JPH1075345A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1075345A
JPH1075345A JP9161607A JP16160797A JPH1075345A JP H1075345 A JPH1075345 A JP H1075345A JP 9161607 A JP9161607 A JP 9161607A JP 16160797 A JP16160797 A JP 16160797A JP H1075345 A JPH1075345 A JP H1075345A
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JP
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JP9161607A
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English (en)
Inventor
Junichi Matsunoshita
純一 松野下
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH1075345A publication Critical patent/JPH1075345A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成画像を出力する際に使用するバッファメ
モリ量が小さくて済み、合成画像を作成する処理時間が
短くて、さらに、画質の劣化を少なく済ませる。 【解決手段】 入力された画像データを、ブロック毎に
圧縮する画像圧縮伸長部214と、圧縮コードデータを
ブロック毎に記憶するコードバッファ217と、コード
バッファ217に記憶された圧縮コードデータを、指定
された編集モードに応じたブロックの順番で読み出すコ
ードバッファ制御部216aとを備え、画像圧縮伸長部
214は、コードバッファ制御部216aによって読み
出された圧縮コードデータを伸長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、特に、複数の原稿を読み込んで、その画像データを
圧縮して記憶する一方、記憶した圧縮データを指定され
た順に指定回数だけ読み出し、伸長して出力する電子ソ
ート機能を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル複写機用の画像処理装
置として、電子ソート機能や、ページ間編集機能などを
備えたものが登場しつつある。ここで、電子ソート機能
とは、入力された複数ページの画像をいったん記憶して
おき、記憶された画像を任意のページ順に任意の回数だ
け読み出して出力する機能であり、また、ページ間編集
機能とは、入力された複数ページの画像を1枚に合成し
て出力する機能をいう。このページ間編集機能には、さ
らに、複数のNページの画像を入力されたページの順に
1枚の画像に合成するN−up合成機能や、コピー出力
された用紙を折り曲げると小冊子が作製できるように、
ページ順を入れ替えて合成画像を作成するシグネチャ合
成機能などがある。特に、シグネチャ合成機能は、入力
されるページ順とは異なるページ順で画像の合成が行な
われるので、入力されたページ数分のすべての画像デー
タをいったん記憶しておき、すべての画像の入力が終了
した後に所定のページ順に画像合成を行なう必要があ
る。
【0003】つまり、これらの機能を実現するためには
大容量の記憶装置が必要になる。この記憶装置として
は、通常、ビット単価の安い記憶デバイスであるハード
ディスクが使用される。この際、ハードディスクへの入
出力のためのバッファとして、比較的小容量の半導体メ
モリが使用される。ところで、ハードディスクのデータ
転送速度は、一般に、画像処理装置のビデオレートと比
べて低い。このため、入力画像をそのままハードディス
クに蓄積する場合には、ハードディスクへの書込速度ま
たは読出速度に合わせて、画像入力装置の画像入力速度
または画像出力装置の画像出力速度を低くする必要があ
る。この場合、電子ソート機能を使用すると、コピー速
度が低下してしまう。そこで、入力画像に対して画像圧
縮を行なうとともに、1ページのデータ量をハードディ
スクのデータ転送速度に合うように圧縮することで、電
子ソート機能を使用した場合でも、画像入力装置の画像
入力速度あるいは画像出力装置の画像出力速度が低下し
ないようにしている。この際に、圧縮の方式としては、
どのような画像が入力されても圧縮率が高く、かつ、画
質劣化の小さい方式が望ましい。そのような画像処理装
置に適する画像圧縮方式の一例として、JPEG方式が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、JPE
G方式は可変長圧縮方式の一種なので、圧縮状態で編集
処理を行なうことはできない。したがって、N−up合
成機能や、シグネチャ合成機能などのページ間編集機能
を実現するためには、圧縮された画像をいったん伸長し
てからページバッファに書き込んで、ページバッファ上
で合成処理を行なう必要がある。このため、これらのペ
ージ間編集機能を実現するためには、大容量のページバ
ッファが必要であり、また、画像の回転処理を行なう際
にも、さらに大容量のページバッファが必要である、と
いう問題があった。
【0005】また、合成画像を効率よく画像出力装置へ
出力するためには、作成した合成画像を再度圧縮してハ
ードディスクに記憶させておくとともに、すべての合成
画像をハードディスクに記憶させた後に、画像出力を開
始する必要がある。しかし、すべての合成画像を作成し
てハードディスクに記憶させる処理は、非常に時間がか
かるため、コピー出力を得るまでのに長時間要するとい
う問題もあった。さらに、合成画像は、2回の圧縮によ
って画質が劣化してしまうという問題もあった。本発明
は、上述した各種問題に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、合成画像を作成する際に使用するバ
ッファメモリ量が小さくて済み、合成画像を作成する処
理時間が短くて、さらに、画質の劣化が少ない画像処理
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にあっては、入力された画像データに編集処
理を施して出力する画像処理装置であって、編集処理の
内容を指定する編集処理モード指定手段と、入力された
画像データを分割して可変長圧縮し圧縮データを生成す
る圧縮手段と、前記圧縮手段によって生成された圧縮デ
ータをブロック単位で順次記憶する記憶手段と、前記編
集処理モード指定手段によって指定された編集処理モー
ドに応じて編集処理された後の画像の主走査方向に並ぶ
ブロック順に前記記憶手段に記憶された圧縮データを読
み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出された
圧縮データを順次伸長する伸長手段とを具備することを
特徴としている。また、本発明にあっては、入力された
画像データに編集処理を施して出力する画像処理装置で
あって、編集処理の内容を指定する編集処理モード指定
手段と、入力された画像データを分割して可変長圧縮し
圧縮データを生成する圧縮手段と、前記圧縮手段によっ
て生成された圧縮データをブロック単位で順次記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された圧縮データを読
み出して記憶する二次記憶手段と、前記二次記憶手段に
記憶された内容を前記ブロック毎に前記記憶手段に再度
展開する再展開手段と、前記編集処理モード指定手段に
よって指定された編集処理モードに応じて編集処理され
た後の画像の主走査方向に並ぶブロック順に前記記憶手
段に前記再展開手段によって展開された圧縮データを読
み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出された
圧縮データを順次伸長する伸長手段とを具備することを
特徴としている。さらに、本発明にあっては、入力され
た画像データに編集処理を施して出力する画像処理装置
であって、編集処理の内容を指定する編集処理モード指
定手段と、入力された画像データを分割して可変長圧縮
し圧縮データを生成する圧縮手段と、前記圧縮手段によ
って生成された圧縮データを順次記憶する一次記憶手段
と、前記一次記憶手段よりも容量の大きな二次記憶手段
と、前記一次記憶手段に記憶された圧縮データをブロッ
ク化して、前記二次記憶手段へと転送する第1の転送手
段と、前記編集処理モード指定手段によって指定された
編集処理モードに応じて編集処理された後の画像の主走
査方向に並ぶブロック順に前記二次記憶手段に記憶され
た圧縮データを前記一次記憶手段へと順次転送する第2
の転送手段と、前記第2の転送手段によって前記一次記
憶手段に転送された圧縮データを順次伸長する伸長手段
とを具備することを特徴としている。くわえて、本発明
にあっては、入力された画像の編集処理を指定する処理
指定手段と、入力された画像データを複数のブロックに
分割して圧縮し、その圧縮データを出力する圧縮手段
と、前記圧縮データをブロック毎に記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された圧縮データを、前記処理
指定手段によって指定された編集処理に応じたブロック
の順番で読み出す読出手段と、前記読出手段によって読
み出された圧縮データを伸長する伸長手段とを具備する
ことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0008】<1:第1実施形態>まず、本発明の第1
実施形態にかかる画像処理装置について説明する。
【0009】<1−1:適用されるディジタル複写機の
構成>はじめに、本実施形態にかかる画像処理装置が適
用されるディジタル複写機の構成について説明する。図
1は、その構成を示すブロック図である。この図におい
て、1は画像入力装置、2は画像処理装置、3は画像出
力装置である。このうち、画像入力装置1は、画像入力
制御部101によって制御され、かかる画像入力制御部
101は、画像処理装置2により、画像入力制御信号を
介して制御される。また、画像入力装置1には、複写機
に対する各種編集モードの設定を行なったり、各種設定
状態を示すなどを行なう操作パネル106が設けられて
いる。さらに、画像入力装置1は、自動原稿送り装置1
03によって、1ページずつ一定ピッチ(期間)で連続
して原稿の読み取りが可能であり、CCDセンサ105
によって、例えば、解像度400dpi、各画素8bi
tの多値画像として読み取った画像データを画像処理装
置2へ出力する。
【0010】画像入力装置1から画像処理装置2に供給
された画像データは、画像処理装置2によって必要な画
像処理が施された後に記憶・格納される。すべての画像
の入力が終了した後、画像処理装置2は、記憶・格納し
た画像データを、一定ピッチで指定されたページ順に指
定回数だけ画像出力装置3へ出力する。
【0011】画像処理装置2から出力された画像データ
は、画像出力装置3内部のROS(Raster Output Scan
ner)305に供給される。ROS305では、供給さ
れた画像データにしたがって、例えば、パルス幅変調に
より、レーザーダイオードが駆動され、解像度400d
pi、1画素あたり256階調の多値画像の出力が行な
われ、これにより、用紙上に画像が形成される。なお、
これらの制御は、画像出力制御部311により行なわれ
て、一定ピッチで連続して画像の出力(プリント)が可
能となっている。
【0012】<1−2:画像処理装置の構成>次に、本
実施形態にかかる画像処理装置2aの詳細について説明
する。図2は、その構成を示すブロック図である。この
図において、211は前段画像処理部であり、画像入力
装置1から入力された画像データに対し、MTF補正や
縮小拡大処理等の画像処理を施し、ラスタースキャン順
にバンドバッファ213へ出力する。一方、212は後
段画像処理部であり、伸長された画像データであって、
バンドバッファ213に格納された画像データをラスタ
ースキャン順に読み出した後、フィルタ処理等の画像処
理を施した後、画像出力装置3へ出力する。
【0013】バンドバッファ213は、前段画像処理部
211を介して画像入力装置1から入力された画像デー
タを一時的に格納したり、あるいは、格納した画像デー
タを後段画像処理部212を介して画像出力装置3へと
出力するために用いられるものである。本実施形態にお
けるバンドバッファ213は、例えば、2つの領域を交
互に読出・格納するピンポンバッファから構成され、各
容量は、4864画素×256ライン分としている。こ
こで以下、4864画素×256ライン分の画像を、説
明の便宜上、バンドと称することとする。
【0014】214は回転処理部であり、画像データに
ついてブロック化して、マクロブロックを単位として入
出力スキャンの順番を変更して回転するものである。詳
