JP3601501B2 - 原稿読取記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、ファクシミリ装置、複写機能・ファックス機能等の多機能を有する複合機等の原稿読取記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複合ファクシミリ装置等においては、サイズの異なる複数種の用紙をセットしておく一方、サイズの異なる原稿を読み取り、原稿サイズに応じた用紙に記録するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の装置では、読み取った原稿サイズに対応する用紙がセットされていない場合は、それ以後の原稿の読み取り、記録を停止し、せいぜい読み取り原稿サイズに対応する用紙がない旨の表示をなす程度であった。そのため、オペレータが側に居ない場合には、その場で読み取りが停止され、後にオペレータが用紙無しを知ると、用紙を補充し、かつ読み取り停止後の原稿を再セットし、再スタートせねばならず、再セットと、その後の読み取りに時間を要し、結果として原稿全部の記録が遅れるという問題があった。
【0004】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、原稿サイズに対応する用紙がセットされていない場合でも、効率良く用紙を補充、再スタートでき、原稿全部の記録の遅れを軽減し得る原稿読取記録装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の原稿読取記録装置は、複数枚の原稿を順次読み取る原稿読取部と、読み取った原稿を記憶する画像記憶部と、読み取った原稿画像を記録する記録部とを備えるものにおいて、各原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、検出した原稿サイズに対応する用紙がセットされているか否かを判別する手段と、原稿サイズに対応する用紙がセットされていない場合に、オペレータに読み取りを継続するか終了するかを選択させる手段と、を備え、原稿サイズに対応する用紙がセットされていないと判別されて、かつ読み取り継続が選択された場合には、以後、対応する用紙の有る原稿サイズを読み取ったときでも記録することなく、読み取りのみを継続することを特徴としている。
【0006】
この原稿読取記録装置では、原稿画像読み取り前に、原稿サイズが検出される。そして、検出された原稿サイズに対応する用紙がセットされているか否かを判別する。原稿サイズに対応する用紙がセットされていないと、オペレータが読み取りを継続するか終了するかを選択できるので、オペレータが読み取り継続を選択しておけば、最後の原稿まで読み取りが継続する。そのため、その後セットされていない用紙を補充セットし、再スタートすれば、原稿の読み取りを行うことなく、読み取り済の原稿を記録できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。図1に、この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の全体の概略構成のブロック図を示す。この実施形態ファクシミリ装置は、ファクシミリ機能とコピー機能とを備えたいわゆる複合機として構成したもので、MPU1、NCU(網制御回路:Network Control Unit)2、MODEM3、ROM4、RAM5、画像メモリ(DRAM)6、スキャナ7、操作部8、表示部9、CODEC(符号化・復号器:Coder and Decoder )10、プリンタ画像処理回路11、LEDプリントヘッド12、ページメモリ13、LANI/F14、プリンタ制御部15、モータ16を備える。この他、表示部9の近傍に、図示していないが、アラームブザーも備えている。
【0008】
MPU1は、この装置を構成する各部を制御する機能を有する。NCU2は、電話回線網(PSTN)との接続を制御すると共に、相手先の電話番号(FAX番号を含む)に対応したダイヤル信号を送出する機能及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM3は、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。或いは、これらに加えてV.34に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。
【0009】
ROM4は、この装置を制御するためのプログラムを記憶する。RAM5は、データ等を一時的に記憶する。画像メモリ6は、受信画像データやスキャナ7で読み取った画像データを一時的に記憶する。スキャナ7は、FAX送信するときに原稿の画像データを読み取る。操作部8は、テンキー、FAXキー、COPYキー、スタートキー、ワンタッチキー等の操作キースイッチを有する。表示部9は、装置からオペレータへの伝達情報等を表示する。CODEC10は、読み取った画像データを送信するためにMH、MR、MMR方式等により符号化(エンコード)し、受信画像データを復号(デコード)する。プリンタ画像処理回路11は、ページメモリ13に格納された印字すべき画像データを読み出し、画像処理を施して、LEDプリントヘッド12に印字データVD 、CLK信号、STR信号等を供給する。このプリンタ画像処理回路11では、操作部8からの指示により、LEDプリントヘッド12への画像データ、クロック信号等の転送制御を行う。
