JP3588799B2 - 光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、光ディスクからオーディオ信号を再生する光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法に関する。
背景技術
光ディスクには、例えばオーディオ信号がディスクの片面に内周から外周に向けて渦巻き状のピット列として記録されたコンパクトディスク(以下、CDと呼ぶ。)がある。CDプレーヤ又はディスクプレーヤは、このCDを線速度一定に回転駆動しながら、光ピックアップを用いてピット列にレーザ光を照射し、その反射光の光量の変化を検出してオーディオ信号を再生するものである。
一方、オーディオ信号を記録する媒体には、ビニール樹脂の円盤の外周から内周に渦巻き状に音の強弱に応じた音溝を設けることによってオーディオ信号をアナログ信号として記録するアナログ式のレコード盤がある。アナログ式のレコードプレーヤは、角速度一定に回転するターンテーブル上にこのレコード盤を搭載してレコード盤を回転させ、再生針でこの音溝をトレースし、再生針の振動を検知し、オーディオ信号を再生するものである。
ところで、このレコード盤及びレコードプレーヤを用いたスクラッチという奏法が知られている。これは、例えばダンスミュージックの分野において、ディスクジョッキと呼ばれる奏者がターンテーブル上で回転するレコード盤の回転を手で制御してレコード盤を逆回転方向に数センチ回転させ、続いて正回転方向に回転させ、また逆回転方向に回転させるといった動作を数回繰り返すものである。
このスクラッチにより再生される音は、レコード盤が逆回転するときに再生針が音溝を再生方向とは逆方向にトレースすることによって生成されるノイズと、レコード盤が正回転して戻されるときの短いフレーズである。このノイズと短いフレーズの組み合わせが数回繰り返されることにより、独特のリズムが生成される。このスクラッチにより生まれるリズムは、一部のダンスミュージックには欠くことのできない重要な要素となっている。
ところで、上述のCDは、CDプレーヤにチャッキングされ、ピックアップが最内周にあるときは、1分間に約600回転、ピックアップが最外周にあるときは1分間に約200回転されるものである。これは通常のアナログ式レコードプレーヤの回転数の約18倍から6倍にあたる。
このように、CDプレーヤにチャッキングされて高速回転するCDに対し、レコード盤と同様に回転を手で制御してスクラッチ奏法を行うことは不可能である。しかし、CDプレーヤにおいてもスクラッチ奏法を行いたいとの要望が強い。
そこで、本発明は、レコード盤のスクラッチ奏法と同様の効果を得ることができる光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法の提供を目的とする。
発明の開示
本発明に係る光ディスク再生装置は、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが内周から外周に向かって渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を読みとることによりデータを再生するものであり、レーザ光をディスクの一点に集光する対物レンズと、対物レンズをレーザ光の光軸と平行方向及びディスクの半径方向に移動させるアクチュエータとを有するデータ読出手段と、読出手段によって光ディスクから読み出された絶対アドレスデータを記憶する記憶手段と、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、アクチュエータを制御してレーザ光を内周方向に移動させて、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読出手段による読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置にレーザ光を移動し、上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段に記憶された上記絶対アドレスから上記読出手段による読み出しを開始するように上記アクチュエータを制御する制御手段とを備える。
また、本発明に係る光ディスク再生方法は、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクのデータを再生する方法であって、レーザ光を光ディスクの一点に焦点を合わせて照射し、その反射光により光ディスクに記録されたデータを読み出すステップと、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置に読出手段のレーザ光を移動するステップと、上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段に記憶された上記絶対アドレスから上記読出手段による読み出しを開始するように上記アクチュエータを制御するステップとを備える。
また、本発明に係る光ディスク再生方法は、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクのデータを再生する方法であって、レーザ光を光ディスクの一点に焦点を合わせて照射しその反射光により光ディスクに記録されたデータを読み出すステップと、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読出手段による読み出しを開始するステップと、ループ再生設定中は、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置に読出手段のレーザ光を移動し、繰り返し読み出しを行うステップと、ループ再生設定が解除されたならば、記憶された絶対アドレス又は絶対アドレスより一定時間加算した位置の何れか一方を選択して読み出しを開始するステップとを有する。
以上のように構成される光ディスク再生装置及び光ディスク再生方を用いることにより、光ディスクを使用してアナログ式のレコード盤のスクラッチ奏法と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を適用したCDプレーヤの構成を示すブロック図である。
図2Aは、ループ再生開始時の絶対アドレスの記憶動作を時間軸上に示した図である。
図2Bは、ループ再生時のトラックジャンプを時間軸上に示した図である。
図2Cは、ループ再生におけるリズムモードの動作を時間軸上に示した図である。
図2Dは、ループ再生におけるノーマルモードの動作を時間軸上に示した図である。
図3は、本発明を適用したCDプレーヤのループ再生時の動作を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の好適な実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施例は、例えば楽曲等のオーディオ信号が記録されたコンパクトディスク(以下、CDと呼ぶ。)を記録媒体として使用するCDプレーヤに本発明を適用したものである。