細には、回転処理部214は、画像入力時にあっては、
バンドバッファ213に格納された画像データに対し、
指定された回転角度に応じて図6(a)〜(d)に示す
いずれかの順番で、サブブロックを単位として読み出す
ことにより、マクロブロック内での回転を実行して、画
像圧縮伸長部215aに出力する。この際、回転処理部
214は、サブブロック内における画素データを、図7
(a)〜(d)に示すいずれかの順番で、読み出して出
力し、サブブロック内での回転も実行する。反対に、回
転処理部214は、画像出力時にあっては、画像圧縮伸
長部215aにより伸長された画像データに対し、指定
された回転角度に応じて図6(a)〜(d)に示すいず
れかの順番で、サブブロックを単位として、マクロブロ
ック内での回転を実行して、バンドバッファ213に格
納する。この際、回転処理部214は、サブブロック内
における画素データを、図7(a)〜(d)に示すいず
れかの順番で読み出して出力し、サブブロック内での回
転も実行する。
【0015】なお、本実施形態において、サブブロック
とは、画像圧縮の基本単位である8画素×8ラインから
なる画像領域をいい、マクロブロックとは、転送や回転
処理の基本単位である256画素×256ライン(すな
わち、32×32サブブロック)からなる画像領域をい
う。ここで、本実施形態におけるページ、バンド、マク
ロブロックおよびサブブロックの関係について図8を参
照して説明する。まず、同図(a)に示すように、ペー
ジを副走査方向に、256ライン毎に分割したものがバ
ンドであり、このバンドを、同図(b)に示すように、
主走査方向に、256画素毎に分割したものがマクロブ
ロックである。すなわち、バンドは、256画素×25
6ラインからなるマクロブロックを主走査方向に一列に
並べたものともいえる。次に、かかるマクロブロック
を、同図(c)に示すように、主・副走査方向にそれぞ
れ32×32に等分割したものがサブブロックである。
そして、このサブブロックは、同図(d)に示すよう
に、8画素×8画素(ライン)により構成されている。
【0016】説明を図2に戻す。画像圧縮伸長部215
aは、例えば、JPEG方式で画像データの圧縮・伸長
を実行するものであり、画像入力時には、画像データを
サブブロックを単位として圧縮する一方、画像出力時に
は、画像データをサブブロックを単位として伸長する。
また、画像圧縮伸長部215aは、画像入力時におい
て、予め設定されたサブブロック数の画像データを圧縮
する毎に、当該圧縮コードデータの終端部にRST(Re
start Interval Termination)マーカーを付加するとと
もに、当該圧縮コードデータの符号量をカウントして、
符号量テーブル221に出力する。なお、符号量を出力
した後、そのカウント結果はゼロにリセットされる。こ
の際、設定されるサブブロック数を、マクロブロックに
含まれるブロック数(すなわち、32×32=102
4)とすることにより、マクロブロック単位の符号量を
符号量テーブル221に出力することが可能である。
【0017】216aはコードバッファ制御部であり、
画像圧縮伸長部214とコードバッファ217との間に
おいて、圧縮コードデータをDMA転送するものであ
る。ここで、コードバッファ制御部216aの詳細構成
を図5を参照して説明する。同図において、RSTマー
カー検出回路2161aは、コードバッファ217に入
力される、あるいは、コードバッファ217から出力さ
れる圧縮コードデータの中からRSTマーカ−を検出し
て、その旨を示す検出信号を出力するものである。ま
た、ポインタテーブル制御回路2162aは、RSTマ
ーカー検出回路2161aによる検出信号を契機とし
て、後述するポインタテーブル222aに対しアドレス
信号を送出し、そのアドレスに格納された所定のデータ
(ポインタ)を読み出す制御信号を出力するものであ
る。また、DMA制御回路2163aは、画像圧縮伸長
部215aとコードバッファ217との間におけるDM
A転送を制御するものであり、アドレスカウンタ216
4aは、ポインタテーブル222aから取得したポイン
タから、DMA転送するためのアドレス信号を生成し
て、コードバッファ217へ出力するものである。
【0018】説明を再び図2に戻す。ポインタテーブル
222aは、ポインタをマクロブロック毎に記憶するも
のであり、本実施形態にあっては、A3サイズの画像を
処理した場合におけるマクロブロック数に相当するポイ
ンタを記憶可能としている。コードバッファ217は、
圧縮コードデータを一時的に格納するためのものであ
り、本実施形態にあっては、A3サイズの画像につい
て、2ページ分の圧縮コードデータを格納可能としてい
る。ハードディスク制御部218は、コードバッファ2
17とハードディスク219との間において圧縮コード
データのDMA転送を実行するものである。ハードディ
スク219は、複数ページ分の圧縮コードデータを記憶
可能とする容量を有する。
【0019】さて、システム制御部220aは、画像処
理装置2aを含むディジタル複写機全体の動作を制御す
るものである。ここで、システム制御部220aの詳細
構成を図3を参照して説明すると、図において、CPU
2221aは、シリアル通信制御回路(SIO)222
2aを介して、画像入力制御部101、画像出力制御部
311および操作パネル106とそれぞれシリアル通信
を行なう一方、パラレル通信制御回路(PIO)222
3aを介して、前段画像処理部211、後段画像処理部
212、回転処理部214、画像圧縮伸長部215a、
コードバッファ制御部216a、および、ハードディス
ク制御部218とそれぞれパラレル通信を行なう。ま
た、ROM2224aは、CPU2221aにおいて用
いられる基本プログラム等を記憶し、RAM2225a
は、ページ情報テーブルを格納する。かかるページ情報
テーブルには、ハードディスク219に格納された各ペ
ージの画像の情報が格納される。具体的には、図4に示
すように、各ページの番号、画像サイズ(主走査方向の
画素数、副走査方向のライン数)、圧縮パラメータ、符
号量、ハードディスク219の格納位置を示す先頭アド
レス、コードバッファ217の格納位置を示す先頭アド
レス、および、そのページについて符号量テーブル22
1における格納位置を示すアドレス(ポインタ)が、そ
れぞれが格納されている。なお、タイマ2226aは、
クロックを供給して、CPU2221aに時間的判断を
させピッチを基準として動作をさせるためのものであ
る。
【0020】<1−3:第1実施形態の基本動作>次
に、本実施形態の画像処理装置2aによる電子ソートコ
ピーの基本動作について、図17を参照して説明する。
なお、説明の便宜のため、画像入力装置1において入力
される画像のサイズおよび方向を、図9に示すように、
主走査方向に1024画素、副走査方向に768ライン
とする。さらに、コピーの回転角度は0度とする。そし
て、この場合のマクロブロックについて、同じく説明の
便宜のため、同図に示すような番号を付する。このため
以降の説明において、例えば、第0マクロブロックと
は、第1番目のマクロブロックとなる点に留意された
い。
【0021】<1−3−1:画像入力処理>ユーザーが
原稿を自動原稿原稿送り装置103にセットした後、操
作パネル106を操作して複写開始を指示すると、ま
ず、画像入力処理(ステップS101〜S107が実行
される。
【0022】はじめに、ステップS101においては、
画像入力装置1の初期設定が行なわれる。詳細には、操
作パネル106において設定された編集モードや画像サ
イズなどの情報が通信回線を介してシステム制御部22
0aに通知される。そして、システム制御部220a
は、その情報により示される内容に応じて、前段画像処
理部211、回転処理部214、画像圧縮伸長部215
a、コードバッファ制御部216aに対して、次のよう
な各種設定を行なう。
【0023】このうち、前段画像処理部211に対して
は、入力画像についての主走査方向の画素数がセットさ
れ、これに基づいて、ラスタースキャンの順番でバンド
バッファ213へ出力する際のアドレスが制御される。
ここでは、図9に示す画像を入力することとしているか
ら、主走査方向の画素数として「1024」がセットさ
れる。また、回転処理部214に対しては、主走査方向
のマクロブロック数および回転角度がセットされ、これ
らに基づいて、バンドバッファ217から画像データを
ブロックスキャンの順に読み出す際のアドレスが制御さ
れる。ここでは、主走査方向のマクロブロック数として
「4」がセットされ、回転角度として「0」度がセット
される。一方、画像圧縮伸長部215aに対しては、処
理モード、入力されるサブブロック数、および、RST
マーカーを付加すべきインターバルがそれぞれセットさ
れる。ここでは、処理モードは圧縮処理であり、サブブ
ロック数は「12288」(=12×32×32)であ
り、インターバルは「1024」であるとそれぞれセッ
トされる。この場合、画像圧縮伸長部215aは、10
24個のサブブロック(すなわち、1つのマクロブロッ
ク)に相当する画像データを圧縮処理する毎にリスター
ト処理を実行して、RSTマーカーを当該圧縮コードデ
ータに付加する。くわえて、コードバッファ制御部21
6aに対しては、動作モードと、圧縮コードデータをコ
ードバッファ217に格納するための先頭アドレスとが
それぞれセットされる。ここでは、動作モードは書込モ
ードであるとセットされる。この場合、コードバッファ
制御部216aは、セットされた先頭アドレスから順番
に圧縮コードデータのDMA転送を行なうこととなる。
【0024】以上の初期設定を実行すると、システム制
御部220aは、ステップS102において、画像入力
装置1に対し画像の読込動作を開始させる指示を画像入
力制御部101に送出する。これにより、画像入力装置
1は、実際に画像の読込動作を開始することとなる。
【0025】さらに、システム制御部220aは、ステ
ップS103において、画像圧縮伸長部215aに対し
処理開始コマンドを発行する。これにより、画像入力装
置1の読込動作により出力された画像データが画像圧縮
伸長部215aによって圧縮処理される。ここで、圧縮
処理の詳細について説明する。まず、画像入力装置1に
より読み込まれた画像データは、画像入力装置1の読込
動作にかかる同期信号に同期して画像処理装置2aに入
力される。入力された画像データには、前段画像処理部
201によって必要な画像処理が施された後、バンドバ
ッファ213に格納される。なお、このバンドバッファ
213はピンポンバッファとなっているため、画像デー
タが1バンド分(256ライン分)だけ一方のバッファ
に格納されると、格納にかかるバッファが切り替えら
れ、続く1バンド分は他方のバッファに格納されること
となる。次に、バンドバッファ213に格納された画像
データは、回転処理部214によって、図16に示すよ
うなマクロブロックの順番で読み出されて画像圧縮伸長
部215aに供給される。この際、マクロブロック内部
の各サブブロックは、設定された回転角度に応じて、図
6(a)〜(d)のいずれかに示す順番で読み出され、
さらに、サブブロック内部の画素データは、図7(a)
〜(d)のいずれかに示す順番で読み出される。回転処
理部214による回転処理は以上であるが、ここでは、
回転角度を0度としているので、各マクロブロックから
サブブロックを読み出す順番は、図6(a)に示すとお
りであり、各サブブロックから画素データを読み出す順
番は、図6(a)に示すとおりとなる。
【0026】さて、回転処理部214により回転処理さ
れた画像データは、画像圧縮伸長部215aによって、
8×8画素のサブブロックを単位として、JPEGベー
スライン方式の圧縮アルゴリズムで圧縮され、その圧縮
コードデータがコードバッファ制御部216aを介しコ
ードバッファ217へと出力される。より詳細には、画
像圧縮伸長部215aは、本実施形態にあっては、1つ
のマクロブロックに含まれるサブブロックの個数である
「1024」毎にRSTマーカーを当該圧縮コードデー
タに付加し、ゼロにクリアするリスタート処理を実行す
る。具体的には、DC差分値がゼロにリセットすること
によりRSTマーカーが付加される。さらに、画像圧縮
伸長部215aは、圧縮の際に、圧縮コードデータの符
号量を内部カウンタにより1バイト単位でカウントし、
そのカウント結果たる符号量を、RSTマーカーを付加
する毎に符号量テーブル221に出力する。なお、符号
量テーブル221にカウント結果が格納されると、内部
カウンタは、次回に備えるべく直ちにゼロリセットされ
る。ここで、RSTマーカーを付加するインターバル
は、マクロブロックに含まれるサブブロックの個数と一
致するようにセットされているので、符号量テーブル2
21には、1つのマクロブロックに相当する画像データ
を圧縮する毎に、そのマクロブロックにおける画像デー
タを圧縮した場合における圧縮コードデータの符号量が
順次格納される。この結果、1ページ分の圧縮処理が終
了した時点において、符号量テーブル221には、各マ
クロブロックに対応する符号量が、圧縮された順番に1
ページ分、格納されることとなる。なお、圧縮処理され
