JP3593517B2 - 椰子繊維マットと緑化ユニット及び椰子繊維加工によるプランター - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はビルの屋上や一般家屋の屋根やベランダ等の建築物の表面を緑化するための植物の培地材とその緑化ユニット及びプランターに関する。
【0002】
【従来の技術】
屋上やベランダ、バルコニー等、建築物の緑化は植物を植えた、或いは植物の種子を播種した培地材を設置して行う。培地材はロックウールフェルトや椰子繊維マット、木チップマット等が用いられる。
【0003】
ところが、植物を予め植えた培地材は植物を傷めないように運搬及び設置に注意を払う必要があり手間である。また、従来の培地材は単層で均一に製造されているため、保水性に欠けるものや、保水性を優先した結果、植物が根ぐされを起こしやすいものがある。更に、培地材に播種した植物の種子が風雨で流出するおそれもある。その結果、発芽しないか、発芽した植物も順調に生育せず緑化を確実に行えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では予め播種した植物の発芽、生育を確実に行い、効果的に緑化を図る培地材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は多層構造に圧縮したことを特徴とする椰子繊維マットの使用により解決される。
【0006】
また、防水性を有する低背な側壁を有する枠体にこの椰子繊維マットをセットして緑化ユニットとするのである。
【0007】
更には防水性を有する高背な側壁を有する枠体にこの椰子繊維マットをセットしてプランターとするのである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1は本発明に係る椰子繊維マット1の縦断面図である。
【0010】
椰子繊維マット1は三層の構造を有する。
【0011】
下層2は椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで固めに固化したもので雨水等を保持しマットの保水性を高める機能を果たす。
【0012】
中間層3は椰子の実から採取した繊維と椰子の皮の粉との混合物を天然ゴムで柔らかめに固化したもので、厚く柔らかい層であり保水材の役目を果たすものである。この中間層3は植物の根の生育を妨げず根付きを良くすると共に、植物が風等で吹き飛ばされないようにする働きもなす。
【0013】
上層4は椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで柔らかめに固化したもので薄い層を形成してある。柔らかめに形成したのは発芽した芽の生育を妨げないためである。この上層4は播種した植物の種子を椰子繊維に絡ませて発芽前に風雨等により流出するのを防ぐ働きをなす。
【0014】
この椰子繊維マットは上述の機能を果たす三層を含めばよく、三層以上の多層構造であっても構わない。
【0015】
次に、上述の椰子繊維マットをどのように使用して緑化を行うか具体的に説明する。
【0016】
図2は緑化ユニットの斜視図である。この緑化ユニット8は厚さ4、5cmのマット状に圧縮製造した三層構造を有する椰子繊維マット1を約50cm四方に切断し、低背な側壁を有する枠体5内に設置するのである。枠体5の高さは4、5cm程度と低背である。
【0017】
この緑化ユニット8は予め植物の種子を播種した椰子繊維マットを枠体に設置してもよく、他方で緑化ユニット8の設置施工後に種子を撒いてもよい。
【0018】
図3は緑化ユニットを複数組み合わせた使用状態図である。この緑化ユニットは約50cm四方と小型であるため屋上やベランダ等に並べることで所望の広さ、形に設置可能であり、しかも随意に並び替えも行える。
【0019】
また、枠体5に取り付け部材を設けることで平らでない場所、例えば勾配を有する屋根にも設置可能となる。図4は緑化ユニットの固定方法を示す使用状態図である。緑化ユニット8の下部に防水機能を有する防水板10を敷き、その上に緑化ユニット8を並べたうえでステンレス製係止部材9で固着してある。係止部材9の設置個数は地域ごとの風力や設置場所の斜度に合わせて適宜変更する。図4中の6はプランターである。プランター6は好みによって緑化ユニット8中に介在装備することが可能なものである。このプランター6は枠体の側壁を高背としたものであり、その内側に椰子繊維マット1が装備してある。このプランター6は背の高い椰子繊維マット1を装備することが可能であることから、花や背の高い植物を植え付けることが可能なものである。
【0020】
図5は本発明に係る緑化ユニットを屋根に設けた使用状態図である。枠体5に散水用のパイプ11が設けてある。
【0021】
【発明の効果】
植物の発芽、生育を確実に行い、有効に緑化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椰子繊維マットの縦断面図。
【図2】緑化ユニットの斜視図。
【図3】緑化ユニットを複数組み合わせた使用状態図。
