JP3051585B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3051585B2
JP3051585B2 JP4310490A JP31049092A JP3051585B2 JP 3051585 B2 JP3051585 B2 JP 3051585B2 JP 4310490 A JP4310490 A JP 4310490A JP 31049092 A JP31049092 A JP 31049092A JP 3051585 B2 JP3051585 B2 JP 3051585B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネガフィルム上の画像
を印画紙に像露光する感光材料処理装置に関し、例えば
プリンタプロセッサ等の装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置の内の例えば、プリン
タプロセッサは所謂ミニラボと称されDPE店等に設置
されている。このプリンタプロセッサは、ネガフィルム
に記録された画像を露光する露光部と、露光処理された
印画紙を現像処理するプロセッサ部とが一体となってお
り、長尺状の印画紙をプリンタプロセッサにセットする
のみで、自動的に露光部及びプロセッサ部内を搬送し処
理できる。このプリンタプロセッサの露光部では、ネガ
フィルムの画像を一定の大きさに拡大して印画紙に焼付
けるようになっており、ネガフィルムの画像が焼付けら
れた印画紙が連続してプロセッサ部へ搬送されて現像処
理され、写真プリントとして仕上げられる。
【0003】すなわち、この種の感光材料処理装置で
は、内部が遮光状態とされたマガジンに、長尺の印画紙
がロール状に巻き取られて収容されており、露光処理等
を行う度にマガジンから順次引き出して使用される。
【0004】マガジンから所定寸法引き出された印画紙
は、搬送ローラによって挟持搬送されながら画像が露光
され、さらにプロセッサ部において現像処理、定着処理
及び水洗処理等を行った後、乾燥処理されることとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の感光材料処理装置では、ロール状に巻き取られた
長尺の印画紙をマガジン内から搬送ローラにより搬送し
つつ処理することから、印画紙の処理を適切に実行して
高品質の画像を得るには、ネガフィルムからの光軸に印
画紙の中心を合わせると共に、蛇行等を防止しつつ適正
に搬送する必要があった。この為には、ネガフィルム及
びレンズ等を支持する光学系支持部材と、印画紙との間
の位置関係を、高精度に位置決めする必要を有する。ま
た、プリンタプロセッサ内で印画紙を搬送する搬送用部
材だけでなく、これに連続する現像処理部等を高精度で
位置決めする必要をも有する。
【0006】そして従来は、これらの光学系支持部材、
印画紙をガイドする露光ステージ、搬送用部材及び現像
処理部等の位置を個々に調整していたので、位置合わせ
が困難なものとなっていた。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、画像の品質を
確保すると共に印画紙を確実に搬送すべく、装置に対す
る各部材の取り付けの際の相互間の位置決めを高精度で
行いうる感光材料処理装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による感光材料
処理装置は、ネガフィルム上の画像を印画紙に像露光す
る感光材料処理装置において、相互に位置関係を規制さ
れた複数のガイドピンが取り付けられたベース材と、前
記ベース材から突出する第1の前記ガイドピンに嵌合さ
れて前記ベース材に取り付けられ且つネガフィルムを支
持するネガ台と、前記ベース材から突出する第2の前記
ガイドピンに嵌合されて前記ベース材に取り付けられ且
つネガフィルム上の画像を露光する為の露光光線が案内
される光学系部品を支持する光学系支持部材と、前記ベ
ース材から突出する第3の前記ガイドピンに嵌合されて
前記ベース材に取り付けられ且つ露光時の印画紙をガイ
ドする印画紙案内部材とを有することを特徴とする。
【0009】請求項2による感光材料処理装置は、ネガ
フィルム上の画像を長尺状の印画紙に像露光すると共に
現像、乾燥、切断の各処理を連続して行う感光材料処理
装置において、位置規制をするガイドピンが取り付けら
れたベース材と、前記ベース材側から突出するガイドピ
ンに嵌合されて前記ベース材に対して位置決めされ且つ
