JP3608714B2 - 写真処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真処理装置に関し、詳しくは写真処理装置を構成する画像露光手段等の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フィルムから感光材料に対する画像の焼き付け、および焼き付け処理後の感光材料に関する種々の処理等を、一連の流れで自動的に行う写真処理装置は、従来から知られている。上記画像の焼き付けは、通常、写真処理装置を構成する画像露光手段にて行われている。
【0003】
図4は、従来技術に係る画像露光手段近傍の概略構成図を示したものである。図4において、画像露光手段は、感光材料に対して画像の焼き付けを行う(露光を行う)際に用いられる光源部(図示省略)と、フィルムFを露光軸X上に保持等するために用いられるネガマスク102と、感光材料を水平に保持等するために用いられる露光台(図示省略)と、露光軸X上に置かれたフィルムFの画像を露光台上の感光材料に結像するために用いられるレンズ105等とを用いて構成されている。また、光源部からの光は、ミラートンネル103を介してネガマスク102に保持されたフィルムFに照射される。ここで、ミラートンネル103は、光源部から発せられた露光用の光の露光軸Xを、露光台上の感光材料に対して垂直に保持するように構成され、設けられている。
【0004】
図4に示された画像露光手段を用いて、ネガフィルムFに形成された画像を感光材料に露光する場合には、上述したように、ミラートンネル103を介して供給される照射光を、ネガフィルムFに照射する必要がある。この照射光はかなりの熱量を有しているので、ネガフィルムF中の一つのコマに対して、照射光が連続して照射される場合には、照射光の熱影響によってネガフィルムFの温度が上昇して、ネガフィルムFに変色等(いわゆるネガ焼け)が発生するおそれがある。
【0005】
そこで、従来技術においては、ネガフィルムFの温度上昇を防いでネガフィルムFの変色等を防止するために、ネガマスク102周辺の所定位置にフィルム冷却手段111,112が設けられている。図4に示された画像露光手段においては、ネガフィルムFの表面側に冷却風111Aを送るファン111aを設けた第一のフィルム冷却手段111と、ネガフィルムFの裏面側に冷却風112Aを送るファン112aを設けた第二のフィルム冷却手段112とが、それぞれ所定の位置に設けられている。
【0006】
従来技術に係る画像露光手段によれば、上記フィルム冷却手段111,112を用いて、フィルムFを冷却することが可能となるので、効果的にネガフィルムFの変色等を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術に係る画像露光手段には、以下のような問題があった。
【0008】
従来技術によれば、図4に示すようにファン111a,112aを有するフィルム冷却手段111,112を設けて、フィルムFの冷却を行っているが、光路や他部品との干渉等のスペース的な制約があるために、どうしても、フィルムFからかなり離れた位置に、フィルム冷却手段111,112を設けざるを得ない。そうすると、フィルムFに対して、遠い位置から冷却風を吹き付けているために、冷却効率が低下し、効果的にフィルムFの冷却を行うためには、大きな出力を有するファン111a,112aが必要となる。
【0009】
また、フィルムFの温度上昇が大きい場合等には、フィルムFの表面および裏面に対して、複数の方向から冷却風を送風する構成とするのが理想的である。さらに、この複数の方向からの送風を行う場合であっても、できるだけ、ファン等の数を抑えることが望ましい。しかしながら、従来技術においては、光路や他部品との干渉等のスペース的な制約があるために、フィルムFの表面および裏面に対して送風可能とするためには、図4に示したように、第一のフィルム冷却手段111および第二のフィルム冷却手段112を設けなければならない。すなわち、複数の方向からの送風を行うためには、その方向に対応してそれぞれ少なくとも一つずつのファン等を有したフィルム冷却手段が必要となる。
【0010】
