JP3589867B2 - メッシュシート用難燃剤とこれを用いた防炎メッシュシート - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は長期間屋外で使用される建設工事現場、土木工事現場で使用されるノンハロゲン防炎メッシュシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築業界において建物が益々高層化の傾向にある。また一方、低層化住宅が多くなっている。これ等に対して安全保護用として防炎メッシュシート、低層住宅用防炎メッシュシート、および飛散防止防炎メッシュシートの展張が義務づけられ、規制も一段と厳しくなってきている。
現在、使用されている防炎メッシュシートおよび飛散防止防炎メッシュシートはポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等マルチフィラメント繊維を塩化ビニル系ペースト樹脂組成物で被覆し加熱処理した原糸を製織後、原反を加熱加工し、製品化したものおよびマルチフィラメント繊維を製織加工した原織物を塩化ビニル系ペースト樹脂組成物で被覆後加熱処理し所望形状に加工し製品化したものである。
繊維および織布を被覆する樹脂組成物は樹脂としては塩素を含有する塩化ビニル樹脂、難燃剤としては塩素系:塩素化パラフィン等、臭素化:デカブロモジフェニルオキサイド等、無機系:三酸化アンチモン等が使用されている。(特公昭52−41786号、特公昭53−18065号、特公昭61−94305号、プラスチックス:1991年2月号)
近年、地球レベルでの環境保全の観点から、燃焼時有毒ガスを発生するハロゲンを含有する樹脂および難燃剤は、世界的にその使用を避けることが要求されている。
ハロゲン元素含有化合物難燃剤のハロゲン元素による腐蝕を防止するため赤燐と燐酸アンモニウムをポリオレフィンに混練することが特開昭61−223045号で提案された。しかしエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の水性デイスパージョンや該デイスパージョンにエチレン系αオレフィン共重合体の水性デイスパージョン及び/またはポリウレタン水性デイスパージョンを併用した水性デイスパージョンに赤燐や燐酸アンモニウムを分散した難燃化剤は知られていない。
本発明者は先に特願平9−225464号として、難燃剤にポリオレフィン樹脂水性デイスパージョンを用いた非ハロゲン難燃剤を提案した。この難燃剤は優れた効果を奏するが経時変化により保存中に粘度が上昇する傾向がみられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、保存中の粘度の上昇がなく、燃焼時有毒なハロゲンガスを発生しないノンハロゲン防炎メッシュシート用難燃剤とこれを用いた防炎メッシュシートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
2. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分90〜30重量%に対し、固形分濃度20〜45重量%のエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンを固形分で10〜70重量%配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
3. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分90〜10重量%に対し、固形分濃度25〜75重量%のポリウレタン水性デイスパージョンを固形分で10〜90重量%配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
4. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分80〜10重量%に対し、固形分濃度20〜45重量%のエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンを固形分で10〜50重量%と、固形分濃度25〜75重量%のポリウレタン水性デイスパージョンを固形分で10〜70重量%を配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
5. 赤燐がマイクロカプセルに内包された、1項ないし4項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
6. ポリ燐酸アンモニウム化合物がマイクロカプセルに内包された、1項ないし5項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
7. 1項ないし6項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤に該難燃剤の水性デイスパージョン樹脂の固形分100重量部に対し金属水酸化物を60〜150重量部配合した、メッシュシート用難燃剤。
8. 金属水酸化物が水酸化マグネシウムおよび/または水酸化アルミニウムである、7項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
9. 1項ないし8項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤を用いて含浸被覆し熱処理加工した被覆糸を製織した防炎メッシュシート。
10, マルチフィラメント繊維が単糸繊度3〜17デニールであって、トータル繊度500〜4500デニールであり、引張強度6〜10g/デニールで、破断強度14〜45%である、9項に記載された防炎メッシュシート。
11. マルチフィラメント繊維で製織したメッシュシート状織物を、1項ないし8項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤を用いて含浸被覆し熱処理加工した防炎メッシュシート。
12. マルチフィラメント繊維で製織したメッシュシート状織物が、単糸繊度2〜13デニールであって、トータル繊度150〜2500デニールであり、引張強度6〜10g/デニールで、破断伸度14〜45%である合成繊維を平織、2〜4本曳き揃えて織機でからみ織またはもしや織したメッシュシート状織物で目合は経糸10〜140本/10cm、緯糸10〜140本/10cmである、11項に記載された防炎メッシュシート。
13. マルチフィラメント繊維またはマルチフィラメンド繊維で製織したメッシュシート状織物100重量部に対し、これを含浸被覆処理する請求項1ないし7のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤の重量割合が60〜350重量部であるる、9項ないし12項のいずれか1項に記載された防炎メッシュシート。」
に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で基材としてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンを使用するのはマルチフィラメント繊維および織布に難燃剤を十分含浸させ均一に被覆させるためである。水性デイスパージョンの形態であると被覆含浸が容易となる。
【0006】
本発明で用いるエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体としてはエチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%のものが好適であり、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンは固形分35〜75重量%、粒径0.1〜15μ、粘度50〜9000CP、pH4〜9のものが好ましく、例えばポリゾールEF−421、ポリゾールEF−221(昭和高分子株式会社製)、スミフレックスS−900、S−910、S−940、S−820(住友化学工業株式会社製)等が好適に使用される。アクリル酸エステルとしてはアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が用いられる。
エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体は−OCO−CH3基や−COOH基を有し、酸素が多いので赤燐、ポリ燐酸アンモニウムとの組み合わせによる難燃効果が大きい。
【0007】
本発明はこのエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンにエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンやポリウレタン水性デイスパージョンも併用することができる。エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンは難燃効果が優れ、経時変化による粘度の上昇が小さく保存性に優れているが、このデイスパージョンで処理したメッシュシートの風合はやや硬いものや、ややベタツキ感があるもの等がある。
この風合いを改良するためにエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンやポリウレタンデスパージョンを併用すると風合いが軟らかくなる効果が奏され、またややベタツキ感がなくなる。
【0008】
