JP3477042B2 - 画像読取装置及び画像出力装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像出力装置

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JP3477042B2
JP3477042B2 JP22446797A JP22446797A JP3477042B2 JP 3477042 B2 JP3477042 B2 JP 3477042B2 JP 22446797 A JP22446797 A JP 22446797A JP 22446797 A JP22446797 A JP 22446797A JP 3477042 B2 JP3477042 B2 JP 3477042B2
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  • Facsimile Transmission Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置及び
画像出力装置に関し、特に、原稿の両面を読み取って得
た画像データを符号化して出力する画像読取装置、及
び、符号化された両面画像データを復号して出力する画
像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置、画像ファイリング装
置、スキャナ装置等の構成の一部として含まれるような
上記従来の画像読取装置においては、原稿の表裏両面の
読み取りを、表面用の読取手段と、裏面用の読取手段と
で同時的に行い、それぞれの読取手段からライン単位で
出力される画像データを1ラインずつ交互に合成して得
られた画像データ(両面合成画像データ)を1つの符号
器にて圧縮符号化して符号化両面合成画像データとして
出力することが考えられる。なお、その出力される符号
化両面合成画像データは、前記ファクシミリ装置におい
ては、いったんメモリ蓄積されてから、あるいは、直接
相手先に送信され、また、前記画像ファイリング装置に
おいては、ハードディスク装置等の記憶装置に格納され
る。また、前記スキャナ装置においては、インターフェ
ースを介してパーソナルコンピュータ等の上位装置に転
送される。
【0003】このとき、前記両面合成画像データの符号
化に、圧縮率の高いJBIG(Joint Bi−le
vel Image Coding Experts
Group)符号化方式において採用されているような
算術符号化を用いることを考えた場合、符号器に入力さ
れる符号化対象の画像データは、前記両面合成画像デー
タであるため、1ライン毎に原稿表面の画像データと裏
面の画像データとが交互に入力されることになる。
【0004】一方、JBIG符号化方式のように、符号
化対象画素の近傍の所定配置の参照画素群(テンプレー
ト)から、当該符号化対象画素の画素値を予測した結果
を算術符号化する場合においては、前記参照画素群とし
て、前記符号化対象画素が属するライン(現ライン)、
その現ラインの前ライン、及び、その現ラインの前々ラ
インを構成する画素であって、前記符号化対象画素に対
して前記所定配置のものが選ばれる。
【0005】したがって、両面合成画像データを算術符
号化すると、前記参照画素群中に、前記符号化対象画素
との相関のない別の面の画素が含まれてしまうこにな
り、前記符号化対象画素の画素値の予測が外れる機会が
増し、結果として圧縮率が低下する問題がある。
【0006】このような問題点を解決するために、本出
願に係る発明の発明者は、参照画素位置を、現ライン以
前の1ラインおきとすることで符号化対象画素が属する
面と同じ面の画素のみを参照できるようにして、圧縮率
の低下を防げる技術を提案している(特願平8−115
692号参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案技術では、両面合成画像データの符号化時の圧縮率を
向上できるものの、JBIG方式で用いられているよう
な算術符号化を用いる場合には、前記両面合成画像デー
タを構成する各画素を順次符号化対象画素として、その
符号化対象画素に対して当該符号化対象画素が属する面
側において所定配置の参照画素群を構成するために、通
常の片面画像データを符号化する場合には現ライン、前
ライン及び前々ラインの3ラインで済むラインメモリ
が、当該符号化対象画素が属さない面側の2ラインが混
在する分多い5ライン程度必要となり、ハードウェア量
が増大するという問題が残る。
【0008】また、圧縮符号化処理と復号伸長処理の対
称性から、画像出力装置において、符号化された両面合
成画像データを復号化して得た両面合成画像データを元
の表面及び裏面のそれぞれの分の片面画像データに分離
して出力する場合、具体的には、前記ファクシミリ装置
において、受信した符号化両面合成画像データを復号化
して片面ずつ記録紙に記録出力したり、前記画像ファイ
リング装置において、記憶装置に蓄積していた符号化両
面合成画像データを復号化して片面ずつディスプレイに
表示出力したりする場合においても、同様の問題が残
る。
【0009】なすわち、前記両面合成画像データを構成
する各画素を順次復号化対象画素として、その復号化対
象画素に対して当該復号化対象画素が属する面側におい
て所定配置の参照画素群を順次構成するためには、通常
の片面画像データを復号化する場合には現ライン、前ラ
イン及び前々ラインの3ラインで済むラインメモリが、
当該復号化対象画素が属さない面側の2ラインが混在す
る分多い5ライン程度必要となり、ハードウェア量が増
大するという問題が残る。
【0010】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であり、読み取った両面合成画像データを最小限のハー
