JP3597660B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルと外部回路との間を端子台を介して接続する構成の回転電機のステータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
上記ステータの従来構成を図13および図14に基づいて説明する。まず、図14において、ステータコア1にはボビン2が装着されており、ボビン2にはコイル3が巻装されている。また、ボビン2の保持部2aには、図13に示すように、ピン端子4が差込まれており、ピン端子4にはコイル3の端末線が巻付けられている。そして、コイル3の端末線は、予備的な半田付けを行うことに伴い絶縁被膜が破壊され、ピン端子4に電気的および機械的に結合されている。
【0003】
ステータコア1には、図14に示すように、樹脂製の端子台5が装着されており、この端子台5には、図13に示すように、導体板6が埋設されている。この導体板6は、端子台5の上面に露出する端子接続部6aを有するものであり、端子接続部6aには端子挿入孔6bが形成されている。そして、ピン端子4は端子挿入孔6b内に挿入され、端子接続部6aに半田付けされている。
【0004】
上記構成の場合、自動巻線機を用いてピン端子4にコイル3の端末線を巻付けた後、ボビン2にコイル3を巻装している。このため、コイル3からピン端子4に引張力が作用し、ピン端子4が傾斜することがあるので、ピン端子4の部品精度や取付位置精度等を考慮した上で、端子挿入孔6bの内径寸法をピン端子4の外径寸法の約3倍に設定することに伴い、ピン端子4の端子挿入孔6bに対する挿入作業性を確保していた。
【0005】
しかしながら、上記従来構成では、ピン端子4の外面と端子挿入孔6bの内面との間に大きな隙間が生じるので、ピン端子4を端子接続部6aに半田を融かして固定する場合、両者の隙間から半田が流出する虞れがあった。このため、ピン端子4と端子接続部6aとの間を電気的に結合できなかったり、コイル3上に半田が垂れて絶縁被膜が破壊されたり、半田の使用量が増加する虞れがあった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子挿入孔とピン端子との間から半田が流出することを極力防止できる回転電機のステータを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の回転電機のステータは、コイルが巻装されたステータコアと、このステータコア側に設けられ前記コイルの端末線が巻付けられたピン端子と、前記ステータコアに装着され外部回路のコネクタが嵌合されるコネクタ部を有する樹脂製の端子台と、この端子台に埋設され端子台から露出する端子接続部および前記コネクタ部内に位置する外部接続部を有する導体板と、この導体板の端子接続部に形成され前記ピン端子が挿入された端子挿入孔とを備え、前記ピン端子が前記端子接続部に半田付けされ、前記ピン端子の接続時に半田の固化を促進する樹脂部として前記端子挿入孔内に突出することに基いて前記端子挿入孔の内径寸法を狭める土手部または前記端子接続部の下方において前記端子挿入孔側に突出することに基いて前記端子挿入孔の内径寸法を実質的に狭める土手部を有するものが前記端子接続部に設けられているところに特徴を有する。
請求項2記載の回転電機のステータは、コイルが巻装されたステータコアと、このステータコア側に設けられ前記コイルの端末線が巻付けられたピン端子と、前記ステータコアに装着され外部回路のコネクタが嵌合されるコネクタ部を有する樹脂製の端子台と、この端子台に埋設され端子台から露出する端子接続部および前記コネクタ部内に位置する外部接続部を有する導体板と、この導体板の端子接続部に形成され前記ピン端子が挿入された端子挿入孔とを備え、前記ピン端子が前記端子接続部に半田付けされ、前記ピン端子の接続時に半田の固化を促進する樹脂部として前記端子挿入孔の内面に対して内面が略面一となるように前記端子挿入孔の周縁部に形成された土手部を有するものが前記端子接続部に設けられているところに特徴を有する。
【0008】
