JP3600066B2 - カラーテーブル表示装置及び顕微鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光学顕微鏡やレーザ走査型顕微鏡のディジタル画像データをカラーテーブルに記憶されているカラー値に従って変換してカラー表示するカラーテーブル表示装置及び顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、コンピュータ上で扱われるディジタル画像データは、縦横に細分化してその分割した単位すなわち画素にコンピュータのメモリを割り当てて、そのメモリ上の値で輝度を表現している。例えば、ディジタル画像データは、縦768ドット、横1024ドットの画素に分割される。そして、これら分割された1画素の輝度情報(データ)をコンピュータの記憶単位8Bitで記憶すれば、ディジタル画像データは、0〜255段階の濃淡で指定ができ、その値に比例させて表示することで、画像を黒から白の濃淡で表示できる。
【0003】
このようなディジタル画像データに対し、その画素の輝度とその頻度との関係をグラフ化したものがヒストグラムである。このヒストグラムを求めることで、画像が見易い輝度範囲でディジタル化されているかの判定や、画像を2値化するときの閾値の決定、輝度の同じ領域を画像上で同じところと考えてその同一輝度の領域の面積を求めるなどに用いられる。
【0004】
一方、ディジタル画像データをカラー表示する場合には、カラーテーブルを用いる手法が行われる。このカラーテーブルは、ディジタル画像データの各画素の輝度に対応して、RGBカラー値(Red:赤、Green:緑、Blue:青)の3色を所定の明るさに決定しておき、それぞれの色を混合してディジタル画像データを色付け表示するためのものである。このカラーテーブルは、RGBの各色ごとに輝度に対するカラー値を取ることでグラフ化することができる。
【0005】
特開平8−94645号公報には、表示画面上の一部にディジタル画像データのヒストグラムを表示し、このヒストグラムの輝度表示軸方向に輝度変化のグレースケールを表示し、ヒストグラムの所定の範囲をグレースケールのカラー変化に対応させて表示し、ヒストグラムとカラーテーブルとの関係を分かりやすくすることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
光学顕微鏡やレーザ走査型顕微鏡で得られるディジタル画像データは、このディジタル画像データからヒストグラムを作成すると、そのヒストグラムに偏りが現われるように、特定の明るさの範囲が観察物の特定の領域(観察面)を示すことが主である。
【0007】
このように特定の領域を区別して表示したい場合などは、カラーテーブルを用いて画素の輝度を特定の色へ変換して表示して他の領域との区別をし易くしているが、ヒストグラムとカラーテーブルのグラフとを個別に表示しているために、ヒストグラムの範囲とカラーテーブルの範囲との関係が視覚的に分かりづらくなっている。
【0008】
又、走査型顕微鏡では、画像の輝度の解像度を高めるために、入力された各画素のビット長を長くするように装置構成されている。ところが、コンピュータの表示部での表示色の分解能が通常8Bit(0〜255)であるのに対し、入力されたディジタル画像データの画素のビット数は10〜12Bitであり、このようなBit数の違いにより、ディジタル画像データ中の適切なBit深さをコンピュータの表示部上で表示色を落とさずに、観察したい輝度を得るための設定が困難である。
【0009】
又、特開平8−94645号公報では、ヒストグラムの特定の範囲をカラースケールで対応させて表示しているが、カラーレベルの連続性が視覚的に分かりずらい。
【0010】
そこで本発明は、ディジタル画像データのヒストグラムとカラーテーブルとの関係を分かり易くし、容易に所望の輝度範囲の画像を表示できるカラーテーブル表示装置及び顕微鏡を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディジタル画像データをカラーテーブルに記憶されている赤色、緑色及び青色のRGBカラー値に従って変換してカラー表示するカラーテーブル表示装置において、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムとカラーテーブルに記憶されているRGBカラー値をグラフ化したカラーテーブルグラフとを合成し、この合成したヒストグラム及びカラーテーブルグラフを同一画面上でかつ同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示するコンピュータを備えたカラーテーブル表示装置である。
【0012】
