JP3605919B2 - 車両用バンパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両軽衝突時における合成樹脂製のバンパ本体の亀裂の発生を抑制する車両用バンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のものとしては、例えば図5に示すようなものがある(実開昭57ー151142号公報参照)。図中符号1は鋼板製のレインフォースで、このレインフォース1がステイ2を介して図示省略の車体強度部材に取り付けられると共に、このレインフォース1を覆うように合成樹脂製のバンパ本体3が配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、バンパ本体3に車両前方から衝突荷重が作用した場合には、本来、合成樹脂製のバンパ本体3は柔軟性があるため変形するが、このバンパ本体3に塗装が施されているような場合には、塗膜の延びが小さい(特に鋼板用塗料は延びが小さい。)ことから、特に、バンパ本体3の水平方向に沿う水平フランジ部3aの車体側の端縁部3bは変形量が他の部分より大きいので塗膜に割れが生じ、この割れ部分に応力集中が発生して、バンパ本体3の水平フランジ部3aの端縁部3bまで亀裂Pが進展する虞がある。
【0004】
そこで、この発明は、合成樹脂製のバンパ本体が本来有する柔軟性が発揮できるようにして車両軽衝突時の亀裂の発生を抑制する車両用バンパを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、合成樹脂製のバンパ本体を有する車両用バンパにおいて、前記バンパ本体は、上部又は下部に略水平方向に沿う水平フランジ部が形成され、該水平フランジ部の車体側の端縁部のうち車体の下側に隠れる部分には被覆体が重ねられ、かつ該被覆体の上から塗装が施されて、車両軽衝突による前記端縁部の変形時に、前記被覆体は前記端縁部から剥がれることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記バンパ本体は、車幅方向に沿う車幅方向部と車体の側部に沿って車両前後方向に延びるサイド部とを有し、該車幅方向部とサイド部が連続するコーナ部の、前記水平フランジ部の車体側の端縁部に、前記被覆体が重ねられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加え、前記被覆体はマスキングテープであることを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、車両軽衝突時にバンパ本体の水平フランジ部の端縁部が変形した場合には、被覆体が端縁部から剥がれるため、従来のように塗装が施されたものと比較すると、合成樹脂製のバンパ本体自身の延びが有効に発揮されることから、端縁部の亀裂の発生を抑制できる。
【0014】
また、端縁部上まで塗装が施されているため、この部分が車外に露出するような場合でも、外観品質を確保できる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、特にコーナ部の端縁部は他の端縁部より変形が大きいために亀裂が生じ易いことから、このコーナ部の亀裂の発生を有効に抑制できる。
請求項3に記載の発明によれば、マスキングテープを剥がす手間を省くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
【0017】
図1乃至図3には、この発明の実施の形態1を示す。
【0018】
まず構成を説明すると、図中符号11は柔軟性を有する合成樹脂製のバンパ本体で、このバンパ本体11が従来と同様、図示省略のレインフォースを覆うように取り付けられている。
【0019】
このバンパ本体11は、図2に示すように、車幅方向に沿う車幅方向部12と、車体20の側部20aに沿って車両前後方向に延びるサイド部13とを有し、上部には、略水平方向に沿う水平フランジ部14が形成されている。
【0020】
そして、車幅方向部12とサイド部13とが連続するコーナ部15における水平フランジ部14の車体側の端縁部14a(図3中斜線で示す範囲)が未塗装面14bとされている。
【0021】
このバンパ本体11は、図2に示すように、ビス21で車体20に取り付けられるようになっており、この取付け状態で、図1に示すように、未塗装面14bが車体20の下側に隠れるように設定されている。
【0022】
このようなバンパ本体11は、未塗装面14bに対応した位置に図示省略のマスキングテープを貼付けた後、塗装を施し、その後、マスキングテープを剥すことにより、未塗装面14bを形成するようにしている。
【0023】
次に、作用について説明する。
【0024】
車両軽衝突時に、バンパ本体11に衝突荷重が作用すると、このバンパ本体11のコーナ部水平フランジ部14の端縁部14aが他の部分より大きく変形しようとする。この場合、この端縁部14aは未塗装面14bとなっているため、従来のように塗装が施されたものと比較すると、合成樹脂製のバンパ本体11自身の延びが有効に発揮されることから、亀裂の発生が抑制されることとなる。
【0025】
また、この未塗装面14bは、図1に示すように、車体20の下側に隠れているため、車外から見えないことから、外観品質も確保されている。
【0026】
(発明の実施の形態2)
図4には、発明の実施の形態2を示す。
【0027】
この実施の形態2は、実施の形態1の端縁部14aの未塗装面14bに対応した位置に、「被覆体」としてのマスキングテープ23が貼付けられ、このテープ23の上から塗装24が施されている。このマスキングテープ23は貼付けた状態のままにしておく。
【0028】
このマスキングテープ23は、車両軽衝突時にバンパ本体11の水平フランジ部14の端縁部14aが変形した場合には、端縁部14aから剥がれて、この端縁部14aと非固定状態となるように設定されている。
【0029】
このようにすれば、端縁部14a上まで塗装24が施されているため、この部分が車外に露出するような場合でも、外観品質を確保できる。また、マスキングテープ23を剥す手間も省ける。
【0030】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0031】
なお、上記各実施の形態では、バンパ本体コーナ部15の水平フランジ部14の端縁部14aのみ、未塗装面14b等としたが、これに限らず、水平フランジ部14の端縁部14aの内、車両軽衝突時に変形量が大きい部位で有れば、他の部位でも良いことは勿論であり、又、端縁部14a全体を未塗装面14b等としても良い。また、上記各実施の形態では、上部の水平フランジ部14の端縁部14aのみ、未塗装面14b等としたが、下部にも水平フランジ部が存在する場合には、この端縁部を未塗装面等としても良い。さらに、上記各実施の形態では、フロントバンパについて、この発明を適用したが、リヤバンパについて適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す、鉛直方向に沿う断面図である。
【図2】同実施の形態1を示す、バンパ本体や車体の分解斜視図である。
【図3】同実施の形態1を示す、バンパ本体のコーナ部の平面図である。
【図4】この発明の実施の形態2を示す、図1に相当する断面図である。
【図5】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
11 バンパ本体
12 車幅方向部
13 サイド部
14 水平フランジ部
14a 端縁部
14b 未塗装面
15 コーナ部
23 マスキングテープ(被覆体)
24 塗装
Claims (3)
- 合成樹脂製のバンパ本体を有する車両用バンパにおいて、
前記バンパ本体は、上部又は下部に略水平方向に沿う水平フランジ部が形成され、
該水平フランジ部の車体側の端縁部のうち車体の下側に隠れる部分には被覆体が重ねられ、かつ該被覆体の上から塗装が施されて、
車両軽衝突による前記端縁部の変形時に、前記被覆体は前記端縁部から剥がれることを特徴とする車両用バンパ。 - 前記バンパ本体は、車幅方向に沿う車幅方向部と車体の側部に沿って車両前後方向に延びるサイド部とを有し、該車幅方向部とサイド部が連続するコーナ部の、前記水平フランジ部の車体側の端縁部に、前記被覆体が重ねられていることを特徴とする請求項1記載の車両用バンパ。
- 前記被覆体はマスキングテープであることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用バンパ。
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JP34367595A JP3605919B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 車両用バンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34367595A JP3605919B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 車両用バンパ |
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JPH09175291A JPH09175291A (ja) | 1997-07-08 |
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ID=18363379
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JP34367595A Expired - Fee Related JP3605919B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 車両用バンパ |
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1995
- 1995-12-28 JP JP34367595A patent/JP3605919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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