JP4099851B2 - データ端末通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信によりガス遮断装置や水道メータやガス器具等の複数のデータ端末からデータの収集を行い公衆回線を利用したノーリンギング通信サービスや端末発呼方式により中央監視装置やホームコントローラへデータ転送を行うための回線端末装置と複数のデータ端末の通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の回線端末装置とデータ端末および通信システムについて図8を用いて説明する。図8においてA0は電話回線を介して中央監視装置とのデータの送受信を行う回線端末装置で、B0はガスの積算値およびガスの使用異常による遮断事象等の情報を回線端末装置A0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としてのガス遮断装置である。
【0003】
1は電話回線を介して中央監視装置と通信を行うとともに、データ端末B0とデータ端末インタフェース2を介して送受信を行う回線通信制御部で、データ端末インターフェース2は第一のフォトカプラ3の受光素子のエミッタ側と第二のフォトカプラ4の発光素子のアノード側接続した端子A0aと第一のフォトカプラ3の受光素子のコレクタ側と第二のフォトカプラ4の発光素子のカソード側を接続した端子A0bとから構成されている。
【0004】
ガス遮断装置B0において、101はガスメータ、102はガスメータのガス流量を検出する流量センサ、103はガス通路を遮断する遮断弁である。
【0005】
104は回線端末装置A0のデータ端末インターフェースの端子A0aとA0bに一対の信号線(信号線aと信号線b)を介して接続された端子B0aとB0bに対して電流方向の切替えと送受信回路の切替えを行う通信インターフェース部、105は通信インターフェース部104の電流切替えを行い通信を行う通信制御部、106はガス遮断装置の流量センサ102からの信号をもとに算出した積算値やガス遮断装置が遮断弁103を異常遮断した場合の遮断事由等を通信制御部105に送り送受信を行うデータ制御部、107はガス遮断装置の電源である。
【0006】
通信インターフェース部104において、108は通信制御部105のDS信号に応じて端子B0a側と端子B0b側の電流方向をそれぞれSEND側またはREC側に切替えるリレー、109は送信側の制限抵抗、110は通信制御部105のDO信号に応じてデータを送信するトランジスタ、111は受信側の電流をDI信号として検知する抵抗である。
【0007】
このような構成において、ガス遮断装置B0は通常DS信号によりリレー108をREC側にしており、回線端末装置A0が第2のフォトカプラ4をONしたことを抵抗111で検知してDI信号として入力することができる。ガス遮断装置B0が送信する場合は、DS信号によりリレー108をSEND側にして通信制御部105からDO信号を出力してトランジスタ110をON/OFFすることにより回線端末装置A0の第一のフォトカプラ3をONすることにより送信データを回線端末装置A0側に伝える。
【0008】
通信手順としてはセンターから必要に応じて検針値等を要求する通信を行うセンターポーリング通信手順とガス遮断装置が異常遮断した時などにデータ端末側から遮断事由等を知らせるために通信を行う端末発呼通信手順がある。
【0009】
まず、図9にセンターポーリングの通信手順を示す。回線端末装置A0は中央監視装置からの検針値等の要求があった場合にガス遮断装置B0に呼び出し信号として起動電文を送る。通信制御部105は通常リレー108をREC側にして回線端末装置A0からのこの起動電文を受け取った後、検針値等のデータを応答電文としてリレー108をSEND側にして回線端末装置A0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0010】
つぎに、図10に端末発呼通信手順を示す。ガス遮断装置B0はガス流量に異常があった場合など異常事由を中央監視装置に知らせるためにデータ制御部106より通信制御部105へ起動電文要求を出す。この起動電文要求を受けると通信制御部105はリレー108をSEND側にして回線端末装置A0に起動電文を送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A0から応答電文を受け取る。この応答電文を受け取った後にリレー108をSEND側にして遮断事由等のデータを応答電文として回線端末装置A0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなデータ端末通信システムでは、複数のデータ端末を回線端末装置A0の一対の端子につなぐことができないために、複数のデータ端末を接続する場合には工事が不便であった。複数の接続を行う場合は回線端末装置A0に複数の対の端子を設けて対応する必要があった。電話回線の保安器の近くの高い場所に設置された回線端末装置A0から家の周辺にあるガス遮断装置(ガスメータ)、水道メータ、ガス給湯器等とそれぞれに配線工事をする必要があった。
【0012】
例えば、図11に示すように回線端末装置A0の一対の端子にデータ端末としてのガス遮断装置B0とデータ端末としての水道メータB1、ガス給湯器B2等を接続した場合を考える。
【0013】
回線端末装置A0がガス遮断装置B0とセンターポーリング通信中で、ガス遮断装置B0が回線端末装置A0へ起動電文に対する検針値データ応答電文を送信している時に、水道メータB1がメータの電源としている電池等が寿命にきた情報等を端末発呼通信しようとして水道メータB1から回線端末装置A0へ送信した場合に、回線端末装置A0の第一のフォトカプラ3の発光素子にはガス遮断装置B0および水道メータB1からの送信電流が流れるために回線端末装置A0の回線通信制御部1ではガス遮断装置B0と水道メータB1からの送信電文が重なった信号が入り通信エラーとなってしまう。
【0014】