本発明で使用するエチレン系αオレフィン共重合体デイスパージョンは固形分濃度20〜45重量%、粒径1〜10μ、pH8〜11、粘度2,000〜8,000cp(BM型粘度計6回転)、樹脂の表面硬度A−80〜97(ショアA:ASTMD)のものが好適である。エチレン系αオレフィン共重合体としてはエチレンが50重量%以上含有される熱可塑性エラストマー樹脂が好ましく、たとえばA−100、A−200(三井石油化学工業株式会社製)が好適に使用される。エチレン系αオレフィン共重合体の配合量はエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体固形分90〜30重量%に対し固形分で10〜70重量%重量部であって、10重量%以下では風合いの向上が小となり、70重量%以上では防炎性が悪くなるので好ましくない。
【0008】
ポリウレタンの配合量は、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の固形分90〜10重量%に対し10〜90重量%であって、10重量%以下では風合いの向上と光沢の向上が小となり、90重量%以上では風合いの向上効果が小さくなり好ましくない。
ポリウレタンとしては、ポリエステル、ポリオール、ポリカーボネートの主構造を有するポリウレタンが用いられるが、可撓性、耐水性、密着性等からみてポリエステル主構造のポリウレタンが好ましい。
【0009】
本発明で使用するポリウレタン水性デイスパージョンとしては、固形分25〜70重量%、粒径0.01〜10μ、粘度10〜3000CP、pH4〜9のものが好ましく、例えば住友バイエルウレタン株式会社製、デスパコール U−42、デスパコール KA8481、旭電化工業株式会社製、アデカボンタイターHUX−380、アデカボンタイター HUX−232、アデカボンタイターHUX−290H、アデカボンタイター HUX−350、アデカボンタイター HUX−386H、関西ペイント株式会社製、レタンWB等がある。
【0010】
また本発明は、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンにエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンとポリウレタン水性デイスパージョンの両者を併用した難燃剤も包含する。この3成分を配合した難燃剤は風合いもソフトとなり、ベタツキ感はなく、光沢も良好でエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体を用いる難燃剤として最も好ましい。
エチレン系αオレフィン共重合体とポリウレタンの配合量はエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の固形分80〜10重量%に対しエチレン系αオレフィン共重合体を固形分で10〜50重量%重量部、ポリウレタンを固形分で10〜70重量%である。エチレン系αオレフィン共重合体が10重量%重量部以下では風合いの向上が小となり、50重量%以上ではポリウレタンと併用の場合防炎性が悪くなり好ましくない。ポリウレタンが10重量%重量部以下では風合いの向上、光沢の向上が小となり、70重量%以上ではエチレン系αオレフィン共重合体と併用の場合風合いの効果の向上が見られず好ましくない。
【0011】
本発明の難燃剤は全樹脂固形分100重量部に対し1.5〜15重量部の赤燐を含有する。赤燐が1.5重量部以下では難燃効果が小さく、15重量部以上では製品に赤色が強く現れるので好ましくない。
本発明に使用する赤燐はマイクロカプセルに内包したものを使用することが好ましい。マイクロカプセル化したものを使用することにより、オレフィン水性デイスパージョン樹脂中に赤燐を混合した場合水性デイスパージョンの粘度上昇を軽減することができる。さらに防炎メッシュシートは建築現場に展張して4〜8ヶ月/回使用後、1旦取りはずし汚れを除去するため洗濯する。洗濯は洗剤が入った約40℃の温水中に数時間浸漬後行う。この際、マイクロカプセルに内包することにより赤燐が水に溶解することを防止することができる。該赤燐濃度は75〜95%、平均粒径は10〜40μである。
マイクロカプセル化は赤燐粒子を樹脂や無機物で表面をコートすることにより行うことができるが、界面重合法、コアセルベーション法等が適宜用いられる。
【0012】
本発明で使用するポリ燐酸アンモニウム化合物はポリ燐酸アンモニウムおよびポリ燐酸アミドである。ポリ燐酸アンモニウム化合物はマイクロカプセル化したものを使用することにより、オレフィン水性デイスパージョン樹脂中にポリ燐酸アンモニウム化合物を混合した場合水性デイスパージョンの粘度上昇を軽減することができる。さらに防炎メッシュシートは建築現場に展張し4〜8ヶ月/回使用後、1段取りはずし、汚れを除去するため洗濯する。洗濯は洗剤が入った約40℃の温水中に数時間浸漬後行う。この際、マイクロカプセル化することによりポリ燐酸アンモニウム系化合物を水に溶解しにくい安定したものとすることができる。該ポリ燐酸アンモニウム化合物の燐濃度は15〜35%であり、平均粒径は5〜40μである。マイクロカプセル化は赤燐と同様にして行うことができる。
本発明の難燃剤は全樹脂固形分100重量部に対し10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を含有する。ポリ燐酸アンモニウム化合物が10重量部以下では難燃効果が小となり、70重量部以上加えても難燃効果の向上がほとんどないので多量に加える必要がない。
【0013】
本発明で難燃剤として赤燐とポリ燐酸アンモニウム系化合物を使用するのは、赤燐を配合したる樹脂組成物に炎を近付けるとまず表面の樹脂と赤燐が燃焼し、樹脂は空気中の酸素と結合して炭酸ガスと水とカーボンとなる。この場合赤燐は、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体およびエチレン系αオレフィン共重合体および/またはポリウレタンの炭化を促進する。一方赤燐は酸素と結合して酸化物となり水分と結合して縮合燐酸となり、樹脂の表面に生成したカーボンと縮合燐酸の混合物の膜が樹脂表面に酸素を通さない層となり、樹脂の燃焼を抑制し難燃化する。したがって酸素を多く含むエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体は縮合燐酸の形成に有効である。
赤燐は固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの固形分100重量部に対し1.5〜15重量部存在することが必要で樹脂固形分に対して1.5重量部以下では難燃効果が奏されず、15重量部以上加えても難燃効果が向上せず、防炎メッシュシートが赤色が強くなり、顔料で色付しようとしても色付が困難になる。
この場合ポリ燐酸アンモニウム化合物が存在するとポリ燐酸アンモニウム化合物は、燃焼時に熱分解し窒素ガスを発生するため、この窒素ガスが酸素を遮断する。またポリ燐酸アンモニウム化合物が含窒素ガスを発生しながら脱水炭化触媒としてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の炭化を促進し難燃効果を向上する。本発明においてポリ燐酸アンモニウム化合物は固形分35〜75%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの固形分100重量部に対して15〜70重量部存在することか必要で15重量部以下では難燃効果が奏されず、70重量部以上では難燃効果が向上しなくなる。エチレン系αオレフィン共重合体やポリウレタンを併用する場合は、赤燐とポリ燐酸アンモニウムの上記の配合量は全樹脂固形分100重量部に対する配合量となる。
【0014】
赤燐としては、例えばノーバエクセル140、ノーバレッド120(燐化学工業株式会社製)が使用される。
ポリ燐酸アンモニウム化合物としては、例えばTERRAJU−60、TERRJU−70、(チッソ株式会社製)、ホスタフラムAP462(ヘキスト株式会社製)が使用される。
さらに金属水酸化物を配合すると難燃効果が大となり好ましい。金属水酸化物としては水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムが赤燐やポリ燐酸アンモニウムと併用効果があり好ましい。エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンのポリオレフィン樹脂固形分100重量部に対して60〜150重量部存在することが必要である。
金属水酸化物は樹脂固形分に対して60重量部以下では難燃促進の効果は小さい。150重量部以上ではエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの粘度が上昇し好ましくない。
【0015】
水酸化アルミニウムとしては、例えばハイジライトH−42M、ハイジライトH−43M(昭和電工株式会社製)が使用される。
水酸化マグネシウムとしては、例えばキスマ5(協和化学工業株式会社製)が使用される。
【0016】
次に本発明の難燃剤を用いた防炎メッシュシートについて説明する。
本発明で使用するマルチフィラメントはポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンから選んだ1または2以上のマルチフィラメントである。強度、熱収縮の点からポリエステル繊維が好ましい。
マルチフィラメント繊維の引張強度は6〜10g/デニールとすることにより、防炎メッシュシートの高強力、軽量化を可能とし、破断伸度を14〜45%にすることにより防炎メッシュシートを高タフネスにし、落下時の衝撃エネルギーの吸収性を良好になし得る。
難燃剤で処理してから製織するマルチフィラメントの単糸繊度は3〜17デニール、好ましくは3〜12デニールであり、特に好ましくは4〜9デニールでありトータル繊度は500〜4,500デニールである。好ましくは1,000〜3,500デニール、特に好ましくは1,500〜3,000デニールである。
【0017】
