JPH08226853A - 赤外線熱画像装置 - Google Patents

赤外線熱画像装置

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Publication number
JPH08226853A
JPH08226853A JP7033423A JP3342395A JPH08226853A JP H08226853 A JPH08226853 A JP H08226853A JP 7033423 A JP7033423 A JP 7033423A JP 3342395 A JP3342395 A JP 3342395A JP H08226853 A JPH08226853 A JP H08226853A
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JP
Japan
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thermal image
image data
temperature range
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Application number
JP7033423A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tsuruoka
一弘 鶴岡
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Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度範囲、色、階調を表示画面の各分割領域
ごとに変更可能にする。 【構成】 赤外線センサ1により得られ分割表示用の処
理が施された熱画像データがメモリ4に蓄積される。ビ
ット変換回路5はこのデータを温度範囲データSUB、
TMA、MULが示す温度範囲のデータに変換する。カ
ラー変換回路6a〜6cは、階調選択データLEVが示
す階調で表示され各階調が色選択データCOLが示す色
で表示されるように、回路5のデータをRGB画像デー
タに変換する。選択回路10a〜10cは、信号HCO
N、VCONに基づいてどの分割領域に該当する期間か
を判断し、各領域ごとに設定されたデータから該当領域
の温度範囲データ、色選択データ、階調選択データを選
択して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体から放射された赤
外線を検出して熱画像を表示する赤外線熱画像装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、物体から放射された赤外線を検出
して熱画像を表示する赤外線熱画像装置が各種熱解析に
利用されており、この赤外線熱画像装置には、撮像した
熱画像の表示温度範囲を変える表示温度範囲変更機能、
熱画像を見やすくするために温度レベルに色を付けて表
示する表示色変更機能(疑似カラー機能)、あるいは温
度レベルの階調を変える表示階調変更機能などが備えら
れている。図6はこのような従来の赤外線熱画像装置の
ブロック図である。11は物体から放射された赤外線を
検出する赤外線センサ、12はセンサ1の出力信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換回路、13はA/D
変換回路12からのディジタルデータを記憶するフレー
ムメモリである。
【0003】また、14はメモリ13のデータから生成
された図示しない表示装置に表示するための熱画像デー
タを記憶するディスプレイメモリ、15はメモリ14か
ら出力された12ビットの熱画像データを8ビットに変
換するビット変換回路、16は熱画像データを温度レベ
ルが指定された階調で表示され、かつ各階調が指定され
た色で表示されるような熱画像データに変換するカラー
変換回路、17a〜17cはカラー変換回路16からの
データをアナログ信号に変換するD/A変換回路、19
はこの赤外線熱画像装置の制御を行うCPUである。
【0004】次に、このような赤外線熱画像装置の動作
を説明する。赤外線センサ11は、物体から放射される
赤外線を検出し、A/D変換回路12は、できるだけ広
い温度範囲にわたって取り込めるように12ビットのA
/D変換を行ってセンサ11の出力信号をディジタルデ
ータに変換する。センサ11は、水平、垂直方向に走査
を行うので、これにより水平垂直方向に所定の画素数を
有する熱画像データがフレームメモリ13に蓄積され
る。なお、このときの熱画像データの各画素の温度レベ
ルは12ビットで表現されている。
【0005】次に、CPU19は、フレームメモリ1