このCDプレーヤは、例えば図1に示すように、オーディオ信号が記録されたCD1から信号を読み出す信号読出部20と、信号読出部20が読み出した信号を増幅し、データを再生するRFアンプ3と、再生されたデータから後述するサブコード等を分離するディジタル信号処理部4と、分離された信号から後述する絶対アドレスを抽出する絶対アドレス抽出部7と、通常の再生や後述するループ再生等を制御するシステムコントロール部8と、ユーザが所望の操作を行う操作部9とを備える。
一方、このCDプレーヤが記録媒体として使用するCD1には、16ビットに量子化されたオーディオ信号、オーディオ信号読み出し時にエラー訂正を行うためのエラーコレクションコード等が、例えばデータの最小単位であるフレーム毎に、内周から外周に向けて渦巻き状に、深さ約0.1μmの窪みであるピットの列(以下、トラックと呼ぶ。)として記録されている。また、隣り合うトラック間のピッチは1.6μmとなっている。
さらに、フレームの先頭には、曲番号や曲の始まり、曲の開始から終了までの曲の長さを示すデータ及び絶対アドレス等のサブコードも記録されている。この絶対アドレスは、CD1に記録された第1番目の曲の開始時を0として、そこからの経過時間を分・秒・フレーム番号で示すものである。
ここで、この光ディスク再生装置の通常の再生動作について説明する。
信号読出部20は、システムコントロール部8に制御されてCD1に記録された信号を読み出し、読み出されたRF信号をRFアンプ3に供給する。RFアンプ3は、信号読出部20から供給されたRF信号を増幅すると共に、RF信号を2値化して得られる再生データをディジタル信号処理部4に供給する。ディジタル信号処理部4は、再生データからオーディオ信号、エラーコレクションコード、サブコード等を分離し、オーディオ信号とエラーコレクションコードをECC回路5に供給する。このECC回路5は、エラーコレクションコードを用いてオーディオ信号の誤りを訂正し、訂正したオーディオ信号をD/Aコンバータ6に供給する。D/Aコンバータ6は、ディジタルのオーディオ信号をアナログ信号に変換し、アナログのオーディオ信号を出力端子を介して図示しないアンプ、スピーカ等に出力する。
ここで、このCDプレーヤの通常の再生動作について具体的に説明する。
信号読出部20は、上述の図1に示すように、CD1にレーザ光を照射し、その反射光によってCD1に記録された信号を読み出す光ピックアップ21と、後述するアクチュエータ等を駆動するサーボ回路22と、CD1を回転駆動するスピンドルモータ23と、光ピックアップ21をCD1の径方向に駆動するスレッド送りモータ24とを備えている。
例えば、操作部9の図示しない再生釦からの入力信号がシステムコントロール部8に供給されると、システムコントロール部8は、サーボ回路22を制御し、サーボ回路22は、スピンドルモータ23を駆動してCD1を線速度一定となるように回転駆動する。さらにサーボ回路22は、システムコントロール部8の制御の下に、スレッド送りモータ24を駆動し、光ピックアップ21をCD1の記録面に対向する所定の位置、例えばユーザが操作部9の図示しない選曲釦により指定した曲の曲頭にあたるオーディオ信号が記録されているトラックに対向する位置に移動させる。
この光ピックアップ21は、対物レンズ21a、アクチュエータ21b、図示しないレーザダイオード、ビームスプリッタ、フォトディテクタ等を備えている。このレーザダイオードから出射されるレーザ光は、ビームスプリッタを介して対物レンズ21aに導かれ、対物レンズ21aによって、CD1上の1点に集光される。この集光されたレーザ光が反射して対物レンズ21aに戻る反射光量は、CD1のトラック上のピットの有無により変化し、光ピックアップ21に備えられたフォトディテクタは、この反射光量の変化をビームスプリッタを介して順次読みとり、反射光量の変化に応じたRF信号をRFアンプに供給する。
RFアンプ3は、上述したようにデータを再生すると共に、CD1からの反射光に基づいて、対物レンズ21aの合焦点位置からのズレを表すフォーカスエラー信号及び、レーザ光のスポットのトラックとのズレを表すトラッキングエラー信号を生成し、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号をシステムコントロール部8を介してサーボ回路22に供給する。サーボ回路22は、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号が0となるようにアクチュエータ21bを駆動して、例えば対物レンズ21aをフォーカス方向に駆動したり、いわゆる視野内アクセスを行うなどして、対物レンズ21aのフォーカス方向及びトラッキング方向の誤差を修正する。
次に、この光ディスク再生装置のループ再生の動作について図1及び図2A乃至図2Dを参照しながら説明する。
システムコントロール部8は、図1に示すように、後述する記憶部10に記憶された絶対アドレスとディジタル信号処理部4において再生データから分離され、絶対時間抽出部7で抽出された絶対アドレスを比較する比較回路8aと、ループ再生の回数をカウントするループカウンタ8dと、ループ再生が実行された時間を演算する演算回路8bと、操作部9からの入力信号によってサーボ回路22等を制御する制御回路8cとを備えている。
さらに、操作部9は、図1に示すように、ループ再生を指示するためのループ再生スイッチ9aと、そのループ再生のモードを選択するためのループ再生モード選択スイッチ9b及び後述するループレベルを選択するためのループレベル選択スイッチ9cと、上述した再生釦、一時停止釦、選曲釦(図示せず)等とを備えている。
そして、操作部9に設けられたループ再生スイッチ9aがユーザによって押されることにより、ユーザがループ再生スイッチ9aを押している間、ループ再生指令信号が制御回路8cに供給される。このとき、制御回路8cは、図2Aに示すように、ループ再生スイッチ9aがユーザによって押されたときに絶対アドレス抽出部7で抽出された、位置P1に対応する絶対アドレスを比較部8aを介して記憶部10に記憶させる。
さらに、制御回路8cは、サーボ回路22に信号を送り、アクチュエータ21bを駆動し、対物レンズ21aに例えば視野内アクセスを行わせて、所定のトラックまでCD1の内周方向、すなわち図2Bに示すように、曲のデータに関して時間T1だけ遡った位置P2にレーザ光のスポットを移動(以下、このような動作をトラックジャンプと呼ぶ。)させ、その位置から再び通常の読出動作R1を開始させる。
この読出動作R1が行われている間、比較回路8aは、順次CD1から読み出されるデータの絶対アドレスと記憶部10に記憶されたループ再生スイッチ9aが押された時点の絶対アドレスとを比較して、両者が一致した時点で、一致したことを示す信号を制御回路8cに供給する。制御回路8cは、この信号に基づいて再びサーボ回路22に信号を供給し、アクチュエータ21bを駆動し、対物レンズ21aに例えば視野内アクセスを行わせ、レーザ光のスポットをCD1の内周方向に、時間T1だけ遡った位置P2まで移動させるトラックジャンプを行う。この動作は、ループ再生スイッチ9aがユーザに押されている間繰り返し行われる。
なお、このCDプレーヤは、トラックジャンプを行うとき、再生音をミュートせず、トラックジャンプ時に光ピックアップ21が読み取ったオーディオ信号に基づいた音をそのまま再生する。その結果、ループ再生時にはノイズ状の音が出力される。
