JP3604024B2 - 加熱機器の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱機器の制御装置に関し、特に浴湯の加熱/保温機能を有する給湯機や、浴湯の浄化/保温機能を有する浴湯循環浄化保温装置(以下、便宜上「FTB(出願人の商標)」と略称する)等浴室関連の加熱機器の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、FTBにおいて、微生物を利用して浴槽内の湯水の浄化を行なう所謂バイオ浄化方式のFTBが知られている。このバイオ浄化方式のFTBでは、浴湯が高温になって微生物の浄化能力が低下する等自身の浄化性能を損なうことのないよう、浴湯温度の上限値が設定され、浴湯温度の制御が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、浴槽には上述したFTB以外にも、浴槽への湯張り機能や浴湯の追焚き機能等を備えた給湯機が加熱機器として接続される場合がある。しかも、この給湯機では、湯張り温度や追焚き温度が上述したFTBにより設定される浴湯温度の上限値とは無関係に設定され、その設定湯温に基づいて温度制御が行なわれる。
【0004】
そのため、FTBが微生物の活動に適した湯温になるよう浴湯温度の制御を行なっても、FTBの設定上限値よりも高温で湯張りが行なわれたり、追焚きが行なわれたりすると、浴湯温度がFTBによる設定上限値を超えてしまい、微生物の活動能力が低下し、浴湯の浄化性能が劣化するという問題点があった。
【0005】
従って本発明の目的は、複数の浴室関連加熱機器の加熱温度を所定の温度に統合的に制御することを可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に従う複数の浴室関連加熱機器に接続することができる浴室関連加熱機器の制御装置は、前記制御装置にどのような機種の浴室関連加熱機器が接続されているか判定する接続判定部と、前記接続判定部により、所定の最高温度値を上限値とする風呂温度設定値に従って浴槽への湯張りや追焚を行う機能を備えた第1の加熱機器と、前記最高温度値より低い所定の浴湯温度上限値を上限値として浴湯の温度を制御する機能を備えた第2の加熱機器とが前記制御装置に接続されていると判定された場合、前記風呂温度設定値の上限値を強制的に前記浴湯温度上限値に変更して前記第1の加熱機器の加熱制御を行い、一方、前記接続判定部により、前記第1の加熱機器は接続されているが前記第2の加熱機器は接続されていないと判定された場合、前記風呂設定温度値の上限値を前記最高温度値として前記第1の加熱機器の加熱制御を行なうシステム管理部とを備える。
【0015】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に従う加熱機器の制御装置が適用される浴槽機器制御システムの一実施形態を示す。
【0017】
上記システムは、図示のように、浴槽3と、これを加熱するために電気ヒータを熱源とする所謂バイオ浄化方式を採用したFTB1と、ガス燃焼器を熱源とする給湯機2と、浴槽3内の湯水に気泡を発生させるための気泡発生機4とを備える。上記システムは、更に、FTB1、給湯機2、及び気泡発生機4を統合的に制御するためのリモートコントローラ(以下、統一リモコンという)5をも備える。
【0018】
浴槽3には、浴槽3から湯水を吸引してFTB1、給湯機2、及び気泡発生機4に夫々供給するための湯水循環用配管6と、FTB1、給湯機2、及び気泡発生機4内の湯水を、浴槽3内に戻すための湯水循環用配管7、8との合計3本の配管が接続されている。
【0019】
FTB1は、逆止弁9を介して配管6、7に連通する湯水循環用配管10と、この湯水循環用配管10に取付けられた湯水圧送ポンプ11と、湯水循環用配管10内の湯水を加熱するための電気ヒータ12と、湯水循環用配管10内の湯水の温度を検出するための水温センサ14とを備える。FTB1は、また、湯水を浄化するための微生物を有した浄化装置(図示しない)と、湯水循環用配管10に気泡を発生させるのに必要なエアーを導入するための開閉弁15をも備える。
【0020】
上記浄化装置内の微生物の活動による浄化作用により、浴槽3内の湯水の浄化が行なわれる訳である。FTB1は、更に、上記各部に加えて、水温センサ14からの水温検出信号を読込んで湯水圧送用ポンプ11や電気ヒータ12の駆動を制御することにより、湯水を循環させて浄化すると共に24時間保温する制御を行うFTBコントローラ16をも備える。
