JP3606857B2 - 少なくとも一のn−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーによって安定化された少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤を含む組成物の美容及び/又は皮膚科における使用 - Google Patents
少なくとも一のn−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーによって安定化された少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤を含む組成物の美容及び/又は皮膚科における使用 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性相を含む生理的に許容される媒体中に、少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤と少なくとも一のN−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーを含む組成物の美容及び/又は皮膚科における使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚及び/又は髪への特定のトリートメントの提供を意図して、化粧品組成物中に、種々の活性剤を導入することが知られている。しかしながら、これらの活性剤のいくつかは、水性媒体中で不安定であり、特に酸化現象によって、水と接触すると容易に分解するという欠点を示す。よって、それらは時間を経ると、その活性を失ってしまい、この不安定性は、所望の効果と対立する。
【0003】
例えば、長い間、その数多くの有利な特性のために、アスコルビン酸又はビタミンCを調製する試みがなされてきた。特に、アスコルビン酸は、連結組織、特にコラーゲンの合成を刺激し、UV放射や汚染などの外部の攻撃に対する皮膚組織の防御を強化し、皮膚のビタミンE欠乏を補填し、皮膚を脱色素化し、フリーラジカルに対抗する役割を有している。これらの最後の2つの特性によって、アスコルビン酸は、皮膚の老化に対抗する、又は皮膚の老化を予防するための、化粧品又は皮膚科の活性剤として優れた候補となっている。ところが残念なことに、その(α−ケトラクトンの)化学構造のために、アルコルビン酸は、ある環境パラメーターに対し、特に酸化現象に対し、非常に感受性が高い。こうして、これらのパラメーターの存在下では、特に酸素、光又は金属イオンの存在下では、温度に相関して、又はあるpHの条件下で、調製されたアスコルビン酸は、確実に、迅速な分解を受ける(Pharm.Acta.Helv.1969,44,611−667;STP Pharma,1985,4,281−286)。
【0004】
従来より、アスコルビン酸の分解を低減化する及び/又は遅延化するための解決法が考えられている。
【0005】
化学的誘導体の形態のアスコルビン酸(アスコルビルリン酸マグネシウム又は脂肪酸とアスコルビン酸のエステル類)の使用が提案されているが、これらの誘導体の生体内利用性は非常に低い(J.Am.Acad.Dermatol.,1996,34,29−33)。
【0006】
酸素に対するアスコルビン酸の不安定性は、米国特許5935584号公報に記載されているように、不活性雰囲気とした二区画パッケージなどの特定のパッケージングを用いて、又は、二相エマルション(第一相は、アスコルビン酸を含む乾燥粉末からなり、第二相は液体相からなる)を用いて、改善することができる。二相の混合は、使用時に行なわなければならない(WO98/43598)。これらの解決は、高コスト及び製造工程の複雑さという欠点を有し、また使用に関して著しく制限される。
【0007】
従来技術で提案されている別の解決は、高濃度のグルコール又はポリオールを用いて、調製物中の酸素の溶解度を低減化し、これによりアスコルビン酸を保護することである(WO96/24325、EP0755674、US5981578)。ポリオールは、米国特許第6020367号公報に開示されているように、任意にリポソーム内に導入することができる。しかしながら、これらの解決法では、調製物が粘着性となり、化粧特性の改善が困難であるという欠点を示す。さらに、これらの化合物が高濃度に存在すると、刺激現象をもたらす可能性がある。
【0008】
アスコルビン酸は、シリコーン(US6194452)などの無水媒体に配合することができ、これにより、アスコルビン酸の周囲に無水バリアを作製することができる。そのような解決では、主に、適用したときの爽やかさが足りないという欠点が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
かくして、酸化性媒体中で不安定である親水性活性剤が安定化され、適用したときに心地よく、適用後に皮膚に刺激をもたらさず、その製造プロセスの工業的装置の制約に適合するような、化粧品分野で特に用いることができる組成物のニーズが存在する。
【0010】
真皮に主に存在するタンパク質高分子であるコラーゲンの生合成に対する、アスコルビン酸の作用は、何年か前から知られている(Arch.Biochem.Biophys.,152,1972,p.318−328)。それは2つのレベルでおこる。まずはじめに、プロリンとリジンのヒドロキシル化に関与する酵素であるヒドロキシラーゼのコファクターとして、アスコルビン酸は、プロコラーゲン分子のアセンブリにおけるこの必須の段階を促進する(Biochemistry, 78(5),1981,p.2279−2282;The Yale Journal of Biology and Medicine, 58, 1985, p.553−559)。さらに、タイプIとIIIのプロコラーゲンをコードするmRNAの量を増加させることにより、コラーゲンの生合成を刺激する(The Journal of Investive Dermatology, 90(4),1988,p.420−424)。アスコルビルリン酸マグネシウムも、コラーゲンの合成を刺激する(Skin Pharmacol,6,1993,p.65−71)。これらの特性と同時に、皮膚の繊維芽細胞を処理するために用いられるアスコルビン酸は、プロテオグリカンの増加を示すことを可能にする(Journal of Biochemical Engineering, 1991,113)。
【0011】
より最近では、出願人は、再構成された皮膚の培養のための培地に添加される、アスコルビルリン酸マグネシウムが、細胞外マトリックスのタンパク質の合成の強い刺激と共に、格子における繊維芽細胞の数の顕著な増加をもたらすことを示した(FR−02/01510)。これは、特に真皮表皮境界部で観察され、そこでは主な成分であるコラーゲンIV及びVII及びラミニンの合成の刺激が測定される。この減少は、この境界部の緩衝を強化し、真皮と表皮の間の交換及びこれらの2つの組織の接着を促進した結果であり、こうして、これらの因子に対して、老化の有害な結果と対抗することを可能にする。
【0012】
したがって、コラーゲンの全体量、繊維芽細胞の増殖能力と合成活性及びプロコラーゲンIとIIIの量を増加させることにより、また、真皮表皮境界部の接着と有効性を強化することにより、アスコルビン酸とその誘導体は、皮膚の内在的老化の防止及び/又は処理において特に有用である。
【0013】
本発明の目的は、手触りと耐性の両方に関して、良好な化粧品特性を示し、その保存が、経時的に特別な予防措置を要さず、皮膚の内在的老化の防止及び/又は処理における活性剤の活性を保持するような、アスコルビン酸及びその誘導体から選択される酸化感受性活性剤を含む組成物を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
出願人は、幸運にも、その中の水性相がアスコルビン酸又はその誘導体の1つなどの酸化感受性活性剤を含む、組成物中の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーの使用が、上記目的を達成することを可能にすることを発見した。
【0015】
【発明の実施の形態】
従来技術では、イミダゾール構造を有するいくつかの化合物の安定化特性について開示されている。例えば、欧州特許出願0586106号公報は、いくつかのイミダゾールベースの分子を用いて、化学的分解に対抗してある種のレチノイドを安定化している。さらに、N−ビニルイミダゾール、アルキルアクリラート、及びビニルアセタートからなるポリマー乳化剤が、米国特許第4057622号公報に記載されている。それらは、周知の乳化剤の欠点、特にその臭いを克服するために、及び油中水型エマルションを安定化するために、周知の乳化剤を置換する目的で用いられている。最後に、N−ビニルイミダゾール/N−ビニルカプロラクタム/N−ビニルピロリドンコポリマーが、米国特許第6191188号公報に開示されている。それらは、髪強化用組成物の製造に用いられる。
【0016】
出願人の知るところでは、酸素による分解に対して感受性の親水性活性剤と組み合わせて、N−ビニルイミダゾール単位を含むポリマー又はコポリマーを用いることは、そのような感受性親水性活性剤の水性媒体における安定性を改善する目的では行なわれていない。これは、アスコルビン酸の場合とくにそうである。
【0017】
したがって、本発明の主題は、皮膚の内在的老化の防止及び/又は処理のための組成物の美容及び/又は皮膚科における使用に関するものであって、この組成物は、水性相を含む生理的に許容される媒体中に、アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤及び少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーを含み、前記活性剤と前記ポリマー又はコポリマーは共に水性相に存在するものである。コポリマーは、前記酸化感受性親水性活性剤を安定化するために十分な量で存在する。
【0018】
本発明の別の主題は、化粧品組成物における、アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤と少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーからなる組み合わせの使用であって、(前記活性剤と前記ポリマー又はコポリマーは共に水性相に存在する)、皮膚の内在的老化の防止剤及び/又は処理剤としての使用である。
【0019】
本発明によれば、「内在的老化」なる用語は、光老化などの外因性因子によって起こる老化とは対照的に、内因性因子による変性のために起こる老化を意味すると理解される。ついで、起こる皮膚の変化は、特に、真皮が薄くなること、弾力性を損失すること、欠点が濃くなること、及び細かい筋が出現することで明らかになる。
【0020】
本発明によれば、「親水性活性剤」なる用語は、周囲温度(25℃)で、水中の溶解度が少なくとも0.25%である化合物を意味すると理解される。
【0021】
本発明によれば、「酸化感受性親水性活性剤」なる用語は、酸化機構により分解を受け得る、天然又は合成起源のあらゆる活性剤を意味すると理解される。この酸化現象は、いくつかの原因を有する可能性があり、特に、酸素、光、金属イオンの存在、高温又は特定のpH条件である可能性がある。
【0022】
例えば、非限定的な例示として、アスコルビン酸及びその誘導体、例えばその塩又はエステル類、特に、5,6−ジ−O−ジメチルシリルアスコルバート(PRO−AAとしてExsymolにより市販されている)、dl−α−トコフェリルdl−アスコルビルリン酸のカリウム塩(SEPIVITAL EPCとしてSenju Pharmaceuticalにより市販されている)、アスコルビルリン酸マグネシウム又はアスコルビルリン酸ナトリウム(Stay−C 50としてRocheにより市販されている)を挙げることができる。特に有利な態様において、酸化感受性親水性活性剤は、アスコルビン酸である。
【0023】
本発明によれば、「非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマー」なる用語は、N−ビニルイミダゾール単位を含み、架橋剤を含まない、あらゆるポリマーを意味すると理解される。本発明の実施に適したコポリマーは、N−ビニルイミダゾールと、N−ビニルピロリドン及び/又はN−ビニルカプロラクタムサブユニットとを配合したコポリマーである。
【0024】
本発明の有利な態様において、コポリマーは、0.1乃至1、より好ましくは0.4乃至0.9のN−ビニルイミダゾール単位のモル分率を有する。
【0025】
本発明の有利な態様によれば、酸化感受性親水性活性剤当量のN−ビニルイミダゾール単位は、0.004乃至16、好ましくは0.01乃至1の間で変化する。
【0026】
N−ビニルイミダゾール/N−ビニルピロリドンコポリマーの使用が好ましいであろう。
