JP2005143822A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外槽内への柔軟仕上げ剤(ソフト剤)および電解水の供給による効果をより発揮できる洗濯機を提供する。
【解決手段】電解すすぎを実行すると決定されている場合には(ステップS6でYES)、外槽内にソフト剤が供給されるすすぎ行程(1回目のすすぎ行程;ステップS13〜S15)よりも後に行われるすすぎ行程時(2回目のすすぎ行程;ステップS17〜S19)に電解すすぎを実行する。電解すすぎを実行しないと決定されている場合には(ステップS6でNO)、脱水行程が2回実行された後(脱水DAおよび脱水すすぎ)、2回目のすすぎ行程時(ステップS10)に外槽内にソフト剤を供給する。
【選択図】 図14
【解決手段】電解すすぎを実行すると決定されている場合には(ステップS6でYES)、外槽内にソフト剤が供給されるすすぎ行程(1回目のすすぎ行程;ステップS13〜S15)よりも後に行われるすすぎ行程時(2回目のすすぎ行程;ステップS17〜S19)に電解すすぎを実行する。電解すすぎを実行しないと決定されている場合には(ステップS6でNO)、脱水行程が2回実行された後(脱水DAおよび脱水すすぎ)、2回目のすすぎ行程時(ステップS10)に外槽内にソフト剤を供給する。
【選択図】 図14
Description
この発明は、洗濯機に関し、特に、洗濯槽内に電解水を供給して洗濯を行うことができる洗濯機に関する。
従来から、上端面に開口を有する有底筒状の洗濯兼脱水槽としての内槽を備えた洗濯機が知られている。内槽は、洗濯時に水を貯めることができる外槽内に収容されていて、その周面壁には多数の小孔が形成されている。洗濯時(洗い行程時やすすぎ行程時など)には内槽内に水が供給され、内槽内に供給された水は、その一部が小孔を通って外槽側(内槽の外側)に流れ出て、外槽内(外槽内に収容された内槽を含む)に水が貯まることとなる。これらの内槽および外槽は、洗濯物を収容し、洗濯時に水を貯めることができる洗濯槽を構成している。
この種の洗濯機の中には、たとえば、外槽の周面壁に、外槽内の水を取り込んで電気分解し、電気分解によって生成された電解水を外槽に戻す循環式の電解装置が取り付けられたものがある(たとえば、特許文献1参照)。電解装置内には複数の電極が配設されていて、これらの電極に所定の電圧が印加されることにより、電解装置内に取り込まれた水が電気分解され、殺菌効果を有する次亜塩素酸(HClO)や活性酸素を含む電解水が生成されるようになっている。
内槽内の底部には、たとえば、洗濯時に回転可能なパルセータが配置されている。外槽内に水を貯めた状態でパルセータを回転させることにより、内槽内に収容されている洗濯物の洗い行程およびすすぎ行程を行うことができる。洗い行程中やすすぎ行程中に、外槽内に水を貯めた状態でパルセータを回転させるとともに、電解装置内の電極に電圧を印加すると、パルセータの回転に伴って流動する外槽内の水が電解装置内に入り、電気分解された後に外槽へ戻る。このように外槽内の水を電解装置内に循環させて、外槽内の水に含まれる電解水の濃度を増加させることにより、洗浄性能を向上させることができる。洗い行程中やすすぎ行程中に電解装置を作動させるか否か(外槽内に電解水を供給するか否か)は、たとえば、洗濯機に備えられた操作部の操作によって決定される。
一方で、洗濯機の中には、柔軟仕上げ剤(薬剤)を収容するための柔軟仕上げ剤収容部を備え、この柔軟仕上げ剤収容部に予め収容されている柔軟仕上げ剤を、洗濯中に所定のタイミングで外槽内に供給することができるようになっているものがある(たとえば、特許文献2参照)。洗濯物に対する柔軟仕上げの効果を十分に発揮するためには、柔軟仕上げ剤は、複数回行われるすすぎ行程のうち最後のすすぎ行程時に外槽内に供給されることが好ましい。
特開2002−360988号公報
特公平3−17519号公報
洗剤を用いて洗濯を行った場合、洗い行程が終了した時点では洗濯物に洗剤成分が多量に含まれるため、通常、洗い行程終了後にすすぎ行程が複数回行われる。電解装置によって外槽内に電解水を供給してすすぎ(電解すすぎ)を実行する場合、洗濯物に含まれる洗剤成分が多い状態では、外槽内の水の電気分解を良好に行うことができず、十分な殺菌効果を有する電解水を生成することができない。したがって、電解すすぎは、複数回行われるすすぎ行程のうち最後のすすぎ行程時に実行されることが好ましい。
すなわち、最後のすすぎ行程時に柔軟仕上げ剤を供給するような構成において、電解すすぎを実行すると決定された場合には、最後のすすぎ行程時に外槽内に柔軟仕上げ剤を供給するとともに電解すすぎを実行するか、または、最後のすすぎ行程よりも前に行われるすすぎ行程時に電解すすぎを行うことが考えられる。しかしながら、電解すすぎ時に柔軟仕上げ剤を外槽内に供給した場合には、外槽内の水に含まれる柔軟仕上げ剤の成分が多いため、外槽内の水の電気分解を良好に行うことができない一方、最後のすすぎ行程よりも前に行われるすすぎ行程時に電解すすぎを行った場合には、外槽内の水に含まれる洗剤成分が多いため、外槽内の水の電気分解を良好に行うことができない。したがって、いずれの場合も十分な殺菌効果を有する電解水を生成することができず、外槽内への電解水の供給による効果を十分に発揮できない。
一方、最後のすすぎ行程時に電解すすぎを行うことができるように、最後のすすぎ行程よりも前に行われるすすぎ行程時に柔軟仕上げ剤を供給するような構成とした場合には、電解すすぎを実行しないと決定されたときでも最後のすすぎ行程時に柔軟仕上げ剤を供給することができないため、外槽内への柔軟仕上げ剤の供給による効果を十分に発揮できない。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、外槽内(洗濯槽内)への柔軟仕上げ剤(薬剤)および電解水の供給による効果をより発揮できる洗濯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、洗濯物を収容するための回転可能な洗濯槽(3,5,6)と、この洗濯槽に備えられ、薬剤を収容可能であって、収容されている薬剤に対して断続的に所定回数だけ一定量以上の遠心力が作用することにより薬剤が洗濯槽内に投入される薬剤収容部(43)とを備えた洗濯機(1)において、すすぎ行程を複数回実行するすすぎ行程実行手段(100,S8,S10;100,S14,S18)と、洗濯槽内に電解水を供給するための電解水供給手段(17)と、複数回実行されるすすぎ行程のうち、最初のすすぎ行程を除く所定のすすぎ行程時に洗濯槽内に電解水を供給して電解すすぎを実行するか否かを決定するための電解すすぎ実行決定手段(77)と、上記薬剤収容部に収容されている薬剤に上記一定量以上の遠心力が作用する程度まで洗濯槽の回転速度を上昇させた後に低下させるといった回転制御処理を上記所定回数以上行うことにより洗濯槽内に薬剤を投入させる回転制御手段(100)であって、上記電解すすぎ実行決定手段により電解すすぎを実行すると決定されている場合に、電解すすぎを実行しないと決定されている場合よりも早期に上記洗濯槽の回転制御処理を上記所定回数以上行って(S12)、電解すすぎよりも前のすすぎ行程(S14)に先立って洗濯槽内に薬剤を投入させる回転制御手段とを含むことを特徴とする洗濯機である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、電解すすぎを実行すると決定されている場合には、洗濯槽内に薬剤(たとえば、柔軟仕上げ剤)が供給されるすすぎ行程よりも後に行われるすすぎ行程時(たとえば、最後のすすぎ行程)に電解すすぎを実行できるので、洗濯槽内への電解水の供給による効果をより発揮できる。
この構成によれば、電解すすぎを実行すると決定されている場合には、洗濯槽内に薬剤(たとえば、柔軟仕上げ剤)が供給されるすすぎ行程よりも後に行われるすすぎ行程時(たとえば、最後のすすぎ行程)に電解すすぎを実行できるので、洗濯槽内への電解水の供給による効果をより発揮できる。
また、電解すすぎを実行しないと決定されている場合には、たとえば、最後のすすぎ行程時に洗濯槽内に薬剤を供給することにより、洗濯槽内への薬剤の供給による効果をより発揮できる。
請求項2記載の発明は、上記薬剤収容部(43)は、互いに区画された複数の貯留室(431〜434)と、所定の貯留室に収容されている薬剤に対して断続的に上記一定量以上の遠心力が作用したときに薬剤を別の貯留室に移動させるための通路(451〜453)とを含むことを特徴とする請求項1記載の洗濯機(1)である。
請求項2記載の発明は、上記薬剤収容部(43)は、互いに区画された複数の貯留室(431〜434)と、所定の貯留室に収容されている薬剤に対して断続的に上記一定量以上の遠心力が作用したときに薬剤を別の貯留室に移動させるための通路(451〜453)とを含むことを特徴とする請求項1記載の洗濯機(1)である。
この構成によれば、薬剤収容部内の薬剤が遠心力によって通路を通って別の貯留室に移動するような機構を提供できる。したがって、薬剤に対して断続的に所定回数だけ一定量以上の遠心力が作用することにより薬剤が洗濯槽内に投入されるような構成を、簡単な機構で達成できる。
請求項3記載の発明は、各すすぎ行程の前に、上記薬剤収容部(43)に収容されている薬剤に上記一定量以上の遠心力が作用する程度まで洗濯槽(6)の回転速度を上昇させて脱水行程を実行する脱水行程実行手段(100,S7,S8;100,S12,S16)を含み、上記回転制御手段(100)は、上記電解すすぎ実行決定手段(77)により電解すすぎを実行すると決定されている場合、電解すすぎよりも前のすすぎ行程(S14)に先立って行われる脱水行程中(S12)に、上記洗濯槽の回転速度を所定のタイミングで低下させ、再び上昇させることにより、上記洗濯槽の回転制御処理の実行回数を実質的に増加させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機(1)である。
請求項3記載の発明は、各すすぎ行程の前に、上記薬剤収容部(43)に収容されている薬剤に上記一定量以上の遠心力が作用する程度まで洗濯槽(6)の回転速度を上昇させて脱水行程を実行する脱水行程実行手段(100,S7,S8;100,S12,S16)を含み、上記回転制御手段(100)は、上記電解すすぎ実行決定手段(77)により電解すすぎを実行すると決定されている場合、電解すすぎよりも前のすすぎ行程(S14)に先立って行われる脱水行程中(S12)に、上記洗濯槽の回転速度を所定のタイミングで低下させ、再び上昇させることにより、上記洗濯槽の回転制御処理の実行回数を実質的に増加させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機(1)である。
この構成によれば、洗濯槽の回転速度を所定のタイミングで低下(たとえば、停止)させ、再び上昇させるだけで、薬剤収容部からの薬剤の供給タイミングを容易に早めて、電解すすぎよりも前に実行されるすすぎ行程時に洗濯槽内に薬剤を供給することができる。
