JP3155418B2 - 色画像変換装置 - Google Patents

色画像変換装置

Info

Publication number
JP3155418B2
JP3155418B2 JP34966493A JP34966493A JP3155418B2 JP 3155418 B2 JP3155418 B2 JP 3155418B2 JP 34966493 A JP34966493 A JP 34966493A JP 34966493 A JP34966493 A JP 34966493A JP 3155418 B2 JP3155418 B2 JP 3155418B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
hue
image
difference
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34966493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07203476A (ja
Inventor
仁夫 高田
勝 大塚
昭夫 黒澤
昇 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18405269&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3155418(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kurashiki Spinning Co Ltd filed Critical Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority to JP34966493A priority Critical patent/JP3155418B2/ja
Publication of JPH07203476A publication Critical patent/JPH07203476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3155418B2 publication Critical patent/JP3155418B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー撮像装置で撮像
したカラー画像を単色画像に変換する色画像変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファクトリオートメーション
のライン等における製品の外観検査に画像処理装置が用
いられているが、その多くは、構成が簡単で安価な単色
画像処理装置である。しかし、単色画像処理装置は、映
像の濃淡すなわち明度のみによる処理を行うため、色が
異なっても明度差が無い場合は、差異が検出できず検査
が不可能となる。また、明度は、照明光量に依存する量
であり、照明むらや照明変動の影響を強く受けるため、
明度測定には、均質で安定な照明を必要とする。このた
め、そのような照明設備の設置や維持管理のための負担
が大きくなる。一方、単色画像処理装置の上記のような
問題を克服するため、専用のカラー画像処理装置の利用
も行われるようになってきている。しかし、これらの装
置は高価であることや操作が複雑であることなどから利
用は限られている。また、すでに単色画像処理装置を用
いているユーザが、検査品種の増加・変更により単色画
像処理で対応できなくなることがある。また、検査精度
の向上の要請からカラー画像処理を必要とした場合、新
たにカラー画像処理装置を導入することはコスト面での
ムダが生じ、新装置の操作習得やシステム変更に多大の
労力を要する。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】そこで、カラー画像
撮像装置で撮像したカラー画像を何らかの方法で単色画
像処理装置で扱える単色画像に変換する画像変換装置が
考えられる。この場合、単色画像処理装置の前にアダプ
タとして付加すればよいため、導入に伴うコストや労力
が低減される。このような画像変換装置としては以下の
ようなものがある。特開平2−92089号公報に記載
された「画像処理用カラーテレビカメラ」では、テレビ
カメラから色相信号、彩度信号および輝度信号(明度に
相当)が、それぞれ単色画像信号として出力する。この
画像処理用カラーテレビカメラでは、色相、彩度および
明度の信号が、それぞれ単色画像信号として出力される
ようになっているが、ここで提案されている色相信号に
は以下のような不都合がある。