そこで、本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、ネガフィルムの冷却を効率良く行うことが可能であると共に、ネガフィルムに対して複数方向からの送風を行う際におけるファンの数を減少させることが可能である写真処理装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決するための本発明に係る写真処理装置は、ネガフィルムを挟持するために用いられるネガマスク22が写真処理装置本体40に着脱自在に構成された写真処理装置であって、ネガマスク22は、ネガフィルムの一方の面側に近接する位置に開口する一方の開口部およびネガマスク22の外部に対して開口する他方の開口部が形成された第一のダクト22Vと、ネガフィルムの他方の面側に近接する位置に開口する一方の開口部およびネガマスク22の外部に対して開口する他方の開口部が形成された第二のダクト22Wとを備える一方、写真処理装置本体40は、写真処理装置本体40の外部に対して開口する一方の開口部41A,41Bおよび送風手段50に接続される他方の開口部41Cが形成された外部ダクト41を備え、ネガマスク22が写真処理装置本体40に装着されたときには、外部ダクト41の一方の開口部41A,41Bと第一および第二のダクト22V,22Wの他方の開口部とが近接するように構成されたことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る写真処理装置によれば、前記ネガマスク内に前記ダクトが設けられ、前記ダクトの一方の開口部が前記ネガフィルムに近接する位置に設けられているので、送風手段を駆動させて発生される冷却風を、前記ネガフィルムに対して、効率よく送ることが可能なネガマスクを得ることができる。
【0013】
また、本発明に係る写真処理装置においては、前記ダクトが複数本設けられており、前記複数本のダクトのそれぞれの一方の開口部が、前記ネガフィルムの表面および裏面に対して前記送風手段からの送風を行うことが可能な位置に設けられている。
【0014】
これにより、前記ネガフィルムの表面および裏面に対する送風を、容易に行うことが可能である写真処理装置を得ることができる。
【0015】
より詳しくは、本発明に係る写真処理装置においては、前記ダクトとして第一のダクト22Vおよび第二のダクト22Wが設けられており、前記第一のダクト22Vの一方の開口部が、前記ネガフィルムの表面に対して前記送風手段からの送風を行うことが可能な位置に設けられ、前記第二のダクト22Wの一方の開口部が、前記ネガフィルムの裏面に対して前記送風手段からの送風を行うことが可能な位置に設けられている。
【0016】
これにより、前記ネガフィルムの表面および裏面に対する送風を、容易に行うことが可能な写真処理装置を得ることができる。
【0017】
しかも、本発明に係る写真処理装置によれば、前記ネガマスクが着脱自在であるので、種々のサイズに用いられる種々のネガマスクを用いて写真処理装置を構成する場合であっても、それらの種々のネガマスクに対して、前記外部ダクト41および前記送風手段50に対応した形状のダクトを形成することによって、いかなるサイズのネガフィルムについても、効率よく冷却を行うことが可能な写真処理装置を得ることができる。
【0018】
さらに、本発明に係る写真処理装置によれば、従来のようにファンを設ける際における光路や他部品とのスペース的な干渉等を考慮する必要がなく、比較的、前記ネガフィルムに近い位置に前記送風手段を設けることができる。また、仮に、若干離れた位置に前記送風手段を設けなければならない場合であっても、前記送風手段から供給される冷却風は、前記ダクトを介して前記ネガフィルムに吹き付けられるので、従来よりも、冷却効率を上昇させることが可能である写真処理装置を得ることができる。
【0019】
また、本発明に係る写真処理装置においては、前記ネガマスク22と前記外部ダクト41との間、あるいは外部ダクト41と前記送風手段50との間に、緩衝材が設けられている構成であることが好ましい。
【0020】
この好ましい例によれば、前記ネガマスク22に伝わるおそれのある前記送風手段50で発生する振動を、効果的に抑制することが可能となる。
【0021】
また、本発明に係る写真処理装置においては、前記ネガマスク22は、ネガフィルムを挟持可能であるように、マスク上部体22aおよびマスク下部体22bを用いて構成され、マスク上部体22aにおけるマスク下部体22bと接する面に、上部体溝部22Aが形成され、該上部体溝部22Aと、マスク下部体22bにおけるマスク上部体22aと接する面とにより、前記第一のダクト22Vが形成される構成であることが好ましい。
【0022】
また、本発明に係る写真処理装置においては、前記ネガマスク22は、ネガフィルムを挟持可能であるように、マスク上部体22aおよびマスク下部体22bを用いて構成され、マスク下部体22bにおける写真処理装置本体40と接する面に、下部体溝部22Bが形成されると共に、該下部体溝部22Bに、溝部蓋体22cが設けられ、下部体溝部22Bと、溝部蓋体22cとにより、前記第二のダクト22Wが形成される構成であることが好ましい。
