JP3590146B2 - 樹脂モールド装置 - Google Patents

樹脂モールド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3590146B2
JP3590146B2 JP20303795A JP20303795A JP3590146B2 JP 3590146 B2 JP3590146 B2 JP 3590146B2 JP 20303795 A JP20303795 A JP 20303795A JP 20303795 A JP20303795 A JP 20303795A JP 3590146 B2 JP3590146 B2 JP 3590146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mold
intermediate mold
plate
path plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20303795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0948041A (ja
Inventor
正信 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Apic Yamada Corp
Original Assignee
Apic Yamada Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Apic Yamada Corp filed Critical Apic Yamada Corp
Priority to JP20303795A priority Critical patent/JP3590146B2/ja
Publication of JPH0948041A publication Critical patent/JPH0948041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3590146B2 publication Critical patent/JP3590146B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/02Transfer moulding, i.e. transferring the required volume of moulding material by a plunger from a "shot" cavity into a mould cavity

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、相対的に接離動可能な上型および下型と、前記下型へ着脱可能に搭載され、樹脂封止される成形品成形用のキャビティ及び該キャビティへ溶融樹脂を充填するための樹脂路を形成した中間型と、を備えた樹脂モールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば半導体装置の樹脂モールド装置には、相対的に接離動可能な上型および下型と、成形品成形用のキャビティおよびキャビティへ溶融樹脂を充填するための樹脂路とを具備する多くの種類のモールド金型が使用されている。
通常、上型と下型のパーティング面上に樹脂封止(成形)用のキャビティが凹設され、上型および/または下型に形成された樹脂路を通って溶融樹脂がキャビティ内へ充填され、樹脂封止が行われる。
また上記樹脂モールド装置に装備される離型装置としては、樹脂封止後、エジェクタピン等の離型手段により樹脂封止部の金型からの離型が行われる。このとき、成形品にはゲート,ランナー,カル等の不要樹脂が付着したまま離型が行われる。そして、次の工程で上記成形品ゲート,ランナー,カル等の不要樹脂を除去して仕上げ工程が行われる。
【0003】
また片面モールドを行う樹脂モールド装置、例えばBGA(ball・grid・array)用の樹脂モールド装置においては、相対的に接離動可能な上型および下型と、前記下型へ着脱可能に取り付けられた中間型を装備している。上記上型と中間型の間に半導体装置を搭載して型開および型閉可能であり、下型及び中間型に形成した前記半導体装置を収容するキャビティ内へ垂直に連通する樹脂路に溶融樹脂を流し込んで樹脂封止を行う。
また上記樹脂モールド装置に装備される離型装置としては、樹脂封止後、上記上型と中間型を型開して該中間型を下型より取り外し、成形品とゲートをエジェクタピン等により切り離し、次に成形品にエジェクタピン等を突き当てることによって金型より離型させていた。
そして、上記樹脂モールド装置を再使用する際には、中間型内の樹脂路に成形された不要樹脂を離型除去して再度下型に搭載して使用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の樹脂モールド装置には次のような課題がある。即ち、中間型の有無にかかわらず、樹脂路の金型ブロックに彫り込み加工して該樹脂路にピン穴を形成してエジェクタピンを突き出し可能に嵌入し、樹脂封止部の離型を行っていた。このエジェクタピンは、ある程度の数を配備しなければ効果がなく、またエジェクタピンとエジェクタピン穴の隙間に樹脂が入り込むため、エジェクタピンの駆動不良を招いていた。
