JP2000115555A - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

Info

Publication number
JP2000115555A
JP2000115555A JP10279244A JP27924498A JP2000115555A JP 2000115555 A JP2000115555 A JP 2000115555A JP 10279244 A JP10279244 A JP 10279244A JP 27924498 A JP27924498 A JP 27924498A JP 2000115555 A JP2000115555 A JP 2000115555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
hue
image
reference value
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10279244A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Yamazaki
昇 山崎
Akio Kurosawa
昭夫 黒澤
Yuji Suzuki
勇治 鈴木
Toshimichi Masaki
俊道 政木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Omron Corp
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Kurabo Industries Ltd, Kurashiki Spinning Co Ltd, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP10279244A priority Critical patent/JP2000115555A/ja
Publication of JP2000115555A publication Critical patent/JP2000115555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像の処理にかかるユーザーの指定操
作を簡略化する。 【解決手段】 モニタ5には、カメラ3の生成したカラ
ー画像とともに、色相環に基づくカラーバーやカーソル
が表示され、ユーザーは、コンソール4の操作によりカ
ーソル位置を調整して、抽出すべき色彩の特徴を表す色
相を指定する。色相変換回路10は、A/D変換回路6
から取り込んだR,G,Bの三原色の画像データを用い
て、各画素毎の色相Hを算出し、色相差演算回路11
は、各画素毎に算出された色相値Hと前記カーソルによ
り指定された基準値H0との差分絶対値ΔHを算出す
る。算出された差分絶対値ΔHは、階調変換回路12,
D/A変換回路7,画像合成回路9Aを介して、モノク
ロ画像信号に変換され、モノクロ画像処理装置17へと
出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー画像信号を入
力してディジタル処理を施す装置であって、特に、入力
したカラー画像信号を、色彩の特徴を表す所定のパラメ
ータに基づき分析して、計測処理や認識処理を行うよう
にしたカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置では、カラー画像生
成用のテレビカメラ3などからカラー画像信号を取り込
んだ後、各画素毎に、R,G,Bの3原色の特徴パラメ
ータを抽出したり、これら3原色のパラメータをさらに
変換処理して色相,彩度,明度の特徴パラメータを抽出
するようにしている。そして、ユーザーに処理対象とす
る色彩の特徴を設定させて、画像上でその設定された条
件に見合う色彩を具備する画像領域を抽出したり、条件
に見合う色彩を基準として画像上の対象物の具備する色
彩を評価するなど、種々の処理を実施する。
【0003】上記したユーザーによる設定処理は、抽出
すべき色彩の範囲を、抽出対象の各パラメータ毎に指定
することにより行われる。具体的には、ユーザーに各パ
ラメータ毎の抽出範囲を数値入力させる方法や、各パラ
メータ毎に、パラメータ値と色彩との関係をグラフ表示
しておき、ユーザーにグラフ上の所望の色彩を選択させ
る方法などが、採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法では、各パラメータ毎に抽出範囲の指定操作を行
わなければならず、操作が煩雑になる。しかも3次元の
各パラメータの指定範囲に基づく色彩はユーザーの感じ
取る色彩に必ずしも一致しないので、ユーザーの感覚に