本発明は、ディジタル画像データをカラーテーブルに記憶されている赤色、緑色及び青色のRGBカラー値に従って変換して表示部の画面上にカラー表示するカラーテーブル表示装置において、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムとカラーテーブルに記憶されているRGBカラー値をグラフ化したカラーテーブルグラフとを合成し、表示部の画面上にウィンドウを形成し、ウィンドウ内に合成したヒストグラム及びカラーテーブルグラフを同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示するコンピュータを備えたカラーテーブル表示装置である。
本発明は、標本の情報を光電変換し、この光電変換により得られるアナログ画像信号をディジタル変換したディジタル画像データをカラーテーブルに記憶されている赤色、緑色及び青色のRGBカラー値に従って変換してカラー表示するカラーテーブル表示装置を備えた顕微鏡において、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムとカラーテーブルに記憶されているRGBカラー値をグラフ化したカラーテーブルグラフとを合成し、この合成したヒストグラム及びカラーテーブルグラフを同一画面上でかつ同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示するコンピュータを備えた顕微鏡である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1はカラーテーブル表示装置の構成図である。
【0015】
顕微鏡部1は、一般的な光学顕微鏡を使用する場合、この光学顕微鏡に取り付けられるCCDカメラ等からアナログ画像信号を出力するものとなっている。又、レーザ走査型顕微鏡を使用する場合、顕微鏡部1は、レーザ光を走査して得られる標本の情報を受光素子で光電変換し、これにより得られるアナログ画像信号を出力するものとなっている。この顕微鏡部1から出力されるアナログ画像信号は、コンピュータ内のA/D(アナログ/ディジタル)変換器2に送られるようになっている。
【0016】
コンピュータ内のCPU3には、バス4を介してA/D変換器2、メモリ5、表示部6及び操作部7が接続されている。メモリ5内には、画像メモリ領域8、プログラムメモリ領域9及びカラーテーブルメモリ領域10が形成されている。
【0017】
カラーテーブルメモリ領域10には、図2に示すようなカラーテーブル11が記憶されている。このカラーテーブル11は、ディジタル画像データの画素の輝度(入力輝度)に対するRGBカラー値(出力カラー)が記憶されている。これら輝度に対するRGBカラー値は、例えば顕微鏡で観察される標本の種類に応じて変更設定される。
【0018】
CPU3は、プログラムメモリ領域9に格納されているプログラムを実行することにより、A/D変換器2で変換されたディジタル画像データを取り込んで画像メモリ領域8に記憶し、このディジタル画像データをカラーテーブルメモリ領域10に記憶されているカラーテーブルのカラー値に従って変換してディジタル画像データを表示部6にカラー表示する機能を有するものとなる。
【0019】
又、CPU3は、ディジタル画像データをカラー表示するに際し、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムを作成すると共に、カラーテーブルに記憶されているカラー値をグラフ化し、これらヒストグラムとカラーグラフとを同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示する機能を有するものとなる。
【0020】
従って、CPU3は、通常通りディジタル画像データをカラーテーブルのカラー値に従って変換してディジタル画像データをカラー表示するカラー表示機能を有するとともに、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムを作成するヒストグラム作成機能と、カラーテーブルに記憶されているカラー値をグラフ化するカラーテーブルグラフィック機能と、ヒストグラムとカラーテーブルグラフとを同一スケールすなわち横軸にとる輝度値を同一目盛りとする画素輝度軸上にグラフィック表示するグラフィック表示機能とを有するものとなる。
【0021】
表示部6は、一般的なカラーテレビジョンモニタであり、ディジタル画像データをカラー表示したり、CPU3の演算処理により作成されたディジタル画像データのヒストグラムとカラーテーブルグラフとを同一画面上にグラフィック表示するものとなっている。
【0022】
操作部7は、例えばキーボードやマウスである。
【0023】