上記手段によれば、熱伝導率が小さな樹脂部が端子接続部に設けられている。このため、ピン端子を端子挿入孔に挿入した後、端子接続部に半田付けするにあたって、樹脂部で半田の固化が促進されるので、ピン端子の挿入性が損なわれない大きさに端子挿入孔を保持したままでも、半田の流出を極力防止できる。
【0009】
請求項記載の回転電機のステータは、ピン端子を囲む筒部が端子台に形成され、前記筒部の内面に位置し且つ前記ピン端子を前記筒部の内部から端子挿入孔に案内する傾斜面を樹脂部が備えているところに特徴を有する。
上記手段によれば、筒部の内面に傾斜面が形成されている。このため、何らかの要因でピン端子が位置ずれしている場合でも、ピン端子の外周部に筒部を挿入し、端子台をステータコア側へ押込むと、ピン端子が傾斜面により案内され、端子挿入孔内に簡単に挿入される。
【0010】
請求項記載の回転電機のステータは、端子接続部のうちコイルからピン端子に作用する引張力の方向に対向する部分に位置し且つピン端子を端子挿入孔に案内する傾斜面を樹脂部が備えているところに特徴を有する。
上記手段によれば、端子接続部のうちコイルからピン端子に作用する引張力の方向に対向する部分に傾斜面が形成されている。このため、コイルからの引張力によりピン端子が傾斜している場合でも、ピン端子が傾斜面により案内され、端子挿入孔内に簡単に挿入される。
【0011】
請求項記載の回転電機のステータは、コイル端末線のピン端子に対する巻付部がピン端子が保持された保持部と導体板との間に配置され、前記巻付部の先端が端子挿入孔に近接しているところに特徴を有する。
上記手段によれば、コイル端末線のピン端子に対する巻付部の先端が端子挿入孔に近接している。このため、端子挿入孔の内面とピン端子の外面との間が巻付部の先端により覆われた形態になるので、半田の流出防止に対する確度が高くなる。
【0012】
請求項記載の回転電機のステータは、端子挿入孔の内径寸法または端子挿入孔の実質的な内径寸法が樹脂部により狭められ、樹脂部のうちピン端子に対向する部分の形状がピン端子の外面形状に近似しているところに特徴を有する。
上記手段によれば、端子挿入孔の内径寸法または端子挿入孔の実質的な内径寸法が樹脂部により狭められ、端子挿入孔の内面とピン端子の外面との間隔が小さくなっているので、半田の流出防止に対する確度が高くなる。しかも、樹脂部のうちピン端子に対向する部分の形状がピン端子の外面形状に近似している。このため、樹脂部とピン端子との間に局部的に大きな隙間が形成されることが防止されるので、半田の流出防止に対する確度が一層高くなる。
【0013】
請求項記載の回転電機のステータは、端子接続部が端子台の表裏両面に露出しているところに特徴を有する。
上記手段によれば、端子接続部が端子台の表裏両面に露出している。このため、端子台に導体板をインサート成形するにあたって、導体板の端子接続部を表裏両面から金型で挟持できるので、導体板の端子台に対する埋設位置が安定する。これによって、端子接続部に樹脂が漏れることがなくなり、ばりが生じることが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図10に基づいて説明する。尚、本実施例は、本発明をコンデンサ誘導モータのステータに適用したものである。まず、図8において、ステータコア11は、4本のティースを有するティース鉄心11aと、ティース鉄心11aの外側部に圧入された環状のヨーク鉄心11bとから構成されたものであり、ティース鉄心11aの内周部にはロータ(図示せず)が挿入される。
【0015】
ティース鉄心11aの各ティースの外面には合成樹脂製のボビン12a〜12dが嵌合されている。これら各ボビン12a〜12dは、胴部の両端部に鍔部12eを一体形成してなるものであり、ボビン12aおよび12bの胴部には主コイル13Aおよび13Bが巻装され、ボビン12cおよび12dの胴部には補助コイル13Cおよび13Dが巻装されている。
【0016】
ボビン12a〜12dの外側部には一対の保持部12f,12fが一体形成されている。そして、ボビン12aの一方の保持部12fにはピン端子14Aが差込まれており、主コイル13Aは、一方の端末線をピン端子14Aに巻付けた後、ボビン12aに巻装されている。また、ボビン12dには、内側に位置してピン端子15Aが取付けられており、主コイル13Aの他方の端末線はピン端子15Aに巻付けられている。
