JP3600494B2 - 両面兼用印刷機の反転胴装置 - Google Patents

両面兼用印刷機の反転胴装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面印刷時には印刷用紙の反転に用いられ、片面印刷時には格納される裏爪装置を有する両面兼用印刷機の反転胴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7〜図10は、従来の両面兼用印刷機の反転胴装置を示す図であり、図7は反転胴装置を示す模式図、図8は反転胴装置の爪装置を説明する図、図9は反転胴装置の裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の模式的な正面図、図10は裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の端面図である。なお、これらの図中において、破断状態を示すハッチングは省略する。
【0003】
図7に示すように、反転胴装置は、反転胴1,反転倍胴51,中間胴25をそなえ、2つの印刷ユニット100A,100Bの間に装備される。各印刷ユニット100A,100Bは圧胴71,ゴム胴81,版胴82によって構成され[図7中では図7(a)において下流側の印刷ユニット100Bについてのみ詳細を示す。また、ゴム胴81,版胴82については図7(b)中では図示を省略している。]、枚葉印刷機等においてインキ色毎に印刷用紙4の進行方向に並設されている。反転胴装置は、両面印刷時には上流側の印刷ユニット(二点鎖線でその圧胴71の一部のみ図示)100Aから下流側の印刷ユニット100Bへ印刷用紙4の表裏を反転させながら受け渡し、片面印刷時には上流側の印刷ユニット100Aから下流側の印刷ユニット100Bへ印刷用紙4の表裏を反転せずに受け渡すように機能する。
【0004】
なお、ゴム胴81,版胴82,反転胴1,中間胴25はすべて同一の径の胴であり、圧胴71,反転倍胴51はゴム胴81,版胴82,反転胴1,中間胴25の2倍の径を有する。
版胴82は、その外周面に印刷用の版(刷版)83が装着され、ゴム胴81と接線50Aにおいて接し、ゴム胴81に印刷絵柄を転写するように配設されている。このゴム胴81は、胴周上の接線50Aとは別の接線50Bにおいて圧胴71と接し、この接線50Bにおいて、上流側から圧胴71の外周面に沿って移送される印刷用紙4に所定の色の印刷が施される。この上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71には、胴周上の別の接線50Fにおいて中間胴25が接している。そして、反転胴装置の反転胴1と反転倍胴51とは接線50Cにおいて互いに接するように配置され、反転倍胴51は、胴周上の別の接線50Dにおいて中間胴25と接している。また、反転胴1は、反転倍胴51とは反対側の接線50Eにおいて下流側の印刷ユニット100Bの圧胴71とも接するように配設されている。
【0005】
上述したすべての胴、すなわち、圧胴71,ゴム胴81,版胴82,反転胴1,反転倍胴51,中間胴25はいずれも回転軸が互いに平行になるように配置され、図示しない印刷機本体のフレームに軸支されており、例えば隣接する胴同士が図示しないギヤを介してそれぞれ接続されることにより、各胴が互いに等しい周速で同期回転するように連結されている。
【0006】
ところで、圧胴71,反転胴1,反転倍胴51,中間胴25の外周上にはそれぞれ、上流側から搬送されてきた印刷用紙4を下流側に受け渡すための爪装置78,110,58,68が、各胴のフレームに配設されたそれぞれの爪軸に軸支されている。
すなわち、圧胴71の外周上には、一対のくわえ爪78aと爪座78bとからなる爪装置78が、圧胴71外周上で互いに等間隔となる2箇所に配設されている(ただし、図7中では、一方の爪装置78のみ図示する)。これらの爪装置78では、くわえ爪78aおよび爪座78bが圧胴71の回転軸と平行な爪軸78cによってそれぞれ軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪78aと爪座78bとによって印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。これら2つの爪軸78cは圧胴71のフレームに支持されている。
【0007】
また、反転倍胴51の外周上には、一対のくわえ爪58aと爪座58bとからなる爪装置58が、反転倍胴51外周上で互いに等間隔となる2箇所に配設されている。これらの爪装置58では、くわえ爪58aと爪座58bは反転倍胴51の回転軸と平行な爪軸58cによってそれぞれ軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪58aと爪座58bとによって印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。これら2つの爪軸58cは、反転倍胴51のフレームに支持されている。
【0008】
さらに、中間胴25の外周上には、一対のくわえ爪68aと爪座68bとからなる爪装置68が配置されている。この爪装置68では、くわえ爪68aと爪座68bは、中間胴25の回転軸と平行な爪軸68cによって軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪68aと爪座68bとによって印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。この爪軸68cは、中間胴25のフレームに支持されている。
【0009】
また、図7,図8に示すように反転胴1の外周上には一対の表爪装置2と裏爪装置3とからなる爪装置110が配設されている。表爪装置2は、一対のくわえ爪2aと爪座2bとで構成され、裏爪装置3は、一対のくわえ爪3aと爪座3bとで構成されている。表爪装置2は反転胴1の回転軸と平行な爪軸21によって軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪2aと爪座2bとが印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。また、裏爪装置3は反転胴1の回転軸と平行な爪軸22によって軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪3aと爪座3bが印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。これら2つの爪軸21および爪軸22は、反転胴1のフレームに支持されている。
【0010】
これらの表爪装置2と裏爪装置3とは、図8(a)に示すように両者が互いに外向する姿勢(外向姿勢)と、図8(b)に示すように両者が互いに内向する姿勢(内向姿勢)との間で回動可能に構成されている。このとき、表爪装置2は爪軸21を中心に、裏爪装置3は爪軸22を中心にそれぞれ回動するようになっている。
【0011】
なお、裏爪装置3は両面印刷時においてのみ使用され、片面印刷時には外向姿勢で格納状態(非作動状態)となるように構成されている。