た圧縮コードデータは、コードバッファ制御部216a
によって、画像圧縮伸長部215aからコードバッファ
217へとDMA転送されるが、この動作については、
後述することとする。
【0027】次に、システム制御部220aは、ステッ
プS104において、1ページ分の圧縮処理が終了した
か否か判断する。ここで、1ページ分の圧縮処理が終了
すると、画像圧縮伸長部215aは、システム制御部2
20aに割込信号を送出するので、かかる割込信号を入
力することで、システム制御部220aは、1ページ分
の圧縮処理が終了したことを認識する。1ページ分の圧
縮処理が終了すると、画像圧縮伸長部215aは、ステ
ップS105において、ハードディスク制御部218を
制御して、コードバッファ217に格納された1ページ
分の圧縮コードデータをハードディスク219へ転送し
格納する。具体的には、システム制御部220aは、第
1に、コードバッファ制御部216aにおけるアドレス
カウンタ2164a(図5参照)のアドレス信号から、
コードバッファ217においてそのページにかかる圧縮
コードデータの最終アドレスを求め、第2に、内部RA
Mに保持されているそのページにかかる圧縮コードデー
タの先頭アドレスと、求めたそのページにかかる圧縮コ
ードデータの最終アドレスとから、そのページの総符号
量分の圧縮コードデータを、コードバッファ217から
ハードディスク219へと転送するように、ハードディ
スク制御部218を制御する。一方、ハードディスク制
御部218は、そのページにかかる圧縮コードデータ
を、設定されたアドレスからその符号量分まで、ハード
ディスク219へとDMA転送する。転送が完了する
と、ハードディスク制御部218は、割込信号をシステ
ム制御部220aに出力して、その旨を通知する。
【0028】次に、システム制御部220aは、ステッ
プS106において、符号量テーブル221の内容を読
み出して、ページ情報テーブル(図4参照)を、RAM
2225aにおいて作成する。その内容については前述
したとおりであり、ここでは、それらの内容がそれぞれ
更新されることとなる。
【0029】以上の処理によって、1ページ分の画像入
力処理が終了する。そして、ステップS107におい
て、すべてのページについて画像入力が完了したか否か
が判別され、この判別結果が「No」であれば、手順が
再びステップS103に戻り、同様な入力処理が繰り返
し実行される。結局、この判別結果が「Yes」となっ
た時点で、原稿自動送り装置103にセットされたすべ
てのページにかかる画像データが圧縮されて、ハードデ
ィスク219に格納されることとなる。
【0030】<1−3−1−1:コードバッファ制御部
による転送動作(書込モード)>ここで、上述したステ
ップS103において圧縮処理された圧縮コードデータ
がコードバッファ217へ格納される動作、逆に言え
ば、コードバッファ制御部216aにおける動作につい
て説明する。この場合、コードバッファ制御部216a
は、システム制御部220aの制御によって書込モード
となり、図18(a)に示す手順にしたがって動作す
る。
【0031】まず、ステップSa101において、コー
ドバッファ制御部216aにおけるアドレスカウンタ2
164a(図5参照)は、コードバッファ217に格納
すべき先頭アドレスをセットする。この先頭アドレス
は、1ページの画像入力開始前に予め設定されたものが
用いられる。次に、ステップSa102において、DM
A制御回路2163aは、データリクエスト信号を待ち
受ける。このリクエスト信号は、画像圧縮伸長部215
aが圧縮コードデータを出力する際に、画像圧縮伸長部
215aが出力するものである。そして、DMA制御回
路2163aは、データリクエスト信号を入力すると、
すなわち、画像圧縮伸長部215aが圧縮コードデータ
の出力すると、ステップSa103において、圧縮コー
ドデータをコードバッファ217に格納するための制御
信号(R/W信号)を出力するとともに、アドレスカウ
ンタ2164aに対し、そのアドレス信号の出力を指示
する。これにより、1バイトの圧縮コードデータがコー
ドバッファ217にDMA転送されることとなる。この
DMA転送後、DMA制御回路2163aは、アドレス
カウンタ2164aに対し、アドレス信号を「1」だけ
インクリメントさせる。そして、このようなDMA転送
が、1ページ分の画像データについて圧縮されるまで繰
り返し実行される(ステップSa104)。アドレスカ
ウンタ2163aからは、結果的にアドレス信号が昇順
に出力されるので、1ページ分の圧縮コードデータがコ
ードバッファ217において連続したアドレスにて順番
に格納されることとなる。
【0032】<1−3−2:画像出力処理>説明を再び
図17に戻す。すべてのページについて画像入力処理が
完了すると、今度は、画像出力処理(ステップS108
〜S115)が実行される。ここで、画像出力処理の概
略について説明すると、画像出力装置3の動作もピッチ
に同期して動作し、1ピッチの期間において1ページの
画像が出力されるようになっている。まず、ハードディ
スク219に格納された各ページの圧縮コードデータ
は、1ピッチの期間内において、ハードディスク制御部
218を介しコードバッファ217へとDMA転送さ
れ、次のピッチにおいて、コードバッファ制御部216
aによりコードバッファ217から画像圧縮伸長部21
5aにDMA転送され、そこで伸長処理され、この後、
画像出力装置3の同期信号に同期して出力される。一
方、このページの画像出力と並行して、次のページの圧
縮コードデータがハードディスク218からコードバッ
ファ217へと転送される。このような動作について以
下詳述する。
【0033】はじめに、ステップS108においては、
画像処理装置2aの各部において初期設定が行なわれ
る。詳細には、システム制御部220aは、設定された
編集モードやRAM2225aにおけるページ情報テー
ブルを参照して、後段画像処理部212、回転処理部2
14、画像圧縮伸長部215a、コードバッファ制御部
216aに対して、次のような各種設定を行なう。
【0034】このうち、後段画像処理部212に対して
は、出力すべき画像についての主走査方向の画素数がセ
ットされる。ここでは、図9に示す画像を入力し、か
つ、その回転角度を0度としているから、入力画像のそ
れと同じ「1024」がセットされる。また、回転処理
部214に対しては、主走査方向のマクロブロック数が
セットされる。ここでは、主走査方向のマクロブロック
数として「4」がセットされる。一方、画像圧縮伸長部
215aに対しては、処理モードおよび伸長すべきサブ
ブロック数がそれぞれセットされる。ここでは、処理モ
ードは伸長処理であり、サブブロック数は「1228
8」である。なお、画像圧縮伸長部215aは、サブブ
ロック数が「12288」個、すなわち、1ページ分の
圧縮コードデータを伸長処理すると、その動作を中断し
て、その後指示があるまで待機状態となる構成となって
いる。くわえて、コードバッファ制御部216aに対し
ては、動作モードと、圧縮コードデータをコードバッフ
ァ217に格納するための先頭アドレスとそれぞれがセ
ットされる。ここでは、動作モードは読出モードである
とセットされる。この場合、コードバッファ制御部21
6aは、セットされた先頭アドレスから順番に圧縮コー
ドデータを読み出してDMA転送を行なうこととなる。
この際、コードバッファ制御部216aは、読み出され
た圧縮コードデータのなかからRSTマーカーを検出す
る。RSTマーカーを検出した場合、コードバッファ制
御部216aは、DMA転送を一旦停止させ、ポインタ
テーブル222aにおける次のアドレスからデータを読
み出して、アドレスカウンタに再セットし、DMA転送
を再開する構成となっている。
【0035】以上の初期設定を実行すると、システム制
御部220aは、ステップS109において、各部に対
し画像の出力動作を開始させる指示を送出する。これに
より、画像処理装置2aにおいては、以下の画像出力動
作が実際に実行されることとなる。
【0036】まず、ステップS110において、第0ピ
ッチ(すなわち、1番目のピッチ)にかかる処理が実行
される。すなわち、画像出力すべき第0ページ(すなわ
ち、1ページ目)に相当する圧縮コードデータがハード
ディスク219からコードバッファ217へと転送され
る。この際、画像出力装置3への出力は行なわれない。
なお、この動作は、システム制御部220aがRAM2
225aにおけるページ情報テーブルを参照して、任意
のページ順で転送することが可能であるが、この例で
は、入力したページの順番で画像出力することにして、
第0ページにかかる圧縮コードデータがハードディスク
219から読み出される。このため、システム制御部2
20aは、ハードディスク制御部218に対して、ハー
ドディスク219において第0ページにかかる圧縮コー
ドデータが格納されている先頭アドレスと、その符号量
と、転送先たるコードバッファ217への格納するため
の先頭アドレスとをそれぞれ設定して、転送を指示す
る。これによりハードディスク制御部218は、第0ペ
ージにかかる圧縮コードデータをハードディスク219
から読み出してコードバッファ217へDMA転送す
る。この転送が完了すると、ハードディスク制御部21
8は、システム制御部220aに割込信号を送出して、
その旨を通知する。ここで、コードバッファ217に転
送された圧縮コードデータの格納状態の一例を図10に
示す。図において、A(i)は、第iマクロブロックの
圧縮コードデータが格納された先頭アドレスを示す。
【0037】次に、ステップS111〜S113におい
て、第1ピッチ(すなわち、2番目のピッチ)以降のピ
ッチにかかる処理が実行される。はじめに、ステップS
111においては、ポインタテーブル222aの設定が
行なわれる。ここで、ポインタテーブル222aは、各
マクロブロックに対応する圧縮コードデータの先頭アド
レス(ポインタ)をそれぞれ格納するものである。この
例では、画像の回転角度を0度として、回転を行なわな
いこととしているので、マクロブロックの位置関係を入
れ替える必要はない。したがって、この例におけるポイ
ンタテーブル222aは、各マクロブロックのポインタ
が圧縮された順番で格納されたものとなる。
【0038】さて、システム制御部220aは、ページ
情報テーブルを参照して、各マクロブロックのポインタ
をそれぞれ求める。具体的には、符号量テーブル221
の符号量を先頭から累積することによって、各マクロブ
ロックの先頭アドレスを順次求めることができる。一般
的には、つぎのようにして求められる。コードバッファ
217において、そのページの第0マクロブロックに対
応する圧縮コードデータが格納された先頭アドレスをA
(0)とし、さらに、第nマクロブロックが格納された
先頭アドレスをA(n)とし、その符号量をC(n)と
した場合、第(n+1)マクロブロックが格納された先
頭アドレスA(n+1)は、次式(1)で求められる。 A(n+1)=A(n)+C(n) ……(1) ただし、n≧0である。
【0039】このようにして求められる各マクロブロッ
クの先頭アドレスが、順番にポインタテーブル222a
に格納される。この例では回転角度を0度としている
が、この場合のポインタテーブル222aにおける格納
例を図12(a)に示す。なお、同図において、各マク
ロブロックの先頭アドレスには、それぞれ具体的数値が
格納されるが、ここではそれを省略して、単に、第nマ
クロブロックが格納された先頭アドレスをA(n)とし
ている。
【0040】ポインタテーブル222aの設定後、シス
テム制御部220aは、ステップS112において、画
像圧縮伸長部215aに対して伸長処理の開始を指示す
るコマンドを発行する。これにより、実際に、そのペー
ジの圧縮コードデータについての伸長処理が画像圧縮伸
長部215aによって開始されることとなる。なお、画
像圧縮伸長部215aへは、圧縮コードデータが、コー
ドバッファ制御部216aによってコードバッファ21
7からDMA転送されるが、この動作については、後述
することとする。
【0041】さて、画像圧縮伸長部215aによって順
次伸長処理された画像データは、回転処理部214に入
力されて、マクロブロック単位で必要な回転処理が施さ
れて、バンドバッファ213に格納される。なお、この
例では、回転なしの状態でバンドバッファ213に格納
される。ここで、4つのマクロブロックについて(すな
わち、1バンド分)伸長処理が完了した時点では、バン
ドバッファ213を構成する一方のバッファには、第0
〜第3マクロブロックに対応する画像データが格納され
る。このため、格納にかかるバッファが切り替えられ、
次のバンド、すなわち、第4〜第7マクロブロックに対
応する画像データは、他方のバッファに格納されること
になる。かかる格納とともに、一方のバッファからは、
画像データがラスタースキャン順に同期信号に同期して
読み出され、後段画像処置部213において必要な画像
処理が施された後、画像出力装置3に出力される。これ
より、画像出力装置3において、当該画像データにした
がって実際に画像出力が行なわれることとなる。
