JP6007207B2 - 低張力シート巻取方法、及び当該方法の実施に使用されるピストンの気密構造 - Google Patents

低張力シート巻取方法、及び当該方法の実施に使用されるピストンの気密構造 Download PDF

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本発明は、引張力によりシートを巻き取る場合において、巻取軸を構成する複数の巻取ユニットのメカロスを小さくして、巻取初期の張力特性を良好にした低張力シート巻取方法、及び当該方法の実施に使用されるピストンの気密構造に関するものである。
シート巻取軸は、多数の巻取ユニットが軸芯部に、当該軸芯部の軸方向に沿って装着されたものである。当該巻取ユニットの一つとして、特許文献1に開示のものが知られており、当該巻取ユニットは、軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、前記スライド環にスライド方向を90°変換させる変換機構を介して連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部又は前記シリンダブロックのいずれかに内装された複数の第1ピストンと、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンとを備えたものが知られている。
シートの巻取時には、各巻取ユニットの第2ピストンの加圧によって、付勢手段の付勢力に抗してスライド環を、係止片の非作用位置までスライドさせて、各係止片を巻取軸の外周面から引っ込めておいて、巻取軸の外側に巻芯を嵌め込み、その後に、第2ピストンに作用する加圧力を開放させると、前記付勢手段の付勢力により、前記スライド環は、上記と逆方向にスライドして、巻取軸(巻取ユニット)の外周面から各係止片が突出して、前記巻芯の内周面に係止されることで、巻取軸に巻芯が装着される。ここで、第2ピストンに作用する加圧力を解除すると、付勢手段によりスライド環が係止片の作用位置までスライドされる際に、当該第2ピストンもスライド環と一緒にスライドさせられて、係止片の作用位置においては、各第2ピストンは、スライド環の側面に接触したままとなっている。
その後に、各巻取ユニットの第1ピストンを加圧すると、当該該1ピストンが外周環の内周面を押圧することで、軸芯部から外周環に、即ち、巻芯に回転力が伝達され、この状態で、巻取軸を回転させると、巻芯に対してシートが巻取り可能となる。
シートの巻取後においては、第1ピストンに対する加圧力を解除すると共に、上記したように、第2ピストンの加圧により、スライド環を係止片の非作用位置までスライドさせて、係止片を巻取軸の外周面から引っ込めることで、巻芯にシートが巻き取られた巻取製品を巻取軸から取り出している。ここで、第1ピストンに対する加圧力を解除しても、当該加圧力が解除されるのみであって、当該第1ピストンが外周環の内周面に接触した状態は、そのまま保持されている。
従って、シートの巻取開始前には、第1ピストンは、外周環の内周面に接触した状態を保持していると共に、第2ピストンは、スライド環の側面に接触した状態を保持している。ここで、第1及び第2の各ピストンは、一つの巻取軸には多数設けられているために、第1及び第2の各ピストンにおいて、その摩擦力の総和は、相当に大きくなる。
シートの巻き取りにおいては、シートの性質上、低張力で巻き取る必要がある場合があり、この場合には、巻取初期の回転力(回転トルク)は、特に小さいので、シートの巻取初期(巻取開始直後)には、外周環の内周面に対する多数の第1ピストンの接触力は、設定回転力を増大させるように作用するため、設定張力を超える大きな張力でシートを引っ張って巻き取ることになって、シートの破損等の恐れがあって、シートの品質を劣化させてしまう。
一方、スライド環の側面に接触している多数の第2ピストンの摩擦力の総和は、巻取軸に対しては「メカロス」となって現れる。この結果、外周環は多数の第2ピストンを引きずったまま回転することになって、巻取軸の回転に必要以上の回転力(動力)を要することになり、巻取軸の回転に要する動力の無駄となる。
特開2000−327182号公報
本発明は、上記構成の巻取軸において、巻取軸を構成する第1及び第2の各ピストンの部分のメカロスを小さくして、シートの巻取初期から、設定通りの巻取張力によるシートの巻き取りを可能にすると共に、巻取軸の回転に要する無駄な動力を削減することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部内装された複数の第1ピストンと、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸において、前記パッキン溝は、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時に、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有するとともに、前記パッキンが前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の軸方向に大きくずれることなく嵌入配置可能な幅を有する本体溝と、当該本体溝における加圧側に、当該本体溝よりも浅くて、前記パッキンの内側シール片が引っ掛かる段差が形成可能であって、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する負圧作用時において、前記パッキンが前記軸方向に一定限度を超えてずれるのを防止して加圧空間を残存させるための加圧空間形成溝と、が軸方向に接続して形成された構成であり、該シート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取ることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、シートの巻取りの開始直前には、各巻取ユニットにおいて、付勢手段の付勢力により、係止片は外周環の外周面から突出して、巻芯の内周面に係止されている。