そして、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71に設けられた爪装置78(図示略)が接線50Fの位置に来ると、中間胴25の爪装置68もこの接線50Fの位置に来るように設定されている。また、中間胴25の爪装置68が接線50Dの位置に来ると、反転倍胴51の爪装置58もこの接線50Dの位置に来るように設定されている。さらに、反転倍胴51の爪装置58が接線50Cの位置に来ると、反転胴1の表爪装置2もこの接線50Cの位置に来るように設定されている。また、反転胴1の表爪装置2が接線50Eの位置に来ると、下流側の印刷ユニット100Bの圧胴71に設けられた爪装置78もこの接線50Eの位置に来るように設定されている。さらに、反転倍胴51の爪装置58がくわえた印刷用紙4の末端部4bが接線50Cの位置に達したときに、反転胴1の裏爪装置3もこの接線50Cの位置に来るように設定されている。
【0012】
ところで、裏爪装置3を支持する爪軸22は、図9に示すようにその一端を反転胴1の一端(図9中では左端)に突出させており、この爪軸22の突出端(左端)には、裏爪装置3を回動させるために、ギヤ32,セクタギヤ36,支柱36a,カムフォロア38a,カム39a,40aからなる回動装置150が接続されている。同様に、表爪装置2を支持する爪軸21は、図9に示すようにその一端を反転胴1の他端(図9中では右端)に突出させており、この爪軸21の突出端(右端)には、表爪装置2を回動させるために、ギヤ33,セクタギヤ37,支柱37a,カムフォロア38b,カム39b,40bからなる回動装置160が接続されている。
【0013】
回動装置150は、くわえ爪3aと爪座3bとからなる裏爪装置3を回転駆動し、裏爪装置3が作動状態の時(両面印刷時)には、反転胴1が1回転する間に、所定のタイミングで、裏爪装置3は外向姿勢と内向姿勢との間を回転揺動し、加えて、図示しない駆動装置によってくわえ爪3aと爪座3bとが連動して印刷用紙4の末端部4bを把持したり、解放したりする。同様に、回動装置160は、くわえ爪2aと爪座2bとからなる表爪装置2を駆動し、裏爪装置3が作動状態の時には、反転胴1が1回転する間に、所定のタイミングで、表爪装置2は外向姿勢と内向姿勢との間で回転揺動し、図示しない駆動装置によってくわえ爪2aと爪座2bが連動して印刷用紙4の末端部4bを把持したり、解放したりする。
【0014】
当然ながら、回動装置150とこれに接続する裏爪装置3、及び、回動装置160とこれに接続する表爪装置2は、図9中に示すものとは左右逆に配置してもよい。
このうち、裏爪装置3を駆動する回動装置150について、図9,図10を参照して説明する。爪軸22の突出端には、ギヤ32が固着されており、ギヤ32にはセクタギヤ36のギヤ部36bが噛合している。セクタギヤ36は、図10に示すように形成されており、反転胴1のフレームにピン36cを支点として揺動可能に装着されている。このセクタギヤ36には、反転胴1の軸方向に向けて突設された支柱36aを介してカムフォロア38aが固設されている。そして、カムフォロア38aよりも内側(反転胴1の軸心側)には、カム39aが装備されており、カムフォロア38aはバネ41aによってカム39aの外周面に当接するように付勢されている。
【0015】
これにより、カム39aの外周形状に応じてカムフォロア38aとともにセクタギヤ36がピン36cを中心に揺動して、セクタギヤ36の揺動端に形成されたギヤ部36bを移動させ、ギヤ32を回転駆動する。
したがって、反転胴1の回転に連動して、セクタギヤ36が揺動しギヤ32が回転して、裏爪装置3を内向姿勢と外向姿勢との間で回動させるようになっている。そして、図10(a)に示すように、カムフォロア38aが当接する部分のカム39aの外径が小さくなると裏爪装置3は内向姿勢となり、図10(b)に示すようにカムフォロア38aが当接する部分のカム39aの外径が大きくなると裏爪装置3は外向姿勢となる。
【0016】
また、カム39aに隣接して別のカム40aが装備されている。これらのカム39a,40aは、図示しない駆動装置によって回転軸方向に駆動されて、図9(a)に示すようにカムフォロア38aがカム39aに当接する状態と、図9(b)に示すようにカムフォロア38aがカム40aに当接する状態とを、切り換えることができるようになっている。カム40aは、カム39aの最大外径部と等しい外径の円形状に形成されており、カムフォロア38aがカム40aに当接すると、裏爪装置3は常に外向姿勢(格納位置)となるように設定されている。
【0017】
そして、両面印刷のために印刷用紙4を反転させる場合には、図9(a)に示すように、カムフォロア38aがカム39aに当接する状態とし、片面印刷のために印刷用紙4を反転させない場合には、図9(b)に示すように、カムフォロア38aがカム40aに当接する状態とするようになっている。
また、表爪装置2の回動装置160〔図9(a),(b)中、右側に位置するもの〕は、爪軸21の突出端に固着されたギヤ33と、ギヤ33に噛合するセクタギヤ37と、セクタギヤ37に支柱37aを介して固設されたカムフォロア38bと、カムフォロア38bが当接するカム39b,40bと、カムフォロア38bをカム39b,40bに付勢するバネ41aとをそなえ、裏爪装置3用の回動装置150とは左右が逆(左右ほぼ対称)であるが、ほぼ同様に構成される。
【0018】
両面印刷時において、裏爪装置3を駆動するカム39aと表爪装置2を駆動するカム39bとは形状がほぼ同じで、裏爪装置3と表爪装置2とが内向姿勢と外向姿勢との間でほぼ同期して回動し、裏爪装置3と表爪装置2とが内向姿勢となったとき、裏爪装置3が印刷用紙4の端部を解放し、表爪装置2がこの解放される印刷用紙4の端部を把持できるようになっている。
【0019】
次に印刷用紙4の動きについて図7を用いて説明する。
図示しない給紙装置から1枚ずつ送り込まれた印刷用紙4は、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71で印刷を施された後この圧胴71と中間胴25との接線50Fにおいて圧胴71外周の爪装置(図示省略)78が把持している印刷用紙4の先端部4aを中間胴25の爪装置68が把持する。これと連動して圧胴71の爪装置78が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4は先端部4aを爪装置68に把持されて中間胴25の周上に巻き付きながら搬送される。この受け渡しにより印刷用紙4の表裏が反転する。反転倍胴51との接線50Dにおいて、中間胴25外周の爪装置68が把持している印刷用紙4の先端部4aを反転倍胴51の爪装置58が把持する。これと連動して中間胴25の爪装置78が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4は先端部4aを爪装置58に把持されて反転倍胴51の周上に巻き付きながら搬送される。この反転倍胴51への受け渡しによって印刷用紙4は表裏が反転される。
【0020】
ここで、印刷用紙4を両面印刷する場合には、カムフォロア38aがカム39aに、カムフォロア38bがカム39bに当接するようにして、表爪装置2とともに裏爪装置3も作動するように設定する。そして、接線50Cにおいて図7(a)に示すように反転胴1の裏爪装置3が印刷用紙4の末端部4bを把持し、これと連動して反転倍胴51の爪装置58が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4が反転倍胴51から反転胴1に受け渡される。その後、表爪装置2と印刷用紙4の末端部4bを把持した裏爪装置3とが、回動装置150,160により、図8(a)に示す外向姿勢から、図8(b)に示す内向姿勢となって、表爪装置2が印刷用紙4の末端部4bを把持するとともに裏爪装置3が印刷用紙4の末端部4bを解放して、印刷用紙4を裏爪装置3から表爪装置2に受け渡す。その後、印刷用紙4の末端部4bを把持した表爪装置2と印刷用紙4の末端部4bを解放した裏爪装置3とは、再び外向姿勢となる。この動作によって印刷用紙4は、前後が反転される。すなわち、裏爪装置3が把持していた印刷用紙4の末端部4bは、進行方向先端部4aとして表爪装置2に把持されて反転胴1に巻き付きながら搬送されていく。この時、印刷用紙4の表裏は反転しない。
