JP3608949B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置用ガラス基板のようなFPD(Flat Panel Display:フラットパネルディスプレイ)用基板、フォトマスク用ガラス基板および半導体ウエハなどの各種の基板をその主面に沿った搬送方向に搬送するとともに、搬送方向にほぼ平行な軸線まわりに傾けることができる基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置のようなフラットパネルディスプレイの製造工程においては、基板の表面に対して、エッチング液などの処理液を用いた処理を施すための基板処理装置が用いられる。この種の基板処理装置の中には、処理液が基板上で滞留することがないように、基板を搬送方向にほぼ平行な軸線まわりに傾いた姿勢で搬送しながら、基板の表面に処理液を供給するようにしたものがある。
【0003】
このような基板処理装置には、通常、ほぼ水平な状態で搬送されてくる基板を傾斜させることのできる基板搬送装置が備えられている。この基板搬送装置の構成例は、たとえば特開平9−155306号公報に記載されている。
【0004】
上記公開公報に記載された基板搬送装置は、互いに平行な位置関係で搬送方向に沿って並設された複数本の搬送ローラを有している。この複数本の搬送ローラは、ローラ支持枠に一体的に支持されており、ローラ支持枠に取り付けられたモータなどの駆動手段によって回転駆動されるようになっている。また、ローラ支持枠の搬送方向に沿う一方端縁付近には、エアシリンダのロッドが連結されていて、このロッドを伸縮させることにより、複数本の搬送ローラは、その回転軸が水平方向に伸びた水平状態と搬送方向にほぼ平行な軸線まわりに傾斜した傾斜状態との間で変位されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような基板搬送装置を基板に所定の処理液を供給して基板を処理する処理槽と隣接する位置に配置し、この処理槽に例えば傾斜状態の基板を処理槽に設けられた基板搬入口に向けて搬送する場合には、次のような問題が発生する。すなわち、処理槽内の処理液を含む雰囲気(以下、処理液雰囲気と称す)が基板搬入口から基板搬送装置のモータなどの駆動部に流入し、モータなどの駆動部が故障するという問題が発生する。
【0006】
また、上記の基板搬送装置を上記のような処理槽内に設ける場合がある。例えば、水平状態で基板を搬送させつつ基板を所定の処理液に浸漬させて処理する浸漬槽と、浸漬槽で処理された基板の姿勢を水平状態から傾斜状態に変更した後、傾斜状態で基板を搬送させつつ基板の表面に向けて所定の処理液を供給する処理槽とを有する基板処理装置においては、基板処理装置を小型化するために、上記の基板搬送装置を処理槽内に設けることがある。このように、処理槽内に基板搬送装置が設けられている場合、処理槽内で基板に供給された処理液によって基板搬送装置の駆動部が故障することを防止する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、上述のような点に鑑み、処理液雰囲気や処理液によりモータなどの駆動源が故障することを防止できる基板搬送装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板に液を供給して基板を処理するための処理槽内において、基板をその主面に沿った搬送方向に搬送するとともに、基板の姿勢を所定の第1姿勢から、この第1姿勢に対して上記搬送方向にほぼ平行な回動軸線まわりに傾いた第2姿勢に変更する基板搬送装置であって、上記処理槽内に設けられ、基板を支持しつつその基板の主面に沿った方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段を上記回動軸線まわりに傾けて、上記搬送手段に支持された基板の姿勢を上記第1姿勢から上記第2姿勢に変更する傾斜手段と、上記処理槽内において、上記回動軸線上に配置され、上記回動軸線まわりに回転駆動される駆動軸と、上記処理槽外に固定配置され、上記駆動軸を駆動するための駆動源と、上記処理槽の内外を貫通して設けられ、上記駆動源による駆動力を上記駆動軸に伝達する第1伝達手段と、上記処理槽内に設けられ、上記駆動軸による駆動力を上記搬送手段に伝達する第2伝達手段と、を備えたことを特徴とする基板搬送装置である。
【0009】
この請求項1に係る発明によれば、搬送手段により基板をその主面に沿った方向に搬送することができるとともに、傾斜手段により搬送手段を回動軸線まわりに傾けて搬送手段に支持された基板の姿勢を第1姿勢から第2姿勢に変更することができる。
【0010】
また、駆動源が処理槽の外部に固定配置されているので、処理槽の内部に存在する液雰囲気や液がモータなどの駆動源に達することがなく、駆動部が故障することを防止できる。
