JP3690102B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の入力画像を合成した合成画像を表す画像データを生成・出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録用紙の同一面に複数ページ分の画像データを出力する機能を備えた機器が開発・市販されている。以下、この種の機能を実現する従来の装置について説明するが、ここでは、説明の便宜上、記録用紙の同一面に2ページ分の画像データを出力する動作モードを2アップモード、4ページ分の画像データを出力する動作モードを4アップモード、Nページ分の画像データを出力する動作モードをNアップモードとし、最も一般的な2アップモードでの動作を可能とした装置を例に挙げて説明する。なお、記録用紙の同一面に出力される各画像データは同一であってもよいし互いに相違していてもよいものとする。
【0003】
2アップモードでの動作を可能とする従来の装置としては、入力された2ページ分の圧縮画像データを伸長して装置内部のメモリ上に展開し、しかる後に合成画像を出力する装置が存在する。しかし、この場合、2ページ分の伸長画像データを記憶するに十分な容量のメモリが必要となるため、装置の製造コストが増加してしまうという問題があった。なお、画像データを圧縮・伸長するようにしているのは、当該装置を適用した機器が一時的に画像データを格納するために必要となる記憶容量(実際にはハードディスクドライブの記憶容量)を低減するためである。
【0004】
上記問題を解決しようとして、特開平5−244388号公報に記載された画像記録装置が提案されている。この画像記録装置は、入力された2ページ分の圧縮画像データを1ページの記録用紙上の副走査方向に連続して伸長・出力することによって記録用紙上に合成画像を形成するものである。この画像記録装置によれば、入力された2ページ分の圧縮画像データの伸長および合成を装置内部のメモリ上で行うことなく、記録用紙上に合成画像を形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特開平5−244388号公報記載の画像記録装置では、記録用紙上に2ページ分の画像データを合成・出力する2アップモードにおいて、入力された2ページ分の圧縮画像データは1ページの記録用紙上の副走査方向に連続して伸長され、図13(c)に示すように、記録用紙上に画像が形成される方向は記録用紙の長辺方向に一致する。
【0006】
したがって、上記画像記録装置を例えば複写機に適用した場合、図13(a)に示すように、原稿の短辺方向が副走査方向に一致している場合には、入力した画像データに回転処理を施さずに処理を完了することが可能であるが、図13(b)に示すように、原稿の長辺方向が副走査方向に一致している場合には、入力した画像データに90度または270度の回転処理を施さなければ図13(c)に示すような結果は得られない。すなわち、原稿の副走査方向が長辺方向となり得る環境下では、画像データを回転させるための回転手段を設ける必要があり、製造コストの増加を招いてしまう、という欠点がある。また、仮に、回転手段を設けて画像データの回転処理を可能としても、回転処理に要する時間だけ装置全体の処理速度が低下してしまう、という問題がある。
【0007】
さらに、上記画像記録装置を、記録用紙上に4ページ分の画像データを合成・出力する4アップモードモードに対応させると、装置全体の製造コストが増加してしまうという問題がある。4アップモードでは、例えば、図14に示すように、記録用紙上の副走査方向に2ページ分、さらに主走査方向に2ページ分の合計4ページ分の画像データを記録用紙1ページに出力することになるが、図15のタイミングチャートに示すように、少なくとも、主走査方向に並ぶ2ページ分の画像データを伸長および合成するメモリが必要となってしまい、このことが装置全体の製造コストを増加させてしまうのである。また、主走査方向に並ぶ2ページ分の画像データを伸長および合成するメモリを設け、4アップモードモードに対応させても、当該メモリの書き込み/読み出しに要する時間だけ装置全体の処理速度が低下してしまう、という問題がある。
【0008】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、画像データを展開するためのメモリと画像データに回転処理を施す回転手段とを備えることなく、任意の方向で入力される複数の入力画像を合成した合成画像を表す画像データを生成・出力することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、複数の入力画像を予め設定された合成条件に従って合成した合成画像を表す画像データを出力する画像処理装置であって、前記複数の入力画像を表す複数の圧縮画像データを入力する圧縮画像データ入力手段と、対象圧縮画像データを伸長して出力する伸長手段と、前記伸長手段によって所定量の画像データが伸長される毎に、前記圧縮画像データ入力手段により入力された前記複数の圧縮画像データの中から前記合成条件に基づいて前記対象圧縮画像データを選択する伸長制御手段と、前記伸長手段から出力された画像データを順次出力する出力手段と、を備え、前記伸長手段は、複数の圧縮方式で圧縮された圧縮画像データを伸長する複数の伸長器を有し、前記対象圧縮画像データに応じた伸長器によって前記対象圧縮画像データを伸長することを特徴としている。この構成によれば、上記複数の伸長器のうち圧縮画像データに応じた伸長器によって圧縮画像データの伸長が行われるとともに、伸長手段が伸長する圧縮画像データは、所定量の画像データが伸長される毎に、合成条件に従って切替えられる。したがって、異なる圧縮方式で圧縮された各圧縮画像データが適切な伸長器で伸長されるとともに、出力手段から出力される画像データは合成画像を表す画像データとなる。
