JP2018058295A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハードリソースの増加によるコストアップを抑えながら、並列描画処理を効率的に行い、描画処理を高速化する。【解決手段】複数のバンド領域のそれぞれに対応する、バンド単位の複数の中間データそれぞれに対して描画処理を並列に行う複数の描画手段であって、バンド領域は、所定のブロック領域に対して主走査方向の画素数が大きく、かつ、副走査方向の画素数が小さい、複数の描画手段と、描画処理において記憶容量が不足した場合に、中間データから生成されたバンド単位の画像データを退避させて記憶する記憶手段とを備え、複数の描画手段はそれぞれ、記憶手段から読み出した当該退避させた画像データを、中間データに対して新たに描画処理を行って生成した画像データと合成して、ラスタ形式の画像データを生成する。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の描画処理部で並列に描画処理を実行する画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、ページ単位の描画データを解釈してディスプレイリスト(DL)と呼ばれる中間データを生成し、ブロック単位の矩形領域に分割して並列処理することで、画像処理の処理効率を向上できることが広く知られている。特に、正方形タイル形状(例えば、32画素×32画素)のブロック単位は、一次記憶するメモリ容量が比較的小さくて済む点、画像サイズや解像度に依存しない点、回転処理の前後で画像形状が変化しない点などで優れている。
さらに、特許文献1では、処理の負荷を分散するために、中間データ(DL)をブロック単位の矩形領域を包含するバンド単位に分割して並列処理した後、ブロック単位に分割する技術が開示されている。
また、中間データ(DL)を描画処理する際にメモリ容量が不足した場合には、縮退動作(フォールバック)が行われている。縮退動作では、一時的に生成される画像データをメモリに退避させながら、中間データ(DL)の描画処理をメモリ容量内で複数回に分けて実施する。
特開2012−254583号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、バンド単位の描画処理を並列に行うと、縮退動作時に退避させる画像データを保存するためのメモリが、描画処理の並列動作数分必要となってしまう。また、特許文献1の技術では、退避させた画像データを伸張する伸張処理部も、描画処理の並列動作数分だけ必要となってしまう。このように、従来のバンド単位の並列描画処理では、ハードリソース(回路規模)を増加させ、コストアップにつながってしまう。
そこで、バンド単位の描画処理を並列に行う場合でも、ハードリソースの増加によるコストアップを抑えながら、描画処理を効率的に行い、描画処理を高速化することが望まれている。
本発明に係る画像処理装置は、複数のバンド領域のそれぞれに対応する、バンド単位の複数の中間データそれぞれに対して描画処理を並列に行う複数の描画手段であって、前記バンド領域は、所定のブロック領域に対して主走査方向の画素数が大きく、かつ、副走査方向の画素数が小さい、複数の描画手段と、前記描画処理において記憶容量が不足した場合に、前記中間データから生成されたバンド単位の画像データを退避させて記憶する記憶手段とを備え、前記複数の描画手段はそれぞれ、前記記憶手段から読み出した前記退避させた画像データを、前記中間データに対して新たに前記描画処理を行って生成した画像データと合成して、前記ラスタ形式の画像データを生成することを特徴とする。
本発明によると、ハードリソースの増加によるコストアップを抑えながら、並列描画処理を効率的に行い、描画処理を高速化することができる。
画像形成装置の構成を示すブロック図である。 画像形成装置におけるPDL印刷処理のデータフローを示す図である。 画像形成装置で扱うページ内での矩形領域の座標系の一例を示す図である。 描画処理に関わるブロック構成を示す図である。 描画処理に関わるブロック構成の一部が停止した状態を示す図である。 PDL印刷処理のフローチャートである。 バンド高さの設定処理のフローチャートである。 並列描画処理のフローチャートである。 ブロック単位のライトとバンド単位のリードのアクセス制御を説明する図である。 バンド高さの設定処理のフローチャートである。 ブロック単位とバンド単位の矩形領域の位置関係を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。また、図面全体を通して、同一の符号は、同一物を示す。
図1は、本発明の一実施形態における画像形成装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置100は、コントローラ101、ネットワーク102、操作部103、読取部104、及び印刷部105で構成される。
ネットワーク102は、LANやWAN(公衆回線)等で実現され、ホストコンピュータやサーバ等の外部装置と画像形成装置100との間で画像データやデバイス情報を送受信する通信部である。操作部103は、ユーザによる操作を画像処理の制御情報として取得したり、ユーザに対して画像処理の制御情報を表示したりする処理部である。読取部(スキャナエンジン)104は、画像入力デバイスであって、光学センサ等を用いて画像形成装置100の内部に画像データを取り込む処理部である。印刷部(プリンタエンジン)105は、画像出力デバイスであって、画像形成装置100の内部の画像データを記録媒体に印刷する処理部である。
コントローラ101は、ネットワーク102、操作部103、読取部104、印刷部105と接続され、画像形成装置100全体の制御を行う制御部である。コントローラ101は、システムバス106、通信部I/F107、CPU108、RAM109、ROM110、HDD111、操作部I/F112、及び読取部I/F113を備える。また、コントローラ101は、描画処理部114、圧縮処理部115、伸張処理部116、バンドRAM117、及び印刷部I/F118を備える。また、コントローラ101は、画像処理装置として実装することができ、例えば、読取部104や印刷部105を含めないで構成してもよい。