合った設定がなされるまで何度も指定操作が繰り返され
ることもあり、本処理に先立つ設定処理に、多大な時間
を要するという問題が発生する。
【0005】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、カラー画像の処理にかかるユーザーの指定操作
を簡略化し、本処理に速やかに移行可能となすことを、
技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明にかかるカラー画像処理装置で
は、処理対象のカラー画像から色彩の特徴を表すための
単一のパラメータ(以下これを「色要素」という)によ
る数値情報(以下この情報を「色要素情報」という)を
抽出するとともに、ユーザーに、この色要素の基準値を
指定させ、色要素情報の抽出結果を基準値を用いて変換
処理して、濃淡画像データを生成するようにしている。
【0007】なお前記の「色要素情報」としては、例え
ば、色彩を色相,彩度,明度の3次元系で表現したとき
の色相の強度、または色彩をR,G,Bの三原色で表し
たときのRの強度、X,Y,Zの三刺激値で表現したと
きのX値などを採用することが可能である。
【0008】請求項2の発明では、上記構成の装置に、
さらに表示手段を設け、この表示手段により、入力され
たカラー画像信号に基づくカラー画像と、変換手段によ
り変換処理された濃淡画像データに基づく濃淡画像と
を、切り換えて表示、または並列させて表示するように
している。
【0009】請求項3の発明では、前記表示手段に、さ
らに、前記指定手段により指定された色要素の基準値
と、その基準値により示される色彩の特徴との関係を表
示する機能を具備させている。前記関係としては、前記
指定手段により指定された色要素と同種の色要素の値と
前記基準値との絶対差分値を用いることができる。また
これら2つの値を用いた比やその他の演算結果を用いる
こともできる。さらに前記基準値とは異なる種類の色要
素の値と前記基準値とを用いた演算結果を用いることも
できる。
【0010】請求項4の発明では、前記色要素情報とし
て、前記入力されたカラー画像信号に対し、色相,彩
度,明度のうちのいずれか1つのパラメータによる数値
情報を抽出するように構成する。
【0011】
【作用】カラー画像について、単一のパラメータ(例え
ば色相)による数値情報を、色要素情報として抽出す
る。つぎにユーザーが、この色要素情報を構成するパラ
メータ(色要素)についての基準値を指定すると、前記
色要素情報が変換されて、例えば基準値に対する色要素
情報の差違の度合いが濃淡分布の形態により表された濃
淡画像が生成される。よってこの濃淡画像上で前記色要
素により表される色彩の特徴を抽出して、一連の認識処
理を実施することが可能となる。またユーザーは、単一
のパラメータにかかる処理を行うだけでよくなり、しか
も従来のように複数種のパラメータと色彩の抽出範囲と
の関わりを考慮せずに設定処理を行うことができるの
で、処理対象の色彩を指定するための操作が煩雑になら
ず、速やかに本処理へと移行できる。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかるカラー
画像処理装置1の概略構成を示す。このカラー画像処理
装置1は、カラー画像生成用のテレビカメラ3(以下単
に「カメラ3」という)からのカラー画像信号を取り込
んで、このカラー画像信号を各画素の色彩の特徴が反映
されたモノクロ画像信号に変換して出力するためのもの
で、本体部2と、この本体部2に接続されるコンソール
4およびモニタ5とにより構成される。
【0013】図2は、上記カラー画像処理装置1の具体
的な構成例を示す。前記本体部2には、A/D変換回路
6,D/A変換回路7,同期分離回路8,2個の画像合
成回路9A,9Bのほか、色相変換回路10,色相差演
算回路11,階調変換回路12,カラーバー生成回路1
3,カーソル生成回路14,基準値抽出回路15,スイ
ッチ部16などが組み込まれている。なおこの本体部2
には、前記カメラ3のほか、モノクロ画像処理装置17
が接続されている。
【0014】上記構成のカラー画像処理装置1は、前記
カメラ3により所定の認識対象物を撮像して得られたカ
ラー画像を入力し、このカラー画像上で、色彩の特徴を
HSV系の各パラメータのうちのH(色相)による数値
情報を抽出するとともに、ユーザーの指定操作に基づ
き、認識対象物の色彩の特徴を反映する色相を基準値と
して設定する。そして各画素毎に色相の基準値に対する
差違の度合いを表したモノクロ画像信号を生成し、外部
のモノクロ画像処理装置17に出力する。なおこのモノ
クロ画像処理装置17では、前記基準値に対応する濃度
値を持つ画像領域を抽出した後、その面積や形状などを
