JPH07141388A - 電子ファイル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクに格納された複数の画像情報を連続
して可視化装置に出力する時間を短くすることができる
電子ファイル装置を提供することを目的とする。 【構成】 複数のバッファメモリ１〜Ｎを使用し、ディ
スクから読み取った画像情報を、この複数のバッファメ
モリ１〜Ｎのうち空であることの確認されたバッファメ
モリに順次書き込み、このバッファメモリに書き込まれ
た画像情報を、書き込みが終了していることを確認の
上、可視化装置に出力するために読み出し出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿から読み取った画
像情報をメモリに格納し、検索情報に基づいて検索した
画像を表示出力または印刷出力する電子ファイル装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子ファイルシステムにおいて
は、ディスクメモリ装置に格納された複数ページの画像
情報を連続して可視化装置（表示装置、プリンタ等）に
出力する場合、１ページ目の画像情報がディスクメモリ
から単一バッファメモリに完全に格納された後に、この
画像情報をバッファメモリから全て引き出して、可視化
装置に出力し終わってから、２ページ目の画像データを
ディスクメモリから上記単一バッファメモリに格納し始
めるようになっている。すなわち、このバッファメモリ
への格納から可視化装置への出力の繰り返しによって複
数ページの出力を行うものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置において、単一バッファメモリを使用すると、デ
ィスクメモリから画像情報を読み出して可視化装置に出
力し終わるまでの時間が無駄な時間となり、このためデ
ィスクメモリに格納されている画像情報を連続して可視
化装置に出力する時間が長くなるという問題がある。

【０００４】なお、この無駄な時間は、１ページ分の画
像情報が多いほど長くなり、また可視化装置に出力する
画像ページ枚数が多いほど長くなる。

【０００５】そこで、本発明は、ディスクに格納された
複数の画像情報を連続して可視化装置に出力する時間を
短くすることができる電子ファイル装置を提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数のバッフ
ァメモリを使用し、ディスクから読み取った画像情報
を、この複数のバッファメモリのうち空であることの確
認されたバッファメモリに順次書き込み、このバッファ
メモリに書き込まれた画像情報を、書き込みが終了して
いることを確認の上、可視化装置に出力するために読み
出し出力する。このバッファメモリへの格納から可視化
装置への出力の繰り返しによって行うものである。

【０００７】本発明では、複数のバッファメモリを使用
することによって、先ページの画像情報を１つのバッフ
ァメモリから読み出している間に、次ページの画像情報
を別の空バッファメモリにディスクメモリから書き込み
を開始して格納し、待機させておくので、ディスクに格
納されている複数の画像情報を連続して可視化装置に出
力するときに、バッファメモリから順次高速に読み出す
ことができる。

【０００８】また、バッファメモリから画像情報に読み
出し可視化装置に出力する際、画像情報が多いときに時
間がかかるが、複数バッファがあれば、その時間のあい
だ、ディスクメモリからバッファメモリに書き込みを行
うことができる。したがって時間を有効に使用すること
ができる。

【０００９】このため、ディスクに格納された画像情報
の可視化装置への出力時間を短くすることができる。

【００１０】

【実施例】図１は、本発明の一実施例における電子ファ
イルシステムの内部構成を示すブロック図である。

【００１１】このシステムは、電子ファイル全体を制御
するＣＰＵ１０と、このＣＰＵ１０の作動プログラムを
記録しているＲＯＭ１１と、ＣＰＵ１０のワークエリア
およびフロッピーディスクからのデータ、プログラムの
ロードエリアおよび光磁気ディスク装置からのデータ、
プログラムのロードエリア等に使用されるＲＡＭ１２
と、ファイリングする原稿を搬送する駆動系３１と、駆
動系インターフェ−ス３０と、原稿を読み取る画像読み
取り装置４１と、画像読み取り装置インターフェース４
０と、各種キー入力を行うためのキーボード２１と、キ
ーボードインターフェース２０と、フロッピーディスク
装置８１と、フロッピーディスク装置インターフェース
８０と、光磁気ディスク記憶装置７１と、光磁気ディス
ク記憶装置インターフェース７０と、フロッピーディス
クおよび光磁気ディスクのデータやこれらに出力するデ
ータをコントロールするディスクデータフローコントロ
ーラ６０と、ディスクのデータやディスクに出力するデ
ータを一時保存するデータバッファ１〜Ｎと、画像情報
を表示する表示装置５１と、画像情報を印刷出力する印
刷装置５２と、これら表示装置５１、印刷装置５２に出
力するデータをコントロールする出力データフローコン
トローラ５０と、ディスクに保存するデータを圧縮する
圧縮部と、ディスクにある圧縮データを伸長する伸長部
とを有して構成されている。