製織してから難燃剤で処理する織布に使用するマルチフィラメントの単糸繊度は2〜13デニールで、好ましくは2〜11デニール、特に好ましくは2.5〜9デニールであり、トータル繊度は150〜2,500デニール、好ましくは200〜2,000デニール、特に好ましくは250〜1,500デニールである。また引張強度は6〜10g/デニールとすることにより防炎メッシュシートの高強力、軽量化を可能とし、破断伸度14〜45%にすることにより防炎メッシュシートを高タフネスにし、落下時の衝撃エネルギーの吸収性を良好になし得る。
高強力、高タフネスを必要とする防炎メッシュシートは2〜4本を曵き揃えてドビー付き織機でもしや織するが、飛散防止用防炎メッシュシートの場合は1本を織機で平織を行って織布を織ることが多い。低層住宅用防炎メッシュシートの場合平織、もしや織、絡み織を行って織布を織ることが多い。
マルチフィラメント繊維および織布と難燃剤の固形分との重量割合は、マルチフィラメント繊維および織布100重量部に対して60〜350重量部である。マルチフィラメント繊維または織布100重量部に対し難燃剤の固形分が60重量部以下では被覆にむらが生じ、マルチフィラメント繊維および織布の地肌が露出する部分ができ、外観を悪くし、また耐候性も低下する。さらに防炎性も低下する。350重量部以上では防炎メッシュシートの重量が重くなり取扱性が悪くなり好ましくない。
本発明で難燃剤に適宜に種類および量を選び顔料、染料、可塑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、安定剤、カップリング剤、希釈剤、増粘剤、発泡剤、防黴剤、防藻剤等を併用することができる。
【0018】
次に本発明の防炎メッシュシートの製造方法について説明する。本発明の防炎メッシュシートをマルチフィラメント繊維を用いて製造する場合は該繊維を難燃剤でサイジングノズルを通して被覆し加熱ゲル化した後被覆糸をワインダーで巻き取る。マルチフィラメント繊維に難燃剤の被覆量を多くするためにはサイジングノズルを2回以上通して被覆し加熱ゲル化後ワインダーで巻き取る。このワインダーに巻き取った被覆糸を織機にかけ製織する。該織物を加熱炉に導入し、加熱加工し織物の目詰加工を行い原反を得る。
該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行いノンハロゲンの防炎メッシュシートを得る。
本発明の防炎メッシュシートを織布を用いて製造する場合はマルチフィラメント繊維をドビー付織機で製織し、織布原反を得る。該織布原反をメッシュシート用難燃剤が入った槽中を浸漬通過させた後エアーブローして加熱炉に導入し、加熱ゲル化を行い被覆原反を得る。織布に難燃剤の被覆量を多くするためには、織布を難燃剤が入った槽を繰り返し2回以上浸漬通過させる等を行い被覆原反を製造する。該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行いノンハロゲン防炎メッシュシートを製造した。
【0019】
【実施例】
実施例1
プラネタリヤミキサー(容量25リットル)の中ヘエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンS−900(住友化学工業株式会社製、アクリル酸エステル含有量35重量%、固形分50重量%)200重量部投入し、次に赤燐ノーバエクセル140 6重量部、ポリ燐酸アンモニウムTERRAJU−60(チッソ株式会社製) 40重量部と紫外線吸収剤チヌピン(チバガイギー社製) 327、0.8重量部、酸化防止剤イルガノックス1010(チバガイギー社製) 0.8重量部、光安定剤 HALS(チバガイギー社製) 1.0重量部、酸化チタン1.0重量部を約5分かけて撹拌しながら徐々に添加する。添加後さらに20分間撹拌した。次に減圧下5mmHgで約30分間真空脱泡を行い粘度2,470cp(BM型粘度計、ロータ−V−6、12rpm、25℃)のメッシュ用難燃剤を得た。該難燃剤をバスに入れ、次にトータル繊度1,750デニール、フィラメント本数384本、単糸繊度4.5デニール、引張強度8.5g/デニール、破断伸度21%のポリエステルマルチフィラメント繊維をガイドを通し、ピンチロールでピンチし、さらにガイドロールを通して該難燃剤のバスを通過させ、サイジングノズル(0.7m/mφ)を通過させてマルチフィラメントを被覆した後、ストランドを140℃加熱炉で加熱した後、このストランドをさらに別のサイジングノズル(0.8m/mφ)を通過させてマルチフィラメントを被覆した後、ストランドを180℃加熱炉で加熱し3,588デニールの被覆糸を製造した。該被覆糸のメッシュシート用難燃剤とマルチフィラメント繊維の重量比は105/100であった。
次に該被覆糸をレピアー織機で、縦糸52本/10cm、横糸52本/10cmの間のメッシュ平織を50cm/minの速度で織った。次にこの織物を160℃の加熱炉を通し加熱し、経糸と緯糸の交点を熱融着させて本発明の防炎メッシュシートを得た。さらに該原反を巾190cm、長さ520cmに裁断し、ミシンで縫製後、ハトメ加工をして、巾180cm、長さ510cmの防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0020】
実施例2
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900の代わりにエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体EF−421(昭和高分子株式会社製、アクリル酸エステル含有量30重量%、エチレン含有量15重量%、固形分40重量%)222重量部を使用した。実施例1と同様にして粘度2,350cPの難燃剤を得た。
マルチフィラメント繊維は3,000デニールのものを使用し、サイジングノズルは1回目は0.8m/mφを使用し、2回目は0.9m/mφを使用して繊度5,580デニールの被覆糸を得た。
該被覆糸を経糸30本/10cm、緯糸30本/10cmにする以外は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0021】
実施例3
実施例1と同じエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)140重量部とエチレン系αオレフィン共重合体A−100(三井石油化学工業株式会社製、固形分40重量%)75重量部を用いた以外は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0022】
実施例4
実施例1と同じエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)60重量部とポリウレタンデスパコールU−42(住友バイエルウレタン株式会社製、主構造ポリエステル、固形分50重量%)140重量部にした。実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0023】
実施例5
エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)60重量部とエチレン系エチレン系αオレフィン共重合体A−100(三井石油化学工業株式会社製、固形分40重量%)75重量部とポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタインHUX−380(旭電化工業株式会社製、主構造ポリエステル、固形分38重量%)105重量部を用い、実施例1と同様にして3,935デニールの被覆糸を得た。該被覆糸を経糸20本/10cm、緯糸20本/10cmにする以外は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表4に示す。
【0024】
実施例6
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体EF−421(昭和高分子株式会社製、アクリル酸エステル含有量30重量%、エチレン15含有量重量%、固形分45重量%)111重量部とポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタイターHUX−350(旭電化工業株式会社製、主構造ポリエステル、固形分30重量%)167重量部を用い、ポリ燐酸アンモニウムはTERRAJU−60の代わりに硬化剤HUZ−XW−3ホフタフラムAP−462(ヘキストジャパン株式会社製)40重量部を用いた。それ以外は実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃剤を得た。難燃剤の組成を表2に示す。
実施例1においてマルチフィラメント繊維を使用せず、織布を被覆するため、繊度750デニールのマルチフィラメント繊維を3本曵き揃えてドビー付き織機で経糸45本/10cm、緯糸45本/10cm、のもしや織の織布を織った。該織布の重量は、225g/m2であった。
次に該織布を該難燃剤が入った槽中へガイドロールを通し、ピンチロールでピンチし、さらにガイドロールを通して該難燃剤の中を通過させ、絞りロールで絞った後、エアーブローして、被覆布の目に詰った該難燃剤を除去後、130℃、160℃、180℃と温度向配のある加熱炉でゲル化させた後被覆原反をワインダーで巻き取った。該被覆原反を難燃剤が入った槽中を通過させ、同じ処理を2回行って429g/m2被覆原反(メッシュシート原反)を得た。該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行い防炎メッシュシートを得る。該メッシュシートの性能を表4に示す。
【0025】
実施例7