システムバス106は、コントローラ101を構成する各処理部を接続し、各処理部の間で画像データや制御情報の送受信を行うための処理部である。通信部I/F107は、例えばLANカード等で実現され、ネットワーク102を介してホストコンピュータやサーバ等の外部装置と画像形成装置100との間で画像データやデバイス情報を送受信するためのインタフェース部である。
CPU108は、画像形成装置100全体を制御する処理部である。特に、PDL(ページ記述言語)印刷処理では、ネットワーク102を介して外部装置から受信したPDLデータなどの描画データを解釈して、DL(ディスプレイリスト)と呼ばれる中間データに変換する処理を行う。ここでは、描画データの例として、PDLデータを処理するものとして説明する。
RAM(揮発性メモリ)109は、CPU108がシステム上で動作するためのワーク領域として使用されたり、画像データを一次記憶するためのバッファ領域として使用されたりする記憶部である。ROM(不揮発性メモリ)110は、CPU108がシステムを起動するためのプログラムが格納されている一次記憶部である。このプログラムは、画像形成装置100の起動時にRAM109に展開され、CPU108により実行される。
HDD(ハードディスクドライブ)111は、画像形成装置100の内部で画像データを格納しておくための大容量記憶部である。
操作部I/F112は、操作部103と接続され、ユーザによる操作を画像処理の制御情報として取得したり、ユーザに対して画像処理の制御情報を表示したりするためのインタフェース部である。読取部I/F(スキャン画像処理部)113は、読取部(スキャナエンジン)104と接続され、読取部104から入力された画像データに対して、読取部104のデバイス特性に合わせた補正のための画像処理を行う画像処理部である。
描画処理部(RIP)114は、CPU108が生成したベクタ形式の中間データ(DL)を参照し、ラスタ形式の画像データを生成し、RAM109に記憶する。また、描画処理部114は、縮退処理に続いて残りの中間データ(DL)を処理する場合、バンドRAM117に退避させた画像データと画像合成して、ラスタ形式の画像データを生成する。
圧縮処理部115は、描画処理部114が生成したラスタ形式の画像データに対して圧縮処理を行い、圧縮画像データを生成し、RAM109に記憶する。
伸張処理部116は、圧縮処理部115が圧縮処理を行なった圧縮画像データの伸張処理を行う。特に、縮退処理に続く中間データ(DL)の描画処理では、退避させた画像データに対して伸張処理を行い、バンドRAM117を介して描画処理部114に提供する。
バンドRAM117は、伸張処理部116から描画処理部114に対して出力されるラスタ形式の画像データを一次保持するローカルメモリであり、縮退処理に続く描画処理に用いられるフォールバックメモリである。また、バンドRAM117は、不図示のアクセス検知装置を備え、自身の特定のアドレスへの画像データの書き出し、及び、特定のアドレスからの画像データの読み出しを検知する。
なお、PDL印刷時の描画処理に関わる描画処理部114、圧縮処理部115、伸張処理部116、及びバンドRAM117の動作については、図4を用いてさらに詳細に説明する。
印刷部I/F(プリント画像処理部)118は、印刷部(プリンタエンジン)105と接続され、印刷部105のデバイス特性に合わせた補正のための画像処理を行った後に、印刷部105に対して画像データを出力する画像処理部である。
なお、図1では、描画処理部114と伸張処理部116がローカルメモリとしてのバンドRAM117を介して直接接続された構成例を示したが、画像形成装置100の構成はこれに限定されるものではない。また、例えば、圧縮処理部115は、システムバス106上に汎用で接続して構成されても良いし、読取部I/F113や描画処理部114等の圧縮処理が必要な処理部に専用で接続して構成されても良い。同様に、例えば、伸張処理部116は、システムバス106上に汎用で接続して構成されても良いし、印刷部I/F118等の伸張処理が必要な処理部に専用で接続して構成されても良い。
次に、図2及び図3を用いて、画像形成装置100におけるPDL印刷処理のデータフロー及び画像データ単位の関係を説明する。図2は、画像形成装置100におけるPDL印刷処理のデータフローを示す。図2において、特に、破線部分は、中間データ(DL)が、RAM109上に確保された所定の記憶容量よりも大きい場合に実施される縮退動作(フォールバック)に関する。図3は、画像形成装置100で扱うページ内での矩形領域の座標系の例を示す。なお、図2に示したデータフローは、画像形成装置100のRAM109に展開されたプログラムをCPU108が実行することにより実施される。
まず、PDL印刷処理における通常時のデータフローについて、図2を用いて説明する。「通常時」のデータフローとは、縮退動作(フォールバック)を行わない場合のデータフローを意味する。
図2に示すように、画像形成装置100は、まず、ホストコンピュータから送信されたPDLデータを通信部I/F107で受信し、ページ単位のPDLデータ201としてRAM109あるいはHDD111に記憶する。