3、ディスプレイメモリ14の制御を行い、メモリ13
に蓄積されたデータを読み出してメモリ14に書き込む
ときに、例えば文字やカーソルが熱画像と一緒に表示さ
れるようにデータ処理を行う。そして、表示温度範囲変
更機能を実現するビット変換回路15は、所望の温度範
囲で表示できるように、メモリ14に蓄積された12ビ
ットの熱画像データを8ビットに変換する。なお、ここ
で8ビットに変換するのは、256階調で十分表示でき
るからであり、熱画像データの取り込みも8ビットであ
れば、ビット変換を行う必要はなく、指定された温度範
囲を抽出する処理だけを行えばよい。
【0006】次に、表示色変更機能及び表示階調変更機
能を実現するカラー変換回路16は、所望の色、階調で
表示できるように、ビット変換回路15から出力された
熱画像データを赤色成分を表示するためのR画像デー
タ、緑色成分を表示するためのG画像データ、青色成分
を表示するためのB画像データに変換する。そして、こ
のカラー変換回路16の出力をD/A変換器17a〜1
7cでD/A変換することにより、RGBのアナログ画
像信号を生成し、これらを図示しない表示装置に出力す
ることで、表示装置に物体の熱画像が表示される。
【0007】このような赤外線熱画像装置においては、
図7のように表示装置の画面20を分割領域21〜24
に4分割して表示を行うようにしているが、これはメモ
リ13、14を制御し4分割表示に対応した画像処理を
施した熱画像データをメモリ14に書き込む周知の技術
によって実現できる。ただし、ビット変換回路15、カ
ラー変換回路16は、分割領域を認識できないので、表
示温度範囲、表示色、表示階調は全分割領域で同じであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
赤外線熱画像装置において分割表示を行うと、表示温度
範囲、表示色、表示階調を分割領域ごとに変えることが
できず、例えば温度範囲が異なる測定対象物を各分割領
域に表示すると、個々の対象物に温度範囲を合わせるこ
とができないため、所望の対象物を各分割領域で観測し
ようとしても観測できないことがあるという問題点があ
った。本発明は、上記課題を解決するためになされたも
ので、表示温度範囲、表示色、表示階調を各分割領域ご
とに任意に設定可能な赤外線熱画像装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示装置の画
面を複数の分割領域に分ける分割表示用の処理が施さ
れ、かつ水平垂直方向の各画素の温度レベルが所定の階
調で表現された熱画像データを赤外線センサの出力信号
から生成する熱画像データ生成手段と、熱画像データに
おける各分割領域の期間を示す制御信号を生成する制御
信号発生手段と、熱画像データ生成手段から出力された
熱画像データがどの分割領域に該当するかを制御信号に
基づいて判断し、各領域ごとに設定された指定温度範囲
を示す温度範囲データから該当領域のデータを選択して
出力する温度範囲選択手段と、熱画像データを温度範囲
データが示す温度範囲で表示されるような熱画像データ
に変換してD/A変換器に出力する温度範囲変更手段と
を有するものである。
【0010】また、温度範囲変更手段は、熱画像データ
生成手段から出力された各画素の温度レベルが第1のビ
ット数で表現された熱画像データから温度範囲データ中
の最低温度値を示す減算データを引く減算器と、最低温
度値及び最高温度値に基づく温度範囲データ中の乗算デ
ータを減算器の出力データに掛けて、温度レベルが第1
のビット数より小さい第2のビット数で表現され温度範
囲データが示す温度範囲で表示されるような熱画像デー
タを求める乗算器とからなるものである。
【0011】また、温度範囲選択手段の代わりに、熱画
像データ生成手段から出力された熱画像データがどの分
割領域に該当するかを制御信号に基づいて判断し、各領
域ごとに設定された指定表示色を示す色選択データから
該当領域のデータを選択して出力する表示色選択手段
と、温度範囲変更手段の代わりに、色選択データが示す
表示色のアナログRGB画像信号が得られるように、熱
画像データを赤色成分表示用のR熱画像データ、緑色成
分表示用のG熱画像データ、及び青色成分表示用のB熱
画像データに変換してD/A変換器に出力する表示色変
更手段とを有するものである。
【0012】また、温度範囲選択手段の代わりに、熱画
像データ生成手段から出力された熱画像データがどの分
割領域に該当するかを制御信号に基づいて判断し、各領
域ごとに設定された温度レベルの指定表示階調を示す階
調選択データから該当領域のデータを選択して出力する
表示階調選択手段と、温度範囲変更手段の代わりに、熱
画像データを階調選択データが示す表示階調で表示され