【0011】
さらに、駆動軸が回動軸線上に配置されているので、傾斜手段によって搬送手段が回動軸まわりに傾けられたときに、駆動軸の配置位置が変位することはない。したがって、搬送手段の傾斜状態にかかわらず第1伝達手段を固定配置できるので、第1伝達手段を貫通させるために処理槽の壁面に設ける貫通孔を長穴等にする必要がなく、貫通孔付近のシール性が向上できる。ゆえに、処理槽の内部に存在する液雰囲気や液に起因してモータなどの駆動源が故障することを確実に防止できる。
【0012】
またさらに、駆動源を固定配置できるので、搬送手段の回動に応じて駆動源が回動する場合に確保される駆動源回動用の空間が不要となり、基板搬送装置のコンパクト化を図ることができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の基板搬送装置において、第1伝達手段は、上記駆動源と連結され、上記搬送方向と直交する軸線まわりに上記駆動源により回転駆動される出力軸と、この出力軸に設けられた出力用ギアと、上記駆動軸に設けられ、上記出力用ギヤと噛合する介在ギアとを有することを特徴とする基板搬送装置である。
【0014】
この請求項2に係る発明によれば、介在ギアが回動軸線上に配置された駆動軸に設けられているので、傾斜手段により搬送手段が傾けられても、介在ギアの位置が変位することがない。したがって、搬送手段の傾斜状態にかかわらず、駆動源により駆動される出力軸に設けられた出力用ギアと介在ギアとの噛合状態を保つことができて、駆動源による駆動力を搬送手段に確実に伝達することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の基板搬送装置において、上記第2伝達手段は、上記搬送方向と直交する軸線まわりに回転駆動される入力軸と、この入力軸に設けられた入力用ギアと、上記駆動軸に設けられ、上記入力用ギヤと噛合する介在ギアとを有することを特徴とする基板搬送装置である。
【0016】
この請求項3に係る発明によれば、介在ギアが回動軸線上に配置された駆動軸に設けられているので、傾斜手段により搬送手段が傾けられても、介在ギアの位置が変位することがない。したがって、搬送手段の傾斜状態にかかわらず、入力用ギアと介在ギアとの噛合状態を保つことができ、駆動源による駆動力を搬送手段に確実に伝達することができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板搬送装置において、上記傾斜手段は、シリンダを備えており、上記シリンダは、上記処理槽外に配置されていることを特徴とする基板搬送装置である。
【0018】
この請求項4に係る発明によれば、シリンダが処理槽の外部に設けられているから、シリンダに液が付着するおそれがなく、シリンダが液による悪影響を受けるおそれがない。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は、この発明に係る基板搬送装置が適用される基板処理装置の構成を簡略化して示す断面図である。この基板処理装置は、たとえば、液晶表示装置用ガラス基板などの基板Sを搬送方向TDに向けて次々と搬送しながら、この基板Sの表面にエッチング液を供給することによって、基板Sの表面にエッチング処理を施すための装置である。
【0031】
このような機能を実現するために、この基板処理装置は、搬送方向TDに関して上流側から順に、入口コンベア1、エッチング処理槽2、水洗処理槽3および出口コンベア4を、搬送方向TDに沿って結合して構成されている。入口コンベア1、エッチング処理槽2、水洗処理槽3および出口コンベア4は、いずれも、互いにほぼ平行な位置関係で配列された複数本の搬送ローラ11,21,31,41を備えている。搬送ローラ11,21,31,41は、それぞれ、搬送方向TDと直交する方向に延びた軸線まわりに回転して、その上に置かれた基板Sを搬送方向TDに沿って搬送することができる。
【0032】
未処理の基板Sは、図示しない基板搬入ロボットによって、入口コンべア1の搬送ローラ11上に水平姿勢で戦置される。この載置された基板Sは、搬送ローラ11によって水平姿勢を保ったままでエッチング処理槽2に向けて搬送され、エッチング処理槽2に設けられた搬送ローラ21を含む後述の搬送機構(基板搬送装置)に受け渡される。水平姿勢でエッチング処理槽2内に搬送された基板Sは、その姿勢を搬送機構により傾斜姿勢に変更された後、エッチング処理槽2内で搬送ローラ21によって搬送されつつ処理される。そして、エッチング処理槽2内で搬送ローラ2によって傾斜姿勢で支持された基板Sは、その傾斜姿勢を保ったまま水洗処理槽3に搬入され、水洗処理槽3に設けられた搬送ローラ31を含む搬送機構に受け渡される。次に、基板Sは水洗処理槽3内で搬送ローラ31によって搬送されつつ処理された後、搬送機構によりその姿勢を傾斜姿勢から水平姿勢に変更されて、出口コンベア4の搬送ローラ41上に払い出される。出口コンベア4に払い出された処理済みの基板Sは、図示しない基板搬出ロボットによって搬送ローラ41上から取り除かれる。