この状態で、各巻取ユニットの第1及び第2の各ピストンに対して負圧を作用させることで、第1及び第2の各ピストンは、外周環の内周面及びスライド環の側面からそれぞれ離間されて、非接触の状態となる。その後に、第1ピストンに対してのみ加圧させて、巻取軸を駆動回転させて、巻芯に対してシートを巻き取る。このため、第1ピストンは、シートの巻取直前には、外周環の内周面には、接触しておらず、シートの巻取開始と同時に、外周環の内周面に接触して、巻取軸に対して巻取トルクを発生させる構造となる。従来のシートの巻取方法では、シートの巻取直前から第1ピストンが外周環の内周面に接触しているために、巻取初期における巻取軸の巻取トルクは、第1ピストンに作用する空気圧に対応する巻取トルクよりも大きくなる。このため、請求項1の発明に係るシートの巻取方法によれば、設定された空気圧に対応する巻取トルクよりも大きな巻取トルクで巻き取られる従来の巻取方法に比較して、巻取開始直後から、巻取軸には、第1ピストンに作用する空気圧に正確に比例した巻取トルクがシートを巻き取ることが可能となって、シートの低張力巻取方法の実施が可能となって、巻取初期におけるシートの破損等の恐れがなくなる。なお、シートの巻取張力は、巻取りの開始から終了に至るまで一定にするために、巻取軸の巻取トルク(回転力)は、シートの巻径に比例して大きくする必要があり、第1ピストンに作用する空気圧は、シートの巻径に比例して大きくなる。
また、第2ピストンは、スライド環に対して離間しているため、巻取軸(巻取ユニット)の回転時において、スライド環と多数の第2ピストンとの接触による摺動抵抗がなくなるため、巻取軸の回転に要する動力も小さくできる。
請求項2の発明は、軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部に内装された複数の第1ピストンと、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取る低張力シート巻取方法の実施に使用されるピストンの気密構造であって、前記パッキン溝は、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時において、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有するとともに、前記パッキンが前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の軸方向に大きくずれることなく嵌入配置可能な幅を有する本体溝と、当該本体溝における加圧側に、当該本体溝よりも浅くて、前記パッキンの内側シール片が引っ掛かる段差が形成可能であって、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する負圧作用時において、前記パッキンが前記軸方向に一定限度を超えてずれるのを防止して加圧空間を残存させるための加圧空間形成溝と、が軸方向に接続して形成された構成であることを特徴としている。
ここで、第1及び第2の各ピストンの従来の気密構造の問題点について説明する。従来のピストンP’の気密構造は、図14に示されるように、ピストン本体81の外周面に、断面V字状をしたパッキンGが嵌着される環状のパッキン溝82が形成され、当該パッキン溝82の幅は、開口が加圧側に向けて当該パッキン溝82に嵌着されるパッキンGの開口と対向する部分に、圧縮空気が貯留できる加圧空間83が形成されるような寸法になっている。即ち、パッキン溝82の幅は、パッキンGの幅よりも広く形成されている。このため、シートの巻取時にピストンP’に正圧が作用する場合には、ピストン本体81とシリンダの内周面86との間の僅かの隙間を通って前記加圧空間83に圧縮空気が貯留されることで、パッキンGの内部空間84に圧縮空気が確実に貯留されて、当該パッキンGの環状をした外側シール片85がシリンダの内周面86に押圧されると共に、同じく環状をした内側シール片87がパッキン溝82の外周面に押圧されることで、ピストンP’とシリンダの内周面86との間の気密が保持される。
しかし、上記したピストンP’の気密構造では、低張力シート巻取方法を実施するために、ピストンP’に負圧を作用させると、図14(b)に示されるように、パッキンGは、パッキン溝82内を加圧空間83の側に摺動して、当該加圧空間83の端面に密着すると共に、パッキンGの内部空間84にも負圧による吸引力が及ぶために、パッキンGの外側シール片85が内側シール片87の側に引き寄せられて、パッキンGの全体が収縮状態となって、当該パッキンGの内部空間84は、外部と遮断された閉塞空間になると共に、当該外側シール片85とシリンダの内周面86との間に僅かの隙間88が発生する。低張力シート巻取方法の実施のために、この状態で、ピストンP’に正圧を作用させると、図14(c)に示されるように、パッキンGが収縮状態となっているために、圧縮空気は、パッキンGの内部空間84に及ばずに、外側シール片85とシリンダの内周面86との間の隙間88を通って漏出してしまい、ピストンP’を加圧できないという問題があった。なお、図14(a)は、ピストン本体81に対して正圧が適正に作用している状態を示す。
上記問題を解決するために、図15に示される従来の別のピストンP”は、ピストン本体91に2つのパッキンGを、当該ピストン本体91の軸方向に沿って所定間隔をおき、しかも各パッキンGの開口が互いに離反するようにして嵌着することで、ピストン本体91の加圧面に負圧と正圧を交互に加えても、正圧作用時における圧縮空気の漏出を防止できるため、請求項1の発明の実施が可能となる。しかし、ピストン本体91に2つのパッキンGを設けることで、ピストン本体91の長さが長くなり、この結果、巻取軸(巻取ユニット)の半径方向の長さが長くなって、巻取軸の外径を一定寸法内に収めることが不可欠である設計においては、上記構造の採用はできない。なお、図15において、92は、ピストンP”が嵌め込まれるシリンダの内周面を示す。