【0021】
また、印刷用紙4を片面印刷する場合には、反転胴1において印刷用紙4の表裏と前後を反転させないため、カムフォロア38aがカム40aに、カムフォロア38bがカム40bに当接するようにして、裏爪装置3は格納状態とする。そして、カム40bの形状に応じて表爪装置2を作動させて、接線50Cにおいて反転倍胴51の爪装置58が把持する印刷用紙4の先端部4aを表爪装置2により把持し、これと連動して爪装置58が印刷用紙4の先端部4aを解放し、印刷用紙4が反転倍胴51から反転胴1に受け渡される。この時、印刷用紙4の表裏は反転する。
【0022】
その後、両面印刷,片面印刷ともに、反転胴1の表爪装置2に把持された印刷用紙4の先端部4aが圧胴71との接線50Eに到達すると圧胴71の爪装置78が印刷用紙4の先端部4aを把持し、これと連動して表爪装置2が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4は反転胴1から圧胴71に受け渡される。この時、印刷用紙4の表裏は反転する。
【0023】
したがって、両面印刷時には、接線50F,50D,50Eにおける3回の反転により、下流側の印刷ユニット100Bの圧胴71に巻き付いた時には、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71に巻き付いた時とは表裏が反転し、片面印刷時には、接線50F,50D,50C,50Eにおける4回の反転により下流側の下流側の印刷ユニット100Bの圧胴71に巻き付いた時には、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71に巻き付いた時と表裏が同じになる。
【0024】
こうして、圧胴71の表面上に巻き付きながら搬送された印刷用紙4は、接線50Bにおいてゴム胴81から所定の印刷が施され次の印刷ユニットへ送られていく。このようにして、複数の印刷ユニットを経て、印刷用紙4に多色両面印刷あるいは、多色片面印刷が施されていく。
ここで、反転胴1における表爪装置2と裏爪装置3の動作についてさらに詳述する。
【0025】
印刷用紙4に両面印刷を施す場合には、図9(a)に示すようにカムフォロア38aをカム39aに、カムフォロア38bをカム39bに係合させるように設定する。これにより、例えば、図10(a)に示すように、カムフォロア38aが外形の大きさが変化するカム39aの周上を移動し、セクタギヤ36がピン36cを中心に図10中で上下に揺動し、ギヤ部36bを通じてギヤ32を爪軸22を中心に回転させ、裏爪装置3を回転揺動させる。
【0026】
同様に、カムフォロア38bがカム39bの周上を移動することによって、セクタギヤ37も上下に揺動し、ギヤ33を爪軸21を中心として回転させ、表爪装置2を回転揺動させる。裏爪装置3と表爪装置2の動作はほぼ連動して反転胴1が1回転する間に、裏爪装置3と表爪装置2とが外向姿勢から内向姿勢となり、裏爪装置3が把持している印刷用紙4の末端部4bを表爪装置2が把持し、これと合わせて裏爪装置3が末端部4bを解放することによって受け渡しを行ない、裏爪装置3と表爪装置2は再び外向姿勢に戻る。
【0027】
また、印刷用紙4に片面印刷を施す場合には、裏爪装置3を非作動とするために、図9(b)に示すようにカムフォロア38aをカム40aに、カムフォロア38bをカム40bにそれぞれ係合させるように設定する。これにより、カムフォロア38aが円盤状のカム40aの周上を移動するため、図10(b)に示す状態を継続し、セクタギヤ36は揺動しない。したがって、ギヤ32も回転せず、爪軸22に固設された裏爪装置3は外向姿勢、即ち、格納状態(非作動状態)となる。
【0028】
さらに、カムフォロア38bはカム40bの周上を移動し、セクタギヤ37も揺動せず、ギヤ33に爪軸21を介して固設された表爪装置2は、外向姿勢を保持しながら、くわえ爪2aと爪座2bとの開閉によって反転倍胴51から印刷用紙4を受け取り、表裏のみ反転して、圧胴71へ渡すように作動する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の反転胴の裏爪装置では、裏爪装置を用いない片面印刷時には、円形のカムを用いて裏爪装置を格納状態(非作動状態)とする機構になっているため、裏爪装置を反転胴に格納状態でしっかりと固定することができない。
【0030】
また、両面印刷時と片面印刷時とに対応する各カムをそれぞれ設けており、さらに、両面印刷時と片面印刷時とに対応してこれらのカムのいずれかを選択して使用するための機構が必要になり、構造が複雑になっている。
このため、多数の部品の組み合わせによるガタなどの作動不安定が生じ、また、これらの部品の調整が困難であるという課題がある。
【0031】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、反転胴において裏爪装置の非作動時に、反転胴に裏爪装置を確実に固定することができるようにして、印刷にかかる品質精度及び生産性を向上させることができるようにした、両面兼用印刷機の反転胴装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の両面兼用印刷機の反転胴装置は、両面兼用印刷機に装備された反転胴と、該反転胴の外周に互いに対をなして装備された表爪装置及び裏爪装置からなる爪装置とをそなえ、上記の表爪装置及び裏爪装置により印刷用紙を互いに受け渡すことによって該印刷用紙の表裏を反転させるための処理を行なう反転胴装置であって、該印刷用紙の反転が不要な片面印刷時に、該裏爪装置を格納状態に固定するストッパ装置を該反転胴の周面内にそなえ、該裏爪装置は、所定の可動範囲で回動し、該可動範囲の一方の可動端で格納状態となるように構成され、該ストッパ装置は、該格納状態の該裏爪装置の回動部に当接し該裏爪装置の回動を規制しうるストッパ部材と、該ストッパ部材を該回動部に当接する状態と該回動部から離隔する状態とに進退駆動する駆動機構とをそなえ、該駆動機構は、モータにより回転する軸と、該軸と該ストッパ部材との間に介装されて、該軸の回転に応じて該ストッパ部材を進退させるリンク機構とをそなえて構成され、さらに、該リンク機構は、該軸と一体回転する第1レバーと、L字型に形成され該軸と該ストッパ部材との中間部に該L字型の屈曲部を揺動自在に枢支された第2レバーと、一端部を該第1レバーの先端部に枢着され他端部を該第2レバーの両端部のうち該第1レバーに近い側の一端部に枢着されたリンク部材と、該ストッパ部材に固設され該第2レバーの他端部に形成された長穴部に遊嵌されたピンとから構成されていることを特徴としている。
【0033】
請求項2記載の本発明の両面兼用印刷機の反転胴装置は、請求項1記載の装置において、該屈曲部が、該第2レバーの該両端部よりも該反転胴の半径方向内方に位置していることを特徴としている。
【0035】