【0004】図1は、ある色空間の色度平面の例を示し
たものである。図1において、黒点で示す4つの色C
1、C2、C3およびC4の色相は、それぞれ角度θ
1、θ2、θ3および0となる。図2は、この4つの色
C1、C2、C3およびC4を含む画像の1例を示す。
ここで、出力する色相信号のレベルを色相0°=0V、
色相360°=0.7Vと定めた場合、図2に示す画像
の一点鎖線で示す走査線上の色相信号は、1水平走査期
間Hにおいて、図3のようになる。すなわち、水平同期
信号が出力された後に、順次、色C1、C2、C1、C
3、C1、C4、C1の色相に対応する信号が出力され
る。C1は色相が0°に近いため0Vに近く、C3は色
相が360°に近いため、0.7Vに近いレベルとなっ
ており、C2は180°近傍であるため、中間的な信号
レベルとなる。この場合、C1とC2あるいはC2とC
3の関係は色相の差と信号レベルの差が一致するが、C
1とC3では色相の差は非常に小さいにも関わらず信号
レベルが大きく異なるという不都合が生じる。さらに、
C4のような色相0°近傍の色については、図3に示す
ように、信号レベルが0Vと0.7Vを往復し極めて不
安定となる。この現象は、色空間の種類や色相の値と出
力する信号レベルの関係によらず、色相という概念がも
つ本質的な問題である。したがって、色相信号を用いる
ことは実用上問題がある。また、単色画像処理装置は1
つの入力端子しか無いものが多く、この場合は外部に切
り替え器を用意して、色相、彩度および明度の信号を順
次切り替えて処理する必要がある。たとえ複数の入力端
子を備えた装置でも内部で順次切り替えて処理するた
め、いずれにしても処理時間が長くなる。また、3つの
信号を同時に処理できないため移動する対象物に対して
は適応できない。
【0005】また、本発明者らが特開平5−21560
9号公報で提案した「色画像抽出装置」は、カラー撮像
装置で撮像した映像信号より、指定した基準色の画像を
抽出して、単色2値画像として出力する。この色画像抽
出装置による画像変換には、上述の画像処理用カラーテ
レビカメラのような不都合はない。しかし、この画像変
換装置は、色による領域抽出が容易な画像には適応でき
るが、明確な色の境界が存在しないような任意画像の場
合には適応できない。また、出力が2値画像であるた
め、多値の単色画像を扱う濃淡画像処理には適応できな
い。
【0006】本発明の第1の目的は、カラー画像撮像装
置で撮像したカラー画像を単色画像処理装置で扱える安
定した信号に変換して出力する色画像変換装置を提供す
ることである。本発明の第2の目的は、カラー画像撮像
装置で撮像したカラー画像を単色画像処理装置で扱える
1つの信号に変換して短い処理時間で出力する色画像変
換装置を提供することである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明に係る第1の色
画像変換装置は、カラー撮像装置で撮像した映像信号
を、色成分に変換する色成分変換手段と、基準色の色成
分を登録する基準色登録手段と、色成分変換手段で変換
した各画素の色成分と予め登録されていた基準色の色成
分から、各画素の色と基準色との色差を求める色差演算
手段と、得られた色差の値に応じた信号レベルからなる
単色画像信号を出力する画像出力手段を具備することを
特徴とする。本発明に係る第2の色画像変換装置は、カ
ラー撮像装置で撮像した映像信号を、色相に変換する色
相変換手段と、基準色の色相を登録する基準色登録手段
と、色相変換手段で変換した各画素の色相と予め登録さ
れていた基準色の色相から、各画素の色と基準色との色
相差を求める色相差演算手段と、得られた色相差の値に
応じた信号レベルからなる単色画像信号を出力する画像
出力手段を具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】色画像変換装置において、単色画像処理装置に
送るために映像信号から変換される信号は、1つである
ことが好ましく、また、特定の色で信号レベルが不安定
になるという不都合が生じないことが望ましい。そこ
で、本発明では、カラー映像信号を、色差または色相差
のような色変化に対して本質的に安定な信号に変換し、
単色画像処理装置に出力する。本発明に係る第1の色画
像変換装置では、映像信号から変換された各画素の色成
分と予め登録されていた基準色の色成分から、各画素の
色と基準色との差を求め、差に応じた信号レベルを出力
する。図2は、4つの色C1、C2、C3およびC4を
含む画像の1例を示す。ある色空間の色度平面である上
述の図1におけるC1を基準色とした場合、図2の各画
素C2,C3,C4について色差を求めると、C1とC