請求項4記載の発明は、上記脱水行程実行手段(100,S7,S8;100,S12,S16)は、電解すすぎを実行すると決定されている場合に、電解すすぎを実行しないと決定されている場合に実行する脱水行程(S7)よりも短い時間だけ上記洗濯槽を回転させて脱水行程(S16)を実行するものであることを特徴とする請求項3記載の洗濯機(1)である。
請求項4記載の発明は、上記脱水行程実行手段(100,S7,S8;100,S12,S16)は、電解すすぎを実行すると決定されている場合に、電解すすぎを実行しないと決定されている場合に実行する脱水行程(S7)よりも短い時間だけ上記洗濯槽を回転させて脱水行程(S16)を実行するものであることを特徴とする請求項3記載の洗濯機(1)である。
各すすぎ行程の前に行われる脱水行程は、洗濯物に含まれる洗剤成分を遠心力によって除去することを目的としている。一方で、電解すすぎを実行する場合には、薬剤を供給して行うすすぎ行程(ためすすぎ)が実行された後、電解すすぎを実行するすすぎ行程(ためすすぎ)が行われることとなる。したがって、電解すすぎを実行する場合には、少なくとも2回のためすすぎによって洗濯物に含まれる洗剤成分を良好に除去することができる。
この発明の構成によれば、電解すすぎを実行する場合、すなわち脱水行程を長時間行わなくても洗濯物に含まれる洗剤成分を良好に除去することができる場合には、脱水行程時における洗濯槽の回転時間を短縮させることにより、洗濯に要する時間を短縮できる。
上記脱水行程実行手段(100,S7,S8;100,S12,S16)は、上記洗濯槽(6)の回転速度を所定回数だけ増減させることにより間欠脱水行程を実行する間欠脱水行程実行手段と、間欠脱水行程後に洗濯槽の回転速度を増加させて高速脱水行程を実行する高速脱水行程実行手段とを含むものであってもよい。
上記脱水行程実行手段(100,S7,S8;100,S12,S16)は、上記洗濯槽(6)の回転速度を所定回数だけ増減させることにより間欠脱水行程を実行する間欠脱水行程実行手段と、間欠脱水行程後に洗濯槽の回転速度を増加させて高速脱水行程を実行する高速脱水行程実行手段とを含むものであってもよい。
この場合、上記脱水行程実行手段(100,S7,S8;100,S12,S16)は、電解すすぎを実行すると決定されている場合に、電解すすぎを実行しないと決定されている場合よりも短い時間だけ間欠脱水行程を実行するものであってもよいし、電解すすぎを実行しないと決定されている場合よりも短い時間だけ高速脱水行程を実行するものであってもよい。
請求項5記載の発明は、上記すすぎ行程実行手段(100,S8,S10;100,S14,S18)は、電解すすぎを実行しないと決定されている場合に、上記洗濯槽(6)内に水を供給して洗濯物に水を含ませるとともに洗濯槽を回転させることにより脱水すすぎを実行する脱水すすぎ実行手段(100,S8)を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機(1)である。
この構成によれば、薬剤を供給して行うすすぎ(ためすすぎ)以外のすすぎ行程時に、ためすすぎよりも短時間かつ少ない水の使用量ですすぎを行うことができる脱水すすぎを実行することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機1を鉛直面で切断したときの断面図であって、洗濯機1の上部を省略して示している。
図1を参照して、この洗濯機1は、上端面に開口(図示せず)を有する略直方体形状のハウジング2内に、洗濯物を収容可能な洗濯槽3を備えている。ハウジング2の上端面の開口は、洗濯槽3内に対して洗濯物を出し入れするためのものであって、蓋(図示せず)により開閉可能となっており、蓋を開けることにより開口を介して洗濯槽3に対する洗濯物の出し入れを行うことができるようになっている。
図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機1を鉛直面で切断したときの断面図であって、洗濯機1の上部を省略して示している。
図1を参照して、この洗濯機1は、上端面に開口(図示せず)を有する略直方体形状のハウジング2内に、洗濯物を収容可能な洗濯槽3を備えている。ハウジング2の上端面の開口は、洗濯槽3内に対して洗濯物を出し入れするためのものであって、蓋(図示せず)により開閉可能となっており、蓋を開けることにより開口を介して洗濯槽3に対する洗濯物の出し入れを行うことができるようになっている。
洗濯槽3は、複数(たとえば、4本)の吊り棒4によってハウジング2から吊り下げられた外槽5と、この外槽5内に収容された洗濯兼脱水槽としての内槽6とを含む。外槽5は、上下方向に軸線が延びる略円筒状の周面壁51と、この周面壁51の下端面の開口を塞ぐ底面壁52とを備えた、上端面に開口53を有する有底筒状の部材である。一方、内槽6は、上下方向に軸線が延びる外槽5の周面壁51よりも小径の略円筒状であって、多数の小孔64が形成された周面壁61と、この周面壁61の下端面の開口を塞ぐ底面壁62とを備えた、上端面に開口63を有する有底筒状の部材である。洗濯時(洗い時やすすぎ時など)には内槽6内に水が供給され、内槽6内に供給された水は、その一部が小孔64を通って外槽5側(内槽6の外側)に流れ出て、外槽5内(外槽5内に収容された内槽6を含む。)に水が貯まることとなる。
内槽6内の底部には、外槽5内に貯められた水を攪拌して水流を発生させるためのパルセータ7が配設されている。外槽5の底面壁52の下方には、軸受部8が設けられており、この軸受部8には、内槽6およびパルセータ7を支持するための回転軸81が回転可能に保持されている。回転軸81は、内槽軸811内に翼軸812を回転可能に挿通した2重シャフトの構造を有していて、内槽軸811の先端部が内槽6の底面壁62の中心部に固定され、翼軸812の先端部がパルセータ7の中心部に固定されている。
内槽6の周面壁61の内面には、洗濯時に洗濯物から分離して外槽5内に貯められた水の中を浮遊するリント(糸くず)を捕獲するためのリントフィルタ9が、着脱可能に取り付けられている。
また、内槽6の上端部には、脱水時などの内槽6の高速回転時に、内槽6内における洗濯物の偏在に起因して内槽6が大きく振動するのを防止するためのバランサ40が取り付けられている。バランサ40は、それぞれ樹脂製で円環状の上部部材41と下部部材42とが連結されることにより一体化された中空円環状の部材であって、開口63の周縁部を構成し、その内部には塩水が収容されている。内槽6の高速回転時には、内槽6の中心軸線に対して内槽6内で洗濯物が偏在している位置と反対側にバランサ40内の塩水が移動することにより、内槽6の中心軸線に対して偏在する洗濯物と塩水とが互いに遠心力を打ち消しあい、内槽6の振動が低減される。
また、内槽6の上端部には、脱水時などの内槽6の高速回転時に、内槽6内における洗濯物の偏在に起因して内槽6が大きく振動するのを防止するためのバランサ40が取り付けられている。バランサ40は、それぞれ樹脂製で円環状の上部部材41と下部部材42とが連結されることにより一体化された中空円環状の部材であって、開口63の周縁部を構成し、その内部には塩水が収容されている。内槽6の高速回転時には、内槽6の中心軸線に対して内槽6内で洗濯物が偏在している位置と反対側にバランサ40内の塩水が移動することにより、内槽6の中心軸線に対して偏在する洗濯物と塩水とが互いに遠心力を打ち消しあい、内槽6の振動が低減される。
図2は、外槽5の底面図である。図2では、上側が前方、下側が後方として説明する。
図1および図2を参照して、外槽5の底面壁52の左前部、右前部、左後部および右後部には、それぞれ、上端部がハウジング2に固定された吊り棒4の下端部を取り付けるための取付部54が、水平方向に突出するように形成されている。各取付部54には、吊り棒4を挿通するための挿通孔541が形成されていて、これらの取付部54の挿通孔541にそれぞれ吊り棒4を挿通し、各吊り棒4の下端部に固定具10を取り付けることにより、外槽5をハウジング2から吊り下げることができる。固定具10は、その内部にばねなどの弾性部材を備えたダンパ機能を有するものであってもよい。
図1および図2を参照して、外槽5の底面壁52の左前部、右前部、左後部および右後部には、それぞれ、上端部がハウジング2に固定された吊り棒4の下端部を取り付けるための取付部54が、水平方向に突出するように形成されている。各取付部54には、吊り棒4を挿通するための挿通孔541が形成されていて、これらの取付部54の挿通孔541にそれぞれ吊り棒4を挿通し、各吊り棒4の下端部に固定具10を取り付けることにより、外槽5をハウジング2から吊り下げることができる。固定具10は、その内部にばねなどの弾性部材を備えたダンパ機能を有するものであってもよい。
軸受部8の回転軸81(内槽軸811および翼軸812)は、モータ11により回転駆動される。軸受部8の下方には、モータ11の回転力を翼軸812のみに伝えるか、内槽軸811および翼軸812の両方に伝えるかを切り換えるためのクラッチや、モータ11の回転力を予め定める減速比で減速するための減速機構などを含むクラッチ装置12が配置されている。
クラッチ装置12には、クラッチおよび減速機構などを介して回転軸81に連結された伝達軸121が備えられている。伝達軸121は、その下端部がクラッチ装置12から下方に向かって突出している。また、モータ11には、下方に向かって突出する回転軸111が備えられている。モータ11の回転軸111の下端および伝達軸121の下端にはそれぞれプーリ112,122が取り付けられていて、これらのプーリ112,122には伝達ベルト13が掛け回されている。洗濯時(洗い時、すすぎ時および脱水時など)には、モータ11が回転駆動され、そのモータ11の回転力が伝達ベルト13および伝達軸121を介して回転軸81に伝達される。
外槽5の底面壁52の最も低い位置には、外槽5内の水を排出するための排水口55が形成されている(図1参照)。また、外槽5の底面壁52の下方(排水口55の下方)にはバルブユニットVUが配置されている。
バルブユニットVUには、底面壁52に対して下方に一定間隔を空けて配置された排水バルブ14と、一端が排水口55に接続され他端が排水バルブ14に接続された排水管15とが含まれていて、排水バルブ14は排水管15を介して外槽5内に連通している。排水バルブ14内には、当該排水バルブ14と排水管15との連結部の開口(弁座)を開閉するための弁体(図示せず)が配置されている。排水バルブ14の下端面からは接続管14Aが下方に突出形成されている。接続管14Aには、一端が機外に至る排水ホース16の他端が接続されていて、排水バルブ14を閉じた状態で外槽5内に水を貯めることができる一方、排水バルブ14が開かれると、外槽5内に貯められている水が排水口55、排水管15、排水バルブ14および排水ホース16を経て機外に排出される。
