JP3400239B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3400239B2
JP3400239B2 JP11569296A JP11569296A JP3400239B2 JP 3400239 B2 JP3400239 B2 JP 3400239B2 JP 11569296 A JP11569296 A JP 11569296A JP 11569296 A JP11569296 A JP 11569296A JP 3400239 B2 JP3400239 B2 JP 3400239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関し、詳細には、大容量のメモリを用いることなく、
原稿の両面を同時に読み取って、画像データを適切に送
信及び記録するファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像データ伝送装置、例えば、フ
ァクシミリ装置においては、図10にそのブロック図を
示すように、ファクシミリ装置50は、システム制御部
51の制御下で、送信時には、スキャナ52で読み取っ
た原稿の画像データを符号化・復号化部53により、M
H(Modified Huffman)符号化方式、MR(Modufied R
elative element address designate)符号化方式、あ
るいは、MMR(Modified MR )符号化方式等の2値
ファクシミリ用標準符号化方式で圧縮符号化した後、一
時的に画像メモリ54に蓄積して、通信制御部55、モ
デム56及び網制御部57を介して回線Lに出力するこ
とにより、相手ファクシミリ装置に送信している。ま
た、ファクシミリ装置50は、受信時には、システム制
御部51の制御下で、回線Lを介して送られてくる符号
化された画像データを網制御部57、モデム56及び通
信制御部55により受信し、一時的に画像メモリ54に
蓄積した後、符号化・復号化部53により元の画像デー
タに復号して、プロッタ58により記録紙に記録出力す
る。なお、図10において、操作表示部59には、送信
操作等の各種操作を行う各種操作キーとファクシミリ装
置50からオペレータに情報を表示するディスプレイ等
が設けられており、上記各部は、バス60により接続さ
れている。
【0003】このような従来のファクシミリ装置50
は、画像入力のためのスキャナ52を、通常1つだけ備
えており、原稿の片面のみを読み取ることができる。し
たがって、両面に情報の記載された両面原稿の場合に
は、片面に関しては、そのままスキャナ52で読み取ら
せて送信することができるが、他面に関しては、一旦複
写したものをスキャナ52に読み取らせるか、原稿を裏
返してスキャナ52に読み取らせるかして、送信する必
要があり、両面原稿の取り扱いが面倒であった。
【0004】そこで、従来、両面原稿をコピーを取った
り、裏返すことなく、両面の画情報を読み取る画像デー
タ伝送装置が提案されている。
【0005】このようなものとしては、例えば、特開平
2−291764号公報に記載された両面走査装置があ
り、これは、原稿の両面をそれぞれラインセンサで読み
取って、各ラインセンサの1ライン分の出力を1つのシ
リアル出力として出力することにより、あたかも原稿の
表面と裏面が横に並んだような画像のデータとして出力
している。
【0006】また、特開平2−124680号公報に記
載されたファクシミリがあり、これは、両面を読み取る
ための2つのイメージセンサを配し、一面に関しては、
読み取りながら送信を行い、同時にもう片面に関して
は、読み取ったデータをメモリ中に記憶して、1面の送
信が完了すると、もう片面のデータをメモリから読み出
して送信している。
【0007】さらに、特開昭64−50665号公報に
記載されたファクシミリ送信機があり、これは、原稿の
両面を同時に読み取り、それぞれの情報を別の電話回線
で送信している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファクシミリ装置にあっては、なお、改良の
余地があった。
【0009】すなわち、特開平2−291764号公報
記載のものにあっては、表面と裏面の1ラインずつを交
互に出力するようにして、あたかも両面が並んだような
画像を出力するようになっていたため、このような画像
を送信しようとすると、横長の画像となり、主走査方向
の画像の長さが、本来の原稿の倍のサイズとなってしま
い、受信側で何等かの処理、例えば、一旦メモリに蓄積
して、再生した後にプリント出力する必要があり、利用
性が悪いという問題があった。
【0010】また、特開平2−124680号公報記載
のものにあっては、原稿の両面をイメージセンサで読み
取り、片面の画像データはそのまま送信し、他面の画像
データをメモリ中に記憶して、片面の画像データの送信
後に他面の画像データの送信を行っていたため、大容量
のメモリが必要となり、ファクシミリ装置の価格が高く
なるだけでなく、長尺原稿の場合には、片面の送信が終
了しないうちにメモリがオーバーフローする可能性があ
るが、メモリがオーバーフローした場合の対応が考慮さ
れていないため、原稿の画像データを適切に送信するこ
とができないという問題があった。また、本公報には、
イメージセンサを副走査方向にずらして配置し、必要な
メモリ容量を削減することが記載され、また、副走査方
向に1ページ分以上イメージセンサをずらすことによ
り、メモリを不要とすることが記載されているが、この
考え方は、長尺原稿を考慮にいれておらず、通常のG3
ファクシミリとしては、機能することができないという
問題があった。
【0011】さらに、特開昭64−50665号公報記
載のものにあっては、原稿の両面を同時に読み取り、そ
れぞれの情報を別の電話回線で送信するようになってい
たため、送信時間は短縮することはできるが、受信側も
必ず同じ構成をとる必要があり、通常1回線の情報のみ
を受信可能な一般のファクシミリへの送信を行うことが
できないという問題があった。
【0012】そこで、請求項記載の発明は、表面読取
手段と裏面読取手段から1ライン分ずつ交互に画像デー
タを取り出し、送信先の機能に応じて、そのまま圧縮し
て送信するか、圧縮した画像データを表面画像データと
裏面画像データ毎に圧縮しなおして送信するかを選択し
て送信することにより、相手先の機能に応じた適切な画
像データを送信して、相手先に適切に両面原稿の画像を
記録出力することのできるファクシミリ装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】請求項記載の発明は、表面読取手段と裏
面読取手段から1ライン分ずつ交互に画像データを取り
出して所定の2次元符号化方式により圧縮するに際し
て、現在符号化している現ラインの前々ラインの画像デ
ータを参照ラインとして参照することにより、現ライン
に相関のあるラインを参照しながら符号化を行って、適
切に符号量を削減し、送信時間を短縮することのできる
ファクシミリ装置を提供することを目的としている。
【0014】請求項記載の発明は、表面読取手段と裏
面読取手段から1ライン分ずつ交互に画像データを取り
出して所定の算術符号化方式により圧縮符号化するに際
して、現在符号化している現ライン以前のラインについ
ては、圧縮符号化時の参照画素を1ラインおきに選択す
ることにより、相関のある画素のみを参照しながら符号