ドウェア量で効率良く圧縮符号化することができる画像
読取装置、及び、符号化された両面合成画像データを最
小限のハードウェア量で効率良く復号伸長することがで
きる画像出力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の画像読取装置は、原稿の第1面及び
第2面の両面を読み取って得た画像データを符号化して
出力する画像読取装置において、前記第1面をライン単
位で読み取る第1読取手段と、前記第1読取手段による
前記第1面の読み取りと同時的に前記第2面をライン単
位で読み取る第2読取手段と、前記第1及び第2読取手
段のそれぞれから順次出力されるライン単位の画像デー
タを交互に出力することで両面合成画像データを出力す
る両面合成手段と、その両面合成手段からの両面合成画
像データを構成する連続する3ラインを順次現ライン、
前ライン及び前々ラインとして保持するラインメモリ手
段と、前記現ラインを構成する各画素を順次符号化対象
画素として、前記現ラインまたは前々ラインを構成する
画素であって、当該符号化対象画素に対して所定の配置
関係にある画素を参照画素群として選択するテンプレー
ト構成手段と、前記符号化対象画素の画素値の前記参照
画素群からの予測結果を所定の算術符号化方式で圧縮符
号化することで符号化両面合成画像データを出力する圧
縮符号化手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の画像読取装置は、原稿の第
1面及び第2面の両面を読み取って、または、前記第1
面または第2面のうちのいずれかの面を読み取って得た
画像データを符号化して出力する画像読取装置におい
て、前記第1面をライン単位で読み取る第1読取手段
と、前記第1読取手段による前記第1面の読み取りと同
時的に前記第2面をライン単位で読み取る第2読取手段
と、両面読取時においては、前記第1及び第2読取手段
のそれぞれから順次出力されるライン単位の画像データ
を交互に出力することで両面合成画像データを出力する
一方、片面読取時においては、前記第1または第2読取
手段のいずれか一方から順次出力されるライン単位の画
像データをそのまま出力することで片面画像データを出
力する両面合成手段と、その両面合成手段からの両面合
成画像データまたは片面画像データを構成する連続する
3ラインを順次現ライン、前ライン及び前々ラインとし
て保持するラインメモリ手段と、前記現ラインを構成す
る各画素を順次符号化対象画素として、両面読取時にお
いては、前記現ラインまたは前々ラインを構成する画素
であって、当該符号化対象画素に対して所定の配置関係
にある画素を参照画素群として選択する一方、片面読取
時においては、前記現ラインまたは前ラインを構成する
画素であって、当該符号化対象画素に対して所定の配置
関係にある画素を参照画素群として選択するテンプレー
ト構成手段と、前記符号化対象画素の画素値の前記参照
画素群からの予測結果を所定の算術符号化方式で圧縮符
号化することで符号化両面合成画像データまたは符号化
片面画像データを出力する圧縮符号化手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項3記載の画像読取装置は、原稿の第
1面及び第2面の両面を読み取って得た画像データを符
号化して出力する画像読取装置において、前記第1面を
ライン単位で読み取る第1読取手段と、前記第1読取手
段による前記第1面の読み取りと同時的に前記第2面を
ライン単位で読み取る第2読取手段と、前記第1及び第
2読取手段のそれぞれから順次出力されるライン単位の
画像データを交互に出力することで両面合成画像データ
を出力する両面合成手段と、その両面合成手段からの両
面合成画像データを構成する連続する3ラインを順次現
ライン、前ライン及び前々ラインとして保持するライン
メモリ手段と、前記現ラインを構成する各画素を順次符
号化対象画素として、前記現ラインまたは前々ラインを
構成する画素であって、当該符号化対象画素に対して所
定の配置関係にある画素を参照画素群として選択するテ
ンプレート構成手段と、第1及び第2の符号化パラメー
タ記憶手段と、前記現ラインが前記第1面からのもので
ある場合には、当該現ラインの符号化開始時に前記第1
符号化パラメータ記憶手段から読み出した符号化パラメ
ータをセットしてから、前記符号化対象画素の画素値の
前記参照画素群からの予測結果を所定の算術符号化方式
で圧縮符号化して前記第1面の分の符号化片面画像デー
タとして順次出力し、当該現ラインの圧縮符号化終了時
点の符号化パラメータを前記第1符号化パラメータ記憶
手段に記憶する一方、前記現ラインが前記第2面からの
ものである場合には、当該現ラインの符号化開始時に前
記第2符号化パラメータ記憶手段から読み出した符号化
パラメータをセットしてから、前記符号化対象画素の画
素値の前記参照画素群からの予測結果を所定の算術符号
化方式で圧縮符号化して前記第2面の分の符号化片面画
像データを順次出力し、当該現ラインの圧縮符号化終時
点の符号化パラメータを前記第2符号化パラメータ記憶
手段に記憶する圧縮符号化手段とを備えたことを特徴と
する。
【0014】請求項4記載の画像出力装置は、符号化両
面合成画像データを構成する各ラインを順次現ラインと
し、当該現ラインを構成する各画素を順次復号化対象画
素として所定の算術復号化方式で復号化して両面合成画
像データとしてライン単位で出力する復号伸長手段と、
その復号伸長手段からの両面合成画像データを1ライン
毎に交互に分離することで第1の片面画像データ及び第
2の片面画像データをそれぞれ得る両面分離手段と、そ
の両面分離手段からの前記第1及び第2の片面画像デー
タを出力する出力手段と、前記復号伸長手段からの両面
合成画像データを構成する連続する3ラインを順次前記
現ライン、前ライン及び前々ラインとして保持するライ