るような熱画像データに変換してD/A変換器に出力す
る表示階調変更手段とを有するものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、熱画像データ生成手段から出
力された熱画像データを温度範囲データが示す温度範囲
で表示されるような熱画像データに変換する温度範囲変
更手段に対して、温度範囲選択手段が、現在の熱画像デ
ータがどの分割領域に該当するかを制御信号に基づいて
判断し、該当領域の温度範囲データを選択して出力する
ことにより、設定された温度範囲データに従って分割領
域ごとに表示温度範囲が変更される。
【0014】また、減算器が、熱画像データから温度範
囲データ中の最低温度値を示す減算データを引き、乗算
器が、最低温度値及び最高温度値に基づく温度範囲デー
タ中の乗算データを減算器の出力データに掛けることに
より、各画素の温度レベルが第1のビット数で表現され
た熱画像データを温度レベルが第2のビット数で表現さ
れ温度範囲データが示す温度範囲で表示されるような熱
画像データに変換することができる。
【0015】また、色選択データが示す表示色のアナロ
グRGB画像信号が得られるように、熱画像データを
R、G、B熱画像データに変換する表示色変更手段に対
して、表示色選択手段が、現在の熱画像データがどの分
割領域に該当するかを制御信号に基づいて判断し、該当
領域の色選択データを選択して出力することにより、設
定された色選択データに従って分割領域ごとに表示色が
変更される。
【0016】また、熱画像データを階調選択データが示
す表示階調で表示されるような熱画像データに変換する
表示階調変更手段に対して、表示階調選択手段が、現在
の熱画像データがどの分割領域に該当するかを制御信号
に基づいて判断し、該当領域の階調選択データを選択し
て出力することにより、設定された階調選択データに従
って分割領域ごとに表示階調が変更される。
【0017】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す赤外線熱画像
装置のブロック図である。1は赤外線センサ、2はA/
D変換回路、3はフレームメモリ、4は後述するCPU
の制御によってフレームメモリ3のデータから生成され
た、分割表示用の処理が施された熱画像データを記憶す
るディスプレイメモリである。5は温度範囲変更手段と
なる図6の例と同様のビット変換回路であり、メモリ4
に蓄積された熱画像データを後述する温度範囲データが
示す温度範囲で表示されるような熱画像データに変換す
る。
【0018】また、6a〜6cは表示色変更手段あるい
は表示階調変更手段となるカラー変換回路であり、後述
する階調選択データが示す階調で表示され、かつ各階調
が後述する色選択データが示す色で表示されるように、
ビット変換回路5からの熱画像データをR、G、B熱画
像データに変換する。7a〜7cはD/A変換回路、8
は熱画像データにおける各分割領域の期間を示す水平制
御信号HCON、垂直制御信号VCONを生成する制御
信号発生手段となる制御信号発生回路である。9は赤外
線熱画像装置の制御を行うCPUであり、この装置のオ
ペレータにより図7の各分割領域ごとに設定された表示
温度範囲、表示色、表示階調に従って、各領域に関する
温度範囲データ、色選択データ、階調選択データを出力
する。
【0019】また、10aは温度範囲選択手段となる選
択回路であり、制御信号HCON、VCONに基づいて
いずれの分割領域に該当する期間かを判断し、各領域ご
とに設定された温度範囲データから該当領域のデータを
選択して出力する。10bは選択回路10aと同様にし
て各領域ごとに設定された色選択データから該当領域の
データを選択する表示色選択手段となる選択回路、10
cは同様に各領域ごとに設定された階調選択データから
該当領域のデータを選択する表示階調選択手段となる選
択回路である。そして、A/D変換回路2、フレームメ
モリ3、ディスプレイメモリ4が熱画像データ生成手段
を構成している。
【0020】次に、このような赤外線熱画像装置の動作
を説明する。赤外線センサ1、A/D変換回路2の動作
は、図6の例と同様である。フレームメモリ3は、図6
の例と同様にA/D変換回路2から出力されたデータを
記憶するが、最低4画面分の熱画像データを蓄積できる
ようになっている。これにより、例えば温度が変動する
物体を随時撮像して熱画像データを蓄積したり、あるい
は予め撮像した熱画像データが書き込まれている図示し
ない外部記憶装置からデータを読み込んだりすることが
できるようになっている。
【0021】CPU9は、フレームメモリ3、ディスプ
レイメモリ4のアドレス制御を行って、メモリ3に蓄積
されたデータを読み出してメモリ4に書き込むときに、
