JP3594836B2 - プレコート化粧金属板の連続製造設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用電気製品や家庭用金属製収納庫などの壁材として用いられているプレコート化粧金属板の連続製造設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレコート化粧金属板は、連続生産によって安価に製造でき、用途が多様化している。近来、プレコート化粧金属板は、表面の鮮映度(映像鮮明性)について中高多種類のものが望まれているとともに、化粧面の耐久性や意匠性に優れた外観が望まれている。さらに、プレコート化粧金属板の裏面の性能やその表面外観も厳しく要求されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうしたプレコート化粧金属板を種類や性能毎にそれぞれ専用の連続製造ラインを設けて製造するとなると、製造コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明の請求項1ないし8記載の発明は、同一連続製造ラインで種々のプレコート化粧金属板を安価に製造できる設備を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明のプレコート化粧金属板の連続製造設備は、金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第1塗装装置、及びこの第1塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第1焼付装置を備え、この第1焼付装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第2塗装装置、及びこの第2塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第2焼付装置を備え、この第2焼付装置の後に、印刷機による印刷装置、及びこの印刷装置により印刷されたインキを焼き付け乾燥する印刷用焼付装置を備え、さらに、この印刷装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、ダイコータ、及びカーテンフローコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している第3塗装装置、及びこの第3塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第3焼付装置を備えていることに特徴を有するものである。
【0005】
この請求項1に記載のプレコート化粧金属板の連続製造設備によれば、第1塗装・焼付装置、第2塗装・焼付装置、印刷装置、及び第3塗装・焼付装置を任意に組み合わせて塗装することにより、印刷層有りの2コート2ベーク、印刷層無しの2コート2ベーク、2コート1ベーク、3コート3ベーク、あるいは3コート2ベークが可能であり、また裏面側2回塗装も可能である。
【0006】
例えば、第1塗装装置及び第1焼付装置でプライマーを形成し、第2塗装装置及び第2焼付装置でベースコート層を形成し、印刷装置で印刷をしてその表面にカーテンフローコータ又はダイコータでクリア塗装をして第3焼付装置で焼き付ける。これによりプライマーも形成できるし、また厚膜のクリアコートを形成でき、高鮮映度の化粧金属板を得ることができる。またカーテンフローコータを選択した場合は非接触なのでウェットオンウェット塗装が可能となる。ダイコータを選択した場合は高粘度塗料の塗装が可能であって、高粘度塗料の厚膜塗装を可能とし、塗料選択の幅がひろがり耐候性、塗膜硬度などの品質の改善に有利であり、さらに高粘度塗料の塗装を可能にすることにより希釈用の溶剤の量はわずかで足り、溶剤コスト、環境汚染防止に有利である。
薄膜のクリアコートが要望される場合は、カーテンフローコータ、ダイコータに代えて、薄膜塗装用のロールコータを選択することで塗装すればよい。
【0007】
上記第1塗装装置の、表面側を塗装するロールコータは、請求項2記載の発明のように、3ロールコータと2ロールコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成しているものとすれば、第1塗装を厚膜塗装と薄膜塗装の選択を可能にする。
【0008】
第2塗装装置の、表面側を塗装するロールコータは、請求項3記載の発明のように、3ロールコータと2ロールコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成しているものとすれば、第2塗装を厚膜塗装と薄膜塗装の選択を可能にする。
【0009】
第1塗装装置の、裏面側を塗装するロールコータが、請求項4記載の発明のように、3ロールコータと2ロールコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成しているものとすれば、第1塗装の裏面側塗装を厚膜塗装と薄膜塗装の選択を可能にする。
【0010】
請求項5記載の発明のように、印刷機の後に焼付炉を設けずに、印刷機の後に2つのロールコータとカーテンフローコータを直列に設けてそのいずれかを選択可能に構成している、印刷層の上に薄塗りから厚塗りの塗装ができるようにしてもよい。
【0011】
上記第2塗装装置と上記印刷装置とは、請求項6記載の発明のように、そのいずれか一方を選択可能に構成することができる。もっとも、この場合は、上記第2塗装装置と上記印刷装置との間に配される上記第2焼付装置は不要となる。
【0012】
