JP4073264B2 - 塗装物および塗装方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、素材の表面に、第1色露呈面と、第1色露呈面との境界部にぼかし形成面を有する第2色形成面とが形成された塗装物およびその塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、スクータのカウリングや自動車の車体においては、表面の上下部分に、二色の異なる色の塗装が施されたものがある。このような塗装の場合、まず1色目の塗料を表面全体に塗布して乾燥を行ったのちに、2色目の塗料を、1色目の塗料による塗装層の表面の一部に塗布して再度乾燥を行うといった処理が行われる。
【0003】
すなわち、この塗装方法においては、まず、第1色の塗料による下塗りを被塗装部の表面全体に行ったのちに、3〜5分のフラッシュタイムをおいて第1色の塗料による下塗り層の表面全体に第1色の塗料の上塗りを行う。つぎに、第1色の上塗りから5〜10分のセッティングタイムをおいて第1色の塗装層の乾燥を70〜80℃の温度で20〜30分行う。ついで、第1色の塗装層の表面における一部に、第2色の塗料の下塗りを行ったのちに3〜5分のフラッシュタイムをおいて、第2色の塗料による下塗り層の表面に第2色の塗料の上塗りを行う。
【0004】
そして、第2色の上塗りから5〜10分のセッティングタイムをおいて第2色の塗装層の乾燥を70〜80℃の温度で20〜30分行うといった各処理が行われる。また、第1色の塗装層と第2色の塗装層との境界部にぼかしを設ける場合は、第2色の塗装層の厚みを徐々に薄くすることにより行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の方法では、第1色の塗装を行ったのちに乾燥し、第2色の塗装を行ったのちに、再度乾燥を行うというように、2色の塗装を行う場合には、同じ工程が繰り返される。このため、工程数が多くなり長い処理時間や高いコストが必要になるという問題がある。また、第1色の上塗りを下塗りと同じ面に対して行うため塗料の使用量が多くなるという問題も生じていた。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、工程数を少なくすることにより、処理時間の短縮化および低コスト化が図れるとともに、塗料の使用量を減少することのできる塗装物および塗装方法を提供することである。
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる塗装物の構成上の特徴は、素材の表面に、第1色露呈面と、第1色露呈面との境界部にぼかし形成面を有する第2色形成面とを形成した塗装物であって、素材の表面における第1色露呈面と第2色形成面に第1色の下塗り層を形成し、第1色の下塗り層の表面における第1色露呈面とぼかし形成面に対応する部分に第2色形成面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第1色の上塗り層を形成し、第1色の下塗り層の表面のうち第1色の上塗り層に覆われていない部分の表面および、第1色の上塗り層のうちぼかし形成面に対応する部分の表面に第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の下塗り層を形成し、第2色の下塗り層の表面および第1色の上塗り層のうちぼかし形成面に対応する部分に第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の上塗り層を形成し、第1色の上塗り層と第2色の上塗り層の表面に亘ってクリア層を形成したことにある。
【0008】
このように構成した本発明の塗装物においては、第1色の下塗り層と上塗り層、第2色の下塗り層と上塗り層およびクリア層を積層状態に形成したのちに、乾燥を行うため、乾燥工程が一度だけで済む。これによって、処理工程の簡略化と大幅な時間短縮が図れる。また、第1色の上塗り層が設けられるのは、第1色露呈面とぼかし領域の部分だけであるため、使用する塗料の量が少なくなる。さらに、第2色の下塗り層を、ぼかし領域の一部を除く第2色形成面の部分に形成し、第2色の上塗り層を、第2色形成面全体に形成するため、第2色の色を第1色露呈面に近づくに従って、自然に薄くすることができ、良好なぼかし領域を形成することができる。
【0009】
