JP3429944B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3429944B2
JP3429944B2 JP06200796A JP6200796A JP3429944B2 JP 3429944 B2 JP3429944 B2 JP 3429944B2 JP 06200796 A JP06200796 A JP 06200796A JP 6200796 A JP6200796 A JP 6200796A JP 3429944 B2 JP3429944 B2 JP 3429944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関し、詳細には、JBIG画像に圧縮・再生可能なフ
ァクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からファクシミリ装置においては、
送信側から受信側に自局名称を通知して、受信側に原稿
の送信元が分かるようにしている(特開平4−3571
号公報、特開平6−54162号公報参照)。
【0003】従来のファクシミリ装置は、この自局名称
をG3ファクシミリ伝送制御手順(プロトコル)の低速
モデム機能であるV.21プロトコルを使用して送信し
ている。すなわち、図15に示すように、V.21の通
信プロトコルのNSS(C)信号(非標準機能設定信
号)に自局名称を付加して送信し、受信側のファクシミ
リ装置は、このNSS信号から自局名称を取り出して、
受信画情報に挿入することにより、受信画情報とともに
記録出力したり、表示部に送信元名称として表示出力す
る。この場合、V.21プロトコルで、自局名称を送信
すると、例えば、30文字の自局名称を送信するのに、
約750msecを要している。また、この自局名称を
送信原稿の画像の一部として送信する場合、自局名称を
挿入するために、スキャナで読み取り圧縮して画像メモ
リに蓄積した画像を、再度伸張した後、自局名称を挿入
(付加)して、再度、圧縮して、送信している。さら
に、転送原稿を受信したとき、従来のファクシミリ装置
は、指定された転送先に受信原稿を転送するに際して、
受信した圧縮された画像を一旦伸張した後、自局名称を
挿入して、再度圧縮して、送信したり、転送を依頼され
たファクシミリ装置は、自局名称を挿入しないで転送し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなファクシミリ装置においては、G3ファクシミリ伝
送制御手順の低速モデム機能であるV.21プロトコル
で送信したり、送信原稿の画像に付加して送信していた
ため、通信時間がながくなり、通信費が高くなるととも
に、伸張と再圧縮を行う必要があり、処理速度が遅く、
また、転送を行う場合には、転送依頼元と転送局との局
名称が2重に画像に挿入されて、確認ができなくなると
いう問題があった。
【0005】すなわち、V.21プロトコルで自局名称
を送信する場合には、上述のように、30文字の自局名
称を送信するのに約750msecを要しており、通信
時間がながくかかり、通信費が高くなるという問題があ
った。
【0006】また、自局名称を画像に付加して、送信す
る場合には、一旦圧縮した画像を自局名称を付加するた
めに伸張して、自局名称を付加した後、再度圧縮して送
信していたため、処理時間がながくかかり、処理速度が
遅くなるという問題があった。
【0007】さらに、受信画像を指定された転送先に転
送処理する場合には、受信画像に転送依頼元が自局名称
を付加しており、転送に際して、自局名称を受信画像に
付加すると、画像に2重に局名称が付加され、局名称を
確認しにくくなるという問題があった。
【0008】そこで、請求項1記載の発明は、自局名称
を送信速度の速いJBIG画像の2値画像データのコメ
ントマーカーに挿入して送信し、また、JBIG画像の
2値画像データのコメントマーカーに挿入して送信され
てきた局名称を取得して、レポート出力することによ
り、高速に局名称を送受信して、通信費を削減すること
ができるとともに、レポートにより送信局名を確認する
ことのできるファクシミリ装置を提供することを目的と
している。
【0009】請求項2記載の発明は、自局名称を送信速
度の速いJBIG画像の2値画像データのコメントマー
カーに挿入して送信し、また、JBIG画像の2値画像
データのコメントマーカーに挿入して送信されてきた局
名称を取得して、表示出力することにより、高速に局名
称を送受信して、通信費を削減することができるととも
に、表示内容により送信局名を確認することのできるフ
ァクシミリ装置を提供することを目的としている。
【0010】請求項3記載の発明は、自局名称を送信速
度の速いJBIG画像の2値画像データのコメントマー
カーに挿入して送信し、また、JBIG画像の2値画像
データのコメントマーカーに挿入して送信されてきた局
名称を取得して、受信画像に挿入して、記録出力するこ
とにより、高速に局名称を送受信して、通信費を削減す
ることができるとともに、受信原稿に記録された局名称
により送信局名を確認することのできるファクシミリ装
置を提供することを目的としている。
【0011】請求項4記載の発明は、転送画像としてJ
BIG画像を受信し、転送先がJBIG画像を受信可能
であると、JBIG画像の2値画像のコメントマーカー
に挿入されている送信局名称を自局名称に変更して、指
定の転送先に転送することにより、自局名称が転送先に
分かるようにして、転送処理において、高速に局名称を
変更して、送信でき、通信費を削減することができると
ともに、利用性の良好なファクシミリ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0012】請求項5記載の発明は、転送画像としてJ
BIG画像を受信し、転送先がJBIG画像を受信不可
能であると、JBIG画像の2値化手のコメントマーカ
ーに挿入されている送信局名称を転送画像に挿入して、
通常のファクシミリ符号化方式で圧縮した後、指定の転
送先に転送することにより、送信元が転送先に受信原稿