【0010】
さらに、上記構成において、前記伸長制御手段は、前記伸長手段から出力された画像データのデータ数に基づいて前記対象圧縮画像データを選択するようにしてもよく、この場合には、伸長手段で伸長された画像データのデータ数に基づいて上記切り替えが行われる。または、前記伸長制御手段は、前記伸長手段に入力された圧縮画像データのデータ数に基づいて前記対象圧縮画像データを選択するようにしてもよく、この場合には、伸長手段により伸長される圧縮画像データのデータ数に基づいて上記切り替えが行われる。あるいは、前記圧縮画像データ入力手段により入力される前記複数の圧縮画像データは所定の識別データを包含し、前記伸長制御手段は、前記伸長手段に入力された圧縮画像データ中の識別データに基づいて前記対象圧縮画像データを選択するようにしてもよい。この場合には、伸長手段により伸長される圧縮画像データ中の識別データに基づいて上記切り替えが行われる。
【0011】
また、上記各構成において、前記伸長制御手段によって選択された前記対象圧縮画像データは、対応する前記入力画像の所定ライン分の画像データを圧縮してなるようにしてもよい。この場合には、伸長手段により伸長される圧縮画像データは、対応する入力画像の所定ライン分を単位として切り替えられる。または、前記伸長制御手段によって選択された前記対象圧縮画像データは、対応する前記入力画像の所定ブロック分の画像データを圧縮してなるようにしてもよい。この場合には、伸長手段により伸長される圧縮画像データは、対応する入力画像の所定ブロック分を単位として切り替えられる。
【0012】
さらに、上記各構成において、前記出力手段は前記伸長手段により伸長された伸長画像データを一時的に格納するバッファを備え、該バッファに格納された画像データを前記合成画像のライン毎に出力するようにしてもよい。この場合、出力手段から出力される画像データは、合成画像のライン毎に出力される。よって、例えば、圧縮画像データがブロック単位で伸長される場合にも、出力手段から出力される画像データは合成画像を表す画像データになる。
【0013】
また、別の構成によれば、複数の入力画像を予め設定された合成条件に従って合成した合成画像を表す画像データを出力する画像処理装置であって、前記複数の入力画像を表す複数の圧縮画像データを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された前記複数の圧縮画像データを互いに独立に伸長する伸長手段と、前記伸長手段による複数の伸長結果を前記合成画像を表す画像データとして選択的に出力する出力手段と、前記出力手段によって出力された伸長結果が対応する入力画像のライン分だけ出力される毎に、前記出力手段が出力する伸長結果を前記合成条件に基づいて決定する選択手段とを具備することを特徴としている。この構成によれば、出力手段が出力する画像データは、所定量の画像データが出力される毎に、合成条件に従って切替えられる。したがって、出力手段から出力される画像データは合成画像を表す画像データとなる。また、本発明の別の態様に係る画像処理方法は、複数の圧縮方式で圧縮された圧縮画像データを伸長する複数の伸長器を有する画像処理装置に、複数の入力画像を予め設定された合成条件に従って合成した合成画像を表す画像データ、を出力させる画像処理方法であって、前記複数の入力画像を表す複数の圧縮画像データを前記画像処理装置が受取る第1のステップと、前記第1のステップにて受取った前記複数の圧縮画像データから前記合成条件に基づいて順次選択される対象圧縮画像データを前記画像処理装置が伸長して出力する第2のステップと、を含み、前記第2のステップにおいては、前記画像処理装置は、所定量の画像データを伸長する毎に前記合成条件に基づいて対象圧縮画像データの選択を切替えるとともに、前記複数の伸長器のうち、選択した対象圧縮画像データに応じた伸長器によってその対象圧縮画像データを伸長することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施形態に関する説明においては、理解し易さを優先して、合成画像データを記録する記録媒体を記録用紙としているが、これに限らないことは言うまでもない。
【0015】
1:第1実施形態
1−1:構成
図1は本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図であり、この図に示すように、第1実施形態に係る画像処理装置は、コードFIFO101,102と、コード入力部103と、伸長部104と、データ出力部105と、伸長制御部106とから構成されている。なお、FIFOはFIFO(First-In Fast-Out)バッファの意であり、他の実施形態でも同様である。
【0016】
