JP3602970B2 - 処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体ウェハ等の被処理体にレジストの塗布現像処理を施す処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造プロセスでは、フォトリソグラフィー技術が利用されている。フォトリソグラフィー技術においては、半導体ウェハ(以下、単に「ウェハ」と呼ぶ。)の表面にレジストを塗布し、この塗布レジストを所定パターンに露光処理し、さらに現像処理する。これによりウェハ上に所定パターンのレジスト膜が形成され、さらに成膜及びエッチング処理することにより所定パターンの回路が形成される。
【0003】
従来から、一連のレジストの塗布現像処理は、レジスト液塗布ユニット、現像処理ユニット、加熱処理ユニット、冷却処理ユニット、これらユニット間でウェハを受け渡しする搬送機構、受け渡しのためにウェハを一旦保持する受け渡し機構等が一体化された塗布現像処理装置を用いて行われている。
【0004】
上記のレジスト液塗布ユニットや現像処理ユニットでは、カップ内に昇降可能にウェハを保持するスピンチャックが配設され、スピンチャックが上昇してカップ外に出た状態で搬送機構よりウェハを受け取り、スピンチャックがカップ内に下降してウェハに対する当該処理が行われる。同様に、加熱処理ユニットや冷却処理ユニットでは、ユニット内にウェハに熱処理するためのプレートが配設され、その表面より出没可能に支持ピンが設けられており、この支持ピンが上昇した状態でウェハを搬送機構より受け取り、支持ピンがプレートより没した状態、即ちプレート上にウェハが載った状態で加熱処理や冷却処理が行われる。また、受け渡し機構では、プレート上にウェハを保持するための支持ピンを立設して構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、搬送機構よりユニット内に受け渡されたウェハは、カップ内の温度やプレートの温度と相違する場合がある。このような場合、ウェハはカップ内の温度やプレートの温度を乱し、当該処理に悪影響を与えることになる。従って、かかる熱的な悪影響を考慮すると、ユニット内で搬送機構よりウェハを受け取る位置と処理等を行う位置とを可能限り離間することが望ましい。しかしながら、このように離間すると、スループットが低下するという問題を生じる。
【0006】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、スループットの低下を抑えつつ、処理ユニット等に対する被処理体の熱的な悪影響を回避することができる処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項記載に係る本発明の処理装置は、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、基台上に設けられた保持部材により前記第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて被処理体を保持する受け渡し機構と、少なくとも前記加熱処理ユニット及び受け渡し機構との間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備する。
【0012】
受け渡し機構においては、被処理体は常温雰囲気中に晒され温度管理が行われない。従って、上記と同様に、例えば高温の被処理体が受け渡し機構に保持されると基台が温まり、その後冷却後の被処理体がこの受け渡し機構に保持されたときに、被処理体が基台から加温されて熱的な悪影響を受ける。一方、加熱処理ユニットにおいては、ユニット内は加熱雰囲気下にあるので、被処理体から熱的な悪影響を受ける可能性は皆無に等しい。そこで、請求項記載に係る本発明では、受け渡し機構における基台と基板保持位置との距離を加熱処理ユニットにおける基台と被処理体の受け渡し位置との距離より長くすることで、受け渡し機構における被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えている。
【0013】
請求項記載に係る本発明の処理装置は、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、被処理体を冷却処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を前記第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて受け渡す冷却処理ユニットと、少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記冷却処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備する。
【0014】
冷却処理ユニットでは、加熱された被処理体が基台上に置かれときに加熱された基台が元の冷却温度に復帰するまでに相当の時間を要する。これに対して、加熱処理ユニットでは、冷却された被処理体が基台上に置かれときに温度が低下した基台が元の加熱温度に復帰するまでの時間は短い。そこで、請求項記載に係る本発明では、冷却処理ユニットにおける基台と被処理体の受け渡し位置との距離を加熱処理ユニットにおける基台と被処理体の受け渡し位置との距離より長くすることで、冷却処理ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えている。
【0015】
