JP3600442B2 - 合成樹脂製包装用袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は包装の技術分野に属するものであって、袋の開封を容易にするための構造や袋口開閉用のチャックなどを備えた合成樹脂製包装用袋の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
内容物を入れた包装用袋として袋口を封緘したものが多くみられる。これは周知のとおり、内容物の収納保持や品質保持のためにそうしているのである。合成樹脂製の包装用袋にもそのようなものが多くみられる。かかる包装用袋については、開封がたやすく行えること、開封後における袋口の閉鎖が簡単確実に行えること、それに袋口の開放が楽に行えることも要求される。これらの要求を満たすために既存の合成樹脂製包装用袋では、袋口開閉用のチャックを袋上部の内面に設けたり袋体を横方向に引き裂くためのノッチをサイドシールに形成したりしている。
【0003】
図11・図12はチャックやノッチを有する合成樹脂製包装用袋として周知のものを示している。これらの図を参照して、袋体1は表面部材2aと裏面部材2bとが袋状にシールされたものである。したがって袋体1は両側部・上部・下部にサイドシール3a・3b・アッパシール4a・アンダシール4bなどを有している。袋体1のチャック5は合成樹脂製で雌雄一対の横に長い咬合部からなる。チャック5の各咬合部は表面部材2a・裏面部材2bの各上部内面に一体化されて両サイドシール3a・3bにわたるというものであり、このような態様で互いに咬み合い自在に対応している。スリットとも称される横長のノッチ6は袋体1の上部を横方向に引き裂くためのものである。かかるノッチ6はいずれか一方のサイドシール(3aまたは3b)に切り込み形成されたり、あるいは、両方のサイドシール3a・3bに切り込み形成されたりする。
【0004】
図11・図12に示された包装用袋を開封するときは、ノッチ6のある箇所から袋体1の上部を横方向に引き裂き、その引き裂きによって分離した袋上部を取り除く。かくてアッパシール4aを取り除かれた袋体1は、内容物を出し入れするときにチャック5を利用してその袋口を開閉することができる。このような開封によるときは、一対の細幅片7a・7bがチャック5の上部に沿い残存する。これは上記の引き裂きがチャック5よりも上位の部分で生じるようにノッチ6の位置が設定されているからである。
【0005】
一対の細幅片7a・7bについては、これらを指先で摘むことができるから、チャック5の咬み合いを外して袋口を開けるというときに好都合のように考えられる。けれども合成樹脂フィルムを主体にした包装用袋の両細幅片7a・7bは密な重なり合い状態になることが多い。その上、開封後の当該両片が同じ高さになっている。したがって両細幅片7a・7bを摘むということが「頗る簡単」というわけではない。
【0006】
図13に示された合成樹脂製包装用袋は上記の対策として提案されたものである。かかる包装用袋の場合は、両細幅片7a・7bが高低差のある平行状態になっていて、一方の細幅片上部が他方の細幅片上部より突出している。このような段違い状の細幅片7a・7bであれば、仮にこれらが密に重なり合っていても、段違い箇所で難なく両細幅片7a・7bを摘んで袋口を開けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図11・図12に示された包装用袋は、そのノッチ6を利用して開封したときに両細幅片7a・7bが同じ高さになる。つまり両細幅片7a・7bは図13のような段違い状にならない。したがって、開封にともなって段違い細幅片の生じる包装用袋については、これを新たに開発しなければならない。その際には、袋のシール強度を低下させないことが技術上の重要課題となる。その上で開封の安定性や容易性を満足させるための技術的配慮も要求される。
【0008】
発明の目的:本発明はかかる技術的課題に鑑み、開封にともなって一対の段違い細幅片が生じる合成樹脂製包装用袋を提供する。本発明は、また、このような袋について、シール強度を確保したり開封の安定性や容易性を付与したりし、しかも袋口の開放がより容易に行えるものを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る合成樹脂製包装用袋は所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1記載の合成樹脂製包装用袋は、表面部材と裏面部材とで袋状に構成されている袋体が袋両側部に施されたサイドシールや袋上部に施されたアッパシールを備えていること、および、表面部材と裏面部材との上部内面に相対形成された雌雄一対の咬合部からなる袋口開閉用のチャックがアッパシールの下位において両サイドシールにわたるものであること、および、一つ以上のサイドシールについてこれの一部分を特定する部位、すなわち、チャックよりも上位かつアッパシールよりも下位のサイドシール部位には、サイドシール外縁からその内方に向けてここをサイドシール幅よりも小さな幅の表側遊離部と裏側遊離部とに遊離させてなる非シール部が形成されているとともに非シール部の内縁に隣接して細幅シール部が残存していること、および、非シール部の表側遊離部や裏側遊離部には、袋体の上部を横方向に引き裂くための横長切り込みであってサイドシール幅未満の