バルブユニットVUには、底面壁52に対して下方に一定間隔を空けて配置された排水バルブ14と、一端が排水口55に接続され他端が排水バルブ14に接続された排水管15とが含まれていて、排水バルブ14は排水管15を介して外槽5内に連通している。排水バルブ14内には、当該排水バルブ14と排水管15との連結部の開口(弁座)を開閉するための弁体(図示せず)が配置されている。排水バルブ14の下端面からは接続管14Aが下方に突出形成されている。接続管14Aには、一端が機外に至る排水ホース16の他端が接続されていて、排水バルブ14を閉じた状態で外槽5内に水を貯めることができる一方、排水バルブ14が開かれると、外槽5内に貯められている水が排水口55、排水管15、排水バルブ14および排水ホース16を経て機外に排出される。
ただし、排水バルブ14および排水管15は、バルブユニットVUとして一体的に形成された構成に限らず、別個に形成されていてもよい。
外槽5の底面壁52の下方には、外槽5内に貯められた水を取り込んで電気分解し、電気分解によって生成された電解水を外槽5に戻す循環式の電解装置17が配置されている(図2参照)。電解装置17は、水平方向(左右方向に対して所定角度だけ傾斜した方向(たとえば、右端の方が左端よりも後側になるように45°程度傾斜した方向))に長手に延びる樹脂製のケーシング18を備えている。ケーシング18の左端部には接続管19が突出形成されていて、このケーシング18の接続管19と、排水管15の途中に突出形成された接続管151とが、接続ホース20で接続されている。
外槽5の底面壁52の下方には、外槽5内に貯められた水を取り込んで電気分解し、電気分解によって生成された電解水を外槽5に戻す循環式の電解装置17が配置されている(図2参照)。電解装置17は、水平方向(左右方向に対して所定角度だけ傾斜した方向(たとえば、右端の方が左端よりも後側になるように45°程度傾斜した方向))に長手に延びる樹脂製のケーシング18を備えている。ケーシング18の左端部には接続管19が突出形成されていて、このケーシング18の接続管19と、排水管15の途中に突出形成された接続管151とが、接続ホース20で接続されている。
図3は、図2に示すA−A線に沿った部分断面図であって、電解装置17以外の部分を一部側面図で示している。図3に示すように、電解装置17のケーシング18は、上ケーシング21と下ケーシング22とを連結することにより構成されている。
図4は、上ケーシング21の外観構成を示す図であって、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)に示す矢印Bに沿って見た側面図、図4(c)は図4(a)に示す矢印Cに沿って見た側面図、図4(d)は背面図をそれぞれ示している。また、図5は、下ケーシング22の概観構成を示す図であって、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)に示す矢印Dに沿って見た側面図、図5(c)は図5(a)に示す矢印Eに沿って見た側面図、図5(d)は背面図をそれぞれ示している。
図4は、上ケーシング21の外観構成を示す図であって、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)に示す矢印Bに沿って見た側面図、図4(c)は図4(a)に示す矢印Cに沿って見た側面図、図4(d)は背面図をそれぞれ示している。また、図5は、下ケーシング22の概観構成を示す図であって、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)に示す矢印Dに沿って見た側面図、図5(c)は図5(a)に示す矢印Eに沿って見た側面図、図5(d)は背面図をそれぞれ示している。
なお、図3、図4(a)〜(c)および図5(a)〜(c)では、左側を右方、右側を左方とする。以下、図3〜図5を参照し、図3を基準に左右方向をとって、電解装置17の構成について具体的に説明する。
上ケーシング21は、左右方向に長手の上板部211と、この上板部211の前端、後端、左端および右端からそれぞれ下方に延びる前板部212、後板部213、左板部214および右板部215を含み、その下端面に開口部23が形成されている(図4参照)。一方、下ケーシング22には、左右方向に長手の下板部221と、この下板部221の前端、後端、左端および右端からそれぞれ上方に延びる前板部222、後板部223、左板部224および右板部225を含み、その上端面に開口部24が形成されている(図5参照)。
上ケーシング21は、左右方向に長手の上板部211と、この上板部211の前端、後端、左端および右端からそれぞれ下方に延びる前板部212、後板部213、左板部214および右板部215を含み、その下端面に開口部23が形成されている(図4参照)。一方、下ケーシング22には、左右方向に長手の下板部221と、この下板部221の前端、後端、左端および右端からそれぞれ上方に延びる前板部222、後板部223、左板部224および右板部225を含み、その上端面に開口部24が形成されている(図5参照)。
電解装置17のケーシング18は、上ケーシング21と下ケーシング22とが、互いの開口部23,24を覆うようにして連結されることにより形成されている。上ケーシング21の前板部212、後板部213、左板部214および右板部215の下端縁には、複数(たとえば、6つ)の挿通孔181が形成されていて、これらの挿通孔181にそれぞれねじ(図示せず)を挿通して、下ケーシング22の前板部222、後板部223、左板部224および右板部225の上端縁に形成されたねじ孔182にねじ込むことにより、上ケーシング21と下ケーシング22とが連結される。上ケーシング21の前板部212および後板部213の上端部には、それぞれケーシング18を外槽5の底面壁52に取り付けるための取付片183が(たとえば、前板部212に1つ、後板部213に2つ)形成されている。これらの取付片183に形成された挿通孔184にそれぞれねじ(図示せず)を通して外槽5の底面壁52にねじ込むことにより、ケーシング18を外槽5に固定することができる。
ケーシング18の内部には、外槽5内に貯められている水を取り込んで循環させるための循環路25と、この循環路25の側方(排水バルブ14と反対側)に区画壁26を隔てて配置された水平方向(左右方向)に長手の電解室27とが形成されている。
上ケーシング21の上板部211には、循環路25を区画する部分に略円形の開口28が形成されている。この上ケーシング21の開口28は、上ケーシング21の上板部211を上下方向に貫通しており、当該開口28の周縁部には、上方に向かって突出し、その先端が外槽5の底面壁52に形成された循環口56(図3参照)に接続される接続管29が形成されている。
上ケーシング21の上板部211には、循環路25を区画する部分に略円形の開口28が形成されている。この上ケーシング21の開口28は、上ケーシング21の上板部211を上下方向に貫通しており、当該開口28の周縁部には、上方に向かって突出し、その先端が外槽5の底面壁52に形成された循環口56(図3参照)に接続される接続管29が形成されている。
下ケーシング22の下板部221には、循環路25を区画する部分に、下方に張り出した張出部30が形成されている。張出部30は、下ケーシング22の下板部221からそれぞれ下方に突出する前板部301、後板部302、左板部303および右板部304を備えている。右板部304は、下方に向かうにつれて左板部303に近づくように湾曲し、その先端が左板部303の先端に連結されている。張出部30の左板部303には、略円形の開口31が形成されていて、開口31に対向する面(右板部304の内面)がなめらかに湾曲した形状となっている。この張出部30の開口31は、張出部30の左板部303を左右方向に貫通しており、当該開口31の周縁部に上述した接続管19が突出形成されている。
図3に示すように、排水管15の途中に形成された接続管151は、下ケーシング22の接続管19よりも低い位置で水平方向(ほぼ左右方向)に沿って突出している。排水管15に接続された排水バルブ14は、排水管15の接続管151よりも下方に位置しており、したがって、電解装置17は、排水バルブ14よりも上方で、かつ外槽5の底面壁52よりも下方に配置されている。
外槽5内に水が貯められた状態(このとき、排水バルブ14は閉じている。)でパルセータ7が回転されると、外槽5内の水が流動して排水口55、排水管15、接続管151、接続ホース20および接続管19を介して開口31から電解装置17の循環路25内に流れ込み、電解室27内で電気分解された後、電気分解によって生成された電解水が循環路25から開口28、接続管29および循環口56を介して外槽5内に戻る。
区画壁26は、上ケーシング21に形成された上区画壁261の下端面と下ケーシング22に形成された下区画壁262の上端面とが、上ケーシング21および下ケーシング22を連結させるのに伴って当接して形成される。下区画壁262の根元部には、開口31から循環路25内に流れ込んだ水を電解室27内に流入させるための略矩形の入口32が形成されており、上区画壁261の根元部には、電解室27内における電気分解によって生成された電解水を循環路25に流出させるための略矩形の出口33が形成されている。ただし、入口32および出口33は、それぞれ略矩形のものに限らず、たとえば丸孔であってもよい。
電解室27内には、当該電解室27内に流入した水を電気分解するための2枚の電極34が配置されている。2枚の電極34は、それぞれ電解室27が延びる方向に沿って長手(たとえば、長辺に対する短辺の長さが1/6〜1/7程度)の略長方形状の平板部材であって、短辺(たとえば、21.95mm)が上下方向に延び、長辺(たとえば、149mm)が左右方向に延びるようにして、水平方向(ほぼ前後方向)に互いに平行に近接配置されている。下ケーシング22の下板部221には、機内の電源装置に接続された配線(図示せず)を挿通するための2つの貫通孔35が形成されていて、これらの貫通孔35に配線を通してケーシング18内に配置された2枚の電極34にそれぞれ接続することにより、各電極34に電圧を印加することが可能になる。
2枚の電極34には互いに逆極性となるように電圧が印加され、これにより、2枚の電極34間にある水に電流が流れる。水(水道水)には塩素成分が含まれているため、各電極34に電圧を印加すると、陽極、陰極および電極34間において下記のような電気化学反応が起こり、殺菌効果を有する次亜塩素酸(HClO)や活性酸素を含む電解水が生成される。
(陽極側)
4H2O−4e-→4H++O2↑+2H2O
2Cl-→Cl2+2e-
H2O+Cl2⇔HClO+H++Cl-
(陰極側)
4H2O+4e-→2H2↑+4OH-
(電極間)
H++OH-→H2O
この実施形態のような構成によれば、外槽5の底面(底面壁52)において排水口55を介して外槽5内に連通する電解装置17内に、外槽5内の水を取り込んで電気分解し、電気分解によって生成された電解水を循環口56を介して外槽5に戻す(循環させる)ことができる。したがって、外槽の周面壁に電解装置が取り付けられたような構成と比較して、外槽5に貯められた水がより少ない状態から電解装置17内に外槽5内の水を取り込んで電気分解することができる。