計測するなどして、対象物に目的とする認識処理を施す
が、その処理方法は、通常のモノクロ画像処理に対する
処理と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0015】いまカラー画像上の所定の一画素の色彩
が、R,G,Bの三原色系により示されているものとす
ると、この色彩の特徴は、つぎの(1)〜(3)式によ
り三刺激値(X,Y,Z)系に変換できる。ただし各式
のC11〜C33は、照明などの条件により定められた定数
である。
【0016】
【数1】
【0017】
【数2】
【0018】
【数3】
【0019】つぎに上記の三刺激値X,Y,Z、および
照明に用いられた標準の三刺激値X 0,Y0,Z0
(4)〜(6)式にあてはめることにより、Lab表示
系の各パラメータL*,a*,b*が算出される。さらに
このLab表示系のa*,b*の値に応じて(7)〜
(9)式のいずれかを実行することにより、前記画素に
つき、HSV系の色相Hが算出される。
【0020】
【数4】
【0021】
【数5】
【0022】
【数6】
【0023】
【数7】
【0024】
【数8】
【0025】
【数9】
【0026】前記カメラ3から本体部2に取り込まれた
R,G,Bの各カラー画像信号は、それぞれA/D変換
回路6によりディジタル変換され、また同期分離回路8
により、各画像信号に重畳された同期信号が、分離して
取り出される。色相変換回路10は、上記の(1)〜
(9)式を実行するための演算回路を具備しており、各
画素毎に、順次、A/D変換回路6より三原色のカラー
画像データR,G,Bを入力して色相Hを算出し、色相
差演算回路11に出力する。
【0027】前記色相の基準値H0の指定は、詳細は後
記するが、ユーザーがコンソール4を操作して、モニタ
5の表示画面上に設定されたカラーバーの所定位置にカ
ーソルを合わせることによりなされるもので、基準値抽
出回路15は、画面上のカーソルの位置から前記基準値
0を抽出する。色相差演算回路11は、この基準値H0
を取り込んで、各画素毎に、前記色相変換回路10によ
り算出された色相Hと基準値H0との差分絶対値ΔHを
算出する。
【0028】階調変換回路12は、この差分絶対値ΔH
を、モノクロ画像信号の信号レベルに合う値に変換する
ためのもので、この実施例では、ΔHが小さくなるほど
輝度値が高くなるような変換処理が行われる。この変換
処理により、各画素毎に前記基準値H0に対する色相の
差違の度合いが256階調で表されたモノクロ画像デー
タが生成される。さらにこのディジタル量の画像データ
は、D/A変換回路7によりアナログ変換された後、さ
らに画像合成回路9Aにおいて、アナログ量の画像信号
に前記同期分離回路8により取り出された同期信号が重
畳される。これによりモノクロカメラにより生成される
のと同じ形態のモノクロ画像信号が生成され、前記モノ
クロ画像処理装置17に出力される。
【0029】なおモノクロ画像処理装置17を外付けせ
ずに、その画像処理機能を本体部2内に組み込むことも
可能であるが、このように本体部2に既存のモノクロ画
像処理装置を接続して利用することにより、装置の製作
コストを大幅に削減することができる。
【0030】前記スイッチ部16は、上記画像合成回路
9Aにより生成されたモノクロ画像信号、またはカメラ
3からのカラー画像信号のいずれかを切り換えて、第2
の画像合成回路9Bに出力する。
【0031】一方、カラーバー生成回路13は、モニタ
画面上に、矩形枠内にHSV系の色相環に応じた順序で
色彩が配置されたカラーバーの画像を生成する。カーソ
ル生成回路14は、コンソール4からのキー操作信号を
取り込んで、前記カラーバー20上の基準値H0に対応
する位置を指し示すカーソルを表示する。
【0032】第2の画像合成回路9Bは、モニタ5への
表示用の画像データを生成するためのもので、前記スイ
ッチ部16により切り換えられたモノクロ画像またはカ
メラ3からのカラー画像とともに、前記カラーバーおよ
びカーソルの画像を、1画面分の画像として編集し、モ
ニタ5に出力する。
【0033】図3は、モニタ表示の一例であって、前記
カラー画像またはモノクロ画像を切り換えて表示するた
めの画像表示領域20が設定されるほか、この画像表示
領域20と隣り合わせに、縦並びのカラーバー21が表
示される。さらに前記画像表示領域20内のカラーバー
21への対応位置には、カラーバー上で前記基準値H 0
となる色相を示すための矢印型のカーソル25が表示さ
れている。
【0034】なお図示例では、説明を簡単化するため
に、カラー画像およびカラーバー21の適所に、表示色
を文字により示してあるが、実際の表示画面上では、隣
り合う画素間で微妙に色彩が異なる場合もある。またカ