【0021】
FTBコントローラ16は、与えられた各種データに演算処理を施す演算処理部、及び各種データ等を記憶する記憶部と(図2において制御部63で示す)、統一リモコン5との間で有線伝送によりデータや指令の授受を行う入出力インターフェース部等(図2において通信I/F64で示す)を備える。
【0022】
給湯機2は、逆止弁17、18、19を介して湯水循環用配管6、8に連通する湯水循環用配管22と、湯水圧送ポンプ23と、ガス燃焼器24と、水温センサ25と、給湯機コントローラ26とを備える。
【0023】
給湯機コントローラ26もFTBコントローラ16と同様に、演算処理部、及び記憶部と(図2において制御部63で示す)、統一リモコン5に接続された入出力インターフェース部(図2において通信I/F64で示す)等を備える。
【0024】
気泡発生機4は、逆止弁17を介して湯水循環用配管6に、逆止弁20を介して湯水循環用配管7に、逆止弁21を介して湯水循環用配管8に、更に逆止弁19を介して湯水循環用配管22に夫々接続された略ヨ字状の湯水循環用配管27を備える。更に、この湯水循環用配管27の配管6と接続している部位に取付けられた気泡発生ポンプ28及び気泡発生機コントローラ29をも備える。
【0025】
気泡発生機コントローラ29もFTBコントローラ16や給湯機コントローラ26と同様に、演算処理部、及び記憶部と(図2において制御部63で示す)、統一リモコン5に接続された入出力インターフェース部(図2において通信I/F64で示す)等を備える。
【0026】
統一リモコン5は、浴室内に設置され、FTB1と、給湯機2と、気泡発生機4とを統合的に制御するのに必要な操作パネル30及び表示部31を備えている。この統一リモコン5も、演算処理部と、記憶部と、入出力インターフェース部等(いずれも図示しない)を内蔵している。
【0027】
図2は、統一リモコン、FTB、給湯機、及び気泡発生機の機能構成を示す。
【0028】
統一リモコン5は、図2に示すように、表示部41と、操作部42と、表示部41及び操作部42に対する入出力管理部43と、統一リモコン5の各部を管理するためのシステム管理部44とを備える。統一リモコン5は、また、後述するような各機器の接続/非接続を判定するための判定部(接続/非接続判定部)45と、この判定部45により接続と判定された機器の機種を更に判定するための判定部(接続機種判定部)47とを備える。統一リモコン5は、また、接続/非接続判定部45により接続と判定された機器の動作状態を判定するための判定部(動作状態判定部)49と、各種データを記憶するためのデータ記憶部50をも備える。統一リモコン5は、更に、FTBコントローラ16と、給湯機コントローラ26及び気泡発生機コントローラ29との間で有線伝送によりデータや指令の授受を行うための通信インターフェース(通信I/F)51をも備える。
【0029】
一方、FTB1、給湯機2、及び気泡発生機4は、夫々水温センサ14、25等のセンサ群61と、ポンプ11、23、28を駆動するためのアクチュエータ62とを備える。更に、センサ群61からの出力に基づき、アクチュエータ62を制御する制御部63と、統一リモコン5側の通信インターフェース51との間で有線伝送によりデータや指令の授受を行うための通信I/F64をも夫々備えている。
【0030】
図3は、統一リモコン5が備える操作部30及び表示部31の詳細構成を示す。
【0031】
図2で示した表示部41及び操作部42は、図3に示すような操作パネル(ハードキー)30で構成される。この操作パネル30には、各々LEDを内蔵した電源入/切スイッチ71と、浄化スイッチ72と、連続保温スイッチ73と、給湯機入/切スイッチ74と、給湯温度スイッチ75と、入浴(追焚)スイッチ76と、ブロースイッチ77と、呼出しスイッチ78等が図示のように配置されている。
【0032】
電源入/切スイッチ71は、統一リモコン5の電源を投入したり切ったりするためのスイッチであり、浄化スイッチ72は、FTB1を省エネルギー運転するときにオンするためのスイッチである。連続保温スイッチ73は、FTB1を保温運転するときにオンするためのスイッチである。なお、連続保温スイッチ73がオフされると、FTB1は、自動的に省エネルギー運転に切替わるようになっている。
【0033】
給湯機入/切スイッチ74は、給湯機2を運転/停止するためのスイッチであり、給湯温度スイッチ75は、給湯機2の運転時に、統一リモコン5による給湯温度設定(水栓へ供給される湯温設定)を、他のリモコン(台所リモコン等)による給湯温度設定に対して優先させるためのスイッチである。