次に上記の如く構成された装置の作用について図3に示すカラーテーブル表示フローチャートに従って説明する。
【0024】
顕微鏡部1は、一般的な光学顕微鏡であれば、この光学顕微鏡に取り付けられたCCDカメラ等からアナログ画像信号を出力するものとなっている。又、レーザ走査型顕微鏡であれば、顕微鏡部1は、レーザ光を走査して得られる標本の情報を受光素子で光電変換し、これにより得られるアナログ画像信号を出力する。
【0025】
この顕微鏡部1から出力されるアナログ画像信号は、コンピュータ内のA/D変換器2に送られる。
【0026】
このA/D変換器2は、ステップ#1において、顕微鏡部1からのアナログ画像信号を入力し、このアナログ画像信号をA/D変換する。続いてCPU3は、ステップ#2において、A/D変換されたディジタル画像データを取り込んで画像メモリ領域8に記憶する。
【0027】
図4は画像メモリ領域8に記憶されるディジタル画像データの模式図であって、このディジタル画像データは、縦横が各画素に分割され、その各画素ごとに明るさ情報を持っている。
【0028】
例えば、ディジタル画像データを縦768ドット、横1024ドットの画素に分割してその1画素(Xm,Yn)の輝度情報をコンピュータの記憶単位1Bitで記憶すれば、ディジタル画像データは、0〜255段階の濃淡で指定ができ、その段階の濃淡に比例させて明るさ表示することで、画像を黒から白の濃淡画像として表示できる。
【0029】
次にCPU3は、ステップ#3において、画像メモリ領域8に記憶されるディジタル画像データを読み出し、このディジタル画像データの画素の輝度とその頻度との関係をグラフ化したヒストグラムを作成する。
【0030】
図5はかかるヒストグラムを示す。このヒストグラムは、例えば図4に示すディジタル画像データの各画素の輝度(0〜255段階)を横軸に、その輝度の画素の個数(頻度)を縦軸にグラフ表示したもので、その画素数の合計は1024×768個になり、ここでは2つの頻度のピークが現れている。
【0031】
このようなヒストグラムを作成することで、画像が見やすい範囲でディジタル化されているかの判定や、画像を2値化するときの閾値の決定、輝度の同じ領域を画像上で同じところと考えてその同一輝度の領域の面積を求めるなどに用いられる。
【0032】
このヒストグラムは、CPU3によって画像メモリ領域8に一時的に記憶される。
【0033】
次にCPU3は、ステップ#4において、カラーテーブル11の設定を行う。このカラーテーブル11は、図2に示すようにディジタル画像データの画素の入力輝度に対する出力カラーを記憶したものであり、これら輝度に対するRGBカラー値は、例えば顕微鏡で観察される標本の種類に応じて変更設定される。このカラーテーブル11は、標本の種類が変更されれば、その標本に応じた各RGBカラー値に変更設定される。
【0034】
このうち標本に応じた各RGBカラー値の変更設定は、表示部6に表示されているヒストグラムに応じて、操作部7からの操作入力によって行われる。
【0035】
次にCPU3は、ステップ#5において、ディジタル画像データをカラーテーブル11を用いてカラー表示する。図2に示すように入力画像の1画素(Xm,Yn)の輝度が例えば「123」であるとすれば、この輝度「123」は、カラーテーブル11の入力輝度に対応する3色のRGBカラー値、それぞれR(赤)=128、G(緑)=60、B(青)=70に変換される。
【0036】
従って、CPU3は、これらカラー値を白黒の濃淡画像であるディジタル画像データの表示画像に配色することによつて表示部6の画面上にカラー表示する。
【0037】
次にCPU3は、ステップ#6において、カラーテーブル11に記憶されているRGBカラー値をグラフィック化する。図6はかかるカラーテーブル11に記憶されているRGBカラー値をグラフィック化したカラーテーブルグラフであって、カラーテーブル11の入力輝度に対するRGBカラー値をグラフ化したものである。このようにグラフ化することで、入力輝度に対するRGBカラー値のレベル変化を容易に確認できるものとなる。
【0038】
このカラーテーブルグラフは、CPU3によって画像メモリ領域8に一時的に記憶される。
【0039】
次にCPU3は、ステップ#7において、画像メモリ領域8に一時的に記憶されているヒストグラムとカラーテーブルグラフとを読み出し、これらヒストグラムとカラーテーブルグラフとを合成し、ディジタル画像データをカラー表示している表示部6の画面上にウィンドウを形成し、このウィンドウ内に図7に示すようにグラフィック表示する。
【0040】
この場合、ヒストグラムとカラーテーブルグラフとは、横軸にとる輝度値を同一目盛りにして表示部6の画面上に同時にグラフィック表示する。すなわち、図7に示すグラフィック表示は、図5に示すヒストグラムの輝度(横軸)と図6に示すカラーテーブルグラフの輝度(横軸)との目盛りを同一にし、縦軸をカラー値及び画素の頻度としている。