請求項1,2の発明によれば、パッキンは、加圧空間形成溝によって、ピストン本体の軸方向に一定限度を超えてずれないようにして本体溝に収容されているため、シートの巻取直前において、第1ピストンに負圧を作用させても、本体溝に収容されたパッキンは、ピストン本体の軸方向にはずれない。このため、シートの巻取開始時に、第1ピストンに正圧を作用させても、加圧空間形成溝によって、パッキンの開口と対向する部分には、加圧空間が保持されているため、正圧に係る圧縮空気は、当該加圧空間を通してパッキンの内部空間に確実に及ぶので、当該内部空間に及んだ圧縮空気により、パッキンの外側シール片は、シリンダの内周面に押圧されることで、気密が保持される。即ち、このピストンの気密構造によって低張力シート巻取方法の実施が可能となった。
一方、第2ピストンに関しても、スライド環と離間させるために、当該第2ピストンに負圧を作用させた後に、正圧により、付勢手段の付勢力に抗してスライド環を係止の非作用位置までスライドさせる際に、圧縮空気の漏出が生じて、係止の非作用位置までのスライド環のスライドに支障を来すが、請求項1,2の発明によれば、第2ピストンに負圧を作用させた後に、正圧を作用させても、支障なく第2ピストンは作動する。
請求項3の発明は、軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部に内装された複数の第1ピストンと、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸において、前記パッキン溝は、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時に、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有し、当該加圧空間には、前記パッキンの内側シール片と当接し、負圧作用時に当該パッキンが前記ピストン本体の軸方向に移動するのを阻止して、前記加圧空間を残存させるためのリング体が嵌着された構成であり、該シート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取ることを特徴としている。
また、請求項4の発明は、軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部に内装された複数の第1ピストンと、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取る低張力シート巻取方法の実施に使用されるピストンの気密構造であって、前記パッキン溝は、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時に、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有し、当該加圧空間には、前記パッキンの内側シール片と当接し、負圧作用時に当該パッキンが前記ピストン本体の軸方向に移動するのを阻止して、前記加圧空間を残存させるためのリング体が嵌着された構成であることを特徴としている。
請求項3,4の発明は、請求項1,2の発明に対して、ピストン本体の本体溝に嵌着収容されたパッキンが当該ピストン本体の軸方向にずれるのを防止する手段が異なるのみである。即ち、請求項1,2の発明は、本体溝よりも浅い加圧空間形成溝によって、パッキンのずれを防止しているのに対して、請求項3,4の発明は、パッキンの幅よりも広い従来の本体溝をそのまま使用して、当該パッキンの開口と対向する加圧空間に、パッキンの内側シール片に接触するリング体を嵌着させた構造が異なるのみであって、その作用は、上記した請求項1,2の発明と同等である。
請求項1〜4発明によれば、シートの巻取前において、負圧作用により第1ピストンを外周環の内周面から離間させ、巻取開始時において、初めて第1ピストンを外周環の内周面に押圧させることで、巻取開始直後から、巻取軸には、第1ピストンに作用する空気圧に正確に比例した巻取トルクによりシートを巻き取ることが可能となって、シートの低張力巻取方法が可能となる。また、巻取前に、負圧作用により第2ピストンをスライド環から離間させることで、巻取軸の回転時において、スライド環と多数の第2ピストンとの接触による摩擦抵抗がなくなるため、巻取軸の回転に要する動力も小さくできる。
請求項1〜4の各発明によれば、負圧作用により第1ピストンを外周環の内周面から離間させると共に、第2ピストンをスライド環の側面から離間させた後に、シート巻取りのために第1ピストンに正圧を作用させたり、シートの巻取後において、係止片を非作用位置に配置するために、第2ピストンに正圧を作用させる場合において、ピストン本体に対してパッキンが当該ピストン本体の軸方向に一定限度を超えてずれない構造であるので、低張力シート巻取方法を的確に実施できる。
巻取軸Kにおいて、軸芯部1に装着される巻取ユニットUの分解斜視図である。 係止片Eに連結されたリンクLの他端部がスライド環Sの内周の環状係止溝17に係止される状態を示す斜視図である。 巻芯Mをセットする前の状態の巻取軸Kの縦断面図である。 巻芯Mをセットした状態の巻取軸Kの縦断面図である。 巻芯Mがセットされて、第1及び第2の各ピストンP1 ,P2 に負圧を作用させた状態の巻取軸Kの縦断面図である。 巻芯Mがセットされて、第1及び第2の各ピストンP1 ,P2 が後退した状態において、第1ピストンP1 に正圧を作用させてシートを巻き取る状態の巻取軸Kの縦断面図である。 図5のX−X線断面図である。 第1ピストンP1 (第2ピストンP2 )の正面図である。 (a),(b)は、それぞれ第1ピストンP1 (第2ピストンP2 )に対して正圧及び負圧が作用した状態を示す図である。 本発明に係る低張力シート巻取方法を実施するための空気圧回路図である。 本発明に係る低張力シート巻取方法のタイムチャートである。 シートの巻径(D)と巻取軸Kの回転トルク(T)との関係を示すグラフである。 (a)は、金属リング61を使用した第1ピストンP1 (第2ピストンP2 )の気密構造を示し、(b)は、金属リング61の正面図である。 (a)〜(c)は、従来のピストンP’の作用説明図である。 別の従来のピストンP”の正面図である。