4分割表示用の処理が施された熱画像データを周知の技
術により作成する。このとき、表示装置にどのような4
分割画面を表示するかは、この赤外線熱画像装置のオペ
レータが図示しない入力装置を操作することによってC
PU9に設定される。
【0022】例えば、蓄積した4画面の熱画像を図7の
分割領域21〜24に表示する設定がなされた場合、C
PU9は、メモリ3に蓄積された4画面分の熱画像デー
タに縮小処理を施して分割領域21〜24に1画面ずつ
表示されるようにメモリ4に書き込む。
【0023】また、蓄積した熱画像の任意の4つの領域
を分割領域21〜24に1つずつ表示する設定がなされ
た場合、CPU9は、メモリ3に蓄積された熱画像デー
タから指定された領域を抽出して分割領域21〜24に
1つずつ表示されるようにメモリ4に書き込む。こうし
て、4分割表示に対応する処理が施された熱画像データ
がディスプレイメモリ4に記憶される。
【0024】次に、ビット変換回路5は、温度範囲デー
タ、すなわち赤外線熱画像装置で表示可能な最低温度値
を示す減算データSUB(12ビット)、同じく表示可
能な最高温度値を示す最高温度データTMA(12ビッ
ト)、及び乗算データMULに基づいて、温度レベルが
第1のビット数である12ビットで表現された熱画像デ
ータを第2のビット数である8ビットで表現された熱画
像データに変換する。図2(a)はこのビット変換回路
5の1実施例を示すブロック図、図2(b)は12ビッ
ト→8ビット変換の様子を示す図である。
【0025】図2(a)において、Fはメモリ4から出
力される12ビットの熱画像データであり、図2(b)
において、横軸はビット変換回路5の入力(12ビッ
ト)を示し、縦軸はその出力(8ビット)を示してい
る。減算器51は、F−SUB、すなわち12ビットの
データFから減算データSUBを減算し、この結果を出
力する。ただし、データFが減算データSUBより小さ
い場合は0を出力する。
【0026】続いて、比較器52は、減算器51の出力
が最高温度データTMA以下の場合、これをそのまま出
力し、減算器51の出力がデータTMAより大きい場
合、データTMAを出力する。このように、減算器51
でデータFがデータSUBより小さい場合に0を出力
し、比較器52で減算器51の出力がデータTMAより
大きい場合にデータTMAを出力するのは、図2(b)
に示すように、ビット変換回路5の出力を、表示最低温
度値SUBより小さい場合は全て0にし、表示最高温度
値TMAより大きい場合は8ビットの最大値255にす
るためである。
【0027】次に、乗算器53は、比較器52の出力に
乗算データMULを掛ける。この乗算データMULは、
次式のように定義される。 MUL=256/(TMA−SUB) ・・・(1) ここで、式(1)における256は第2のビット数(本
実施例では8ビット)で表現できる階調数である。こう
して、ディスプレイメモリ4から出力された12ビット
のデータが8ビットデータに変換される。
【0028】ところで、ビット変換回路5に入力される
減算データSUB、最高温度データTMA、乗算データ
MULは、CPU9より出力されたデータ中から選択回
路10aが選択したものなので、次にCPU9、選択回
路10a、そして回路10aの制御信号である水平制御
信号HCON、垂直制御信号VCONを生成する制御信
号発生回路8の動作について説明する。
【0029】ここで、この赤外線熱画像装置のオペレー
タは、どのような4分割画面を表示するかを指定する際
に、分割領域21〜24の各々について、表示したい温
度範囲、すなわち表示最低温度値と表示最高温度値を入
力装置で指定する。これにより、CPU9には、分割領
域21〜24ごとに最低温度値と最高温度値が設定さ
れ、上述した定義に従って温度範囲データが決定され
る。
【0030】例えば、CPU9は、分割領域21用に設
定された表示最低温度値を減算データS1とし、表示最
高温度値を最高温度データT1とし、式(1)により乗
算データを求めて、これをM1とする。同様に、領域2
2用に設定された内容から減算データS2、最高温度デ
ータT2、乗算データM2を求め、領域23用の内容か
ら減算データS3、最高温度データT3、乗算データM
3を求め、領域24用の内容から減算データS4、最高
温度データT4、乗算データM4を求める。そして、こ
れらのデータが選択回路11aに出力される。
【0031】次に、制御信号発生回路8は、表示装置に
出力する映像信号を生成するための水平同期信号HD、
垂直同期信号VDを生成すると共に、4分割表示に対応
した水平制御信号HCON、垂直制御信号VCONを生
成する。図3は水平制御信号HCONを示すタイミング
チャート図、図4は垂直制御信号VCONを示すタイミ