一方、ループ再生モード選択スイッチ9bは、ループ再生終了時の再生開始の位置を決定するノーマルモードとリズムモードの2つのモードをユーザが選択するために設けられたものである。このループ再生モード選択スイッチ9bのON/OFFにより、ノーマルモード/リズムモードの設定が行われる。
ここで、リズムモードとは、ループ再生が終了した時点でループ再生の開始から終了までの時間(以下、ループ再生実行時間とする。)を算出して、ループ再生が開始された絶対アドレスP1にループ再生実行時間を加算した位置から、通常の再生を開始するものである。例えば、ループ再生実行時間がTxであったとすると、図2Cに示すように、リズムモードにおけるループ再生終了時の読出動作R2は、位置P1に対応した絶対アドレスに再生実行時間Txを加算した位置P3から開始されることとなる。
これにより、ループ再生の開始前の拍とループ再生終了後の拍を整合させることができる。すなわち、通常の楽曲は、一定の時間的間隔をもって繰り返される拍を有しており、リズムモードによって、ループ再生開始前の拍と、ループ再生終了時に再開される拍とのタイミングがズレることを防止することができる。
一方、ノーマルモードとは、図2Dに示すように、ループ再生実行時間に関わらず、ループ再生終了時に、ループ再生が開始された絶対アドレスが示す位置P1から通常の再生を開始するものである。アナログ式のレコード盤を用いたスクラッチ奏法では、通常、スクラッチ奏法終了時には、ユーザがレコード盤から手を離した位置から通常の回転による再生が行われるものであり、このノーマルモードはアナログ式のレコード盤を用いたスクラッチ奏法に近いモードといえる。
ここで、このCDプレーヤのループ再生動作について図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。
記憶部10は、例えばROMとRAMとからなり、このROMには、このCDプレーヤの通常の再生動作を行うためのプログラムの他、ループ再生時にトラックジャンプを行うトラック数を示すループレベルのデータやループ再生終了後の再生動作を示すループモードのプログラム等が予め記憶されている。
この実施例において、ループレベルは1乃至5の5段階に設定されている。レベル1は2トラック分、レベル2は4トラック分、レベル3は6トラック分、レベル4は8トラック分、レベル5は10トラック分のトラックジャンプを示している。ここで、例えば、レベル1の2トラック分とは、再生時間にして約0.1秒乃至約0.5秒程度あり、最大のレベル5にあたる10トラック分は、再生時間にして約1.0秒乃至約1.5秒である。ユーザは、ループ再生を行う前に、ループレベル選択スイッチ9cにより、例えばループレベル選択スイッチ9cを押す回数により、ループレベルを設定する。
図3のフローチャートに示すように、最初のステップであるステップS1において、制御回路8cは、ループ再生スイッチ9aが押されているかを判定し、該当するときはステップS2へ、該当しない時はステップS14へ進み、通常の再生動作が行われる。
ステップS2において、制御回路8cは、絶対アドレス抽出部7から比較回路8aに供給された絶対アドレスを記憶部10のRAMに記憶させる。また、この記憶部10には、上述したように、ユーザがループ再生モード選択スイッチ9b及びループレベル選択スイッチ9cを用いて予め設定したループ再生のモードやループレベルの情報が記憶されている。
ステップS3において、制御回路8cは、記憶部10に記憶されているループレベルに応じた信号をサーボ回路22に供給し、アクチュエータ21bを駆動して対物レンズ21aに視野内アクセスを行わせ、レーザ光のスポットを設定されていループレベルに対応したトラック数分内周方向に移動させる。そして制御回路8cは、ステップS4に進む。そして、ステップS4において、制御回路8cは、ループカウンタ8dに1を加えて、ステップS5に進み通常の再生動作を行う。
ステップS6において、比較回路8aは、ステップS2において記憶部10に記憶された絶対アドレスと絶対時間抽出部7で抽出された絶対アドレスを順次比較し、両者が一致した時点でこのことを示す信号を制御回路8cに供給する。制御回路8cは、この2つの絶対アドレスが一致したことを示す信号が比較回路8aから供給されたかを判定し、該当しない時はステップS5に戻り、該当するときはステップS7に進む。
ステップS7において、制御回路8cは、ループ再生スイッチ9aが引き続き押されているかを判定し、該当する場合はステップS3に戻り、該当しない場合はステップS8に進む。すなわち、ユーザがループ再生スイッチ9aを押している間、ステップS3からステップS7が繰り返し実行される。
ステップS8において、制御回路8cは、ループモードがノーマルモードであるかを判定する。このループモードは、前述の通り、ユーザによってループ動作開始前に、ループ再生モード選択スイッチ9bを用いて予め設定されている。この判定の結果がYESであれば、すなわちループモードがノーマルモードであれば、制御回路8cは、ステップS13に進む。また、この判定の結果がNO、すなわちループモードがリズムモードであれば、制御回路はステップS9に進む。
ステップS9において、演算回路8bは、ループレベルにより設定されたトラックジャンプ1回分のトラック数と、ループカウンタ8dにカウントされたループ回数を乗算する事によりループ再生によってトラックジャンプが行われた総トラック数を算出し、その結果を制御回路8cに供給する。例えば、レベル3でトラックジャンプを5回行ったとすると、トラックジャンプ1回分のトラック数は6、総トラック数は30(=5×6)ということになる。
ステップS10において、制御回路8cは、ステップS9で算出されたトラックジャンプが行われた総トラック数が100以下であるかを判定する。この判定の結果がNO、すなわちトラックジャンプが行われた総トラック数が100を越えていれば、制御回路8cは、ステップS11に進み、判定の結果がYES、すなわちトラックジャンプが行われた総トラック数が100以下であれば、制御回路8cは、ステップS12に進む。ステップS11においては、制御回路8cは、トラックジャンプを行うトラック数を100に設定し、ステップS12に進む。
ステップ12において、制御回路8cは、ステップS9において演算回路8bによって算出された総トラック数、又はステップS11において設定された総トラック数に基づいて、サーボ回路22に信号を送り、サーボ回路22を制御し、アクチュエータ21bを駆動してレーザ光をその総トラック数分外周方向に移動させる。すなわち、上述した図2Cに示す位置P3からの再生動作R2が行われる。
ここで最大のトラックジャンプ数を100と定めているのは、リズムモードにおいてループ再生が長時間行われた場合、ループ再生終了時の通常再生を再開する位置が不明になることを防ぐためである。この100トラックは、再生時間に換算すると約20秒である。また、この最大トラックジャンプ数は任意に変更可能である。
ステップS13において、制御回路8cは、ループカウンタ8dを0にリセットし、ステップS14に進み、通常の再生動作を開始する。すなわち、上述のステップS8から直接ステップS13に進んだ場合は、制御回路8cは、図2DのP1から通常の再生動作R3を行う。
