JP3606014B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体の同一面に同一又は異なる複数の原稿画像データを印字可能な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、複数枚からなる原稿画像の複写に対して様々な要求が成されている。このような要求には、記録媒体上に副走査方向又は主走査方向及び副走査方向に複数の画像を記録することが含まれ、これに対応できる複写機が開発されている。
【0003】
特開平6−316363号公報には、複数ページの原稿画像を一旦記憶し、複写された記録紙を束ねて二つ折りにしたときに小冊子となるように、記録媒体1枚に記録される全ての画像データに対して、ページバッファ上で縮小・拡大・回転等のレイアウト処理を行い、画像記録手段で記録するデジタル複写装置が開示されている。
【0004】
しかし、このデジタル複写装置では、複数ページの原稿画像の合成処理に少なくとも記録媒体1枚分のページバッファが必要である。特に、満足な画質を得るためにはデータ量が増し、これに伴い要求されるページバッファのメモリ容量が拡大する。このため、このような大容量のページバッファによってコスト高を招くという問題がある。また、複数部の出力を行うときには、記録媒体1枚ごとに、圧縮されていない複数ページ分の画像データをハードディスク(以下、HDDという)などの記憶手段から繰り返し読み出さなければならず、画像データの入出力処理によるバス占有率が高くなって、画像データの入出力のみならずシステム全体の処理速度に対して大きな影響を及ぼす可能性があるという問題がある。
【0005】
また、特開平5−244388号公報には、2ページ分の圧縮符号データの伸長及び合成をメモリ上で行わずに、連続して2ページの圧縮符号データを伸長し、出力手段による記録用紙などの記録媒体1ページの記録動作に同期して、伸長データを出力手段に送出する画像記録装置が開示されている。これにより、副走査方向に並列して2ページ分の画像を記録することができる。また、この装置によれば、HDDなどの記憶手段から圧縮符号データを読み出す際のバス占有率も低く、かつ、2ページ分の画像データを連続して送り出すだけで、1ページの記録用紙上に2ページの画像を副走査方向に並列して合成して出力することができる。
【0006】
しかし、連続して画像データを送り出すため、ブロック単位で伸長処理を行うアルゴリズムを採用した場合の伸長処理後に付加される画像データ以外のデータのライン即ち、無効なラインを補正することができない。
【0007】
例えば、8×8マトリクス単位で圧縮伸長を行うJPEG(Joint Photographic Expert Groupによる圧縮方法) などを採用して圧縮した圧縮符号データを用いた場合、原稿画像のライン数が8の倍数にならないと、圧縮時に原稿画像の1ページ目の最終ブロックに、最大7ラインの無効なラインが付加される。この結果、2ページ分の圧縮符号データを連続して伸長して出力しただけでは、この7ラインの無効なラインを排除することができず、所望の位置にページレイアウトを行うことができない。
【0008】
これに対して、特開平7−143325号公報には、複数の原稿画像を縮小・拡大・回転処理後に圧縮して、一旦画像記憶手段、例えばHDDに記憶し、必要なときに、複数ページ分の圧縮符号データを読み出して伸長してページバッファ上で合成を行い、合成後の画像データを記録手段で記録すると共に、合成後の画像データを記録媒体1枚ごとに圧縮してHDDに記憶する画像処理装置が開示されている。
【0009】
この画像処理装置では、複数部目からは合成後の圧縮された合成画像データを読み出すことができ、読み出された合成画像データを伸長した後、記録手段で記憶させることができる。これにより、HDDから圧縮画像データを読み出す際のバス占有率も低く、かつ、合成後の画像データをHDDに記憶させるので、2部め以降は合成画像を読み出して出力することができる。また、合成後の画像データを圧縮して記憶するため、ページ間の無効なラインの補正を含む合成処理を行う必要がない。
【0010】
しかし、この画像処理装置は、2部目以降は合成画像をそのまま処理することができるが、1部目を出力するときには、複数ページの画像を合成する必要があり、この合成処理に少なくとも記録媒体1ページ分のページバッファが必要となるという問題がある。
【0011】
更に、図21に示されるように、1部目を出力するときには、合成画像の圧縮処理と書込み処理が必要となる。例えば、4ページ分の画像を出力する場合、1ページ目(第2ページ)と2ページ目(第3ページ)の画像データを読み出して伸長処理した後、記録手段に出力すると共に、この2ページ分の画像データを合成する合成処理と記憶手段30への書込み処理とを行っている。このため、記憶手段でのこれらの処理が完了するまで、3ページ目(第1ページ)と4ページ目(第4ページ)の記憶手段からの読み出しと伸長処理を待機させなければならない。このため、4ページ分の画像の出力に必要な時間が延長されると共に、記憶手段と伸長手段などとの間でデータの入出力が多くなりバスの占有率が高くなる。この結果、処理の高速化を図ることができないという問題がある。
【0012】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、コスト高を招くことなく、効率よく複数の画像を記録媒体上の同一面に記録することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧縮された画像データに基づく画像を、所定の記録媒体上の少なくとも副走査方向に分割した複数の指定領域に各々記録可能な画像記録手段を備えた画像処理装置において、前記圧縮された画像データを予め設定された所定単位ごとに分割して伸長する伸長手段と、前記所定単位ごとの伸長画像データを記憶するバッファ手段と、前記伸長画像データから、伸長処理によって付加される非画像領域に相当する非画像伸長データを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記非画像伸長データが検出された場合に、前記伸長画像データを、画像領域に相当する画像領域伸長画像データからなる伸長画像データに補正する補正手段と、前記伸長画像データを前記バッファ手段に記憶させると共に、前記補正手段によって補正された伸長画像データを該バッファ手段から前記画像記録手段に向けて出力させるバッファ制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
この発明によれば、所定単位ごとに伸長されてバッファ手段に記憶された伸長画像データに、伸長処理によって付加された非画像伸長データが含まれていることが検出されると、伸長画像データが補正されて、画像領域伸長画像データのみがバッファ手段から出力される。
【0015】
これにより、伸長処理によって非画像伸長データが付加されても、画像領域伸長画像データのみを連続して出力して、画像領域伸長画像データのみによる画像を、少なくとも副走査方向に連続した記録媒体上の指定領域に記録することができる。また、バッファ手段から画像領域伸長画像データを出力することによって記録媒体上の副走査方向に複数の画像を連続して記録できるので、1つの記録媒体上の全画像を合成する必要がない。さらに、1つの記録媒体上に記録される複数の画像に対応した補正後の伸長画像データを合成して、圧縮し、記憶する必要がないため、このような圧縮及び記憶処理のためバスを占有することがなく、これら一連の処理に必要なバスの占有率を増加させることがない。このため、特別な装置を用いる必要がなく、また、システム全体の処理速度を向上させることができる。
【0016】
ここで、非画像伸長データとは、データに基づいて記録処理を行っても記録媒体上に画像が記録されない領域となるデータであり、1つの画像に対応する画像データを所定の単位ごとに伸長する際、伸長処理によって、画像データの最終ブロックの画像領域伸長画像データの後に連続して付加されるデータをいう。
【0017】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記バッファ手段が、前記伸長手段によって伸長された所定単位ごとの伸長画像データを記憶し出力する第1のバッファと、該第1のバッファから出力された伸長画像データを記憶すると共に記憶された伸長画像データをラインごとに出力可能な第2のバッファとで構成されており、前記バッファ制御手段が、前記第2のバッファへの前記伸長画像データの入力と、前記第2のバッファからの前記伸長画像データの出力とを制御することを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、伸長画像データは、伸長されながら第1のバッファに記憶されてから第2のバッファへ出力され、所定のタイミングで第2のバッファから出力される。このため、第2のバッファ手段への入力時と、第2のバッファ手段からの出力時とのいずれにおいて補正処理を行うことができる。
【0019】
これにより、伸長画像データの補正を行って、第2のバッファ手段から画像領域伸長画像データのみを出力させることができる。また、伸長手段の伸長処理と画像記録手段の画像記録処理との速度差を、第1のバッファ手段からの出力と第2のバッファ手段からの出力とのタイミングを調整することによって、容易に調節することができる。従って、効率よく補正後の伸長画像データに基づく画像を記録媒体上の所定の領域に記録させることができる。
【0020】
請求項3に係る発明は、請求項1おいて、前記バッファ手段が、前記伸長手段によって伸長された所定単位ごとの伸長画像データを記憶すると共に記憶された伸長画像データをラインごとに出力可能な複数のブロックを有するブロックバッファであり、前記バッファ制御手段が、前記複数のブロックから選択されたブロックに前記伸長画像データを記憶すると共に、各ブロックに記憶された伸長画像データを所定のタイミングで出力することを特徴としている。
【0021】