化を行って、適切に符号量を削減し、送信時間を短縮す
ることのできるファクシミリ装置を提供することを目的
としている。
【0015】請求項記載の発明は、両面原稿の表面の
画像データと裏面の画像データが1ライン毎に圧縮符号
化された画像データを受信すると、当該画像データを復
号化して1ラインずつ交互に取り出し、1ラインおきの
画像データにより1ページ分の第1の画像データを再構
成して記録出力するとともに、他の1ラインおきの画像
データを再度圧縮して1ページ分の第2の画像データと
して記憶手段に記憶した後、第1の画像データの記録出
力が完了すると、第2の画像データを再度復号化して記
録出力することにより、メモリ容量を削減しつつ、両面
原稿の表面の画像データと裏面の画像データが1ライン
毎に圧縮符号化された画像データを適切に再現して、表
面画像及び裏面画像として記録出力することのできる安
価なファクシミリ装置を提供することを目的としてい
る。
【0016】請求項記載の発明は、両面原稿の表面の
画像データと裏面の画像データが1ライン毎に所定の2
次元符号化方式により圧縮符号化された画像データを復
号化するに際して、現在復号化している現復号化ライン
の前々ラインを参照することにより、現ラインに相関の
あるラインを参照しながら復号化して、適切に画像デー
タを再生することのできるファクシミリ装置を提供する
ことを目的としている。
【0017】請求項記載の発明は、両面原稿の表面の
画像データと裏面の画像データが1ライン毎に所定の算
術符号化方式により圧縮符号化された画像データを復号
化するに際して、現在復号化している現復号化ライン以
前のラインについては、復号化時の参照画素を1ライン
おきに選択することにより、相関のある画素のみを参照
しながら復号化して、適切に画像データを再生すること
のできるファクシミリ装置を提供することを目的として
いる。
【0018】請求項記載の発明は、両面原稿の表面の
画像データと裏面の画像データが1ライン毎に圧縮符号
化された画像データを受信すると、当該画像データを復
号化し、連続する2ライン分の画像データを横並びに配
列して画像を再構成して、記録出力することにより、両
面原稿の表面の画像データと裏面の画像データを1枚の
記録紙に並べて記録出力し、特別な記憶手段を用いるこ
となく、簡単な構成で、表面画像及び裏面画像を記録出
力することのできるファクシミリ装置を提供することを
目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のフ
ァクシミリ装置は、所定のファクシミリ通信手順により
ファクシミリ通信を行うファクシミリ装置において、副
走査方向に搬送される原稿の表面を主走査方向に走査し
て前記原稿の表面の画像を読み取る表面読取手段と、前
記副走査方向に搬送される前記原稿の裏面を主走査方向
に走査して前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面読取手
段と、前記表面読取手段と前記裏面読取手段から1ライ
ン分の画像データを交互に取り出すデータ取出手段と、
前記データ取出手段により取り出された前記画像データ
を所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化する圧縮符号
化手段と、前記圧縮符号化手段により圧縮符号化された
前記画像データを一時記憶するための記憶手段と、前記
記憶手段に一時記憶された前記画像データを復号化した
後、前記原稿の表面の画像データと裏面の画像データと
に分けてそれぞれ再度符号化する符号化・復号化手段
と、送信先の機能に応じて、前記記憶手段に一時記憶さ
れた前記画像データと前記符号化・復号化手段の符号化
した前記画像データのいずれかを選択する選択手段と、
前記選択手段の選択した前記画像データを前記送信先に
送信する送信手段と、を備えることにより、上記目的を
達成している。
【0020】上記構成によれば、表面読取手段と裏面読
取手段から1ライン分ずつ交互に画像データを取り出
し、送信先の機能に応じて、そのまま圧縮して送信する
か、圧縮した画像データを表面画像データと裏面画像デ
ータ毎に圧縮しなおして送信するかを選択して、送信す
るので、相手先の機能に応じた適切な画像データを送信
することができ、相手先に適切に両面原稿の画像を記録
出力させることができる。
【0021】上記各場合において、例えば、請求項
記載するように、前記圧縮符号化手段は、前記画像デー
タを所定の2次元符号化方式により圧縮符号化し、当該
圧縮符号化に際して、現在符号化している現ラインの前
々ラインを参照ラインとして参照するものであってもよ
い。
【0022】上記構成によれば、表面読取手段と裏面読
取手段から1ライン分ずつ交互に画像データを取り出し
て所定の2次元符号化方式により圧縮するに際して、現
在符号化している現ラインの前々ラインの画像データを
参照ラインとして参照するので、2次元符号化方式によ
り圧縮符号化する場合にも、現ラインに相関のあるライ
ンを参照しながら符号化を行って、適切に符号量を削減
することができ、送信時間を短縮することができる。
【0023】また、例えば、請求項に記載するよう
に、前記圧縮符号化手段は、前記画像データを所定の算
術符号化方式により圧縮符号化し、当該圧縮符号化に際
して、現在符号化している現ライン以前のラインについ
ては、圧縮符号化時の参照画素を1ラインおきに選択す
るものであってもよい。
【0024】上記構成によれば、表面読取手段と裏面読
取手段から1ライン分ずつ交互に画像データを取り出し
て所定の算術符号化方式により圧縮符号化するに際し
て、現在符号化している現ライン以前のラインについて
は、圧縮符号化時の参照画素を1ラインおきに選択する
ので、算術符号化方式により圧縮符号化する場合にも、
相関のある画素のみを参照しながら符号化を行って、適
切に符号量を削減することができ、送信時間を短縮する
ことができる。
【0025】請求項4記載の発明のファクシミリ装置
は、所定のファクシミリ通信手順によりファクシミリ通
信を行うファクシミリ装置において、相手先より送信さ
れてくる符号化された画像データを受信する受信手段
と、前記受信手段の受信した前記符号化された画像デー
タを復号化する復号化手段と、前記復号化手段により復
号化された前記画像データを1ラインずつ交互に取り出
すデータ取出手段と、前記データ取出手段の取り出した
ライン毎の前記画像データのうち一方の1ラインおきの
前記画像データを1ページ分の第1の画像データとして
再構成する画像再構成手段と、前記データ取出手段の取
り出したライン毎の前記画像データのうち他方の1ライ
ンおきの前記画像データを再度圧縮符号化する圧縮符号
化手段と、前記圧縮符号化手段により圧縮符号化された
前記画像データを1ページ分の第2の画像データとして
一時記憶する記憶手段と、前記画像データに基づいて画
像を記録紙に記録出力する記録手段と、を備え、前記画
像再構成手段により再構成された前記第1の画像データ
と前記記憶手段に記憶された前記第2の画像データを交
互に選択して、前記第1の画像データをそのまま前記記
録手段に出力して記録出力するとともに、前記第2の画
像データを前記復号化手段により復号化した後、前記記
録手段に出力して記録出力することにより、上記目的を
達成している。
【0026】上記構成によれば、両面原稿の表面の画像
データと裏面の画像データが1ライン毎に圧縮符号化さ