請求項記載に係る本発明の処理装置は、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体にレジスト液を供給すると共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡すレジスト液塗布ユニットと、少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記レジスト液塗布ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備する。
【0016】
レジスト液塗布ユニットの例えばレジストを供給するためのカップ内は、加熱処理ユニットと比べてより厳しい温度管理が要求される。そこで、請求項記載に係る本発明では、レジスト液塗布ユニットにおける被処理体のレジスト供給位置と被処理体の受け渡し位置との距離を加熱処理ユニットにおける基台と被処理体の受け渡し位置との距離より長くすることで、レジスト液塗布ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えている。
【0017】
請求項記載に係る本発明の処理装置は、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体に現像処理を施すと共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡す現像処理ユニットと、少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記現像処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備する。
【0018】
現像処理ユニットの例えば現像処理を施すためのカップ内は、加熱処理ユニットと比べてより厳しい温度管理が要求される。そこで、請求項記載に係る本発明では、現像処理ユニットにおける被処理体の現像処理位置と被処理体の受け渡し位置との距離を加熱処理ユニットにおける基台と被処理体の受け渡し位置との距離より長くすることで、現像処理ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えている。
【0019】
請求項記載に係る本発明の処理装置は、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体に現像処理を施すと共に、この保持部材を第1の高さに上昇して被処理体を受け渡す現像処理ユニットと、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体にレジスト液を供給すると共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡すレジスト液塗布ユニットと、少なくとも前記現像処理ユニット及びレジスト液塗布ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備する。
【0020】
レジスト液塗布ユニットの例えばレジスト液を供給するためのカップ内は、現像処理ユニットの例えば現像処理を施すためのカップ内と比べてより厳しい温度管理が要求される。そこで、請求項記載に係る本発明では、レジスト液塗布ユニットにおける被処理体のレジスト塗布位置と被処理体の受け渡し位置との距離を現像処理ユニットにおける被処理体の現像処理位置と被処理体の受け渡し位置との距離より長くすることで、レジスト液塗布ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、現像処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えている。
【0021】
請求項記載に係る本発明の処理装置は、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す第1の加熱処理ユニットと、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて受け渡す第2の加熱処理ユニットと、少なくとも前記第1の加熱処理ユニット及び前記第2の加熱処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備する。
【0022】
加熱処理ユニットには、通常の加熱処理ユニットの他に、より厳しい温度管理が要求されるタイプもある。そこで、請求項記載に係る本発明では、温度管理の厳しい加熱処理ユニットにおける基台と被処理体の受け渡し位置との距離を通常の加熱処理ユニットにおける基台と被処理体の受け渡し位置との距離より長くすることで、温度管理の厳しい加熱処理ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、通常の加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えている。
【0023】
請求項記載に係る本発明の処理装置は、請求項から請求項のうちいずれか1項記載の処理装置であって、被処理体を第2の高さから下降する速度が、被処理体を第1の高さから下降する速度よりも遅いことを特徴とする。
【0024】
請求項記載に係る本発明では、被処理体を第2の高さから下降する速度を、被処理体を第1の高さから下降する速度よりも遅くすることで、被処理体の熱的な悪影響をより十分に回避することが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0036】
図1は本発明の一実施形態に係る塗布現像処理装置の平面図、図2は図1に示した塗布現像処理装置の正面図、図3は図1に示した塗布現像システムの背面図である。
【0037】