(陽極側)
4H2O−4e-→4H++O2↑+2H2O
2Cl-→Cl2+2e-
H2O+Cl2⇔HClO+H++Cl-
(陰極側)
4H2O+4e-→2H2↑+4OH-
(電極間)
H++OH-→H2O
この実施形態のような構成によれば、外槽5の底面(底面壁52)において排水口55を介して外槽5内に連通する電解装置17内に、外槽5内の水を取り込んで電気分解し、電気分解によって生成された電解水を循環口56を介して外槽5に戻す(循環させる)ことができる。したがって、外槽の周面壁に電解装置が取り付けられたような構成と比較して、外槽5に貯められた水がより少ない状態から電解装置17内に外槽5内の水を取り込んで電気分解することができる。
すなわち、外槽5内に水を貯めつつ電解装置17により電解水を生成する場合に、より早期に電解水を生成することができるので、電解水濃度をより高くすることができる。したがって、洗浄性能が向上し、電解水を用いてより良好に洗濯物を洗浄できる。
特に、排水バルブ14よりも上方に電解装置17が配置されているので、排水バルブ14を開いて外槽5内の水を排出する際、電解装置17内の水も接続ホース20を介して排水バルブ14側へと良好に導くことができる。したがって、排水バルブ14を開くことにより、外槽5内および電解装置17内の水をすべて良好に排水することができる。
特に、排水バルブ14よりも上方に電解装置17が配置されているので、排水バルブ14を開いて外槽5内の水を排出する際、電解装置17内の水も接続ホース20を介して排水バルブ14側へと良好に導くことができる。したがって、排水バルブ14を開くことにより、外槽5内および電解装置17内の水をすべて良好に排水することができる。
ただし、電解装置17は、排水バルブ14よりも上方に配置された構成に限らず、排水バルブ14と同じ高さになるように配置されていてもよい。
また、電解装置17が循環路25と電解室27とに区画されているので、洗濯時(特に排水時)に循環路25内を流れる水に含まれる糸くずなどを電解室27に入りにくくすることができる。したがって、電解室27内に糸くずが貯まることによって、電解室27内における電気分解の効率が低下するのを防止することができるので、電解水を用いてより良好に洗濯物を洗浄できる。
また、電解装置17が循環路25と電解室27とに区画されているので、洗濯時(特に排水時)に循環路25内を流れる水に含まれる糸くずなどを電解室27に入りにくくすることができる。したがって、電解室27内に糸くずが貯まることによって、電解室27内における電気分解の効率が低下するのを防止することができるので、電解水を用いてより良好に洗濯物を洗浄できる。
上ケーシング21の上板部211の下面(内面)における電解室27を区画する部分には、下方に突出する板状の2つのリブ36が、電解室27が延びる方向(ほぼ左右方向)に一定間隔を空けて形成されている。これらのリブ36は、それぞれ電解室27が延びる方向に直交するように配置され、その直交方向の両端部が上ケーシング21の前板部212および後板部213にそれぞれ連結されている(図3および図4参照)。
一方、下ケーシング22の下板部221の上面(内面)における電解室27を区画する部分には、上方に突出する板状の2つのリブ37が、電解室27が延びる方向(ほぼ左右方向)に一定間隔を空けて形成されている。これらのリブ37は、それぞれ電解室27が延びる方向に直交するように配置されているが、上ケーシング21のリブ36とは異なり、その直交方向の両端部は下ケーシング22の前板部222および後板部223に連結されていない(図3および図5参照)。
上ケーシング21のリブ36の下端面および下ケーシング22のリブ37の上端面には、それぞれ電解室27が延びる方向に沿って互いに平行に延びる2つのスリット381,382が形成されている。これらのスリット381,382は、それぞれ電極34の厚みに対応する形状を有していて、前側の4つのスリット381および後側の4つのスリット382にそれぞれ電極34を嵌め込んだ状態で、上ケーシング21と下ケーシング22とを連結することにより、ケーシング18の電解室27内に2枚の電極34を互いに平行に近接保持することができる。
上ケーシング21の2つのリブ36の根元部には、それぞれ略矩形の貫通孔39が形成されている。出口33側のリブ36に形成された貫通孔39の方が、出口33と反対側のリブ36に形成された貫通孔39よりも大きく形成されていてもよい。ただし、貫通孔39は、略矩形のものに限らず、たとえば丸孔であってもよい。
このようにリブ36に貫通孔39を設けることにより、電解室27内(電極34の近傍)で生成された電解水が電極34の上方を通って出口33へ向かう際、電解水が貫通孔39を通って出口33へと向かうことになるので、電極34を保持するためのリブ36が邪魔になって電解水の流れが悪くなるのを防止できる。
このようにリブ36に貫通孔39を設けることにより、電解室27内(電極34の近傍)で生成された電解水が電極34の上方を通って出口33へ向かう際、電解水が貫通孔39を通って出口33へと向かうことになるので、電極34を保持するためのリブ36が邪魔になって電解水の流れが悪くなるのを防止できる。
また、電解水生成時の電気分解によって生じる水素ガスも、リブ36に形成された貫通孔39を通して出口33側に良好に導き、電解室27内から排出することができる。これにより、電解室27内の水の流れをよくすることができるとともに、電解室27内に水素ガスが貯まることによって電気分解の効率が低下するのを防止することができるので、電解水を用いてより良好に洗濯物を洗浄できる。
図3に示すように、上ケーシング21の上板部211の下面(内面)には、水平方向に対して、循環路25側に向かうにつれて高くなるように傾斜した傾斜面211Aが形成されいる。一方、下ケーシング22の下板部221の上面(内面)には、水平方向に対して、循環路25側に向かうにつれて低くなるように傾斜した傾斜面221Aが形成されている。下ケーシング22の傾斜面221Aの水平方向に対する傾斜角度は、上ケーシング21の傾斜面211Aの水平方向に対する傾斜角度よりも小さく設定されている。
このような構成によれば、排水時に、電解室27内の水を下ケーシング22の傾斜面221Aに沿って良好に循環路25側へ導いて、循環路25を介して良好に排水することができる。したがって、排水終了後に電解室27内に水が貯まった状態となり、電解室27内に配置された電極34が腐食するなどの弊害を防止できる。
また、この実施形態では、循環路25の水平方向(水の流通方向に直交する方向)の断面積が、区画壁26に形成された入口32および出口33の開口面積よりも大きく設定されている(図3参照)。このような構成によれば、電解水生成時には、循環路25内を比較的低速で循環する水を入口32から電解室27内に良好に流入させて電解水を生成することができる一方、排出時には、循環路25内を排水バルブ14側へと比較的高速で流れる水を入口32または出口33から電解室27内に入りにくくすることができる。
また、この実施形態では、循環路25の水平方向(水の流通方向に直交する方向)の断面積が、区画壁26に形成された入口32および出口33の開口面積よりも大きく設定されている(図3参照)。このような構成によれば、電解水生成時には、循環路25内を比較的低速で循環する水を入口32から電解室27内に良好に流入させて電解水を生成することができる一方、排出時には、循環路25内を排水バルブ14側へと比較的高速で流れる水を入口32または出口33から電解室27内に入りにくくすることができる。
したがって、排水時に循環路25内を流れる水に含まれる糸くずなどを電解室27に入りにくくすることができるので、電解室27内に糸くずが貯まることによって、電解室27内における電気分解の効率が低下するのをより効果的に防止することができ、電解水を用いてさらに良好に洗濯物を洗浄できる。
さらに、この実施形態では、区画壁26に形成された入口32および出口33のうち、上方に配置されている出口33の開口面積の方が、下方に配置されている入口32の開口面積よりも大きく設定されている(図3参照)。このような構成によれば、電解水生成時の電気分解によって生じる水素ガスを、上方に配置された開口面積が比較的大きい出口33を介して、電解室27内から良好に排出することができる。これにより、電解室27内の水の流れをよくすることができるとともに、電解室27内に水素ガスが貯まることによって電気分解の効率が低下するのを防止することができるので、電解水を用いてより良好に洗濯物を洗浄できる。
さらに、この実施形態では、区画壁26に形成された入口32および出口33のうち、上方に配置されている出口33の開口面積の方が、下方に配置されている入口32の開口面積よりも大きく設定されている(図3参照)。このような構成によれば、電解水生成時の電気分解によって生じる水素ガスを、上方に配置された開口面積が比較的大きい出口33を介して、電解室27内から良好に排出することができる。これにより、電解室27内の水の流れをよくすることができるとともに、電解室27内に水素ガスが貯まることによって電気分解の効率が低下するのを防止することができるので、電解水を用いてより良好に洗濯物を洗浄できる。
図6は、バランサ40の上部部材41の一部を示す平面図である。また、図7は、図6に示すF−F線に沿った断面図である。
図6および図7を参照して、バランサ40の上部部材41の上面の内側(内槽6の中心軸線側)の一部には、洗濯時に使用する液状のソフト剤(柔軟仕上げ剤)を注入するためのソフト剤注入口411が形成されている。上部部材41の内側の周面壁には、ソフト剤注入口411を覆うための断面略L字状のカバー412が回動可能に取り付けられていて、このカバー412を回動させることにより、図7に実線で示すような姿勢でソフト剤注入口411を閉じることができ、図7に破線で示すような姿勢でソフト剤注入口411を開くことができる。
図6および図7を参照して、バランサ40の上部部材41の上面の内側(内槽6の中心軸線側)の一部には、洗濯時に使用する液状のソフト剤(柔軟仕上げ剤)を注入するためのソフト剤注入口411が形成されている。上部部材41の内側の周面壁には、ソフト剤注入口411を覆うための断面略L字状のカバー412が回動可能に取り付けられていて、このカバー412を回動させることにより、図7に実線で示すような姿勢でソフト剤注入口411を閉じることができ、図7に破線で示すような姿勢でソフト剤注入口411を開くことができる。
図8は、バランサ40の下部部材42の一部を示す平面図である。また、図9は、図8に示すG−G線に沿った断面図、図10は、図8に示すH−H線に沿った断面図、図11は、図8に示すI−I線に沿った断面図、図12は、図8に示すJ−J線に沿った断面図をそれぞれ示している。