れた画像データを受信すると、当該画像データを復号化
して1ラインずつ交互に取り出し、1ラインおきの画像
データにより1ページ分の第1の画像データを再構成し
て記録出力するとともに、他の1ラインおきの画像デー
タを再度圧縮して1ページ分の第2の画像データとして
記憶手段に記憶した後、第1の画像データの記録出力が
完了すると、第2の画像データを再度復号化して記録出
力するので、メモリ容量を削減しつつ、両面原稿の表面
の画像データと裏面の画像データが1ライン毎に圧縮符
号化された画像データを適切に再現することができ、表
面画像及び裏面画像として記録出力することのできるフ
ァクシミリ装置をより一層安価なものとすることができ
る。
【0027】上記各場合において、例えば、請求項
記載するように、前記復号化手段は、2次元符号化方式
により符号化された前記画像データを復号化し、該復号
化に際して、現在復号化している現復号化ラインの前々
ラインを参照ラインとして参照してもよい。
【0028】上記構成によれば、両面原稿の表面の画像
データと裏面の画像データが1ライン毎に所定の2次元
符号化方式により圧縮符号化された画像データを復号化
するに際して、現在復号化している現復号化ラインの前
々ラインを参照するので、2次元符号化方式により圧縮
符号化された画像データを復号化する場合にも、現ライ
ンに相関のあるラインを参照しながら復号することがで
き、適切に画像データを再生することができる。
【0029】また、例えば、請求項に記載するよう
に、前記復号化手段は、算術符号化方式により符号化さ
れた前記画像データを復号化し、該復号化に際して、現
在復号化している現復号化ライン以前のラインについて
は、復号化時の参照画素を1ラインおきに選択してもよ
い。
【0030】上記構成によれば、両面原稿の表面の画像
データと裏面の画像データが1ライン毎に所定の算術符
号化方式により圧縮符号化された画像データを復号化す
るに際して、現在復号化している現復号化ライン以前の
ラインについては、復号化時の参照画素を1ラインおき
に選択するので、算術符号化方式により圧縮符号化され
た画像データを復号化する場合にも、相関のある画素の
みを参照しながら復号することができ、適切に画像デー
タを再生することができる。
【0031】請求項記載の発明のファクシミリ装置
は、所定のファクシミリ通信手順によりファクシミリ通
信を行うファクシミリ装置において、相手先から送信さ
れてくる符号化された画像データを受信する受信手段
と、前記受信手段の受信した前記符号化された画像デー
タを復号化する復号化手段と、前記画像データに基づい
て画像を記録紙に記録出力する記録手段と、前記復号化
手段により復号化された連続する2ライン分の前記画像
データを前記記録手段で前記記録紙に記録出力できるサ
イズで1ライン上に横並びに配列して画像を再構成して
前記記録手段に出力する画像再構成手段と、を備えるこ
とにより、上記目的を達成している。
【0032】上記構成によれば、両面原稿の表面の画像
データと裏面の画像データが1ライン毎に圧縮符号化さ
れた画像データを受信すると、当該画像データを復号化
して連続する2ライン分の画像データを横並びに配列し
て画像を再構成して、記録出力するので、両面原稿の表
面の画像データと裏面の画像データを1枚の記録紙に並
べて記録出力することができ、特別な記憶手段を用いる
ことなく、簡単な構成で、表面画像及び裏面画像を記録
出力することができる。したがって、ファクシミリ装置
をより一層安価なものとすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0034】図1〜図5は、本発明のファクシミリ装置
の第1の実施の形態(図6)の一部分を示す図であり、
面原稿の表面及び裏面の画像データを順次ライン単位
で取り出して、所定の符号化方式で符号化して、送信す
部分のブロック図である。
【0035】図1において、ファクシミリ装置1は、表
面読取部2、裏面読取部3、選択部4、圧縮符号化部5
及び送信部6等を備えており、図1には図示しないが、
その他にファクシミリ装置1に必要な各部を備えてい
る。
【0036】表面読取部(表面読取手段)2及び裏面読
取部(裏面読取手段)3は、原稿搬送路に沿って配設さ
れており、原稿搬送路を副走査方向に搬送される両面原
稿7の両面の画像を読み取る。すなわち、表面読取部2
及び裏面読取部3は、例えば、例えば、CCD(Charge
Coupled Device)を利用した密着型イメージスキャナ
等が利用されており、原稿搬送路を副走査方向に搬送さ
れる両面原稿7の表面7a及び裏面7b(図2参照)を
それぞれ同時にライン単位で走査して、両面原稿7の表
面7aの画像及び裏面7bの画像を所定の解像度で読み
取る。表面読取部2及び裏面読取部3は、両面原稿7の
画像を1ライン読み取ると、読み取った1ライン分の画
像データを交互に選択部(取出手段)4に出力する。こ
の表面読取部2と裏面読取部3からの画像データの出力
は、例えば、まず、表面読取部2の読み取った1ライン
分の画像データを選択部4に出力し、次に、裏面読取部
3の読み取った1ライン分の画像データを選択部4に出
力し、以降、順次1ページ分の両面原稿7の読み取りが
完了するまで、同様に選択部4に画像データを出力す
る。
【0037】選択部4は、圧縮符号化部5を1ライン毎
に表面読取部2と裏面読取部3に切り換えて接続し、表
面読取部2から入力される両面原稿7の表面7aの1ラ
イン分の画像データと裏面読取部3から入力される両面
原稿7の裏面7bの1ライン分の画像データとを順次切
り換えて、圧縮符号化部5に出力する。したがって、図
3に示すように、選択部4から圧縮符号化部5に出力さ
れる合成画像データ8は、ライン単位に表面画像ライン
データ8aと裏面画像ラインデータ8bが交互に順次並
んだ画像データとなる。
【0038】圧縮符号化部(圧縮符号化手段)5は、種
々の符号化方式により選択部4から入力される画像デー
タを圧縮符号化して、送信部(送信手段)6に出力し、
送信部6には、回線L、例えば、PSTN(公衆電話回
線)が接続されている。送信部6は、自動発・着呼処理
を行うとともに、回線Lを介して相手ファクシミリ装置
との間でファクシミリ制御手順を実行して、ファクシミ
リ通信を行う。
【0039】上記圧縮符号化部5は、選択部4を介して
入力される画像データを種々の圧縮符号化方式により圧
縮符号化するが、この圧縮符号化方式としては、例え
ば、画像データをライン単位に圧縮符号化する1次元の
符号化であるMH(Modified Huffman)符号化方式、2
次元の符号化であるMR(Modified Relative elementa
ddress designate )符号化方式やMMR(Modified M
R )符号化方式、あるいは、算術符号化方式等により
符号化する。
【0040】圧縮符号化部5は、1次元のMH符号化方
式で圧縮符号化する場合には、選択部4を介して入力さ
れる表面7aの画像データと裏面7bの画像データをラ
イン単位で順次圧縮符号化して、送信部6に出力し、送
信部6から相手ファクシミリ装置にファクシミリ送信す
る。
【0041】また、2次元のMR符号化方式やMMR符
号化方式により圧縮符号化する場合には、通常、図4の
左側に通常の符号化ラインと参照ラインの関係として示
すように、現在符号化する符号化ラインの前ラインを参
照ラインとして参照して符号化するが、圧縮符号化部5
に入力される合成画像データ8は、上述のように、表面