【0034】
入浴(追焚)スイッチ76は、給湯機2の運転時に給湯機2を自動運転するときにオンするためのスイッチである。なお、給湯機2の自動運転とは、一定時間(例えば、6時間)、浴湯温度を設定値に維持するよう随時追炊を行う運転のことである。ブロースイッチ77は、気泡発生機4を駆動するためのスイッチである。呼出しスイッチ78は、この統一リモコン5をインターホンとして利用するためのスイッチである。
【0035】
表示器31には、ドットマトリクスLCD、その表面に取付けられる管面タッチスイッチ(図4において符号56で示す)、及びLCD表面シートから構成されるLCDパネルが用いられる。
【0036】
表示器31には、例えば、風呂設定温度値Tfs、浴湯温度検出値Tfや水位などの状態表示、各種選択キー61〜63により選択された機器や機能(例えば、FTB保温運転)に関する細かい機能の選択キー等の図5〜図7に示すような画像情報が、統一リモコン5の前述した演算処理部の制御下で表示出力される。なお、この表示器31と上記スイッチの各々に設けられているLEDが図2に示す表示部41を構成している。
【0037】
図4は、図2で示した統一リモコン5の表示器31が備える管面タッチスイッチの構成を示す。
【0038】
図4において、管面タッチスイッチ56は、図示のように表示領域の異なる複数のブロックに分割されており、各ブロックは、表示器31上において各ブロックと同一位置に表示されるソフトキーの各々に対応した機能を果たすべく、独立したスイッチとして入力受け付けを行なうようになっている。
【0039】
図5は、上述した統一リモコン5の表示器31に表示されるメイン画面を示す。
【0040】
図5に示したメイン画面は、給湯機、FTB、気泡発生機の各浴槽機器が接続されている場合に表示されるものである。例えば、図5のソフトキー『風呂温度・水位』をONすると、これに対応する管面タッチスイッチ56のブロック56aから画面切替え指令信号が出力され、この指令信号により、表示器31の表示画面が図6に示す風呂設定画面に切り替る。この図6の風呂設定画面は、図5のメイン画面中のソフトキー『肩』、及び『モード』を温度『+』、『−』に、ソフトキー『ランダムON/OFF』を水位『+』、『−』に、夫々書換えたものである。
【0041】
一方、図5のソフトキー『ヘルプ』をONすると、これに対応する管面タッチスイッチ56のブロック56bから画面切替え指令信号が出力され、この指令信号により、表示器31の表示画面が図7に示すヘルプ画面に切り替る。この図7のヘルプ画面は、図5のメイン画面中のソフトキー『背』、『足』、『連続保温』等の画面の下半分のソフトキーを、ヘルプ参照キーに夫々書換えたものである。
【0042】
ここで、再び図2に戻って、接続/非接続判定部45は、通信I/F51及び通信線を介して各機器1、2、4のコントローラ16、26、29と交信することによって得られる交信結果に基づき、各機器1、2、4の接続/非接続を判定する。そして、その判定結果をシステム管理部44、接続機種判定部47、及び機器動作状態判定部49に夫々出力する。なお、この接続/非接続の判定については、例えば、まず各機器1、2、4に対応する8ビット又は16ビットのシリアルデータを各々独自のプロトコルで通信I/F51から通信線を通じて各コントローラ16、26、29に送信する。そして、各コントローラ16、26、29側で各データを受信すると接続/非接続判定部45に確認データを送信し、この確認データが返ってくることを接続/非接続判定部45側で確認することにより行われる。
【0043】
本実施形態では、この通信が3回連続して正常に行われた時に「接続」と判定し、一方、9回連続して正常な通信ができなかった時に「非接続」と判定するようにしている。なお、具体的通信方法としては、上記以外にも、各コントローラ16、26、29と接続/非接続判定部45との間で、プロトコルはどの機器も共通としてデータだけ各機器毎に異ならせる方法、データを共通としてプロトコルを異ならせる方法、或いは、データ及びプロトコルを共通として確認データのみを異ならせる方法等がある。また、各コントローラ16、26、29から接続/非接続判定部45へ一方的にデータを周期的に送信するようにしておき、このデータを所定時間以上に亘って接続/非接続判定部45が受信しなかったときに「非接続」と判断するようにしてもよい。
【0044】