図8〜図12を参照して、バランサ40の下部部材42の上面の内側(内槽6の中心軸線側)の一部には、上方に突出する外周リブ421によって区画され、ソフト剤注入口411から注入されたソフト剤を収容(貯留)するためのソフト剤収容部43が形成されている。ソフト剤収容部43は、下部部材42の周方向に沿って長手に延びていて、その内部には、ソフト剤収容部43の周方向一方側の内側に配置された第1貯留部431と、第1貯留部431の外側(内槽6の中心軸線と反対側)に配置された第2貯留部432と、第1貯留部431の側方の内側に配置された第3貯留部433と、第3貯留部433の外側に配置された第4貯留部434とが配置されている。第4貯留部434の一端部(第2貯留部432と反対側)には、第4貯留部434内のソフト剤を落下させるための落下口422が形成されている。
図8〜図12を参照して、バランサ40の下部部材42の上面の内側(内槽6の中心軸線側)の一部には、上方に突出する外周リブ421によって区画され、ソフト剤注入口411から注入されたソフト剤を収容(貯留)するためのソフト剤収容部43が形成されている。ソフト剤収容部43は、下部部材42の周方向に沿って長手に延びていて、その内部には、ソフト剤収容部43の周方向一方側の内側に配置された第1貯留部431と、第1貯留部431の外側(内槽6の中心軸線と反対側)に配置された第2貯留部432と、第1貯留部431の側方の内側に配置された第3貯留部433と、第3貯留部433の外側に配置された第4貯留部434とが配置されている。第4貯留部434の一端部(第2貯留部432と反対側)には、第4貯留部434内のソフト剤を落下させるための落下口422が形成されている。
下部部材42の径方向に隣接する第1貯留部431と第2貯留部432とは、下部部材42の周方向に延びる第1区画壁441により区画されている。また、下部部材42の径方向に隣接する第3貯留部433と第4貯留部434とは、下部部材42の周方向に延びる第2区画壁442により区画されている。さらに、下部部材42の周方向に隣接する第2貯留部432と第4貯留部433とは、下部部材42の径方向に延びる第3区画壁443により区画されている。第1区画壁441および第2区画壁442の各内面441A,442Aは、それぞれ上方に向かうにつれて外側に傾斜する傾斜面となっている(図10および図11参照)。
図9に示すように、第4貯留部434の底面434Aは第2貯留部432の底面432Aよりも下方に位置していて、第2貯留部432および第4貯留部434の各底面432A,434Aは、それぞれ落下口422側に向かって低くなる傾斜面となっている。また、図10および図11に示すように、第1貯留部431の底面431Aと第3貯留部433の底面433Aとはほぼ同じ高さであって、これに対して第2貯留部432の底面432Aは、第1貯留部431の底面431Aおよび第3貯留部433の底面433Aよりも高い位置に配置されている。第4貯留部434に形成された落下口422の下方には、下部部材42の径方向に沿って延びる排出路423が形成されていて、この排出路423の先端には、落下口422から排出路423を介して流れてきたソフト剤をバランサ(下部部材42)から外槽5内に排出するための排出口424が形成されている(図12参照)。排出路423の底面423Aは、排出口424側に向かって低くなる傾斜面となっている。
図10に示すように、第1区画壁441の上端は外周リブ421よりも低くなっていて、上部部材41と下部部材42とが連結されることにより、第1区画壁441の上端と上部部材41の下面との間に、第1貯留部431と第2貯留部432とを連通する第1通路451が形成される。これと同様に、第2区画壁442の上端は外周リブ421よりも低くなっていて、上部部材41と下部部材42とが連結されることにより、第2区画壁442の上端と上部部材41の下面との間に、第3貯留部433と第4貯留部434とを連通する第3通路453が形成される(図8参照)。また、図8および図11に示すように、第2貯留部432と第3貯留部433との間には、第3区画壁443に沿って第3貯留部433側に向かうにつれて低く傾斜するように延び、第2貯留部432と第3貯留部433とを連通する第2通路452が形成されている。
ソフト剤を用いて洗濯を行う場合には、ユーザが予めソフト剤注入口411からソフト剤を注入しておくこととなる。ソフト剤注入口411から注入されたソフト剤は、ソフト剤収容部43の第1貯留部431内に貯留される。その後、洗濯が開始されて、内槽6の回転速度が一定速度以上(たとえば、100rpm以上)になると、第1貯留部431に貯留されているソフト剤が、内槽6の回転に伴って生じる遠心力によって、傾斜する第1区画壁441の内面441Aに沿って上方に移動し、図8に矢印M1で示すように第1通路451を通って第2貯留部432に流れ出る。そして、内槽6が上記一定速度以上の回転速度で回転している間は、第2貯留部432内のソフト剤は、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第2貯留部432内に収容される。
その後、内槽6の回転速度が上記一定速度未満になり、ソフト剤に作用する遠心力が低下すると、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第2貯留部432内に収容されていたソフト剤が、傾斜する第2貯留部432の底面432Aに沿って第4貯留部434側に移動し、さらに、傾斜する第2通路452に沿って第3貯留部433側に移動して、図8において矢印M2で示すように第3貯留部433内に落下する。
その後に再び内槽6が上記一定速度以上の回転速度で回転されると、第3貯留部433に貯留されているソフト剤が、内槽6の回転に伴って生じる遠心力によって、傾斜する第2区画壁442の内面442Aに沿って上方に移動し、図8に矢印M3で示すように第3通路453を通って第4貯留部434に流れ出る。そして、内槽6が上記一定速度以上の回転速度で回転している間は、第4貯留部434内のソフト剤は、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第4貯留部434内に収容される。
そして、内槽6の回転速度が上記一定速度未満になり、ソフト剤に作用する遠心力が低下すると、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第4貯留部434内に収容されていたソフト剤が、傾斜する第4貯留部434の底面434Aに沿って落下口422側に移動し、図8に矢印M4で示すように落下口422から排出路423内に落下する。その後、排出路423内に落下したソフト剤は、傾斜する排出路423の底面423Aに沿って排出口424側に移動して、図8において矢印M5で示すように排出口424から排出される。
このような構成によれば、内槽6が一定速度以上の回転速度で回転される脱水行程(後述する脱水DA、脱水DB、脱水DCおよび脱水すすぎ)が実行されるのに応じて、ソフト剤収容部43内のソフト剤が通路(第1通路451、第2通路452および第3通路453)を通って別の貯留室(第1貯留部431、第2貯留部432、第3貯留部433および第4貯留部434)に移動するような機構を提供できる。したがって、脱水行程が所定回数(たとえば、2回)だけ実行されるのに応じて外槽5内にソフト剤が供給されるような構成を、簡単な機構で達成できる。
図13は、この洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。
図13を参照して、この洗濯機1の動作は、マイクロコンピュータを含む制御部100によって制御される。制御部100には、ROM101が備えられていて、このROM101に記憶されているプログラムをマイクロコンピュータが実行することにより、予め定められた運転動作が行われるようになっている。
図13を参照して、この洗濯機1の動作は、マイクロコンピュータを含む制御部100によって制御される。制御部100には、ROM101が備えられていて、このROM101に記憶されているプログラムをマイクロコンピュータが実行することにより、予め定められた運転動作が行われるようになっている。
制御部100には、上述したモータ11および電解装置17の他、表示部70、ブザー71および負荷駆動部73などが制御対象として接続されている。表示部70は、当該洗濯機1の動作状況などを表示するためのものである。ブザー71は、当該洗濯機1の運転動作に異常が生じた場合などに音を発生して異常報知を行うためのものである。負荷駆動部72には、給水バルブ73および風呂水ポンプ74の他、トルクモータ75を介して上述したクラッチ装置12および排水バルブ14が接続されている。洗濯時には、給水バルブ73を開くことにより外槽5内に水道水を供給することもできるし、風呂水ポンプ74を駆動することにより外槽5内に風呂水を供給することもできる。
制御部100には、蓋開閉検知スイッチ76、操作部77、水位センサ78、電流検出回路79および負荷量センサ80などからの信号が入力される。蓋開閉検知スイッチ76は、ハウジング2の上端面に形成された洗濯物を出し入れする際に開閉される蓋(図示せず)の開閉状態を検知するためのものである。操作部77は、当該洗濯機1の運転内容(たとえば、標準コースなどの運転コース)の設定などを行うためのものである。水位センサ78は、外槽5内に貯められている水の水位を検知するためのものである。電流検出回路79は、電解装置17の2枚の電極34への通電を行うための通電回路171に接続されていて、各電極34に流れる電流量を検出するためのものである。負荷量センサ80は、内槽6内に収容された洗濯物の重量(負荷量)を検知するためのものである。
図14は、標準コースで洗濯を行う場合の制御部100による制御の流れを示すフローチャートである。
図14を参照して、標準コースでは、制御部100は、まず、負荷量センサ80からの入力信号に基づいて、内槽6内に収容された洗濯物の負荷量を検知する(ステップS1)。そして、制御部100は、外槽5内に貯めるべき水の水位を負荷量に基づいて設定した後(ステップS2)、洗い行程(ステップS3〜S5)を実行する。すなわち、制御部100は、給水バルブ73を開いて外槽5内に給水を行った後(ステップS3)、パルセータ7を回転させて外槽5内に貯められている水を攪拌することにより、水流を発生させて洗いを行う(ステップS4)。そして、洗いを所定時間だけ行った後、制御部100は、排水バルブ14を開くことにより外槽5内に貯められている水を排水する(ステップS5)。
図14を参照して、標準コースでは、制御部100は、まず、負荷量センサ80からの入力信号に基づいて、内槽6内に収容された洗濯物の負荷量を検知する(ステップS1)。そして、制御部100は、外槽5内に貯めるべき水の水位を負荷量に基づいて設定した後(ステップS2)、洗い行程(ステップS3〜S5)を実行する。すなわち、制御部100は、給水バルブ73を開いて外槽5内に給水を行った後(ステップS3)、パルセータ7を回転させて外槽5内に貯められている水を攪拌することにより、水流を発生させて洗いを行う(ステップS4)。そして、洗いを所定時間だけ行った後、制御部100は、排水バルブ14を開くことにより外槽5内に貯められている水を排水する(ステップS5)。