画像ラインデータ8aと裏面画像ラインデータ8bが交
互に並んでいるので、このような通常の符号化のよう
に、前ラインを参照して符号化すると、前ラインは、両
面原稿7の他の面の画像データであるため、例えば、図
3に示した合成画像データ8の表面画像ラインデータ8
aを符号化する際に相関のない裏面画像ラインデータ8
bを参照することになり、圧縮率が低下する。そこで、
圧縮符号化部5は、図4の右側に本実施の形態における
符号化ラインと参照ラインの関係として示すように、現
在符号化する符号化ライン10aの前ライン10bを参
照することなく、1ライン空けた前々ライン10cを参
照ラインとして参照して符号化する。すなわち、符号化
ライン10aを符号化しようとする場合、直上のライン
10bを参照せず、さらに1ライン前の前々ライン10
cを参照ラインとする。この場合の符号化ライン10a
と参照ラインである前々ライン10cは両面原稿7の同
一面の画像データであり、かつ連続する2ラインである
ため、相関が高く、圧縮率が向上する。したがって、両
面原稿7を片面ずつそれぞれ2次元符号化した場合と同
じ圧縮率となる。なお、この場合には、圧縮符号化部5
に2ライン分のラインメモリを必要とする。
【0042】さらに、算術符号化方式により圧縮符号化
する場合には、図5の左側に算術符号化における通常の
テンプレートの例として示すように、×印で示す画素1
1aを符号化する場合、四角で囲まれた各周囲画素11
を参照するが、現在符号化する現符号化ライン11bに
加えて、前ライン11c及び前々ライン11dから参照
画素が選択されている。ところが、上記2次元の符号化
の場合と同様に、圧縮符号化部5に入力される合成画像
データ8は、上述のように、表面画像ラインデータ8a
と裏面画像ラインデータ8bが交互に並んでいるので、
上記通常のテンプレートの場合と同様に前ライン及び前
々ラインの画素を参照して符号化すると、前ラインは、
両面原稿7の他の面の画像データであり、また、前々ラ
インは、同じ面の前ラインであるため、相関のない画素
を参照することになり、圧縮率が低下する。そこで、圧
縮符号化部5は、図5の右側に本実施の形態におけるテ
ンプレートの例として示すように、×印の画像12aを
符号化する場合、四角で囲まれた各周囲画素12を参照
画素とする。すなわち、現符号化ライン12bより以前
のラインに関しては、1ラインおきに参照する画素を選
択し、前ライン12cと3つ前のライン12eを空け
て、2つ前のライン12dと4つ前のライン12fの四
角で囲まれた画素を参照画素として選択する。したがっ
て、符号化対象の画素12aと同じライン12bと同じ
面の前ライン12d及び前々ライン12fの画素をテン
プレートとして参照することができ、両面原稿7の各面
を通常のテンプレートによって符号化した場合と同じ高
圧縮率で圧縮符号化することができる。
【0043】次に、本実施の形態の作用について、以
下、説明する。ファクシミリ装置1は、両面原稿7を送
信する場合、原稿搬送路を搬送される両面原稿7の表面
7aと裏面7bの画像を表面読取部2と裏面読取部3に
よりライン単位で読み取り、表面読取部2と裏面読取部
3の読み取った画像データを、所定順序、例えば、表面
読取部2から選択部4にライン毎に出力し、選択部4
は、この表面読取部2からの表面画像ラインデータ8a
を圧縮符号化部5に出力する。表面読取部2が1ライン
分の画像データを選択部4に出力すると、次に、裏面読
取部3が1ライン分の画像データを選択部4に出力し、
選択部4は、この裏面読取部3からの裏面画像ラインデ
ータ8bを圧縮符号化部5に出力する。したがって、選
択部4から圧縮符号化部5に、図3に示したように、表
面画像ラインデータ8aと裏面画像圧縮符号化部5は、
この合成画像データ8を圧縮符号化して送信部6に出力
するが、このとき、1次元符号化方式により圧縮符号化
する場合には、そのまま各ライン単位で圧縮符号化す
る。
【0044】また、圧縮符号化部5は、2次元符号化方
式により圧縮符号化する場合には、図4に示したよう
に、現在符号化する符号化ライン10aの前ライン10
bを参照することなく、1ライン空けた前々ライン10
cを参照ラインとして参照して符号化する。したがっ
て、符号化ライン10a同一面の画像データであり、か
つ、連続する符号化ライン10aと相関性の高いライン
10cを参照ラインとして符号化することができ、高圧
縮率で符号化することができる。
【0045】さらに、圧縮符号化部5は、算術符号化方
式により圧縮符号化する場合には、図5に示したよう
に、×印で示す画像12aを、四角で囲まれた各周囲画
素12を参照画素として符号化する。すなわち、現符号
化ライン12aより以前のラインに関しては、1ライン
おきに参照する画素を選択し、前ライン12bと3つ前
のライン12dを空けて、2つ前のライン12cと4つ
前のライン12eの四角で囲まれた画素を参照画素を選
択する。したがって、符号化対象の画素12aと同じラ
インと同じ面の前ライン及び前々ラインの画素をテンプ
レートとして参照することができ、同じ高圧縮率で圧縮
符号化することができる。
【0046】このようにして圧縮符号化部5で圧縮符号
化された画像データは、送信部6に出力され、送信部6
から回線Lを介して相手ファクシミリ装置に送信され
る。
【0047】したがって、本実施の形態によれば、表面
読取部2と裏面読取部3から1ライン分ずつ交互に画像
データを取り出して、圧縮した後、送信するので、片面
の画像データを記憶するための大容量の記憶手段を用い
ることなく、また、両面原稿7を片面ずつ読み取らせる
ことなく、両面原稿7を同時に読み取って送信すること
ができ、両面原稿7を同時に読み取って送信することの
できるファクシミリ装置1を安価なものとすることがで
きるとともに、ファクシミリ装置1の利用性を向上させ
ることができる。
【0048】また、圧縮符号化部5で2次元符号化方式
により圧縮するに際して、現在符号化している現ライン
(符号化ライン)10aの前々ライン10cを参照ライ
ンとして参照するので、現ライン10aに相関のあるラ
イン10cを参照しながら符号化することができ、適切
に符号量を削減することができる。その結果、送信時間
を短縮することができる。
【0049】さらに、圧縮符号化部5で算術符号化方式
により圧縮符号化するに際して、現在符号化している現
ライン12b以前のラインについては、圧縮符号化時の
参照画素を1ラインおきに選択しているので、相関のあ
る画素のみを参照しながら符号化を行うことができ、適
切に符号量を削減することができる。その結果、送信時
間を短縮することができる。
【0050】なお、圧縮符号化部5で2次元符号化方式
及び算術符号化方式で符号化する場合、上記特開平2−
291764号公報に記載されている従来の「両面走査
装置」の場合のように、両面を読み取ったデータを両面
が横方向に並ぶように配置し、あたかも1つの画像デー
タとして符号化を行う場合に比較して、必要となるライ
ンメモリの量が少なくて済む。すなわち、主走査方向が
2倍のサイズになる場合には、少なくとも2ライン分の
ラインメモリが必要な2次元符号化の場合も、また、3
ライン分のラインメモリが必要な算術符号化のテンプレ
ートの場合も、従来の「両面操作装置」の場合には、単
純に2倍のラインメモリサイズが必要となるが、本実施
の形態の圧縮符号化部5における上記符号化方法では、
ラインメモリは、2次元符号化の場合で、3/2=1.