また、本発明にかかる塗装物の他の構成上の特徴は、素材に湾曲部を形成し、ぼかし形成面を湾曲部に沿って形成したことにある。これによると、湾曲部の稜線を挟んで位置する各面に直交するように塗料を吹き付けると、その直交する面に対しては塗着効率の良い良好な塗装ができ、他方の面に対して塗料が塗布され難くなる。この結果、湾曲部の稜線に沿ってぼかし領域を形成しやすくなり、また、良好なぼかし領域を得ることができる。
【0010】
本発明にかかる塗装物のさらに他の構成上の特徴は、素材をカウリングの被塗装部で構成し、第1色露呈面をカウリングの被塗装部における下部側とし、第2色形成面をカウリングの被塗装部における上部側として第1色露呈面との間にぼかし形成面を設けたことにある。これによると、カウリングの上部側と下部側を異なる色にできるとともに、その境界部にぼかしを設けることができる。この結果、デザイン性の優れたカウリングが得られる。
【0011】
本発明にかかる塗装方法の構成上の特徴は、素材の表面に、第1色露呈面と、第1色露呈面との境界部にぼかし形成面を有する第2色形成面とを形成するための塗装方法であって、素材の表面における第1色露呈面と第2色形成面に、第1色の下塗り層を形成する第1色下塗り工程と、第1色の下塗り層の表面における第1色露呈面とぼかし形成面に対応する部分に第2色形成面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第1色の上塗り層を形成する第1色上塗り工程と、第1色の下塗り層の表面のうち第1色の上塗り層に覆われていない部分の表面および、第1色の上塗り層のうちぼかし形成面に対応する部分の表面に第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の下塗り層を形成する第2色下塗り工程と、第2色の下塗り層の表面および、第1色の上塗り層のうちぼかし形成面に対応する部分に第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の上塗り層を形成する第2色上塗り工程と、第1色の上塗り層と第2色の上塗り層の表面に亘ってクリア層を形成するクリア層形成工程とからなることにある。
【0012】
この塗装方法によれば、乾燥工程が一度だけで済むため、処理工程の簡略化と大幅な時間短縮が図れる。また、第1色の上塗り層は、第1色露呈面とぼかし領域の部分だけに設けるため、塗料の節減が図れる。さらに、第1色と第2色の塗装をそれぞれ下塗りと上塗りで行うため、良好な塗装層を形成できる。また、第2色の下塗り層を、ぼかし領域の一部を除く第2色形成面の部分に形成し、第2色の上塗り層を、第2色形成面全体に形成するため、自然な状態で薄くなる良好なぼかし領域を形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかる塗装物であるカウリング20を備えたスクータ10を示している。スクータ10は、車体11の前後をそれぞれ前輪12と後輪13とで支えられており、車体11の上部中央にはメインシート14が設けられ、車体11の上部におけるメインシート14の後方には、リアシート15が設けられている。そして車体11の前部における上側に、両側に延びるハンドル16が設けられ、車体11の前端部における前輪12の上側部分にカウリング20が設けられている。また、カウリング20の上部には、防風用のスクリーン17が設けられている。
【0014】
カウリング20は、ABS樹脂からなる成形品の表面に塗装層を形成してなっており、図2に示したように構成されている。すなわち、カウリング20は、前端部が細くなった流線型形状のカバー部材で構成され、上面部21は、前端側が下方に下った傾斜面に形成され、その後部(上部)にスクリーン17を取り付けるための取り付け部21aが形成されている。また、カウリング20の側面部22は、上側面部22aと下側面部22bとで構成されており、上側面部22aは、上面部21の後部側を除く周囲に形成され、下方に行くに従って車体中心から離れるように外側方に張り出した傾斜面に形成されている。また、下側面部22bは、上側面部22aの下端縁部から下方に行くに従って、車体中心に近づくように傾斜しており、上側面部22aとは湾曲部Rを介して接続されている。なお、この湾曲部25の曲率は、外観上決められるものであって、大小を問わないことは言うまでもない。
【0015】