2の色差はE2となり、C1とC3の色差はE3とな
り、C1とC4の色差はE4となる。(ただし、説明の
都合上、各色はすべて同じ明度であり、同一色度平面上
にあると仮定している。)この場合、図2に示す画像の
一点鎖線で示す走査線上の出力信号は、1水平走査期間
Hにおいて、図4のようになる。すなわち、水平同期信
号が出力された後に、順次、色C1、C2、C1、C
3、C1、C4、C1の色差に対応する信号が出力され
る。図4に示すように、色差が大きいほど大きな信号レ
ベルとなる。したがって、特定の色での不安定な出力値
は生じない。ここでは、出力する色差信号のレベルを、
色差の最小値で0V、色差の最大値で0.7Vと定め
る。従来の画像処理用カラーテレビカメラにおける図3
のような特定の色における不安定現象という不都合は起
こらない。また、1つの信号だけであるので、単色画像
処理装置の1つの入力端子に入力するための切り替え器
なども必要とせず、単色画像処理装置で容易に扱える。
さらに、任意画像にも適応できる。
【0009】また、本発明に係る第2の色画像変換装置
では、映像信号から変換された各画素の色相と予め登録
されていた基準色の色相から、各画素の色と基準色との
色相差を求め、色相差に応じた信号レベルを出力するよ
うになっている。上述の図1において、図2の各画素C
2,C3,C4について色相差を求めると、C1を基準
色とした場合、C1とC2の色相差はH2となり、C1
とC3の色相差はH3となり、C1とC4の色相差はH
4となる。この場合、図2に示す画像の一点鎖線で示す
走査線上の出力信号は、1水平走査期間Hにおいて、図
5に示されるようになる。すなわち、水平同期信号が出
力された後に、順次、色C1、C2、C1、C3、C
1、C4、C1の色相差に対応する信号が出力される。
図5に示すように、色相差が大きいほど大きな信号レベ
ルになる。この場合も、第1の色画像変換装置と同様
に、特定の色における不安定現象という不都合は生じる
ことはない。ここでは、出力する色相差信号のレベル
を、色相差の最小値を0V、色相差の最大値を0.7V
と定める。
【0010】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の色画像
変換装置の実施例について説明する。図6は、本発明に
係る第1の色画像変換装置の1実施例を示す。以下に、
図6を参照して色画像変換装置を説明する。カラー撮像
カメラ1からのRGBアナログ信号は、破線で示す色画
像変換装置におけるL*、a*、b*変換回路2によりL*
a*、b*値に相当するデジタル値に変換される。RGB表
色系からL*a*b*表色系への変換は公知であり、ここで
は説明しない。次に、色差演算回路6は、変換されたL
*、a*、b*値と基準色登録動作制御部10から出力され
るL* 0、a* 0、b* 0、すなわち、基準色のL*、a*、b*
とから、式(1)で表される色差△E*が演算され、出
力される。
【数1】 △E*=((L*−L* 0)2+(a*−a* 0)2+(b*−b* 0)2)1/2 (1)
【0011】次に、色差演算回路6で得られた色差△E
*は、階調変換回路7により階調が変換される。階調変
換する理由は次のとおりである。単色画像信号のレベル
は一般に0.7VPPであるので、色差の値と、単色画
像信号の信号レベルが整合するようスケーリングをする
必要がある。たとえば、色差=0を0V、考えられる最
大色差を0.7Vになるように固定する場合は階調変換
は不要であるが、この場合は小さい色差しかない画像の
信号レベルが非常に小さくなり分解能が低下する。そこ
で、階調変換回路7によって適正なレベルになるようフ
ルスケール調整を行う。(例えば、色差0〜20を0〜
0.7Vになるように変換する。)なお、色差△E*のD
A変換の後、アナログ回路の増幅率を変化させる方法も
あるが、S/N比の点で不利である。また、階調変換回
路をルックアップテーブルで構成しておけば、単なるフ
ルスケール調整だけでなく、ある特定の色差範囲(例え
ば色差10〜20の範囲)を0〜0.7Vになるように
調整したり、非線形な変換も容易にできる。次に、DA
変換回路8により、階調変換回路7からのデジタル値は
アナログ信号に変換される。第1画像合成回路9は、D
A変換回路8からのアナログ信号とカラーカメラ1から
の映像信号に含まれる同期信号とを合成して単色画像信
号として単色画像処理装置15に出力する。
【0012】この色画像変換装置において、基準色の登
録は、(1)撮像した画像を表示したモニター画面上で、
所望する領域を指定する領域指定手段、(2)基準色を登
録する期間を指示する登録期間指示手段、および、(3)
領域指定手段で指定した領域において、登録期間指示手