図1乃至図3に示すように、この塗布現像処理装置1は、カセットステーション10、処理ステーション11及びインターフェイス部12を一体に接続した構成を有している。カセットステーション10では、ウエハWがカセットC単位で複数枚、例えば25枚単位で、外部から塗布現像処理装置1に搬入され、また塗布現像処理装置1から外部に搬出される。また、カセットCに対してウエハWが搬出・搬入される。処理ステーション11では、塗布現像処理工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットが所定位置に多段に配置されている。インターフェイス部12では、この塗布現像処理装置1に隣接して設けられる露光装置13との間でウエハWが受け渡される。
【0038】
カセットステーション10では、図1に示すように、カセット載置台20上の位置決め突起20aの位置に複数個(例えば4個)のカセットCが、それぞれのウエハW出入口を処理ステーション11側に向けてX方向(図1中の上下方向)一列に載置される。このカセットC配列方向(X方向)及びカセットC内に収容されたウエハWのウエハW配列方向(Z方向;垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が、搬送路21aに沿って移動自在であり、各カセットCに選択的にアクセスする。
【0039】
ウエハ搬送体21は、θ方向に回転自在に構成されており、後述するように処理ステーション11側の第3の処理ユニット群G3における多段ユニット部に属するアライメントユニット(ALIM)及びエクステンションユニット(EXT)にもアクセスできるようになっている。
【0040】
処理ステーション11では、図1に示すように、その中心部には垂直搬送型の搬送装置22が設けられ、その周りに各種処理ユニットが1組または複数の組に亙って多段集積配置されて処理ユニット群を構成している。かかる塗布現像処理装置1においては、5つの処理ユニット群G1、G2、G3、G4、G5が配置可能な構成であり、第1及び第2の処理ユニット群G1、G2はシステム正面側に配置され、第3の処理ユニット群G3はカセットステーション10に隣接して配置され、第4の処理ユニット群G4はインターフェイス部12に隣接して配置され、さらに破線で示した第5の処理ユニット群G5を背面側に配置することが可能となっている。搬送装置22は、θ方向に回転自在でZ方向に移動可能に構成されており、各処理ユニットとの間でウエハWの受け渡しが可能とされている。
【0041】
第1の処理ユニット群G1では、図2に示すように、カップCP内でウエハWをスピンチャックに載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト液塗布ユニット(COT)及び現像処理ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。そして第1の処理ユニット群G1と同様に、第2の処理ユニット群G2においても、2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト液塗布ユニット(COT)及び現像処理ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。
【0042】
図2に示すように、この塗布現像処理装置1の上部には、例えばULPAフィルタなどの高性能フィルタ23が、前記3つのゾーン(カセットステーション10、処理ステーション11、インターフェイス部12)毎に設けられている。この高性能フィルタ23の上流側から供給された空気は、当該高性能フィルタ23を通過する際に、パーティクルや有機成分が捕集、除去される。したがって、この高性能フィルタ23を介して、上記のカセット載置台20、ウエハ搬送体21の搬送路21a、第1〜第2の処理ユニット群G1、G2、後述する第3〜第5の処理ユニット群G3、G4、G5及びインターフェイス部12には、上方からの清浄な空気のダウンフローが、同図の実線矢印または点線矢印の方向に供給されている。
【0043】
第3の処理ユニット群G3では、図3に示すように、ウエハWを載置台に載せて所定の処理を行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行う冷却処理ユニット(COL)、レジストの定着性を高めるためのいわゆる疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、受け渡し機構としてのエクステンションユニット(EXT)、露光処理前の加熱処理を行う加熱処理ユニットとしてのプリベーキングユニット(PREBAKE)及びポストベーキングユニット(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられている。
【0044】
同様に、第4の処理ユニット群G4では、図3に示すように、ウエハWを載置台に載せて所定の処理を行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行う冷却処理ユニット(COL)、冷却処理も兼ねたエクステンション・冷却処理ユニット(EXTCOL)、受け渡し機構としてのエクステンションユニット(EXT)、アドヒージョンユニット(AD)、プリベーキングユニット(PREBAKE)及びポストベーキングユニット(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられている。
【0045】
このように処理温度の低い冷却処理ユニット(COL)やエクステンション・冷却処理ユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いプリベーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキングユニット(POBAKE)及びアドヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。
【0046】
