JPH0113008Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0113008Y2
JPH0113008Y2 JP1983157827U JP15782783U JPH0113008Y2 JP H0113008 Y2 JPH0113008 Y2 JP H0113008Y2 JP 1983157827 U JP1983157827 U JP 1983157827U JP 15782783 U JP15782783 U JP 15782783U JP H0113008 Y2 JPH0113008 Y2 JP H0113008Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
resin
pattern
painted
panels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983157827U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6064176U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP15782783U priority Critical patent/JPS6064176U/ja
Publication of JPS6064176U publication Critical patent/JPS6064176U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0113008Y2 publication Critical patent/JPH0113008Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、樹脂製パネルを有する自動車の車
体外板表面構造に関する。
一般に、自動車の車体外板は鋼板製パネルで形
成されているが、近時、車体の軽量化のために外
板の一部が樹脂製パネルで形成される場合がある
(例えば、特開昭57−121976号公報)。
ところで、上記のように車体外板を鋼板製パネ
ルと樹脂製パネルとで構成した場合には、これら
両パネル外面の各塗装面間に視覚的な違和感が生
じやすく、これは車体の品質上好ましくない。
これを、より詳しく説明すると、鋼板製パネル
に対する塗装では電着塗装が基本であり、更に鋼
板の防錆上その塗膜は中塗り、上塗り塗装により
比較的厚くされている(例えば80μ程度)。その
ため、乾燥完了時には、この塗装面には柚子膚模
様が形成されることとなる。即ち、塗料の乾燥時
には塗膜内の各部において塗料の密度、濃度およ
び表面張力にそれぞれ差異を生じるため、塗料が
熱対流を生じることとなり、この結果、この熱対
流によつて塗膜内に無数の渦細胞が生じ、この渦
細胞によつて上記した柚子膚模様が形成される。
一方、樹脂製パネルに対する塗装は、単に色彩
上の観点よりなされるため、その塗膜は比較的薄
くされるものである(例えば20μ〜40μ程度)。こ
の結果、このパネルの塗装面は上記のような柚子
膚模様を生じることなく極めて平滑に形成される
こととなる。
上記のようなことから、鋼板製パネルの塗装面
は柚子膚模様を有しており、従つて、例えば光の
反射が抑制されることとなるのに対し、樹脂製パ
ネルの塗装面は平滑とされ、光はほぼそのまま反
射されることとなる。従つて、この両パネルに対
する塗装が例え同色彩であつたとしても前記した
ように両パネル間に違和感を生じることとなり、
商品性が低下する。更に、上記した塗膜の厚さの
差以外に、塗装材質、溶剤、焼付条件などの差異
によつて、両パネルの外観上の違和感が助長され
る。
この考案は、上記のような事情に注目してなさ
れたもので、車体外板を鋼板製パネルと樹脂製パ
ネルとを並設することにより構成した場合におい
ても、上記各パネルに施された塗装面同士の間で
外観上の違和感が生じることを抑制し、もつて、
車体の品質を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためのこの考案の特徴とす
るところは、鋼板製パネルに施された塗装面の模
様と同一もしくは近似の柚子膚状のシボ模様を樹
脂製パネルの外面に形成し、かつ、同上鋼板製パ
ネルの外面に施した塗装の塗膜よりも樹脂製パネ
ルの外面に施した塗装の塗膜を薄くした点にあ
る。
以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
1は自動車で、その車体2の側面には樹脂製フ
エンダ3が設けられ、車体外板の他部のほとんど
は鋼板製パネル4で構成されている。
上記鋼板製パネル4の外面には比較的厚い塗膜
(80μ程度)による塗装が施されており、その塗
装面は柚子膚状のシボ模様となつている。
一方、上記樹脂製フエンダ3は樹脂製パネルで
あつて、この樹脂製フエンダ3は例えばABS樹
脂とポリカーボネイト樹脂とを主成分としてい
る。そして、この樹脂製フエンダ3の外面には上
記鋼板製パネル4に施された塗装面の模様と同一
もしくは近似の柚子膚状のシボ模様が形成されて
いる。また、この樹脂製フエンダ3の外面に上記
鋼板製パネル4の外面に施した塗装の塗膜よりも
薄い塗膜(20μ程度)による塗装が施されてい
る。
上記樹脂製フエンダ3の外面に対するシボ模様
の成形は次のようにしてなされる。即ち、鋼板製
パネル4に施された塗装面を転写した面と同一も
しくは近似の柚子膚状のシボ模様を金型面に形成
し、この金型により射出成形、ブロー成形を行い
目的とする成形品を得る。
この考案によれば、次の効果がある。即ち、鋼
板製パネルの外面に施された塗装面はその乾燥工
程において柚子膚模様を生じるが、この考案で
は、上記鋼板製パネルに施された塗装面の模様と
同一もしくは近似の柚子膚状のシボ模様を樹脂製
パネルの外面に形成し、かつ、同上鋼板製パネル
の外面に施した塗装の塗膜よりも樹脂製パネルの
外面に施した塗装の塗膜を薄くしたため、樹脂製
パネルの外面に塗装を施した場合には、この塗装
の塗膜が薄い分だけこの塗膜自体による影響をで
きるだけ少なくして、樹脂製パネルの外面に形成
したシボ模様に合致する模様をこの樹脂製パネル
の塗装面に形成させることができる。よつて、こ
れら鋼板製パネルと樹脂製パネルの塗装面同士の
模様は一致することになる。
この結果、上記両パネルの外面にほぼ同一色の
塗装を施したことと相俟つて、両パネルにそれぞ
れ施された塗装面同士の間に外観上の違和感の生
じることが抑制され、よつて車体の品質向上が達
成される。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例を示す車体側面図であ
る。 1……自動車、3……樹脂製フエンダ、4……
鋼板製パネル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車の車体外板を鋼板製パネルと樹脂製パネ
    ルとを並設することにより構成すると共に、これ
    ら各パネルの外面にほぼ同一色の塗装を施した自
    動車の車体外板表面構造において、上記鋼板製パ
    ネルに施された塗装面の模様と同一もしくは近似
    の柚子膚状のシボ模様を樹脂製パネルの外面に形
    成し、かつ、同上鋼板製パネルの外面に施した塗
    装の塗膜よりも樹脂製パネルの外面に施した塗装
    の塗膜を薄くしたことを特徴とする自動車の車体
    外板表面構造。
JP15782783U 1983-10-11 1983-10-11 自動車の車体外板表面構造 Granted JPS6064176U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15782783U JPS6064176U (ja) 1983-10-11 1983-10-11 自動車の車体外板表面構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15782783U JPS6064176U (ja) 1983-10-11 1983-10-11 自動車の車体外板表面構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6064176U JPS6064176U (ja) 1985-05-07
JPH0113008Y2 true JPH0113008Y2 (ja) 1989-04-17