接続機種判定部47は、接続/非接続判定部45によって接続と判定された機器について、通信I/F51、及び接続/非接続判定部45を通じて対応する機器のコントローラからの通信データを読み込んでどの機種の機器であるのかを判定する。そして、その判定結果をシステム管理部44に与える。
【0045】
機器動作状態判定部49は、接続/非接続判定部45によって接続と判定された機器について、通信I/F51、及び接続/非接続判定部45を通じて対応する機器のコントローラからの通信データを読み込んで接続機器がどのような動作状態にあるかを判定し、その判定結果をシステム管理部44に与える。
【0046】
データ記憶部50には、各機器のセンサ群61から制御部63、通信I/F64、51、及びシステム管理部44を通じて与えられる各種センサ情報や、入力管理部43、及びシステム管理部44を通じて与えられる各種スイッチ操作情報や、FTB内の微生物の活動に適した湯温の上限値データ等が記憶される。
【0047】
システム管理部44は、接続/非接続判定部45から与えられる各機器の接続/非接続情報や、接続機種判定部47から与えられる接続機種情報や、機器動作状態判定部49から与えられる機器の状態情報や、入出力管理部43を通じて与えられるスイッチ操作情報等をデータ記憶部50に一時的に記憶させる。システム管理部44は、また、データ記憶部50に記憶させた上記情報に基づき、システム全体が現在どのような状態にあるかを把握する。この結果、例えばFTB1が所謂バイオ浄化方式のFTBであると判断したとき、給湯機コントローラ26による風呂温度設定値が、上述した浴湯温度上限値を超えているか否かをチェックする。そして、超えていると判断したときには、風呂温度設定値を浴湯温度上限値以下になるよう、強制的に変更する。
【0048】
次に、上記構成の制御動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0049】
まず、接続/非接続判定部45が接続と判定した機器について、接続機種判定部47はどのような機種かを判定する。その理由は、浴槽3に接続される機器は必ずしも1種類だけとは限らず、例えば給湯機2を例にとってみても複数の機種が接続可能であり、しかも、その制御方法も各機種によって相違するからである(ステップS101)。次に、入出力管理部43よりスイッチ操作情報が与えられたことを認識すると(ステップS102)、それが風呂温度設定のためのスイッチ操作情報か否かを確認する。即ち、図6の風呂設定画面において、風呂温度設定のためのソフトキー『+』、『−』がONされたか否かを確認することとなる(ステップS103)。この確認の結果、風呂温度設定以外のスイッチ操作であったことを確認すると(ステップS103)、そのスイッチ操作に対応する制御が行なわれる。
【0050】
一方、上記確認の結果、風呂温度設定のためのスイッチ操作であったことを確認すると(ステップS103)、接続機種判定部47からの判定情報に基づき、FTB1の接続機種が所謂バイオ浄化方式のFTBか否かをチェックする(ステップS104)。このチェックの結果、バイオ浄化方式のFTBであると判断すると、ステップS103で読み込んだ風呂温度設定値を、FTB1内の微生物の活動に適した湯温の上限値データであるT1℃(例えば、45℃)に強制的に変更する(ステップS105)。そして、この風呂温度設定値T1℃に基づき、給湯機2の燃焼制御を行なうと共に、FTB1による浴湯の保温を行なう場合においても、T1℃を上限値として温度制御を行なうこととなる(ステップS107)。なお、FTB1の接続機種がバイオ浄化方式のFTBでなければ(ステップS104)、FTB1内の微生物の活動について考慮する必要がないから、接続されている給湯機2の機種における風呂設定設定温度の最高温度値T2℃(T2≧T1)を湯温の上限値として給湯機2の燃焼制御を行なう(ステップS107)。
【0051】
上記構成によれば、バイオ浄化方式のFTBが接続されている場合には、仮に使用者が図6に示した風呂温度設定のためのソフトキー『+』をONし続けても、湯温の上限値はT1℃以上になることはないから、湯温がT1℃を超えてFTB1内の微生物の活動が低下し、浄化機能が劣化する不具合を防止することができる。
【0052】
図9は、本発明の加熱機器の制御装置が適用される浴槽機器制御システムの他の実施形態に適用される通信データの構成を示す。
【0053】
本実施形態では、図示のように、スタート、コード、アドレス、D1〜Dn、フレームチェックコードFCCL及びFCCH、ストップ等の各々が8ビットの各種情報を含んだフレーム構成となっている。