【0027】
N−ビニルイミダゾールポリマーの重量平均分子量は、有利には1000乃至1×107、好ましくは5000乃至5×106であろう。
【0028】
最後に、LUVITEC VP1 55K72WとしてBASFより市販されている重量平均分子量1200000を有するビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマー、又はLUVITEC VP1 55K18PとしてBASFより市販されている重量平均分子量10000を有するビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマーを用いることができる。
【0029】
コポリマーは、本発明の組成物中に、所望の効果を生じるために十分な量、すなわち、酸化感受性親水性活性剤を安定化するために十分な量で存在する。コポリマーは、好ましくは、水性相の全重量に対して、0.1乃至5重量%の間の濃度で、より好ましくは、水性相の全重量に対して、0.1乃至2重量%の間の濃度で存在する。
【0030】
本発明に用いられる組成物は、皮膚及び/又は体表面生長物への局所適用を意図したものであり、したがって、生理的に許容される媒体、すなわち、皮膚組織、例えば、皮膚、頭皮、睫毛、眉毛、髪、爪及び粘膜に適合する媒体を含む。この生理的に許容される媒体は、少なくとも一の水性相を含み、任意に、例えば、1乃至8の炭素原子、特に1乃至6の炭素原子を含む低級アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、プロパノール又はブタノール;6乃至80のエチレンオキシド単位を有するポリエチレングリコール;又はポリオール、例えば、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール又はソルビトールから選ばれる、生理的に許容される有機溶媒を含む。
【0031】
生理的に許容される媒体が水性媒体のとき、一般的に皮膚に適合するpHを有し、好ましくは3乃至9、より好ましくは3.5乃至7.5の範囲である。
【0032】
本発明の組成物は、従来より局所適用に用いられている、あらゆる製薬上の投与剤型で提供されることができ、特に水性又は水性/アルコール溶液の形態で、水中油型(O/W)、又は油中水型(W/O)又は多重(三重:W/O/W又はO/W/O)エマルションの形態、水性ゲルの形態、又は球状体(これらの球状体は、ナノスフェアやナノカプセルなどのポリマーのナノ粒子、イオン性及び/又は非イオン性型の脂質ビヒクル(リポソーム、ニオソーム又はオレオソーム)でもよい)を用いて、水性相中の脂肪相の分散液の形態で提供されることができる。これらの組成物は、通常の方法に従って調製される。
【0033】
さらに、本発明に用いられる組成物は、多かれ少なかれ、流体であり、白色又は着色されたクリーム、軟膏、乳液、ローション、セラム、ペースト、又はフォームの外観を有することができる。それらは任意にエアロゾルの形態で皮膚に適用することができる。それらは、固形形状、例えばスティックの形状で提供されることもできる。
【0034】
本発明に用いられる組成物が油性相を含むとき、油性相は好ましくは少なくとも一のオイルを含む。さらに他の脂肪物質を含むこともできる。
【0035】
本発明に用いることができるオイルとしては、例えば以下のものを例示することができる:
−動物由来の炭化水素オイル類、例えばペルヒドロスクアレン;
−植物由来の炭化水素オイル類、例えば、4乃至10の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド類、例えば、ヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド類、又は、例えばヒマワリ、トウモロコシ、大豆、ウリ(gourd)、グレープシード、ゴマ、ヘーゼルナッツ、アプリコット、マカデミア、アララ、ヒマシ、又はアボガド油類、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド類、例えば、Stearineries Duboisにより市販されているもの、又はMiglyol 810,812及び818の名でDynamit Nobelにより市販されているもの、ホホバ油、又はカリテバター油;−合成エステル類及びエーテル類、特に脂肪酸のエステル類及びエーテル類、例えば式R1COOR2とR1OR2のオイル類であり、R1は8乃至29の炭素原子を含む脂肪酸の残基を表し、R2は3乃至30の炭素原子を含む分枝状又は非分枝状炭化水素鎖を表すもの、例えば、パーセリンオイル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクリルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル又はイソステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシル化エステル類、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸又はヘプタン酸トリイソセチル、脂肪酸アルコールのオクタン酸又はドデカン酸エステル類;ポリオールエステル類、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール;及びペンタエリトリトールのエステル類、例えばテトライソステアリン酸ペンタエリトリチル;
−鉱物又は合成由来の直鎖状又は分枝状炭化水素、例えば揮発性又は非揮発性の流動パラフィン類及びそれらの誘導体、液体ワセリン、ポリデセン又は水素化ポリイソブテン、例えばパーリーム油;
−8乃至26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール及びそれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール又はリノレイルアルコール;
−部分的に炭化水素を含む、及び/又はシリコーンを含むフッ素化オイル類、例えばJP−A−2−295912公報に記載されているもの;
−シリコーンオイル類、例えば、周囲温度で液体又はペースト状である、直鎖状又は環状のシリコーン鎖を含む、揮発性又は非揮発性ポリメチルシロキサン類(PDMS)、特にシクロポリジメチルシロキサン類(シクロメチコーン類)、例えばシクロヘキサシロキサン;ペンダントのアルキル、アルコキシ又はフェニル基を含む、またはシリコーン鎖の末端に、アルキル、アルコキシ又はフェニル基(これらの基は2乃至24の炭素原子を有する)を含むポリジメチルシロキサン類;又はフェニル化シリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、(2−フェニルエチル)トリメチルシロキシシリカート類及びポリメチルフェニルシロキサン類;
−それらの混合物。
【0036】
「炭化水素オイル」なる用語は、上記のオイルのリストにおいて、主に炭素と水素を含み、任意にエステル、エーテル、フッ素化、カルボン酸及び/又はアルコール基を含むあらゆるオイルを意味するものと理解される。
【0037】
油相中に存在することができる他の脂肪物質は、例えば、8乃至30の炭素原子を含む脂肪酸類、例えばステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸;ワックス類、例えば、ラノリン、蜜蝋、カルナウバ又はキャンデリラワックス、パラフィン又はリグナイトワックス類又はミクロクリスタリンワックス類、セレシン又はオゾケライト、又は合成ワックス類、例えばポリエチレンワックス類又はフィッシャートロプシュワックス類;シリコーン樹脂類、例えばトリフルオロメチルC1−4アルキルジメチコーン及びトリフルオロプロピルジメチコーン;及びシリコーンエラストマー類、例えば、Shin−Etsuにより”KSG”の名で、Dow Corningにより、”Trefil”、”BY29”、又は”EPSX”の名で、Grant Industriesより”Gransil”の名で市販されている製品である。
【0038】
これらの脂肪物質は、所望の特性、例えば粘稠またはテクスチャーを有する組成物を調製するために、当業者により種々の方法により、選ぶことができる。
【0039】
本発明の特定の実施態様によれば、本発明の組成物は、油中水型(W/O)又は水中油型(O/W)エマルションである。エマルション中の油相の比率は、組成物の全重量に対して、5乃至80重量%、好ましくは5乃至50重量%の間で変化し得る。
【0040】
エマルションは、一般的に、両性、アニオン性、カチオン性、又は非イオン性の乳化剤から、単独又は混合物として選ばれる少なくとも一の乳化剤を含み、任意に共乳化剤を含む。乳化剤は、得られるエマルション(W/O又はO/W)に従って、適当に選ばれる。乳化剤と共乳化剤は、一般的に、組成物中に、組成物の全重量に対して、0.3乃至30重量%、好ましくは0.5乃至20重量%の範囲の比率で存在する。
【0041】
W/Oエマルションについて、例えば、乳化剤としては、ジメチコーンコポリオール類、例えば、Dow Corningにより”DC 5225 C”の名で市販されているシクロメチコーンとジメチコーンコポリオールの混合物、及びアルキルジメチコーンコポリオール類、例えばDow Corningにより”Dow Corning 5200 Formulation Aid”の名で市販されているラウリルメチコーンコポリオール、及びGoldschmidtによりAbil EM 90(登録商標)の名で市販されているセチルジメチコーンコポリオールを挙げることができる。W/Oエマルションの界面活性剤として、架橋された固体の、少なくとも一のオキシアルキレン化された基を有するオルガノポリシロキサンエラストマー、例えば、US−A−5412004号公報の実施例3,4、及び8、及びUS−A−5811487号公報の実施例の手法により得られるもの、特にUS−A−5412004号公報の実施例3(合成の実施例)の製品、及びShin EtsuによりKSG 21の名で市販されているものも使用することができる。乳化剤として、コハク酸末端を有する、ポリオレフィン由来のオリゴマー又はポリマー(後者は好ましくは、エステル化又はアミド化されたコハク酸を含むポリオレフィン、特にポリイソブテン、例えばLubrizolによりL5603及びL2721の名で市販されている製品である)も使用することができる。
【0042】
O/Wエマルションについて、例えば、乳化剤として、非イオン性乳化剤、例えば、オキシアルキレン化(特にポリオキシエチレン化)されている、脂肪酸とグリセリンのエステル類;オキシアルキレン化されている、脂肪酸とソルビタンのエステル類;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)されている、脂肪酸のエステル類;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)されている、脂肪アルコールのエーテル類;糖エステル類、例えばスクロースステアラート;及びこれらの混合物、例えばグリセリルステアラート及びPEG−40ステアラートの混合物を挙げることができる。
【0043】
周知のように、本発明の化粧品又は皮膚科組成物は、従来より化粧品又は皮膚科分野で用いられているアジュバント、例えば、親水性又は親油性のゲル化剤、防腐剤、溶媒、香料、フィラー、UVスクリーン剤、殺菌剤、吸臭剤、着色物質、植物抽出物又は塩も含むことができる。これらの種々のアジュバントの量は、考慮されている分野で従来より用いられている量であり、例えば、組成物の全重量に対して、0.01乃至20重量%である。これらのアジュバントは、それらの性質に応じて、脂肪相、水性相及び/又は脂肪球状体内に導入することができる。
【0044】
本発明の組成物に用いることができるフィラーとしては、例えば、顔料、シリカ粉末;タルク;ポリアミドの粒子、特にAtochemによりOrgasolの名で市販されているもの;ポリエチレン粉末;アクリルコポリマーベースのミクロスフェア、例えば、 Dow CorningからPolytrapの名で市販されているエチレングリコールジメタクリラート/ラウリルメタクリラートコポリマーからなるもの;発泡性粉末、例えば中空ミクロスフェア、特にExpancelの名でKemanord Plastにより、又はMatsumotoによりMicropearl F 80 EDの名で、市販されているミクロスフェア;シリコーン樹脂ミクロビーズ、例えば、Toshiba SiliconeによりTospearlの名で市販されているもの;及びこれらの混合物を挙げることができる。これらのフィラーは、組成物の全重量に対して、0乃至20重量%、好ましくは1乃至10重量%の量で存在することができる。
【0045】
