JPH09210789A - 色むら検査装置 - Google Patents

色むら検査装置

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JPH09210789A
JPH09210789A JP1891596A JP1891596A JPH09210789A JP H09210789 A JPH09210789 A JP H09210789A JP 1891596 A JP1891596 A JP 1891596A JP 1891596 A JP1891596 A JP 1891596A JP H09210789 A JPH09210789 A JP H09210789A
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Masaki Nakamura
雅樹 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、見え方が微妙なコントラストの低い
色むらでも、かつ色むらの形が不定形であっても確実に
色むらを検査する。 【解決手段】ガラス基板1を撮像してそのカラー画像デ
ータを得ると、このカラー画像データのR、G、BをR
GB−HSI変換部10によりマンセル表色系の色相
H、彩度S、明度Iの各画像データに変換し、かつこの
カラー画像データのR、G、Bからマンセル表色系の色
相H、彩度S、明度Iの各画像データへの変換処理を加
算部11により繰り返して順次加算し、コントラストの
強調された色相Hn、彩度Sn、明度Inの各画像デー
タを得る。そして、この加算部11により得られる色相
Hn、彩度Sn、明度Inの各画像データの少なくとも
色相Hnの画像データに基づいて色むら判定部18によ
りガラス基板1に対する色むら判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶ディス
プレイに用いられるガラス基板や塗装した板等の検査対
象物の色むらを検査する色むら検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような液晶ディスプレイに用いられ
るガラス基板等に対する色むら検査に適用される技術と
して、例えば特開平6−133176号公報がある。こ
の技術は、検査対象物として例えばガラス基板を撮像し
て得た評価画像と、この評価画像の基準画像を読み込
み、この読み込んだ評価画像と基準画像との各座標位置
における輝度L、色差u、色差vを算出し、これら評価
画像と基準画像との差ΔL、Δu、Δvを同じ座標位置
において算出する。
【0003】そして、輝度Lの空間周波数特性に対応し
たフィルタ、色差uの空間周波数特性に対応したフィル
タ、色差vの空間周波数特性に対応したフィルタを輝度
ΔL、色差Δu、色差Δvに乗ずることにより、L、
u、vにそれぞれ対応する差画像1、差画像2、差画像
3を得て、これら得られた3枚の差画像を所定の重みづ
けによって合成して1枚の合成差画像を作成し、この1
枚の合成差画像に基づいて白黒画像の画質評価方法(P
QS)の手法を適用して評価画像の画質を得るものとな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
質の評価を色むら検査に適用しても、評価画像と基準画
像との輝度L、色差u、色差vの各差に基づいて画質評
価するために、差の小さい見え方の微妙な色むらについ
ては、検査対象物の評価画像のコントラントが低いため
に、色むらを確実に検出することが難しくなり色むら判
定ができなくなる。
【0005】又、色むら部分の形は、定型のものばかり
でなく不定形のものもあるので、これら色むら部分の各
形に対応して検査することが難しい。そこで本発明は、
見え方が微妙なコントラストの低い色むらでも確実に色
むらを検査できる信頼性の高い色むら検査装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】又、本発明は、見え方が微妙なコントラス
トの低い色むらでも、かつ色むらの形が不定形であって
も確実に色むらを検査できる信頼性の高い色むら検査装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、検査
対象物を撮像して得られるカラー画像データに基づいて
検査対象物の色むらを検査する色むら検査装置におい
て、カラー画像データの赤、緑、青を色相、彩度、明度
の各画像データに変換する変換手段と、この変換手段に
よるカラー画像データの赤、緑、青から色相、彩度、明
度の各画像データへの変換処理を繰り返し、これらの変
換データを順次加算する加算手段と、この加算手段によ
り得られる色相、彩度、明度の各画像データの少なくと