図1において、コードFIFO101,102は、それぞれ原稿1ページ分の圧縮画像データを本画像処理装置が外部の記憶装置(例えばハードディスク)から読み出す速度と、コード入力部103における圧縮画像データの入力速度との速度差を調整する。また、コード入力部103は、伸長制御手段106からの圧縮画像データ選択信号に基づいて、コードFIFO101からの圧縮画像データまたはコードFIFO102からの圧縮画像データのどちらか一方を選択し、選択した圧縮画像データを入力して伸長部104へ出力する。伸長部104は、コード入力部103から入力した圧縮画像データを伸長して伸長画像データを生成し、これをデータ出力部105へ出力する。データ出力部105は、伸長部104から入力した伸長画像データを合成画像のライン毎に順に出力する。
【0017】
伸長制御部106は、伸長部104から入力した伸長画像データのデータ数(白黒画像の場合には画素数と一致)を計数するとともに、その計数値と内部のレジスタに予め設定された画像データ数(原稿中の1ラインあたりの画像データ数であり、値はM)とを比較し、両者が一致した場合に、内部のレジスタに予め設定された原稿選択順序情報(原稿の入力順序を示し、本実施形態では原稿1ページ目の後に原稿2ページ目、という順序を示す)に基づいて、コード入力部103において次の原稿の圧縮画像データが選択されるような圧縮画像データ選択信号を生成し、これをコード入力部103へ出力する。
【0018】
1−2:動作
図2は、上述した構成の画像処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、以下、この図を参照して当該画像処理装置の動作について説明する。なお、以下の説明において、当該画像処理装置は、図3に示すように、M画素×Nラインからなる原稿2ページ分の画像データを合成し、2M画素×Nラインからなる記録用紙1ページ上の画像データを生成するものとする。また、これらの原稿は、入力画像をライン単位に圧縮する代表的な圧縮アルゴリズムであるMH(Modified Huffman)の圧縮アルゴリズムにより圧縮された形態で外部の記憶装置に蓄積されており、当該記憶装置から読み出された各圧縮画像データは、コード入力部103に途切れることなく入力されるものとする。また、伸長制御部106は、伸長部104からの圧縮画像データの入力要求に応答し、コード入力部103から伸長部104への圧縮画像データの出力を制御するものとする。
【0019】
まず初めに、伸長制御部106からの圧縮画像データ選択信号に基づいて作動するコード入力部103により、原稿1ページ目の第1ラインの圧縮画像データ“Code▲1▼−1”が選択され、これが伸長部104に入力される。伸長部104では、MHのアルゴリズムによる伸長が行われ、伸長結果が順にデータ出力部105へ出力される。原稿1ページ目の第1ライン分の伸長画像データ“Data▲1▼−1”が伸長部104から全て出力されると、伸長制御部106からの圧縮画像データ選択信号が切り替わり、これに基づいて作動するコード入力部103により、原稿2ページ目の第1ラインの圧縮画像データ“Code▲2▼−1”が選択され、当該圧縮画像データが伸長部104に入力される。原稿2ページ目の第1ライン分の伸長画像データ“Data▲2▼−1”が全て出力されると、次に原稿1ページ目の第2ラインの圧縮画像データ“Code▲2▼−2”が選択される。上述した処理により、原稿2ページ分の第1ライン分の伸長画像データの出力が完了し、記録用紙上に合成画像の第1ラインの画像データが記録される。
以後、上述と同様の処理が原稿第2ラインから第Nラインまで繰り返され、最終的には、記録用紙上に2M画素×Nラインの合成画像が形成される。
【0020】
なお、第1実施形態において、伸長制御部106は、伸長部104からの圧縮画像データの入力要求に応答し、コード入力部103から伸長部104への圧縮画像データの入力を制御するようにしているが、これに限らず、伸長部104に対して所定のタイミングで圧縮画像データを入力するようにしてもよい。よって、他の各実施形態においては、伸長部104への圧縮画像データの入力の制御については、特に断らないものとする。
【0021】
また、圧縮画像データとして、MHの圧縮アルゴリズムによりライン毎に圧縮されたものを用いているが、これに限らず、入力画像をブロック単位に圧縮するJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの圧縮アルゴリズムによりブロック毎に圧縮されたものを用いてもよいし、その他の圧縮アルゴリズムにより圧縮されたものを用いてもよい。また、原稿2ページを記録用紙上の主走査方向に連続伸長して合成する場合について説明したが、従来通り記録用紙上の副走査方向に連続伸長して合成することも可能であるし、3ページ以上の合成も容易に実現できる。また、入力される各原稿の主走査方向の画素数(M)を同一としたが、それぞれ異なる画素数のものを用いてもよいことは言うまでもない。
【0022】
ここで、3ページ以上の合成処理の一例を挙げる。
図4は、第1実施形態に係る画像処理装置の4アップモード時の動作を説明するためのタイミングチャートであり、以下、図4を参照して4アップモード時の動作について説明する。