ステップS15において、制御回路8cは、記憶部10に記憶された絶対アドレスのデータを消去する。
このように、このCDプレーヤは、リズムモードでは、ループ再生終了時に、ループ再生によりトラックジャンプを行った総トラック数分だけ、ループ再生を開始した位置より外周にトラックジャンプを行い、再生を開始する。なお、演算回路8bあるいは制御回路8cにおいてこの総トラック数をループ再生実行時間に換算して、リズムモードの終了時に、ループ再生を開始した絶対アドレスにループ再生実行時間分加算して得られる絶対アドレスの位置から通常の再生を再開してもよい。
かくして、このCDプレーヤは、ループ再生時に、トラックジャンプを繰り返しながら再生される音を出力し、これによりアナログ式レコード盤によるスクラッチ奏法によって得られる再生音と同様な効果を得ることができる。
また、CDプレーヤでは、ディスクと非接触型のピックアップを用いているため、アナログ式のレコードプレーヤによるスクラッチにおけるレコード盤の磨耗といった問題もない。さらに、上述のリズムモードを使用することにより、レコード盤によるスクラッチ奏法では、ユーザの演奏能力に頼らざるを得なかった、ループ再生開始前の拍とループ再生終了後の拍のタイミングの整合も容易にできる。
なお、本発明は、上述の実施例により限定されるものではなく、例えば、この実施例ではトラックジャンプを行うトラック数を最大10トラックまでとしたが、さらに多くのトラックを遡ることも可能である。その場合、アクチュエータ21bによって対物レンズ21aを駆動するのみならず、スレッド送りモータ24によって光ピックアップ21を内周方向へ移動させる。
また、例えば、ループ再生時に指定されたループレベルに従ってトラックジャンプを行う際、遡った位置の絶対アドレスを記憶部10に記憶して、トラックジャンプを行うようにすれば、より高速で正確なループ再生が可能である。
さらに、例えばこの実施例ではループ再生スイッチ9aがユーザに押されている期間をループ再生期間としたが、ループ再生の開始及び終了をそれぞれ1回の釦操作で行うようにしてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、本発明を適用したCDプレーヤを用いて説明をしているが、記録媒体として、例えば光磁気ディスク等を用いたディスクプレーヤに本発明を適用できることは言うまでもない。
産業上の利用可能性
本発明では、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスク上の一点に焦点を合わせて、レーザ光を照射し、その反射光により光ディスクに記録されたデータを読み出し、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置に読出手段の上記レーザ光を移動するといった動作を繰り返し、光ディスクの再生を行う。
これにより、オーディオ信号が記録された光ディスクを用いて、アナログ式のレコード盤及びレコードプレーヤによるスクラッチ奏法と同様の効果を得ることができる。
本発明は、光ディスクからオーディオ信号を再生する光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法に関する。
背景技術
光ディスクには、例えばオーディオ信号がディスクの片面に内周から外周に向けて渦巻き状のピット列として記録されたコンパクトディスク(以下、CDと呼ぶ。)がある。CDプレーヤ又はディスクプレーヤは、このCDを線速度一定に回転駆動しながら、光ピックアップを用いてピット列にレーザ光を照射し、その反射光の光量の変化を検出してオーディオ信号を再生するものである。
一方、オーディオ信号を記録する媒体には、ビニール樹脂の円盤の外周から内周に渦巻き状に音の強弱に応じた音溝を設けることによってオーディオ信号をアナログ信号として記録するアナログ式のレコード盤がある。アナログ式のレコードプレーヤは、角速度一定に回転するターンテーブル上にこのレコード盤を搭載してレコード盤を回転させ、再生針でこの音溝をトレースし、再生針の振動を検知し、オーディオ信号を再生するものである。
ところで、このレコード盤及びレコードプレーヤを用いたスクラッチという奏法が知られている。これは、例えばダンスミュージックの分野において、ディスクジョッキと呼ばれる奏者がターンテーブル上で回転するレコード盤の回転を手で制御してレコード盤を逆回転方向に数センチ回転させ、続いて正回転方向に回転させ、また逆回転方向に回転させるといった動作を数回繰り返すものである。
このスクラッチにより再生される音は、レコード盤が逆回転するときに再生針が音溝を再生方向とは逆方向にトレースすることによって生成されるノイズと、レコード盤が正回転して戻されるときの短いフレーズである。このノイズと短いフレーズの組み合わせが数回繰り返されることにより、独特のリズムが生成される。このスクラッチにより生まれるリズムは、一部のダンスミュージックには欠くことのできない重要な要素となっている。
ところで、上述のCDは、CDプレーヤにチャッキングされ、ピックアップが最内周にあるときは、1分間に約600回転、ピックアップが最外周にあるときは1分間に約200回転されるものである。これは通常のアナログ式レコードプレーヤの回転数の約18倍から6倍にあたる。
このように、CDプレーヤにチャッキングされて高速回転するCDに対し、レコード盤と同様に回転を手で制御してスクラッチ奏法を行うことは不可能である。しかし、CDプレーヤにおいてもスクラッチ奏法を行いたいとの要望が強い。
そこで、本発明は、レコード盤のスクラッチ奏法と同様の効果を得ることができる光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法の提供を目的とする。
発明の開示
本発明に係る光ディスク再生装置は、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが内周から外周に向かって渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を読みとることによりデータを再生するものであり、レーザ光をディスクの一点に集光する対物レンズと、対物レンズをレーザ光の光軸と平行方向及びディスクの半径方向に移動させるアクチュエータとを有するデータ読出手段と、読出手段によって光ディスクから読み出された絶対アドレスデータを記憶する記憶手段と、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、アクチュエータを制御してレーザ光を内周方向に移動させて、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読出手段による読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置にレーザ光を移動し、上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段に記憶された上記絶対アドレスから上記読出手段による読み出しを開始するように上記アクチュエータを制御する制御手段とを備える。