ラーバー21上の各色相を8ビット構成のディジタル値
をもって表す場合、例えばバーの最上端に「0」、最下
端に「255」の色相による色彩を表示し、これら端部
間の色相の度数が縦方向に沿って所定画素おきに1ビッ
トずつ変化するように、表示色を変化させていく。
【0035】この図3は、ユーザーが色相の基準値H0
を指定する前の表示画面であって、前記画像表示領域2
0には、原カラー画像が表示されている。なお図中、認
識対象物の画像22は青色であって、背景にあたる部分
は、黄色の領域と赤色の領域24とに分離されている。
【0036】ユーザーは、このカラー画像上で対象物の
色彩を確認しつつコンソール4を操作して、前記カーソ
ル25がカラーバー21上の対象物の色相(青色を表現
するための色相)に相当する位置を指し示すように調整
する。そしてカーソル25が適切な位置に合わせられた
段階で確定操作を行うと、前記基準値抽出回路15によ
り、そのカーソル位置に該当する色相を表す数値が基準
値H0として取り込まれ、色相差演算回路11に入力さ
れる。
【0037】色相差演算回路11には、前記したよう
に、カラー画像の各画素毎の色相が順次入力されてお
り、その色相の基準値H0に対する絶対差分値ΔHが算
出される。そして色相が基準値H0に近づくほど輝度値
が高くなり、反対に基準値H0に対する色相の差が大き
くなるほど輝度値が低くなるようなモノクロ画像が生成
されることになる。なお絶対差分値と輝度値との関係は
直線的関係に限らず、例えば絶対差分値の小さい領域で
は絶対差分値の変化に対する輝度値変化の割合を大きく
するなど、非直線的な関係としてもよい。
【0038】図4は、前記図3の表示画面上でユーザー
による指定操作が行われた後の表示画面を示すもので、
前記画像表示領域20には、カラー画像に代えて、指定
された基準値H0に基づくモノクロ画像が表示されてい
る。なお図中の画像領域22A,23A,24Aは、前
記図3の各画像領域22,23,24に対応する。
【0039】図示例では、前記カラーバー21上で指定
された基準値H0(青色の色相を示す数値)に該当する
色相を具備する対象物の画像22Aが、白色に近い高い
輝度値をもって表示されるのに対し、基準値H0とは異
なる色相を具備する背景部分の画像領域23A,24A
は、輝度値を落としたグレーレベルで表示されている。
しかもこの場合、背景を構成する2つの色相(黄色、赤
色)毎の指定された青色の色相に対する差分は、黄色よ
りも赤色の方が大きくなるから、モノクロ画像上では、
前記黄色の背景に対応する画像領域23Aよりも、赤色
の背景に対応する画像領域24Aの方が、より低い輝度
値をもって表されるようになる。
【0040】このように変換処理後のモノクロ画像上で
は、ユーザーにより指定された基準色相に近い色相を具
備する画素が高い輝度値をもって表示されるので、ユー
ザーがどのような色相を指定しても、その指定された基
準の色相を具備する画像領域が精度良く抽出されたモノ
クロ画像を生成することができる。よってモノクロ画像
処理装置17側で、該当する色相を具備する画像領域を
的確に抽出して、高精度の認識処理を行うことができ
る。
【0041】またこの方式によれば、ユーザーは、色相
という1次元のパラメータに対する指定操作を行うだけ
で良いので、複数個のパラメータ毎に指定操作を行うと
いう従来の煩雑な操作が回避できる。しかも原カラー画
像を参照しながらカラーバーにカーソルを合わせること
により、ユーザーの感覚に合ったパラメータ値を指定す
ることができるので、抽出すべき色彩の特徴を簡単かつ
正確に指定することが可能である。
【0042】なお上記の実施例では、ユーザーにより色
相の基準値H0の指定操作を行う前と後とで、原カラー
画像とモノクロ画像とを切り換えて表示するようにして
いるが、必ずしもこのような画像の切換え処理は必要で
はなく、両方の画像を並列させて表示するようにしても
よい。
【0043】またこの実施例では、前記基準値H0の指
定操作を支援するために、カラーバー21とカーソル2
5とを表示しているが、これに代えて、色相環にならっ
て色彩をリング状に配列して表示して、前記と同様に適
所をカーソルにより指定するようにしてもよい。またバ
ーグラフ方式の表示を行って、コンソール4の操作に応
じてバーの高さを変動させたり、色相をスケール表示し
てもよい。また色彩の表現形式を熟知するユーザーに対
しては、コンソール4の操作に応じて、実際のパラメー
タ値を表示するようにしてもよい。
【0044】さらにこの実施例では、カラー画像の色彩
の特徴を表す「色要素」として、HSV系の1パラメー
タである色相Hを採用しているが、これに代えて、HS
V系の他のパラメータである彩度または明度を色要素に
採用し、上記実施例と同様に色色素の基準値を指定する