印画紙を搬送する搬送用部材と、前記搬送用部材側から
突出するガイドピンに嵌合されて前記搬送用部材に対し
て位置決めされ且つ像露光された印画紙を現像する現像
処理部と、前記現像処理部側から突出するガイドピンに
嵌合されて前記現像処理部に対して位置決めされ且つ現
像処理された印画紙を乾燥する乾燥処理部と、前記乾燥
処理部側から突出するガイドピンに嵌合されて前記乾燥
処理部に対して位置決めされ且つ長尺状の印画紙の印画
紙を切断する切断処理部とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1による発明の作用を以下に説明する。
【0011】ベース材に相互に位置関係が規制された複
数のガイドピンが取り付けられて突出する。この内の第
1のガイドピンに、ネガフィルムを支持するネガ台が嵌
合され、第2のガイドピンに、画像露光の為の露光光線
が案内される光学系部品を支持する光学系支持部材が嵌
合され、第3のガイドピンに、露光時の印画紙をガイド
する印画紙案内部材が嵌合されて、それぞれベース材に
取り付けられることとなる。
【0012】従って、ネガフィルム上の画像を印画紙に
像露光する場合において、ベース材から突出する複数の
ガイドピンを介して、ネガフィルム、レンズ、ミラー等
の光学系部品及び印画紙が位置規制される為、これらの
部材間の位置決め精度が高まる。
【0013】請求項2による発明の作用を以下に説明す
る。ベース材側から突出して位置規制をするガイドピン
に印画紙を搬送する搬送用部材が嵌合されて、ベース材
に対して搬送用部材が位置決めされる。搬送用部材側か
ら突出するガイドピンに像露光された印画紙を現像する
現像処理部が嵌合されて、搬送用部材に対して現像処理
部が位置決めされる。現像処理部側から突出するガイド
ピンに現像処理された印画紙を乾燥する乾燥処理部が嵌
合されて、現像処理部に乾燥処理部が位置決めされる。
乾燥処理部側から突出するガイドピンに長尺状の印画紙
の印画紙を切断する切断処理部が嵌合されて、乾燥処理
部に対して切断処理部が位置決めされる。
【0014】従って、ネガフィルム上の画像を長尺状の
印画紙に像露光すると共に現像、乾燥、切断の各処理を
連続して行う場合において、ベース材、搬送用部材、現
像処理部、乾燥処理部及び切断処理部がこれらの間を繋
ぐガイドピンにより連続して位置決めされる為、長尺状
の印画紙が適正に搬送されることとなる。
【0015】
【実施例】本発明に係る感光材料処理装置の一実施例を
図1から図14に示し、これらの図に基づき一実施例を
説明する。
【0016】図1には本実施例が採用されるプリンタプ
ロセッサ10が示されている。まず、このプリンタプロ
セッサ10の全体構成を説明する。
【0017】プリンタプロセッサ10は外部がケーシン
グ12で覆われており、図1における左方にケーシング
12から突出する作業テーブル14を備えている。作業
テーブル14の上面にはネガフィルム16がセットされ
るネガキャリア18が載置されている。また、作業テー
ブル14の下方には光源部36が設置されている。光源
部36は光源38を備えている。光源38から照射され
た光線は、フィルタ部40、拡散筒42を介してネガキ
ャリア18にセットされたネガフィルム16へと至る。
フィルタ部40はC、M、Yの3枚のフィルタから構成
され、各フィルタは前記光線の光軸上を出没可能とされ
ている。
【0018】作業テーブル14の上方に位置するアーム
44には光学系46が取り付けられている。光学系46
はレンズ48、シャッタ50及び反射ミラー51を備
え、レンズ48及びシャッタ50は前記光線の光軸上に
配置されている。ネガフィルム16を透過した光線はレ
ンズ48及びシャッタ50を通過し、反射ミラー51に
よって(光軸が略90度)偏向され、露光室52にセッ
トされた印画紙54上にネガフィルム16の画像を結像
させる。
【0019】また、光学系46はネガフィルム16の濃
度を測定する例えばCCD等の濃度測定器56を備えて
いる。この濃度測定器56は、図示しないコントローラ
に接続されており、濃度測定器56によって測定された
データ及び、作業者によりキー入力されたデータに基づ
いて、露光時の露光補正値が設定される。
【0020】この光源部36と光学系46と露光室52
とにより焼付処理が可能となり、露光部58が形成され
る。
【0021】露光室52の上方右側部分の角部には、マ
ガジン装着部60が設けられている。マガジン装着部6
0は長尺状の印画紙54をリール62にロール状に巻き