以下、最良の複数の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
最初に、図1〜図7を参照して、巻取軸Kについて説明する。巻取軸Kは、軸芯部1に多数の巻取ユニットUが装着された構成であって、軸芯部1には、後述の第1ピストンP1 に押圧力を付与する圧縮空気の第1通路R1 と、後述の第2ピストンP2 に押圧力を付与する圧縮空気の第2通路R2 とが形成されている。第1通路R1 は、図3〜図7に示されるように、軸芯部1の中心に軸方向に形成された軸方向路R1aと、当該軸方向路R1aに連通されて、第1ピストンP1 が配置される部分において半径方向に形成された多数の半径方向路R1bとから成る。一方、第2通路R2 は、軸芯部1の中心からずれた位置に、当該中心に対して点対称位置に形成された一対の軸方向路R2aと、当該軸方向路R2aに連通されて、第2ピストンP2 が配置される部分に形成された多数の半径方向路R2bとから成る。第1通路R1 の半径方向路R1bは、第1ピストンP1 のシリンダとしての機能を果し、各半径方向路R1bには、それぞれ第1ピストンP1 が挿入配置されている。
巻取ユニットUは、第2ピストンP2 を挿入配置させるために、前記軸芯部1に嵌合固定されたシリンダブロックBと、前記軸芯部1に軸受5を介して回転可能に嵌め込まれた外周環Aと、当該外周環Aの内部の空間部に、軸芯部1の軸方向にスライド可能に配置されるスライド環Sと、当該スライド環Sの周方向に沿って配置され、前記外周環Aに対して出入りするようにして、当該スライド環SにリンクLを介して連結された複数の係止片Eとを備えている。
シリンダブロックBは、隣接する2つの巻取ユニットUに対して兼用され、図1及び図3に示されるように、厚リング状のブロック本体2の両側に、当該ブロック本体2よりも外径の小さな薄リング状のフランジ板部3がそれぞれ一体に設けられた構造である。ブロック本体2には、隣接する2つの巻取ユニットUに対して兼用させるために、周方向に所定間隔をおき、しかも軸方向に沿った突出方向が交互に逆となった多数の第2ピストンP2 が軸方向に沿って出入り可能に配置されている。第2ピストンP2 は、ブロック本体2に設けられたシリンダ孔2a(図3及び図4参照)に嵌め込まれている。ブロック本体2の両側の各フランジ板部3における第1通路R1 の半径方向路R1bに収容された第1ピストンP1 の配置位置に対応する部分には、当該第1ピストンP1 との干渉を回避するための切欠き4が形成されている。ブロック本体2の内周側には、第2通路R2 の半径方向路R2bに達した圧縮空気を、全ての第2ピストンP2 の円筒孔状のシリンダ部に作用させるための傾斜した環状孔10(図3〜図6参照)が第2ピストンP2 の各シリンダ部に連通している。
外周環Aは、軸受5を介して軸芯部1に回転可能に支持されるリング状の部材であって、自身の環状空間部にスライド環Sが収容配置できるように、複数本のボルト6を介して一体に連結される軸方向に沿って分割された第1及び第2の各外周環分割体A1,A2 とから成る。各外周環分割体A1,A2 の外周壁部8,9の内側(対向側)には、当該各外周環分割体A1,A2 を一体に組み付けることで、係止片Eが挿入される円形の係止片挿入孔7となる分割挿入孔7a,7bが、周方向に沿って等間隔をおいて複数個(実施例では3個)形成されている。
スライド環Sは、図1及び図3に示されるように、外周環Aの内部の環状空間部に軸芯部1の軸方向にスライド可能に配置されるリング状の部材であって、第1外周環分割体A1 の内フランジ部11の内側に嵌合される第1嵌合部12と、当該第1嵌合部12よりも僅かに外径が大きくて、第1外周環分割体A1 の内周壁部13の外側に嵌合される第2嵌合部14とが、軸方向に一体化された構造である。第2嵌合部14における周方向に沿って等分割された各位置には、それぞれ係止片Eが配置され、当該第2嵌合部14の外周側における係止片Eが配置される部分は、接線方向に沿って欠落されることで平面状の係止片配置部15(図1参照)となっていて、各係止片配置部15の周方向に沿った中央部には、当該スライド環Sと係止片Eとを連結するリンクLが挿入されるリンク挿入溝16が欠落して形成されている。スライド環Sの第2嵌合部14の内周面には、当該スライド環Sと係止片EとをリンクLを介して連結可能にすべく、当該リンクLのスライド環Sの側に設けられる後述の第2連結ピン37を係止させる環状係止溝17(図2参照)が形成されている。スライド環Sの第2嵌合部14には、周方向に沿って所定間隔をおいて圧縮コイルバネ21を挿入する複数のバネ挿入溝22が軸方向に形成されていると共に、第2外周環分割体A2 の環状側壁部23における前記各バネ挿入溝22に対応する部分には、バネ挿入溝24(図3〜図6参照)が形成され、スライド環S及び第2外周環分割体A2 の各バネ挿入溝22,24の間に圧縮コイルバネ25が挿入配置される。圧縮コイルバネ25は、その付勢力(復元力)によりスライド環Sを第1外周環分割体A1 の側にスライドさせることで、外周環Aの係止片挿入孔7から係止片Eを突出させて、巻芯Mに係止される係止片Eに係止力を付与するためのバネである。