【0033】
入口コンベア1の搬送ローラ11は、その回転軸が搬送方向TDと直交する水平方向に延びた状態に設けられており、基板搬入ロボットによって載置された基板Sを、水平に支持しつつエッチング処理槽2に向けて搬送する。
【0034】
エッチング処理槽2には、基板Sの上面にエッチング液をスプレーするための上部スプレーノズル22が備えられている。上部スプレーノズル22には、エッチング液タンク24に貯留されたエッチング液が、ポンプ25によって汲み出され、エッチング液供給管26を介して供給されている。エッチング供給管26の途中部には、エア弁27が介装されており、このエア弁27を開閉することによって、上部スプレーノズル22からエッチング液を噴出させたり、その噴出を停止させたりすることができる。
【0035】
スプレーノズル22から基板Sに供給された後のエッチング液は、エッチング処理槽2の底面に接続された回収配管61を介して、エッチング液タンク24に回収されるようになっている。
【0036】
上記の構成により、エッチング処理槽2内に搬入された基板Sの上面に向けてエッチング液を供給して、その上面にエッチング液によるエッチング処理を施すことができる。
【0037】
また、基板Sにエッチング液が供給されている間、搬送ローラ21は、基板Sを搬送方向TDに搬送するために正転されたり、基板Sを搬送方向とは逆方向に戻すために逆転されたりしている。これにより、基板Sは、エッチング処理槽2内で揺動され、スプレーノズル22から噴出されるエッチング液を基板Sの上面全域にほぼ均一に供給でき、また、搬送路長を長くすることなくエッチング工程に必要十分な処理時間を確保できる。
【0038】
さらに、基板Sにエッチング液が供給されている間、複数本の搬送ローラ21は、後述する基板搬送機構(基板搬送装置)によって搬送方向TDにほぼ平行な軸線まわりに所定の傾斜角度だけ、たとえば5度から10度の範囲内で傾斜されるようになっている。これにより、搬送ローラS上の基板Sが上記傾斜角度だけ傾斜された状態となり、基板Sの上面に供給されたエッチング液は基板Sの傾斜に沿って流れ落ちるから、基板Sの上面にエッチング液が滞留する部分が生じず、基板Sの表面全域にほぼ均一な処理を施すことができる。
【0039】
エッチング処理が施された基板Sは、エッチング処理槽2の出口付近に設けられた液切りローラ62を通過することによって、その表面に付着したエッチング液がある程度除去された後、所定の傾斜角度を保ったまま水洗処理槽3に向けて搬出される。
【0040】
水洗処理槽3内には、搬送ローラ31の上方および下方に、それぞれ基板Sの上面および下面に純水を供給するための純水用スプレーノズル32,33が配設されている。純水用スプレーノズル32には、純水タンク34に貯留された純水が、ポンプ35によって汲み出され、純水供給管36を介して供給されている。純水供給管36の途中部には、エア弁37が介装されており、このエア弁37を開閉することによって、純水用スプレーノズル32から純水を吐出させたり、その吐出を停止させたりすることができる。また、純水用スプレーノズル33には、ポンプ35によって純水タンク34から汲み出された純水が、ポンプ35とエア弁37との間の純水供給管36に分岐して結合された分岐管38を介して供給されている。分岐管38の途中部には、エア弁39が介装されており、このエア弁39を開閉することによって、純水用スプレーノズル33から純水を吐出させたり、その吐出を停止させたりすることができる。
【0041】
基板に供給された後の純水は、電磁弁65および回収配管66を介して純水タンク34に回収されるか、電磁弁67および廃液配管68を介して廃棄される。具体的には、基板Sに対する洗浄処理を開始した当初の期間には、電磁弁65を閉じ、電磁弁67を開く。これにより、エッチング液等を多く含んだ純水が廃棄される。その後、一定時間経過後に電磁弁65を開くとともに、電磁弁67を閉じる。これにより、基板Sの洗浄に用いられた後の純水のうち、比較的清浄なものについては、純水タンク34に回収することができる。
【0042】
上記の構成により、エッチング液によって処理された基板Sの表面に、純水用スプレーノズル32,33から純水を供給することができ、その表面に付着しているエッチング液等を洗い流すことができる。
【0043】
また、エッチング処理槽2と同様に、基板Sに純水が供給されている間は、搬送ローラ31が交互に正転または反転されて、基板Sが水洗処理槽3内で揺動される。これにより、純水用スプレーノズル32,33から噴出される純水で基板Sの表面全域を隈無く洗浄でき、また、水洗処理槽3の搬送路長を長くすることなく基板Sの表面からエッチング液を除去するのに必要十分な処理時間を確保できる。