特に中間型のある樹脂モールド装置においては、成形品とゲートの切断も十分できなくなるおそれがある。そこで、エジェクタピンの駆動出力を上げようとすると、駆動源(スプリング等)を数多く必要となり、金型の大型化,複雑化を招来する。
【0005】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、成形品の金型からの離型性を向上させ、金型の小型化、簡略化に寄与できる樹脂モールド装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、相対的に接離動可能な上型および下型と、前記下型へ着脱可能に搭載され、樹脂封止される成形品成形用のキャビティ及び該キャビティへ溶融樹脂を充填するための樹脂路を形成した中間型と、前記中間型に設けられ、キャビティで成形された成形品の中間型からの離型を行うための離型手段と、前記樹脂路の一部が形成され、前記中間型と一体となるよう付勢して取り付けられた樹脂路プレートと、前記樹脂路プレートを前記中間型より離間する方向に押し下げるための押し下げ手段とを具備し、前記中間型を上下金型間より取り出して押し下げ手段により樹脂路プレートを中間型より離間する方向に押し下げると隙間が形成され、押し下げるのを止めると付勢力により中間型と一体に保持されることを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、例えば、樹脂封止後に下型プレートより中間型を取り外して、樹脂路プレートを中間型より離間する方向に押し下げピンにより押し下げて隙間を形成すると、成形品から成形品ゲートを切り離すことができる。また、押し下げピンによる押し下げを止めると付勢力により樹脂路プレートは中間型と一体に保持される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例について添付図面と共に詳述する。本実施例は、一例としてボールグリッドアレイ型の半導体装置を樹脂封止するための樹脂モールド装置を例に挙げて説明する。
図1は樹脂モールド装置の全体構成を示す断面説明図、図2は樹脂モールド装置の主要部の上視図及び正面図、図3は樹脂モールド装置の主要部の側面図である。
【0009】
図1及び図2において、1は下型であり、トランスファモールド装置の下プレス基台部2へ固定されている。上記下型1は下ベース3及び下型チェイス4を装備している。上記下ベース3は加熱手段3aを装備しており、該下ベース3の上に下型チェイス4が装備されている。この下型チェイス4は、下型チェイスプレート5及び下型プレート6を備えている。なお、下型プレート6の上面には後述するポット、後述するエジェクタピンとの干渉を防止するための逃げ孔6a、及び後述する樹脂路プレートの位置決めピンとの干渉を防止するための逃げ孔6bがそれぞれ穿設されている(図3参照)。
【0010】
7は樹脂供給機構を構成するポットであり、下型プレート6内に設けられている。ポット7は、下型1の長さ方向へ所定間隔をおいて複数個列設されている。各ポット7内にはプランジャ8が上下方向へ摺動可能に配されている。複数のプランジャ8は、下プレス基台部2内に設けられているプランジャ駆動装置9により、同時に同一動作が可能になっている。樹脂成形を行う場合、ポット7内には熱硬化性樹脂のタブレットが投入され、ポット7内で溶融され、プランジャ8が上動して後述する樹脂路内へ溶融樹脂を供給する。
【0011】
10は上型であり、図1に示すように上プレス基台部11に保持され、かつトランスファモールド装置のプレス装置(例えばモータプレス装置)へ連結されて上下動可能になっている。この上下動により、上型10は下型1に対して接離動可能になっている。上記上型10は、上ベース12及び上型チェイス13を装備している。上記上ベース12は加熱手段12aを装備しており、該上ベース12の下に上型チェイス13が装備されている。この上型チェイス13は、上型チェイスプレート14及び上型プレート15を備えている。
【0012】
16は中間型であり、下型1上へ着脱可能に設けられている。本実施例では、中間型16はその底面に形成した位置決めピン(段付きピン)16aを下型プレート6上に穿設した位置決め穴6bに凹凸嵌合させることで位置決めされる(図2,図3参照)。上記位置決めピン16aを段付きとすることにより、位置決め穴6bとの位置決めと、後述する樹脂路プレートの動きをガイドしている。また、上記中間型16は下型プレート6へクランプ機構により容易に着脱できるように取り付けられ、上記中間型16の上面は上型10のパーティング面と対向するパーティング面となる。また、上記中間型16は、下型プレート6とのクランプを解除することにより、図の矢印方向に移動させて取り出し可能に構成されている。
【0013】
また、図2において、17は樹脂成形用のキャビティであり、中間型16の上面(パーティング面)上に凹設されている。上記キャビティ17は、中間型16上に2列に並設されている。
また、図3において、18は樹脂路であり、各ポット7に対応して中間型16の下面および内部に設けられている。各樹脂路18は、ポット7に対向する金型カル19と、該金型カル19から両側キャビティ17方向へ延びる金型ランナ20と、該金型ランナ20から略垂直上方へ延び、各キャビティ17の底面と略直角に連絡する金型ゲート21とから成る。各樹脂路18は、ポット7と両側キャビティ17とを連絡し、ポット7から供給される溶融樹脂をキャビティ17内へ充填可能にしている。上記金型ゲート21には、キャビティ17に近い程断面積が小さくなるようなテーパー面が形成されている。