この発明によれば、所定単位ごとに伸長された伸長画像データが、選択されたブロックに記憶されながら、所定のタイミングでラインごとに出力される。このため、ブロックバッファからのラインごとの出力時に補正処理を行うことができる。これにより、伸長画像データの補正を行って、ブロックバッファから画像領域伸長画像データのみを出力させることができる。また、複数のブロックがブロックバッファに備えられているので、伸長手段の伸長処理と画像記憶手段の画像記憶処理との速度差を、これらのブロックに伸長画像データを順次記憶させながら所定のタイミングで出力させることにより、容易に調節することができる。このため、効率よく補正後の伸長画像データに基づく画像を記録媒体上の所定の領域に記憶させることができる。また、ブロックバッファの複数のブロックを用いてバスを占有することなく速度差の調整を行うことができるので、効率よく処理を行うことができる。
【0022】
請求項4に係る発明は、前記補正手段が、前記伸長画像データが前記バッファ手段から出力される際に、伸長画像データの補正を行うことを特徴としている。
【0023】
この発明によれば、伸長画像データをバッファ手段から出力する際に非画像領域に相当する画像データが取り除かれるので、バッファ手段から出力された伸長画像データには、非画像領域に相当する画像データが含まれない。これによって、画像領域に相当する画像データのみからなる伸長画像データに基づく画像を、記録媒体に効率よく記録することができる。
【0024】
なお、バッファ手段が第1の及び第2のバッファ手段で構成されている場合には、補正される伸長画像データの出力元は、第1及び第2のバッファ手段のいずれであっても同様に行うことでき、これにより同様の効果を得ることができる。
【0025】
請求項5に係る発明は、前記補正手段が、前記伸長画像データが前記バッファ手段へ記憶される際に、伸長画像データの補正を行うことを特徴としている。
【0026】
この発明によれば、伸長画像データをバッファ手段に記憶する際に非画像伸長データが取り除かれるので、データ入力後にバッファ手段から出力される伸長画像データは、画像領域伸長画像データのみとなる。これによって、画像領域に相当するデータのみからなる伸長画像データに基づく画像を、記録媒体に効率よく記録することができる。
【0027】
このとき、補正手段は、一旦バッファ手段に記憶された1つの画像に対応した伸長画像データの非画像領域に相当するデータに重ねて、次の画像に対応した伸長画像データの画像領域に相当するデータを記憶させることができる。これにより、2つの画像に対応した伸長画像データの画像領域に相当するデータを、バッファ手段上で連続させることができる。この結果、バッファ手段から、各々画像領域に相当するデータのみの2つの画像に対応した伸長画像データを、連続して出力させることができる。
【0028】
また、補正手段は、画像領域に相当するデータのみをバッファ手段に入力させることができる。これによって、バッファ手段に伸長画像データが記憶される時点で連続して画像領域が記憶され、2つの画像に基づく伸長画像データをバッファ手段から連続して出力させることができる。
【0029】
なお、バッファ手段が第1及び第2のバッファ手段で構成されている場合には、第2のバッファ手段に伸長画像データを記憶する際に適用される。
【0030】
請求項6に係る発明は、前記記録媒体上に記録される複数の圧縮された画像データを記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の圧縮された画像データを、前記記録媒体上の副走査方向の記録位置にしたがって順次伸長手段へ出力する出力制御手段と、をさらに有することを特徴としている。
【0031】
この発明によれば、記憶手段に、記録媒体上に記録する画像の画像データを記憶することができ、また伸長手段の伸長処理に合わせて、圧縮された画像データを出力することができるので、効率よく画像データを処理することができる。
【0032】
ここで記憶手段には、記録媒体1つ分に記録される画像に対応する圧縮された画像データを全て記憶することができ、少なくとも副走査方向に連続する2つの画像分の圧縮された画像データを記憶することができる。これにより、伸長手段へ圧縮された画像データを順次出力して伸長手段での伸長処理を効率よく実行させることができる。
【0033】
請求項7に係る発明は、前記記録媒体上の指定領域が副走査方向及び主走査方向に各々複数ある場合に、主走査方向に連続する複数の画像が1組となるように該記録媒体上の全領域を副走査方向に分割して、この分割領域内の指定領域に対応する画像の画像データを1つの領域分割単位として前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段を、さらに有することを特徴としている。
【0034】
この発明によれば、記録媒体上の指定領域が、主走査方向及び副走査方向に各々複数ある場合に、副走査方向の分割領域内の指定領域に対応する画像の画像データが1領域分割単位として記憶手段に記憶されるので、記録媒体上に記憶する画像の圧縮された画像データに加えて、領域分割単位の画像データを記憶手段に記憶することができる。なお、ここで記憶手段に記憶される領域分割単位の画像データは、伸長処理後の画像データとすることができる。また、領域分割単位の画像データを、副走査方向に領域分割して得られる画像の画像データとするので、分割単位分の画像を連続して出力することによって、前記同様に、記録媒体上の副走査方向で連続して記録することができる。
【0035】
なお、分割単位分の複数の画像に対応する画像データは、記憶手段において合成して1つの画像データにすることができる。このとき、合成処理は主走査方向の複数の画像データに対してのみ実施すれば足りるため、記録媒体上の全画像に対応する画像データを合成処理する場合に比べて、合成処理に用いられる記憶手段の容量を小さくすることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0037】
[第1の実施の形態]
図1には本発明の実施の形態に係る画像処理装置10が示されている。
【0038】
画像処理装置10には、画像データの入出力手段として、ファクシミリ(以下、FAXという)インターフェース12及びホストインターフェース14が設けられている。これらは、各々独立してバス16に接続されている。FAXインターフェース12は、公衆回線を通じて接続されてるFAXなどの外部装置からの画像データ受信と画像処理装置10からの画像データ送信を行う。ホストインターフェース14は、ホストコンピュータ18などの外部装置に直接的に接続又はネットワーク接続され、ホストコンピュータ18からの印字データ受信及び画像データ受信と画像処理装置10からの画像データ送信を行う。
【0039】
バス16には、読取手段20が接続されている。読取手段20は、画像の入力手段であり、記録紙、OHPなどの記録媒体48(図3参照)上の画像を読み取る。またバス16には、圧縮手段22、回転手段24及び記憶手段30が各々独立して接続されている。
【0040】
圧縮手段22は、例えばJPEG及びMMR(Modified MR coding scheme)などによる圧縮アルゴリズムによって画像データを圧縮する。なお、ホストインターフェース14及び読取手段20から送り出された画像データに対しては、JPEGなどによる圧縮アルゴリズムが適用され、FAXインターフェース12へ送り出しする画像データにはMMRなどの圧縮アルゴリズムが適用される。
【0041】
回転手段24には、フォントキャッシュ28が接続されており、フォントキャッシュ28にはフォントデータメモリ26が接続されている。
【0042】
フォントデータメモリ26には、アウトラインフォントデータが記憶され、必要に応じてフォントデータメモリ26からフォントキャッシュ28へアウトラインフォントデータが出力される。フォントキャッシュ28では、入力されたアウトラインフォントデータから生成されるビットマップデータが生成され、このビットマップデータが記憶される。これにより、ホストインターフェース14を介してホストコンピュータ18などの外部装置から送り出される印字データから画像データが生成される。回転手段24は、ホストインターフェース14及び読取手段20から送り出された画像データ全体と、フォントキャッシュ28に格納されているビットマップデータとを所定の角度に回転する。
【0043】
記憶手段30は、DRAM及びHDDなどで構成されている。記憶手段30には、FAXインターフェース12、ホストインターフェース14及び読取手段20の画像入出力手段から入力された画像データと、圧縮手段22及び回転手段24によって処理された画像データとが、バス16を介して入力する。なお、記憶手段30のDRAM容量は、記録媒体48の同一面に記録される複数の画像の圧縮された画像データを記憶可能な容量となっており、本実施の形態では2画像分の容量となっている。
【0044】
記憶手段30は、展開手段32及び伸長手段34に接続されており、記憶手段30から画像データが展開手段32及び伸長手段34へ出力される。
【0045】
展開手段32では、画像処理装置10に入力されたデータが、コードデータとして入力された印字データの場合に、この印字データを解釈して、画像データに展開する。また、展開手段32には、更にフォントキャッシュ28が接続されており、必要に応じてフォントキャッシュ28からビットマップデータが入力される。
【0046】
伸長手段34は、記憶手段30から入力された画像データが、圧縮された画像データ(以下、圧縮符号データという)である場合に、圧縮符号データをJPEG又はMMRなどの伸長アルゴリズムでそれぞれ伸長する。このとき、1画像分の画像データを所定のマトリクス単位ごとに伸長する。
【0047】
図2に示されるように、伸長手段34は、伸長処理された画像データを各ラインごとに格納可能な複数の伸長用ラインバッファ36を備えている。この伸長用ラインバッファ36は、例えば、本実施の形態に係る画像処理装置10では、8×8画素のマトリクス単位の伸長処理された画像データを、所定数、格納可能な所定のライン長Lのラインを、少なくとも8ライン分備えている(図2参照)。
【0048】
展開手段32及び伸長手段34は、各々バッファ手段38を介して記録手段40に接続されている。
【0049】
バッファ手段38には、展開手段32及び伸長手段34から各々において処理された画像データが入力する。バッファ手段38では、入力された画像データを一次記憶して、伸長手段34又は展開手段32によるバッファ手段38へのデータの書込み処理と、記録手段40によるバッファ手段38からのデータの読み出し処理との速度差を調整する。これにより、記録手段40に対する画像データの出力が一定速度で連続して出力可能となる。このバッファ手段38は、伸長手段34でのマトリクス単位の伸長処理に対応したブロックバッファで構成され、所定の数のマトリクス単位で構成されるブロックごとに読み出し可能となっている。このブロックバッファには、入出力の位置を指示するポインタが移動可能に設定されている。