長さをもつノッチが表側遊離部や裏側遊離部の外縁からこれらの内方に向けてそれぞれ形成されていることを前提とするものにおいて、表側遊離部に形成されたノッチと裏側遊離部に形成されたノッチとが相対的な高低差のある段違い状になっていること、および、サイドシールにある細幅シール部が該サイドシールにおける他の部分よりもシール強度の低いものになっていることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に係る合成樹脂製包装用袋は、請求項1記載のものにおいて、非シール部と細幅シール部とが両サイドシールにそれぞれ形成されていて段違い状をなすノッチが各非シール部の表側遊離部や裏側遊離部にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項3に係る合成樹脂製包装用袋は所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項3記載の合成樹脂製包装用袋は、表面部材と裏面部材とで袋状に構成されている袋体が袋両側部に施されたサイドシールや袋上部に施されたアッパシールを備えていること、および、表面部材と裏面部材との上部内面に相対形成された雌雄一対の咬合部からなる袋口開閉用のチャックがアッパシールの下位において両サイドシールにわたるものであること、および、一つ以上のサイドシールについてこれの一部分を特定する部位、すなわち、チャックよりも上位かつアッパシールよりも下位のサイドシール部位か、または、チャックよりも上位かつ袋体の上縁よりも下位であってアッパシールの下縁延長線を含むサイドシール部位には、サイドシール外縁からその内方に向けてここをサイドシール幅よりも小さな幅の表側遊離部と裏側遊離部とに遊離させてなる非シール部が形成されているとともに非シール部の内縁に隣接して細幅シール部が残存していること、および、非シール部の表側遊離部や裏側遊離部には、袋体の上部を横方向に引き裂くための横長切り込みであってサイドシール幅未満の長さをもつノッチが表側遊離部や裏側遊離部の外縁からこれらの内方に向けてそれぞれ形成されていることを前提とするものにおいて、表側遊離部に形成されたノッチと裏側遊離部に形成されたノッチとが相対的な高低差のある段違い状になっていること、および、両ノッチの段違い間隔を上回る幅と両サイドシールに達する長さとを有する一枚の剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれていてそのテープ端部が非シール部内や細幅シール部内に介在していること、および、剥離性テープの片面がこれに対面する表面部材または裏面部材と全面接着しているとともに剥離性テープの残る片面も細幅シール部内において裏面部材あるいは表面部材と部分接着していること、および、細幅シール部内における剥離性テープ片面の部分接着強度がサイドシールのシール強度よりも低いこと、および、非シール部内において表側遊離部、裏側遊離部のいずれか一方と接着した剥離性テープ端部には、その接着相手側にあるノッチと一致するノッチが形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項4に係る合成樹脂製包装用袋は、請求項3記載のものにおいて、非シール部と細幅シール部とが両サイドシールにそれぞれ形成されていて段違い状をなすノッチが各非シール部の表側遊離部や裏側遊離部にそれぞれ形成されており、両端部にノッチを形成された剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれてその両端部を各非シール部内や各細幅シール部内に介在させていることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項5に係る合成樹脂製包装用袋は所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項5記載の合成樹脂製包装用袋は、表面部材と裏面部材とで袋状に構成されている袋体が袋両側部に施されたサイドシールや袋上部に施されたアッパシールを備えていること、および、表面部材と裏面部材との上部内面に相対形成された雌雄一対の咬合部からなる袋口開閉用のチャックがアッパシールの下位において両サイドシールにわたるものであること、および、一つ以上のサイドシールについてこれの一部分を特定する部位、すなわち、チャックよりも上位かつアッパシールよりも下位のサイドシール部位か、または、チャックよりも上位かつ袋体の上縁よりも下位であってアッパシールの下縁延長線を含むサイドシール部位には、サイドシール外縁からその内方に向けてここをサイドシール幅よりも小さな幅の表側遊離部と裏側遊離部とに遊離させてなる非シール部が形成されているとともに非シール部の内縁に隣接して細幅シール部が残存していること、および、非シール部の表側遊離部や裏側遊離部には、袋体の上部を横方向に引き裂くための横長切り込みであってサイドシール幅未満の長さをもつノッチが表側遊離部や裏側遊離部の外縁からこれらの内方に向けてそれぞれ形成されていることを前提とするものにおいて、表側遊離部に形成されたノッチと裏側遊離部に形成されたノッチとが相対的な高低差のある段違い状になっていること、および、両ノッチの段違い間隔を上回る幅と両サイドシールに達する長さとを有する二枚の剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれていてこれらのテープ端部が非シール部内や細幅シール部内に介在していること、および、各剥離性テープの片面がこれらに対面する表面部材や裏面部材の各面と全面接着しているとともに各剥離性テープの残る片面相互も細幅シール部内において部分接着していること、および、細幅シール部内における剥離性テープ相互の部分接着強度がサイドシールのシール強度よりも低いこと、および、非シール部内において表側遊離部、裏側遊離部とそれぞれ接着した各剥離性テープ端部には、その接着相手側にあるノッチと一致するノッチがそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項6に係る合成樹脂製包装用袋は、請求項5記載のものにおいて、非シール部と細幅シール部とが両サイドシールにそれぞれ形成されていて段違い状をなすノッチが各非シール部の表側遊離部や裏側遊離部にそれぞれ形成されており、両端部にそれぞれノッチを形成された両剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれてこれらの両端部を各非シール部内や各細幅シール部内に介在させていることを特徴とする。
【0015】
作用:請求項1・2に記載された合成樹脂製包装用袋を開封するときは袋上部をノッチ箇所から横裂きすればよい。このときの表面部材や裏面部材には、一方のサイドシールから他方のサイドシールにわたる横一直線状の破断縁が段違い平行状態でチャックの上位に生じる。これらの破断縁は自明のとおり、段違い状の両ノッチが引き裂きにより成長したものである。また、引き裂き初期において段違い状に破断される細幅シール部では、ここが表側と裏側に引き剥がされたりもする。この引き剥がしは細幅シール部が他のシール部分よりもシール強度の低いものになっているので容易に行われる。こうして開封した後、袋体のチャック上には一対の段違い細幅片が生じる。段違い状をなす一対の細幅片は、高低差のある平行状態で一方の細幅片上部が他方の細幅片上部より突出するというものであるから、これらを指先でたやすく摘むことができる。したがってチャックの咬み合い(両咬合部の咬み合い)を外して袋口を開けるというときに好都合である。
【0016】
作用:請求項3・4に記載された合成樹脂製包装用袋も、これを開封するときに袋上部をノッチ箇所から横裂きすればよい。このときの表面部材や裏面部材にも一方のサイドシールから他方のサイドシールにわたる横一直線状の破断縁が段違い平行状態でチャックの上位に生じる。これは前記と同様、チャック上において段違い状をなす一対の細幅片が開封後の袋体に残存するということである。この開封のときは、また、片面が表面部材・裏面部材のいずれか一方と全面接着していたり他の片面が細幅シール部と部分接着していたりする剥離性テープも、その一端部を上下に分断されつつ細幅シール部より引き剥がされてその他端部まで横裂きされる。そして剥離性テープの上下に分断された一方の片が細幅片の上部に付着したまま残存する。このようにして開封された後の包装用袋では、細幅片の一方に残存した剥離性テープの分断片が該細幅片の上縁を摘みやすいように分厚くし、両細幅片相互を遊離しやすくもするから、これらの細幅片にて袋口を前記のように開けるということがより行いやすくなる。
【0017】
作用:請求項5・6に記載された合成樹脂製包装用袋も、これを開封するときに袋上部をノッチ箇所から横裂きすればよい。請求項5・6の包装用袋が請求項3・4のものと相違するのは、表面部材と裏面部材との間に挟み込まれる既述の剥離性テープが二枚あるということである。この包装用袋を開封したときは、その開封にともなって生じた両剥離性テープの各分断片それも各下方の分断片が両細幅片の上部に残存する。したがって剥離性テープの分断片がいずれの細幅片にも残される当該包装用袋の場合は、これら細幅片にて袋口を前記のように開けるということがさらに行いやすくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る合成樹脂製包装用袋の各実施形態について添付の図面を参照して説明する。
【0019】
図1〜図3は本発明の請求項1に係る合成樹脂製包装用袋の実施形態を例示している。これらの図に示された袋体11は、合成樹脂フィルム製の表面部材12aと裏面部材12bとが周知の手段で袋状にシールされたものである。したがって包装状態におけるこの袋体11には、両側部にサイドシール13a・13b、上部にアッパシール14a、下部にアンダシール14bがそれぞれある。袋体11のチャック(ファスナ)15は、雌雄一対で横に長い合成樹脂製の咬合部16a・16bからなる。チャック15の各咬合部16a・16bは周知の手段で表面部材12aや裏面部材12bの上部内面に接着されて両サイドシール13a・13bにわたるというものであり、そのような態様で互いに咬み合い自在に対応している。両咬合部16a・16bは、袋体11の上部においてアッパシール14aよりも下位にある。袋体11の表面部材12a・裏面部材12bの素材については、包装される内容物を考慮して、合成樹脂単層フィルムまたは合成樹脂複層フィルムあるいは異種材料の積層フィルム(例:合成樹脂とアルミニウム箔と紙との積層フィルム)など適切なものが選択される。チャック15の両咬合部16a・16bは、ポリエチレン・ポリプロピレン・そのほかこの種の技術分野で周知の熱可塑性合成樹脂からなる。とくに表面部材12a・裏面部材12bについては、縦裂きに比べ横裂きしやすい物性をもつフィルム素材からなる。表面部材12aと裏面部材12bとのシールや、これらの部材に対する両咬合部16a・16bの張り付けも、ヒートシール・パートコート接着剤・熱接着など、この種の技術分野で周知の手段が採用される。