5倍、算術符号化の場合で、5/3=1.67倍のメモ
リ量でよく、かつ、符号量は、上述のようにほぼ同じと
なる。
【0051】図6は、上述の構成を含む本発明のファク
シミリ装置の第の実施の形態の全構成要素を示す図で
あり、請求項、請求項及び請求項に対応するもの
である。図6において、ファクシミリ装置20は、上記
実施の形態と同様の表面読取部2、裏面読取部3、選択
部4、圧縮符号化部5及び送信部6を備えるとともに、
メモリ部21、選択部22及び圧縮符号化部23等を備
えており、圧縮符号化部23は、復号化部24と符号化
部25等を備えている。
【0052】表面読取部2と裏面読取部3は、原稿搬送
路を搬送されてくる両面原稿7の表面7a及び裏面7b
をそれぞれ読み取って、選択部4に出力し、選択部4
は、表面読取部2及び裏面読取部3から順次ライン毎に
送られてくる表面画像ラインデータ8aと裏面画像ライ
ンデータ8bを合成画像データ8(図3参照)として順
次圧縮符号化部5に出力する。
【0053】圧縮符号化部5は、選択部4から入力され
る合成画像データ8を、上記1次元符号化方式、2次元
符号化方式、あるいは、算術符号化方式等により符号化
して、メモリ部21に出力する。
【0054】メモリ部21は、圧縮符号化部5で符号化
された画像データを一時記憶して、選択部22に出力
し、選択部22は、メモリ部21を圧縮符号化部23と
送信部6に選択的に接続して、メモリ部21から入力さ
れる圧縮された画像データを、圧縮符号化部23あるい
は送信部6に出力する。
【0055】選択部22は、図示しないファクシミリ装
置1の制御部によりその動作が制御され、制御部は、画
像データの送信相手先のファクシミリ装置がライン毎に
圧縮された両面原稿7の画像データをライン毎に取り出
し、再構成して記録出力する再生機能を有しているかど
うかにより選択部22の動作を制御する。すなわち、フ
ァクシミリ装置20は、ファクシミリ送信時、相手先フ
ァクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換し
てファクシミリ制御手順を実行するが、このとき、制御
部は、相手先から送信されてくるファクシミリ制御信号
により、相手先ファクシミリ装置が上記再生機能を有し
ているかどうかを判断し、相手先のファクシミリ装置が
再生機能を有しているときには、メモリ部21を送信部
6に接続させるように選択部22を切換動作させ、相手
先ファクシミリ装置が再生機能を有していないときに
は、メモリ部21を圧縮符号化部23に接続させるよう
に選択部22を切換動作させる。
【0056】圧縮符号化部23は、上述のように、復号
化部24と符号化部25を備えており、復号化部24
は、選択部22を介してメモリ部21から入力される符
号化された画像データを順次1ライン毎に復号化して、
復号化した画像データを1ラインおきに符号化部25に
出力する。すなわち、復号化部24は、圧縮符号化され
た合成画像データ8を、1ラインおきに復号化して符号
化部25に出力し、他の1ラインの画像データを破棄す
る処理を順次繰り返すことにより、例えば、表面画像ラ
インデータ8aのみを復号化して符号化部25に出力
し、1ページ分の表面画像ラインデータ8aを復号して
符号化部25に出力すると、次に、再度、選択部22を
介してメモリ部21から入力される圧縮符号化された合
成画像データ8のうち裏面画像ラインデータ8bのみを
復号化して、符号化部25に出力する。
【0057】符号化部25は、復号化部24から入力さ
れる復号化された表面画像ラインデータ8a及び裏面画
像ラインデータ8bを上記圧縮符号化部5と同様に圧縮
符号化して、送信部6に出力する。なお、符号化部25
は、画像データを2次元符号化方式及び算術符号化方式
により符号化する場合には、通常の2次元符号化方式及
び算術符号化方式により符号化する。
【0058】したがって、本実施の形態によれば、表面
読取部2と裏面読取部3から1ライン分ずつ交互に画像
データを取り出し、表面画像ラインデータ8aと裏面画
像ラインデータ8bが交互に並べられた合成画像データ
8として圧縮符号化部5で圧縮して、メモリ部21に一
旦記憶する。そして、送信先のファクシミリ装置が再生
機能を有しているか否かにより、圧縮符号化部5で圧縮
符号化した画像データをそのまま送信するか、圧縮した
合成画像データ8を表面画像ラインデータ8aと裏面画
像ラインデータ8b毎に圧縮符号化部23で圧縮しなお
して送信するかを選択して、送信することができる。そ
の結果、相手先ファクシミリ装置の機能に応じた適切な
符号化した画像データを送信することができ、相手先が
適切に両面原稿7の画像を記録出力することのできる画
像データを送信することができる。したがって、ファク
シミリ装置の利用性をより一層向上させることができ
る。
【0059】図7は、本発明のファクシミリ装置の第
の実施の形態(図8)の構成の一部分を示す図である。
図7において、ファクシミリ装置30は、受信部31、
復号化部32、選択部33及び出力部34等を備えてお
り、図示しないが、これらの他にファクシミリ装置30
として必要な各部を備えている。
【0060】受信部31には、回線L、例えば、PST
N(公衆電話回線)が接続されており、受信部31は、
自動発・着呼処理を行うとともに、回線Lを介して相手
ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御手順を実行
して、ファクシミリ通信を行う。
【0061】復号化部32は、受信部31の受信した圧
縮符号化された画像データを所定の復号化方法により復
号化して、選択部33に出力する。例えば、復号化部3
2は、画像データが1次元符号化方式により圧縮符号化
されているときには、当該符号化方式に従って復号化
し、画像データが2次元符号化方式により圧縮符号化さ
れているときには、当該符号化方式に従って復号化す
る。また、画像データが算術符号化方式により圧縮符号
化されているときには、当該算術符号化方式に従って復
号化する。
【0062】そして、復号化部32は、2次元符号化方
式により復号化する際、図4に示したように、復号化ラ
インの前々ラインを参照ラインとして参照することによ
り、復号化する。すなわち、図4に示した符号化の場合
と同様に、通常、現在復号化する復号化ラインの前ライ
ンを参照ラインとして参照して復号化するが、復号化部
32に入力される画像データ8は、上述のように、表面
画像ラインデータ8aと裏面画像ラインデータ8bが交
互に並んでいるので、このような通常の復号化のよう
に、前ラインを参照して復号化すると、前ラインは、両
面原稿7の他の面の画像データであるため、復号化する
際に相関のないラインデータを参照することになり、適
切に復号化することができない。そこで、復号化部32
は、図4の右側に示したのと同様に、現在復号化する復
号化ラインの前ラインを参照することなく、1ライン空
けた前々ラインを参照ラインとして参照して復号化す
る。この場合の復号化ラインと参照ラインは両面原稿7
の同一面の画像データであり、かつ連続する2ラインで
あるため、適切に復号化することができる。
【0063】また、復号化部32は、算術符号化方式に
より復号化する際、図5に示したように、現復号化ライ
ンより以前のラインに関しては、1ラインおきに参照す
る画素を選択する。
【0064】すなわち、図5の左側に示したように、×
印の復号化対象の画素に対して、四角で囲まれた各周囲
画素を参照するが、現在復号化する現復号化ラインに加
えて、前ライン及び前々ラインから参照画素が選択され
ている。ところが、復号化部32に入力される画像デー
タは、上述のように、表面画像ラインデータ8aと裏面
画像ラインデータ8bが交互に並んでいるので、上記通
常のテンプレートの場合と同様に前ライン及び前々ライ
ンの画素を参照して復号化すると、前ラインは、両面原
稿7の他の面の画像データであり、また、前々ライン
は、同じ面の前ラインであるため、相関のない画素を参
照することになり、適切に復号化することができない。
そこで、復号部32は、図5の右側に示したように、×
印の復号化対象の画素に対して、現復号化ラインより以
前のラインに関しては、1ラインおきに参照する画素を
選択し、前ラインと3つ前のラインを空けて、2つ前の
ラインと4つ前のラインの四角で囲まれた画素を参照画
素として選択する。したがって、復号化対象の画素と同
じラインと同じ面の前ライン及び前々ラインの画素をテ