【0050】
バッファ手段38には、バッファ制御手段42が接続されている。バッファ制御手段42は、展開手段32又は伸長手段34からの画像データの入力(格納処理)と、記録手段40への出力(読み出し処理)との制御を行う。
【0051】
ここでバッファ手段38の容量は、少なくとも8ラインの伸長用ラインバッファ36を備えた伸長手段34に対応させて、伸長処理と記録処理との速度差を調整するための例えば9ライン分のバッファと、後述する無効ライン補正処理のための例えば7ライン分のバッファとに必要な合計ライン数、例えば16ラインとなっている。
【0052】
記録手段40には、バッファ手段38から画像データが入力される。記録手段40では、バッファ手段38に格納された画像データを読み出して、記録紙などの記録媒体48(図3参照)に対し、画像データにしたがって画像を記録する。
【0053】
この記録手段40は、図示しない駆動手段によって、記録媒体48と相対的に移動可能となる。このとき、記録媒体48の移動方向を副走査方向Y(図3参照)とし、記録手段40による記録方向を主走査方向X(図3参照)とする。これにより、記録媒体48上に所定方向で画像が記録される。なお、記録手段40は、前述したホストインターフェース14及びFAXインターフェース12や、図示しないCRTなどの他の画像表示手段であってもよい。
【0054】
画像処理装置10には、操作表示手段44が設けられている。操作表示手段44は、図示しないテンキー、スタートキー及び液晶パネル(以下、LCD)を有している。操作表示手段44のこれらのキーの操作に基づいて、画像処理装置10の操作設定の指示が入力される。また、LCDは、記憶された画像データが表示可能となっており、外部装置又は記録手段40に出力する画像データの選択や、画像データの出力形態の変更などが、表示された画像に対して指示される。
【0055】
また、画像処理装置10には入出力制御手段46が備えられており、バス16を介して操作表示手段44に接続されている。入出力制御手段46は、操作表示手段44における操作設定に従い、バス16を介して接続された他の入出力手段などにおける画像データの入出力制御を行う。
【0056】
ところで、入出力制御手段46には、入力された画像データが圧縮符号データの場合に、データの圧縮形態から、伸長後の画像データが画像領域に相当する画像データとなる有効なデータライン及びデータワード(以下、有効ラインという)などを認識する有効ライン認識機能が備えられている。入出力制御手段46には、伸長手段34及びバッファ制御手段42が接続しており、入出力制御手段46によって認識された有効ラインの情報が伸長手段34及びバッファ制御手段42へ出力される。
【0057】
また、バッファ制御手段42には、入出力制御手段46から入力された有効ライン情報に基づいて、伸長処理により得られた伸長画像データに、有効ライン以外に、伸長後の画像データが非画像領域に相当する画像データとなるため、画像データとして無効なライン(以下、無効ラインという)が含まれているか否かを検出する検出機能と、無効ラインが含まれていることが検出されたときにこの無効ラインを補正する補正機能が備えられている。バッファ制御手段42は、この補正機能に基づいてバッファ手段38に対する画像データの入出力を制御し、補正された後の画像データをバッファ手段38から記録手段40に出力可能にする。
【0058】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
まず、画像処理装置10の概略について説明する。
【0059】
FAXインターフェース12、ホストインターフェース14又は読取手段20から入力された画像データは、必要に応じて回転手段24によって回転処理された後に、記憶手段30に記憶される。
【0060】
なお、記憶手段30に記憶された画像データが、コードデータである場合には、展開手段32によって画像データに展開される。
【0061】
また、記憶手段30に記憶された画像データが、圧縮された圧縮符号データである場合には、伸長手段34によってJPEGなどの伸長アルゴリズムに基づき伸長処理される。
【0062】
伸長又は展開処理された画像データは、バッファ手段38に一次記憶された後に記録手段40に出力される。記録手段40では、所定の記録媒体48上に画像データに基づいた画像を出力する。
【0063】
この画像処理装置10では、画像データにしたがって、同一記録媒体48上の所定の位置に複数ページ分の原稿画像を記録することができる。
【0064】
図3(A)に示されるように、画像処理装置10に片面のみに画像が記録された合計8枚の原稿画像を、例えば読取手段20によって読み取った場合に、シグニチャモード(図3(B)参照)及びNアップモード(図3(C)参照)の2つの動作モードのいずれか一方が選択されて、画像が記録媒体48に出力される。
【0065】
図3(B)に示されるように、シグニチャモードでは、重ねて2つ折りにしたときに小冊子となるように(図3(B)中央参照)、記録媒体48上の同一面に2ページ分の原稿画像が記録される(図3(B)左側参照)。このため、記録媒体48上には、副走査方向Yに異なるページの画像が配置されたレイアウトで画像が記録される。従って、最初の記録媒体48上には、副走査方向Y上流側に第8ページが配置され、これに副走査方向Yに連続して第1ページが配置され、これに準じて他のページが記録される。なお、同一のページを副走査方向Yに並べることも可能である。
【0066】
図3(C)に示されるように、Nアップモードでは、N=2とき、記録媒体48上の同一面の連続した2ページ分の原稿画像が配置されるように(図3(C)右側参照)、記録媒体48上の同一面に2ページ分の画像が記録される。このため、シグニチャモードと同様に、記録媒体48上には、副走査方向Yに異なるページの画像が配置されたレイアウトで画像が記録されるが、この2つの画像は連続したページの画像となる。従って、最初の記録媒体48上には、副走査方向Y上流側に第1ページが配置され、これに副走査方向Yに連続して第2ページが配置され、これに準じて他のページが記録される。なお、同一のページを副走査方向Yに並べることも可能である。
【0067】
次に、画像処理装置10における複数ページ分の画像記録処理について、JPEGによるアルゴリズムで圧縮された圧縮符号データを伸長して記録体上に2ページ分の原稿画像を記録する場合を例に説明する。なお、画像記録処理のシグニチャモードとN=2の場合のNアップモードとは、副走査方向に連続して2ページ分の画像が両方の動作モードにおいても配置されており、読み込まれた画像データの出力順序や組み合わせが異なる以外は同一であるため、以下の説明ではシグニチャモードを例に説明する。
【0068】
図4に示されるように、シグニチャモードでは、1枚の記録媒体48に対して4ページ分の画像データが必要となる。なお、ここでは、1枚の記録媒体48に対して、一方の面に第2ページ及び第3ページが記録され、他方の面に第1ページ及び第4ページが記録される。
【0069】
このため、連続する4ページ分の原稿の読取処理が、第1ページから順に行われ、これに応じて、圧縮手段22による圧縮処理及び記憶手段30への書込処理が連続して行われる。なお、原稿の読取りから記憶手段30への書込処理は殆ど時間的な遅れなく行われる。
【0070】
4ページ分の書込み処理が完了すると、動作モードによる指定にしたがって、最初に出力される1ページ目(図4における第2ページ)と2ページ目(図4における第3ページ)の圧縮符号データが記憶手段30から伸長手段34へ読み出される。1ページ目と2ページ目の読み出し処理が完了すると、伸長手段34において、1ページ目と2ページ目の合計2ページ分の画像データが連続して伸長処理される。
【0071】
図5に示されるように、圧縮符号データの伸長処理は、予め設定された8×8画素のマトリクス単位ごとに行われる。このため、1ページ目の圧縮符号データのうち、第1マトリクス単位から伸長されて、8×8画素ごとで構成される第1ラインから第8ラインまでの第1ブロックの画像データが得られる。圧縮処理によって圧縮された画像データは、第1ブロックから生成されるため、第1ブロックから得られた8ラインは、全て有効ラインとなる(図5における領域50)。
【0072】
ここで、1ページ分の画像データが、圧縮時に8の倍数のライン数とならない場合、8の倍数のラインを1組としてブロックを形成させて圧縮処理するため、1ページ分の画像データの末尾に必要な数だけ無効ラインが付加される。このため、1ページ目と2ページ目の間に対応する1ページ目の最終ブロックに、例えば1ラインの有効ラインに対して7ラインの無効ラインが付加される(図5における領域52)。
【0073】
このような無効ラインは、バッファ手段38から記録手段40への読み出しの際に補正処理される。
【0074】
以下に、図6を参照して、無効ラインの補正処理について説明する。図6には、伸長手段34から連続して出力される画像データに対する無効ラインの補正処理の一例が示されている。
【0075】
ステップ100においてバッファ手段38から読み出されるライン数nがリセット(0)され、ステップ102において、1ページ分の画像データによって生成される有効ライン数Nが取り込まれる。この有効ライン数Nは、入出力制御手段46によってバッファ制御手段42へ通知される。
【0076】
有効ライン数Nが取り込まれると、ステップ104において、バッファ手段38に対して、全バッファ領域に画像データが格納されているか否かが判断される。伸長手段34において1マトリクス単位ごとの伸長処理が順次行われて、1ブロックの画像データが、8ライン分の伸長用ラインバッファ35の全てに格納されると、バッファ手段38へ画像データが出力される。出力された伸長画像データによってバッファ手段38の全領域にデータが格納されるまで、判断は否定される。
【0077】
バッファ手段38に画像データが格納されると判断は肯定されてステップ106に移行し、バッファ手段38に格納された伸長画像データの所定ブロックのラインが1ラインごとに記録手段40へ出力される。このため、記録手段40による出力処理と伸長手段34による次のブロックの伸長処理とが同時に行われる(図4参照)。