ンメモリ手段と、前記現ラインを構成する各画素を順次
前記復号化対象画素として、前記現ラインまたは前々ラ
インを構成する画素であって、当該復号化対象画素に対
して所定の配置関係にある画素を参照画素群として選択
するテンプレート構成手段とを備え、前記復号伸長手段
は、前記復号化対象画素の画素値を前記参照画素群から
予測して所定の算術復号化方式で復号伸長することで前
記両面合成画像データを出力することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】まず、図1に、本発明の実施の形態に係る
画像読取装置としてのファクシミリ装置1のブロック構
成を示す。
【0017】同図において、表面読取部3は、図示しな
い副走査機構により副走査される両面原稿2の表面を1
主走査ライン単位で読み取ってライン単位の表面画像デ
ータSを出力するものである。裏面読取部4は、表面読
取部3と同時的に両面原稿2の裏面を1主走査ライン単
位で読み取ってライン単位の裏面画像データBを出力す
るものである。表面画像データSは、図2(a)に示す
ように、ラインs(1)ないしs(N)のNラインで構
成され、裏面画像データBは、図2(b)に示すよう
に、ラインb(1)ないしb(N)のNラインで構成さ
れている。
【0018】表面画像データS及び裏面画像データB
は、切換部5に入力される。切換部5は、制御部6によ
り切り換え制御され、表面画像データSと裏面画像デー
タBとを1ライン単位で交互に切り換え出力すること
で、両面合成画像データSBを出力する。その両面合成
画像データSBは、図3に示すように、表面画像データ
Sを構成する各ラインと、裏面画像データを構成する各
ラインとが交互に出現する画像データとなる。
【0019】切換部5から出力される両面合成画像デー
タSBは、ラインメモリ部8の現ラインメモリ8aに入
力される。ラインメモリ部8内部では、現ラインメモリ
8aに1画素分の画像データが入力される毎に、現ライ
ンメモリ8aから前ラインメモリ8aに1画素分の画像
データをシフトすると共に前ラインメモリ8bから前々
ラインメモリ8cに1画素分の画像データをシフトする
動作を繰り返すことで、現ライン、当該現ラインの前ラ
イン、及び、当該現ラインの前々ラインの連続する3ラ
インをバッファリングする。なお、ラインメモリ部8
は、一般的にはRAMで構成されが、FIFOメモリで
構成してもよい。
【0020】ラインメモリ部8の現ラインメモリ8a、
前ラインメモリ8b及び、前々メモリ8cは、テンプレ
ート構成部10により参照される。テンプレート構成部
10は、現ラインメモリ8aについては、常に参照して
いるが、前ラインメモリ8bまたは前々ラインメモリ8
cについては、操作部7により両面読取が指定されてい
るか、または、片面読取が指定されているかで、いずれ
か一方を選択的に参照する。
【0021】その参照ラインの選択は、操作部7からの
両面/片面読取の指定を検出した制御部9による切換部
9の切り換え制御により行われる。なお、現在は、「両
面読取」が操作部7から指定されていて、切り換え部9
は、前々ラインメモリ8c側の切り換えられているもの
とする。
【0022】テンプレート構成部10は、ラインメモリ
部8を参照することで、現ラインを構成する各画素を順
次符号化対象画素「?」として、その符号化対象画素
「?」に対して所定配置の参照画素群「x」を選択し
て、テンプレートを構成する。
【0023】圧縮符号化部11は、テンプレート構成部
10からの符号化対象画素「?」の画素値を参照画素群
「x」から予測した結果を算術符号化することで、符号
化両面合成画像データを出力する。送信部12は、その
圧縮符号化部11からの符号両面合成画像データを回線
30を介して相手先へ送信する。
【0024】ここで、図4(a)にJBIG方式のよう
な算術符号化を行う場合に一般的に用いられる参照画素
配置(テンプレート)を示す。同図において、「x」で
示される参照画素としては、符号化対象画素「?」を含
む現ライン、その現ラインの前ライン及び前々ラインの
うちから10画素が選択されている。
【0025】両面合成画像データSBが入力されるテン
プレート構成部10において、図4(a)に示すような
配置で参照画素を選択するとして、現ラインとして、表
面画像データSに由来するラインs(n)が入力されて
いる場合、その前ラインは、裏面画像データBに由来す
るラインB(n−1)となり、前々ラインは表面画像デ
ータSに由来するラインs(n−1)となる。
【0026】そのため、両面合成画像データSBを構成
する各ラインのうちの表面画像データSに由来する現ラ
インを符号化するために、その表面画像データとは全く
相関のない裏面画像データBに由来する前ラインをも参
照することとなり、現ライン、前ライン及び前々ライン
の全てが表面画像データである場合と比較して圧縮率が
低下してしまう。裏面画像データBに由来する現ライン
を符号化する場合も同様である。
【0027】そのため、本発明の発明者は、図4(b)
に示すように、参照画素群「x」を、現ラインから1ラ
インおきに選択することで、表面画像データSに由来す
る現ラインs(n)を符号化する際には、表面画像デー
タSにおいてはラインs(n)の前ラインであるライン
s(n−1)、及び、表面画像データSにおいてはライ
ンs(n)の前々ラインであるラインs(n−2)を参
照できようにして、圧縮率を上げる方式を提案した(特
願平8−115692号)。なお、裏面画像データBに
由来する現ラインを符号化する場合も同様である。
【0028】しかし、その場合、表面画像データSまた
は裏面画像データBに由来するラインを現ラインとして
符号化するために、同一面内おける現ライン、前ライン
及び前々ラインの3ラインを保持しなけばなならず、そ
のためには、当該現ラインとは相関のない他面の2ライ