【0042】また、システム制御部220aは、このよ
うな伸長処理による画像出力と並行し、ステップS11
3の処理も実行する。すなわち、システム制御部220
aは、次に画像出力すべきページに相当する圧縮コード
データをハードディスク219からコードバッファ21
7へと転送するように、ハードディスク制御部218を
制御する。この制御は、先のステップS110と同様で
ある。これによって、第0ページにかかる画像出力と並
行して、第1ページにかかる圧縮コードデータがハード
ディスク219から読み出されてコードバッファ217
へDMA転送されることとなる。
【0043】そして、ステップS114においてシステ
ム制御部220aは、1ページ分の画像出力が完了する
まで待機する。終了したか否かは、画像圧縮伸長部21
5aがその旨を示す割込信号をシステム制御部220a
へ送出することで判明する。この割込信号を受信する
と、システム制御部220aは、ステップS115にお
いて、次に処理すべきページが存在するか否かを判別す
る。ここで、次に処理すべきページが存在する場合、引
き続き次のページについて伸長処理すべく、手順をステ
ップS111に戻す一方、次に処理すべきページが存在
しない場合、この画像出力動作は終了する。結局、ステ
ップS115の判別結果が「Yes」となった時点で、
すべてのページについて、画像出力処理が完了して、電
子ソートコピーが行なわれたことになる。
【0044】<1−3−2−1:コードバッファ制御部
による転送動作(読出モード)>次に、上述したステッ
プS112において、圧縮コードデータがコードバッフ
ァ217から画像圧縮伸長部215aへ転送される動
作、逆に言えば、コードバッファ制御部216aにおけ
る動作について説明する。この場合、コードバッファ制
御部216aは、システム制御部220aの制御によっ
て読出モードとなり、図18(b)に示す手順にしたが
って動作する。
【0045】まず、ステップSb101において、コー
ドバッファ制御部216aにおけるアドレスカウンタ2
164a(図5参照)は、コードバッファ217に格納
すべき先頭アドレスをセットする。この場合の先頭アド
レスは、ここでは、ポインタテーブル222aの「0」
番地に格納されているポインタであり、この例では、図
12(a)に示すように、先頭アドレスA(0)、すな
わち、第0マクロブロックの先頭アドレスがセットされ
る。次に、ステップSb102において、DMA制御回
路2163aは、データリクエスト信号を待ち受ける。
このリクエスト信号は、画像圧縮伸長部215aが伸長
処理において圧縮コードデータの要求するために出力す
るものである。そして、データリクエスト信号を入力す
ると、DMA制御回路2163aはステップSb103
において、圧縮コードデータをコードバッファ217か
ら読み出すための制御信号(R/W信号)を出力する。
これにより、アドレスカウンタ2164aによるアドレ
スに格納された圧縮コードデータがコードバッファ21
7から読み出されて画像圧縮伸長部215aへとDMA
転送される。この後、DMA制御回路2163aは、ア
ドレスカウンタ2164aに対しアドレスを「1」イン
クリメントさせる。
【0046】このようなDMA転送において、RSTマ
ーカー検出回路2161aは、転送にかかる圧縮コード
データにRSTマーカーが付加されているか否かを検出
する(ステップSb104)。ここで、RSTマーカー
が検出された場合、DMA転送が中断されるとともに、
ポインタテーブル222aにおいて次の番地に格納され
ている先頭アドレスが読み出され、これがアドレスカウ
ンタ2164aにセットされ(ステップSb105)、
次回、先頭アドレスの読み出しに備えるべく、当該ポイ
ンタテーブル222aでの読出番地(ポインタ)がポイ
ンタテーブル制御回路2162aによって「1」だけイ
ンクリメントされる。ここで、RSTマーカーは各マク
ロブロックの最後に付加されているので、圧縮コードデ
ータが1マクロブロック分転送される毎に、アドレスカ
ウンタ2164aにおいて、読み込むべき先頭アドレス
が更新されることになる。したがって、この例におい
て、圧縮コードデータが転送されるマクロブロックの順
番は、図12(a)に示すように、第0、第1、第2、
……のマクロブロックとなる。
【0047】そして、ステップSb107において、1
ページ分の圧縮コードデータがすべて画像圧縮伸長部2
15aに転送されたか否かが判別され、「Yes」であ
れば、終了して、次のページにかかるピッチまで待機状
態となる一方、「No」であれば、引き続き、ステップ
Sb102に戻って、1ページ分の圧縮コードデータが
すべて画像圧縮伸長部215aに転送されるまで、ステ
ップSb102〜Sb107の処理が繰り返し実行され
る。結局、この判別結果が「Yes」となった時点で、
1ページ分の圧縮コードデータが、画像圧縮伸長部21
5aにすべて転送されることとなる。
【0048】以上が本実施形態にかかる画像処理装置の
基本的動作である画像入力処理および画像出力処理であ
るが、以下については、本実施形態において、回転処理
やN−up処理などを具体的に想定して、その場合の動
作について説明する。
【0049】<1−4:90度回転処理>まず、本実施
形態にかかる画像処理装置において、入力した画像を時
計回りに90度回転させた状態で画像出力する場合の動
作について説明する。なお、説明の便宜のため、画像入
力装置1において入力される画像のサイズおよび方向
は、図9に示すように、主走査方向に1024画素、副
走査方向に768ラインとする。ここで、出力すべき画
像については、入力画像を90度回転させる結果、入力
画像における副走査方向のライン数が出力画像における
主走査方向の画素数となる。このため、出力画像のサイ
ズおよび方向は、主走査方向に768画素、副走査方向
に1024ラインとなる。すなわち、マクロブロック数
については、主走査方向が「3」、副走査方向が「4」
となり、処理すべきサブブロック数については、入力画
像と同じ「12288」となる。
【0050】この場合、画像を読み込んで、その画像デ
ータを圧縮処理して、ハードディスク219に格納する
までの画像入力処理については、前述の回転角度が0度
の場合と同様なので、その説明を省略し、画像出力処理
の相違点を中心にして説明することとする。
【0051】<1−4−1:90度回転処理における画
像出力処理>まず、図17に示すステップS108にお
いては、画像処理装置2aの各部において初期設定が同
様に行なわれるが、ここでは回転角度が90度となるの
で、その設定事項が異なっている。すなわち、後段画像
処理部212に対しては、出力すべき画像についての主
走査方向の画素数が、「768」にセットされる。ま
た、回転処理部214に対しては、主走査方向のマクロ
ブロック数が「3」に、回転角度が「90」度にそれぞ
れセットされる。一方、画像圧縮伸長部215aに対し
ては、回転角度とは無関係に、処理モードが伸長処理
に、サブブロック数が「12288」にそれぞれセット
される。以上の初期設定を実行すると、システム制御部
220aは、ステップS109において、各部に対し画
像の出力動作を開始させる指示を送出して、これによ
り、画像処理装置2aにおいて、以下の画像出力動作が
実際に実行されることになる。
【0052】まず、ステップS110において、第0ピ
ッチにかかる処理が実行されて、画像出力すべき第0ペ
ージに対応する圧縮コードデータがハードディスク21
9からコードバッファ217へと転送される。次に、ス
テップS111〜S113において、第1ピッチにかか
る処理が実行されて、コードバッファ217に格納され
た第0ページに相当する圧縮コードデータが伸長処理さ
れて、画像出力装置3に出力されるとともに、第1ペー
ジに対応する圧縮コードデータがハードディスク219
からコードバッファ217へ転送される。
【0053】第1ピッチ以降において実行される伸長処
理の詳細には、次のとおりである。すなわち、まず、ス
テップS111においては、ポインタテーブル222a
の設定が行なわれる。この例では、回転角度が90度な
ので、ポインタテーブル222aの各番地には、入力画
像(圧縮画像)を90度回転させた場合に位置するマク
ロブロックの先頭アドレスがそれぞれ設定される。詳細
には、第1に、第nマクロブロックの圧縮コードデータ
に対応する先頭アドレスA(n)を式(1)により求め、
第2に、求めた先頭アドレスA(n)をポインタテーブ
ル222aにおいて格納すべき番地mについて、回転角
度に応じて次式(2)〜(5)のいずれかを用いて求め、第3
に、ポインタテーブル222aにおける番地mに、それ
ぞれ先頭アドレスA(n)を格納する。 0 度回転:m=(y−1) ×X+ x ……(2) 90 度回転:m= x ×Y+(Y−y) ……(3) 180度回転:m=(Y−y) ×X+(X−x)−1 ……(4) 270度回転:m=(X−x−1)×Y+ y −1 ……(5) ただし、xは、n/Xの剰余の整数部であり、yは、n
/Xの商について小数部を切り上げた整数部であり、X
は、圧縮画像における主走査方向のマクロブロック数で
あり、Yは、圧縮画像における副走査方向のマクロブロ
ック数である。
【0054】例えば、90度回転を行なう場合、第nマ
クロブロックのアドレスA(n)は、式(3)によって、
ポインタテーブル222aのm番地に格納されることと
なる。具体的数値の一例をあげて説明する。この例で
は、画像は図9に示すように読み込まれるから、X=
4、Y=3である。ここで、例えば、第5マクロブロッ
クのアドレスA(5)についての格納番地を求めること
とすると、x=1、y=2となり、これを式(3)に代入
すると、m=4として求められる。このようにして回転
角度に応じて求めた第nマクロブロックのアドレスA
(n)と、そのアドレスをポインタテーブル222aで
格納する番地との対応関係を、図12(a)〜(d)に
示す。
【0055】このようなポインタテーブル222aの設
定が完了すると、システム制御部220aは、ステップ
S112において、画像圧縮伸長部215aに対し、伸
長処理の開始を指示するコマンドを発行する。実際に、
そのページの圧縮コードデータについての伸長処理が開
始されると、画像伸長処理部215aは、データリクエ
スト信号を出力する。このデータリクエスト信号を受信
すると、コードバッファ制御部216aでは、まず、ポ
インタテーブル222aの「0」番地に格納されている
ポインタが読み出され、これがアドレスカウンタ216
4aにセットされる。この例では、図12(b)に示す
ように、先頭アドレスA(8)、すなわち、第8マクロ
ブロックの先頭アドレスがセットされる。続いて、アド
レスカウンタ2164aは、アドレスを、先頭アドレス
A(8)からRSTマーカーが検出されるまで「1」ず
つインクリメントする。これにより第8マクロブロック
の圧縮コードデータがコードバッファ217から読み出
されて、画像圧縮伸長部215aへとDMA転送され
る。
【0056】ここで、当該圧縮コードデータの最後に付
加されているRSTマーカーが検出されると、ポインタ
テーブル222aにおいて次の「1」番地に格納されて
いる先頭アドレスA(4)、すなわち、第4マクロブロ
ックの先頭アドレスがアドレスカウンタ2164aにセ
ットされる。そして、アドレスが、先頭アドレスA
(4)から「1」ずつインクリメントされることによ
り、第4マクロブロックの圧縮コードデータがコードバ
ッファ217から読み出されて、画像圧縮伸長部215
aへとDMA転送される。このような動作が繰り返され
て、3つのマクロブロックが伸長処理が完了した時点で
は、バンドバッファ213において、第8、第4、第0
マクロブロックに対応する画像データが、マクロブロッ
クを単位として90度回転された状態でそれぞれ順番に
格納されることになる。これが、90度回転した場合に
おける出力画像の最初の1バンド分に相当する。この時
点においてバンドバッファ213では、格納にかかるバ
ッファが切り替えられるため、次のバンドにかかる第
9、5、1マクロブロックの画像データは、他方のバッ
ファに順番に格納されることになる。かかる格納ととも
に、一方のバッファからは、画像データがラスタースキ
ャン順に同期信号に同期して読み出され、後段画像処置
部213において必要な画像処理が施された後、画像出
力装置3に出力される。これより、画像出力装置3にお
いては、図11(b)に示すように、入力画像に対して
90度回転された画像が実際に出力されることとなる。
【0057】同様な動作が所定のページの順番で、指定
された部数の回数だけ繰り返されて実行されることによ
り、90度回転した場合でも同様に電子ソートコピーが
行なわれることとなる。なお、ここでは、90度回転処
理を例にとったが、180度回転、270度回転につい
ても、ポインタテーブル222aを図12(b)、
(c)のように設定することで、同様に実現することが
可能である。
【0058】<1−5:90度回転処理&4−up処理
>次に、本実施形態にかかる画像処理装置2aにおい
て、入力画像を時計回りに90度回転させた画像の4ペ
ージ分を、1ページに合成して出力する場合の動作につ