4アップモードでは、外部の記憶装置に書き込まれた原稿4ページ分の圧縮画像データのうち、まず原稿2ページ目と原稿4ページ目の圧縮画像データがそれぞれライン毎に交互に伸長され、これによって得られた伸長画像データが出力される。原稿2ページ目と原稿4ページ目の全ての伸長画像データがデータ出力部105から出力されると、記録用紙上には原稿2ページ目と原稿4ページ目との合成画像が形成されていることになる。そして、原稿2ページ目と原稿4ページ目の全ての圧縮画像データの読み出しが終了した後に、原稿1ページ目と原稿3ページ目の圧縮画像データがそれぞれライン毎に交互に伸長され、これによって得られた伸長画像データが出力される。原稿1ページ目と原稿3ページ目の全ての伸長画像データがデータ出力部105から出力されると、記録用紙上には原稿1〜4ページ目の合成画像が形成されていることになる。
すなわち、従来の技術では、少なくとも原稿2ページ分の圧縮画像データを展開するためのメモリを備える必要があったが、第1実施形態に係る画像処理装置では、そのようなメモリを設けることなく4アップモードを実現できる。もちろん、4アップモードに限らず、記録用紙上の主走査方向および副走査方向に任意のページ数の原稿を合成するNアップモードも実現可能である。しかも、図13(b)に示すようなケースであっても、回転処理を行うことなく合成画像を得ることができる。
【0023】
2:第2実施形態
2−1:構成
図5は本発明の第2実施形態および第3実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図であり、この図において図1と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。ただし、第2実施形態における伸長制御部106およびデータ出力部105は、第1実施形態における伸長制御部106およびデータ出力部105と異なった機能を有することから、以下にそれらの機能を説明する。
【0024】
第2実施形態における伸長制御部106は、伸長部104に入力された圧縮画像データのデータ数を計数するとともに、その計数値と内部のレジスタに予め設定された圧縮画像データ数K(原稿中の1ブロックラインあたりの圧縮画像データ数)とを比較し、両者が一致した場合に、内部のレジスタに予め設定された原稿選択順序情報に基づいて、コード入力部103において次の原稿の圧縮画像データが選択されるような圧縮画像データ選択信号を生成し、これをコード入力部103へ出力する。また、第2実施形態におけるデータ出力部105は、原稿Lライン分の伸長画像データを格納可能なブロックバッファを2組だけ備え、図6(a)に示すように、伸長部104から出力されたL画素×Lラインからなるブロック単位の伸長画像データをブロックバッファに書き込むとともに、図6(b)に示すように、ブロックバッファからライン単位に伸長画像データを読み出して出力する。データ出力部105は、上記2組のブロックバッファの書き込み/読み出しをブロックライン毎に交互に切り替えることで、連続したデータ出力を可能としている。
【0025】
2−2:動作
図7は、上述した構成の画像処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、以下、この図を参照して当該画像処理装置の動作について説明する。なお、以下の説明において、当該画像処理装置は、第1実施形態に係る画像処理装置と同様の前提を有するものとする。すなわち、当該画像処理装置は、図3に示すように、M画素×Nラインからなる原稿2ページ分の画像データを合成し、2M画素×Nラインからなる記録用紙1ページ上の画像データを生成するものとする。
【0026】
また、これらの原稿は、入力画像をブロック単位に圧縮するJPEGに準拠した圧縮アルゴリズムによりL×Lからなるブロック単位に圧縮され、かつブロックライン毎に異なる画像データとして独立に圧縮されるものとする。すなわち、JPEGでは1ページ内の各ブロックは互いに関連を有して圧縮されることになるが、ここでは、上記関連が各ブロックライン内で完結するような圧縮アルゴリズムを採用している。
【0027】
また、このブロックライン単位に圧縮された圧縮画像データは、各ブロックラインにおける圧縮画像データのデータ数が等しくなるように、ダミーデータ(伸長結果に影響を及ぼさないデータ)が付加された形態で外部の記憶装置に蓄積されており、当該記憶装置から読み出された各圧縮画像データは、コード入力部103に途切れることなく入力されるものとする。また、原稿選択順序情報および入力原稿のブロックライン毎の圧縮画像データ数は、予め伸長制御部106内部のレジスタに記憶されているものとする。
【0028】
まず初めに、伸長制御部106からの圧縮画像データ選択信号に基づいて作動するコード入力部103により、原稿1ページ目の第1ブロックラインの圧縮画像データ“Code▲1▼−1”が選択され、これが伸長部104に入力される。伸長部104では、JPEGに準拠したアルゴリズムによりブロック単位の伸長が行われ、図6(a)に示すように、伸長結果が順にデータ出力部105内の一方のブロックバッファへ書き込まれる。
【0029】
原稿1ページ目の第1ブロックラインの全ての圧縮画像データが伸長部104に入力されると、伸長制御部106からの圧縮画像データ選択信号が切り替わり、これに基づいて作動するコード入力部103により、原稿2ページ目の第1ブロックラインの圧縮画像データ“Code▲2▼−1”が選択され、当該圧縮画像データが伸長部104に入力される。伸長部104では、原稿1ページ目の第1ブロックラインの時と同様の伸長処理が行われ、図6(a)に示すように、伸長画像データ“Data▲2▼−1”がブロック単位で順にデータ出力部105内の一方のブロックバッファに書き込まれる。
【0030】