次に、CPU108は、ページ単位のPDLデータ201を解釈し、ページ単位あるいはバンド単位の中間データ(DL)202を生成し、再びRAM109に記憶する。バンド単位とは、図3(a)〜(c)に示すように、単一ページ内を副走査方向(Y方向)で分割することで主走査方向(X方向)の画素数よりも副走査方向の画素数の方が小さい短冊状の矩形領域(バンド領域)を意味する。また、ブロック単位とは、図3(a)〜(c)に示すように、画像形成装置100において予め定めた主走査方向の画素数と副走査方向の画素数が等しい正方形タイル形状の矩形領域(ブロック領域)を意味する。図3(a)、図3(b)、及び図3(c)の違いは、ブロック単位の矩形領域がバンド単位の矩形領域に包含される位置関係にあるか否かである。図3(a)及び図3(b)は、ブロックが単一のバンドに包含され、単一のバンドが複数のブロックの集合で構成される従来の関係を示す。特に、図3(b)は、ブロックとバンドの副走査方向の高さ(副走査方向の画素数)が等しい例を示す。一方、図3(c)は、本発明の一実施形態において、描画処理を並列に実行する上で好適な画像データ単位を示す。図3(c)では、ブロックとバンドが互いに包含されずに、かつ、ブロックの副走査方向の画素数(ブロックの高さ)を複数のバンドの高さで分割した関係を満たす。具体的には、図3(c)に示すように、単一ページ1において、単一のブロック11の副走査方向の画素数を、バンド11及びバンド12のそれぞれのバンドの高さで分割した関係を満たす。以下の説明では、図3(a)〜(c)で示したページ内でのバンド単位、及び、ブロック単位の座標系の例を必要に応じて使い分けながら用いる。
また、CPU108は、中間データ(DL)を生成し、RAM109に記憶すると共に、描画処理部114の並列動作に関わる並列描画処理設定情報203を、描画処理部114の内部レジスタに設定する。並列描画処理設定情報203には、中間データ(DL)が記憶されるRAM109のアドレスの先頭アドレス、描画処理部114の並列動作数、描画されるバンドの副走査方向の画素数(バンドの高さ)などが含まれる。
次に、描画処理部114は、RAM109に記憶された中間データ(DL)202を参照し、単一ページ内の複数のバンド単位の矩形領域に対する描画処理を並列に実行する。描画処理部114は、バンド単位で並列して描画処理を行うことによって、複数のバンドのラスタ形式の画像データ204を生成し、RAM109に一次記憶する。
次に、圧縮処理部115は、RAM109に一次記憶されたバンド単位の画像データ204からブロック単位の画像データを読み出す。単一ブロックが複数のバンドで構成されている場合は、単一ブロックを構成する複数のバンド単位の画像データ204を結合し、結合された複数のバンド単位の画像データ204からブロック単位の画像データを読み出す。そして、圧縮処理部115は、読み出したブロック単位の画像データにJPEG等の圧縮処理を行って圧縮画像データ205を生成し、再びRAM109あるいはHDD111に記憶する。
次に、伸張処理部116は、ブロック単位で圧縮された圧縮画像データ205に対してJPEG等の伸張処理を行い、ラスタ形式の画像データを生成する。そして、伸張処理部116は、単一ページを構成する全てのブロック単位のラスタ形式の画像データを結合して、ページ単位のラスタ形式の画像データ206を生成し、再びRAM109に一次記憶する。
次に、印刷部I/F118は、RAM109に一次記憶されたページ単位の画像データ206を読み出し、印刷部105のデバイス特性に合わせた補正のための画像処理を行った後に、印刷部105に対して補正後の画像データを出力する。
次に、印刷部(プリンタエンジン)105は、印刷部I/F118から出力された画像データを記録媒体に印刷する。
以上、PDL印刷処理における通常時のデータフローを説明した。次に、PDL印刷処理における縮退動作(フォールバック)時のデータフローについて、特に、図2の破線部分に注目して説明を加える。
CPU108は、PDLデータ201を解釈して中間データ(DL)202を生成する際に、単一ページを構成する中間データ(DL)202が、RAM109上に確保された所定の記憶容量よりも大きいかどうか判定する。所定の記憶容量よりも大きい場合(すなわち、記憶容量が不足する場合)、CPU108は、所定の記憶容量を超えない範囲で、背面に描画される描画オブジェクトから順に、中間データ(DL)202としてRAM109に記憶する。この中間データ(DL)202に対して描画処理部114によって描画処理を行ない、圧縮処理部115及び伸張処理部116を介して得られたラスタ形式の画像データ207は、バンドRAM117に一次記憶される。この画像データ207を、縮退動作(フォールバック)における背面画像データと呼ぶ。この背面画像データは、画像合成用の画像データとしてバンドRAM117に一次保持して、描画処理部114がこれを参照して描画処理に用いる。すなわち、描画処理部114が、上記でRAM109に収まらなかった残りの中間データ(DL)による描画結果と、バンドRAM117から取得する背面画像とを画像合成することで、最終的な描画結果を得ることができる。このように、前述した縮退動作(フォールバック)に従って中間データ(DL)202がRAM109上の所定の記憶容量に収まるまで繰り返すことで、画像形成装置100を構成する限られたハードリソースによって制限されることなく、描画処理を実現できる。
次に、図4を用いて、本発明の一実施形態におけるPDL印刷時の描画処理の動作を説明する。図4は、縮退動作(フォールバック)時に、RAM109に一次保持した中間データ(DL)202と圧縮画像データ205を用いてバンド単位で並列に描画処理を行い、得られた画像データ204をRAM109に記憶する動作を示す。
図4(a)は、図3(b)のように、ブロック単位の矩形領域がバンド単位の矩形領域に包含される場合の描画処理の動作を示す。図4(a)において、画像形成装置100は、描画処理部114を構成する第1描画処理部401及び第2描画処理部402を用いて、中間データ(DL)202の単一ページ内の複数のバンドをそれぞれ並列に描画処理する。第1描画処理部401は、単一ページ内の奇数番目のバンドを描画処理し、偶数番目のバンドを読み飛ばして描画オブジェクトのスキャンライン毎の位置座標を更新する。第2描画処理部402は、単一ページ内の偶数番目のバンドを描画処理し、奇数番目のバンドを読み飛ばして描画オブジェクトのスキャンライン毎の位置座標を更新する。このように、第1描画処理部401及び第2描画処理部402は、それぞれバンド単位で描画処理対象とする描画オブジェクトを取得するため、RAM109に一次記憶された中間データ(DL)202は、ページ単位でもバンド単位でも良い。