段で指示した期間内に含まれる映像信号の色の範囲もし
くは、すでに色範囲記憶手段に記憶されている色の範囲
のどちらかの範囲に含まれる色を新たに基準色範囲とし
て記憶する色範囲記憶手段を用いて行われる。
【0013】具体的には、カラーカメラ1からの映像信
号は、ウインドウ生成回路11の出力と第2画像合成回
路14で合成され、モニターテレビ16には原画像とウ
インドウが表示される。使用者がモニターテレビ16の
映像を見ながらカーソルボタン13を操作することによ
り、画面上の所望の領域にウインドウを移動させ、基準
色に設定したい領域を指定する。次に、使用者が登録ボ
タン1を押すと、基準色登録動作制御部10からの指令
により、ウインドウで設定した領域において登録ボタン
1を押している期間に含まれるすべての色L*、a*、b*
の範囲が基準L*メモリ3、基準a*メモリ4、基準b*
モリ5にそれぞれ記憶される。登録ボタン12を離す
と、基準色登録動作制御部10は、各メモリの内容を読
みだし、L*、a*、b*の各範囲の中央値を求め、基準色
データとして色差演算回路6に出力する。
【0014】図7は、本発明に係る第2の色画像変換装
置の1実施例を示す。以下に、図7を参照して色画像変
換装置を説明する。まず、カラー撮像カメラ101から
のRGBアナログ信号は、破線で示す色画像変換装置に
おけるL*、a*、b*変換回路102によりL*、a*、b*
に相当するデジタル値に変換される。変換されたL*、a
*、b*値は、色相演算回路103により、さらに、式
(2)で表される色相Hに変換される。
【数2】 H=tan-1(b*/a*) (a*>0; b*>0) H=tan-1(b*/a*)+360° (a*>0; b*<0) (2) H=tan-1(b*/a*)+180° (a*<0)
【0015】次に、色相差演算回路105は、色相演算
回路103により求められた色相と基準色登録動作制御
部109から出力される基準色の色相H0から、式(3)
で表される色相差△Hを演算する。
【数3】 △H=ABS(H−H0) (3) この演算された色相差△Hは、色相差の値と単色画像信
号の信号レベルが整合するように適正にスケーリングを
するため、階調変換回路106により階調変換される。
DA変換回路107は、階調変換回路106からのデジ
タル値をアナログ信号に変換する。第1画像合成回路1
08は、DA変換回路107からのアナログ信号とカラ
ーカメラ101からの映像信号に含まれる同期信号を合
成して単色画像信号として単色画像処理装置114に出
力する。
【0016】この色画像変換装置において、基準色の登
録は次のように行われる。まず、カラーカメラ101か
らの映像信号は、ウインドウ生成回路110の出力と第
2画像合成回路113で合成され、モニターテレビ11
5には原画像とウインドウが表示される。モニターテレ
ビ115の映像を見ながらカーソルボタン112を操作
することにより、画面上の所望の領域にウインドウを移
動させ、基準色に設定したい領域を指定する。次に、登
録ボタン111を押すと、基準色登録動作制御部109
から指令により、ウインドウで設定した領域において登
録ボタン111を押している期間に含まれるすべて色の
色相Hの範囲が基準Hメモリ104に記憶される。登録
ボタン111を離すと、基準色登録動作制御部109
は、基準Hメモリ104の内容を読みだし、色相Hの範
囲の中央値を求め、基準色データとして色相差演算回路
105に出力する。
【0017】以上に説明した第1と第2の実施例におい
て、登録ボタン12、111の代わりに、外部からの登
録信号等を用いても良い。カーソルボタン13、112
の代わりに、マウス等を用いても良い。また、RS23
2C等の通信による登録の指示でも良い。また、基準色
の設定において、基準Hメモリ104に記憶した値の中
央値を用いたが、単純な平均値を用いたり、異常値を削
除したデータの平均値を用いるなどしても良い。
【0018】先に説明した第1実施例では、色差△E*
を用いた色画像変換装置について説明したが、次に説明
する色差△E!を用いてもよい。この場合、次の式
(4)のように、XYZ表色系の3刺激X、Y、Z値を
Lab表色系の値a!、b!に変換する。
【数4】 a!=500(Y0X/X0Y)1/3−1) (4) b!=200(1−(Y0Z/Z0Y)1/3) ただし、X0、Y0、Z0は、白色のX、Y、Z値を表
す。ここで、色差演算回路210により演算される色差
△E!は、次の式(5)で定義する正規化色差である。
【数5】 △E!=((a!−a0!)2+(b!−b0!)2)1/2 (5) ただし、a0!、b0!は、基準色のa!、b!を表す。
【0019】この変形例において用いられる色差△E!