インターフェイス部12では、図1に示すように、奥行き方向(X方向)については、上記処理ステーション11と同じ寸法を有するが、幅方向についてはより小さなサイズに設定されている。図1及び図2に示すように、このインターフェイス部12の正面側には、可搬性のピックアップカセットCRと、定置型のバッファカセットBRが2段に配置され、他方背面部には周辺露光装置24が配設されている。
【0047】
インターフェイス部12の中央部には、ウエハ搬送体25が設けられている。ウエハ搬送体25は、X方向、Z方向(垂直方向)に移動して両カセットCR、BR及び周辺露光装置24にアクセスできるようになっている。ウエハ搬送体25は、θ方向にも回転自在となるように構成されており、処理ステーション11側の第4の処理ユニット群G4に属するエクステンションユニット(EXT)や、さらには隣接する露光装置13側のウエハ受け渡し台(図示せず)にもアクセスできるようになっている。
【0048】
図4は上記の加熱処理ユニット(PREBAKE、POBAKE)及び冷却処理ユニット(COL)の構成を示す正面図である。
図4に示すように、ユニットのほぼ中央には、プレートPが配置されている。このプレートPは加熱処理ユニット(PREBAKE、POBAKE)であれば例えば熱溶媒が循環するパイプが埋め込まれ、ウェハWを加熱処理するためのホットプレートとして機能する。また、このプレートPは冷却処理ユニット(COL)であれば例えば冷却溶媒が循環するパイプが埋め込まれ、ウェハWを冷却処理するためのクーリングプレートとして機能する。
【0049】
プレートPの表面にはウェハWを支持するための保持部材としての支持ピンPINが複数本、例えば3本出没可能に設けられている。そして、支持ピンPINがプレート表面から突出した状態で、開口部30を介して搬送装置22との間でウェハWの受け渡しを行う。また、搬送装置22よりウェハWが支持ピンPIN上に載置されると、支持ピンPINが下降してプレートPの表面より没した状態になる。これにより、ウェハWはプレートP上に載置され、加熱処理あるいは冷却処理が行われる。
【0050】
なお、プレートPの周囲に加熱ガスや冷却ガスを噴出する噴出手段を設けることで、加熱効果や冷却効果を高めることが可能である。また、ユニット内には、ダウンフローの清浄エアーが流れているので、特に冷却ユニット内ではこのダウンフローの清浄エアーにより冷却効果を高めることが可能である。
【0051】
図5は上記の受け渡し機構(EXT)の構成を示す正面図である。
図5に示すように、ユニットのほぼ中央には、プレートPが配置されている。このプレートPの表面には、保持部材としての支持ピンPINが複数本、例えば3本立設されている。そして、第1の開口部31を介してウエハ搬送体21によりカセットステーション10との間でウェハWの受け渡しを行い、第2の開口部32を介して処理ステーション11における搬送装置22との間でウェハWの受け渡しを行う。
【0052】
図6は上記のレジスト液塗布ユニット(COT)及び現像処理ユニット(DEV)の構成を示す正面図である。
図6に示すように、ユニットのほぼ中央には、カップCPが配置されている。このカップCP内には、例えば真空吸着機構(図示を省略)によりウェハWを保持するスピンチャックSPが配置されている。このスピンチャックSPは、駆動部41により昇降されかつ回転されるようになっている。また、スピンチャックSPの上方には、レジスト液塗布ユニットであればレジスト液を供給するための、現像処理ユニットであれば現像液を供給するためのノズル41が配置されている。そして、スピンチャックSPがカップCPの上部開口部から突出した状態で、開口部43を介して搬送装置22との間でウェハWの受け渡しを行う。また、搬送装置22よりウェハWがスピンチャックSP上に載置されると、スピンチャックSPが下降してカップCP内に収容され、カップCP内でウェハWを回転させながらレジスト液や現像液の供給が行われる。
【0053】
図7は上記の加熱処理ユニット(POBAKE)と受け渡し機構(EXT)との関係を示す図である。
図7(A)に示すように、加熱処理ユニット(POBAKE)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh1、図7(B)に示すように、受け渡し機構(EXT)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取って保持する位置の高さをh2とすると、
h1<h2
の関係とされている。
【0054】
この実施の形態では、以上の関係とすることで、受け渡し機構(EXT)におけるウェハWの熱的な悪影響を回避することができる。即ち、加熱されたウェハWが受け渡し機構(EXT)内に保持された場合であってもプレートPとウェハWとの距離h2が十分に保たれていることから、プレートPが暖められるようなことはない。従って、この後に冷却されたウェハWが受け渡し機構(EXT)内に保持されるようなことになっても、このプレートPがウェハWに対して熱的な悪影響を与えることはない。一方、加熱処理ユニット(POBAKE)におけるスループットの低下を抑えることができる。即ち、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置とプレートPとの距離が短いので、ウェハWをプレートPまで下降させる時間を短くでき、しかも支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取った位置から実質的な加熱がされることになる。従って、加熱処理に要する時間が短縮される。
【0055】
図8は上記の加熱処理ユニット(POBAKE)と冷却処理ユニット(COL)との関係を示す図である。
図8(A)に示すように、加熱処理ユニット(POBAKE)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh1、図8(B)に示すように、冷却処理ユニット(COL)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh3とすると、