【0017】
ボビン12bの一方の保持部12fにはピン端子14Bが差込まれており、主コイル13Bは、一方の端末線をピン端子14Bに巻付けた後、ボビン12bに巻装されている。また、主コイル13Bの他方の端末線はピン端子15Aに巻付けられている。
【0018】
ボビン12cの一方の保持部12fにはピン端子14Cが取付けられており、補助コイル13Cは、一方の端末線をピン端子14Cに巻付けた後、ボビン12Cに巻装されている。また、ボビン12bには、内側に位置してピン端子15Bが取付けられており、補助コイル13Cの他方の端末線はピン端子15Bに巻付けられている。また、補助コイル13Dは、一方の端末線をピン端子14Aに巻付けた後、ボビン12dに巻装されたものであり、補助コイル13Dの他方の端末線はピン端子15Bに巻付けられている。
【0019】
図9は、コイル13A〜13Dの結線状態を示すものであり、主コイル13Aおよび13Bは、ピン端子15Aを介して直列接続されている。また、補助コイル13Cおよび13Dは、ピン端子15Bを介して直列接続され、しかも、ピン端子14Aを介して主コイル13Aおよび13Bに並列接続されている。尚、ピン端子14A〜14Cは四角柱状をなすものであり、図1の符号13Eは、コイル13A〜13Dのピン端子14A〜14Cに対する巻付部を示している。
【0020】
コイル13A〜13Dの端末線をピン端子14A〜14Cに巻付ける作業,コイル13A〜13Dをボビン12a〜12dに巻装する作業は、自動巻線機(図示せず)を用いて行われたものであり、コイル13A〜13Dの端末線は、図1に示すように、所定のピン端子14A〜14Cに半田付けされることに伴い、絶縁被膜が破壊され、電気的および機械的に結合されている。そして、図4に示すように、保持部12fから巻付部13Eの上端(先端)に至る高さ寸法はH1 に設定され、コイル13A〜13Dからピン端子14A〜14Cには、図8に矢印A〜Cで示す方向に引張力が作用している。
【0021】
図6に示す端子台16は合成樹脂を射出成形してなるものであり、端子台16内には、図7に示す銅製の導体板17A〜17Dが埋設されている。これら導体板17A〜17Dは、複数の繋ぎ桟17Eを介して連結された状態で端子台16にインサート成形されたものであり、端子台16の成形時には、端子台16から複数の繋ぎ桟17Eが露出している。そして、導体板17A〜17Dは、端子台16の成形後に各繋ぎ桟17Eを切断することに伴い分離されている。
【0022】
導体板17A〜17Cには端子接続部17Fが形成されており、これら各端子接続部17Fには、円形状をなす端子挿入孔17Gが形成されている。そして、端子台16には、図6に示すように、3つの露出孔16aが形成されており、各端子接続部17Fは、図3の(b)に示すように、露出孔16aを通して端子台16の上下両面に露出している。また、端子台16の下面には、各端子接続部17F付近に位置して筒部16bが一体形成されている。これら各筒部16bは角筒状をなすものであり、図2に示すように、端子挿入孔17Gを囲むように設けられている。
【0023】
各端子接続部17Fには、図3の(a)に示すように、合成樹脂製の土手部16c,16cが形成されている。これら各土手部16cは、図2に示すように、端子挿入孔17G内に突出し、矢印A〜C方向に対して直交する方向へ延びるものであり(図6参照)、図3の(a)に示すように、各土手部16cの上面は端子接続部17Fの上面と面一になっている。尚、各土手部16cは、導体板17A〜17Dのインサート成形時に一体形成されたものである。
【0024】
ボビン12a〜12dの各保持部12fには、図5に示すように、爪部12gが一体形成されている。そして、端子台16の下面には、一対の脚部16dおよび3個の突部(図示せず)が一体形成されており、ピン端子14A〜14Cの外周部に筒部16bを挿入し、端子台16をステータコア11側へ押込むと、各脚部16dが爪部12gに係合し、各突部が爪部12g相互間に押込まれ、端子台16がステータコア11に装着される。これと共に、ピン端子14A〜14Cの先端部が、図1に示すように、端子挿入孔17G内に挿入される。