取って収容するペーパマガジン64が装着されるように
なっている。
【0022】マガジン装着部60の近傍には一対の搬送
ローラであるローラ66が配置されており、印画紙54
を挟持して水平状態で露光室52へ搬送する。印画紙5
4はアーム44の手前でローラ67に巻掛られ、90度
方向転換されて垂下される。なお、ローラ66とローラ
67との間には印画紙を略U字状に案内してストックし
ておく第1のストック部69が設けられている。
【0023】ローラ67による印画紙54の案内方向下
流側には、露光ステージ94が設けられている。この露
光ステージ94には、図示しない制御装置に接続されて
開閉される可変マスク(図示せず)が設けられている。
この為、制御装置により、プリントサイズ及びプリント
の種類(例えば白枠の有無)に応じて可変マスクのマス
ク範囲の長さ寸法及び幅寸法が変更されるようになって
いる。
【0024】露光室52の露光位置の下方にはローラ6
8A、68B、68Cが配置され、露光室52において
ネガフィルム16の画像が焼付けられた印画紙54が略
90度毎方向転換されて、露光室52と隣接するプロセ
ッサ部72の発色現像部74へ搬送される。
【0025】このローラ68Aの下流側には、カッタ7
1が配設されている。このカッタ71は、露光処理が終
了した印画紙54の後端を切断する役目を有しており、
このため、露光室52内に残った印画紙54を再度ペー
パマガジン64へ巻き戻すことができる。
【0026】なお、ローラ68Aとローラ68Bとの間
には焼付処理された印画紙54を略U字状に案内してス
トックしておく第2のストック部73が設けられてい
る。第2のストック部73では、印画紙54をストック
し、焼付処理を行う露光部58と現像、定着、水洗の各
処理を行うプロセッサ部72との処理時間の差を吸収す
る。
【0027】発色現像部74は印画紙54を現像液に浸
して現像処理を行う。現像処理された印画紙54は発色
現像部74と隣接する漂白定着部76へ搬送される。漂
白定着部76は印画紙54を定着液に浸して定着処理を
行う。定着処理された印画紙54は漂白定着部76に隣
接するリンス部78へ搬送される。リンス部78は印画
紙54を洗浄水に浸して水洗処理を行う。
【0028】水洗処理された印画紙54はリンス部78
と隣接する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は印画
紙54をローラに巻付け高温の空気にさらして乾燥させ
る。乾燥処理が終了した印画紙54は、図示しない一対
のローラによって挟持されて乾燥部80から排出され
る。乾燥部80の下流側にはカッタ部84が配設されて
いる。カッタ部84は、印画紙54に付与されたカット
マークを検知するカットマークセンサ86と印画紙54
を切断するカッタ88とで構成され、印画紙54を画像
コマ毎にカットし、プリンタプロセッサ10のケーシン
グ12外部へ排出する。
【0029】カットされた印画紙54は、ソータ部10
8によって仕分けられる。この一方、ケーシング12内
にはプリンタプロセッサ10の骨組みを構成するフレー
ム150が位置している。
【0030】このフレーム150は、図2に示すよう
に、側面が略L字形をしていると共に正面が上下方向に
長い長方形をしていて、その内部の空間に搬送用のロー
ラ66、67等が取り付けられるようになっている。
【0031】フレーム150の正面側150Aには、図
3及び図4に示すような例えばアルミニュウム合金製で
あって鋳造加工等により略長方形に形成されるベース材
160が、挿入されて装着される開口部152を有して
いて、この開口部152の上部、右下部及び左下部に
は、それぞれベース材160の取り付けを案内するガイ
ド片154、156、158が突出している。そして、
フレーム150には複数のねじ穴151が設けられ、ま
た、ガイド片158自体にもねじ穴があり、ベース材1
60にもこれらねじ穴151および158に対応する穴
部161が形成されていて、この穴部161を介してね
じ穴151および158にボルト(図示せず)をねじ込
むことにより、フレーム150に対してベース材160
が固定される。
【0032】他方、ベース材160には、上下一対の開
口部162、164が形成されており、開口部162を
露光光線が通過することとなる。また、図3上、左面側
には、上部から下部にわたってそれぞれ一対のガイドピ
ン166、168、170(図3上、それぞれ手前側の
み示す)が相互の位置関係を正確に規制された状態で、
植設されており、光学系部品である反射ミラー51を支