原稿1ページ目および原稿2ページ目の第1ブロックラインの伸長画像データが全てデータ出力部105内の一方のブロックバッファに書き込まれると、データ出力部105は、ブロックバッファの読み出し/書き込みを切り替え、図6(b)に示すように、一方のブロックバッファからライン単位で伸長画像データ“Data1”を読み出し、これを順に出力する。この際、他方のブロックバッファには、原稿1ページ目および原稿2ページ目の第2ブロックライン分の伸長画像データが書き込まれている。
上述した処理により、原稿2ページ分の第1ラインから第Lラインまでの伸長画像データの出力が完了し、記録用紙上にLライン分の合成画像が形成される。以後、上述と同様の処理が原稿のL+1ラインからNラインまで繰り返され、最終的には、記録用紙上に2M画素×Nラインの合成画像が形成される。
【0031】
なお、第2実施形態において、伸長部104はブロック単位の伸長画像データを出力するようにしているが、伸長部104内部にブロックバッファを持たせ、ライン単位の伸長画像データを出力するようにしてもよい。また、圧縮画像データはJPEGに準拠した圧縮アルゴリズムによりブロック単位で圧縮されたものを用いているが、これに限らずMHなどの圧縮アルゴリズムによりライン毎に圧縮されたものを用いてもよい。この場合、データ出力部105内部のブロックバッファが不要であることは言うまでもない。また、その他の圧縮アルゴリズムにより圧縮されたものを用いてもよい。
【0032】
また、各圧縮画像データには、データ数が等しくなるようにダミーデータが付加されているが、等長符号化された圧縮画像データのように各圧縮画像データのデータ数が等しい場合には、ダミーデータを付加する必要はない。また、等長符号化されていない圧縮画像データであっても、入力される各ブロックライン毎に圧縮画像データのデータ数を伸長制御部106に予め設定しておくか、または圧縮画像データの入力に合わせて、対応するデータ数を伸長制御部に設定するようにしておけば、ダミーデータを付加する必要はない。
【0033】
また、第2実施形態においては、原稿2ページを記録用紙上の主走査方向に連続伸長して合成する場合について説明したが、第1実施形態と同様に、副走査方向に連続伸長した合成や、2ページ以上の合成、入力される各原稿の主走査方向の画素数がそれぞれ異なる場合の合成、少なくとも2ページ分の圧縮画像データを展開するメモリを備えることのないNアップモードの合成も実現可能である。
【0034】
3:第3実施形態
3−1:構成
第3実施形態の機能構成は図5に示す通りであり、第3実施形態における伸長制御部106が、第2実施形態における伸長制御部106と異なる点は、伸長部104に入力された圧縮画像データの中から原稿1ライン分の圧縮画像データの終端を示す識別データを検出することで圧縮画像データ選択信号を生成し、これをコード入力部103へ出力する点である。
【0035】
3−2:動作
図8は、上述した構成の画像処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、以下、この図を参照して当該画像処理装置の動作について説明する。なお、以下の説明において、当該画像処理装置は、第1実施形態に係る画像処理装置と同様の前提を有するものとする。すなわち、当該画像処理装置は、図3に示すように、M画素×Nラインからなる原稿2ページ分の画像データを合成し、2M画素×Nラインからなる記録用紙1ページ上の画像データを生成するものとする。
【0036】
また、これらの原稿はMHの圧縮アルゴリズムによりライン毎に圧縮され、圧縮画像ライン毎にラインの終端を示す識別データが付加された形態で外部の記憶装置に蓄積されており、当該記憶装置から読み出された各圧縮画像データは、コード入力部103に途切れることなく入力されるものとする。
【0037】
まず初めに、伸長制御部106からの圧縮画像データ選択信号に基づいて作動するコード入力部103により、原稿1ページ目の第1ラインの圧縮画像データ“Code▲1▼−1”が選択され、これが伸長部104に入力される。伸長部104では、MHのアルゴリズムにより伸長が行われ、伸長結果が順にデータ出力部105へ出力される。
【0038】
伸長制御部106が、原稿1ページ目の第1ラインの終端を示す識別データを検出すると、伸長制御部106からの圧縮画像データ選択信号が切り替わり、これに基づいて作動するコード入力部103により、原稿2ページ目の第1ラインの圧縮画像データ“Code▲2▼−1”が選択され、当該圧縮画像データが伸長部104に入力される。伸長部104では、原稿1ページ目の第1ライン同様に伸長処理が行われ、伸長画像データ“Data▲2▼−1”が順次データ出力部105へ出力される。さらに伸長制御部106は、原稿2ページ目の第1ラインの終端を示す識別データを検出すると、原稿1ページ目の第2ラインの圧縮画像データ“Code▲1▼−2”を選択する。上述した処理により、原稿2ページ分の第1ラインの伸長画像データの出力が完了し、記録用紙上に合成画像の第1ラインが形成される。
以後、上述と同様の処理が原稿第2ラインから第Nラインまで繰り返され、最終的には、記録用紙上に2M画素×Nラインの合成画像が形成される。
【0039】