とともに、指定された基準値を用いてカラー画像の色彩
の特徴を反映したモノクロ画像を生成することも、可能
である。
【0045】図5は、カラー画像処理装置1の第2の構
成例を示す。この実施例は、前記色要素として彩度を採
用したもので、本体部2には、前記図2の色相変換回路
10,色相差演算回路11に代えて、彩度変換回路1
8,彩度差演算回路19が、組み込まれる。その他の構
成については、前記第1の実施例と同様であり、ここで
は図2と同様の符号を付すことにより、詳細な説明を省
略する。
【0046】彩度変換回路18には、前記した(1)〜
(6)式、およびつぎの(10)式を実行するための演
算回路が組み込まれており、A/D変換回路6より、カ
ラー画像上の各画素毎の三原色の画像データR,G,B
を順次取り込んで、彩度Sを算出する。
【0047】
【数10】
【0048】一方、カラーバー生成回路13は、所定の
色相による色彩(例えば赤色)をベースとして彩度を徐
々に変化させたカラーバー21を、モニタ画面上に表示
する。例えば彩度を8ビットのディジタル量で示す場
合、カラーバーの最上端の彩度を「255」、最下端の
彩度を「0」に設定するとともに、これらの端部間で所
定画素毎に1ビットずつ彩度が変化するように、表示色
を変動させる。
【0049】カーソル生成回路14は、前記第1の実施
例と同様、前記カラーバー21に対応させてコンソール
4の操作に応じた位置にカーソル25を表示する。これ
を受けて基準値抽出回路15は、そのカーソル25によ
り指し示されたカラーバー21上の彩度を基準値S0
して取り込んで、彩度差演算回路19に与えるもので、
彩度差演算回路19では、各画素毎に、前記彩度変換回
路18により算出された彩度Sと指定された基準値S0
との差分絶対値ΔSが算出される。
【0050】以下、第1の実施例と同様に、階調変換回
路12により前記差分絶対値ΔSが画像信号に応じた階
調に変換された後、D/A変換回路7および画像合成回
路9Aを経て、各画素毎に彩度Sの基準値S0に対する
差違の度合いを表したモノクロ画像信号が生成され、後
段のモノクロ画像処理装置17に出力される。よってモ
ノクロ画像処理装置17では、第1の実施例と同様に、
モノクロ画像上で前記彩度の基準値S0に対応する画像
領域を抽出して、目的に応じた認識処理を実施する。
【0051】なお明度を色要素として採用する装置にお
いても同様に、ユーザーに抽出すべき色彩の特徴を示す
明度V0を指定させるとともに、指定された明度明度V0
を基準値として取り込んで、カラー画像上の各画素毎に
明度Vの前記基準値V0に対する差違の度合いを表した
モノクロ画像信号を生成し、モノクロ画像理装置17に
出力することになる。
【0052】このように色相H,彩度S,明度Vのいず
れのパラメータを色要素として用いても、カラー画像の
特徴を表現することが可能であるが、この中でも色相H
は、特に一般的な色の感覚に基づいて指定しやすいパラ
メータである上、対象物がどのような色彩をとっても対
応できるので、この色相Hを採用した第1の実施例の装
置は、本発明のより望ましい実施形態である、と言うこ
とができる。
【0053】ただし織物や印刷物などの色むら検査のよ
うに、特定の色相を具備する対象物について、色の明る
さ、くすみ度合いなどをチェックすることを目的とする
場合は、彩度Sや明度Vを色要素として採用することに
より、パラメータ値の微妙な違いも簡単に抽出して、精
度の高い認識処理を行うことができる。なおこのように
彩度や明度をパラメータとして採用する場合、コンソー
ル4の操作によりカラーバーのベースとなる色相を自由
に選択できるようにしておけば、対象物の色彩に柔軟に
対応することができる。
【0054】さらにここまででは、HSV系の3つのパ
ラメータのいずれかを色要素とする例についてのみ述べ
たが、色要素に用いられるパラメータは、HSV系のパ
ラメータに限らず、例えばRGB系のパラメータや三刺
激値のパラメータを用いることも可能である。
【0055】
【発明の効果】上記したようにこの発明では、カラー画
像信号から、色彩の情報を単一のパラメータの数値によ
る色要素情報を抽出するとともに、この色要素情報に用
いられたパラメータの基準値をユーザーに指定させて、
この指定された基準値を用いて前記色要素情報の抽出結
果を濃淡画像データに変換するので、ユーザーは単一の
パラメータにかかる指定のみを行うだけで済み、操作の
煩雑化を回避して、本処理に速やかに移行することがで
きる。
【0056】請求項2の発明では、装置内に入力された
カラー画像と、変換処理により生成された濃淡画像と
を、切り換えて表示、または並列させて表示することに
より、ユーザーは、指定した基準値による処理結果が自
身の感覚に応じたものであるか否かを、容易に認識でき
