JP3596486B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内に収容した液体を加熱、保温し、器体外へ導出する電気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気湯沸かし器は、図7、図8に示すようなものであった。以下に従来の電気湯沸かし器の構造を詳述する。図7において、22は外郭を構成するボデーで、液体24を収容する上面開口の容器25を内包している。容器25の外側面には真空断熱材30が装着されている。23は本体の上部に載置した注口で、中央開口部に容器25を載置している。26は液体を加熱、保温する加熱手段で、容器25の底面部に固着している。29は容器の上方開口部を覆う蓋体で構成されている。真空断熱材30の外袋のシール部であるフランジ30cは、容器非接触面へ折り曲げられる構成である。
【0003】
以上の構成により、液体24は加熱手段26により一定温度に加熱・保温され、保温中は容器25側面の真空断熱体30により容器側面からの放熱を抑え、保温電力量を低減する構成となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成においては容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面へリークする構成であった。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、容器下部側にくる真空断熱材の外袋のシール部であるフランジを下方に伸ばし、ボデーの底部に真空断熱材の前記フランジに隣接する熱リーク防止部材を配した構成としたものである。
【0006】
これにより真空断熱材の下端部における放熱を抑制し、断熱性能を向上させることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電気湯沸かし器は、容器の上方開口部を覆う蓋体と、芯材を外袋で覆い内部を真空状態にして、容器の外周部に当接する真空断熱材とを有し、前記容器下部側に位置する前記真空断熱材の外袋のシール部であるフランジを下方に伸ばし、前記ボデーの底部に前記真空断熱材の前記フランジの両側に隣接する熱リーク防止壁を配した構成としたものである。
【0008】
これにより下端部における放熱を抑制できるため、保温時の電力量を低減でき経済性の高い電気湯沸かし器を提供することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、外郭を構成するボデーと、前記ボデー上部に載置した注口と、前記ボデー内部に液体を収容する有底筒状の容器と、前記液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、芯材を外袋で覆い内部を真空状態にして、前記容器の外周部に当接する真空断熱材とを有し、前記容器下部側に位置する前記真空断熱材の外袋のシール部であるフランジを下方に伸ばし、前記ボデーの底部に前記真空断熱材の前記フランジの両側に隣接する熱リーク防止壁を配したことにより、容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面への放熱を抑制できるため、保温時の消費電力量を低減できるという作用を有する。また、外袋のシール部であるフランジを折り曲げないので、加工が容易になり、加工時の外袋の傷が防げるため真空劣化が抑制される。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、外郭を構成するボデーと、前記ボデー上部に載置した注口と、前記ボデー内部に液体を収容する有底筒状の容器と、前記容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、芯材を外袋で覆い内部を真空状態にして前記容器の外周部に当接する真空断熱材とを有し、前記容器上部側に位置する前記真空断熱材の外袋のシール部であるフランジを上方に伸ばし、前記注口より略同軸の二つの円周リブを配し、前記二つの円周リブを前記真空断熱材外袋のフランジに隣接させたことにより、容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面への放熱を抑制できるため、注口部の放熱を抑制でき、保温時の消費電力を低減できるという作用を有する。また、外袋のシール部であるフランジを折り曲げないので、加工が容易になり、加工時の外袋の傷が防げるため真空劣化が抑制される。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、外郭を構成するボデーと、前記ボデー上部に載置した注口と、前記ボデー内部に液体を収容する有底筒状の容器と、前記液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、芯材を外袋で覆い内部を真空状態にして前記容器の外周部に当接する真空断熱材とを有し、前記容器下部側に位置する真空断熱材の外袋のシール部であるフランジは容器底部を包み込むように折り込み、前記容器の底面を覆うようにしたことにより、容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面への放熱を抑制できるため、容器底部からの放熱を抑制でき、保温時の消費電力量を低減できるという作用を有する。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜図5を参照しながら説明する。本実施例の特徴的構成は断熱性能を向上させるための構成に関するものである。
【0013】
(実施例1)
まず、本発明の第1の実施例について図1〜図2を参照しながら説明する。2は外郭を構成するボデーで、液体4を収容する上面開口の容器5を内包している。容器5の外側面には芯材10a(シリカ、パーライトなどの無機粉末、あるいはグラスウールなどの無機繊維、硬質ウレタンフォーム、発泡フェノール樹脂、ガラス繊維の集合体など固形化したものなどを用いる)を外袋10b(樹脂フィルム、樹脂・金属箔ラミネートフィルム、例えば、ナイロン・PET・アルミ箔・無延伸ポリプロピレンなど)で覆い内部を真空状態(大気圧以下)にした真空断熱材10は、外袋10bのシール部であるフランジ10cを下方に伸ばして装着され、ボデーの底部に真空断熱材のフランジに隣接する2つの円周リブで溝を形成した熱リーク防止部材11を突設した構成をしている。3は本体の上部に載置した注口で、中央開口部に容器5を載置している。6は液体を加熱、保温する加熱手段で、容器5の底面部に固着している。9は容器の上方開口部を覆う蓋体で構成されている。
【0014】