【0054】
ここで、「スタート」情報は上記フレームの始まりを、また、「ストップ」情報は上記フレームの終わりを夫々示す。「コード」情報は接続機器の機種を示す。この「コード」情報により、接続機器が給湯機(=加熱機器)か否か、給湯機である場合に、その風呂設定温度の最高値(上限値)はどれ位かを判定する。「アドレス」情報は、上記データの発信元を示すもので、この情報に基づいて、例えば各機器のコントローラか、統一リモコン5か、或いは台所リモコン等、浴槽機器とは無関係の機器かが判定される。「D1〜Dn」情報は、各機器や各機器のコントローラや統一リモコン等の状態を示す。
【0055】
図10は、本発明の第2の実施形態に係る浴槽機器制御システムの制御動作を示すフローチャートである。
【0056】
図10において、統一リモコン5は図9に示したような構成の通信データをセットし(ステップS111)、浴槽3に接続されている機器(1、2、4)のコントローラ(16、26、29)との間で交信を開始する(ステップS112〜S114)。そして、この交信の結果、各機器のコントローラから送信された通信データについて、機器の接続/非接続、接続機種の判定、接続機器の動作状態、スイッチ操作情報等に関する分析を行ない、その分析結果をデータ記憶部50に記憶させる(ステップS115)。
【0057】
この分析の結果、仮にFTB1、給湯機2、及び気泡発生機4の全部の機器が接続されているとすれば、接続されているFTB1の機種が機種D、E、Fのいずれであるか、給湯機2の機種が機種A、B、Cのいずれであるか、気泡発生機4の機種が機種G、H、Iのいずれであるかが明らかとなる。
【0058】
また、これら各機器のうち加熱機器であるFTB1、及び給湯機2について接続機種が判明すれば、給湯機2においては、機種Aの風呂設定温度上限値はTA、機種Bの風呂設定温度上限値はTB、機種CのそれはTCである。FTB1においては、機種Dの風呂設定温度上限値はTD、機種Eの風呂設定温度上限値はTE、機種FのそれはTFである。本実施形態においては、各機種A〜Fの風呂設定温度上限値の間には、TA=TB=TC=TD>TE=TFの関係が成立するものとする。即ち、機種E及び機種FのFTB1は、いずれも所謂バイオ浄化方式を採用したFTBであるために、機種E又は機種FのFTB1が接続されているときは、風呂設定温度上限値をTE(=TF)に制御する必要がある。
【0059】
次に、接続機器に対応した元画面を、表示器31に表示する。この場合はFTB1、給湯機2、気泡発生機4の全ての浴槽機器が接続されているから、表示器31には図5に示したような元画面が表示される(ステップS116)。そして、この元画面上の風呂温度・水位設定スイッチ(ソフトキー)がONされたのを確認すると、表示画面を図5の元画面から図6の風呂設定画面に切替える(ステップS117)。次に、上記風呂設定画面において、風呂温度設定値を上昇させるためのソフトキー『+』がONされたか否かを確認する(ステップS118)。この確認の結果、ONされたと判断すると、ステップS115でデータ記憶部50に記憶させたデータ分析結果をデータ記憶部50から読み出してFTB1の接続機種が所謂バイオ浄化方式を採用した機種E又は機種Fであるか否かをチェックする(ステップS119)。
【0060】
このチェックの結果、機種E又は機種Fであると判断すると(ステップS119)、ステップS118で設定された風呂温度設定値(=現在設定値)と風呂設定温度上限値TEとの間に、現在設定値≧TEの関係が成立するか否かをチェックする(ステップS120)。このチェックの結果、成立すると判断した場合には、TEを風呂温度設定値とした後に、ステップS111に移行することとなる(ステップS121)。ステップS120で現在設定値≧TEの関係が成立しないと判断したときは、現在設定値が風呂設定温度上限値TEより低いので、現在設定値を+1℃上昇させた後に、ステップS111に移行することとなる(ステップS122)。
【0061】
上述したステップS119でのチェックの結果、FTB1の接続機種が機種E又は機種Fでない(即ち、所謂バイオ浄化方式を採用していない機種Dである)と判断すると、上記現在設定値と風呂設定温度上限値TAとの間に、現在設定値≧TAの関係が成立するか否かをチェックする(ステップS123)。このチェックの結果、成立すると判断した場合には、TAを風呂温度設定値とした後に、ステップS111に移行することとなる(ステップS124)。ステップS123で現在設定値≧TAの関係が成立しないと判断したときは、現在設定値が風呂設定温度上限値TAより低いので、現在設定値を+1℃上昇させた後に、ステップS111に移行することとなる(ステップS125)。