【0020】
図1〜図3を参照して明らかなように、一方のサイドシール13aには、該サイドシール13aの一部をサイドシール外縁からその内方に向けて表側遊離部18mと裏側遊離部18nとに遊離させてなる非シール部17が形成されている。この非シール部17はチャック15よりも上位にあってアッパシール14aよりも下位にある。表側遊離部18mや裏側遊離部18nの幅はサイドシール13aの幅を下回るものである。したがって非シール部17の内縁にはこれに隣接する細幅シール部19が残存している。ここでサイドシール13aの幅をHとし、非シール部17(表側遊離部18m・裏側遊離部18n)の幅をh01、細幅シール部19の幅をh02とすると、これらはH=h01+h02なる関係にある。h01やh02についてはh01>h02、h01=h02、h01<h02のいずれであってもよい。通常はh01>h02のように設定される。細幅シール部19については、また、サイドシール13aにおいて該部19を除く他の部分よりもシール強度が低いものになっている。サイドシール13aにおける非シール部17や細幅シール部19は、袋体11のサイドシールに際してシールされない部分や相対的にシールの弱い部分をつくることで形成される。この弱いシール部分をつくるためにとられる手段はつぎのようなものである。一例では、サイドシール13aの部分をシールするためのシールバーについて、細幅シール部19に押し当てる箇所を他よりもいくらか低くするというように、その箇所のシール圧が他よりも小さくなるような設計にしておく。そしてそのようなシールバーを用いる。他の一例では、細幅シール部19のための別途シールバーを用いて細幅シール部19をシールするときの温度・圧力を調整したり、ピーラブル樹脂を内層シーラントとして用いたり、パートコート接着剤を塗布したりするなど公知ないし周知の手段を採用する。細幅シール部19のシール強度は1kg/15mm以下であり、それも0.4〜0.6kg/15mmの範囲内にあることが望ましい。他の部分のシール強度は1.5kg/15mm以上であり、望ましくは2.5kg/15mm以上である。
【0021】
図1〜図3を参照して明らかなように、非シール部17の表側遊離部18mや裏側遊離部18nには袋体11の上部を横方向に引き裂くためのノッチ20m・20nが形成されている。これら一対のノッチ20m・20nは、その一方が下位、その他方が上位となる相対的な高低差をもって、かつ、表側遊離部18mや裏側遊離部18nの外縁からこれらの内方に向けてそれぞれ横長に切り込まれたものである。したがって両ノッチ20m・20nは段違い状をなしている。両ノッチ20m・20nの長さLはサイドシール13aの幅Hとの関係でL<Hであることが不可欠である。このような条件を満足させるLについては、前記非シール部17の幅h01との関係で、L<h01、L=h01、L>h01など各種の態様がとられる。それで通常はL<h01のように設定される。
【0022】
図1〜図3に例示された合成樹脂製包装用袋を開封するときは、両ノッチ20m・20nのある箇所を目安にして袋体11の所定部を両手で掴み、袋体11の上部一側から上部他側に向けて引き裂き力を加える。このようにすると、はじめは一方のサイドシール13aにおいて非シール部17の表側遊離部18mや裏側遊離部18nが横方向に破断され、つぎに弱いシール状態にある細幅シール部19がここのシールを引き剥がされながら横方向に破断される。その後は図3のように、表面部材12aや裏面部材12bが横一直線状に破断されていき、この破断が他方のサイドシール13bにまで至る。かくて袋が開封されたとき、袋体11のチャック15上には一対の細幅片21a・21bが段違い平行状態で生じる。両細幅片21a・21bは表面部材12aや裏面部材12bのそれぞれ上部に該当し、その一方がその他方の上に突出している。したがってチャック15(両咬合部16a・16b)の咬み合いを外して袋口を開けるというときは、段違い箇所で両細幅片21a・21bを摘んでからこれらを互いに反対の方向へ引き離せばよい。
【0023】
図4〜図6は本発明の請求項3に係る合成樹脂製包装用袋の実施形態を例示している。これらの図に示された袋体11は主要部の構成が前記実施形態のものと同様である。したがって図4〜図6に示された袋体11にも、両サイドシール13a・13b・アッパシール14a・アンダシール14b(図示せず)などが袋体11の両側部・上部・下部にあって両サイドシール13a・13bにわたるチャック15の両咬合部16a・16bが表面部材12aや裏面部材12bの上部内面に一体化されている。それに一方のサイドシール13aには、表側遊離部18mと裏側遊離部18nとからなる非シール部17が所定部に形成されていて細幅シール部19が非シール部17の内縁に残存している。さらに、非シール部17の表側遊離部18mや裏側遊離部18nに形成された一対のノッチ20m・20nすなわち袋体11の上部を横方向に引き裂くための両ノッチ20m・20nも、前述したと同様、相対的な高低差をもつ段違い状になっている。そのほか、図4〜図6の実施形態において説明を省略した技術的事項も、図1〜図3を参照して述べたものと実質的に同じかそれに準ずる。