【0023】
あるいは、本発明に係る写真処理装置においては、前記ネガマスク22は、ネガフィルムを挟持可能であるように、マスク上部体22aおよびマスク下部体22bを用いて構成され、マスク下部体22bにおける写真処理装置本体40と接する面に、下部体溝部22Bが形成され、該下部体溝部22Bと、写真処理装置本体40におけるマスク下部体22bと接する面とにより、前記第二のダクト22Wが形成される構成であることが好ましい。
【0024】
また、本発明に係る写真処理装置においては、前記ネガマスク22は、ネガフィルムの画像を感光材料に露光するための画像露光手段又はネガフィルムの画像を読み取るための画像読み取り手段の何れかの一構成要素である構成を採用することができるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施形態に係る写真処理装置の概略側面図を示したものである。図1に示された写真処理装置は、マガジン11内に感光材料Pが収容された感光材料供給部10と、この感光材料供給部10から供給された感光材料Pに対して画像の焼き付け処理が行われる画像露光手段20と、この画像露光手段20において画像の焼き付けが終了した感光材料Pに対して、現像処理、定着処理、および水洗処理等の各処理が行われる現像処理手段30等とを用いて構成されている。
【0027】
図1において、感光材料供給部10のマガジン11内には、未露光未現像の感光材料Pがロール状態で収容されており、この感光材料Pは、必要に応じて画像露光手段20に搬送される。
【0028】
画像露光手段20には、感光材料Pに対して画像の焼き付けを行う(露光を行う)際に用いられる光源部21と、フィルムFを露光軸X上に保持するためのネガマスク22と、光源部21とネガマスク22との間の光路を形成しているミラートンネル23と、感光材料Pを水平に保持する等のために用いられる露光台24と、露光軸X上に置かれたフィルムFに形成された画像を露光台24上の感光材料Pに結像させるためのレンズ25と、感光材料Pを露光台24上に搬送させる搬送手段28等とが設けられている。
【0029】
画像露光手段20において露光された感光材料Pは、現像処理手段30に搬送され、発色現像、漂白、定着、安定、乾燥等の処理が行われた後に、カッタ31によって1枚毎のプリントにカットされ、仕上がりプリント32として排出される。
【0030】
図1に示された本実施形態に係る写真処理装置においては、ネガフィルムFを効果的に冷却して、ネガフィルムのネガ焼け等を防止するために、ネガマスク22およびその近傍が、図2および図3に示すように構成されている。
【0031】
図2は、本実施形態に係る写真処理装置(図1参照)における画像露光手段を構成するネガマスク近傍の概略構成図(一部断面図)を示したものである。また、図3は、図2の III−III断面図を示したものである。以下、図1から図3を用いて、本実施形態に係るネガマスク22近傍の構成について説明する。
【0032】
図2および図3において、ネガマスク22は、ネガフィルムFを挟持可能であるように、マスク上部体22aおよびマスク下部体22bを用いて構成されている。本実施形態においては、マスク上部体22aとマスク下部体22bとが、所定箇所にてヒンジ等(図示省略)を用いて連結されており、必要に応じて(ネガフィルムFの装着等の際において)、ヒンジ等を中心に、マスク上部体22aがマスク下部体22bに対して回動自在であるように構成されている。そして、このネガマスク22は、ネガマスク22等以外の各要素から成る写真処理装置本体40から着脱自在であるように構成されている。
【0033】
また、ネガマスク22を構成するマスク上部体22aには、上部体溝部22Aが形成されている。この上部体溝部22Aは、マスク上部体22aとマスク下部体22bとを用いてネガフィルムFを挟持した際のマスク上部体内側面(マスク上部体22aにおけるマスク下部体22bと接する面)に対して、切削等を施して形成されている。
【0034】