【0062】
なお、ステップS118において、風呂温度設定値を上昇させるためのソフトキー『+』がONされたことを確認できなかったときは、直ちにステップS111に移行し、他のスイッチの入力状態に応じた通信データをセットする。
【0063】
上記構成によれば、微生物を利用した所謂バイオ浄化方式のFTBが接続されたときは、このFTBの性能の劣化や異常の発生を確実に防止でき、接続されていないときは他の機器、即ち給湯機の湯張り機能や追焚き機能を十分に発揮させることができる。また、所謂バイオ浄化方式のFTBが接続されている浴槽に、湯張り機能や追焚き機能を有した給湯機を後付けしてもそれによって、FTBの性能が劣化することがない。逆の場合も同様である。更には、操作が簡単であり、特別な不具合がない限り、使用者の好みにより上記加熱機器の性能を最大限に発揮させることができる。
【0064】
図11は、本発明の第2の実施形態に係る浴槽機器制御システムの第1の変形例の制御動作を示すフローチャートである。
【0065】
本変形例においては、ステップS138において上述したソフトキー『+』がONされたことを確認したときは、設定された風呂温度設定値(=現在設定値)と風呂設定温度上限値TEとの間に、現在設定値≧TEの関係が成立するか否かを直ちにチェックすることとした点が特徴である(ステップS139)。即ち、このチェックの結果、現在設定値≧TEの関係が成立すると判断した場合には、TEを風呂温度設定値とした後に、ステップS131に移行し(ステップS140)、成立しないと判断したときは、現在設定値を+1℃上昇させた後に、ステップS131に移行する(ステップS141)。
【0066】
上記内容から明らかなように、本変形例では、図10のステップS119の処理動作を省略したため、それに伴ってステップS123〜S125の処理動作も当然に省略されている。これは、FTB1の接続機種を判定することなしに、つまり、FTB1として機種E又は機種Fが用いられているか否かを判断することなく、風呂設定温度上限値を一律にTEに設定することとしたものである。これにより、給湯機2の風呂温度設定機能は多少の制約を受けることとなるが、所謂バイオ浄化方式のFTBの接続に関しては何ら問題は生じない。なお、ステップS131〜S138の処理動作については、図10のステップS111〜S118の処理動作と同じであるので説明を省略する。
【0067】
図12は、本発明の第2の実施形態に係る浴槽機器制御システムの第2の変形例の制御動作を示すフローチャートである。
【0068】
本変形例においては、ステップS160において、設定された風呂温度設定値(=現在設定値)と風呂設定温度上限値TEとの間に、現在設定値≧TEの関係が成立する場合に、統一リモコン5に内蔵されているブザー(図示しない)を駆動して使用者に警告を発することとした点が特徴である(ステップS161)。即ち、警告をした後は、上記現在設定値と風呂設定温度上限値TAとの間に、現在設定値≧TAの関係が成立するか否かをチェックし(ステップS162)、成立すると判断した場合には、TAを風呂温度設定値とした後に、ステップS151に移行することとなる(ステップS163)。また、成立しないと判断したときは、現在設定値を+1℃上昇させた後に、ステップS151に移行することとなる(ステップS164)。
【0069】
上記内容から明らかなように、本変形例では、図10のステップS121の処理動作を省略したため、それに伴って設定された風呂温度設定値(=現在設定値)を強制的に風呂設定温度上限値TEに変更する制御は行なわれない。これは、FTB1の接続機種が機種E又は機種Fであっても、現在設定値が風呂設定温度上限値TEよりも高いか等しいことをブザーにより使用者に警告し、その後は使用者の判断に委ねることとしたものである。つまり、使用者がFTB1の浄化性能の劣化を防止する必要があると判断すれば、風呂温度設定値を自分で変更すれば良いし、FTB1の浄化性能が劣化しても高温の浴湯を欲すればそのまま報知しておけば良い訳である。ステップS160において、現在設定値≧TEの関係が成立しない場合、又は、ステップS162において、現在設定値≧TAの関係が成立しない場合にも、現在設定値を+1℃上昇させることとなる(ステップS164)。ここで、現在設定値≧TEの関係が成立する場合に、ステップS161ではブザーを駆動して使用者に警告を発することとしたが、表示器31に警告内容を表示させることとしても良いし、警告内容を音声により伝達するようにしても良い。なお、ステップS151〜S160の処理動作については、図10のステップS111〜S120の処理動作と同じであるので説明を省略する。