好ましい実施態様によれば、本発明の組成物は、さらに、UV−A及び/又はUV−B領域で活性で(吸収剤)、水中又は脂肪中に溶解性の、又は通常用いられる化粧品用溶媒に不溶性の、少なくとも一の有機光保護剤及び/又は少なくとも一の無機光保護剤を含むことができる。
【0046】
有機光保護剤は、特にアントラニラート類;ケイ皮酸誘導体類;ジベンゾイルメタン誘導体類;サリチル酸誘導体類;カンフル誘導体類;
トリアジン誘導体類、例えば、特許出願US4367390、EP863145、EP517104、EP570838、EP796851、EP775698、EP878469、EP933376、EP507691、EP507692、EP790243、及びEP944624に開示されたもの;
ベンゾフェノン誘導体類;β,β−ジフェニルアクリラート誘導体類;ベンゾトリアゾール誘導体類;ベンザルマロナート誘導体類;ベンズイミダゾール誘導体類;イミダゾリン類;特許EP669323及びUS2463264に記載されているようなビスベンゾアゾリル誘導体類;p−アミノ安息香酸(PABA)誘導体類;特許出願US5237071,US5166355、GB2303549、DE19726184及びEP893119に開示されているようなメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体類;スクリーン性ポリマー類及びスクリーン性シリコーン類、例えば、特に特許出願WO93/04665に開示されているもの;α−アルキルスチレン由来の二量体類、例えば特許出願DE19855649に開示されているもの;特許出願EP0967200、DE19746654、DE19755649、EP−A−1008586、EP−1133980及びEP133981に開示されているような4,4−ジアリールブタジエン類;及びそれらの混合物から選ばれる。
【0047】
UV−A及び/又はUV−B領域で活性な光保護剤の例示として、INCI名として示される以下のものを挙げることができる。
【0048】
p−アミノ安息香酸(PABA)誘導体類、特にPABA、エチルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシルジメチルPABA(特に、ISPにより”Escalol 507”の名で市販されているもの)、グリセリルPABA又はPEG−25PABA(BASFにより”Uvinul P25”の名で市販されているもの)
【0049】
サリチル酸誘導体類、特にホモサラート(Rona/EM Industriesにより”Eusolex HMS”の名で市販されているもの)、エチルヘキシルサリチラート(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan OS”の名で市販されているもの)、ジプロピレングリコールサリチラート(Scherにより”Dipsal”の名で市販されているもの)、又はTEAサリチラート(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan TS”の名で市販されているもの)
ジベンゾイルメタン誘導体類、特にブチルメトキシジベンゾイルメタン(特にHoffmann−LaRocheにより”Parsol 1789”の商品名で市販されているもの)、又はイソプロピルジベンゾイルメタン
【0050】
ケイ皮酸誘導体類、特にエチルヘキシルメトキシシナマート(特に、商品名”Parsol MCX”の名でHoffmann−LaRocheにより市販されているもの)、イソプロピルメトキシシナマート、イソアミルメトキシシナマート(商品名”Neo Heliopan E 1000”の名でHaarmann and Reimerにより市販されているもの)、シノキサート、DEAメトキシシナマート、ジイソプロピルメチルシナマート、又はグリセリルエチルヘキサノアートジメトキシシナマート
【0051】
β,βージフェニルアクリラート誘導体類、特にオクトクリレン(特に、商品名”Uvinul N539”でBASFにより市販されているもの)又はエトクリレン(特に、商品名”Uvinul N35”でBASFにより市販されているもの)
【0052】
ベンゾフェノン、特にベンゾフェノン−1(商品名”Uvinul 400”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−2(商品名”Uvinul D50”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−3又はオキシベンゾン(商品名”Uvinul M40”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−4(商品名”Uvinul MS40”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6(商品名”Helosorb 11”でNorquayにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−8(商品名”Spectra−Sorb UV−24”でAmerican Cyanamidにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−9(商品名”Uvinul DS−49”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−12又はn−ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート
【0053】
ベンジリデンカンフル誘導体類、特に3−ベンジリデンカンフル(Chimexにより”Mexoryl SD”の名で製造されているもの)、4−メチルベンジリデンカンフル(Merckにより”Eusolex 6300”の商品名で市販されているもの)、ベンジリデンカンフルスルホン酸(Chimexにより”Mexoryl SL”の名で製造されているもの)、カンフルベンズアルコニウムメトサルファート(Chimexにより”Mexoryl SO”の名で製造されているもの)、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸(Chimexにより”Mexoryl SX”の名で製造されているもの)又はポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンフル(Chimexにより”Mesoryl SW”の名で製造されているもの)
【0054】
ベンズイミダゾール誘導体類、特に、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(特にMerckにより”Eusolex 232”の商品名で市販されているもの)、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan AP”の商品名で市販されているもの)
【0055】
トリアジン誘導体類、特にアニソトリアジン(Ciba Specialty Chemicalsにより”Tinosorb S”の商品名で市販されているもの)、エチルヘキシルトリアゾン(特にBASFにより”Uvinul T150”の商品名で市販されているもの)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(Sigma 3Vにより”Uvasorb HEB”の商品名で市販されているもの)又は2,4,6−トリス(ジイソブチル4’−アミノ−ベンザルマロナート)−s−トリアジン
【0056】
ベンゾトリアゾール誘導体類、特にドロメトリゾールトリシロキサン(Rhodia Chimieにより”Silatrizole”の商品名で市販されているもの)、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(Fairmount Chemicalにより”Mixxim BB/100”の商品名で固形形態で市販されているもの、又はCiba Specialty Chemicalsにより”Tinosorb M”の商品名で水性分散液中の微粒子化形態で市販されているもの)
【0057】
アントラニル酸誘導体、特にメンチルアントラニラート(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan MA”の商品名で市販されているもの)
【0058】
イミダゾリン誘導体、特にエチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナート
【0059】
ベンザルマロナート誘導体類、特に、ベンザルマロナート官能基を含むポリオルガノシロキサン(Hoffmann−LaRocheにより”Parsol SLX”の商品名で市販されているもの)
【0060】
4,4−ジアリールブタジエン誘導体、特に1,1’−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン、
及びこれらの混合物。
【0061】
特に好ましい有機光保護剤は、サリチル酸エチルヘキシル、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、オクトクリレン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、4−メチルベンジリデンカンフル、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ジベンズイミダゾールテトラスルホン酸フェニル二ナトリウム、2,4,6−トリス(ジイソブチル4’−アミノベンザルマロナート)−s−トリアジン、アニソトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチキルヘキシルブタミドトリアゾン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ドロメトリゾールトリシロキサン、1,1’−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン、及びこれらの混合物から選ばれる。
【0062】
無機光保護剤は、顔料、又は、被覆又は非被覆の酸化金属、例えば酸化チタン(非晶質又はルチル及び/又はアナタース形の結晶性)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化セリウムのナノ顔料から形成された、ナノ顔料(一次粒子の平均サイズが通常5nm乃至100nm、好ましくは10nm乃至50nm)から選ばれ、これらはすべてそれ自体UV光保護剤として知られている。従来の被覆剤は、さらにアルミナ及び/又はステアリン酸アルミニウムである。被覆又は非被覆の酸化金属から形成されたそのようなナノ顔料は、特に、特許出願EP518772及びEP518773に記載されたものである。
【0063】
光保護剤は、本発明の組成物に、組成物の全重量に対して、一般的に0.1乃至20重量%、好ましくは0.2乃至15重量%の範囲の比率で、存在する。
【0064】
本発明の別の有利は態様において、用いられた組成物は、さらに、皮膚の高分子を刺激する、又はそれらの分解を防止する、及び/又は繊維芽細胞又はケラチノサイトの増殖及び/又はケラチノサイトの分化を刺激する、少なくとも一の別の活性剤を含むことができる。
【0065】
真皮の高分子を刺激する又はそれらの分解を防止する活性剤の中では、以下のものが挙げられる:
−コラーゲンの合成に作用するもの、例えば、センテラアジアチカの抽出物;アジアティコシド及びその誘導体類;アスコルビン酸又はビタミンC及びその誘導体類、合成ペプチド類、例えばイアミン、Sedermaにより市販されているバイオペプチドCL又はパルミトイルオリゴペプチド;植物から抽出されたペプチド類、例えば、Coleticaにより、商品名Phytokine(登録商標)の名で市販されている大豆水解物;及び植物ホルモン類、例えばオーキシン類;
−又はエラスチンの合成に作用するもの、例えば、商品名Cytovitin(登録商標)の名でLSNにより市販されているSaccharomyces cerevisiaeの抽出物;及び商品名Kelpadelie(登録商標)の名でSecmaにより市販されている藻類Macrocystis pyriferaの抽出物;
−グリコサミノグリカンの合成に作用するもの、例えば、Biomin yogourth(登録商標)の商品名でBrooksにより市販されているLactobacillus vulgarisによる乳醗酵の製品;Alban MullerによりHSP3(登録商標)の商品名で市販されている褐色藻Padia pavonicaの抽出物;特にSilabにより商品名Firmalift(登録商標)で、又はLSNから商品名Cytovitin(登録商標)で市販されているSaccharomyces cerevisiaeの抽出物;