この実施形態では、たとえば、標準コースを開始する前に予め操作部77を操作することにより、すすぎ行程時に電解装置17を作動させて外槽5内に電解水を供給しつつすすぎ(電解すすぎ)を実行するよう設定(除菌設定)できるようになっている。電解すすぎでは、洗い後の洗濯物を、電解水を含む水ですすいで除菌することができる。洗い行程が終了すると、制御部100は、除菌設定されているか否かを判定し(ステップS6)、除菌設定されていない場合には(ステップS6でNO)、電解すすぎを行わない2回のすすぎ行程を実行する一方(ステップS8、ステップS9〜S11)、除菌設定されている場合には(ステップS6でYES)、電解すすぎを含む2回のすすぎ行程を実行する(ステップS13〜S15、ステップS17〜S19)。
除菌設定されていない場合(ステップS6でNO)、制御部100は、まず、洗濯物に含まれる洗剤成分を遠心力で除去するために脱水DAを実行する(ステップS7)。
図15は、脱水DAにおける洗濯機1の動作内容を示すタイムチャートである。
図15を参照して、脱水DAでは、まず、トルクモータ75がオンされることにより、クラッチ装置12を介して内槽6の回転軸81に作用するブレーキが解除され、その後、モータ11のオン/オフが所定時間ずつ交互に複数回(たとえば、3回)繰り返されることにより、内槽6の回転数が3段階に分けて徐々に上昇され、洗濯物に含まれる水がある程度除去される(間欠脱水)。
図15は、脱水DAにおける洗濯機1の動作内容を示すタイムチャートである。
図15を参照して、脱水DAでは、まず、トルクモータ75がオンされることにより、クラッチ装置12を介して内槽6の回転軸81に作用するブレーキが解除され、その後、モータ11のオン/オフが所定時間ずつ交互に複数回(たとえば、3回)繰り返されることにより、内槽6の回転数が3段階に分けて徐々に上昇され、洗濯物に含まれる水がある程度除去される(間欠脱水)。
その後、モータ11がオン状態で維持されることにより、内槽6の回転数が徐々に高くなり、高速回転(たとえば、910rpm)で脱水が行われる(高速脱水)。間欠脱水および高速脱水が行われる過程で、内槽6の回転速度が上述した一定速度以上になり、第1貯留部431に貯留されているソフト剤が、内槽6の回転に伴って生じる遠心力によって第1通路451を通って第2貯留部432に流れ出て、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態となる。
所定時間(たとえば、110秒)だけ高速脱水が行われると、モータ11がオフされることにより内槽6の回転数が徐々に低下し、さらにトルクモータ75がオフされることにより内槽6の回転軸81にブレーキが作用して内槽6の回転が停止する。このように内槽6の回転数が低下される過程で、ソフト剤に作用する遠心力が低下し、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第2貯留部432内に収容されていたソフト剤が第2通路452を通って第3貯留部433内に落下する。すなわち、脱水DAが終了した時点では、ソフト剤は第3貯留部433に収容された状態となる。
再び図14を参照して、脱水DAが終了すると(ステップS7)、制御部100は、脱水すすぎを実行する(ステップS8)。脱水すすぎでは、内槽6を低速で回転させつつ外槽5内(内槽6内)に水を供給することにより洗濯物に水を含ませた後、内槽6が高速(たとえば、910rpm)で回転される。したがって、脱水すすぎでは、短時間かつ少ない水の使用量ですすぎ行程(1回目のすすぎ行程)を実行することができる。この脱水すすぎは、脱水およびすすぎの両方として機能するものである。
ただし、除菌設定されていない場合の1回目のすすぎ行程(ステップS8)では、脱水すすぎを行うような構成に限らず、たとえば、通常のすすぎ行程(ためすすぎ)を行った後に、脱水行程を実行するような構成であってもよい。
脱水すすぎ中には、内槽6の回転速度が上記一定速度以上になり、第3貯留部433に貯留されているソフト剤が、内槽6の回転に伴って生じる遠心力によって第3通路453を通って第4貯留部434に流れ出て、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態となる。そして、脱水すすぎ終了時には、内槽6の回転数が低下される過程で、ソフト剤に作用する遠心力が低下し、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第4貯留部434内に収容されていたソフト剤が落下口422および排出路423を通って排出口424から外槽5内に落下する。したがって、ソフト剤収容部43に収容されていたソフト剤は、脱水すすぎの終了時から外槽5内に供給され、その後に行われる2回目のすすぎ行程時に外槽5内に貯められる水に溶け込むこととなる。
脱水すすぎ中には、内槽6の回転速度が上記一定速度以上になり、第3貯留部433に貯留されているソフト剤が、内槽6の回転に伴って生じる遠心力によって第3通路453を通って第4貯留部434に流れ出て、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態となる。そして、脱水すすぎ終了時には、内槽6の回転数が低下される過程で、ソフト剤に作用する遠心力が低下し、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第4貯留部434内に収容されていたソフト剤が落下口422および排出路423を通って排出口424から外槽5内に落下する。したがって、ソフト剤収容部43に収容されていたソフト剤は、脱水すすぎの終了時から外槽5内に供給され、その後に行われる2回目のすすぎ行程時に外槽5内に貯められる水に溶け込むこととなる。
その後、制御部100は、2回目(最後)のすすぎ行程を実行する(ステップS9〜S11)。すなわち、制御部100は、給水バルブ73を開いて外槽5内に給水を行った後(ステップS9)、パルセータ7を回転させて外槽5内に貯められている水を攪拌することにより、水流を発生させてためすすぎを行う(ステップS10)。そして、ためすすぎを所定時間だけ行った後、制御部100は、排水バルブ14を開くことにより外槽5内に貯められている水を排水する(ステップS11)。このようにしてソフト剤を用いた2回目のすすぎ行程が終了し、その後、制御部100は、内槽6を高速(たとえば、910rpm)で回転させることにより最終脱水を実行して(ステップS20)、標準コースによる洗濯が終了する。
一方、除菌設定されている場合(ステップS6でYES)、制御部100は、まず、洗濯物に含まれる洗剤成分を遠心力で除去するために脱水DBを実行する(ステップS12)。
図16は、脱水DBにおける洗濯機1の動作内容を示すタイムチャートである。
図16を参照して、脱水DBでは、まず、トルクモータ75がオンされることにより、クラッチ装置12を介して内槽6の回転軸81に作用するブレーキが解除され、その後、モータ11のオン/オフが所定時間ずつ交互に複数回(たとえば、3回)繰り返されることにより、内槽6の回転数が3段階に分けて徐々に上昇され、洗濯物に含まれる水がある程度除去される(間欠脱水)。
図16は、脱水DBにおける洗濯機1の動作内容を示すタイムチャートである。
図16を参照して、脱水DBでは、まず、トルクモータ75がオンされることにより、クラッチ装置12を介して内槽6の回転軸81に作用するブレーキが解除され、その後、モータ11のオン/オフが所定時間ずつ交互に複数回(たとえば、3回)繰り返されることにより、内槽6の回転数が3段階に分けて徐々に上昇され、洗濯物に含まれる水がある程度除去される(間欠脱水)。
その後、モータ11がオン状態で維持されることにより、内槽6の回転数が徐々に高くなり、高速回転(たとえば、910rpm)で脱水が行われる(高速脱水)。間欠脱水および高速脱水が行われる過程で、内槽6の回転速度が上述した一定速度以上になり、第1貯留部431に貯留されているソフト剤が、内槽6の回転に伴って生じる遠心力によって第1通路451を通って第2貯留部432に流れ出て、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態となる。
所定時間(たとえば、50秒)だけ高速脱水(1回目の高速脱水)が行われると、モータ11がオフされることにより内槽6の回転数が徐々に低下し、さらにトルクモータ75がオフされることにより内槽6の回転軸81にブレーキが作用して内槽6の回転が停止する。このように内槽6の回転数が低下される過程で、ソフト剤に作用する遠心力が低下し、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第2貯留部432内に収容されていたソフト剤が第2通路452を通って第3貯留部433内に落下する。
その後、再びトルクモータ75がオンされ、モータ11がオン状態で維持されることにより、内槽6の回転数が徐々に高くなり、2回目の高速脱水が行われる。2回目の高速脱水の開始前には、1回目の高速脱水によって内槽6内の洗濯物に含まれる水がある程度減少しているので、間欠運転を行わなくてもよい。この2回目の高速脱水中は、1回目の高速脱水の場合と同様に、内槽6の回転速度が上記一定速度以上になり、第3貯留部433に貯留されているソフト剤が、内槽6の回転に伴って生じる遠心力によって第3通路453を通って第4貯留部434に流れ出て、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態となる。
所定時間(たとえば、40秒)だけ高速脱水(2回目の高速脱水)が行われると、モータ11がオフされることにより内槽6の回転数が徐々に低下し、さらにトルクモータ75がオフされることにより内槽6の回転軸81にブレーキが作用して内槽6の回転が停止する。このように内槽6の回転数が低下される過程で、ソフト剤に作用する遠心力が低下し、外周リブ421の内面421Aに張り付いた状態で第4貯留部434内に収容されていたソフト剤が落下口422および排出路423を通って排出口424から外槽5内に落下する。したがって、ソフト剤収容部43に収容されていたソフト剤は、脱水DBの終了時から外槽5内に供給され、その後に行われる1回目のすすぎ行程時に外槽5内に貯められる水に溶け込むこととなる。
このような構成によれば、脱水DBの2回の高速脱水の間で内槽6の回転速度を上記一定速度未満に低下(停止)させ、再び上記一定速度以上に上昇させるだけで、電解すすぎよりも前に実行される脱水行程(高速脱水)の回数を実質的に2回に増加させることができる。したがって、ソフト剤収容部43からのソフト剤の供給タイミングを容易に早めて、電解すすぎよりも前に実行されるすすぎ行程時(1回目のすすぎ行程)に外槽5内にソフト剤を供給することができる。