また、本発明に係る光ディスク再生方法は、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクのデータを再生する方法であって、レーザ光を光ディスクの一点に焦点を合わせて照射し、その反射光により光ディスクに記録されたデータを読み出すステップと、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置に読出手段のレーザ光を移動するステップと、上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段に記憶された上記絶対アドレスから上記読出手段による読み出しを開始するように上記アクチュエータを制御するステップとを備える。
また、本発明に係る光ディスク再生方法は、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクのデータを再生する方法であって、レーザ光を光ディスクの一点に焦点を合わせて照射しその反射光により光ディスクに記録されたデータを読み出すステップと、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読出手段による読み出しを開始するステップと、ループ再生設定中は、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置に読出手段のレーザ光を移動し、繰り返し読み出しを行うステップと、ループ再生設定が解除されたならば、記憶された絶対アドレス又は絶対アドレスより一定時間加算した位置の何れか一方を選択して読み出しを開始するステップとを有する。
以上のように構成される光ディスク再生装置及び光ディスク再生方を用いることにより、光ディスクを使用してアナログ式のレコード盤のスクラッチ奏法と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を適用したCDプレーヤの構成を示すブロック図である。
図2Aは、ループ再生開始時の絶対アドレスの記憶動作を時間軸上に示した図である。
図2Bは、ループ再生時のトラックジャンプを時間軸上に示した図である。
図2Cは、ループ再生におけるリズムモードの動作を時間軸上に示した図である。
図2Dは、ループ再生におけるノーマルモードの動作を時間軸上に示した図である。
図3は、本発明を適用したCDプレーヤのループ再生時の動作を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の好適な実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施例は、例えば楽曲等のオーディオ信号が記録されたコンパクトディスク(以下、CDと呼ぶ。)を記録媒体として使用するCDプレーヤに本発明を適用したものである。
このCDプレーヤは、例えば図1に示すように、オーディオ信号が記録されたCD1から信号を読み出す信号読出部20と、信号読出部20が読み出した信号を増幅し、データを再生するRFアンプ3と、再生されたデータから後述するサブコード等を分離するディジタル信号処理部4と、分離された信号から後述する絶対アドレスを抽出する絶対アドレス抽出部7と、通常の再生や後述するループ再生等を制御するシステムコントロール部8と、ユーザが所望の操作を行う操作部9とを備える。
一方、このCDプレーヤが記録媒体として使用するCD1には、16ビットに量子化されたオーディオ信号、オーディオ信号読み出し時にエラー訂正を行うためのエラーコレクションコード等が、例えばデータの最小単位であるフレーム毎に、内周から外周に向けて渦巻き状に、深さ約0.1μmの窪みであるピットの列(以下、トラックと呼ぶ。)として記録されている。また、隣り合うトラック間のピッチは1.6μmとなっている。
さらに、フレームの先頭には、曲番号や曲の始まり、曲の開始から終了までの曲の長さを示すデータ及び絶対アドレス等のサブコードも記録されている。この絶対アドレスは、CD1に記録された第1番目の曲の開始時を0として、そこからの経過時間を分・秒・フレーム番号で示すものである。
ここで、この光ディスク再生装置の通常の再生動作について説明する。
信号読出部20は、システムコントロール部8に制御されてCD1に記録された信号を読み出し、読み出されたRF信号をRFアンプ3に供給する。RFアンプ3は、信号読出部20から供給されたRF信号を増幅すると共に、RF信号を2値化して得られる再生データをディジタル信号処理部4に供給する。ディジタル信号処理部4は、再生データからオーディオ信号、エラーコレクションコード、サブコード等を分離し、オーディオ信号とエラーコレクションコードをECC回路5に供給する。このECC回路5は、エラーコレクションコードを用いてオーディオ信号の誤りを訂正し、訂正したオーディオ信号をD/Aコンバータ6に供給する。D/Aコンバータ6は、ディジタルのオーディオ信号をアナログ信号に変換し、アナログのオーディオ信号を出力端子を介して図示しないアンプ、スピーカ等に出力する。
ここで、このCDプレーヤの通常の再生動作について具体的に説明する。
信号読出部20は、上述の図1に示すように、CD1にレーザ光を照射し、その反射光によってCD1に記録された信号を読み出す光ピックアップ21と、後述するアクチュエータ等を駆動するサーボ回路22と、CD1を回転駆動するスピンドルモータ23と、光ピックアップ21をCD1の径方向に駆動するスレッド送りモータ24とを備えている。
例えば、操作部9の図示しない再生釦からの入力信号がシステムコントロール部8に供給されると、システムコントロール部8は、サーボ回路22を制御し、サーボ回路22は、スピンドルモータ23を駆動してCD1を線速度一定となるように回転駆動する。さらにサーボ回路22は、システムコントロール部8の制御の下に、スレッド送りモータ24を駆動し、光ピックアップ21をCD1の記録面に対向する所定の位置、例えばユーザが操作部9の図示しない選曲釦により指定した曲の曲頭にあたるオーディオ信号が記録されているトラックに対向する位置に移動させる。
この光ピックアップ21は、対物レンズ21a、アクチュエータ21b、図示しないレーザダイオード、ビームスプリッタ、フォトディテクタ等を備えている。このレーザダイオードから出射されるレーザ光は、ビームスプリッタを介して対物レンズ21aに導かれ、対物レンズ21aによって、CD1上の1点に集光される。この集光されたレーザ光が反射して対物レンズ21aに戻る反射光量は、CD1のトラック上のピットの有無により変化し、光ピックアップ21に備えられたフォトディテクタは、この反射光量の変化をビームスプリッタを介して順次読みとり、反射光量の変化に応じたRF信号をRFアンプに供給する。
RFアンプ3は、上述したようにデータを再生すると共に、CD1からの反射光に基づいて、対物レンズ21aの合焦点位置からのズレを表すフォーカスエラー信号及び、レーザ光のスポットのトラックとのズレを表すトラッキングエラー信号を生成し、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号をシステムコントロール部8を介してサーボ回路22に供給する。サーボ回路22は、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号が0となるようにアクチュエータ21bを駆動して、例えば対物レンズ21aをフォーカス方向に駆動したり、いわゆる視野内アクセスを行うなどして、対物レンズ21aのフォーカス方向及びトラッキング方向の誤差を修正する。