また、伸張処理部116を構成する第1伸張処理部421及び第2伸張処理部422はそれぞれ、描画処理部114を構成する第1描画処理部401及び第2描画処理部402と連携して動作する。第1伸張処理部421は、圧縮画像データ205から取得した、図3(b)で示したバンド1及びバンド3に対応するブロック単位の画像データに対して順に伸張処理を行い、バンドRAM117を構成する第1バンドRAM411に出力する。また、第2伸張処理部422は、圧縮画像データ205から取得した、図3(b)で示したバンド2及びバンド4に対応するブロック単位の画像データに対して順に伸張処理を行い、バンドRAM117を構成する第2バンドRAM412に出力する。
これを受けて、第1描画処理部401は、第1バンドRAM411に一次記憶され、図3(b)で示したバンド1及びバンド3に対応する複数ブロックで構成されたバンド単位の画像データを順に読み出し、描画処理時に画像合成してRAM109に転送する。同様に、第2描画処理部402は、第2バンドRAM412に一次記憶され、図3(b)で示したバンド2及びバンド4に対応する複数ブロックで構成されたバンド単位の画像データを順に読み出し、描画処理時に画像合成してRAM109に転送する。
第1バンドRAM411は、第1伸張処理部421による書き出しと、第1描画処理部401による読み出しを同時に実行可能なダブルバッファで構成されている。従って、例えば、第1伸張処理部421によるバンド3に対応したブロック31〜34の書き出し処理と、第1描画処理部401によるバンド1の読み出し処理を同時に実行できる。同様に、第2バンドRAM412は、第2伸張処理部422による書き出しと、第2描画処理部402による読み出しを同時に実行可能なダブルバッファで構成されている。従って、例えば、第2伸張処理部422によるバンド4に対応したブロック41〜44の書き出し処理と、第2描画処理部402によるバンド2の読み出し処理を同時に実行できる。
以上説明したように、図4(a)の例では、描画処理部114の並列化で必要となるハードリソースだけでなく、伸張処理部116、及び、バンドRAM117も描画処理部114の並列動作数分だけ必要となる。
図4(b)は、図3(c)のように、ブロック単位の矩形領域がバンド単位の矩形領域に包含されずに、ブロック単位の副走査方向の画素数を、描画処理部114の並列動作数に基づく複数のバンド単位の高さ(画素数)で分割した場合の描画処理の動作を示す。図4(b)において、画像形成装置100は、描画処理部114を構成する第1描画処理部401及び第2描画処理部402を用いて、単一ページ内の複数のバンドをそれぞれ並列に描画処理する。第1描画処理部401は、単一ページ内の奇数番目のバンドを描画処理し、偶数番目のバンドを読み飛ばして描画オブジェクトのスキャンライン毎の位置座標を更新する。第2描画処理部402は、単一ページ内の偶数番目のバンドを描画処理し、奇数番目のバンドを読み飛ばして描画オブジェクトのスキャンライン毎の位置座標を更新する。このように、第1描画処理部401及び第2描画処理部402は、それぞれバンド単位で描画処理対象とする描画オブジェクトを取得するため、RAM109に一次記憶された中間データ(DL)202は、ページ単位でもバンド単位でも良い。
図4(b)における伸張処理部116は、第1描画処理部401と第2描画処理部402の両方と連携して動作する単一の伸張処理部421で構成される。また、バンドRAM117は、単一のバンドRAM411で構成される。
伸張処理部116を構成する単一の伸張処理部421は、圧縮画像データ205から取得した、図3(c)で示したバンド11及びバンド12に対応するブロック単位の画像データに対して順に伸張処理を行い、バンドRAM411に出力する。
これを受けて、第1描画処理部401は、RAM411に一次記憶され、図3(c)で示したバンド11及びバンド21に対応するバンド単位の画像データを順に読み出し、描画処理時に画像合成してRAM109に転送する。同様に、第2描画処理部402は、バンドRAM411に一次記憶され、図3(c)で示したバンド12及びバンド22に対応するバンド単位の画像データを順に読み出し、描画処理時に画像合成してRAM109に転送する。
バンドRAM411は、伸張処理部421による書き出しと、第1描画処理部401及び第2描画処理部402による読み出しを同時に実行可能なダブルバッファで構成されている。従って、例えば、伸張処理部421によるバンド21及びバンド22に対応したブロック21〜24の書き出し処理と、第1描画処理部401によるバンド11の読み出し処理を同時に実行できる。同様に、伸張処理部421によるバンド21及びバンド22に対応したブロック21〜24の書き出し処理と、第2描画処理部402によるバンド12の読み出し処理も同時に実行できる。
以上説明したように、図4(b)の例では、描画処理部114を並列化しても、描画処理部114のハードリソースが並列動作数分だけあれば十分であって、伸張処理部116、及び、バンドRAM117のハードリソースを追加する必要はない。
図5は、図4(b)において、画像形成装置100における描画処理部114の並列描画処理設定情報を変更し、第2描画処理部402を停止して、第1描画処理部401のみを動作させた場合の描画処理の動作を示す。この場合、描画処理部114の並列動作数が1になるので、ブロック単位の矩形領域がバンド単位の矩形領域に包含される図3(b)と同様の位置関係になる。
図5において、単一の伸張処理部421は、図3(b)で示したバンド1及びバンド2に対応するブロック単位の画像データに対して順に伸張処理を行い、バンドRAM117を構成する単一のバンドRAM411に出力する。