下側面部22bの前端部両側には、ライト用の穴部23a,23bが設けられ、穴部23a,23bの下方には、それぞれ車体11側に連結される連結部24a,24bが設けられている。そして、連結部24a,24bの間が前輪12を位置させるための切欠き部24cに形成されている。また、カウリング20の表面には、アクリル・ウレタン系の2液混合型の塗料による塗装層が形成されており、上面部21には、黒色の塗装が施されている。また、上側面部22aには紺色の塗装が施され、下側面部22bには黄色の塗装が施されている。そして、上側面部22aと下側面部22bの境界部に形成された角部の稜線に沿って紺色のぼかし領域aが設けられている。
【0016】
このカウリング20の塗装層は、図3に示したように積層状に形成されている。図3は、図2に示したカウリング20を、車体中心を含む鉛直面に沿った断面を示しており、カウリング20を構成する素材26の表面に各塗装層が形成されている。素材26は、表面における上部(上側面部22a側部分で湾曲部25を含む)が本発明の第2色である紺色の塗装層を形成するための第2色形成面26aに設定され、表面における下部(下側面部22b側部分)が、本発明の第1色である黄色の塗装層を露呈させるための第1色露呈面26bに設定されている。そして、第2色形成面26aにおける第1色露呈面26bとの境界の湾曲部25がぼかし領域aを形成さるためのぼかし形成面26cに設定されている。
【0017】
そして、素材26における第2色形成面26aおよび第1色露呈面26bの表面に、黄色の第1下塗り層27aが形成され、第1下塗り層27aの表面における第1色露呈面26bとぼかし形成面26cに対応する部分に黄色の第1上塗り層27bが形成されている。ここで、第1上塗り層27bは、その上端部において、上方に行くに従って、次第にその厚みが薄くなるように形成されている。また、第1下塗り層27aの表面のうち第1上塗り層27bに覆われていない部分の表面および、第1上塗り層27bのうちぼかし形成面26cに対応する部分の表面に紺色の第2下塗り層28aが形成され、第2下塗り層28aの表面および、第1上塗り層27bのうちぼかし形成面26cに対応する部分に紺色の第2上塗り層28bが形成されている。そして、第1上塗り層27bと第2上塗り層28bの表面に透明のクリア層29が形成されている。
【0018】
第1下塗り層27aおよび第2下塗り層28aの厚みは、それぞれ10〜35μmに設定され、第1上塗り層27bおよび第2上塗り層28bの厚みは、それぞれ15〜40μmに設定される。ただし、前述した各層27a等の厚みは、設定値の範囲内でできるだけ薄くすることが好ましい。これによって各処理工程の時間短縮が可能になり、また、ピンホールやクレータの発生を防止することができる。また、クリア層29の厚みは、特に設定されないが、前述した第1上塗り層27b等の厚みと同様にすることが好ましい。
【0019】
また、第1上塗り層27bの上側(第2色形成面26a側)の端部、および第2下塗り層28aと第2上塗り層28bの下側(第1色露呈面26b側)の端部は、それぞれ端部側の厚みが徐々に薄く形成されてぼかし領域aが形成されている。このぼかし領域aは、図3に符号aで示した領域に形成されている。符号aで示したぼかし領域aの長さは、10〜100mmに設定されている。
【0020】
つぎに、以上にように構成されたカウリング20の塗装方法について、図4ないし図8を用いて説明する。まず、図4のように、素材26の表面に、塗装ガン(図示せず)を用いて、濃い黄色の塗料を吹き付けて、第1下塗り層27aを形成する。ついで、3〜5分のフラッシュタイムを設定し、設定時間が経過すると、第1下塗り層27aの表面における一方側(素材26の第1色露呈面26bとぼかし形成面26cに対応する部分)に、塗装ガンを用いて、薄い黄色の塗料を吹き付けて、図5のように、第1上塗り層27bを形成する。この第1下塗り層27aおよび第1上塗り層27bの形成のための塗料吹き付けは、塗装ガンを素材26の表面に直交させるように移動させながら行う。これによって、充分な塗料吹き付けが行える。
【0021】
つぎに、再び、3〜5分のフラッシュタイムを設定し、設定時間経過後、第1下塗り層27aの露呈した部分および第1上塗り層27bの端部の薄肉部分(素材26のぼかし形成面26cの一部を除いた第2色形成面26aに対応する部分)に、塗装ガンを用いて、濃い紺色の塗料を吹き付けて、第2下塗り層28aを、図6のように形成する。そして、さらに、3〜5分のフラッシュタイム経過後、第1上塗り層27bと第2下塗り層28aの表面における他方側(素材26の第2色形成面26aに対応する部分)に、塗装ガンを用いて、薄い紺色の塗料を吹き付けて、図7のように、第2上塗り層28bを形成する。