【0070】
上述した内容はあくまで本発明の一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限定されることを意味するものでないのは勿論である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の加熱機器の加熱温度を所定の温度に統合的に制御することを可能にし、もって従来技術の問題点を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱機器の制御装置が適用される浴槽機器制御システムの一実施形態の全体構成図。
【図2】図1の統一リモコン、FTB、給湯機、及び気泡発生機の機能構成を示すブロック図。
【図3】図2の統一リモコンの操作部と表示部の説明図。
【図4】図2の統一リモコンの表示器の管面タッチスイッチの構成図。
【図5】図2の表示器に表示されるメイン画面を示した図。
【図6】図5のメイン画面から切り替るソフトキー表示画面を示した図。
【図7】図5のメイン画面から切り替るソフトキー表示画面を示した図。
【図8】図2の構成の制御動作のフローチャート。
【図9】本発明の加熱機器の制御装置が適用される浴槽機器制御システムの他の実施形態に適用される通信データの構成を示した図。
【図10】第2の実施形態の浴槽機器制御システムの制御動作のフローチャート。
【図11】第2の実施形態の第1の変形例の制御動作のフローチャート。
【図12】第2の実施形態の第2の変形例の制御動作のフローチャート。
【符号の説明】
1 FTB
2 給湯機
3 浴槽
4 気泡発生機
5 統一リモートコントローラ
16 FTBコントローラ
26 給湯機コントローラ
29 気泡発生機コントローラ
30 操作パネル
31、41 表示部
42 操作部
43 入出力管理部
44 システム管理部
45 接続/非接続判定部
47 接続機種判定部
49 動作状態判定部
50 データ記憶部
51、64 通信I/F
61 センサ群
62 アクチュエータ
63 制御部
Claims (1)
- 複数の浴室関連加熱機器に接続することができる浴室関連加熱機器の制御装置において、
前記制御装置にどのような機種の浴室関連加熱機器が接続されているか判定する接続判定部と、
前記接続判定部により、所定の最高温度値を上限値とする風呂温度設定値に従って浴槽への湯張りや追焚を行う機能を備えた第1の加熱機器と、前記最高温度値より低い所定の浴湯温度上限値を上限値として浴湯の温度を制御する機能を備えた第2の加熱機器とが前記制御装置に接続されていると判定された場合、前記風呂温度設定値の上限値を強制的に前記浴湯温度上限値に変更して前記第1の加熱機器の加熱制御を行い、一方、前記接続判定部により、前記第1の加熱機器は接続されているが前記第2の加熱機器は接続されていないと判定された場合、前記風呂設定温度値の上限値を前記最高温度値として前記第1の加熱機器の加熱制御を行なうシステム管理部と
を備えることを特徴とする浴室関連加熱機器の制御装置。
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JP16107096A JP3604024B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 加熱機器の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH09318147A JPH09318147A (ja) | 1997-12-12 |
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-
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- 1996-05-31 JP JP16107096A patent/JP3604024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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