【0041】
このグラフィック表示から、例えば図7に示すようにカラー値のR(赤)をヒストグラムの2つのピークの間(谷の部分)で大きく変化させるような設定をすることで、2つのヒストグラムのピークの色分けを分かりやすく表示することができる。つまり、ヒストグラムのピークは、観察される標本の特徴を示すので、その特徴ごとの色分けすることが可能となる。本実施の形態では、目立つR(赤)を強調させたが、G(緑)、B(青)でも同様に行うことができる。
【0042】
しかるに、ヒストグラムとカラーテーブルグラフとのグラフィック表示を観察することによってオペレータの操作によりカラーテーブル11のRGBカラー値が任意に変更設定される。この場合、CPU3は、再びステップ#4に戻って、例えば顕微鏡で観察される標本の種類に応じて変更設定する。
【0043】
ここで、走査型顕微鏡で入力される画素の輝度のビット数が8Bit以上のときについて説明する。
【0044】
例えば、走査型顕微鏡で入力される画素の輝度のビット数が12Bitとすると、画素の輝度は0〜4095段階となる。通常、表示装置の輝度の分解能は、8Bit程度と言われており、この走査型顕微鏡で入力された画像情報を全て表示しても、階調の抜け等が発生する。
【0045】
又、高さ画像として入力することができる走査型レーザ顕微鏡の場合は、段差のある標本を用いたときにヒストグラムに段差の数に応じて複数個のヒストグラムのピークが発生する。このとき、頻度分布の低い部分の山は、標本の底面部を表し、頻度分布の高い山は、サンプルの上面部を表す。
【0046】
このうち標本の上面部の画像のみを表示し、上面部の形状を詳細にしかも解像度を落とさずに観察するためには、図7に示すカラーテーブルの画素輝度軸が8Bit(0〜255)とすると、走査型顕微鏡で入力される画素輝度の12Bit(0〜4095)の上位8Bitを画素輝度軸の8Bitに対応させ、図7に示すカラーテーブルにてカラーを設定することで、上面部の画像を表示させる表示部6の解像度を落とさずに表現できる。
【0047】
このように上記第1の実施の形態においては、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムとカラーテーブル11に記憶されているカラー値をグラフ化したカラーグラフとを表示部6にグラフィック表示するようにしたので、ヒストグラムとカラーテーブルとの関係が分かり易く、すなわちヒストグラムとカラー値との変化開始位置、変化量が視覚的に比較しやすくなり、容易に所望の輝度範囲の画像を表示できる、すなわちヒストグラムの偏り等でディジタル画像データに特徴ある領域に容易にカラー値の設定ができる。
【0048】
(2) 次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0049】
この実施の形態のカラーテーブル表示装置のハードウェアの構成は、図1に示すカラーテーブル表示装置と同一であり、その相違するところは、上記第1の実施の形態におけるカラーテーブル11のRGBカラー値の設定の方法を変えたところにある。
【0050】
このRGBカラー値の設定は、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムにおける所望の画素輝度の部分を操作部7のマウス等を用いて指定すると、この指示された画素輝度の部分に対してRGBカラー値を設定してカラーテーブル11を作成するものとなっている。
【0051】
従って、プログラムメモリ領域9には、かかるRGBカラー値の設定のプログラムが格納されており、CPU3がかかるプログラムを実行することによりマウス等を用いてカラーテーブル11の設定が行われるようになっている。
【0052】
次に上記の如くカラーテーブル11のRGBカラー値の設定機能を備えた装置の作用について図3に示すカラーテーブル表示フローチャートに従って説明する。
【0053】
上記第1の実施の形態と同様に、ステップ#1、#2において、顕微鏡部1からのアナログ画像信号が入力され、続いてA/D変換が行われ、このディジタル画像データが画像メモリ領域8に記憶される。
【0054】
次にCPU3は、ステップ#3において、画像メモリ領域8に記憶されたディジタル画像データを読み出し、このディジタル画像データの画素の輝度とその頻度との関係をグラフ化して図8に示すようなヒストグラムを作成する。
【0055】
このヒストグラムは、例えばディジタル画像データの画素の輝度(0〜255段階)を横軸に、その輝度の画素の個数(頻度)を縦軸にグラフ表示したもので、ここでは3つの頻度のピークが現れている。このヒストグラムは、CPU3によって表示部6の画面上にウィンドウ表示されるとともに、画像メモリ領域8に一時的に記憶される。
