洗い時間やすすぎ回数などの数値を表示するための数値表示器群5h、残り時間や予約時間を表示するための数値表示器5j、自動的に検知された負荷量に応じた洗剤量の目安が表示される洗剤量目安表示器5kが備えられているほか、上記運転コースの設定などに応じて点灯したり、洗濯行程の進捗状況を報知したりするための各種の表示器が適宜に分散して配置されている。
【0019】
次に、図2〜図4により内部構成について概略的に述べる。外箱1の内部にあっては、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞された外槽10が、外箱1の左右側面にそれぞれ端面が対向する状態で、左右両側上方から吊支する二本のばね11と、前後方向に外槽10の下部を支持する三本のダンパ12とにより適度に揺動自在に保持されている。この外槽10の内部には、洗濯物を内部に収容するための内槽として、多数の通水穴13aが穿孔された略円筒形状の周面とほぼ閉塞された両端面とを有する横型のドラム13が、左右方向に延伸する水平軸線Cを中心に回転自在に設けられている。このドラム13の内周面には、回転に伴って洗濯物を掻き上げるためのバッフル13bが、水平軸線Cの周りに略120°の角度間隔で設けられている。
【0020】
ドラム13の左端面中央に固着された主軸14は、外槽10の左端面に固定されている第1軸受ケース16に保持された軸受17により支承されている。他方、ドラム13の右端面中央に固着された補助軸15は、外槽10の右端面に固定されている第2軸受ケース18に保持された軸受19により支承されている。この主軸14及び補助軸15により上記水平軸線Cが形成される。外槽10の左端面から側方へと突出した主軸14の先端には、アウタロータ型のドラムモータ20のロータ20bが固定され、一方、モータ台を兼ねる第1軸受ケース16にはモータ20のステータ20aが固定されている。図示しない制御回路からステータ20aに駆動電流が供給されるとそれによってロータ20bが回転し、主軸14を介してロータ20bと同一の回転速度でドラム13が回転駆動される。
【0021】
外槽10の周面の上部から斜め前方にかけて、外箱1の洗濯物投入口3と一致する位置に、洗濯物を出し入れするための外槽開口100が設けられ、外槽開口100は左右水平方向に延伸する軸を中心に回動自在に設けられた外槽扉101により開閉自在となっている。また、ドラム13の周面(胴部)にも洗濯物を出し入れするためのドラム開口130が設けられ、ドラム開口130は、前後方向に観音開き構造を有する二枚の扉体131a,131bから成るドラム扉131により開閉自在となっている。但し、ドラム13は回転可能であるため、ドラム開口130が外槽開口100と径方向に一致した位置でドラム13が停止状態を維持するように、ステータ20aの下方にはドラムロック装置21が設けられており、ドラム13停止時にはドラムロック装置21から突出するピンとロータ20bに形成されている係合凹部とが噛み合い、ドラム13の停止位置が決まるように構成されている。
【0022】
外槽10の右側底部には排水口22が設けられ、排水口22はトルクモータの動作により開閉する排水バルブ23を介し、図示しない排水ホースを通して外部の排水溝へと接続されている。また、外槽10の最底部には一段窪んだ凹陥部10aが形成されており、そこにはほぼ水平に延在する水加熱ヒータ24が配設されており、外槽10内に貯留された水を適度な温度に加熱することができるようになっている。
【0023】
その凹陥部10aよりも前方側の外槽10底部には、外槽10内に貯留された水を電気分解するために複数枚の板状の電解用電極25aを電解室25b内部に備えた電解水生成部25が、外槽10に対して着脱可能に配設されている。電解水生成部25の電解室25bと外槽10とは、上下にそれぞれ略水平に延びる二本の連通管25c,25dで連結されている。電解用電極25aは耐腐食性を有するべくチタンの表面に白金をコーティングしたものであり、この電解用電極25aが水中に没する状態で電解用電極25a間に所定電圧を印加すると、後述するように次亜塩素酸などの含塩素物質と活性酸素種とを含む電解水が生成され、これによって洗い性能を高めることができるとともに除菌作用を発揮することができる。この点について後で詳述する。
【0024】
図1に示したように、外箱1の上面後部には、一端が水道栓に接続される水道水給水ホースの他端が接続される水道水給水口6と、一端が例えば風呂の浴槽内に貯留された水に浸漬される風呂水ホースの他端が接続される風呂水給水口7とが設けられている。図4に示すように、水道水給水口6は給水バルブ30の水導入口に接続され、風呂水給水口7は風呂水ポンプ31の吸入口に接続されている。給水バルブ30の複数の水導出口には大別して洗剤給水路32と柔軟仕上剤給水路33とが接続され、それぞれ洗剤投入器35に引き出し自在に内装される洗剤容器4の洗剤収容部4aと柔軟仕上げ剤収容部4bとに水を吐き出すように構成されている。また、洗剤給水路32は分岐され、風呂水ポンプ31に呼び水を供給する呼び水配管34となっている。風呂水ポンプ31の吐出口に接続された風呂水給水路36も洗剤容器4の洗剤収容部4aに水を吐き出すように構成されている。なお、図示していないが、給水バルブ30からは乾燥運転時の除湿用の冷却水を流す除湿水路も設けられている。