h1<h3
の関係とされている。
【0056】
この実施の形態では、以上の関係とすることで、冷却処理ユニット(COL)におけるウェハWの熱的な悪影響を回避することができる。即ち、加熱されたウェハWが冷却処理ユニット(COL)内に保持された場合であってもプレートPとウェハWとの距離h3が十分に保たれていることから、プレートPが過熱されるようなことはない。しかも、ウェハWがプレートPに到達するまでの間、冷却ガスやダウンフローの清浄エアーにより晒されていることから、この距離h3を十分に取ることでウェハWがプレートPに達するまでの間にウェハWに対する冷却され、その効果が高められる。一方、加熱処理ユニット(POBAKE)におけるスループットの低下を抑えることができる。即ち、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置とプレートPとの距離が短いので、ウェハWをプレートPまで下降させる時間を短くでき、しかも支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取った位置から実質的な加熱がされることになる。従って、加熱処理に要する時間が短縮される。
【0057】
図9は上記の加熱処理ユニット(POBAKE)とレジスト液塗布ユニット(COT)との関係を示す図である。
図9(A)に示すように、加熱処理ユニット(POBAKE)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh1、図9(B)に示すように、レジスト液塗布ユニット(COT)において、スピンチャックSPがカップCP内に下降してレジスト液が塗布される位置を基準位置(高さ0)としたときに、スピンチャックSPが上昇してウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh4とすると、
h1<h4
の関係とされている。
【0058】
この実施の形態では、以上の関係とすることで、レジスト液塗布ユニット(COT)におけるウェハWの熱的な悪影響を回避することができる。即ち、スピンチャックSPが搬送装置22よりウェハを受け取ってからカップCP内の供給位置までに十分な距離h4があるので、この間にウェハWがレジスト液塗布ユニット(COT)内の温度雰囲気に馴染むことになる。従って、カップCP内に収容されたウェハWがカップCP内の温度環境を乱すこはなくなる。一方、加熱処理ユニット(POBAKE)におけるスループットの低下を抑えることができる。即ち、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置とプレートPとの距離が短いので、ウェハWをプレートPまで下降させる時間を短くでき、しかも支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取った位置から実質的な加熱がされることになる。従って、加熱処理に要する時間が短縮される。
【0059】
図10は上記の加熱処理ユニット(POBAKE)と現像処理ユニット(DEV)との関係を示す図である。
図10(A)に示すように、加熱処理ユニット(POBAKE)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh1、図9(B)に示すように、現像処理ユニット(DEV)において、スピンチャックSPがカップCP内に下降して現像液が供給される位置を基準位置(高さ0)としたときに、スピンチャックSPが上昇してウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh5とすると、
h1<h5
の関係とされている。
【0060】
この実施の形態では、以上の関係とすることで、現像処理ユニット(DEV)におけるウェハWの熱的な悪影響を回避することができる。即ち、スピンチャックSPが搬送装置22よりウェハを受け取ってからカップCP内の供給位置までに十分な距離h5があるので、この間にウェハWが現像処理ユニット(DEV)内の温度雰囲気に馴染むことになる。従って、カップCP内に収容されたウェハWがカップCP内の温度環境を乱すこはなくなる。一方、加熱処理ユニット(POBAKE)におけるスループットの低下を抑えることができる。即ち、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置とプレートPとの距離が短いので、ウェハWをプレートPまで下降させる時間を短くでき、しかも支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取った位置から実質的な加熱がされることになる。従って、加熱処理に要する時間が短縮される。
【0061】
図11は上記の現像処理ユニット(DEV)とレジスト液塗布ユニット(COT)との関係を示す図である。
図11(A)に示すように、現像処理ユニット(DEV)において、スピンチャックSPがカップCP内に下降して現像液が供給される位置を基準位置(高さ0)としたときに、スピンチャックSPが上昇してウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh5、図11(B)に示すように、レジスト液塗布ユニット(COT)において、スピンチャックSPがカップCP内に下降してレジスト液が塗布される位置を基準位置(高さ0)としたときに、スピンチャックSPが上昇してウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh4とすると、
h5<h4
の関係とされている。
【0062】