る。
【0057】請求項3の発明では、指定された色要素の
基準値と、その基準値により表される色彩の特徴との関
係が表示されるので、ユーザーは、目的とする色彩を具
備する部分や、その色彩に近い色彩を具備する部分など
を、表示画面上で容易に認識できる。また自身の指定し
た基準値が適切であるかどうかを確認することもでき
る。
【0058】請求項4の発明では、色要素情報として、
色相,彩度,明度のうちのいずれか1つのパラメータに
よる特徴を抽出するので、処理目的に応じたパラメータ
を採用することにより、色要素の基準値を、ユーザーの
感覚に合わせて適切に指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例にかかるカラー画像処理装
置、および周辺装置の外観を示す説明図である。
【図2】カラー画像処理装置の具体的な構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】モニタ表示の一例を示す説明図である。
【図4】モニタ表示の一例を示す説明図である。
【図5】カラー画像処理装置の第2の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 カラー画像処理装置 2 本体部 4 コンソール 5 モニタ 9A,9B 画像合成回路 10 色相変換回路 11 色相差演算回路 12 階調変換回路 13 カラーバー生成回路 14 カーソル生成回路 16 スイッチ部 18 彩度変換回路 19 彩度差演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒澤 昭夫 大阪府寝屋川市下木田町14−5 倉敷紡績 株式会社技術研究所内 (72)発明者 鈴木 勇治 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 政木 俊道 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CC01 CE08 CE11 CE16 DB06 DB09 5C066 AA11 CA08 CA11 DA00 DC06 DC08 EE01 GA01 GA21 GA22 HA03 JA05 KE01 KE19 KE20 5C077 LL17 MM27 MP08 PP15 PP23 PP31 PP32 PP35 PP43 PQ08 PQ12 RR01 SS05 SS06 5C079 HA13 HB01 HB06 LA02 LA31 MA17 MA19 NA27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像信号を入力する画像入力手段
    と、 入力されたカラー画像信号から、色彩の特徴を単一のパ
    ラメータによる数値情報で表した色要素情報を抽出する
    色要素抽出手段と、 前記色要素情報に用いられるパラメータの基準値を指定
    するための指定手段と、 前記色要素情報の抽出結果を、前記指定手段により指定
    された基準値を用いて濃淡画像データに変換する変換手
    段とを具備して成るカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたカラー画像処理装
    置であって、 さらに、画像入力手段により入力されたカラー画像信号
    に基づくカラー画像と、前記変換手段により変換処理さ
    れた濃淡画像データに基づく濃淡画像とを、切り換えて
    表示、または並列させて表示する表示手段を具備するカ
    ラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は、さらに、前記指定手段
    により指定された色要素の基準値と、その基準値により
    示される色彩の特徴との関係を表示する請求項2に記載
    されたカラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記色要素抽出手段は、前記入力された
    カラー画像信号に対し、色相,彩度,明度のうちのいず
    れか1つのパラメータによる数値情報を抽出する請求項
    1に記載されたカラー画像処理装置。