実施例6と同様にマルチフィラメント繊維を被覆せず、織布を被覆するため、繊度250デニールのマルチフィラメント繊維を織機で平織し、経糸120本/10cm、緯糸120本/10cmの間のもしや織の織布を織った。該織布の重量は66g/m2であった。
次に該織布を実施例6と同様のメッシュシート用難燃剤で実施例6と同様の被覆処理を行い、被覆後、加熱ゲル化処理を行って重量127g/m2被覆原反をワインダーで巻き取った。
該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行い飛散防止用防炎メッシュシートを得る。
使用した難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤で処理した飛散防止用防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表4に示す。
【0026】
実施例8
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)100重量部と、ポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタイターHUX−386(主構造ポリカーボネート、固形分31重量%)161重量部を用い、赤燐ノーバレッド120 3重量部、ポリ燐酸アンモニウムホスタフラムAP−462 40重量部、水酸化アルミニウム ハイジライト H−42H 100重量部を添加した。その他は実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃剤を製造した。
該難燃剤そ使用し、その他は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
用いた難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表4に示す。
【0027】
実施例9
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)100重量部とポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタイターHUX−386(主構造ポリカーボネート、固形分31重量%)161重量部、赤燐ノーバレッド120 12重量部、ポリ燐酸アンモニウムホスタフラムAP−462 20重量部、水酸化マグネシウム キスマー5100重量部を添加した。さらにイソプロピルアルコール10重量部を添加した。その他は実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃剤を製造した。
難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤を使用し、その他は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
該防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表4に示す。
【0028】
比較例1
実施例1において赤燐ノーバエクセル140の添加量を1.0重量部にする。それ以外は実施例1と同様にして粘度2,420cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表5に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表7に示す。
【0029】
比較例2
実施例1において赤燐ノーバエクセル140の添加量を12重量部、ポリ燐酸アンモニウムTERRAJU−60の添加量を8重量部にする。それ以外は実施例1と同様にして粘度2,370cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表5に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表7に示す。
【0030】
比較例3
実施例1において赤燐を使用せず、三酸化アンチモン25重量部を使用する以外は実施例1と同様にして粘度2,890cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表5に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表7に示す。
【0031】
比較例4
実施例1においてポリ燐酸アンモニウムを使用せず、三酸化アンチモン25重量部を使用する以外は実施例1と同様にして粘度2,130cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。難燃剤の組成を表6に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表8に示す。
【0032】
比較例5
実施例1において赤燐及びポリ燐酸アンモニウムを使用せず、三酸化アンチモン25重量部とデカブロモジフニルオキサイド30重量部を使用する以外は実施例1と同様にして粘度2,280cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表6に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表8に示す。
【0033】
比較例6
実施例1においてサイジングノズル0.7m/mφを使用する代わりに0.6m/mφを使用してマルチフィラメント繊維を被覆して繊度2,573デニールの被覆糸を得た。実施例1のように2回難燃剤で被覆しないで、該被覆糸を使用してその他は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表6に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表8に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】
(註)
▲1▼ 樹脂固形分100重量部に対する重量部で示されている。
▲2▼ 実施例6、7の被覆織布の数値の単位はg/m2である。
▲3▼ 実施例6、7の織布用マルチフィラメント繊維の繊維度×本数は夫々750デニール×3本、250デニール×1本である。
▲4▼ 実施例1、5、6、7と比較例1、2、6の燃焼試験は1分加熱、着炎3秒後である。A−1法である。
▲5▼ AはTERRAJU−60(チッソ株式会社製)である。
▲6▼ BはホスタフラムAP462(ヘキスト株式会社製)である。
▲7▼ CはハイジライトH−42M(昭和電工株式会社製)である。
▲8▼ Dはキスマー5(協和化学株式会社製)である。
▲9▼ 被覆糸繊度(De)及び被覆織布の欄は実施例6、7が被覆・織布で他は被覆糸である。
諸性能の測定法
1. 粘度測定法
BM型粘度 ローターNo.6、回転12rpm、25℃
2. 燃焼試験
JIS L−1091に準じて測定
A−1法(45℃ ミクロバーナー法)
A−2法(45℃ メツケルバーナー法)
D法(接炎回数)
3. 引張強力試験
JIS L−1068に準じて測定
4. HBrガス発生量
0.5gの試料を採取する。この試料を燃焼管にいれ、350〜400℃で5分間予熱し、その後800±30℃で30分間強熱し、燃焼カスを1/10N NaOH液の入ったフラスコに捕取する。この中に含まれるHBrをイオンクロマトグラフで定量する。
5. 落下衝撃強度(貫通性試験)
JIS −8952に準じて測定。
但し、低層住宅用防炎メッシュシート及び飛散防止用防炎メッシュシートの場合の落下体は外径48.6mm、肉厚2.5mm重量2.7kgの鋼管を用いる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の防炎メッシュシートは燃焼時、有害なハロゲンガスを発生することなく、難燃性は優れており、落下衝撃強度も良好である。
【発明の属する技術分野】
本発明は長期間屋外で使用される建設工事現場、土木工事現場で使用されるノンハロゲン防炎メッシュシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築業界において建物が益々高層化の傾向にある。また一方、低層化住宅が多くなっている。これ等に対して安全保護用として防炎メッシュシート、低層住宅用防炎メッシュシート、および飛散防止防炎メッシュシートの展張が義務づけられ、規制も一段と厳しくなってきている。
現在、使用されている防炎メッシュシートおよび飛散防止防炎メッシュシートはポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等マルチフィラメント繊維を塩化ビニル系ペースト樹脂組成物で被覆し加熱処理した原糸を製織後、原反を加熱加工し、製品化したものおよびマルチフィラメント繊維を製織加工した原織物を塩化ビニル系ペースト樹脂組成物で被覆後加熱処理し所望形状に加工し製品化したものである。
繊維および織布を被覆する樹脂組成物は樹脂としては塩素を含有する塩化ビニル樹脂、難燃剤としては塩素系:塩素化パラフィン等、臭素化:デカブロモジフェニルオキサイド等、無機系:三酸化アンチモン等が使用されている。(特公昭52−41786号、特公昭53−18065号、特公昭61−94305号、プラスチックス:1991年2月号)
近年、地球レベルでの環境保全の観点から、燃焼時有毒ガスを発生するハロゲンを含有する樹脂および難燃剤は、世界的にその使用を避けることが要求されている。
ハロゲン元素含有化合物難燃剤のハロゲン元素による腐蝕を防止するため赤燐と燐酸アンモニウムをポリオレフィンに混練することが特開昭61−223045号で提案された。しかしエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の水性デイスパージョンや該デイスパージョンにエチレン系αオレフィン共重合体の水性デイスパージョン及び/またはポリウレタン水性デイスパージョンを併用した水性デイスパージョンに赤燐や燐酸アンモニウムを分散した難燃化剤は知られていない。