【0078】
1回目の出力処理では、先頭ラインに読み出し位置(リードポインタ、図7参照)が設定されているので、1ページ目の第1ブロックの第1ラインを先頭ラインとして読み出されて出力される。これにより、出力されたラインは記録手段40によって、副走査方向Y上流側から順に記録媒体48上の所定の位置に記録される。
【0079】
1ラインが出力されると、ステップ108において、nの値がインクリメントされてステップ110に移行し、nが有効ライン数N以上となったか否かが判断される。nの値がNよりも小さい場合には、読み出されたラインが有効ラインであって、次のラインも有効ラインであるため、判断は否定されてステップ112に移行する。
【0080】
ステップ112では、リードポインタの位置を1ライン分移動する。これによって、次のラインは、読み出された有効ラインに連続して読み出し可能となり、ステップ106に戻って、次の有効ラインの画像データを記録手段40へ出力する。
【0081】
1ラインごとの出力処理は、複数ブロックから構成された1ページ分の出力すべき有効ラインの画像データがなくなるまでブロックごとに繰り返される(図7において矢印Sに従って出力)。
【0082】
一方、ステップ110においてnの値がN以上となった場合には判断は肯定されてステップ116に移行し、無効ライン分リードポインタを移動する。
【0083】
このようにNの値を越えた場合とは、1ページ分の画像を構成する有効ライン数分の画像データを全て出力した場合が該当する。このため、この最終ブロックの最終有効ラインの後には、付加された無効ラインが格納されている。
【0084】
ここで、有効ラインに連続して付加された無効ラインの数は、該当する所定数のブロックに対応した8の倍数となる全ライン数と、1ページ分の画像の有効ライン数Nとから容易に算出することができる。
【0085】
これにより、リードポインタを、有効ライン数Nと一致する最終有効ラインの位置(図7におけるリードポインタA参照)から、次ページの画像データの第1ブロックの先頭ラインに対応する位置(図7におけるリードポインタB参照)に移動する。この結果、記録手段40へ画像データが出力される際に、バッファ手段38に格納された無効ラインが読み飛ばされる。リードポインタの位置を無効ライン分移動すると、ステップ118に移行する。
【0086】
ステップ118では、次のページに対応する画像データがあるか否かが判断される。1ページ目の画像データが全て読み出された場合には、連続して2ページ目の画像データを読み出すため、記録手段40に出力する2ページ目の画像データがある場合には、判断は肯定されてステップ120に移行して、読み出しライン数nの値をリセットした後、ステップ106に移行する。ステップ106において、2ページ目の第1ラインの画像データの出力を実行する。
【0087】
また、1ページ目及び2ページ目の画像データに対する伸長処理及び出力処理が完了すると、次の記録媒体48上に記録する3ページ目(第1ページ)及び4ページ目(第4ページ)の画像データに対して伸長処理及び出力処理が同様に行われる。
【0088】
このとき、記憶手段30においてDRAM容量が圧縮符号データ2画像分、即ち、1枚分の記録媒体48に記録される画像の画像データが記憶可能な容量となっているため、伸長処理が終了して、DRAMに使用可能な領域が生成されるまで、次の記憶媒体48の圧縮符号データのHDDからDRAMへの読み出しを待機する(図4参照)。このように記憶手段30では、先の記録媒体48に記録する1ページ目及び2ページ目の画像データの読出処理(即ち、HDDからの読取り及びDRAMへの書込み)が完了してから、DRAMへ書込み可能状態となるまでの時間だけ処理を待機した後に、3ページ目及び4ページ目の画像データの読出(即ち、DRAM上に順次格納すること)処理を開始する。
【0089】
一方、読み取られた4ページ分の画像データのうち、最後に出力される4ページ目の画像データの出力処理が完了している場合には、次のページに対応する画像データがなく、判断は否定されて、一連の処理を完了する。なお、複数の記録媒体48に連続して出力する場合には、上記の処理を必要な記録媒体48の枚数分繰り返す。
従って、バッファ手段38から、伸長処理されたブロックごとの画像データをラインごとに連続して記録手段40へ出力することにより、同一の記録媒体48上の複走査方向Yの連続した所定の位置に複数の画像を容易に出力することができる。また、マトリクス単位ごとの伸長処理によって無効ラインが付加されても、付加された無効ラインが読み飛ばされて、無効なラインの画像データが記録手段40へ抽出されることなく、有効なラインの画像データのみを連続して記録媒体48上に記録することができる。
【0090】
また、図4に示されるように、1ページ目から4ページ目までの複数ページ分の出力を複数部繰り返して行う場合には、読み込んだ各ページの画像データを、前記同様に、動作モードにしたがって連続して読み出して出力する。
【0091】
このため、第2ページ及び第3ページと第1ページ及び第4ページとを各々合成した画像データを作成し記憶手段30に記憶する必要がなく、1部目であっても2部目以降であっても同様に迅速に記憶手段30からの読み出しを行うことができる。
【0092】
従って、動作モードにしたがって複数ページの画像を複数の記録媒体48上に記録する場合に、連続して各ページの画像を読み出すだけで、複数ページの画像データを合成するための手段を設けることなく効率よく処理することができる。また、複数ページの合成画像データを作成して記憶手段30に記憶する必要がないため、伸長手段34から記憶手段30への書込みの必要を排除してバス占有率を減らすことができ、システム全体の処理効率を向上させることできる。
【0093】
[第2の実施の形態]
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは無効ラインの補正処理のみが異なるため、第1の実施の形態に係る画像処理装置10をそのまま適用し、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0094】
第2の実施の形態に係る無効ラインの補正処理は、伸長手段34で伸長処理された画像データをバッファ手段38に格納する際に行うことによって、バッファ手段38に、伸長された画像データのうち有効ラインのみを連続して格納可能とする。これによって、バッファ手段38から記録手段40へ画像データを出力する際には、格納された有効ラインのみが出力される。
【0095】
図8には、連続して出力される画像データに対する他の無効ラインの補正処理の一例が示されている。
【0096】
ステップ200において、バッファ手段38に書き込まれる書込みライン数n及び無効書込みライン数mが共にリセット(0)され、ステップ202において、1ページの画像によって生成される有効な画像データのライン数Nが取り込まれる。この有効ライン数Nは、前記同様に入出力制御手段46によってバッファ制御手段42へ通知される。
【0097】
Nが取り込まれると、ステップ204において、無効ライン数Mが算出される。無効ライン数Mは、前記同様に、該当する所定数のマトリクス単位で生成された所定の倍数となる全ライン数と、1ページ分の画像の有効ライン数Nとから容易に算出することができる。
【0098】
無効ライン数Mが算出されると、ステップ206において、伸長手段34に伸長された画像データラインがあるか否かが判断され、画像データラインが確認されるまで判断は否定される。伸長処理後の画像データラインがある場合には、判断は肯定されてステップ208に移行し、伸長手段34からバッファ手段38へ伸長された画像データを1ライン格納する。このとき、最初の書込み処理の場合には、バッファ手段38の書込み位置を指定するライトポインタ(図9参照)がバッファ手段38の先頭ラインに設定され、最初に出力されるべき1ページ目の第1ブロックの第1ラインがバッファ手段38に書き込まれる。
【0099】
1ラインの格納が行われると、ステップ210において、書込みライン数nの値がインクリメントされてステップ212に移行し、書込みライン数nの値が有効ライン数Nの値以下か否かが判断される。書込みライン数nが有効ライン数N以下の場合には、格納された画像データが有効ラインであるため、判断は肯定されてステップ214に移行し、ライトポインタを1ライン分移動する。
【0100】
このとき、書込みが完了したラインの次のラインにライトポインタが設置されて、このライトポインタの位置から次のラインが書き込まれ、ステップ206に戻って、同一ページの画像を書込みするための伸長画像データラインがなくなるまで1ラインごとの格納処理を継続する。
【0101】
一方、ステップ212において、書込みライン数nの値が有効ライン数Nの値を越えた場合には判断は肯定されてステップ218に移行し、ライトポインタの位置が固定される。すなわち、有効ライン数Nを越えた書込みラインは無効ラインとして判断され、これに応じてライトポインタの位置を移動しない。図9を参照して説明すれば、図9(A)でのライントポインタCは、この位置に固定される。
【0102】
ライトポインタが固定されると、ステップ220において、無効書込みライン数mの値がインクリメントされて、ステップ222に移行し、無効書込みラインmの値が無効ライン数Mの値以上となったか否かが判断される。無効書込みライン数nが無効ライン数Mよりも小さい場合には、無効ラインの書込みが継続されるため、判断は否定されてステップ206に移行する。ステップ206では、次のラインがあるか否かが判断されて、無効ラインであっても次のラインがある場合には判断されてステップ208に移行し、1ラインごとの格納処理を継続する。
【0103】
このとき、書込みライン数nは既に有効ライン数Nを越えているため、これ以降のラインは全て無効ラインとなり、また、ライトポインタは固定されている(ライトポインタC、図9(A)参照)。このため、バッファ手段38に対して出力された無効ラインは、固定されたライトポインタの位置に重ねて書込みされる。
【0104】
一方、ステップ222において無効書込みライン数mが無効ライン数M以上となった場合には、判断は肯定されてステップ224に移行し、無効書込みライン数mの値がリセットされてステップ226に移行する。
【0105】