ンを含めた5ラインをバッファリングする必要があり、
そのためのラインメモリ量が多くなるためハードウェア
規模が増大しコスト高となる。
【0029】一般に、JBIG準拠の算術符号器を構成
する上では、図4(a)に示したような3ラインのテン
プレートは必ず採用されている。またJBIG準拠の算
術符号器を構成する上では、図5(a)に示すような2
ラインのテンプレートも使用できる。
【0030】通常の片面画像データを符号化する場合に
は、図5(a)に示すような2ラインのテンプレートを
用いれば、図4(a)に示した3ラインのテンプレート
を用いる場合よりも1ライン分ラインメモリを減らせ
る。
【0031】しかし、本実施の形態における場合のよう
に、両面合成画像データを符号化する場合には、表面画
像データSと裏面画像データBとがライン単位で交互に
出現するため、図5(a)に示すように現ライン及び前
ライン内に参照画素を配置すると現ラインの属する面で
はない面に属する前ラインを参照してしまうことになる
ため、図5(b)に示すように、図5(a)のテンプレ
ートのおける前ライン内の参照画素を前々ラインに移
す。
【0032】図5(b)に示すようにテンプレートを構
成することで、現ラインを符号化する場合には、当該現
イランと、当該現ラインの属する面と同一面に属する前
々ラインのみが参照される。また、図5(b)に示すよ
うにテンプレートを構成することにより、図4(b)に
示すようにテンプレートを構成する場合よりも、2ライ
ンもラインメモリを節約できる。
【0033】図1のファクシミリ装置1では、ラインメ
モリ部5に仮想的に形成される図5(b)に示す形状の
テンプレートは、テンプレート構成部10においては、
切換部9により、前々ラインが仮想的に現ラインの前ラ
インなるために、図5(a)に示す形状のテンプレート
と同様となる。
【0034】したがって、圧縮符号化部11における両
面合成画像データSBの符号化時の圧縮率は、表面画像
データSと裏面画像データBとを個別に読み取って、図
5(a)に示すテンプレートで符号化した場合の圧縮率
とほぼ同じとなる。もっとも、図5(b)に示した片面
2ラインのテンプレートを用いたときの両面合成画像デ
ータSBの圧縮率は、図4(b)に示した片面3ライン
のテンプレートを用いたときの圧縮率よりも数パーセン
ト低下するものの極端な低下はなく、かえってラインメ
モリを2ライン減らせる利点のほうがはるかに大きい。
【0035】このように、ファクシミリ装置1では、両
面合成画像データSBを少ないラインメモリで効率良く
圧縮符号化できるが、テンプレート構成部10が参照画
素のテンプレートを構成するために参照するラインメモ
リが、現ラインメモリ8a及び前々ラインメモリ8cに
固定されていると、原稿2の片面を読み取る場合には、
そのままでは対応できない。
【0036】つまり、制御部6が切換部5をライン単位
で切り換えるのではなく、操作部7からの「片面読取」
の指示入力に応じて表面読取部3または裏面読取部4の
いずれかの側に固定的に接続すれば、表面読取部3から
の表面画像データSまたは、裏面読取部4からの裏面画
像データBを、そのまま、画像データSBとしてライン
メモリ部8に入力できる。しかし、その場合、画像デー
タSBは、表面画像データSと裏面画像データBとがラ
イン単位で交互に出現するものではないため、テンプレ
ート構成部10は、現ラインメモリ8aと前ラインメモ
リ8bを参照しなければならない。
【0037】そこで、本実施の形態では、ラインメモリ
部8と、テンプレート構成部10との間に切換部9を設
けていて、制御部9は、「片面読取」が操作部7から指
示されると、切換部9を前ラインメモリ8b側に切り換
える。
【0038】これにより、テンプレート構成部10は、
片面読取時には、現ラインメモリ8a及び前ラインメモ
リ8bを参照することができる。したがって、テンプレ
ート構成部10においては、両面読取時と片面読取時と
で、テンプレートの構成を変える必要がなく、ハードウ
ェア量の削減が図れる。また、圧縮符号化部11から見
た場合、参照画素の配置が両面読取時と片面読取時とで
変化しないため、両面読取時であっても片面読取時であ
っても画像データSBを同様の処理で符号化できる。
【0039】さて、以上説明したファクシミリ装置1の
圧縮符号化部11は、両面合成画像データSBを算術符
号化して、符号化両面合成画像データとして出力した
が、その出力される符号化両面合成画像データは、後述
する図8に示す構成のファクシミリ装置20でなけれ
ば、正しく復号伸長して元の表面画像データ及び裏面画
像データに戻すことができない。
【0040】そこで、次に、両面合成画像データSB
を、従来の復号器でも復号伸長できる符号データに変換
することができる、圧縮符号化部11の変形例を図6に
示す。
【0041】同図において、圧縮符号化部11は、算出
符号器11a本体と、第1符号化パラメータ記憶部11
bと、第2符号化パラメータ記憶部11cとで構成され
ている。算出符号器11aは、入力される両面合成画像
データSBを算術符号化して、符号化表面画像データS
c及び符号化裏面画像データBcを出力するものであ
る。第1符号化パラメータ記憶部11b及び第2符号化
パラメータ記憶部11cは、それぞれ、算術符号器11
a内の符号化パラメータを一時的に待避させるためのも
のである。
【0042】算術符号器11aにおける符号化パラメー
タは、具体的には、符号化時のオージェントを示すAレ
ジスタの値や、符号演算を行うCレジスタの値や、その
他各種カウンタの値等、符号化時に値が変化する変数で
ある。また、算術符号器11aにおける学習機能を実現
するためのメモリ値も符号化パラメータに含まれる。こ
れは、算術符号器11aにおいて、テンプレート構成部
10により符号化対象画素「?」の周囲に配置される参
照画素群「x」の状態毎(参照画素が10画素の場合