ただし、脱水DB中に内槽6を停止させるような構成に限らず、内槽6の回転速度を所定速度以下(ソフト剤が第2貯留部432から第3貯留部433に移動する程度の速度)に低下させるような構成であってもよい。
また、脱水DB中に内槽6の停止期間(または減速期間)を設けることによって脱水行程の回数を実質的に増加させるような構成に限らず、脱水行程を複数回に分けて行うような構成であってもよい。
また、脱水DB中に内槽6の停止期間(または減速期間)を設けることによって脱水行程の回数を実質的に増加させるような構成に限らず、脱水行程を複数回に分けて行うような構成であってもよい。
再び図14を参照して、脱水DBが終了すると(ステップS12)、制御部100は、1回目のすすぎ行程を実行する(ステップS13〜S15)。すなわち、制御部100は、給水バルブ73を開いて外槽5内に給水を行った後(ステップS13)、パルセータ7を回転させて外槽5内に貯められている水を攪拌することにより、水流を発生させてためすすぎを行う(ステップS14)。そして、ためすすぎを所定時間だけ行った後、制御部100は、排水バルブ14を開くことにより外槽5内に貯められている水を排水する(ステップS15)。このようにして、ソフト剤を用いた1回目のすすぎ行程が終了し、その後、制御部100は脱水DCを実行する(ステップS16)。
図17は、脱水DCにおける洗濯機1の動作内容を示すタイムチャートである。
図17を参照して、脱水DCでは、まず、トルクモータ75がオンされることにより、クラッチ装置12を介して内槽6の回転軸81に作用するブレーキが解除され、その後、モータ11のオン/オフが所定時間ずつ交互に複数回(たとえば、3回)繰り返されることにより、内槽6の回転数が3段階に分けて徐々に上昇される。このとき、内槽6内の洗濯物には3回のピークが現れるように遠心力が作用し、洗濯物に含まれる水がある程度除去される(間欠脱水)。
図17を参照して、脱水DCでは、まず、トルクモータ75がオンされることにより、クラッチ装置12を介して内槽6の回転軸81に作用するブレーキが解除され、その後、モータ11のオン/オフが所定時間ずつ交互に複数回(たとえば、3回)繰り返されることにより、内槽6の回転数が3段階に分けて徐々に上昇される。このとき、内槽6内の洗濯物には3回のピークが現れるように遠心力が作用し、洗濯物に含まれる水がある程度除去される(間欠脱水)。
その後、モータ11がオン状態で維持されることにより、内槽6の回転数が徐々に高くなり、高速回転(たとえば、910rpm)で脱水が行われる(高速脱水)。この脱水DCにおける高速脱水は、内槽6の回転速度が上述した一定速度以上になった後に終了し、その後はモータ11がオフされることにより内槽6の回転数が徐々に低下し、さらにトルクモータ75がオフされることにより内槽6の回転軸81にブレーキが作用して内槽6の回転が停止する。このように脱水DCでは、通常の脱水(たとえば、脱水DA)よりも脱水時間(高速脱水の時間)が短縮されるようになっている。
すすぎ行程の前に行われる脱水行程(脱水DA、脱水DBおよび脱水DC)は、洗濯物に含まれる洗剤成分を遠心力によって除去することを目的としている。一方で、電解すすぎを実行する場合には、ソフト剤を供給して行うすすぎ行程(ためすすぎ)が実行された後、電解すすぎを実行するすすぎ行程(ためすすぎ)が行われることとなる。したがって、電解すすぎを実行する場合には、2回のためすすぎによって洗濯物に含まれる洗剤成分を良好に除去することができる。
この実施形態では、電解すすぎを実行する場合、すなわち脱水行程を長時間行わなくても洗濯物に含まれる洗剤成分を良好に除去することができる場合には、脱水行程時(脱水DC)における内槽6の回転時間を短縮させることにより、洗濯に要する時間を短縮できる。
再び図14を参照して、脱水DCが終了すると(ステップS16)、制御部100は、2回目(最後)のすすぎ行程を実行する(ステップS17〜S19)。すなわち、制御部100は、給水バルブ73を開いて外槽5内に給水を行った後(ステップS17)、パルセータ7を回転させて外槽5内に貯められている水を攪拌することにより、水流を発生させてためすすぎを行う(ステップS18)。このステップS18のためすすぎでは、電解装置17が作動されて外槽5内に電解水が供給されることにより、洗濯物を除菌するための電解すすぎが実行される。
再び図14を参照して、脱水DCが終了すると(ステップS16)、制御部100は、2回目(最後)のすすぎ行程を実行する(ステップS17〜S19)。すなわち、制御部100は、給水バルブ73を開いて外槽5内に給水を行った後(ステップS17)、パルセータ7を回転させて外槽5内に貯められている水を攪拌することにより、水流を発生させてためすすぎを行う(ステップS18)。このステップS18のためすすぎでは、電解装置17が作動されて外槽5内に電解水が供給されることにより、洗濯物を除菌するための電解すすぎが実行される。
そして、電解すすぎを所定時間だけ行った後、制御部100は、排水バルブ14を開くことにより外槽5内に貯められている水を排水する(ステップS19)。このようにして電解水を用いた2回目のすすぎ行程が終了し、その後、制御部100は、内槽6を高速(たとえば、910rpm)で回転させることにより最終脱水を実行して(ステップS20)、標準コースによる洗濯が終了する。
この実施形態では、電解すすぎを実行すると決定されている場合には(図14のステップS6でYES)、外槽5内にソフト剤が供給されるすすぎ行程(1回目のすすぎ行程;ステップS13〜S15)よりも後に行われるすすぎ行程時(2回目のすすぎ行程;ステップS17〜S19)に電解すすぎを実行できるので、外槽5内への電解水の供給による効果をより発揮できる。
また、電解すすぎを実行しないと決定されている場合には(図14のステップS6でNO)、脱水行程が2回実行された後(脱水DAおよび脱水すすぎ)、2回目のすすぎ行程時(ステップS10)に外槽5内にソフト剤を供給することができるので、外槽5内へのソフト剤の供給による効果をより発揮できる。
図18は、電解すすぎ時における制御部100の制御の流れを示すフローチャートである。
図18は、電解すすぎ時における制御部100の制御の流れを示すフローチャートである。
図18を参照して、電解すすぎが開始されると、制御部100は、まず、電解装置17を作動させる(ステップU1)。その後、1分が経過すると(ステップU2でYES)、制御部100は、電流検出回路79からの入力信号に基づいて電解装置17の各電極34に流れる電流量を検出し、その電流量に適した電解装置17の動作時間を決定する(ステップU3)。
その後、所定のつけおき時間(たとえば、2分)が経過すると(ステップU4でYES)、制御部100は、つけおき行程(ステップU1〜U4)を終了し、除菌すすぎ行程(ステップU5〜U9)を開始する。除菌すすぎ行程では、まず、制御部100は、パルセータ7を回転させて外槽5内に貯められている水を攪拌することにより、水流を発生させて電解装置17内に外槽5内の水を循環させる(ステップU5)。そして、ステップU3で決定した電解装置17の動作時間が経過すると(ステップU6でYES)、制御部100は、電解装置17を停止させる(ステップU7)。また、予め定められた攪拌時間(たとえば、15分)が経過すると(ステップU8でYES)、制御部100は、パルセータ7を停止させて(ステップU9)、電解すすぎを終了する。
ステップU3で決定される電解装置17の動作時間は、電解装置17の各電極34に流れる電流量が通常の値である場合には、15分に決定されるようになっている。すなわち、通常は、電解装置17の動作時間と攪拌時間は同じ時間になり、電解装置17およびパルセータ7はほぼ同時に停止される。一方、電解装置17の各電極34に流れる電流量が通常よりも多い場合には、電解装置17の動作時間はより短い時間(たとえば、11分)に決定される。この場合、電解装置17の動作時間と攪拌時間との間には4分の差が生じ、電解装置17が停止した後、4分経過してからパルセータ7が停止することとなる。
蓋開閉検知スイッチ76からの入力信号に基づいて、電解すすぎ時にハウジング1の上端面に形成された洗濯物を出し入れする際に開閉される蓋(図示せず)が開かれたと検知された場合には、表示部70にその旨の表示を行うとともに、ブザー71から音を発生して異常報知を行うような構成であってもよい。このとき、電解装置17の動作も停止されるようになっていてもよい。この構成によれば、電解すすぎ中にユーザが上記蓋を開けて外槽5内の水に手をつけるのを防止できるので、ユーザに安心感を与えることができる。
この場合、電解すすぎ時以外は、上記蓋を開けても表示部70およびブザー71を用いた異常報知は行われないようになっていることが好ましい。このような構成によれば、電解すすぎ時以外には、ユーザは上記蓋を開けて外槽5内(内槽6内)を見ることにより、運転状況を確認できる。
電解すすぎを実行する場合に設定可能な最高水位は、電解すすぎを実行しない場合に設定可能な最高水位よりも低いことが好ましい。たとえば、電解すすぎを実行しない場合の標準コースにおける設定可能な水位が、51リットル、43リットル、39リットル、34リットルおよび18リットルの各水量に対応する水位である場合、電解すすぎを実行する場合の標準コースにおける設定可能な水位が、39リットル、34リットルおよび18リットルの各水量に対応する水位となるような構成であってもよい。標準コースでは、電解すすぎを実行するか否かにかかわらず、設定された水位で洗い行程およびすすぎ行程(電解すすぎを含む。)が行われることとなる。
電解すすぎを実行する場合に設定可能な最高水位は、電解すすぎを実行しない場合に設定可能な最高水位よりも低いことが好ましい。たとえば、電解すすぎを実行しない場合の標準コースにおける設定可能な水位が、51リットル、43リットル、39リットル、34リットルおよび18リットルの各水量に対応する水位である場合、電解すすぎを実行する場合の標準コースにおける設定可能な水位が、39リットル、34リットルおよび18リットルの各水量に対応する水位となるような構成であってもよい。標準コースでは、電解すすぎを実行するか否かにかかわらず、設定された水位で洗い行程およびすすぎ行程(電解すすぎを含む。)が行われることとなる。
また、比較的多い水量で毛布を洗濯するための毛布コースを設けた場合において、毛布コースにおける設定可能な水位が、51リットルおよび43リットルの各水量に対応する水位である場合、電解すすぎを実行しないときには、設定された水位で洗い行程およびすすぎ行程が行われる一方、電解すすぎを実行するときには、洗い行程は設定された水位で行われ、電解すすぎは設定水位にかかわらず43リットルで行われるようになっていてもよい。すなわち、電解すすぎを実行する場合、51リットルの水量に対応する水位に設定されたときには、電解すすぎを同じ水位で行うことができず、43リットルの水量に対応する水位で行われるようになっていてもよい。