この実施の形態では、レジスト液塗布ユニット(COT)において、スピンチャックSPが搬送装置22よりウェハを受け取ってからカップCP内の供給位置までに十分な距離h4があるので、現像処理ユニット(DEV)と比べてより厳しい温度管理が要求されるレジスト液塗布ユニット(COT)におけるカップCP内の温度環境を乱すこはなくなる。一方、現像処理ユニット(DEV)におけるスループットの低下を抑えることができる。
【0063】
図12は第1の加熱処理ユニットとしてのチリング加熱処理ユニットと第2の加熱処理ユニットとしての通常の加熱処理ユニット(POBAKE)との関係を示す図である。なお、チリング加熱処理ユニットとは、加熱処理部と冷却処理部とが併設され、通常の加熱処理ユニットと比しより厳しい温度管理が要求されるものである。
【0064】
図12(A)に示すように、通常の加熱処理ユニット(POBAKE)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh1、図12(B)に示すように、チリング加熱処理ユニットにおいて、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh6とすると、
h1<h6
の関係とされている。
【0065】
この実施の形態では、以上の関係とすることで、チリング加熱処理ユニットにおけるウェハWの熱的な悪影響を回避することができる。一方、通常の加熱処理ユニット(POBAKE)におけるスループットの低下を抑えることができる。なお、POBAKEとPREBAKEとの間やチリング加熱処理ユニットとPREBAKEとの間においても同様の関係を持たせることができる。
【0066】
本発明は以下のように変形して実施することも可能である。
即ち、冷却処理ユニット(COL)において、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取ってからプレート上に下降する速度を、加熱処理ユニット(POBAKE)において、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取ってからプレート上に下降する速度よりも遅くする。これにより、冷却処理ユニット(COL)においてはより十分な熱的な悪影響の回避が可能となり、加熱処理ユニット(POBAKE)においてはスループットの低下をさらに抑えることが可能となる。このような変形は、他の処理ユニット間においても同様に可能である。
【0067】
次に本発明の他の実施形態を説明する。
図13は本発明の他の実施形態に係る冷却処理ユニット(COL)の構成を示す正面図である。
図13において、51は支持ピンPINを昇降する昇降機構、52は昇降機構51を以下の関係となるように制御する制御部である。即ち、冷却処理ユニット(COL)において、プレートPの表面を基準位置(高さ0)としたときに、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け取る位置の高さをh7、支持ピンPINがウェハWを搬送装置22より受け渡す位置の高さをh8とすると、
h7>h8
の関係とされている。
【0068】
この実施の形態では、以上の関係にすることで、ウェハWが冷却プレートPまで下降される時間が長くなり、処理の終了したウェハWが受け渡し位置まで上昇する時間が短くなる。これにより、ウェハWの熱的な悪影響を回避でき、かつスループットの低下を抑えることができる。
【0069】
なお、図14に示すように、搬送装置22よりウェハWを受け取った支持ピンPINを遅い速度(第1の速度)でプレートPまで下降し、処理の終了したウェハWを保持する支持ピンPINを速い速度(第2の速度)で上昇して搬送装置22へ受け渡すようにしても同様の効果を得ることができる。
【0070】
また、図15に示すように、上記の高さ制御と速度制御とを組み合わせてもよい。
【0071】
さらに、図16に示すように、搬送装置22よりウェハWを受け取った支持ピンPINを下降して所定の位置▲1▼で一旦停止してその後プレートPまで下降し、処理の終了したウェハWを保持する支持ピンPINを停止することなくで上昇して搬送装置22へ受け渡すようにしても同様の効果を得ることができる。また、上記の例に比べて制御をより簡単に行うことができる。
【0072】
また、少なくとも下降速度及び上昇速度のうち一方を段階的に可変して上昇時間の方が短くなるようにしてもよい。
【0073】
本発明は、冷却処理ユニットばかりでなく、加熱処理ユニットや現像処理ユニット、レジスト液塗布ユニット等にも適用可能である。
【0074】
なお、本発明は上述した実施の形態には限定されない。
例えば、上述した実施の形態では、処理ステーション11がその中心部に垂直搬送型の搬送装置22を持つ縦型のものであったが、図17に示すように、搬送路51の両側に各処理ユニットを配置した処理ステーション50についても本発明を適用できる。この場合、搬送路51上には、Y方向にも移動可能な搬送装置52が配置され、また搬走路51の両端には受け渡し機構53、54が配置される。
また、本発明はウェハWを処理する処理装置ばかりでなく、他の基板、例えばLCD基板等を処理する処理装置にも当然適用できる。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、請求項記載に係る本発明の処理装置によれば、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、基台上に設けられた保持部材により前記第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて被処理体を保持する受け渡し機構と、少なくとも前記加熱処理ユニット及び受け渡し機構との間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備するように構成したので、受け渡し機構における被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えることができる。