【0025】
ピン端子14A〜14cの先端部は、端子接続部17Fに半田付けされており、コイル13A〜13Cは、図9に示すように、導体板17A〜17Cに電気的に接続されている。また、各土手部16cのうちピン端子14A〜14Cに対向する部分は、図2に示すように、ピン端子14A〜14Cの外面形状に等しい直状をなしており、各端子挿入孔17Gには、内径寸法Rより小さな寸法Dを有する幅狭部が形成されている。
【0026】
各筒部16bの内面には、図3の(a)に示すように、一対の傾斜面16eおよび16fが一体形成されている。これら傾斜面16eおよび16fは、土手部16cおよび16cと共に半田の固化を促進する樹脂部18を構成するものであり、一方の傾斜面16eは、筒部16bの内面のうち(端子接続部17Fのうち)コイル13A〜13Dからピン端子14A〜14Cに作用する引張力の方向(矢印A〜Cで示す)に対向する部分に配置され、一方の土手部16cに繋がっている。また、他方の傾斜面16fは、一方の傾斜面16eに対向配置され、他方の土手部16cに繋がっている。
【0027】
尚、端子台16を射出成形するにあたっては、図3の(b)に示すように、成形型19を矢印Dおよび矢印E方向へ型開きするようにしている。従って、各筒部16bの内面のうち傾斜面16eおよび16fが形成されていない部分にも、型抜き用の傾斜面16h,16hが形成されている。
【0028】
ボビン12a〜12dの各保持部12fから土手部16cに至る寸法H2 は、図1に示すように、保持部12fから巻付部13Eに至る寸法H1 より若干大きく設定されている。そして、巻付部13Eの上端面は、端子挿入孔17Gに近接し、ピン端子14A〜14Cの外面と端子挿入孔17Gの内面との間を下方から覆っている。
【0029】
導体板17B〜17Dには、図7に示すように、外部接続部17Hが形成されている。また、端子台16には、図6に示すように、コネクタ部16gが一体形成されている。このコネクタ部16gは、一面が開口する箱状をなすものであり、3つの外部接続部17Hはコネクタ部16g内に位置している。
【0030】
導体板17Bおよび17Cには、図7に示すように、コンデンサ接続部17Jが形成されており、これらコンデンサ接続部17Jは、図6に示すように、端子台16の上面に露出している。そして、コンデンサ接続部17Jには、ランニング用コンデンサ20の端子20aが半田付けされており、図9に示すように、導体板17Bと17Cとの間(主コイル13A,13Bと補助コイル13C,13Dとの間)には、コンデンサ20が介在されている。
【0031】
導体板17Aおよび17Dには、図7に示すように、ヒューズ接続部17Kが形成されており、これらヒューズ接続部17Kは、図6に示すように、端子台16の上面に露出している。そして、ヒューズ接続部17Kには、保護装置に相当する温度ヒューズ21の端子21aが半田付けされており、図9に示すように、導体板17Aと17Dとの間には温度ヒューズ21が介在されている。
【0032】
端子台16のコネクタ部16gには外部回路のコネクタ(いずれも図示せず)が差込まれており、外部回路から導体板17A〜17Dを通してコイル13A〜13Dに電源が供給されると、回転磁界が発生し、ロータが回転する。
【0033】
次にステータの組立手順について説明する。ピン端子14A〜14Cにコイル13A〜13Dの端末線を巻付け、ボビン12a〜12dにコイル13A〜13Dを巻装したら、まず、ピン端子14A〜14Cの外周部に筒部16bを挿入し、端子台16をステータコア11側へ押込むことに伴い、ステータコア11に装着する。次に、導体板17A〜17Cの端子接続部17Fおよびピン端子14A〜14Cに半田鏝をあてがい、ピン端子14A〜14Cを端子接続部17Fに半田付けする。
【0034】
上記実施例によれば、端子接続部17Fに樹脂部18を設けた。このため、ピン端子14A〜14Cを端子挿入孔17G内に挿入した後、端子接続部17Fに半田付けするにあたって、端子接続部17F付近を半田鏝であたためても、樹脂部18は熱伝導率が端子接続部17Fと比べて低いので、樹脂部18はあまり温度が上昇しておらず、温度が低い。従って、熱伝導率が小さい樹脂部18(特に樹脂部18のうちの土手部16c)で半田の固化が促進されるので、ピン端子14A〜14Cの挿入作業性が損なわれない大きさに端子挿入孔17Gを保持したままでも、半田の流出を極力防止できる。従って、半田の使用量が低減される上、ピン端子14A〜14Cと端子接続部17Fとの間の接続不良が防止される。しかも、コイル13A〜13D上に半田が垂れることが防止されるので、総じて品質が向上する。