次に、この光ディスク再生装置のループ再生の動作について図1及び図2A乃至図2Dを参照しながら説明する。
システムコントロール部8は、図1に示すように、後述する記憶部10に記憶された絶対アドレスとディジタル信号処理部4において再生データから分離され、絶対時間抽出部7で抽出された絶対アドレスを比較する比較回路8aと、ループ再生の回数をカウントするループカウンタ8dと、ループ再生が実行された時間を演算する演算回路8bと、操作部9からの入力信号によってサーボ回路22等を制御する制御回路8cとを備えている。
さらに、操作部9は、図1に示すように、ループ再生を指示するためのループ再生スイッチ9aと、そのループ再生のモードを選択するためのループ再生モード選択スイッチ9b及び後述するループレベルを選択するためのループレベル選択スイッチ9cと、上述した再生釦、一時停止釦、選曲釦(図示せず)等とを備えている。
そして、操作部9に設けられたループ再生スイッチ9aがユーザによって押されることにより、ユーザがループ再生スイッチ9aを押している間、ループ再生指令信号が制御回路8cに供給される。このとき、制御回路8cは、図2Aに示すように、ループ再生スイッチ9aがユーザによって押されたときに絶対アドレス抽出部7で抽出された、位置P1に対応する絶対アドレスを比較部8aを介して記憶部10に記憶させる。
さらに、制御回路8cは、サーボ回路22に信号を送り、アクチュエータ21bを駆動し、対物レンズ21aに例えば視野内アクセスを行わせて、所定のトラックまでCD1の内周方向、すなわち図2Bに示すように、曲のデータに関して時間T1だけ遡った位置P2にレーザ光のスポットを移動(以下、このような動作をトラックジャンプと呼ぶ。)させ、その位置から再び通常の読出動作R1を開始させる。
この読出動作R1が行われている間、比較回路8aは、順次CD1から読み出されるデータの絶対アドレスと記憶部10に記憶されたループ再生スイッチ9aが押された時点の絶対アドレスとを比較して、両者が一致した時点で、一致したことを示す信号を制御回路8cに供給する。制御回路8cは、この信号に基づいて再びサーボ回路22に信号を供給し、アクチュエータ21bを駆動し、対物レンズ21aに例えば視野内アクセスを行わせ、レーザ光のスポットをCD1の内周方向に、時間T1だけ遡った位置P2まで移動させるトラックジャンプを行う。この動作は、ループ再生スイッチ9aがユーザに押されている間繰り返し行われる。
なお、このCDプレーヤは、トラックジャンプを行うとき、再生音をミュートせず、トラックジャンプ時に光ピックアップ21が読み取ったオーディオ信号に基づいた音をそのまま再生する。その結果、ループ再生時にはノイズ状の音が出力される。
一方、ループ再生モード選択スイッチ9bは、ループ再生終了時の再生開始の位置を決定するノーマルモードとリズムモードの2つのモードをユーザが選択するために設けられたものである。このループ再生モード選択スイッチ9bのON/OFFにより、ノーマルモード/リズムモードの設定が行われる。
ここで、リズムモードとは、ループ再生が終了した時点でループ再生の開始から終了までの時間(以下、ループ再生実行時間とする。)を算出して、ループ再生が開始された絶対アドレスP1にループ再生実行時間を加算した位置から、通常の再生を開始するものである。例えば、ループ再生実行時間がTxであったとすると、図2Cに示すように、リズムモードにおけるループ再生終了時の読出動作R2は、位置P1に対応した絶対アドレスに再生実行時間Txを加算した位置P3から開始されることとなる。
これにより、ループ再生の開始前の拍とループ再生終了後の拍を整合させることができる。すなわち、通常の楽曲は、一定の時間的間隔をもって繰り返される拍を有しており、リズムモードによって、ループ再生開始前の拍と、ループ再生終了時に再開される拍とのタイミングがズレることを防止することができる。
一方、ノーマルモードとは、図2Dに示すように、ループ再生実行時間に関わらず、ループ再生終了時に、ループ再生が開始された絶対アドレスが示す位置P1から通常の再生を開始するものである。アナログ式のレコード盤を用いたスクラッチ奏法では、通常、スクラッチ奏法終了時には、ユーザがレコード盤から手を離した位置から通常の回転による再生が行われるものであり、このノーマルモードはアナログ式のレコード盤を用いたスクラッチ奏法に近いモードといえる。
ここで、このCDプレーヤのループ再生動作について図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。
記憶部10は、例えばROMとRAMとからなり、このROMには、このCDプレーヤの通常の再生動作を行うためのプログラムの他、ループ再生時にトラックジャンプを行うトラック数を示すループレベルのデータやループ再生終了後の再生動作を示すループモードのプログラム等が予め記憶されている。
この実施例において、ループレベルは1乃至5の5段階に設定されている。レベル1は2トラック分、レベル2は4トラック分、レベル3は6トラック分、レベル4は8トラック分、レベル5は10トラック分のトラックジャンプを示している。ここで、例えば、レベル1の2トラック分とは、再生時間にして約0.1秒乃至約0.5秒程度あり、最大のレベル5にあたる10トラック分は、再生時間にして約1.0秒乃至約1.5秒である。ユーザは、ループ再生を行う前に、ループレベル選択スイッチ9cにより、例えばループレベル選択スイッチ9cを押す回数により、ループレベルを設定する。
図3のフローチャートに示すように、最初のステップであるステップS1において、制御回路8cは、ループ再生スイッチ9aが押されているかを判定し、該当するときはステップS2へ、該当しない時はステップS14へ進み、通常の再生動作が行われる。
ステップS2において、制御回路8cは、絶対アドレス抽出部7から比較回路8aに供給された絶対アドレスを記憶部10のRAMに記憶させる。また、この記憶部10には、上述したように、ユーザがループ再生モード選択スイッチ9b及びループレベル選択スイッチ9cを用いて予め設定したループ再生のモードやループレベルの情報が記憶されている。
ステップS3において、制御回路8cは、記憶部10に記憶されているループレベルに応じた信号をサーボ回路22に供給し、アクチュエータ21bを駆動して対物レンズ21aに視野内アクセスを行わせ、レーザ光のスポットを設定されていループレベルに対応したトラック数分内周方向に移動させる。そして制御回路8cは、ステップS4に進む。そして、ステップS4において、制御回路8cは、ループカウンタ8dに1を加えて、ステップS5に進み通常の再生動作を行う。
ステップS6において、比較回路8aは、ステップS2において記憶部10に記憶された絶対アドレスと絶対時間抽出部7で抽出された絶対アドレスを順次比較し、両者が一致した時点でこのことを示す信号を制御回路8cに供給する。制御回路8cは、この2つの絶対アドレスが一致したことを示す信号が比較回路8aから供給されたかを判定し、該当しない時はステップS5に戻り、該当するときはステップS7に進む。
