JP3607932B2 - 作業車の副変速操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転部に設けた前後進レバーに副変速操作装置を設ける技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラクタ等の作業車両にHST式変速装置を装備して、前後進レバーを操作することによって、走行変速を行うようにした技術は公知となっている。このような走行車両において、作業時に更にきめ細かく作業ができるように、走行速度を変速できるように、副変速装置を設けることは従来から行われている。この副変速装置の変速レバーは、前後進レバーとは別に設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術において、HST式変速装置による主変速と、ギア変速等による副変速が設けられている構成では、前後進レバーと副変速レバーは別々に設けられ、ギアによる副変速ではクラッチを切ってからでないと副変速ができない場合があり、また、作業時においては、操向するためのハンドル操作と、走行変速を主変速及び副変速レバーを用いて行う場合には、変速操作がスムーズにできないという不具合があった。
また、圃場内で低速走行から高速走行へ変速し、元の低速走行変速に戻したときに、従前の低速変速位置とすることが難しく、再び、変速操作する必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような手段を用いる。
エンジンEにて駆動する油圧ポンプPと、走行装置を駆動する油圧モータMを閉回路で連結したHST式変速装置と、前記油圧モータMの速比を変更する副変速機構75を設け、該副変速機構75は、電磁バルブよりなる変速用油圧弁77により流量を高低2段に変更すべく構成し、該変速用油圧弁77は副変速スイッチ37の操作で切り換えるように構成し、運転席6の近傍に前後進レバー30を配置し、該前後進レバー30の上部はグリップ30aに構成し、該グリップ30aを正面視略T字状に構成し、該グリップ30a上面に手Hの指が当たるように構成し、更に該グリップ30aの前面に作業機昇降レバー32を設けて指で操作可能に構成し、グリップ30aの後面は手のひらが当たるようにし、該グリップ30aの後面に凹部30bを設け、該凹部30b内に前記副変速スイッチ37を設け、該副変速スイッチ37の先端がグリップ30aの握り面より出ない構成としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、添付の図面に示した実施例の構成を説明する。
図1はクローラー型トラクタの全体側面図、
図2は同じく平面図、
図3は運転部のキャビン内部平面図、
図4は前後進レバーの側面図、
図5は同じく後面図、
図6は油圧回路図である。
【0006】
図1、図2において全体構成から説明する。
クローラー型のトラクタは機体フレーム1の前部にエンジンEを載置し、ボンネット2内に収納している。機体フレーム1の後端には三点リンク式の作業機装着装置Aを配置し、該作業機装着装置Aの後端に作業機Bを装着し、昇降手段4によって昇降可能としている。
なお、本実施例の作業機Bはロータリ耕耘装置であり、昇降手段4は油圧シリンダーである。
【0007】
前記ボンネット2の後部には、キャビン3が配置され、該キャビン3内にハンドル5や運転席6を内装して運転部Cを構成している。該キャビン3の左右両側には燃料タンク7と作動油タンク8が配設されている。
また、前記機体フレーム1の下方にはクローラー式走行装置Dを配置している。
【0008】
該クローラー式走行装置Dは、走行フレーム12を機体下方に配設し、該走行フレーム12の前端に、油圧モータMによって駆動される駆動輪13を配置し、後端に緊張できるように従動輪14を配置し、走行フレーム12の下部に転動輪15・15・・・を配置し、上部にローラー16を軸支し、これら駆動輪13、従動輪14、転動輪15、ローラー16の周囲にクローラ17を巻回して、左右の駆動輪13・13を油圧モータM・Mによって回動させることで走行するようにしている。
【0009】
前記エンジンEの後部には、クラッチケースを介してフロントミッションケース20が固設され、該フロントミッションケース20の後部に、一対の油圧ポンプP1・P1と作業機用の油圧ポンプP2が直列に配置されて、該油圧ポンプP1・P1と左右の油圧モータM・Mをそれぞれ配管によって連通して、油圧ポンプP1・P1より油圧モータM・Mへ圧油を送油して、油圧モータM・Mを駆動するようにしている。
また、機体フレーム1の後部にはリアミッションケース21が配設され、前記フロントミッションケース20より、ユニバーサルジョイント22を介してリアミッションケース21に動力が伝達される。該リアミッションケース21の後面にはPTO軸19が後方へ突出され、該PTO軸19にユニバーサルジョイント23を介して作業機Bに動力が伝達されるように構成している。
【0010】
そして、前記運転部C内は、図3に示すように、前記ボンネット2の後部にフロントコラム9が設けられ、その後方に運転席6を配置し、該運転席6の右側に右レバーガイド25を設けて、ポジションレバー31やドラフトコントロールレバー33等を設け、左側にPTO変速レバー34・35等を設けている。
そして、前記フロントコラム9の上面より丸形のハンドル5が突出され、該フロントコラム9の上面には、速度計や燃料計等の操作パネル27が配置され、更に、フロントコラム9の上面の進行方向に向かって右側にアクセルレバー24が突出され、左側に前後進レバー30が突出されている。該前後進レバー30のグリップ30aには、作業機昇降レバー32と本発明の副変速スイッチ37が設けられている。36はブレーキペダルである。
【0011】