の送信局名称の表示により分かるようにして、利用性の
良好なファクシミリ装置を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のフ
ァクシミリ装置は、送信原稿の画像を前記JBIG画像
に圧縮する圧縮手段と、自局名称を記憶する自局名称記
憶手段と、前記圧縮手段の圧縮した前記JBIG画像の
2値画像データのコメントマーカーに前記自局名称を挿
入するコメント作成手段と、前記コメント作成手段によ
り前記自局名称の挿入された前記JBIG画像を送信す
る送信手段と、前記受信した前記JBIG画像を伸張す
る伸張手段と、前記受信したJBIG画像の2値画像デ
ータのコメントマーカーに挿入されている局名称を解析
するコメント解析手段と、前記コメント解析手段の解析
した前記局名称を送信局名称として記憶する送信局名称
記憶手段と、所定のレポートデータを記録出力するレポ
ート出力手段と、前記送信局名称記憶手段に記憶されて
いる前記送信局名称を前記レポート出力手段によりレポ
ート出力させる制御手段と、を備えることにより、上記
目的を達成している。
【0014】ここで、JBIG画像は、MH符号化方
式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の通常のファ
クシミリ用標準符号化方式による圧縮画像よりも高圧縮
率で圧縮されており、高速通信が可能である。
【0015】上記構成によれば、自局名称を送信速度の
速いJBIG画像の2値画像データのコメントマーカー
に挿入して送信し、また、JBIG画像の2値画像デー
タのコメントマーカーに挿入して送信されてきた局名称
を取得して、レポート出力するので、高速に局名称を送
受信して、通信費を削減することができるとともに、レ
ポートにより送信局名を確認することができ、ファクシ
ミリ装置の利用性を向上させることができる。
【0016】請求項2記載の発明のファクシミリ装置
は、送信原稿の画像を前記JBIG画像に圧縮する圧縮
手段と、自局名称を記憶する自局名称記憶手段と、前記
JBIG画像の2値画像データのコメントマーカーに前
記自局名称を挿入するコメント作成手段と、前記コメン
ト作成手段により前記自局名称の挿入された前記JBI
G画像を送信する送信手段と、前記受信した前記JBI
G画像を伸張する伸張手段と、前記受信した前記JBI
G画像の2値画像データのコメントマーカーに挿入され
ている局名称を解析するコメント解析手段と、前記コメ
ント解析手段の解析した前記局名称を送信局名称として
記憶する送信局名称記憶手段と、所定のデータを表示出
力する表示出力手段と、前記送信局名称記憶手段に記憶
されている前記送信局名称を前記表示出力手段により表
示出力させる制御手段と、を備えることにより、上記目
的を達成している。
【0017】上記構成によれば、自局名称を送信速度の
速いJBIG画像の2値画像データのコメントマーカー
に挿入して送信し、また、JBIG画像の2値画像デー
タのコメントマーカーに挿入して送信されてきた局名称
を取得して、表示出力するので、高速に局名称を送受信
して、通信費を削減することができるとともに、表示内
容により送信局名を確認することができ、ファクシミリ
装置の利用性を向上させることができる。
【0018】請求項3記載の発明のファクシミリ装置
は、送信原稿の画像を前記JBIG画像に圧縮する圧縮
手段と、自局名称を記憶する自局名称記憶手段と、前記
JBIG画像の2値画像データのコメントマーカーに前
記自局名称を挿入するコメント作成手段と、前記コメン
ト作成手段により前記自局名称の挿入された前記JBI
G画像を送信する送信手段と、前記受信した前記JBI
G画像を伸張する伸張手段と、前記受信した前記JBI
G画像の2値画像データのコメントマーカーに挿入され
ている局名称を解析するコメント解析手段と、前記コメ
ント解析手段の解析した前記局名称を送信局名称として
記憶する送信局名称記憶手段と、所定の文字列を画像に
変換して前記受信画像に挿入するキャラクタ挿入手段
と、前記伸張手段の伸張した画像を記録出力する記録出
力手段と、前記送信局名称記憶手段に記憶されている前
記送信局名称を前記キャラクタ挿入手段により前記伸張
手段の伸張した前記受信画像に挿入させて前記記録出力
手段により記録出力させる制御手段と、を備えることに
より、上記目的を達成している。
【0019】上記構成によれば、自局名称を送信速度の
速いJBIG画像の2値画像データのコメントマーカー
に挿入して送信し、また、JBIG画像の2値画像デー
タのコメントマーカーに挿入して送信されてきた局名称
を取得して、受信画像に挿入して記録出力するので、高
速に局名称を送受信して、通信費を削減することができ
るとともに、受信原稿に記録された局名称により送信局
名を確認することができ、ファクシミリ装置の利用性を
向上させることができる。
【0020】請求項4記載の発明のファクシミリ装置
は、通信手段によりJBIG画像を送受信するファクシ
ミリ装置において、自局名称を記憶する自局名称記憶手
段と、前記JBIG画像の2値画像データのコメントマ
ーカーに前記自局名称を挿入するコメント作成手段と、
前記通信手段の受信した前記JBIG画像の2値画像デ
ータのコメントマーカーに挿入されている局名称を解析
するコメント解析手段と、前記コメント解析手段の解析
した前記局名称を送信局名称として記憶する送信局名称
記憶手段と、前記通信手段の受信した画像を指定された
相手先に転送する転送手段と、前記転送相手先が前記J
BIG画像を受信可能であると、前記コメント作成手段
により前記JBIG画像の2値画像データのコメントマ
ーカーに前記自局名称を挿入させて前記転送手段により
前記指定の相手先に前記受信画像を転送させる制御手段
と、を備えることにより、上記目的を達成している。
【0021】上記構成によれば、転送画像としてJBI
G画像を受信し、転送先がJBIG画像を受信可能であ
ると、JBIG画像の2値画像のコメントマーカーに挿
入されている送信局名称を自局名称に変更して、指定の
転送先に転送しているので、自局名称が転送先に分かる