そして、ネガフィルムFを挟持するために、マスク上部体22aをマスク下部体22bに接するように回動させれば、マスク上部体22aとマスク下部体22bとの間に、この上部体溝部22Aと、マスク下部体内側面(マスク下部体22bにおけるマスク上部体22aと接する面)とにより、ダクト(図3において、マスク上部体22a(上部体溝部22A)とマスク下部体22b(マスク下部体内側面)とで形成される領域)22Vが形成されることとなる(以下、このダクトを「第一のダクト」という。)。この第一のダクト22Vの一方の開口部(フィルム側開口部)は、ネガフィルムF(の表面側(ミラートンネル23側))に近接する位置に開口されており、他方の開口部(ファン側開口部)は、ネガマスク22の外部に対して開口されている。
【0035】
さらに、ネガマスク22を構成するマスク下部体22bには、下部体溝部22Bが形成されている。この下部体溝部22Bは、ネガマスク22を写真処理装置本体40に装着した際のマスク下部体外側面(ネガマスク22(マスク下部体22b)における写真処理装置本体40と接する面)に対して、切削等を施して形成されている。
【0036】
そして、この下部体溝部22Bには、溝部蓋体22cが設けられており、マスク下部体22bと写真処理装置本体40との間に、下部体溝部22Bと、溝部蓋体22cとによって、ダクト(図3において、下部体溝部22Bと溝部蓋体22c(におけるマスク上部体22a側の面)とで形成される領域)22Wが形成されることとなる(以下、このダクトを「第二のダクト」という。)。この第二のダクト22Wの一方の開口部(フィルム側開口部)は、ネガフィルムF(の裏面側(レンズ25側))に近接する位置に開口されており、他方の開口部(ファン側開口部)は、ネガマスク22の外部に対して開口されている。
【0037】
写真処理装置本体40には、外部ダクト41が形成されている。この外部ダクト41においては、一方の分岐された開口部(第一の開口部41Aおよび第二の開口部41B)が、第一および第二のダクト22V,22Wに対応するように設けられている。そして、他方の開口部(第三の開口部)41Cには、ファン50aを有した送風手段50が接続されている。
【0038】
以上のように構成された本実施形態においては、上述したように、送風手段50と外部ダクト41の第三の開口部41Cとが接続され、ネガマスク22を写真処理装置本体40に適切に装着した際に、外部ダクト41の第一の開口部41Aと第一のダクト22V(のファン側開口部)とが接続され、外部ダクト41の第二の開口部41Bと第二のダクト22W(のファン側開口部)とが接続されるように構成されている。
【0039】
よって、ファン50aを駆動させることにより発生する冷却風が、外部ダクト41、第一のダクト22Vおよび第二のダクト22Wを介して、ネガフィルムFに供給されることとなる。具体的には、外部ダクト41の第三の開口部41Cに送られた冷却風が第一の開口部41Aと第二の開口部41Bとに分岐され、第一の開口部41Aおよび第一のダクト22Vを介して送られる第一の冷却風50AがネガフィルムFの表面側に吹き付けられ、第二の開口部41Bおよび第二のダクト22Wを介して送られる第二の冷却風50BがネガフィルムFの裏面側に吹き付けられる。
【0040】
すなわち、本実施形態によれば、ネガマスク22内に第一および第二のダクト22V,22Wを設け、それぞれのダクト22V,22Wの一方の開口部がネガフィルムFに近接する位置に設けられているので、ファン50aを駆動させて発生される冷却風50A,50Bを、ネガフィルムFの表面側および裏面側に対して、効率的に送風することができる。加えて、本実施形態によれば、ネガマスク22内にダクト22V,22Wを設け、そのダクト22V,22Wに送風手段50が接続されているので、従来のようにファンを設ける際における光路や他部品とのスペース的な干渉等を考慮する必要がなく、比較的ネガフィルムFに近い位置に送風手段50を設けることができる。また、仮に、若干離れた位置に送風手段50を設けなければならない場合であっても、送風手段50から供給される冷却風は、ダクト41,22V,22Wを介してネガフィルムFに吹き付けられるので、従来よりも、冷却効率を上昇させることが可能である画像露光手段を得ることができる。
【0041】
また、本実施形態においては、ネガマスク22内に第一および第二のダクト22V,22Wが設けられ、これらのダクト22V,22Wの一方の開口部(フィルム側開口部)が、ネガフィルムFの表面側および裏面側に対して、送風手段50からの冷却風を送風できるように設けられている。そして、これらのダクト22V,22Wに対しては、一つのファン50aを有する一つの送風手段50から冷却風の供給が行われている。
【0042】