【0024】
図4〜図6の実施形態においては、両ノッチ20m・20nの段違い間隔を上回る幅と両サイドシール13a・13bに達する長さとを有する一枚の剥離性テープ22aが表面部材12aと裏面部材12bとの間に挟み込まれている。剥離性テープ22aの一端部は一方のサイドシール13aにおける非シール部17内や細幅シール部19内に介在しており、剥離性テープ22aの他端部は他方のサイドシール13b内に介在している。剥離性テープ22aについては、また、その片面全域が表面部材12aの内面と接着しており、残る片面も細幅シール部19内やサイドシール13b内でこれらと部分接着している。したがって細幅シール部19内やサイドシール13b内に限る場合、剥離性テープ22aはこれらの部内で両面接着していることになる。剥離性テープ22aのうちで、細幅シール部19内に介在している部分の片面(裏側遊離部18n側と向き合う面)は、両サイドシール13a・13bやアッパシール14aなどのシール強度よりも接着強度が低く、該テープ22aの他の接着部分と比べても接着強度が低い。具体的な数値を例示すると、細幅シール部19内における剥離性テープ22aの片面接着強度(シール強度)は1kg/15mm以下であり、望ましくは0.4〜0.6kg/15mmである。他の部分のシール強度は既述の値と同じである。
【0025】
図4〜図6のケースでは剥離性テープ22aの片面全域が表面部材12aの内面に接着している。このケースのときの剥離性テープ22aの一端部には、表側遊離部18m側のノッチ20mに一致するノッチ23mが形成される。これとは逆に剥離性テープ22aの片面全域が裏面部材12bの内面に接着するというケースのときは、裏側遊離部18n側のノッチ20nに一致するノッチが剥離性テープ22aの一端部に形成される。剥離性テープ22aは一例としてポリオレフィンとスチレンとを微細な分散状態で混合させた合成樹脂からなる。このような合成樹脂は容器蓋のシーラントによく用いられており、ポリオレフィンとスチレンとの混合比や状態を変化させることで接着強度の変化することが広く知られている。かかる合成樹脂の具体的なものとして三菱化学株式会社製の「VMX」(商品名)をあげることができる。したがって一例では、そのような合成樹脂をテープ状に押出成形しながら所定の面に貼り付けることで既述の剥離性テープ22aが袋体11に備え付けられる。剥離性樹脂の他の一例としては、三井デュポンケミカル株式会社製の「V3020」「V201」(いずれも商品名)などをあげることができる。したがって他の一例では、そのような合成樹脂をテープ状にしたもの、すなわち、剥離性テープ22aが袋内面に貼り付けられることとなる。
【0026】
図4〜図6に例示された袋体11をつくるときの概要は一例として以下のようなものである。▲1▼押出機から合成樹脂をテープ状に押し出し、これによる剥離性テープ22aを表面部材12aまたは裏面部材12bの内面に貼り付ける。▲2▼表面部材12aと裏面部材12bとが分離している段階で所定の各部にノッチ20m・20n・23mを施す。▲3▼非シール部17を残すようにして表面部材12a・裏面部材12bの上部にアッパシール14aを施し、アンダシール14bも所定の時点でこれら両部材12a・12bに施す。アッパシール14aについては、これが剥離性テープ22aの上縁を含むものであっても含まないものであってもよい。前者の場合の非シール部位は、チャック15よりも上位かつ袋体11の上縁よりも下位であってアッパシール14aの下縁延長線を含むサイドシール部位に位置することとなる。後者の場合の非シール部位は、図1〜図3のケースと同様に、チャック15よりも上位かつアッパシール14aよりも下位のサイドシール部位に位置することとなる。▲4▼シール回避部のあるシールバーを用いて表面部材12a・裏面部材12bの両側部にサイドシール13a・13bを施す。図10は、このサイドシール工程で用いられるシールバー31の一例を示している。シールバー31には凹部または切欠部のようなシール回避部32が設けられているから、この部分を利用して非シール部17を形成することができる。▲5▼これまでの各工程を経て連続かつ一連に作製されてくる各袋体11を、これらの境界部分で一袋ごとにカットして分離する。
【0027】
図4〜図6に例示された合成樹脂製包装用袋を開封するときも前例と同様、袋体11における両ノッチ20m・20n付近を両手で掴んでこれを一側から他側に向けて引き裂く。それで一方のサイドシール13aから他方のサイドシール13aに至る破断が袋上部に生じる。このケースでは、また、剥離性テープ22aが袋上部内に介在しているから、開封にともなうテープ破断が以下のようにして生じる。すなわち剥離性テープ22aは、その片面全域が表面部材12aの内面と接着しており、表側遊離部18mのノッチ20mと一致したノッチ23mがテープ一端部にあり、かつ、細幅シール部19内でのテープ片面の部分接着強度が他よりも低いというものである。したがって包装用袋を上記のように開封するときの剥離性テープ22aは、細幅シール部19において引き剥がされたりしながら横方向に破断していき、表面部材12aと一体で上下に分断される。図6はこうして開封された後の袋上部を示している。この図で明らかなように、開封後の袋上部には既述の両細幅片21a・21bが段違い平行状態で生じており、剥離性テープ22aも二つの分断片24m・24nになっている。これらのうちで、一方の分断片24mは開封後の廃棄部分に付着するが、他方の分断片24nは細幅片21aの内面に付着したまま残存する。このように残存する分断片24nは、細幅片21aの上縁を摘みやすいように分厚くし、しかも両細幅片21a・21b相互を遊離しやすくするというのであるから、前例と同様にして袋口を開けるときの操作がより行いやすくなる。
