JP3597773B2 - 感光体塗工装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体用基体を上方の液外から下方の塗工槽内の塗工液に浸漬させて引き上げ、感光体用基体の外面に塗工液を塗布する感光体の浸漬塗工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機等の感光体ドラムの製造に際し、ドラムを塗工液に浸漬させることによってドラム外面に塗工液を塗布する、浸漬塗工の技術が知られている。
【0003】
図5は従来の塗工装置での感光体ドラムの浸漬塗工を説明するための図である。
【0004】
従来の塗工装置では、上端が密閉された基体(ドラム)105が、下方(矢印Aの向き)に移動されることにより、塗工タンク101内に蓄えられた塗工液に浸漬され、基体105の浸漬により塗工タンク101からあふれ出た塗工液がオーバーフロー槽102に回収され循環槽103に送られる。循環槽103では塗工液の粘度等が均質化されて塗工液が調製され、調整された塗工液がポンプ104により塗工タンク101に戻される。これらの塗工装置では、基体105は把持部106により上端が密閉されて塗工液中に浸漬されるため、塗工液を、基体内面に付着させることなく簡便に基体外面に塗布することができる。
【0005】
本件特許出願の発明者らは、特願2000−252290号において、上記のような従来の塗工装置対する次に示すような改良を提案している。
【0006】
図6は改良の施された塗工装置を用いての浸漬塗工を説明するための図である。
【0007】
この改良塗工装置では、省液治具107が用いられ、さらに、基体105の下方(矢印D5の向き)への移動時には、基体105の内側の空間110内の空気(および塗工液の蒸気等、以下、空気は塗工液の蒸気等を含むことがある)がエアチューブ108内を矢印D7の向きに流れて外部に排出され、また、基体105の上方(矢印D6の向き)への移動時には、外部からの空気がエアチューブ108内を矢印D8の向きに流れて基体105の内側の空間110内に吸入される。
【0008】
すなわち、これらの改良塗工装置では、省液治具107により、塗工タンク101の小容量化、循環される塗工液の低減等が図られ、さらに、エアチューブ108等により、省液治具107による、基体105の下方への移動に際しての、基体105の内側からの気泡の発生、また、基体105の上方への移動に際しての、(空間104の気圧低下による一時的な塗工液面の上昇に基づく)塗工液の急激な流出等の不具合が防止されることとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような改良塗工装置では、より詳細には、常にオーバーフローの状態が保たれるよう、ポンプにより一定流量の塗工液が塗工タンク101に向けて送られており、また、特に、基体105の一定速度での上方への移動に伴って、基体105の下端が省液治具107上面に達した瞬間に、基体105の内側の空間110への空気の吸入が停止されるため、オーバーフロー槽102に流出する塗工液の量(以下、塗工液のオーバーフロー量とすることがある)が急激に減少する。
【0010】
図7は上述の改良塗工装置での塗工液のオーバーフロー量の変化を示す図であり、図8は塗工液のオーバーフロー量に応じて変化する塗工液面の盛り上がりを示す図である。ここでは、説明の便宜上、下端が下方の位置x1にあった基体105が、単位時間後に省液治具107の上面に対応する位置x0に達し、その後さらに単位時間後に上方の位置x2に達するものとする。
【0011】
塗工タンク101に流入する塗工液の流量をQ0、基体105の上方への移動に際して、基体105の下端が位置x1から位置x0に達するまでの塗工液のオーバーフロー量(流量)をQ1、基体105の下端が位置x0から位置x2に達するまでのオーバーフロー量をQ2とすると、Q0とQ1との差は図7に示す厚肉円筒状空間(基体105下端が位置x1にある時の省液治具107の外面と基体105の外面との間の空間)の容積V1にほぼ等しく、Q0とQ2との差は図7に示す円柱状空間の容積V2にほぼ等しいといえる。
【0012】
すなわち、基体105下端が位置x0を通過する前後で、塗工液のオーバーフロー量は、Q1からQ2に、容積(V2−V1)分急激に減少し、この急激な変化が、塗工液面の表面張力による盛り上がりを図8(a)に示す状態(盛り上がりの高さd1)から図8(b)に示す状態(盛り上がりの高さd2、d1>d2)に変化させ、その直後塗工液面を揺動させる。
【0013】
改良塗工装置では、これらのようにして、基体105外面に塗布される塗工液の均一性が阻害され、膜厚ムラが生じる。
【0014】