−フィブロネクチンの合成に作用するもの、例えば、商品名GP4G(登録商標)でSeporgaにより市販されているSalina zooplanktonの抽出物;特にAlban Mullerから商品名Drielineで市販されている酵母抽出物;及び商品名Matrixil(登録商標)でSedermaにより市販されているパルミトイルペンタペプチド;
−メタロプロテイナーゼ(MMP)の阻害に作用するもの、例えば、特にMMP1、2、3、又は9。レチノイド及びその誘導体類;オリゴペプチド及びリポペプチド、リポアミノ酸類;Coleticaにより商品名Collalift(登録商標)で市販されている麦芽エキス;ブルーベリー又はローズマリーの抽出物;リコピン;又はイソフラボン、それらの誘導体類又はそれらを含む植物抽出物類、特に大豆抽出物(例えば、Ichimaru Pharcosにより商品名Flavosterone SB(登録商標)で市販されているもの)、アカツメクサ抽出物、アマ抽出物、カッコン抽出物、セージ抽出物を挙げることができる;
−又はセリンプロテアーゼの阻害に作用するもの、例えば白血球のエラスターゼ又はカテプシンG。商品名Parelastyl(登録商標)でLSNにより市販されているLeguminosae(Pisum sativum)種子のペプチド抽出物;ヘパリノイド類;及びシュードジペプチド類を挙げることができる。
【0066】
特に、フィラグリン及びケラチンなどの表皮高分子を刺激する活性剤の中で、商品名Structurine(登録商標)でSilabにより市販されているルピナス抽出物;商品名Gatuline(登録商標)でGattefosseにより市販されているブナ(Fagus sylvatica)の芽の抽出物;及び商品名GP4G(登録商標)でSeporgaにより市販されているSalina zooplanktonの抽出物が挙げられる。
【0067】
本発明の組成物で用いることができる繊維芽細胞の増殖を刺激する添加剤は、例えば、植物タンパク質類又はポリペプチド類、抽出物類、特に大豆抽出物(商品名Eleseryl SH−VEG8(登録商標)でLSNにより、商品名Raffermine(登録商標)でSilabにより市販されている大豆抽出物);及び植物ホルモン類、例えばジベレリン類及びシトキニン類から選択することができる。
【0068】
本発明の組成物に用いることができるケラチノサイトの増殖を刺激する添加剤は、特に、レチノイド類、例えばレチノール及びそのエステル類(レチニルパルミタートを含む);フロログリシノール;Gattefosseにより市販されているクルミ粗びき粉の抽出物;及びSedermaにより市販されているSolanum tuberosumの抽出物を含む。
【0069】
ケラチノサイトの分化を刺激する添加剤は、例えば無機物質、例えばカルシウム;Silabにより商品名Photopreventine(登録商標)で市販されているルピナス抽出物;硫酸β−シトステリルナトリウム、商品名Phytocohesine(登録商標)でSeporgaにより市販されているもの;及び商品名Phytovityl(登録商標)でSolabiaにより市販されているトウモロコシ抽出物を含む。
【0070】
本発明の組成物は、皮膚又は粘膜に適用することができる。こうして、皮膚又は粘膜髪に、本発明の組成物を適用することを備えた、皮膚の内在的老化の兆候の防止及び/又は処理のための美容トリートメント方法に用いることができる。
【0071】
別の形態において、本発明の組成物は、皮膚の内在的老化の兆候の防止及び/又は処理を意図する水性相を含む皮膚科処方物の製造にも用いることができる。
【0072】
以下の実施例は、本発明を例示するものであるが、これにより限定されるものではない。化合物は、場合により、化学名またはCTFA(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)名で記載されている。
【0073】
【実施例】
実施例1:加速された保存テスト
このテストの目的は、45℃、2ヶ月の保存の後、酸化感受性親水性活性剤の分解を調べることである。以下の表に示すような種々の溶液を調製した。
【0074】
【表1】
【0075】
すべての溶液は、8.9モル/lのKOHを用いてpH6とした。
ポリマーのパーセントは、有効成分として示される。
【0076】
ポリマー1:BASFによりLuvitec VPI 55K72Wの名で市販されている、ビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマー(重量平均分子量1.2×106)
ポリマー2:BASFによりLuvitec VPI 55K18Pの名で市販されている、ビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマー(重量平均分子量10000)
ポリマー3:BASFによりKollidon 12PFの名で市販されている、ポリビニルピロリドン(重量平均分子量3000)
【0077】
決定した分解率は、以下の比で与えられる:
【化1】
アスコルビン酸の濃度は、HPLC法(LaChrom Merckシステム)により測定した。分析の条件は以下の通りである:
カラム:Lichrosphere 100 RP 18 (250nm)
溶出:0.1Mリン酸バッファー、pH2.1
流速:1ml/分
検出:257nm
試料の希釈はアスコルビン酸の濃度が0.05乃至1mg/mlとなるように行なった。
結果を以下の表2に示す。
【0078】
【表2】
【0079】
表2より、アスコルビン酸の安定性は、例え酸素が存在する雰囲気であっても本発明のポリマー1とポリマー2の存在において、対照と比較して改善されることが示された。N−ビニルピロリドンホモポリマー単独では、アスコルビン酸溶液を効果的に安定化するために十分でないことも見出された。
言及したポリマーが親水性なので、それらをアスコルビン酸水溶液に添加することは、アスコルビン酸を安定化するために十分であろう。
【0080】
実施例2:テナシン及びコラーゲンVIIの合成に対する、本発明の組み合わせの添加の効果の観察
本実施例は、テナシン及びコラーゲンVIIのタンパク質の免疫組織化学的標識を用いて、皮膚断片を顕微鏡で観察することにより、再構成された皮膚に対する、アスコルビン酸と本発明のポリマー又はコポリマーを含む本発明の組み合わせの添加の効果を示すものである。
【0081】
1.再構築された皮膚の調製
使用した再構築された皮膚は、Asselineauら(Models in Dermato. Loire and Maibach刊、1987,III巻,1−7)に記載されたプロトコールに従って調製した。このプロトコールに修正を加えた点は以下の通りである。
−真皮当量当たり106細胞の割合の正常な大人の真皮繊維芽細胞の使用;
−ケラチノサイトの接種は、1.5cm径のリング当たり、50000細胞の割合で行なった。用いたケラチノサイトは、同じドナーに由来するもので、真皮等価物の接種の間1継代であった;
−浸漬期の持続期間は7日間;
−出芽期の持続期間は7日間。
【0082】
2.本発明の組み合わせの添加
浸漬期の培地の最後の交換を、アスコルビン酸とビニルピロリドン/ビニルイミダゾールの組み合わせの存在下で行なった。その後、出芽期の間(7日間)、培養をグリッドのうえに載せ、この期の間、培地のすべての交換(二日ごと)を上記組み合わせの存在下で行なった。
【0083】
3.a.コラーゲンVIIの分析
再構築された皮膚は、出芽期の最後に分析した。対照試料を系統的に調製し、同時に分析した。
【0084】
試料を取り出し、液体窒素で凍結した。Tissue Teckからブロックを作製した。タイプVIIのコラーゲンを、5μmの厚みの凍結断片で免疫組織化学的に検出した。従来の間接免疫蛍光技術をアンチコラーゲンVIIモノクローナル抗体(LH7.2、Chemicon International Inc., USA)と蛍光体結合コンジュゲート(FITC−コンジュゲートウサギ抗マウス免疫グロブリン、DAKO、デンマーク)を用いて行なった。
【0085】
3b.テナシンの分析
使用したプロトコールは、上記の3aに記載したものである。この場合、テナシンは抗テナシンモノクローナル抗体で(TN2,Chemicon)と蛍光体結合コンジュゲート(FITC−コンジュゲートウサギ抗マウス免疫グロブリン、DAKO、デンマーク)で検出した。
【0086】
4.観察:
顕微鏡での観察において、真皮表皮境界部に相当する蛍光体領域の強度と濃さが、アスコルビン酸とビニルピロリドンコポリマーの組み合わせを添加した試料において、ずっと強いことが見出された。これは、コラーゲンVIIの分析と、テナシンの分析の両方で観察された。
【0087】
実施例3:O/Wアンチエイジングクリーム
以下の組成物は、当業者とって周知の方法で調製された。
水 16g
グリセリン 3g
ソルビタントリステアラート 0.68g
PEG−4ステアラート 1.5g
セチルアルコール 3g
グリセリルステアラート 2.25g
ミリスチルミリスタート 1.5g
エチルヘキシルパルミタート 1.5g
水素化ポリイソブテン 2.5g
Shorea robusta種子バター 1.5g
Butyrisoermum parkii(シアバター)果実 0.5g
シクロペンタシロキサン 7.5g
フェノキシエタノール 1g
水 46.24g
アスコルビン酸 5g
水酸化カリウム(50%溶液) 3g
ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールコポリマー 1g
このリッチでソフトなクリームは、内在的老化の兆候に対抗することを可能にし、アスコルビン酸の良好な安定性を示した。
【0088】
実施例4:アンチエイジングクリーム
以下の組成物は、当業者とって周知の方法で調製された。
【0089】
ペンタエリトリチルテトラエチルヘキサノアート 6g
ポリアクロイルジメチルタウリン酸アンモニウム 0.6g
水 14.95g
メチルパラベン 0.2g
グリセリン 3g
フェノキシエタノール 0.5g
PIFE 4g
セテアリルアルコール(及び)セテアレス−30 1.5g
オクトクリレン 7g
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2g
エチルヘキシルサリチラート 5g
糖脂質 0.5g
プロピルパラベン 0.1g
ワセリン 1g
ポリソルベート60 1g
セチルアルコール 0.5g
カプリリルグリコール 0.15g
グリセリルスターチ 2g
水 41g
アスコルビン酸 5g
水酸化カリウム(50%溶液) 3g
ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールコポリマー 1g
適用時にソフトで爽快なこのクリームは、しわや細かい筋に対抗することを可能にし、アスコルビン酸の良好な安定度を示した。
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性相を含む生理的に許容される媒体中に、少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤と少なくとも一のN−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーを含む組成物の美容及び/又は皮膚科における使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚及び/又は髪への特定のトリートメントの提供を意図して、化粧品組成物中に、種々の活性剤を導入することが知られている。しかしながら、これらの活性剤のいくつかは、水性媒体中で不安定であり、特に酸化現象によって、水と接触すると容易に分解するという欠点を示す。よって、それらは時間を経ると、その活性を失ってしまい、この不安定性は、所望の効果と対立する。
【0003】
例えば、長い間、その数多くの有利な特性のために、アスコルビン酸又はビタミンCを調製する試みがなされてきた。特に、アスコルビン酸は、連結組織、特にコラーゲンの合成を刺激し、UV放射や汚染などの外部の攻撃に対する皮膚組織の防御を強化し、皮膚のビタミンE欠乏を補填し、皮膚を脱色素化し、フリーラジカルに対抗する役割を有している。これらの最後の2つの特性によって、アスコルビン酸は、皮膚の老化に対抗する、又は皮膚の老化を予防するための、化粧品又は皮膚科の活性剤として優れた候補となっている。ところが残念なことに、その(α−ケトラクトンの)化学構造のために、アルコルビン酸は、ある環境パラメーターに対し、特に酸化現象に対し、非常に感受性が高い。こうして、これらのパラメーターの存在下では、特に酸素、光又は金属イオンの存在下では、温度に相関して、又はあるpHの条件下で、調製されたアスコルビン酸は、確実に、迅速な分解を受ける(Pharm.Acta.Helv.1969,44,611−667;STP Pharma,1985,4,281−286)。