【0056】
次にCPU3は、ステップ#4において、カラーテーブル11の設定を行う。このカラーテーブル11の設定は、オペレータによる操作部7すなわちキーボードやマウスの操作によってウィンドウ表示されているヒストグラム上にポインタを表示し、このポインタによって例えば点Pを指示する。この点Pの指示を受けてCPU3は、自動的に輝度軸と平行な方向を捜査してヒストグラムとの交点P1、P2を検出し、これら検出点P1、P2を結んだ直線P1−P2を例えばカラー値としてカラーテーブルグラフR(赤)を作成する。このカラー値に設定した輝度の範囲は、検出点P1、P2の位置とする。
【0057】
そして、範囲P1−P2のカラーテーブルR(赤)は、CPU3によつてヒストグラムとともに表示部6に表示される。
【0058】
同様に、カラーG(緑)、B(青)についてもヒストクラム上の指定したい位置をキーボードやマウスの操作によって指定することで、その輝度の範囲が設定され、カラーテーブルグラフG(緑)、B(青)が作成される。そして、カラーG、BのカラーテーブルグラフもCPU3によつてヒストグラムとともに表示部6に表示される。
【0059】
次にCPU3は、ステップ#5において、カラーテーブルRGBカラー値を白黒の濃淡画像であるディジタル画像データの表示画像に配色することによつて表示部6の画面上にカラー表示する。
【0060】
このように上記第2の実施の形態においては、ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムにおける所望の画素輝度の部分を操作部7のマウス等を用いて指定すると、この指示された画素輝度の部分に対してカラーテーブルグラフRGBを作成するので、上記第1の実施の形態と同様な効果を奏することは言うまでもなく、ヒストグラムから特徴部分の範囲を色付けして抽出したい部分をグラフック表示の1点を指示するだけで容易に決定でき、そのカラー値をヒストグラムと同時にグラフック表示できる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、ヒストグラムとRGBカラー値との変化開始位置、変化量が視覚的に比較しやすくなってヒストグラムとカラーテーブルとの関係が分かり易くなり、ヒストグラムの偏り等でディジタル画像データに特徴ある領域にRGBカラー値の設定ができて容易に所望の輝度範囲の画像を表示できるカラーテーブル表示装置及びこれを用いた顕微鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるカラーテーブル表示装置の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置によりディジタル画像データをカラー表示するときのカラーテーブルによる変換作用を示す模式図。
【図3】カラーテーブル表示フローチャート。
【図4】画像メモリ領域に記憶されるディジタル画像データの模式図。
【図5】ディジタル画像データから作成したヒストグラムを示す図。
【図6】カラーテーブルのRGBカラー値をグラフィック化したカラーテーブルグラフを示す図。
【図7】ヒストグラムとカラーテーブルグラフとを同時に行ったグラフィック表示を示す図。
【図8】本発明に係わるカラーテーブル表示装置の第2の実施の形態におけるカラーテーブルの設定作用を説明するための図。
【図9】カラーテーブル表示フローチャート。
【符号の説明】
1:顕微鏡部、
2:A/D(アナログ/ディジタル)変換器、
3:CPU、
4:バス、
5:メモリ、
6:表示部、
7:操作部、
8:画像メモリ領域、
9:プログラムメモリ領域、
10:カラーテーブルメモリ領域、
11:カラーテーブル。
Claims (8)
- ディジタル画像データをカラーテーブルに記憶されている赤色、緑色及び青色のRGBカラー値に従って変換してカラー表示するカラーテーブル表示装置において、
前記ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムと前記カラーテーブルに記憶されている前記RGBカラー値をグラフ化したカラーテーブルグラフとを合成し、この合成した前記ヒストグラム及び前記カラーテーブルグラフを同一画面上でかつ同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示するコンピュータ、
を備えたことを特徴とするカラーテーブル表示装置。 - ディジタル画像データをカラーテーブルに記憶されている赤色、緑色及び青色のRGBカラー値に従って変換して表示部の画面上にカラー表示するカラーテーブル表示装置において、