【0035】
また、端子台16に筒部16bを形成し、筒部16bの内面に傾斜面16eおよび16fを形成した。このため、何らかの要因でピン端子14A〜14Cが位置ずれしている場合でも、ピン端子14A〜14Cの外周部に筒部16bを挿入し、端子台16をステータコア11側へ押込むと、ピン端子14A〜14Cが傾斜面16eおよび16fにより案内され、端子挿入孔17G内に簡単に挿入されるので、端子台16のステータコア11に対する装着作業性が向上する。
【0036】
また、端子接続部17Fのうちコイル13A〜13Dからピン端子14A〜14Cに作用する引張力の方向に対向する部分に傾斜面16eを形成した。このため、図10の(a)に示すように、コイル13A〜13Dからの引張力によりピン端子14A〜14Cが傾斜している場合でも、図10の(b)に示すように、ピン端子14A〜14Cが傾斜面16eにより案内され、端子挿入孔17G内に簡単に挿入されるので、この点からも端子台16の装着作業性が向上する。
【0037】
この場合、傾斜面16eおよび16fを土手部16cに繋げた。このため、端子接続部17Fに土手部16cを単独で付着させる場合に比べ(樹脂部=土手部にする)、樹脂部18が昇温し難くなるので、半田の固化が一層促進される。これと共に、土手部16cが端子接続部17Fから剥離してしまうことが防止される。
【0038】
また、コイル13A〜13Dのピン端子14A〜14Cに対する巻付部13Eを保持部12fと導体板17A〜17Dとの間に配置し、巻付部13Eの上端を端子挿入孔17Gに近接させた。このため、ピン端子14A〜14Cの外面と端子挿入孔17Gの内面との間が下方から覆われた形態になるので、この点からも半田の流出が極力防止される。
【0039】
また、土手部16cを端子挿入孔17G内に突出させることに伴い、端子挿入孔17Gに幅狭部を形成した。このため、ピン端子14A〜14Cの外面と端子挿入孔17Gの内面との間隔が小さくなるので、この点からも半田の流出が極力防止される。しかも、土手部16cのうちピン端子14A〜14Cに対向する部分の形状をピン端子14A〜14Cの外面形状に等しくした。このため、ピン端子14A〜14Cの外面と端子挿入孔17Gの内面との間隔が均一化され、両者の間に局部的に大きな隙間が形成されることが防止されるので、この点からも半田の流出が極力防止される。
【0040】
また、各端子接続部17Fを端子台16の上下両面に露出させた。このため、端子台16に導体板17A〜17Dをインサート成形するにあたって、各端子接続部17Fを上下両面から成形金型19により挟持できるので、導体板17A〜17Dの端子台16に対する埋設位置が安定する。これによって、インサート成形時に端子接続部17Fの上面および下面に樹脂が漏れることがなくなり、ばりが生じることが防止される。
【0041】
尚、上記第1実施例においては、土手部16cを端子挿入孔17G内に突出させることに伴い、端子挿入孔17Gの内径寸法を狭めたが、これに限定されるものではなく、例えば本発明の第2実施例を示す図11のように、端子接続部17Fの下方において土手部16cを端子挿入孔17G側へ突出させることに伴い、端子挿入孔17Gの内径寸法を実質的に小さくしても良い。
【0042】
また、上記第1および第2実施例においては、土手部16cのうちピン端子14A〜14Cに対向する部分を直状に形成したが、これに限定されるものではなく、要はピン端子14A〜14Cと土手部16cとの間に局部的に大きな隙間が形成されないように、ピン端子14A〜14Cの外面形状に近似させれば良い。
【0043】
また、上記第1および第2実施例においては、土手部16cにより端子挿入孔17Gの実質的な内径寸法を狭めたが、これに限定されるものではなく、例えば本発明の第3実施例を示す図12のように、端子挿入孔17Gの周縁部に土手部16cを形成し、端子挿入孔17Gの内面と土手部16cの内面とを略面一にしても良い。