これを受けて、第1描画処理部401のみが、バンドRAM411に一次記憶されたバンド1及びバンド2に対応する複数ブロックで構成されたバンド単位の画像データを順に読み出し、描画処理時に画像合成してRAM109に転送する。このようにして、単一ページをバンド単位で順に描画する。
バンドRAM411は、伸張処理部421による書き出しと、描画処理部401による読み出しを同時に実行可能なダブルバッファで構成されている。従って、例えば、伸張処理部421によるバンド2内のブロック21〜24の書き出し処理と、描画処理部401によるバンド1の読み出し処理を同時に実行できる。
以上説明したように、図5の例では、描画処理部114の並列描画処理設定情報を変更し、複数の描画処理部のうち一部を停止させた場合にも、描画処理の並列動作数とバンドの高さを対応させることで、並列動作時と同様の描画処理を実現できる。
図6は、画像形成装置100におけるPDL印刷処理のフローチャートを示す。図6のフローチャートで示される処理は、画像形成装置100のRAM109に展開されたプログラムを、CPU108が実行することにより実施される。
まず、ステップS601において、CPU108は、ホストコンピュータから送信されたPDLデータを通信部I/F107を介して受信し、ページ単位のPDLデータとしてRAM109あるいはHDD111に記憶する。
次に、ステップS602において、CPU108は、記憶されたページ単位のPDLデータを解釈し、解釈した情報を元に描画処理対象となるバンド単位の中間データ(DL)を生成する。
次に、ステップS603において、CPU108は、生成した中間データ(DL)がRAM109上に確保した所定の記憶容量よりも大きい場合の縮退動作(フォールバック)に用いる画像合成用の背面画像データがあるか判定する。画像合成用の背面画像データがある場合、ステップS604に進み、CPU108は、伸張処理部116を用いて背面画像データの伸張処理を実行する。ステップS604において、伸張処理部116は、図4及び図5を用いて説明した通り、圧縮画像データに対してブロック単位で伸張処理を行って得られた画像データをバンドRAM117に一次記憶する。従って、伸張処理部116は、この後のステップS606で描画処理部114が必要とするバンド分だけ、圧縮画像データを伸張する。一方、画像合成用の背面画像が無い場合、ステップS604をスキップしてステップS605に遷移する。
次に、ステップS605において、CPU108は、並列描画処理設定情報としてバンド高さを描画処理部114の内部レジスタに設定する。ステップS605におけるバンド高さの設定処理については、図7のフローチャートを用いて別途詳細に説明する。
次に、ステップS606において、CPU108は、描画処理部114を制御してステップS605で設定されたバンド高さに従って描画処理をバンド単位で並列に実行し、描画処理結果の画像データをRAM109に一次記憶する。ステップS606における並列描画処理については、図8のフローチャートを用いて別途詳細に説明する。
次に、ステップS607において、CPU108は、圧縮処理部115を制御して圧縮処理を実行し、RAM109に一次記憶された描画処理結果の画像データを圧縮して圧縮画像データに変換し、再びRAM109に記憶する。
次に、ステップS608において、CPU108は、ステップS601で受信したPDLデータを元に生成した中間データ(DL)によって、RAM109に収まらなかった未描画オブジェクトがあるか判定する。未描画オブジェクトがある場合、ステップS602に戻り、CPU108は、縮退動作(フォールバック)として、未描画オブジェクトがなくなるまで処理を繰り返す。一方、未描画オブジェクトが無い場合、ステップS609に進み、CPU108は、伸張処理部116を制御して伸張処理を実行し、RAM109に一次記憶された圧縮画像データを伸張して、再びRAM109に記憶する。
次に、ステップS610において、CPU108は、印刷部I/F118を制御してRAM109に記憶された画像データを読み出し、印刷部105のデバイス特性に合わせた補正のための画像処理を行った後に、印刷部105に対して画像データを転送する。
その後、ステップS611において、印刷部105は、印刷部I/F118から転送された画像データを記録媒体に印刷する。
以上説明したように、画像形成装置100によるPDL印刷処理が行われる。次に、上述したステップS605におけるバンド高さの設定処理について説明する。
図7は、上述したステップS605におけるバンド高さの設定処理のフローチャートを示す。図7のフローチャートで示される処理は、画像形成装置100のRAM109に展開されたプログラムを、CPU108が実行することにより実施される。
まず、ステップS701において、CPU108は、ステップS603と同様に、縮退動作(フォールバック)時に用いる画像合成用の背面画像データがあるか判定する。背面画像データがない場合は、ステップS702に遷移し、背面画像データがある場合は、ステップS703に遷移する。
背面画像データがない場合、図4を参照して説明した描画処理部114と伸張処理部116との間のバンドRAM117を用いた連携動作は行われない。したがって、ステップS702において、CPU108は、RAM109で確保可能な記憶容量に従いバンド高さを任意のサイズに決定し、描画処理部114の内部レジスタに設定する。任意のサイズとは、例えば、図3(a)〜(c)で示したいずれのバンド高さに設定しても良いことを意味する。
一方、背面画像データがある場合、ステップS703において、CPU108は、画像形成装置100の内部で扱うデータ単位としてのブロック単位を取得する。ブロック単位とは、矩形領域の高さと幅を意味し、ここでは、簡単のために、ブロック単位を8画素(高さ)×8画素(幅)の正方形タイル形状として説明する。したがって、ブロックの高さは8画素となる。