また、それぞれのデータ端末(ガス遮断装置B0、水道メータB1、ガス給湯器B2)から同時に端末発呼通信があった場合にも端末発呼通信の起動電文(各データ端末からの送信信号)が重なった信号となり、同じように通信エラーとなる。そのために、複数の接続を行う場合は電話回線の保安器の近くに設置された回線端末装置A0に複数の対の端子を設けて、それぞれの対の端子から家の周辺にあるガス遮断装置(ガスメータ)B0、水道メータB1、ガス給湯器B2等とそれぞれに配線工事をする必要があった。図12の(A)の配線形態となる。
【0015】
そこで、本発明のデータ端末通信システムでは、各データ端末からの送信電文の重なりをなくし回線端末装置A0の一対の端子に複数のデータ端末(ガス遮断装置、水道メータ、ガス給湯器等)を接続可能とし、保安器の近くの高い場所に設置された回線端末装置A0の一対の端子から家の周辺にある低い場所に設置されたデータ端末(ガス遮断装置)のひとつまで配線すれば、あとの複数のデータ端末は、わざわざ高い場所から接続する必要がなく、先のデータ端末(ガス遮断装置)の端子からの配線工事を行うことができる。図12の(B)の配線形態となる。
【0016】
これにより、複数のデータ端末と回線端末装置の双方向の通信を可能にして、複数のデータ端末を接続する配線形態の自由度を増やすことにより工事の労力を低減することと、特にひとつのデータ端末を接続してあるシステムに新しいデータ端末を後から追加する場合に容易に追加接続できることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本データ端末通信システムは、回線端末装置は、電話回線側と通信を行うとともにデータ端末とデータ端末インターフェースを介して送受信を行う回線通信制御部と、複数のフォトカプラを用いて送信と受信を区別して回線通信制御部とデータ端末との間でデータの送受信を行うデータ端末インターフェースと、データ端末インターフェースとの信号線接続用の一対の端子とを備え、複数のデータ端末は、回線端末装置の接続用端子に接続された一対の信号線に対して電流切替えと送受信回路の切替えを行い送受信の通信を行う通信インターフェース部と、一対の信号線の信号レベルの変動を検出して複数のデータ端末のうちどれかのデータ端末が送受信をしているか否かを検出する通信状態検出手段と、回線端末装置からの呼び出し信号に対して、自分の呼び出し信号であれば通信インターフェース部を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし通信状態検出手段で他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ受信待機状態に戻るとともに、データ端末が発信しようとしたときに通信状態検出手段が他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ通信インターフェース部を制御して通信を行う通信制御部と、回線端末装置との信号線接続用の一対の端子とを備え、複数のデータ端末は、それぞれに通信状態検出手段を備えるとともに、前記回線端末装置のひとつの一対の接続用端子に一対の信号線を介して複数のデータ端末を接続可能な構成としたもので、複数のデータ端末を接続する配線工事の労力を低減することができるとともに、他のデータ端末との通信の重なりをなくし通信エラーをなくすことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、電話回線を介して中央監視装置とのデータ送受信を行う回線端末装置と、前記回線端末装置と送受信を行う複数のデータ端末からなる通信システムにおいて、前記回線端末装置は、電話回線側と通信を行うとともに前記データ端末とデータ端末インターフェースを介して送受信を行う回線通信制御部と、複数のフォトカプラを用いて送信と受信を区別して前記回線通信制御部と前記データ端末との間でデータの送受信を行うデータ端末インターフェースと、前記データ端末インターフェースとの信号線接続用の一対の端子とを備え、前記複数のデータ端末は、前記回線端末装置の接続用端子に接続された一対の信号線に対して電流切替えと送受信回路の切替えを行い送受信の通信を行う通信インターフェース部と、前記一対の信号線の信号レベルの変動を検出して前記複数のデータ端末のうちどれかのデータ端末が送受信をしているか否かを検出する通信状態検出手段と、前記回線端末装置からの呼び出し信号に対して、自分の呼び出し信号であれば前記通信インターフェース部を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし前記通信状態検出手段で他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ受信待機状態に戻るとともに、前記データ端末が発信しようとしたときに前記通信状態検出手段が他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ前記通信インターフェース部を制御して通信を行う通信制御部と、前記回線端末装置との信号線接続用の一対の端子とを備え、前記複数のデータ端末は、それぞれに前記通信状態検出手段を備えるとともに、前記回線端末装置のひとつの一対の接続用端子に一対の信号線を介して複数のデータ端末を接続可能な構成としたものである。
【0019】
そして、前記回線端末装置のひとつの前記データ端末インターフェースの一対の端子に一対の信号線を介して複数の前記データ端末を接続した状態で、前記回線端末装置からのセンターポーリング通信があった場合、呼び出し信号としての起動電文が自分の呼出し信号でなければ前記通信制御部により無応答として他の前記データ端末が通信を終了することを前記通信状態検出回路で検出して待機状態になる作用を有する。また、ある前記データ端末が端末発呼通信手順で通信する前に他の前記データ端末が通信中でないことを前記通信状態検出回路で検出して通信を行う作用を有する。
【0020】