ステップ226では、次のページの画像データがあるか否か判断される。1ページ目の画像データに連続して2ページ目の画像データが伸長処理されているため、判断は肯定されてステップ228に移行し、書込みライン数nの値がリセットされ、ステップ206に戻り、次のページの画像データに対するバッファ手段38への格納処理を継続する。
【0106】
このため、次のページの画像データに対応する2ページ目の第1ブロックの第1ラインは、1ページ目の最終ブロックの全ラインに続く位置(ライトポインタE、図9(B)参照)ではなく、1ページ目の最終有効ラインに隣接するラインに固定されたラインポインタに格納される(ライトポインタC、図9(B)参照)。
【0107】
この結果、無効ラインが削除されてバッファ手段38に画像データが格納されるため、バッファ手段38から記録手段へ画像データをラインごとに読み出すとき、無効なラインを読み出すことなく有効ラインのみを連続して記録手段40へ出力することができる。
【0108】
従って、バッファ手段38への書込み処理において無効ラインを重ね書きして無効ラインの補正を行うことによって、前記同様に有効ラインのみをバッファ手段38から記録手段40へ出力することができ、前記同様の効果を得ることができる。
【0109】
また、バッファ手段38への書込み処理における無効ラインの補正は、重ね書きに限定されず、バッファ手段38へ有効ラインの画像データのみを書込みすることができる。
【0110】
図10には、バッファ手段38への書込み処理における無効ラインの補正処理の他の一例が示されている。なお、第1の実施の形態同様に、図3(C)に示されるシグニチャモードにしたがった出力処理を例に説明する。
【0111】
ステップ250において、読み出しライン数nをリセット(0)すると、ステップ252において、1ページ分の有効ライン数Nを取り込み、ステップ254において、最初のページの伸長処理を開始する。
【0112】
最初のページの伸長処理が開始されると、ステップ256において、伸長されたラインごとに読み出しの開始が指示される。なお、伸長手段34からの画像データの出力は、伸長手段34に備えられ、8×8画素ごとに伸長処理された画像データをラインごとに格納する8ライン分の伸長用ラインバッファ36の全てに画像データが格納された場合に行われる。
【0113】
バッファ手段38へライン毎に画像データの読み出しが開始されると、ステップ258において読み出しライン数nの値がインクリメントされてステップ260において、読み出しライン数nの値が有効ライン数Nの値以上か否かが判断される。有効ライン数Nの値以上でない場合には、読み込まれたラインが有効ラインであるため、判断は否定されてステップ256に移行し、次のラインの読み出しを行う。これにより、最初の出力ページに該当する1ページ目の第1ブロックの先頭ラインの画像データからバッファ手段38へ読み出され(図11参照)、順次2ページ目の各ブロックの画像データがバッファ手段38へ読み出される。
【0114】
一方、バッファ手段へ読み出されたライン数が有効ライン数N以上となった場合には判断は肯定されてステップ262に移行する。このとき、読み出されたラインのデータが最後の有効ラインのデータとなる。
【0115】
ステップ262では、読み出しライン数nの値をリセットし、ステップ266において、バッファ手段へのラインごとの画像データの読み出し処理を停止し、ステップ266において、次のページの画像データがあるか否かが判断される。この動作モードでは、1ページ目の画像データに連続して2ページ目の画像データを出力するため、判断は肯定されてステップ268に移行する。
【0116】
ステップ268において、2ページ目の圧縮符号データに対して伸長処理を開始する。これにより、2ページ目の第1ブロックの伸長処理が開始される。
【0117】
2ページ目の第1ブロックの伸長処理が開始されると、ステップ270において、伸長手段34の伸長用ラインバッファ36に伸長処理が完了した8ライン全部に画像データが格納された否かが判断される。伸長処理が行われて全ての伸長用ラインバッファ36に画像データが格納されると、判断は肯定されてステップ272に移行し、画像データの読み出し処理の再開が指示され、ステップ256に戻って、読み出し処理を継続する。ここでバッファ手段38へ読み出されるのは、2ページ目の画像データである。
【0118】
このため、図11に示されるように、有効ライン数Nに到達した時点で停止された読み出し処理が再開されることによって、1ページ目の最終ブロックの最後の有効ラインに連続して、2ページ目の第1ブロックの有効ラインが読み出される。
【0119】
一方、ステップ266において、動作モードに基づいて出力される次のページがない場合には判断は否定されて一連の処理を終了する。
【0120】
従って、バッファ手段38では、有効ラインのみが連続して格納されるため、バッファ手段38から連続して有効ラインの画像データを出力することができる。
【0121】
また、バッファ手段38は、無効ラインの画像データを読み出すことなく有効ラインの画像データのみを連続して入力するため、伸長処理と記録出力との速度差を調整するために必要となるライン数を減らすことができ、この結果、バッファ容量を縮小することができる。例えば、8ラインごとのブロック2つに対して必要となる合計16ラインのバッファ容量を、最大7ライン付加される無効ラインを補正するための7ライン分のバッファが不要となって、9ラインに縮小することができる。
【0122】
なお、本発明の実施の形態では、同一の記録媒体48上に2ページ分の画像を記録するシグニチャモード又はNアップモードを例に説明したが、記録媒体48上に記録される複数の画像は2ページ分に限定されない。
【0123】
図12(A)には、同一の記録媒体48上に4ページ分の画像が記録された記録媒体48が示されている。なお、この場合にはNアップモードで記録が行われる(N=4)。この記録媒体48には、主走査方向X及び副走査方向Yのいずれにも2つの画像が並べられる。
【0124】
従って、主走査方向Xに各々連続する第2ページ及び第1ページと第4ページ及び第3ページとを各々1組として合成処理を行い、2組の合成画像に対して無効ラインの補正処理を行いながら記録手段40への出力処理を行う。
【0125】
このため、入力制御手段46では、記録媒体48上に記録される複数の画像を副走査方向Yに領域分割して記憶手段30へ入力させる。このため、合成処理に必要な記憶手段30の記憶領域を、1枚の記録媒体48上の画像の記憶に必要な容量に対して、分割数の逆数、即ち、副走査方向Yに2分割される場合には1/2の容量の領域にすることができる。
【0126】
次に、図12(B)を参照して、N=4のNアップモードによる記録処理について説明する。
【0127】
1ページ目から4ページ目までの全ての原稿画像に対して、読取処理、圧縮処理及び記憶手段30への書込み処理を、前記同様に行う。
【0128】
4ページ分の書込み処理が完了すると、最初の副走査方向Yの領域分割単位である1ページ目(第2ページ)及び2ページ目(第3ページ)の画像データを読み出して、順次伸長処理を行う。第2ページ及び第3ページの伸長された画像データが得られると、この2ページ分の画像データに対して記憶手段30上で合成処理を行う。次いで、得られた合成画像データに対して圧縮処理及び記憶手段30への書込み処理を行う。
【0129】
第2ページ及び第3ページの合成画像データの記憶手段30への書込み処理が完了すると、次の副走査方向Yの分割単位である第1ページ及び第4ページの画像データを記憶手段30から読み出して、同様に順次伸長する。伸長処理が完了すると、得られた2ページ分の画像データに対して同様に合成処理を行い、合成画像データを圧縮して記憶手段30に記憶する。
【0130】
これらの2組の合成画像データを記録媒体48上に出力する場合には、第2ページ及び第3ページの圧縮合成画像データと第1ページ及び第4ページの圧縮合成画像データを、各々記憶手段30から読み出す。
【0131】
これらの圧縮された合成画像データが読み出されると、第2ページ及び第3ページの圧縮符号データと第1ページ及び第4ページの圧縮符号データとを、この順で伸長処理を行い、連続して記録手段40へ出力する。このとき、前述の無効ラインの補正処理に従って、これらの合成画像データの間に生じる無効ラインを補正する。
【0132】
従って、第2ページ及び第3ページの合成画像データと第1ページ及び第4ページの合成画像データとを、連続して伸長し出力することによって、同一の記録媒体48上に4ページ分の画像を効率よく記録することができる。
【0133】
また、例えば、図13に示されるような、N=8の8アップモードであっても、第1ページ及び第5ページの合成画像、第2ページ及び第6ページの合成画像、第3ページ及び第7ページの合成画像、並びに、第4ページ及び第8ページの合成画像を、各々生成して圧縮し、これらを連続して伸長して出力することによって、同様に無効なラインを補正して効率よく画像を記録することができる。
【0134】
この場合には、合成処理に必要な記憶手段30の記憶領域は、全画像データに対して1/4の容量となる。
【0135】
このように、同一の記録媒体48上の主走査方向X及び副走査方向Yに各々複数の画像を配置する場合であっても、副走査方向Yに対する分割領域を設け、この分割領域ごとの合成画像を合成することよって、前記同様に効率よく画像を記録することができる。
【0136】
また、合成処理に必要な記憶手段30の領域を、全画像データに必要な容量の領域でなく、分割領域分の画像データのみに必要な容量の領域とすることができるので、合成処理のために1ページ分の記録媒体48の全画像データ分に必要な容量の記憶領域を確保する必要がない。
【0137】
なお、上記実施の形態では、記憶手段30とバッファ手段38とを別個に設けたが、記憶手段30の一部をバッファ手段38として使用してもよい。この場合には、不連続なメモリアドレスに対してメモリアクセスが可能となるチェーンモードを採用したDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)転送などを用いることができる。これにより、記憶手段30からの読み出し処理又は記憶手段への書込み処理において、無効なラインの補正を行うこともできる。
【0138】
上記実施の形態では、バッファ手段38に対して入出力する画像伸長ラインの有効ライン又は無効ラインの数を、1ラインずつの入出力に応じてカウントしたが、入出力を複数ライン同時に行い、この入出力に応じてライン数のカウントを行うことによっても、前記同様に無効ラインの補正を行うことができる。