ステップS7において、制御回路8cは、ループ再生スイッチ9aが引き続き押されているかを判定し、該当する場合はステップS3に戻り、該当しない場合はステップS8に進む。すなわち、ユーザがループ再生スイッチ9aを押している間、ステップS3からステップS7が繰り返し実行される。
ステップS8において、制御回路8cは、ループモードがノーマルモードであるかを判定する。このループモードは、前述の通り、ユーザによってループ動作開始前に、ループ再生モード選択スイッチ9bを用いて予め設定されている。この判定の結果がYESであれば、すなわちループモードがノーマルモードであれば、制御回路8cは、ステップS13に進む。また、この判定の結果がNO、すなわちループモードがリズムモードであれば、制御回路はステップS9に進む。
ステップS9において、演算回路8bは、ループレベルにより設定されたトラックジャンプ1回分のトラック数と、ループカウンタ8dにカウントされたループ回数を乗算する事によりループ再生によってトラックジャンプが行われた総トラック数を算出し、その結果を制御回路8cに供給する。例えば、レベル3でトラックジャンプを5回行ったとすると、トラックジャンプ1回分のトラック数は6、総トラック数は30(=5×6)ということになる。
ステップS10において、制御回路8cは、ステップS9で算出されたトラックジャンプが行われた総トラック数が100以下であるかを判定する。この判定の結果がNO、すなわちトラックジャンプが行われた総トラック数が100を越えていれば、制御回路8cは、ステップS11に進み、判定の結果がYES、すなわちトラックジャンプが行われた総トラック数が100以下であれば、制御回路8cは、ステップS12に進む。ステップS11においては、制御回路8cは、トラックジャンプを行うトラック数を100に設定し、ステップS12に進む。
ステップ12において、制御回路8cは、ステップS9において演算回路8bによって算出された総トラック数、又はステップS11において設定された総トラック数に基づいて、サーボ回路22に信号を送り、サーボ回路22を制御し、アクチュエータ21bを駆動してレーザ光をその総トラック数分外周方向に移動させる。すなわち、上述した図2Cに示す位置P3からの再生動作R2が行われる。
ここで最大のトラックジャンプ数を100と定めているのは、リズムモードにおいてループ再生が長時間行われた場合、ループ再生終了時の通常再生を再開する位置が不明になることを防ぐためである。この100トラックは、再生時間に換算すると約20秒である。また、この最大トラックジャンプ数は任意に変更可能である。
ステップS13において、制御回路8cは、ループカウンタ8dを0にリセットし、ステップS14に進み、通常の再生動作を開始する。すなわち、上述のステップS8から直接ステップS13に進んだ場合は、制御回路8cは、図2DのP1から通常の再生動作R3を行う。
ステップS15において、制御回路8cは、記憶部10に記憶された絶対アドレスのデータを消去する。
このように、このCDプレーヤは、リズムモードでは、ループ再生終了時に、ループ再生によりトラックジャンプを行った総トラック数分だけ、ループ再生を開始した位置より外周にトラックジャンプを行い、再生を開始する。なお、演算回路8bあるいは制御回路8cにおいてこの総トラック数をループ再生実行時間に換算して、リズムモードの終了時に、ループ再生を開始した絶対アドレスにループ再生実行時間分加算して得られる絶対アドレスの位置から通常の再生を再開してもよい。
かくして、このCDプレーヤは、ループ再生時に、トラックジャンプを繰り返しながら再生される音を出力し、これによりアナログ式レコード盤によるスクラッチ奏法によって得られる再生音と同様な効果を得ることができる。
また、CDプレーヤでは、ディスクと非接触型のピックアップを用いているため、アナログ式のレコードプレーヤによるスクラッチにおけるレコード盤の磨耗といった問題もない。さらに、上述のリズムモードを使用することにより、レコード盤によるスクラッチ奏法では、ユーザの演奏能力に頼らざるを得なかった、ループ再生開始前の拍とループ再生終了後の拍のタイミングの整合も容易にできる。
なお、本発明は、上述の実施例により限定されるものではなく、例えば、この実施例ではトラックジャンプを行うトラック数を最大10トラックまでとしたが、さらに多くのトラックを遡ることも可能である。その場合、アクチュエータ21bによって対物レンズ21aを駆動するのみならず、スレッド送りモータ24によって光ピックアップ21を内周方向へ移動させる。
また、例えば、ループ再生時に指定されたループレベルに従ってトラックジャンプを行う際、遡った位置の絶対アドレスを記憶部10に記憶して、トラックジャンプを行うようにすれば、より高速で正確なループ再生が可能である。
さらに、例えばこの実施例ではループ再生スイッチ9aがユーザに押されている期間をループ再生期間としたが、ループ再生の開始及び終了をそれぞれ1回の釦操作で行うようにしてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、本発明を適用したCDプレーヤを用いて説明をしているが、記録媒体として、例えば光磁気ディスク等を用いたディスクプレーヤに本発明を適用できることは言うまでもない。
産業上の利用可能性
本発明では、オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスク上の一点に焦点を合わせて、レーザ光を照射し、その反射光により光ディスクに記録されたデータを読み出し、ループ再生の設定が行われたときに、絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、オーディオ信号の時間的に遡った位置から読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び時間的に遡った位置に読出手段の上記レーザ光を移動するといった動作を繰り返し、光ディスクの再生を行う。
これにより、オーディオ信号が記録された光ディスクを用いて、アナログ式のレコード盤及びレコードプレーヤによるスクラッチ奏法と同様の効果を得ることができる。
Claims (11)
- オーディオ信号及び絶対アドレスデータが内周から外周に向かって渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を読みとることにより上記データを再生する光ディスク再生装置であって、
レーザ光を上記光ディスク上の一点に集光する対物レンズと、該対物レンズを上記レーザ光の光軸と平行方向及びディスクの半径方向に移動させるアクチュエータとを有するデータ読出手段と、
上記読出手段によって上記光ディスクから読み出された上記絶対アドレスデータを記憶する記憶手段と、