ンプレートとして参照することができ、両面原稿7の各
面を通常のテンプレートによって復号化した場合と同様
に適切に復号化することができる。
【0065】選択部33は、切換部35と2個のメモリ
36、37を備えており、切換部35は、復号化部32
の復号化した画像データのライン毎に、復号化部35を
メモリ36とメモリ37に順次切り換えて接続する。メ
モリ36、37は、切換部35から入力される画像デー
タを順次記憶し、1ページ分の画像データが入力される
と、それぞれ1ページの表面画像データ及び裏面画像デ
ータとして再構成して、出力部34に出力する。
【0066】出力部34は、例えば、サーマル素子を利
用したサーマル記録装置や電子写真式記録装置等が使用
されており、出力部34はメモリ36及びメモリ37か
ら入力される1ページ分の画像データに基づいて画像を
記録紙に記録出力する。
【0067】次に、作用について、以下、説明する。フ
ァクシミリ装置30は、受信部31により相手ファクシ
ミリ装置から送信されてくる圧縮符号化された画像デー
タを受信し、復号化部32に出力する。この圧縮符号化
された画像データは、両面原稿7の表面7aと裏面7b
が1ライン毎に交互に圧縮されており、1次元符号化方
式、2次元符号化方式あるいは算術符号化方式により符
号化されている。復号化部32は、この圧縮符号化され
た画像データを、この画像データが符号化された符号化
方式と同じ符号化方式により復号化して、選択部33に
出力する。すなわち、画像データが1次元符号化方式に
より圧縮符号化されているときには、当該符号化方式に
従って復号化し、画像データが2次元符号化方式により
圧縮符号化されているときには、当該符号化方式に従っ
て復号化する。また、画像データが算術符号化方式によ
り圧縮符号化されているときには、当該算術符号化方式
に従って復号化する。
【0068】そして、復号化部32は、2次元符号化方
式により復号化する際、上述のように、復号化ラインの
前々ラインを参照ラインとして参照することにより、復
号化し、算術符号化方式により復号化する際、現復号化
ラインより以前のラインに関しては、1ラインおきに参
照するテンプレートの画素を選択して復号化する。した
がって、2次元符号化方式や算術符号化方式で符号化さ
れた画像データを適切に復号化することができる。
【0069】選択部33は、復号化部32から順次ライ
ン単位で入力される復号化された画像データを、切換部
35によりライン毎にメモリ36とメモリ37に振り分
けて記憶させ、メモリ36及びメモリ37に1ページ分
の表面画像データ及び裏面画像データとして再構成す
る。
【0070】このメモリ36及びメモリ37の画像デー
タのうち、表面画像データから出力部34に出力して、
出力部34で、表面画像データの画像を記録紙に記録出
力すると、次に、裏面画像データをメモリ36あるいは
メモリ37から出力部34に出力して、出力部34で裏
面画像データの画像を記録紙に記録出力する。
【0071】上記同様にして全ての画像データを受信し
て、復号化した後、表面画像データ及び裏面画像データ
として再構成し、記録紙に記録出力する。
【0072】したがって、両面原稿7の表面7aの画像
データと裏面7bの画像データが1ライン毎に圧縮符号
化された画像データを受信し、当該画像データを復号化
部32で復号化して1ラインずつ交互に取り出し、表面
7aの画像データと裏面7bの画像データとしてメモリ
36、37に再構成して、記録出力するので、両面原稿
7の表面7aの画像データと裏面7bの画像データが1
ライン毎に圧縮符号化された画像データを適切に再現し
て、表面画像及び裏面画像として記録出力することがで
きる。
【0073】また、画像データが両面原稿7の表面7a
の画像データと裏面7bの画像データが1ライン毎に所
定の2次元符号化方式により圧縮符号化されていると、
現在復号化している現復号化ラインの前々ラインを参照
して復号化するので、現ラインに相関のあるラインを参
照しながら復号することができ、2次元符号化方式で圧
縮符号化された画像データを適切に再生することができ
る。
【0074】さらに、画像データが両面原稿7の表面7
aの画像データと裏面7bの画像データが1ライン毎に
所定の算術符号化方式により圧縮符号化されていると、
現在復号化している現復号化ライン以前のラインについ
ては、復号化時の参照画素を1ラインおきに選択するの
で、相関のある画素のみを参照しながら復号することが
でき、算術符号化方式により圧縮符号化された画像デー
タを適切に再生することができる。
【0075】図8上述の構成を含む、本発明のファ
クシミリ装置の第の実施の形態の全体を示す。本実施
の形態は、両面原稿の表面の画像データと裏面の画像デ
ータが1ライン毎に圧縮符号化された画像データを受信
すると、当該画像データを復号化して1ラインずつ交互
に取り出し、1ラインおきの一方の画像データは復号化
された画像データにより1ページ分の画像データとして
再構成して、記録出力し、1ラインおきの他方の画像デ
ータは、圧縮して記憶して、一方の画像データの記録出
力が完了した後、再度復号化して、記録出力するもの
で、請求項、請求項及び請求項に対応するもので
ある。
【0076】図8において、ファクシミリ装置40は、
上記の受信部31、復号化部32及び出力部34等を備
えるとともに、選択部41、圧縮符号化部42及びメモ
リ部43等を備えている。
【0077】受信部31は、両面原稿7の表面7aの画
像データと裏面7bの画像データが1ライン毎に圧縮符
号化された画像データを受信して復号化部32に出力
し、復号化部32は、受信部31から入力される符号化
された画像データを当該画像データの符号化方式に応じ
上記のように、ライン毎に復号化して、選択部41
に出力する。
【0078】選択部41は、切換部44と2個のメモリ
45、46を備えており、切換部44は、復号化部32
の復号化した画像データのライン毎に、復号化部35を
メモリ45とメモリ46に順次切り換えて接続する。メ
モリ45は、切換部44から入力される画像データを順
次記憶し、1ページ分の画像データが入力されると、1
ページの画像データ、例えば、表面画像データとして再
構成して、出力部34に出力する。メモリ46は、メモ
リ45よりも小容量でよく、少なくとも復号化部32で
符号化された画像データを1ライン分記憶する容量を有
していればよい。メモリ46は、復号化部32から1ラ
イン分の復号化された画像データが入力されると、当該
1ライン分の画像データを圧縮符号化部42に出力す
る。なお、本実施の形態においては、メモリ46を設け
て1ライン分画像データが蓄積されると、圧縮符号化部
42に当該1ライン分の画像データを出力するようにし
ているが、メモリ46を設けずに、復号化部32から切
換部44を介して入力される復号化された画像データを
直接圧縮符号化部42に出力するようにしてもよい。こ
のようにすると、さらに、必要なメモリ量を削減するこ
とができる。
【0079】圧縮符号化部42は、メモリ46から入力
される復号化された画像データを所定の符号化方法によ
り圧縮符号化して、メモリ部43に出力する。
【0080】メモリ部43は、圧縮符号化部42で圧縮
された画像データを1ページ分記憶する容量を有してお
り、圧縮符号化部42から入力される圧縮された画像デ
ータを順次記憶して、選択部41のメモリ45に1ペー
ジ分記憶された画像データが出力部34に出力されて当
該画像データによる画像の記録出力が完了すると、記憶
した1ページ分の圧縮符号化された画像データを復号化
部32に出力する。
【0081】復号化部32は、メモリ部43から入力さ
れる圧縮符号化された1ページ分の画像データを復号化
して、出力手段34に出力する。
【0082】出力部34は、上記選択部41のメモリ4
5から入力される画像データ及び復号化部32から入力
される画像データに基づいて画像を記録紙に記録出力す
る。
【0083】したがって、本実施の形態によれば、ファ
クシミリ装置40は、受信部31により相手ファクシミ
リ装置から送信されてくる圧縮符号化された画像データ
を受信し、復号化部32に出力する。この圧縮符号化さ
れた画像データは、両面原稿7の表面7aと裏面7bを
1ライン毎に交互に圧縮されており、1次元符号化方
式、2次元符号化方式あるいは算術符号化方式により符
号化されている。復号化部32は、上記第3の実施の形