JP10279244A 1998-10-01 1998-10-01 カラー画像処理装置 Pending JP2000115555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10279244A JP2000115555A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 カラー画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10279244A JP2000115555A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 カラー画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000115555A true JP2000115555A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17608454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10279244A Pending JP2000115555A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 カラー画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000115555A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7920146B2 (en) 2004-07-21 2011-04-05 Sony Corporation User interface providing device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7920146B2 (en) 2004-07-21 2011-04-05 Sony Corporation User interface providing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4375781B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法並びにプログラムおよび記録媒体
US8103119B2 (en) Image processing device, image processing method, image processing program product, and image-capturing device
US8004545B2 (en) Display apparatus with arrangement to decrease quantity of backlight and increase transmittance of the display panel
US7064864B2 (en) Method and apparatus for compressing reproducible color gamut
US6172681B1 (en) Color adjustment and conversion method
JPH04246690A (ja) 高品質のイメージを並みの解像度で表示する方法
KR100735550B1 (ko) 입력 색 공간을 cmyk 색 공간으로 변환하는 방법 및장치
JPH06333039A (ja) エアブラシ方法及びエアブラシ装置
JPH04151779A (ja) カラーマッピング装置及び方法
JPH1084487A (ja) 画像処理装置および方法
KR20100101713A (ko) 휘도 정보 표시장치 및 방법
JP4974607B2 (ja) 表示装置および表示システム並びにrgb信号処理方法
JPH0723245A (ja) 画像処理装置
US20030234810A1 (en) Graphical user interface for color correction using curves
CN111416966A (zh) 信息处理设备、信息处理方法和计算机可读介质
KR101958263B1 (ko) Vr 콘텐츠와 ui 템플릿의 제어방법
JP2000115555A (ja) カラー画像処理装置
KR100595442B1 (ko) 디스플레이 장치
JP3155418B2 (ja) 色画像変換装置
JP2005277484A (ja) 色信号変換装置
KR100771618B1 (ko) 색 조정 장치 및 방법
JP4552532B2 (ja) 映像表示装置、プログラムおよび色調整方法
JP2005130202A (ja) 内視鏡におけるカラープリンタ・カラーモニタの色調整及び階調調整用のカラーチャート
JPH08202325A (ja) カラーグラフィックにおける色の決定方法及び色修正装置
JPH05120417A (ja) カラー画像の色調整及び画像合成方法並びに装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050118