ングチャート図である。
【0032】図3、4から明らかなように、図7の分割
領域21に相当する水平走査の期間で信号HCONが
「L」レベルとなり、領域21に相当する垂直走査の期
間で信号VCONが「L」レベルとなっている。同様
に、領域22に相当する期間で信号HCONが「H」、
信号VCONが「L」となり、領域23に相当する期間
で信号HCONが「L」、信号VCONが「H」とな
り、領域24に相当する期間で信号HCONが「H」、
信号VCONが「H」となっている。
【0033】そして、選択回路10aは、このような水
平制御信号HCON、垂直制御信号VCONに基づい
て、CPU9から出力されたデータ中から出力データを
選択する。表1に選択回路10aの動作を示す。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、選択回路10a
は、分割領域21に相当する期間では、この領域21に
対応した減算データS1、最高温度データT1、乗算デ
ータM1を選択し、選択した内容をそれぞれ減算データ
SUB、最高温度データTMA、乗算データMULとし
て出力することになる。
【0036】フレームメモリ3より後ろの全ての構成回
路は、水平同期信号HD、垂直同期信号VDに同期して
いるので、ディスプレイメモリ4から分割領域21用の
熱画像データが出力されるのと同じタイミングで領域2
1用のデータが選択回路10aから出力される。これ
は、その他の分割領域についても同様である。そして、
これらのデータ入力に応じて、ビット変換回路5が上述
した動作を行う。したがって、分割領域ごとに表示した
い温度範囲を設定することにより、4つの分割領域の各
々で表示温度範囲を変えることができる。
【0037】次に、カラー変換回路6a〜6cは、指定
された表示色で表示できるように、8ビットの熱画像デ
ータ、すなわち温度レベルが白黒256階調で表現され
た熱画像データをRGB熱画像データに変換する表示色
変更処理を行うと共に、温度レベルの表示階調を変える
表示階調変更処理を以下のように行う。
【0038】本実施例では、表示色のモードとして、白
黒表示、白黒のリバース表示、カラー表示の3モードが
あり、色選択データCOL(3ビット)はこれらのいず
れかのモードを指定するものである。また、表示階調の
モードとして、256、64、16、8階調の4モード
があり、階調選択データLEV(3ビット)はこれらの
いずれかのモードを指定するものである。
【0039】カラー変換回路6aは、赤色成分を表示す
るためのR画像データ(8ビット)を格納しているRO
Mであり、ビット変換回路5からの8ビットの熱画像デ
ータ、色選択データCOL、階調選択データLEVに基
づいて対応するR画像データを出力する。例えば表示色
がカラーで、表示階調が256階調というモードに関し
ては、8ビット熱画像データにおける0〜255の各値
に応じたR画像データを格納しているカラーテーブルが
用意されている。こうして、各階調を示す256色に応
じた濃淡の赤色成分を表示することができるようにな
る。
【0040】次に、表示階調を変えるモードについて図
5を用いて説明する。図5はカラー変換回路6aの入出
力特性の1例を示す図である。入力256階調を8階調
に変えるには、図5のLのような変換特性により、0〜
255の各値をD0 〜D7 に変換すればよい。よって、
表示色が白黒で、表示階調が8階調というモードに関し
ては、変換特性Lに従ったR画像データを0〜255の
各値について用意すればよいことになる。
【0041】さらに、この状態で、表示色をカラーにす
るには、各階調を示す8色に応じた赤色成分を表示でき
るように、R画像データを0〜255の各値について用
意すればよい。したがって、0〜255の8ビットデー
タ、3種類の表示色モード、4種類の表示階調モードが
入力となる場合、256×3×4個のカラーテーブルが
あらかじめ用意されていることになる。こうして、カラ
ー変換回路6aは、入力データに基づくR画像データを
出力する。
【0042】また、カラー変換回路6b、6cの動作も
同様で、それぞれ緑色成分を表示するためのG画像デー
タ(8ビット)、青色成分を表示するためのB画像デー
タ(8ビット)を出力する。このようにして、ビット変
換回路5から出力された熱画像データをR、G、B熱画
像データに変換することができる。
【0043】続いて、これらのR、G、B熱画像データ
をD/A変換回路7a〜7cがD/A変換してアナログ
R、G、B画像信号に変換した後に、図示しないミック
ス回路が水平同期信号HD、垂直同期信号VDを付加し
て表示装置に出力する。これにより、表示装置に4分割
画面が表示される。
【0044】ところで、カラー変換回路6a〜6cに入
