JP3594806B2 - 移動手摺脱着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は移動手摺脱着装置に関し、例えばエスカレータや歩く歩道などに設けられる移動手摺を手摺案内レールから取り外し、或いは取り付けるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、エスカレータの移動手摺を取り外すための従来技術に係る治具の使用状態を説明する図である。同図において、ハッチングで示されている部分はエスカレータ手摺を表しており、手摺案内レール2の頭部2dに移動手摺1が嵌合している様子が示されている。すなわち、手摺案内レール2には断面T字状の頭部2dが一体的に形成されており、一方、移動手摺1は断面略C字状に形成されており、その二つの縁部1aが頭部2dの両端に掛かり、手摺案内レール2に移動手摺1が被装されるようになっている。
【0003】
さらに同図には、エスカレータの移動手摺を取り外すための治具3が示されている。この治具3はL字状の本体の一端に尖った先端部3aが設けられており、他端にはグリップ3bが取り付けられている。そして使用状態では、手摺案内レール2の頭部2dと移動手摺1の縁部1aとの間に先端部3aが押入される。また、治具3の柄の一部が手摺案内レール2の台座角部2cに当接しており、作業者が治具3のグリップ3bを握って図中矢印Xの方向に力を加えることにより、先端部3aが移動手摺1の縁部1aを外方向に押し開き、手摺案内レール2の頭部2dから該移動手摺1が外れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術に係る治具3を用いて手摺案内レール2から移動手摺1を取り外そうとした場合、移動手摺1の縁部1aの一部を手摺案内レール2から取り外すことしかできず、移動手摺1の長手方向、即ち移動手摺1の前後移動方向にわたり連続して移動手摺1を手摺案内レール2から取り外すことはできない。そして、治具3を用いて移動手摺1を手摺案内レール2から全面的に取り外そうとした場合、移動手摺1の長手方向に所定間隔で治具3を用いて上述の取り外し作業を繰り返さなければならない。
【0005】
また、以上とは逆に移動手摺1を手摺案内レール2に取り付ける場合、治具3のような取り外し用の道具では取り付けることができず、また取り付け用の道具は考案されていない。したがって従来は素手により移動手摺1が手摺案内レール2に取り付けられていた。
【0006】
以上のように、エスカレータ等に設けられている移動手摺の保守に際し、手摺案内レール2から移動手摺1を取り外し、或いは取り付けようとする場合、従来は多くの時間と労力が必要であった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、手摺案内レールから移動手摺を長手方向に連続して容易に取り外し、又は取り付けることができる移動手摺脱着装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するために、本発明は、手摺案内レール頭部に被装される移動手摺を前記手摺案内レールから取り外し、又は前記移動手摺を前記手摺案内レールに取り付ける移動手摺脱着装置において、前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧しつつ、前記手摺案内レールに沿って転動する押圧ローラと、前記手摺案内レール頭部の下側に直接若しくは移動手摺を介して接しつつ、前記手摺案内レールに沿って移動するレール接触部と、前記移動手摺の縁部のうち少なくとも一方を担持する手摺縁案内部と、作業者により所定方向に力が加えられるグリップと、前記移動手摺の長手方向に伸長し、伸ばされた方向に沿って前記グリップ、前記手摺縁案内部、前記レール接触部、前記押圧ローラの順に取り付けられる本体と、を含み、取り外し時においては、前記グリップを持ち上げつつ移動手摺の取り外し方向(Bの方向)に押すと、前記押圧ローラは前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧し、前記手摺縁案内部は前記押圧ローラを支点として上方に持ち上げられ、移動手摺の縁部を担持し、取り付け時においては、前記グリップを持ち上げつつ移動手摺の取り付け方向(Eの方向)に引くと、前記レール接触部は前記手摺案内レール頭部の下側に接し、前記押圧ローラは前記レール接触部を支点として前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧して移動手摺の縁部を移動手摺案内レール頭部にはめ込むことを特徴とする。