【0004】
従来より、アスコルビン酸の分解を低減化する及び/又は遅延化するための解決法が考えられている。
【0005】
化学的誘導体の形態のアスコルビン酸(アスコルビルリン酸マグネシウム又は脂肪酸とアスコルビン酸のエステル類)の使用が提案されているが、これらの誘導体の生体内利用性は非常に低い(J.Am.Acad.Dermatol.,1996,34,29−33)。
【0006】
酸素に対するアスコルビン酸の不安定性は、米国特許5935584号公報に記載されているように、不活性雰囲気とした二区画パッケージなどの特定のパッケージングを用いて、又は、二相エマルション(第一相は、アスコルビン酸を含む乾燥粉末からなり、第二相は液体相からなる)を用いて、改善することができる。二相の混合は、使用時に行なわなければならない(WO98/43598)。これらの解決は、高コスト及び製造工程の複雑さという欠点を有し、また使用に関して著しく制限される。
【0007】
従来技術で提案されている別の解決は、高濃度のグルコール又はポリオールを用いて、調製物中の酸素の溶解度を低減化し、これによりアスコルビン酸を保護することである(WO96/24325、EP0755674、US5981578)。ポリオールは、米国特許第6020367号公報に開示されているように、任意にリポソーム内に導入することができる。しかしながら、これらの解決法では、調製物が粘着性となり、化粧特性の改善が困難であるという欠点を示す。さらに、これらの化合物が高濃度に存在すると、刺激現象をもたらす可能性がある。
【0008】
アスコルビン酸は、シリコーン(US6194452)などの無水媒体に配合することができ、これにより、アスコルビン酸の周囲に無水バリアを作製することができる。そのような解決では、主に、適用したときの爽やかさが足りないという欠点が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
かくして、酸化性媒体中で不安定である親水性活性剤が安定化され、適用したときに心地よく、適用後に皮膚に刺激をもたらさず、その製造プロセスの工業的装置の制約に適合するような、化粧品分野で特に用いることができる組成物のニーズが存在する。
【0010】
真皮に主に存在するタンパク質高分子であるコラーゲンの生合成に対する、アスコルビン酸の作用は、何年か前から知られている(Arch.Biochem.Biophys.,152,1972,p.318−328)。それは2つのレベルでおこる。まずはじめに、プロリンとリジンのヒドロキシル化に関与する酵素であるヒドロキシラーゼのコファクターとして、アスコルビン酸は、プロコラーゲン分子のアセンブリにおけるこの必須の段階を促進する(Biochemistry, 78(5),1981,p.2279−2282;The Yale Journal of Biology and Medicine, 58, 1985, p.553−559)。さらに、タイプIとIIIのプロコラーゲンをコードするmRNAの量を増加させることにより、コラーゲンの生合成を刺激する(The Journal of Investive Dermatology, 90(4),1988,p.420−424)。アスコルビルリン酸マグネシウムも、コラーゲンの合成を刺激する(Skin Pharmacol,6,1993,p.65−71)。これらの特性と同時に、皮膚の繊維芽細胞を処理するために用いられるアスコルビン酸は、プロテオグリカンの増加を示すことを可能にする(Journal of Biochemical Engineering, 1991,113)。
【0011】
より最近では、出願人は、再構成された皮膚の培養のための培地に添加される、アスコルビルリン酸マグネシウムが、細胞外マトリックスのタンパク質の合成の強い刺激と共に、格子における繊維芽細胞の数の顕著な増加をもたらすことを示した(FR−02/01510)。これは、特に真皮表皮境界部で観察され、そこでは主な成分であるコラーゲンIV及びVII及びラミニンの合成の刺激が測定される。この減少は、この境界部の緩衝を強化し、真皮と表皮の間の交換及びこれらの2つの組織の接着を促進した結果であり、こうして、これらの因子に対して、老化の有害な結果と対抗することを可能にする。
【0012】
したがって、コラーゲンの全体量、繊維芽細胞の増殖能力と合成活性及びプロコラーゲンIとIIIの量を増加させることにより、また、真皮表皮境界部の接着と有効性を強化することにより、アスコルビン酸とその誘導体は、皮膚の内在的老化の防止及び/又は処理において特に有用である。
【0013】
本発明の目的は、手触りと耐性の両方に関して、良好な化粧品特性を示し、その保存が、経時的に特別な予防措置を要さず、皮膚の内在的老化の防止及び/又は処理における活性剤の活性を保持するような、アスコルビン酸及びその誘導体から選択される酸化感受性活性剤を含む組成物を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
出願人は、幸運にも、その中の水性相がアスコルビン酸又はその誘導体の1つなどの酸化感受性活性剤を含む、組成物中の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーの使用が、上記目的を達成することを可能にすることを発見した。
【0015】
【発明の実施の形態】
従来技術では、イミダゾール構造を有するいくつかの化合物の安定化特性について開示されている。例えば、欧州特許出願0586106号公報は、いくつかのイミダゾールベースの分子を用いて、化学的分解に対抗してある種のレチノイドを安定化している。さらに、N−ビニルイミダゾール、アルキルアクリラート、及びビニルアセタートからなるポリマー乳化剤が、米国特許第4057622号公報に記載されている。それらは、周知の乳化剤の欠点、特にその臭いを克服するために、及び油中水型エマルションを安定化するために、周知の乳化剤を置換する目的で用いられている。最後に、N−ビニルイミダゾール/N−ビニルカプロラクタム/N−ビニルピロリドンコポリマーが、米国特許第6191188号公報に開示されている。それらは、髪強化用組成物の製造に用いられる。
【0016】
出願人の知るところでは、酸素による分解に対して感受性の親水性活性剤と組み合わせて、N−ビニルイミダゾール単位を含むポリマー又はコポリマーを用いることは、そのような感受性親水性活性剤の水性媒体における安定性を改善する目的では行なわれていない。これは、アスコルビン酸の場合とくにそうである。
【0017】
したがって、本発明の主題は、皮膚の内在的老化の防止及び/又は処理のための組成物の美容及び/又は皮膚科における使用に関するものであって、この組成物は、水性相を含む生理的に許容される媒体中に、アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤及び少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーを含み、前記活性剤と前記ポリマー又はコポリマーは共に水性相に存在するものである。コポリマーは、前記酸化感受性親水性活性剤を安定化するために十分な量で存在する。
【0018】
本発明の別の主題は、化粧品組成物における、アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤と少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーからなる組み合わせの使用であって、(前記活性剤と前記ポリマー又はコポリマーは共に水性相に存在する)、皮膚の内在的老化の防止剤及び/又は処理剤としての使用である。
【0019】
本発明によれば、「内在的老化」なる用語は、光老化などの外因性因子によって起こる老化とは対照的に、内因性因子による変性のために起こる老化を意味すると理解される。ついで、起こる皮膚の変化は、特に、真皮が薄くなること、弾力性を損失すること、欠点が濃くなること、及び細かい筋が出現することで明らかになる。
【0020】
本発明によれば、「親水性活性剤」なる用語は、周囲温度(25℃)で、水中の溶解度が少なくとも0.25%である化合物を意味すると理解される。
【0021】
本発明によれば、「酸化感受性親水性活性剤」なる用語は、酸化機構により分解を受け得る、天然又は合成起源のあらゆる活性剤を意味すると理解される。この酸化現象は、いくつかの原因を有する可能性があり、特に、酸素、光、金属イオンの存在、高温又は特定のpH条件である可能性がある。
【0022】
例えば、非限定的な例示として、アスコルビン酸及びその誘導体、例えばその塩又はエステル類、特に、5,6−ジ−O−ジメチルシリルアスコルバート(PRO−AAとしてExsymolにより市販されている)、dl−α−トコフェリルdl−アスコルビルリン酸のカリウム塩(SEPIVITAL EPCとしてSenju Pharmaceuticalにより市販されている)、アスコルビルリン酸マグネシウム又はアスコルビルリン酸ナトリウム(Stay−C 50としてRocheにより市販されている)を挙げることができる。特に有利な態様において、酸化感受性親水性活性剤は、アスコルビン酸である。
【0023】
本発明によれば、「非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマー」なる用語は、N−ビニルイミダゾール単位を含み、架橋剤を含まない、あらゆるポリマーを意味すると理解される。本発明の実施に適したコポリマーは、N−ビニルイミダゾールと、N−ビニルピロリドン及び/又はN−ビニルカプロラクタムサブユニットとを配合したコポリマーである。
【0024】
本発明の有利な態様において、コポリマーは、0.1乃至1、より好ましくは0.4乃至0.9のN−ビニルイミダゾール単位のモル分率を有する。
【0025】
本発明の有利な態様によれば、酸化感受性親水性活性剤当量のN−ビニルイミダゾール単位は、0.004乃至16、好ましくは0.01乃至1の間で変化する。
【0026】
N−ビニルイミダゾール/N−ビニルピロリドンコポリマーの使用が好ましいであろう。
【0027】
N−ビニルイミダゾールポリマーの重量平均分子量は、有利には1000乃至1×107、好ましくは5000乃至5×106であろう。
【0028】
最後に、LUVITEC VP1 55K72WとしてBASFより市販されている重量平均分子量1200000を有するビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマー、又はLUVITEC VP1 55K18PとしてBASFより市販されている重量平均分子量10000を有するビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマーを用いることができる。
【0029】
コポリマーは、本発明の組成物中に、所望の効果を生じるために十分な量、すなわち、酸化感受性親水性活性剤を安定化するために十分な量で存在する。コポリマーは、好ましくは、水性相の全重量に対して、0.1乃至5重量%の間の濃度で、より好ましくは、水性相の全重量に対して、0.1乃至2重量%の間の濃度で存在する。
【0030】
本発明に用いられる組成物は、皮膚及び/又は体表面生長物への局所適用を意図したものであり、したがって、生理的に許容される媒体、すなわち、皮膚組織、例えば、皮膚、頭皮、睫毛、眉毛、髪、爪及び粘膜に適合する媒体を含む。この生理的に許容される媒体は、少なくとも一の水性相を含み、任意に、例えば、1乃至8の炭素原子、特に1乃至6の炭素原子を含む低級アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、プロパノール又はブタノール;6乃至80のエチレンオキシド単位を有するポリエチレングリコール;又はポリオール、例えば、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール又はソルビトールから選ばれる、生理的に許容される有機溶媒を含む。
【0031】
生理的に許容される媒体が水性媒体のとき、一般的に皮膚に適合するpHを有し、好ましくは3乃至9、より好ましくは3.5乃至7.5の範囲である。
【0032】
本発明の組成物は、従来より局所適用に用いられている、あらゆる製薬上の投与剤型で提供されることができ、特に水性又は水性/アルコール溶液の形態で、水中油型(O/W)、又は油中水型(W/O)又は多重(三重:W/O/W又はO/W/O)エマルションの形態、水性ゲルの形態、又は球状体(これらの球状体は、ナノスフェアやナノカプセルなどのポリマーのナノ粒子、イオン性及び/又は非イオン性型の脂質ビヒクル(リポソーム、ニオソーム又はオレオソーム)でもよい)を用いて、水性相中の脂肪相の分散液の形態で提供されることができる。これらの組成物は、通常の方法に従って調製される。
【0033】