したがって、本実施形態によれば、ネガマスク22に複数のダクトを設け、そのダクトに対して一つの送風手段を接続することによって、ネガフィルムFに対する複数方向からの送風を実現することが可能である。よって、本実施形態によれば、ダクト41,22V,22Wを介して送風手段からの冷却風を送風する構成とすることによって、ネガフィルムFに対して複数方向からの送風を行う際におけるファンの数を減少させることが可能である画像露光手段を得ることができる。
【0043】
さらに、本実施形態においては、ネガフィルムのサイズに応じて、着脱自在に構成されたネガマスク22にダクト22V,22Wが形成され、このダクト22V,22Wに対応するように、外部ダクト41および送風手段50が設けられている。したがって、本実施形態に係る画像露光手段を有した写真処理装置によれば、他のサイズに用いられるネガマスクを用いる場合であっても、そのネガマスクに対して、これらの外部ダクト41および送風手段50に対応した形状のダクトを形成することによって、いかなるサイズのネガフィルムについても、上述した場合と同様に、効率よく冷却を行うことが可能である写真処理装置を得ることができる。
【0044】
また、本実施形態においては、上述したように、外部ダクト41を介してネガマスク22と送風手段50とが接続されており、この外部ダクト41は、送風手段50からの振動をネガマスク22に伝えにくくするための、いわゆる緩衝材としての機能も有している。本実施形態において、さらに送風手段50からの振動をネガマスク22に伝えにくく構成したい場合には、ネガマスク22と送風手段50(ファン50a)との間に(ネガマスク22と外部ダクト41との間、および外部ダクト41と送風手段50との間の少なくとも一方に)、ゴム、シリコーン含有樹脂、フッ素含有樹脂等を用いて形成される緩衝材を設けてもよい。
【0045】
なお、本実施形態においては、ファン50aの作動タイミング等については特に説明しなかったが、本発明は何らかの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、常にファン50aを作動させて常時ネガフィルムFに対して冷却風を送るような構成であってもよく、または、ネガフィルムFのそれぞれのコマに対する露光回数に応じて、ある所定値を越える場合において(例えば、2回以上の露光を行う場合において)、ファン50aを作動させるような構成としてもよい。
【0046】
また、本実施形態においては、ネガマスク22内に二本のダクトを設ける場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、必要に応じて、3本以上のダクトを設けてもよい。すなわち、ダクトの本数および設置位置等は、必要に応じて、適宜変更可能である。
【0047】
また、本実施形態においては、ネガフィルムFの裏面側に送風を行う第二のダクト22Wが、下部体溝部22Bと溝部蓋体22cとを用いて構成される場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、下部体溝部22Bと写真処理装置本体40(におけるマスク下部体22bと接する面)とを用いて、第二のダクトが形成されるような構成であってもよい。この場合には、第二のダクトを介して行われるネガフィルムFに対する送風が効果的に行われ、ネガフィルムFが効率よく冷却されるように、写真処理装置本体40におけるマスク下部体22bと接する面に対して加工を施すことが好ましい。この加工としては、例えば、マスク下部体22bと接する面の下部体溝部22Bに対応する位置に所定の傾きが設けられ、この傾きが第二のダクト内の冷却風をネガフィルムFに効果的に導くような角度等で形成されていることが好ましい。
【0048】
また、以上の説明においては、本実施形態に係る画像露光手段が、図1に示されるような画像露光処理および現像処理等を一連の流れで自動的に行う写真処理装置に適用される場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、図1で示したような構成以外の他の装置に対して、本実施形態に係る画像露光手段が設けられてもよい。
【0049】
また、本実施形態においては、ダクトを有したネガマスクを用いて画像露光手段を構成する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、本実施形態に係るネガマスク(ダクトを有したネガマスク)等が、画像露光手段ではなく、画像読み取り手段(いわゆるスキャナ)を構成するために用いられてもよい。
【0050】