請求項2に記載の発明は、電話回線を介して中央監視装置とのデータ送受信を行う回線端末装置と、前記回線端末装置と送受信を行う電池を電源とした複数のデータ端末からなる通信システムにおいて、前記回線端末装置は、電話回線側と通信を行うとともに前記データ端末とデータ端末インターフェースを介して送受信を行う回線通信制御部と、複数のフォトカプラを用いて送信と受信を区別して前記回線通信制御部と前記データ端末との間でデータの送受信を行うデータ端末インターフェースと、前記データ端末インターフェースとの信号線接続用の一対の端子とを備え、前記複数のデータ端末は、前記回線端末装置の接続用端子に接続された一対の信号線に対して電流切替えを行い送受信するとともに他のデータ端末が送信していることを検出するために他のデータ端末が送信するときの電流を通信制御部の信号判断手段に入力するためのパス回路を設けて前記信号判断手段で他のデータ端末が通信状態であるか否かを検出する通信インターフェース部と、前記回線端末装置からの呼び出し信号に対して、自分の呼び出し信号であれば前記通信インターフェース部を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし前記通信インターフェース部の受信回路を監視して他のデータ端末が送信を行っていなければ一定時間後に受信待機状態に戻るとともに、前記データ端末が発信しようとしたときに前記通信インターフェース部の受信回路で他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ前記通信インターフェース部を制御して通信を行う通信制御部と、前記回線端末装置との信号線接続用の一対の端子とを備え、前記複数のデータ端末は、それぞれの通信インターフェース部に他のデータ端末の送受信を監視する受信回路を備えるとともに、前記回線端末装置のひとつの一対の接続用端子に一対の信号線を介して複数のデータ端末を接続可能な構成としたものである。
【0021】
そして、前記データ端末が前記回線端末装置の前記データ端末インターフェースと通信する場合、送信時にはフォトカプラをオン/オフする必要があるために数十マイクロアンペアの電流になるが通信受信回路は数百マイクロアンペアの電流でも検知ができる。このため他のデータ端末が送信中であるかどうかをこの受信回路により検知するために電池を電源とした前記複数のデータ端末の消費電流を低減することができる。
【0022】
このため前記回線端末装置のひとつの前記データ端末インターフェースの一対の端子に一対の信号線を介して複数の前記データ端末を接続した状態で、前記回線端末装置からのセンターポーリング通信があった場合、呼び出し信号としての起動電文が自分の呼出し信号でなければ前記通信制御部により無応答として、他の前記データ端末が通信の送信があることをパス回路を電流が流れることにより前記受信回路により検知する。受信回路で検知するために、電源として電池の負担を低減することができる。そして、検知してから一定時間(通常のセンターポーリング通信、端末発呼通信の送受信のタイムアウト時間以上、ここでは15秒とする)後に待機状態になる作用を有する。
【0023】
また、ある前記データ端末が端末発呼通信手順で通信する前に他の前記データ端末が通信中でないことを前記受信回路検知する。受信回路で検知するために電源としての電池の負担を低減することができる。そして、検知してから通信を行う作用を有する。
【0024】
請求項3に記載の発明は、電話回線を介して中央監視装置とのデータ送受信を行う回線端末装置と、前記回線端末装置と送受信を行う電池を電源とした複数のデータ端末からなる通信システムにおいて、前記回線端末装置は、前記データ端末からの発信信号に異常がある場合異常信号を発する異常検知手段と、電話回線側と通信を行うとともに前記異常検知手段から異常信号がある場合それぞれのデータ端末に対して呼び出し信号を送り前記データ端末とデータ端末インターフェースを介して送受信を行う回線通信制御部と、複数のフォトカプラを用いて送信と受信を区別して前記回線通信制御部と前記データ端末との間でデータの送受信を行うデータ端末インターフェースと、前記データ端末インターフェースとの信号線接続用の一対の端子とを備え、前記複数のデータ端末は、前記回線端末装置の接続用端子に接続された一対の信号線に対して電流切替えと送受信回路の切替えを行い送受信の通信を行う通信インターフェース部と、前記回線端末装置からの呼び出し信号に対して、自分の呼び出し信号であれば前記通信インターフェース部を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし所定時間経過後に受信待機状態に戻るとともに、前記データ端末が発信しようとしたときに前記回線端末装置からの異常検出手段の異常信号がなければ端末発呼処理を行ったのち待機状態に戻る通信制御部と、前記回線端末装置との信号線接続用の一対の端子とを備え、前記回線端末装置は、複数のデータ端末からの起動電文が重なったとき全てのデータ端末に対して通信エラーの内容を送信するとともに、前記複数のデータ端末は前記回線端末装置のひとつの一対の接続用端子に一対の信号線を介して複数のデータ端末を接続可能な構成としたものである。
【0025】
そして、前記回線端末装置のひとつの前記データ端末インターフェースの一対の端子に一対の信号線を介して複数の前記データ端末を接続した状態で、前記回線端末装置からのセンターポーリング通信があった場合、呼び出し信号としての起動電文が自分の呼出し信号でなければ前記通信制御部により無応答として他の前記データ端末のセンターポーリング通信が終了する間(60秒間)ウェイトして待機状態になる作用を有する。
【0026】
また、ある前記データ端末が端末発呼通信手順で通信するときに他のデータ端末が端末発呼通信手順で通信した時には起動電文が重なり異常となる。これを回線端末装置の異常検知手段で検知し異常信号を発する。異常検知手段からの異常信号がある場合、通信制御部によりそれぞれのデータ端末に対して今度は回線端末装置側からセンターポーリング通信を行い、端末発呼を行おうとしていたそれぞれの前記データ端末を含むすべてのデータ端末と通信を行う。データ端末側では他のデータ端末が通信を行っているかを検知しないために、データ端末の電源として電池に負担をかけずに通信をおこなう作用を有する。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1から図7を用いて説明する。