【0044】
さらに、基板Sに純水が供給されている間、後述する搬送機構(基板搬送装置)が有する搬送ローラ31は、搬送方向TDにほぼ平行な軸線まわりに、エッチング処理槽2での傾斜角度と同じ所定の傾斜角度だけ傾斜されるようになっている。これにより、搬送ローラS上の基板Sが水平面に対して所定の傾斜角度だけ傾斜された状態となり、基板Sの上面に供給された純水は、基板S上で滞留することなく基板Sの傾斜に沿って流れ落ちるから、基板Sの表面に付着しているエッチング液を良好に洗い流すことができる。そして、エッチング液が洗い流された基板Sは、搬送機構によりその姿勢を傾斜姿勢から水平姿勢に変更された後、出口コンベア4に向けて払い出される。
【0045】
出口コンベア4の搬送ローラ41は、その回転軸が搬送方向TDと直交する水平方向に延びており、水洗処理槽3から搬出されてくる基板Sを、水平に支持しつつ搬送方向TDに沿って搬送するようになっている。出口コンベア4の入口付近には、基板Sの上面および下面に乾燥エアを吹き付けて基板Sの表面の水分を除去する一対のエアナイフ装置42,43が配置されている。これらの一対のエアナイフ装置42,43には、図外のエア供給源から送り出される乾燥エアが、エア供給配管44およびエア弁45を介して供給されるようになっている。エアナイフ装置42,43を通過することによって水分が除去された基板Sは、上記したように、図示しない基板搬出ロボットによって搬送ローラ41上から取り除かれる。
【0046】
図2は、本発明の第1の実施形態を示し、エッチング処理槽2に設けられた搬送ローラ21を含む搬送機構(基板搬送装置)の構成を上方から見たときの断面図であり、図3は、図2の切断面線A−Aから見た断面図である。エッチング処理槽2に設けられた搬送機構および水洗処理槽3に設けられた搬送機構は、ほぼ同様な構成であるから、以下では、エッチング処理槽2に備えられた搬送機構7を取り上げて説明する。
【0047】
搬送機構7は、複数本の搬送ローラ21を一体的に保持するためのローラ支持枠71を備えている。ローラ支持枠71は、搬送方向TDに延びた一対の支持板72,73を含む。一対の支持板72,73は、搬送方向TDと直交する方向に所定間隔を置いて互いに対向した状態に設けられており、この一対の支持板72,73間に、複数本の搬送ローラ21が回転自在に支持されている。また、一対の支持板72,73は、複数の連結板74によって搬送ローラ21の下方で連結されている。これら複数本の搬送ローラ21およびローラ支持枠71などにより、本発明の搬送手段が構成されている。
【0048】
図2における左側の支持板72には、搬送方向TDに対向するエッチング処理槽(処理槽)2の側壁2A,2Bから互いに近接する水平方向に突設された支持ピン75,76が挿通されていて、これにより、ローラ支持枠71は、支持ピン75,76を中心として回動自在に支持されている。また、支持板72には、搬送方向TDに延びた駆動軸77が、その軸芯を支持ピン75,76の軸芯と一致させるように回転自在に支持されている。
【0049】
搬送ローラ21の回転軸(入力軸)G1は、支持板72を貫通しており、その先端には、それぞれかさ歯車(入力用ギア)78が取り付けられている。これに対応して、駆動軸77には、かさ歯車78とそれぞれ噛み合うように、複数個のかさ歯車(介在ギア)79が取り付けられている。また、支持板72と対向するエッチング処理槽2の左側壁2Cの外面には、搬送ローラ21を回転駆動するための駆動力を発生するモータ(駆動源)80が取り付けられている。このモータ80の出力軸G2は、左側壁2Cを貫通してエッチング処理槽2内に突出しており、その先端には、かさ歯車(出力用ギア)81が取り付けられている。このかさ歯車81は、駆動軸77に設けられた複数個のかさ歯車79のうちの1つと噛合している。なお、モータ80の出力軸G2,かさ歯車81およびかさ歯車79などから本発明の第1伝達手段が構成され、搬送ローラ21の回転軸G1、かさ歯車78およびかさ歯車79などから本発明の第2伝達手段が構成される。
【0050】
この構成により、モータ80の駆動力によってかさ歯車81が回転すると、このかさ歯車81の回転力が、かさ歯車79を介して駆動軸77に与えられて、駆動軸77を回転させる。そして、駆動軸77の回転は、かさ歯車79およびかさ歯車78によって搬送ローラ21の回転力に変換され、搬送ローラ21を回転させる。
【0051】
図2における右側の支持板73には、支持ピン75,76を回動中心として、駆動軸77の回転軸線まわりにローラ支持枠71を傾けるための傾斜機構(傾斜手段)が連結されている。この傾斜機構には、鉛直方向に進退可能なロッド82Aを有するシリンダ82が備えられている。シリンダ82は、エッチング処理槽2の外部に設けられており、ロッド82Aは、その先端がエッチング処理槽2の図2における右側壁2Dに取り付けられたカバー83内で昇降するようになっている。また、シリンダ82の下端に設けられた軸82Bが基台(図示せず)に回動自在に取り付けられており、シリンダ82は、ロッド82Aの昇降に伴い、軸82Bまわりに若干揺動するように設けられている。