請求項1記載の上記第2塗装装置は、金属板の表面側及び裏面側をそれぞれ塗装するロールコータのみからなるが、請求項7記載の発明のように、第2塗装装置にはそのロールコータ以外に更にダイコータと粉体塗装装置とを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成することができる。ダイコータは前述のように良好な塗膜外観、高粘度塗料の厚膜塗装、環境汚染防止などの点で有利である。粉体塗装は溶剤を使用することはないので、環境汚染対策上有利であり、また塗料の設計にあたって、溶剤溶解性を必要としないので、加工性と硬度が両立した塗膜物性を得ることができる。
【0013】
請求項1記載の上記印刷装置は印刷機からなるが、この印刷装置に代えて、請求項7及び8記載の発明のように、フィルムラミネート装置に置き換えることもできる。フィルムラミネート装置によれば、金属板塗装ではできない多様な意匠の印刷樹脂フィルムを用いることができ、また耐蝕性、耐久性など樹脂特性をもった樹脂フィルムを使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
図1は本発明の第1実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図を示す。この製造設備は、鋼板、各種メッキ鋼板、アルミニウム板、ステンレス板等の金属板Wを対象とし、前処理装置1と、第1塗装装置2・第1焼付装置3と、第2塗装装置4・第2焼付装置5と、印刷装置6と、印刷用焼付装置7、及び第3塗装装置8・第3焼付装置9とを備える。
【0015】
前処理装置1は金属板Wを塗装前に予めクロメート系処理あるいはリン酸塩系処理などの化成処理等によって表面処理を施す。
第1塗装装置2は、金属板Wの表面側を塗装するロールコータ10と、裏面側を塗装するロールコータ11とを有する。金属板Wの表面側を塗装するロールコータ10は、3ロールコータ12と2ロールコータ13の双方を有する方が望ましく、この場合、前者の3ロールコータ12を選択することで塗膜表面が平滑でかつ厚膜塗装を可能とし、後者の2ロールコータ13を選択することで薄膜塗装を可能とする。図示例では裏面塗装用のロールコータ11の後に、更に2ロールコータによるロールコータ11’を備えている。第1焼付装置3は焼付炉よりなり、第1塗装装置2により金属板Wの表裏面側に塗装されたコート層を焼き付ける。
【0016】
第2塗装装置4は、第1焼付装置3の後に設置され、金属板Wの表面側を塗装するロールコータ14と、裏面側を塗装するロールコータ15とを有する。表面塗装用のロールコータ14は厚膜塗装用の3ロールコータ16と薄膜塗装用の2ロールコータ17の双方を有して、そのいずれかを選択可能としている。
第2焼付装置5は焼付炉からなって、第2塗装装置4により金属板Wの表裏面側に塗装されたコート層を焼き付ける。
【0017】
印刷装置6は印刷機からなり、第2焼付装置5の後に設置される。印刷装置6は、グラビア印刷、フレクソ印刷、グラビアオフセット印刷などである。図示例では、2色印刷をも可能にするために印刷機6aを2台設置する。1台目の印刷機6aの前には板速計18を設置し、この板速計18はピンチロール19の回転を計測するもので、ロータリエンコーダあるいはタコジェネレータ(図示省略)を介して金属板Wの板速度を検出し、この信号で印刷機6aの駆動モータMの回転速度を制御することによって、2色印刷するときに生じやすい柄伸びや位相ずれを防止する。
この印刷装置6の後には焼付炉よりなる印刷用焼付装置7を配備して、印刷されたインキを焼き付け乾燥する。
【0018】
第3塗装装置8は、印刷用焼付装置7の後に設置され、金属板Wの表面側を塗装する薄膜塗装を可能にするロールコータ20と、高粘度塗料の厚膜塗装を可能にするダイコータ21、及び厚膜塗装を可能にするカーテンフローコータ22とを直列に配置して、そのいずれかを選択可能とする。図示例では薄膜塗装用のロールコータ20は3ロールコータを採用している。また図示例ではカーテンフローコータ22を2台設置している。
【0019】
ダイコータ21自体は押出ダイのスリットから塗料を吐出して金属板Wの表面側に塗工する周知のものである。カーテンフローコータ22は、図示例ではスリット式のカーテンフローコータを採用しているが、オーバーフロー式のカーテンフローコータやローラーカーテンコータであってもよい。第3焼付装置9は焼付炉からなって第3塗装装置8により塗装されたコート層を焼き付ける。
【0020】
上記第1実施例の設備によれば、第1塗装装置2・第1焼付装置3と、第2塗装装置4・第2焼付装置5と、印刷装置6と、第3塗装装置8・第3焼付装置9の各装置を任意に組み合わせて使用することにより、多種多様のプレコート化粧金属板を製造することができる。
【0021】
例えば、印刷層有りの3コート3ベークの場合の具体例を挙げれば、前処理装置で表面処理された金属板Wは、第1塗装装置2及び第1焼付装置3で防錆顔料入りのプライマーが乾燥膜厚3〜8μmに形成される。次いで、第2塗装装置4と第2焼付装置5で、通常、ベースコート層が乾燥膜厚10〜30μmに形成される。次いで、印刷装置6でベースコート層の上に印刷を施し、印刷用焼付装置7で乾燥する。最後に、第3塗装装置8と第3焼付装置9で、印刷層の保護のためにクリアコートが形成される。その際、薄膜を要望するときはロールコータ20でナチュラルロールコートを乾燥膜厚3〜10μmに形成する。高粘度塗料の厚膜塗装を必要とする場合はダイコータ21を使用し、厚膜として鮮映性アップを要望するときはカーテンフローコータ22で乾燥膜厚10〜30μmに形成する。金属板Wに塗装する上記塗料は通常の金属板用塗料で、例えば、ポリエステル系樹脂塗料、エポキシ樹脂系塗料、フッ素系樹脂塗料などである。ラインスピードは10〜80m/min で、焼き付け温度は板温で200〜250°Cである。