【図4】緑化ユニットの固定方法を示す使用状態図。
【図5】本発明に係る緑化ユニットを屋根に設けた使用状態図。
【符号の説明】
1、椰子繊維マット 2、下層 3、中間層 4、上層 5、枠体
7、植物 8、緑化ユニット 9、係止部材 10、防水板
11、パイプ
【発明の属する技術分野】
本発明はビルの屋上や一般家屋の屋根やベランダ等の建築物の表面を緑化するための植物の培地材とその緑化ユニット及びプランターに関する。
【0002】
【従来の技術】
屋上やベランダ、バルコニー等、建築物の緑化は植物を植えた、或いは植物の種子を播種した培地材を設置して行う。培地材はロックウールフェルトや椰子繊維マット、木チップマット等が用いられる。
【0003】
ところが、植物を予め植えた培地材は植物を傷めないように運搬及び設置に注意を払う必要があり手間である。また、従来の培地材は単層で均一に製造されているため、保水性に欠けるものや、保水性を優先した結果、植物が根ぐされを起こしやすいものがある。更に、培地材に播種した植物の種子が風雨で流出するおそれもある。その結果、発芽しないか、発芽した植物も順調に生育せず緑化を確実に行えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では予め播種した植物の発芽、生育を確実に行い、効果的に緑化を図る培地材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は多層構造に圧縮したことを特徴とする椰子繊維マットの使用により解決される。
【0006】
また、防水性を有する低背な側壁を有する枠体にこの椰子繊維マットをセットして緑化ユニットとするのである。
【0007】
更には防水性を有する高背な側壁を有する枠体にこの椰子繊維マットをセットしてプランターとするのである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1は本発明に係る椰子繊維マット1の縦断面図である。
【0010】
椰子繊維マット1は三層の構造を有する。
【0011】
下層2は椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで固めに固化したもので雨水等を保持しマットの保水性を高める機能を果たす。
【0012】
中間層3は椰子の実から採取した繊維と椰子の皮の粉との混合物を天然ゴムで柔らかめに固化したもので、厚く柔らかい層であり保水材の役目を果たすものである。この中間層3は植物の根の生育を妨げず根付きを良くすると共に、植物が風等で吹き飛ばされないようにする働きもなす。
【0013】
上層4は椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで柔らかめに固化したもので薄い層を形成してある。柔らかめに形成したのは発芽した芽の生育を妨げないためである。この上層4は播種した植物の種子を椰子繊維に絡ませて発芽前に風雨等により流出するのを防ぐ働きをなす。
【0014】
この椰子繊維マットは上述の機能を果たす三層を含めばよく、三層以上の多層構造であっても構わない。
【0015】
次に、上述の椰子繊維マットをどのように使用して緑化を行うか具体的に説明する。
【0016】
図2は緑化ユニットの斜視図である。この緑化ユニット8は厚さ4、5cmのマット状に圧縮製造した三層構造を有する椰子繊維マット1を約50cm四方に切断し、低背な側壁を有する枠体5内に設置するのである。枠体5の高さは4、5cm程度と低背である。
【0017】
この緑化ユニット8は予め植物の種子を播種した椰子繊維マットを枠体に設置してもよく、他方で緑化ユニット8の設置施工後に種子を撒いてもよい。
【0018】
図3は緑化ユニットを複数組み合わせた使用状態図である。この緑化ユニットは約50cm四方と小型であるため屋上やベランダ等に並べることで所望の広さ、形に設置可能であり、しかも随意に並び替えも行える。
【0019】
また、枠体5に取り付け部材を設けることで平らでない場所、例えば勾配を有する屋根にも設置可能となる。図4は緑化ユニットの固定方法を示す使用状態図である。緑化ユニット8の下部に防水機能を有する防水板10を敷き、その上に緑化ユニット8を並べたうえでステンレス製係止部材9で固着してある。係止部材9の設置個数は地域ごとの風力や設置場所の斜度に合わせて適宜変更する。図4中の6はプランターである。プランター6は好みによって緑化ユニット8中に介在装備することが可能なものである。このプランター6は枠体の側壁を高背としたものであり、その内側に椰子繊維マット1が装備してある。このプランター6は背の高い椰子繊維マット1を装備することが可能であることから、花や背の高い植物を植え付けることが可能なものである。
【0020】
図5は本発明に係る緑化ユニットを屋根に設けた使用状態図である。枠体5に散水用のパイプ11が設けてある。
【0021】
【発明の効果】
植物の発芽、生育を確実に行い、有効に緑化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椰子繊維マットの縦断面図。