Family

ID=30347857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15782783U Granted JPS6064176U (ja) 1983-10-11 1983-10-11 自動車の車体外板表面構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6064176U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4925177A (ja) * 1972-01-31 1974-03-06

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4925177A (ja) * 1972-01-31 1974-03-06

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6064176U (ja) 1985-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH069850Y2 (ja) 車両用窓ガラス
JPH0113008Y2 (ja)
JPH01195155A (ja) 装飾用部品とその製作法および細長い自動車部分を被覆するための装飾用部品
JP2002081283A (ja) アルミ装飾仕切体及びその製造方法
JPH0655294B2 (ja) メタリツク色シボ模様の塗装方法
JPS6146714A (ja) 自動車用モ−ルデイング
JPS61103578A (ja) 車両ボデ−のシボ模様塗装方法
JPH0220313B2 (ja)
JPH0143299Y2 (ja)
JPH0326379A (ja) 塗装方法
JPH0244595Y2 (ja)
JPS6322193B2 (ja)
JPS5831097B2 (ja) 金属光沢仕上方法
JP2537523B2 (ja) ツ―トン塗装方法
JPH05237447A (ja) 樹脂塗装品
JPS6193872A (ja) パ−ルマイカ・ツ−ト−ン塗装方法
JP3605919B2 (ja) 車両用バンパ
JPS63116782A (ja) プラスチツク部品の塗装方法
JP3176810B2 (ja) 自動車の塗装方法
JPS625458Y2 (ja)
JP4073264B2 (ja) 塗装物および塗装方法
JPH037199Y2 (ja)
JPH0620652Y2 (ja) 車両用窓ガラス
Yamanaka et al. Method for Forming Japan-Like Paint Film
JPH085869Y2 (ja) 車両用内装パネル