【0010】
この実施形態ファクシミリ装置では、更にサイズの異なる複数種の原稿を読み取り、原稿サイズに応じた用紙に原稿を読み取り、原稿サイズに応じた用紙に原稿画像を記録することが可能である。また、そのために、原稿画像を読み取る前に、原稿サイズを検知する機能を備え、更に原稿サイズが検知されると、その原稿サイズに対応する用紙がセットされているか否かを判別する機能を備え、原稿の連続読み取り、記録を続けるうちに原稿サイズに対応する用紙がセットされていないと、その後の原稿につき、連続読み取りのみを継続する機能をも備えている。機械にどのような用紙がセットされているかは、各用紙の収納されるカセットにおいて、従来よりチェック可能のものを使用する。
【0011】
この実施形態ファクシミリ装置において、サイズ種類の異なる複数枚の原稿を読み取り、記録する場合には、図2に示すように、原稿収納部31から上方の原稿32より、順にフィードされ、原稿32が搬送路33、主ローラ34に沿って進行し、原稿長を検知するためのセンサ37で用紙32のサイズを検知する。このセンサ37はフィラー式機械センサを使用している。サイズ検知後、用紙32は搬出トレイ側の停止部35で停止し、次に原稿を読み取るため、停止部35から用紙32を図3に示すように、主ローラを1回転するように搬送する。この場合、センサ7aと対面して通過するのは原稿32の裏面なので、原稿32で片面の表のみである場合には、更に原稿32を停止位置35から主ローラ34に沿って1回転させ、もう1回回転させて、原稿32の表をセンサ7aに対面させて読み取りを行う。両面原稿で先に表を読み取る場合も同様である。
【0012】
次に、この実施形態装置の処理動作を図4、図5に示すフロー図を参照して説明する。処理が開始されると、ステップST1において、原稿がセットされる。次に、ステップST2へ移行する。ステップST2においては、スタートキーが押されたか否かを判定する。スタートキーが押されると、ステップST3へ移行する。
【0013】
ステップST3においては、原稿のフィードを開始する。続いて、ステップST4へ移行する。ステップST4においては、フィードの長さを計数する。これは原稿長検知センサ37にて、フィードされて来た原稿のエッジを検知し、それ以後、原稿が検知されている間の定周期クロック信号を計数することにより、原稿の長さを計数する。
【0014】
続いて、ステップST5へ移行する。ステップST5においては、原稿の終端が検知されたか否かを判定する。原稿の終端が検知されない場合は、ステップST4へ戻る。一方、終端が検知された場合は、ステップST6へ移行する。
【0015】
ステップST5からステップST4へ戻った場合は、終端が検知されるまで、原稿のフィード長さの計数を続ける。ステップST6においては、計数した原稿サイズに合致する用紙が機械にセットされているか否か判定する。例えば、計数した原稿サイズがB4に相当する場合に、セットされている用紙がA4、A3、B5の場合は、判定NOとなる。セットされている用紙が検知した原稿サイズと合致しない用紙ばかりの場合は、ステップST11へ移行する。一方、原稿サイズと合致する用紙がある場合には、ステップST7へ移行する。
【0016】
ステップST7においては、プリント中止ステータスがONか否か判定する。処理動作開始当初は、このフラグはOFFであるので、ステップST8へ移行する。しかし、後述の処理でプリント中止ステータスがONの場合は、ステップST15へ移行する。ステップST8においては、原稿の表面を読み取り、読み取った画像データを画像メモリ6に格納する。続いて、ステップST9へ移行する。ステップST9においては、画像メモリ6に格納された画像データのプリントを開始する。そして、ステップST10へ移行する。ステップST10においては、次に原稿が有りか否かを判定する。この原稿有無判定は、原稿検知センサ36(図2、図3)の検知出力によってなされる。原稿が残っていれば、ステップST3へ戻り、次の原稿の処理を行う。次に原稿がなければ、処理を終了する。
【0017】
ステップST11においては、ステップST6における検知した原稿サイズに合致した用紙がセットされていないとの判定に続く処理なので、アラームブザーを鳴動させる。これにより、オペレータはサイズが合致する用紙がない原稿であることを知ることができる。処理は、続いてステップST12へ移行する。ステップST12においては、表示部9に“読み取りを継続しますか”の表示がなされる。そして、ステップST13へ移行する。ステップST13においては、YESキーあるいはNOキーのいずれが押されたを判定する。ここでは、オペレータはYESキーをおすかNOキーを押すかにより、原稿サイズに合致したサイズの用紙がなくても、そのまま読み取りを継続するか、ここで読み取りを中断するかを選択することができる。