も1つの画像データに基づいて検査対象物に対する色む
ら判定を行う判定手段と、を備えた色むら検査装置であ
る。
【0008】このような色むら検査装置であれば、検査
対象物を撮像してそのカラー画像データを得ると、この
カラー画像データの赤、緑、青を変換手段によりマンセ
ル表色系の色相、彩度、明度の各画像データに変換し、
かつこの変換手段によるカラー画像データの赤、緑、青
からマンセル表色系の色相、彩度、明度の各画像データ
への変換処理を加算手段により繰り返し、これらの変換
データを順次加算する。
【0009】そして、この加算手段により得られる色
相、彩度、明度の各画像データの少なくとも1つの画像
データに基づいて判定手段により検査対象物に対する色
むら判定を行う。
【0010】請求項2によれば、請求項1記載の色むら
検査装置において判定手段は、色相、彩度、明度の各画
像データの少なくとも1つの画像データを複数の領域に
分割し、これら分割領域におけるヒストグラム処理結果
に基づいて検査対象物に対する色むら判定を行う機能を
有する。
【0011】請求項3によれば、請求項1記載の色むら
検査装置において判定手段は、分割領域の位置を画素ず
らしし、この画素ずらしした分割領域に対してヒストグ
ラム処理を行い、このヒストグラム処理結果に基づいて
検査対象物に対する色むら判定を行う機能を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。図1は請求項1〜3
に対応する色むら検査装置の構成図である。検査対象物
として液晶ディスプレイに用いられるガラス基板1が載
置されている。
【0013】このガラス基板1の斜め上方には、照明装
置2が設けられ、この照明装置2によってガラス基板1
が所定の照度に照明されるようになっている。又、ガラ
ス基板1の上方には、カラー工業用テレビジョンカメラ
(以下、カラーカメラと省略する)3が配置されてい
る。
【0014】一方、判定処理装置4は、カラーカメラ3
から出力される映像信号を入力し、この映像信号におけ
る赤(R)、緑(G)、青(B)の各色信号をマンセル
表色系の色相H、彩度S、明度Iの各画像データに変換
処理してガラス基板1の色むらを検査する機能を有して
いる。
【0015】具体的には、主制御部5が備えられ、この
主制御部5に対して入力部6、出力部7、操作部8、画
像メモリ9が接続され、かつ主制御部5から発せられる
指令によりRGB−HSI変換部10、加算部11、判
定手段12が作動する構成となっている。
【0016】このうち入力部6は、カラーカメラ3の出
力端子に対して接続され、このカラーカメラ3から出力
される映像信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換
してカラー画像データとして画像メモリ9に送る機能を
有している。
【0017】出力部7には、モニタテレビジョン13が
接続され、画像メモリ9に記憶された画像データをモニ
タテレビジョン13に映し出すものとなっている。操作
部8は、例えばキーボードやマウスである。
【0018】RGB−HSI変換部10は、画像メモリ
9に記憶されているガラス基板1の画像データを読み出
し、この画像データにおけるR、G、Bの各色信号をマ
ンセル表色系の色相H、彩度S、明度Iの各画像データ
に変換処理する機能を有している。
【0019】加算部11は、RGB−HSI変換部10
によるカラー画像データの赤、緑、青からマンセル表色
系の色相H、彩度S、明度Iの各画像データへの変換処
理を繰り返し、これらの変換データを順次加算してそれ
ぞれ画像を強調した色相Hn、彩度Sn、明度Inの各
画像データを得る機能を有している。
【0020】判定手段12は、加算部11により得られ
る色相Hn、彩度Sn、明度Inの各画像データの少な
くとも1つの画像データに基づいてガラス基板1に対す
る色むら判定を行う機能を有するもので、ヒストグラム
作成部14、平均・分散算出部15、領域分割部16、
画素ずらし部17及び色むら判定部18の各機能を有し
ている。
【0021】ヒストグラム作成部14は、加算部11に
より得られる色相Hn、彩度Sn、明度Inの各画像デ
ータの少なくとも1つの画像データ、例えば色相Hnの
画像データを読み出し、この色相Hnの画像データの濃
淡レベルに対する頻度のヒストグラムを作成する機能を
有している。
【0022】平均・分散算出部15は、ヒストグラム作
成部14により作成されたヒストグラムの結果を受け、
このヒストグラム結果からその平均値、分散値を算出す
る機能を有している。
【0023】領域分割部16は、加算部11により得ら
れる色相Hn、彩度Sn、明度Inの各画像データの少
なくとも1つの画像データ、例えば色相Hnの画像デー
タを読み出し、この色相Hnの画像データを複数の領域