【0025】
洗剤容器4に吐き出された水はいずれも、最終的には洗剤投入器35から給水管37を通り、外槽10の後部側の注水口から外槽10内に流れ込む。而して、水道水は給水バルブ30におけるバルブ開閉制御に応じて、風呂水は風呂水ポンプ31の動作に応じて、いずれも洗剤投入器35を介して給水管37から外槽10へと供給される。
【0026】
外槽10の凹陥部10a後方側には、外槽10の左右方向の略中央付近に設けられた開口10bから右端面側に延伸する筒状の管路10cが外槽10と一体に形成されており、該管路10cは乾燥運転の際に外槽10内に加熱空気を循環的に供給するための乾燥循環風路の一部となっている。図示しないが、乾燥循環風路の他の主要部分は外槽10の右端面及び第2軸受ケース18の外側及び後方に配設され、乾燥循環風路内には、外槽10内から上記開口10bを介して取り出された湿った空気を除湿するための除湿器、除湿された空気を加熱するための乾燥用ヒータ、外槽→除湿器→ヒータ→外槽という循環的な空気流を発生させる送風ファンなどが設けられている。
【0027】
次に、本ドラム式洗濯機の特徴である、上蓋2を自動で開閉させるための構成について図6から図8に基づいて説明する。上蓋2には、上蓋2を開閉駆動するための自動開閉機構50(本発明の扉体駆動手段に相当)が設けられている。この自動開閉機構50は、後方の回転軸2cの一端に設けられた軸側ギア51と、回転軸2cを上蓋2の開放方向及び閉鎖方向に回転駆動するため正逆回転可能な開閉モータ52と、この開閉モータ52の出力軸に設けられたモータ側ギア53と、軸側ギア51とモータ側ギア53とを連結する多段の中間ギア54とで構成される。中間ギア54は、開閉モータ52の回転数を減速するとともに上蓋2を回転させるためのトルクを増加させる。こうして、上蓋2が閉じた状態において、開閉モータ52が開放方向に回転すると、回転軸2cが開放方向に回転し、上蓋2が折り畳まれながら開放する。また、上蓋2が開いた状態において、開閉モータ52が閉鎖方向に回転すると、回転軸2cが閉鎖方向に回転し、畳まれた上蓋2が開きながら閉鎖する。なお、図示しないが、上蓋2が完全に開いたこと、及び、完全に閉じたことを検知する開閉検知センサが設けられており、この開閉検知センサによる検知で開閉モータ52が停止する。
【0028】
さて、上蓋2を開放するとき、第1蓋部材2aの先端が傾斜面1bを上がりきるまでの間は、第1蓋部材2aと第2蓋部材2bとが開く方向に第1蓋部材2aの自重が大きく働くため開閉モータ52に大きな負荷がかかってしまう。また、上蓋2が完全に開放した状態では、中間の回転軸2dと第1蓋部材2aの重心位置との関係から、第1蓋部材2aの自重が折り畳み方向に作用するため、この状態から上蓋2を閉じていくと、畳まれた上蓋2がうまく開かないまま、第2蓋部材2bが閉鎖方向に回転し、外箱1の上面1aと第2蓋部材2bとの間に第1蓋部材2aが挟まってしまう虞がある。こうなると、洗濯物投入口3が閉鎖されないばかりか、開閉モータ52に無理な力がかかって破損する虞がある。
【0029】
そこで、本ドラム式洗濯機においては、第1蓋部材2aと第2蓋部材2bの間であって上蓋2の一側面(右側面)に、上蓋2の開閉を介助する開閉介助機構60が設けられている。この開閉介助機構60は、上蓋2を開放するときに、少なくとも第1蓋部材2aの先端部が傾斜面1bを上がりきるまで間は上蓋2の折り畳み方向に力を付与する機能と、上蓋2を閉じ始めるときに、第1蓋部材2aと第2蓋部材2bとが開く方向に力を付与する機能とを有するものである。この開閉介助機構60は、第1蓋部材2aと第2蓋部材2bとの間を連結するリンクバー61と、このリンクバー61の第2蓋部材2b側の端部(以後、後端部という)と第1蓋部材2aの後端部とに連結された、コイルバネからなる第1弾性体62と、リンクバー61の後端部と第2蓋部材2bの中央やや後ろ位置とに連結された、コイルバネからなる第2弾性体63とで構成される。リンクバー61の第1蓋部材2a側の端部(以後、前端部という)は、第1蓋部材2aの後端部に回転可能に取り付けられており、リンクバー61の後端部は、第2蓋部材2bの中央やや前寄り設けた細長のスライド孔64に移動自在に取り付けられている。
【0030】