いて説明する。なお、説明の便宜のため、画像入力装置
1において入力される画像のサイズおよび方向は、図9
に示すように、主走査方向に1024画素、副走査方向
に768ラインとする。ここで、出力すべき画像は、入
力画像を90度回転させて、主走査方向および副走査方
向にそれぞれ2ページ分貼り付ける合成となるので、出
力画像のサイズおよび方向は、主走査方向に1536画
素、副走査方向に2046ラインとなる。すなわち、マ
クロブロック数については、主走査方向が「6」、副走
査方向が「8」となり、処理すべきサブブロック数につ
いては、4ページ分に相当する「49152」となる。
また、ここでいう4−upとは、出力画像の1ページに
ついてその左上半分に入力画像の第0ページを、右上半
分に入力画像の第1ページを、左下半分に入力画像の第
2ページを、左半分に入力画像の第3ページを、それぞ
れ貼り付ける合成をいうものとするが、これに限る趣旨
ではない。なお、例えば、ここでいう第0ページとは、
第1番目のページという意味になる点において留意され
たい。
【0059】この場合、画像を読み込んで、その画像デ
ータを圧縮処理して、ハードディスク219に格納する
までの画像入力処理については、前述の回転角度が0度
の場合と同様なので、その説明を省略し、画像出力処理
の相違点を中心にして説明することとする。
【0060】<1−5−1:90度回転処理&4−up
処理における画像出力処理>まず、図17に示すステッ
プS108においては、画像処理装置2aの各部におい
て初期設定が同様に行なわれるが、ここでは回転角度が
90度、4−upとなるなるので、その設定事項が異な
っている。すなわち、後段画像処理部212に対して
は、出力すべき画像についての主走査方向の画素数が、
前述したように「1536」にセットされる。また、回
転処理部214に対しては、主走査方向のマクロブロッ
ク数が「6」に、回転角度は「90」度にそれぞれセッ
トされる。一方、画像圧縮伸長部215aに対しては、
回転角度とは無関係に、処理モードが伸長処理に、サブ
ブロック数が「41952」にそれぞれセットされる。
以上の初期設定を実行すると、システム制御部220a
は、ステップS109において、各部に対し画像の出力
動作を開始させる指示を送出して、これにより、画像処
理装置2aにおいて、以下の画像出力動作が実際に実行
されることになる。
【0061】まず、ステップS110において、第0ピ
ッチにかかる処理が実行されて、画像出力すべき第0〜
第3ページに対応する圧縮コードデータがハードディス
ク219からコードバッファ217へと転送される。次
に、ステップS111〜S113において、第1ピッチ
にかかる処理が実行されて、コードバッファ217に格
納された第0〜第3ページに相当する圧縮コードデータ
が伸長処理されて、画像出力装置3に出力されるととも
に、第4〜第7ページに対応する圧縮コードデータがハ
ードディスク219からコードバッファ217へ転送さ
れる。
【0062】この場合において、コードバッファ217
における圧縮コードデータの格納状態の一例を図13に
示す。この図において、アドレスA(p、i)とは、第
pページの第iマクロブロックに対応する圧縮コードデ
ータが格納される先頭アドレスを示す。
【0063】第1ピッチ以降において実行される伸長処
理の詳細には、次のとおりである。すなわち、まず、ス
テップS111においては、ポインタテーブル222a
の設定が行なわれる。この例では、入力画像を90度回
転させて、主走査方向および副走査方向にそれぞれ2ペ
ージ分貼り付ける合成となるので、ポインタテーブル2
22aの各アドレスには、入力画像(圧縮画像)を90
度回転させた状態であって、対応するページの位置に貼
り付けた場合に位置するマクロブロックの先頭アドレス
がそれぞれ設定される。
【0064】詳細には、まず、第0ページ第nマクロブ
ロックの圧縮コードデータを格納すべき先頭アドレスA
(0、n)を式(1)により求め、次に、求めた先頭アド
レスA(0、n)をポインタテーブル222aにおいて
格納すべきm番地について、回転角度に応じて次式(6)
〜(9)のいずれかを用いて求め、そして、ポインタテー
ブル222aにおけるm番地に、先頭アドレスA(0、
n)を格納する。 0 度回転:m=(y−1) ×2X+ x ……(6) 90 度回転:m= x ×2Y+(Y−y) ……(7) 180度回転:m=(Y−y) ×2X+(X−x)−1 ……(8) 270度回転:m=(X−x−1)×2Y+ y −1 ……(9) ただし、xは、n/Xの剰余の整数部であり、yは、n
/Xの商について小数部を切り上げた整数部であり、X
は、圧縮画像における主走査方向のマクロブロック数で
あり、Yは、圧縮画像における副走査方向のマクロブロ
ック数である。
【0065】次に、第1ページ第nマクロブロックの先
頭アドレスA(1、n)を、ポインタテーブル222a
において格納すべきm番地について、回転角度に応じて
次式(10)〜(13)のいずれかを用いて求め、そして、ポイ
ンタテーブル222aにおけるm番地に、先頭アドレス
A(1、n)を格納する。 0 度回転:m=(y−1) ×2X+ x +X ……(10) 90 度回転:m= x ×2Y+(Y−y) +Y ……(11) 180度回転:m=(Y−y) ×2X+(X−x)−1+X ……(12) 270度回転:m=(X−x−1)×2Y+ y −1+Y ……(13)
【0066】同様に、第2ページ第nマクロブロックの
圧縮コードデータを格納すべき先頭アドレスA(2、
n)を、ポインタテーブル222aにおいて格納すべき
番地mについて、回転角度に応じて次式(14)〜(17)のい
ずれかを用いて求め、そして、ポインタテーブル222
aにおける番地mに、先頭アドレスA(2、n)を格納
する。 0 度回転:m=(y−1) ×2X+ x +2XY……(14) 90 度回転:m= x ×2Y+(Y−y) +2XY……(15) 180度回転:m=(Y−y) ×2X+(X−x)−1+2XY……(16) 270度回転:m=(X−x−1)×2Y+ y −1+2XY……(17)
【0067】同様に、第3ページ第nマクロブロックの
圧縮コードデータを格納すべき先頭アドレスA(3、
n)をポインタテーブル222aにおいて格納すべきア
ドレスmについて、回転角度に応じて次式(18)〜(21)の
いずれかを用いて求め、そして、ポインタテーブル22
2aにおけるアドレスmに、それぞれ先頭アドレスA
(3、n)を格納する。 0 度回転:m=(y−1) ×2X+ x +X+2XY(18) 90 度回転:m= x ×2Y+(Y−y) +Y+2XY(19) 180度回転:m=(Y−y) ×2X+(X−x)−1+X+2XY(20) 270度回転:m=(X−x−1)×2Y+ y −1+Y+2XY(21)
【0068】この例においては、回転角度を90度とし
ているので、第0〜第3ページの第nマクロブロックに
ついての先頭アドレスが、それぞれ式(7)、(11)、(1
5)、(19)によって算出された番地mに、ポインターテー
ブル222aにおいて格納されることとなる。この場合
のポインタテーブル222aの内容を図15に示す。図
においては、m番地に格納されるアドレスA(p、i)
とは、図13と同様に、第pページ第iマクロブロック
に対応する圧縮コードデータが、コードバッファ217
において格納される先頭アドレスを示す。
【0069】そして、このようなポインタテーブル22
2aの設定が完了すると、システム制御部220aは、
ステップS112(図17参照)において、画像圧縮伸
長部215aに対し、伸長処理の開始を指示するコマン
ドを発行する。実際に、そのページの圧縮コードデータ
についての伸長処理が開始されると、画像伸長処理部2
15aは、データリクエスト信号を出力する。このデー
タリクエスト信号を受信すると、コードバッファ制御部
216aでは、まず、ポインタテーブル222aの
「0」番地に格納されているポインタが読み出され、こ
れがアドレスカウンタ2164aにセットされる。この
例では、図15に示すように、先頭アドレスA(0、
8)、すなわち、第0ページ第8マクロブロックの先頭
アドレスがセットされる。続いて、アドレスカウンタ2
164aは、アドレスを、先頭アドレスA(0、8)か
らRSTマーカーが検出されるまで「1」ずつインクリ
メントする。これにより第0ページ第8マクロブロック
の圧縮コードデータがコードバッファ217から読み出
されて、画像圧縮伸長部215aへとDMA転送され
る。
【0070】ここで、当該圧縮コードデータの最後に付
加されているRSTマーカーが検出されると、ポインタ
テーブル222aにおいて次の「1」番地に格納されて
いる先頭アドレスA(0、4)、すなわち、第0ページ
第4マクロブロックの先頭アドレスがアドレスカウンタ
2164aにセットされる。そして、アドレスが、先頭
アドレスA(0、4)から「1」ずつインクリメントさ
れることにより、第0ページ第4マクロブロックの圧縮
コードデータがコードバッファ217から読み出され
て、画像圧縮伸長部215aへとDMA転送される。こ
のような動作が繰り返されて、6つのマクロブロックが
伸長処理が完了した時点では、バンドバッファ213に
おいて、第0ページの第8、第4、第0マクロブロッ
ク、および、第1ページの第8、第4、第0マクロブロ
ックにそれぞれ対応する画像データが、マクロブロック
を単位として90度回転された状態でそれぞれ順番に格
納されることになる。これが、90度回転&4−up合
成した場合における出力画像の最初の1バンド分に相当
する。したがって、バンドバッファ213では、格納に
かかるバッファが切り替えられるため、次のバンドにか
かる6つのマクロブロックの画像データ(すなわち、第
0ページの第9、第5、第1マクロブロック、および、
第1ページの第9、第5、第1マクロブロックにそれぞ
れ対応する画像データ)は、他方のバッファに順番に格
納されることになる。かかる格納とともに、一方のバッ
ファからは、画像データがラスタースキャン順に同期信
号に同期して読み出され、後段画像処置部213におい
て必要な画像処理が施された後、画像出力装置3に出力
される。これより、画像出力装置3においては、図14
に示すように、入力画像に対して90度回転されて4−
up合成された画像が実際に出力されることとなる。
【0071】同様な動作が所定のページの順番で、指定
された部数の回数だけ繰り返されて実行されることによ
り、90度回転して4−up合成した場合でも同様に電
子ソートコピーが行なわれることとなる。なお、ここで
は、90度回転処理を例にとったが、180度回転、2
70度回転についても、該当する式を用いることで、同
様に実現することが可能であり、また、4−upにおけ
るページの配置は、この例以外でも可能である。
【0072】なお、本実施形態において、画像圧縮伸長
の基本単位をサブブロックとし、また、転送や回転処理
の基本単位をマクロブロックとしたが、これは、あくま
でも処理を容易にするためためであり、圧縮伸長や、転
送、回転について共通のブロックで実行することも可能
である。また、第1実施形態にあっては、圧縮アルゴリ
ズムとしてJPEG方式用いたが、本発明はこれに限る
趣旨ではなく、他のアルゴリズム、例えば、DCT(離
散コサイン変換)符号化をベースとしてブロック毎に、
圧縮パラメータを変更可能とした適応量子型ADCT方
式や他の可変長符号圧縮方式などを用いても良い。
【0073】くわえて、本実施形態におけるコードバッ
ファ制御部216aは、圧縮コードデータに付加された
RSTマーカーを検出して、アドレスカウンタ2164
aにポインタ(アドレス)を変更する構成としたが、次
のような種々の構成も考えられる。第1に、圧縮時(画
像入力時)において独自のマーカーコードを付加する一
方、伸長時(画像出力時)においてそのマーカーコード
を検出して、ポインタを変更する構成。第2に、圧縮時
において、1つのマクロブロックに対応する画像データ
を圧縮する毎に当該マクロブロックの圧縮コードデータ
にEOB(End of Block)コードを付加する一方、伸長
時にそのEOBコードを検出して、ポインタを変更する
構成。第3に、伸長時において、伸長処理されたサブブ
ロック数をカウントして、そのカウント結果が所定数と
なる毎に、ポインタを変更する構成。第4に、圧縮時に
おいて、1つのマクロブロックに対応する画像データを
圧縮する毎にその符号量を記憶する一方、伸長時には、
ポインタから当該符号量までをDMA転送する構成。
【0074】<2:第2実施形態>次に、本発明の第2
実施形態にかかる画像処理装置について説明する。図1
9は、その構成を示すブロック図である。この図に示す
画像処理装置2bが、図2に示した第1実施形態の画像
処理装置2aと相違する点は、符号量テーブルを廃した
点と、コードバッファ制御部、システム制御部の動作が
異なる点とである。このため、図19においては、コー
ドバッファ制御部およびシステム制御部の符号を、それ
ぞれ216bおよび220bとしている。具体的には、
第1実施形態のように1ページ分の圧縮処理が終了した