なお、第3実施形態において、圧縮画像データとしてMHの圧縮アルゴリズムによりライン毎に圧縮されたものを用いているが、これに限らず、JPEGなどの圧縮アルゴリズムによりブロック毎に圧縮されたものを用いてもよい。また、第3実施形態においては、原稿2ページを記録用紙上の主走査方向に連続伸長して合成する場合について説明したが、第1実施形態と同様に、副走査方向に連続伸長した合成や、3ページ以上の合成、入力される各原稿の主走査方向の画素数がそれぞれ異なる場合の合成、少なくとも2ページ分の圧縮画像データを展開するメモリを備えることのないNアップモードの合成も実現可能である。また、識別データを新たに付加するのではなく、圧縮画像データ中の特定コードをそのまま識別データとして用いるようにしてもよい。
【0040】
4:第4実施形態
4−1:構成
図9は本発明の第4実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図であり、図5と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9において、コードFIFO107は、コードFIFO101,102と同様に、原稿1ページ分の圧縮画像データを本画像処理装置が外部の記憶装置から読み出す速度と、コード入力部103における圧縮画像データの入力速度との速度差を調整する。
【0041】
また、伸長部104は、MHのアルゴリズムにより圧縮された圧縮画像データを伸長する伸長器A109と、JPEGに準拠した圧縮アルゴリズムにより圧縮された圧縮画像データを伸長する伸長器B110と、入力される圧縮画像データの圧縮方式に基づいて伸長器Aおよび伸長器Bのどちらか一方を選択する伸長器選択部108とから構成され、伸長制御部106の伸長器選択信号に基づいて、コード入力部103から入力された圧縮画像データをその圧縮方式に応じて伸長し、伸長結果をデータ出力部105へ出力する。
【0042】
伸長制御部106は、伸長部104に入力された圧縮画像データのデータ数を計数し、その計数値と伸長制御部106内部のレジスタに予め設定された圧縮画像データ数K(原稿中の1ブロックラインあたりの圧縮画像データ数)とを比較し、両者が一致した場合には、伸長制御部106内部のレジスタに予め設定された原稿選択順序情報(本実施形態では原稿1ページ目、原稿2ページ目、原稿3ページ目の順序となっている)に基づいて圧縮画像データ選択信号を生成し、コード入力部103へ出力する。また、伸長制御部106内部のレジスタに予め設定された、原稿の圧縮方式を示す原稿圧縮情報に基づいて、伸長部104に入力される圧縮画像データの圧縮方式に応じた伸長器を選択するための伸長器選択信号を生成し、これを伸長部104へ出力する。
【0043】
4−2:動作
次に、上述した構成の画像処理装置の動作について説明する。ただし、第4実施形態では、図10に示すように、原稿1ページ目はJPEGに準拠した圧縮アルゴリズムにより圧縮されたもの、2ページ目はMHの圧縮アルゴリズムにより圧縮されたもの、原稿3ページ目はJPEGに準拠した圧縮アルゴリズムにより圧縮されたものであり、これら2種類の圧縮方式で圧縮された3ページ分の原稿を記録用紙1ページ上の画像データとして合成するものとする。
【0044】
伸長制御部106は、伸長部104に入力される圧縮画像データが切り替わる毎に、予め設定された原稿圧縮情報に基づいて、最適な方式で伸長されるように伸長器を切り替えるように制御する。このため、異なる圧縮方式で圧縮された原稿の合成が可能となる。また、データ出力部105内部のブロックバッファに対する伸長画像データの書き込みは、基本的にブロック単位で行われる。しかし、ここでは、ブロックライン単位で圧縮された圧縮画像データとライン単位で圧縮された圧縮画像データが混在するため、原稿2ページ目の伸長画像データ(ラインデータ列)をそのままブロックデータ列と解釈してブロック単位の書き込みを行うと、書き込みの統一性に乱れが生じることから、ブロックバッファに対する伸長画像データの書き込みは、図11(a)に示すように、原稿2ページ目の書き込み領域に対しては、伸長画像データをライン単位で書き込むように制御されている。なお、ブロックバッファからの合成画像の読み出しは、図11(b)に示すように、ライン単位で読み出すよう制御されている。
【0045】
なお、第4実施形態において、2つの異なる圧縮方式で圧縮された原稿3ページを記録用紙上の主走査方向に連続伸長して合成する場合について説明したが、第2実施形態と同様に、副走査方向に連続伸長した合成や、2ページの合成、4ページ以上の合成、3つ以上の圧縮方式によった原稿の合成、入力される各原稿の主走査方向の画素数がそれぞれ異なる場合の合成、少なくとも2ページ分の圧縮画像データを展開するメモリを備えることのないNアップモードの合成も実現可能である。
【0046】
5:第5実施形態
5−1:構成
図12は本発明の第5実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図であり、この図に示すように、第5実施形態に係る画像処理装置は、コードFIFO201〜203と、伸長部204〜206と、データ出力部207と、データ選択部208とから構成されている。
【0047】
図12において、コードFIFO201〜203は、それぞれ原稿1ページ分の圧縮画像データを本画像処理装置が外部の記憶装置から読み出す速度と、各伸長部における圧縮画像データの入力速度との速度差を調整する。また、伸長部204〜206は、それぞれ対応するコードFIFOから入力した圧縮画像データを伸長して伸長画像データを生成し、これをデータ出力部207へ出力する。データ出力部207は、データ選択部208からの伸長画像データ選択信号に基づいて、各伸長部からの各伸長画像データからいずれか1つを選択し、選択した伸長画像データをデータ出力部207へ出力する。