図6に示すように、上蓋2が完全に閉じた状態では、リンクバー61の後端部はスライド孔64の前縁に位置する。また、第2弾性体63は長く伸び、第1弾性体62よりも強い張力を有する。この状態から開閉モータ52が開放方向に回転すると、第2蓋部材2bが上昇することによって第1蓋部材2aが折り畳み方向に引かれるとともに第2弾性体63によって引っ張られ、リンクバー61の後端部がスライド孔64内を後方に移動し、図7に示すように、第1蓋部材2aが折り畳み方向に動く。このとき、第2弾性体63に引っ張られることで、第1蓋部材2aの先端部は外箱1の上面1aに押さえつけられる状態となり、上蓋2は浮き上がることなく上面1aをスムースに動く。上蓋2が折り畳まれていくに従い、第2弾性体63は縮んでその張力が小さくなり、第1弾性体62は伸びてその張力が大きくなるが、少なくとも第1蓋部材2aの先端部が傾斜部1bを上がりきるまでは、第2弾性体63の張力が第1弾性体62の張力よりも大きいままである。このように、第1蓋部材62の先端部が傾斜部1bを上がりきるまでの開閉モータ52への負荷が大きくなる期間は、第2弾性体63によって折り畳み方向に力を付与するようにしているので、開閉モータ52への負荷を軽減することができる。なお、第1蓋部材2aの先端部が傾斜面1bを上がった後、さらに上蓋2が折り畳まれると、第1弾性体62の張力が第2弾性体63の張力に勝るようになり、開閉モータ52の負荷となるよう作用するが、この張力の差はわずかであり、開閉モータ52への影響はない。
【0031】
次に、図8に示すように、上蓋2が完全に開いた状態では、リンクバー61の後端部はスライド孔64の後縁に位置する。また、第1弾性体62は長く伸び、第2弾性体63よりも強い張力を有する。この張力差によって、リンクバー61の後端部は前側へ移動し、リンクバー61は第1蓋部材2aを開く方向に押そうとするが、弾性体の張力差よりも第1蓋部材2aの自重により折り畳み方向にかかる力が大きいので、第1蓋部材2aは開かない。そして、この状態から開閉モータ52が閉鎖方向に回転すると、上蓋2が前方へ回転し、回転軸2cと第1蓋部材2aの重心位置の関係が変わり、第1蓋部材2aの自重が第1蓋部材2aを開く方向に作用し、この自重と第1弾性体62の張力とが相まって畳まれていた上蓋2がある程度まで素早く開く。このようにして、第2蓋部材2bと外箱1の上面1aとの間に第1蓋部材2aが挟まることが防止される。
【0032】
なお、第1弾性体62及び第2弾性体63のバネ定数や取付位置(弾性体の長さ)は、上述した作用を及ぼすように適宜決められる。上記の実施例では、2つのバネ定数を同じにしており、取付位置のみで対応するようにしている。また、開閉介助機構60は、上述の機能のうちどちらか1つの機能を有するものでもよい。開放時に開閉モータ52への負荷を軽減する機能のみ果たす場合には第1弾性体62は必要なく、閉鎖時に第1蓋部材2aの挟まりを防止する機能のみを果たす場合には第2弾性体63は必要がない。
【0033】
図6は本実施例のドラム式洗濯機の要部の電気系構成図である。制御部70(本発明の駆動制御手段に相当)は、CPU、ROM、RAM、タイマなどを含むマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに格納されている制御プログラムに基づいて、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥の各行程の運転動作を行うための各種の制御を実行する。制御部70には、操作パネル5に設けられた各種操作キーからキー入力信号が与えられるとともに、外槽10内に貯留された水の水位を検知する水位センサ71、洗いやすすぎ行程時には水温を、乾燥行程時にはドラム出口側の温度を検出するドラム出口温度センサ72、乾燥行程時に冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ73、ドラムモータ20に付設され該モータ20の回転位置を検出するためのホール素子等から成る回転センサ20c、ロック検知センサ74、開閉検知センサ75からそれぞれ検出信号が入力される。
【0034】
また、制御部70には負荷駆動部76が接続されており、この負荷駆動部76を介してドラムモータ20、ファンモータ77、水加熱ヒータ24、乾燥用ヒータ78、給水バルブ30、排水バルブ23、ドラムロック装置21のトルクモータ211、開閉モータ52、上蓋2のロック装置40のソレノイド401、などの動作を制御する。
【0035】
以上の構成に基づく、本ドラム式洗濯機の上蓋2の自動開閉に係る制御動作について、図10及び図11のフローチャートに従って説明する。
【0036】