【0078】
請求項記載に係る本発明の処理装置によれば、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、被処理体を冷却処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を前記第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて受け渡す冷却処理ユニットと、少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記冷却処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備するように構成したので、冷却処理ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えることができる。
【0079】
請求項記載に係る本発明の処理装置によれば、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体にレジスト液を供給すると共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡すレジスト液塗布ユニットと、少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記レジスト液塗布ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備するように構成したので、レジスト液塗布ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えることができる。
【0080】
請求項記載に係る本発明の処理装置によれば、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体に現像処理を施すと共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡す現像処理ユニットと、少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記現像処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備するように構成したので、現像処理ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えることがきる。
【0081】
請求項記載に係る本発明の処理装置によれば、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体に現像処理を施すと共に、この保持部材を第1の高さに上昇して被処理体を受け渡す現像処理ユニットと、基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体にレジスト液を供給すると共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡すレジスト液塗布ユニットと、少なくとも前記現像処理ユニット及びレジスト液塗布ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備するように構成したので、レジスト液塗布ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、現像処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えることができる。
【0082】
請求項記載に係る本発明によれば、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す第1の加熱処理ユニットと、被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて受け渡す第2の加熱処理ユニットと、少なくとも前記第1の加熱処理ユニット及び前記第2の加熱処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構とを具備するように構成したので、温度管理の厳しい加熱処理ユニットにおける被処理体の熱的な悪影響を回避し、通常の加熱処理ユニットにおけるスループットの低下を抑えることができる。
【0083】
請求項記載に係る本発明によれば、請求項から請求項のうちいずれか1項記載の処理装置であって、被処理体を第2の高さから下降する速度を、被処理体を第1の高さから下降する速度よりも遅くするように構成したので、被処理体の熱的な悪影響をより十分に回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗布現像処理装置の平面図である。
【図2】図1に示した塗布現像処理装置の正面図である。
【図3】図1に示した塗布現像処理装置の背面図である。
【図4】図1〜図3に示した塗布現像処理装置における加熱処理ユニット(PREBAKE、POBAKE)及び冷却処理ユニット(COL)の構成を示す正面図である。
【図5】図1〜図3に示した塗布現像処理装置における受け渡し機構(EXT)の構成を示す正面図である。
【図6】図1〜図3に示した塗布現像処理装置におけるレジスト液塗布ユニット(COT)及び現像処理ユニット(DEV)の構成を示す正面図である。
【図7】加熱処理ユニット(POBAKE)と受け渡し機構(EXT)との関係を示す図である。
【図8】加熱処理ユニット(POBAKE)と冷却処理ユニット(COL)との関係を示す図である。