次に、本実施例における作用を説明する。液体4は加熱手段により一定温度に加熱、保温され、保温中は容器5の外周部に配置した筒状の真空断熱材10(熱導率=約0.003〜0.007kcal/mh℃)により、容器5の側面からの放熱を抑制できるものである。従来の構成では真空断熱材10の下端部で、容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面(低温部)への放熱が大きいため保温電力量の低減が非常に困難であった。しかしながら、本発明の構成においては、真空断熱材10の外袋10bのシール部であるフランジ10cを下方に伸ばすことで、容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面(低温部)への放熱を抑制できるため、保温電力量を低減させることができる。また、外袋10bのシール部であるフランジ10cを折り曲げないので、加工が容易になり、加工時の外袋の傷が防げるため真空劣化が抑制される。
【0015】
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施例について図3を参照しながら説明する。図3のように、容器上部側にくる真空断熱材10の外袋10bのシール部であるフランジ10cを上方に伸ばし、注口より略同軸の二つの円周リブ12(内周リブ12a、外周リブ12b)を配し円周リブを真空断熱材外袋10bのフランジ10cに挟むように隣接させた構成としたものである。この構成により、容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面への放熱を抑制できるため、注口部の放熱を抑制でき、保温時の消費電力を低減させることができる。また、外袋10bのシール部であるフランジ10cを折り曲げないので、加工が容易になり、加工時の外袋の傷が防げるため真空劣化が抑制される。
【0016】
(実施例3)
次に、本発明の第3の実施例について図4を参照しながら説明する。図4のように、容器下部側にくる真空断熱材10の外袋10bのシール部であるフランジ10cは容器底部を包み込むように折り込み、容器5の側面と底面を同時に覆う形状にした構成としたものである。この構成により、容器側の熱が容器接触面のフィルムの表面を伝達して、容器非接触面への放熱を抑制できるため、容器底部からの放熱を抑制でき、保温時の消費電力量を低減できる。
【0017】
(実施例4)
次に、本発明の第4の実施例について図5を参照しながら説明する。図5のように、ボデーの内面リブ13に真空断熱材10を当接させた構成としたものである。この構成により、真空断熱材10と容器5を密着させることにより対流を防止し、保温時の消費電力量を低減できる。また、真空断熱材10とボデー内面との面接触を回避でき固体の熱伝導による断熱効果の悪化を最小限に抑えることができる。さらに、ボデー2と真空断熱材10と形設したボデーの内面リブ13で覆われた空気断熱隔離層により周方向での空気対流を抑えると同時に空気断熱効果で断熱性能を向上できる。
【0018】
(実施例5)
次に、本発明の第5の実施例について図6を参照しながら説明する。図6のように、真空断熱材10の外袋10bを構成する層の一つであるガスバリアー層に容器接触側は耐熱性樹脂基材に金属蒸着を施した蒸着フィルム10b−1(例えば、エチレンとビニルアルコールとの共重合体樹脂フィルム基材にアルミニウムの蒸着を施したもの)を、容器非接触側には金属箔のフィルム10b−2(例えば、アルミニウムなど)を用いた構成としたものである。この構成により、容器側の熱が容器接触側フィルムの表面の伝達を抑制することができ、保温時の消費電力量を低減できる。
【0019】
なお、蒸着フィルムはアルミニウムなど金属を蒸着したものだけでなく、酸化アルミニウムや酸化珪素などの金属酸化物を蒸着したものでも良い。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜3に記載の発明によれば、保温時の消費電力量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電気湯沸かし器の縦断面図
【図2】本発明の第1の実施例における電気湯沸かし器の部分詳細図
【図3】本発明の第2の実施例における電気湯沸かし器の部分詳細図
【図4】本発明の第3の実施例における電気湯沸かし器の部分詳細図
【図5】本発明の第4の実施例における電気湯沸かし器の部分詳細図
【図6】本発明の第5の実施例における電気湯沸かし器の部分詳細図
【図7】従来の電気湯沸かし器の縦断面図
【図8】従来の電気湯沸かし器の部分詳細図
【符号の説明】
2 ボデー
3 注口
4 液体
5 容器
6 加熱手段
9 蓋体
10 真空断熱材
10a芯材
10b外袋
10b−1 金属蒸着フィルム
10b−2 金属箔フィルム
10c フランジ
11 熱リーク防止部材
12 円周リブ
12a 内周リブ
12b 外周リブ
13 ボデー内面リブ
Claims (3)
- 外郭を構成するボデーと、前記ボデー上部に載置した注口と、前記ボデー内部に液体を収容する有底筒状の容器と、前記液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、芯材を外袋で覆い内部を真空状態にして、前記容器の外周部に当接する真空断熱材とを有し、前記容器下部側に位置する前記真空断熱材の外袋のシール部であるフランジを下方に伸ばし、前記ボデーの底部に前記真空断熱材の前記フランジの両側に隣接する熱リーク防止壁を配した電気湯沸かし器。
- 外郭を構成するボデーと、前記ボデー上部に載置した注口と、前記ボデー内部に液体を収容する有底筒状の容器と、前記容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、芯材を外袋で覆い内部を真空状態にして前記容器の外周部に当接する真空断熱材とを有し、前記容器上部側に位置する前記真空断熱材の外袋のシール部であるフランジを上方に伸ばし、前記注口より略同軸の二つの円周リブを配し、前記二つの円周リブを前記真空断熱材外袋のフランジに隣接させた電気湯沸かし器。
- 外郭を構成するボデーと、前記ボデー上部に載置した注口と、前記ボデー内部に液体を収容する有底筒状の容器と、前記液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、芯材を外袋で覆い内部を真空状態にして前記容器の外周部に当接する真空断熱材とを有し、前記容器下部側に位置する真空断熱材の外袋のシール部であるフランジは容器底部を包み込むように折り込み、前記容器の底面を覆うようにした電気湯沸かし器。
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2001
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