は、2^10=1024状態)に記憶しているもので、
符号化を進めながら常に更新されていくものである。
【0043】算術符号化部11aにおける符号化処理手
順について、図7を参照して説明する。
【0044】同図において、算術符号化部11aは、入
力される両面合成画像データSBを符号化する場合、先
ず、第1符号化パラメータ記憶部11bから符号化パラ
メータを読み出してセットする(処理101)。両面合
成画像データSBにおいては、図3に示したように、表
面画像データSからのラインと裏面画像データBからの
ラインとが順番に出現するものであるため、処理101
により、実質的に表面画像データSの符号化のためのパ
ラメータがセットされたことになる。
【0045】そのため、表面の符号化(処理102)
を、表面の1ライン分の符号化が終了するまで繰り返し
行い(判断103のNoループ)、表面の1ライン分の
符号化が終了すると(判断103のYes)、現時点に
おける符号化パラメータを第1符号化パラメータ記憶部
11bに書き込む(処理104)。処理101ないし判
断103の手順により、算術符号化部11aからは、符
号化表面画像データScが1ライン分出力されることに
なる。
【0046】そして、両面合成画像データSBの全ライ
ンの符号化が終了したかを判断し(判断105)、全ラ
インの符号化が終了していな場合は(判断105のN
o)、次に第2符号化パラメータ記憶部11cから符号
化パラメータを読み出してセットする(処理106)。
両面合成画像データSBにおいては、図3に示したよう
に、表面画像データSからのラインと裏面画像データB
からのラインとが順番に出現するものであるため、処理
106により、実質的に裏面画像データBの符号化のた
めのパラメータがセットされたことになる。
【0047】そのため、裏面の符号化(処理107)
を、裏面の1ライン分の符号化が終了するまで繰り返し
行い(判断108のNoループ)、裏面の1ライン分の
符号化が終了すると(判断108のYes)、現時点に
おける符号化パラメータを第2符号化パラメータ記憶部
11cに書き込む(処理109)。処理106ないし判
断108の手順により、算術符号化部11aからは、符
号化裏面画像データBcが1ライン分出力されることに
なる。
【0048】そして、両面合成画像データSBの全ライ
ンの符号化が終了したかを判断し(判断110)、全ラ
インの符号化がまだ終了していない場合には(判断11
0のNo)、処理101に戻る。これにより、処理10
1ないし処理109が繰り返し行われ、算術符号化部1
1aからは、表面読取部3で読み取られた表面画像デー
タSを直接符号化したのと同様に符号化表面画像データ
Scが出力され、また、裏面読取部4で読み取られた裏
面画像データBを直接符号化したのと同様に符号化裏面
画像データBcが出力される。
【0049】判断105または判断110において全ラ
インの符号化が終了すると(判断105のYes、判断
110のYes)、第1符号化パラメータ記憶部11b
から符号化パラメータを読み出してセットし(処理11
1)、符号化表面画像データScの符号終端処理を行う
(処理112)と共に、第2符号化パラメータ記憶部1
1cから符号化パラメータを読み出してセットし(処理
113)、符号化裏面画像データBcの符号終端処理を
行う(処理114)。
【0050】以上の処理で出力される符号化表面画像デ
ータSc及び符号化裏面画像データBcは、一般の算術
復号器で復号伸長できる。
【0051】次に、ファクシミリ装置1の圧縮符号化部
11で表面画像データSと裏面画像データBとが合成さ
れたまま符号化され、送信部12により回線30を介し
て相手先へ送信された両面合成画像データSBを、当該
相手先として受信して、復号伸長して出力する画像出力
装置としてのファクシミリ装置20について、図8を参
照して説明する。
【0052】同図において、回線30を介して図1の構
成のファクシミリ装置1から送信されてくる符号化され
た両面合成画像データは、受信部21により受信され、
復号伸長部22に入力される。
【0053】復号伸長部22は、テンプレート構成部2
3からの復号化対象画素「?」の画素値を参照画素群
「x」から予測して算術復号化することで、図3に示し
たライン構成の、符号化前の元の両面合成画像データS
Bを出力する。
【0054】復号伸長部22から出力される両面合成画
像データSBは、切換部25に入力される。切換部25
は、制御部26により切り換え制御され、表面画像デー
タSと裏面画像データBとを1ライン単位で交互に切り
換えて分離出力することで、両面合成画像データSB
を、図2に示したライン構成の表面画像データS及び裏
面画像データBとに分離する。
【0055】分離された表面画像データSは順次メモリ
27に格納されると共に、裏面画像データBは順次メモ
リ28に格納される。そしてメモリ27に格納された表
面画像データSと、メモリ28に格納された裏面画像デ
ータBとは、順に出力部29により画像として出力され
る。その出力部29による出力形態としては、電子写真
方式や、インクジェット方式のプロッタによるハードコ
ピーに限らず、表示装置によるソフトコピーであっても
よく、また、電子ファイル化して記憶する出力形態とす
ることもできる。また、切換部25からそれぞれライン
単位で順次出力される表面画像データS及び裏面画像デ
ータBのうちのいずれか一方のみを順次出力部29で直
接出力しながら他方の画像データをメモリに格納して前
記一方の画像データの出力の完了後に、メモリから読み
出して出力部29で出力するようにしてもよい。
【0056】復号伸長部22から出力される両面合成画
像データSBは、切換部25のみならず、ラインメモリ
部24の現ラインメモリ8aに入力される。ラインメモ
リ部24内部では、現ラインメモリ24aに1画素分の