【0022】
この第2下塗り層28aおよび第2上塗り層28bの形成のための塗料吹き付けは、塗装ガンを素材26における上側面部22aに対応する面に直交させるように移動させながら行う。これによって、上側面部22aにおける塗料の塗着効率が良くなって上側面部22aへの充分な塗装ができ、上側面部22aと下側面部22bの境界部に形成された角部の下部側部分における塗料の塗着効率は、悪くなって、湾曲部25に沿って紺色のぼかし領域aが形成される。
【0023】
この場合、塗着効率と、素材26の塗装面に対する塗装ガンの角度との関係は、図9に示したようになる。すなわち、素材26の塗装面に対する塗装ガンの角度が大きく(直交する方向)なるに従って、塗着効率は良くなり、素材26の塗装面に対する塗装ガンの角度が小さく(平行する方向)なるに従って、塗着効率は悪くなる。また、塗着効率と、素材26に対する塗装ガンの距離との関係は、図10に示したようになる。すなわち、素材26に対する塗装ガンの距離が近くなるに従って、塗着効率は良くなり、素材26に対する塗装ガンの距離が遠くなるに従って、塗着効率は悪くなる。
【0024】
つぎに、第1上塗り層27bと第2上塗り層28bの表面全体に、塗装ガンを用いて、透明の塗料を吹き付けて、図8のように、クリア層29を形成する。そして、5〜10分のセッティングタイムを設定し、設定時間経過後に、70〜80℃の温度で、20〜30分乾燥を行う。これによって、各塗装層およびクリア層29の焼き付けがなされ、塗装処理が終了する。そして、カウリング20の上側面部22aには紺色の塗装が施され、下側面部22bには黄色の塗装が施される。そして、上側面部22aと下側面部22bの境界部に形成された角部の稜線に紺色のぼかし領域aが設けられる。また、カウリング20における他の部分やスクータ10の各部分の塗装については、1色の塗料を用いた塗装方法によって行われる。
【0025】
このように、この実施形態によれば、第1色の塗装層である第1下塗り層27aと第1上塗り層27b、第2色の塗装層である第2下塗り層28aと第2上塗り層28bおよびクリア層29のすべての塗装層を形成したのちに、乾燥を行うため、乾燥工程が一度だけで済む。これによって、処理工程の簡略化と大幅な時間短縮が図れる。また、第1上塗り層27bを設ける部分が、第1色露呈面26bとぼかし形成面26cに対応する部分だけであるとともに、各層27a等の厚みが薄く設定されているため使用する塗料の節減が可能になる。
【0026】
さらに、ぼかし領域aを形成するための第2下塗り層28aを、ぼかし形成面26cの一部に設け、第2上塗り層28bをぼかし形成面26cの全体に設けているため、第2色の紺色を自然に薄くすることができ、良好なぼかし領域aを形成することができる。また、本実施形態では、カウリング20の湾曲部25にぼかし領域aを形成しているため、塗料の吹き付けの際には、上側面部22aの面に直交するように塗料を吹き付けることにより、上側面部22aの面に対しては塗着効率の良い良好な塗装ができ、上側面部22aと下側面部22bの境界部には、良好なぼかし領域aを形成することができる。
【0027】
また、第1色の塗装層を、第1下塗り層27aと第1上塗り層27bの2層で構成し、第2色の塗装層を、第2下塗り層28aと第2上塗り層28bの2層で構成しているため各色の塗装層が良好な状態で形成される。また、同色における各層の形成部分を変えることにより、色の変化を微妙に変化させることができる。これによって、デザイン性の優れた塗装物を得ることができる。
【0028】
本発明にかかる塗装物および塗装方法は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜、変更実施が可能である。例えば、塗装が施される素材は、スクータのカウリングに限らず、車体11の後部を形成する樹脂製のリヤカバーにも適用できる。その他、オートバイ、自動車、小型船舶等、表面に塗装が施されるものであれば何にでも利用できる。また、その塗装部分も角部に限らず、平面や凹部でもよい。さらに、その素材の材料も樹脂に限らず、鉄板等の金属でもよい。また、使用する塗料の色も、黄色と紺色に限らず、任意の色を組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるカウリングを備えたスクータを示す側面図である。