請求項3記載の本発明の両面兼用印刷機の反転胴装置は、請求項1又は2記載の装置において、該ストッパ装置による該裏爪装置の固定時に、該第1レバーと該リンク部材とが、略直線状相対位置関係となるように設定されていることを特徴としている。
請求項4記載の本発明の両面兼用印刷機の反転胴装置は、請求項3記載の装置において、該リンク部材が該第2レバーにおける上記の第1レバーに近い側の一端部を含むレバー部に対して略直角な方向を向くように設定されていることを特徴としている。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態にかかる両面兼用印刷機の反転胴装置を示す図であり、図1は反転胴装置に設けられたストッパ装置を説明するための模式図、図2は反転胴装置の裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の模式的な正面図、図3は裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の端面図、図4は反転胴装置にかかるストッパ検知装置の一例を示す模式図、図5は反転胴装置にかかるストッパ検知装置の他の例を示す模式図、図6は反転胴装置にかかるストッパ検知信号の伝送方法の一例を示す模式図である。なお、これらの図中において、破断状態を示すハッチングは省略する。
【0037】
本実施形態の両面兼用印刷機の反転胴装置は、従来技術として説明した両面兼用印刷機の反転胴装置にストッパ装置120を追加し、回動装置151を簡素化したものであり、このストッパ装置120及び回動装置151以外の部分は、従来技術のものと同様に構成されている。このため、ここでは、従来技術の説明で用いた図7,図8を流用して、本実施形態の両面兼用印刷機の反転胴装置の全体構成について簡単に説明する。
【0038】
まず、本実施形態にかかる両面兼用印刷機の反転胴装置及びその周辺部分の概要を説明する。図7に示すように、この反転胴装置は、反転胴1,反転倍胴51,中間胴25をそなえ、2つの印刷ユニット100A,100Bの間に装備される。各印刷ユニット100A,100Bは圧胴71,ゴム胴81,版胴82によって構成され、枚葉印刷機等においてインキ色毎に印刷用紙4の進行方向に並設されている。反転胴装置は、両面印刷時には上流側の印刷ユニット(二点鎖線でその圧胴71胴の一部のみ図示)100Aから下流側の印刷ユニット100Bへ印刷用紙4の表裏を反転させながら受け渡し、片面印刷時には上流側の印刷ユニット100Aから下流側の印刷ユニット100Bへ印刷用紙4の表裏を反転せずに受け渡すように機能する。
【0039】
なお、ゴム胴81,版胴82,反転胴1,中間胴25はすべて同一の径の胴であり、圧胴71,反転倍胴51はこれらの胴の2倍の径を有する。
版胴82は、その外周面に印刷用の版(刷版)83が装着され、ゴム胴81と接線50Aにおいて接し、ゴム胴81に印刷絵柄を転写するように配設されている。このゴム胴81は、胴周上の接線50Aとは別の接線50Bにおいて圧胴71と接し、この接線50Bにおいて、上流側から圧胴71の外周面に沿って移送される印刷用紙4に所定の色の印刷が施される。この上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71には、胴周上の別の接線50Fにおいて中間胴25が接している。そして、反転胴装置の反転胴1と反転倍胴51とは接線50Cにおいて互いに接するように配置され、反転倍胴51は、胴周上の別の接線50Dにおいて中間胴25と接している。また、反転胴1は、反転倍胴51とは反対側の接線50Eにおいて圧胴71とも接するように配設されている。
【0040】
上述したすべての胴、すなわち、圧胴71,ゴム胴81,版胴82,反転胴1,反転倍胴51,中間胴25はいずれも回転軸が互いに平行になるように配置され、図示しない印刷機本体のフレームに軸支されており、隣接する胴同士が図示しないギヤを介してそれぞれ接続され、各胴が同期回転するように連結されている。
【0041】
ところで、圧胴71,反転胴1,反転倍胴51,中間胴25の外周上にはそれぞれ、上流側から搬送されてきた印刷用紙4を下流側に受け渡すための爪装置78,110,58,68が、胴のフレームに配設されたそれぞれの爪軸に軸支されている。
すなわち、圧胴71の外周上には、一対のくわえ爪78aと爪座78bとからなる爪装置78が、圧胴71外周上で互いに等間隔となる2箇所に配設されている。これらの爪装置78では、くわえ爪78aおよび爪座78bが圧胴71の回転軸と平行な爪軸78cによってそれぞれ軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪78aと爪座78bが印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。これら2つの爪軸78cは圧胴71のフレームに支持されている。
【0042】
また、反転倍胴51の外周上には、一対のくわえ爪58aと爪座58bとからなる爪装置58が、反転倍胴51外周上で互いに等間隔となる2箇所に配設されている。これらの爪装置58では、くわえ爪58aと爪座58bは反転倍胴51の回転軸と平行な爪軸58cによってそれぞれ軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪58aと爪座58bとによって印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。これら2つの爪軸58cは、反転倍胴51のフレームに支持されている。
【0043】
さらに、中間胴25の外周上には、一対のくわえ爪68aと爪座68bとからなる爪装置68が配置されている。この爪装置68では、くわえ爪68aと爪座68bは、中間胴25の回転軸と平行な爪軸68cによって軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪68aと爪座68bとによって印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。この爪軸68cは、中間胴25のフレームに支持されている。
【0044】
また、図7,図8に示すように反転胴1の外周上には一対の表爪装置2と裏爪装置3とからなる爪装置110が配設されている。表爪装置2は、一対のくわえ爪2aと爪座2bとで構成され、裏爪装置3は、一対のくわえ爪3aと爪座3bとで構成されている。表爪装置2は反転胴1の回転軸と平行な爪軸21によって軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪2aと爪座2bとが印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。また、裏爪装置3は反転胴1の回転軸と平行な爪軸22によって軸支され、図示しない駆動装置によって、くわえ爪3aと爪座3bが印刷用紙4を把持したり解放したりできるようになっている。これら2つの爪軸21および爪軸22は、反転胴1のフレームに支持されている。
【0045】
これらの表爪装置2と裏爪装置3とは、図8(a)に示すように両者が互いに外向する姿勢(外向姿勢)と、図8(b)に示すように両者が互いに内向する姿勢(内向姿勢)との間で表爪装置2は爪軸21を中心に、裏爪装置3は爪軸22を中心にそれぞれ回動可能に配設されている。
なお、裏爪装置3は両面印刷時においてのみ使用され、片面印刷時には外向姿勢で格納状態(非作動状態)となるように構成されている。