【0044】
この構成の場合、ピン端子14A〜14C(円柱状のピン端子14A〜14Cを用い、ピン端子14A〜14Cと土手部16cとの間隔を略一定化することが好ましい)を半田付けするにあたって、特に土手部16cの内周面で半田の固化が促進されるので、ピン端子14A〜14Cの挿入作業性が損なわれない大きさに端子挿入孔17Gを保持したままでも、半田の流出を極力防止できる。
【0045】
また、上記第1ないし第3実施例においては、ステータコア11のティースにボビン12a〜12dを装着し、ボビン12a〜12dにコイル13A〜13Dを巻装したが、これに限定されるものではなく、例えばステータコア11に軸方向両側から絶縁カバーを被せることに伴い各ティースを両絶縁カバーにより覆い、両絶縁カバーにコイル13A〜13Dを巻装しても良い。
【0046】
また、上記第1ないし第3実施例においては、本発明をコンデンサ誘導モータのステータに適用したが、これに限定されるものではなく、各種モータのステータに適用できる。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の回転電機のステータは次の効果を奏する。
請求項1および2記載の手段によれば、端子接続部に熱伝導率が小さな樹脂部を設けた。このため、ピン端子を端子挿入孔に挿入した後、端子接続部に半田付けするにあたって、温度があまり上昇していない樹脂部で半田の固化が促進されるので、ピン端子の挿入作業性が損なわれない大きさに端子挿入孔を保持したままでも、半田の流出を極力防止できる。従って、半田の使用量が低減される上、ピン端子と端子接続部との間の接続不良が防止される。しかも、コイル上に半田が垂れることが防止されるので、総じて品質が向上する。
【0048】
請求項記載の手段によれば、筒部の内面に傾斜面を形成した。このため、何らかの要因でピン端子が位置ずれしている場合でも、ピン端子の外周部に筒部を挿入し、端子台をステータコア側へ押込むと、ピン端子が傾斜面により案内され、端子挿入孔内に簡単に挿入されるので、端子台のステータコアに対する装着作業性が向上する。
【0049】
請求項記載の手段によれば、端子接続部のうちコイルからピン端子に作用する引張力の方向に対向する部分に傾斜面を形成した。このため、コイルからの引張力によりピン端子が傾斜している場合でも、ピン端子が傾斜面により案内され、端子挿入孔内に簡単に挿入されるので、端子台の装着作業性が向上する。
【0050】
請求項記載の手段によれば、コイル端末線のピン端子に対する巻付部の先端を端子挿入孔に近接させた。このため、端子挿入孔の内面とピン端子の外面との間が巻付部の先端により覆われた形態になるので、半田の流出防止に対する確度が高くなる。
【0051】
請求項記載の手段によれば、樹脂部により端子挿入孔の内径寸法を狭めた。このため、ピン端子の外面と端子挿入孔の内面との間隔が小さくなるので、半田の流出防止に対する確度が高くなる。しかも、樹脂部のうちピン端子に対向する部分の形状をピン端子の外面形状に近似させた。このため、樹脂部とピン端子との間隔が均一化されるので、半田の流出防止に対する確度が一層高くなる。
【0052】
請求項記載の手段によれば、端子接続部を端子台の表裏両面に露出させた。このため、端子台に導体板をインサート成形するにあたって、導体板の端子接続部を表裏両面から成形金型によって挟持できるので、導体板の端子台に対する埋設位置が安定する。これによって、端子接続部に樹脂が漏れることがなくなり、ばりが生じることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(ピン端子と端子接続部との接続状態を示す縦断面図)
【図2】端子台の要部を示す上面図(図1とは異なる端子接続部部分を示す)
【図3】(a)は図2のイ−イ線に沿う断面図,(b)は図2のロ−ロ線に沿う断面図
【図4】ピン端子に対するコイル端末線の巻付状態を示す縦断面図
【図5】全体構成を一部破断して示す側面図
【図6】端子台を示す上面図
【図7】導体板を示す上面図
【図8】コイルが巻装されたステータコアを示す上面図