本発明者は先に特願平9−225464号として、難燃剤にポリオレフィン樹脂水性デイスパージョンを用いた非ハロゲン難燃剤を提案した。この難燃剤は優れた効果を奏するが経時変化により保存中に粘度が上昇する傾向がみられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、保存中の粘度の上昇がなく、燃焼時有毒なハロゲンガスを発生しないノンハロゲン防炎メッシュシート用難燃剤とこれを用いた防炎メッシュシートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
2. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分90〜30重量%に対し、固形分濃度20〜45重量%のエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンを固形分で10〜70重量%配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
3. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分90〜10重量%に対し、固形分濃度25〜75重量%のポリウレタン水性デイスパージョンを固形分で10〜90重量%配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
4. エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分80〜10重量%に対し、固形分濃度20〜45重量%のエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンを固形分で10〜50重量%と、固形分濃度25〜75重量%のポリウレタン水性デイスパージョンを固形分で10〜70重量%を配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
5. 赤燐がマイクロカプセルに内包された、1項ないし4項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
6. ポリ燐酸アンモニウム化合物がマイクロカプセルに内包された、1項ないし5項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
7. 1項ないし6項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤に該難燃剤の水性デイスパージョン樹脂の固形分100重量部に対し金属水酸化物を60〜150重量部配合した、メッシュシート用難燃剤。
8. 金属水酸化物が水酸化マグネシウムおよび/または水酸化アルミニウムである、7項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
9. 1項ないし8項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤を用いて含浸被覆し熱処理加工した被覆糸を製織した防炎メッシュシート。
10, マルチフィラメント繊維が単糸繊度3〜17デニールであって、トータル繊度500〜4500デニールであり、引張強度6〜10g/デニールで、破断強度14〜45%である、9項に記載された防炎メッシュシート。
11. マルチフィラメント繊維で製織したメッシュシート状織物を、1項ないし8項のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤を用いて含浸被覆し熱処理加工した防炎メッシュシート。
12. マルチフィラメント繊維で製織したメッシュシート状織物が、単糸繊度2〜13デニールであって、トータル繊度150〜2500デニールであり、引張強度6〜10g/デニールで、破断伸度14〜45%である合成繊維を平織、2〜4本曳き揃えて織機でからみ織またはもしや織したメッシュシート状織物で目合は経糸10〜140本/10cm、緯糸10〜140本/10cmである、11項に記載された防炎メッシュシート。
13. マルチフィラメント繊維またはマルチフィラメンド繊維で製織したメッシュシート状織物100重量部に対し、これを含浸被覆処理する請求項1ないし7のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤の重量割合が60〜350重量部であるる、9項ないし12項のいずれか1項に記載された防炎メッシュシート。」
に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で基材としてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンを使用するのはマルチフィラメント繊維および織布に難燃剤を十分含浸させ均一に被覆させるためである。水性デイスパージョンの形態であると被覆含浸が容易となる。
【0006】
本発明で用いるエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体としてはエチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%のものが好適であり、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンは固形分35〜75重量%、粒径0.1〜15μ、粘度50〜9000CP、pH4〜9のものが好ましく、例えばポリゾールEF−421、ポリゾールEF−221(昭和高分子株式会社製)、スミフレックスS−900、S−910、S−940、S−820(住友化学工業株式会社製)等が好適に使用される。アクリル酸エステルとしてはアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が用いられる。
エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体は−OCO−CH3基や−COOH基を有し、酸素が多いので赤燐、ポリ燐酸アンモニウムとの組み合わせによる難燃効果が大きい。
【0007】
本発明はこのエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンにエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンやポリウレタン水性デイスパージョンも併用することができる。エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンは難燃効果が優れ、経時変化による粘度の上昇が小さく保存性に優れているが、このデイスパージョンで処理したメッシュシートの風合はやや硬いものや、ややベタツキ感があるもの等がある。
この風合いを改良するためにエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンやポリウレタンデスパージョンを併用すると風合いが軟らかくなる効果が奏され、またややベタツキ感がなくなる。
【0008】
本発明で使用するエチレン系αオレフィン共重合体デイスパージョンは固形分濃度20〜45重量%、粒径1〜10μ、pH8〜11、粘度2,000〜8,000cp(BM型粘度計6回転)、樹脂の表面硬度A−80〜97(ショアA:ASTMD)のものが好適である。エチレン系αオレフィン共重合体としてはエチレンが50重量%以上含有される熱可塑性エラストマー樹脂が好ましく、たとえばA−100、A−200(三井石油化学工業株式会社製)が好適に使用される。エチレン系αオレフィン共重合体の配合量はエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体固形分90〜30重量%に対し固形分で10〜70重量%重量部であって、10重量%以下では風合いの向上が小となり、70重量%以上では防炎性が悪くなるので好ましくない。
【0008】
ポリウレタンの配合量は、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の固形分90〜10重量%に対し10〜90重量%であって、10重量%以下では風合いの向上と光沢の向上が小となり、90重量%以上では風合いの向上効果が小さくなり好ましくない。
ポリウレタンとしては、ポリエステル、ポリオール、ポリカーボネートの主構造を有するポリウレタンが用いられるが、可撓性、耐水性、密着性等からみてポリエステル主構造のポリウレタンが好ましい。
【0009】
本発明で使用するポリウレタン水性デイスパージョンとしては、固形分25〜70重量%、粒径0.01〜10μ、粘度10〜3000CP、pH4〜9のものが好ましく、例えば住友バイエルウレタン株式会社製、デスパコール U−42、デスパコール KA8481、旭電化工業株式会社製、アデカボンタイターHUX−380、アデカボンタイター HUX−232、アデカボンタイターHUX−290H、アデカボンタイター HUX−350、アデカボンタイター HUX−386H、関西ペイント株式会社製、レタンWB等がある。
【0010】
また本発明は、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンにエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンとポリウレタン水性デイスパージョンの両者を併用した難燃剤も包含する。この3成分を配合した難燃剤は風合いもソフトとなり、ベタツキ感はなく、光沢も良好でエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体を用いる難燃剤として最も好ましい。