次に、係止片Eについて説明する。係止片Eは、図1〜図7、特に、図2に詳細に示されるように、厚板状の一つのリンクLを介してスライド環Sに連結された状態で、外周環Aの各係止片挿入孔7に対して出入り可能に配置されている。係止片Eは、円形をなしていて、金属製の座板部31の上面にゴム製の係止板部32が複数のビス(図示せず)を介して一体化された構成である。係止板部32の上面は、当該係止板部32が係止される巻芯Mの内周面のわん曲形状に対応させてある。厚板状のリンクLは、金属製であって、第1連結ピン36は、座板部31の中央部に形成された方形孔35の部分に、その長手方向に配置されて、両端部が当該座板部31に支持され、前記リンクLは、その一方の端部が前記方形孔35に入り込んだ状態で、当該第1連結ピン36に対して回動可能であって、しかも当該第1連結ピン36の長手方向に微動可能に連結されている。このため、リンクLと係止片Eの座板部31とは、第1連結ピン36を介して連結されている。リンクLの他端部(第1連結ピン36と反対側の端部)には、第2連結ピン37が一体に設けられている。
図1〜図6から理解できるように、シリンダブロックBは、隣接配置される2つの巻取ユニットUに対して兼用されているため、当該シリンダブロックBを兼用する2つの巻取ユニットUを構成する各部材は、当該シリンダブロックBに対して対称に配置される。軸芯部1の軸方向の一端部に設けられる複数本のセットボルト(図示せず)の大きな軸方向の力が、軸受5、カラー26及びシリンダブロックBを介して全てのシリンダブロックBの側端面に作用することで、全てのシリンダブロックBは、軸芯部1に対して一体に固定される。なお、図1、図3〜図7において、27は、第1ピストンP1 が半径方向路R1bから抜け出るのを防止するために、第1通路R1 の軸方向路R1aに挿入された樹脂パイプである。
次に、図3〜図8、特に、図8を参照して、第1及び第2の各ピストンP1 ,P2 について説明する。第1及び第2の各ピストンP1 ,P2 は、外径は同一であり、長さが僅かに異なるが、パッキンGによる気密構造は同一であるので、第1ピストンP1 についてのみ説明する。第1ピストンP1 は、ピストン本体41の一端部に、当該ピストン本体41よりも小径の押圧部42が一体に設けられ、ピストン本体41には、パッキン溝43が形成されている。パッキン溝43は、上記したパッキンGがピストン本体41の軸方向に大きくずれることなく嵌着される本体溝44と、当該本体溝44における加圧側に、当該本体溝44よりも浅くて、段差部45に当該パッキンGの内側シール片87が引っ掛かることで、負圧作用時において、パッキンGがピストン本体41の軸方向に大きくずれるのを防止して加圧空間46を残存させるための加圧空間形成溝47とで形成される。
このため、第1ピストンP1 の加圧面に正圧が作用すると、図9(a)に示されるように、圧縮空気は、シリンダとして作用する第1通路R1 の半径方向路R1bの内周面とピストン本体41との間の隙間(図示せず)を通って、加圧空間46及びパッキンGの内部空間84に入り込むことで、当該パッキンGの外側シール片85及び内側シール片87が、それぞれ半径方向路R1bの内周面、及び本体溝44の内周面に押圧される。これにより、第1ピストンP1 の部分において圧縮空気が加圧側と反対側に漏出しなくなって、第1ピストンP1 の部分の気密が図られる。
一方、第1ピストンP1 の加圧面の側に負圧を作用させると、図8(b)に示されるように、当該負圧は、前記隙間を通って加圧空間46及びパッキンGの内部空間84に及ぶことで、当該パッキンGは、加圧空間形成溝47の側に僅かに引き寄せられる。しかし、当該パッキンGの内側シール片87が、本体溝44と加圧空間形成溝47とで形成される段差部45に当接することで、パッキンGが加圧空間形成溝47の部分まで引き寄せられるのを防止できて、加圧空間46は、残存されたままとなる。
このため、第1ピストンP1 に負圧を作用させた後に、正圧を作用させると、加圧空間46が残存されているため、正圧を生成する圧縮空気は、当該加圧空間46及びパッキンGの内部空間84に入り込むことで、当該パッキンGの外側シール片85が、第1通路R1 の半径方向路R1bの内周面に押圧されると共に、その内側シール片87が、本体溝44の内周面に押圧される。よって、負圧を作用させた後に正圧を作用させても、パッキンGは、本来の気密機能を果たす。
次に、図10を参照して、本発明に係る低張力シート巻取方法を実施するための空気圧回路について簡単に説明する。シートの巻取時には、第1及び第2の各通路R1 ,R2 の自然排気と強制排気を選択する第1切換弁V1 は、閉じられて自然排気の状態となっている。ここで、「強制排気」とは、第1及び第2の各通路R1 ,R2 に負圧を作用させて強制的に排気することを示し、「自然排気」とは、第1及び第2の各通路R1 ,R2 をそのままの状態に放置しておくことをいう。空気圧源51の圧縮空気は、電空レギュレータ52により制御された正圧の圧力により、第1ピストンP1 が外周環Aの内周面を加圧することで、軸芯部1から外周環Aに回転力が伝達されて、巻芯Mにシートが巻き取られる。電空レギュレータ52は、通過する圧縮空気の圧力を設定通りに制御する一種の圧力制御弁であって、当該電空レギュレータ52により、圧縮空気の圧力が制御されて、シートの巻径に比例して増大する圧力でもって、巻芯Mにシートが巻き取られる。
また、空気圧源51は、第1切換弁V1 を介してエジェクタ53に接続されている。エジェクタ53は、真空発生器であって、筒状体に圧縮空気を高速で通過させると、当該筒状体に連通している部分に吸引気流が発生して、真空(負圧)が生ずる原理を利用して、負圧を発生させる機器である。エジェクタ53で生成された負圧(吸引流)は、第2切換弁V2 を通して巻取軸Kの第1通路R1 に及ぶと共に、第3切換弁V3 を通して巻取軸Kの第2通路R2 に及ぶようになっている。第2切換弁V2 は、エジェクタ53で生成された負圧を巻取軸Kの第1通路R1 に及ぼすか否かを選択する切換弁であり、第3切換弁V3 は、エジェクタ53で生成された負圧又は空気圧源51の圧縮空気(正圧)のいずれか一方を選択して、巻取軸Kの第2通路R2 に及ぼす切換弁である。なお、第1切換弁V1 により「強制排気」を選択する場合には、電空レギュレータ52は、閉じられて、巻取軸Kの第1通路R1 には、圧縮空気は供給されない。