本発明はこれらに着眼してなされたものであり、その目的は、塗布される塗工液の均一性を阻害することなく、用いられる塗工液の量を省液治具により少なく抑えることのできる感光体塗工装置および方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明に係る感光体塗工装置は、筒状の感光体用基体の上端を把持部により密閉しつつ把持し、把持された感光体用基体を上下に移動させることによって、所定の塗工槽に一定の流量で流入され塗工槽を常に満たす塗工液に、感光体用基体を浸漬させて引き上げ、感光体用基体の外面に塗工液を塗布する感光体塗工装置である。
【0016】
本感光体塗工装置は、筒状の感光体用基体の上端を把持部により密閉しつつ把持し、把持された感光体用基体を上下に移動させることによって、所定の塗工槽に一定の流量で流入され塗工槽を常に満たす塗工液に、感光体用基体を浸漬させて引き上げ、感光体用基体の外面に塗工液を塗布する感光体塗工装置であって、感光体用基体の下方への移動により感光体用基体の内部に挿入され、上面が塗工液面下に位置する塗工槽内の挿入部材と、感光体用基体の下方への移動に伴い、少なくとも把持部及び感光体用基体内面からなり、場合により挿入部材および塗工液面により形成される空間内の気体を外部に誘導し、前記空間内の塗工液面から突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の下方への移動に伴っての増加分を相殺する流量の気体を外部に誘導し、感光体用基体の上方への移動に伴い、感光体用基体の下端が最も下方の位置から塗工液面を離れた後まで連続して、前記空間に、気体を外部から誘導し、塗工液面から前記空間内に突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の上方への移動に伴っての減少分を補う流量にて、気体を外部から前記空間に誘導する誘導手段とを有し、前記誘導手段は、感光体用基体の下方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過する前において、その後と同一の速度で気体を外部へ誘導することにより、外部へ誘導された気体の容積分の塗工液を感光体用基体の内側に回り込ませておき、感光体用基体の上方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過した後において、それ以前と同一の速度で気体を前記空間へ誘導することにより、回り込んでいた塗工液を前記感光体基体の内側から排出することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態の1つである感光体塗工装置について説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態の1つである感光体塗工装置の全体構成を示す図であり、図2は本感光体塗工装置での基体6の上下への移動に伴う空気の移動を説明するための図である。
【0019】
図1に示すように、本感光体塗工装置は、塗工液を蓄えるための円筒形の塗工タンク1と、基体6の浸漬により塗工タンク1からあふれ出た塗工液を回収するための、塗工タンク1上端部に接するようドーナツ状に形成されたオーバーフロー槽2と、オーバーフロー槽2にて回収された塗工液の粘度等を均質化し塗工液を調製するための循環槽3と、循環槽3内の塗工液を塗工タンク1に戻すためのポンプ4と、塗工タンク1の容積を低減させるための省液治具5とを有している。
【0020】
さらに、本感光体塗工装置は、基体6を上下させるために、基体6の上端を密閉しつつ把持する把持部7と、把持部7に接続され、ボールねじ10の雄ねじにはまり合う雌ねじの形成された可動部8と、可動部8を上下に移動可能に支持する支持部9と、回転により可動部8を上下に移動させるためのボールねじ10と、ボールねじ10を回転させるモータ11と、所定の入力に応じてモータ11の回転を制御するためのモータ制御装置12とを有している。
【0021】
より詳細には、把持部7は、耐溶媒性のOリング72を挟み合う第1部材71と第2部材73とを含んでおり、第1部材71と第2部材73とには、Oリング72に接触する部分にテーパが形成されている。Oリング72は、第1部材71と第2部材73とが近接することによって押し広げられて基体6の内面に密着し、基体6は、上端が密閉された状態で把持部7に把持されることとなる。
【0022】
また、基体6の上下への移動に伴って基体6の内側に形成される(閉)空間から空気を抜き出しまたこの空間に空気を送り込むために、本感光体塗工装置は、形状を変えつつ基体6の移動に追従し空気の通り道を形成するエアチューブ13と、ピストンシャフト141が可動部8に接続されているエアシリンダ14とを有しており、把持部7の第1部材71、第2部材73には、それぞれ、第1連通管74、第2連通管75が設けられている。
【0023】