ようにすることができ、転送処理において、高速に局名
称を変更して送信できる。その結果、通信費を削減する
ことができるとともに、ファクシミリ装置の利用性を向
上させることができる。
【0022】請求項5記載の発明のファクシミリ装置
は、前記ファクシミリ装置は、通常のファクシミリ用符
号化方式により画像を圧縮する通常圧縮手段と、前記受
信した前記JBIG画像を伸張する伸張手段と、所定の
文字列を画像に変換して前記原稿の画像に挿入するキャ
ラクタ挿入手段と、をさらに備え、前記制御手段は、前
記受信画像が前記JBIG画像であるが、前記転送相手
先が前記JBIG画像を受信不可能であると、前記受信
した前記JBIG画像を前記伸張手段により伸張させ
て、前記送信局名称記憶手段に記憶されている前記送信
局名称を前記キャラクタ挿入手段により当該伸張した受
信画像に挿入させた後、前記通常圧縮手段により圧縮さ
せて、前記転送手段により前記指定の相手先に転送させ
ることにより、上記目的を達成している。
【0023】上記構成によれば、転送画像としてJBI
G画像を受信し、転送先がJBIG画像を受信不可能で
あると、JBIG画像の2値化手のコメントマーカーに
挿入されている送信局名称を転送画像に挿入して、通常
のファクシミリ符号化方式で圧縮した後、指定の転送先
に転送しているので、送信元が転送先に受信原稿の送信
局名称の表示により分かるようすることができ、ファク
シミリ装置の利用性を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0025】図1〜図14は、本発明のファクシミリ装
置の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明のフ
ァクシミリ装置の一実施の形態を適用したファクシミリ
装置の回路ブロック図である。
【0026】図1において、ファクシミリ装置1は、シ
ステム制御部2、システムメモリ3、画情報メモリ4、
読取部5、書込部6、操作部7、表示部8、DCR9、
G3モデム10、NCU11、レポート作成部12、コ
メント作成/解析部13、キャラクタ挿入部14及び転
送処理部15等を備えており、上記各部は、バス16に
より接続されている。
【0027】システムメモリ(自局名称記憶手段、送信
局名称記憶手段)3は、ROM(Read Only Memory)や
RAM(Random Access Memory)等で形成され、システ
ムメモリ3には、ファクシミリ装置1としての基本処理
プログラムや後述する局名管理制御処理プログラム等が
格納されているとともに、上記各プログラムを実行する
のに必要なシステムデータや各種データが格納される。
【0028】システム制御部(制御手段)2は、システ
ムメモリ3内のプログラムに従ってシステムメモリ3の
RAMをワークメモリとして使用して、ファクシミリ装
置1の各部を制御し、ファクシミリ装置1としてのシー
ケンスを実行するとともに、後述する局名管理制御処理
を実行する。
【0029】画情報メモリ4は、RAMやハードディス
ク等で形成され、所定容量を有している。画情報メモリ
4は、送信用の画情報や受信した画情報を主に蓄積し、
画情報メモリ4に蓄積された画情報は、システム制御部
2により所定時期に読み出されて送信処理や記録出力処
理に供される。
【0030】読取部5は、例えば、CCD(Charge Cou
pled Device)を利用したイメージスキャナ等が利用さ
れており、一般に、ADF(自動原稿送り装置)を備え
ている。ADFには、複数枚の原稿がセットされ、AD
Fは、セットされた原稿を1枚ずつ読取部5の原稿読取
位置に送給する。読取部5は、ADFから搬送されてき
た原稿を走査し、原稿の画情報を所定の解像度で読み取
って、DCR9等に出力する。
【0031】書込部(レポート出力手段、記録出力手
段)6は、例えば、サーマル素子を利用したサーマル記
録装置あるいは電子写真式記録装置等が使用されてお
り、書込部6は、受信画像や読取部5で読み取った画像
を記録紙に記録出力するとともに、ファクシミリ装置1
からオペレータに通知する各種情報、例えば、所定のレ
ポート(管理レポート、送信結果レポート、受信結果レ
ポート等)を記録紙に記録出力する。特に、書込部6
は、後述する局名管理制御処理で取得し、システムメモ
リ3に格納されて、レポート作成部12の作成した送信
局名を管理レポートに記録出力する。
【0032】操作部7は、テンキー、スタートキー、ス
トップキー及びファンクションキー等の各種操作キーを
備え、各操作キーにより送信操作等の各種命令が入力さ
れるとともに、自局名称が入力される。操作部7のキー
操作により入力された自局名称は、システム制御部2に
よりシステムメモリ3の所定領域(例えば、自局名称格
納領域)に格納される。
【0033】表示部8は、例えば、液晶ディスプレイが
用いられ、表示部8には、操作キーから入力された命令
内容やファクシミリ装置1からオペレータに通知する各
種情報、特に、後述するコメント作成/解析部13が解
析して取得した送信元の局名が表示出力される。
【0034】DCR(符号化・復号化部)9は、画情報
の電送時間の短縮化と効率化及び図示しない画情報メモ
リ4への蓄積の効率化を図るものであり、画情報を所定
の符号化方式に従って符号化し、また、符号化された画
情報を復号化する。DCR9は、通常のファクシミリ用
標準符号化方式、例えば、MH符号化方式、MR符号化
方式、MMR符号化方式の符号化及び復号化を行うとと
もに、JBIG方式の符号化(圧縮)及び復号化(伸
張)を行い、圧縮手段、伸張手段及び通常圧縮手段とし
て機能する。
【0035】このJBIG方式は、ITU−U勧告によ
るものであり、JBIG圧縮データは、2値画像体(B
IE:Bi-level image entity )と呼ばれており、図2
に示すように、2値画像ヘッダ(BIH:Bi-level ima
ge header )と2値画像データ(BID:Bi-level ima
ge data )で構成されている。2値画像ヘッダ(BI
H)は、20バイト(byte)固定で、図3に示すよ