持するミラー支持台122に形成されてガイドピン16
6と対応する穴部(図示せず)にガイドピン166が嵌
合されることとなる。さらに、光学系部品であるレンズ
48が搭載されるレンズ台124に形成されてガイドピ
ン168と対応する穴部(図示せず)にガイドピン16
8が嵌合されることとなり、ネガフィルム16が乗せら
れる作業テーブル14に形成されてガイドピン170と
対応する穴部(図示せず)にガイドピン170が嵌合さ
れることとなる。
【0033】この一方、ベース材160の右面側にも、
上部、中部及び下部にそれぞれ一対のガイドピン17
2、174、176(図3上、それぞれ手前側のみ示
す)が左面側のガイドピン166、168、170との
間の位置関係及びこれらガイドピン172、174、1
76相互の位置関係を正確に規制された状態で、植設さ
れている。そして、これらガイドピン172、174、
176は、ベース材160が挿入されて装着される際
に、フレーム150の内側に伸びることとなる。
【0034】これらフレーム150の内側に伸びるガイ
ドピン172、174、176の内のガイドピン17
2、174は、印画紙案内部材である露光ステージ94
に形成されてガイドピン172、174と対応する穴部
(図示せず)に、嵌合することとなる。この結果、ベー
ス材160を介して露光ステージ94が、ネガ台である
作業テーブル14及び光学系支持部材であるレンズ台1
24、ミラー支持台122に対して正確に位置決めされ
ることとなる。
【0035】従って、これら反射ミラー51、レンズ4
8及びネガフィルム16を一直線状であって相互に傾き
のない状態に並べることが可能となるだけでなく、これ
らの部材からの光軸に対して露光ステージ94を位置ず
れ及び傾きのない状態に並べることが可能となる。
【0036】すなわち、ガイドピン170が第1のガイ
ドピンとなり、ガイドピン166、168が第2のガイ
ドピンとなり、ガイドピン172、174が第3のガイ
ドピンとなる。
【0037】他方、露光ステージ94が取り付けられる
前のフレーム150の上部には、ガイドピン180を突
出させたガイドプレート182が、図5に示すような上
下にそれぞれ一対の穴部192が穿設された治具190
によりガイドピン172との間の位置関係を規制され
て、フレーム150とのねじ止め等により固定されてい
る。すなわち、治具190の下側の穴部192がガイド
ピン172に嵌合されると共に上側の穴部192がガイ
ドピン180に嵌合されて、ガイドピン172に対する
ガイドピン180の位置が規制される。
【0038】また、ガイドピン196は、L形をしたブ
ラケット194を介してフレーム150にねじ止めなど
により取り付けられるが、図6に示すように基端側及び
先端側が屈曲部分を有すると共に基端側及び先端側に穴
部198A、198Bを有した治具198を用いて、図
7に示すように、ガイドピン180とガイドピン196
との間の位置関係が正確に規制される。つまり、基端側
の穴部198Aをベース材160に形成されたガイドピ
ン172と嵌合すると共に、先端側の穴部198Bにガ
イドピン196を挿入することによって、ガイドピン1
96のベース材160に対する位置決めが可能となる。
【0039】この為、これらガイドピン180、196
間には、ガイドピン180、196にそれぞれ位置規制
され且つ、図1に示すようにローラ66、67等により
構成される供給部112が、ベース材160に対して正
確に位置決めされる。 そして、このガイドピン196
を基準として図示しない治具を用いてマガジン台130
が取り付けられ、供給部112に対するマガジン台13
0(図1参照)の上面の高さを適正なものとすることが
出来る。
【0040】また、図8に示すように、ベース材160
の下部に突出する一対のガイドピン176に、このガイ
ドピン176に対応した位置に凹部202Aを有したブ
ラケット202を乗せ、さらにガイドピン176より大
きな外径を有すると共にこのガイドピン176が緊密に
嵌合される穴部(図示せず)を有するキャップピン20
6を、ボルト207によるねじ止めで取り付けることに
より、ベース材160とキャップピン206とでブラケ
ット202を介在させた状態で、ベース材160にブラ
ケット202を位置決めする。尚、ガイドピン176の
先端側には、ねじ穴(図示せず)が形成され、キャップ
ピン206には、ねじ穴に対応する孔部206Aが形成
されている。
【0041】さらに、長方形状に形成され且つ長方形の
各辺にそれぞれ直角に屈曲された屈曲部211を有した