本発明の副変速スイッチ37が配設される前後進レバー30、は図4、図5に示すように、下部を回動基部として、その回転部はHST式変速装置の斜板の角度を変更する手段と連結されている。
前後進レバー30の上部はグリップ30aに構成しており、該グリップ30aは正面視略T字状に構成されて、グリップ30a上面が手Hの指が当たるようにして、前面に作業機昇降レバー32を設けて、指で操作するようにしている。グリップ30a後面は手のひらが当たるようにして、握る面は左右方向としている。
【0012】
そして、該グリップ30aの後面の略中央に凹部30bを設け、該凹部30b内に副変速スイッチ37を設けている。つまり、副変速スイッチ37の先端はグリップ30aの後面(握り面)より出ることがないように配設され、操作者がグリップ30aを握っただけでは、副変速スイッチ37を押すことはできず、親指で押し込むことによって始めて副変速スイッチ37をON・OFFできる構成としている。
【0013】
次に図6において、油圧回路を説明する。
前述のように、フロントミッションケース20の後部に、一対の油圧ポンプP1・P1と作業機用及びチャージ用の油圧ポンプP2が直列に配置されて、該油圧ポンプP1・P1と左右の油圧モータM・Mがそれぞれ連通連結されて2対の閉回路が構成されている。該油圧ポンプP1・P1の斜板の角度を変更することによって、作動油の吐出量を無段階に変更できて、吐出方向も変更でき、前後進と主変速が同時に行え、また、左右の吐出量を変更することで油圧モータM・Mの左右の回転速度を変更することによって旋回させることができる。そして、油圧モータM・Mの出力軸上には駆動スプロケット13・13が固設されて、クローラー17・17を回動することができる。
【0014】
また、油圧モータMには、油圧サーボ式のブレーキ74と副変速機構75が一体的に設けられており、ブレーキ74はブレーキ用油圧弁76を切り換えることによって作動させることができ、この切り換えは、前記ブレーキペダル36を踏むことによって制動でき、また、エンジンを始動させて油圧ポンプP1・P1を駆動することによって制動を解除する構成としている。
前記副変速機構75は、変速用油圧弁77を切り換えることで流量を高低2段に変更できるようにしている。該変速用油圧弁77は電磁バルブよりなり、前記副変速スイッチ37の操作で切り換えられるようにしている。
78はパイロット油圧切り換えバルブ、80は制御バルブであり、前記ポジションレバー31や作業機昇降レバー32の操作で昇降手段4を伸縮させたり、外部の油圧装置へ送油したりできるようにしている。79はモーターであり、前記作業機昇降レバー32と接続され、該作業機昇降レバー32の操作でモーター79を駆動して、制御バルブ80のスプールを変更して、昇降手段4を伸縮して作業機Bを昇降できるようにしている。
【0015】
このような構成において、前後進レバー30を前後に回動することによって、前進または後進で無段階で変速でき、前後進レバー30のグリップ30aに設けた副変速スイッチ37を押すことによって、変速用油圧弁77を切り換えて副変速機構75を作動させて、高速または低速に切り換える。そして、再び副変速スイッチ37を押すと逆に切り換えられる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したことにより次のような効果を奏する。
即ち、負荷や所望の速度に応じて前後進レバーを操作して無段階に変速でき、同時に副変速操作も、作業機の昇降も、レバーを持ち替えることなく、指を動かすだけの簡単な操作で、間違いなくスムーズに高低変速と作業機昇降操作ができるようになる。
そして、作業中においては、副変速スイッチによって速度を切り換えても、再び副変速スイッチを押すことで、容易に前後進レバーで設定した速度に復帰することができる。
【0017】
また、副変速スイッチはグリップの凹部内に配しているので、前後進レバーを握っただけでは副変速スイッチを操作することはできず、副変速スイッチの先端を押し込んで初めて操作でき、前後進レバーを操作する時に誤って動作させることがなく、主変速操作と副変速操作を別々に確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラー型トラクタの全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】運転部のキャビン内部平面図である。
【図4】前後進レバーの側面図である。
【図5】同じく後面図である。
【図6】油圧回路図である。
【符号の説明】
6 運転席
30 前後進レバー
30a グリップ
30b 凹部
37 副変速スイッチ
75 副変速機構
P 油圧ポンプ
M 油圧モータ
H 手
Claims (1)
- エンジンEにて駆動する油圧ポンプPと、走行装置を駆動する油圧モータMを閉回路で連結したHST式変速装置と、前記油圧モータMの速比を変更する副変速機構75を設け、該副変速機構75は、電磁バルブよりなる変速用油圧弁77により流量を高低2段に変更すべく構成し、該変速用油圧弁77は副変速スイッチ37の操作で切り換えるように構成し、
運転席6の近傍に前後進レバー30を配置し、該前後進レバー30の上部はグリップ30aに構成し、該グリップ30aを正面視略T字状に構成し、該グリップ30a上面に手Hの指が当たるように構成し、更に該グリップ30aの前面に作業機昇降レバー32を設けて指で操作可能に構成し、グリップ30aの後面は手のひらが当たるようにし、該グリップ30aの後面に凹部30bを設け、該凹部30b内に前記副変速スイッチ37を設け、該副変速スイッチ37の先端がグリップ30aの握り面より出ない構成としたことを特徴とする作業車の副変速操作装置。
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1995
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