これらのような感光体塗工装置では、上記のような構成の把持部7により把持された基体6が、モータ11の(矢印D1の向きへの)回転により下方(矢印D3の向き)に移動され、塗工タンク1内に蓄えられた塗工液に浸漬され、塗工後の基体6が、モータ11の(矢印D2の向きへの)回転により上方(矢印D4の向き)に移動され、塗工タンク1内の塗工液から引き上げられる。
【0024】
基体6の浸漬により塗工タンク2からあふれ出た塗工液はオーバーフロー槽2に回収され循環槽3に送られる。循環槽3では塗工液の粘度等が均質化されて塗工液が調製され、調整された塗工液がポンプ4により一定流量にて塗工タンク1に戻される。
【0025】
本感光体塗工装置では可動部8によりピストンシャフト141の移動が基体6の移動に伴われ、図2に示すように、基体6の下方への移動に際して、基体6内部の空間100(把持部7下面、基体6内面、塗工液面150および省液治具5によって形成される空間)内の空気が、エアチューブ13内を矢印D5の向きに流され、ピストン142とシリンダ本体143内面とによって形成されるエア室144に送り出され、また、基体6の上方への移動に際して、エア室144の空気が、エアチューブ13内を矢印D6の向きに流され、空間100内に送り戻される。
【0026】
ここで、エア室144の断面積と省液治具5の断面積とをほぼ等しいものとし、ピストン142の上下への移動距離と基体6の上下への移動距離をほぼ等しいものとすることにより、基体6の下方への移動に際して、省液治具5が基体6下端より内部に突出する体積の増加分の空気をエア室144に送り出し、また、基体6の上方への移動に際して、省液治具5が基体6下端より内部に突出する体積の減少分の空気をエア室144から送り戻すことができ、これらによって、省液治具5を有する塗工タンク1にて、基体6の上下への移動に関わらず常に基体6直下の塗工液面150を基体6の下端近傍に保つことができる。
【0027】
すなわち、これらの感光体塗工装置によると、可動部8により、基体6の下方また上方への移動に連動して、ピストンシャフト141およびピストン142が下方また上方に移動され、エア室144の容積が増大また減少されつつ、第1連通管74、第2連通管75、エアチューブ13等を介して、基体6内部の空間100からエア室144へまたエア室144から空間100へ空気が誘導され、基体6直下の塗工液面150を常に基体6の下端近傍に保つことができる。
【0028】
これらのような本感光体塗工装置では、特に、基体6の上方への移動に際して、次に示すようなエアシリンダ14からの空気の送り戻しが行われる。
【0029】
図3は基体6の上方への移動に際して基体6下端が塗工タンク1上端の塗工液面160を通過する時点前後のエアシリンダ14からの空気の送り戻しを示す図であり、図4は本感光体塗工装置での塗工液のオーバーフロー量の変化を示す図である。(この図4は[発明が解決しようとする課題]の図7に対応するものであり、図7を用いての説明と同様、下端が下方の位置x1にあった基体6が、単位時間後に省液治具5の上面に対応する位置x0に達し、その後さらに単位時間後に上方の位置x2に達するものとし、塗工タンク1に流入する塗工液の流量をQ0、基体6の上方への移動に際して、基体6の下端が位置x1から位置x0に達するまでの塗工液のオーバーフロー量(流量)をQ1、基体6の下端が位置x0から位置x2に達するまでのオーバーフロー量をQ2とする。)
本感光体塗工装置では、基体6の上方への移動に伴って、基体6下端が塗工液面160近傍に達した(図3(a))後、基体6下端が塗工液面160を通過して(図3(b))、その後塗工液面160上部に移動される直後(図3(c))まで、連続してエアシリンダ14からの空気の送り戻しが継続される。
【0030】
これらのように基体6の内側の空間への空気の送り戻しを調整すると、図4に示す容積V2(Q0とQ2との差を示す)は厚肉円筒状空間の容積V1(Q0とQ1との差を示す)にほぼ等しくなり、すなわち、基体6の下端が位置x0を通過する前後にて、塗工液のオーバーフロー量は変化しないものといえる。
【0031】
これらの感光体塗工装置では、さらに、基体6の下端が省液治具5の上面を通過する前までに、基体6の下端が省液治具5の上面を通過した後塗工タンク1の上端に達するまでの間に送り戻される、空気の容積分の塗工液を、基体6の内側に回り込ませておくものとすることによって、基体6の内側から塗工タンク1内に向けて気泡が発生することを防止することができ、これらにより、用いられる塗工液の量を省液治具5により少なく抑えつつ、基体6の上方への移動に伴い基体6下端が省液治具5上面を通過する直後に、塗工液の均一性が阻害されることを防止することができることとなる。
【0032】
図9は、以上に述べた工程を示す工程図である。図9(a)に示すように、基体6の下端が塗工液面160に達した後に、基体6内部の空気がエア室144へ誘導されることにより、基体6直下の塗工液面150が、基体6の下端の上方へ移動する。即ち、エア室144へ誘導された空気の容積分の塗工液が基体6の内側に回り込む。基体6の下端からの塗工液面150の上昇は、省液治具5の上端が塗工液面150を通過するまで継続する。