【0028】
(実施例1)
図1は本請求項1に記載の発明のブロック図を示す。図1においA0は電話回線を介して中央監視装置とのデータの送受信を行う回線端末装置で、B'0はガスの積算値およびガスの使用異常による遮断事象等の情報を回線端末装置A0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としてのガス遮断装置、
B'1はガス遮断装置B'0と同じ通信インターフェース部と通信制御部をもっており水道の積算値および電池寿命等の情報を回線端末装置A0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としての水道メータ。
【0029】
B'2はB'1と同じようにガス遮断装置B'0と同じ通信インターフェース部と通信制御部をもっておりガス給湯器の運転情報および故障情報等を回線端末装置A0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としてのガス給湯器である。
【0030】
それぞれのデータ端末の端子(B'0aとB'0b、B'1aとB'1bおよびB'2aとB'2b)は、回線端末装置A0の同じ一対の端子(A0aとA0b)に接続された構成になっている。
【0031】
1は電話回線を介して中央監視装置と通信を行うとともに、それぞれのデータ端末とデータ端末インタフェース2を介して送受信を行う回線通信制御部で、データ端末インターフェース2は第一のフォトカプラ3の受光素子のエミッタ側と第二のフォトカプラ4の発光素子のアノード側接続した端子A0aと、第一フォトカプラの受光素子のコレクタ側と第二フォトカプラの発光素子のカソード側を接続した端子A0bとから構成されている。
【0032】
ガス遮断装置B1において、101はガスメータ、102はガスメータのガス流量を検出する流量センサ、103はガス通路を遮断する遮断弁である。
【0033】
104は回線端末装置A0のデータ端末インターフェースの端子A0aとA0bに一対の信号線(信号線aと信号線b)を介して接続されたそれぞれのデータ端末の端子に対して電流方向の切替えと送受信回路の切替えを行う通信インターフェース部、130は一対の信号線(信号線aと信号線b)の信号レベルの変動を検知して他のデータ端末が送受信しているかどうかを検出する通信状態検出手段。
【0034】
105'は回線端末装置A0からの呼び出し信号に応じて自分の呼び出し信号であれば通信インターフェース部104を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし、通信状態検出回路130で通信状態でなければ受信待機状態に戻るとともに、自分自身のデータ端末が発信しようとしたときに通信状態検出手段130が通信状態でないことを検出して通信インターフェース部104を制御して送信を行う通信制御部。
【0035】
106はガス遮断装置の積算値やガス遮断装置が異常遮断した場合の遮断事由等を通信制御部105'に送り送受信を行うデータ制御部、107はガス遮断装置の電源である。
【0036】
通信インターフェース部104において、108は通信制御部105のDS信号に応じて端子B0a側と端子B0b側の電流方向をそれぞれSEND側またはREC側に切替えるリレー、109は送信側の制限抵抗、110は通信制御部105のDO信号に応じてデータを送信するトランジスタ、111は受信側の電流をDI信号として検知する抵抗である。
【0037】
通信状態検出回路130において、131は信号線間の信号レベルの変動を整流するダイオードブリッジ、133は整流された電流によりONするようにしたフォトカプラ、132は電流を制限する制限抵抗である。
【0038】
このような構成および接続状態において、まず、センターポーリング通信手順について説明する。回線端末装置A0は中央監視装置からのガス遮断装置B'0の検針値等の要求があった場合、ガス遮断装置B'0にガス遮断装置用の起動電文を送る。
【0039】
ガス遮断装置B'0は自分の呼び出し用の起動電文であるので従来通り、通信制御部105'は通常リレー108をREC側にして回線端末装置A0からのこの起動電文を受け取った後、検針値等のデータを応答電文としてリレー108をSEND側にして回線端末装置A0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0040】
回線端末装置A0は中央監視装置からの水道メータの検針値の要求があった場合、水道メータに水道メータ用の起動電文を送る。こんどは、ガス遮断装置B'0は自分の呼び出し用の起動電文ではないので通信状態検出回路130により他のデータ端末が通信が終了することをDC信号により監視して通信が終了すると受信待機状態に戻る。
【0041】
次に端末発呼通信手順について説明する。ガス遮断装置B'0はガス流量に異常があった場合など異常事由を中央監視装置に知らせるためにデータ制御部106より通信制御部105'へ起動電文要求を出す。この起動電文要求を受けると通信制御部105'は、通信状態検出回路で他のデータ端末が通信状態でないかどうかをDC信号により検知する。
【0042】
DC信号により通信状態でないことが検知されれば、リレー108をSEND側にして回線端末装置A0に起動電文を送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A0から応答電文を受け取る。
【0043】
この応答電文を受け取った後リレー108をSEND側にして遮断事由等のデータを応答電文として回線端末装置A0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0044】
このようにセンターポーリング通信時、端末発呼通信時において、各データ端末からの送信電文の重なりをなくし回線端末装置A0のひとつの一対の端子に複数のデータ端末を接続可能とする。
【0045】
上述したデータ端末の通信制御部105'の制御については、マイクロコンピュータなどのプログラム動作による演算や判定機能を用いれば容易に実現できるものである。図2にセンターポーリング通信に入るまでと端末発呼通信を開始するまでのプログラムフローを示す。