は、光量Lの変動の影響を受けないようになっている。
すなわち、式(5)には、光量Lは含まれていない。し
たがって、照明むらなどによる影響が避けられるという
長所がある。表1は、光量が変化した場合の色差△E*
と△E!との挙動を示した例である。表1において、A
色の光量変化前を基準色とした場合に、光量が1/2に
なると△E*では同じ色で19.3の色差になり、元々
のA色とB色の色差9.7より大きくなるため、このよ
うな過酷な条件下では2つの色の区別が不可能である。
これに対し、△E!では光量が変化しても色差が出ず、
2つの色は十分判別可能である。
【0020】
【表1】
【0021】ただし、△E!は、次のような問題があ
る。(1)△E*は均等知覚色差であるため、人間の感
覚とその数値が一致するが、△E!は人間の感覚とは必
ずしも一致しない。(2)明度成分を含まないため、明
度の違いしかない色の区別ができない。従って、色差△
E!は、人間の感覚との一致が必要なく、明度差が支配
的な検査対象物がなく、照明光量の変動等が大きい場合
に有効である。もちろん、スイッチ等で用途や検査対象
物に応じて2種類の色差を切り替えられる装置にするこ
とも可能である。
【0022】次に、色画像変換装置の変形例として、△
*と△E!との切り替えを容易に行う色画像変換装置を
説明する。この変形例では、色成分変換は、(1)カラ
ー撮像装置で撮像したR、G、Bアナログ信号をX、
Y、Zアナログ信号に変換するXYZ変換手段と、
(2)X、Y、Zアナログ信号を、それぞれデジタル値
に変換するデジタル化手段と、(3)Yのデジタル化手
段の出力がアドレス端子に接続され、Yのデジタル値で
構成されるビット列で定まる番地にYの値に対応するL
*の値を格納したL*メモリと、(4)XとYのデジタル
化手段の出力がアドレス端子に接続され、XとYのデジ
タル値で構成されるビット列で定まる番地に、XとYの
値に対応するa*の値を格納したa*メモリと、(5)Yと
Zのデジタル化手段の出力がアドレス端子に接続され、
YとZのデジタル値で構成されるビット列で定まる番地
に、YとZの値に対応するb*の値を格納したb*メモリと
を用いて行われる。
【0023】この色画像変換装置では、図8に示すLa
b変換回路を用いる。このLab変換回路では、次の式
(6)のように、XYZ表色系の3刺激X、Y、Z値を
Lab表色系の値a!、b!に変換する。
【数6】 L*=116*(Y/100)1/3−16 a*=500*{(X/98.1)1/3−(Y/100)1/3} (6) b*=200*{(Y/100)1/3−(Z/118.2)1/3} Lab変換回路について説明すると、カラーカメラ20
1からのアナログ映像信号はXYZ変換回路202によ
りXYZ表色系のX、Y、Z信号に変換される。この
Y、X、Z信号は、それぞれ、AD変換器203、20
4、205から8ビットのデジタル値としてL用ROM
206、a用ROM207、b用ROM208に出力され
る。ここで、L用ROM206、a用ROM207、b用
ROM208は、128Kバイト(アドレス線はA0〜
A16の17本)のROMであり、アドレス端子A16
はスイッチ209に接続されている。
【0024】L用ROM206のアドレス端子A0〜A
7はAD変換器203の出力Yに接続されており、アド
レス端子A8〜A15は“0"に固定されている。ま
た、アドレス端子A16が“0"ではアドレス端子A0
〜A7のビット列で決まる番地にはY値に対応するL*
の値が書き込まれており、他の番地には“0"が書き込
まれている。従って、スイッチ209を切り替えること
により、L用ROM206からはY値に対応するL*
または“0"が出力される。
【0025】また、a用ROM207のアドレス端子A
0〜A7は、AD変換器203の出力に接続されてお
り、アドレス端子A8〜A15は、AD変換器204の
出力Xに接続されている。また、A16が“0"でアド
レス端子A0〜A15のビット列で決まる番地にはX値
およびY値に対応するa*の値が書き込まれており、アド
レス端子A16が“1"でアドレス端子A0〜A15の
ビット列で決まる番地にはX値およびY値に対応するa!