【0052】
ロッド82Aの先端には、取付部材84が取り付けられている。取付部材84には、搬送方向TDとほぼ平行な軸85に揺動自在に支持されたレバー86の一端が、搬送方向TDとほぼ平行な軸87まわりに回動自在に連結されている。レバー86の他端は、右側壁2Dに形成された連通口88を介してエッチング処理槽2内に進入しており、エッチング処理槽2内に設けられた一対の昇降棒89の上端に取り付けられた搬送方向TDとほぼ平行な軸90まわりに回動自在に連結されている。また、昇降棒89の下端は、支持板73の下端部に取り付けられた搬送方向TDとほぼ平行な軸91まわりに回動自在に連結されている。
【0053】
なお、レバー86および昇降棒89の長さなどは、シリンダ82のロッド82Aが伸長された状態で、ローラ支持枠71に保持された搬送ローラ21の回転軸が水平となるように設定されている。また、ロッド82Aには、カバー83内において、ベローズ92が外装されており、エッチング処理槽2内のエッチング液やエッチング液成分を含む雰囲気が、ロッド82Aとカバー83との隙間から漏れ出さないようになっている。
【0054】
上記の構成により、シリンダ82によってロッド82Aを収縮させると、レバー86が、軸85を中心として図3における時計回りに傾き、これに伴って昇降棒89が上昇する。そして、昇降棒89の上昇によって、ローラ支持枠71の支持板73側が持ち上げられ、その結果、ローラ支持枠71を支持ピン75,76を中心として図3における反時計回りに傾けることができる。
【0055】
このとき、駆動軸77は、その軸芯を支持ピン75,76の軸芯と一致させるように支持されていることにより、ローラ支持枠71の揺動中心となっている。すなわち、駆動軸77は、ローラ支持枠71の回動軸線上に配置されているので、ローラ支持枠71を支持ピン75,76を中心に傾けても、搬送ローラ21の回転軸に取り付けられたかさ歯車78と駆動軸77に取り付けられたかさ歯車79との噛合は解除されず、モータ80の駆動力によって搬送ローラ21を回転させることができる(図4(a),(b)参照)。
【0056】
以上のようにこの実施形態によれば、シリンダ82によってローラ支持枠71の一方端縁側を持ち上げて、ローラ支持枠71を支持ピン75,76を中心として傾けることにより、ローラ支持枠71に一体的に保持された搬送ローラ21を、支持ピン75,76を中心として傾けることができる。また、その状態で搬送ローラ21を回転させることができる。これにより、搬送ローラ21によって搬送される基板Sを、水平面に沿って搬送したり、水平面に対して傾斜した状態で搬送したりすることができる。
【0057】
また、ローラ支持枠71を傾斜させても、モータ80などの駆動源の位置は変化せず、この駆動源がローラ支持枠71と一体的に傾斜するといったようなことはない。ゆえに、搬送ローラ21を傾斜させて、基板Sの姿勢を変更するために、エッチング処理槽2が大型化してしまうといったことはない。
【0058】
さらに、シリンダ82がエッチング処理槽2の外部に設けられているから、シリンダ82にエッチング液が付着するおそれがなく、シリンダ82がエッチング液による悪影響を受けるおそれがない。
【0059】
上述の第1の実施形態においては、駆動軸77に設けられた複数のかさ歯車79の1つに、かさ歯車81とかさ歯車78が両方とも噛合する構成であるが、これに代えて、図5に示されるように、駆動軸77にかさ歯車78とは噛合しないかさ歯車79Aを設けて、このかさ歯車79Aにかさ歯車81を噛合させることによりモータ80による駆動力を駆動軸77に伝達してもよい。また、かさ歯車81とかさ歯車79Aとの組み合わせを、ウオームギアと平歯車との組み合わせに代えてもよい。
【0060】
また、別の変形例として、駆動軸77を回転させるための構成を、たとえば、図6に示すように、モータの出力軸G2を駆動軸77と平行に設け、モータの出力軸と駆動軸77との間にタイミングベルトTBを巻き掛けて、このタイミングベルトTBを介してモータの駆動力を駆動軸77に伝達する構成としてもよい。さらには、モータの出力軸を駆動軸77と平行に設け、モータの出力軸の回転をギア機構を介して駆動軸77に伝達する構成を採ることもできる。
【0061】
図7は、この発明の第2の実施形態に係る搬送機構の構成を上方から見たときの断面図である。この図7では、図2に示す各部と同等の部分については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0062】