【0022】
(第2実施例)
図2は本発明の第2実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図を示す。この製造設備は、第1実施例の製造設備とは印刷装置6及び第3塗装装置8の構成が相違し、その他の構成、すなわち対象とする金属板W、前処理装置1、第1塗装装置2・第1焼付装置3、及び第2塗装装置4・第2焼付装置5などについてはほぼ同様である。以下、第1実施例の製造設備と相違する印刷装置6及び第3塗装装置8についてのみ説明し、その他の共通する点については同一符号を付するをもってその説明を省略する。
【0023】
印刷装置6は、温風機を備えた乾燥装置付き印刷機からなって、第1実施例の印刷装置6のような印刷用焼付装置7は省略している。この印刷装置6がグラビア印刷、フレクソ印刷、グラビアオフセット印刷などであること、また2色印刷をも可能にするために印刷機6aを2台設置することについては第1実施例の印刷装置6の場合と同様である。ただし、この実施例の場合の1台目の印刷機6aの前に設置される板速計18はレーザー等による非接触型のものを採用しており、この非接触型の板速計18で金属板Wの板速度を検出し、この信号で印刷機6aのモータの回転速度を制御することによって、2色印刷するときに生じやすい柄伸びや位相ずれを防止する。
【0024】
第3塗装装置8は、金属板Wの表面側を塗装するロールコータ20,20´と厚膜塗装用のカーテンフローコータ22とを備えてそのいずれかを選択可能としており、第1実施例の第3塗装装置8とはダイコータ21を省略してある点で相違する。第1実施例の場合と同様に、薄膜塗装用のロールコータ20は3ロールコータを採用しているが、前工程の印刷装置6で印刷した場合は、3本リバースロールコータでその印刷層の上にクリアコートを塗装すると逆回転するアプリケータロールで印刷層がかき取られる危惧があるので、この場合はナチュラル塗装することで、印刷層がかき取られることのないようにする。また図示例では第2のロールコータ20´を配備しており、このロールコータ20´は、ロールコータ20でナチュラル塗装をした後、リバース塗装をして、印刷層の上に厚膜を形成するときなどに使用する。またカーテンフローコータ22には、スリット式のカーテンフローコータ、オーバーフロー式のカーテンフローコータあるいはローラーカーテンコータを採用する。なお、第2塗装装置4において、表面塗装用の3ロールコータよりなるロールコータ14の予備のロールコータ14´を備え、また裏面塗装用の3ロールコータよりなるロールコータ15に並べて3ロールコータよりなるロールコータ15´をも備えている。
【0025】
この第2実施例の設備においても、第1塗装装置2・第1焼付装置3と、第2塗装装置4・第2焼付装置5と、印刷装置6と、第3塗装装置8・第3焼付装置9の各装置を任意に組み合わせて使用することにより、多種多様のプレコート化粧金属板を製造することができる。
【0026】
(第3実施例)
図3は本発明の第3実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図を示す。この製造設備は、第1焼付装置3と第3塗装装置8との間に、第2塗装装置4と印刷装置6との双方を有し、そのいずれか一方を選択可能にした第2塗装・印刷装置23と第2焼付装置24を備えている点が、第2塗装装置4・第2焼付装置5と印刷装置6・印刷用焼付装置7とを個別に備えている第1実施例の製造設備と相違している。また第3塗装装置8の構成が第1実施例のそれと相違する。その他の構成、すなわち対象とする金属板W、前処理装置1、第1塗装装置2・第1焼付装置3、及び第3焼付装置9などについてはほぼ同様である。以下、第1実施例の製造設備と相違する第2塗装・印刷装置23、第2焼付装置24、及び第3塗装装置8についてのみ説明し、その他の共通する点については同一符号を付するをもってその説明を省略する。
【0027】
第2塗装・印刷装置23は、第2塗装装置4と印刷装置6との双方を有し、そのいずれか一方を選択可能にしている。その第2塗装装置4自体は、第1実施例のそれとほとんど変わるところがなく、金属板Wの表面側を塗装するロールコータ14を備え、このロールコータ14は厚膜塗装用の3ロールコータ16と薄膜塗装用の2ロールコータ17とを直列に配置してそのいずれかを選択可能としている。ただし、第1実施例の第2塗装装置4とは、裏面側を塗装する3ロールコータ15を備えていない点、及び第2焼付装置5を備えていない点が異なっている。
【0028】
また印刷装置6自体も、第1実施例のそれとほとんど変わるところがなく、グラビア印刷、フレクソ印刷、グラビアオフセット印刷などの印刷機6aからなる。この印刷機6aは1台でもよいが、図示例では、3色印刷をも可能にするために印刷機6aを3台設置する。1台目の印刷機6aの前には、接触型の板速計18を設置し、この板速計18は金属板Wと接触するまま回転するローラ19を有し、このローラ19及びロータリエンコーダあるいはタコジェネレータ(図示省略)を介して金属板Wの板速度を検出し、この信号で印刷機6aのモータMの回転速度を制御することによって、3色印刷するときに生じやすい柄伸びや位相ずれを防止する。この第2塗装・印刷装置23の後には焼付炉よりなる第2焼付装置24を配備して、第2塗装装置4で塗装されたコート層、又は印刷装置6で印刷された印刷層を焼き付け乾燥する。
【0029】
第3塗装装置8は、金属板Wの表面側を塗装する薄膜塗装用のロールコータ20と厚膜塗装用のカーテンフローコータ22とを直列に配置しており、第1実施例の第3塗装装置8とはダイコータ21を省略してある点で相違している。
【0030】