画像データが入力される毎に、現ラインメモリ24aか
ら前ラインメモリ24aに1画素分の画像データをシフ
トすると共に前ラインメモリ24bから前々ラインメモ
リ24cに1画素分の画像データをシフトする動作を繰
り返すことで、現ライン、当該現ラインの前ライン、及
び、当該現ラインの前々ラインの連続する3ラインをバ
ッファリングする。なお、ラインメモリ部24は、一般
的にはRAMで構成されが、FIFOメモリで構成して
もよい。
【0057】ラインメモリ部24の現ラインメモリ24
a、及び、前々ラインメモリ24cは、テンプレート構
成部23により参照される。テンプレート構成部23
は、ラインメモリ部24を参照することで、現ラインを
構成する各画素を順次復号化対象画素「?」として、そ
の復号化対象画素「?」に対して所定配置の参照画素群
「x」を選択して、2ラインのテンプレートを構成す
る。そのテンプレートにおける参照画素配置は、図1に
示したファクシミリ装置1側での符号化時に参照された
図5(b)の参照画素配置と同一である。
【0058】したがって、復号伸長部22は、そのテン
プレート構成部23により選択された参照画素群「x」
を参照して復号化対象画素「?」を復号化することで、
受信した符号化両面合成画像データを正しく復号化して
元の両面合成画像データSBを得ることができる。ま
た、ラインメモリ部24は、図1のファクシミリ装置1
のラインメモリ部8と同様にラインメモリを3ライン分
だけ備えればよく、ハードウェア量を低減できる。
【0059】なお、以上説明した実施の形態において
は、本発明に係る画像読取装置としてファクシミリ装置
を例に説明したが、本発明は、それに限らず、画像ファ
イリング装置、スキャナ装置等についても同様に適用可
能なものである。また、以上説明した実施の形態におい
ては、本発明に係る画像出力装置としてもファクシミリ
装置を例に説明したが、本発明は、それに限らず、画像
表示機能を備えた画像ファイリング装置等についても同
様に適用可能なものである。
【0060】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記両面
合成手段からの両面合成画像データを構成する連続する
3ラインを順次現ライン、前ライン及び前々ラインとし
てラインメモリ手段に保持しつつ、前記テンプレート構
成手段により、前記現ラインを構成する各画素を順次符
号化対象画素として、前記現ラインまたは前々ラインを
構成する画素であって、当該符号化対象画素に対して所
定の配置関係にある画素を参照画素群として選択し、前
記圧縮符号化手段は、前記符号化対象画素の画素値の前
記参照画素群からの予測結果を所定の算術符号化方式で
圧縮符号化することで符号化両面合成画像データを出力
する。したがって、両面合成画像データの符号化時にお
いても、前記参照画素群を構成するためのラインメモリ
を通常の片面画像データを符号化する場合と同程度の現
ライン、前ライン、前々ラインの3ラインで済ますこと
ができ、また、前記現ライン内の前記符号化対象画素
は、当該現ライン内、及び、前記第1または第2面のう
ちの当該現ラインと同一面に属する前々ライン内に配置
された前記参照画素のみを参照して符号化されるため、
読み取った両面合成画像データを最小限のハードウェア
量で効率の良く圧縮符号化することができる効果が得ら
れる。
【0061】請求項2に係る発明によれば、両面読取時
においては、前記両面合成手段からの両面合成画像デー
タを構成する連続する3ラインを順次現ライン、前ライ
ン及び前々ラインとしてラインメモリ手段に保持しつ
つ、前記テンプレート構成手段により、前記現ラインを
構成する各画素を順次符号化対象画素として、前記現ラ
インまたは前々ラインを構成する画素であって、当該符
号化対象画素に対して所定の配置関係にある画素を参照
画素群として選択し、前記圧縮符号化手段は、前記符号
化対象画素の画素値の前記参照画素群からの予測結果を
所定の算術符号化方式で圧縮符号化することで符号化両
面合成画像データを出力する。したがって、両面合成画
像データの符号化時においては、前記参照画素群を構成
するためのラインメモリを通常の片面画像データを符号
化する場合と同程度の現ライン、前ライン、前々ライン
の3ラインで済ますことができ、また、前記現ライン内
の前記符号化対象画素は、当該現ライン内、及び、前記
第1または第2面のうちの当該現ラインと同一面に属す
る前々ライン内に配置された前記参照画素のみを参照し
て符号化されるため、読み取った両面合成画像データを
最小限のハードウェア量で効率の良く圧縮符号化するこ
とができる、請求項1に係る発明と同様の効果が得られ
る。一方、片面読取時においては、前記両面合成手段か
らの片面画像データを構成する連続する3ラインを順次
現ライン、前ライン及び前々ラインとしてラインメモリ
手段に保持しつつ、前記テンプレート構成手段により、
前記現ラインを構成する各画素を順次符号化対象画素と
して、前記現ラインまたは前ラインを構成する画素であ
って、当該符号化対象画素に対して所定の配置関係にあ
る画素を参照画素群として選択し、前記圧縮符号化手段
は、前記符号化対象画素の画素値の前記参照画素群から
の予測結果を所定の算術符号化方式で圧縮符号化するこ
とで符号化片面画像データを出力する。したがって、両
面読取時における参照ラインと、片面読取時における参
照ラインとの相違は、前記テンプレート構成手段により
吸収され、前記圧縮符号化手段からみた場合の参照画素
群の配置は、片面読取時においても、両面読取時と同一
となり、前記圧縮符号化手段は、片面読取時と両面読取
時とで、画素の参照位置を変える必要がなく、ハードウ
ェア量の増大を抑えつつ、片面読取と両面読取とを両立
することが可能となる効果が得られる。
【0062】請求項3に係る発明によれば、前記圧縮符
号化手段は、前記現ラインが前記第1面からのものであ
