JP3588434B2 - フイルム等のコアに対する巻取り装置 - Google Patents

フイルム等のコアに対する巻取り装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラスチックフイルム、紙などのフイルム類の細断用スリッタに付設する複数条のフイルム類のコア(巻管)に対する巻取り装置のように、空気路付きの巻軸と一体的に回転可能であるとともに軸周りに間隔をおいて複数のトルク伝達ピストン(プランジャ)を保持するエアシリンダブロックと、巻軸に対して回転可能であるとともにエアシリンダブロックのトルク伝達ピストンの対向部にトルク伝達ピストンが摩擦接触可能な環状のトルク伝達面部を有しかつコア係止用チャック片を保持するチャックブロックを含むエア式コアチャックユニットを、巻軸上に複数並設したフイルム等のコアに対する巻取り装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の巻取り装置においては、各コアチャックユニットのシリンダブロックのトルク伝達ピストンは、一つの軸方向の位置(横断面)と一つの半径(半径方向の位置)で規定される一つの環状部に、軸周りに等間隔をおいて保持する複数の軸方向(アキシャル)ピストン又は半径方向(ラジアル)ピストンで形成、これに対応してチャックブロックの環状のトルク伝達面部は、一つの軸方向の位置と一つの半径で規定される一つの軸直交面部(軸横断面部)又は軸平行面部で形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記のような各コアチャックユニットの一個所の環状部におけるトルクの伝達構成には、相互に摩擦接触するトルク伝達ピストンや環状のトルク伝達面部の形態すなわち摩擦係数が、これら自体の加工上の精度や隣接部材との作動上の関係などにおける僅かな差により異なるため、各コアチャックユニットにおいてエアシリンダブロック側からチャックブロック側に伝達されるトルク、従ってコアチャックユニット間の回転トルクに差が生じ、この結果コア間におけるフイルム等の巻取り張力、換言すれば巻取り状態が不均一になるという問題がある。
【0004】
この発明は、上記のような問題に鑑み、簡単な付加構成によって、コアチャックユニット間における伝達トルク、すなわち回転トルクの差を減少して、各コアにおけるフイルム等の巻取り状態の差を僅少化することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、第1には、空気路付きの巻軸と一体的に回転可能であるとともに軸方向位置と半径で規定される二以上の環状部のそれぞれに軸周りに間隔をおいて複数のトルク伝達ピストンを保持するエアシリンダブロックと、巻軸に対して回転可能であるとともにエアシリンダブロックのトルク伝達ピストンを保持する各環状部の対向部にトルク伝達ピストンが摩擦接触可能な環状のトルク伝達面部を有しかつコア係止用チャック片を保持するチャックブロックを含むエア式コアチャックユニットを、巻軸上に複数並設してなるフイルム等のコアに対する巻取り装置を提供する
【0006】
また第2には、空気路付きの巻軸と一体的に回転可能であるとともに軸方向位置と半径で規定される一以上の環状部のそれぞれに軸周りに間隔をおいて複数のトルク伝達ピストンを保持するエアシリンダブロックと、巻軸に対して回転可能であるとともにエアシリンダブロックのトルク伝達ピストンを保持する各環状部の対向部にトルク伝達ピストンが摩擦接触可能な環状のトルク伝達面部を有しかつコア係止用チャック片を保持するチャックブロックを含むエア式コアチャックユニットを、巻軸上に複数並設し、かつ隣接する各二つのエア式コアチャックユニットにおける一方のエア式コアチャックユニットのエアシリンダブロックの一以上の環状部のそれぞれに、軸周りに間隔をおいて複数のユニット間トルク伝達ピストンを保持し、他方のエア式コアチャックユニットのチャックブロックのユニット間トルク伝達ピストンを保持する各環状部の対向部に、各ユニット間トルク伝達ピストンが摩擦接触可能な環状のユニット間トルク伝達面部を設けてなる、フイルム等のコアに対する巻取り装置を提供する
【0007】