態と同様に、この圧縮符号化された画像データを、この
画像データが符号化された符号化方式と同じ復号化方式
により復号化して、選択部41に出力する。
【0084】選択部41は、復号化部32から順次ライ
ン単位で入力される復号化された画像データを、切換部
44によりライン毎にメモリ45とメモリ46に振り分
けて出力し、メモリ45に1ページ分の画像データ、例
えば、表面画像データとして再構成する。
【0085】メモリ46に出力された画像データは、1
ライン毎に圧縮符号化部42に出力し、圧縮符号化部4
2で再度圧縮符号化して、メモリ部43に記憶する。
【0086】そして、メモリ45に復号化された画像デ
ータが1ページ分再構成され、メモリ43に再度圧縮符
号化された1ページ分の画像データが記憶されると、ま
ず、メモリ45から画像データを読み出して、出力部3
4に出力し、出力部34により1ページ分の画像、例え
ば、表面7aの画像を記録出力する。このメモリ45か
らの画像データによる画像の記録を完了すると、メモリ
部43から圧縮符号化された画像データを読み出して、
復号化部32に出力し、復号化部32で復号化して、出
力部34に出力する。出力部34は、復号化部32で復
号化された画像データに基づいて記録紙に1ページ分の
画像、例えば、裏面7bの画像を記録出力する。
【0087】上記処理を順次繰り返し行うことにより、
受信した画像データを再生して、記録出力する。
【0088】したがって、本実施の形態によれば、復号
化部32で復号化された画像データを1ラインずつ交互
に取り出し、1ラインおきの一方の画像データ1ページ
分を、例えば、表面画像データをメモリ45に再構成し
て、記録出力するとともに、1ラインおきの他方の画像
データ1ページ分を、例えば、裏面画像データをメモリ
部46を介して圧縮符号化部42で再圧縮して、メモリ
部43に記憶し、一方の画像データの記録が完了する
と、他方の画像データをメモリ部43から読み出して、
復号化部32で復号化し、出力部34で記録出力するの
で、両面原稿7の表面7aの画像データと裏面7bの画
像データが1ライン毎に圧縮符号化された画像データを
適切に再現して、表面画像及び裏面画像として記録出力
することができる。その結果、メモリ46として小さい
容量のメモリを使用することができるとともに、メモリ
部43に圧縮した画像データを記憶させるので、メモリ
部43として小さい容量のメモリを使用することがで
き、ファクシミリ装置40を安価なものとすることがで
きる。この場合、メモリ46を省いて、直接切換部44
から圧縮符号化部42に画像データを出力するようにす
ると、ファクシミリ装置40をさらに安価なものとする
ことができる。
【0089】また、画像データが両面原稿7の表面7a
の画像データと裏面7bの画像データが1ライン毎に所
定の2次元符号化方式により圧縮符号化されていると、
現在復号化している現復号化ラインの前々ラインを参照
して復号化するので、現ラインに相関のあるラインを参
照しながら復号することができ、2次元符号化方式で圧
縮符号化された画像データを適切に再生することができ
る。
【0090】さらに、画像データが両面原稿7の表面7
aの画像データと裏面7bの画像データが1ライン毎に
所定の算術符号化方式により圧縮符号化されていると、
現在復号化している現復号化ライン以前のラインについ
ては、復号化時の参照画素を1ラインおきに選択するの
で、相関のある画素のみを参照しながら復号することが
でき、算術符号化方式により圧縮符号化された画像デー
タを適切に再生することができる。
【0091】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0092】例えば、上記第の実施の形態において
は、両面原稿7の表面7a及び裏面7bの画像を記録紙
の1ページにそれぞれ記録出力しているが、記録方法と
しては、上記のものに限るものではなく、例えば、復号
化部32で復号化した画像データを表面画像データ1ラ
インと裏面画像データ1ラインを横方向に並べるのを繰
り返すことで、図9に示すように、横方向に表面47と
裏面48の画像データを並べて再構成してもよい。ただ
し、この場合、主走査方向の画像データのサイズが倍の
サイズになってしまうため、画像データの間引き処理等
の縮小処理を施し、主走査サイズが記録紙の幅に収まる
ように縮小する。また、このとき、認識性を損なわない
ために、副走査方向も同様に縮小を行うようにする方が
よい。
【0093】このようにして再構成した表面47と裏面
48の画像データが横に並んだ状態の画像データを出力
部34に出力して、記録紙に記録出力させる。
【0094】このようにすると、メモリをさらに削減す
ることができ、ファクシミリ装置をより一層安価なもの
とすることができる。
【0095】
【発明の効果】請求項記載の発明のファクシミリ装置
によれば、表面読取手段と裏面読取手段から1ライン分
ずつ交互に画像データを取り出し、送信先の機能に応じ
て、そのまま圧縮して送信するか、圧縮した画像データ
を表面画像データと裏面画像データ毎に圧縮しなおして
送信するかを選択して、送信するので、相手先の機能に
応じた適切な画像データを送信することができ、相手先
に適切に両面原稿の画像を記録出力させることができ
る。
【0096】請求項記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、表面読取手段と裏面読取手段から1ライン分ず
つ交互に画像データを取り出して所定の2次元符号化方
式により圧縮するに際して、現在符号化している現ライ
ンの前々ラインの画像データを参照ラインとして参照す
るので、2次元符号化方式により圧縮符号化する場合に
も、現ラインに相関のあるラインを参照しながら符号化
を行って、適切に符号量を削減することができ、送信時
間を短縮することができる。
【0097】請求項記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、表面読取手段と裏面読取手段から1ライン分ず
つ交互に画像データを取り出して所定の算術符号化方式
により圧縮符号化するに際して、現在符号化している現
ライン以前のラインについては、圧縮符号化時の参照画
素を1ラインおきに選択するので、算術符号化方式によ
り圧縮符号化する場合にも、相関のある画素のみを参照
しながら符号化を行って、適切に符号量を削減すること
ができ、送信時間を短縮することができる。
【0098】請求項記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、両面原稿の表面の画像データと裏面の画像デー
タが1ライン毎に圧縮符号化された画像データを受信す
ると、当該画像データを復号化して1ラインずつ交互に
取り出し、1ラインおきの画像データにより1ページ分
の第1の画像データを再構成して記録出力するととも
に、他の1ラインおきの画像データを再度圧縮して1ペ
ージ分の第2の画像データとして記憶手段に記憶した
後、第1の画像データの記録出力が完了すると、第2の
画像データを再度復号化して記録出力するので、メモリ
容量を削減しつつ、両面原稿の表面の画像データと裏面
の画像データが1ライン毎に圧縮符号化された画像デー
タを適切に再現することができ、表面画像及び裏面画像
として記録出力することのできるファクシミリ装置をよ
り一層安価なものとすることができる。
【0099】請求項記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、両面原稿の表面の画像データと裏面の画像デー
タが1ライン毎に所定の2次元符号化方式により圧縮符
号化された画像データを復号化するに際して、現在復号
化している現復号化ラインの前々ラインを参照するの
で、2次元符号化方式により圧縮符号化された画像デー
タを復号化する場合にも、現ラインに相関のあるライン
を参照しながら復号することができ、適切に画像データ
を再生することができる。
【0100】請求項記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、両面原稿の表面の画像データと裏面の画像デー
タが1ライン毎に所定の算術符号化方式により圧縮符号
化された画像データを復号化するに際して、現在復号化
している現復号化ライン以前のラインについては、復号
化時の参照画素を1ラインおきに選択するので、算術符
号化方式により圧縮符号化された画像データを復号化す