る場合には、当該現ラインの符号化開始時に前記第1符
号化パラメータ記憶手段から読み出した符号化パラメー
タをセットしてから、前記符号化対象画素の画素値の前
記参照画素群からの予測結果を所定の算術符号化方式で
圧縮符号化して前記第1面の分の符号化片面画像データ
として順次出力し、当該現ラインの圧縮符号化終了時点
の符号化パラメータを前記第1符号化パラメータ記憶手
段に記憶する一方、前記現ラインが前記第2面からのも
のである場合には、当該現ラインの符号化開始時に前記
第2符号化パラメータ記憶手段から読み出した符号化パ
ラメータをセットしてから、前記符号化対象画素の画素
値の前記参照画素群からの予測結果を所定の算術符号化
方式で圧縮符号化して前記第2面の分の符号化片面画像
データを順次出力し、当該現ラインの圧縮符号化終時点
の符号化パラメータを前記第2符号化パラメータ記憶手
段に記憶する。一方、前記第1面からのラインと、前記
2面からのラインとが交互に繰り返し前記現ラインとな
るため、前記圧縮符号化手段からは、前記第1面の分の
符号化片面画像データと、前記第2面の分の符号化片面
画像データとが独立して出力されることになる。したが
って、原稿を片面ずつ読み取って得られるそれぞれの片
面画像データを個別に符号化した場合と同様の符号化片
面画像データを、原稿の両面を同時的に読み取って得ら
れる両面合成画像データから、1つの符号器で得ること
が可能となる。これにより、各面を1面ずつ2回に分け
て読み取って符号化したり、各面を同時に読み取って2
つの符号器を用いて符号化したりしないでも、片面ずつ
独立した符号化片面画像データを得ることができ、その
分読み取り機構の制御の複雑化や、ハードウェア量の増
大を抑えることが可能となる効果がえられる。また、そ
の得られた符号化片面画像データは、通常の復号化器で
正しく復号伸長することが可能である。
【0063】請求項4に係る発明によれば、前記ライン
メモリ手段は、前記復号伸長手段からの両面合成画像デ
ータを構成する連続する3ラインを順次前記現ライン、
前ライン及び前々ラインとして保持し、前記テンプレー
ト構成手段は、前記現ラインを構成する各画素を順次前
記復号化対象画素として、前記現ラインまたは前々ライ
ンを構成する画素であって、当該復号化対象画素に対し
て所定の配置関係にある画素を参照画素群として選択す
る。そして、前記復号伸長手段は、前記復号化対象画素
の画素値を前記参照画素群から予測して所定の算術復号
化方式で復号伸長することで両面合成画像データを出力
する。これにより、請求項1または2の発明に係る画像
読取装置からの符号化両面合成画像データを正しく復号
伸長して、片面画像データに分離して出力することが可
能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置として
のファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】表面画像データ及び裏面画像データのそれぞれ
のライン構成を示す図である。
【図3】両面合成画像データのライン構成を示す図であ
る。
【図4】従来のテンプレートの一例を示す図である。
【図5】本発明に係るテンプレートの一例を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の
圧縮符号化部の変形例のブロック構成を示す図である。
【図7】図6に示す圧縮符号化部における符号化処理手
順について示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る画像出力装置として
のファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 両面原稿 3 表面読取部 4 裏面読取部 5 切換部 6 制御部 7 操作部 8 ラインメモリ部 8a 現ラインメモリ 8b 前ラインメモリ 8c 前々ラインメモリ 9 切換部 10 テンプレート構成部 11 圧縮符号化部 11a 算術符号器 11b 第1符号化パラメータ記憶部 11c 第2符号化パラメータ記憶部 12 送信部 20 ファクシミリ装置 21 受信部 22 復号伸長部 23 テンプレート構成部 24 ラインメモリ部 24a 現ラインメモリ 24b 前ラインメモリ 24c 前々ラインメモリ 25 切換部 26 制御部 27、28 メモリ 29 出力部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/413 H04N 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の第1面及び第2面の両面を読み取
    って得た画像データを符号化して出力する画像読取装置
    において、 前記第1面をライン単位で読み取る第1読取手段と、前
    記第1読取手段による前記第1面の読み取りと同時的に
    前記第2面をライン単位で読み取る第2読取手段と、前
    記第1及び第2読取手段のそれぞれから順次出力される
    ライン単位の画像データを交互に出力することで両面合
    成画像データを出力する両面合成手段と、その両面合成
    手段からの両面合成画像データを構成する連続する3ラ
    インを順次現ライン、前ライン及び前々ラインとして保
    持するラインメモリ手段と、前記現ラインを構成する各
    画素を順次符号化対象画素として、前記現ラインまたは
    前々ラインを構成する画素であって、当該符号化対象画
    素に対して所定の配置関係にある画素を参照画素群とし
    て選択するテンプレート構成手段と、前記符号化対象画
    素の画素値の前記参照画素群からの予測結果を所定の算
    術符号化方式で圧縮符号化することで符号化両面合成画