ここでチャックブロックにおけるユニット間のものを含む環状のトルク伝達面部は、従来のような軸直交面部、軸平行面部とともに軸傾斜面部をも加えた中から少なくとも一つを選択して用いることができ、エアシリンダブロックにおけるユニット間のものを含むトルク伝達ピストンも、このトルク伝達面部に対応して、軸方向ピストン、半径方向ピストン及び軸傾斜方向ピストンの中の少なくとも一つを用いることができる。またユニット間のものを含むトルク伝達ピストンの各環状部の軸周りにおける相互の間隔は、一般には、等間隔とすることができる
【0008】
この発明の第1と第2のフイルム等のコアに対する巻取り装置においては、各コアチャックユニットにトルク伝達部としての環状部が二個所以上あることから、これらの環状部のトルク伝達部の相互に異なる摩擦係数の結合によって、各コアチャックユニットにおける全体としての摩擦係数は、いずれもこれらの平均値、従って基準値に近い方の値となるため、コアチャックユニット間の伝達トルク、従って回転トルクの差も減少する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下一部を軸周りに回転させて示す図1と、左半部と右半部にシリンダブロックの左右の側面部を示す図2に基づいて、この発明に係る巻取り装置の実施形態を説明する。
【0010】
例示した形態は、低トルク型の巻取り装置で、それ自体は周知のように、通気軸穴12、通気径穴13及び通気外溝14からなる空気路を有する巻軸11に軸受21を介して回転可能に支持したチャックブロック25に、軸周りに60°の間隔をおいたチャック片32及びチャック片32が外接する永久磁石片30埋設のテーパー溝29付き摩擦リング28並びに摩擦リング28を左方に移動付勢するコイルばね31を保持し、摩擦リング28をコイルばね31の付勢力によって、軸受21からカラースペーサー20により左方に離間させて巻軸11に一体的に回転可能に固定した通気内周溝18付きのエアシリンダブロック15側へ移動(左方移動)させることにより、チャック片32をチャックブロック25の径穴26を通して半径方向外方に突出させて、コアのチャッキング(図1右部参照)を行う一方、コイルばね31の付勢力を上回る圧力の圧縮空気を、エアシリンダブロック15に軸周りに60°の等間隔をおいて付設した右端開口で通気径穴19付きの第1の軸方向シリンダ16に供給し、該軸方向シリンダ16に装着の第1の軸方向ピストン17を介して、摩擦リング28を右方に移動させることにより、チャック片32を半径方向内方に後退させて、コアのチャッキングを解除(図1の左部参照)するもので、コアのチャッキング状態におけるエアシリンダブロック15側からチャックブロック25側へのトルクの伝達は、次のような四個所の環状部におけるトルク伝達ピストンと環状のトルク伝達面部との摩擦接触によって行うように構成してある。
【0011】
まず第1には、周知のようなトルク伝達ピストンとしての6個の第1の軸方向ピストン17と、環状のトルク伝達面部としての摩擦リング28の左端面部との接触で、コアのチャッキング状態が解除されない(コイルばね31の付勢力と拮抗する範囲内の)低圧の圧縮空気をエアシリンダブロック15の第1のシリンダ16に供給して、6個の第1の軸方向ピストン17を摩擦リング28の左端面に接触させることにより行う。
【0012】
次に第2には、エアシリンダブロック15の軸周りにおいて隣接する第1の軸方向シリンダ16間の各中央部に付設した、左端開口で通気径穴39付きの6個の第2の軸方向シリンダ37のそれぞれに装着のチャック間トルク伝達ピストンとしての第2の軸方向ピストン38と、その左側において隣接するコアチャックユニットのチャックブロック25に固定した環状のユニット間トルク伝達面部としての付加摩擦リング36の右端面部との接触によって行う(図1の下半部参照)。
【0013】
さらに第3には、エアシリンダブロック15の軸周りにおいて隣接する第1の軸方向シリンダ16と第2の軸方向シリンダ37の間に設置した、外端開口で巻軸11の外周面対接部から半径方向にのびる6個の第1の半径方向シリンダ40に装着のトルク伝達ピストンとしての第1の半径方向ピストン41と、その外側において隣接する当該コアチャックユニットのチャックブロック25の環状のトルク伝達用面部としての左側フランジ27の内周面部との接触によって行い、第4には、軸方向シリンダ16、37の間に半径方向シリンダ40と千鳥状の交互関係となるように設けた6個の第2の半径方向シリンダ42に装着のチャック間トルク伝達ピストンとしての第2の半径方向ピストン43と、隣接するコアチャックユニットの環状のチャック間トルク伝達面部としての右側のフランジ27の内周面部との接触によって行う。