さらに、本発明に用いられる組成物は、多かれ少なかれ、流体であり、白色又は着色されたクリーム、軟膏、乳液、ローション、セラム、ペースト、又はフォームの外観を有することができる。それらは任意にエアロゾルの形態で皮膚に適用することができる。それらは、固形形状、例えばスティックの形状で提供されることもできる。
【0034】
本発明に用いられる組成物が油性相を含むとき、油性相は好ましくは少なくとも一のオイルを含む。さらに他の脂肪物質を含むこともできる。
【0035】
本発明に用いることができるオイルとしては、例えば以下のものを例示することができる:
−動物由来の炭化水素オイル類、例えばペルヒドロスクアレン;
−植物由来の炭化水素オイル類、例えば、4乃至10の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド類、例えば、ヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド類、又は、例えばヒマワリ、トウモロコシ、大豆、ウリ(gourd)、グレープシード、ゴマ、ヘーゼルナッツ、アプリコット、マカデミア、アララ、ヒマシ、又はアボガド油類、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド類、例えば、Stearineries Duboisにより市販されているもの、又はMiglyol 810,812及び818の名でDynamit Nobelにより市販されているもの、ホホバ油、又はカリテバター油;−合成エステル類及びエーテル類、特に脂肪酸のエステル類及びエーテル類、例えば式R1COOR2とR1OR2のオイル類であり、R1は8乃至29の炭素原子を含む脂肪酸の残基を表し、R2は3乃至30の炭素原子を含む分枝状又は非分枝状炭化水素鎖を表すもの、例えば、パーセリンオイル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクリルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル又はイソステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシル化エステル類、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸又はヘプタン酸トリイソセチル、脂肪酸アルコールのオクタン酸又はドデカン酸エステル類;ポリオールエステル類、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール;及びペンタエリトリトールのエステル類、例えばテトライソステアリン酸ペンタエリトリチル;
−鉱物又は合成由来の直鎖状又は分枝状炭化水素、例えば揮発性又は非揮発性の流動パラフィン類及びそれらの誘導体、液体ワセリン、ポリデセン又は水素化ポリイソブテン、例えばパーリーム油;
−8乃至26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール及びそれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール又はリノレイルアルコール;
−部分的に炭化水素を含む、及び/又はシリコーンを含むフッ素化オイル類、例えばJP−A−2−295912公報に記載されているもの;
−シリコーンオイル類、例えば、周囲温度で液体又はペースト状である、直鎖状又は環状のシリコーン鎖を含む、揮発性又は非揮発性ポリメチルシロキサン類(PDMS)、特にシクロポリジメチルシロキサン類(シクロメチコーン類)、例えばシクロヘキサシロキサン;ペンダントのアルキル、アルコキシ又はフェニル基を含む、またはシリコーン鎖の末端に、アルキル、アルコキシ又はフェニル基(これらの基は2乃至24の炭素原子を有する)を含むポリジメチルシロキサン類;又はフェニル化シリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、(2−フェニルエチル)トリメチルシロキシシリカート類及びポリメチルフェニルシロキサン類;
−それらの混合物。
【0036】
「炭化水素オイル」なる用語は、上記のオイルのリストにおいて、主に炭素と水素を含み、任意にエステル、エーテル、フッ素化、カルボン酸及び/又はアルコール基を含むあらゆるオイルを意味するものと理解される。
【0037】
油相中に存在することができる他の脂肪物質は、例えば、8乃至30の炭素原子を含む脂肪酸類、例えばステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸;ワックス類、例えば、ラノリン、蜜蝋、カルナウバ又はキャンデリラワックス、パラフィン又はリグナイトワックス類又はミクロクリスタリンワックス類、セレシン又はオゾケライト、又は合成ワックス類、例えばポリエチレンワックス類又はフィッシャートロプシュワックス類;シリコーン樹脂類、例えばトリフルオロメチルC1−4アルキルジメチコーン及びトリフルオロプロピルジメチコーン;及びシリコーンエラストマー類、例えば、Shin−Etsuにより”KSG”の名で、Dow Corningにより、”Trefil”、”BY29”、又は”EPSX”の名で、Grant Industriesより”Gransil”の名で市販されている製品である。
【0038】
これらの脂肪物質は、所望の特性、例えば粘稠またはテクスチャーを有する組成物を調製するために、当業者により種々の方法により、選ぶことができる。
【0039】
本発明の特定の実施態様によれば、本発明の組成物は、油中水型(W/O)又は水中油型(O/W)エマルションである。エマルション中の油相の比率は、組成物の全重量に対して、5乃至80重量%、好ましくは5乃至50重量%の間で変化し得る。
【0040】
エマルションは、一般的に、両性、アニオン性、カチオン性、又は非イオン性の乳化剤から、単独又は混合物として選ばれる少なくとも一の乳化剤を含み、任意に共乳化剤を含む。乳化剤は、得られるエマルション(W/O又はO/W)に従って、適当に選ばれる。乳化剤と共乳化剤は、一般的に、組成物中に、組成物の全重量に対して、0.3乃至30重量%、好ましくは0.5乃至20重量%の範囲の比率で存在する。
【0041】
W/Oエマルションについて、例えば、乳化剤としては、ジメチコーンコポリオール類、例えば、Dow Corningにより”DC 5225 C”の名で市販されているシクロメチコーンとジメチコーンコポリオールの混合物、及びアルキルジメチコーンコポリオール類、例えばDow Corningにより”Dow Corning 5200 Formulation Aid”の名で市販されているラウリルメチコーンコポリオール、及びGoldschmidtによりAbil EM 90(登録商標)の名で市販されているセチルジメチコーンコポリオールを挙げることができる。W/Oエマルションの界面活性剤として、架橋された固体の、少なくとも一のオキシアルキレン化された基を有するオルガノポリシロキサンエラストマー、例えば、US−A−5412004号公報の実施例3,4、及び8、及びUS−A−5811487号公報の実施例の手法により得られるもの、特にUS−A−5412004号公報の実施例3(合成の実施例)の製品、及びShin EtsuによりKSG 21の名で市販されているものも使用することができる。乳化剤として、コハク酸末端を有する、ポリオレフィン由来のオリゴマー又はポリマー(後者は好ましくは、エステル化又はアミド化されたコハク酸を含むポリオレフィン、特にポリイソブテン、例えばLubrizolによりL5603及びL2721の名で市販されている製品である)も使用することができる。
【0042】
O/Wエマルションについて、例えば、乳化剤として、非イオン性乳化剤、例えば、オキシアルキレン化(特にポリオキシエチレン化)されている、脂肪酸とグリセリンのエステル類;オキシアルキレン化されている、脂肪酸とソルビタンのエステル類;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)されている、脂肪酸のエステル類;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)されている、脂肪アルコールのエーテル類;糖エステル類、例えばスクロースステアラート;及びこれらの混合物、例えばグリセリルステアラート及びPEG−40ステアラートの混合物を挙げることができる。
【0043】
周知のように、本発明の化粧品又は皮膚科組成物は、従来より化粧品又は皮膚科分野で用いられているアジュバント、例えば、親水性又は親油性のゲル化剤、防腐剤、溶媒、香料、フィラー、UVスクリーン剤、殺菌剤、吸臭剤、着色物質、植物抽出物又は塩も含むことができる。これらの種々のアジュバントの量は、考慮されている分野で従来より用いられている量であり、例えば、組成物の全重量に対して、0.01乃至20重量%である。これらのアジュバントは、それらの性質に応じて、脂肪相、水性相及び/又は脂肪球状体内に導入することができる。
【0044】
本発明の組成物に用いることができるフィラーとしては、例えば、顔料、シリカ粉末;タルク;ポリアミドの粒子、特にAtochemによりOrgasolの名で市販されているもの;ポリエチレン粉末;アクリルコポリマーベースのミクロスフェア、例えば、 Dow CorningからPolytrapの名で市販されているエチレングリコールジメタクリラート/ラウリルメタクリラートコポリマーからなるもの;発泡性粉末、例えば中空ミクロスフェア、特にExpancelの名でKemanord Plastにより、又はMatsumotoによりMicropearl F 80 EDの名で、市販されているミクロスフェア;シリコーン樹脂ミクロビーズ、例えば、Toshiba SiliconeによりTospearlの名で市販されているもの;及びこれらの混合物を挙げることができる。これらのフィラーは、組成物の全重量に対して、0乃至20重量%、好ましくは1乃至10重量%の量で存在することができる。
【0045】
好ましい実施態様によれば、本発明の組成物は、さらに、UV−A及び/又はUV−B領域で活性で(吸収剤)、水中又は脂肪中に溶解性の、又は通常用いられる化粧品用溶媒に不溶性の、少なくとも一の有機光保護剤及び/又は少なくとも一の無機光保護剤を含むことができる。
【0046】
有機光保護剤は、特にアントラニラート類;ケイ皮酸誘導体類;ジベンゾイルメタン誘導体類;サリチル酸誘導体類;カンフル誘導体類;
トリアジン誘導体類、例えば、特許出願US4367390、EP863145、EP517104、EP570838、EP796851、EP775698、EP878469、EP933376、EP507691、EP507692、EP790243、及びEP944624に開示されたもの;
ベンゾフェノン誘導体類;β,β−ジフェニルアクリラート誘導体類;ベンゾトリアゾール誘導体類;ベンザルマロナート誘導体類;ベンズイミダゾール誘導体類;イミダゾリン類;特許EP669323及びUS2463264に記載されているようなビスベンゾアゾリル誘導体類;p−アミノ安息香酸(PABA)誘導体類;特許出願US5237071,US5166355、GB2303549、DE19726184及びEP893119に開示されているようなメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体類;スクリーン性ポリマー類及びスクリーン性シリコーン類、例えば、特に特許出願WO93/04665に開示されているもの;α−アルキルスチレン由来の二量体類、例えば特許出願DE19855649に開示されているもの;特許出願EP0967200、DE19746654、DE19755649、EP−A−1008586、EP−1133980及びEP133981に開示されているような4,4−ジアリールブタジエン類;及びそれらの混合物から選ばれる。
【0047】
UV−A及び/又はUV−B領域で活性な光保護剤の例示として、INCI名として示される以下のものを挙げることができる。
【0048】
p−アミノ安息香酸(PABA)誘導体類、特にPABA、エチルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシルジメチルPABA(特に、ISPにより”Escalol 507”の名で市販されているもの)、グリセリルPABA又はPEG−25PABA(BASFにより”Uvinul P25”の名で市販されているもの)
【0049】
サリチル酸誘導体類、特にホモサラート(Rona/EM Industriesにより”Eusolex HMS”の名で市販されているもの)、エチルヘキシルサリチラート(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan OS”の名で市販されているもの)、ジプロピレングリコールサリチラート(Scherにより”Dipsal”の名で市販されているもの)、又はTEAサリチラート(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan TS”の名で市販されているもの)
