JP3595994B2 - 便器装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は便器装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、便器装置にオプションとして設置される衛生洗浄装置は、多機能化や高機能化によって装置価格が上昇する傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ユーザの中には、当初は廉価でさえあれば機能は必要最小限のものだけで我慢し、追って必要になった機能を徐々に後付けにより補充することが可能な装置を望む者もある。そこで、このようなユーザの要求にもフレキシブルに応じるために、例えば脱臭ユニットのような衛生洗浄装置に付随的な高度の機能を有するユニットをオプションにして後付けを可能にした構成の便器装置が検討された。
【0004】
しかし、脱臭ユニットのような電力を駆動源とするユニットをオプションにして後付けする場合、装置本体側に配線されている給電線に上記ユニットが接続されていないときには、電源からその給電線への給電を継続するとトラブルが発生する虞がある。
【0005】
従って本発明の目的は、オプションのユニットが電源に接続されていないときのトラブルの発生を未然に防止することが可能な便器装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に従う便器装置は、電力を駆動源とするオプションのユニットと電源との接続/非接続を判定する接続状態判定手段と、接続状態判定手段が非接続と判定したとき、電源からの給電を遮断する給電遮断手段とを備える。本発明の第1の側面に従えば、前記接続状態判定手段は、前記オプションのユニットがセンサを備えるユニットであるときは、そのセンサからの出力信号に基づいて接続状態を判定する。本発明の第2の側面に従えば、センサを備えていないユニットと電源との断線を検知するための断線検知手段が更に備えられ、前記接続状態判定手段は、前記オプションのユニットがセンサを備えていないユニットであるときは、前記断線検知手段からの出力信号に基づいて接続状態を判定する。
【0007】
この構成によれば、接続状態判定手段が非接続と判定したとき、電源からの給電を遮断するので、オプションのユニットが電源に接続されていない状態での給電の継続により予想され得るトラブルの発生を防止できる。
【0008】
本発明の好適な実施形態では、給電遮断手段は、接続状態判定手段が非接続と判定したとき、複数の給電線を通じた電源からの給電をすべて遮断することとしている。
【0009】
この構成によれば、接続状態判定手段が非接続と判定したとき、複数の給電線を通じた電源からの給電をすべて遮断することとしたので、オプションのユニットが電源に接続されていない状態での給電の継続により予想され得るトラブルの発生を更に確実に防止できる。
【0010】
オプションのユニットには、センサを備えるユニットと、センサを備えていないユニットとがあり、センサを備えるユニットに対しては、接続状態判定手段は、そのセンサからの出力信号に基づいて接続状態を判定する。そのため、例えば断線検知回路のような接続状態を検知する手段を設ける必要がないので、部品点数が少なくて済む。
【0011】
一方、センサを備えていないユニットについては、接続状態判定手段は、そのユニットと電源との断線を検知するための断線検知手段からの出力信号に基づいて接続状態を判定することとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る便器装置の給電制御系統を示すブロック図である。
【0018】
この給電制御系統は、図示のように、複数個のユニット接続用ポート1、3と、複数個のコネクタ5、7と、複数個のオプションのユニット9、11と、マイクロコンピュータ(マイコン)13と、表示器14と、電源15とから構成される。コネクタ5はポート1に、コネクタ7はポート3に夫々対応して設けられる。また、オプションのユニット9はコネクタ5に、オプションのユニット11はコネクタ7に夫々対応して設けられる。上記各部のうち、コネクタ5の図面右側の接続端子5bはオプションのユニット9に、また、コネクタ7の図面右側の接続端子7bはオプションのユニット11に、夫々一体的に取付けられたものである。よって、上記以外の各部は便器装置本体(或いは便座装置本体)に取付固定されているものである。なお、図1では、ポート、コネクタ、及びオプションのユニットは、図示の都合により夫々2個ずつしか記載されていないが、実際にはオプションのユニット数に合せて3個以上設置されている。
【0019】
ポート1には、コネクタ5を介して電源15とユニット9とを接続する2本の給電線21、23が配線されている。ポート1には、また、コネクタ5とバスライン37とを介してマイコン13とユニット9とを接続するバスライン39も配線されている。ポート1は、上記2本の給電線21、23に夫々接点29、31を備える。これらの接点29、31は、マイコン13からバスライン37、39を通じて伝送される制御信号により同時に開/閉動作するようになっている。
【0020】
ポート3には、コネクタ7を介して電源15とユニット11とを接続するために上記各給電線21、23から夫々分岐した2本の給電線25、27が配線されている。ポート3には、また、コネクタ7を介してマイコン13とユニット11とを接続するバスライン37も配線されている。ポート3は、上記2本の給電線25、27に夫々接点33、35を備える。これらの接点33、35は、マイコン13からバスライン37を通じて伝送される制御信号により同時に開/閉動作するようになっている。更に、ポート3には、ユニット11が給電線25、27に接続されているか否かを検出するための断線検出回路19が内蔵されている。この断線検出回路19からの検出信号は、バスライン37を通じてマイコン13に与えられる。
【0021】
コネクタ5は、装置本体側の接続端子5aと、この接続端子5aに挿脱自在なユニット側の接続端子5bとから構成されているもので、接続端子5aに接続端子5bが嵌挿されることにより、給電線21、23と給電線22、24、及びバスライン39とバスライン40が夫々接続される。これによって、電源15からの駆動電力のユニット9への供給、及びマイコン13からの制御信号のユニット9への伝送が可能になる。
【0022】
コネクタ7もコネクタ5におけると同様に、装置本体側の接続端子7aと、この接続端子7aに挿脱自在なユニット側の接続端子7bとから構成されているもので、接続端子7aに接続端子7bが嵌挿されることにより、給電線25、27と給電線26、28、及びバスライン37とバスライン38が夫々接続される。これによって、電源15からの駆動電力のユニット11への供給、及びマイコン13からの制御信号のユニット11への伝送が可能になる。
【0023】
ユニット9には、例えば熱交換器ユニットや、温風乾燥ユニットのようなユニット自身にセンサ(例えばサーミスタ)17を内蔵したものが挙げられる。コネクタ5を介して例えば熱交換器ユニットがユニット9として電源15及びマイコン13に接続されたとすると、温水サーミスタ17からの出力信号はバスライン40、コネクタ5、及びバスライン39、37を介してマイコン13に伝送される。