【0048】
また、データ選択部208は、データ出力部207から出力された伸長画像データのデータ数を計数するとともに、その計数値と内部のレジスタに格納された画像データ数Mとを比較し、両者が一致した場合に、内部のレジスタに予め設定された原稿選択順序情報に基づいて、データ出力部207において次の原稿の伸長画像データが選択されるよう伸長画像データ選択信号を生成し、これをデータ出力部207へ出力する。
【0049】
5−2:動作
次に、上記構成の画像処理装置の動作について説明する。
なお、以下の説明において、各コードFIFOには対応する原稿ページの圧縮画像データが蓄積され各伸長部に供給されており、各伸長部では、供給された圧縮画像データを随時伸長し、データ出力部207が入力可能であれば、伸長画像データをデータ出力部207に対して入力するものとする。
【0050】
まず初めに、データ選択部208からの伸長画像データ選択信号に基づいて作動するデータ出力部207により、原稿1ページ目の第1ラインの伸長画像データが選択され、これがデータ出力部207から出力される。データ選択部208はデータ出力部207から出力される伸長画像データのデータ数を計数し、予め設定された原稿1ライン分の画像データ数と比較し、両者が一致した場合には伸長画像データ選択信号を切り替える。これにより、データ出力部207において原稿2ページ目の第1ラインの伸長画像データが選択され、データ出力部207から出力される。以後、原稿2ページ目の1ライン分の伸長画像データについて同様の処理が行われ、データ出力部207から原稿3ページ目の第1ラインの伸長画像データが出力される。
上述した処理が原稿の第2ラインから最終ラインまで繰り返され、最終的には、記録用紙上に合成画像の全ラインが形成される。
【0051】
なお、上述した第5実施形態において、各原稿の圧縮画像データを伸長する伸長部としては、入力される圧縮画像データに合わせて最適な伸長器を用いることができる。したがって、各原稿の圧縮画像データは、JPEGなどの圧縮アルゴリズムによりブロック単位で圧縮されたものであっても、MHの圧縮アルゴリズム等により圧縮されたものであってもよい。また、第5実施形態においては、原稿3ページを記録用紙上の主走査方向に連続伸長して合成する場合について説明したが、第1実施形態と同様に、副走査方向に連続伸長した合成や、2ページの合成、4ページ以上の合成、入力される各原稿の主走査方向の画素数がそれぞれ異なる場合の合成、少なくとも2ページ分の圧縮画像データを展開するメモリを備えることのないNアップモードの合成も実現可能である。
【0052】
6:補足
なお、上述した各実施形態は、動作プログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、ROMに格納された動作プログラムを実行するCPU(中央処理装置)、CPUにアクセスされるRAM(Random Access Memory)等を備えたシステムにより実現してもよいし、各種回路要素を接続した回路として実現してもよい。前者の場合には、ROMを書き換え可能な不揮発性メモリに代え、動作プログラムを容易に更新できるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、原稿を展開および合成するためのメモリおよび画像情報を回転処理するための回転手段を設けることなく、複数の入力画像を表す複数の圧縮画像データから、合成画像を表す画像データを生成し出力することができる。したがって、自装置の製造コストを大幅に低減することができるとともに、画像処理効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】 同装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】 同装置により生成される合成画像について説明するための図である。
【図4】 同装置における4アップモードでの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 本発明の第2実施形態および第3実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置におけるブロックバッファについて説明するための図であり、(a)は書き込み動作の説明図、(b)は読み出し動作の説明図である。
【図7】 同装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る画像処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】 本発明の第4実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】 同装置により生成される合成画像について説明するための図である。
【図11】 同装置におけるブロックバッファについて説明するための図であり、(a)は書き込み動作の説明図であり、(b)は読み出し動作の説明図である。