この第2の実施形態に係る搬送機構7Aでは、複数本の搬送ローラ21の回転軸に、それぞれ駆動ギア101が取り付けられている。互いに隣接する2つの駆動ギア101は、支持板72に回転自在に支持された中間ギア102にそれぞれ噛合しており、一方の駆動ギア101の回転は、中間ギア102を介して他方の駆動ギア101に伝達されるようになっている。中間ギア102のうちの1つには、その回転軸103にフレキシブルカップリング104を介してモータ105の出力軸G2が連結されている。
【0063】
このフレキシブルカップリング104は、モータ105の出力軸に対して回転軸103が傾斜した状態であっても、モータ105の出力軸G2の回転を回転軸103に伝達することができるものである(図8(a),(b) 参照)。したがって、シリンダ82によってローラ支持枠71の一方端縁側を持ち上げて、ローラ支持枠71を支持ピン75,76を中心として傾けても、モータ105の駆動力を駆動ギア101および中間ギア102を介して搬送ローラ21に伝達することができる。これにより、搬送ローラ21によって搬送される基板Sを、水平面に沿って搬送したり、水平面に対して傾斜した状態で搬送したりすることができ、上述した第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0064】
なお、この実施形態においては、支持ピン75,76により規定されるローラ支持枠71の回動軸線が、フレキシブルカップリング104における出力軸G2と回転軸103との連結位置の近傍を通るようにされていることが好ましい。これにより、ローラ支持枠71が傾斜させられた場合にも、出力軸G2と回転軸103との連結状態を良好に維持できる。
【0065】
図9は、この発明の第3の実施形態にかかる搬送機構の構成を上方から見たときの断面図であり、図10は、図9に示す切断面線B−Bから見た断面図である。図9および図10において、図2および図3に示す各部と同等の部分には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0066】
この第3の実施形態に係る搬送機構7Bは、搬送ローラ21の回転軸が水平に延びた状態で駆動軸77に駆動力を与えるための第1モータ111と、搬送ローラ21の回転軸が水平面に対して所定角度だけ傾斜した状態で駆動軸77に駆動力を与えるための第2モータ112とを備えている。
【0067】
第1モータ111および第2モータ112は、いずれもエッチング処理槽2の左側壁2Cの外面に取り付けられている。第1モータ111の出力軸113および第2モータ112の出力軸114は、左側壁2Cを貫通してエッチング処理槽2内に突出しており、その先端には、それぞれウオームギア115およびウオームギア116が取り付けられている。これに対応して、駆動軸77には、搬送ローラ21の回転軸が水平に延びた状態で、ウオームギア115と噛合する位置に平歯車117が取り付けられている(図11(a) 参照)。また、搬送ローラ21の回転軸G1が水平面に対して所定角度だけ傾斜した状態で、ウオームギア116と噛合する位置に平歯車118が取り付けられている(図11(b) 参照)。
【0068】
また、エッチング処理槽2の隔壁2A,2Bには、搬送方向TDに沿って延びた支持軸119が架け渡されており、ローラ支持枠71は、その支持軸119に回動自在に取り付けられている。
【0069】
この構成により、シリンダ82のロッド82Aが伸長されて、搬送ローラ21の回転軸が水平に延びた状態になっている時には、ウオームギア115と平歯車117とが噛み合って、第1モータ111の駆動力が駆動軸77に伝達される。そして、第1モータ111の駆動力による駆動軸77の回転が、かさ歯車79およびかさ歯車78によって搬送ローラ21の回転力に変換されて、搬送ローラ21を回転させる。これにより、搬送ローラ21上の基板Sを、水平な状態で搬送方向TDに沿って搬送することができる。
【0070】
また、搬送ローラ21の回転軸が傾斜した状態になっている時には、ウオームギア116と平歯車118とが噛み合って、第2モータ112の駆動力が駆動軸77に伝達され、駆動軸77を回転させる。そして、この駆動軸77の回転が、かさ歯車79およびかさ歯車78を介して搬送ローラ21に伝達されて、搬送ローラ21を回転させる。これにより、搬送ローラ21上の基板Sを、水平面に対して傾斜させた状態で搬送方向TDに沿って搬送することができる。
【0071】
さらに、上述した第1および第2の実施形態に係る構成と同様に、ローラ支持枠71を傾斜させても、第1モータ111および第2モータ112など駆動源は傾斜しないから、この第3の実施形態の構成を採用しても、エッチング処理槽2が大型化することはない。
【0072】
上述の第3の実施形態では、駆動軸77に平歯車117と平歯車118とがそれぞれ設けられているが、ウオームギア115およびウオームギア116が同一の鉛直面上に位置するように、第1モータ111および第2モータ112を配置して、ウオームギア115およびウオームギア116に噛合する平歯車を1つにしてもよい。