エチレン系αオレフィン共重合体とポリウレタンの配合量はエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の固形分80〜10重量%に対しエチレン系αオレフィン共重合体を固形分で10〜50重量%重量部、ポリウレタンを固形分で10〜70重量%である。エチレン系αオレフィン共重合体が10重量%重量部以下では風合いの向上が小となり、50重量%以上ではポリウレタンと併用の場合防炎性が悪くなり好ましくない。ポリウレタンが10重量%重量部以下では風合いの向上、光沢の向上が小となり、70重量%以上ではエチレン系αオレフィン共重合体と併用の場合風合いの効果の向上が見られず好ましくない。
【0011】
本発明の難燃剤は全樹脂固形分100重量部に対し1.5〜15重量部の赤燐を含有する。赤燐が1.5重量部以下では難燃効果が小さく、15重量部以上では製品に赤色が強く現れるので好ましくない。
本発明に使用する赤燐はマイクロカプセルに内包したものを使用することが好ましい。マイクロカプセル化したものを使用することにより、オレフィン水性デイスパージョン樹脂中に赤燐を混合した場合水性デイスパージョンの粘度上昇を軽減することができる。さらに防炎メッシュシートは建築現場に展張して4〜8ヶ月/回使用後、1旦取りはずし汚れを除去するため洗濯する。洗濯は洗剤が入った約40℃の温水中に数時間浸漬後行う。この際、マイクロカプセルに内包することにより赤燐が水に溶解することを防止することができる。該赤燐濃度は75〜95%、平均粒径は10〜40μである。
マイクロカプセル化は赤燐粒子を樹脂や無機物で表面をコートすることにより行うことができるが、界面重合法、コアセルベーション法等が適宜用いられる。
【0012】
本発明で使用するポリ燐酸アンモニウム化合物はポリ燐酸アンモニウムおよびポリ燐酸アミドである。ポリ燐酸アンモニウム化合物はマイクロカプセル化したものを使用することにより、オレフィン水性デイスパージョン樹脂中にポリ燐酸アンモニウム化合物を混合した場合水性デイスパージョンの粘度上昇を軽減することができる。さらに防炎メッシュシートは建築現場に展張し4〜8ヶ月/回使用後、1段取りはずし、汚れを除去するため洗濯する。洗濯は洗剤が入った約40℃の温水中に数時間浸漬後行う。この際、マイクロカプセル化することによりポリ燐酸アンモニウム系化合物を水に溶解しにくい安定したものとすることができる。該ポリ燐酸アンモニウム化合物の燐濃度は15〜35%であり、平均粒径は5〜40μである。マイクロカプセル化は赤燐と同様にして行うことができる。
本発明の難燃剤は全樹脂固形分100重量部に対し10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を含有する。ポリ燐酸アンモニウム化合物が10重量部以下では難燃効果が小となり、70重量部以上加えても難燃効果の向上がほとんどないので多量に加える必要がない。
【0013】
本発明で難燃剤として赤燐とポリ燐酸アンモニウム系化合物を使用するのは、赤燐を配合したる樹脂組成物に炎を近付けるとまず表面の樹脂と赤燐が燃焼し、樹脂は空気中の酸素と結合して炭酸ガスと水とカーボンとなる。この場合赤燐は、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体およびエチレン系αオレフィン共重合体および/またはポリウレタンの炭化を促進する。一方赤燐は酸素と結合して酸化物となり水分と結合して縮合燐酸となり、樹脂の表面に生成したカーボンと縮合燐酸の混合物の膜が樹脂表面に酸素を通さない層となり、樹脂の燃焼を抑制し難燃化する。したがって酸素を多く含むエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体は縮合燐酸の形成に有効である。
赤燐は固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの固形分100重量部に対し1.5〜15重量部存在することが必要で樹脂固形分に対して1.5重量部以下では難燃効果が奏されず、15重量部以上加えても難燃効果が向上せず、防炎メッシュシートが赤色が強くなり、顔料で色付しようとしても色付が困難になる。
この場合ポリ燐酸アンモニウム化合物が存在するとポリ燐酸アンモニウム化合物は、燃焼時に熱分解し窒素ガスを発生するため、この窒素ガスが酸素を遮断する。またポリ燐酸アンモニウム化合物が含窒素ガスを発生しながら脱水炭化触媒としてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の炭化を促進し難燃効果を向上する。本発明においてポリ燐酸アンモニウム化合物は固形分35〜75%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの固形分100重量部に対して15〜70重量部存在することか必要で15重量部以下では難燃効果が奏されず、70重量部以上では難燃効果が向上しなくなる。エチレン系αオレフィン共重合体やポリウレタンを併用する場合は、赤燐とポリ燐酸アンモニウムの上記の配合量は全樹脂固形分100重量部に対する配合量となる。
【0014】
赤燐としては、例えばノーバエクセル140、ノーバレッド120(燐化学工業株式会社製)が使用される。
ポリ燐酸アンモニウム化合物としては、例えばTERRAJU−60、TERRJU−70、(チッソ株式会社製)、ホスタフラムAP462(ヘキスト株式会社製)が使用される。
さらに金属水酸化物を配合すると難燃効果が大となり好ましい。金属水酸化物としては水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムが赤燐やポリ燐酸アンモニウムと併用効果があり好ましい。エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンのポリオレフィン樹脂固形分100重量部に対して60〜150重量部存在することが必要である。
金属水酸化物は樹脂固形分に対して60重量部以下では難燃促進の効果は小さい。150重量部以上ではエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの粘度が上昇し好ましくない。
【0015】
水酸化アルミニウムとしては、例えばハイジライトH−42M、ハイジライトH−43M(昭和電工株式会社製)が使用される。
水酸化マグネシウムとしては、例えばキスマ5(協和化学工業株式会社製)が使用される。
【0016】
次に本発明の難燃剤を用いた防炎メッシュシートについて説明する。
本発明で使用するマルチフィラメントはポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンから選んだ1または2以上のマルチフィラメントである。強度、熱収縮の点からポリエステル繊維が好ましい。
マルチフィラメント繊維の引張強度は6〜10g/デニールとすることにより、防炎メッシュシートの高強力、軽量化を可能とし、破断伸度を14〜45%にすることにより防炎メッシュシートを高タフネスにし、落下時の衝撃エネルギーの吸収性を良好になし得る。
難燃剤で処理してから製織するマルチフィラメントの単糸繊度は3〜17デニール、好ましくは3〜12デニールであり、特に好ましくは4〜9デニールでありトータル繊度は500〜4,500デニールである。好ましくは1,000〜3,500デニール、特に好ましくは1,500〜3,000デニールである。
【0017】
製織してから難燃剤で処理する織布に使用するマルチフィラメントの単糸繊度は2〜13デニールで、好ましくは2〜11デニール、特に好ましくは2.5〜9デニールであり、トータル繊度は150〜2,500デニール、好ましくは200〜2,000デニール、特に好ましくは250〜1,500デニールである。また引張強度は6〜10g/デニールとすることにより防炎メッシュシートの高強力、軽量化を可能とし、破断伸度14〜45%にすることにより防炎メッシュシートを高タフネスにし、落下時の衝撃エネルギーの吸収性を良好になし得る。
高強力、高タフネスを必要とする防炎メッシュシートは2〜4本を曵き揃えてドビー付き織機でもしや織するが、飛散防止用防炎メッシュシートの場合は1本を織機で平織を行って織布を織ることが多い。低層住宅用防炎メッシュシートの場合平織、もしや織、絡み織を行って織布を織ることが多い。
マルチフィラメント繊維および織布と難燃剤の固形分との重量割合は、マルチフィラメント繊維および織布100重量部に対して60〜350重量部である。マルチフィラメント繊維または織布100重量部に対し難燃剤の固形分が60重量部以下では被覆にむらが生じ、マルチフィラメント繊維および織布の地肌が露出する部分ができ、外観を悪くし、また耐候性も低下する。さらに防炎性も低下する。350重量部以上では防炎メッシュシートの重量が重くなり取扱性が悪くなり好ましくない。
本発明で難燃剤に適宜に種類および量を選び顔料、染料、可塑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、安定剤、カップリング剤、希釈剤、増粘剤、発泡剤、防黴剤、防藻剤等を併用することができる。
【0018】
次に本発明の防炎メッシュシートの製造方法について説明する。本発明の防炎メッシュシートをマルチフィラメント繊維を用いて製造する場合は該繊維を難燃剤でサイジングノズルを通して被覆し加熱ゲル化した後被覆糸をワインダーで巻き取る。マルチフィラメント繊維に難燃剤の被覆量を多くするためにはサイジングノズルを2回以上通して被覆し加熱ゲル化後ワインダーで巻き取る。このワインダーに巻き取った被覆糸を織機にかけ製織する。該織物を加熱炉に導入し、加熱加工し織物の目詰加工を行い原反を得る。