【0046】
そして、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71に設けられた爪装置78(図示略)が接線50Fの位置に来ると、中間胴25の爪装置68もこの接線50Fの位置に来るように設定されている。また、中間胴25の爪装置68が接線50Dの位置に来ると、反転倍胴51の爪装置58もこの接線50Dの位置に来るように設定されている。さらに、反転倍胴51の爪装置58が接線50Cの位置に来ると、反転胴1の表爪装置2もこの接線50Cの位置に来るように設定されている。また、反転胴1の表爪装置2が接線50Eの位置に来ると、下流側の印刷ユニット100Bの圧胴71に設けられた爪装置78もこの接線50Eの位置に来るように設定されている。さらに、反転倍胴51の爪装置58がくわえた印刷用紙4の末端部4bが接線50Cの位置に達したときに、反転胴1の裏爪装置3もこの接線50Cの位置に来るように設定されている。
【0047】
ところで、裏爪装置3を支持する爪軸22は、図2に示すようにその一端を反転胴1の一端(図2中では左端)に突出させており、この爪軸22の突出端(左端)には、裏爪装置3を回動させるために、ギヤ32,セクタギヤ36,支柱36a,カムフォロア38a,カム39aからなる回動装置151が接続されている。また、表爪装置2を支持する爪軸21は、図2に示すようにその一端を反転胴1の他端(図2中では右端)に突出させており、この爪軸21の突出端(右端)には、表爪装置2を回動させるために、ギヤ33,セクタギヤ37,支柱37a,カムフォロア38b,カム39b,40bからなる回動装置160が接続されている。
【0048】
回動装置151は、くわえ爪3aと爪座3bとからなる裏爪装置3を回転駆動し、裏爪装置3が作動状態の時(両面印刷時)には、反転胴1が1回転する間に、所定のタイミングで、裏爪装置3は外向姿勢と内向姿勢との間を回転揺動し、加えて、図示しない駆動装置によってくわえ爪3aと爪座3bとが連動して印刷用紙4の末端部4bを把持したり、解放したりする。同様に、回動装置160は、くわえ爪2aと爪座2bとからなる表爪装置2を駆動し、裏爪装置3が作動状態の時には、反転胴1が1回転する間に、所定のタイミングで、表爪装置2は外向姿勢と内向姿勢との間で回転揺動し、図示しない駆動装置によってくわえ爪2aと爪座2bが連動して印刷用紙4の末端部4bを把持したり、解放したりする。
【0049】
当然ながら、回動装置151とこれに接続する裏爪装置3、及び、回動装置160とこれに接続する表爪装置2は、図2中に示すものとは左右逆に配置してもよい。
このうち、裏爪装置3を駆動する回動装置151について、図3を参照して説明する。爪軸22の突出端には、ギヤ32が固着されており、ギヤ32にはセクタギヤ36のギヤ部36bが噛合している。セクタギヤ36は、図3に示すように形成されており、反転胴1のフレームにピン36cを支点として揺動可能に装着されている。このセクタギヤ36には、反転胴1の軸方向に向けて突設された支柱36aを介してカムフォロア38aが固設されている。そして、カムフォロア38aよりも内側(反転胴1の軸心側)には、カム39aが装備されており、カムフォロア38aはバネ41aによってカム39aの外周面に当接するように付勢されている。
【0050】
これにより、カム39aの外周形状に応じてカムフォロア38aとともにセクタギヤ36がピン36cを中心に揺動して、セクタギヤ36の揺動端に形成されたギヤ部36bを移動させ、ギヤ32を回転駆動する。
したがって、反転胴1の回転に連動して、セクタギヤ36が揺動しギヤ32が回転して、裏爪装置3を内向姿勢と外向姿勢との間で回動させるようになっている。そして、図3(a)に示すように、カムフォロア38aが当接する部分のカム39aの外径が小さくなると裏爪装置3は内向姿勢となり、逆に、カムフォロア38aが当接する部分のカム39aの外径が大きくなると裏爪装置3は外向姿勢となる。
【0051】
回動装置151は爪軸22に接続されており、その爪軸22には後述するストッパ装置120が作用しうる回転板20が固設され、ストッパ装置120によって回転板20の回転を固定したり、自由にしたりすることによって、裏爪装置3の作動,非作動状態が操作できるようになっている。
このようにストッパ装置120を設けたことによって、本回動装置151には、従来技術の回動装置150に設けられていた非作動時用のカム40aが不要となり裏爪装置3を作動状態とするためのカム39aのみがそなえられている。また、従来技術の回動装置150では、カムフォロア38aをカム39a,40aのいずれかに選択的に当接させる機構(切換機構又は駆動機構)がそなえられているが、本回動装置151には、このような機構は設けられておらず、カム39aは常時カムフォロア38aに当接可能な位置に固定されている。
【0052】
そして、裏爪装置3を作動させる時には、ストッパ装置120による爪軸22の固定を解除する。これにより、ギヤ32を介してセクタギヤ36を揺動できるようになり、カム39aの外周に当接しながら回転するカムフォロア38aがカム39aの外周形状に応じて移動して、セクタギヤ36を揺動させて、ギヤ32を介して爪軸22を回転させることによって、裏爪装置3を外向姿勢と内向姿勢との間で回転させるようになっている。
【0053】
また、裏爪装置3を非作動状態にする場合、ストッパ装置120により爪軸22を固定する。これにより、ギヤ32を介してセクタギヤ36も固定され、図3(b)に示すように、カムフォロア38aは反転胴1の回転中心からカム39aの長半径分だけ離隔した位置(すなわち、裏爪装置3を外向姿勢とする位置)で固定され、カム39aの形状に追従することはない。
【0054】
なお、本実施形態では、カムフォロア38aがカム39aの短径部分に当接するとき、裏爪装置3を内向姿勢とし、カムフォロア38aがカム39aの長径部分に当接するとき外向姿勢(格納位置)となるように設定されている。従って、カムフォロア38aはストッパ装置120に固定されていれば、例えばカムフォロア38aがカム39aの短径部の外周に来た場合も、図3(b)に示すように、カムフォロア38aはカム39aから離隔した状態、即ち、裏爪装置3を外向姿勢の非作動状態とする位置に保持される。
【0055】
つまり、両面印刷のために印刷用紙4を反転させるために内向姿勢となる時には、図3(a)に示すように、カムフォロア38aがカム39aの短径部分に当接する状態となり、片面印刷のために印刷用紙4を反転させない時には(両面印刷時の外向姿勢も含む)、図2(b)に示すように、カムフォロア38aがカム39aの短径部分から離隔する状態となる。
【0056】
また、表爪装置2の回動装置160〔図2(a),(b)中、右側に位置するもの〕は従来技術(図9参照)のものと同様に、爪軸21の突出端に固着されたギヤ33と、ギヤ33に噛合するセクタギヤ37と、セクタギヤ37に支柱37aを介して固設されたカムフォロア38bと、カムフォロア38bが当接するカム39b,40bと、カムフォロア38bをカム39b,40bに付勢するバネ41aとをそなえて構成される。
【0057】
両面印刷時において、裏爪装置3を駆動するカム39aと表爪装置2を駆動するカム39bとは形状がほぼ同じで、裏爪装置3と表爪装置2とが内向姿勢と外向姿勢との間でほぼ同期して回動し、裏爪装置3と表爪装置2とが内向姿勢となったとき、裏爪装置3が印刷用紙4の端部を解放し、表爪装置2がこの解放される印刷用紙4の端部を把持できるようになっている。