【図12】 本発明の第5実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図13】 従来技術における2アップモードの動作を説明するための図であり、(a)は入力方向が短辺方向の原稿、(b)は入力方向が長辺方向の原稿、(c)は合成画像を示す。
【図14】 従来技術における4アップモードで生成される合成画像について説明するための図である。
【図15】 従来技術における4アップモードでの動作例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
101,102,107,201〜203…コードFIFO、103…コード入力部、104,204〜206…伸長部、105,207…データ出力部、106…伸長制御部、108…伸長器選択部、109…伸長器A、110…伸長器B、208…データ選択部

Claims (9)

  1. 複数の入力画像を予め設定された合成条件に従って合成した合成画像を表す画像データを出力する画像処理装置であって、
    前記複数の入力画像を表す複数の圧縮画像データを入力する圧縮画像データ入力手段と、
    対象圧縮画像データを伸長して出力する伸長手段と、
    前記伸長手段によって所定量の画像データが伸長される毎に、前記圧縮画像データ入力手段により入力された前記複数の圧縮画像データの中から前記合成条件に基づいて前記対象圧縮画像データを選択する伸長制御手段と、
    前記伸長手段から出力された画像データを順次出力する出力手段と、
    を備え、
    前記伸長手段は、
    複数の圧縮方式で圧縮された圧縮画像データを伸長する複数の伸長器を有し、前記対象圧縮画像データに応じた伸長器によって前記対象圧縮画像データを伸長する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記伸長制御手段は、前記伸長手段から出力された画像データのデータ数に基づいて前記対象圧縮画像データを選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記伸長制御手段は、前記伸長手段に入力された圧縮画像データのデータ数に基づいて前記対象圧縮画像データを選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記圧縮画像データ入力手段により入力される前記複数の圧縮画像データは所定の識別データを包含し、
    前記伸長制御手段は、前記伸長手段に入力された圧縮画像データ中の識別データに基づいて前記対象圧縮画像データを選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし4いずれかに記載の画像処理装置において、
    前記伸長制御手段によって選択された前記対象圧縮画像データは、対応する前記入力画像の所定ライン分の画像データを圧縮してなる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1ないし4いずれかに記載の画像処理装置において、
    前記伸長制御手段によって選択された前記対象圧縮画像データは、対応する前記入力画像の所定ブロック分の画像データを圧縮してなる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記出力手段は前記伸長手段により伸長された伸長画像データを一時的に格納するバッファを備え、該バッファに格納された画像データを前記合成画像のライン毎に出力する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 複数の入力画像を予め設定された合成条件に従って合成した合成画像を表す画像データを出力する画像処理装置であって、
    前記複数の入力画像を表す複数の圧縮画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された前記複数の圧縮画像データを互いに独立に伸長する伸長手段と、
    前記伸長手段による複数の伸長結果を前記合成画像を表す画像データとして選択的に出力する出力手段と、
    前記出力手段によって出力された伸長結果が対応する入力画像のライン分だけ出力される毎に、前記出力手段が出力する伸長結果を前記合成条件に基づいて決定する選択手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  9. 複数の圧縮方式で圧縮された圧縮画像データを伸長する複数の伸長器を有する画像処理装置に、複数の入力画像を予め設定された合成条件に従って合成した合成画像を表す画像データ、を出力させる画像処理方法であって、
    前記複数の入力画像を表す複数の圧縮画像データを前記画像処理装置が受取る第1のステップと、
    前記第1のステップにて受取った前記複数の圧縮画像データから前記合成条件に基づいて順次選択される対象圧縮画像データを前記画像処理装置が伸長して出力する第2のステップと、
    を含み、
    前記第2のステップにおいては、
    前記画像処理装置は、所定量の画像データを伸長する毎に前記合成条件に基づいて対象圧縮画像データの選択を切替えるとともに、前記複数の伸長器のうち、選択した対象圧縮画像データに応じた伸長器によってその対象圧縮画像データを伸長する
    ことを特徴とする画像処理方法。
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