後に符号量テーブル221の情報を読み出して、システ
ム制御部220aのRAMに格納するのではなく、ポイ
ンタテーブル222bの情報を読み出してRAMに格納
する構成となっている。そこで、これらの相違点を中心
にして説明することとする。
【0075】まず、図20を参照して、本実施形態にか
かるコードバッファ制御部216bの構成について説明
する。この図に示すコードバッファ216が図5に示し
たコードバッファ制御部216aと相違する点は、動作
モードを示すモード信号によって互いに排他的にオンオ
フするスイッチ2165、2166を備える点にある。
ここで、モード信号が書込モードを示す場合、スイッチ
2165がオンし、スイッチ2165がオフして、アド
レスカウンタ2161aにおけるアドレスが、ポインタ
テーブル222bにおいて出力される。反対に、モード
信号が読出モードを示す場合、スイッチ2165がオフ
し、スイッチ2165がオンして、ポインタテーブル2
22bから読み出されたアドレスがアドレスカウンタ2
161aにセットされる。
【0076】本実施形態にかかる画像処理装置2bの動
作は図21に示す通りであり、図17との相違点は、実
質的に、画像入力処理においては、圧縮処理に伴って圧
縮コードデータを転送する処理(ステップS103
b)と、ページ情報テーブルの作成する処理(ステッ
プS106b)とであり、画像出力処理においては、ポ
インタテーブルを参照する処理(ステップS111
b)である。そこで、画像処理装置2bについては、こ
れらの相違点にかかる動作〜を中心に説明すること
とする。
【0077】<2−1:コードバッファ制御部による転
送動作(書込モード)>まず、コードバッファ制御部2
16bによって実行される圧縮コードデータの転送処理
について説明する。この場合、ステップS103bに
おいて、コードバッファ制御部216bは、システム制
御部220bの制御によって書込モードとなり、図22
(a)に示す手順で動作する。
【0078】すなわち、アドレスカウンタ2164a
(図20参照)には、画像入力処理前に予め設定された
アドレスがセットされ(ステップSa101)、次に、
データリクエスト信号を待ち受けるとともに(ステップ
Sa102)、これが入力されると、DMA制御回路2
163aによって、圧縮コードデータをコードバッファ
217に格納するための制御信号(R/W信号)が出力
されるとともに、画像圧縮伸長部215aにより圧縮処
理された圧縮コードデータがコードバッファ217へD
MA転送される。この後、コードバッファ217の書込
アドレスがアドレスカウンタ2164aによって「1」
だけインクリメントされる(ステップSa103)。
【0079】ここで、DMA転送にかかる圧縮コードデ
ータにRSTマーカーが付加されているか否か(RST
マーカーそのものであるか否か)が、RSTマーカー検
出回路2161aによって検出される(ステップSa2
01)。ここで、RSTマーカーが検出された場合、そ
の時点におけるアドレスカウンタ2164aのアドレス
が、ポインタテーブル制御回路2162aによって、ス
イッチ2165を介してポインタテーブル222bの所
定のアドレスに書き込まれる(ステップSa202)。
この後、ポインタテーブル制御回路2162aによって
ポインタテーブル222bの書込アドレスが「1」だけ
インクリメントされる(ステップSa203)。ここ
で、RSTマーカーが検出された時点におけるアドレス
カウンタ2164aのアドレスは、次のマクロブロック
にかかる圧縮コードデータの先頭アドレスに相当する。
したがって、結果的に、書込モードにおいてポインタテ
ーブル222bには、各マクロブロックにかかる圧縮コ
ードデータの先頭アドレスが圧縮された順番に格納され
ることとなる。
【0080】そして、ステップSa104において、1
ページ分の圧縮コードデータがすべてコードバッファ2
17へと転送された否かが判断され、「Yes」であれ
ば当該ページの画像入力について、コードバッファ制御
部216bの転送動作は終了する一方、「No」であれ
ば、手順をステップSa102に戻して、当該ページの
ついての処理が繰り返される。
【0081】<2−2:ページ情報テーブルの作成処理
(ステップS106b)>次に、図21におけるステ
ップS106bについて述べる。すなわち、1ページ分
の画像データが圧縮され、その圧縮コードデータがハー
ドディスク219へ格納されると、システム制御部22
0bは、コードバッファ制御部216bの転送処理によ
って格納されたポインタテーブル222bの内容を読み
出して、ページ情報テーブル(図4参照)を、内部のR
AMにおいて作成する。
【0082】したがって、第2実施形態において、すべ
てのページについて画像入力が完了した場合、システム
制御部220bにおけるRAMには、第1実施形態と同
様なページ情報テーブルが作成されることとなる。
【0083】<2−3:ポインタテーブルの参照処理
(ステップS111b)>次に、図21におけるステッ
プS111bについて述べる。すなわち、すべてのペー
ジにかかる圧縮コードデータがハードディスク219に
格納された後、画像出力の初期設定が行なわれ、画像出
力動作が開始し、第0ページ(すなわち、1番目のペー
ジ)、もしくは、新たなページにかかる圧縮コードデー
タがハードディスク219からコードバッファ217に
転送されると、図20におけるポインタテーブル制御回
路2162aは、各マクロブロックの先頭アドレスにつ
いて、内部のRAMに格納されたページ情報テーブルを
参照するとともに、指定された回転角度やページ間編集
モードに応じて上記式(2)〜(21)のいずれかを適切に用
いて求め、これらをポインタテーブル220bに格納す
る。
【0084】その他については、第1実施形態と同様で
ある。したがって、画像出力時においては、回転処理や
編集モードに応じて設定されたポインタテーブル222
bの順番にしたがって、圧縮コードデータがマクロブロ
ック毎にコードバッファ217から画像圧縮伸長部21
5bへと転送されて、そこで伸長処理される。そして、
回転処理部214において必要な回転処理がマクロブロ
ックを単位として実行されて、画像出力装置3へと出力
され、この画像データに基づいて実際に画像出力が行な
われることとなる。このため、第2実施形態でも、第1
実施形態と同様に、回転処理やN−up合成処理を単独
あるいは適宜組み合わせた処理が可能となる。
【0085】しかも、この第2実施形態では、第1実施
形態と比較すると、画像出力時の伸長処理前において、
ポインタテーブル222bにセットすべき内容が、結果
的に、画像入力時におけるコードバッファ217の格納
アドレスと、画像出力時におけるコードバッファ217
の格納アドレスとの差分をオフセットすることで求めら
れるので、システム制御部220bにおける処理の負荷
を軽くすることが可能となる。
【0086】<3:第3実施形態>次に、本発明の第3
実施形態にかかる画像処理装置について説明する。図2
3は、その構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、本実施形態にかかる画像処理装置2cの構成
は、図19に示す第2実施形態の画像処理装置2bのそ
れと同じであるが、画像圧縮伸長部、コードバッファ制
御部およびシステム制御部における動作が若干異なる。
その意味で、これらの符号をそれぞれ215c、217
cおよび220cとしている。
【0087】以下これらの相違点を中心して述べる。ま
ず、本実施形態における画像圧縮伸長部215cは、予
め設定されたサブブロック数の画像データを圧縮する毎
に当該圧縮コードデータにRSTマーカーを付加するほ
か、1ページ分の画像データを圧縮すると、当該圧縮コ
ードデータにEOI(End of Image)マーカーを付加す
る。また、かかる構成の動作は、図24に示す通りであ
る。この図に示すように、本実施形態にあっては、画像
入力処理にかかるステップS106cにおいてページ情
報テーブルを作成するにあたり、各マクロブロックにつ
きコードバッファ217へのポインタ(先頭アドレス)
を記憶しない。すなわち、本実施形態にあっては、第1
実施形態や、第2実施形態と異なり、符号量テーブル2
21(図2参照)や、ポインタテーブル222b(図1
9参照)の内容を読み出して、システム制御部のRAM
に格納する処理を実行しない。
【0088】そのかわり、本実施形態においては、画像
出力の伸長処理開始前に、コードバッファ制御部216
cが、図25に示す処理を実行して、圧縮コードデータ
に付加されたRSTマーカーおよびEOIマーカーを検
出し、この検出時点を参照して、各マクロブロックの先
頭アドレス(ポインタ)を格納するポインタテーブルを
作成することする。
【0089】詳細には、画像出力処理において、第0ペ
ージ(すなわち、第1番目のページ)の圧縮コードデー
タがハードディスク219からコードバッファ217へ
とDMA転送されると、コードバッファ制御部216c
は、システム制御部220cによってマーカーコード検
出モードに設定されて、図25に示す処理を実行する。
まず、ステップSb101において、アドレスカウンタ
の初期設定が実行される。詳細には、コードバッファ2
17に格納すべき先頭アドレスが、コードバッファ制御
部216cのアドレスカウンタにセットされる。この場
合の先頭アドレスは、コードバッファ217において圧
縮コードデータが格納された先頭アドレスである。次
に、アドレスカウンタにセットされたアドレスの値が、
ポインタテーブルの「0」番地に格納される。この後、
ポインタテーブルの書込番地が「1」だけインクリメン
トされる。
【0090】次に、ステップSb102において、圧縮
コードデータをコードバッファ217から読み出すため
の制御信号(R/W信号)が出力される。これにより、
アドレスカウンタによるカウント結果たるアドレスで指
定された圧縮コードデータが、コードバッファ217か
ら読み出されるが、このマーカーコード検出モードで
は、読出モードとは異なり、画像圧縮伸長部215aへ
はデータが転送されず、ただ、RSTマーカー検出回路
に供給されるのみである。この後、アドレスカウンタの
アドレスが「1」インクリメントされる。
【0091】さて、読み出された圧縮コードデータは、
RSTマーカー検出回路によって、RSTマーカーであ
るか否かが判別される(ステップSc103)。ここ
で、RSTマーカーの場合、その時点におけるアドレス
カウンタのカウンタ値、すなわち、当該RSTマーカー
が読み出された次のアドレスが、ポインタテーブル22
2bの所定番地に格納される(ステップSc104)。
結果的に、ポインタテーブルに格納されたアドレスは、
次のマクロブロックに対応する圧縮コードデータがコー
ドバッファ217において格納される先頭アドレスを示
すことになる。すなわち、格納されたアドレスは、第n
マクロブロックの先頭アドレスA(n)である。そし
て、次にRSTマーカーが検出された場合に備えるべ
く、当該ポインタテーブル222bでの書込番地が
「1」だけインクリメントされる(ステップSc10
5)。
【0092】ステップSc105の処理が終了した場
合、あるいは、ステップSc103において圧縮コード
データがRSTマーカーでない場合には、ステップSc
106において、当該圧縮コードデータがEOIマーカ
ーであるか否かがRSTマーカー検出回路によって判別
される。この判別結果が「No」ならば、続く圧縮コー
ドデータに対して同様な処理を繰り返すべく、処理手順
がステップSc102に戻る一方、判別結果が「Ye
s」ならば、このマーカー検出モードでの動作が終了す
る。結局、このマーカー検出モードでの動作が終了した
時点では、1ページ分の圧縮コードデータについてRS
Tマーカーが検出されることとなるので、ポインタテー
ブルには、その「0」番地から順番に、コードバッファ
217における各マクロブロックの先頭アドレスが格納
されることとなる。
【0093】以降の動作における画像出力処理は、第2
実施形態と同様であり、回転処理や編集モードに応じて
設定されたポインタテーブル222bの順番にしたがっ
て、圧縮コードデータがマクロブロック毎にコードバッ
ファ217から画像圧縮伸長部215cへと転送され
て、そこで伸長処理され、回転処理部214において必
要な回転処理がマクロブロックを単位として実行され
て、画像出力装置3へと出力され、この画像データに基
づいて実際に画像出力が行なわれることとなる。このた
め、第3実施形態でも、第1実施形態や第2実施形態と
同様に、回転処理やN−up合成処理を単独あるいは適
宜組み合わせた処理が可能となる。
【0094】しかも、この第3実施形態では、画像入力
処理において、各マクロブロックにつきコードバッファ
217へのポインタ(先頭アドレス)を記憶する必要が
なくなるので、システム制御部220cのRAM容量を
削減することが可能となる。当然、そのRAMの内容を
ポインタテーブルをセットする必要がなくなるので(こ
のセットは、本実施形態にあっては、マーカーコード検
出モードに設定されたコードバッファ制御部216cが
行なう)、システム制御部220cにおける処理の負担