【0139】
[第3の実施の形態]
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0140】
図14には、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置300が示されている。なお、画像処理装置300において、第1及び第2の実施の形態で用いた画像処理装置10のものと同一の作用効果を奏する構成部分には、第1及び第2の実施の形態と同一の符号を用いて説明を省略する。
【0141】
画像処理装置300には、所定のブロックごとに伸長を行う伸長手段302が備えられている。
【0142】
この伸長手段302は、記憶手段30及び展開手段32が接続されている。伸長手段302には、記憶手段30から圧縮符号データが入力される。伸長手段302は、圧縮符号データを、JPEG又はMMRなどの伸長アルゴリズムでそれぞれ伸長する。このとき、1画像分の画像データを所定のマトリクス単位ごとに伸長する。また、伸長手段302には、展開手段32から、展開された画像データが入力する。
【0143】
図15に示されるように、伸長手段302は、少なくとも3つの伸長用のブロックバッファ304(第1ブロックバッファ304A、第2のブロックバッファ304B及び第3ブロックバッファ304C)を備えている。この伸長用ブロックバッファ304は、例えば、8×8画素のマトリクス単位ごとに伸長処理された画像データを、所定数格納可能な所定のライン長Lのラインを、それぞれ少なくとも8ライン分備えている。また、ブロックバッファ304の全容量は、所定数のマトリクス単位の伸長処理による1ブロックの副走査方向の幅(ライン数)の少なくとも3倍量となっている。各ブロックバッファ304では、伸長された画像データが、データ格納時にはマトリクス単位ごとに格納され、データ出力時にはラインごとに出力される。
【0144】
これらのブロックバッファ304には、入出力の位置を指示するポインタが移動可能に設定されている。この入力を指示するライトポインタと出力の位置を指示するリードポインタは、データの入力時及び出力時にそれぞれ設定された順序に従ってブロックバッファ304間を移動する。
【0145】
ブロックバッファ304では、入力された画像データが一時記憶された後に記憶手段40へ出力され、これにより、伸長手段302又は展開手段32によるデータの書込み処理と、記憶手段40へのデータの読み出し処理との速度差が調整される。
【0146】
伸長手段302には、バッファ制御手段306が接続されている。バッファ制御手段306は、展開手段32又は伸長手段302からの画像データの入力(格納処理)と、記録手段40への出力(読み出し処理)との制御を行う。
【0147】
バッファ制御手段306には、入出力制御手段46が接続されており、入出力制御手段46で認識された有効ライン数が入力する。バッファ制御手段306は、入力された有効ライン情報に基づいて、伸長処理により得られた伸長画像データに無効ラインが含まれているか否かを検出する検出機能と、無効ラインが含まれていることが検出されたときにこの無効ラインを補正する補正機能が備えられている。
【0148】
また、バッファ制御手段306は、伸長手段302のブロックバッファ304への伸長画像データ及び展開画像データの入出力を制御する。これにより、データが格納されるブロックバッファ304の指定及び入力のタイミングと、データが出力されるブロックバッファ304の指定及び出力タイミングが調整される。
【0149】
このように、画像処理装置300では、圧縮画像データは、伸長手段302においてマトリクス単位ごとに伸長されて、3つのうちの指定されたブロックバッファ304から順次格納される。ブロックバッファ304は3つあるので、伸長手段302での格納処理を行いながら、タイミングを調整して出力することにより、伸長処理の速度と記録手段40への出力速度とが調節される。また、記録手段40への出力時には、画像データの補正処理が行われる。このため、記録手段40には、補正後の画像データが連続して入力する。
【0150】
次に本発明の第3の実施の形態の作用について説明する。
なお、画像処理装置300は、第1の実施の形態に係る画像処理装置10と、伸長画像データの格納記録処理及び無効ラインの補正処理のみが異なるため、これらについてのみ説明する。
【0151】
図16には、画像処理装置300による伸長画像データの格納記録処理の一例を示すフローチャートが示されている。
【0152】
ステップ400において、ブロック数を示すeをリセット(0)とし、ステップ402において、各ページを構成するブロック数を示す最大ブロック数Eを取り込むと、ステップ404においてeがインクリメントされて、ステップ406に移行する。なお、最大ブロック数Eは、入出力制御手段46から入力されるライン数から得ることができる。
【0153】
ステップ406では、ブロックバッファ304に備えられている第1ブロックバッファ304A、第2ブロックバッファ304B及び第3ブロックバッファ304Cから、伸長手段302によって伸長された伸長画像データを格納するブロックバッファ304が指定される。これらのブロックバッファ304には、第1ブロックバッファ304から第3ブロックバッファ304への順で優先順位が定められている。
【0154】
データを格納するブロックバッファ304が指定されると、ステップ408において、伸長処理の対象となるe番目のブロックの画像データの伸長処理が開始され、指定されたブロックバッファ304に伸長画像データが順次格納される。
【0155】
ここで、最初に伸長処理が行われる1ページ目の第1ブロックに該当する圧縮画像データについて伸長処理が行われるときは、3つ備えられているブロックバッファ304のうち第1ブロックバッファ304Aが指定されて、この第1ブロックバッファ304に伸長画像データが順次格納される。ブロックバッファ304への伸長画像データの格納状態は、図17(A)の左側に示されており、格納完了後にブロックバッファ304から出力される伸長画像データは、図17(A)の右側に示されている。図17(A)右側に示されるように、第1ブロックの該当する圧縮画像データは、全て有効ラインで構成され、無効ラインは含まれていない。
【0156】
e番目のブロックの画像データの伸長処理が開始されると、ステップ410において、2つ前のブロックのデータが格納済であるか否かが判断される。
【0157】
1ページ目の第1ブロックに該当する圧縮データが伸長処理されている場合には、2つ前のブロックに該当する画像データがいずれのブロックバッファ304にも格納されていないので、判断は否定されてステップ414に移行する。
【0158】
ステップ414では、伸長格納処理が終了したか否かが判断されて、e番目のブロックの画像データの伸長処理が終了するまで判断は否定される。この間に伸長処理が継続される。
【0159】
伸長格納処理が終了した場合には、判断は肯定されてステップ414に移行し、伸長処理を行ったブロックの数eが、最大ブロック数Eを越えたか否かが判断される。eの値がEを越えない場合、即ち、また伸長処置の対象となるブロックの圧縮画像データが残っている場合には、判断は否定されてステップ404に移行する。
【0160】
ステップ404では、eの値をインクリメントして、ステップ406に移行し、次のブロックバッファ304を指定して、ステップ408において第2ブロックの圧縮画像データの伸長格納処理を開始する。
【0161】
第2ブロックの画像データが格納されたときには、第2ブロックの2つ前のブロックは存在しないのでいずれのブロックバッファ304にも2つ前のブロックのデータは格納されていない。このため、ブロックバッファ304からの出力処理は開始されない。従って、第2ブロックの画像データの伸長処理が完了すると、伸長手段302では、3つのブロックバッファ304のうち、2つのブロックバッファ304(第1ブロックバッファ304A及び第2ブロックバッファ304B)の全領域にデータが格納された状態となる(図17(A)左側参照)。
【0162】
第2ブロックの画像データの格納処理が完了すると、同様にして、ステップ404に戻ってeの値をインクリメントして、第3ブロックの画像データの伸長処理を行う。
【0163】
ステップ404においてeの値をインクリメントすると、ステップ406において、第3ブロックバッファ304Cが指定され、ステップ408において、3番目のブロックに該当する圧縮画像データが伸長されて、この第3ブロックバッファ304Cに格納される。
【0164】
第3ブロックバッファ304Cへ3番目のブロックの該当する伸長画像データが格納を開始すると、ステップ410において、2つ前のブロックに該当する伸長画像データが格納済か否かが判断される。
【0165】
3番目のブロックに該当する伸長画像データが格納処理されているときには、2つ前のブロック、すなわち、第1ブロックの伸長画像データは既に第1ブロックバッファ304Aに格納されている。このため、判断は肯定されてステップ412に移行する。
【0166】
ステップ412では、2つ前のブロック、すなわち1番目のブロックの伸長画像データが格納されたブロックバッファ304が指定され、指定されたブロックバッファ304からの伸長画像データの出力の開始が指示される。これにより、伸長画像データが、第1ブロックの第1ラインから順次ラインごとに、記録手段40に向けて出力を開始し、第3ブロックに該当する画像データの伸長処理に並行して、第1ブロックに該当する画像データの出力処理が行われる。
【0167】
伸長画像データの出力の開始が指示されると、ステップ414に移行して、データ出力が完了したか否かが判断され、前記同様に、伸長画像データの出力が完了するまで判断は否定される。
【0168】
指定されたブロックバッファ304からの伸長画像データのラインごとの出力処理が完了すると判断は肯定されてステップ418に移行し、伸長処理済のブロック数eが最大ブロック数Eになるまで、圧縮画像データの伸長格納処理が繰り返される。
【0169】
伸長格納処理を継続し、最大ブロック数Eに一致するE番目のブロック、すなわち最終ブロックに該当する圧縮画像データを伸長処理すると、同様に、最終ブロックの伸長画像データがブロックバッファ304に格納される。この最終ブロックの伸長画像データのブロックバッファ304への格納状態及びブロックバッファ304から出力されるデータは、図17(B)に示されている。図17(B)の右側に示されるように、最終ブロックの伸長画像データには、圧縮処理及び伸長処理のために付加された無効ラインが含まれており、この無効ラインは、有効ラインと共にブロックバッファ304に格納される。