【図2】緑化ユニットの斜視図。
【図3】緑化ユニットを複数組み合わせた使用状態図。
【図4】緑化ユニットの固定方法を示す使用状態図。
【図5】本発明に係る緑化ユニットを屋根に設けた使用状態図。
【符号の説明】
1、椰子繊維マット 2、下層 3、中間層 4、上層 5、枠体
7、植物 8、緑化ユニット 9、係止部材 10、防水板
11、パイプ
Claims (3)
- 椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで発芽した芽の生育を妨げず、播種した植物の種子を椰子繊維に絡ませて発芽前に風雨等により流出するのを防ぐ働きをなす程度に柔らかめに固化した柔らかく薄い上層、
椰子の実から採取した繊維と椰子の皮の粉との混合物を天然ゴムで植物の根の生育を妨げずに根付きを良くし、植物が風等で吹き飛ばされないようにする程度に柔らかめに固化した柔らかく厚い中間層、
椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで他の層より固めに固化し雨水等を保持しマットの保水性を高める機能を有する下層、
の多層に圧縮製造された椰子繊維マット。 - 椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで発芽した芽の生育を妨げず、播種した植物の種子を椰子繊維に絡ませて発芽前に風雨等により流出するのを防ぐ働きをなす程度に柔らかめに固化した柔らかく薄い上層、椰子の実から採取した繊維と椰子の皮の粉との混合物を天然ゴムで植物の根の生育を妨げずに根付きを良くし、植物が風等で吹き飛ばされないようにする程度に柔らかめに固化した柔らかく厚い中間層、椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで他の層より固めに固化し雨水等を保持しマットの保水性を高める機能を有する下層の多層に圧縮製造された椰子繊維マットとこれを保持する低背な側壁を有する防水性の枠体とから成る緑化ユニット。
- 椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで発芽した芽の生育を妨げず、播種した植物の種子を椰子繊維に絡ませて発芽前に風雨等により流出するのを防ぐ働きをなす程度に柔らかめに固化した柔らかく薄い上層、椰子の実から採取した繊維と椰子の皮の粉との混合物を天然ゴムで植物の根の生育を妨げずに根付きを良くし、植物が風等で吹き飛ばされないようにする程度に柔らかめに固化した柔らかく厚い中間層、椰子の実から採取した繊維を圧縮し天然ゴムで他の層より固めに固化し雨水等を保持しマットの保水性を高める機能を有する下層の多層に圧縮製造された椰子繊維マットとこれを保持する高背な側壁を有する防水性の枠体とから成るプランター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001324544A JP3593517B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 椰子繊維マットと緑化ユニット及び椰子繊維加工によるプランター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001324544A JP3593517B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 椰子繊維マットと緑化ユニット及び椰子繊維加工によるプランター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003125646A JP2003125646A (ja) | 2003-05-07 |
JP3593517B2 true JP3593517B2 (ja) | 2004-11-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001324544A Expired - Fee Related JP3593517B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 椰子繊維マットと緑化ユニット及び椰子繊維加工によるプランター |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103818092B (zh) * | 2013-12-31 | 2016-04-13 | 张小娟 | 一种防水板的生产方法 |
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2001
- 2001-10-23 JP JP2001324544A patent/JP3593517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003125646A (ja) | 2003-05-07 |
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