前記ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムと前記カラーテーブルに記憶されている前記RGBカラー値をグラフ化したカラーテーブルグラフとを合成し、前記表示部の画面上にウィンドウを形成し、前記ウィンドウ内に前記合成した前記ヒストグラム及び前記カラーテーブルグラフを同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示するコンピュータ、
を備えたことを特徴とするカラーテーブル表示装置。 - 前記コンピュータは、少なくともCPUと、前記CPUにバスを介して接続されたメモリとを有し、
前記メモリには、前記ディジタル画像データを記憶する画像メモリ領域と、プログラムを記憶するプログラムメモリ領域と、前記カラーテーブルを記憶するカラーテーブルメモリ領域とが形成され、
前記CPUは、前記プログラムメモリ領域に格納されている前記プログラムを実行することにより、前記画像メモリ領域に記憶されている前記ディジタル画像データを前記カラーテーブルメモリ領域に記憶されている前記カラーテーブルの前記RGBカラー値に従って変換して前記表示部にカラー表示し、かつ前記ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムと前記カラーテーブルに記憶されている前記RGBカラー値をグラフ化したカラーテーブルグラフとを合成し、前記表示部の画面上にウィンドウを形成し、前記ウィンドウ内に前記合成した前記ヒストグラム及び前記カラーテーブルグラフを同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示する、
ことを特徴とする請求項2記載のカラーテーブル表示装置。 - 前記カラーテーブルに記憶されている前記RGBカラー値は、前記ディジタル画像データの画素の輝度に対してレベル変化する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載のカラーテーブル表示装置。 - 前記コンピュータに接続された操作部を有し、
前記コンピュータは、前記画面上に表示されている前記ヒストグラムにおける所望の画素輝度の部分が前記操作部により指定されると、当該指示された画素輝度の部分に対して前記RGBカラー値を設定して前記カラーテーブルを作成する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載のカラーテーブル表示装置。 - 前記コンピュータは、少なくともCPUと、前記CPUにバスを介して接続された前記表示部及びメモリと、前記コンピュータに接続された操作部を有し、
前記メモリには、前記ディジタル画像データを記憶する画像メモリ領域と、前記RGBカラー値の設定のプログラムを記憶するプログラムメモリ領域と、前記カラーテーブルを記憶するカラーテーブルメモリ領域とが形成され、
前記CPUは、前記プログラムメモリ領域に格納されている前記RGBカラー値の設定の前記プログラムを実行することにより、前記画像メモリ領域に記憶されている前記ディジタル画像データを読み出し、前記ディジタル画像データの画素の輝度とその頻度との関係をグラフ化した前記ヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムを横軸に前記輝度、縦軸に前記頻度を取って前記表示部にグラフ表示し、前記操作部により前記ヒストグラムにお ける所望の画素輝度の部分が指定されると、前記指定された点から前記輝度軸と平行な方向を捜査して前記ヒストグラムとの各交点を検出し、前記各検出点を結んだ直線から前記RGBカラー値を設定して前記カラーテーブルを作成する、
ことを特徴とする請求項2記載のカラーテーブル表示装置。 - 標本の情報を光電変換し、この光電変換により得られるアナログ画像信号をディジタル変換したディジタル画像データをカラーテーブルに記憶されている赤色、緑色及び青色のRGBカラー値に従って変換してカラー表示するカラーテーブル表示装置を備えた顕微鏡において、
前記ディジタル画像データの各画素輝度に対する画素個数のヒストグラムと前記カラーテーブルに記憶されている前記RGBカラー値をグラフ化したカラーテーブルグラフとを合成し、この合成した前記ヒストグラム及び前記カラーテーブルグラフを同一画面上でかつ同一スケールの画素輝度軸上にグラフィック表示するコンピュータ、
を備えたことを特徴とする顕微鏡。 - 前記カラーテーブルに記憶されている前記RGBカラー値は、前記標本の種類に応じて変更設定される、
ことを特徴とする請求項7記載の顕微鏡。
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