も減らすことが可能となる。
【0095】<4:第4実施形態>次に、本発明の第4
実施形態にかかる画像処理装置について説明する。図2
6は、その構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、本実施形態にかかる画像処理装置2dの構成
は、図2に示す第1実施形態の画像処理装置2aのそれ
と同じであるが、画像圧縮伸長部、コードバッファ制御
部、ハードディスク制御部およびシステム制御部におけ
る動作が若干異なるため、これらの符号をそれぞれ21
5d、216d、218dおよび220dとしている。
【0096】まず、本実施形態にあっては、編集モード
にしたがったマクロブロック単位での圧縮コードデータ
の並び替えを、コードバッファ217から画像圧縮伸長
部215dへの転送ではなく、ハードディスク219か
らコードバッファ217への転送により行なうものであ
る。
【0097】本実施形態の動作を示すフローチャートを
図27に示す。この図に示すように、本実施形態にかか
る画像処理装置2dにおいては、画像入力時に第1実施
形態と同様に、1ページ分の画像データが圧縮されて、
その圧縮コードデータがコードバッファ217に格納さ
れるが、本実施形態では図28(a)に示すように、R
STマーカー検出することはしない。また、この際、そ
のページの圧縮コードデータの符号量がマクロブロック
毎に符号量テーブル221に格納された後、さらに、コ
ードバッファ217に格納された圧縮コードデータがハ
ードディスク219へ、符号量テーブルが参照され格納
されるが、この転送処理が若干異なる。詳細には、ま
ず、システム制御部220dは、符号量テーブル221
をRAMに格納する一方、各マクロブロックの符号量か
ら、当該マクロブロックの圧縮コードデータをハードデ
ィスク217に格納するために必要なセクタ数を求め
る。ここで、セクタとは、ハードディスクの記憶最小単
位であり、この容量を例えば、512バイトとすると、
各マクロブロックを格納するために必要なセクタ数は、
当該マクロブロックの符号量を512で除した商を求め
るとともに、この商の小数部分を切り上げた整数値を算
出することによって、得ることができる。
【0098】次に、システム制御部220dは、ハード
ディスク制御部218dに対し、各マクロブロックにつ
いての先頭アドレス、符号量、ハードディスクの転送先
アドレス、および、セクタ数をそれぞれ設定する。これ
により、当該1ページ分の圧縮コードデータは、ハード
ディスク制御部218dによって、処理されたマクロブ
ロックの順番で、ハードディスク219に格納されるこ
ととなる(ステップS105d)。この際、ハードディ
スク制御部218dは、各マクロブロックの最終セクタ
において余剰となる空白部分には、ダミーデータを付加
するのが望ましい。そして、ハードディスク219への
格納が完了すると、システム制御部220dは、各マク
ロブロックについてハードディスク219の転送先アド
レスを、ハードディスクアドレステーブルとして内部R
AMに格納する。なお、画像入力において、ハードディ
スク219への転送以外は、第1実施形態と同様であ
る。
【0099】次に、本実施形態における画像出力時の動
作について説明する。まず、ハードディスク219へ格
納された圧縮コードデータが、最初のピッチにおいて1
ページ分コードバッファ217へ格納されるが、この
際、指定された編集モードに応じて、第pマクロブロッ
クを格納すべき順番q(0、1、2、……)が制御され
る。一般的に、その順番qは、画像入力時に処理された
順番p(0、1、2、……)を用いて、回転角度に応じ
た次式(22)〜(25)のいずれかで求められる(ステップS
401)。 0 度回転:q=(y−1) ×X+ x ……(22) 90 度回転:q= x ×Y+(Y−y) ……(23) 180度回転:q=(Y−y) ×X+(X−x)−1 ……(24) 270度回転:q=(X−x−1)×Y+ y −1 ……(25) ただし、xは、p/Xの剰余の整数部であり、yは、p
/Xの商について小数部を切り上げた整数部であり、
X、Yは、上記各式と同様である。
【0100】次に、システム制御部220dは、内部R
AMに格納されたページ情報テーブル、符号量テーブル
およびハードディスクアドレステーブルをそれぞれ参照
して、最初にコードバッファ217に格納すべきマクロ
ブロックにかかる以下の情報をハードディスク制御部2
18dに設定する。すなわち、設定される情報は、転送
元たるハードディスク219の先頭アドレス、セクタ
数、符号量、および、転送先たるコードバッファ217
の先頭アドレスである。これにより、1つのマクロブロ
ックにかかる圧縮コードデータについて、実際に、ハー
ドディスク219からコードバッファ217への転送が
開始されることとなる。ここで、ハードディスク制御部
218dは、転送にかかる圧縮コードデータが設定され
た符号量に達したら、その転送を打ち切る。これによ
り、ダミーデータがコードバッファ217に格納される
のが防止され、正味1マクロブロック分だけの圧縮コー
ドデータがコードバッファ217へ格納されることとな
る。このような転送が、編集モードに応じた順番でマク
ロブロック毎に行なわれることになる(ステップS40
2)。
【0101】そして、コードバッファ217に1ページ
分の圧縮コードデータがすべて格納されると、次のピッ
チにおいて、コードバッファ制御部216dによって読
み出される。この場合、コードバッファ制御部216d
は、図28(b)に示すように、RSTマーカーを検出
することなく、圧縮コードデータを、アドレスカウンタ
にセットされたアドレスから順番にコードバッファ21
7から読み出して、画像圧縮伸長部215dへとDMA
転送する。転送された圧縮コードデータは、画像圧縮伸
長部215dによって、伸長処理され、回転処理部21
4において必要な回転処理がマクロブロックを単位とし
て実行されて、画像出力装置3へと出力され、この画像
データに基づいて実際に画像出力が行なわれることとな
る(ステップS112d)。また、この伸長処理と並行
して、次のページにかかる圧縮コードデータについて、
ハードディスク219からコードバッファ217へ転送
する順番が設定され(ステップS403)、この後、そ
の転送が実際行なわれることなる(ステップS40
4)。
【0102】このため、第4実施形態でも、第1実施形
態や第2実施形態と同様に、回転処理が可能となる。ま
た、式(6)〜(21)を用いることにより4−up合成処理
も可能である。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、伸
長の際に特定される画像の位置に基づいて、かつ、指定
された処理モードにおいて要求される読み出しの順番
で、圧縮データの読み出しを制御することにより画像合
成が行なわれるので、圧縮データの伸長とその伸長され
た画像データの出力とを同時に行なうことが可能とな
る。したがって、大容量のバッファが不必要となり、装
置の低コスト化に寄与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置が適用されるディジタ
ル複写機の構成を示す図である。
【図2】 本発明の第1実施形態にかかる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図3】 同画像処理装置におけるシステム制御部の構
成を示すブロック図である。
【図4】 同画像処理装置にかかるRAMに格納される
ページ情報テーブルの内容を示す図である。
【図5】 同画像処理装置におけるコードバッファ制御
部の構成を示すブロック図である。
【図6】 (a)〜(d)は、それぞれ回転角度が0
度、90度、180度、270度とした場合において、
マクロブロックのスキャン順番を示す図である。
【図7】 (a)〜(d)は、それぞれ回転角度が0
度、90度、180度、270度とした場合において、
サブブロックのスキャン順番を示す図である。
【図8】 (a)〜(d)は、それぞれページ、バン
ド、マクロブロック、サブブロック、および、画素の関
係を説明するための図である。
【図9】 入力画像のサイズおよび方向の一例を示す図
である。
【図10】 コードバッファに格納される圧縮コードデ
ータの内容の一例を示す図である。
【図11】 (a)〜(d)は、それぞれ回転角度が0
度、90度、180度、270度とした場合において、
伸長画像とマクロブロックとの関係を示す図である。
【図12】 (a)〜(d)は、それぞれ回転角度が0
度、90度、180度、270度とした場合において、
ポインタテーブルの設定例を示す図である。
【図13】 4−up合成処理する場合にコードバッフ
ァに格納される圧縮コードデータの内容の一例を示す図
である。
【図14】 4−up合成処理する場合の伸長画像とマ
クロブロックとの関係を示す図である。
【図15】 4−up合成処理する場合におけるポイン
タテーブルの設定例を示す図である。
【図16】 バンドにおけるマクロブロックの走査方向
を示す図である。
【図17】 同画像処理装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図18】 (a)は、同画像処理装置のコードバッフ
ァ制御部が書込モードである場合の動作を示すフローチ
ャートであり、(b)は、同じく読出モードである場合
の動作を示すフローチャートである。
【図19】 本発明の第2実施形態にかかる画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図20】 同画像処理装置におけるコードバッファ制
御部の構成を示すブロック図である。
【図21】 同画像処理装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図22】 (a)は、同画像処理装置のコードバッフ
ァ制御部が書込モードである場合の動作を示すフローチ
ャートであり、(b)は、同じく読出モードである場合
の動作を示すフローチャートである。
【図23】 本発明の第3実施形態にかかる画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図24】 同画像処理装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図25】 同画像処理装置のコードバッファ制御部が
マーカ検出モードである場合の動作を示すフローチャー
トである。
【図26】 本発明の第4実施形態にかかる画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図27】 同画像処理装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図28】 (a)は、同画像処理装置のコードバッフ
ァ制御部が書込モードである場合の動作を示すフローチ
ャートであり、(b)は、同じく読出モードである場合
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……画像入力装置、2……画像処理装置、3……画像
出力装置、106……操作パネル、215……画像圧縮
伸長部、216……コードバッファ制御部、217……
コードバッファ、218……ハードディスク制御部、2
19……ハードディスク

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに編集処理を施し
    て出力する画像処理装置であって、 編集処理の内容を指定する編集処理モード指定手段と、 入力された画像データを分割して可変長圧縮し圧縮デー
    タを生成する圧縮手段と、 前記圧縮手段によって生成された圧縮データをブロック
    単位で順次記憶する記憶手段と、 前記編集処理モード指定手段によって指定された編集処
    理モードに応じて編集処理された後の画像の主走査方向
    に並ぶブロック順に前記記憶手段に記憶された圧縮デー
    タを読み出す読出手段と、 前記読出手段によって読み出された圧縮データを順次伸
    長する伸長手段とを具備することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記読出手段は、 前記記憶手段に記憶された圧縮データに対して、各ブロ
    ックが記憶されたアドレスを認識するアドレス認識手段
    と、 前記アドレス認識手段によって認識されたアドレスの情
    報、および、前記編集処理モード指定手段によって指定
    された編集処理の内容に基づいて、前記記憶手段に記憶
    された圧縮データを読み出すアドレスの順序を設定する
    読出アドレス設定手段とからなることを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレス認識手段は、各ブロックが
    記憶されたアドレスを画像の位置と対応付けて記憶する
    書込アドレステーブルを生成し、 前記読出アドレス設定手段は、前記書込アドレステーブ
    ルに記憶された内容、および、前記編集処理モード指定