【0073】
また、上述の第3の実施形態では、駆動軸77が複数本の搬送ローラ21とー体にシリンダ82などによって傾斜させられる構成であるがこの構成に代えて、図12に示される構成を採用しても良い。すなわち、図12に示されるように、搬送方向TDと平行な軸線まわりに回転駆動される2本の駆動軸77Aおよび駆動軸77Bをそれぞれ設ける。この2本の駆動軸77Aおよび駆動軸77Bには、かさ歯車79Cおよびかさ歯車79Dがそれぞれ設けられ、搬送ローラ21の回転軸G1の先端にはかさ歯車78Bが設けられている。そして、搬送ローラ21の回転軸G1が水平状態にあるときには、かさ歯車78Bがかさ歯車79Cと噛合し、回転軸G1が傾斜状態にあるときは、かさ歯車78Bがかさ歯車79Dと噛合するように構成されている。駆動軸77Aおよび駆動軸77Bを回転駆動する機構は、駆動源としてモータを用いその駆動力をギア等を介してそれぞれの駆動軸に伝達する機構等を採用すればよい。
【0074】
以上では、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は、上述の3つの実施形態以外の形態でも実施することができる。たとえば、図13に示すように、シリンダ82をエッチング処理槽2の上方に設け、シリンダ82のロッド82Aを、エッチング処理槽2の天面を貫通させてローラ支持枠71の支持板73に回動自在に連結してもよい。また、シリンダ82をエッチング処理槽2の下方に設け、シリンダ82のロッド82Aを、エッチング処理槽2の底板2Fを貫通させてローラ支持枠71に回動自在に連結してもよい。これらの構成が採用された場合、ローラ支持枠71を傾斜させるための構成を簡素化することができる。
【0075】
さらに、シリンダ82をエッチング処理槽2の上方に設け、シリンダ82のロッド82Aをワイヤを介してローラ支持枠71に連結し、ロッド82Aを収縮させてワイヤを引き上げることにより、ローラ支持枠71を傾斜させてもよい。また、ワイヤをモータで巻き取ることにより、ローラ支持枠71を傾斜させる構成であってもよい。
【0076】
また、ローラ支持枠71を傾斜させるための駆動源としてシリンダを用いる必要はなく、モータなど他の種類の駆動源が用いられてもよい。たとえば、図14に示すように、ねじ軸121に螺合するボールナット122をレバー86に連結し、モータ123の駆動力でねじ軸121を回動させて、ボールナット122を上下動させることにより、ローラ支持枠71を揺動させるボールねじ機構が採用されてもよい。なお、図13および図14においては、搬送ローラ21を回転させるための構成の図示は省略されている。
【0077】
さらに、レバー86の揺動軸85にモータの出力軸を直結して、モータで直接にレバー86を揺動させることにより、ローラ支持枠71を揺動させる構成を採用することもできる。
【0078】
レバー86に連結されたラックと、このラックに噛合するピニオンとを有するラックアンドピニオン機構を用い、当該ピニオンに正逆回転可能なモータからの回転力を与えるようにしてもよい。
【0079】
また、図2に示される第1の実施の形態および図9に示される第3の実施形態において、複数本の搬送ローラ21の回転軸G1にそれぞれ設けられたかさ歯車78が駆動軸77に設けられた複数のかさ歯車79とそれぞれ噛合するように構成されているが、この構成の変形例として図15に示される構成を採用してもよい。すなわち図15に示されるように、搬送ローラの回転軸G1とは別に、搬送方向TDと直交する軸線まわりに回転駆動される入力軸G1Aを設けて、この入力軸G1Aの先端にかさ歯車78Aを取り付ける。このかさ歯車78Aは、駆動軸77に設けられたかさ歯車79Bに噛合されて、駆動軸の駆動力は入力軸G1Aに伝達される。入力軸G1Aに伝達された駆動力は、複数のギア201を介して複数本の搬送ローラ21に伝達され、搬送ローラ21を回転駆動させる。入力軸GlAに入力された駆動力を上述のように複数のギアの組み合わせで伝達するのに代えて、プーリとベルトとの組み合わせにより伝達させてもよい。また、入力軸GlAを複数本の搬送ローラ21の回転軸G1のーつで代用し、この回転軸G1にかさ歯車78Aを設けるとともに、この回転軸G1と他の回転軸G1とを複数のギア等で連動連結して、全ての回転軸G1に駆動力を伝達してもよい。
【0080】
さらに、上述の実施形態では、基板に供給すべきエッチング液を吐出するスプレーノズル22がローラ支持枠71とは別に設けられているが、ローラ支持枠71にスプレーノズル22を取り付けておけば、ローラ支持枠71の傾斜角度にかかわらず、基板に対して良好にエッチング液を供給することができる。同様に、水洗処理槽3において、ローラ支持枠71に純水用スプレーノズル32,33を取り付けておけば、ローラ支持枠71の傾斜角度にかかわらず、基板に対して良好に純水を供給することができる。