うな構造になっており、2値画像データ(BID)は、
図4に示すように、浮動マーカー(FloatMake
r)とストライプデータ体(SDE:Stripe data enti
ty)とで構成されて、複数のストライプが連続してい
る。上記ストライプデータ体(SDE)は、さらに、プ
ロテクティドストライプ(PSCD:Protected stripe
coded data)及びESC(Escape)コードとストライ
プデータリセット(SDRST:Stripe data reset )
あるいはESCコードとストライプデータノーマル(S
DNORM:Stripe data normal)により構成されてい
る。
【0036】そして、上述のように、2値画像データ
(BID)には、上記浮動マーカーを付加することがで
き、この浮動マーカーには、図5に示すようなコメント
マーカー(COMMENTマーカー)がある。コメント
マーカーは、続くLc(コメントデータ長)で付加する
ユーザーデータ長を指定することにより、ユーザーデー
タ長を付加することができる。
【0037】ITU−U勧告T.85では、コメントマ
ーカーによって転送される情報の解釈は、インプリメン
テーションに依存するとなっており、ファクシミリ装置
1では、このデータを使用して、自局名称を通知する。
すなわち、図6は、コメントマーカーに自局名称(図6
では、自局名称を「あいうえおかきくけこ」として表示
している。)を付加した状態を示しており、後述するコ
メント作成/解析部13によりこの自局名称を2値画像
データのコメントマーカーに付加している。
【0038】G3モデム10は、G3通信の送信信号を
回線の伝達に適した形態に変調し、また、回線から送ら
れてきた変調信号を復調する。
【0039】NCU(網制御部)11には、例えば、P
STN(公衆電話回線網)が接続されており、NCU1
1は、G3通信プロトコルに従って画情報の送・受信及
び制御信号の送・受信を行うとともに、自動発・着呼処
理を行う。上記G3モデム及びNCU11は、通信手段
及び送信手段として機能する。
【0040】レポート作成部12は、システムメモリ3
に格納されている通信管理データや後述する局名管理制
御処理により取得した送信局名称を管理レポートとして
作成して、書込部6に転送し、書込部6により管理レポ
ートを記録紙に記録出力させる。
【0041】コメント作成/解析部(コメント作成手
段)13は、上記JBIG画像の浮動マーカー部のコメ
ントマーカーにコメントとして自局名称を付加し、ま
た、受信したJBIG画像の浮動マーカー部のコメント
マーカーに付加されている送信局名称を解析して取得す
る。
【0042】キャラクタ挿入部(キャラクタ挿入手段)
14は、所定の文字列を画像データに挿入するものであ
り、特に、システムメモリ3に格納されている自局名称
を送信画像に挿入する。
【0043】転送処理部(転送手段)15は、受信した
原稿の画情報を送信元により指定された相手先に転送す
る転送処理を行う。
【0044】次に、作用を説明する。ファクシミリ装置
1は、JBIG画像の浮動マーカー部のコメントマーカ
ーにコメントとして自局名称を付加して送信し、また、
受信したJBIG画像の浮動マーカー部のコメントマー
カーに付加されている送信局名を解析して取得して、取
得した送信局名を管理し、さらに、転送時に、JBIG
画像で送信されてきた送信元名称を自局名称に入れ換え
て転送するところにその特徴がある。
【0045】以下、この局名管理制御処理について、図
7〜図13に基づいて説明する。まず、JBIG画像に
自局名称を付加して送信し、受信したJBIG画像に付
加されている送信元名称を取得して、レポートとして記
録出力する場合の処理を、図7〜図10に基づいて、説
明する。なお、この処理は、請求項1に対応する処理で
ある。
【0046】送信時、ファクシミリ装置1のシステム制
御部2は、送信原稿が読取部5にセットされ、送信先の
入力やスタートキーの投入等の送信操作が操作部7で行
われると、読取部5により送信原稿の画像を読み取らせ
て、DCR9で通常のファクシミリ符号化方式で符号化
して、画情報メモリ4に蓄積する(ステップS1)。全
ての送信原稿の画像を画情報メモリ4に蓄積すると、シ
ステム制御部2は、NCU11を介して指定された相手
先を発呼し(ステップS2)、相手先が応呼して、図8
に示すように、CED信号(被呼端末識別信号)、NS
F信号(非標準機能識別信号)、DIS信号(デジタル
識別信号)及びCSI信号(被呼端末識別信号)を送信
してくると、これらの各制御信号を受信して(ステップ
S3)、受信したNSF信号により相手先がJBIG方
式の符号化・復号化機能を備えているか、すなわち、J
BIG画像受信機能を有しているかをチェックする(ス
テップS4)。
【0047】ステップS4で、相手先がJBIG機能を
備えていると判断すると、システム制御部2は、DCR
9でJBIG画像に圧縮しなおして、コメント作成/解
析部13にシステムメモリ3に格納されている自局名称
を、図6に示したように、JBIG画像の浮動マーカー
部のコメントマーカーに付加させ(ステップS5)、D
CR9でJBIG方式により圧縮した送信原稿の画像
を、図8に示すNSS信号(非標準機能設定信号)でJ
BIG方式の画像を送信する旨を宣言した後、送信する
(ステップS6)。
【0048】図4で、相手先がJBIG機能を備えてい
ないと判断すると、従来と同様に、図8に示すNSS信
号に自局名称を付加して送信し(ステップS7)、その
後、通常のファクシミリ用標準符号化方式で圧縮した画
情報メモリ4内の画像をそのまま送信して、通信処理を
終了する(ステップS6)。
【0049】したがって、相手先がJBIG機能を備え
ているときには、JBIG画像の浮動マーカー部のコメ
ントマーカーに自局名称を付加して送信することがで
き、通信速度を速くして、通信費を削減することができ
る。
【0050】ファクシミリ装置1のシステム制御部2
は、受信時には、図9に示すように、着信があり、受信
を開始すると(ステップS11)、相手先から送信され
てくるNSS信号により、JBIG画像が送信されてく