【0046】
待機状態として処理201で呼び出し信号がDI端子にないかどうかを監視し、処理202でデータ制御部106から発呼要求がないかどうかを監視している。処理201で呼び出し信号がDI端子にあった場合は、処理203で自分の呼び出しの起動電文かどうかをチェックし、自分の呼び出しの起動電文の場合、処理204でセンターポーリング通信を行って、その後待機状態に戻る。
【0047】
処理203で自分の読み出しの起動電文で無い場合、一定期間(10秒間)他のデータ端末が通信中でないかどうかをDC端子により確認し、一定期間DC端子より他のデータ端末が通信中でなけれれば受信待機状態に戻る。
【0048】
また、処理202でデータ制御部106から発呼要求があった場合は処理207で一定期間(10秒間)他のデータ端末が通信中でないかどうかをDC端子より確認し、一定期間(10秒間)DC端子より他のデータ端末が通信していなければ処理208で端末発呼通信を行って、その後待機状態に戻る。
【0049】
(実施例2)
図3は本請求項2に記載の発明のブロック図を示す。図3においA0は電話回線を介して中央監視装置とのデータの送受信を行う回線端末装置で、B''0はガスの積算値およびガスの使用異常による遮断事象等の情報を回線端末装置A0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としてのガス遮断装置。
【0050】
B''1はガス遮断装置B''0と同じ通信インターフェース部と通信制御部をもっており、水道の積算値および電池寿命等の情報を回線端末装置A0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としての水道メータ。
【0051】
B''2はB''1と同じようにガス遮断装置B''0と同じ通信インターフェース部と通信制御部をもっており、ガス給湯器の運転情報および故障情報等を回線端末装置A0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としてのガス給湯器である。
【0052】
それぞれのデータ端末の端子(B''0aとB''0b、B''1aとB''1bおよびB''2aとB''2b)は回線端末装置A0の同じ一対の端子(A0aとA0b)に接続された構成になっている。
【0053】
1は電話回線を介して中央監視装置と通信を行うとともに、それぞれのデータ端末とデータ端末インタフェース2を介して送受信を行う回線通信制御部で、データ端末インターフェース2は第一のフォトカプラ3の受光素子のエミッタ側と第二のフォトカプラ4の発光素子のアノード側接続した端子A0aと第一フォトカプラの受光素子のコレクタ側と第二フォトカプラの発光素子のカソード側を接続した端子A0bとから構成されている。
ガス遮断装置B''0において、101はガスメータ、102はガスメータのガス流量を検出する流量センサ、103はガス通路を遮断する遮断弁である。
【0054】
104は回線端末装置A0のデータ端末インターフェースの端子A0aとA0bに一対の信号線(信号線aと信号線b)を介して接続されたそれぞれのデータ端末の端子に対して電流方向の切替えと送受信回路の切替えを行う通信インターフェース部、135はダイオードである。このダイオード135は、他のデータ端末、例えば水道メータB''1が送信中に抵抗111とこのダイオードで電流のパス回路を構成するものである。
【0055】
105''は回線端末装置A0からの呼び出し信号に応じて自分の呼び出し信号であれば通信インターフェース部104を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし抵抗111の電圧をDI端子で監視し、その結果通信状態でなければ一定時間(15秒)後に受信待機状態に戻るとともに、自分自身のデータ端末が発信しようとしたときに抵抗111の電圧をDI端子で監視し通信状態でないことを検出して通信インターフェース部を制御して送信を行う通信制御部。
【0056】
106はガス遮断装置の積算値やガス遮断装置が異常遮断した場合の遮断事由等を通信制御部に送り送受信を行うデータ制御部、107はガス遮断装置の電源である。
【0057】
通信インターフェース部104において、108'は通信制御部105''のDS信号に応じて端子B0a側と端子B0b側の電流方向をそれぞれSEND側またはREC側に切替えるリレー、109は送信側の制限抵抗、110は通信制御部105''のDO信号に応じてデータを送信するトランジスタ、111は受信側の電流をDI信号として検知する抵抗である。なお送信時にDI信号を検知することになるが自分が送信しているときであるのでこのときはDI信号を無視すればよい。
【0058】
このような構成および接続状態において、まず、センターポーリング通信手順について説明する。回線端末装置A0は中央監視装置からのガス遮断装置の検針値等の要求があった場合、ガス遮断装置にガス遮断装置用の起動電文を送る。
【0059】
ガス遮断装置B''0は自分の呼び出し用の起動電文であるので従来通り、通信制御部105''は通常リレー108'をREC側にして回線端末装置A0からのこの起動電文を受け取った後、検針値等のデータを応答電文としてリレー108'をSEND側にして回線端末装置A0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108'をREC側にして回線端末装置A0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0060】
回線端末装置A0は中央監視装置からの水道メータの検針値の要求があった場合、水道メータに水道メータ用の起動電文を送る。こんどは、ガス遮断装置B''0は自分の呼び出し用の起動電文ではないので、自分が通信していないときのDI信号により他のデータ端末が通信が終了することを監視して、通信が終了すると15秒ウェイトしてから受信待機状態に戻る。
【0061】