に分割、例えば色相Hnの画像データを4分の1に分割
し、次のこの分割された領域をさらに4分の1に分割す
るというように、順次4分の1づつ分割して各領域画像
データにする機能を有している。
【0024】又、この領域分割部16は、平均・分散算
出部15により算出された例えば1枚の色相Hnの画像
データに対するヒストグラムの平均値、分散値が第1の
所定範囲内にあるか否かを判定し、これら平均値、分散
値が第1の許容範囲外にあれば例えば色相Hnの画像デ
ータを順次4分の1づつ分割して各領域画像データを
得、これら領域画像データをヒストグラム作成部14に
送る機能を有している。
【0025】画素ずらし部17は、領域分割部16によ
り分割する各領域を所定の画素数に相当する距離だけ移
動して、例えば色相Hnの画像データに対して各領域画
像データの領域をずらす機能を有している。
【0026】色むら判定部18は、平均・分散算出部1
5により算出されたヒストグラムの平均値、分散値が予
め設定された第2の許容範囲内にあるか否かを判定し、
平均値、分散値が、第2の許容範囲内にあれば色むら無
しと判定し、第2の許容範囲外にあれば色むら有りと判
定する機能を有している。
【0027】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて図2に示す色むら検査の流れ図を参照して説明す
る。液晶ディスプレイのガラス基板1は、照明装置2に
より所定の照度に照明される。
【0028】カラーカメラ3は、照明されているガラス
基板1を撮像してその映像信号を出力する。この映像信
号は、判定処理装置4の入力部6に送られ、ここでA/
D変換される。
【0029】この判定処理装置4の主制御部5は、図2
に示す色むら検査の流れ図に従って各指令を発し、ステ
ップ#1〜#9の判定処理を実行する。すなわち、映像
信号は、ステップ#1において、入力部6によりA/D
変換され、カラー画像データとして画像メモリ9に記憶
される。すなわち、このカラー画像データは、R、G、
Bの各色信号をディジタル変換したものである。
【0030】このようにガラス基板1のカラー画素デー
タが画像メモリ9に記憶されると、ステップ#2におい
て、RGB−HSI変換部10は、画像メモリ9に記憶
されているガラス基板1のカラー画像データを読み出
し、このカラー画像データにおけるR、G、Bの各色信
号をマンセル表色系の色相H、彩度S、明度Iの各画像
データに変換処理する。
【0031】このマンセル表色系の色相H、彩度S、明
度Iへの変換により、色の違いに応じた値になる。これ
ら色相H、彩度S、明度Iの各画像データは、ステップ
#3において画像メモリ98に記憶される。
【0032】ここで、検査対象部の品種によって違いが
あるが、液晶ディスプレイのガラス基板1は、色の見え
方が微妙であることが予め知れているので、色相H、彩
度S、明度Iの各画像データの強調を行う。
【0033】すなわち、加算部11は、ステップ#1〜
#4を繰り返し実行し、RGB−HSI変換部10によ
るカラー画像データの赤、緑、青からマンセル表色系の
色相H、彩度S、明度Iの各画像データへの変換処理を
繰り返し、これらの変換データを順次加算してそれぞれ
画像を強調した色相Hn、彩度Sn、明度Inの各画像
データを得る。
【0034】このようにして得た色相Hn、彩度Sn、
明度Inの各画像データのうち、色相Hnの画像データ
が最も色の違いを表したものとなっている。そこで、判
定手段12は、ステップ#5において、加算部11によ
り得られた色相Hn、彩度Sn、明度Inの各画像デー
タのうち最も色の違いを表している色相Hnの画像デー
タを画像メモリ9から読み出す。
【0035】図3はガラス基板1全体の1枚の色相Hn
の画像データの模式図であり、例えば色むら部分Qが存
在している。次にヒストグラム作成部14は、ステップ
#6において、加算部11により得られた1枚の色相H
nの画像データを読み出し、この色相Hnの画像データ
の濃淡レベルに対する頻度のヒストグラムを作成する。
【0036】次に平均・分散算出部15は、ステップ#
7において、ヒストグラム作成部14により作成された
ヒストグラムの結果を受け、このヒストグラム結果から
その平均値、分散値を算出する。
【0037】次に領域分割部16は、ステップ#8にお
いて、平均・分散算出部15により算出された1枚の色
相Hnの画像データに対するヒストグラムの平均値、分
散値が第1の所定範囲内にあるか否かを判定する。
【0038】この判定の結果、平均値、分散値が第1の
所定範囲外にあれば、領域分割部16は、1枚の色相H
nの画像データを複数の領域に分割する。すなわち領域
分割部16は、図4に示すように色相Hnの画像データ
を4分の1に分割して4枚の領域画像データe1 〜e4
を得、これら領域画像データe1〜e4 をヒストグラム