該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行いノンハロゲンの防炎メッシュシートを得る。
本発明の防炎メッシュシートを織布を用いて製造する場合はマルチフィラメント繊維をドビー付織機で製織し、織布原反を得る。該織布原反をメッシュシート用難燃剤が入った槽中を浸漬通過させた後エアーブローして加熱炉に導入し、加熱ゲル化を行い被覆原反を得る。織布に難燃剤の被覆量を多くするためには、織布を難燃剤が入った槽を繰り返し2回以上浸漬通過させる等を行い被覆原反を製造する。該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行いノンハロゲン防炎メッシュシートを製造した。
【0019】
【実施例】
実施例1
プラネタリヤミキサー(容量25リットル)の中ヘエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンS−900(住友化学工業株式会社製、アクリル酸エステル含有量35重量%、固形分50重量%)200重量部投入し、次に赤燐ノーバエクセル140 6重量部、ポリ燐酸アンモニウムTERRAJU−60(チッソ株式会社製) 40重量部と紫外線吸収剤チヌピン(チバガイギー社製) 327、0.8重量部、酸化防止剤イルガノックス1010(チバガイギー社製) 0.8重量部、光安定剤 HALS(チバガイギー社製) 1.0重量部、酸化チタン1.0重量部を約5分かけて撹拌しながら徐々に添加する。添加後さらに20分間撹拌した。次に減圧下5mmHgで約30分間真空脱泡を行い粘度2,470cp(BM型粘度計、ロータ−V−6、12rpm、25℃)のメッシュ用難燃剤を得た。該難燃剤をバスに入れ、次にトータル繊度1,750デニール、フィラメント本数384本、単糸繊度4.5デニール、引張強度8.5g/デニール、破断伸度21%のポリエステルマルチフィラメント繊維をガイドを通し、ピンチロールでピンチし、さらにガイドロールを通して該難燃剤のバスを通過させ、サイジングノズル(0.7m/mφ)を通過させてマルチフィラメントを被覆した後、ストランドを140℃加熱炉で加熱した後、このストランドをさらに別のサイジングノズル(0.8m/mφ)を通過させてマルチフィラメントを被覆した後、ストランドを180℃加熱炉で加熱し3,588デニールの被覆糸を製造した。該被覆糸のメッシュシート用難燃剤とマルチフィラメント繊維の重量比は105/100であった。
次に該被覆糸をレピアー織機で、縦糸52本/10cm、横糸52本/10cmの間のメッシュ平織を50cm/minの速度で織った。次にこの織物を160℃の加熱炉を通し加熱し、経糸と緯糸の交点を熱融着させて本発明の防炎メッシュシートを得た。さらに該原反を巾190cm、長さ520cmに裁断し、ミシンで縫製後、ハトメ加工をして、巾180cm、長さ510cmの防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0020】
実施例2
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900の代わりにエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体EF−421(昭和高分子株式会社製、アクリル酸エステル含有量30重量%、エチレン含有量15重量%、固形分40重量%)222重量部を使用した。実施例1と同様にして粘度2,350cPの難燃剤を得た。
マルチフィラメント繊維は3,000デニールのものを使用し、サイジングノズルは1回目は0.8m/mφを使用し、2回目は0.9m/mφを使用して繊度5,580デニールの被覆糸を得た。
該被覆糸を経糸30本/10cm、緯糸30本/10cmにする以外は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0021】
実施例3
実施例1と同じエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)140重量部とエチレン系αオレフィン共重合体A−100(三井石油化学工業株式会社製、固形分40重量%)75重量部を用いた以外は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0022】
実施例4
実施例1と同じエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)60重量部とポリウレタンデスパコールU−42(住友バイエルウレタン株式会社製、主構造ポリエステル、固形分50重量%)140重量部にした。実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表1に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表3に示す。
【0023】
実施例5
エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)60重量部とエチレン系エチレン系αオレフィン共重合体A−100(三井石油化学工業株式会社製、固形分40重量%)75重量部とポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタインHUX−380(旭電化工業株式会社製、主構造ポリエステル、固形分38重量%)105重量部を用い、実施例1と同様にして3,935デニールの被覆糸を得た。該被覆糸を経糸20本/10cm、緯糸20本/10cmにする以外は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表4に示す。
【0024】
実施例6
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体EF−421(昭和高分子株式会社製、アクリル酸エステル含有量30重量%、エチレン15含有量重量%、固形分45重量%)111重量部とポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタイターHUX−350(旭電化工業株式会社製、主構造ポリエステル、固形分30重量%)167重量部を用い、ポリ燐酸アンモニウムはTERRAJU−60の代わりに硬化剤HUZ−XW−3ホフタフラムAP−462(ヘキストジャパン株式会社製)40重量部を用いた。それ以外は実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃剤を得た。難燃剤の組成を表2に示す。
実施例1においてマルチフィラメント繊維を使用せず、織布を被覆するため、繊度750デニールのマルチフィラメント繊維を3本曵き揃えてドビー付き織機で経糸45本/10cm、緯糸45本/10cm、のもしや織の織布を織った。該織布の重量は、225g/m2であった。
次に該織布を該難燃剤が入った槽中へガイドロールを通し、ピンチロールでピンチし、さらにガイドロールを通して該難燃剤の中を通過させ、絞りロールで絞った後、エアーブローして、被覆布の目に詰った該難燃剤を除去後、130℃、160℃、180℃と温度向配のある加熱炉でゲル化させた後被覆原反をワインダーで巻き取った。該被覆原反を難燃剤が入った槽中を通過させ、同じ処理を2回行って429g/m2被覆原反(メッシュシート原反)を得た。該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行い防炎メッシュシートを得る。該メッシュシートの性能を表4に示す。
【0025】
実施例7
実施例6と同様にマルチフィラメント繊維を被覆せず、織布を被覆するため、繊度250デニールのマルチフィラメント繊維を織機で平織し、経糸120本/10cm、緯糸120本/10cmの間のもしや織の織布を織った。該織布の重量は66g/m2であった。
次に該織布を実施例6と同様のメッシュシート用難燃剤で実施例6と同様の被覆処理を行い、被覆後、加熱ゲル化処理を行って重量127g/m2被覆原反をワインダーで巻き取った。
該原反を所定の寸法に裁断して縫製、ハドメ加工を行い飛散防止用防炎メッシュシートを得る。
使用した難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤で処理した飛散防止用防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表4に示す。
【0026】
実施例8
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)100重量部と、ポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタイターHUX−386(主構造ポリカーボネート、固形分31重量%)161重量部を用い、赤燐ノーバレッド120 3重量部、ポリ燐酸アンモニウムホスタフラムAP−462 40重量部、水酸化アルミニウム ハイジライト H−42H 100重量部を添加した。その他は実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃剤を製造した。
該難燃剤そ使用し、その他は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
用いた難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表4に示す。
【0027】
実施例9