るかどうかチェックし(ステップS12)、JBIG画
像が送信されてくるときには、所定のファクシミリ伝送
制御手順を行った後、相手先から送信されてくるJBI
G画像を受信して、コメント作成/解析部13に受信し
たJBIG画像の浮動マーカー部のコメントマーカーに
付加されているコメントを解析させて、局名称を取得さ
せる(ステップS13)。システム制御部2は、コメン
ト作成/解析部13の取得した局名称を送信元名称とし
てシステムメモリ3に格納し(ステップS14)、受信
処理を終了する(ステップS15)。ステップS12
で、JBIG画像が送信されてこないときには、通常の
ファクシミリ制御手順により受信画像を受信するととも
に、NSS信号で局名称が送信されてくると、この局名
称を取得して、送信元名称としてシステムメモリ3に格
納して、受信処理を終了する(ステップS15)。
【0051】ファクシミリ装置1のシステム制御部2
は、受信処理が完了すると、図10に示すレポート出力
処理を行う。すなわち、システム制御部2は、システム
メモリ3のコメントデータ(送信局名称)を読み出し、
レポート作成部12に転送して、レポート作成部12に
より2値画像のレポートを作成させる(ステップS2
1)。システム制御部2は、レポート作成部12の作成
した送信局名称のレポートデータを書込部6に転送し、
書込部6にレポートとして記録紙に記録出力させる(ス
テップS22)。
【0052】したがって、JBIG画像で受信した送信
元名称がレポートにより記録出力され、送信元名称を確
認することができる。
【0053】次に、JBIG画像で受信したコメントデ
ータである送信局名称を表示部8に表示出力する処理に
ついて、図11に基づいて、説明する。なお、この処理
は、請求項2に対応する処理である。
【0054】ファクシミリ装置1のシステム制御部2
は、受信時、図11に示すように、着信があり、受信を
開始すると(ステップS31)、相手先から送信されて
くるNSS信号により、JBIG画像が送信されてくる
かどうかチェックし(ステップS32)、JBIG画像
が送信されてくるときには、所定のファクシミリ伝送制
御手順を行った後、相手先から送信されてくるJBIG
画像を受信して、コメント作成/解析部13に受信した
JBIG画像の浮動マーカー部のコメントマーカーに付
加されているコメントを解析させて、局名称を取得させ
る(ステップS33)。システム制御部2は、コメント
作成/解析部13の取得した局名称を送信元名称として
表示部8に転送して、表示部8に受信処理中の間表示出
力させる(ステップS34)。その後、システム制御部
2は、コメント作成/解析部13の取得した局名称を送
信元名称としてシステムメモリ3に格納し(ステップS
35)、受信処理を終了する(ステップS36)。ステ
ップS32で、JBIG画像が送信されてこないときに
は、通常のファクシミリ制御手順により受信画像を受信
するとともに、NSS信号で局名称が送信されてくる
と、この局名称を取得して、送信元名称としてシステム
メモリ3に格納して、受信処理を終了する(ステップS
36)。上記システムメモリ3に格納した送信元名称
は、上記図10と同様にして、レポート出力させてもよ
い。
【0055】したがって、JBIG画像で受信したコメ
ントデータである送信局名称を表示部8に表示出力させ
ることができ、表示内容により送信元名称を確認するこ
とができる。
【0056】次に、JBIG画像で受信したコメントデ
ータである送信局名称を受信画像に挿入して、記録紙に
受信画像とともに記録出力させる処理について、図12
に基づいて、説明する。なお、この処理は、請求項3に
対応する処理である。
【0057】ファクシミリ装置1のシステム制御部2
は、受信時、図12に示すように、着信があり、受信を
開始すると(ステップS41)、相手先から送信されて
くるNSS信号により、JBIG画像が送信されてくる
かどうかチェックし(ステップS42)、JBIG画像
が送信されてくるときには、所定のファクシミリ伝送制
御手順を行った後、相手先から送信されてくるJBIG
画像を受信して、コメント作成/解析部13に受信した
JBIG画像の浮動マーカー部のコメントマーカーに付
加されているコメントを解析させて、局名称を取得させ
る(ステップS43)。システム制御部2は、コメント
作成/解析部13の取得した局名称をシステムメモリ3
に転送して、送信元名称としてシステムメモリ3に格納
する(ステップS44)。なお、ステップS42で、送
信されてくる画像がJBIG画像でないときには、通常
のファクシミリ伝送制御手順により画像を受信して、ス
テップS45に移行する。
【0058】そして、システム制御部2は、受信したJ
BIG画像をDCR9で伸張(復号化)して、書込部6
に転送し、書込部6で記録紙に画像を記録出力させるが
(ステップS45)、このとき、システムメモリ3にコ
メントデータ、すなわち、当該画像の送信元名称が格納
されているかどうかチェックし(ステップS46)、、
送信元名称が格納されているときには、システムメモリ
3から送信元名称を読み出して(ステップS47)、キ
ャラクタ挿入部14に転送する。システム制御部2は、
キャラクタ挿入部14で送信元名称を2値画像に変換さ
せて、受信原稿の画像の所定位置に挿入させ(ステップ
S48)、送信元名称の挿入された受信画像を書込部6
に転送して、記録紙に記録出力させる。受信画像の全て
の頁について上記処理を完了すると、システム制御部2
は、受信処理を終了する(ステップS49)。
【0059】ステップS46で、システムメモリ3に送
信元名称が格納されていないときには、受信画像を通常
の記録処理により、書込部6で記録出力して、全ての受
信画像の記録処理を終了すると、受信処理を終了する
(ステップS49)。
【0060】したがって、JBIG画像で受信したコメ
ントデータである送信局名称を受信画像に挿入して、受
信画像とともに記録紙に記録出力することができ、受信
画像の記録された記録紙により送信元名称を確認するこ
とができる。
【0061】次に、受信画像を転送する際に、受信画像