【0014】
本実施例では樹脂路18が基板22上を全く走らないので、基板22上に樹脂路18に対応するスクラップが形成されることがない。従って、スクラップ除去に際して基板22を傷めるおそれが全くないし、残留樹脂による型閉時の金型損傷も防止できる。また、パーティング面上にフラッシュの発生がないので、金型クリーニングも簡単で済むし、金型が分割構造であっても分割部分へ樹脂が回り込むことがなく、樹脂除去作業が不要になる等のメリットがある。
【0015】
また、図3において、23は樹脂路プレートであり、前記中間型16の底部に対して離間可能に一体取り付けられている。この樹脂路プレート23には、前記樹脂路18の一部が形成されており、具体的には金型カル19と金型ランナ20に相当する部分が形成されている。上記樹脂路プレート23に形成される樹脂路は、例えばワイヤー放電加工等でくり抜いて形成される。
【0016】
また、上記樹脂路プレート23は、その長手方向両側に設けた押し下げ手段としての押し下げピン24を押し下げて成形品と成形品ゲートとを切り離すと共に、樹脂プレート23と中間型16との間に隙間Aを形成し、該隙間Aにエアーを吹き込むことにより不要樹脂(成形品カル,ランナ,及びゲート)を樹脂路プレート23より離型できるように構成されている(図4参照)。上記押し下げピン24は、そのヘッド部に設けた鍔状のストッパ24aと中間型16との間に介在させたコイルスプリング24bにより上下方向に所定量押し下げることができるように構成されている。
【0017】
即ち、図4に示すように、上記押し下げピン24を突き下げピン25等により押し下げることにより、樹脂路プレート23の端部が下方にたわむ力で成形品ゲートと成形品との切り離し(ゲートブレイク)が行われ、中間型16との間に隙間Aが形成される。この隙間Aに圧縮空気等を吹き込むことにより、不要樹脂と中間型16間に圧力を加えて樹脂プレート23の樹脂路の側面部分で密着している不要樹脂を樹脂路プレート23より離型させることができる。本実施例においてはエアーが横方向へ逃げることなく効率的に隙間Aに流入するように、樹脂プレート23と中間型16との間に段差Bが形成されている。尚、上記押し下げピン24を所定量押し下げると、ストッパ24aが中間型16の段差に突き当たって樹脂路プレート23の端部が所定量たわみ、押し下げるのを止めるとコイルスプリング24bの付勢力により樹脂路プレート23は、再び中間型16と一体に保持される。
また、上記樹脂路プレート23を中間型16より取り外すと、不要樹脂としての成形品カル,成形品ランナ20,及び成形品ゲート21は除去できるように構成しても良い。
【0018】
また、図3において、26aは成形品離型手段のとしてのエジェクタピンであり、中間型16内に設けられ、その上端をキャビティ17内に突き出して成形品を離型させる。このエジェクタピン26aは、若干距離上下動可能になっており、上端はキャビティ17内へ進入可能になっている。エジェクタピン26aは、コイルスプリング26bによって常時下方へ付勢されており、通常は上端面がキャビティ17の内底面とほぼ面一に位置している。
なお、上記中間型16が下型プレート6上へセットされたときは、図3に示すようにエジェクタピン26aの下端部が下型プレート6に穿設されている逃げ孔6a内に進入して互いの干渉が防止されている。
【0019】
27は把手であり、上記中間型16の側面部であって各コーナー付近に突設されている。この把手27は、上記中間型16を下型1より取り外すときに把持してこれを取り出し、再びモールドする時に該把手27を把持して下型1にセットする。
【0020】
次に、上述のように構成された樹脂モールド装置を用いてボールグリッドアレイ型の半導体装置を樹脂封止する方法について図1及び図2を参照して説明する。
型開状態において、ポット7へ樹脂タブレットが投入され、パーティング面上へ基板22がセットされた中間型16が下型プレート6上へクランプされる。
上記中間型16がセットされたら、上型10が下動し、型閉状態となる。型閉状態では、中間型16のパーティング面上にある基板22を、上型プレート15により押圧している。
この状態でポット7内の樹脂タブレットが溶解され、プランジャ駆動装置9を起動させてプランジャ8が上動すると、溶融樹脂はポット7から樹脂路18を通ってキャビティ17内へ充填される。
【0021】
樹脂成形が終了し、樹脂が固化したら上型10は上動され、型開が行われる。上型10が十分上方へ移動したら、中間型16の下型プレート6とのクランプを外し、上下金型間より外へ取り出す(図3の状態)。
【0022】
次に、図4に示すように、押し下げピン24を押し下げて不要樹脂と中間型16間に形成された隙間Aにエアーを吹き込ませて樹脂路18に形成された不要樹脂を中間型16より離型させる。このとき、不要樹脂である成形品カル,成形品ランナ,及び成形品ゲートは上記樹脂路プレート23より離型する。上記中間型16の内部に上下方向に形成される成形品ゲートは、上記樹脂路プレート23全体が下方に押圧されてゲートブレイクが行われ、樹脂路18のテーパー面に沿ったスムーズな離型を行うことができる。
【0023】