実施例1においてエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体S−900(固形分50重量%)100重量部とポリウレタン水性デイスパージョン、アデカボンタイターHUX−386(主構造ポリカーボネート、固形分31重量%)161重量部、赤燐ノーバレッド120 12重量部、ポリ燐酸アンモニウムホスタフラムAP−462 20重量部、水酸化マグネシウム キスマー5100重量部を添加した。さらにイソプロピルアルコール10重量部を添加した。その他は実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃剤を製造した。
難燃剤の組成を表2に示し、該難燃剤を使用し、その他は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを得た。
該防炎メッシュシートについての性能を測定した結果は表4に示す。
【0028】
比較例1
実施例1において赤燐ノーバエクセル140の添加量を1.0重量部にする。それ以外は実施例1と同様にして粘度2,420cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表5に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表7に示す。
【0029】
比較例2
実施例1において赤燐ノーバエクセル140の添加量を12重量部、ポリ燐酸アンモニウムTERRAJU−60の添加量を8重量部にする。それ以外は実施例1と同様にして粘度2,370cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表5に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表7に示す。
【0030】
比較例3
実施例1において赤燐を使用せず、三酸化アンチモン25重量部を使用する以外は実施例1と同様にして粘度2,890cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表5に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表7に示す。
【0031】
比較例4
実施例1においてポリ燐酸アンモニウムを使用せず、三酸化アンチモン25重量部を使用する以外は実施例1と同様にして粘度2,130cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。難燃剤の組成を表6に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表8に示す。
【0032】
比較例5
実施例1において赤燐及びポリ燐酸アンモニウムを使用せず、三酸化アンチモン25重量部とデカブロモジフニルオキサイド30重量部を使用する以外は実施例1と同様にして粘度2,280cpsの難燃剤を得た。該難燃剤を使用して実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表6に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表8に示す。
【0033】
比較例6
実施例1においてサイジングノズル0.7m/mφを使用する代わりに0.6m/mφを使用してマルチフィラメント繊維を被覆して繊度2,573デニールの被覆糸を得た。実施例1のように2回難燃剤で被覆しないで、該被覆糸を使用してその他は実施例1と同様にして防炎メッシュシートを製造した。
難燃剤の組成を表6に示し、該難燃剤で処理した防炎メッシュシートの性能を測定した結果は表8に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】
(註)
▲1▼ 樹脂固形分100重量部に対する重量部で示されている。
▲2▼ 実施例6、7の被覆織布の数値の単位はg/m2である。
▲3▼ 実施例6、7の織布用マルチフィラメント繊維の繊維度×本数は夫々750デニール×3本、250デニール×1本である。
▲4▼ 実施例1、5、6、7と比較例1、2、6の燃焼試験は1分加熱、着炎3秒後である。A−1法である。
▲5▼ AはTERRAJU−60(チッソ株式会社製)である。
▲6▼ BはホスタフラムAP462(ヘキスト株式会社製)である。
▲7▼ CはハイジライトH−42M(昭和電工株式会社製)である。
▲8▼ Dはキスマー5(協和化学株式会社製)である。
▲9▼ 被覆糸繊度(De)及び被覆織布の欄は実施例6、7が被覆・織布で他は被覆糸である。
諸性能の測定法
1. 粘度測定法
BM型粘度 ローターNo.6、回転12rpm、25℃
2. 燃焼試験
JIS L−1091に準じて測定
A−1法(45℃ ミクロバーナー法)
A−2法(45℃ メツケルバーナー法)
D法(接炎回数)
3. 引張強力試験
JIS L−1068に準じて測定
4. HBrガス発生量
0.5gの試料を採取する。この試料を燃焼管にいれ、350〜400℃で5分間予熱し、その後800±30℃で30分間強熱し、燃焼カスを1/10N NaOH液の入ったフラスコに捕取する。この中に含まれるHBrをイオンクロマトグラフで定量する。
5. 落下衝撃強度(貫通性試験)
JIS −8952に準じて測定。
但し、低層住宅用防炎メッシュシート及び飛散防止用防炎メッシュシートの場合の落下体は外径48.6mm、肉厚2.5mm重量2.7kgの鋼管を用いる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の防炎メッシュシートは燃焼時、有害なハロゲンガスを発生することなく、難燃性は優れており、落下衝撃強度も良好である。
Claims (13)
- エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンの固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
- エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分90〜30重量%に対し、固形分濃度20〜45重量%のエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンを固形分で10〜70重量%配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
- エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分90〜10重量%に対し、固形分濃度25〜75重量%のポリウレタン水性デイスパージョンを固形分で10〜90重量%配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
- エチレン含有量2〜30重量%、酢酸ビニル含有量40〜88重量%、アクリル酸エステル含有量10〜50重量%で、樹脂固形分35〜75重量%のエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体水性デイスパージョンに該デイスパージョンの固形分80〜10重量%に対し、固形分濃度20〜45重量%のエチレン系αオレフィン共重合体水性デイスパージョンを固形分で10〜50重量%と、固形分濃度25〜75重量%のポリウレタン水性デイスパージョンを固形分で10〜70重量%を配合し、全樹脂固形分100重量部に対し、1.5〜15重量部の赤燐、10〜70重量部のポリ燐酸アンモニウム化合物を配合してなる、メッシュシート用難燃剤。
- 赤燐がマイクロカプセルに内包された、請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
- ポリ燐酸アンモニウム化合物がマイクロカプセルに内包された、請求項1ないし5のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤に該難燃剤の水性デイスパージョン樹脂の固形分100重量部に対し金属水酸化物を60〜150重量部配合した、メッシュシート用難燃剤。
- 金属水酸化物が水酸化マグネシウムおよび/または水酸化アルミニウムである、請求項7に記載されたメッシュシート用難燃剤。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤を用いて含浸被覆し熱処理加工した被覆糸を製織した防炎メッシュシート。
- マルチフィラメント繊維が単糸繊度3〜17デニールであって、トータル繊度500〜4500デニールであり、引張強度6〜10g/デニールで、破断強度14〜45%である、請求項9に記載された防炎メッシュシート。
- マルチフィラメント繊維で製織したメッシュシート状織物を、請求項1ないし8のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤を用いて含浸被覆し熱処理加工した防炎メッシュシート。
- マルチフィラメント繊維で製織したメッシュシート状織物が、単糸繊度2〜13デニールであって、トータル繊度150〜2500デニールであり、引張強度6〜10g/デニールで、破断伸度14〜45%である合成繊維を平織、2〜4本曵き揃えて織機でからみ織またはもしや織したメッシュシート状織物で目合は経糸10〜140本/10cm、緯糸10〜140本/10cmである、請求項11に記載された防炎メッシュシート。
- マルチフィラメント繊維またはマルチフィラメント繊維で製織したメッシュシート状織物100重量部に対し、これを含浸被覆処理する請求項1ないし7のいずれか1項に記載されたメッシュシート用難燃剤の重量割合が60〜350重量部であるる、請求項9ないし12のいずれか1項に記載された防炎メッシュシート。
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