    像データを出力する圧縮符号化手段とを備えたことを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿の第1面及び第2面の両面を読み取
    って、または、前記第1面または第2面のうちのいずれ
    かの面を読み取って得た画像データを符号化して出力す
    る画像読取装置において、 前記第1面をライン単位で読み取る第1読取手段と、前
    記第1読取手段による前記第1面の読み取りと同時的に
    前記第2面をライン単位で読み取る第2読取手段と、両
    面読取時においては、前記第1及び第2読取手段のそれ
    ぞれから順次出力されるライン単位の画像データを交互
    に出力することで両面合成画像データを出力する一方、
    片面読取時においては、前記第1または第2読取手段の
    いずれか一方から順次出力されるライン単位の画像デー
    タをそのまま出力することで片面画像データを出力する
    両面合成手段と、その両面合成手段からの両面合成画像
    データまたは片面画像データを構成する連続する3ライ
    ンを順次現ライン、前ライン及び前々ラインとして保持
    するラインメモリ手段と、前記現ラインを構成する各画
    素を順次符号化対象画素として、両面読取時において
    は、前記現ラインまたは前々ラインを構成する画素であ
    って、当該符号化対象画素に対して所定の配置関係にあ
    る画素を参照画素群として選択する一方、片面読取時に
    おいては、前記現ラインまたは前ラインを構成する画素
    であって、当該符号化対象画素に対して所定の配置関係
    にある画素を参照画素群として選択するテンプレート構
    成手段と、前記符号化対象画素の画素値の前記参照画素
    群からの予測結果を所定の算術符号化方式で圧縮符号化
    することで符号化両面合成画像データまたは符号化片面
    画像データを出力する圧縮符号化手段とを備えたことを
    特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿の第1面及び第2面の両面を読み取
    って得た画像データを符号化して出力する画像読取装置
    において、 前記第1面をライン単位で読み取る第1読取手段と、前
    記第1読取手段による前記第1面の読み取りと同時的に
    前記第2面をライン単位で読み取る第2読取手段と、前
    記第1及び第2読取手段のそれぞれから順次出力される
    ライン単位の画像データを交互に出力することで両面合
    成画像データを出力する両面合成手段と、その両面合成
    手段からの両面合成画像データを構成する連続する3ラ
    インを順次現ライン、前ライン及び前々ラインとして保
    持するラインメモリ手段と、前記現ラインを構成する各
    画素を順次符号化対象画素として、前記現ラインまたは
    前々ラインを構成する画素であって、当該符号化対象画
    素に対して所定の配置関係にある画素を参照画素群とし
    て選択するテンプレート構成手段と、第1及び第2の符
    号化パラメータ記憶手段と、前記現ラインが前記第1面
    からのものである場合には、当該現ラインの符号化開始
    時に前記第1符号化パラメータ記憶手段から読み出した
    符号化パラメータをセットしてから、前記符号化対象画
    素の画素値の前記参照画素群からの予測結果を所定の算
    術符号化方式で圧縮符号化して前記第1面の分の符号化
    片面画像データとして順次出力し、当該現ラインの圧縮
    符号化終了時点の符号化パラメータを前記第1符号化パ
    ラメータ記憶手段に記憶する一方、前記現ラインが前記
    第2面からのものである場合には、当該現ラインの符号
    化開始時に前記第2符号化パラメータ記憶手段から読み
    出した符号化パラメータをセットしてから、前記符号化
    対象画素の画素値の前記参照画素群からの予測結果を所
    定の算術符号化方式で圧縮符号化して前記第2面の分の
    符号化片面画像データを順次出力し、当該現ラインの圧
    縮符号化終時点の符号化パラメータを前記第2符号化パ
    ラメータ記憶手段に記憶する圧縮符号化手段とを備えた
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 符号化両面合成画像データを構成する各
    ラインを順次現ラインとし、当該現ラインを構成する各
    画素を順次復号化対象画素として所定の算術復号化方式
    で復号化して両面合成画像データとしてライン単位で出
    力する復号伸長手段と、その復号伸長手段からの両面合
    成画像データを1ライン毎に交互に分離することで第1
    の片面画像データ及び第2の片面画像データをそれぞれ
    得る両面分離手段と、その両面分離手段からの前記第1
    及び第2の片面画像データを出力する出力手段と、前記
    復号伸長手段からの両面合成画像データを構成する連続
    する3ラインを順次前記現ライン、前ライン及び前々ラ
    インとして保持するラインメモリ手段と、前記現ライン
    を構成する各画素を順次前記復号化対象画素として、前
    記現ラインまたは前々ラインを構成する画素であって、
    当該復号化対象画素に対して所定の配置関係にある画素
    を参照画素群として選択するテンプレート構成手段とを
    備え、前記復号伸長手段は、前記復号化対象画素の画素
    値を前記参照画素群から予測して所定の算術復号化方式
    で復号伸長することで前記両面合成画像データを出力す
    ることを特徴とする画像出力装置。
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