次に端末発呼通信手順について説明する。ガス遮断装置B''0はガス流量に異常があった場合など、異常事由を中央監視装置に知らせるためにデータ制御部106より通信制御部105''へ起動電文要求を出す。この起動電文要求を受けると通信制御部105''は、通信状態検出回路で他のデータ端末が通信状態でないかどうかを自分が通信する前のDI信号により検知する。
【0062】
DI信号により通信状態でないことが検知されれば、リレー108'をSEND側にして回線端末装置A0に起動電文を送信して、電文を送りおわった後はリレー108'をREC側にして回線端末装置A0から応答電文を受け取る。この応答電文を受け取った後リレー108'をSEND側にして遮断事由等のデータを応答電文として回線端末装置A0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108'をREC側にして回線端末装置A0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0063】
このようにセンターポーリング通信時、端末発呼通信時において、各データ端末からの送信電文の重なりをなくし回線端末装置A0のひとつの一対の端子に複数のデータ端末を接続可能とする。他のデータ端末が通信中であることを電流の少ない受信回路で兼用することにより、それぞれのデータ端末の電源として電池の負荷を低減する。また、限られたスペースにあらたに余分な回路を追加する必要がない。
【0064】
上述したデータ端末の通信制御部105''の制御については、マイクロコンピュータなどのプログラム動作による演算や判定機能を用いれば容易に実現できるものである。図4にセンターポーリング通信に入るまでと端末発呼通信を開始するまでのプログラムフローを示す。
【0065】
待機状態として処理301で呼び出し信号がDI端子にないかどうか監視して、処理302でデータ制御部106から発呼要求がないかどうかを監視している。処理301で呼び出し信号がDI端子にあった場合は、処理303で自分の呼び出しの起動電文かどうかをチェックし、自分の呼び出しの起動電文の場合、処理304でセンターポーリング通信を行って、その後待機状態に戻る。
【0066】
処理303で自分の読み出しの起動電文で無い場合、一定期間(10秒間)他のデータ端末が通信中でないかどうかをDI端子により確認し、一定期間(10秒間)DI端子より他のデータ端末が通信中でなければ、処理306で15秒ウェイトして受信待機状態に戻る。
【0067】
また、処理302でデータ制御部106から発呼要求があった場合は処理307で一定期間(10秒間)他のデータ端末が通信中でないかどうかをDI端子より確認し、一定期間(10秒間)DI端子より他のデータ端末が通信していなければ処理308で端末発呼通信を行って、その後待機状態に戻る。
【0068】
(実施例3)
図5は本請求項3に記載の発明のブロック図を示す。図5においA'0は電話回線を介して中央監視装置とのデータの送受信を行う回線端末装置で、B'''0はガスの積算値およびガスの使用異常による遮断事象等の情報を回線端末装置A'0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としてのガス遮断装置。
【0069】
B'''1はガス遮断装置B'''0と同じ通信インターフェース部と通信制御部をもっており水道の積算値および電池寿命等の情報を回線端末装置A'0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としての水道メータ。
【0070】
B'''2はB'''1と同じようにガス遮断装置B'''0と同じ通信インターフェース部と通信制御部をもっており、ガス給湯器の運転情報および故障情報等を回線端末装置A'0と送受信の通信を行うことにより中央監視装置に伝えるデータ端末としてのガス給湯器である。
【0071】
それぞれのデータ端末の端子(B'''0aとB'''0b、B'''1aとB'''1bおよびB'''2aとB'''2b)は回線端末装置A'0の同じ一対の端子(A'0aとA'0b)に接続された構成になっている。
【0072】
20はそれぞれのデータ端末からの発呼呼び出し信号に異常がある場合異常信号を発する異常検知手段、1'は電話回線を介して中央監視装置と通信を行うとともに、それぞれのデータ端末とデータ端末インタフェース2を介して送受信を行う回線通信制御部である。
【0073】
さらに回線通信制御部1'は異常検知手段20からの異常信号がある場合それぞれのデータ端末全てと順次通信を行う。データ端末インターフェース2は第一のフォトカプラ3の受光素子のエミッタ側と第二のフォトカプラ4の発光素子のアノード側接続した端子A'0aと、第一フォトカプラの受光素子のコレクタ側と第二フォトカプラの発光素子のカソード側を接続した端子A'0bとから構成されている。
【0074】
ガス遮断装置B'''0において、101はガスメータ、102はガスメータのガス流量を検出する流量センサ、103はガス通路を遮断する遮断弁である。
【0075】
104は回線端末装置A'0のデータ端末インターフェースの端子A'0aとA'0bに一対の信号線(信号線aと信号線b)を介して接続された、それぞれのデータ端末の端子に対して電流方向の切替えと送受信回路の切替えを行う通信インターフェース部。
【0076】
105'''は回線端末装置A'0からの呼び出し信号に応じて自分の呼び出し信号であれば通信インターフェース部104を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし60秒後に受信待機状態に戻るとともにデータ端末からの発信を行う通信制御部、106はガス遮断装置の積算値やガス遮断装置が異常遮断した場合の遮断事由等を通信制御部に送り送受信を行うデータ制御部、107はガス遮断装置の電源である。
【0077】
通信インターフェース部104において、108は通信制御部105'''のDS信号に応じて端子B'''0a側と端子B'''0b側の電流方向をそれぞれSEND側またはREC側に切替えるリレー、109は送信側の制限抵抗、110は通信制御部105'''のDO信号に応じてデータを送信するトランジスタ、111は受信側の電流をDI信号として検知する抵抗である。
【0078】