    手段によって指定された編集処理の内容に基づいて、前
    記記憶手段に記憶された圧縮データを読み出すアドレス
    の順序を設定することを特徴とする請求項2記載の画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記読出アドレス設定手段は、前記編集
    処理モード指定手段によって指定された編集処理モード
    に応じて、前記書込アドレステーブルに記憶されたアド
    レスの順序を並び替えることによって、前記記憶手段に
    記憶された圧縮データを読み出すアドレスの順序を記憶
    する読出アドレステーブルを生成することを特徴とする
    請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記読出アドレス設定手段は、前記書込
    アドレステーブルに記憶されたアドレス、および、前記
    編集処理モード指定手段によって指定された編集処理の
    内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された圧縮データ
    を読み出すアドレスの順序を演算することを特徴とする
    請求項3記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記読出手段は、 前記記憶手段に記憶された圧縮データに対して、各ブロ
    ックの符号量を認識する符号量認識手段と、 前記符号量認識手段によって認識された符号量の情報、
    および、前記編集処理モード指定手段によって指定され
    た編集処理の内容に基づいて、前記記憶手段に記憶され
    た圧縮データを読み出すアドレスの順序を設定する読出
    アドレス設定手段とからなることを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記符号量認識手段は、各ブロックの画
    像とその符号量とを対応付けて記憶する符号量テーブル
    を生成し、 前記読出アドレス設定手段は、前記符号量テーブルに記
    憶された内容、および、前記編集処理モード指定手段に
    よって指定された編集処理の内容に基づいて、前記記憶
    手段に記憶された圧縮データを読み出すアドレスの順序
    を設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記読出アドレス設定手段は、前記編集
    処理モード指定手段によって指定された編集処理モード
    に応じて、前記符号量テーブルに記憶された符号量、お
    よび、前記編集処理モード指定手段によって指定された
    編集処理の内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された
    圧縮データを読み出すアドレスの順序を演算することを
    特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記読出アドレス設定手段は、前記符号
    量認識手段によって認識された符号量の情報、および、
    前記編集処理モード指定手段によって指定された編集処
    理の内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された圧縮デ
    ータを読み出すアドレスの順序を記憶する読出アドレス
    テーブルを生成することを特徴とする請求項6記載の画
    像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の画像処理装置におい
    て、さらに、 前記記憶手段に記憶されるブロック単位の圧縮データに
    対して、各ブロックの境界に特定の識別子を挿入する挿
    入手段と、 前記記憶手段に記憶された記憶内容を検索して、前記挿
    入手段によって挿入された識別子を特定する特定手段と
    を備え、 前記読出手段は、 前記特定手段による特定結果に基づいて、各ブロックが
    記憶されたアドレスを認識するアドレス認識手段と、 前記アドレス認識手段による認識結果、および、前記編
    集処理モード指定手段によって指定された編集処理の内
    容に基づいて、前記記憶手段に記憶された圧縮データを
    読み出すアドレスの順序を設定する読出アドレス設定手
    段とからなることを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記アドレス認識手段は、各ブロック
    が記憶されたアドレスを画像の位置と対応付けて記憶す
    る書込アドレステーブルを生成し、 前記読出アドレス設定手段は、前記書込アドレステーブ
    ルに記憶された内容、および、前記編集処理モード指定
    手段によって指定された編集処理の内容に基づいて、前
    記記憶手段に記憶された圧縮データを読み出すアドレス
    の順序を設定することを特徴とする請求項10記載の画
    像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記読出アドレス設定手段は、前記編
    集処理モード指定手段によって指定された編集処理モー
    ドに応じて、前記書込アドレステーブルに記憶されたア
    ドレスの順序を並び替えることによって、前記記憶手段
    に記憶された圧縮データを読み出すアドレスの順序を記
    憶する読出アドレステーブルを生成することを特徴とす
    る請求項11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記読出アドレス設定手段は、前記書
    込アドレステーブルに記憶されたアドレス、および、前
    記編集処理モード指定手段によって指定された編集処理
    の内容に基づいて、前記記憶手段に記憶された圧縮デー
    タを読み出すアドレスの順序を演算することを特徴とす
    る請求項12記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記読出アドレス設定手段は、 前記アドレス認識手段によって認識されたアドレスの情
    報、および、前記編集処理モード指定手段によって指定
    された編集処理の内容に基づいて、前記記憶手段に記憶
    された圧縮データを読み出すアドレスの順序を記憶する
    読出アドレステーブルを生成することを特徴とする請求
    項10記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 入力された画像データに編集処理を施
    して出力する画像処理装置であって、 編集処理の内容を指定する編集処理モード指定手段と、 入力された画像データを分割して可変長圧縮し圧縮デー
    タを生成する圧縮手段と、 前記圧縮手段によって生成された圧縮データをブロック
    単位で順次記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された圧縮データを読み出して記憶
    する二次記憶手段と、 前記二次記憶手段に記憶された内容を前記ブロック毎に
    前記記憶手段に再度展開する再展開手段と、 前記編集処理モード指定手段によって指定された編集処
    理モードに応じて編集処理された後の画像の主走査方向
    に並ぶブロック順に前記記憶手段に前記再展開手段によ
    って展開された圧縮データを読み出す読出手段と、 前記読出手段によって読み出された圧縮データを順次伸
    長する伸長手段とを具備することを特徴とする画像処理
    装置。
  16. 【請求項16】 入力された画像データに編集処理を施
    して出力する画像処理装置であって、 編集処理の内容を指定する編集処理モード指定手段と、 入力された画像データを分割して可変長圧縮し圧縮デー
    タを生成する圧縮手段と、 前記圧縮手段によって生成された圧縮データを順次記憶
    する一次記憶手段と、 前記一次記憶手段よりも容量の大きな二次記憶手段と、 前記一次記憶手段に記憶された圧縮データをブロック化
    して、前記二次記憶手段へと転送する第1の転送手段
    と、 前記編集処理モード指定手段によって指定された編集処
    理モードに応じて編集処理された後の画像の主走査方向
    に並ぶブロック順に前記二次記憶手段に記憶された圧縮
    データを前記一次記憶手段へと順次転送する第2の転送
    手段と、 前記第2の転送手段によって前記一次記憶手段に転送さ
    れた圧縮データを順次伸長する伸長手段とを具備するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16記載のいずれか記載
    の画像処理装置において、さらに、 前記編集処理モード指定手段によって、画像の回転を伴
    う編集処理の内容が指定された場合に、前記伸長手段に
    よって伸長された画像データを、ブロック単位毎に回転
    させる回転手段を備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  18. 【請求項18】 入力された画像の編集処理を指定する
    処理指定手段と、 入力された画像データを複数のブロックに分割して圧縮
    し、その圧縮データを出力する圧縮手段と、 前記圧縮データをブロック毎に記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された圧縮データを、前記処理指定
    手段によって指定された編集処理に応じたブロックの順
    番で読み出す読出手段と、 前記読出手段によって読み出された圧縮データを伸長す
    る伸長手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  19. 【請求項19】 前記記憶手段は、処理すべき全ページ
    の圧縮データを記憶する第1の記憶手段と、処理すべき
    ページの圧縮データのみを記憶する第2の記憶手段とか
    らなり、 前記読出手段は、前記第2の記憶手段に記憶された圧縮
    データを、前記処理指定手段によって指定された編集処
    理に応じたブロックの順番で読み出すことを特徴とする
    請求項18記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記読出手段は、各ブロックの圧縮デ
    ータの符号量に基づいて、前記第2の記憶手段から読み
    出すべきブロックの先頭アドレスを求めることを特徴と
    する請求項19記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記各ブロックの圧縮データの符号量
    は、前記圧縮手段が当該ブロックの画像データを圧縮す
    る際に求められたものであることを特徴とする請求項2
    0記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記圧縮手段による圧縮データは、前
    記第2の記憶手段に1ページ分記憶された後、前記第1
    の記憶手段へ記憶されるものであり、 前記各ブロックの圧縮データの符号量は、前記第2の記
    憶手段への記憶される際に求められたものであることを
    特徴とする請求項20記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記読出手段は、前記第2の記憶手段
    における圧縮データの記憶状態に基づいて、前記第2の
    記憶手段から読み出すべきブロックの先頭アドレスを求
    めることを特徴とする請求項19記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 前記記憶手段は、処理すべき全ページ
    の圧縮データを記憶する第1の記憶手段と、処理すべき
    ページの圧縮データのみを記憶する第2の記憶手段とか
    らなり、 前記読出手段は、処理すべきページの圧縮データを、前
    記処理指定手段によって指定された編集処理に応じたブ
    ロックの順番で前記第1の記憶手段から読み出して、前
    記第2の記憶手段に一旦記憶させた後、前記第2の記憶
    手段から読み出すことを特徴とする請求項18記載の画
    像処理装置。
  25. 【請求項25】 前記読出手段は、処理すべきページの
    圧縮データを前記第2の記憶手段から読み出す期間にお
    いて、次に処理すべきページの圧縮データを前記第1の
    記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項19また
    は24記載の画像処理装置。
JP9161607A 1996-06-26 1997-06-18 画像処理装置 Pending JPH1075345A (ja)

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