【0033】
図9(b)及び図9(c)に示すように、省液治具5の上端が塗工液面150を通過した後、基体6の下端が最も下方の位置に達するまで、省液治具5が基体6下端より内部に突出する体積の増加分に相当する空気が、エア室144へ誘導される。それにより、基体 6直下の塗工液面150が基体6の下端近傍に保たれる。即ち、回り込んだ塗工液の容積51は略一定に保たれる。図9(a)の工程においても、図9(b)及び図9(c)の工程と同一速度で基体6内部の空気がエア室144へ誘導される。従って、図9(c)に示す省液治具5の上端を塗工液面160まで仮に延長したときの延長分の容積50に相当する空気が、図9(a)の工程で基体6内部から排出される。これにより図9(a)の工程で、容積50に相当する塗工液が、基体6の内側に回り込む。
【0034】
図9(d)に示すように、基体6の上方への移動に際して、省液治具5が基体6下端より内部に突出する体積の減少分の空気がエア室144から基体6内部へ誘導される。例えば、基体6が図9(c)の位置から図9(d)の位置まで上昇することにより、省液治具5の一部に相当する容積52分の空気が基体6内部へ誘導される。それにより、省液治具5の上端が塗工液面150を通過するまで、塗工液の容積51は引き続き略一定に保たれる。
【0035】
図9(e)及び(f)の工程、即ち省液治具5の上端が塗工液面150を通過した後の工程においても、図9(d)の工程と同一速度で基体6内部へ空気が誘導される。即ち、省液治具5の上端が塗工液面150を通過した後、基体6の下端が塗工液面169を離れるまでに、容積50に相当する空気が基体6内部へ送り戻される。これにより、省液治具5の上端が塗工液面150を通過した後、基体6の下端が塗工液面169を離れるまでに、基体6の内側に回り込んでいた塗工液が基体6から排出される。
【0036】
上記の実施の形態の感光体塗工装置では、特にエアシリンダが用いられて空気の流れが誘導されるものとしたが、エアポンプ、蛇腹状の気体収容器などを流量調整弁などとともに用いて空気の流れを誘導することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1および請求項2に記載の発明によると、感光体用基体の上方への移動に伴い、感光体用基体の下端が最も下方の位置から塗工液面を離れた後まで連続して、少なくとも把持部及び感光体用基体内面からなり、場合により挿入部材および塗工液面により形成される空間に、気体が外部から誘導されるため、従来のように、感光体基体の下端が塗工液面下の挿入部材上面に対応する鉛直位置を通過する際に、塗工槽(塗工タンク)からあふれ出る塗工液の量が急激に変化することが防止され、感光体用基体外面に塗布される塗工液の均一性を阻害することなく、用いられる塗工液の量が省液治具により少なく抑えられることとなる。
【0038】
また、感光体用基体の下方への移動に伴い、前記空間内の塗工液面から突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の下方への移動に伴っての増加分を相殺する流量の気体を外部に誘導し、感光体用基体の上方への移動に伴い、塗工液面から前記空間内に突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の上方への移動に伴っての減少分を補う流量にて、気体を外部から前記空間に誘導するため、塗工液面をほぼ一定に保ちつつ、上記の効果を奏することができる。
【0039】
さらに、感光体用基体の下方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過する前において、その後と同一の速度で気体を外部へ誘導することにより、外部へ誘導された気体の容積分の塗工液を感光体用基体の内側に回り込ませておき、感光体用基体の上方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過した後に、それ以前と同一の速度で気体を前記空間へ誘導することにより、回り込んでいた塗工液が排出されるので、感光体基体の上方への移動の際に感光体基体下端が挿入部材上面を通過する直後に、感光体用基体内側から塗工槽内に向けて気泡が発生することを防止することができる。これにより、感光体用基体外面に塗布される塗工液の均一性を阻害されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1つである感光体塗工装置の全体構成を示す図である。
【図2】本感光体塗工装置での基体6の上下への移動に伴う空気の移動を説明するための図である。