をJBIG画像で受信すると、浮動マーカー部のコメン
トマーカーに付加されたコメントデータである送信局名
称を自局の局名(自局名称)に書き換えて転送させる処
理について、図13に基づいて、説明する。なお、この
処理は、請求項4に対応する処理である。
【0062】ファクシミリ装置1のシステム制御部2
は、転送依頼を伴った着信があると、図13に示すよう
に、受信を開始し(ステップS51)、相手先から送信
されてくるNSS信号により、JBIG画像が送信され
てくるかどうかチェックする(ステップS52)。ステ
ップS52で、JBIG画像が送信されてくるときに
は、所定のファクシミリ伝送制御手順を行った後、相手
先から送信されてくるJBIG画像を受信して、コメン
ト作成/解析部13に受信したJBIG画像の浮動マー
カー部のコメントマーカーに付加されているコメントを
解析させて、局名称を取得させる(ステップS53)。
システム制御部2は、コメント作成/解析部13の取得
した局名称をシステムメモリ3に転送して、送信元名称
としてシステムメモリ3に格納し(ステップS54)、
全ての画像を受信すると、受信処理を終了して、回線を
切断する(ステップS55)。なお、ステップS52
で、送信されてくる画像がJBIG画像でないときに
は、通常のファクシミリ手順により画像を受信して、ス
テップS55に移行する。
【0063】そして、システム制御部2は、受信処理を
完了すると、転送処理を開始して(ステップS56)、
ファクシミリ伝送制御手順で指定された転送先に発呼し
(ステップS57)、相手先から送られてくるNSF信
号により相手先がJBIG機能を備えているかどうかチ
ェックする(ステップS58)。
【0064】相手先がJBIG機能を備えているときに
は、システム制御部2は、転送する画像がJBIG画像
であるかチェックし(ステップS59)、転送する画像
がJBIG画像であるときには、上記受信したJBIG
画像の伸張・圧縮を行うことなく、そのまま転送先に送
信するが、このとき、浮動マーカー部のコメントマーカ
ーに付加されているコメントデータである元々の送信元
名称を自局名称に書き換えて、すなわち、送信元名称を
変更して、送信する(ステップS60)。その後、全て
の画像の転送を完了すると、システム制御部2は、転送
処理を終了する(ステップS61)。
【0065】なお、ステップS58で、転送先がJBI
G機能を有していないとき及びステップS59で転送画
像がJBIG画像でないときには、通常の転送処理を行
って、転送処理を終了する(ステップS61)。
【0066】したがって、受信したJBIG画像をJB
IG機能を有する相手先に転送するに際して、JBIG
画像の浮動マーカー部のコメントマーカーに付加されて
いる送信元名称を、自局名称に変更して、送信すること
ができ、通信速度を向上させて、通信費を削減しつつ、
適切に自局名称を転送先に通知することができる。
【0067】また、このとき、受信したJBIG画像を
伸張・圧縮を行うことなく、JBIG画像に付加されて
いる送信元名称を変更することができ、処理速度を向上
させることができる。
【0068】次に、受信したJBIG画像をJBIG機
能を有していない転送先に転送するに際して、JBIG
画像に付加されているコメントデータである送信局名称
を受信画像に挿入して転送する処理について、図14に
基づいて、説明する。なお、この処理は、請求項5に対
応する処理である。
【0069】ファクシミリ装置1のシステム制御部2
は、転送依頼を伴った着信があると、図14に示すよう
に、受信を開始し(ステップS71)、相手先から送信
されてくるNSS信号により、JBIG画像が送信され
てくるかどうかチェックする(ステップS72)。ステ
ップS72で、JBIG画像が送信されてくるときに
は、所定のファクシミリ伝送制御手順を行った後、相手
先から送信されてくるJBIG画像を受信して、コメン
ト作成/解析部13に受信したJBIG画像の浮動マー
カー部のコメントマーカーに付加されているコメントを
解析させて、局名称を取得させる(ステップS73)。
システム制御部2は、コメント作成/解析部13の取得
した局名称をシステムメモリ3に転送して、送信元名称
としてシステムメモリ3に格納し(ステップS74)、
全ての画像を受信すると、受信処理を終了して、回線を
切断する(ステップS75)。なお、ステップS72
で、送信されてくる画像がJBIG画像でないときに
は、通常のファクシミリ手順により画像を受信して、ス
テップS75に移行する。
【0070】そして、システム制御部2は、受信処理を
完了すると、転送処理を開始して(ステップS76)、
ファクシミリ伝送制御手順で指定された転送先に発呼し
(ステップS77)、相手先から送られてくるNSF信
号により相手先がJBIG機能を備えているかどうかチ
ェックする(ステップS78)。
【0071】相手先がJBIG機能を備えていないとき
には、システム制御部2は、転送する画像がJBIG画
像であるかチェックし(ステップS79)、転送画像が
JBIG画像であるときには、システムメモリ3に記憶
した送信元名称を読み出して、キャラクタ挿入部14に
転送する(ステップS80)。キャラクタ挿入部14
は、転送されてきた送信元名称を画像データに変換し、
また、システム制御部2は、受信画像をDCR9に転送
して伸張させ、伸張された画像にキャラクタ挿入部14
により画像データに変換した送信元名称を挿入させる
(ステップS81)。その後、システム制御部2は、送
信元名称を挿入した送信画像をDCR9で通常のファク
シミリ符号化方式で圧縮させ、この圧縮された画像を、
転送処理部15によりNCU11を介して転送先に転送
させる。システム制御部2は、全ての転送画像につい
て、上記処理を行い、全ての画像の転送を完了すると、
転送処理を終了する(ステップS82)。
【0072】上記ステップS78で、転送先がJBIG
機能を有しているいときには、受信画像がJBIG画像
であると、システム制御部2は、上記図13の場合と同
様に、受信したJBIG画像の伸張・圧縮を行うことな
く、そのまま転送先に送信するが、このとき、浮動マー