【0058】
そして、実施形態の両面兼用印刷機の反転胴装置には、図1に示すように、裏爪装置3を固定したり、解放したりするためのストッパ装置120が設けられている。
このストッパ装置120は、爪軸22に一体回転するように固設された回転板20に当接しうるストッパ部材(以下、ストッパという)5と、このストッパ5を駆動する駆動機構130とからなり、駆動機構130はエアモータ9により駆動される軸10と、リンク機構140とをそなえている。またリンク機構140は、第1レバー11,第2レバー13,リンク部材(単にリンクともいう)14,ピン16で構成されている。
【0059】
つまり、軸10は、反転胴1の回転軸に平行に向けられて、反転胴1の円周方向の別位置で裏爪装置3と一体となった爪軸22とは異なる位置に配設されている。この軸10には、軸10と一体に回転するようにキー11aを介して第1レバー11の一端が結合されている。なお、この軸10の一端にはストッパ装置120を駆動するためのエアモータ9が結合されている。
【0060】
第1レバー11の他端は、ピン14aを介してリンク14の一端と回転自在に接続されている。また、リンク14の他端は、ピン12を中心として揺動自在に枢軸されたL字型の第2レバー13の一端とピン14bにより回転自在に接続され、この第2レバー13の他端には略U字型の溝13aが形成されている。一方、ストッパ5は、軸状に形成され、反転胴1へ固設されたブラケット15のガイド穴15aに内挿されており、このガイド穴15aに沿ってその軸方向に移動可能(すなわち進退可能)に支持されている。このストッパ5の後端側(第2レバー13側)には、ピン16が突設されており、このピン16が第2レバー13の溝13a内に遊嵌されている。このピン16は揺動するレバー13に対して溝13a内を滑らかに移動して、ストッパ5を直線的に進退移動させるようになっている。
【0061】
もちろん、ストッパ5,軸10,第1レバー11,ピン12,第2レバー13,リンク14,ブラケット15等のストッパ装置120を構成する各部材は、反転胴1の外周面上に突出しないように反転胴1の外周面の内側にて作動するように配設されている。
そして、このストッパ装置120は、片面印刷設定時には、他の機構と連動してストッパ5が前進状態とされてストッパ5の先端が回転板20の当接面20a(即ち、回転板20の可動側、図1では回転板20は左回転方向に可動である)に当接して、裏爪装置3の爪軸22を外向姿勢(非作動状態及び格納状態)に固定し、両面印刷設定時には、他の機構と連動して、ストッパ5が後退した状態とされて、裏爪装置3の回転板20及び爪軸22が回動可能になるように構成されている。
【0062】
本発明の一実施形態としての両面兼用印刷機の反転胴装置は、上述のように構成されているので、以下のように動作する。
まず、印刷用紙4の動きについて説明するが、これについては従来技術と同様であるので、図7を用いて説明する。
図示しない給紙装置から1枚ずつ送り込まれた印刷用紙4は、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71で印刷を施された後この圧胴71と中間胴25との接線50Fにおいて圧胴71外周の爪装置(図示省略)78が把持している印刷用紙4の先端部4aを中間胴25の爪装置68が把持する。これと連動して圧胴71の爪装置78が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4は先端部4aを爪装置68に把持されて中間胴25の周上に巻き付きながら搬送される。この受け渡しにより印刷用紙4の表裏が反転する。反転倍胴51との接線50Dにおいて、中間胴25外周の爪装置68が把持している印刷用紙4の先端部4aを反転倍胴51の爪装置58が把持する。これと連動して中間胴25の爪装置78が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4は先端部4aを爪装置58に把持されて反転倍胴51の周上に巻き付きながら搬送される。この反転倍胴51への受け渡しによって印刷用紙4は表裏が反転される。
【0063】
ここで、印刷用紙4を両面印刷する場合には、接線50Cにおいて図7(a)に示すように反転胴1の裏爪装置3が印刷用紙4の末端部4bを把持し、これと連動して反転倍胴51の爪装置58が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4が反転倍胴51から反転胴1に受け渡される。その後、表爪装置2と印刷用紙4の末端部4bを把持した裏爪装置3とが、回動装置151,160により、図8(a)に示す外向姿勢から、図8(b)に示す内向姿勢となって、表爪装置2が印刷用紙4の末端部4bを把持するとともに裏爪装置3が印刷用紙4の末端部4bを解放して、印刷用紙4を裏爪装置3から表爪装置2に受け渡す。その後、印刷用紙4の末端部4bを把持した表爪装置2と印刷用紙4の末端部4bを解放した裏爪装置3とは、再び外向姿勢となる。この動作によって印刷用紙4は、前後が反転される。すなわち、裏爪装置3が把持していた印刷用紙4の末端部4bは、進行方向先端部4aとして表爪装置2に把持されて反転胴1に巻き付きながら搬送されていく。この時、印刷用紙4の表裏は反転しない。
【0064】
また、印刷用紙4を片面印刷する場合には、接線50Cにおいて反転倍胴51の爪装置58が把持する印刷用紙4の先端部4aを表爪装置2により把持し、これと連動して爪装置58が印刷用紙4の先端部4aを解放し、印刷用紙4が反転倍胴51から反転胴1に受け渡される。この時、印刷用紙4の表裏は反転する。その後、両面印刷,片面印刷ともに、反転胴1の表爪装置2に把持された印刷用紙4の先端部4aが圧胴71との接線50Eに到達すると圧胴71の爪装置78が印刷用紙4の先端部4aを把持し、これと連動して表爪装置2が印刷用紙4の先端部4aを解放して、印刷用紙4は反転胴1から圧胴71に受け渡される。この時、印刷用紙4の表裏は反転する。したがって、両面印刷時には、接線50F,50D,50Eにおける3回の反転により、下流側の印刷ユニット100Bの圧胴71に巻き付いた時には、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71に巻き付いた時とは表裏が反転し、片面印刷時には、接線50F,50D,50C,50Eにおける4回の反転により下流側の下流側の印刷ユニット100Bの圧胴71に巻き付いた時には、上流側の印刷ユニット100Aの圧胴71に巻き付いた時と表裏が同じになる。
【0065】
こうして、圧胴71の表面上に巻き付きながら搬送された印刷用紙4は、接線50Bにおいてゴム胴81から所定の印刷が施され次の印刷ユニットへ送られていく。このようにして、複数の印刷ユニットを経て、印刷用紙4に多色両面印刷あるいは、多色片面印刷が施されていく。
次に、反転胴1におけるストッパ装置120の動作について説明する。
【0066】
本実施例において反転胴1に装備されたストッパ装置120は、片面印刷時に裏爪装置3を格納状態(外向姿勢)に固定して非作動とする。具体的には、エアモータ9を駆動して軸10を図1(a)に矢印で示すように時計回りに回転させると、リンク機構140即ち、第1レバー11,リンク14を介して第2レバー13が回転駆動され、溝13aとピン16とを通じてストッパ5が前方の回転板20の方に押し出される。
【0067】