【0170】
最終ブロックの画像データが指定ブロックバッファ304への格納処理を終了すると、ステップ418において、次のページの圧縮画像データがあるか否かが判断される。
【0171】
2ページ目の圧縮画像データがある場合には、判断は肯定されてステップ420に移行し、eの値をリセットして、ステップ404に移行して、次のページの圧縮画像データについて、伸長格納処理を繰り返す。
【0172】
一方、ステップ420において、次のページの圧縮画像データがない場合には、判断は否定されて一連の伸長格納処理を終了する。
【0173】
この一連の処理において、伸長画像データの出力処理のときに、伸長画像データに無効ラインが含まれているか否かが判断され、無効ラインが含まれているときには、これを排除するように補正する補正処理が同時に行われる。
【0174】
図18には、補正処理の一例を示すフローチャートが示されている。なお、このフローチャートは、第1の実施の形態における補正処理(図6参照)と、同様のものとなっている。
【0175】
ステップ450において伸長手段302から読み出されるライン数nがリセット(0)され、ステップ452において、1ページ分の画像データによって生成される有効ライン数Nが取り込まれる。この有効ライン数Nは、入出力制御手段46によってバッファ制御手段306へ通知される。
【0176】
有効ライン数Nが取り込まれると、ステップ454において、ブロックバッファ304から伸長画像データの出力指示があったか否かが判断される。伸長手段302による伸長処理によって、マトリクス単位ごとに順次格納されて構成された1ブロックの画像データが、8ライン分のブロックバッファ304の全ての領域に格納され、図16のステップ412における出力指示があるまで、判断は否定される。
【0177】
ブロックバッファ304が指定されて、ラインごとの出力が指示されると、ステップ456に移行し、ブロックバッファ304に格納された伸長画像データが記録手段40への1ラインごとの出力を開始する。
【0178】
図19(A)に示されるように、1回目の出力処理では、先頭ラインに読み出し位置を指定するリードポインタは、第1ブロックバッファ304の第1ラインを指示するA地点に設定される。これにより、1ページ目の第1ブロックの第1ラインの伸長画像データが出力される。この結果、出力されたラインは記録手段40によって、副走査方向Y上流側から順に記録媒体48上の所定の位置に記録される。
【0179】
1ラインが出力されると、ステップ458において、nの値がインクリメントされてステップ460に移行し、nが有効ライン数N以上となったか否かが判断される。nの値がNよりも小さい場合には、読み出されたラインが有効ラインであって、次のラインも有効ラインであるため、判断は否定されてステップ462に移行する。
【0180】
ステップ462では、リードポインタの位置を1ライン分移動する(図19におけるB地点へ移動)。これによって、次のラインは、読み出された有効ラインに連続して読み出し可能となり、ステップ456に戻って、次の有効ラインの画像データを記録手段40へ出力する。
【0181】
1ラインごとの出力処理は、複数ブロックから構成された1ページ分の出力すべき有効ラインの画像データがなくなるまでブロックごとに繰り返される。これにより、第1ブロックの第1ラインから第8ラインまで、第2ブロックの第9ラインから第16ラインまでが順次出力される。
【0182】
一方、ステップ460においてnの値がN以上となった場合には判断は肯定されてステップ466に移行する。
【0183】
ここで、Nの値を越えた場合とは、1ページ分の画像を構成する有効ライン数分の画像データを全て出力した場合が該当し、最終ブロックの出力処理中にnがNを越える。この最終ブロックの最終有効ライン(Nライン目)の後には、付加された無効ラインが格納されている。
【0184】
有効ラインに連続して付加された無効ラインの数は、該当する所定数のブロックに対応した8の倍数となる全ライン数と、1ページ分の画像の有効ライン数Nとから容易に算出することができる。
【0185】
ステップ466では、リードポインタが、有効ライン数Nと一致する最終有効ラインの位置(図19(B)におけるC地点)から、次ページの画像データの第1ブロックの先頭ラインに対応する位置(図19(B)におけるD地点)に移動する。この結果、記録手段40へ画像データが出力される際に、ブロックバッファ304に格納された無効ラインが読み飛ばされる。リードポインタの位置を無効ライン分移動すると、ステップ468に移行する。
【0186】
ステップ468では、次のページに対応する画像データが、次に出力が指示されるブロックバッファ304に格納済であるか否かが判断される。1ページ目の画像データに続いて、2ページ目の伸長処理が行われているので、2ページ目の伸長画像データは、1ページ目の伸長画像データに連続してブロックバッファ304に格納されている。この場合には判断は肯定されてステップ470に移行して、読み出しライン数nの値をリセット(0)した後、ステップ456に移行し、2ページ目の第1ブロックについてラインごとの出力処理を開始する。
【0187】
一方、ステップ468において、次のページの画像データがブロックバッファ304に格納されていない場合には、判断は否定されて一連の処理を完了する。
【0188】
図20は、上記一連の処理による画像データ及び出力画像を概念的に示したものである。
【0189】
図20左側に示されるように、矢印Fで示される1ページ目の伸長画像データと矢印Sで示される2ページ目の伸長画像データとは、それぞれ指定されたブロックバッファ304に連続してブロックごとに全て格納される。
【0190】
ブロックバッファ304に格納された伸長画像データは、2ブロック分の画像データの伸長処理後に出力される(図20中央参照)。このため、連続した2つのブロックを構成するラインの数だけ遅れて伸長画像データの出力が開始される。従って、2つの連続したブロックが有効ラインのみで構成されている場合には、1ページ目の第1ブロックの画像データ伸長処理開始時点から、1ブロックのライン数の2倍のライン数で求められる時間後(図20における矢印D)に、伸長画像データの出力が開始され、その後、滞りなく連続して伸長画像データを出力することができる。
【0191】
また、最終ブロックに含まれる無効ラインは、有効ラインと共にブロックバッファ304に格納されるが、補正処理によって、記録手段40への出力時に取り除かれる。このため、図20中央に示されるように、記録手段40への出力データは有効ラインの伸長画像データのみとなる。
【0192】
この結果、図20右側に示されるように、有効ラインのみの伸長画像データに基づいて、副走査方向に連続した画像を連続して出力することができる。
【0193】
なお、この伸長格納処理では、図17の(A)及び(B)に示されるように、第1ブロックバッファ304A及び第2ブロックバッファ304Bに伸長画像データが格納されてから出力を開始するため、第3ブロックバッファ304Cに伸長画像データを格納しながら、第1ブロックバッファ304Aに格納された第1ラインから第8ライン、第2ブロックバッファ304Bに格納された第9ラインから第16ラインと、順次伸長画像データがラインごとに出力される。
【0194】
このように、少なくとも3つのブロックバッファ304を備えることによって、2つのブロックバッファ304の全領域に伸長画像データが格納されてから出力を開始し、伸長画像データに無効ラインが含まれても、有効ラインのみを滞りなくラインごとに出力することができる。
【0195】
これを、例えば図22(A)に示されるように、有効ラインのみで構成されるブロックのみであれば、ブロックバッファ302の数を2つにすることができる。この場合には、1つのブロックバッファ304の領域に伸長画像データが格納され、次のブロックバッファ304にデータの格納を開始してから、先のブロックバッファ304に格納されたデータをラインごとに出力を開始しても、滞りなくラインごとに出力することができる。
【0196】
しかし、図22(B)に示されるように、無効ラインを含むブロックの伸長画像データがある場合には、2つのブロックバッファ304では、適正なデータの出力ができなくなる。無効ラインを含むブロックからの出力を2つのブロックバッファ304で行った場合には、有効ラインのみを読み出すため読み出しに要する時間が短くなるため、無効ラインを含むブロックの次のブロックの格納処理を行っているときに前のブロックの出力処理が終了してしまい、連続したラインごとの出力を停止しなければ、ラインLの伸長画像データをラインごとに出力できなくなる。
【0197】
従って、本実施の形態では、3つのブロックバッファ304を備え、選択されたブロックバッファ304に順次伸長画像データを格納すると共に、所定のタイミングで格納された伸長画像データを、有効ラインのみをラインごとに出力するので、無効ラインが付加された伸長画像データがブロックバッファ304に格納されても、記録手段40へは有効ラインのみを連続して出力することができ、前記同様の効果を得ることができる。
【0198】
また、伸長手段302によって圧縮画像データを伸長しながら、複数のブロックバッファ304に順次格納しているので、伸長処理と記録手段40への出力処理との速度差を容易に調整することができ、また、バス16の占有時間を一層短縮することができる。これにより、バス16を用いる他の処理を同時に行うことができ、画像形成装置300の全体の処理効率を更に向上させることができる。
【0199】
なお、本実施の形態では、Nアップモード及びシグネチャモードのいずれかに特に限定して説明しなかったが、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、いずれのモードであっても前記効果を得ることができる。
【0200】
本実施の形態では、ブロックバッファ304に格納された伸長画像データの出力タイミングを、2個のブロック分のラインが格納完了した後に出力を開始したが、これに限定されない。例えば、1個のブロック分のライン数と最終ブロックの有効ライン数との合計のライン数のデータが格納完了した後に出力を開始することができる。これにより、圧縮画像データを伸長処理しながら滞りなく連続したラインごとの出力処理を、最も短時間で行うことができる。