【0028】
図7〜図9は本発明の請求項5に係る合成樹脂製包装用袋の実施形態を例示している。これらの図に示された袋体11は、二枚の剥離性テープ22a・22bが用いられている点を除いて、前記各実施形態のものと実質的に同じである。
【0029】
図7〜図9の実施形態においては、両ノッチ20m・20nの段違い間隔を上回る幅と両サイドシール13a・13bに達する長さとを有する二枚の剥離性テープ22a・22bが表面部材12aと裏面部材12bとの間にそれぞれ挟み込まれている。両剥離性テープ22a・22bの各一端部は一方のサイドシール13aにおける非シール部17内や細幅シール部19内に介在しており、両剥離性テープ22a・22bの各他端部は他方のサイドシール13b内に介在している。両剥離性テープ22a・22bについては、また、これらの各片面全域が表面部材12aや裏面部材12bと接着しており、残る各片面も細幅シール部19内で部分的に接着している。両剥離性テープ22a・22b相互の接着部分は、両サイドシール13a・13bやアッパシール14aなどのシール強度よりも接着強度が低く、これらテープ相互の他の接着部分に比べても接着強度が低い。細幅シール部19内における両剥離性テープ22a・22b相互の部分接着強度(シール強度)は既述の値と同様1kg/15mm以下であり、望ましくは0.4〜0.6kg/15mmである。他の部分のシール強度も既述の値と同じである。
【0030】
図7〜図9に例示された袋体11をつくるときの概要も段落番号[0026]の前記▲1▼〜▲5▼で述べた内容に準ずる。それでステップ▲1▼においては、押出機の金型のスリット(二つ)からそれぞれ押し出した各剥離性テープ22a・22bを表面部材12aや裏面部材12bの内面に貼り付ける。ステップ▲2▼では、表面部材12aと裏面部材12bとが分離しているとき、所定の各部にノッチ20m・20n・23m・23nを施す。他のステップ▲3▼〜▲5▼は前記と実質的に同じである。
【0031】
図7〜図9に例示された合成樹脂製包装用袋も、袋体11の両ノッチ20m・20n付近を掴んで横方向に引き裂いたときに、一方のサイドシール13aから他方のサイドシール13bに至る破断が袋上部に生じる。このとき細幅シール部19で弱い接着部分を引き剥がされる両剥離性テープ22a・22bも、それぞれのノッチ23m・23n箇所から横方向に破断していき、表面部材12a・裏面部材12bと一体で上下に分断される。図9はこの開封後の袋上部を示している。この図から明らかなように、開封後の袋上部には既述の両細幅片21a・21bが段違い平行状態で生じており、両剥離性テープ22a・22bもそれぞれ二つの分断片24m・24n・24p・24qになっている。これらのうちで、一方の各分断片24m・24pは開封後に廃棄される袋切取部に付着しているが、他方の各分断片24n・24qは各細幅片21a・21bの内面に付着したまま残存している。残存した各分断片24n・24qは両細幅片21a・21bの上縁を摘みやすいように分厚くし、両細幅片21a・21b相互を遊離しやすくするというものであるから、前例と同様にして袋口を開けるときの操作がさらに行いやすくなる。
【0032】
本発明に係る合成樹脂製包装用袋には以下に述べるような態様や設計変更などもある。袋体11とくにチャック15下の形態については、図示例で代表されるような平袋形態のほか、これ以外の公知形態や周知形態も採用することができる。両サイドシール13a・13bやアッパシール14aなどについては、袋の強度・製造難易度・実用性などの観点から支障のない範囲内で、これらのシール幅・シール本数・シール形状を任意に設定することができる。その一例として図1・図4・図7に示された仮想線エリアsをシールしないものもある。非シール部17の形状については図示のような四角形のほか、図示しない倒V字形や縦半円形なども採用することができる。非シール部17・細幅シール部19・ノッチ20m・20nおよび/または23m・23nなどによる開封手段を袋体11のサイドシール13bにも設けるというときは、図1・図4・図7に示されたサイドシール13bの仮想線部分tにこれら開封用のものを形成すればよい。これらの例のように開封手段を両サイドシール13a・13bにもつものは、本発明の請求項2・4・6に係る合成樹脂製包装用袋の実施形態に該当することとなる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の請求項1・2に係る合成樹脂製包装用袋は、袋体のサイドシールに非シール部(表側遊離部・裏側遊離部)があり、段違いノッチが表側遊離部と裏側遊離部に形成されたものであるから、袋体の上部を横裂き開封したときに一対の段違い細幅片がその袋上部に生じる。したがって開封後、袋口を開けるために両細幅片を摘むということがたやすく行える。このような利便性を確保するにあたり、非シール部の内縁に隣接する細幅シール部をサイドシールに残存させているから、この箇所のシール機能をなくしてしまうことがない。それに非シール部下で閉じ状態を保持するチャックが袋の内容物を封止するという役目を果たす。したがって内容物を袋詰めし封緘した後の取り扱い時、内容物が袋内から漏れ出すという不測の事態も起こりがたくなる。開封操作性についていえば、段違いノッチの箇所から袋上部を横裂きするだけという簡易さであり、その際、シール強度の低い細幅シール部がここを難なく剥がされて引き裂かれるというのであるから、段違いノッチを出発点にした横一直線状の袋破断が安定して生じる。