ループ再生の設定が行われたときに、上記絶対アドレスデータを上記記憶手段に記憶させ、上記アクチュエータを制御して上記レーザ光を内周方向に移動させて、上記オーディオ信号の時間的に遡った位置から上記読出手段による読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが上記記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び上記時間的に遡った位置に上記レーザ光を移動 し、上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段 に記憶された上記絶対アドレスから上記読出手段による 読み出しを開始するように上記アクチュエータを制御す る制御手段と
を備えることを特徴とする光ディスク再生装置。 - オーディオ信号及び絶対アドレスデータが内周から外周に向かって渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を読みとることにより上記データを再生する光ディスク再生装置であって、
レーザ光を上記光ディスク上の一点に集光する対物レンズと、該対物レンズを上記レーザ光の光軸と平行方向及びディスクの半径方向に移動させるアクチュエータとを有するデータ読出手段と、
上記読出手段によって上記光ディスクから読み出された上記絶対アドレスデータを記憶する記憶手段と、
ループ再生の設定が行われたときに、上記絶対アドレスデータを上記記憶手段に記憶させ、上記アクチュエータを制御して上記レーザ光を内周方向に移動させて、上記オーディオ信号の時間的に遡った位置から上記読出手段による読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが上記記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び上記時間的に遡った位置に上記レーザ光を移動 し、上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段 に記憶された上記絶対アドレスより一定時間加算した位 置から上記読出手段による読み出しを開始するように設 定されている時は、上記ループ再生の設定が解除される と上記一定時間加算した位置から上記読出手段による読 み出しを開始するように上記アクチュエータを制御する制御手段と
を備えることを特徴とする光ディスク再生装置。 - 上記制御手段は、上記ループ再生により再生した時間を算出する演算手段を備え、上記ループ再生の設定が解除されると上記絶対アドレスより上記演算手段が算出した時間分加算した位置から上記読出手段による読み出しを開始するように上記アクチュエータを制御することを特徴とする請求の範囲第2項記載の光ディスク再生装置。
- 上記演算手段は、上記ループ再生により再生したループ1回分のトラック数と上記ループを実行した回数に基づいて上記ループ再生により再生した時間
を演算することを特徴とする請求の範囲第3項記載の光ディスク再生装置。 - オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクのデータを再生する光ディスク再生方法であって、
レーザ光を上記光ディスクの一点に焦点を合わせて照射し、その反射光により上記光ディスクに記録されたデータを読み出すステップと、
ループ再生の設定が行われたときに、上記絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、上記オーディオ信号の時間的に遡った位置から読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが上記記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び上記時間的に遡った位置に上記読出手段の上記レーザ光を移動するステップと、
上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段に記 憶された上記絶対アドレスから上記読出手段による読み 出しを開始するように上記アクチュエータを制御するス テップと
を有することを特徴とする光ディスク再生方法。 - オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクのデータを再生する光ディスク再生方法であって、
レーザ光を上記光ディスクの一点に焦点を合わせて照射し、その反射光により上記光ディスクに記録されたデータを読み出すステップと、
ループ再生の設定が行われたときに、上記絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、上記オーディオ信号の時間的に遡った位置から読み出しを開始し、読み出された絶対アドレスが上記記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び上記時間的に遡った位置に上記読出手段の上記レーザ光を移動するステップと、
上記ループ再生の設定が解除されると上記記憶手段に記 憶された上記絶対アドレスより一定時間加算した位置か ら上記読出手段による読み出しを開始するように設定さ れている時は、上記ループ再生の設定が解除されると上 記絶対アドレスより一定時間加算した位置から上記読出 手段による読み出しを開始するように上記アクチュエー タを制御するステップと
を有することを特徴とする光ディスク再生方法。 - 上記ループ再生により再生した時間を算出し、上記ループ再生の設定が解除されると上記絶対アドレスより算出した時間分加算した位置から上記読出手段による読み出しを開始するように上記アクチュエータを制御するステップをさらに有することを特徴とする請求 の範囲第6項記載の光ディスク再生方法。
- 上記ループ再生により再生したループ1回分のトラック数と上記ループを実行した回数に基づいて上記ループ再生により再生した時間を演算するステップをさらに有することを特徴とする請求の範囲第7項記載の光ディスク再生方法。
- オーディオ信号及び絶対アドレスデータが渦巻き状若しくは同心円状に記録されている光ディスクのデータを再生する光ディスク再生方法であって、
レーザ光を上記光ディスクの一点に焦点を合わせて照射しその反射光により上記光ディスクに記録されたデータを読み出すステップと、
ループ再生の設定が行われたときに、上記絶対アドレスデータを記憶手段に記憶させ、上記オーディオ信号の時間的に遡った位置から上記読出手段による読み出しを開始するステップと、
上記ループ再生設定中は、読み出された絶対アドレスが上記記憶手段に記憶された絶対アドレスと一致した時点で再び上記時間的に遡った位置に上記読出手段の上記レーザ光を移動し、繰り返し読み出しを行うステップと、
上記ループ再生設定が解除されたならば、上記記憶された絶対アドレス又は上記絶対アドレスより一定時間加算した位置の何れか一方を選択して読み出しを開始するステップと
を有することを特徴とする光ディスク再生方法。 - 上記ループ再生が行われた時間を算出するステップをさらに有することを特徴とする請求の範囲 第9項記載の光ディスク再生方法。
- 上記ループ再生が行われた時間を算出するステップは上記ループ再生により再生したループ1回分のトラック数と上記ループを実行した回数に基づいて行われることを特徴とする請求の範囲第10項記載の光ディスク再生方法。
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