【００１２】次に、本実施例の動作について説明する。

【００１３】図２は、上記電子ファイルシステムで光磁
気ディスク７１に保存されている画像情報を、１ページ
ずつ表示装置５１に次々と連続して表示（ブラウジン
グ）するときの動作を説明するブロック図である。

【００１４】図２において、光磁気ディスク７１からペ
ージ１の圧縮画像データを、データバッファ１〜Ｎのう
ち空のものを選択して、図中のＬ側から書き込みを行
い、次いで順次空のデータバッファに切り換えて、光磁
気ディスク７１からページ２、３、……ｎの圧縮画像デ
ータを書き込んでいく。そこで、空のバッファがなけれ
ば、空になるまでデータバッファへの書き込みを待つ。

【００１５】これと同時に、データバッファ１〜Ｎの中
で、Ｌ側から書き込みの終了したものについて、終了し
た順に、圧縮画像データを読み出し、伸長部を介して表
示装置５１に画像データを表示する。

【００１６】そして、順次書き込みの終了したデータバ
ッファに切り換えていき、ページ１、２、３、……ｎの
画像データを表示する。もし、書き込みの終了したデー
タバッファがないときは、Ｌ側からの書き込みが終わる
まで読み出しを待つ。

【００１７】以上のようにして、複数のデータバッファ
１〜Ｎを順番に使用して、ブラウジング動作を行う。

【００１８】次に、本発明の第２実施例について説明す
る。

【００１９】図３は、光磁気ディスク７１に保存されて
いる画像情報のうち、ｎページからなるファイル１を印
刷装置に出力（ファイルプリント）するときの動作を説
明するブロック図である。

【００２０】なお、電子ファイルシステムの内部構成
は、上記第１実施例（図１）と同様であるものとする。

【００２１】図３において、光磁気ディスク７１からペ
ージ１の圧縮画像データを、データバッファ１〜Ｎのう
ち空のものを選択し、図中のＬ側から書き込みを行い、
次いで順次このデータバッファを切り換えて、ページ
２、３、……ｎと書き込んでいく。そして、空のバッフ
ァがなければ空になるまで待つ。

【００２２】ここでページｒ（≦ｎ）の圧縮画像データ
が１つのデータバッファに納まりきらない場合、他の空
のバッファメモリも使用して、より大きな容量のデータ
バッファとして使用し、書き込みを行っていく。

【００２３】これと同時に、Ｒ側においてデータバッフ
ァ１〜Ｎの中で、Ｌ側から書き込みの終了したものに、
終了した順に、圧縮画像データを取り出し、伸張部を介
して印刷装置５２に出力する。

【００２４】そして、順次書き込みの終了したデータバ
ッファに切り換えていき、ページ１、２、３、……ｎの
画像データを出力する。もし書き込みの終了したデータ
バッファがないときは、Ｌ側からの書き込みが終わるま
で読み出しを待つ。

【００２５】以上のようにして、複数のデータバッファ
１〜Ｎを順番に使用して、ファイルプリント動作を行
う。

【００２６】次に、本発明の第３実施例について説明す
る。

【００２７】図５は、この第３実施例における画像読み
取り装置の構成例を示すブロック図である。

【００２８】図５において、ＣＣＤ１０１で読み取った
画像を、増幅器１０２（ＡＭＰ）とＡ／Ｄ変換回路１０
３を通し、シェーディング、ガンマ補正、エッジ強調な
どを行う多値処理回路１０４を通し、２値化処理して、
入力画像切り換え回路１０７を通し、画像情報を圧縮す
る圧縮回路１０８を通し、シリアル／パラレル変換回路
１１２を通し、デュアルポートＲＡＭからなるデータバ
ッファ１〜Ｎに一時保存し、画像読み取り装置インター
フェースとしてのＳＣＳＩコントロール回路１１５を通
し、画像読み取り装置としての光磁気ディスク記憶装置
１１６に画像情報を記憶することができる。