このような構成および接続状態において、まず、センターポーリング通信手順について説明する。回線端末装置A'0は中央監視装置からのガス遮断装置の検針値等の要求があった場合、ガス遮断装置にガス遮断装置用の起動電文を送る。
【0079】
ガス遮断装置B'''0は自分の呼び出し用の起動電文であるので従来通り、通信制御部105'''は通常リレー108をREC側にして回線端末装置A'0からのこの起動電文を受け取った後、検針値等のデータを応答電文としてリレー108をSEND側にして回線端末装置A'0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A'0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0080】
回線端末装置A'0は中央監視装置からの水道メータの検針値の要求があった場合、水道メータに水道メータ用の起動電文を送る。こんどは、ガス遮断装置B'''0は自分の呼び出し用の起動電文ではないので60秒経過後、受信待機状態に戻る。
【0081】
次に端末発呼通信手順について説明する。ガス遮断装置B'''0はガス流量に異常があった場合など異常事由を中央監視装置に知らせるためにデータ制御部106より通信制御部105'''へ起動電文要求を出す。
【0082】
この起動電文要求を受けると通信制御部105'''は、リレー108をSEND側にして回線端末装置A'0に起動電文を送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A'0から応答電文を受け取る。この応答電文を受け取った後リレー108をSEND側にして遮断事由等のデータを応答電文として回線端末装置A'0へ送信して、電文を送りおわった後はリレー108をREC側にして回線端末装置A'0から終了電文を受け取り一連の通信を終了する。
【0083】
ガス遮断装置B'''0と水道メータが同時に端末発呼通信手順で送信した場合、発呼の起動電文は回線端末装置A'0側でエラーとなる。このエラーを異常検知手段20で検知して異常信号を発する。この異常信号があった場合は、回線通信制御部1'はそれぞれのデータ端末全てとセンターポーリング通信を行いエラー時に通信できなかった内容の通信を行うことができる。
【0084】
このようにセンターポーリング通信時、端末発呼通信時において、各データ端末からの送信電文の重なりをカバーすることにより、回線端末装置A'0のひとつの一対の端子に複数のデータ端末を接続可能とする。他のデータ端末が通信中であることを回線端末装置の異常検知手段20により行うので、それぞれのデータ端末の電源として電池の負荷を低減する。また、データ端末の限られたスペースにあらたに余分な回路を追加する必要がない。
【0085】
上述したデータ端末の通信制御部105'''の制御および回線端末装置の回線通信制御部1'については、マイクロコンピュータなどのプログラム動作による演算や判定機能を用いれば容易に実現できるものである。図6にそれぞれのデータ端末側のセンターポーリング通信に入るまでと端末発呼通信を開始するまでのプログラムフローを示す。また、図7に回線端末装置側のセンターポーリング通信に入るまでと端末発呼通信時にエラーとなった場合のリカバリーするまでのプログラムフローを示す。
【0086】
まず、各データ端末側について図6で説明する。待機状態として処理401で呼び出し信号がDI端子にないかどうか監視し、処理402でデータ制御部106から発呼要求がないかどうかを監視している。処理401で呼び出し信号がDI端子にあった場合は、処理403で自分の呼び出しの起動電文かどうかをチェックし、自分の呼び出しの起動電文の場合、処理404でセンターポーリング通信を行って、その後待機状態に戻る。
【0087】
処理403で自分の読み出しの起動電文で無い場合、処理405で60秒経過後受信待機状態に戻る。また、処理402でデータ制御部106から発呼要求があった場合は処理406で端末発呼通信を行って、その後待機状態に戻る。
【0088】
次に、回線端末装置側について図7で説明する。待機状態として処理407で中央監視装置から検針値等センターポーリング通信の要求がないかどうかを監視し、処理408でデータ端末側からの端末発呼通信要求がないかどうかを監視している。処理407でセンターポーリング通信があった場合には、処理409で所定のデータ端末に対してそのデータ端末の起動電文を送りセンターポーリング通信を行う。
【0089】
処理408で端末発呼通信要求があった場合には、処理410でそれぞれのデータ端末からの起動電文にエラーがないかどうかを異常検知手段の異常信号により検知して異常がなければ処理411で端末発呼処理を行う。処理410で異常信号があった場合には、処理412で回線通信制御部1'はそれぞれのデータ端末全てのセンターポーリング通信を行い、エラー時に通信できなかった内容の通信を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】
他のデータ端末との通信の重なりをなくすことにより、回線端末装置にひとつの一対の端子に複数のデータ端末を接続可能として、複数のデータ端末を接続する配線工事の労力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるデータ端末通信システムの機能ブロック図
【図2】本発明の第1の実施例におけるデータ端末通信システムのプログラムフローチャート
【図3】本発明の第2の実施例におけるデータ端末通信システムの機能ブロック図
【図4】本発明の第2の実施例におけるデータ端末通信システムのプログラムフローチャート
【図5】本発明の第3の実施例におけるデータ端末通信システムの機能ブロック図
【図6】本発明の第3の実施例におけるデータ端末通信システムのプログラムフローチャート
【図7】本発明の第3の実施例におけるデータ端末通信システムのプログラムフローチャート
【図8】従来のデータ通信システムの機能ブロック図
【図9】一般的なセンターポーリング通信手順図
【図10】一般的な端末発呼通信手順図
【図11】従来のデータ通信システムで複数接続をおこなった機能ブロック図