次に、ステップS704において、CPU108は、バンド単位の描画処理を行う描画処理部114の並列動作数を取得する。例えば、描画処理部114が図4(b)の動作状態であれば、並列動作数は2、図5の動作状態であれば、並列動作数は1、を描画処理部114の内部レジスタにアクセスすることで取得する。
次に、ステップS705において、CPU108は、ステップS704で取得した並列動作数が2以上であるか否かを判定する。並列動作数が1以下であれば、ステップS706に遷移し、並列動作数が2以上であれば、ステップS707に遷移する。
並列動作数が1以下である場合、ステップS706において、CPU108は、ステップS703で取得したブロックの高さを、描画処理部114で処理するバンドの高さとしてそのまま設定する。例えば、図5の動作状態の場合、8画素×8画素のブロック単位に対して、並列動作数は1なので、バンドの高さは8(=8÷1)と算出され、これを描画処理部114の内部レジスタに設定する。
一方、並列動作数が2以上である場合、ステップS707において、CPU108は、ステップS703で取得したブロックの高さを、ステップS704で取得した並列動作数で均等分割する。例えば、図4(b)の動作状態の場合、8画素×8画素のブロック単位に対して、並列動作数は2なので、バンドの高さは4(=8÷2)として算出される。
次に、ステップS708において、均等分割して算出した値をバンドの高さとして描画処理部114の内部レジスタに設定する。
以上説明したように、背面画像データの有無、及び描画処理部の並列動作数に基づいて、バンドの高さが設定される。次に、上述したステップS606における並列描画処理について説明する。
図8は、上述したステップS606における並列描画処理のフローチャートを示す。図8のフローチャートで示される処理は、画像形成装置100のRAM109に展開されたプログラムをCPU108が実行することにより、描画処理部114によって実施される。以下、CPU108の制御に基づいて描画処理部114が動作するものとして説明する。
まず、ステップS801において、描画処理部114内で並列に動作する各描画処理部の読み出し処理部は、描画処理部114の内部レジスタにCPU108によって設定された中間データ(DL)の先頭アドレスを取得する。
次に、ステップS802において、描画処理部114の各描画処理部は、ステップS605で描画処理部114の内部レジスタに設定されたバンドの高さを取得する。
次に、ステップS803において、描画処理部114の各描画処理部は、描画処理部114の内部でバンド単位の描画処理を実行する並列動作数と、自身のIDを内部レジスタから取得する。例えば、図4(b)で示した描画処理部114の第1描画処理部401であれば、並列動作数は2、自身のIDは1が取得される。また、第2描画処理部402であれば、並列動作数は2、自身のIDは2が取得される。
次に、ステップS804において、描画処理部114の各描画処理部401、402は、中間データ(DL)から処理対象のバンド内に含まれる描画オブジェクトを取得する。
次に、ステップS805において、描画処理部114の各描画処理部は、処理対象のバンドのバンド番号と自身のIDを照合し、当該バンドが自身が描画処理を行う描画処理対象のバンドであるか否かを判定する。すなわち、例えば、図4(b)で示した第1描画処理部401であれば、自身のIDが1であるので、図3(c)で示したバンド11、バンド21などの奇数番目のバンドを自身の描画処理対象のバンドであると判定する。また、図4(b)で示した第2描画処理部402であれば、自身のIDが2であるので、図3(c)で示したバンド12、バンド22などの偶数番目のバンドを自身の描画処理対象のバンドであると判定する。処理対象のバンドが自身の描画処理対象のバンドである場合、ステップS806に遷移し、描画処理対象のバンドでない場合、ステップS809に遷移する。
ステップS806では、描画処理部114の各描画処理部は、上述したステップS603と同様に、縮退動作(フォールバック)に用いる画像合成用の背面画像データがあるか判定する。背面画像データがある場合、ステップS807に遷移し、バンドRAM117から処理対象のバンドに対応する背面画像データを取得する。ここで、上述したステップS604の伸張処理で生成した背面画像データは、図5を用いて説明した通り、処理対象のバンド領域を描画するために必要なバンド分だけ、バンドRAM117に一次保持されている。一方、背面画像データが無い場合、ステップS807をスキップして、ステップS808に遷移する。
次に、ステップS808において、描画処理部114の各描画処理部は、処理対象のバンド領域の描画に必要な描画オブジェクトを中間データ(DL)から取得し、描画処理結果の画像データをRAM109に出力する。特に、ステップS807で取得した背面画像データがある場合は、これを参照して画像合成処理を行い、描画処理結果の画像データを生成する。
一方、ステップS809では、描画処理部114の各描画処理部は、処理対象のバンド領域に含まれる描画オブジェクトのスキャンライン毎の位置座標のみを更新し、当該バンド領域の描画処理を行わないで中間データ(DL)を読み飛ばす処理を行う。
次に、ステップS810において、描画処理部114の各描画処理部は、RAM109に記憶された中間データ(DL)に描画対象の次のバンドがあるか否かを判定する。次のバンドがあれば、ステップS804に戻って処理を繰り返し、次のバンドが無ければ、現在処理しているページの描画処理を終了する。
以上説明したように、描画処理部114によって並列描画処理が実施される。
図9は、ブロック単位のライト(書き出し)と、バンド単位のリード(読み出し)のアクセス制御を説明する図である。図9(a)は、バンドRAM117の第1バンドRAM411にブロック単位で書き込まれる画像データを示す。図9(b)は、バンドRAM117からバンド単位で読み出される画像データを示す。