【図9】加熱処理ユニット(POBAKE)とレジスト液塗布ユニット(COT)との関係を示す図である。
【図10】加熱処理ユニット(POBAKE)と現像処理ユニット(DEV)との関係を示す図である。
【図11】現像処理ユニット(DEV)とレジスト液塗布ユニット(COT)との関係を示す図である。
【図12】第1の加熱処理ユニットとしてのチリング加熱処理ユニットと第2の加熱処理ユニットとしての通常の加熱処理ユニット(POBAKE)との関係を示す図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る冷却処理ユニット(COL)の構成を示す正面図である。
【図14】本発明の別の実施形態に係る冷却処理ユニット(COL)の構成を示す正面図である。
【図15】本発明のさらに別の実施形態に係る冷却処理ユニット(COL)の構成を示す正面図である。
【図16】本発明のさらなる実施形態に係る冷却処理ユニット(COL)の構成を示す正面図である。
【図17】本発明が適用される他の塗布現像処理装置の平面図である。
【符号の説明】
22 搬送装置
COL 冷却処理ユニット
COT レジスト液塗布ユニット
DEV 現像処理ユニット
EXT 受け渡し機構
P プレート
PIN 支持ピン
POBAKE 加熱処理ユニット
SP スピンチャック
W ウェハ

Claims (7)

  1. 被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、
    基台上に設けられた保持部材により前記第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて被処理体を保持する受け渡し機構と、
    少なくとも前記加熱処理ユニット及び受け渡し機構との間で被処理体を搬送する搬送機構と
    を具備することを特徴とする処理装置。
  2. 被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、
    被処理体を冷却処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を前記第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて受け渡す冷却処理ユニットと、
    少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記冷却処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構と
    を具備することを特徴とする処理装置。
  3. 被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、
    基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体にレジスト液を供給すると共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡すレジスト液塗布ユニットと、
    少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記レジスト液塗布ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構と
    を具備することを特徴とする処理装置。
  4. 被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す加熱処理ユニットと、
    基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体に現像処理を施すと共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡す現像処理ユニットと、
    少なくとも前記加熱処理ユニット及び前記現像処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構と
    を具備することを特徴とする処理装置。
  5. 基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体に現像処理を施すと共に、この保持部材を第1の高さに上昇して被処理体を受け渡す現像処理ユニットと、
    基板を保持する昇降可能な保持部材を有し、この保持部材を下降して被処理体にレジスト液を供給すると共に、この保持部材を前記第1の高さよりも高い第2の高さに上昇して被処理体を受け渡すレジスト液塗布ユニットと、
    少なくとも前記現像処理ユニット及びレジスト液塗布ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構と
    を具備することを特徴とする処理装置。
  6. 被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さに浮かせて受け渡す第1の加熱処理ユニットと、
    被処理体を加熱処理するための基台を有し、この基台の表面より出没可能に設けられた保持部材により被処理体を基台から第1の高さよりも高い第2の高さに浮かせて受け渡す第2の加熱処理ユニットと、
    少なくとも前記第1の加熱処理ユニット及び前記第2の加熱処理ユニットとの間で被処理体を搬送する搬送機構と
    を具備することを特徴とする処理装置。
  7. 請求項から請求項のうちいずれか1項記載の処理装置であって、
    被処理体を第2の高さから下降する速度が、被処理体を第1の高さから下降する速度よりも遅いことを特徴とする処理装置。
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