ジベンゾイルメタン誘導体類、特にブチルメトキシジベンゾイルメタン(特にHoffmann−LaRocheにより”Parsol 1789”の商品名で市販されているもの)、又はイソプロピルジベンゾイルメタン
【0050】
ケイ皮酸誘導体類、特にエチルヘキシルメトキシシナマート(特に、商品名”Parsol MCX”の名でHoffmann−LaRocheにより市販されているもの)、イソプロピルメトキシシナマート、イソアミルメトキシシナマート(商品名”Neo Heliopan E 1000”の名でHaarmann and Reimerにより市販されているもの)、シノキサート、DEAメトキシシナマート、ジイソプロピルメチルシナマート、又はグリセリルエチルヘキサノアートジメトキシシナマート
【0051】
β,βージフェニルアクリラート誘導体類、特にオクトクリレン(特に、商品名”Uvinul N539”でBASFにより市販されているもの)又はエトクリレン(特に、商品名”Uvinul N35”でBASFにより市販されているもの)
【0052】
ベンゾフェノン、特にベンゾフェノン−1(商品名”Uvinul 400”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−2(商品名”Uvinul D50”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−3又はオキシベンゾン(商品名”Uvinul M40”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−4(商品名”Uvinul MS40”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6(商品名”Helosorb 11”でNorquayにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−8(商品名”Spectra−Sorb UV−24”でAmerican Cyanamidにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−9(商品名”Uvinul DS−49”でBASFにより市販されているもの)、ベンゾフェノン−12又はn−ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート
【0053】
ベンジリデンカンフル誘導体類、特に3−ベンジリデンカンフル(Chimexにより”Mexoryl SD”の名で製造されているもの)、4−メチルベンジリデンカンフル(Merckにより”Eusolex 6300”の商品名で市販されているもの)、ベンジリデンカンフルスルホン酸(Chimexにより”Mexoryl SL”の名で製造されているもの)、カンフルベンズアルコニウムメトサルファート(Chimexにより”Mexoryl SO”の名で製造されているもの)、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸(Chimexにより”Mexoryl SX”の名で製造されているもの)又はポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンフル(Chimexにより”Mesoryl SW”の名で製造されているもの)
【0054】
ベンズイミダゾール誘導体類、特に、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(特にMerckにより”Eusolex 232”の商品名で市販されているもの)、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan AP”の商品名で市販されているもの)
【0055】
トリアジン誘導体類、特にアニソトリアジン(Ciba Specialty Chemicalsにより”Tinosorb S”の商品名で市販されているもの)、エチルヘキシルトリアゾン(特にBASFにより”Uvinul T150”の商品名で市販されているもの)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(Sigma 3Vにより”Uvasorb HEB”の商品名で市販されているもの)又は2,4,6−トリス(ジイソブチル4’−アミノ−ベンザルマロナート)−s−トリアジン
【0056】
ベンゾトリアゾール誘導体類、特にドロメトリゾールトリシロキサン(Rhodia Chimieにより”Silatrizole”の商品名で市販されているもの)、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(Fairmount Chemicalにより”Mixxim BB/100”の商品名で固形形態で市販されているもの、又はCiba Specialty Chemicalsにより”Tinosorb M”の商品名で水性分散液中の微粒子化形態で市販されているもの)
【0057】
アントラニル酸誘導体、特にメンチルアントラニラート(Haarmann and Reimerにより”Neo Heliopan MA”の商品名で市販されているもの)
【0058】
イミダゾリン誘導体、特にエチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナート
【0059】
ベンザルマロナート誘導体類、特に、ベンザルマロナート官能基を含むポリオルガノシロキサン(Hoffmann−LaRocheにより”Parsol SLX”の商品名で市販されているもの)
【0060】
4,4−ジアリールブタジエン誘導体、特に1,1’−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン、
及びこれらの混合物。
【0061】
特に好ましい有機光保護剤は、サリチル酸エチルヘキシル、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、オクトクリレン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、4−メチルベンジリデンカンフル、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ジベンズイミダゾールテトラスルホン酸フェニル二ナトリウム、2,4,6−トリス(ジイソブチル4’−アミノベンザルマロナート)−s−トリアジン、アニソトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチキルヘキシルブタミドトリアゾン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ドロメトリゾールトリシロキサン、1,1’−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン、及びこれらの混合物から選ばれる。
【0062】
無機光保護剤は、顔料、又は、被覆又は非被覆の酸化金属、例えば酸化チタン(非晶質又はルチル及び/又はアナタース形の結晶性)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化セリウムのナノ顔料から形成された、ナノ顔料(一次粒子の平均サイズが通常5nm乃至100nm、好ましくは10nm乃至50nm)から選ばれ、これらはすべてそれ自体UV光保護剤として知られている。従来の被覆剤は、さらにアルミナ及び/又はステアリン酸アルミニウムである。被覆又は非被覆の酸化金属から形成されたそのようなナノ顔料は、特に、特許出願EP518772及びEP518773に記載されたものである。
【0063】
光保護剤は、本発明の組成物に、組成物の全重量に対して、一般的に0.1乃至20重量%、好ましくは0.2乃至15重量%の範囲の比率で、存在する。
【0064】
本発明の別の有利は態様において、用いられた組成物は、さらに、皮膚の高分子を刺激する、又はそれらの分解を防止する、及び/又は繊維芽細胞又はケラチノサイトの増殖及び/又はケラチノサイトの分化を刺激する、少なくとも一の別の活性剤を含むことができる。
【0065】
真皮の高分子を刺激する又はそれらの分解を防止する活性剤の中では、以下のものが挙げられる:
−コラーゲンの合成に作用するもの、例えば、センテラアジアチカの抽出物;アジアティコシド及びその誘導体類;アスコルビン酸又はビタミンC及びその誘導体類、合成ペプチド類、例えばイアミン、Sedermaにより市販されているバイオペプチドCL又はパルミトイルオリゴペプチド;植物から抽出されたペプチド類、例えば、Coleticaにより、商品名Phytokine(登録商標)の名で市販されている大豆水解物;及び植物ホルモン類、例えばオーキシン類;
−又はエラスチンの合成に作用するもの、例えば、商品名Cytovitin(登録商標)の名でLSNにより市販されているSaccharomyces cerevisiaeの抽出物;及び商品名Kelpadelie(登録商標)の名でSecmaにより市販されている藻類Macrocystis pyriferaの抽出物;
−グリコサミノグリカンの合成に作用するもの、例えば、Biomin yogourth(登録商標)の商品名でBrooksにより市販されているLactobacillus vulgarisによる乳醗酵の製品;Alban MullerによりHSP3(登録商標)の商品名で市販されている褐色藻Padia pavonicaの抽出物;特にSilabにより商品名Firmalift(登録商標)で、又はLSNから商品名Cytovitin(登録商標)で市販されているSaccharomyces cerevisiaeの抽出物;
−フィブロネクチンの合成に作用するもの、例えば、商品名GP4G(登録商標)でSeporgaにより市販されているSalina zooplanktonの抽出物;特にAlban Mullerから商品名Drielineで市販されている酵母抽出物;及び商品名Matrixil(登録商標)でSedermaにより市販されているパルミトイルペンタペプチド;
−メタロプロテイナーゼ(MMP)の阻害に作用するもの、例えば、特にMMP1、2、3、又は9。レチノイド及びその誘導体類;オリゴペプチド及びリポペプチド、リポアミノ酸類;Coleticaにより商品名Collalift(登録商標)で市販されている麦芽エキス;ブルーベリー又はローズマリーの抽出物;リコピン;又はイソフラボン、それらの誘導体類又はそれらを含む植物抽出物類、特に大豆抽出物(例えば、Ichimaru Pharcosにより商品名Flavosterone SB(登録商標)で市販されているもの)、アカツメクサ抽出物、アマ抽出物、カッコン抽出物、セージ抽出物を挙げることができる;
−又はセリンプロテアーゼの阻害に作用するもの、例えば白血球のエラスターゼ又はカテプシンG。商品名Parelastyl(登録商標)でLSNにより市販されているLeguminosae(Pisum sativum)種子のペプチド抽出物;ヘパリノイド類;及びシュードジペプチド類を挙げることができる。
【0066】
特に、フィラグリン及びケラチンなどの表皮高分子を刺激する活性剤の中で、商品名Structurine(登録商標)でSilabにより市販されているルピナス抽出物;商品名Gatuline(登録商標)でGattefosseにより市販されているブナ(Fagus sylvatica)の芽の抽出物;及び商品名GP4G(登録商標)でSeporgaにより市販されているSalina zooplanktonの抽出物が挙げられる。
【0067】
本発明の組成物で用いることができる繊維芽細胞の増殖を刺激する添加剤は、例えば、植物タンパク質類又はポリペプチド類、抽出物類、特に大豆抽出物(商品名Eleseryl SH−VEG8(登録商標)でLSNにより、商品名Raffermine(登録商標)でSilabにより市販されている大豆抽出物);及び植物ホルモン類、例えばジベレリン類及びシトキニン類から選択することができる。
【0068】
本発明の組成物に用いることができるケラチノサイトの増殖を刺激する添加剤は、特に、レチノイド類、例えばレチノール及びそのエステル類(レチニルパルミタートを含む);フロログリシノール;Gattefosseにより市販されているクルミ粗びき粉の抽出物;及びSedermaにより市販されているSolanum tuberosumの抽出物を含む。
【0069】
ケラチノサイトの分化を刺激する添加剤は、例えば無機物質、例えばカルシウム;Silabにより商品名Photopreventine(登録商標)で市販されているルピナス抽出物;硫酸β−シトステリルナトリウム、商品名Phytocohesine(登録商標)でSeporgaにより市販されているもの;及び商品名Phytovityl(登録商標)でSolabiaにより市販されているトウモロコシ抽出物を含む。