従って、「強制排気」によって、エジェクタ53により生成された負圧が第2切換弁V2 を介して巻取軸Kの第1通路R1 に及ぶと、第1ピストンP1 の加圧面の側が負圧となるために、第1ピストンP1 は、シリンダとして機能している第1通路R1 の半径方向路R1b内において、樹脂パイプ27に当接するまで吸引されて引き寄せられることで、外周環Aの内周面から離間される。また、エジェクタ53により生成された負圧が第3切換弁V3 を介して巻取軸Kの第2通路R2 に及ぶと、第2ピストンP2 の加圧面の側が負圧となるために、第2ピストンP2 は、シリンダ孔2aの底面に当接するまで吸引されて引き寄せられることで、スライド環Sの側面から離間される。なお、シートの巻取後において、巻芯Mにシートが巻き取られた巻取製品を巻取軸Kから取り外す際には、第3切換弁V3 に空気圧源51の圧縮空気が及ぶようにして、第2ピストンP2 に正圧を作用させることで、係止片Eの付勢手段である圧縮コイルバネ25の復元力に抗してスライド環Sが係止片Eの非作用位置までスライドされて、この状態で保持されるため、係止片Eが外周環Aの外周面から内部に入り込んで、その状態が保持される。
次に、図11のタイムチャートを参照して、巻取軸Kに対する巻芯Mのセットから、シートの巻取りに至る手順について説明する。図11のタイムチャートは、巻取軸Kに対する巻芯Mの把持及びその解除、上記した「強制排気」と「自然排気」との切替、第1ピストンP1 に対する圧力、及び巻芯Mの有無の計4つの各項目の相互関係を時間との関係で表示したものである。図3は、巻芯Mをセットする前の状態の巻取軸Kの縦断面図であって、スライド環Sは、第2通路R2 を通して第2ピストンP2 の加圧面に作用する圧縮空気の圧力によって、係止片Eの非作用位置である移動端(図3で左端)に達していて、第2ピストンP2 の押圧部42がスライド環Sの側面に押圧により接触している状態が保持されていると共に、シリンダとして機能する第1通路R1 の半径方向路R1bの内周面と、第1ピストンP1 のパッキンGとの摺動抵抗によって、第1ピストンP1 の押圧部42は、外周環Aの内周面に接触している。
上記の状態において、巻取軸Kの外周に巻芯Mを嵌め込んで、第3切換弁V3 により第2ピストンP2 に作用する圧力を遮断すると、圧縮コイルバネ25の復元力により、スライド環SがシリンダブロックBのブロック本体2の側にスライドされることで、外周環Aの外周面から係止片Eが突出して、巻芯Mの内周面に係止される。これにより、図4に示されるように、巻取軸Kに対して巻芯Mがセット(把持)される。
巻取軸Kに対して巻芯Mがセットされた直後に、第1切換弁V1 を「強制排気」に切り換えると共に、第2及び第3の各切換弁V2 ,V3 をそれぞれ「排気」の状態に切り換えると、第1及び第2の各通路R1 ,R2 にエジェクタ53により生成された負圧が及ぶことで、図5及び図7に示されるように、第1ピストンP1 は、巻取軸Kの中心側に向けて吸引されて、樹脂パイプ27に当接することで、当該第1ピストンP1 は、外周環Aの内周面から離間されると共に、第2ピストンP2 は、吸引によりシリンダ孔2aの底面に達することで、当該第2ピストンP2 は、スライド環Sの側面から離間される。
その後に、第1切換弁V1 を「自然排気」に切り換えた状態で、巻取軸Kの第1通路R1 に電空レギュレータ52によって制御された圧力の圧縮空気を供給すると、図6に示されるように、巻取軸Kの中心部に後退されていた第1ピストンP1 は、電空レギュレータ52により制御された圧力でもって外周環Aの内周面に押し付けられることで、第1ピストンP1 と外周環Aとの間に摩擦力が発生し、巻芯Mから外周環Aに前記摩擦力に比例した回転力が伝達される。このため、電空レギュレータ52により、第1通路R1 に供給される圧縮空気の圧力をシートの巻径に比例して大きくすると、常に一定の張力で巻芯Mに対してシートが巻き取られる。また、上記のように、第1ピストンP1 に負圧を作用させた後に、当該第1ピストンP1 に正圧を作用させても、ピストン本体41に対してパッキンGが大きくずれないために、シリンダである第1通路R1 の半径方向路R1bの内周面と、パッキンGの外側シール片85との間における圧縮空気の漏出がなくなって、第1ピストンP1 から外周環Aに適正に回転力を伝達できることは、上記した通りである。なお、図4〜図6において、Jは、外周環Aの外周面に対する係止片Eの突出長を示す。
このように、外周環Aの内周面に接触していた第1ピストンP1 に対して負圧を作用させて、当該外周環Aから一旦離間させ、その後に、電空レギュレータ52により制御された圧力の圧縮空気(正圧)を第1ピストンP1 に作用させて、巻芯Mにシートを巻き取っているため、巻取当初から、設定通りの張力でシートを巻き取ることができて、特に、低張力でシートを巻き取る場合において、図13に示されるように、巻取初期においても、設定通りの張力でシートを巻き取ることができるという特有の効果が奏される。なお、図13において、破線は、巻取開始時において、第1ピストンP1 が外周環Aの内周面に接触している場合を示し、巻取初期における回転トルクが設定値よりも大きくなることで、巻取初期における張力が設定値よりも大きくなることを示している。