なお、中間型16の下型プレート6へのセッティング、取り出しは、作業員が把手27を把持してマニュアルで行ってもよいし、専用のローディング機構を設けて自動的に行ってもよい。また上記押し下げピン24の押し下げは、突き下げピン25等を用いてマニュアルで行うか、或いは自動で行うことも可能である。また、本実施例では、押し下げピン24の押し下げ動作では、樹脂路プレート23は中間型16より分離することなく一体的に取り付けられているように構成したが、押し下げにより完全に分離するように構成してもよい。但し、押し下げピン24の押し下げより、樹脂路プレート23が中間型16より逐一分離するとすれば、再度プレートを組み込む作業に手間取り、操作が複雑となる。
【0024】
上述のように、下型プレート6より取り出した中間型16には成形品(ボール端子が形成されていない半導体装置)がキャビティ17に付着しているので、例えばエアシリンダ等によりエジェクタピン26aへ上方向の離型力を作用させる。このとき成形品はキャビティ17から離型し、不要樹脂が付着することなく取り出すことが可能となる。再度モールド工程を行う場合には、上記中間型16の底部に樹脂路プレート23を取り付けた後、下型プレート6上へセットすればよい。
【0025】
また、本実施例では、上下金型間より中間型16を外に移動させて、樹脂路プレート23の押し下げ、基板22のセット、成形品の取り出し等を行っていたが、上下金型を広く型開きすれば、中間型16を外部へ移動させなくても上記作業が可能となる。
【0026】
上記構成によれば、モールド後に下型プレート6より中間型8を取り外して、前記樹脂路プレート23を前記中間型16より離間する方向に押し下げピン24により押し下げてゲートブレイクさせると共に隙間を形成し、該隙間にエアーを吹き込むことにより、前記樹脂路18に対応して成形される不要樹脂を、樹脂路プレート23より容易に離型させることができる。
【0027】
また、複数のエジェクタピンを使用して不要樹脂を離型させる場合に比べて、エジェクタピンの駆動不良やゲート切断が不十分となる事態は回避でき、金型を小型化,簡略化することができる。また、樹脂路プレートに不要樹脂を一体化させたまま中間型から離型させることができるので作業効率が良く、しかも上記樹脂路プレートを交換すれば、樹脂路レイアウトの変更が可能となり、従来の金型への彫り込みに比べて装置の設計変更が低コストで容易にできる。
【0028】
上記実施例では、樹脂路プレート23の押し下げによりゲートブレイクを行うと共に中間型16との間に形成された隙間を利用してエアーを吹き込んで不要樹脂を樹脂路プレート23より一体的に離型させていた。これに対し、図5に示すように、中間型16に不要樹脂離型手段を設けて、不要樹脂の樹脂路プレート23からの離型を積極的に行うように構成することも可能である。
【0029】
図5において、28aは不要樹脂離型手段としてのエジェクタピンであり、樹脂路18で一体形成される成形品カル,成形品ランナ,及び成形品ゲートと、樹脂路プレート23の離型を行う。上記エジェクタピン28aは中間型16内に設けられており、若干距離上下動可能になっており、その下端は樹脂路プレート23に当接している。上記エジェクタピン28aは、コイルスプリング28bによって常時上方へ付勢されており、通常は下端面が樹脂路プレート23の上面とほぼ面一に位置している。なお、型閉状態では図5に示すようにエジェクタピン28aの上端部が上型プレート15に穿設されている逃げ孔15a内に進入して互いの干渉が防止されている。
【0030】
樹脂成形が終了し、樹脂が固化したら上型10は上動され、型開が行われる。上型10が十分上方へ移動したら、中間型16と下型プレート6とのクランプを外して金型より外方に取り出す。
次に、押し下げピン24を押し下げてゲートブレイクを行い、樹脂路18に形成された不要樹脂を樹脂路プレート23と共に中間型16より離型させる。そして、図示しないエアーシリンダー等により上記エジェクタピン28aに下方向の離型力を作用させ、不要樹脂の樹脂路プレート23からの離型を行う。
また、エアシリンダ等によりエジェクタピン26aへ上方向の離型力を作用させることにより、成形品をキャビティ17から離型させて、不要樹脂が付着することなく取り出すことが可能となる。
【0031】
上記構成によれば、不要樹脂の樹脂路プレート23からの離型まで自動化できるので、より操作性の良い自動化に適した樹脂モールド装置を提供できる。
【0032】
また上記各実施例では樹脂封止と成形品の取り出しを別の場所で行う例を挙げたが、例えば中間型16へ基板22をセットするステージと、樹脂封止を行うステージと、中間型16から成形品等を離型させるステージと、中間型16より不要樹脂を離型除去するステージとを樹脂モールド装置内に設け、順次各ステージへ複数の中間型16を移動させるように構成すると連続モールドが可能となる。また上記各実施例は、樹脂供給機構が下型1側に設けられている樹脂モールド装置について説明したが、これに限定されるものではなく、上型10側に設けられていても良い。
【0033】