力される色選択データCOL、階調選択データLEV
は、CPU9より出力されたデータ中から選択回路10
b、10cが選択したものなので、次にCPU9、選択
回路10b、10cの動作について説明する。赤外線熱
画像装置のオペレータは、どのような4分割画面を表示
するかを指定する際に、分割領域21〜24の各々につ
いて、表示色と表示階調を入力装置で指定する。この指
定により、CPU9には、分割領域21〜24ごとに表
示色と表示階調のモードが設定される。
【0045】CPU9は、分割領域21用に設定された
表示色モードを色選択データC1とし、表示階調モード
を階調選択データL1とする。同様に、領域22用に設
定された内容から色選択データC2、階調選択データL
2を求め、領域23用の内容から色選択データC3、階
調選択データL3を求め、領域24用の内容から色選択
データC4、階調選択データL4を求める。そして、こ
れらのデータが選択回路10b、10cに出力される。
【0046】次に、選択回路10b、10cは、水平制
御信号HCON、垂直制御信号VCONに基づいて、C
PU9から出力されたデータ中から出力データを選択す
る。表2に選択回路10b、10cの動作を示す。
【0047】
【表2】
【0048】選択回路10b、10cは、分割領域21
に相当する期間では、この領域21に対応した色選択デ
ータC1、階調選択データL1を選択し、選択した内容
をそれぞれ色選択データCOL、階調選択データLEV
として出力することになる。よって、上述した選択回路
10aと同様に、ビット変換回路5から分割領域21用
の熱画像データが出力されるのと同じタイミングで領域
21用のデータが選択回路10b、10cから出力され
る。これは、その他の分割領域についても同様である。
【0049】そして、これらのデータ入力に応じて、カ
ラー変換回路6a〜6cが上述した動作を行う。したが
って、分割領域ごとに表示したい色、階調を設定するこ
とにより、4つの分割領域の各々で表示色、表示階調を
変えることができる。なお、本実施例では、温度範囲変
更手段であるビット変換回路5、表示色変更手段あるい
は表示階調変更手段であるカラー変換回路6a〜6cを
全て使用しているが、これらを単独で用いてもよい。
【0050】例えば、ビット変換回路5の出力を直接D
/A変換回路に入力するか、あるいはカラー変換回路6
a〜6cを白黒256階調のモードにすることによっ
て、ビット変換回路5だけを用いれば、表示される熱画
像は256階調の白黒画像となる。また、カラー変換回
路6a〜6cを表示色変更手段としてのみ用いれば、2
56階調のカラーあるいは白黒画像となり、表示階調変
更手段としてのみ用いれば、白黒の指定階調画像とな
る。
【0051】以上のようにして、表示温度範囲、表示
色、あるいは表示階調を分割領域ごとに変えることがで
きる。これにより、煙突等の上下方向に長い物体又は左
右方向に長い物体のように全体の撮像が困難な物体を観
測する際に、この物体の任意の4つの部分を撮像して各
分割領域に表示し、ある特定部分の表示温度範囲、表示
色、あるいは表示階調を変えて観測するなどの方法が容
易に可能になる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、温度範囲データに基づ
いて熱画像データの温度範囲を変更する温度範囲変更手
段に対して、温度範囲選択手段が、現在の熱画像データ
がどの分割領域に該当するかを判断して該当領域の温度
範囲データを出力するので、分割領域ごとに温度範囲デ
ータを設定すれば、各分割領域で表示温度範囲を変える
ことができる。これにより、例えば温度範囲が異なる測
定対象物を各分割領域に表示するような場合に、個々の
対象物に温度範囲を合わせて表示することができる。
【0053】また、温度範囲変更手段を減算器と乗算器
とから構成することにより、温度範囲データに基づいて
熱画像データの温度範囲を変更する温度範囲変更手段を
簡単な構成で実現することができる。
【0054】また、色選択データに基づいて表示色を変
更する表示色変更手段に対して、表示色選択手段が、現
在の熱画像データがどの分割領域に該当するかを判断し
て該当領域の色選択データを出力するので、分割領域ご
とに色選択データを設定すれば、各分割領域で表示色を
変えることができる。
【0055】また、階調選択データに基づいて表示階調
を変更する表示階調変更手段に対して、表示階調選択手
段が、現在の熱画像データがどの分割領域に該当するか
を判断して該当領域の階調選択データを出力するので、
分割領域ごとに階調選択データを設定すれば、各分割領
域で表示階調を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例を示す赤外線熱画像装置の