作成部14に送る。
【0039】このヒストグラム作成部14は、再びステ
ップ#6において、領域分割部16により分割された4
枚の領域画像データe1 〜e4 を受け、これら領域画像
データe1 〜e4 ごとに濃淡レベルに対する頻度の各ヒ
ストグラムを作成する。
【0040】次に平均・分散算出部15は、ステップ#
7において、ヒストグラム作成部14により作成された
各領域画像データe1 〜e4 ごとの各ヒストグラムの結
果を受け、これらヒストグラム結果からその各平均値、
各分散値を算出する。
【0041】次に領域分割部16は、ステップ#8にお
いて、平均・分散算出部15により算出された4枚の領
域画像データe1 〜e4 に対する各ヒストグラムの各平
均値、各分散値が第1の所定範囲内にあるか否かを判定
する。
【0042】この判定の結果、4枚の領域画像データe
1 〜e4 のうち領域画像データe3の平均値、分散値が
第1の所定範囲外にあれば、領域分割部16は、領域画
像データe3 をさらに4分の1に分割して4枚の領域画
像データf1 〜f4 を得、これら領域画像データf1
4 をヒストグラム作成部14に送る。
【0043】このヒストグラム作成部14は、再びステ
ップ#6において、領域分割部16により分割された4
枚の領域画像データf1 〜f4 を受け、これら領域画像
データf1 〜f4 ごとに濃淡レベルに対する頻度の各ヒ
ストグラムを作成する。
【0044】次に平均・分散算出部15は、ステップ#
7において、ヒストグラム作成部14により作成された
各領域画像データf1 〜f4 ごとの各ヒストグラムの結
果を受け、これらヒストグラム結果からその各平均値、
各分散値を算出する。
【0045】次に領域分割部16は、ステップ#8にお
いて、平均・分散算出部15により算出された4枚の領
域画像データf1 〜f4 に対する各ヒストグラムの各平
均値、各分散値が第1の所定範囲内にあるか否かを判定
する。
【0046】この判定の結果、4枚の領域画像データf
1 〜f4 のうち領域画像データf2の平均値、分散値が
第1の所定範囲外にあれば、領域分割部16は、領域画
像データf2 をさらに4分の1に分割する。
【0047】このように1枚の色相Hnの画像データを
順次4分の1に分割し、その領域画像データごとに各ヒ
ストグラムを作成してその平均値、分散値を算出するこ
とを繰り返すと、最終的に色むらQの存在する領域画像
データrに到達する。
【0048】この結果、色むら判定部18は、ステップ
#9において、平均・分散算出部15により算出された
領域画像データrのヒストグラムの平均値、分散値が予
め設定された第2の許容範囲内にあるか否かを判定す
る。
【0049】この判定の結果、領域画像データrのヒス
トグラムの平均値、分散値が、第2の許容範囲外にあれ
ば、色むら判定部18は、図5に示すように領域画像デ
ータrの領域を色むら有りと判定する。
【0050】なお、この色むら有りと判定された領域画
像データrの領域は、主制御部5の指令によりモニタテ
レビジョン13に映し出される。一方、色相Hnの画像
データを分割して複数の領域画像データを得た場合、図
6(a) に示すように分割ラインs2 が色むら部分Qを分
割してしまうことがある。このように色むら部分Qを分
割してしまうと、色むら部分Qを色むらとして判定しな
いことがある。
【0051】このようなことに対処するために、画素ず
らし部17は、領域分割部16により分割する各領域を
所定の画素数に相当する距離だけ移動する。例えば図6
(a)に示す色相Hnの画像データに対する各分割ライン
1 〜s3 を所定の画素数に相当する距離だけ矢印
(イ)方向に移動し、同図(b) に示すように領域画像デ
ータの領域をずらす。
【0052】続いて、ヒストグラム作成部14は、ステ
ップ#6において、画素ずらしされた各領域画像データ
を受け、これら領域画像データごとに濃淡レベルに対す
る頻度の各ヒストグラムを作成する。
【0053】次に平均・分散算出部15は、ステップ#
7において、ヒストグラム作成部14により作成された
各領域画像データごとの各ヒストグラムの結果を受け、
これらヒストグラム結果からその各平均値、各分散値を
算出する。
【0054】次に領域分割部16は、ステップ#8にお
いて、平均・分散算出部15により算出された各領域画
像データに対する各ヒストグラムの各平均値、各分散値
が第1の所定範囲内にあるか否かを判定し、これら平均
値、分散値が第1の所定範囲外にあれば、その領域画像
データをさらに4分の1に分割する。
【0055】このように画素ずらしした1枚の色相Hn
の画像データを順次4分の1に分割し、その領域画像デ
ータごとに各ヒストグラムを作成してその平均値、分散
値を算出することを繰り返すことにより、最終的に色む