搬送ベース210の基端側210Aに位置する屈曲部2
11には、丸穴211A、長穴211Bが形成され、こ
の丸穴211A、長穴211Bにキャップピン206を
嵌合して、搬送ベース210の基端側210Aがベース
材160に取り付けられることとなる。
【0042】搬送ベース210の他端側210Bにおい
ては、図8及び図9に示すように、搬送ベース210に
形成された穴部211Cとの間を治具218により正確
に位置関係を規制されたガイドピン214が、フレーム
150の背面側150Bに取り付けられる。
【0043】すなわち、中央にプロセッサ部72との連
結用のガイドピン214を植設されると共に一対の丸穴
216が下側に穿設された長方形状のプレート212
に、ピン220が上下それぞれ一対設けられた治具21
8を図8及び図9に示すように組付ける。そして、フレ
ーム150の背面側150Bにガイドピン214が緩く
嵌合されるように形成された長穴225にガイドピン2
14を挿入すると共に、治具218の下側のピン220
を搬送ベース210の穴部211Cに挿入する。さら
に、図10に示すように、フレーム150の底面からの
位置決めをする治具236をガイドピン214の下側に
当てて、ガイドピン214及び、ガイドピン214と治
具218を介して繋がる搬送ベース210の先端側の上
下方向の位置が、位置決めされる。そして、この状態
で、長穴224及び背面側150Bに穿設されたねじ穴
237に図示しないボルトを挿入して、プレート212
をフレーム150にねじ止めすると共に、搬送ベース2
10の屈曲部211に形成されたねじ穴238を用いて
搬送ベース210をフレーム150にねじ止めする。こ
の後、ブラケット202、キャップピン206、治具2
18、236等をフレーム150から取り除くこととす
る。
【0044】さらに、搬送ベース210の上面には、図
8及び図10に示すように、基端側寄りに一対のガイド
ピン230が植設されると共に先端側寄りに一対のガイ
ドピン232が植設されている。従って、ガイドピン2
30及びガイドピン232がそれぞれ搬送ベース21
0、キャップピン206、ガイドピン176等を介して
ベース材160に対して正確に位置決めされる。このガ
イドピン230には、ローラ68Aにより構成される主
駆動部114に形成された凹部(図示せず)が係合する
こととなる。ガイドピン232には、ローラ68B、6
8C等により構成される搬出部116に形成された凹部
(図示せず)が係合することとなる。
【0045】以上より、搬送用部材である供給部11
2、搬送ベース210、主駆動部114及び搬出部11
6等が、ガイドピン172、176、230、232等
によりベース材160に対して正確に位置決めされる。
【0046】そして、プレート212に取り付けられた
ガイドピン214には、プロセッサ部72に形成された
穴部(図示せず)が嵌合されて、露光部58側に対する
プロセッサ部72の高さ方向及び幅方向の位置が規制さ
れることとなる。
【0047】この一方、図11から図14に示すよう
に、現像処理部であるプロセッサ部72の外枠を形成す
ると共に処理槽を内部に収容するラック受部240の上
面側には、一対のガイドピン242が上側に突出して固
定されている。また、ラック受部240の後端面には、
印画紙54を通過させる為の開口部246が形成される
と共に、一対のガイドピン244がY軸方向である左右
方向に突出して固定されている。このガイドピン244
は、図12に示すように、フレーム板248に形成され
た一対の穴部249と嵌合していて、これによりラック
受部240とフレーム板248との間の左右方向の位置
関係が規制されている。
【0048】また、フレーム板248を貫通したガイド
ピン244の先端側は、乾燥処理部である乾燥部80の
外枠となる乾燥ボックス250の屈曲された前側片25
0Aに形成された一対の長孔252に嵌合されている。
そして、乾燥ボックス250の取り付けに際しては、L
字形をした金具258とのねじ止めを介してベース台2
56に乾燥ボックス250が固定されることによって、
Z軸方向である上下方向の位置規制がされる。
【0049】さらに、乾燥ボックス250の上部には、
屈曲された上側片250Bが形成されていて、この上側
片250Bに、X軸方向であるプリンタプロセッサ10
の前後方向が長手方向となる長孔254が穿設されてい
る。そして、ラック受部240には、他端側で印画紙5
4に付着した水分をしぼり取るスクイズラック240A
(図13参照)を嵌合するガイドピン260の一端側