以上、本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるのではなく、例えばボールグリッドアレイ型ではなく、ピングリッドアレイ型の半導体装置の樹脂モールド装置に用いてもよい、その場合には上型プレートのパーティング面にピン端子との干渉を防止するための凹部であって、複数種類のピングリッドアレイ型の半導体装置に対応できるサイズの凹部を形成しておけばよい等、発明の精神を逸脱しない範囲でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る樹脂モールド装置を用いると、複数のエジェクタピンを使用して不要樹脂を離型させる場合に比べて、エジェクタピンの駆動不良やゲート切断が不十分となる事態は回避でき、金型を小型化、簡略化することができる。また、樹脂路プレートに不要樹脂を一体化させたまま中間型から離型させることができることから作業効率が良く、しかも上記樹脂路プレートを交換すれば、樹脂路レイアウトの変更が可能となり、従来の金型への彫り込みに比べて装置の設計変更が低コストで容易にできる。
【0035】
また、樹脂封止後に樹脂路プレートを中間型より離間する方向に押し下げ手段により押し下げてゲートブレイクさせると共に隙間を形成し、該隙間にエアーを吹き込んで樹脂路に対応して成形される不要樹脂を、樹脂路プレートより容易に離型させることができる。
また、中間型より離間した樹脂路プレートから不要樹脂を離型させるための不要樹脂離型手段を中間型に備えた場合には、成形品の中間型からの離型のみならず不要樹脂の樹脂路プレートからの離型まで自動化できるので、より操作性の良い、自動化に適した樹脂モールド装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂モールド装置の全体構成を示す断面説明図である。
【図2】樹脂モールド装置の主要部の上視図及び正面図である。
【図3】樹脂モールド装置の主要部の側面図である。
【図4】樹脂モールド装置の主要部の動作説明図である。
【図5】他例に係る樹脂モールド装置の主要部の側面図である。
【符号の説明】
1 下型
2 下プレス基台部
3 下ベース
3a,12a 加熱手段
4 下型チェイス
5 下型チェイスプレート
6 下型プレート
6a,6b 逃げ孔
7 ポット
8 プランジャ
9 プランジャ駆動装置
10 上型
11 上プレス基台部
12 上ベース
13 上型チェイス
14 上型チェイスプレート
15 上型プレート
16 中間型
16a 位置決めピン
17 キャビティ
18 樹脂路
19 金型カル
20 金型ランナ
21 金型ゲート
22 基板
23 樹脂路プレート
24 押し下げピン
25 突き下げピン
26a,28a エジェクタピン
27 把手

Claims (4)

  1. 相対的に接離動可能な上型および下型と、
    前記下型へ着脱可能に搭載され、樹脂封止される成形品成形用のキャビティ及び該キャビティへ溶融樹脂を充填するための樹脂路を形成した中間型と、
    前記中間型に設けられ、キャビティで成形された成形品の中間型からの離型を行うための離型手段と、
    前記樹脂路の一部が形成され、前記中間型と一体となるよう付勢して取り付けられた樹脂路プレートと、
    前記樹脂路プレートを前記中間型より離間する方向に押し下げるための押し下げ手段とを具備し、
    前記中間型を上下金型間より取り出して押し下げ手段により樹脂路プレートを中間型より離間する方向に押し下げると隙間が形成され、押し下げるのを止めると付勢力により中間型と一体に保持されることを特徴とする樹脂モールド装置。
  2. 前記樹脂モールド装置は、樹脂路へ溶融樹脂を供給するための樹脂供給機構が下型内に設けられており、中間型内に形成された樹脂路は、キャビティに対して垂直に連絡していることを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド装置。
  3. 中間型と樹脂路プレートとの間に形成された隙間にエアーを吹き込むことで不要樹脂を樹脂路プレートより離型させることを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド装置。
  4. 中間型より離間した樹脂路プレートから不要樹脂を離型させるための不要樹脂離型手段を中間型に備えたことを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド装置。
JP20303795A 1995-08-09 1995-08-09 樹脂モールド装置 Expired - Lifetime JP3590146B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20303795A JP3590146B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 樹脂モールド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20303795A JP3590146B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 樹脂モールド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0948041A JPH0948041A (ja) 1997-02-18