図9(a)に示すように、ブロック11〜ブロック14は、伸張処理部116の第1伸張処理部421によって第1バンドRAM411に順に書き出される。一方、図9(b)に示すように、バンド11は、描画処理部114の第1描画処理部401によってバンドRAM117から読み出され、バンド12は、描画処理部114の第2描画処理部402によってバンドRAM117から読み出される。
第1バンドRAM411は、伸張処理部116と描画処理部114を連携動作させるために、図9(a)でライトアクセス検知と示したアドレス(画素位置)への画像データの書き出しをトリガとして、描画処理部114のリード(読み出し)開始を制御する。当該アドレス(画素位置)までブロック単位の画像データが書き出されたことを検知することで、バンド単位の画像データの書き出しが完了したと判定できるためである。
また、第1バンドRAM411は、同じく連携動作のために、図9(b)でリードアクセス検知と示したすべてのアドレス(画素位置)からの画像データの読み出しをトリガとして、伸張処理部116のライト(書き出し)開始を制御する。当該すべてのアドレス(画素位置)までバンド単位の画像データが読み出されたことを検知することで、ブロック単位の画像データを包含するすべてのバンド単位の画像データの読み出しが完了したと判定できるためである。これはすなわち、第1バンドRAM411に新たな書き出しのための空き領域ができたことを意味する。
以上説明したように、本発明の一実施形態によれば、伸張処理部116及びバンドRAM117のハードリソースを描画処理部の並列動作数分だけ拡張することなく、第1描画処理部401及び第2描画処理部402の並列動作を実現できる。すなわち、ハードリソースの増加によるコストアップを抑えながら、並列描画処理を効率的に行い、描画処理を高速化することができる。
(変形例1)
次に、本発明の変形例1について説明する。上述した実施形態におけるバンド高さの設定処理では、描画処理部の並列動作数に基づいてブロックの高さを均等分割して、バンドの高さを設定した。一方、本変形例では、描画処理部の並列動作数に加えて、各描画処理部の仕様差(性能差)も考慮して、ブロックの高さを加重分割し、バンドの高さを設定する。
図10は、本変形例におけるバンド高さの設定処理のフローチャートを示す。図10のフローチャートで示される処理は、画像形成装置100のRAM109に展開されたプログラムを、CPU108が実行することにより実施される。本実施形態におけるバンド高さの設定処理は、図7のフローチャートを参照して説明したバンド高さの設定処理の変形形態であるため、図7との共通部分の説明は省略し、図7との差異のみを説明する。具体的には、図10におけるステップS1001〜S1006は、図7におけるステップS701〜S706と同様であるため、説明は省略する。
本実施形態におけるバンド高さの設定処理では、描画処理部114の並列動作数が2以上である場合、ステップS1007において、CPU108は、並列動作する各描画処理部の仕様差情報を取得する。仕様差情報とは、例えば、第1描画処理部401に対する第2描画処理部402の動作周波数の比率であり、また、例えば、第1描画処理部401に対する第2描画処理部402のプロセッサコア数やモジュール数の比率である。
次に、ステップS1008において、CPU108は、取得した仕様差情報に基づいて、各描画処理部に仕様差があるか判定する。仕様差の比率が1:1であり、仕様差が無い場合は、ステップS1009〜S1010に遷移し、図7におけるステップS707〜S708と同様に、ブロックの高さを均等分割してバンドの高さを算出し、描画処理部114の内部レジスタに設定する。一方、仕様差の比率が例えば3:1であり、仕様差がある場合は、ステップS1011に遷移する。
ステップS1011において、CPU108は、単一ブロックの高さを、並列動作する描画処理部の仕様差情報に基づいて、重み付けて加重分割する。例えば、上述したように、仕様差の比率が3:1(並列動作数は2)である場合、図10(c)に示したバンド11とバンド12のように、並列動作数と仕様差の比率に合わせて、単一ブロックの高さを重み付けて加重分割する。例えば、単一ブロックの高さが8画素である場合、第1描画処理部401の描画領域の高さを6画素分、第2描画処理部402の描画領域の高さを2画素分として分割する。
次に、ステップS1012において、加重分割して算出した値をバンドの高さとして、描画処理部114の内部レジスタに設定する。
以上説明したように、本変形例によれば、描画処理部114で並列に動作する複数の描画処理部の並列動作数及び性能差(仕様差)に鑑みて、描画速度の差が小さくなるように描画領域を分割することで、並列動作の効率を高めることが可能になる。すなわち、バンド単位の描画処理を並列に実行する場合において、第1描画処理部401と第2描画処理部402の処理速度のいずれか遅い方に律速した場合に生じる待ち時間を短縮することで、描画処理を高速化することができる。
(変形例2)
次に、本発明の変形例2について説明する。本変形例では、単一ブロックの高さを並列動作数で均等に分割する方法として、図9(d)あるいは図9(e)に示すように、並列動作数の更に整数倍をもって均等に分割する方法を採用する。
図9(d)に示す例では、描画処理部の並列動作数が2であるのに対して、その2倍の4で単一ブロックの高さを均等に分割する。そして、第1描画処理部401がバンド11及びバンド13を描画し、第2描画処理部402がバンド12及びバンド14を描画するように制御する。
あるいは、図9(e)に示す例では、描画処理部の並列動作数が2であるのに対して、その4倍の8で単一ブロックの高さを均等に分割する。そして、第1描画処理部401がバンド11、バンド13、バンド15、バンド17を描画し、第2描画処理部402がバンド12、バンド14、バンド16、バンド18を描画するように制御する。