が、プリンタプロセッサ10の前後方向に突出するよう
に取り付けられており、フレーム板248にも、ガイド
ピン260より長く且つガイドピン260の直下に位置
するガイドピン262がプリンタプロセッサ10の前後
方向に突出するように取り付けられている。
【0050】他方、乾燥ボックス250には、内部に印
画紙54を搬送するローラ、ガイド類及び乾燥機等(い
ずれも図示せず)を有した乾燥ラック264が取り付け
られることとなる。この際、図11に示すように、乾燥
ラック264に穿設された丸穴290、長穴292にガ
イドピン260及びガイドピン262が挿入されて、ラ
ック受部240に対する乾燥ラック264の上下方向及
び左右方向の位置関係が規制される。
【0051】また、乾燥ラック264の上面には、上下
方向に伸びるガイドピン266が固定されており、この
ガイドピン266に対応するU溝282が形成された嵌
合材280が天板270の下面側に取り付けられてい
る。そして、天板270と一体となったU溝282がガ
イドピン266に嵌合されて乾燥ラック264の上側を
覆うようになっている。この天板270には、ガイドピ
ン242と対応する位置に一対の長孔272が穿設され
ると共に、一対のガイドピン276が長孔254に対応
して穿設されている。従って、天板270を乾燥ラック
264上に取り付ける際には、ガイドピン266とU溝
282との間の嵌合及び、長孔254とガイドピン27
6との間の嵌合により、左右方向の位置が規制され、ガ
イドピン242と長孔272との間の嵌合により、前後
方向の位置が規制される。
【0052】そして、天板270の上面側には、切断処
理部であるカッタ部84に形成された穴部(図示せず)
と嵌合して、天板270に対するカッタ部84の位置規
制をする為の一対のガイドピン284が上下方向に突出
している。この為、カッタ部84が天板270上に固定
された時には、これらのガイドピン266、242、2
76及び長孔272、254、U溝282等を介してカ
ッタ部84がラック受部240と正確に位置決め出来る
こととなる。
【0053】以上より、ベース材160に対して連続的
に取り付けられる搬送ベース210、プロセッサ部7
2、乾燥ラック264及びカッタ部84が高精度で位置
決めされ、印画紙54の搬送時において、印画紙54の
蛇行、紙詰まり等が防止される。
【0054】次に本実施例の作用を説明する。まず、通
常のプリンタプロセッサ10による焼付処理手順につい
て説明する。
【0055】予め印画紙54を露光室52へ搬送し位置
決めを行う。処理が開始されると、ネガキャリア18を
駆動してネガフィルム16の位置決めを行い、光源38
を点灯する。濃度測定器56によりネガフィルム16の
LATD(平均透過濃度)を測定し、この測定データ及
び手動によりキー入力されたデータから露光補正値を設
定し、露光量(露光時間)を演算して、最適な露光条件
を得る。露光条件に従って光軸上に位置しているC、
M、Yの各フィルタを移動させる。
【0056】次に、シャッタ50を開放する。これによ
り、光源38が照射する光線はフィルタ部40、ネガフ
ィルム16を透過して露光室52へ到達し、露光室52
に位置決めされた印画紙54にネガフィルム16上の画
像の焼付けが開始され、所定の露光時間が経過した後
で、シャッタ50を閉止する。最後に、印画紙54にカ
ットマークをつけて、画像1コマ分の搬送を行う。以上
でネガフィルム16の画像1コマ分の焼付処理が終了す
る。これを繰り返すことにより、印画紙54の焼付処理
された部分を順次プロセッサ部72へ搬送する。
【0057】プロセッサ部72へ搬送された印画紙54
は発色現像部74へ搬送され、現像液に浸して現像処理
が行われる。現像処理された印画紙54は漂白定着部7
6へ搬送され定着処理される。定着処理された印画紙5
4はリンス部78へ搬送され水洗処理される。水洗処理
された印画紙54は乾燥部80へ搬送され乾燥処理され
る。
【0058】乾燥処理された印画紙54は、カッタ部8
4でカットマークが検出され、各画像毎に切断され、ソ
ータ部108によって仕分けられる。
【0059】この一方、上述の処理を行う前には、作業
者が予め印画紙54を収容したペーパマガジン64をマ
ガジン台130の上に乗せて、所定の位置に取り付ける
こととする。そして、プリンタプロセッサ10内にペー
パマガジン64内から長尺状の印画紙54が順次搬送さ
れることとなる。
【0060】また、上記の処理がされる際において、以
下のように各部材が位置規制される。