【0201】
また、本実施の形態では、記録媒体48の副走査方向で隣接する画像が2つであって、副走査方向で連続する画像の境界数は1つである場合を例に説明したが、境界数が2つ以上の場合では、ブロックバッファ304の容量を、この境界数に応じて増加することにより、前記同様に行うことができる。すなわち、副走査方向に関して、N個の画像を隣接して記録媒体48に記録するためには、[2+(N−1)]個のブロックバッファを備えるように構成すればよい。例えば、副走査方向で4つの画像を連続して記録するときでは境界数は3となるが、この場合では最大で8ライン分のブロックバッファを5個備えた伸長手段を用いることにより、前記同様の効果を得ることができる。
【0202】
本発明の実施の形態では、圧縮符号データを格納する記憶手段30の記憶領域を2つの画像データ分とし、各ページの伸長処理が終了するまで、次の記憶媒体40の面に生成する画像の圧縮符号データの読み込みを停止しているが、圧縮符号データのための記憶領域を増やすことによって、伸長処理開始までの時間を短縮することができる。このような方法としては、更に、伸長手段34に転送した記憶領域を検出して、次の圧縮符号データを格納させる方法も挙げられる。これにより、一層効率よく且つ高速で処理を実行可能にすることができる。
また、本発明の実施の形態では、有効ラインと無効ラインとの検出を、データの圧縮形態に基づき、記録媒体48のサイズに対応させて検出しているが、データバイト数やアクセス回数などで有効ラインと無効ラインとを検出することも可能である。
【0203】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、所定の単位ごとに伸長されてバッファ手段に記憶された伸長画像データに非画像伸長画像データが含まれていても、画像領域伸長画像データのみに基づく画像を容易に記録媒体上の所定の領域に記録することができるので、1つの記録媒体上の全画像を合成する必要がなく、バスの占有率を増加させることがない。このため、コスト高を招くことなく、効率よく副走査方向に複数の画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図ある。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の伸長手段及びバッファ手段の概念図である。
【図3】(A)は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置に読み込み可能な複数ページの一例を示す概念図、(B)は、(A)の複数の画像ををシグニチャモードで出力する場合を示す概念図、(C)は、(A)の複数の画像をNアップモードで出力する場合を示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る複数の画像の記録処理を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る複数の画像データの伸長処理状態を示す概念図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る補正処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る補正処理を示す概念図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る補正処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る補正処理の補正対象を示す概念図、(B)は、(A)に対して補正処理が行われた場合を示す概念図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る他の補正処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る他の補正処理を示す概念図である。
【図12】(A)は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置による他の動作モードによって画像が記録された記録媒体の平面図、(B)は、(A)の画像の記録処理を示すタイムチャートである。
【図13】本発明の実施の形態に係る画像処理装置による他の動作モードによって画像が記録された記録媒体の平面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図ある。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置の伸長手段及びバッファ手段の概念図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る伸長格納処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】(A)は、本発明の第3の実施の形態に係る有効ラインのみの画像データの伸長格納処理を示す概念図、(B)は、本発明の第3の実施の形態に係る無効ラインを含む画像データの伸長格納処理を示す概念図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態に係る補正処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】(A)は、本発明の第3の実施の形態に係る補正処理における有効ラインのみの画像データの出力処理を示す概念図、(B)は、本発明の第3の実施の形態に係る補正処理における無効ラインを含む画像データの出力処理を示す概念図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る伸長画像データの出力状態を示す概念図である。
【図21】従来の画像処理装置での複数ページの画像の記録処理を示すタイムチャートである。
【図22】(A)は、本発明の第3の実施の形態に係る補正処理に類似した処理による有効ラインのみの画像データの伸長格納処理を示す概念図、(B)は、本発明の第3の実施の形態に係る補正処理に類似した処理による無効ラインを含む画像データの伸長格納処理を示す概念図である。
【符号の説明】
10 画像処理装置
30 記憶手段
46 入出力制御手段(出力制御手段、記憶制御手段)
34 伸長手段
36 伸長用ラインバッファ
38 バッファ手段
42 バッファ制御手段(補正手段、検出手段)
40 記録手段
48 記録媒体
300 画像処理装置
302 伸長手段(補正手段、検出手段)
304 ブロックバッファ(バッファ手段)
306 バッファ制御手段(補正手段、検出手段)

Claims (7)

  1. 圧縮された画像データに基づく画像を、所定の記録媒体上の少なくとも副走査方向に分割した複数の指定領域に各々記録可能な画像記録手段を備えた画像処理装置において、
    前記圧縮された画像データを予め設定された所定単位ごとに分割して伸長する伸長手段と、
    前記所定単位ごとの伸長画像データを記憶するバッファ手段と、
    前記伸長画像データから、伸長処理によって付加される非画像領域に相当する非画像伸長データを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記非画像伸長データが検出された場合に、前記伸長画像データを、画像領域に相当する画像領域伸長画像データからなる伸長画像データに補正する補正手段と、
    前記伸長画像データを前記バッファ手段に記憶させると共に、前記補正手段によって補正された伸長画像データを該バッファ手段から前記画像記録手段に向けて出力させるバッファ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記バッファ手段が、前記伸長手段によって伸長された所定単位ごとの伸長画像データを記憶し出力する第1のバッファと、該第1のバッファから出力された伸長画像データを記憶すると共に記憶された伸長画像データをラインごとに出力可能な第2のバッファとで構成されており、
    前記バッファ制御手段が、前記第2のバッファへの前記伸長画像データの入力と、前記第2のバッファからの前記伸長画像データの出力とを制御することを特徴とする請求項1の記載の画像処理装置。
  3. 前記バッファ手段が、前記伸長手段によって伸長された所定単位ごとの伸長画像データを記憶すると共に記憶された伸長画像データをラインごとに出力可能な複数のブロックを有するブロックバッファであり、
    前記バッファ制御手段が、前記複数のブロックから選択されたブロックに前記伸長画像データを記憶すると共に、各ブロックに記憶された伸長画像データを所定のタイミングで出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正手段が、前記伸長画像データが前記バッファ手段から出力される際に、伸長画像データの補正を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段が、前記伸長画像データが前記バッファ手段へ記憶される際に、伸長画像データの補正を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記記録媒体上に記録される複数の圧縮された画像データを記憶可能な記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数の圧縮された画像データを、前記記録媒体上の副走査方向の記録位置にしたがって順次伸長手段へ出力する出力制御手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記記録媒体上の指定領域が副走査方向及び主走査方向に各々複数ある場合に、主走査方向に連続する複数の画像が1組となるように該記録媒体上の全領域を副走査方向に分割して、この分割領域内の指定領域に対応する画像の画像データを1つの領域分割単位として前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段を、さらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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