【0070】
本発明の組成物は、皮膚又は粘膜に適用することができる。こうして、皮膚又は粘膜髪に、本発明の組成物を適用することを備えた、皮膚の内在的老化の兆候の防止及び/又は処理のための美容トリートメント方法に用いることができる。
【0071】
別の形態において、本発明の組成物は、皮膚の内在的老化の兆候の防止及び/又は処理を意図する水性相を含む皮膚科処方物の製造にも用いることができる。
【0072】
以下の実施例は、本発明を例示するものであるが、これにより限定されるものではない。化合物は、場合により、化学名またはCTFA(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)名で記載されている。
【0073】
【実施例】
実施例1:加速された保存テスト
このテストの目的は、45℃、2ヶ月の保存の後、酸化感受性親水性活性剤の分解を調べることである。以下の表に示すような種々の溶液を調製した。
【0074】
【表1】
【0075】
すべての溶液は、8.9モル/lのKOHを用いてpH6とした。
ポリマーのパーセントは、有効成分として示される。
【0076】
ポリマー1:BASFによりLuvitec VPI 55K72Wの名で市販されている、ビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマー(重量平均分子量1.2×106)
ポリマー2:BASFによりLuvitec VPI 55K18Pの名で市販されている、ビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマー(重量平均分子量10000)
ポリマー3:BASFによりKollidon 12PFの名で市販されている、ポリビニルピロリドン(重量平均分子量3000)
【0077】
決定した分解率は、以下の比で与えられる:
【化1】
アスコルビン酸の濃度は、HPLC法(LaChrom Merckシステム)により測定した。分析の条件は以下の通りである:
カラム:Lichrosphere 100 RP 18 (250nm)
溶出:0.1Mリン酸バッファー、pH2.1
流速:1ml/分
検出:257nm
試料の希釈はアスコルビン酸の濃度が0.05乃至1mg/mlとなるように行なった。
結果を以下の表2に示す。
【0078】
【表2】
【0079】
表2より、アスコルビン酸の安定性は、例え酸素が存在する雰囲気であっても本発明のポリマー1とポリマー2の存在において、対照と比較して改善されることが示された。N−ビニルピロリドンホモポリマー単独では、アスコルビン酸溶液を効果的に安定化するために十分でないことも見出された。
言及したポリマーが親水性なので、それらをアスコルビン酸水溶液に添加することは、アスコルビン酸を安定化するために十分であろう。
【0080】
実施例2:テナシン及びコラーゲンVIIの合成に対する、本発明の組み合わせの添加の効果の観察
本実施例は、テナシン及びコラーゲンVIIのタンパク質の免疫組織化学的標識を用いて、皮膚断片を顕微鏡で観察することにより、再構成された皮膚に対する、アスコルビン酸と本発明のポリマー又はコポリマーを含む本発明の組み合わせの添加の効果を示すものである。
【0081】
1.再構築された皮膚の調製
使用した再構築された皮膚は、Asselineauら(Models in Dermato. Loire and Maibach刊、1987,III巻,1−7)に記載されたプロトコールに従って調製した。このプロトコールに修正を加えた点は以下の通りである。
−真皮当量当たり106細胞の割合の正常な大人の真皮繊維芽細胞の使用;
−ケラチノサイトの接種は、1.5cm径のリング当たり、50000細胞の割合で行なった。用いたケラチノサイトは、同じドナーに由来するもので、真皮等価物の接種の間1継代であった;
−浸漬期の持続期間は7日間;
−出芽期の持続期間は7日間。
【0082】
2.本発明の組み合わせの添加
浸漬期の培地の最後の交換を、アスコルビン酸とビニルピロリドン/ビニルイミダゾールの組み合わせの存在下で行なった。その後、出芽期の間(7日間)、培養をグリッドのうえに載せ、この期の間、培地のすべての交換(二日ごと)を上記組み合わせの存在下で行なった。
【0083】
3.a.コラーゲンVIIの分析
再構築された皮膚は、出芽期の最後に分析した。対照試料を系統的に調製し、同時に分析した。
【0084】
試料を取り出し、液体窒素で凍結した。Tissue Teckからブロックを作製した。タイプVIIのコラーゲンを、5μmの厚みの凍結断片で免疫組織化学的に検出した。従来の間接免疫蛍光技術をアンチコラーゲンVIIモノクローナル抗体(LH7.2、Chemicon International Inc., USA)と蛍光体結合コンジュゲート(FITC−コンジュゲートウサギ抗マウス免疫グロブリン、DAKO、デンマーク)を用いて行なった。
【0085】
3b.テナシンの分析
使用したプロトコールは、上記の3aに記載したものである。この場合、テナシンは抗テナシンモノクローナル抗体で(TN2,Chemicon)と蛍光体結合コンジュゲート(FITC−コンジュゲートウサギ抗マウス免疫グロブリン、DAKO、デンマーク)で検出した。
【0086】
4.観察:
顕微鏡での観察において、真皮表皮境界部に相当する蛍光体領域の強度と濃さが、アスコルビン酸とビニルピロリドンコポリマーの組み合わせを添加した試料において、ずっと強いことが見出された。これは、コラーゲンVIIの分析と、テナシンの分析の両方で観察された。
【0087】
実施例3:O/Wアンチエイジングクリーム
以下の組成物は、当業者とって周知の方法で調製された。
水 16g
グリセリン 3g
ソルビタントリステアラート 0.68g
PEG−4ステアラート 1.5g
セチルアルコール 3g
グリセリルステアラート 2.25g
ミリスチルミリスタート 1.5g
エチルヘキシルパルミタート 1.5g
水素化ポリイソブテン 2.5g
Shorea robusta種子バター 1.5g
Butyrisoermum parkii(シアバター)果実 0.5g
シクロペンタシロキサン 7.5g
フェノキシエタノール 1g
水 46.24g
アスコルビン酸 5g
水酸化カリウム(50%溶液) 3g
ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールコポリマー 1g
このリッチでソフトなクリームは、内在的老化の兆候に対抗することを可能にし、アスコルビン酸の良好な安定性を示した。
【0088】
実施例4:アンチエイジングクリーム
以下の組成物は、当業者とって周知の方法で調製された。
【0089】
ペンタエリトリチルテトラエチルヘキサノアート 6g
ポリアクロイルジメチルタウリン酸アンモニウム 0.6g
水 14.95g
メチルパラベン 0.2g
グリセリン 3g
フェノキシエタノール 0.5g
PIFE 4g
セテアリルアルコール(及び)セテアレス−30 1.5g
オクトクリレン 7g
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2g
エチルヘキシルサリチラート 5g
糖脂質 0.5g
プロピルパラベン 0.1g
ワセリン 1g
ポリソルベート60 1g
セチルアルコール 0.5g
カプリリルグリコール 0.15g
グリセリルスターチ 2g
水 41g
アスコルビン酸 5g
水酸化カリウム(50%溶液) 3g
ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールコポリマー 1g
適用時にソフトで爽快なこのクリームは、しわや細かい筋に対抗することを可能にし、アスコルビン酸の良好な安定度を示した。
Claims (16)
- 水性相を含む生理的に許容される媒体中に、アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤及び少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーを含み、前記活性剤と前記ポリマー又はコポリマーは共に水性相に存在する組成物の、
皮膚の内在的老化の兆候を防止及び/又は処理するための美容上の使用。 - アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤と少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーからなる組み合わせの、
化粧品組成物の水性相における、皮膚の内在的老化の兆候の防止剤及び/又は処理剤としての使用。 - アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤及び少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーの、
皮膚の内在的老化の兆候の防止及び/又は処理を意図した、水性相を含む皮膚科組成物の調製のための使用。 - 前記親水性活性剤が、5,6−ジ−O−ジメチルシリルアスコルバート、dl−α−トコフェリルdl−アスコルビルリン酸のカリウム塩、アスコルビルリン酸マグネシウム、又はアスコルビルリン酸ナトリウムから選ばれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の使用。
- 前記酸化感受性親水性活性剤がアスコルビン酸であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の使用。
- 前記非架橋コポリマーが、N−ビニルイミダゾールと、N−ビニルピロリドン及び/又はN−ビニルカプロラクタムサブユニットとの組み合わせであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の使用。
- 前記非架橋コポリマーがN−ビニルイミダゾール/N−ビニルピロリドンコポリマーであることを特徴とする請求項6に記載の使用。
- 前記非架橋コポリマーが、重量平均分子量1200000を有するビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマー及び重量平均分子量10000を有するビニルピロリドン/ビニルイミダゾール(50/50)コポリマーから選ばれることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の使用。
- 酸化感受性親水性活性剤当量のN−ビニルイミダゾール単位のモル比が0.004と16の間で変化することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の使用。
- 酸化感受性親水性活性剤当量のN−ビニルイミダゾール単位のモル比が0.01と1の間で変化することを特徴とする請求項9に記載の使用。
- 前記ポリマー又はコポリマーが、水性相に対して0.1乃至5重量%の濃度で存在することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の使用。
- 前記ポリマー又はコポリマーが、水性相に対して0.1乃至2重量%の濃度で存在することを特徴とする請求項11に記載の使用。
- 前記ポリマー又はコポリマーが、0.1乃至1のN−ビニルイミダゾール単位のモル分率を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の使用。
- 前記ポリマー又はコポリマーが、0.4乃至0.9のN−ビニルイミダゾール単位のモル分率を有することを特徴とする請求項13に記載の使用。
- 前記組成物が、さらに、コラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカン、又はフィブロネクチンを刺激する、又はそれらの分解を防止する、及び/又は繊維芽細胞又はケラチノサイトの増殖及び/又はケラチノサイトの分化を刺激する、別の添加剤を含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の使用。
- 皮膚の内在的老化の兆候を防止及び/又は処理することを意図する美容トリートメント方法であって、
水性相を含む生理的に許容される媒体中に、アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる少なくとも一の酸化感受性親水性活性剤及び少なくとも一の非架橋N−ビニルイミダゾールポリマー又はコポリマーを含み、前記活性剤と前記ポリマー又はコポリマーは共に水性相に存在する組成物を、
皮膚又は粘膜へ適用することを含む、美容トリートメント方法。
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