まず、上蓋開放の処理動作を図10に沿って説明する。上蓋2が閉じた状態において、使用者によって開放キー5mが押されると、制御部70は、洗濯運転中か否かを判定し、洗濯運転中であれば洗濯運転を停止する(ステップS1〜S3)。そして、洗濯運転中になされていた上蓋2のロックを解除する(ステップS4)。ロック検知センサ74によってロック解除が検知されたか否かを判定し、ロックが解除されていれば、開閉モータ52を開放方向に回転させる(ステップS5〜S6)。このように、上蓋2のロックが解除されたことを確認した上で、開閉モータ52を駆動すれば、何らかの原因で上蓋2のロックが解除されない異常が発生しても、ロック状態のまま開閉モータ52を駆動することがなく、開閉モータ52の破損を防止できる。こうして、開閉検知センサ75によって上蓋2が完全に開放したことが検知されると、開閉モータ52を停止する(ステップS7〜S8)。なお、ステップS2で洗濯運転中でないと判定すれば、上蓋2のロックは既に運転停止時に解除されているので、ロック解除動作は行わず、ロック検知センサ74によってロック解除が検知されたか否かを判定する。そして、ロックが解除されていれば、開閉モータ52を開放方向に回転させる。
【0037】
次に、上蓋閉鎖の処理動作を図11に沿って説明する。上蓋2が開いた状態において、使用者によって閉鎖キー5nが押されると、制御部70は、開閉モータ52を閉鎖方向に回転させる(ステップS11〜S12)。こうして、開閉検知センサ75によって上蓋2が完全に閉鎖したことが検知されると、開閉モータ52を停止する(ステップS13〜S14)。
【0038】
以上のように、本ドラム式洗濯機においては、上蓋2の自動開閉機構を備えることにより、上蓋2の開閉を使用者の操作によって自動的に行うようにしたので、洗濯物の出入作業性をよくするために洗濯物投入口3を大きくし(特に前寄りに大きくし)、それに伴って上蓋2が大きくなっても、上蓋2の開閉を容易に行うことができる。
【0039】
以上、本発明のドラム式洗濯機の一実施例について説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更や修正を行える。例えば、本発明の扉体は、折り畳み可能に回転する上蓋に限定されるものではない。扉体は一枚ものであってもよいし、開放形態としてはスライドによるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるドラム式洗濯機の外観斜視図。
【図2】本実施例のドラム式洗濯機の内部の要部の正面縦断面図。
【図3】本実施例のドラム式洗濯機の内部の要部の右側面縦断面図。
【図4】本実施例のドラム式洗濯機の給水部を中心に描いた構成図。
【図5】本実施例のドラム式洗濯機の操作パネルの外観平面図。
【図6】本実施例のドラム式洗濯機における上蓋が完全に閉じた状態を示す要部の側面図。
【図7】本実施例のドラム式洗濯機における上蓋が途中まで開いた状態を示す要部の側面図。
【図8】本実施例のドラム式洗濯機における上蓋が完全に開いた状態を示す要部の側面図。
【図9】本実施例のドラム式洗濯機における要部の電気系構成図。
【図10】本実施例のドラム式洗濯機における上蓋の開放処理操作を示すフローチャート。
【図11】本実施例のドラム式洗濯機における上蓋の閉鎖処理操作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 外箱
2 上蓋(扉体)
3 洗濯物投入口
10 外槽
13 ドラム
60 自動開閉機構(扉体駆動手段)
70 制御部(駆動制御手段)

Claims (3)

  1. 外箱内に配設した外槽の内部に、ドラムを左右方向の水平軸を中心に回転自在に配設したドラム式洗濯機であって、前記外箱の上面の前側には前下がりの傾斜面を形成し、この傾斜面から前記上面の後側にかけて洗濯物投入口を設け、この洗濯物投入口を扉体で覆うようにしたドラム式洗濯機において、
    前記扉体を駆動して開放する扉体駆動手段と、使用者の扉開操作に基づいて、前記扉体を開放するよう前記扉体駆動手段を動作させる駆動制御手段とを備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記扉体駆動手段は、前記扉体を駆動して閉鎖する構成とするとともに、前記駆動制御手段は、使用者の扉閉操作に基づいて、前記扉体を閉鎖するよう前記扉体駆動手段を動作させることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 外箱内に配設した外槽の内部に、ドラムを左右方向の水平軸を中心に回転自在に配設したドラム式洗濯機であって、前記外箱の上面に洗濯物投入口を設け、この洗濯物投入口を扉体で覆うようにしたドラム式洗濯機において、
    前記扉体を駆動して開放する扉体駆動手段と、使用者の扉開操作に基づいて、前記扉体を開放するよう前記扉体駆動手段を動作させる駆動制御手段とを備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。
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