なお、図11のタイムチャートにおいて、第1ピストンP1 に対する圧力が解除されて、シート巻取機が停止した状態において、第2ピストンP2 に正圧を作用させることで巻芯Mの把持を解除して、巻芯Mにシートが巻き取られた巻取製品を巻取軸Kから取外しを開始した後から、次のシートの巻き取りを行うまでの間において、第2ピストンP2 に正圧を作用し続けると、圧縮空気の無駄となると共に、第2ピストンP2 のシール性能の低下にも繋がるので、巻取軸Kから巻取製品を取り外した後においては、第2ピストンP2 に作用する正圧を解除して、巻取軸Kの外周面(外周環Aの外周面)から係止片Eが最大に突出させた状態にしておく。図11において、巻取軸Kに巻芯Mが存在しないのに、巻芯Mが把持された状態(正確な表現では、外周環の外周面から係止片が最大に突出した状態)が存在するのは、上記のことを示している。
図13に、実施例2のピストンの気密構造が示されている。ピストンP’は、パッキンGの幅よりも広い幅のパッキン溝82がピストン本体81に形成された従来構造と同一であって、加圧空間83の部分に、周方向の一部が欠落することで開口された金属リング61が嵌め込まれて、パッキンGの内側シール片87のピストン本体81の軸方向への大きなずれを阻止している。金属リング61は、上記構成であるので、開口61aの部分において、全体を拡開させた状態で、ピストン本体81の加圧空間83に嵌め込むと、原形状に復元して、加圧空間83の部分に簡単に嵌め込まれる。
上記構造においても、加圧空間83に嵌め込まれた金属リング61の存在により、ピストンP’に負圧が作用した場合においても、パッキンGがピストン本体81の軸方向に大きくずれるのを防止できて、加圧空間83が残存するので、負圧を作用させた後に正圧を作用させても、パッキンGは、圧縮空気によって、外側及び内側の各シール片85,87がシリンダの内周面86及びパッキン溝82の外周面に押圧されて密着されることで、ピストンP’の部分の気密が保持される。
また、請求項1〜の各発明において、巻取製品スライド案内体が組み込み可能な巻取軸は、上記した係止片がリンク機構により外周環の外周面に対して出入りする構成に限られず、係止片が楔機構により外周環の外周面に対して出入りする構造等の、請求項1〜の各発明において特定されるシリンダブロック、外周環、スライド環、係止片、第1及び第2の各ピストンを備えている構造であれば、いかなる構造の巻取軸であっても、実施対象となる
A:外周環
B:シリンダブロック
E:係止片
G:パッキン
K:巻取軸
L:リンク(変換機構)
M:巻芯
1 :第1ピストン
2 :第2ピストン
U:巻取ユニット
41,81:ピストン本体
43,82:パッキン溝
46,83:加圧空間
85:パッキンの外側シール片
87:パッキンの内側シール片

Claims (4)

  1. 軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、
    当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、
    当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、
    スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、
    空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部内装された複数の第1ピストンと、
    前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、
    を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸において、
    前記パッキン溝は、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時に、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有するとともに、前記パッキンが前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の軸方向に大きくずれることなく嵌入配置可能な幅を有する本体溝と、
    当該本体溝における加圧側に、当該本体溝よりも浅くて、前記パッキンの内側シール片が引っ掛かる段差が形成可能であって、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する負圧作用時において、前記パッキンが前記軸方向に一定限度を超えてずれるのを防止して加圧空間を残存させるための加圧空間形成溝と、
    が軸方向に接続して形成された構成であり、
    該シート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、
    その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取ることを特徴とする低張力シート巻取方法。
  2. 軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、
    当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、
    当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、
    スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、
    空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部に内装された複数の第1ピストンと、
    前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、
    を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、