この第3実施例の設備においても、第1塗装装置2・第1焼付装置3と、第2塗装・印刷装置23、第2焼付装置24と、第3塗装装置8・第3焼付装置9の各装置を任意に組み合わせて使用することにより、多種多様のプレコート化粧金属板を製造することができる。
【0031】
(第4実施例)
図4は本発明の第4実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図を示す。この製造設備は、第1実施例の製造設備とは第2塗装装置4及び印刷装置6の構成が相違し、その他の構成、すなわち対象とする金属板W、前処理装置1、第1塗装装置2・第1焼付装置3、及び第3塗装装置8・第3焼付装置9などについてはほぼ同様である。以下、第1実施例の製造設備の第2塗装装置4及び印刷装置6と変わる第2塗装装置4及びフィルムラミネート装置25についてのみ説明し、その他の共通する点については同一符号を付するをもってその説明を省略する。
【0032】
第2塗装装置4は、金属板Wの表面側を塗装するロールコータ14と、ダイコータ26及び粉体塗装装置27とを直列に配置していて、そのいずれかを選択可能に構成している。粉体塗装装置27の後には金属板Wの裏面側を塗装するロールコータ15を備えている。ダイコータ26自体は第1実施例の第3塗装装置8に使用するダイコータ21と同じものである。粉体塗装装置27自体は溶剤を使用することなく、粉体固形分のみを金属板Wの表面側に塗工し、加熱溶融して塗膜にするという周知のものである。
【0033】
フィルムラミネート装置25は、金属板塗装ではできない多様な意匠の印刷樹脂フィルムや耐蝕性、耐久性など樹脂特性をもった樹脂フィルムFを金属板Wの表面側にラミネートすることができる。フィルムラミネート装置25の後には冷却装置28を設置している。
【0034】
この第4実施例の設備においても、第1塗装装置2・第1焼付装置3と、第2塗装装置4のロールコータ14、ダイコータ26及び粉体塗装装置27と、フィルムラミネート装置25、及び第3塗装装置8・第3焼付装置9の各装置を任意に組み合わせて使用することにより、多種多様のプレコート化粧金属板を製造することができる。第4実施例の設備においては、フィルムラミネート装置25によるフィルムラミネートだけでは金属板Wの表面側に鮮映性、耐候性を満足に付与できない場合にも、第3塗装装置8・第3焼付装置9を使用することにより、その鮮映性、耐候性を補うことができる。
【0035】
(第5実施例)
図5は本発明の第5実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図を示す。この製造設備は、第4実施例の設備から第3塗装装置8・第3焼付装置9を除去してフィルムラミネート装置25を最終工程とするものであり、その他の構成については第4実施例の設備と全く同様である。
【0036】
【発明の効果】
本発明の請求項1ないし8記載の発明によれば、同一連続製造設備ラインで多種多様のプレコート化粧金属板を低コストで製造できて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図である。
【図2】第2実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図である。
【図3】第3実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図である。
【図4】第4実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図である。
【図5】第5実施例のプレコート化粧金属板の連続製造設備の概略図である。
【符号の説明】
W 金属板
2 第1塗装装置
3 第1焼付装置
4 第2塗装装置
5 第2焼付装置
6 印刷装置
7 印刷用焼付装置
8 第3塗装装置
9 第3焼付装置
10 第1塗装装置の表面塗装用のロールコータ
11 第1塗装装置の裏面塗装用のロールコータ
14 第2塗装装置の表面塗装用のロールコータ
15 第2塗装装置の裏面塗装用のロールコータ
20 第3塗装装置のロールコータ
21 第3塗装装置のダイコータ
22 第3塗装装置のカーテンフローコータ
23 第2塗装・印刷装置
24 第2焼付装置
25 フィルムラミネート装置
26 第2塗装装置のダイコータ
27 粉体塗装装置

Claims (8)

  1. 金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第1塗装装置、及びこの第1塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第1焼付装置を備え、
    この第1焼付装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第2塗装装置、及びこの第2塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第2焼付装置を備え、
    この第2焼付装置の後に、印刷機による印刷装置、及びこの印刷装置により印刷されたインキを焼き付け乾燥する印刷用焼付装置を備え、
    この印刷装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、ダイコータ、及びカーテンフローコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している第3塗装装置、及びこの第3塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第3焼付装置を備えていることを特徴とするプレコート化粧金属板の連続製造設備。