【0081】
また、上述の各実施形態では複数本の搬送ローラなどにより本発明の搬送手段が構成されるが、複数本の搬送ローラをベルトコンベア等に代えてもよい。要は基板を支持しつつその表面に沿った方向に搬送できる搬送手段であればよい。
【0082】
また、上述の実施形態においては、液晶表示装置用ガラス基板を搬送するための装置を例にとったが、この発明は、半導体ウエハ、プラズマディプレイパネル用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板などの他の種類の基板を搬送するための装置にも適用することができる。
【0083】
その他、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板搬送装置が適用される基板処理装置の構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態に係る搬送機構の構成を示す上方から見た断面図である。
【図3】図2の切断面線A−Aから見た断面図である。
【図4】搬送ローラを駆動するための構成を示す断面図である。
【図5】上記第1の実施形態の変形例について説明するための断面図である。
【図6】上記第1の実施形態の他の変形例について説明するための断面図である。
【図7】この発明の第2の実施形態に係る搬送機構の構成を示す上方から見た断面図である。
【図8】搬送ローラを駆動するための構成を示す断面図である。
【図9】この発明の第3の実施形態に係る搬送機構の構成を示す上方から見た断面図である。
【図10】図5の切断面線B−Bから見た断面図である。
【図11】搬送ローラを駆動するための構成を示す断面図である。
【図12】上記第3の実施形態の変形例について説明するための断面図である。
【図13】搬送ローラを傾斜させるための他の構成例を簡略化して示す断面図である。
【図14】搬送ローラを傾斜させるための他の構成例を簡略化して示す断面図である。
【図15】搬送ローラを駆動するための他の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
S 基板
2 エッチング処理槽(処理槽
21,31 搬送ローラ(搬送手段)
7,7A,7B 搬送機構(基板搬送装置)
78 かさ歯車(入力用ギア)
79 かさ歯車(介在ギア)
80 モータ(駆動源)
81 かさ歯車
82 シリンダ(傾斜手段)
84 取付部材(傾斜手段)
86 レバー(傾斜手段)
89 昇降棒(傾斜手段)
G1 入力軸
G2 出力軸

Claims (4)

  1. 基板に液を供給して基板を処理するための処理槽内において、基板をその主面に沿った搬送方向に搬送するとともに、基板の姿勢を所定の第1姿勢から、この第1姿勢に対して上記搬送方向にほぼ平行な回動軸線まわりに傾いた第2姿勢に変更する基板搬送装置であって、
    上記処理槽内に設けられ、基板を支持しつつその基板の主面に沿った方向に搬送する搬送手段と、
    この搬送手段を上記回動軸線まわりに傾けて、上記搬送手段に支持された基板の姿勢を上記第1姿勢から上記第2姿勢に変更する傾斜手段と、
    上記処理槽内において、上記回動軸線上に配置され、上記回動軸線まわりに回転駆動される駆動軸と、
    上記処理槽外に固定配置され、上記駆動軸を駆動するための駆動源と、
    上記処理槽の内外を貫通して設けられ、上記駆動源による駆動力を上記駆動軸に伝達する第1伝達手段と、
    上記処理槽内に設けられ、上記駆動軸による駆動力を上記搬送手段に伝達する第2伝達手段と、
    を備えたことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 請求項1に記載の基板搬送装置において、
    第1伝達手段は、上記駆動源と連結され、上記搬送方向と直交する軸線まわりに上記駆動源により回転駆動される出力軸と、この出力軸に設けられた出力用ギアと、上記駆動軸に設けられ、上記出力用ギヤと噛合する介在ギアとを有することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板搬送装置において、
    上記第2伝達手段は、上記搬送方向と直交する軸線まわりに回転駆動される入力軸と、この入力軸に設けられた入力用ギアと、上記駆動軸に設けられ、上記入力用ギヤと噛合する介在ギアとを有することを特徴とする基板搬送装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板搬送装置において、
    上記傾斜手段は、シリンダを備えており、
    上記シリンダは、上記処理槽外に配置されていることを特徴とする基板搬送装置。
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