これによって、ストッパ5の先端が格納状態位置にある回転板20の当接面20aに当接して回転板20の回転を規制して、回転板20と一体化した裏爪装置3の軸22を固定し、裏爪装置3を可動範囲の一端側である外向姿勢の非作動状態(格納状態)に固定させるように機能する。
又、エアモータ9を駆動して軸10を図1(b)に矢印で示すように反時計回りに回転させると、リンク機構140、即ち、第1レバー11,リンク14,第2レバー13に動力が伝搬しストッパ5が回転板20から引き戻される。これによって回転板20の固定状態が解除され、回転板20と一体化した裏爪装置3の軸22を自由に回転させる事が出来るようになる。
【0068】
なお、これらストッパ装置120の構成要素はすべて反転胴1外周面の内側にて作動するため、印刷用紙4の搬送には何ら支障を来たさない。
特に、本装置では、ストッパ装置120が軸10の回転をリンク機構140を介してストッパ5の直線運動に変換してストッパ5を進退駆動するので、ストッパ5により回転板20を強固に固定し易くなる。特に、固定時〔図1(a)参照〕には、リンク14が第2レバー13の回転方向に対して略直角な方向を向き、しかも、第1レバー11とリンク14とが略直線状になるので、リンク14により第2レバー13を回転させることが困難になって、リンク機構140は、ほぼロック状態となり、エアモータ9の力が弱くても、あるいは、エアモータ9の力を除去しても回転板20を確実に固定状態に保持しうる利点もある。なお、エアモータ9に代えて他の種類のモータ(例えば電動モータ)を使用することもできるが、この場合も上記同様の効果が得られる。
【0069】
また、ストッパ装置120が装備されるため、回動装置151には、従来のようなカム40aは不要となり、カム39aの軸方向駆動等のための装置も不要となり、カム39aを単純な固定タイプのものにできる。このため、部品点数の削減や部品の組み合わせの簡素化を促進でき、ガタなどの作動不安定を招かないようにすることや、部品の調整を容易にすることができる。
【0070】
ところで、印刷機を管理する上で裏爪装置3の稼働停止状況を確認することが必要になるが、このような確認をするための技術として、図4に示すような近接片29a,29bと近接スイッチ31a,31bとを用いることが考えられる。図4に示すように、近接片29aと近接片29bのなす角度は、軸10が時計回りあるいは反時計回りに回転することによって近接片29aと近接スイッチ31aあるいは近接片29bと近接スイッチ31bが対向するように調整されるようになっている。この場合、通常は、近接片29a,29bは、反転胴1の内側に装備し、近接スイッチ31aと近接スイッチ31bは、近接片29a及び近接片29bに対して反転胴1の外周面からわずかに離れた外側にブラケット31cを介して装置フレーム部へ固設する。
【0071】
また、近接片29a,29bは互いに所定の角度をなす状態で第1レバー11が固設されている軸10に固設される。そして、エアモータ9を作動させて軸10を図1中で時計回りに回動させて、図1(a)に示すように、ストッパ5を回転板20の方に押し出すと、図4(a)に示すように、近接片29a及び近接スイッチ31aが対向し、ストッパ5が作動していることが配線42を介して制御装置19にて検知できるようにする。また、軸10を反時計回りに回動させて図1(b)のように、ストッパ5を回転板20から引き戻すと、図4(b)に示すように、近接片29b及び近接スイッチ31bが対向し、ストッパ5が作動していないことが検知できるようにする。これにより、ストッパ5の状態を確実に把握することができる。
【0072】
しかし、この近接片29a,29b及び近接スイッチ31a,31bとの位置合わせには、反転胴1の高い停止精度が要求されるため、労力と時間がかかる。そこで、これを改良したストッパ検知装置として、図5(a)に示すような機構が考えられる。このストッパ検知装置は、図5(b)に示すようにカム6a,6b、リミットスイッチ7a,7b、リモートセンサ8a,8bから構成されている。エアモータ9が駆動することによって軸10に固設されたカム6a,6bが回転し、このカム6a,6bの回転によってON,OFF作動するリミットスイッチ7a,7bが信号を検出する。この信号を一対のリモートセンサ8a,8bを配線42を介して外部へ伝送し、制御装置19にてストッパ5の作動状態を検知するようになっている。本装置には、このようなストッパ検知装置を装備するようにしてもよい。なお、図5(b)においては、第1レバー11,第2レバー13,リンク14の関係が図1と微妙に異なるが、機能は同じである。
【0073】
また、このリモートセンサ8a,8bについては、図6(a)に示すように、反転胴1のフレームにブラケット17で固設したリモートセンサ8aと反転胴1の外周面を挟んで印刷機フレーム35にブラケット18にて固設されたリモートセンサ8bが対向するように配設する構成や、図6(b)に示すように、反転胴1の回転軸端に外向してリモートセンサ8aを固設し、これに対向するようにブラケット18とブラケット23にて支持されたリモートセンサ8bを配設する構成が考えられる。
【0074】
前者、すなわち、図6(a)の構成では、反転胴1の所定の回転位相位置でストッパの状態を検知することになり、後者、すなわち、図6(b)の構成では、反転胴1の稼働中に連続してストッパの状態を検知をすることができる。
本装置は、上記2つのいずれかのストッパ検知装置を装備してもよい。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でかかる実施形態を種々変更して実施しうるものである。
【0075】
例えば、カムフォロアを反転胴に固定するバネは他の弾性体でもよい。
また、本実施形態では、カムフォロア38aが、カム39aの最大外径部に当接する時に外向姿勢(非作動状態)となるように設定しているため、裏爪装置3の非作動状態においてストッパ装置120によってカムフォロア38aをこの外向姿勢を保持する状態に固定しても、カムフォロア38aがカム39aと干渉しないため、カム39aを図2において左右に駆動する駆動装置が不要となっており、構成の簡素化に寄与しているが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0076】
つまり、カム39aの最小外径部に当接する時に外向姿勢となるように設定してもよい。ただし、この場合には、裏爪装置3の作動状態において、カムフォロア38aはカム39aの最小外径部よりも大きな径の部分に当接することとなり、カム39aの最小外径部との離隔を保持したままストッパ装置120によってカムフォロア38aを固定すると、カムフォロア38aは回転することができないため、カムフォロア38aがカム39aに当接しないようにカム39aを左右に移動させるための駆動装置等が必要となる。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の両面兼用印刷機の反転胴装置によれば、印刷用紙の反転が不要な片面印刷時に裏爪装置を格納状態に固定するストッパ装置を反転胴の周面内にそなえているため、裏爪装置を格納状態でしっかりと確実に固定できるという利点がある。これにより、印刷用紙の品質精度を向上させることができるという利点もある。また、カムフォロアが、カムの最大外径部に当接する時に内向姿勢となるように設定しているため、裏爪装置の非作動状態においては、カムフォロアはこの離隔を保持したままストッパ装置によって固定され、反転胴とともに回転することとなる。従って、カムを駆動する駆動装置は不要となり、構成が簡略化されるという利点もある。