【図3】基体6の上方への移動に際して基体6下端が塗工タンク1上端の塗工液面160を通過する時点前後のエアシリンダ14からの空気の送り戻しを示す図である。
【図4】本感光体塗工装置での塗工液のオーバーフロー量の変化を示す図である。
【図5】従来の塗工装置での感光体ドラムの浸漬塗工を説明するための図である。
【図6】改良の施された塗工装置を用いての浸漬塗工を説明するための図である。
【図7】改良塗工装置での塗工液のオーバーフロー量の変化を示す図である。
【図8】塗工液のオーバーフロー量に応じて変化する塗工液面の盛り上がりを示す図である。
【図9】 改良の施された塗工装置を用いた塗工の工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 塗工タンク
2 オーバーフロー槽
3 循環槽
4 ポンプ
5 省液治具
6 基体
7 把持部
8 可動部
9 支持部
10 ボールねじ
11 モータ
12 モータ制御部
13 エアチューブ
14 エアシリンダ
100 基体6内部の空間
150 基体6直下の塗工液面
160 塗工液面
Claims (2)
- 筒状の感光体用基体の上端を把持部により密閉しつつ把持し、把持された感光体用基体を上下に移動させることによって、
所定の塗工槽に一定の流量で流入され塗工槽を常に満たす塗工液に、感光体用基体を浸漬させて引き上げ、感光体用基体の外面に塗工液を塗布する感光体塗工装置であって、
感光体用基体の下方への移動により感光体用基体の内部に挿入され、上面が塗工液面下に位置する塗工槽内の挿入部材と、
感光体用基体の下方への移動に伴い、少なくとも把持部及び感光体用基体内面からなり、場合により挿入部材および塗工液面により形成される空間内の気体を外部に誘導し、前記空間内の塗工液面から突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の下方への移動に伴っての増加分を相殺する流量の気体を外部に誘導し、感光体用基体の上方への移動に伴い、感光体用基体の下端が最も下方の位置から塗工液面を離れた後まで連続して、前記空間に、気体を外部から誘導し、塗工液面から前記空間内に突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の上方への移動に伴っての減少分を補う流量にて、気体を外部から前記空間に誘導する誘導手段とを有し、
前記誘導手段は、感光体用基体の下方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過する前において、その後と同一の速度で気体を外部へ誘導することにより、外部へ誘導された気体の容積分の塗工液を感光体用基体の内側に回り込ませておき、感光体用基体の上方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過した後において、それ以前と同一の速度で気体を前記空間へ誘導することにより、回り込んでいた塗工液を前記感光体基体の内側から排出することを特徴とする感光体塗工装置。 - 筒状の感光体用基体の上端を把持部により密閉しつつ把持し、把持された感光体用基体を上下に移動させることによって、
所定の塗工槽に一定の流量で流入され塗工槽を常に満たす塗工液に、感光体用基体を浸漬させて引き上げ、感光体用基体の外面に塗工液を塗布する感光体塗工方法であって、
感光体用基体の下方への移動により感光体用基体の内部に挿入され、上面が塗工液面下に位置する挿入部材を塗工漕内に設け、
感光体用基体の下方への移動に伴い、少なくとも把持部及び感光体用基体内面からなり、場合により挿入部材および塗工液面により形成される空間内の気体を外部に誘導し、前記空間内の塗工液面から突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の下方への移動に伴っての増加分を相殺する流量の気体を外部に誘導し、感光体用基体の上方への移動に伴い、感光体用基体の下端が最も下方の位置から塗工液面を離れた後まで連続して、前記空間に、気体を外部から誘導し、塗工液面から前記空間内に突出する挿入部材の体積の、感光体用基体の上方への移動に伴っての減少分を補う流量にて、気体を外部から前記空間に誘導すると共に、
感光体用基体の下方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過する前において、その後と同一の速度で気体を外部へ誘導することにより、外部へ誘導された気体の容積分の塗工液を感光体用基体の内側に回り込ませておき、感光体用基体の上方への移動の過程で挿入部材の先端が塗工液面を通過した後において、それ以前と同一の速度で気体を前記空間へ誘導することにより、回り込んでいた塗工液を前記感光体基体の内側から排出することを特徴とする感光体塗工方法。
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