【図9】コイルの結線状態を示す図
【図10】(a)はピン端子の傾斜状態を示す縦断面図,(b)はピン端子が傾斜面に案内される様子を示す縦断面図
【図11】本発明の第2実施例を示す図3の(a)相当図
【図12】本発明の第3実施例を示す図3の(a)相当図
【図13】従来例を示す図1相当図
【図14】図5相当図
【符号の説明】
11はステータコア、12fは保持部、13Aおよび13Bは主コイル(コイル)、13Cおよび13Dは補助コイル(コイル)、13Eは巻付部、14A〜14Cはピン端子、16は端子台、16bは筒部、16cは土手部、16eおよび16fは傾斜面、16gはコネクタ部、17A〜17Dは導体板、17Fは端子接続部、17Gは端子挿入孔、17Hは外部接続部、18は樹脂部を示す。

Claims (7)

  1. コイルが巻装されたステータコアと、
    このステータコア側に設けられ、前記コイルの端末線が巻付けられたピン端子と、
    前記ステータコアに装着され、外部回路のコネクタが嵌合されるコネクタ部を有する樹脂製の端子台と、
    この端子台に埋設され、端子台から露出する端子接続部および前記コネクタ部内に位置する外部接続部を有する導体板と、
    この導体板の端子接続部に形成され、前記ピン端子が挿入された端子挿入孔とを備え、
    前記ピン端子は、前記端子接続部に半田付けされ、
    前記端子接続部には、前記ピン端子の接続時に半田の固化を促進する樹脂部として前記端子挿入孔内に突出することに基いて前記端子挿入孔の内径寸法を狭める土手部または前記端子接続部の下方において前記端子挿入孔側に突出することに基いて前記端子挿入孔の内径寸法を実質的に狭める土手部を有するものが設けられていることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. コイルが巻装されたステータコアと、
    このステータコア側に設けられ、前記コイルの端末線が巻付けられたピン端子と、
    前記ステータコアに装着され、外部回路のコネクタが嵌合されるコネクタ部を有する樹脂製の端子台と、
    この端子台に埋設され、端子台から露出する端子接続部および前記コネクタ部内に位置する外部接続部を有する導体板と、
    この導体板の端子接続部に形成され、前記ピン端子が挿入された端子挿入孔とを備え、
    前記ピン端子は、前記端子接続部に半田付けされ、
    前記端子接続部には、前記ピン端子の接続時に半田の固化を促進する樹脂部として前記端子挿入孔の内面に対して内面が略面一となるように前記端子挿入孔の周縁部に形成された土手部を有するものが設けられていることを特徴とする回転電機のステータ。
  3. 端子台には、ピン端子を囲む筒部が形成され、
    樹脂部は、前記筒部の内面に位置し且つ前記ピン端子を前記筒部の内部から端子挿入孔に案内する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の回転電機のステータ。
  4. 樹脂部は、端子接続部のうちコイルからピン端子に作用する引張力の方向に対向する部分に位置し且つピン端子を端子挿入孔に案内する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の回転電機のステータ。
  5. コイル端末線のピン端子に対する巻付部は、ピン端子が保持された保持部と導体板との間に配置され、
    前記巻付部の先端は、端子挿入孔に近接していることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の回転電機のステータ。
  6. 端子挿入孔の内径寸法または端子挿入孔の実質的な内径寸法は、樹脂部により狭められ、
    樹脂部のうちピン端子に対向する部分の形状は、ピン端子の外面形状に近似していることを特徴とする請求項1記載の回転電機のステータ。
  7. 端子接続部は、端子台の表裏両面に露出していることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の回転電機のステータ。
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