【0061】つまり、ガイドピン170に、ネガフィル
ム16を支持する作業テーブル14が嵌合され、ガイド
ピン166、168に、ネガフィルム16上の画像を露
光する為の露光光線が透過あるいは反射されて案内され
るレンズ48、反射ミラー51を支持するミラー支持台
122、レンズ台124が嵌合され、ガイドピン17
2、174に、露光時の印画紙54をガイドする露光ス
テージ94が嵌合されて、それぞれベース材160に取
り付けられることとなる。
【0062】従って、ネガフィルム16上の画像を印画
紙54に像露光する場合において、ベース材160から
突出する複数のガイドピン166、168、170、1
72、174を介して、ネガフィルム16、レンズ4
8、反射ミラー51及び印画紙54が位置規制される
為、これらの部材間の位置決め精度が高まり、ネガフィ
ルム16からの画像を適正に印画紙54に露光すること
が出来る。
【0063】他方、ベース材160から突出して位置規
制をするガイドピン172に基づき位置精度を出したガ
イドピン180、196に、印画紙54を搬送する供給
部112が嵌合される。また、ガイドピン176に、嵌
合されて位置規制された搬送ベース210がベース材1
60に取り付けられ、この搬送ベース210のガイドピ
ン230、232を介して印画紙54を搬送する主駆動
部114、搬出部116がベース材160に取り付けら
れる。
【0064】搬送ベース210により位置決めされて突
出するガイドピン214に、像露光された印画紙54を
現像するプロセッサ部72が嵌合されて、搬送ベース2
10にプロセッサ部72が取り付けられる。プロセッサ
部72を構成するラック受部240から突出するガイド
ピン260、262に、現像処理された印画紙54を乾
燥する乾燥部80を構成する乾燥ラック264が嵌合さ
れてプロセッサ部72に乾燥部80が取り付けられる。
乾燥ラック264から突出するガイドピン266に、天
板270を介して長尺状の印画紙54を切断するカッタ
部84が嵌合されて、乾燥部80にカッタ部84が取り
付けられる。
【0065】従って、ネガフィルム16上の画像を長尺
状の印画紙54に像露光すると共に現像、乾燥、切断の
各処理を連続して行う場合において、ベース材160、
搬送ベース210、供給部112、主駆動部114、搬
出部116、プロセッサ部72、乾燥部80及びカッタ
部84がこれらの間を繋ぐガイドピン170、172、
174、176、180、196、214、230、2
32、260、262、266等により連続して位置決
めされる為、これらの部材相互間の位置関係を高精度な
ものとすることができ、長尺状の印画紙54が適正に搬
送されることとなる。
【0066】この結果、プリンタプロセッサ10の組み
立て、あるいはプリンタプロセッサ10内の清掃などの
時に、穴部にガイドピンを嵌合するだけで各部材を組付
けることができる。従って、各部材間を高精度で位置決
めしつつ容易に各部材間の組付けが出来ることとなる。
【0067】尚、ベース材160にガイドピン166、
168、170、172、174、176等を植設する
にあたっては、フライス盤などの工作機械で予め相互の
位置精度の高い穴部を穿設し、この穴部にピンを打ち込
むことにより、ガイドピン相互の位置精度を高めること
が出来る。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置は、画像の品質を確保すると共に印画紙を確実
に搬送すべく、装置に対する各部材の取り付けの際の相
互間の位置決めを高精度で行いうるという優れた効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されるプリンタプロセ
ッサを示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るフレームの斜視図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係るベース材の断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係るベース材がフレームに
取り付けられた状態の正面図である。
【図5】本発明の一実施例に係るベース材とガイドピン
との位置関係を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例に用いられる治具の斜視図で
ある。
【図7】本発明の一実施例に係るベース材とガイドピン