らQの存在する領域画像データrを判定する。
【0056】このように上記一実施の形態においては、
ガラス基板1のカラー画像データのR、G、Bをマンセ
ル表色系の色相H、彩度S、明度Iの各画像データに変
換し、かつこのカラー画像データのR、G、Bからマン
セル表色系の色相H、彩度S、明度Iの各画像データへ
の変換処理を繰り返して順次加算し、この加算した色相
Hn、彩度Sn、明度Inの各画像データの例えば色相
Hnの画像データに基づいてガラス基板1に対する色む
らの判定を行うようにしたので、ガラス基板1の画像デ
ータのコントラントが低く色むらの見え方が微妙であっ
ても、この画像データのコントラントを強調することが
でき、色むら部分Qを確実に判定できて信頼性の高い装
置とすることができる。
【0057】又、色むら部分Qの型が不定形であって
も、その色むら部分Qを確実に検出できる。又、複数の
領域画像データを得たときに分割ラインが色むら部分Q
を分割することがあっても、画素ずらしして領域画像デ
ータの領域を変更するようにしたので、色むら部分Qを
落とさずに確実に検出できる。
【0058】なお、本発明は、上記一実施の形態に限定
されるものでなく次の通り変形してもよい。例えば、液
晶ディスプレイに用いられるガラス基板の色むら検査に
限ることなく、塗装した板等の平面状の物に対する色む
ら検査にも適用できる。
【0059】又、判定手段12は、色相Hn、彩度S
n、明度Inの各画像データのうち最も色の違いを表し
ている色相Hnの画像データを画像メモリ9から読み出
しているが、他の彩度Sn又は明度Inの各画像データ
のヒストグラムから平均値、分散値を算出しても色むら
の判定を行うことができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
3によれば、見え方が微妙なコントラストの低い色むら
でも確実に色むらを検査できる信頼性の高い色むら検査
装置を提供できる。
【0061】又、本発明の請求項1〜3によれば、見え
方が微妙なコントラストの低い色むらでも、かつ色むら
の形が不定形であっても確実に色むらを検査できる信頼
性の高い色むら検査装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる色むら検査装置の第1の実施の
形態を示す構成図。
【図2】色むら検査の流れ図。
【図3】色相の画像データの模式図。
【図4】色相の画像データに対する領域画像データを示
す模式図。
【図5】色むら有りと判定した領域画像データの領域を
示す模式図。
【図6】画素ずらしの作用を示す模式図。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…照明装置、3…カラー工業用テレ
ビジョンカメラ(カラーカメラ)、4…判定処理装置、
5…主制御部、6…入力部、7…出力部、8…操作部、
9…画像メモリ、10…RGB−HSI変換部、11…
加算部、12…判定手段、14…ヒストグラム作成部、
15…平均・分散算出部、16…領域分割部、17…画
素ずらし部、18…色むら判定部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物を撮像して得られるカラー画
    像データに基づいて前記検査対象物の色むらを検査する
    色むら検査装置において、 前記カラー画像データの赤、緑、青を色相、彩度、明度
    の各画像データに変換する変換手段と、 この変換手段によるカラー画像データの赤、緑、青から
    色相、彩度、明度の各画像データへの変換処理を繰り返
    し、これらの変換データを順次加算する加算手段と、 この加算手段により得られる前記色相、前記彩度、前記
    明度の各画像データの少なくとも1つの画像データに基
    づいて前記検査対象物に対する色むら判定を行う判定手
    段と、を具備したことを特徴とする色むら検査装置。
  2. 【請求項2】 判定手段は、前記色相、前記彩度、前記
    明度の各画像データの少なくとも1つの画像データを複
    数の領域に分割し、これら分割領域におけるヒストグラ
    ム処理結果に基づいて前記検査対象物に対する色むら判
    定を行う機能を有することを特徴とする請求項1記載の
    色むら検査装置。
  3. 【請求項3】 判定手段は、分割領域の位置を画素ずら
    しし、この画素ずらしした分割領域に対してヒストグラ
    ム処理を行い、このヒストグラム処理結果に基づいて前
    記検査対象物に対する色むら判定を行う機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の色むら検査装置。
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