【0034】
本発明の請求項3・4に係る合成樹脂製包装用袋は、上記のような構成を主要部にしており、テープ端部にノッチをもつ一枚の剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれて所定の部分と相対接着しているというものである。したがってこの袋については、上記と共通する構成において上記と同様の効果を奏する。この袋においては、また、開封にともなって上下に分断された剥離性テープの一部すなわち一方の分断片が、一方の細幅片の上部に付着したまま残存する。残存した分断片は一方の細幅片の上縁を摘みやすいように分厚くし、両細幅片相互を遊離しやすくもするから、これらの細幅片にて袋口を開けるということがより行いやすくなる。それに剥離性テープが袋開封部分の構造やシール性を安定なものにし、段違い開封をより行いやすくする。
【0035】
本発明の請求項5・6に係る合成樹脂製包装用袋も、既述の構成を主要部にしていたり、テープ端部にノッチをもつ剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれて所定の部分と相対接着していたりする。しかもこの場合の剥離性テープは二枚である。したがってこの袋についても、段落番号[0033][0034]で述べたと同様の効果を奏する。とくにこの袋においては、開封にともなって上下に分断された両剥離性テープの各一部(各分断片)が両細幅片の上部に付着したまま残存し、これら残存分断片が両方の細幅片の上縁を摘みやすいように分厚くし、両細幅片相互を遊離しやすくもするから、袋口を開けるということがさらに行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂製包装用袋の一実施形態を略示した正面図である。
【図2】図1に略示された合成樹脂製包装用袋の要部斜視図である。
【図3】図1の合成樹脂製包装用袋についてこれの開封状況を略示した要部斜視図である。
【図4】本発明に係る合成樹脂製包装用袋の他の一実施形態を略示した要部斜視図である。
【図5】図4の合成樹脂製包装用袋に関する要部断面図である。
【図6】図4の合成樹脂製包装用袋についてこれの開封後を略示した要部斜視図である。
【図7】本発明に係る合成樹脂製包装用袋のさらに他の一実施形態を略示した要部斜視図である。
【図8】図7の合成樹脂製包装用袋に関する要部断面図である。
【図9】図7の合成樹脂製包装用袋についてこれの開封後を略示した要部斜視図である。
【図10】本発明の袋をつくるときに用いられるシールバーの一例を略示した要部斜視図である。
【図11】従来の合成樹脂製包装用袋についてこれの開封前を略示した正面図である。
【図12】従来の合成樹脂製包装用袋についてこれの開封後を略示した要部斜視図である。
【図13】提案された合成樹脂製包装用袋についてこれの開封後を略示した要部斜視図である。
【符号の説明】
11 袋体
12a 表面部材
12b 裏面部材
13a サイドシール
13b サイドシール
14a アッパシール
14b アンダシール
15 チャック
16a 咬合部
16b 咬合部
17 非シール部
18m 表側遊離部
18n 裏側遊離部
19 細幅シール部
20m ノッチ
20n ノッチ
21a 細幅片
21b 細幅片
22a 剥離性テープ
22b 剥離性テープ
23m ノッチ
23n ノッチ

Claims (6)

  1. 表面部材と裏面部材とで袋状に構成されている袋体が袋両側部に施されたサイドシールや袋上部に施されたアッパシールを備えていること、および、表面部材と裏面部材との上部内面に相対形成された雌雄一対の咬合部からなる袋口開閉用のチャックがアッパシールの下位において両サイドシールにわたるものであること、および、一つ以上のサイドシールについてこれの一部分を特定する部位、すなわち、チャックよりも上位かつアッパシールよりも下位のサイドシール部位には、サイドシール外縁からその内方に向けてここをサイドシール幅よりも小さな幅の表側遊離部と裏側遊離部とに遊離させてなる非シール部が形成されているとともに非シール部の内縁に隣接して細幅シール部が残存していること、および、非シール部の表側遊離部や裏側遊離部には、袋体の上部を横方向に引き裂くための横長切り込みであってサイドシール幅未満の長さをもつノッチが表側遊離部や裏側遊離部の外縁からこれらの内方に向けてそれぞれ形成されていることを前提とするものにおいて、表側遊離部に形成されたノッチと裏側遊離部に形成されたノッチとが相対的な高低差のある段違い状になっていること、および、サイドシールにある細幅シール部が該サイドシールにおける他の部分よりもシール強度の低いものになっていることを特徴とする合成樹脂製包装用袋。