【0078】
また、格納状態の裏爪装置の回動部に当接し裏爪装置の回動を規制しうるストッパ部材と、そのストッパ部材を回動部に当接する状態と回動部から離隔する状態とに進退駆動させる駆動機構をそなえているため、両面印刷,片面印刷の切替時にストッパ部材を進退駆動させるだけで裏爪装置の非作動状態(格納状態)への固定及びこの固定の解除を確実に実施できるという利点もある。これにより、両面印刷,片面印刷の切替時間を短縮できるという利点もある。また、両面印刷,片面印刷の切替作業を簡素化できるという利点もある。さらに、ストッパ装置の構造が簡素化し、多数の部品の組み合わせによるガタなどを低減できる。
【0079】
さらに、ストッパ装置の駆動機構がモータにより回転する軸と、第1レバー,第2レバー,リンク部材,ピンとから構成されるリンク機構とをそなえており、ストッパ装置が軸の回転をリンク機構を介してストッパの直線運動に変換してストッパを進退駆動するので、ストッパにより回転板を強固に固定し易くなり、確実に裏爪装置を固定することができる。
【0080】
また、請求項3,4記載の本発明の両面兼用印刷機の反転胴装置によれば、裏爪装置固定時には、リンクが第2レバーの回転方向に対して略直角な方向を向き、しかも、第1レバーとリンクが略直線になるのでリンクにより第2レバーの回転が規制され、リンク機構は、ほぼロック状態となり、モータの力が弱くても、あるいは、モータの力を除去しても回転板を確実に固定状態に保持しうる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての両面兼用印刷機の反転胴装置に設けられたストッパ装置を説明するための模式図であり、(a)はストッパ作動時の状態を示し、(b)はストッパ解放時の状態を示す。
【図2】本発明の一実施形態としての両面兼用印刷機の反転胴装置の裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の模式的な正面図であり、(a)は裏爪装置作動時の状態を示し、(b)は裏爪装置格納時の状態を示す。
【図3】本発明の一実施形態としての両面兼用印刷機の反転胴装置の裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の端面図であり、(a)は図2(a)のD矢視図、(b)は図2(b)のE矢視図である。
【図4】本発明の一実施形態としての両面兼用印刷機の反転胴装置にかかるストッパ検知装置の一例を示す模式図であり、(a)はストッパ作動時の状態を示し、(b)はストッパ解放時の状態を示す。の詳細図である。
【図5】本発明の一実施形態としての両面兼用印刷機の反転胴装置にかかるストッパ検知装置の他の例を示す模式図であり、(a)はその構成図、(b)は(a)のC方向矢視図である。
【図6】本発明の一実施形態としての両面兼用印刷機の反転胴装置にかかるストッパ検知信号の伝送方法の一例を説明する模式図であり、(a)はその第1例を、(b)はその第2例を示す。
【図7】従来の両面兼用印刷機の反転胴装置を示す模式図であり、(a)は両面印刷時の状態を示し、(b)は片面印刷時の状態を示す。
【図8】従来の両面兼用印刷機の反転胴装置の爪装置を説明する図であり、(a)は外向姿勢を示し、(b)は内向姿勢を示す。
【図9】従来の両面兼用印刷機の反転胴装置の裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の模式的な正面図であり、(a)は裏爪装置作動時の状態を示し、(b)は裏爪装置格納時の状態を示す。
【図10】従来の反転胴装置の裏爪装置の駆動機構を説明する反転胴の端面図であり、(a)は図8(a)のA矢視図、(b)は図8(b)のB矢視図である。
【符号の説明】
1 反転胴
2 表爪装置
2a,3a,58a,68a,78a くわえ爪
2b,3b,58b,68b,78b 爪座
3 裏爪装置
4 印刷用紙
4a 先端部
4b 末端部
5 ストッパ(ストッパ部材)
6a,6b カム
7a,7b リミットスイッチ
8a,8b リモートセンサ
9 エアモータ
10 軸
11 第1レバー
11a キー
12,14a,14b,16,36c ピン
13 第2レバー
13a 溝
14 リンク
15,17,18,23,31c ブラケット
15a ガイド穴
19 制御装置
20 回転板(回動部)
20a 当接面
21,22,58c,68c,78c 爪軸
25 中間胴
29a,29b 近接片
31a,31b 近接スイッチ
32,33 ギヤ
35 フレーム
36,37 セクタギヤ
36a,37a 支柱
36b ギヤ部
38a,38b カムフォロア
39a,39b,40a,40b カム
41a バネ
42 配線
50A,50B,50C,50D,50E,50F 接線
51 反転倍胴
58,68,78,110 爪装置
71 圧胴
81 ゴム胴
82 版胴
83 版(刷版)
100A,100B 印刷ユニット
120 ストッパ装置
130 駆動機構
140 リンク機構
150,151,160 回動装置

Claims (4)

  1. 両面兼用印刷機に装備された反転胴と、該反転胴の外周に互いに対をなして装備された表爪装置及び裏爪装置からなる爪装置とをそなえ、上記の表爪装置及び裏爪装置により印刷用紙を互いに受け渡すことによって該印刷用紙の表裏を反転させるための処理を行なう反転胴装置であって、
    該印刷用紙の反転が不要な片面印刷時に、該裏爪装置を格納状態に固定するストッパ装置を該反転胴の周面内にそなえ、
    該裏爪装置は、所定の可動範囲で回動し、該可動範囲の一方の可動端で格納状態となるように構成され、
    該ストッパ装置は、該格納状態の該裏爪装置の回動部に当接し該裏爪装置の回動を規制しうるストッパ部材と、該ストッパ部材を該回動部に当接する状態と該回動部から離隔する状態とに進退駆動する駆動機構とをそなえ、
    該駆動機構は、モータにより回転する軸と、該軸と該ストッパ部材との間に介装されて、該軸の回転に応じて該ストッパ部材を進退させるリンク機構とをそなえて構成され、さらに、
    該リンク機構は、該軸と一体回転する第1レバーと、L字型に形成され該軸と該ストッパ部材との中間部に該L字型の屈曲部を揺動自在に枢支された第2レバーと、一端部を該第1レバーの先端部に枢着され他端部を該第2レバーの両端部のうち該第1レバーに近い側の一端部に枢着されたリンク部材と、該ストッパ部材に固設され該第2レバーの他端部に形成された長穴部に遊嵌されたピンとから構成されている
    ことを特徴とする、両面兼用印刷機の反転胴装置。
  2. 該屈曲部が、該第2レバーの該両端部よりも該反転胴の半径方向内方に位置している
    ことを特徴とする、請求項1記載の両面兼用印刷機の反転胴装置。
  3. 該ストッパ装置による該裏爪装置の固定時に、該第1レバーと該リンク部材とが、略直線状相対位置関係となるように設定されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の両面兼用印刷機の反転胴装置。
  4. 該リンク部材が該第2レバーにおける上記の第1レバーに近い側の一端部を含むレバー部に対して略直角な方向を向くように設定されている
    ことを特徴とする、請求項3記載の両面兼用印刷機の反転胴装置。
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