以上説明したように、本変形例によれば、バンドの高さをより小さくすることで、バンドの高さよりも大きい描画オブジェクトを複数のバンドにまたがるように配置することができる。こうすることで、並列に動作する各描画処理部による描画速度の差を小さくして、並列描画処理を効率的に行うことができる。すなわち、第1描画処理部401と第2描画処理部402の描画負荷を均一化できるため、第1描画処理部401と第2描画処理部402のいずれか遅い方に律速した場合に生じる待ち時間を短縮することで、描画処理を高速化することができる。
(変形例3)
次に、本発明の変形例3について説明する。
図11は、本発明で定義したページ内のブロックとバンドの関係の例を示す。上述した通り、ブロックとは、ページ単位の画像データを画像形成装置内で分割して扱う際の単位としての矩形領域であって、例えば、32画素×32画素の正方形タイル形状を有する。また、バンドとは、上述した通り、ブロックよりも主走査方向の画素数が大きく、副走査方向の画素数が等しいか、または、小さい矩形領域である。
図11(a)に示されるブロックとバンドの関係は、ブロックがバンドに包含される位置関係にあり、ブロックの高さとバンドの高さが等しい。図11(b)及び図11(d)に示されるブロックとバンドの関係は、ブロックとバンドが互いに包含されず、かつ、ブロックの高さを複数のバンドの高さで分割した関係にある。なお、図11(a)、図11(b)、図11(d)のいずれにおいても、バンドの幅(主走査方向の画素数)はページの幅と等しい。本変形例では、図11(a)、図11(b)、図11(d)に示したブロックとバンドの異なる関係を、画像形成装置100の描画処理設定によって切り替えてもよい。
また、図11(c)及び図11(e)はそれぞれ、図11(b)及び図11(d)に対応するブロックとバンドの関係を示すが、図11(c)及び図11(e)では、バンド幅が主走査方向で分割されている。このように、バンド幅は、ページ幅に限定されるものではなく、ページ幅より小さくてもよい。この場合、分割されたバンドのうち、まず、左側のすべてのバンドを描画処理した後、右側のバンドを描画処理することで、ページ単位の描画処理が実施される。
以上説明したように、本変形例によれば、バンド単位を主走査方向で分割し、画像データを小さくして描画処理を実施することで、必要とするメモリ容量を更に削減しながら、並列描画処理を効率的に行い、描画処理を高速化することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (7)

  1. 描画データから生成された中間データを複数のバンド領域に分割して描画処理を行い、ラスタ形式の画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記複数のバンド領域のそれぞれに対応する、バンド単位の複数の中間データそれぞれに対して描画処理を並列に行う複数の描画手段であって、前記バンド領域は、所定のブロック領域に対して主走査方向の画素数が大きく、かつ、副走査方向の画素数が小さい、複数の描画手段と、
    前記描画処理において記憶容量が不足した場合に、前記中間データから生成されたバンド単位の画像データを退避させて記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記複数の描画手段はそれぞれ、前記記憶手段から読み出した前記退避させた画像データを、前記中間データに対して新たに前記描画処理を行って生成した画像データと合成して、前記ラスタ形式の画像データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記バンド領域の高さは、前記所定のブロック領域の副走査方向の画素数を、前記複数の描画手段の並列動作数で均等分割した値であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記バンド領域の高さは、前記所定のブロック領域の副走査方向の画素数を、前記複数の描画手段の仕様差に基づいて重み付けし、加重分割した値であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記記憶手段は、前記複数の描画手段による前記バンド単位の画像データの読み出しが完了したことを検知すると、前記中間データから生成された新たなバンド単位の画像データに対応するブロック単位の画像データの書き出し開始を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記記憶手段は、前記バンド単位の画像データに対応するブロック単位の画像データの書き出しが完了したことを検知すると、前記複数の描画手段による前記バンド単位の画像データの読み出し開始を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータを、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
  7. 描画データから生成された中間データを複数のバンド領域に分割して描画処理を行い、ラスタ形式の画像データを生成する画像処理方法であって、
    複数の描画手段によって、前記複数のバンド領域のそれぞれに対応する、バンド単位の複数の中間データそれぞれに対して描画処理を並列に行う描画工程であって、前記バンド領域は、所定のブロック領域に対して主走査方向の画素数が大きく、かつ、副走査方向の画素数が小さい、描画工程と、
    前記描画処理において記憶容量が不足した場合に、前記中間データから生成されたバンド単位の画像データを退避させて記憶手段に記憶する記憶工程と
    を含み、
    前記描画工程は、前記記憶手段から読み出した前記退避させた画像データを、前記中間データに対して新たに前記描画処理を行って生成した画像データと合成して、前記ラスタ形式の画像データを生成する工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
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