の値が書き込まれている。従って、スイッチ209を切
り替えることにより、a用ROM207からはX値およ
びY値に対応するa*値またはa!値が出力される。
【0026】さらに、b用ROM208のアドレス端子
A0〜A7は、AD変換器205の出力に接続されてお
り、アドレス端子A8〜A15は、AD変換器203の
出力に接続されている。また、アドレス端子A16が
“0"でアドレス端子A0〜A15のビット列で決まる
番地にはY値およびZ値に対応するb*の値が書き込まれ
ており、アドレス端子A16が“1"でアドレス端子A
0〜A15のビット列で決まる番地にはY値およびZ値
に対応するb!の値が書き込まれている。従って、スイッ
チ209を切り替えることにより、b用ROM208か
らはY値およびZ値に対応するb*値またはb!値が出力さ
れる。色差演算回路210は、
【数7】 △E=((L−L0)2+(a−a0)2+(b−b0)2)1/2 (7) を演算すればよい。ただし、L0、a0、b0は、基準色の
L、a、bである。また、△E!の場合、LおよびL0は0
である。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る色画像変換装置は、カラー
画像撮像装置で撮像したカラー画像を単色画像処理装置
で扱える安定した信号に変換して単色画像処理装置に出
力できる。本発明に係る色画像変換装置は、カラー画像
撮像装置で撮像したカラー画像を単色画像処理装置で扱
える1つの信号に変換して短い処理時間で単色画像処理
装置に出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ある色空間の色度平面の例を示したグラフで
ある。
【図2】 4つの色C1、C2、C3およびC4を含む
画像の1例の図である。
【図3】 図2に示す画像の一点鎖線で示す走査線上の
色相信号の図である。
【図4】 図2に示す画像の一点鎖線で示す走査線上の
色差信号の図である。
【図5】 図2に示す画像の一点鎖線で示す走査線上の
色相差信号の図である。
【図6】 本発明に係る第1の色画像変換装置のブロッ
ク図である。
【図7】 本発明に係る第2の色画像変換装置のブロッ
ク図である。
【図8】 △E*と△E!との切り替えを容易に行える色
画像変換装置に用いるLab変換回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…カラーカメラ、 2…Lab変換回路、3、4、
5…基準メモリ、 6…色差演算回路、101…カラー
カメラ、 102…L***変換回路、104…基
準Hメモリ、 105…色相差演算回路、201…カ
ラーカメラ、 210…色差演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 昇 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷 紡績株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−34202(JP,A) 特開 平2−92089(JP,A) 特開 平5−215609(JP,A) 特開 昭61−137029(JP,A) 特開 平2−74832(JP,A) 特開 昭61−56924(JP,A) 特開 平5−306955(JP,A) 特開 平4−211570(JP,A) 特開 昭62−295572(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/44 - 9/78 H04N 1/46 G01J 3/00 - 4/04 G01J 7/00 - 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー撮像装置で撮像した映像信号を、
    色成分に変換する色成分変換手段と、 基準色の色成分を登録する基準色登録手段と、 色成分変換手段で変換した各画素の色成分と予め登録さ
    れていた基準色の色成分から、各画素の色と基準色との
    差を求める色差演算手段と、 得られた差の値に応じた信号レベルからなる単色画像信
    号を出力する画像出力手段を具備することを特徴とする
    色画像変換装置。
  2. 【請求項2】 カラー撮像装置で撮像した映像信号を、
    色相に変換する色相変換手段と、 基準色の色相を登録する基準色登録手段と、 色相変換手段で変換した各画素の色相と予め登録されて
    いた基準色の色相から、各画素の色と基準色との色相差
    を求める色相差演算手段と、 得られた色相差の値に応じた信号レベルからなる単色画
    像信号を出力する画像出力手段を具備することを特徴と
    する色画像変換装置。
JP34966493A 1993-12-29 1993-12-29 色画像変換装置 Expired - Fee Related JP3155418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34966493A JP3155418B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 色画像変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34966493A JP3155418B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 色画像変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07203476A JPH07203476A (ja) 1995-08-04