との位置関係を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施例に係るベース材と搬送ベース
の分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施例に係る搬送ベースの先端側周
辺の位置決めを示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施例に係るベース材及び搬送ベ
ース周辺の側面部分断面図である。
【図11】本発明の一実施例に係る乾燥部周辺の斜視部
分断面図である。
【図12】本発明の一実施例に係る乾燥部周辺の平面部
分断面図である。
【図13】本発明の一実施例に係る乾燥ラックの取り付
け状態を示す側面図である。
【図14】本発明の一実施例に係る乾燥ラックと天板と
の位置関係を示す背面図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 12 ケーシング 14 作業テーブル(ネガ台) 16 ネガフィルム 48 レンズ(光学系部品) 46 光学系 51 反射ミラー(光学系部品) 52 露光室 54 印画紙 58 露光部 64 ペーパマガジン 72 プロセッサ部(現像処理部) 80 乾燥部(乾燥処理部) 84 カッタ部(切断処理部) 94 露光ステージ(印画紙案内部材) 112 供給部(搬送用部材) 114 主駆動部(搬送用部材) 116 搬出部(搬送用部材) 122 ミラー支持台(光学系支持部材) 124 レンズ台(光学系支持部材) 150 フレーム 160 ベース材 166、168 ガイドピン(第2のガイドピン) 170 ガイドピン(第1のガイドピン) 172、174 ガイドピン(第3のガイドピン) 176、214、260、262、266、284
ガイドピン 210 搬送ベース(搬送用部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 康二 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−174531(JP,A) 特開 平1−234836(JP,A) 特開 昭62−184445(JP,A) 実開 昭60−161343(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/32 G03B 27/46 G03B 27/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネガフィルム上の画像を印画紙に像露光
    する感光材料処理装置において、相互に位置関係を規制
    された複数のガイドピンが取り付けられたベース材と、
    前記ベース材から突出する第1の前記ガイドピンに嵌合
    されて前記ベース材に取り付けられ且つネガフィルムを
    支持するネガ台と、前記ベース材から突出する第2の前
    記ガイドピンに嵌合されて前記ベース材に取り付けられ
    且つネガフィルム上の画像を露光する為の露光光線が案
    内される光学系部品を支持する光学系支持部材と、前記
    ベース材から突出する第3の前記ガイドピンに嵌合され
    て前記ベース材に取り付けられ且つ露光時の印画紙をガ
    イドする印画紙案内部材とを有することを特徴とする感
    光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 ネガフィルム上の画像を長尺状の印画紙
    に像露光すると共に現像、乾燥、切断の各処理を連続し
    て行う感光材料処理装置において、位置規制をするガイ
    ドピンが取り付けられたベース材と、前記ベース材側か
    ら突出するガイドピンに嵌合されて前記ベース材に対し
    て位置決めされ且つ印画紙を搬送する搬送用部材と、前
    記搬送用部材側から突出するガイドピンに嵌合されて前
    記搬送用部材に対して位置決めされ且つ像露光された印
    画紙を現像する現像処理部と、前記現像処理部側から突
    出するガイドピンに嵌合されて前記現像処理部に対して
    位置決めされ且つ現像処理された印画紙を乾燥する乾燥
    処理部と、前記乾燥処理部側から突出するガイドピンに
    嵌合されて前記乾燥処理部に対して位置決めされ且つ長
    尺状の印画紙の印画紙を切断する切断処理部とを有する
    ことを特徴とする感光材料処理装置。
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