JP3590146B2 true JP3590146B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=16467308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20303795A Expired - Lifetime JP3590146B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 樹脂モールド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3590146B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101686482B1 (ko) * 2016-06-10 2016-12-14 주식회사 영진산업 자동차 머플러 고정용 행거 제조장치

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4574059B2 (ja) 2001-05-09 2010-11-04 ルネサスエレクトロニクス株式会社 樹脂封止システムおよび半導体装置の樹脂封止方法
TWI327756B (en) * 2002-11-29 2010-07-21 Apic Yamada Corp Resin molding machine
JP2006027098A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
KR101301757B1 (ko) * 2010-12-24 2013-08-29 평화오일씰공업주식회사 연료전지 가스켓용 사출금형
JP6067475B2 (ja) * 2013-05-15 2017-01-25 アピックヤマダ株式会社 Led装置の製造方法、金型、及び、樹脂成形装置
JP6300510B2 (ja) * 2013-12-18 2018-03-28 キヤノン株式会社 トランスファ成形方法および成形金型
JP7134926B2 (ja) * 2019-07-10 2022-09-12 Towa株式会社 樹脂成形装置、及び樹脂成形品の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101686482B1 (ko) * 2016-06-10 2016-12-14 주식회사 영진산업 자동차 머플러 고정용 행거 제조장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0948041A (ja) 1997-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0730937B1 (en) A resin molding machine with release film
US5783134A (en) Method of resin-sealing semiconductor device
JP3590146B2 (ja) 樹脂モールド装置
JP2010010702A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09123206A (ja) 電子部品の樹脂封止成形装置
JP5503831B2 (ja) 樹脂成形品の離型・取出方法、製造方法および射出成形装置。
CN112677422B (zh) 树脂成形品的制造方法及树脂成形装置
JP3630446B2 (ja) モールド金型
JP2932136B2 (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法及び装置
JP7160770B2 (ja) 樹脂モールド装置
JP2008265020A (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
JP3709175B2 (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法
JP2007130976A (ja) 樹脂成形装置
JP3066476B2 (ja) 電子部品の樹脂封止成形用金型とその嵌合摺動部の清掃方法
US7211215B1 (en) Mould, encapsulating device and method of encapsulation
JP4009463B2 (ja) 樹脂成形装置のクリーニング装置およびそのクリーニング方法
JP3005552B1 (ja) ワークの樹脂封止方法
KR102441697B1 (ko) 왁스패턴 제작방법
JPS6244410A (ja) レジン屑除去方法および装置
JP3335766B2 (ja) 電子部品の樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
KR102441695B1 (ko) 왁스패턴 제작장치
JP3404187B2 (ja) モールド金型の離型装置
JPH10321659A (ja) モールド金型装置
JPH10180803A (ja) インモールド転写成形用金型
JP3112567B2 (ja) コールドスラグの除去機構用の連結治具

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040819

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term