カー部のコメントマーカーに付加されているコメントデ
ータである元々の送信元名称を自局名称に変更して、送
信し、全ての画像の転送を完了すると、転送処理を終了
する(ステップS82)。
【0073】ステップS79で、受信画像がJBIG画
像でないときには、通常のファクシミリ転送手順によ
り、画像の転送を行い、全ての画像を転送すると、転送
処理を終了する(ステップS82)。
【0074】したがって、送信元名称の付加されたJB
IG画像を受信し、JBIG機能を有していない相手先
に受信した画像を転送する際、JBIG画像の浮動マー
カー部のコメントマーカーに付加されている送信元名称
を取得して、取得した送信元名称を画像データに変換
し、転送画像に挿入して、通常のファクシミリ標準符号
化方式の画像として送信することができ、転送依頼元を
転送先に通知することができる。
【0075】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0076】なお、上記実施の形態においては、JBI
G画像にコメントデータとして自局名称を付加する場合
について説明したが、付加するコメントデータとして
は、自局名称に限るものではなく、例えば、自局電話番
号や原稿のタイトル等であってもよい。また、NSSに
よる非標準による手順を説明したが、G3標準でもコメ
ントマーカーの解釈が共通になり、TSI等の情報が通
知されれば、同様の効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の発明のファクシミリ装置
によれば、自局名称を送信速度の速いJBIG画像の2
値画像データのコメントマーカーに挿入して送信し、ま
た、JBIG画像の2値画像データのコメントマーカー
に挿入して送信されてきた局名称を取得して、レポート
出力するので、高速に局名称を送受信して、通信費を削
減することができるとともに、レポートにより送信局名
を確認することができ、ファクシミリ装置の利用性を向
上させることができる。
【0078】請求項2記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、自局名称を送信速度の速いJBIG画像の2値
画像データのコメントマーカーに挿入して送信し、ま
た、JBIG画像の2値画像データのコメントマーカー
に挿入して送信されてきた局名称を取得して、表示出力
するので、高速に局名称を送受信して、通信費を削減す
ることができるとともに、表示内容により送信局名を確
認することができ、ファクシミリ装置の利用性を向上さ
せることができる。
【0079】請求項3記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、自局名称を送信速度の速いJBIG画像の2値
画像データのコメントマーカーに挿入して送信し、ま
た、JBIG画像の2値画像データのコメントマーカー
に挿入して送信されてきた局名称を取得して、受信画像
に挿入して記録出力するので、高速に局名称を送受信し
て、通信費を削減することができるとともに、受信原稿
に記録された局名称により送信局名を確認することがで
き、ファクシミリ装置の利用性を向上させることができ
る。
【0080】請求項4記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、転送画像としてJBIG画像を受信し、転送先
がJBIG画像を受信可能であると、JBIG画像の2
値画像のコメントマーカーに挿入されている送信局名称
を自局名称に変更して、指定の転送先に転送しているの
で、自局名称が転送先に分かるようにすることができ、
転送処理において、高速に局名称を変更して送信でき
る。その結果、通信費を削減することができるととも
に、ファクシミリ装置の利用性を向上させることができ
る。
【0081】請求項5記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、転送画像としてJBIG画像を受信し、転送先
がJBIG画像を受信不可能であると、JBIG画像の
2値化手のコメントマーカーに挿入されている送信局名
称を転送画像に挿入して、通常のファクシミリ符号化方
式で圧縮した後、指定の転送先に転送しているので、送
信元が転送先に受信原稿の送信局名称の表示により分か
るようすることができ、ファクシミリ装置の利用性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の一実施の形態を適
用したファクシミリ装置の回路ブロック図。
【図2】JBIG画像の2値画像体の構成を示す図。
【図3】図2の2値画像ヘッダのさらに詳細な構成を示
す図。
【図4】図2の2値画像データのさらに詳細な構成を示
す図。
【図5】図4のフローティングマーカー(浮動マーカ
ー)の詳細な構成を示す図。
【図6】図5の浮動マーカーに自局名称を付加した一例
を示す図。
【図7】図1のファクシミリ装置による送信処理を示す
フローチャート。
【図8】図1のファクシミリ装置によるファクシミリ伝
送制御手順を示すタイムチャート。
【図9】図1のファクシミリ装置によるJBIG画像か
ら送信元名称を取得する受信処理を示すフローチャー
ト。
【図10】図8の処理で取得した送信元名称をレポート
出力するレポート出力処理を示すフローチャート。
【図11】図1のファクシミリ装置によるJBIG画像
から送信元名称を取得して表示出力する受信処理を示す
フローチャート。
【図12】図1のファクシミリ装置によるJBIG画像
から送信元名称を取得して受信画像に挿入して記録出力
する受信処理を示すフローチャート。
【図13】図1のファクシミリ装置による受信したJB
IG画像の送信元名称を自己局名称に変更して転送する
転送処理を示すフローチャート。
【図14】図1のファクシミリ装置による受信したJB
IG画像の送信元名称を転送画像に挿入して転送する転
送処理を示すフローチャート。
【図15】従来のファクシミリ装置によるファクシミリ