また、本発明は、手摺案内レール頭部に被装される移動手摺を前記手摺案内レールから取り外し、又は前記移動手摺を前記手摺案内レールに取り付ける移動手摺脱着装置において、前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧しつつ、前記手摺案内レールに沿って転動する押圧ローラと、前記手摺案内レール頭部の下側に直接若しくは移動手摺を介して接しつつ、前記手摺案内レールに沿って移動するレール接触部と、前記移動手摺の縁部のうち少なくとも一方を担持する手摺縁案内部と、作業者により所定方向に力が加えられるグリップと、前記移動手摺の長手方向に伸長し、伸ばされた方向に沿って前記グリップ、前記手摺縁案内部、前記押圧ローラ、前記レール接触部の順に取り付けられている本体と、を含み、取り外し時においては、前記グリップを持ち上げつつ移動手摺の取り外し方向(Jの方向)に押すと、前記押圧ローラは前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧し、前記手摺縁案内部は前記押圧ローラを支点として上方に持ち上げられ、移動手摺の縁部を担持し、取り付け時においては、前記グリップを押し下げつつ移動手摺の取り付け方向(Iの方向)に引くと、前記レール接触部は前記手摺案内レール頭部の下側に接し、前記押圧ローラは前記レール接触部を支点として前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧して移動手摺の縁部を移動手摺案内レール頭部にはめ込むことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る移動手摺脱着装置では、前記押圧ローラが前記移動手摺を前記移動手摺案内レール頭部の上面に押圧する。一方、前記レール接触部は前記手摺案内レール頭部の下側に接する。さらに、本移動手摺脱着装置には前記手摺縁案内部が設けられており、この手摺縁案内部により前記移動手摺の縁部のうち少なくとも一方が担持される。
【0010】
本発明に係る移動手摺脱着装置を用いて移動手摺を手摺案内レール頭部に取り付ける場合、前記押圧ローラと前記レール接触部との位置関係に応じた所定方向に向けて前記本体に力を加え、前記移動手摺は前記手摺縁案内部により移動手摺が取り外された状態から、前記押圧ローラにより移動手摺が手摺案内レールに取り付けられた状態に順次移行させる。こうすれば、移動手摺を長手方向に連続して容易に手摺案内レール頭部に取り付けることができ、エスカレータや歩く歩道等の手摺部分の保守負担を軽減することができる。
【0011】
一方、本発明に係る移動手摺脱着装置を用いて移動手摺を手摺案内レール頭部から取り外す場合、前記レール接触部を手摺案内レール頭部から取り外し、その下側に接しないようにする。そして、移動手摺を前記押圧ローラで手摺案内レール頭部に押しつけるとともに、前記手摺縁案内部で移動手摺の縁部を持ち上げ、その状態で本体に所定方向の力を加える。こうすれば、移動手摺は、押圧ローラによって手摺案内レール頭部に押しつけられた状態から手摺縁案内部により手摺案内レール頭部から取り外された状態に順次移行し、長手方向に連続して容易に移動手摺を手摺案内レール頭部から取り外すことができる。
【0012】
(2)また、本発明の一態様では、前記移動手摺の縁部のうち他方を担持する第2の手摺縁案内部をさらに含むことを特徴とする。こうすれば、作業者の好みに応じ、いずれか一方の移動手摺の縁部を取り外し、或いは取り付けることができる。また、両方の手摺縁案内部を同時使用すれば移動手摺の縁部の両側を一度に取り外し、或いは取り付けることができる。
【0013】
(3)また、本発明の一態様では、前記手摺縁案内部は、前記移動手摺の縁部のうち他方を担持するよう前記本体に対して付け替え可能に設けられることを特徴とする。こうすれば、作業者の好みに応じて前記手摺縁案内部を本体に対して付け替え、作業者の好みに応じた移動手摺の脱着作業を行うことができる。
【0014】
(4)さらに、本発明の一態様では、前記レール接触部は、前記手摺案内レール頭部の下側に接しつつ、前記手摺案内レールに沿って転動するローラを含んで構成されることを特徴とする。こうすれば、前記押圧ローラの前記移動手摺上面での転動に合わせて、前記レール接触部も円滑に前記手摺案内レール頭部の下側を転動することができ、手摺案内レールから移動手摺を長手方向に連続して容易に取り付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施の形態に係る移動手摺脱着装置をエスカレータ手摺に取り付けた状態を示す斜視図であり、図2はその正面図である。なお、手摺自体の構成は、既に示した図8のものと同様であり、ここでは同一の符号を付して説明を省略する。
【0017】
まず、図1に示すように移動手摺脱着装置5では、本体5fの一部に移動手摺1の長手方向に延びる柄5hが取り付けられており、その先端にグリップ5aが取り付けられている。また本体5fには押圧ローラ5dが回動可能に取り付けられており、該押圧ローラ5dによって移動手摺1の上面が手摺案内レール2の頭部2dの上面2bに押圧されるようになっている。さらに本体5fの中央部分にはグリップ5cとレール接触部5gとが設けられており、レール接触部5gの先端部には、押圧ローラ5dの回転軸と同方向の軸を有するレール側ローラ5eが、手摺案内レール2の側方から頭部2dの下面2aを転動できるよう取り付けられている。このレール側ローラ5eは手摺案内レール2の頭部2dの下面2aに接触しつつ、移動手摺1の前後進行方向に転動するものである。
【0018】
また、移動手摺脱着装置5の本体5fには手摺縁案内部5bが取り付けられている。この手摺縁案内部5bの先端部は、移動手摺の縁部1aを側方からめくり挙げるよう、内向きに曲げられており、フック形状をなしている。そして、そのフック部位に移動手摺1の縁部1aが掛けられ、該手摺縁案内部5bにより移動手摺1の縁部1aが担持されるようになっている。
【0019】
この移動手摺脱着装置5を用いて移動手摺1を手摺案内レール2の頭部2dに取り付ける場合、押圧ローラ5dが移動手摺1の上面を押圧しつつ移動手摺1の長手方向に転動し、一方、レール側ローラ5eは押圧ローラ5dの押圧位置よりもグリップ5a側にて手摺案内レール2の頭部2dの下面2aに接触しつつ移動手摺1の長手方向に転動するようになっている。そして、作業者はグリップ5aを図中上側、即ち手摺上方向に持ち上げることにより、レール側ローラ5eを支点として押圧ローラ5dを移動手摺1の上面にさらに強く押しつけることができる。
【0020】
また、押圧ローラ5dが移動手摺1の上面に接し、且つレール側ローラ5eが手摺案内レール2の頭部2dの下面2aに接した状態においては、手摺縁案内部5bのフック部位は手摺案内レール2に対して所定の高さを維持するようになっている。こうして、押圧ローラ5dが移動手摺1の上面に接し、且つレール側ローラ5eが手摺案内レール2の頭部2dの下面2aに接した状態で、作業者がグリップ5aを用いて移動手摺1の長手方向に力を加えれば、押圧ローラ5d及びレール側ローラ5eがそれぞれ転動するとともに、手摺縁案内部5bが所定高さにて移動手摺1の縁部1aを担持しつつ、移動手摺1の長手方向に水平移動する。
【0021】
ここで、本移動手摺脱着装置5を用いて手摺案内レール2から移動手摺1を取り外す作業について図3に基づき説明する。同図は、エスカレータ手摺に移動手摺脱着装置5を取り付けた状態を側面から見た図である。同図において、まず作業者はグリップ5aを図中矢印Aの持ち上げ方向に持ち上げる。こうすれば、押圧ローラ5dには図中矢印Cの方向の力が加えられることになり、該押圧ローラ5dにより移動手摺1の上面が押圧されることになる。この際、作業者はグリップ5cを用いてレール側ローラ5eが手摺案内レール2の頭部2dの上側に来るよう、本体5fを図2左側に倒す。こうすれば、押圧ローラ5dを支点として手摺縁案内部5bを上側に持ち上げることができ、作業者がグリップ5aを用いて図3の矢印Bの方向(取り外し方向)にも力を加えることにより、移動手摺1の縁部1aを長手方向に連続して、簡易且つ短時間で取り外すことができる。
【0022】
次に、移動手摺脱着装置5を用いて移動手摺1を手摺案内レール2に取り付ける場合の作業について図4に基づき説明する。同図は、移動手摺脱着装置5をエスカレータ手摺に取り付けた状態を示す側面図である。同図において、作業者はグリップ5aを図中矢印Dの方向に力を加えつつ、図中矢印Eの方向(取り付け方向)にも力を加える。こうすれば、まず押圧ローラ5dは移動手摺1の上面を下方に押圧しつつ図中矢印Eの方向に転動する。さらに、レール側ローラ5eは手摺案内レール2の頭部2dの下面2aに接しつつ、同じく図中矢印Eの取り付け方向に転動する。この際、手摺縁案内部5bは、未だ手摺案内レール2の頭部2dに被装されていない移動手摺1の縁部1aを手摺案内レール2に対して一定の高さで担持しており、作業者がグリップ5aを図中矢印E方向に引くことにより、その取り外し状態にある移動手摺1の縁部1aが順次押圧ローラ5dの下側に送り込まれ、該押圧ローラ5dによって順次移動手摺1の縁部1aが手摺案内レール2の頭部2dにはめ込まれるようになっている。この際、移動手摺脱着装置5にはレール接触部5gの対向位置にグリップ5cが設けられており、作業者はこのグリップ5cを図中矢印Gの方向に押しつけることにより、さらに効率的に押圧ローラ5dを移動手摺1の上面に押しつけることができ、より確実に移動手摺1を手摺案内レール2に取り付けることができる。
【0023】
なお、以上説明した移動手摺脱着装置5は種々の変形実施が可能である。たとえば、押圧ローラ5d、レール側ローラ5e、及び手摺縁案内部5bの位置関係は以上説明したものに限らず、押圧ローラ5dが移動手摺1の上面を転動し、一方、レール側ローラ5eが手摺案内レール2の頭部2dの下面2aを転動し、その状態で手摺縁案内部5bが押圧ローラ5dの押圧位置とは異なる位置で移動手摺1の縁部1aを取り外し状態で担持するのであれば、どのような位置関係であってもよい。たとえば、図5に示すように、本体10fの先端部分にレール側ローラ10eを含むレール接触部10gを取り付けるとともに、その対向位置にグリップ10cを取り付ける一方、グリップ10aの取り付けられている側に向けてこの順で押圧ローラ10d及び手摺縁案内部10bを本体10fに取り付け、移動手摺脱着装置10を形成してもよい。なお、同図において、各部の構成は図1に既に示した移動手摺脱着装置のものと同様であり、対応する構成については対応する符号を付して説明を省略する。
【0024】
この移動手摺脱着装置10を用いて移動手摺1を手摺案内レール2に取り付ける場合には、グリップ10aを図中矢印Kの方向に押し下げつつ、本体10fをグリップ10aを用いて図中矢印Iの方向(取り付け方向)に引けばよい。また、この移動手摺脱着装置10を用いて移動手摺1を手摺案内レール2から取り外す場合には、グリップ10aを図中矢印Hの方向に引き上げつつ、グリップ10aを用いて本体10fを図中矢印Jの方向(取り外し方向)に押せばよい。
【0025】
また、以上説明した移動手摺脱着装置5,10は移動手摺1の一方の縁部1aを手摺案内レール2の頭部2dから取り外すよう構成されていたが、作業者の利き腕が異なる場合などには、縁部1aの他方を手摺案内レール2の頭部2dから取り外すよう、これら移動手摺脱着装置5,10を使用したいという場合が考えられる。
【0026】
図6は、作業者の好みに合う側の縁部1aを手摺案内レール2から取り外すことのできる移動手摺脱着装置を示す斜視図である。同図において、移動手摺脱着装置12は図中手前側の縁部1aを取り外すよう、エスカレータ手摺に取り付けられている。同図に示す移動手摺脱着装置12は、本体12fの先端部位に押圧ローラ14d及び12dが設けられており、それらは同軸にて回動し、それぞれ移動手摺1の上面を転動することができるようになっている。さらに、本体12fにはレール接触部12gが設けられておりその先端部には図中手前方向に凸設されたレール側ローラ14eが設けられるとともに、レール側ローラ15eが図中奥側に凸設するよう設けられている。同様に、本体12fに設けられている手摺縁案内部14bの先端部についても、図中奥側に曲がって形成されたフック部14lに加え、図中手前側に曲がって形成されたフック部14rが設けられている。
【0027】
すなわち、本移動手摺脱着装置12は本体12fに対して左右対称の構成をなしており、作業者はフック部14l、レール側ローラ15e、及び押圧ローラ12dを用いて図中手前側の移動手摺1の縁部1aを取り外すことができる。また、フック部14r、レール側ローラ14e、及び押圧ローラ14dを用いて図中奥側の移動手摺1の縁部1aを取り外すことができる。こうすれば、エスカレータや歩く歩道などに設けられている左右両側の手摺に対し、作業者の好みに合わせた向きで作業することができる。
【0028】
なお、図6の移動手摺脱着装置12は押圧ローラやレール側ローラを複数設けたが、それらを一つずつ用意しておき、作業者の好みに応じて本体に対して左右逆側に付け替えることができるよう構成してもよい。
【0029】
図7は、この押圧ローラ等の左右付け替えが可能な移動手摺脱着装置をエスカレータ手摺に取り付けた状態を示す斜視図である。同図に示すように、移動手摺脱着装置16の本体16fには、押圧ローラ16dがボルト18dにより脱着可能に取り付けられており、押圧ローラ16dはボルト18dを取り外して、移動手摺脱着装置12(図6参照)に設けられた押圧ローラ14dのように、図中手前側に凸設されるよう付け替えることができる。また、レール接触部16gは、既に説明した移動手摺脱着装置5,10,12とは異なり、本体16fとは別体で構成されており、ボルト18gにより本体16fに取り付けられている。このため、ボルト18gを取り外して、レール接触部16gを移動手摺脱着装置12(図6参照)のレール側ローラ14eのように、図中手前側にレール側ローラ16eが位置するようレール接触部16gを逆さまにして付け直すことができる。同様に、手摺縁案内部16bについてもボルト18bを取り外し、反対の向きに付け替えることができる。こうすれば、ボルト18b,18g,18dをそれぞれ取り外し、各部を逆向きに付け替えることにより、作業者の好みに応じた向きで移動手摺1の脱着作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る移動手摺脱着装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る移動手摺脱着装置を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る移動手摺脱着装置により移動手摺を取り外す様子を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る移動手摺脱着装置により移動手摺を取り付ける様子を示す図である。
【図5】変形例に係る移動手摺脱着装置を示す図である。
【図6】他の変形例に係る移動手摺脱着装置を示す図である。
【図7】さらに他の変形例に係る移動手摺脱着装置を示す図である。
【図8】従来の移動手摺取り外し方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 移動手摺、1a 縁部、2 手摺案内レール、2a 下面、2d 頭部、5,10,12,16 移動手摺脱着装置、5b,10b,12b,14b,16b 手摺縁案内部、5d,10d,12d,14d,16d 押圧ローラ、5g,10g,12g,16g レール接触部、5e,10e,14e,15e,16e レール側ローラ。
Claims (5)
- 手摺案内レール頭部に被装される移動手摺を前記手摺案内レールから取り外し、又は前記移動手摺を前記手摺案内レールに取り付ける移動手摺脱着装置において、
前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧しつつ、前記手摺案内レールに沿って転動する押圧ローラと、
前記手摺案内レール頭部の下側に直接若しくは移動手摺を介して接しつつ、前記手摺案内レールに沿って移動するレール接触部と、
前記移動手摺の縁部のうち少なくとも一方を担持する手摺縁案内部と、
作業者により所定方向に力が加えられるグリップと、
前記移動手摺の長手方向に伸長し、伸ばされた方向に沿って前記グリップ、前記手摺縁案内部、前記レール接触部、前記押圧ローラの順に取り付けられている本体と、
を含み、
取り外し時においては、前記グリップを持ち上げつつ移動手摺の取り外し方向(Bの方向)に押すと、前記押圧ローラは前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧し、前記手摺縁案内部は前記押圧ローラを支点として上方に持ち上げられ、移動手摺の縁部を担持し、
取り付け時においては、前記グリップを持ち上げつつ移動手摺の取り付け方向(Eの方向)に引くと、前記レール接触部は前記手摺案内レール頭部の下側に接し、前記押圧ローラは前記レール接触部を支点として前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧して移動手摺の縁部を移動手摺案内レール頭部にはめ込むことを特徴とする移動手摺脱着装置。 - 手摺案内レール頭部に被装される移動手摺を前記手摺案内レールから取り外し、又は前記移動手摺を前記手摺案内レールに取り付ける移動手摺脱着装置において、
前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧しつつ、前記手摺案内レールに沿って転動する押圧ローラと、
前記手摺案内レール頭部の下側に直接若しくは移動手摺を介して接しつつ、前記手摺案内レールに沿って移動するレール接触部と、
前記移動手摺の縁部のうち少なくとも一方を担持する手摺縁案内部と、
作業者により所定方向に力が加えられるグリップと、
前記移動手摺の長手方向に伸長し、伸ばされた方向に沿って前記グリップ、前記手摺縁案内部、前記押圧ローラ、前記レール接触部の順に取り付けられている本体と、
を含み、
取り外し時においては、前記グリップを持ち上げつつ移動手摺の取り外し方向(Jの方向)に押すと、前記押圧ローラは前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧し、前記手摺縁案内部は前記押圧ローラを支点として上方に持ち上げられ、移動手摺の縁部を担持し、
取り付け時においては、前記グリップを押し下げつつ移動手摺の取り付け方向(Iの方向)に引くと、前記レール接触部は前記手摺案内レール頭部の下側に接し、前記押圧ローラは前記レール接触部を支点として前記移動手摺を前記手摺案内レール頭部の上面に押圧して移動手摺の縁部を移動手摺案内レール頭部にはめ込むことを特徴とする移動手摺脱着装置。 - 請求項1又は2に記載の移動手摺脱着装置において、
前記移動手摺の縁部のうち他方を担持する第2の手摺縁案内部をさらに含むことを特徴とする移動手摺脱着装置。 - 請求項1又は2に記載の移動手摺脱着装置において、
前記手摺縁案内部は、前記移動手摺の縁部のうち他方を担持するよう前記本体に対して付け替え可能に設けられることを特徴とする移動手摺脱着装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動手摺脱着装置において、
前記レール接触部は、前記手摺案内レール頭部の下側に接しつつ、前記手摺案内レールに沿って転動するローラを含んで構成されることを特徴とする移動手摺脱着装置。
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