また、送風手段50もネガマスク22と共に写真処理装置本体40から着脱自在に構成されてもよく、また、送風手段50については写真処理装置本体40に固定されるように構成されてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ネガフィルムの冷却を効率良く行うことが可能であると共に、ネガフィルムに対して複数方向からの送風を行う際におけるファンの数を減少させることが可能である写真処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る写真処理装置の概略断面図
【図2】図1の写真処理装置における画像露光手段を構成するネガマスク近傍の概略構成図
【図3】図2の III−III断面図
【図4】従来技術に係る画像露光手段の概略構成図
【符号の説明】
10 感光材料供給部
20 画像露光手段
21 光源部
22 ネガマスク
22a マスク上部体
22b マスク下部体
22c 溝部蓋体
22A 上部体溝部
22B 下部体溝部
22V 第一のダクト
22W 第二のダクト
23 ミラートンネル
24 露光台
25 レンズ
30 現像処理手段
40 写真処理装置本体
41 外部ダクト
41A 第一の開口部
41B 第二の開口部
41C 第三の開口部
50 送風手段
50a ファン
Claims (6)
- ネガフィルムを挟持するために用いられるネガマスク(22)が写真処理装置本体(40)に着脱自在に構成された写真処理装置であって、
ネガマスク(22)は、ネガフィルムの一方の面側に近接する位置に開口する一方の開口部およびネガマスク(22)の外部に対して開口する他方の開口部が形成された第一のダクト(22V)と、ネガフィルムの他方の面側に近接する位置に開口する一方の開口部およびネガマスク(22)の外部に対して開口する他方の開口部が形成された第二のダクト(22W)とを備える一方、
写真処理装置本体(40)は、写真処理装置本体(40)の外部に対して開口する一方の開口部(41A),(41B)および送風手段(50)に接続される他方の開口部(41C)が形成された外部ダクト(41)を備え、
ネガマスク(22)が写真処理装置本体(40)に装着されたときには、外部ダクト(41)の一方の開口部(41A),(41B)と第一および第二のダクト(22V),(22W)の他方の開口部とが近接するように構成されたことを特徴とする写真処理装置。 - 前記ネガマスク(22)と前記外部ダクト(41)との間、あるいは外部ダクト(41)と前記送風手段(50)との間に、緩衝材が設けられている請求項1に記載の写真処理装置。
- 前記ネガマスク(22)は、ネガフィルムを挟持可能であるように、マスク上部体(22a)およびマスク下部体(22b)を用いて構成され、マスク上部体(22a)におけるマスク下部体(22b)と接する面に、上部体溝部(22A)が形成され、該上部体溝部(22A)と、マスク下部体(22b)におけるマスク上部体(22a)と接する面とにより、前記第一のダクト(22V)が形成される請求項1又は2に記載の写真処理装置。
- 前記ネガマスク(22)は、ネガフィルムを挟持可能であるように、マスク上部体(22a)およびマスク下部体(22b)を用いて構成され、マスク下部体(22b)における写真処理装置本体(40)と接する面に、下部体溝部(22B)が形成されると共に、該下部体溝部(22B)に、溝部蓋体(22c)が設けられ、下部体溝部(22B)と、溝部蓋体(22c)とにより、前記第二のダクト(22W)が形成される請求項1又は2に記載の写真処理装置。
- 前記ネガマスク(22)は、ネガフィルムを挟持可能であるように、マスク上部体(22a)およびマスク下部体(22b)を用いて構成され、マスク下部体(22b)における写真処理装置本体(40)と接する面に、下部体溝部(22B)が形成され、該下部体溝部(22B)と、写真処理装置本体(40)におけるマスク下部体(22b)と接する面とにより、前記第二のダクト(22W)が形成される請求項1又は2に記載の写真処理装置。
- 前記ネガマスク(22)は、ネガフィルムの画像を感光材料に露光するための画像露光手段又はネガフィルムの画像を読み取るための画像読み取り手段の何れかの一構成要素である請求項1乃至5の何れか一項に記載の写真処理装置。
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JP07414099A JP3608714B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 写真処理装置 |
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