ブロック図である。
【図2】 図1のビット変換回路の1実施例を示すブロ
ック図及び12ビット→8ビット変換の様子を示す図で
ある。
【図3】 水平制御信号HCONを示すタイミングチャ
ート図である。
【図4】 垂直制御信号VCONを示すタイミングチャ
ート図である。
【図5】 図1のカラー変換回路の入出力特性の1例を
示す図である。
【図6】 従来の赤外線熱画像装置のブロック図であ
る。
【図7】 表示装置の画面を4つの分割領域に分ける分
割表示の様子を示す図である。
【符号の説明】
1…赤外線センサ、2…A/D変換回路、3…フレーム
メモリ、4…ディスプレイメモリ、5…ビット変換回
路、6a〜6c…カラー変換回路、7a〜7c…D/A
変換回路、8…制御信号発生回路、9…CPU、10a
〜10c…選択回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体から放射された赤外線を検出して熱
    画像ディジタルデータを生成し、このデータをD/A変
    換器でアナログ画像信号に変換することにより、物体の
    熱画像を表示装置に表示する赤外線熱画像装置におい
    て、 表示装置の画面を複数の分割領域に分ける分割表示用の
    処理が施され、かつ水平垂直方向の各画素の温度レベル
    が所定の階調で表現された熱画像データを赤外線センサ
    の出力信号から生成する熱画像データ生成手段と、 前記熱画像データにおける各分割領域の期間を示す制御
    信号を生成する制御信号発生手段と、 熱画像データ生成手段から出力された熱画像データがど
    の分割領域に該当するかを制御信号に基づいて判断し、
    各領域ごとに設定された指定温度範囲を示す温度範囲デ
    ータから該当領域のデータを選択して出力する温度範囲
    選択手段と、 前記熱画像データを温度範囲データが示す温度範囲で表
    示されるような熱画像データに変換してD/A変換器に
    出力する温度範囲変更手段とを有することを特徴とする
    赤外線熱画像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の赤外線熱画像装置におい
    て、 前記温度範囲変更手段は、熱画像データ生成手段から出
    力された各画素の温度レベルが第1のビット数で表現さ
    れた熱画像データから前記温度範囲データ中の最低温度
    値を示す減算データを引く減算器と、 最低温度値及び最高温度値に基づく前記温度範囲データ
    中の乗算データを減算器の出力データに掛けて、温度レ
    ベルが第1のビット数より小さい第2のビット数で表現
    され温度範囲データが示す温度範囲で表示されるような
    熱画像データを求める乗算器とからなるものであること
    を特徴とする赤外線熱画像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の赤外線熱画像装置におい
    て、 前記温度範囲選択手段の代わりに、熱画像データ生成手
    段から出力された熱画像データがどの分割領域に該当す
    るかを制御信号に基づいて判断し、各領域ごとに設定さ
    れた指定表示色を示す色選択データから該当領域のデー
    タを選択して出力する表示色選択手段と、 前記温度範囲変更手段の代わりに、色選択データが示す
    表示色のアナログRGB画像信号が得られるように、前
    記熱画像データを赤色成分表示用のR熱画像データ、緑
    色成分表示用のG熱画像データ、及び青色成分表示用の
    B熱画像データに変換してD/A変換器に出力する表示
    色変更手段とを有することを特徴とする赤外線熱画像装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の赤外線熱画像装置におい
    て、 前記温度範囲選択手段の代わりに、熱画像データ生成手
    段から出力された熱画像データがどの分割領域に該当す
    るかを制御信号に基づいて判断し、各領域ごとに設定さ
    れた温度レベルの指定表示階調を示す階調選択データか
    ら該当領域のデータを選択して出力する表示階調選択手
    段と、 前記温度範囲変更手段の代わりに、前記熱画像データを
    階調選択データが示す表示階調で表示されるような熱画
    像データに変換してD/A変換器に出力する表示階調変
    更手段とを有することを特徴とする赤外線熱画像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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