  2. 第1塗装装置の、表面側を塗装するロールコータが、3ロールコータと2ロールコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している請求項1記載のプレコート化粧金属板の連続製造設備。
  3. 第2塗装装置の、表面側を塗装するロールコータが、3ロールコータと2ロールコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している請求項1又は2記載のプレコート化粧金属板の連続製造設備。
  4. 第1塗装装置の、裏面側を塗装するロールコータが、3ロールコータと2ロールコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している請求項1又は2又は3記載のプレコート化粧金属板の連続製造設備。
  5. 金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第1塗装装置、及びこの第1塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第1焼付装置を備え、
    この第1焼付装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第2塗装装置、及びこの第2塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第2焼付装置を備え、
    この第2焼付装置の後に、乾燥装置付き印刷機による印刷装置を備え、
    この印刷装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータとカーテンフローコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している第3塗装装置、及びこの第3塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第3焼付装置を備えていることを特徴とするプレコート化粧金属板の連続製造設備。
  6. 金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第1塗装装置、及びこの第1塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第1焼付装置を備え、
    この第1焼付装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータ及び裏面側を塗装するロールコータを有する第2塗装装置と、印刷機による印刷装置とを直列に配置してそのいずれか一方を選択可能に構成してあり
    この第2塗装・印刷装置の後に、第2塗装装置で塗装されたコート層又は印刷装置で印刷された印刷層を焼き付ける第2焼付装置を備え、
    この第2焼付装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータとカーテンフローコータとを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している第3塗装装置、及びこの第3塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第3焼付装置を備えていることを特徴とするプレコート化粧金属板の連続製造設備。
  7. 金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第1塗装装置、及びこの第1塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第1焼付装置を備え、
    この第1焼付装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、ダイコータ、及び粉体塗装装置とを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している第2塗装装置、及びこの第2塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第2焼付装置を備え、
    この第2焼付装置の後に、第2塗装装置により塗装されたコート層の上にフィルムをラミネートするフィルムラミネート装置を備え、
    このフィルムラミネート装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、ダイコータ、及びカーテンフローコータを有してそのいずれかを選択可能に構成している第3塗装装置、及びこの第3塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第3焼付装置を備えていることを特徴とするプレコート化粧金属板の連続製造設備。
  8. 金属板の表面側を塗装するロールコータと、裏面側を塗装するロールコータとを有する第1塗装装置、及びこの第1塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第1焼付装置を備え、
    この第1焼付装置の後に、金属板の表面側を塗装するロールコータと、ダイコータ、及び粉体塗装装置とを直列に配置してそのいずれかを選択可能に構成している第2塗装装置、及びこの第2塗装装置により塗装されたコート層を焼き付ける第2焼付装置を備え、
    この第2焼付装置の後に、第2塗装装置により塗装されたコート層の上に樹脂フィルムをラミネートするフィルムラミネート装置を備えていることを特徴とするプレコート化粧金属板の連続製造設備。
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