【図12】回線端末装置の複数のデータ端末の配線形態を示す図
【符号の説明】
A0 回線端末装置
B'0、B'1、B'2 複数のデータ端末
1 回線通信制御部
2 データ端末インターフェース
3 第一のフォトカプラ
4 第二のフォトカプラ
a、b信号線
104 通信インターフェース部
130 通信状態検出回路
105'、105''、105''' 通信制御部

Claims (3)

  1. 電話回線を介して中央監視装置とのデータ送受信を行う回線端末装置と、前記回線端末装置と送受信を行う複数のデータ端末からなる通信システムにおいて、
    前記回線端末装置は、電話回線側と通信を行うとともに前記データ端末とデータ端末インターフェースを介して送受信を行う回線通信制御部と、複数のフォトカプラを用いて送信と受信を区別して前記回線通信制御部と前記データ端末との間でデータの送受信を行うデータ端末インターフェースと、前記データ端末インターフェースとの信号線接続用の一対の端子とを備え、
    前記複数のデータ端末は、前記回線端末装置の接続用端子に接続された一対の信号線に対して電流切替えと送受信回路の切替えを行い送受信の通信を行う通信インターフェース部と、前記一対の信号線の信号レベルの変動を検出して前記複数のデータ端末のうちどれかのデータ端末が送受信をしているか否かを検出する通信状態検出手段と、前記回線端末装置からの呼び出し信号に対して、自分の呼び出し信号であれば前記通信インターフェース部を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし前記通信状態検出手段で他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ受信待機状態に戻るとともに、前記データ端末が発信しようとしたときに前記通信状態検出手段が他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ前記通信インターフェース部を制御して通信を行う通信制御部と、前記回線端末装置との信号線接続用の一対の端子とを備え、
    前記複数のデータ端末は、それぞれに前記通信状態検出手段を備えるとともに、前記回線端末装置のひとつの一対の接続用端子に一対の信号線を介して複数のデータ端末を接続可能な構成としたデータ端末通信システム。
  2. 電話回線を介して中央監視装置とのデータ送受信を行う回線端末装置と、前記回線端末装置と送受信を行う電池を電源とした複数のデータ端末からなる通信システムにおいて、
    前記回線端末装置は、電話回線側と通信を行うとともに前記データ端末とデータ端末インターフェースを介して送受信を行う回線通信制御部と、複数のフォトカプラを用いて送信と受信を区別して前記回線通信制御部と前記データ端末との間でデータの送受信を行うデータ端末インターフェースと、前記データ端末インターフェースとの信号線接続用の一対の端子とを備え、
    前記複数のデータ端末は、前記回線端末装置の接続用端子に接続された一対の信号線に対して電流切替えを行い送受信するとともに他のデータ端末が送信していることを検出するために他のデータ端末が送信するときの電流を通信制御部の信号判断手段に入力するためのパス回路を設けて前記信号判断手段で他のデータ端末が通信状態であるか否かを検出する通信インターフェース部と、前記回線端末装置からの呼び出し信号に対して、自分の呼び出し信号であれば前記通信インターフェース部を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし前記通信インターフェース部の受信回路を監視して他のデータ端末が送信を行っていなければ一定時間後に受信待機状態に戻るとともに、前記データ端末が発信しようとしたときに前記通信インターフェース部の受信回路で他のデータ端末が通信状態であることを検出していなければ前記通信インターフェース部を制御して通信を行う通信制御部と、前記回線端末装置との信号線接続用の一対の端子とを備え、
    前記複数のデータ端末は、それぞれの通信インターフェース部に他のデータ端末の送受信を監視する信号判断手段を備えるとともに、前記回線端末装置のひとつの一対の接続用端子に一対の信号線を介して複数のデータ端末を接続可能な構成としたデータ端末通信システム。
  3. 電話回線を介して中央監視装置とのデータ送受信を行う回線端末装置と、前記回線端末装置と送受信を行う電池を電源とした複数のデータ端末からなる通信システムにおいて、
    前記回線端末装置は、前記データ端末からの発信信号に異常がある場合異常信号を発する異常検知手段と、電話回線側と通信を行うとともに前記異常検知手段から異常信号がある場合それぞれのデータ端末に対して呼び出し信号を送り前記データ端末とデータ端末インターフェースを介して送受信を行う回線通信制御部と、複数のフォトカプラを用いて送信と受信を区別して前記回線通信制御部と前記データ端末との間でデータの送受信を行うデータ端末インターフェースと、前記データ端末インターフェースとの信号線接続用の一対の端子とを備え、
    前記複数のデータ端末は、前記回線端末装置の接続用端子に接続された一対の信号線に対して電流切替えと送受信回路の切替えを行い送受信の通信を行う通信インターフェース部と、前記回線端末装置からの呼び出し信号に対して、自分の呼び出し信号であれば前記通信インターフェース部を制御して通信を行い、自分の呼び出し信号でなければ無応答とし所定時間経過後に受信待機状態に戻るとともに、前記データ端末が発信しようとしたときに前記回線端末装置からの異常検出手段の異常信号がなければ端末発呼処理を行ったのち待機状態に戻る通信制御部と、前記回線端末装置との信号線接続用の一対の端子とを備え、
    前記回線端末装置は、複数のデータ端末からの起動電文が重なったとき全てのデータ端末に対して通信エラーの内容を送信するとともに、前記複数のデータ端末は前記回線端末装置のひとつの一対の接続用端子に一対の信号線を介して複数のデータ端末を接続可能なとしたデータ端末通信システム。
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