【図2】 カウリングを示す斜視図である。
【図3】 図2のIII―III断面図である。
【図4】 素材の表面に第1下塗り層を形成した状態を示す断面図である。
【図5】 図4に示した第1下塗り層の表面に第1上塗り層を形成した状態を示す断面図である。
【図6】 図5に示した第1下塗り層の表面と第1上塗り層の表面の一部に第2下塗り層を形成した状態を示す断面図である。
【図7】 図6に示した第2下塗り層と第1上塗り層の表面の一部に第2上塗り層を形成した状態を示す断面図である。
【図8】 図7に示した第1上塗り層と第2上塗り層の表面にクリア層を形成した状態を示す断面図である。
【図9】 塗着効率と、素材の面に対する塗装ガンの角度との関係を示すグラフである。
【図10】 塗着効率と、素材の面に対する塗装ガンの距離との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…スクータ、20…カウリング、22a…上側面部、22b…下側面部、25…湾曲部、26…素材、26a…第2色形成面、26b…第1色露呈面、26c…ぼかし形成面、27a…第1下塗り層、27b…第1上塗り層、28a…第2下塗り層、28b…第2上塗り層、29…クリア層、a…ぼかし領域。

Claims (4)

  1. 素材の表面に、第1色露呈面と、前記第1色露呈面との境界部にぼかし形成面を有する第2色形成面とを形成した塗装物であって、
    前記素材の表面における前記第1色露呈面と第2色形成面に第1色の下塗り層を形成し、前記第1色の下塗り層の表面における前記第1色露呈面と前記ぼかし形成面に対応する部分に前記第2色形成面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第1色の上塗り層を形成し、前記第1色の下塗り層の表面のうち前記第1色の上塗り層に覆われていない部分の表面および、前記第1色の上塗り層のうち前記ぼかし形成面に対応する部分の表面に前記第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の下塗り層を形成し、前記第2色の下塗り層の表面および前記第1色の上塗り層のうち前記ぼかし形成面に対応する部分に前記第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の上塗り層を形成し、前記第1色の上塗り層と前記第2色の上塗り層の表面に亘ってクリア層を形成したことを特徴とする塗装物。
  2. 前記素材に湾曲部を形成し、前記ぼかし形成面を、前記湾曲部に沿って形成した請求項1に記載の塗装物。
  3. 前記素材をカウリングの被塗装部で構成し、前記第1色露呈面を前記カウリングの被塗装部における下部側とし、前記第2色形成面を前記カウリングの被塗装部における上部側として前記第1色露呈面との間に前記ぼかし形成面を設けた請求項1または2に記載の塗装物。
  4. 素材の表面に、第1色露呈面と、前記第1色露呈面との境界部にぼかし形成面を有する第2色形成面とを形成するための塗装方法であって、
    前記素材の表面における第1色露呈面と第2色形成面に、第1色の下塗り層を形成する第1色下塗り工程と、
    前記第1色の下塗り層の表面における前記第1色露呈面と前記ぼかし形成面に対応する部分に前記第2色形成面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第1色の上塗り層を形成する第1色上塗り工程と、
    前記第1色の下塗り層の表面のうち前記第1色の上塗り層に覆われていない部分の表面および、前記第1色の上塗り層のうち前記ぼかし形成面に対応する部分の表面に前記第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の下塗り層を形成する第2色下塗り工程と、
    前記第2色の下塗り層の表面および、前記第1色の上塗り層のうち前記ぼかし形成面に対応する部分に前記第1色露呈面側の端部の厚みが徐々に薄くなるように第2色の上塗り層を形成する第2色上塗り工程と、
    前記第1色の上塗り層と前記第2色の上塗り層の表面に亘ってクリア層を形成するクリア層形成工程と
    からなることを特徴とする塗装方法。
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