【0018】
ステップST13においては、NOキーが押されると、ステップST14へ移行する。一方、YESキーが押されると、ステップST15へ移行する。ステップST14においては、長さ検出のためフィードした原稿を排出し、処理を終了する。
【0019】
ステップST15においては、原稿を読み取り、画像メモリ6に格納する。この読み取りは、検知した原稿サイズと合致するサイズの用紙がある場合、あるいは原稿サイズと合致するサイズの用紙はないが、ステップST13において、オペレータがYESキーを押し、読み取り継続を選択した場合である。次に、ステップST16へ移行する。ステップST16においては、プリント中止ステータスをONとする。そして、ステップST17へ移行する。
【0020】
ステップST17においては、次原稿有りか否かを判定する。この原稿有無判定も、原稿検知センサ36の検知出力によってなされる。次原稿があれば、ステップST3へ戻る。一方、次原稿がなければ、ステップST18へ移行する。次原稿有りでステップST3へ戻った後は、その後、ステップST3〜ST17の処理を繰り返し、各原稿の読み取りを継続する。
【0021】
ステップST18においては、表示部9に“用紙△△を補充して下さい”の表示を行う。つまり、全原稿の読み取り終了で、セットされていないサイズの用紙の補充を表示する。次に、ステップST19へ移行する。ステップST19においては、△△の用紙が補充されたか否かを判定する。補充されない場合は、ステップST18へ戻り、用紙△△の補充の表示を継続する。一方、用紙△△が補充されると、ステップST20へ移行する。ステップST20においては、用紙△△のなかった頁よりの原稿のプリントを順次行う。そして、ステップST21へ移行する。
【0022】
ステップST21においては、原稿終了か否かを判定する。原稿のプリントの終了でないと、ステップST22へ移行する。一方、全原稿のプリント終了の場合は、処理を終了する。ステップST22においては、プリントすべき次原稿の用紙サイズが有りか否かを判定する。その用紙サイズが有れば、ステップST20へ移行し、プリントを継続する。たまたま途中で切れて、その用紙サイズが無い場合は、ステップST28へ移行し、用紙の補充を表示する。
【0023】
なお、上記実施形態では、原稿サイズと同じでセットされていない用紙の補充を全原稿の読み取り終了時点で行うようにしているが、ステップST12の“読み取りを継続しますか”の表示の時点で表示するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、原稿読み取り前に原稿サイズを検出し、検出した原稿サイズに対応する用紙の有無を判別し、原稿サイズに対応する用紙が無い場合に、オペレータがそのまま読み取りを継続するか終了するかを選択し得るようにしているので、オペレータが読み取り継続を選択すれば、全原稿の読み取りを終了した後に、用紙を補充し、再スタートさせれば、原稿の再セット、読み取りを行うことなく、記録停止後の原稿の記録を行うことができ、再処理に手間を要することなく、原稿の全記録を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態ファクシミリ装置における原稿サイズ検出時の原稿の搬送を説明する図である。
【図3】同実施形態ファクシミリ装置における原稿の画像読み取り時の原稿の搬送を説明する図である。
【図4】同実施形態ファクシミリ装置の原稿の読み取り・記録処理動作を説明するフロー図である。
【図5】図4とともに、同実施形態ファクシミリ装置の原稿の読み取り・記録処理動作を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 MPU
2 NCU
3 MODEM
4 ROM
5 RAM
6 画像メモリ
7 スキャナ
7a ラインセンサ
8 操作部
9 表示部
10 CODEC
11 プリンタ画像処理回路
12 LEDプリントヘッド
13 ページメモリ
14 LANI/F
15 プリンタ機構制御部
16 モータ
Claims (1)
- 複数枚の原稿を順次読み取る原稿読取部と、読み取った原稿を記憶する画像記憶部と、読み取った原稿画像を記録する記録部とを備える原稿読取記録装置において、
各原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、検出した原稿サイズに対応する用紙がセットされているか否かを判別する手段と、原稿サイズに対応する用紙がセットされていない場合に、オペレータに読み取りを継続するか終了するかを選択させる手段と、を備え、
前記原稿サイズに対応する用紙がセットされていないと判別されて、かつ読み取り継続が選択された場合には、以後、対応する用紙の有る原稿サイズを読み取ったときでも記録することなく、読み取りのみを継続することを特徴とする原稿読取記録装置。
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