【0024】
一方、ユニット11には、例えば脱臭ユニットのようなユニット自身にセンサが内蔵されていないものが挙げられる。例えば脱臭ユニットがユニット11としてコネクタ7を介して電源15及びマイコン13に接続されたとすると、脱臭ユニットにはセンサがない。そのため、マイコン13はバスライン37を介して伝送される断線検出回路19からの出力信号の変化により、ユニット11が接続されたと判断することになる。
【0025】
マイコン13は、バスライン40、コネクタ5、及びバスライン39、37を通じてセンサ17から正常な信号が伝送されてきたとき、ユニット9が接続されていると判定し、正常な信号が伝送されてこなかったとき、ユニット9が非接続であると判定する。そして、ユニット9が非接続であると判定したときには、直ちに接点29、31を共に開いて電源15からのユニット9側への給電を遮断すると共に、その旨を表示器14に表示する。
【0026】
マイコン13は、また、バスライン39、37を通じて断線検出回路19からユニット11が接続されたことを示す信号が出力されたとき、ユニット11が接続されていると判定し、ユニット11が非接続であることを示す信号が出力されたとき、ユニット11が非接続であると判定する。そして、ユニット11が非接続であると判定したときには、直ちに接点33、35を共に開いて電源15からのユニット11側への給電を遮断すると共に、その旨を表示器14に表示する。
【0027】
次に、上記構成の制御動作を、図2のフローチャートにより説明する。
【0028】
まず、センサ17から正常な信号が伝送されてこなかったときは、ユニット9が非接続であると判定する(ステップS41)。そして、直ちに接点29、31を共に開いて電源15からのユニット9側への給電を遮断し(ステップS42)、ユニット9が非接続である旨をユーザに報知すべく表示器14に表示する(ステップS43)。これと共に、マイコン13に各種指令を与える操作部(図示しない)における指令入力の受け付けを禁止する(ステップS44)。ユニット11の接続/非接続の判定に当っても、断線検出回路19からの出力信号に基づいて上記と同様の処理が実行される。
【0029】
上記構成によれば、マイコン13がオプションのユニット9(11)を、センサ17(19)からの信号に基づいて非接続と判定したとき、接点29、31(33、35)を共に開くことによって2本の給電線21、23(25、27)を通じた電源15からの給電をすべて遮断することとした。そのため、オプションのユニット9(11)が電源に接続されていない状態での給電の継続により予想され得るトラブルの発生を確実に防止することが可能になった。
【0030】
また、ユニット9のようなセンサ(17)を備えるユニットに対しては、マイコン13は、そのセンサからの出力信号に基づいてユニットの接続状態を判定するため、ユニットの接続状態だけを検知するセンサを別に設ける必要がないので部品点数が少なくて済み、装置の低コスト化を図ることができる。
【0031】
なお、上述した内容は、あくまで本発明の一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限定されることを意味するものでないのは勿論である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オプションのユニットが電源に接続されていないときのトラブルの発生を未然に防止することが可能な便器装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る便器装置の給電制御系統を示すブロック図。
【図2】図1の各部のマイコンによる制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1、3 ユニット接続用ポート
5、7 コネクタ
9、11 オプションのユニット
13 マイクロコンピュータ(マイコン)
15 電源
17 センサ(サーミスタ)
19 断線検出回路
21、22、23、24、25、26、27、28 給電線
29、31、33、35 接点
37、38、39、40 バスライン
Claims (2)
- 電力を駆動源とするオプションのユニットと電源との接続/非接続を判定する接続状態判定手段と、
前記接続状態判定手段が非接続と判定したとき、電源からの給電を遮断する給電遮断手段と
を備え、
前記接続状態判定手段は、前記オプションのユニットがセンサを備えるユニットであるときは、そのセンサからの出力信号に基づいて接続状態を判定することを特徴とする便器装置。 - 電力を駆動源とするオプションのユニットと電源との接続/非接続を判定する接続状態判定手段と、
前記接続状態判定手段が非接続と判定したとき、電源からの給電を遮断する給電遮断手段と、
センサを備えていないユニットと電源との断線を検知するための断線検知手段と
を備え、
前記接続状態判定手段は、前記オプションのユニットがセンサを備えていないユニットであるときは、前記断線検知手段からの出力信号に基づいて接続状態を判定することを特徴とする便器装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31003696A JP3595994B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 便器装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31003696A JP3595994B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 便器装置 |
Publications (2)
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JPH10131263A JPH10131263A (ja) | 1998-05-19 |
JP3595994B2 true JP3595994B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=18000394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP31003696A Expired - Fee Related JP3595994B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 便器装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3595994B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-05 JP JP31003696A patent/JP3595994B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10131263A (ja) | 1998-05-19 |
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