JP3155418B2 true JP3155418B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=18405269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34966493A Expired - Fee Related JP3155418B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 色画像変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3155418B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004533A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Nireco Corp 印刷物の測色方法及び測色装置
JP4513394B2 (ja) * 2004-04-23 2010-07-28 オムロン株式会社 カラー画像の処理方法および画像処理装置
JP4696856B2 (ja) 2005-11-02 2011-06-08 オムロン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、そのプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP4706749B2 (ja) * 2008-11-21 2011-06-22 オムロン株式会社 画像処理装置、画像処理方法
JP4670994B2 (ja) * 2010-04-05 2011-04-13 オムロン株式会社 カラー画像の処理方法および画像処理装置
JP4670995B2 (ja) * 2010-04-05 2011-04-13 オムロン株式会社 カラー画像の処理方法および画像処理装置
JP4670993B2 (ja) * 2010-04-05 2011-04-13 オムロン株式会社 カラー画像の処理方法および画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07203476A (ja) 1995-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101690161B (zh) 用于自动地计算伽马校正曲线的设备和方法
US5185666A (en) Digitized film image processing system with bordered split screen display
US7978384B2 (en) Image processing system, image processing apparatus, image processing method, and storage medium thereof
US20080253650A1 (en) Image Processing Device, Image Processing Method, Image Processing Program Product, and Image-Capturing Device
US5321500A (en) Non-real-time film scanning system
US20030053094A1 (en) Image processing method and apparatus
US5155586A (en) Method and apparatus for flare correction
JP2006276030A (ja) 色を測定するための方法及び装置
JPH0216876A (ja) 色彩変換表示方法およびそれに用いる装置
KR20060090741A (ko) Yuv에서 rgb로 휘도 보존 컬러 변환 방법 및 시스템
KR100204543B1 (ko) 휴/새츄레이션을 이용한 색조정기능을 갖는 디스플레이 장치의 제어방법
JPH1084487A (ja) 画像処理装置および方法
US5619230A (en) System and method for real-time image display palette mapping
JP3155418B2 (ja) 色画像変換装置
US7463286B2 (en) Image data processing apparatus
JPH0756549A (ja) 画像機器及び色補正システム
KR0155435B1 (ko) 칼라 텔레비젼 수상기의 색보정방법 및 장치
JPH08226853A (ja) 赤外線熱画像装置
JPH0830249A (ja) 高速画像濃度変換装置
JP2005277484A (ja) 色信号変換装置
JPH0750848A (ja) 画像処理装置
KR100816327B1 (ko) 플랫 패널 표시 장치의 색도 보정 장치 및 그 방법
JP2004072758A (ja) 色処理装置および色処理方法、色処理プログラム
JPH1042313A (ja) 信号処理システムおよびイメージ処理装置、ならびに信号を変換するための回路
JP3022148B2 (ja) 画像信号変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010109

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090202

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees