JP3193641B2 - 乗客コンベアのハンドレール脱着装置 - Google Patents

乗客コンベアのハンドレール脱着装置

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JP3193641B2 JP20711796A JP20711796A JP3193641B2 JP 3193641 B2 JP3193641 B2 JP 3193641B2 JP 20711796 A JP20711796 A JP 20711796A JP 20711796 A JP20711796 A JP 20711796A JP 3193641 B2 JP3193641 B2 JP 3193641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータや動
く歩道等の乗客コンベアに備えられているハンドレール
を脱着させる際に用いて好適な、乗客コンベアのハンド
レール脱着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エスカレータや動く歩道等の乗客コンベ
アには、図8の側面図に示すように、無端状に複数個連
結された踏段1や、この踏段1群と同期して回動するハ
ンドレール2や、このハンドレール2を案内するための
ハンドレールガイドを上端に設けて踏段1群の側方に一
対立設された欄干3等が備えられている。この欄干3の
上部には、図9の縦断面図に示すように、枠体3aを介
して前記ハンドレールガイド3bが固設されており、こ
のハンドレールガイド3bに巻き掛けるように装着され
ている前記ハンドレール2は、断面形状が略C字形に形
成されていて若干の弾性を有する。なお、ハンドレール
ガイド3bの上面は平坦だが両側面は膨出した湾曲面と
なっていて、このハンドレールガイド3bの中央部に
は、ハンドレール2の移動方向に沿って延びる溝3cが
形成されている。また、ハンドレール2は、その略C字
形の両端部に相当する耳部2a,2bをハンドレールガ
イド3bの下方(枠体3aの両側)に位置させ、且つ裏
側のキャンバス面2cをハンドレールガイド3bの上面
に摺接させた状態で、該ハンドレールガイド3bに脱着
可能に装着されている。
【0003】ところで、このような乗客コンベアにあっ
ては、ハンドレール2の裏側のキャンバス面2cが摩耗
したり、欄干3のハンドレールガイド3bに塵埃等の異
物が付着するなどして、ハンドレール2とハンドレール
ガイド3bとの間の摺動抵抗が増大すると、ハンドレー
ル2が円滑に走行させにくくなって運転に支障をきたし
てしまうので、定期的にキャンバス面2cやハンドレー
ルガイド3bを点検したり清掃するという保守作業が必
要とされている。そして、かかる保守作業時には、ハン
ドレール2を欄干3から一旦取り外し、点検や清掃が終
了した後、ハンドレール2を再び欄干3に取り付けると
いう脱着作業を行わねばならないが、断面形状が略C字
形のハンドレール2の脱着作業を通常の工具だけで行お
うとすると、多大な時間と労力を要してしまう。
【0004】そこで従来、例えば実開平7−4476号
公報(実願平5−3399号)に記載されているよう
に、ハンドレールの一方の耳部とハンドレールガイドの
側面との間に挿入するためのくさび体と、該くさび体を
回転させるための取っ手とを備え、挿入状態の該くさび
体を該取っ手で回転させることによりハンドレールが欄
干から取り外せるようにした、乗客コンベア用のハンド
レール脱着装置が提案されている。このほか、特開平5
−186177号公報に記載されているように、ハンド
レールの両方の耳部を内側から拡張させるための第1の
ローラと、ハンドレールを上から押圧するための第2の
ローラとを備え、両耳部の間隔を押し広げることでハン
ドレールが容易に脱着できるようにした装置も提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の従来技術は、くさび体の操作と取っ手の操作を
別々に行わねばならないので作業性が悪く、それゆえ作
業時間が長引きやすいという不具合があり、また、欄干
への取付時にハンドレールの上面を押さえつけながらく
さび体を抜き取らねばならないが、この作業には熟練が
要求されるので、経験の浅い作業者による保守点検が行
いにくいという不具合があった。
【0006】一方、上述した後者の従来技術は、ハンド
レールの両耳部を内側から押し広げることのできる大き
な力を生起するために大型で重量も嵩む装置を用意しな
ければならないので、取り扱い性が悪いという不具合が
あった。また、この従来装置は、ハンドレールガイドに
摩擦低減用の送りローラが装備されている乗客コンベア
などのようにハンドレールの断面形状が通常のものと若
干異なる場合、適用させることが困難となるので、汎用
性という点でも問題があった。
【0007】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、その目的は、小型軽量で取り扱い性
や汎用性が良好であるとともに、ハンドレールの脱着作
業が簡単に短時間で行える、乗客コンベアのハンドレー
ル脱着装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明のハンドレール脱着装置は、欄干のハンド
レールガイドに沿って移動可能に装着される係合部と、
この係合部から側方へ突設されて操作者(作業者)に把
持される把持部とを備え、且つ、前記係合部の下面側
に、前記ハンドレールガイドの上面に当接させるための
略平坦な第1の係合面と、該ハンドレールガイドの側面
に当接させるための略平坦な第2の係合面とを設けると
ともに、前記係合部の上面側に、母線方向が前記第1お
よび第2の係合面のいずれに対しても傾けてあって前記
ハンドレールの耳部に当接させるための凹曲面を設ける
構成とした。その際、前記係合部が、前記第1の係合面
と前記第2の係合面をそれぞれ前記ハンドレールガイド
の上面と側面に当接させた状態で、前記凹曲面の母線方
向一端側が該ハンドレールガイドの上面よりも上方で側
面よりも内方に位置し、且つ該凹曲面の母線方向他端側
が該ハンドレールガイドの上面よりも下方で側面よりも
外方に位置するような、所定の形状に形成してあれば好
ましい。また、前記把持部が先細りの湾曲形状に形成し
てあれば、より好ましい。
【0009】このように構成されるハンドレール脱着装
置は、欄干からハンドレールを取り外す際に、まずハン
ドレールの一方の耳部をハンドレールガイドから僅かに
引き離して、その隙間に前記係合部の比較的肉薄な部分
を挿入することにより、ハンドレールガイドの一方の肩
部(上面と側面)に前記第1および第2の係合面を当接
させるとともに、該耳部に前記凹曲面を当接させ、次い
で、この状態を保ったまま、前記把持部を持った作業者
が、該凹曲面による該耳部の持ち上げ量が大きい側から
小さい側へ向けて、脱着装置をハンドレールガイドに沿
って移動させることにより、該耳部を該凹曲面の案内で
ハンドレールガイドの下方から側方へ、そして上方へと
円滑に導くことができるので、巻き掛けていた前記肩部
から該耳部を剥ぎ取るようにしてハンドレールをハンド
レールガイドから外していくことができる。
【0010】また、この脱着装置を用いてハンドレール
を欄干へ取り付ける際には、片方の耳部をハンドレール
ガイドの片方の肩部に巻き掛けて、ハンドレールガイド
の他方の肩部の上面に載せたハンドレールの他方の耳部
と該肩部との間に前記係合部を差し込むことにより、該
肩部(上面と側面)に前記第1および第2の係合面を当
接させるとともに、該肩部上のハンドレールの耳部に前
記凹曲面を当接させ、次いで、この状態を保ったまま、
前記把持部を持った作業者が、該凹曲面による該耳部の
持ち上げ量が小さい側から大きい側へ向けて、脱着装置
をハンドレールガイドに沿って移動させることにより、
該耳部を該凹曲面の案内でハンドレールガイドの上方か
ら側方へ、そして下方へと円滑に導くことができるの
で、該耳部を下方の肩部に引っ掛けるようにしてハンド
レールをハンドレールガイドに取り付けていくことがで
きる。
【0011】そして、かかる脱着作業において、ハンド
レールは一方の耳部がハンドレールガイドの側面から僅
かに離れる程度拡張させれば十分であり、このハンドレ
ールを大きな操作力で押し広げる必要はない。したがっ
て、この脱着装置を使用すれば、ハンドレールの脱着作
業を熟練を要することなく簡単に、且つ迅速に行うこと
ができる。
【0012】また、このハンドレール脱着装置は、第1
および第2の係合面や凹曲面を形成した係合部と、この
係合部から側方へ突出する把持部とを備えただけの構成
とすることができるので、小型化や軽量化が容易に促進
できる。
【0013】また、このハンドレール脱着装置の前記把
持部を先細りの湾曲形状に形成しておけば、ハンドレー
ルの側方に立った作業者が無理のない姿勢で該把持部を
握って脱着装置を移動させることができるので、操作力
を効率よく付与することができて、作業性の一層の向上
が図れる。
【0014】また、このハンドレール脱着装置は、ハン
ドレールガイドに摩擦低減用の送りローラが装備されて
いる乗客コンベアなどのように、ハンドレールの断面形
状が通常のものと若干異なる場合にも、特に支障なく適
用させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図7に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に
よるハンドレール脱着装置の平面図、図2は該脱着装置
の左側面図、図3は該脱着装置の右側面図、図4は該脱
着装置の使用時の状態をハンドレールを図示省略して示
す平面図、図5は図4のC−C線に沿う断面図、図6は
図4のB−B線に沿う断面図、図7は図4のA−A線に
沿う断面図であり、先に説明した図8,9と対応する部
分には同一符号が付してある。
【0016】これらの図において、符号4で総括的に示
すハンドレール脱着装置は、乗客コンベアの欄干のハン
ドレールガイド3bに沿って移動可能に装着される係合
部5と、この係合部5から側方へ突設されて操作者(作
業者)に把持される把持部6とによって概略構成されて
いる。そして、係合部5の下面側には、ハンドレールガ
イド3bの上面3b1に当接させるための略平坦な第1
の係合面5aと、該ハンドレールガイド3bの側面3b
2に当接させるための略平坦な第2の係合面5bとが形
成してあり、且つ、係合部5の上面側には、母線方向が
前記第1および第2の係合面5a,5bのいずれに対し
ても傾けてあってハンドレール2の耳部2aに当接させ
るための凹曲面5cが形成してある。具体的には、第1
の係合面5aと第2の係合面5bをそれぞれハンドレー
ルガイド3bの上面3b1と側面3b2に当接させた状
態で、凹曲面5cの母線方向一端側(縁5c1側)が該
上面3b1よりも上方で該側面3b2よりも内方に位置
し、且つ該凹曲面5cの母線方向他端側が該上面3b1
よりも下方で該側面3b2よりも外方に位置するような
所定の形状に、係合部5は形成してあり、この係合部5
のハンドレールガイド3bに沿う方向の長さ寸法L(図
4参照)を本実施形態では約110ミリメートルに設定
している。また、前記把持部6は、係合部5に対してほ
ぼ直角な向きに突出して漸次湾曲する先細りの形状に形
成してある。
【0017】このように構成されるハンドレール脱着装
置4を用いてハンドレール2をハンドレールガイド3b
から取り外す際には、まず図示せぬ工具を用いてハンド
レール2の一方の耳部2aの一部分をハンドレールガイ
ド3bから僅かに引き離し、その隙間に係合部5の比較
的肉薄な部分を挿入することにより、ハンドレールガイ
ド3bの耳部2a側の肩部の上面3b1と側面3b2に
第1の係合面5aと第2の係合面5bをそれぞれ当接さ
せるとともに、該耳部2aに凹曲面5cを当接させる。
なお、こうして脱着工具4を乗客コンベアにセットする
と、把持部6は水平面よりも若干下を向いた状態でハン
ドレールガイド3bの側方へ突出する。次いで、このセ
ット状態を保ったまま、把持部6を持った作業者が、こ
の脱着装置4をハンドレールガイド3bに沿って、図4
の矢印P方向(凹曲面5cによる耳部2aの持ち上げ量
が大きい側から小さい側へ向かう方向)へ移動させれ
ば、ハンドレール2の該耳部2aは凹曲面5cに案内さ
れながら、ハンドレールガイド3bの下方から側方へ
(図7の状態から図6の状態へ)、そして上方へ(図5
の状態へ)と円滑に導かれていくので、巻き掛けていた
前記肩部から該耳部2aを剥ぎ取るようにして、ハンド
レール2をハンドレールガイド3bから外していくこと
ができる。
【0018】なお、断面形状が略C字形のハンドレール
2は、こうして脱着装置4によりハンドレールガイド3
bから外されていく過程で、一方の耳部2aが外側へ押
し広げられて弾性変形することになるが、図7に示すよ
うに該耳部2aは、係合部5の比較的肉薄な部分の厚み
tに相当する2〜3ミリメートルだけ押し広げればよ
く、その後、図6の状態へ移行するのに伴い該耳部2a
の弾性変形量は次第に減少していき、図5の状態へ移行
した段階でハンドレール2の断面形状はほぼ元通りとな
る。
【0019】そして、このように脱着装置4を用いてハ
ンドレール2を全長にわたってハンドレールガイド3b
から外したならば、ハンドレール2の裏側のキャンバス
面2cを点検したり、ハンドレールガイド3bを清掃す
るといった保守作業を、必要に応じて行う。
【0020】また、このハンドレール脱着装置4を用い
てハンドレール2をハンドレールガイド3bへ取り付け
る際には、まず、ハンドレール2の片方の耳部2bをハ
ンドレールガイド3bの片方の肩部に巻き掛けて、他方
の耳部2aをハンドレールガイド3bの他方の肩部の上
面3b1上に載せた状態とする。そして、この耳部2a
とハンドレールガイド3bとの間に脱着装置4の係合部
5を差し込んで、図5に示すように、該耳部2a側の肩
部の上面3b1と側面3b2に第1の係合面5aと第2
の係合面5bをそれぞれ当接させるとともに、該耳部2
aに凹曲面5cを当接させる。次いで、このセット状態
を保ったまま、把持部6を持った作業者が、この脱着装
置をハンドレールガイド3bに沿って、図4の矢印Q方
向(凹曲面5cによる耳部2aの持ち上げ量が小さい側
から大きい側へ向かう方向)へ移動させれば、ハンドレ
ール2の該耳部2aは凹曲面5cに案内されながら、ハ
ンドレールガイド3bの上方から側方へ(図5の状態か
ら図6の状態へ)、そして下方へ(図7の状態へ)と円
滑に導かれていくので、該耳部2aを下方の肩部に引っ
掛けるようにして、ハンドレール2をハンドレールガイ
ド3bに取り付けていくことができる。
【0021】このように本実施形態においては、脱着時
にハンドレール2の耳部2aが係合部5の凹曲面5cに
より円滑に案内されるようになっており、しかも、この
脱着作業時に、該耳部2aはハンドレールガイド3bの
側面3b2から僅か2〜3ミリメートル程度離れるよう
に押し広げればよいので、脱着装置4に大きな操作力を
付与する必要はない。したがって、この脱着装置4を使
用すれば、ハンドレール2の脱着作業を熟練を要するこ
となく簡単に、且つ迅速に行うことができる。
【0022】また、本実施形態は、第1および第2の係
合面5a,5bや凹曲面5cを形成した係合部5と、こ
の係合部5から側方へ突出する把持部6とを一体化して
なる単純な構成なので、小型にして軽量で携帯に便利な
脱着装置となっている。
【0023】さらにまた、本実施形態においては、把持
部6が先細りの湾曲形状に形成してあるので、ハンドレ
ール2の側方に立った作業者は、無理のない姿勢で該把
持部6を握って脱着装置4を移動させることができ、そ
れゆえ操作力を効率よく付与することができて、作業性
の一層の向上が図れられている。
【0024】なお、上述した脱着装置4は、係合部5の
第1および第2の係合面5a,5bをハンドレールガイ
ド3bの肩部の上面3b1と側面3b2に当接させた状
態でハンドレール2を脱着させるというものなので、ハ
ンドレールガイド3bが直線的に延びていない個所(例
えば図8の符号3dで示す個所)でも、該脱着装置4を
円滑に移動させながらハンドレール2の脱着作業を行う
ことができる。また、この脱着装置4は、ハンドレール
ガイド3bに摩擦低減用の送りローラが装備されている
乗客コンベアなどのように、ハンドレール2の断面形状
が通常のものと若干異なる場合にも、特に支障なく適用
させることができるので、汎用性という点でも優れてい
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】ハンドレールを取り外す際には、把持部を
持った作業者が、係合部の凹曲面によるハンドレールの
耳部の持ち上げ量が大きい側から小さい側へ向けて、脱
着装置をハンドレールガイドに沿って移動させることに
より、該耳部を該凹曲面の案内でハンドレールガイドの
下方から側方へ、そして上方へと円滑に導くことができ
るので、巻き掛けていたハンドレールガイドから該耳部
を剥ぎ取るようにしてハンドレールを外していくことが
できる。また、ハンドレールを取り付ける際には、把持
部を持った作業者が、係合部の凹曲面によるハンドレー
ルの耳部の持ち上げ量が小さい側から大きい側へ向け
て、脱着装置をハンドレールガイドに沿って移動させる
ことにより、該耳部を該凹曲面の案内でハンドレールガ
イドの上方から側方へ、そして下方へと円滑に導くこと
ができるので、該耳部を下方のハンドレールガイドに引
っ掛けるようにしてハンドレールを取り付けていくこと
ができる。そして、かかる脱着作業において、ハンドレ
ールは一方の耳部がハンドレールガイドの側面から僅か
に離れる程度拡張させれば十分であり、このハンドレー
ルを大きな操作力で押し広げる必要はないので、ハンド
レールの脱着作業を熟練を要することなく簡単に、且つ
迅速に行うことができる。
【0027】また、このハンドレール脱着装置は、第1
および第2の係合面や凹曲面を形成した係合部と、この
係合部から側方へ突出する把持部とを備えただけの構成
とすることができるので、小型化や軽量化が容易に促進
でき、携帯にも便利である。
【0028】また、このハンドレール脱着装置の把持部
を先細りの湾曲形状に形成しておけば、ハンドレールの
側方に立った操作者(作業者)が無理のない姿勢で該把
持部を握って装置を移動させることができるので、操作
力を効率よく付与することができて、作業性の一層の向
上が図れる。
【0029】また、このハンドレール脱着装置は、ハン
ドレールガイドに摩擦低減用の送りローラが装備されて
いる乗客コンベアなどのように、ハンドレールの断面形
状が通常のものと若干異なる場合にも、特に支障なく適
用させることができるので、汎用性という点でも優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハンドレール脱着装置の平面図で
ある。
【図2】該脱着装置の左側面図である。
【図3】該脱着装置の右側面図である。
【図4】該脱着装置の使用時の状態をハンドレールを図
示省略して示す平面図である。
【図5】図4のC−C線に沿う断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図8】乗客コンベア(エスカレータ)の側面図であ
る。
【図9】該乗客コンベアの欄干の縦断面図である。
【符号の説明】
1 踏段 2 ハンドレール 2a,2b 耳部 3 欄干 3b ハンドレールガイド 3b1 上面 3b2 側面 4 ハンドレール脱着装置 5 係合部 5a 第1の係合面 5b 第2の係合面 5c 凹曲面 6 把持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−277659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 23/00 - 31/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状に複数個連結された踏段と、この
    踏段群と同期して回動し断面形状が略C字形を呈するハ
    ンドレールと、このハンドレールが脱着可能に装着され
    るハンドレールガイドを上端に設けて前記踏段群の側方
    に一対立設された欄干とを備えた乗客コンベアに対し、
    前記ハンドレールの脱着時に用いられるハンドレール脱
    着装置において、前記ハンドレールガイドに沿って移動
    可能に装着される係合部と、この係合部から側方へ突設
    されて操作者に把持される把持部とを備え、且つ、前記
    係合部の下面側に、前記ハンドレールガイドの上面に当
    接させるための略平坦な第1の係合面と、該ハンドレー
    ルガイドの側面に当接させるための略平坦な第2の係合
    面とを設けるとともに、前記係合部の上面側に、母線方
    向が前記第1および第2の係合面のいずれに対しても傾
    けてあって前記ハンドレールの耳部に当接させるための
    凹曲面を設けたことを特徴とする乗客コンベアのハンド
    レール脱着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記係合部
    が、前記第1の係合面と前記第2の係合面をそれぞれ前
    記ハンドレールガイドの上面と側面に当接させた状態
    で、前記凹曲面の母線方向一端側が該ハンドレールガイ
    ドの上面よりも上方で側面よりも内方に位置し、且つ該
    凹曲面の母線方向他端側が該ハンドレールガイドの上面
    よりも下方で側面よりも外方に位置するような、所定の
    形状に形成してあることを特徴とする乗客コンベアのハ
    ンドレール脱着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    把持部が先細りの湾曲形状に形成してあることを特徴と
    する乗客コンベアのハンドレール脱着装置。
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