【００２９】また、光磁気ディスク記憶装置１１６に記
憶した画像情報を、ＳＣＳＩコントロール回路１１５を
通し、デュアルポートＲＡＭからなるデータバッファ１
〜Ｎに一時保存し、シリアル／パラレル変換回路１１２
を通し、画像情報を伸張する回路１０９を通し、ＤＭＡ
転送コントロール回路１１７を通し、可視化装置インタ
ーフェース回路１１９を通し、可視化装置１２０（表示
装置、プリンタ）に出力することができる。

【００３０】図４は、上記画像読み取り装置において光
磁気ディスク記憶装置１１６の画像データを可視化装置
１２０で見るときに、データバッファをデジタル信号切
り換えスイッチにより切り換えるときの動作を説明する
ブロック図である。

【００３１】図４において、光磁気ディスク１１６に格
納されている画像情報のうち原稿１枚分の画像情報をデ
ュアルポートＲＡＭからなるバッファメモリ１〜Ｎのい
ずれかのうちのデジタル信号切り換えスイッチ１１４で
選択された側に、図中のＬ側から書き込む。このように
してデータバッファに原稿１枚分の画像情報の書き込み
が終了すると、デジタル信号切り換えスイッチ１１４
を、次の原稿の画像情報の書き込み準備をするために別
のバッファメモリ側に切り換える。

【００３２】デジタル信号切り換えスイッチ１１４によ
り選択された上記バッファメモリに対して、画像情報の
書き込みが行われている最中には、バッファメモリの反
対（Ｒ）側に設けられたデジタル信号切り換えスイッチ
１１３は、他のバッファメモリ側に接続しており、シリ
アル／パラレル変換回路１１２により、そのバッファメ
モリから画像情報を読み出して、８ビットの圧縮画像信
号をシリアル信号に変換し、デジタル信号スイッチ１１
１を通して画像データ伸張回路１０９により画像伸張を
施し、デジタル信号スイッチ１１０を通して画像表示・
出力インターフェース回路１１９を介して表示装置ＦＬ
Ｃ、あるいは画像印刷装置ＬＢＰに画像を出力する。

【００３３】さらに、本実施例特有の効果として、デュ
アルポートＲＡＭを使用しているので、画像情報の書き
込みと読み出しを同時に行うことができ、最初の画像の
出力を早く開始することができる。

【００３４】なお、この場合、デジタル信号切り換えス
イッチ１１３と１１４は、同一のデータバッファに接続
することになる。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスクメモリに格納されている複数枚の画像情報を、
連続して表示装置あるいは印刷装置に出力することによ
り、時間を有効に使用でき、その表示装置や印刷装置へ
の出力時間を大幅に短くできる効果がある。したがっ
て、その分ＣＰＵの負担が減少し、他の仕事を行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における電子ファイルシステム
の内部構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の第１実施例において、ディスクの画像
情報を連続して表示するときの動作を説明するブロック
図である。

【図３】本発明の第２実施例において、ディスクの画像
情報を連続して表示するときの動作を説明するブロック
図である。

【図４】本発明の第３実施例において、ディスクの画像
情報を連続して表示するときの動作を説明するブロック
図である。

【図５】上記第３実施例における画像読み取り装置の構
成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１〜Ｎ…データバッファ、 １０…ＣＰＵ、 １１…ＲＯＭ、 １２…ＲＡＭ、 ２１…キーボード、 ３１…駆動系、 ４１…画像読み取り装置、 ５１…表示装置、 ５２…印刷装置、 ７１…光磁気ディスク記憶装置、 ８１…フロッピーディスク装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクメモリに格納された画像情報を
   検索情報に基づいて読み出し、複数のバッファメモリに
   一時記憶させる画像検索手段と、その画像情報をバッフ
   ァメモリから読み出して表示出力または印刷出力する出
   力手段とを有することを特徴とする電子ファイル装置。