    その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取る低張力シート巻取方法の実施に使用されるピストンの気密構造であって、
    前記パッキン溝は、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時において、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有するとともに、前記パッキンが前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の軸方向に大きくずれることなく嵌入配置可能な幅を有する本体溝と、
    当該本体溝における加圧側に、当該本体溝よりも浅くて、前記パッキンの内側シール片が引っ掛かる段差が形成可能であって、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する負圧作用時において、前記パッキンが前記軸方向に一定限度を超えてずれるのを防止して加圧空間を残存させるための加圧空間形成溝と、
    が軸方向に接続して形成された構成であることを特徴とする低張力シート巻取方法の実施に使用されるピストンの気密構造。
  3. 軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、
    当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、
    当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、
    スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、
    空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部に内装された複数の第1ピストンと、
    前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、
    を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸において、
    前記パッキン溝は、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時に、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有し、
    当該加圧空間には、前記パッキンの内側シール片と当接し、負圧作用時に当該パッキンが前記ピストン本体の軸方向に移動するのを阻止して、前記加圧空間を残存させるためのリング体が嵌着された構成であり、
    該シート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、
    その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取ることを特徴とする低張力シート巻取方法。
  4. 軸芯部に嵌合固定されたシリンダブロックと、
    当該シリンダブロックを覆うようにして、前記軸芯部に回転可能に嵌合された外周環と、
    当該外周環と前記軸芯部との間の空間部に、当該軸芯部の軸方向にスライド可能に配置されたスライド環と、
    スライド方向を90°変換させる変換機構を介して前記スライド環に連結され、付勢手段の付勢力により前記外周環から僅かに突出して、前記外周環の外側に嵌め込まれる巻芯の内周面に対して係止される複数の係止片と、
    空気圧により前記軸芯部の半径方向にスライドして、前記外周環の内周面を押圧することで、当該軸芯部から当該外周環に回転力を伝達するために前記軸芯部に内装された複数の第1ピストンと、
    前記付勢手段の付勢力に抗して、前記軸芯部の軸方向にスライドすることで、前記係止片を外周環の外周面に対して引っ込めるために、前記シリンダブロックに内装された複数の第2ピストンと、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各ピストンが摺動するシリンダとの間の気密を保持するために、横断面U字状をしたパッキンが、その開口を加圧側に向けて嵌着されるように、前記第1ピストン及び前記第2ピストンの各本体の外周面に形成された環状のパッキン溝と、
    を備えた複数の巻取ユニットが前記軸芯部の軸方向に沿って装着されたシート巻取軸に巻芯がセットされたシートの巻取りの開始前において、
    前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対して負圧を作用させることで、複数の前記第1ピストン及び複数の前記第2ピストンを、それぞれ前記外周環の内周面及び前記スライド環の側面から離間させて非接触状態にしておき、
    その後に、複数の前記第1ピストンに対してのみ、巻芯に対するシートの巻径に比例して増大する圧力を作用させることで、当該巻芯に巻取トルクを発生させて、シートを低張力で巻き取る低張力シート巻取方法の実施に使用されるピストンの気密構造であって、
    前記パッキン溝は、前記第1ピストン及び前記第2ピストンに対する正圧作用時に、前記パッキンの開口側端面と当該開口側端面と対向するパッキン溝端面との間に加圧空間が形成される幅を有し、
    当該加圧空間には、前記パッキンの内側シール片と当接し、負圧作用時に当該パッキンが前記ピストン本体の軸方向に移動するのを阻止して、前記加圧空間を残存させるためのリング体が嵌着された構成であることを特徴とする低張力シート巻取方法の実施に使用されるピストンの気密構造。
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