  2. 非シール部と細幅シール部とが両サイドシールにそれぞれ形成されていて段違い状をなすノッチが各非シール部の表側遊離部と裏側遊離部にそれぞれ形成されている請求項1記載の合成樹脂製包装用袋。
  3. 表面部材と裏面部材とで袋状に構成されている袋体が袋両側部に施されたサイドシールや袋上部に施されたアッパシールを備えていること、および、表面部材と裏面部材との上部内面に相対形成された雌雄一対の咬合部からなる袋口開閉用のチャックがアッパシールの下位において両サイドシールにわたるものであること、および、一つ以上のサイドシールについてこれの一部分を特定する部位、すなわち、チャックよりも上位かつアッパシールよりも下位のサイドシール部位か、または、チャックよりも上位かつ袋体の上縁よりも下位であってアッパシールの下縁延長線を含むサイドシール部位には、サイドシール外縁からその内方に向けてここをサイドシール幅よりも小さな幅の表側遊離部と裏側遊離部とに遊離させてなる非シール部が形成されているとともに非シール部の内縁に隣接して細幅シール部が残存していること、および、非シール部の表側遊離部や裏側遊離部には、袋体の上部を横方向に引き裂くための横長切り込みであってサイドシール幅未満の長さをもつノッチが表側遊離部や裏側遊離部の外縁からこれらの内方に向けてそれぞれ形成されていることを前提とするものにおいて、表側遊離部に形成されたノッチと裏側遊離部に形成されたノッチとが相対的な高低差のある段違い状になっていること、および、両ノッチの段違い間隔を上回る幅と両サイドシールに達する長さとを有する一枚の剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれていてそのテープ端部が非シール部内や細幅シール部内に介在していること、および、剥離性テープの片面がこれに対面する表面部材または裏面部材と全面接着しているとともに剥離性テープの残る片面も細幅シール部内において裏面部材あるいは表面部材と部分接着していること、および、細幅シール部内における剥離性テープ片面の部分接着強度がサイドシールのシール強度よりも低いこと、および、非シール部内において表側遊離部、裏側遊離部のいずれか一方と接着した剥離性テープ端部には、その接着相手側にあるノッチと一致するノッチが形成されていることを特徴とする合成樹脂製包装用袋。
  4. 非シール部と細幅シール部とが両サイドシールにそれぞれ形成されていて段違い状をなすノッチが各非シール部の表側遊離部や裏側遊離部にそれぞれ形成されており、両端部にノッチを形成された剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれてその両端部を各非シール部内や各細幅シール部内に介在させている請求項3記載の合成樹脂製包装用袋。
  5. 表面部材と裏面部材とで袋状に構成されている袋体が袋両側部に施されたサイドシールや袋上部に施されたアッパシールを備えていること、および、表面部材と裏面部材との上部内面に相対形成された雌雄一対の咬合部からなる袋口開閉用のチャックがアッパシールの下位において両サイドシールにわたるものであること、および、一つ以上のサイドシールについてこれの一部分を特定する部位、すなわち、チャックよりも上位かつアッパシールよりも下位のサイドシール部位か、または、チャックよりも上位かつ袋体の上縁よりも下位であってアッパシールの下縁延長線を含むサイドシール部位には、サイドシール外縁からその内方に向けてここをサイドシール幅よりも小さな幅の表側遊離部と裏側遊離部とに遊離させてなる非シール部が形成されているとともに非シール部の内縁に隣接して細幅シール部が残存していること、および、非シール部の表側遊離部や裏側遊離部には、袋体の上部を横方向に引き裂くための横長切り込みであってサイドシール幅未満の長さをもつノッチが表側遊離部や裏側遊離部の外縁からこれらの内方に向けてそれぞれ形成されていることを前提とするものにおいて、表側遊離部に形成されたノッチと裏側遊離部に形成されたノッチとが相対的な高低差のある段違い状になっていること、および、両ノッチの段違い間隔を上回る幅と両サイドシールに達する長さとを有する二枚の剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれていてこれらのテープ端部が非シール部内や細幅シール部内に介在していること、および、各剥離性テープの片面がこれらに対面する表面部材や裏面部材の各面と全面接着しているとともに各剥離性テープの残る片面相互も細幅シール部内において部分接着していること、および、細幅シール部内における剥離性テープ相互の部分接着強度がサイドシールのシール強度よりも低いこと、および、非シール部内において表側遊離部、裏側遊離部とそれぞれ接着した各剥離性テープ端部には、その接着相手側にあるノッチと一致するノッチがそれぞれ形成されていることを特徴とする合成樹脂製包装用袋。
  6. 非シール部と細幅シール部とが両サイドシールにそれぞれ形成されていて段違い状をなすノッチが各非シール部の表側遊離部や裏側遊離部にそれぞれ形成されており、両端部にそれぞれノッチを形成された両剥離性テープが表面部材と裏面部材との間に挟み込まれてこれらの両端部を各非シール部内や各細幅シール部内に介在させている請求項5記載の合成樹脂製包装用袋。
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