【0014】
なお図示の実施形態では、周知のように、チャック片32の軸方向の中央外周部とこの部分に対応するチャックブロック25の外周部に、軸周りに連続的にのびる外溝33、34が形成してあり、この外溝33、34には、チャック片32の遠心力による離脱を防止するための止めリング35が内挿してある。
【0015】
上記のように、図示の形態では、各コアチャックユニットにおけるトルク伝達部としての環状部が、従来の第1の軸方向ピストン17と摩擦リング28に対応する一個所のみの場合に比して、第2の軸方向ピストン38と付加摩擦リング36、第1及び第2の半径方向ピストン41、43と左右のフランジ27に対応する個所分も多いため、コアチャックユニット間の伝達トルクの差は小さくなる。
【0016】
この発明の巻取り装置は、このほか種々の形態で実施することができるもので、図示の形態に限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】
この発明の巻取り装置によれば、各コアチャックユニットエアシリンダブロック側からチャックブロック側に対するトルク伝達部を二個所以上の環状部に設けるので、いずれのコアチャックユニットにおいても、全体として伝達トルクは基準値に近い平均値になる。このためコアチャックユニット間における伝達トルク、従って回転トルクの差は減少し、コアチャックユニット間におけるフイルム等の巻取り状態の差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る巻取り装置の実施形態の一部を切り欠くとともに一部を軸周りに回転させた状態で示す要部の正面図である。
【図2】左半部と右半部にエアシリンダブロックの左側面と右側面に沿う部分を示す側断面(横断面)図である。
【符号の説明】
11 巻軸
12 通気軸穴
13 通気径穴
14 通気外溝
15 エアシリンダブロック
16 第1の軸方向シリンダ
17 第1の軸方向ピストン
18 通気内周溝
19 通気径穴
20 カラースペーサー
21 軸受
25 チャックブロック
26 内外貫通ガイド穴
27 フランジ
28 摩擦リング
29 テーパー溝
30 永久磁石片
31 コイルばね
32 チャック片
33 外溝
34 外溝
35 止めリング
36 付加摩擦リング
37 第2の軸方向シリンダ
38 第2の軸方向ピストン
39 通気径穴
40 第1の半径方向シリンダ
41 第1の半径方向ピストン
42 第2の半径方向シリンダ
43 第2の半径方向ピストン

Claims (2)

  1. 空気路付きの巻軸と一体的に回転可能であるとともに軸方向位置と半径で規定される二以上の環状部のそれぞれに軸周りに間隔をおいて複数のトルク伝達ピストンを保持するエアシリンダブロックと、巻軸に対して回転可能であるとともにエアシリンダブロックのトルク伝達ピストンを保持する各環状部の対向部にトルク伝達ピストンが摩擦接触可能な環状のトルク伝達面部を有しかつコア係止用チャック片を保持するチャックブロックを含むエア式コアチャックユニットを、巻軸上に複数並設してなる、フイルム等のコアに対する巻取り装置。
  2. 空気路付きの巻軸と一体的に回転可能であるとともに軸方向位置と半径で規定される一以上の環状部のそれぞれに軸周りに間隔をおいて複数のトルク伝達ピストンを保持するエアシリンダブロックと、巻軸に対して回転可能であるとともにエアシリンダブロックのトルク伝達ピストンを保持する各環状部の対向部にトルク伝達ピストンが摩擦接触可能な環状のトルク伝達面部を有しかつコア係止用チャック片を保持するチャックブロックを含むエア式コアチャックユニットを、巻軸上に複数並設し、かつ隣接する各二つのエア式コアチャックユニットにおける一方のエア式コアチャックユニットのエアシリンダブロックの一以上の環状部のそれぞれに、軸周りに間隔をおいて複数のユニット間トルク伝達ピストンを保持し、他方のエア式コアチャックユニットのチャックブロックのユニット間トルク伝達ピストンを保持する各環状部の対向部に、各ユニット間トルク伝達ピストンが摩擦接触可能な環状のユニット間トルク伝達面部を設けてなる、フイルム等のコアに対する巻取り装置。
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