る場合にも、相関のある画素のみを参照しながら復号す
ることができ、適切に画像データを再生することができ
る。
【0101】請求項記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、両面原稿の表面の画像データと裏面の画像デー
タが1ライン毎に圧縮符号化された画像データを受信す
ると、当該画像データを復号化して連続する2ライン分
の画像データを横並びに配列して画像を再構成して、記
録出力するので、両面原稿の表面の画像データと裏面の
画像データを1枚の記録紙に並べて記録出力することが
でき、特別な記憶手段を用いることなく、簡単な構成
で、表面画像及び裏面画像を記録出力することができ
る。したがって、ファクシミリ装置をより一層安価なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のファクシミリ装置の第1の実施の形
態の一部構成示す回路ブロック図である
【図2】 図1のファクシミリ装置により読み取られる
両面原稿の表面と裏面の平面図である
【図3】 図1のファクシミリ装置の圧縮符号化部によ
り圧縮される合成画像データの配列を示すブロック図で
ある
【図4】 2次元符号化方式における通常の符号化ライ
ンと参照ラインの関係及び本実施の形態における符号化
ラインと参照ラインの関係を示すブロックである
【図5】 算術符号化方式における通常のテンプレート
の一例及び本実施の形態におけるテンプレートの一例を
示すブロックである
【図6】 本発明のファクシミリ装置の第の実施の形
の構成の全体を示す回路ブロック図である
【図7】 本発明のファクシミリ装置の第の実施の形
態の一部構成示す回路ブロック図である
【図8】 本発明のファクシミリ装置の第2の実施の形
の構成の全体を示す回路ブロック図である
【図9】 両面原稿の表面と裏面を1枚の記録紙に記録
出力した状態を示す記録紙の平面図である
【図10】 従来のファクシミリ装置の回路ブロック図
である
【符号の説明】
1,20,30,40:ファクシミリ装置 2:表面読取部 3:裏面読取部 4:選択部 5:圧縮符号化部 6:送信部 7:両面原稿 7a:表面 7b:裏面 8:合成画像データ 8a:表面画像ラインデータ 8b:裏面画像ラインデータ 10a:符号化ライン 10b:前ライン 10c:前々ライン 11a,12a:画素 11b,12b:現符号化ライン 11c,12c:前ライン 11d:前々ライン 12d:2つ前のライン 12e:3つ前のライン 12f:4つ前のライン 21:メモリ部 22:選択部 23:圧縮符号化部 24:復号化部 25:符号化部 31:受信部 32:復号化部 33:選択部 34:出力部 35:切換部 36,37:メモリ 41:選択部 42:圧縮符号化部 43:メモリ部 44:切換部 45,46:メモリ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のファクシミリ通信手順によりファク
    シミリ通信を行うファクシミリ装置において、副走査方
    向に搬送される原稿の表面を主走査方向に走査して前記
    原稿の表面の画像を読み取る表面読取手段と、前記副走
    査方向に搬送される前記原稿の裏面を主走査方向に走査
    して前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面読取手段と、
    前記表面読取手段と前記裏面読取手段から1ライン分の
    画像データを交互に取り出すデータ取出手段と、前記デ
    ータ取出手段により取り出された前記画像データを所定
    の圧縮符号化方式により圧縮符号化する圧縮符号化手段
    と、前記圧縮符号化手段により圧縮符号化された前記画
    像データを一時記憶するための記憶手段と、前記記憶手
    段に一時記憶された前記画像データを復号化した後、前
    記原稿の表面の画像データと裏面の画像データとに分け
    てそれぞれ再度符号化する符号化・復号化手段と、送信
    先の機能に応じて、前記記憶手段に一時記憶された前記
    画像データと前記符号化・復号化手段の符号化した前記
    画像データのいずれかを選択する選択手段と、前記選択
    手段の選択した前記画像データを前記送信先に送信する
    送信手段と、を備えたことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  2. 【請求項2】前記圧縮符号化手段は、前記画像データを
    所定の2次元符号化方式により圧縮符号化し、当該圧縮
    符号化に際して、現在符号化している現ラインの前々ラ
    インを参照ラインとして参照することを特徴とする請求
    項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】前記圧縮符号化手段は、前記画像データを
    所定の算術符号化方式により圧縮符号化し、当該圧縮符
    号化に際して、現在符号化している現ライン以前のライ
    ンについては、圧縮符号化時の参照画素を1ラインおき
    に選択することを特徴とする請求項1に記載のファクシ
    ミリ装置。
  4. 【請求項4】所定のファクシミリ通信手順によりファク
    シミリ通信を行うファクシミリ装置において、相手先よ
    り送信されてくる符号化された画像データを受信する受
    信手段と、前記受信手段の受信した前記符号化された画
    像データを復号化する復号化手段と、前記復号化手段に
    より復号化された前記画像データを1ラインずつ交互に
    取り出すデータ取出手段と、前記データ取出手段の取り
    出したライン毎の前記画像データのうち一方の1ライン
    おきの前記画像データを1ページ分の第1の画像データ
    として再構成する画像再構成手段と、前記データ取出手
    段の取り出したライン毎の前記画像データのうち他方の
    1ラインおきの前記画像データを再度圧縮符号化する圧
    縮符号化手段と、前記圧縮符号化手段により圧縮符号化
    された前記画像データを1ページ分の第2の画像データ
    として一時記憶する記憶手段と、前記画像データに基づ
    いて画像を記録紙に記録出力する記録手段と、を備え、
    前記画像再構成手段により再構成された前記第1の画像
    データと前記記憶手段に記憶された前記第2の画像デー
    タを交互に選択して、前記第1の画像データをそのまま
    前記記録手段に出力して記録出力するとともに、前記第
    2の画像データを前記復号化手段により復号化した後、
    前記記録手段に出力して記録出力することを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】前記復号化手段は、2次元符号化方式によ
    り符号化された前記画像データを復号化し、該復号化に
    際して、現在復号化している現復号化ラインの前々ライ
    ンを参照ラインとして参照することを特徴とする請求項
    4に記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】前記復号化手段は、算術符号化方式により
    符号化された前記画像データを復号化し、該復号化に際
    して、現在復号化している現復号化ライン以前のライン
    については、復号化時の参照画素を1ラインおきに選択
    することを特徴とする請求項4に記載のファクシミリ装
    置。
  7. 【請求項7】所定のファクシミリ通信手順によりファク
    シミリ通信を行うファクシミリ装置において、相手先か
    ら送信されてくる符号化された画像データを受信する受
    信手段と、前記受信手段の受信した前記符号化された画
    像データを復号化する復号化手段と、前記画像データに
    基づいて画像を記録紙に記録出力する記録手段と、前記
    復号化手段により復号化された連続する2ライン分の前
    記画像データを前記記録手段で前記記録紙に記録出力で
    きるサイズで1ライン上に横並びに配列して画像を再構
    成して前記記録手段に出力する画像再構成手段と、を備
    えたことを特徴とするファクシミリ装置。
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