このように、電解すすぎ時の設定水位が、電解すすぎより前のすすぎ行程時の設定水位よりも低い場合には、より少量の水を電気分解して電解水を生成することができる。したがって、より短時間で高濃度の電解水を生成することができるので、電解すすぎに要する時間を短縮できる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、排水口55および循環口56の配置位置を変更することにより、電解装置17内における水の循環方向が逆になるようにしてもよい。この場合、電解室27の入口および出口は、入口が上方に配置され、出口が下方に配置されたような構成であってもよい。
電解装置17は、排水口55および循環口56を介して外槽5内に連通するものに限らず、たとえば、外槽5の底面壁52に排水口55とは別個に2つの循環口を設けて、これらの2つの循環口を介して外槽5内に連通するような構成であってもよい。
電解装置17は、排水口55および循環口56を介して外槽5内に連通するものに限らず、たとえば、外槽5の底面壁52に排水口55とは別個に2つの循環口を設けて、これらの2つの循環口を介して外槽5内に連通するような構成であってもよい。
循環路25は、その一端(下端)が排水管15の途中に連通するものに限らず、たとえば、排水バルブ14に接続されていてもよい。
電解装置17に備えられた電極34は、2枚に限らず、3枚以上であってもよい。
また、電極34は、板状のものに限らず、たとえば棒状のものであってもよい。
電解装置17は、外槽5の底面壁52に取り付けられたような構成に限らず、たとえば、外槽5の周面壁51に取り付けられていてもよい。
電解装置17に備えられた電極34は、2枚に限らず、3枚以上であってもよい。
また、電極34は、板状のものに限らず、たとえば棒状のものであってもよい。
電解装置17は、外槽5の底面壁52に取り付けられたような構成に限らず、たとえば、外槽5の周面壁51に取り付けられていてもよい。
電解装置17は、外槽5内に貯められている水を循環させて電気分解を行う循環式のものに限らず、たとえば、予め生成された電解水を外槽5内に供給するものであってもよい。
ソフト剤収容部43に備えられた貯留部は4つ(第1貯留部431、第2貯留部432、第3貯留部433および第4貯留部434)に限らず、2つまたは3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。貯留部の数を変更すると、その貯留部の数に応じて、ソフト剤が外槽5内に供給されるまでに実行される脱水行程の回数が変更されることとなる。
ソフト剤収容部43に備えられた貯留部は4つ(第1貯留部431、第2貯留部432、第3貯留部433および第4貯留部434)に限らず、2つまたは3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。貯留部の数を変更すると、その貯留部の数に応じて、ソフト剤が外槽5内に供給されるまでに実行される脱水行程の回数が変更されることとなる。
外槽5内にソフト剤を供給する手段(ソフト剤収容部43)は、バランサ40と一体的に構成されたものに限らず、バランサ40とは別個に内槽6に設けられていてもよいし、内槽6とは別個に設けられていてもよい。
標準コースで実行するすすぎ行程の回数は、2回ではなく、3回以上であってもよい。この場合、電解すすぎは、2回目のすすぎ行程時に実行されるような構成に限らず、3回目以降のすすぎ行程時に実行されるようになっていてもよい。また、ソフト剤は、1回目(除菌設定されている場合)や2回目(除菌設定されていない場合)のすすぎ行程時に外槽5内に供給されるような構成に限らず、除菌設定されている場合には2回目以降のすすぎ行程時に外槽5内に供給されるようになっていてもよいし、除菌設定されていない場合には3回目以降のすすぎ行程時に外槽5内に供給されるようになっていてもよい。
標準コースで実行するすすぎ行程の回数は、2回ではなく、3回以上であってもよい。この場合、電解すすぎは、2回目のすすぎ行程時に実行されるような構成に限らず、3回目以降のすすぎ行程時に実行されるようになっていてもよい。また、ソフト剤は、1回目(除菌設定されている場合)や2回目(除菌設定されていない場合)のすすぎ行程時に外槽5内に供給されるような構成に限らず、除菌設定されている場合には2回目以降のすすぎ行程時に外槽5内に供給されるようになっていてもよいし、除菌設定されていない場合には3回目以降のすすぎ行程時に外槽5内に供給されるようになっていてもよい。
ソフト剤収容部43に収容されているソフト剤は、脱水DA〜DCや脱水すすぎ中の内槽6の回転に基づいて外槽5内に供給されるような構成に限らず、脱水DA〜DCや脱水すすぎとは別個に設けられた行程中に行われる内槽6の回転制御処理に基づいて外槽5内に供給されるような構成であってもよい。
所定のタイミング(図14のステップS8,S12)で外槽5内に供給される薬剤は、液状のソフト剤(柔軟仕上げ剤)に限らず、他の液状の薬剤であってもよいし、粉末状の薬剤であってもよい。
所定のタイミング(図14のステップS8,S12)で外槽5内に供給される薬剤は、液状のソフト剤(柔軟仕上げ剤)に限らず、他の液状の薬剤であってもよいし、粉末状の薬剤であってもよい。
ためすすぎ(図14のステップS10,S14,S18)では、外槽5内に一定水位まで給水を行った後、給水バルブ73を閉じてからパルセータ7が回転されるような構成であってもよいし、外槽5内への給水を維持した状態ですすぎ(いわゆる注水すすぎ)を行うような構成であってもよい。
上記実施形態では、洗濯槽2(外槽5および内槽6)の軸線が上下方向に延びるような構成について説明したが、この発明は、洗濯槽の軸線が上下方向に対して正面側に所定角度(5°〜20°程度が好ましい。)だけ傾いた洗濯槽傾斜タイプの洗濯機にも適用可能である。
上記実施形態では、洗濯槽2(外槽5および内槽6)の軸線が上下方向に延びるような構成について説明したが、この発明は、洗濯槽の軸線が上下方向に対して正面側に所定角度(5°〜20°程度が好ましい。)だけ傾いた洗濯槽傾斜タイプの洗濯機にも適用可能である。
また、この発明は、上端面に開口63を有する内槽6内に洗濯物を収容して洗濯を行うような洗濯機1に限らず、水平方向または水平方向に対して所定角度範囲内(たとえば、30°程度まで)で傾斜する軸線を中心に回転可能なドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うようなドラム式洗濯機にも適用可能である。
1 洗濯機
3 洗濯槽
5 外槽
6 内槽
17 電解装置
43 ソフト剤収容部
77 操作部
100 制御部
431〜434 第1〜第4貯留部
451〜453 第1〜第3通路
3 洗濯槽
5 外槽
6 内槽
17 電解装置
43 ソフト剤収容部
77 操作部
100 制御部
431〜434 第1〜第4貯留部
451〜453 第1〜第3通路
Claims (5)
- 洗濯物を収容するための回転可能な洗濯槽と、この洗濯槽に備えられ、薬剤を収容可能であって、収容されている薬剤に対して断続的に所定回数だけ一定量以上の遠心力が作用することにより薬剤が洗濯槽内に投入される薬剤収容部とを備えた洗濯機において、
すすぎ行程を複数回実行するすすぎ行程実行手段と、
洗濯槽内に電解水を供給するための電解水供給手段と、
複数回実行されるすすぎ行程のうち、最初のすすぎ行程を除く所定のすすぎ行程時に洗濯槽内に電解水を供給して電解すすぎを実行するか否かを決定するための電解すすぎ実行決定手段と、
上記薬剤収容部に収容されている薬剤に上記一定量以上の遠心力が作用する程度まで洗濯槽の回転速度を上昇させた後に低下させるといった回転制御処理を上記所定回数以上行うことにより洗濯槽内に薬剤を投入させる回転制御手段であって、上記電解すすぎ実行決定手段により電解すすぎを実行すると決定されている場合に、電解すすぎを実行しないと決定されている場合よりも早期に上記洗濯槽の回転制御処理を上記所定回数以上行って、電解すすぎよりも前のすすぎ行程に先立って洗濯槽内に薬剤を投入させる回転制御手段と
を含むことを特徴とする洗濯機。 - 上記薬剤収容部は、
互いに区画された複数の貯留室と、
所定の貯留室に収容されている薬剤に対して断続的に上記一定量以上の遠心力が作用したときに薬剤を別の貯留室に移動させるための通路と
を含むことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。 - 各すすぎ行程の前に、上記薬剤収容部に収容されている薬剤に上記一定量以上の遠心力が作用する程度まで洗濯槽の回転速度を上昇させて脱水行程を実行する脱水行程実行手段を含み、
上記回転制御手段は、上記電解すすぎ実行決定手段により電解すすぎを実行すると決定されている場合、電解すすぎよりも前のすすぎ行程に先立って行われる脱水行程中に、上記洗濯槽の回転速度を所定のタイミングで低下させ、再び上昇させることにより、上記洗濯槽の回転制御処理の実行回数を実質的に増加させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。 - 上記脱水行程実行手段は、電解すすぎを実行すると決定されている場合に、電解すすぎを実行しないと決定されている場合に実行する脱水行程よりも短い時間だけ上記洗濯槽を回転させて脱水行程を実行するものであることを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
- 上記すすぎ行程実行手段は、電解すすぎを実行しないと決定されている場合に、上記洗濯槽内に水を供給して洗濯物に水を含ませるとともに洗濯槽を回転させることにより脱水すすぎを実行する脱水すすぎ実行手段を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003385528A JP2005143822A (ja) | 2003-11-14 | 2003-11-14 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012081042A (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-26 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
CN102560973A (zh) * | 2010-10-12 | 2012-07-11 | 松下电器产业株式会社 | 洗衣机 |
WO2023063130A1 (ja) * | 2021-10-15 | 2023-04-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 洗濯機 |
-
2003
- 2003-11-14 JP JP2003385528A patent/JP2005143822A/ja not_active Withdrawn
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061213 |