伝送制御手順を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 システム制御部 3 システムメモリ 4 画情報メモリ 5 読取部 6 書込部 7 操作部 8 表示部 9 DCR 10 G3モデム 11 NCU 12 レポート作成部 13 コメント作成/解析部 14 キャラクタ挿入部 15 転送処理部 16 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44 H04N 1/38 - 1/393 H04N 1/41 - 1/419

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信原稿の画像を前記JBIG画像に圧縮
    する圧縮手段と、自局名称を記憶する自局名称記憶手段
    と、前記圧縮手段の圧縮した前記JBIG画像の2値画
    像データのコメントマーカーに前記自局名称を挿入する
    コメント作成手段と、前記コメント作成手段により前記
    自局名称の挿入された前記JBIG画像を送信する送信
    手段と、前記受信した前記JBIG画像を伸張する伸張
    手段と、前記受信したJBIG画像の2値画像データの
    コメントマーカーに挿入されている局名称を解析するコ
    メント解析手段と、前記コメント解析手段の解析した前
    記局名称を送信局名称として記憶する送信局名称記憶手
    段と、所定のレポートデータを記録出力するレポート出
    力手段と、前記送信局名称記憶手段に記憶されている前
    記送信局名称を前記レポート出力手段によりレポート出
    力させる制御手段と、を備えたことを特徴とするファク
    シミリ装置。
  2. 【請求項2】送信原稿の画像を前記JBIG画像に圧縮
    する圧縮手段と、自局名称を記憶する自局名称記憶手段
    と、前記JBIG画像の2値画像データのコメントマー
    カーに前記自局名称を挿入するコメント作成手段と、前
    記コメント作成手段により前記自局名称の挿入された前
    記JBIG画像を送信する送信手段と、前記受信した前
    記JBIG画像を伸張する伸張手段と、前記受信した前
    記JBIG画像の2値画像データのコメントマーカーに
    挿入されている局名称を解析するコメント解析手段と、
    前記コメント解析手段の解析した前記局名称を送信局名
    称として記憶する送信局名称記憶手段と、所定のデータ
    を表示出力する表示出力手段と、前記送信局名称記憶手
    段に記憶されている前記送信局名称を前記表示出力手段
    により表示出力させる制御手段と、を備えたことを特徴
    とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】送信原稿の画像を前記JBIG画像に圧縮
    する圧縮手段と、自局名称を記憶する自局名称記憶手段
    と、前記JBIG画像の2値画像データのコメントマー
    カーに前記自局名称を挿入するコメント作成手段と、前
    記コメント作成手段により前記自局名称の挿入された前
    記JBIG画像を送信する送信手段と、前記受信した前
    記JBIG画像を伸張する伸張手段と、前記受信した前
    記JBIG画像の2値画像データのコメントマーカーに
    挿入されている局名称を解析するコメント解析手段と、
    前記コメント解析手段の解析した前記局名称を送信局名
    称として記憶する送信局名称記憶手段と、所定の文字列
    を画像に変換して前記受信画像に挿入するキャラクタ挿
    入手段と、前記伸張手段の伸張した画像を記録出力する
    記録出力手段と、前記送信局名称記憶手段に記憶されて
    いる前記送信局名称を前記キャラクタ挿入手段により前
    記伸張手段の伸張した前記受信画像に挿入させて前記記
    録出力手段により記録出力させる制御手段と、を備えた
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】通信手段によりJBIG画像を送受信する
    ファクシミリ装置において、自局名称を記憶する自局名
    称記憶手段と、前記JBIG画像の2値画像データのコ
    メントマーカーに前記自局名称を挿入するコメント作成
    手段と、前記通信手段の受信した前記JBIG画像の2
    値画像データのコメントマーカーに挿入されている局名
    称を解析するコメント解析手段と、前記コメント解析手
    段の解析した前記局名称を送信局名称として記憶する送
    信局名称記憶手段と、前記通信手段の受信した画像を指
    定された相手先に転送する転送手段と、前記転送相手先
    が前記JBIG画像を受信可能であると、前記コメント
    作成手段により前記JBIG画像の2値画像データのコ
    メントマーカーに前記自局名称を挿入させて前記転送手
    段により前記指定の相手先に前記受信画像を転送させる
    制御手段と、を備えたことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  5. 【請求項5】前記ファクシミリ装置は、通常のファクシ
    ミリ用符号化方式により画像を圧縮する通常圧縮手段
    と、前記受信した前記JBIG画像を伸張する伸張手段
    と、所定の文字列を画像に変換して前記原稿の画像に挿
    入するキャラクタ挿入手段と、をさらに備え、前記制御
    手段は、前記受信画像が前記JBIG画像であるが、前
    記転送相手先が前記JBIG画像を受信不可能である
    と、前記受信した前記JBIG画像を前記伸張手段によ
    り伸張させて、前記送信局名称記憶手段に記憶されてい
    る前記送信局名称を前記キャラクタ挿入手段により当該
    伸張した受信画像に挿入させた後、前記通常圧縮手段に
    より圧縮させて、前記転送手段により前記指定の相手先
    に転送させることを特徴とする請求項4記載のファクシ
    ミリ装置。
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